JP2017130549A - ノズル給油装置および表面実装機 - Google Patents
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Abstract
Description
前記第1の供給路および前記第1の排出路は、前記嵌合部において複数設けられている構成としてもよい。
このような構成によると、第1の給油路と第1の排出路とが1つずつ設けられている場合に比べて、ノズル本体とスリーブとが摺動する部分に十分に給油することができ、また、余剰分の潤滑油を確実に排出することができる。
このような構成によると、潤滑油が負圧供給路内に侵入することを防ぐことができる。これにより、負圧供給路を通して潤滑油が部品や潤滑油が付着してはいけない部分に付着することを抑制することができる。
このような構成によると、給油後に、ヘッド本体とヘッド筒部とが摺動する部分にドライエアなどの潤滑油を含まないガスを流して、余分な潤滑油を取り除くことができるから、潤滑油が液だれして他の部分に付着することをさらに抑制することができる。
このような構成によると、複数のノズルヘッドに対して一度に給油することができ、給油の効率を向上させることができる。
本明細書に開示された技術における一実施形態について図1から図12を参照して説明する。
本実施形態は、プリント基板(「基板」の一例)B上に電子部品(「部品」の一例)Eを実装する表面実装機10を例示している。
Y軸サーボ機構41は、図1に示すように、Y方向に延びた形態で各支持フレーム21に沿って設けられた一対のY軸ガイドレール42と、図示しないボールナットが螺合されたY軸ボールねじ43と、Y軸ボールねじ43の端部に設けられたY軸サーボモータ44とを有しており、一対のY軸ガイドレール42には、ボールナットに固定されたヘッド支持体45が架設する形で取り付けられている。
これにより、ヘッドユニット30は一定の可動領域内でX方向及びY方向に移動可能とされている。
したがって、負圧供給路52に負圧が供給されることでノズル本体51の下端部に電子部品Eの吸着、保持が可能となり、その後、負圧供給路52に正圧が供給されることで電子部品Eがノズル本体51から解放され、プリント基板Bに搭載されるようになっている。
一対の供給路73は、嵌合部72の根元である装置本体61の下面から嵌合部72の先端である下端まで真っ直ぐ延びた形態をなしている。また、一対の供給路73は、一対の本体側供給路64と同様にX方向に並んで配されており、図7および図8に示すように、一対の供給路73のうち一方の供給路73は、嵌合部72の軸心を基準に両供給路73の間の角度が約90°となる配置とされている。
表面実装機10は、管理装置110によってその全体が制御統括されている。管理装置110は、CPU等により構成される制御部111と、記憶部112とを備えている。
給油処理では、まず、制御部111は、荷重センサ34から出力される荷重データを取り込んで荷重データが所定値よりも高いか判定し(S10)、荷重データが所定値より低い場合には、給油処理を終了する(S14)。
そして、ノズル交換装置17に格納された所定のノズルヘッド50に対してノズル給油装置60において給油を行う(S12)。
本実施形態のノズル給油装置60によると、ノズルヘッド50においてノズル本体51の外周面51Aとスリーブ55の保持部58における保持孔59の内周面59Aとが摺動する部分の直上に、霧状の潤滑油を供給する一対の供給路73が配されているから、ノズル本体51の外周面51Aとスリーブ55の保持部58における保持孔59の内周面59Aとが摺動する部分にのみ霧状の潤滑油を吹き付けて給油することができる。そして、ノズル本体51が上下に移動することで、潤滑油が、ノズル本体51の外周面51Aとスリーブ55の保持部58における保持孔59の内周面59Aとが摺動する部分に行きわたり、ノズル本体51とスリーブ55とが滑らかに摺動可能となる。
次に、実施形態2について図13を参照して説明する。
実施形態2のノズル給油装置160は、実施形態1におけるノズル給油装置60の嵌合部72の構成を変更したものであって、実施形態1と共通する構成、作用、および効果については重複するため、その説明を省略する。また、実施形態1と同じ構成については同一の符号を用いるものとする。
軸部180は、ノズルヘッド50のスリーブ55の装着孔57内に適合して嵌合される形態とされており、軸部180内には、装置本体61の一対の本体側供給路64と連通する一対の供給路173と、装置本体61の一対の本体側排出路65と連通する一対の排出路174とが設けられている。
次に、実施形態3について図14を参照して説明する。
実施形態3の表面実装機210は、実施形態1の表面実装機10におけるヘッドユニット30とノズル給油装置60とを統合したものであって、実施形態1と共通する構成、作用、および効果については重複するため、その説明を省略する。また、実施形態1と同じ構成については同一の符号を用いるものとする。
本明細書で開示される技術は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような種々の態様も含まれる。
(1)上記実施形態では、嵌合部72および取付部232に一対の供給路73,273および一対の排出路74,274を構成した。しかしながら、これに限らず、嵌合部および取付部に供給路および排出路を1本ずつもしくは3本ずつ構成してもよい。
(2)上記実施形態では、装置本体61に嵌合部材70を一体に固定した構成とした。しかしながら、これに限らず、装置本体と嵌合部材とを一体に形成してもよい。
(4)上記実施形態では、大供給路62,262に霧状の潤滑油を供給した後に、ドライガスとしてドライエアを供給する構成とした。しかしながら、これに限らず、霧状の潤滑油を供給した後に、ドライ窒素など乾燥したガスを大供給路に供給する構成にしてもよい。
13:搬送コンベア(「基板搬送装置」の一例)
14:部品供給装置
17:ノズル交換装置
20:部品実装装置
34:荷重センサ(「荷重検出部」の一例)
50:ノズルヘッド
51:ノズル本体
52:負圧供給路
52A:負圧供給路の上端開口(「負圧供給路の開口」の一例)
55:スリーブ
60,160:ノズル給油装置
61:装置本体
62,262:大供給路(「第2の供給路」の一例)
63,263:大排出路(「第2の排出路」の一例)
72,172:嵌合部
73,173,273:供給路(「第1の供給路」の一例)
74,174,274:排出路(「第1の排出路」の一例)
173A:第1供給路の開口
174A:第1排出路の開口
111:制御部
181:給油部材
230:ヘッドユニット
232:取付部(「嵌合部」の一例)
B:プリント基板(「基板」の一例)
E:電子部品(「部品」の一例)
Claims (9)
- 部品を吸着するための負圧が供給される負圧供給路が内部に設けられた筒状のノズル本体と、前記ノズル本体が摺動可能に内部に嵌合された筒状のスリーブとを有する表面実装用のノズルヘッドに給油するためのノズル給油装置であって、
前記スリーブ内に適合して嵌合される嵌合部を備え、
前記嵌合部には、前記嵌合部の根元から先端まで延びて設けられ、前記ノズル本体と前記スリーブとが摺動する部分に霧状の潤滑油を供給する第1の供給路と、
前記嵌合部の先端から根元まで延びて設けられ、前記ノズル本体と前記スリーブとが摺動する部分から余剰分の潤滑油を排出する第1の排出路とを備えるノズル給油装置。 - 前記第1の供給路および前記第1の排出路は、前記嵌合部において複数設けられている請求項1に記載のノズル給油装置。
- 前記嵌合部の先端部は、前記スリーブ内に嵌合された状態では、前記スリーブ内における前記ノズル本体の前記負圧供給路の開口を塞ぐようになっており、
前記第1の供給路および前記第1の排出路は、前記嵌合部において前記負圧供給路の開口を塞ぐ部分とは異なる部分に配されている請求項1または請求項2に記載のノズル給油装置。 - 前記第1の供給路および前記第1の排出路には、潤滑油を含まないガスが流通可能とされている請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のノズル給油装置。
- さらに、前記第1の供給路が連通し、前記第1の供給路に前記霧状の潤滑油を供給する第2の供給路と、
前記第1の排出路が連通し、前記第1の排出路からの余剰分の前記潤滑油を排出する第2の排出路とを有する装置本体を備え、
前記装置本体には、前記嵌合部が複数設けられている請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のノズル給油装置。 - 前記嵌合部の先端部おける前記第1の供給路および前記第1の排出路の開口位置には、前記潤滑油を保油可能に設けられ、前記ノズル本体の前記スリーブと摺動する部分に接触する給油部材が装着されている請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のノズル給油装置。
- 部品を吸着して基板に搭載するノズルヘッドが複数設けられた部品実装装置と、
前記部品実装装置に前記部品を供給する部品供給装置と、
前記基板を前記部品実装装置による前記部品の実装範囲内まで搬送する基板搬送装置と、
前記ノズルヘッドを交換するためのノズル交換装置と、
前記ノズル交換装置に格納された前記ノズルヘッドに給油する請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のノズル給油装置とを備える表面実装機。 - 部品を吸着して基板に搭載する複数のノズルヘッドが並んで装着され、これらのノズルヘッドに負圧を供給するヘッドユニットが設けられた部品実装装置と、
前記部品実装装置に前記部品を供給する部品供給装置と、
前記部品実装装置による前記部品の実装範囲内まで前記基板を搬送する基板搬送装置とを備えた表面実装機であって、
前記ヘッドユニットが請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のノズル給油装置を兼ねている表面実装機。 - さらに、前記スリーブ内において前記ノズル本体が摺動する際の荷重を検出する荷重検出部と、
前記荷重検出部において検出された荷重が所定値よりも大きい場合に前記第1の供給路に前記霧状の潤滑油を供給する制御部とを備えた請求項7または請求項8に記載の表面実装機。
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