JP6556534B2 - 観覧席構造 - Google Patents
観覧席構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6556534B2 JP6556534B2 JP2015138377A JP2015138377A JP6556534B2 JP 6556534 B2 JP6556534 B2 JP 6556534B2 JP 2015138377 A JP2015138377 A JP 2015138377A JP 2015138377 A JP2015138377 A JP 2015138377A JP 6556534 B2 JP6556534 B2 JP 6556534B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- seat
- bleacher
- roof frame
- seats
- floor slab
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Description
このため、ビッグイベント後を考慮して、一時的に最大化する観覧席数を、当初から、減築可能に設計する方法が採用されている。しかし、観覧席数の減築にも、相応の工事費用が発生する。また、観覧席数を最大化させるためには、観覧席用の建築面積(敷地)を確保する必要がある。
競技場の観覧席構造に着目した技術には、例えば特許文献1がある。
具体的には、競技場を、野球グラウンドとして使用する場合には、地表面に人工芝を敷設し、野球グラウンドを取り囲んで地盤上に構築された固定観客席を使用する。
一方、競技場をサッカーグラウンドとして使用する場合には、天然芝が植生された移動可能な架台を、野球グラウンドの上に移動させる。また、固定観客席の最上部の棚部に回動可能に連結された、サッカー観戦用の昇降観客席を、固定観客席の上方に回動させて設置する。ここに、サッカー観戦用の昇降観客席は、平板状の床版に座席が設けられ、床版の自由端部が、サッカーグラウンドに接続されている。
これにより、屋根架構を利用して、床版で構成される新たな観覧席を設けることが可能となり、屋根架構の下部において、観覧席数を最大化させることができる。
更に、屋根架構の下部の使用目的や観客数に応じて、床版の高さや角度を調整することができる。また、床版自体を、音響性能の調整や照明の演出等に活用することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の観覧席構造において、前記床版は、上下方向に沿って昇降可能である。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れか1項に記載の観覧席構造において、前記床版は鉄筋コンクリートを用いて形成され、前記床版とは別体とされた椅子が取り付けられている。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の観覧席構造において、前記床版には、前記椅子の後側に通路スペースが設けられている。
本発明の第1実施形態に係る観覧席構造について、図1〜図6を用いて説明する。
ここで、図1(A)は、競技場30を模式的に示す平面図であり、図1(B)は、競技場30の屋根架構22に、観覧席構造に係る観覧席10を適用した構成を示す図1(A)のX1−X1線断面図である。図2(A)は、競技場30を模式的に示す平面図であり、図2(B)は、図2(A)のY1−Y1線断面図である。
図3は、図1(B)の部分拡大図であり、図4(A)は、観覧席10を説明するための断面図、図4(B)はその平面図であり、図5(A)は、観覧席11を説明するための断面図、図5(B)はその平面図である。
図6は、階段24を説明するための図2のZ1−Z1線視図である。
図3に示すように、観覧席10は、屋根架構22から複数が吊り下げられ、それぞれの観覧席10は、競技場30の中央部へ向けて高くなるよう、互いに高さ(H1、H2)を異ならせて吊り下げられている。
図4(A)、図4(B)に示すように、観覧席10は、平板状に形成され、観客12を支持するベース部材(床版)16を有している。ベース部材16の周囲には、手すり部材18が立上げられている。
ベース部材16は所定の外径寸法で形成され、上面には、観客用の複数(14個)の椅子14が取付けられている。
手すり部材18はC形鋼で形成されている。手すり部材18の下端部は、ベース部材16の周囲の端部と接合され、上端部には、ケーブル(吊下手段)20の下端部が複数接合されている。
なお、屋根架構22が適切な位置にない場合には、屋根架構22の部材間に梁を渡し、この渡された梁を利用して固定すればよい。
これにより、観覧席10の観客は、フィールド34の長手方向に沿にそって一列に並び、フィールド34を、斜めに見下ろす視点で競技を観戦できる。
階段24は、観覧席10と独立した構成とされ、屋根架構22から直接吊り下げられている。しかし、これに限定されることはなく、両側面にある観覧席10のいずれか一方の側面と一体化させ、階段24と観覧席10が一体化された状態で、屋根架構22から吊り下げてもよい。
これにより、観客12の観覧席11からの、下方の展望を確保することができる。また、フィールド34の上方から、フィールド34を見下ろす角度で、イベント等を観戦することができる。
なお、図5(A)に示すベース部材17や手すり部材19の断面は、樹脂部材の透明性を表現するため、敢えてハッチングは省略している。
また、観客12は、階段24を通り、屋根架構22の下部の踊場32と観覧席10との間を行き来できる。また、観客12は、踊場26を通り、踊場32と出入口84との間を通り行き来できる。
また、屋根架構22は、アーチ形状で説明したが、これに限定されることはなく、屋根架構22が傾斜していなくてもよい。また、屋根架構22の傾斜がアーチ形状でなくてもよい。
本発明の第2実施形態に係る観覧席構造について、図7(A)、(B)、図8(A)〜(C)、図9(A)、(B)、図10(A)、(B)を用いて説明する。
第2実施形態に係る観覧席構造は、観覧席10が昇降可能に吊り下げられている点において、第1実施形態と相違する。相違点を中心に説明する。
ここで、図7(A)はウインチ46で昇降可能に吊下げられた観覧席10を示し、(B)は、ロッド巻上装置72で昇降可能に吊下げられた観覧席10を示している。
図8(A)〜(C)は、観覧席10が昇降可能に吊り下げられた競技場30の活用例を示し、図9(A)、(B)は、観覧席10の活用例を示し、図10(A)、(B)は、観覧席10の他の活用例を示している。
ウインチ46は、連結部材45で屋根架構22に固定され、運転操作に従いケーブル20の巻き上げ、巻き戻しを行う。ウインチ46は、観覧席10を吊るす全てのケーブル20に取付けられている。
これにより、ウインチ46を操作することで、個々の観覧席10を、矢印Qに示すように、独立して昇降させることができる。
図8(A)に示すように、観覧席10を、矢印Qに示すように、ウインチ46で所定高さまで吊り上げ、かつ、吊下げ位置を微調整することができる。これにより、複数の観覧席10を、それぞれ所定の高さに配置することができる。
屋根架構22の下部に観覧席10を増加させることで、競技場30における観客席数を最大化させることができる。
即ち、観覧席10を使用しない場合には、観覧席10を、矢印Rに示すように、ウインチ46で、格納位置まで持ち上げることで、競技場30の内部空間を広くすることができる。
これにより、競技場30の減築等を伴わずに、競技場30における観覧席数を、容易に適正な数に調整することができる。また、必要に応じて再度、観覧席10を所定位置に取付け、観覧席数を最大化させることができる。
競技場30における観客席数を最大化させたイベントが終了し、観覧席数を減らす場合には、観覧席10を取り外し、観覧席数を適正な数に調整することができる。
この際、ウインチ46を利用することで、観覧席10の取外しが容易になる。
また、観覧席10の取外しにおいて、観覧席10のみを取外し、ウインチは残してもよいし、観覧席10とウインチ46の両者を取り外してもよい。
これにより、競技場30の減築を行わずに、容易に、競技場30から観覧席10を取り外し、競技場30の観覧席数を適正に維持することができる。
観覧席10は、ロッド70の下端部に取り付け、ロッド巻上装置72は、連結部材73で屋根架構22に固定されている。また、屋根架構22の上方には、上下方向に移動するロッド70の収容空間が設けられている。
ロッド70の上下方向への移動により、観覧席10を矢印Qに示すように、昇降させることができる。
図9(A)、図9(B)は、いずれも、観覧席10のベース部材16の底面16Bに、吸音材又は反響材64を貼り付けた構成である。これにより、競技場30で音楽イベント等を開催する際に、観覧席10の位置や角度を調整することで、競技場30の内部空間の音響性能を向上させることができる。
図10(A)は、複数の、観覧席10のベース部材16の底面16Bに、面状の発光源66をそれぞれ設置した構成を示している。
位置が異なる観覧席10の底面16Bに、面状の発光源66を取付け、面状の発光源66からの、矢印Nで示す光の色や強度を適切に調整することで、フィールド34における、光の演出効果を高めることができる。
なお、観覧席10の底面16Bのメンテナンスは、近傍の床面から行うことができる。
他の構成は、第1実施形態と同じであり説明は省略する。
本発明の第3実施形態に係る観覧席構造について、図11(A)、図11(B)を用いて説明する。
第3実施形態に係る観覧席構造は、観覧席40を有している。観覧席40は、観覧席40を吊るすケーブル42を、側面視において、観覧席40の中央部のみに配置した点において、第1実施形態と相違する。相違点を中心に説明する。
ここで図11(A)は、観覧席40を説明するための断面図であり、図11(B)は、その平面図である。
また、観覧席40の手すり部74には、X軸方向、及びY軸方向の振れを抑制する振れ止めワイヤー62が取付けられている。
また、本実施形態においても、第2実施形態で説明したように、観覧席40の活用を図ることができる。他の構成は、第1実施形態と同じであり説明は省略する。
本発明の第4実施形態に係る観覧席構造について、図12(A)、図12(B)を用いて説明する。
第4実施形態に係る観覧席構造は、観覧席50を有し、観覧席50はベース部材54が木造とされている点において、第1実施形態と相違する。相違点を中心に説明する。
ここに、図12(A)は、観覧席構造に係る観覧席50を説明するための断面図であり、(B)は、その平面図である。
上段床材56と下段床材58との間には、空間80が設けられている。空間80には、ケーブル52の取付け部を補強する補強部材82が配置されている。
これにより、観覧席50の軽量化が図れ、屋根架構22に加えられる荷重を低減することができる。
また、観覧席50の手すり部78には、X軸方向、及びY軸方向の振れを抑制する振れ止めワイヤー62が取付けられている。
また、本実施形態においても、第2実施形態で説明したように、観覧席50の活用を図ることができる。他の構成は、第1実施形態と同じであり説明は省略する。
12 観客
14、44 椅子
16、17、48、54 ベース部材(床版)
18 手すり用部材(観覧席)
20、42、52 ケーブル(吊下手段)
22 屋根架構
24 階段(昇降路)
26 踊場(通路)
30 競技場
32 踊場(通路)
46 ウインチ(昇降手段)
70 ロッド(吊下手段)
72 ロッド巻上装置(昇降手段)
Claims (6)
- 屋根架構と、
観客を載せる床版と、
前記床版を前記屋根架構から吊り下げる吊下手段と、
前記屋根架構の下部の通路と前記床版をつなぐ昇降路と、
を有する観覧席構造。 - 前記床版は、高さを異ならせて複数吊り下げられている
請求項1に記載の観覧席構造。 - 前記床版は、昇降可能に吊り下げられている
請求項1又は2に記載の観覧席構造。 - 前記床版は、上下方向に沿って昇降可能である、請求項3に記載の観覧席構造。
- 前記床版は鉄筋コンクリートを用いて形成され、
前記床版とは別体とされた椅子が取り付けられている、請求項1〜4の何れか1項に記載の観覧席構造。 - 前記床版には、前記椅子の後側に通路スペースが設けられている、請求項5に記載の観覧席構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015138377A JP6556534B2 (ja) | 2015-07-10 | 2015-07-10 | 観覧席構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015138377A JP6556534B2 (ja) | 2015-07-10 | 2015-07-10 | 観覧席構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017020238A JP2017020238A (ja) | 2017-01-26 |
JP6556534B2 true JP6556534B2 (ja) | 2019-08-07 |
Family
ID=57887790
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015138377A Active JP6556534B2 (ja) | 2015-07-10 | 2015-07-10 | 観覧席構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6556534B2 (ja) |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1046850A (ja) * | 1996-08-02 | 1998-02-17 | Ohbayashi Corp | 観客席構造およびこれを用いた多目的競技場 |
US6474023B1 (en) * | 2002-01-17 | 2002-11-05 | Arthur S. Takeuchi | Seating tiers for stadiums and the like |
JP6143064B2 (ja) * | 2013-03-05 | 2017-06-07 | 清水建設株式会社 | 大スパン架構建物の制振構造 |
CN105358011B (zh) * | 2013-03-15 | 2019-01-22 | 国际海洋工程公司 | 具有悬吊座椅的翻转运动基座 |
-
2015
- 2015-07-10 JP JP2015138377A patent/JP6556534B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2017020238A (ja) | 2017-01-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9874007B2 (en) | Transformable platform | |
KR102100314B1 (ko) | 현수식 좌석을 구비한 전환 모션베이스 | |
US8296999B2 (en) | Bleacher system | |
US9670686B2 (en) | Grandstand | |
US10639556B2 (en) | System for a tilting amusement ride | |
JP6556534B2 (ja) | 観覧席構造 | |
KR101048470B1 (ko) | 정자 구조를 지닌 전망대 | |
US3263380A (en) | Architecture of theatres | |
RU2507357C1 (ru) | Крытый стадион | |
JP3112852U (ja) | ユニット観覧席 | |
US11008768B2 (en) | Auditorium | |
CN212613985U (zh) | 一种演艺剧场 | |
JP6920936B2 (ja) | 映像装置 | |
JP6095610B2 (ja) | 建物改修方法及び建物 | |
JP7068695B2 (ja) | アリーナ及びアリーナの工法 | |
CN213233815U (zh) | 观景房 | |
JP7149921B2 (ja) | フィールド昇降装置、及び競技場 | |
JP2003293511A (ja) | 空間仕切手段を備えた大型建物 | |
JP3479786B2 (ja) | 伸縮式階段状観覧席構造 | |
JP2022020188A (ja) | 2層構造施設 | |
CN113216705A (zh) | 一种演艺剧场 | |
JP2018204213A (ja) | 建物 | |
JP7247449B2 (ja) | 建物 | |
JPH0437171Y2 (ja) | ||
JP3250028B2 (ja) | 空間仕切手段を備えた大型建物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180626 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190312 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20190313 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190409 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20190702 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20190710 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6556534 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |