JP6552423B2 - ノズル給油装置および表面実装機 - Google Patents

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Description

本明細書によって開示される技術は、ノズル給油装置および表面実装機に関する。
例えば、部品装着機に潤滑油を供給する潤滑油供給装置を有する部品装着機として、特開2000−120986号公報(下記特許文献1)に記載のものが知られている。この部品装着機の潤滑油供給装置は、圧縮空気により潤滑油を圧送して噴射する噴射ノズルを有しており、噴射ノズルから噴射された潤滑油を、機械要素同士が摺動する部分に供給する。また、当該潤滑油供給装置によると、上部に配された機械要素に潤滑油を噴霧し、上部の機械要素から流れ落ちた潤滑油を下部に配された機械要素に供給する構成とされている。
特開2000−120986号公報
ところで、上記の潤滑油供給装置によると、上部の機械要素から流れ落ちた潤滑油が下部の機械要素に供給されるものの、下部の機械要素から潤滑油がさらに流れ落ちることになる。このため、潤滑油が付着してはいけない部分にも潤滑油が付着するなどして不具合が生じる虞がある。また、潤滑油が必要な箇所のみに供給されないため、潤滑油の使用量が増加してしまう。
本明細書では、摺動する部分に給油しつつ、不必要な部分に潤滑油が付着することを抑制する技術を開示する。
本明細書によって開示される技術は、部品を吸着するための負圧が供給される負圧供給路が内部に設けられた筒状のノズル本体と、前記ノズル本体が摺動可能に内部に嵌合された筒状のスリーブとを有する表面実装用のノズルヘッドに給油するためのノズル給油装置であって、前記スリーブ内に適合して嵌合される嵌合部を備え、前記嵌合部には、前記嵌合部の根元から先端まで延びて設けられ、前記ノズル本体と前記スリーブとが摺動する部分に霧状の潤滑油を供給する第1の供給路と、前記嵌合部の先端から根元まで延びて設けられ、前記ノズル本体と前記スリーブとが摺動する部分から余剰分の前記潤滑油を排出する第1の排出路とを備える構成とした。
また、本明細書によって開示される技術は、表面実装機であって、部品を吸着して基板に搭載するノズルヘッドが複数設けられた部品実装装置と、前記部品実装装置に前記部品を供給する部品供給装置と、前記基板を前記部品実装装置による前記部品の実装範囲内まで搬送する基板搬送装置と、前記ノズルヘッドを交換するためのノズル交換装置と、前記ノズル交換装置に格納された前記ノズルヘッドに給油する前記ノズル給油装置とを備える構成とした。
このような構成のノズル給油装置によると、第1の供給路によってノズル本体とスリーブとが摺動する部分にのみ霧状の潤滑油を吹き付けて給油することができると共に、第1の排出路によって余剰分の潤滑油を排出することができる。これにより、摺動する部分に給油しつつ、不必要な部分に潤滑油が付着することを抑制することができる。
本明細書によって開示されるノズル給油装置は、以下の構成としてもよい。
前記第1の供給路および前記第1の排出路は、前記嵌合部において複数設けられている構成としてもよい。
このような構成によると、第1の給油路と第1の排出路とが1つずつ設けられている場合に比べて、ノズル本体とスリーブとが摺動する部分に十分に給油することができ、また、余剰分の潤滑油を確実に排出することができる。
前記嵌合部の先端部は、前記スリーブ内に嵌合された状態では、前記スリーブ内における前記ノズル本体の前記負圧供給路の開口を塞ぐようになっており、前記第1の供給路および前記第1の排出路は、前記嵌合部において前記負圧供給路の開口を塞ぐ部分とは異なる部分に配されている構成としてもよい。
このような構成によると、潤滑油が負圧供給路内に侵入することを防ぐことができる。これにより、負圧供給路を通して潤滑油が部品や潤滑油が付着してはいけない部分に付着することを抑制することができる。
前記第1の供給路および前記第1の排出路には、潤滑油を含まないガスが流通可能とされている構成としてもよい。
このような構成によると、給油後に、ヘッド本体とヘッド筒部とが摺動する部分にドライエアなどの潤滑油を含まないガスを流して、余分な潤滑油を取り除くことができるから、潤滑油が液だれして他の部分に付着することをさらに抑制することができる。
さらに、前記第1の供給路が連通し、前記第1の供給路に前記霧状の潤滑油を供給する第2の供給路と、前記第1の排出路が連通し、前記第1の排出路からの余剰分の前記潤滑油を排出する第2の排出路とを有する装置本体を備え、前記装置本体には、前記嵌合部が複数設けられている構成としてもよい。
このような構成によると、複数のノズルヘッドに対して一度に給油することができ、給油の効率を向上させることができる。
前記嵌合部の先端部おける前記第1の供給路および前記第1の排出路の開口位置には、前記潤滑油を保油可能に設けられ、前記ノズル本体の前記スリーブと摺動する部分に接触する給油部材が装着されている構成としてもよい。
このような構成によると、供給路から供給された霧状の潤滑油を給油部材に吸着させて、スリーブと摺動するノズル本体に適量に給油することができる。これにより、潤滑油が不要な部分に付着したり、液だれしたりすることを防ぐことができ、潤滑油の使用量を節約することができる。
部品を吸着して基板に搭載する複数のノズルヘッドが並んで装着され、これらのノズルヘッドに負圧を供給するヘッドユニットが設けられた部品実装装置と、前記部品実装装置に前記部品を供給する部品供給装置と、前記部品実装装置による前記部品の実装範囲内まで前記基板を搬送する基板搬送装置とを備えた表面実装機であって、前記ヘッドユニットが前記ノズル給油装置を兼ねている構成としてもよい。
このような構成によると、負圧を供給するヘッドユニットにノズル給油機能を持たせているから、別途ノズル給油装置を設ける場合に比べて、常時もしは給油が必要になった際に速やかに給油を行うことができると共に、表面実装機の部品点数を低減させることができる。
さらに、前記スリーブ内において前記ノズル本体が摺動する際の荷重を検出する荷重検出部と、前記荷重検出部において検出された荷重が所定値よりも大きい場合に前記第1の供給路に前記霧状の潤滑油を供給する制御部とを備えた構成としてもよい。
このような構成によると、ノズル本体とスリーブとが摺動する際の荷重が高くなったところで、給油が行われるから、ノズルヘッドのメンテナンスを自動化することできると共に、給油の効率を向上させることができる。
本明細書によって開示される技術によれば、摺動する部分に給油しつつ、不必要な部分に潤滑油が付着することを抑制することができる。
実施形態1に係る表面実装機の平面図 ヘッドユニットを正面から視た状態を示す正面図 実装ヘッドにノズルヘッドが装着された状態を示す断面図 ノズル給油装置にノズルヘッドが装着された状態を示す斜視図 図4のA−A線の断面に相当する断面図 図5のB−B線の断面に相当する断面図 図5のC−C線の断面に相当する断面図 図5のD−D線の断面に相当する断面図 図8のE−E線の断面に相当する部分断面図 図8のE−E線の断面に相当する断面図 表面実装機の電気的構成を示すブロック図 給油処理を示すフローチャート図 実施形態2に係るノズル給油装置の断面図であって、図10の断面に相当する断面図 実施形態3に係る表面実装機の実装ヘッドにおける装着部の断面図
<実施形態>
本明細書に開示された技術における一実施形態について図1から図12を参照して説明する。
本実施形態は、プリント基板(「基板」の一例)B上に電子部品(「部品」の一例)Eを実装する表面実装機10を例示している。
表面実装機10は、図1に示すように、基台12と、基台12上に配置される搬送コンベア(「基板搬送装置」の一例)13と、プリント基板B上に電子部品Eを実装するための部品実装装置20と、部品実装装置20に電子部品Eを供給するための部品供給装置14、後述する部品実装装置20の実装ヘッド31に取り付けられた表面実装用のノズルヘッド50を交換するためのノズル交換装置17と、ノズル交換装置17に格納されたノズルヘッド50に給油するノズル給油装置60とを備えて構成されている。
基台12は、図1に示すように、平面視略矩形状をなしている。また、基台12における搬送コンベア13の下方には、プリント基板B上に電子部品Eを実装する際に、そのプリント基板Bをバックアップするための図示しないバックアッププレート等が設けられている。なお、以下の説明では、基台12の長辺方向および搬送コンベア13の搬送方向である図1の左右方向をX方向とし、基台12の短辺方向である図1の上下方向をY方向とし、部品実装装置20の上下方向である図2の上下方向をZ方向として説明する。
搬送コンベア13は、図1に示すように、基台12のY方向の略中央部に配されており、プリント基板BをX方向に沿って搬送する。また、搬送コンベア13は、X方向に循環駆動する一対のコンベアベルト15を備えており、一対のコンベアベルト15には、プリント基板Bが架設する形でセットされる。そして、プリント基板Bは、X方向の右側からコンベアベルト15に沿って基台12上におけるX方向略中央部の実装範囲に搬入され、電子部品Eの実装作業がされた後、コンベアベルト15に沿ってX方向の左側に搬出される。
部品供給装置14は、図1に示すように、フィーダ型とされ、搬送コンベア13の上下方向両側においてX方向に2つずつ並べることで、合計4箇所に配されている。これらの部品供給装置14には、複数のフィーダ16がX方向に整列した状態で取り付けられている。各フィーダ16は、複数の電子部品Eが収容された部品供給テープをリールから引き出す図示しない電動式の送出装置などを備えており、各フィーダ16における搬送コンベア13側の端部から電子部品Eが一つずつ供給されるようになっている。
部品実装装置20は、図1に示すように、基台12のX方向の両側に配される一対の支持フレーム21と、ヘッドユニット30と、ヘッドユニット30を移動させるヘッド駆動装置40とを備えて構成されている。各支持フレーム21は、Y方向に延びる細長い形態をなし、基台12のX方向両側にそれぞれ配されている。
ヘッド駆動装置40は、Y軸サーボ機構41とX軸サーボ機構46とを有しており、一対の支持フレーム21に架設するように設けられている。
Y軸サーボ機構41は、図1に示すように、Y方向に延びた形態で各支持フレーム21に沿って設けられた一対のY軸ガイドレール42と、図示しないボールナットが螺合されたY軸ボールねじ43と、Y軸ボールねじ43の端部に設けられたY軸サーボモータ44とを有しており、一対のY軸ガイドレール42には、ボールナットに固定されたヘッド支持体45が架設する形で取り付けられている。
そして、Y軸サーボモータ44が通電制御されると、Y軸ボールねじ43に沿ってボールナットが進退し、その結果、ボールナットに固定されたヘッド支持体45およびヘッド支持体45に装着されたヘッドユニット30がY軸ガイドレール42に沿ってY方向に移動するようになっている。
X軸サーボ機構46は、図1に示すように、X方向に延びた形態でヘッド支持体45に設けられた図示しないX軸ガイドレールと、図示しないボールナットが螺合されたX軸ボールねじ47と、X軸ボールねじ47の端部に設けられたX軸サーボモータ48とを有している。X軸ガイドレールには、X方向に沿ってヘッドユニット30が移動自在に取り付けられており、X軸サーボモータ48が通電制御されると、X軸ボールねじ47に沿ってボールナットが進退し、その結果、ボールナットに固定されたヘッドユニット30がX軸ガイドレールに沿ってX方向に移動するようになっている。
これにより、ヘッドユニット30は一定の可動領域内でX方向及びY方向に移動可能とされている。
ヘッドユニット30は、部品供給装置14から基台12上に供給される電子部品Eを取り出してプリント基板B上に実装する。また、ヘッドユニット30には、図2に示すように、電子部品Eの実装動作を行う実装ヘッド31がX方向に複数並んで搭載されている。各実装ヘッド31は、ヘッドユニット30の下面から下方に向けて突出しており、実装ヘッド31の下端には電子部品Eを負圧によって吸着するノズルヘッド50が着脱可能にそれぞれ設けられている。
各実装ヘッド31は、ヘッドユニット30に設けられた図示しないR軸サーボモータによって軸周りの回転動作が可能とされている。また、各実装ヘッド31は、ヘッドユニット30に設けられた図示しないZ軸サーボモータの駆動によって上下方向に昇降可能とされている。そして、Z軸サーボモータには、実装ヘッド31の昇降動作時の荷重を検出する荷重センサ(「荷重検出部」の一例)34が設けられている(図11参照)。
つまり、表面実装機10では、各種サーボモータが駆動することにより、部品供給装置14から供給される電子部品Eの吸着及びプリント基板Bに対する実装位置が最適な位置となるように制御されるようになっている。
また、ヘッドユニット30には、図示しない基板認識カメラが設けられている。この基板認識カメラは、例えば、ヘッドユニット30とともに一体的に移動可能とされており、X軸サーボ機構46およびY軸サーボ機構41を駆動させることで、作業位置に停止したプリント基板B上の任意の位置の画像を撮像することができるようになっている。
また、基台12上における作業位置の近傍には、図1に示すように、部品認識カメラCが固定されており、部品認識カメラCは、ノズルヘッド50が部品供給装置14において保持した電子部品Eの画像を撮像することができるようになっている。
次に、ノズルヘッド50の構成について説明する。本実施形態のノズルヘッド50は、図3に示すように、負圧供給路52が内部に設けられた略円筒状のノズル本体51と、ノズル本体51が内部に嵌合された状態で実装ヘッド31に装着されるスリーブ55とを備えて構成されている。
スリーブ55は、略円筒状をなしており、スリーブ55の上半分が実装ヘッド31に設けられた略円筒状の取付部32に取り付けられる装着部56とされ、スリーブ55の下半分がノズル本体51を内部に保持する保持部58とされている。
装着部56は、上下に貫通する断面円形状の装着孔57を有しており、装着孔57内には、実装ヘッド31の取付部32が適合して嵌合されるようになっている。また、装着部56の外面には、実装ヘッド31の外側面に弾性変位可能に設けられた一対の係止片33と係止する一対の係止突部55Aが設けられており、一対の係止片33と一対の係止突部55Aとが係止することで、実装ヘッド31にノズルヘッド50が保持固定されるようになっている。
保持部58は、上下方向に貫通して装着部56の装着孔57と上下方向に連通する保持孔59を有しており、この保持孔59は、装着孔57に比べて小径に形成されている。また、保持孔59には、図3に示すように、ノズル本体51が上下方向に変位可能な状態で適合して嵌合されており、保持孔59内においてノズル本体51が上下方向に変位する際には、保持孔59の内周面59Aとノズル本体51の外周面51Aとが摺動するようになっている。また、保持部58では、ノズル本体51が図示しないボールスプラインなどの保持機構により保持孔59内に保持されている。
ノズル本体51は、図3に示すように、下方に向かうほど先細りとなる形態をなしており、これに合わせて負圧供給路52も下方に向かうほど小径となる形態で上下方向に貫通して形成されている。
また、ノズル本体51は、スリーブ55の保持部58内において保持された状態では、ノズル本体51の下端部がスリーブ55から下方に突出すると共に、ノズル本体51の上端部が、外周にクリアランスを有した状態で保持部58から装着部56の装着孔57内に突出した状態となっている。
一方、実装ヘッド31の取付部32内には、空気圧供給装置から負圧もしくは正圧が供給されるようになっており、ノズル本体51がスリーブ55の保持部58内に保持されると、取付部32から装着孔57を介して負圧供給路52に負圧もしくは正圧が供給される。
したがって、負圧供給路52に負圧が供給されることでノズル本体51の下端部に電子部品Eの吸着、保持が可能となり、その後、負圧供給路52に正圧が供給されることで電子部品Eがノズル本体51から解放され、プリント基板Bに搭載されるようになっている。
また、ノズル本体51の外周には、図3に示すように、圧縮コイルばね53Aが装着された鍔部53が設けられている。一方、スリーブ55の保持孔59は、下半分が圧縮コイルばね53Aを収容するために、上半分に比べて拡径された形態とされており、上側の保持孔59と下側の保持孔59との間には、鍔部53の圧縮コイルばね53Aと係合可能な係合部55Bが設けられている。
そして、圧縮コイルばね53Aが、鍔部53と係合部55Bとの間に介在することで、ノズル本体51を、弾発力によりスリーブ55から離れるように下方に向けて付勢している。これにより、電子部品Eの吸着時に、ノズル本体51が電子部品Eに衝突したとしても、スリーブ55の保持部58内においてノズル本体51が上下方向に摺動して変位すると共に、圧縮コイルばね53Aが弾性変位することで、電子部品Eに対するノズル本体51の衝突加重が吸収されるようになっている。
ノズル交換装置17は、例えば、図1に示すように、基台12における搬送コンベア13と部品供給装置14との間に配置されている。ノズル交換装置17には、複数のノズル格納部18が設けられ、各ノズル格納部18には、ノズルヘッド50が保持されている。そして、ヘッドユニット30をノズル交換装置17の上方に移動させるとともに、実装ヘッド31に装着されたノズルヘッド50を下降させることで、実装ヘッド31に対してノズルヘッド50が抜き差しされてノズルヘッド50が交換されるようになっている。
詳細には、実装ヘッド31からノズルヘッド50を取り外す場合、実装ヘッド31を降下させた後、スリーブ55における保持部58の外周面に設けられた引っ掛け部58Aにノズル交換装置17の図示しない押さえ部を係止させる。そして、その状態のまま、実装ヘッド31を上昇させ、実装ヘッド31の一対の係止片33と、スリーブ55の一対の係止突部55Aとの係止を解除することで、実装ヘッド31からノズルヘッド50を取り外すことができるようになっている。
一方、実装ヘッド31にノズルヘッド50を装着する場合、実装ヘッド31を降下させて、スリーブ55の装着部56に実装ヘッド31の取付部32を嵌合させると共に、実装ヘッド31の一対の係止片33とスリーブ55の一対の係止突部55Aとを係止させることで実装ヘッド31にノズルヘッド50が装着される。
さて、ノズル給油装置60は、ノズル交換装置17における複数のノズル格納部18にそれぞれ格納された複数のノズルヘッド50に一度に給油可能とされており、図9に示すように、横長なブロック状の装置本体61と、装置本体61に一体に固定された嵌合部材70とを備えて構成されている。
装置本体61は、図4に示すように、X方向に長い形態とされており、装置本体61の内部には、図6に示すように、ルブリケータなどの噴霧機から噴霧される霧状の潤滑油が供給される大供給路(「第2の供給路」の一例)62と、余剰分の潤滑油を排出する大排出路63とがX方向に延びるように配されている。また、大供給路62は大排出路63(「第2の排出路」の一例)の後側となるように、大排出路63とY方向に並んで配されている。
装置本体61の下面には、図4に示すように、後述する嵌合部材70の嵌合部72がX方向に等間隔に複数並んで配されており、装置本体61の下端部には、図5、図9および図10に示すように、大供給路62からそれぞれの嵌合部72に向けて延びる一対の本体側供給路64と、大排出路63からそれぞれの嵌合部72に向けて延びる一対の本体側排出路65とがX方向にそれぞれ並んで設けられている。
また、装置本体61のX方向に沿った前面61Aには、図4および図5に示すように、各嵌合部72と対応するように係止片66が設けられている。各係止片66は、弾性変位可能であって実装ヘッド31の取付部32における係止片33と同様の形態をなしており、装置本体61の前面61Aから下方に延びて嵌合部72の側方まで延出された形態とされている。
一方、嵌合部材70は、図9および図10に示すように、上下に長い略円柱状をなしている。嵌合部材70の上端部は、装置本体61の下面に設けられた嵌合孔67に圧入嵌合される圧入部71とされ、圧入部71が嵌合孔67に圧入嵌合されることで嵌合部材70が装置本体61に一体に固定されている。
嵌合部材70における圧入部71の下方は、嵌合部72とされており、嵌合部72は、装置本体61の下面から下方に向けて突出した形態とされている。
また、嵌合部72は、実装ヘッド31の取付部32と同一の外径寸法をなす略円柱状をなしている。したがって、嵌合部72は、ノズルヘッド50における装着部56の装着孔57内に適合して嵌合可能とされており、嵌合部72を装着部56の装着孔57内に適合して嵌合させると、図4、図5、図9および図10に示すように、装置本体61の係止片66とノズルヘッド50の係止突部55Aとが係止し、ノズル給油装置60に対してノズルヘッド50が装着されるようになっている。なお、図4は、ノズル給油装置60とノズルヘッド50とを分かりやすくするため、ノズル交換装置17におけるノズル格納部18は、図示省略している。
また、嵌合部72内には、図5、図7から図10に示すように、装置本体61の一対の本体側供給路64と連通する一対の供給路(「第1の供給路」の一例)73と、装置本体61の一対の本体側排出路65と連通する一対の排出路(「第1の排出路」の一例)74とが設けられている。
一対の供給路73は、嵌合部72の根元である装置本体61の下面から嵌合部72の先端である下端まで真っ直ぐ延びた形態をなしている。また、一対の供給路73は、一対の本体側供給路64と同様にX方向に並んで配されており、図7および図8に示すように、一対の供給路73のうち一方の供給路73は、嵌合部72の軸心を基準に両供給路73の間の角度が約90°となる配置とされている。
一方、一対の排出路74は、図5、図7から図10に示すように、一対の供給路73と同様に、嵌合部72の根元である装置本体61の下面から嵌合部72の先端である下端まで真っ直ぐ延びた形態をなしている。また、一対の排出路74も、図7および図8に示すように、一対の本体側排出路65と同様にX方向に並んで、かつ、嵌合部72の軸心を基準に両排出路73の間の角度が約90°となる配置とされている。さらに各排出路74は、嵌合部72の軸心を中心に、一対の供給路73から周方向に180°ずれた位置に配されている。
また、嵌合部72の下端外周縁部には、図5、図9および図10に示すように、下方に向かうほど嵌合部72の軸心に向かって傾斜するテーパ面75が形成されることで先細りとなっている。したがって、各供給路73および各排出路74の下端開口縁は、下方に向かうほど嵌合部72の軸心に向かって傾斜しており、各供給路73および各排出路74の下端開口は、径方向外側(装着孔57の内周面側)に臨むようにして開口している。
また、嵌合部72の下面72Aは、図10に示すように、ノズルヘッド50におけるノズル本体51の外径寸法よりも僅かに大きい形態とされており、嵌合部72がスリーブ55の装着孔57内に嵌合されると、嵌合部72の下面72Aがノズル本体51の上端に当接するようになっている。つまり、一対の供給路73および一対の供給路74は、嵌合部72においてノズル本体51の上端に当接する部分とは異なる部分(当接する部分の径方向外側)に配されており、ノズル本体51の上端に嵌合部72の下面72Aが当接すると、図9および図10に示すように、嵌合部72によってノズル本体51における負圧供給路52の上端開口(「負圧供給路の開口)の一例)52Aが塞がれ、一対の供給路73および一対の排出路74が、ノズル本体51の外周面51Aと保持孔59の内周面59Aとが摺動する部分の直上に配されるようになっている。
したがって、ノズル給油装置60にノズルヘッド50を装着し、大供給路62に霧状の潤滑油が供給されると、霧状の潤滑油が、大供給路62から一対の本体側供給路64および嵌合部72の一対の供給路73を通って、装着孔57内におけるノズル本体51の外周部分に案内される。そして、ノズル本体51の外周面51Aにおける上端部および装着部56の装着孔57の内周面57Aにおける下端部に潤滑油が給油される。これにより、ノズル本体51の外周面51Aおよび装着孔57の内周面57Aに付着した潤滑油が保持部58における保持孔59の内周面59Aに伝わり、ノズル本体51の外周面51Aと保持孔59の内周面59Aとが摺動する部分に潤滑油が供給される。
また、装着孔57内におけるノズル本体51の外周部分に案内された霧状の潤滑油は、一対の排出路74から一対の本体側排出路65を通って大排出路63に排出される。これにより、ノズル本体51の外周面51Aおよび保持孔59の内周面59Aにおいて余剰分の潤滑油が排出され、ノズル本体51の外周面51Aおよび保持孔59の内周面59Aに潤滑油が過剰に給油されることを防ぐことができる。
また、大供給路62には、霧状の潤滑油を供給した後に、図示しない送風装置からドライエア(「潤滑油を含まないガス」の一例)が流通可能とされており、大供給路62にドライエアが供給されると、ドライエアによってノズル本体51の外周面51Aや装着孔57の内周面57Aに付着した余分な潤滑油を取り除くことができるようになっている。
そして、ノズル本体51の外周面51Aと保持孔59の内周面59Aとが摺動する部分への給油の完了後、スリーブ55の引っ掛け部58Aにノズル交換装置17の押さえ部を係止させ、ノズル給油装置60を上昇させる。これにより、装置本体61の係止片66と、スリーブ55の係止突部55Aとの係止が解除され、各ノズルヘッド50からノズル給油装置60が取り外されるようになっている。
次に、表面実装機10の電気的構成について、図11を参照して説明する。
表面実装機10は、管理装置110によってその全体が制御統括されている。管理装置110は、CPU等により構成される制御部111と、記憶部112とを備えている。
記憶部112には、制御部111が実行する実装プログラムや給油管理プログラムなどの各種のプログラムや各種データが記憶されている。また、記憶部112には、各種プログラムによって取得されたデータが記憶される。
制御部111は、記憶部112に記憶されている各種プログラムにしたがって表面実装機10を制御し、例えば、実装プログラムに基づいて搬送コンベア13、ヘッド駆動装置40およびヘッドユニット30を駆動させると共に、部品供給装置14に取り付けられた各フィーダ16を制御する。
また、制御部111には、基板認識カメラ及び部品認識カメラCから出力される撮像信号がそれぞれ取り込まれ、撮像信号に基づいて、部品画像の解析並びに基板画像の解析がそれぞれ行われる。
また、制御部111は、ヘッドユニット30のZ軸サーボモータに設けられた荷重センサ34から出力される荷重データと、給油管理プログラムとに基づいてノズルヘッド50におけるノズル本体51の外周面51Aと保持孔59の内周面59Aとの摺動抵抗が高くなっているか判定し、ノズルヘッド50に対して給油する給油処理を行う。
次に、給油処理について、図12を参照しつつ説明する。
給油処理では、まず、制御部111は、荷重センサ34から出力される荷重データを取り込んで荷重データが所定値よりも高いか判定し(S10)、荷重データが所定値より低い場合には、給油処理を終了する(S14)。
そして、荷重データが所定値よりも高い場合には、ヘッドユニット30をノズル交換装置17上に移動させ、ノズル交換装置17において所定のノズルヘッド50を実装ヘッド31から取り外す(S11)。
そして、ノズル交換装置17に格納された所定のノズルヘッド50に対してノズル給油装置60において給油を行う(S12)。
次に、ノズルヘッド50の給油が完了したところで、制御部111は、ノズル交換装置17において所定のノズルヘッド50を実装ヘッド31に取り付ける。そして、荷重センサ34によって荷重を測定して荷重データが所定値よりも高いか判定し(S13)、実装ヘッド31の昇降時の荷重が改善されているか確認する。
荷重データが所定値より低い場合には、給油処理を終了し(S14)、荷重が所定値よりも高い場合には、荷重が所定値よりも低くなるまで、ノズル給油装置60における給油を繰り返す。
本実施形態は、以上のような構成であって、続いて、表面実装機10の作用および効果について説明する。
本実施形態のノズル給油装置60によると、ノズルヘッド50においてノズル本体51の外周面51Aとスリーブ55の保持部58における保持孔59の内周面59Aとが摺動する部分の直上に、霧状の潤滑油を供給する一対の供給路73が配されているから、ノズル本体51の外周面51Aとスリーブ55の保持部58における保持孔59の内周面59Aとが摺動する部分にのみ霧状の潤滑油を吹き付けて給油することができる。そして、ノズル本体51が上下に移動することで、潤滑油が、ノズル本体51の外周面51Aとスリーブ55の保持部58における保持孔59の内周面59Aとが摺動する部分に行きわたり、ノズル本体51とスリーブ55とが滑らかに摺動可能となる。
また、本実施形態によると、ノズル本体51の外周面51Aと保持部58における保持孔59の内周面59Aとが摺動する部分の直上に、一対の排出路74を配しているから、余剰分の潤滑油が他の部分に付着することなく速やかに排出することができる。これにより、ノズル本体51とスリーブ55とが摺動する部分に給油しつつ、不必要な部分に潤滑油が付着することを抑制することができる。
また、本実施形態によると、嵌合部72の軸心を基準に一対の供給路73間の角度が約90°となるように配置されており、一対の排出路74が一対の供給路73と嵌合部72の軸心を基準に周方向に約180°ずれて配置されているから、霧状の潤滑油がノズル本体51の外周面51Aおよび保持孔59の内周面59Aに沿うように下方に流れ、ノズル本体51の外周面51Aおよび保持部58における保持孔59の内周面59Aに潤滑油を均等かつ十分に給油することができる。
また、本実施形態によると、嵌合部72がスリーブ55の装着孔57内に嵌合されると、嵌合部72がノズル本体51の上端に当接して、嵌合部72の下面72Aによってノズル本体51における負圧供給路52の上端開口52Aを塞ぐから、霧状の潤滑油が負圧供給路52内に侵入することを防ぐことができる。これにより、負圧供給路52を通して潤滑油が他の部品などに付着することを抑制することができる。
また、本実施形態のノズル給油装置60における装置本体61には、複数の嵌合部72が設けられているから、ノズル交換装置17の複数のノズル格納部18に格納された複数のノズルヘッド50に対して一度に給油することができ、給油効率を向上させることができる。
そして、一対の供給路73への霧状の潤滑油の供給後、一対の供給路73に対してドライエアを供給することで、装着孔57内におけるノズル本体51の外周面51Aと装着孔57の内周面57Aとが摺動する部分以外の部分に付着した余剰な潤滑油を取り除くことができる。これにより、ノズル本体51の外周面51Aや装着部56の装着孔57の内周面57Aに付着した潤滑油が液だれして他の部分に付着することを抑制することができる。
さらに、本実施形態によると、ノズルヘッド50においてノズル本体51の外周面51Aとスリーブ55の保持孔59の内周面59Aとが摺動する際の荷重が高くなったことをZ軸サーボモータの荷重センサ34において検出すると、ノズル交換装置17によって所定のノズルヘッド50を取り外し、ノズル給油装置60において給油を行うことができるから、ノズルヘッド50のメンテナンスを自動化することできると共に、給油効率をさらに向上させることができる。
<実施形態2>
次に、実施形態2について図13を参照して説明する。
実施形態2のノズル給油装置160は、実施形態1におけるノズル給油装置60の嵌合部72の構成を変更したものであって、実施形態1と共通する構成、作用、および効果については重複するため、その説明を省略する。また、実施形態1と同じ構成については同一の符号を用いるものとする。
実施形態2のノズル給油装置160の嵌合部172は、実施形態1と異なり、図13に示すように、円柱状の軸部180の下端部に、潤滑油を保油可能な多孔質状の給油部材181が固定された形態とされている。
軸部180は、ノズルヘッド50のスリーブ55の装着孔57内に適合して嵌合される形態とされており、軸部180内には、装置本体61の一対の本体側供給路64と連通する一対の供給路173と、装置本体61の一対の本体側排出路65と連通する一対の排出路174とが設けられている。
各供給路173および各排出路174は、一対の本体側供給路64および一対の本体側排出路65よりもやや小径とされており、装置本体61の下面から軸部180の下端まで真っ直ぐ延びた形態となっている。
給油部材181は、嵌合部172の軸心を中心とする嵌合孔182を有する環状に形成されており、一対の供給路173の下端開口173Aおよび一対の排出路174の下端開口174Aの直下に配されている。嵌合孔182には、ノズル本体51の上端部が嵌合可能とされており、軸部180がスリーブ55の装着孔57内に嵌合されると、給油部材181とノズル本体51とが接触するようにして嵌合孔182内にノズル本体51の上端部が嵌合されるようになっている。
また、給油部材181の嵌合孔182内にノズル本体51の上端部が嵌合されると、ノズル本体51の負圧供給路52の上端開口52Aが軸部180の下面180Aによって塞がれるようになっている。
したがって、本実施形態によると、軸部180の下面180Aによって負圧供給路52の上端開口52Aを塞ぎつつ、一対の供給路173から供給された霧状の潤滑油を給油部材181に吸着させ、給油部材181に吸着された潤滑油が、ノズル本体51の上端部に適量に給油される。これにより、潤滑油が不要な部分に付着したり、液だれしたりすることを防ぎつつ、ノズル本体51の外周面51Aとスリーブ55の保持部58における保持孔59の内周面59Aとが摺動する部分に潤滑油を給油することができることはもちろん、潤滑油を一対の排出路174から排出する量を減少させ、潤滑油の使用量を節約することができる。
<実施形態3>
次に、実施形態3について図14を参照して説明する。
実施形態3の表面実装機210は、実施形態1の表面実装機10におけるヘッドユニット30とノズル給油装置60とを統合したものであって、実施形態1と共通する構成、作用、および効果については重複するため、その説明を省略する。また、実施形態1と同じ構成については同一の符号を用いるものとする。
実施形態3の表面実装機210におけるヘッドユニット230は、実施形態1におけるノズル給油装置60の装置本体61を兼ねており、実施形態3の実装ヘッド231の取付部232は、実施形態1のノズル給油装置60の嵌合部72を兼ねている。
詳しくは、実施形態3のヘッドユニット230内には、図14に示すように、ルブリケータなどの噴霧機から噴霧される霧状の潤滑油が供給される大供給路262と、余剰分の潤滑油を排出する大排出路263とがY方向に並んで配されており、ヘッドユニット230の下端部および実装ヘッド231には、大供給路262から各実装ヘッド231の取付部232に向けて延びる一対の供給路273と、大排出路263から各実装ヘッド231の取付部232に向けて延びる一対の排出路274とがX方向にそれぞれ並んで設けられている。
一対の供給路273および一対の排出路274は、大供給路262および大排出路263から実装ヘッド231の取付部232の下端まで真っ直ぐ延びた形態をなしている。そして、取付部232がスリーブ55の装着孔57内に嵌合されると、一対の供給路273および一対の排出路274は、ノズル本体51の外周面51Aと保持孔59の内周面59Aとが摺動する部分の直上に配されるようになっている。
また、実装ヘッド231の取付部232の下面232Aは、ノズルヘッド50におけるノズル本体51の外径寸法よりも僅かに大きい形態とされており、取付部232がスリーブ55の装着孔57内に嵌合されると、取付部232の下面232Aがノズル本体51の上端に当接し、取付部232から負圧がノズル本体51の負圧供給路52に供給されるももの、負圧供給路52と装着孔57との間は塞がれるようになっている。
つまり、本実施形態によると、ヘッドユニット230および実装ヘッド231にノズル給油機能を持たせているから、別途ノズル給油装置を設ける場合に比べて、常時もしくは給油が必要になった際に速やかに給油を行うことができる。また、ヘッドユニット230および実装ヘッド231にノズル給油機能を統合しているから、別途ノズル給油装置を設ける場合に比べて、表面実装機の部品点数を低減させることができる。
<他の実施形態>
本明細書で開示される技術は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような種々の態様も含まれる。
(1)上記実施形態では、嵌合部72および取付部232に一対の供給路73,273および一対の排出路74,274を構成した。しかしながら、これに限らず、嵌合部および取付部に供給路および排出路を1本ずつもしくは3本ずつ構成してもよい。
(2)上記実施形態では、装置本体61に嵌合部材70を一体に固定した構成とした。しかしながら、これに限らず、装置本体と嵌合部材とを一体に形成してもよい。
(3)上記実施形態では、ノズル給油装置60を有する表面実装機10として構成した。しかしながら、これに限らず、表面実装機とは別にノズル給油装置を別途用意し、別途用意したノズル給油装置において表面実装機から取り外したノズルヘッドを給油してもよい。
(4)上記実施形態では、大供給路62,262に霧状の潤滑油を供給した後に、ドライガスとしてドライエアを供給する構成とした。しかしながら、これに限らず、霧状の潤滑油を供給した後に、ドライ窒素など乾燥したガスを大供給路に供給する構成にしてもよい。
(5)上記実施形態では、Z軸サーボモータに荷重センサ34を取り付けてノズル本体51の外周面51Aと保持孔59の内周面59Aとが摺動する際の荷重を検出する構成とした。しかしながら、これに限らず、ノズル給油装置にノズル本体を撮像可能なカメラを設け、ノズル本体の戻り動作からノズル本体と保持孔の内周面とが摺動する際の荷重を検出する構成にしてもよい。
10:表面実装機
13:搬送コンベア(「基板搬送装置」の一例)
14:部品供給装置
17:ノズル交換装置
20:部品実装装置
34:荷重センサ(「荷重検出部」の一例)
50:ノズルヘッド
51:ノズル本体
52:負圧供給路
52A:負圧供給路の上端開口(「負圧供給路の開口」の一例)
55:スリーブ
60,160:ノズル給油装置
61:装置本体
62,262:大供給路(「第2の供給路」の一例)
63,263:大排出路(「第2の排出路」の一例)
72,172:嵌合部
73,173,273:供給路(「第1の供給路」の一例)
74,174,274:排出路(「第1の排出路」の一例)
173A:第1供給路の開口
174A:第1排出路の開口
111:制御部
181:給油部材
230:ヘッドユニット
232:取付部(「嵌合部」の一例)
B:プリント基板(「基板」の一例)
E:電子部品(「部品」の一例)

Claims (9)

  1. 部品を吸着するための負圧が供給される負圧供給路が内部に設けられた筒状のノズル本体と、前記ノズル本体が摺動可能に内部に嵌合された筒状のスリーブとを有する表面実装用のノズルヘッドに給油するためのノズル給油装置であって、
    前記スリーブ内に適合して嵌合される嵌合部を備え、
    前記嵌合部には、前記嵌合部の根元から先端まで延びて設けられ、前記ノズル本体と前記スリーブとが摺動する部分に霧状の潤滑油を供給する第1の供給路と、
    前記嵌合部の先端から根元まで延びて設けられ、前記ノズル本体と前記スリーブとが摺動する部分から余剰分の潤滑油を排出する第1の排出路とを備えるノズル給油装置。
  2. 前記第1の供給路および前記第1の排出路は、前記嵌合部において複数設けられている請求項1に記載のノズル給油装置。
  3. 前記嵌合部の先端部は、前記スリーブ内に嵌合された状態では、前記スリーブ内における前記ノズル本体の前記負圧供給路の開口を塞ぐようになっており、
    前記第1の供給路および前記第1の排出路は、前記嵌合部において前記負圧供給路の開口を塞ぐ部分とは異なる部分に配されている請求項1または請求項2に記載のノズル給油装置。
  4. 前記第1の供給路および前記第1の排出路には、潤滑油を含まないガスが流通可能とされている請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のノズル給油装置。
  5. さらに、前記第1の供給路が連通し、前記第1の供給路に前記霧状の潤滑油を供給する第2の供給路と、
    前記第1の排出路が連通し、前記第1の排出路からの余剰分の前記潤滑油を排出する第2の排出路とを有する装置本体を備え、
    前記装置本体には、前記嵌合部が複数設けられている請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のノズル給油装置。
  6. 前記嵌合部の先端部おける前記第1の供給路および前記第1の排出路の開口位置には、前記潤滑油を保油可能に設けられ、前記ノズル本体の前記スリーブと摺動する部分に接触する給油部材が装着されている請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のノズル給油装置。
  7. 部品を吸着して基板に搭載するノズルヘッドが複数設けられた部品実装装置と、
    前記部品実装装置に前記部品を供給する部品供給装置と、
    前記基板を前記部品実装装置による前記部品の実装範囲内まで搬送する基板搬送装置と、
    前記ノズルヘッドを交換するためのノズル交換装置と、
    前記ノズル交換装置に格納された前記ノズルヘッドに給油する請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のノズル給油装置とを備える表面実装機。
  8. 部品を吸着して基板に搭載する複数のノズルヘッドが並んで装着され、これらのノズルヘッドに負圧を供給するヘッドユニットが設けられた部品実装装置と、
    前記部品実装装置に前記部品を供給する部品供給装置と、
    前記部品実装装置による前記部品の実装範囲内まで前記基板を搬送する基板搬送装置とを備えた表面実装機であって、
    前記ヘッドユニットが請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のノズル給油装置を兼ねている表面実装機。
  9. さらに、前記スリーブ内において前記ノズル本体が摺動する際の荷重を検出する荷重検出部と、
    前記荷重検出部において検出された荷重が所定値よりも大きい場合に前記第1の供給路に前記霧状の潤滑油を供給する制御部とを備えた請求項7または請求項8に記載の表面実装機。
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