JP7068695B2 - アリーナ及びアリーナの工法 - Google Patents
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Description
この点、メインフレームとスタンドフレームを一体的に構成する場合には、メインフレームがスタンドフレームの重量やメインフレームにかかる地震力などの荷重を負担することになるため、メインフレームの断面サイズを大きくする必要があった。しかし、断面サイズを大きくすれば、部材コストの上昇を招くし、サイズの大きいメインフレームを運搬したり設置したりする作業は負担が大きい。一方で、メインフレームとスタンドフレームを分離した場合、それぞれの設置場所を要することになるので、一体的に構成する場合に比して屋内空間を狭めることになりかねない。
図1及び図2に示される本実施形態に係るアリーナ1は、競技やコンサートなどを催すことのできる構造物であって、本実施形態では平面視略矩形状からなる。
このアリーナ1は、フィールド部2と、フィールド部2を囲むスタンド席3とを有している。フィールド部2の周囲にはスタンド席3が設けられており、スタンド席3の周囲は壁部Wによって覆われている。また、フィールド部2とスタンド席3の上方は屋根板Rによって覆われており、天候によらず、競技やコンサートなどを行うことのできる屋内空間を形成している。
なお、本実施形態に係るアリーナ1は、平面視略矩形状から構成されるものとしたが、これに関わらず、平面視略楕円形状など各種の形状を取ることができる。
フィールド部2は、各種の競技やコンサートなどが催される場合に、競技者が実演あるいは演者が実演等するスペースであり、本実施形態では、アリーナ1の平面視の形状と同様、略矩形状からなる。このフィールド部2は、スタンド席3よりも低い位置にあって、スタンド席3の観客等から見下ろされる位置にある。
また、フィールド部2には、床スラブ5上に床板21が敷設されている。
スタンド席3は、フィールド部2で行われる競技や実演等を見る観客が座るためのスペース、及び当該スペースに設けられた観客用の客席33であり、フィールド部2を四方から囲うように設けられている。客席33は、縦横に複数配設されており、フィールド部2から壁部Wに向かっては、階段状に徐々に高い位置をとるように配設されている。これにより、壁部W側の客席33に座る観客が、フィールド部2側に座る観客の有無にかかわらず、フィールド部2を見やすいようになっている。
また、スタンド席3は、アリーナ1の長手方向と短手方向それぞれに沿って計4つ設けられているが、長手方向と短手方向においてその長さを異にする以外、構造は同様である。
メインフレーム4は、アリーナ1の骨格を形成する部材であり、アリーナ1の屋根板R及び壁部Wは、中央部が上方に突出した山形アーチ状の複数のメインフレーム4によって支持されている。
このメインフレーム4は、所謂H型鋼であり、鉛直方向に立設する一対の立設部42と、一対の立設部42の上端に架設された架設部41とから構成される。
架設部41は、中央部が上方へ突出しており、上方に支持された屋根板Rは中央から幅方向の両端へ傾斜するようになっている。
図2及び図3に示されるスタンドフレーム31は、スタンド席3を構成する部材であって、客席33を支持しており、略矩形状に設けられたフィールド部2を囲むように設けられている。
このスタンドフレーム31は、下端部が基礎51、52、53に接合しており、基礎51、52、53上に自立していると共に、固定的に設置されている。また、メインフレーム4や壁部Wとは独立して設けられている。
なお、以下の説明においてスタンドフレーム31の向きに言及する際には、壁部Wに対して直角な向きであって、フィールド部2と壁部Wを結ぶ方向を梁間方向、当該梁間方向と直交し、壁部Wと平行な方向あるいは複数のメインフレーム4が配設されている方向を桁行方向と称することがある。
立設部311は、フィールド部2に最も近い位置において、基礎51から垂直方向上方へ立設し、上端において梁316に連結している。
立設部312は、立設部311と立設部313の略中間付近において、基礎52から垂直方向上方へ立設し、上端において梁317に連結する。
立設部313は、フィールド部2から最も離れた壁部W近傍において、基礎53からフィールド部2側に向かって斜め上方へ立設し上端において梁318に連結する。
これらの立設部311、312、313は高さが異なり、フィールド部2から壁部Wに向かって高さが低い順に配設されており、これによりフィールド部2から壁部Wに向かって、スタンド席3を階段状に設けることができる。
さらに、立設部311、312、313は、桁行方向に沿って、一定間隔ごとに連続的に設けられている。そして、桁行方向に一定間隔ごとに配設された各立設部311、312、313には夫々、その上端部において、桁行方向に延びる梁316、317、318が架設されており、この梁316、317、318によって桁行方向に配設された各立設部311、312、313同士が連結されている。
架設部314、315、及び梁316、317、318は、立設部311、312、313と共に、客席33を支持している。
ここで、図4を参照して、メインフレーム4の立設部42とスタンドフレーム31の位置関係について説明する。
アリーナ1の長手方向において、メインフレーム4の立設部42は、アリーナ1の壁部Wに沿って、一定間隔ごとに配設されている。スタンドフレーム31の立設部313も同様に、アリーナ1の壁部Wに沿って、一定間隔ごとに配設されている。その結果、立設部42と立設部313は、桁行方向において交互に基礎54、53に接合し、当該接合箇所が桁行方向に一列に並んだ構造となっている。
また、隣り合う立設部42が基礎54に接合する箇所の間において、スタンドフレーム31の立設部313が基礎53に接合する結果、立設部42と立設部313が近い位置でスペースを無駄にすることなく基礎54、53に立設しており、アリーナ1の屋内空間を狭めることもない。
2 フィールド部
21 床板
3 スタンド席
31 スタンドフレーム
311、312、313 立設部
314、315 架設部
316、317、318 梁
33 客席
4 メインフレーム
41 架設部
42 立設部
43 梁
5 床スラブ
51、52、53、54 基礎
R 屋根板
W 壁部
Claims (3)
- フィールド部と、当該フィールド部を囲むスタンド席と、当該フィールド部及び当該スタンド席を側面から覆う壁部と、当該フィールド部及び当該スタンド席の上方を覆う屋根板と、を備えたアリーナであって、
上記屋根板を支持し、一対の下端部が基礎に接合するメインフレームと、
上記スタンド席を構成し、客席を支持すると共に、下端部が基礎に接合するスタンドフレームと、を有し、
上記メインフレームは、
上記壁部近傍において上記基礎に接合し、鉛直方向に立設する一対の第一立設部と、
上記一対の立設部の上端に架設された架設部と、から構成され、
上記スタンドフレームは少なくとも、
上記壁部近傍において上記基礎に接合し、上記フィールド部側に向かって斜め上方へ立設する第二立設部と、
上記第二立設部によって支持された客席と、から構成され、
上記メインフレームは複数、一定間隔ごとに配設されており、
隣り合う上記第一立設部が基礎に接合する箇所の間において、上記スタンドフレームの第二立設部が基礎に接合し、上記メインフレームが配設されている方向に一列に上記第一立設部と上記第二立設部が基礎に接合している、
アリーナ。 - 上記第二立設部の上端には、上記第二立設部に直行する向きであって、上記複数のメインフレームが配設されている方向に沿って架設された梁が連結している、
請求項1記載のアリーナ。 - フィールド部と、当該フィールド部を囲むスタンド席と、当該フィールド部及び当該スタンド席を側面から覆う壁部と、当該フィールド部及び当該スタンド席の上方を覆う屋根板と、を備えると共に、
上記壁部近傍において基礎に接合し、鉛直方向に立設する一対の第一立設部と、上記一対の立設部の上端に架設された架設部と、から構成され、上記屋根板を支持し、一対の下端部が基礎に接合するメインフレームと、
上記壁部近傍において上記基礎に接合し、上記フィールド部側に向かって斜め上方へ立設する第二立設部と、上記第二立設部によって支持された客席と、から構成され、上記スタンド席を構成し、客席を支持すると共に、下端部が基礎に接合するスタンドフレームと、を有するアリーナの工法であって、
上記メインフレームを複数、一定間隔ごとに配設する工程と、
隣り合う上記第一立設部が基礎に接合する箇所の間において、上記スタンドフレームの第二立設部を基礎に接合させ、上記メインフレームが配設されている方向に一列に上記第一立設部と上記第二立設部を基礎に接合させる工程と、を有する、
アリーナの工法。
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