(第1の実施の形態)
以下、図1〜図7を用いて第1の実施の形態に係る回転篩装置10について説明する。なお、図面において適宜示される矢印UP、矢印FR、矢印RHは、それぞれ回転篩装置10の上側、前側、右側を示している。そして、以下の説明において、上下、前後、左右の方向を用いて説明するときには、特に断りのない限り、回転篩装置10の上下、前後、左右を示すものとする。
図1〜図4に示されるように、回転篩装置10は、「対象物」としての食料品(具体的には、揚げ玉FB(図2(A)参照))を、異なる大きさの揚げ玉FBに選り分けて、選り分けられた揚げ玉FBを大きさ毎に集める装置である。この回転篩装置10は、篩ユニット60と、篩ユニット60を回転可能に支持する支持ユニット30と、支持ユニット30を支える架台12と、を含んで構成されている。また、回転篩装置10は、篩ユニット60に揚げ玉FBを供給するためのホッパー90を有している。さらに、回転篩装置10は、篩ユニット60によって選り分けられた揚げ玉FBを、ケース110に導くためのガイド部材100を有している。以下、回転篩装置10の各構成について説明する。
(架台12について)
架台12は、回転篩装置10の下部を構成している。架台12は、左右一対のメインフレーム14を有しており、メインフレーム14は前後方向に延在された略矩形柱状に形成されている。このメインフレーム14には、左右方向に延在された複数のクロスフレーム16が架け渡されており、メインフレーム14が、クロスフレーム16によって連結されている。また、メインフレーム14の前端部及び後端部には、脚部18が設けられている。この脚部18は、メインフレーム14の前端部及び後端部から下方側へ延出されており、脚部18の下端が、回転篩装置10を設置する設置面に載置されている。
また、架台12における後方側のクロスフレーム16の上側には、後述するホッパー90を支持するための4本の支持柱20が立設されている。さらに、架台12の前端部におけるクロスフレーム16の前側には、略幅方向中央の位置において、後述するガイド部材100の傾きを調整するための調整バー22が設けられている。調整バー22は、上下方向を軸方向とした略丸棒状を成しており、調整バー22の外周部には、雄ねじが形成されている。そして、調整バー22が、クロスフレーム16の前面に設けられたナット24に螺合されている。これにより、調整バー22を回転させることで、調整バー22のナット24からの伸長量が調整される構成になっている。
(支持ユニット30について)
支持ユニット30は、架台12の前部の上側(支持柱20の前側)に配置されて、後述する篩ユニット60を支持する機構として構成されている。支持ユニット30は、支持フレーム32と、「調整機構」としての傾斜機構34と、回転機構40と、を含んで構成されている。
<支持フレーム32について>
支持フレーム32は、平面視で略矩形枠状に形成されている。具体的には、支持フレーム32は、前後方向に延在され且つ矩形柱状を成す左右一対のサイドフレーム32Sと、一対のサイドフレーム32Sの前端部同士を連結するフロントフレーム32Fと、一対のサイドフレーム32Sの後端部同士を連結するリアフレーム32Rと、を含んで構成されている。そして、支持フレーム32が、後述する傾斜機構34によって架台12に連結されて、架台12の前部の上側において、前側へ向かうに従い下側へ傾斜した状態で配置されている。
<傾斜機構34について>
傾斜機構34は、支持フレーム32のリアフレーム32Rを架台12のクロスフレーム16に連結するための調整バー36と、支持フレーム32の前端側の部分を架台12のメインフレーム14に連結するための左右一対のブラケット38と、を含んで構成されている。
調整バー36は、上下方向を軸方向とした略長尺丸棒状に形成されている。この調整バー36の外周部には、雄ねじが形成されており、調整バー36が、クロスフレーム16に設けられたナット37に螺合されている。また、調整バー36の上端部は、支持フレーム32のリアフレーム32Rに回転可能に連結されている。これにより、調整バー36を回転させることで、調整バー36が架台12に対して上下方向に相対移動して、リアフレーム32Rの上下位置が設定される構成になっている。
一対のブラケット38は、支持フレーム32の前部に対して幅方向外側にそれぞれ配置されている。一対のブラケット38は、略L字形状に形成されて、左右対称に構成されている。具体的には、ブラケット38は、メインフレーム14の上面に載置され且つメインフレーム14に固定された固定部38Aと、固定部38Aのサイドフレーム32S側の端部から上方側へ延出され且つサイドフレーム32Sの側方に隣接配置された取付部38Bと、を有している。取付部38Bには、上下方向に延在された長孔状の調整孔38Cが貫通形成されている。そして、調整孔38C内に取付ボルトB1が挿入されて、取付ボルトB1によって取付部38Bがサイドフレーム32Sに固定されている。
これにより、支持フレーム32が架台12(のメインフレーム14)に対して傾斜して配置されている。また、調整バー36の架台12からの伸長長さや、ブラケット38の調整孔38Cに対する取付ボルトB1の上下位置を適宜調整することで、支持フレーム32の傾きを調整できるようになっている。
<回転機構40について>
回転機構40は、左右一対の回転軸42と、回転軸42に固定された「ローラ」としての回転ローラ44と、回転軸42を回転させるための駆動機構46と、「ストッパ」としての左右一対の従動ローラ54と、を含んで構成されている。
回転軸42は、支持フレーム32におけるサイドフレーム32Sの上側にそれぞれ配置されると共に、平面視で前後方向に延在されている。回転軸42は、サイドフレーム32Sの上面と平行に配置されており、回転軸42の前端部及び後端部が、サイドフレーム32Sに固定された軸受け43によって回転可能に支持されている。これにより、回転軸42が、軸受け43を介して支持フレーム32に回転可能に支持されると共に、側面視で、前側へ向かうに従い下側へ傾斜して配置されている。
回転ローラ44は、回転軸42の後端部(一端部)及び前端部(他端部)に、それぞれ一体回転可能に設けられている。すなわち、本実施の形態では、4つの回転ローラ44が設けられている。
駆動機構46は、駆動源である駆動モータ48と、駆動モータ48の回転を回転軸42に伝達するための伝達ベルト52と、を含んで構成されている。
駆動モータ48は、支持フレーム32に対して後側で且つ架台12の左右の支持柱20の間に配置されて、図示しない位置で支持フレーム32に連結されている。また、駆動モータ48は、側面視で支持フレーム32と平行に配置されており、駆動モータ48の出力軸48Aが駆動モータ48のモータ本体から前方側へ延出されている。この出力軸48Aには、プーリ49が一体回転可能に設けられている。さらに、駆動モータ48は、制御部56に電気的に接続されており、制御部56には、操作部58が電気的に接続されている。これにより、使用者が操作部58の操作ボタン(図示省略)を操作することで、駆動モータ48の駆動が開始又は停止するようになっている。
駆動モータ48のプーリ49に対して回転篩装置10の幅方向外側には、一対の伝達ローラ50が設けられている。伝達ローラ50は、駆動モータ48の出力軸48Aと平行に配置されると共に、図示しない位置において、支持フレーム32に回転可能に連結されている。
伝達ベルト52は、無端ベルトとして構成されている。そして、伝達ベルト52が、駆動モータ48のプーリ49、一対の伝達ローラ50、及び一対の回転軸42の後端部に掛け回されている。これにより、駆動モータ48が駆動すると、駆動モータ48の回転が伝達ベルト52を介して一対の回転軸42に伝達されて、一対の回転軸42(すなわち、回転ローラ44)が、自身の軸回りを同じ方向に回転するようになっている。
左右一対の従動ローラ54は、回転軸42の前端側に設けられた回転ローラ44の前側で且つ当該回転ローラ44に対して回転篩装置10の幅方向内側にそれぞれ設けられている。具体的には、回転軸42の前端側に設けられた回転ローラ44と、回転軸42の前端部を支持する軸受け43と、の間に、従動ローラ54を支持するための支持部材55が設けられている。そして、従動ローラ54が、支持部材55によって回転可能に支持されている。さらに、従動ローラ54を回転可能に支持する軸部は、上側へ向かうに従い回転篩装置10の幅方向内側に傾斜されている。具体的には、従動ローラ54を支持する軸部が、後述する篩ユニット60の径方向に沿って配置されている。
(篩ユニット60について)
篩ユニット60は、略円筒状を成す複数層(本実施の形態では、2層)の篩を有する、所謂回転ドラム型の篩ユニットとして構成されている。篩ユニット60は、前述した4箇所の回転ローラ44の上に載置されて、回転機構40の作動によって回転するようになっている(図3参照)。すなわち、篩ユニット60が、側面視で前側へ向かうに下側へ傾斜して配置されている。そして、篩ユニット60の後端側(一端側)を、揚げ玉FBが投入される投入側としており、篩ユニット60の前端側(他端側)を、篩ユニット60によって選り分けられた揚げ玉FBを排出する排出側としている。また、篩ユニット60は、篩ユニット60の径方向外側部分を構成する「篩」としての外篩70と、外篩70の径方向内側に配置された「篩」としての内篩80と、を含んで構成されている。
<外篩70について>
図5〜図7に示されるように、外篩70は、略円筒状に形成されている。この外篩70は、外篩70の骨格を構成する「フレーム」としての外篩フレーム72と、篩ユニット60に投入された揚げ玉FBを所定の大きさに選り分けるための「篩本体」としての外篩網部76と、外篩70内の揚げ玉FBを排出側へ送り出すための「送りバー」としての外篩送りバー74と、を含んで構成されている。
外篩フレーム72は、外篩70の前端部及び後端部を構成する前後一対のエンドフレーム部72Aを有しており、エンドフレーム部72Aは軸長の短い円筒状(リング状)に形成されている。また、外篩フレーム72は、複数(本実施の形態では3箇所)の中間フレーム部72Bを有しており、中間フレーム部72Bは、外篩70の略径方向を板厚方向とした略長尺板状に形成されて、外篩70の軸方向に延在されている。この中間フレーム部72Bは、一対のエンドフレーム部72Aの間に配置されると共に、エンドフレーム部72Aの周方向において、等間隔毎(120度毎)に配置されている。そして、中間フレーム部72Bの長手方向両端部が、一対のエンドフレーム部72Aに連結されている。
外篩送りバー74は、断面円形を成す線材(本実施の形態では、ステンレスの線材)によって構成されている。この外篩送りバー74は、中間フレーム部72Bに埋設されるように中間フレーム部72Bと一体に形成されると共に、外篩フレーム72に沿うように螺旋状に形成されている。
外篩網部76は、複数の線材(本実施の形態では、ステンレス線材)を織り合わせた網板によって構成されると共に、略円筒状に形成されている。これにより、外篩網部76が、複数の「孔部」としての外篩孔部76Aを有している。そして、外篩網部76が、中間フレーム部72B及び外篩送りバー74の径方向外側に沿うように配置されている。また、外篩網部76の径方向外側には、エンドフレーム部72Aに対して軸方向内側の隣接した位置において、一対の止め輪78が設けられている。この止め輪78は、外篩70の径方向を板厚方向とし且つ一部開放された略円環板状に形成されている。止め輪78の長手方向両端部には、締付ボルトB2が架け渡された締付部78Aが設けられている。そして、締付ボルトB2が締付部78Aを締め付けることで、止め輪78が外篩網部76を径方向内側へ締め付けて、外篩網部76が外篩フレーム72に固定されている。すなわち、外篩70が分解可能に構成されている。
また、外篩網部76の径方向外側には、中間フレーム部72Bに対応する位置において、固定プレート79が設けられている。この固定プレート79は、外篩70の径方向を板厚方向とし、外篩70の軸方向に延在された略長尺板状に形成されている。そして、固定プレート79が、複数の固定ボルト(図示省略)によって、中間フレーム部72Bに固定されている。また、固定プレート79の固定状態では、外篩網部76における突き合わされた両端部が、固定プレート79と中間フレーム部72Bとの間に配置されて、両者によって挟み込まれている。
そして、外篩70が軸方向一方側へ回転されると、外篩70内の揚げ玉FBが、前述した外篩送りバー74によって外篩70の排出側(前端側)へ送り出されるように構成されている。
<内篩80について>
内篩80は、外篩70よりも小径の円筒状に形成されており、内篩80の軸長が外篩70の軸長よりも長く設定されている。また、内篩80は、外篩70の内部において、同軸上に配置されている。具体的には、内篩80の前端部が外篩70よりも前側へ突出されており、内篩80の後端部が外篩70よりも後側へ突出されている。
内篩80は、外篩70と同様の構造を成している。すなわち、内篩80は、「フレーム」としての内篩フレーム82と、「送りバー」としての内篩送りバー84と、複数の「孔部」としての内篩孔部86Aを有する「篩本体」としての内篩網部86と、を含んで構成されている。内篩フレーム82は、前後一対のエンドフレーム部82Aと、エンドフレーム部82Aに架け渡された3本の中間フレーム部82Bと、を有している。そして、螺旋状に形成された内篩送りバー84が、中間フレーム部82Bに埋設されるように一体に形成されると共に、内篩フレーム82に沿うように配置されている。また、内篩送りバー84の径方向外側に、円筒状を成す内篩網部86が、配置されている。さらに、内篩網部86の径方向外側には、一対の止め輪88が設けられており、止め輪88の長手方向両端には、締付ボルトB2が架け渡された締付部88Aが設けられている。そして、締付ボルトB2によって締付部88Aを締め付けることで、内篩網部86が、止め輪88によって径方向内側へ締め付けられて、内篩フレーム82に固定されている。
内篩網部86の径方向外側には、中間フレーム部82Bに対応する位置において、固定プレート89が設けられており、固定プレート89が、複数の固定ボルト(図示省略)によって、中間フレーム部82Bに固定されている。また、固定プレート89の固定状態では、内篩網部86における突き合わされた両端部が、固定プレート89と中間フレーム部82Bとの間に配置されて、両者によって挟み込まれている。
さらに、篩ユニット60では、外篩70の前端部(後端部)と内篩80の前端部(後端部)と間に、3本のスポーク62が設けられている。3本のスポーク62は、篩ユニット60の径方向に延在されて、スポーク62の長手方向両端部が、ボルトB3によって外篩70のエンドフレーム部72Aと内篩80の中間フレーム部82Bに連結されている。これにより、外篩70及び内篩80が、一体回転可能に連結されている。また、スポーク62のボルトB3を取り外すことで、外篩70と内篩80とを分解できる構成になっている。
また、図3に示されるように、篩ユニット60(詳しくは、外篩70のエンドフレーム部72A)が、回転ローラ44の上側に載置されている。これにより、回転機構40の回転ローラ44が回転することで、回転ローラ44によって、篩ユニット60が、自身の軸回りに回転するようになっている。また、篩ユニット60が回転ローラ44に載置された状態では、外篩70の前端側のエンドフレーム部72Aが、回転機構40の従動ローラ54に当接されている。これにより、篩ユニット60の前方側への移動が従動ローラ54によって制限されている。また、前述のように、従動ローラ54を回転可能に支持する軸部は、篩ユニット60の径方向に沿って配置されている。このため、篩ユニット60の回転時には、従動ローラ54が篩ユニット60の回転に従動して、自身の軸回りに回転する構成になっている。
ここで、内篩網部86に形成された内篩孔部86A(図5参照)の大きさは、外篩網部76に形成された外篩孔部76A(図5参照)の大きさよりも大きく設定されている。これにより、内篩網部86内に揚げ玉FBを投入することで、内篩網部86の内篩孔部86Aよりも小さい揚げ玉FBが、内篩網部86の内篩孔部86Aを通過して、外篩70の内部(詳しくは、外篩70と内篩80との間の空間)に落下する構成になっている。また、篩ユニット60の下側には、ケース112が設けられており、外篩網部76に形成された外篩孔部76Aよりも小さい揚げ玉FBが、外篩孔部76Aを通過し、外篩70から落下してケース112に集められるようになっている。これにより、篩ユニット60によって、揚げ玉FBを大きさの異なる3種類の揚げ玉FBに選り分けるようになっている。
(ホッパー90について)
図1〜図4に示されるように、ホッパー90は、架台12における支持柱20の上側で且つ支持ユニット30の後側に配置されている。すなわち、ホッパー90は、駆動モータ48の上側に配置されている。このホッパー90は、スクリューフィーダー付きのホッパーとして構成されている。具体的には、ホッパー90は、上側へ開放され略矩形箱状のタンク92と、タンク92の内部に配置されたスクリューフィーダー部94と、を含んで構成されている。
タンク92は、支持柱20の上側に配置されると共に、上下方向に延在された複数の連結バー93によって支持柱20に連結されている。タンク92の前壁における下端部には、ホッパー排出口92Aが形成されている。このホッパー排出口92Aには、略U字形溝状のホッパーガイド部材97が接続されており、ホッパーガイド部材97は、タンク92から前側へ延出されると共に、側面視で、前側へ向かうに従い下側へ傾斜して配置されている。そして、ホッパーガイド部材97の前端部が、内篩80の後端側の開口部内に配置されている。また、タンク92では、上側へ開放された開口部が、タンク92内に揚げ玉FBを投入するためのタンク投入口92Bとされている。さらに、タンク92は、上下に分割された構成になっており、タンク92の上部を構成する上側タンク部92Uが、タンク92の下部を構成する下側タンク部92Lから取り外し可能に構成されている。
スクリューフィーダー部94は、タンク92(下側タンク部92L)内に配置されている。スクリューフィーダー部94は、前後方向に延在されたシャフト状の芯部94Aと、芯部94Aと一体回転可能に構成され且つ芯部94Aの径方向外側において螺旋状に形成されたフィーダー部94Bと、を含んで構成されている。芯部94Aの後端部は、タンク92の下側に配置されたモータ95の出力軸95Aに、伝達ベルト96を介して連結されており、モータ95は制御部56に電気的に接続されている。これにより、制御部56の制御によってモータ95が駆動すると、スクリューフィーダー部94が、回転して、タンク92内の揚げ玉FBをホッパー排出口92Aへ送り出すように構成されている。このため、ホッパー排出口92Aから送り出された揚げ玉FBが、篩ユニット60の内篩80の後端側に供給される構成になっている。
(ガイド部材100について)
図1及び図2に示されるように、ガイド部材100は、篩ユニット60の前側に配置されて、篩ユニット60によって選り分けられた揚げ玉FBをケース110へ導く部材として構成されている。ガイド部材100は、ガイド部材100の下側部分を構成する「ガイド部」としての外篩用ガイド部102と、ガイド部材100の上側部分を構成する「ガイド部」としての内篩用ガイド部104と、を含んで構成されている。
外篩用ガイド部102は、前方側から見て、上側へ解放された略U字形板状に形成されている。具体的には、外篩用ガイド部102は、底壁部102Aと、底壁部102Aの右端部から上側へ延出された右側ガイド壁部102Rと、底壁部102Aの左端部から上側へ延出された左側ガイド壁部102Lと、を含んで構成されている。そして、平面視で、右側ガイド壁部102Rが、前後方向に延在されており、左側ガイド壁部102Lが、前側へ向かうに従い右側へ傾斜されている。また、外篩用ガイド部102の全体が側面視で前側へ向かうに従い下側へ傾斜されている。
外篩用ガイド部102の前端の開口部は、「排出部」としての外篩用排出部102Bとされており、外篩用ガイド部102の後端部が外篩70の前端に近接して配置されている。これにより、外篩70の前端開口部から排出された揚げ玉FBが、左側ガイド壁部102Lよってガイドされながら、外篩用排出部102Bへ導かれて、外篩用排出部102Bから右側へ落下されるようになっている。
内篩用ガイド部104は、外篩用ガイド部102と同様に、前方側から見て、上側へ解放された略U字形板状に形成されている。具体的には、内篩用ガイド部104は、底壁部104Aと、底壁部104Aの右端部から上側へ延出された右側ガイド壁部104Rと、底壁部104Aの左端部から上側へ延出された左側ガイド壁部104Lと、を含んで構成されている。そして、平面視で、右側ガイド壁部104Rが、前側へ向かうに従い左側へ傾斜されており、左側ガイド壁部104Lが、前後方向に延在されている。また、内篩用ガイド部104の全体が側面視で前側へ向かうに従い下側へ傾斜されている。
内篩用ガイド部104の前端の開口部は、「排出部」としての内篩用排出部104Bとされており、内篩用ガイド部104の後端部が内篩80の前端に近接して配置されている。これにより、内篩80の前端開口部から排出された揚げ玉FBが、右側ガイド壁部104Rよってガイドされながら、内篩用排出部104Bへ導かれて、内篩用排出部104Bから右側へ落下されるようになっている。
さらに、内篩用ガイド部104は外篩用ガイド部102よりも前後方向の長さが長く設定されており、内篩用ガイド部104の内篩用排出部104Bが、外篩用ガイド部102の外篩用排出部102Bに対して、前側で且つ左側に配置されている。すなわち、外篩用排出部102Bと内篩用排出部104Bとが、前方側から見て、左右方向に並んで配置されている。そして、外篩用ガイド部102の外篩用排出部102Bの下側及び内篩用ガイド部104の内篩用排出部104Bの下側には、それぞれ「受け部」としてのケース110が配置されており、篩ユニット60によって選り分けられた揚げ玉FBが、ケース110内に集められるようになっている。
また、ガイド部材100の後端部は、支持フレーム32に取り外し可能に固定されており、外篩用ガイド部102の底壁部102Aが、調整バー22の上端に載置されている。これにより、調整バー22のナット24からの伸長長さを適宜調整することで、ガイド部材100の傾斜角度を適宜調整可能に構成されている。
(作用及び効果)
次に、回転篩装置10によって、揚げ玉FBを選り分ける手順を説明しつつ、本実施の形態の作用及び効果について説明する。
回転篩装置10によって、揚げ玉FBを選り分けるときには、初めに、使用者が操作部58の操作ボタンを操作して、ホッパー90を作動させると共に、回転機構40を作動させる。具体的には、ホッパー90のモータ95を駆動させると共に、回転機構40の駆動モータ48を駆動させる。これにより、ホッパー90のタンク92内において、スクリューフィーダー部94が回転する。一方、回転機構40では、駆動モータ48の回転が伝達ベルト52によって一対の回転軸42に伝達されて、一対の回転軸42が、自身の軸回りに回転する。このため、回転軸42に設けられた回転ローラ44が、回転軸42と共に回転して、回転ローラ44上に載置された篩ユニット60が自身の軸回りに回転する。
この状態において、タンク92のタンク投入口92Bから揚げ玉FBを投入する。これにより、タンク92内に投入された揚げ玉FBが、スクリューフィーダー部94によってホッパー排出口92A側へ送り出される。そして、揚げ玉FBが、ホッパーガイド部材97を介して篩ユニット60の内篩80の投入側(後端側)の開口部に供給される。
内篩80の投入側の開口部に揚げ玉FBが供給されると、揚げ玉FBは、内篩網部86の下側部分に落下する。このとき、篩ユニット60は回転しているため、内篩80における内篩網部86の下側部分に落下した揚げ玉FBが、内篩網部86と共に回転して、上側へ変位する。そして、揚げ玉FBが、ある程度上方側へ変位すると、揚げ玉FBは、自重によって内篩網部86の下側部分に再び落下する。
ここで、篩ユニット60は、側面視で、前側へ向かうに従い下側へ傾斜されている。また、内篩網部86の径方向内側には、螺旋状の内篩送りバー84が設けられている。このため、揚げ玉FBが内篩網部86と共に回転するときには、揚げ玉FBが、内篩送りバー84によって、内篩80の排出側(前端側)へ送り出されながら、内篩網部86と共に回転する。これにより、揚げ玉FBが再び落下するときには、揚げ玉FBが内篩80の排出側(前端側)へ変位する。その結果、内篩80内の揚げ玉FBが、内篩80内を排出側(前端側)へ徐々に変位しながら前端側へ送り出される。
一方、内篩80の内篩網部86は、網板によって構成されている。このため、内篩網部86に形成された内篩孔部86Aよりも小さい揚げ玉FBは、内篩網部86の内篩孔部86A内を通過して、外篩70の下側部分に落下する。これにより、内篩80内の揚げ玉FBが、大小の大きさに選り分けられて、内篩網部86に形成された内篩孔部86Aよりも大きい揚げ玉FBのみが、内篩80の前端側へ送り出される。
次に、外篩70の下側部分に落下した揚げ玉FBは、内篩80における揚げ玉FBに対する選り分けと同様に、大小の大きさに更に選り分けられる。具体的には、篩ユニット60は回転しているため、外篩70における外篩網部76の下側部分に落下した揚げ玉FBが、外篩網部76と共に回転しつつ、上側へ変位する。そして、揚げ玉FBが、ある程度上方側へ変位すると、揚げ玉FBは、自重によって外篩網部76の下側部分に再び落下する。
ここで、上述と同様に、篩ユニット60は、側面視で、前側へ向かうに従い下側へ傾斜されている。また、外篩網部76の径方向内側には、螺旋状の外篩送りバー74が設けられている。このため、揚げ玉FBが外篩網部76と共に回転するときには、揚げ玉FBが、外篩送りバー74によって、外篩70の排出側(前端側)へ送り出されながら、外篩網部76と共に回転する。これにより、揚げ玉FBが再び落下するときには、揚げ玉FBが外篩70の排出側(前端側)へ変位する。その結果、外篩70内の揚げ玉FBが、外篩70内を排出側(前端側)へ徐々に変位しながら前端側へ送り出される。
一方、外篩70の外篩網部76は、網板によって構成されており、外篩網部76に形成された外篩孔部76Aの大きさが、内篩80に形成された内篩孔部86Aの大きさに比べて小さく設定されている。このため、外篩網部76に形成された外篩孔部76Aよりも小さい揚げ玉FBは、外篩網部76の外篩孔部76A内を通過して、外篩70の下側のケース112内に落下する。これにより、外篩70内の揚げ玉FBが、大小の大きさに更に選り分けられて、外篩網部76に形成された外篩孔部76Aよりも大きい揚げ玉FBのみが、外篩70の前端側へ送り出される。
そして、内篩80の前端開口部に送り出された揚げ玉FBは、ガイド部材100の内篩用ガイド部104内に落下する。さらに、当該揚げ玉FBは、内篩用ガイド部104によって内篩用排出部104B側へ導かれて、内篩用排出部104Bからケース110内に落下する。一方、外篩70の前端側へ送り出された揚げ玉FBは、ガイド部材100の外篩用ガイド部102内に落下する。さらに、当該揚げ玉FBは、外篩用ガイド部102によってケース110に導かれて、外篩用排出部102Bからケース110内に落下する。これにより、篩ユニット60によって選り分けられた大きさの異なる揚げ玉FBが、ケース110にそれぞれ集められる。
以上説明したように、回転篩装置10では、篩ユニット60の内篩80が内篩送りバー84を有しており、内篩送りバー84が内篩網部86の内周面に沿った螺旋状に形成されている。また、篩ユニット60の外篩70が外篩送りバー74を有しており、外篩送りバー74が外篩網部76の内周面に沿った螺旋状に形成されている。そして、上述のように、篩ユニット60の回転時には、内篩80内の揚げ玉FBが内篩送りバー84によって前端側へ送り出されると共に、外篩70内の揚げ玉FBが外篩送りバー74によって前端側へ送り出される。これにより、選り分けられた揚げ玉FBを篩ユニット60(外篩70、内篩80)から効率よく排出することができる。
また、回転篩装置10では、篩ユニット60が回転することで、篩ユニット60内に投入された揚げ玉FBを、大小の大きさに選り分ける。このため、例えば、板状や籠状の篩を用いて、揚げ玉FBを大小の大きさに選り分ける場合と比べて、篩ユニット60の摩耗等を抑制することができる。すなわち、板状や籠状の篩を用いる場合には、当該篩を振動させて、揚げ玉FBを選り分けることになる。このとき、篩が揚げ玉FBと常に接触するようになり、篩の摩耗が懸念される。これに対して、本実施の形態のように篩を回転式することで、篩が揚げ玉FBと常に接触することが抑制される。これにより、篩ユニット60の摩耗等を抑制することができる。
さらに、回転篩装置10では、板状や籠状の篩を用いて、当該篩を振動させて、揚げ玉FBを選り分ける場合と比べて、回転篩装置10の騒音の低減を図ることができる。すなわち、板状や籠状の篩を用いる場合では、揚げ玉FBを篩に対して相対変位させ、篩の孔部内を通過させるために、例えば、篩に付与する振動の振幅などを大きくする必要がある。特に、揚げ玉FBように、外形がいびつな形状をした対象物では、篩に付与する振動の振幅などが大きくなる傾向になる。これに対して、回転篩装置10では、篩ユニット60が回転するため、上記の場合と比べて、揚げ玉FBが篩ユニット60に対して相対変位し易くなる。また、上述のように、篩ユニット60が回転することで、揚げ玉FBが一端上側へ変位した後に、落下する。これにより、落下するときの加速度が揚げ玉FBに作用するため、上記の場合と比べて、揚げ玉FBが篩ユニット60の孔部内を通過し易くなる。このため、篩ユニット60に、上記のような振動を付与する必要がなくなるため、上記の場合と比べて、回転篩装置10の騒音の低減を図ることができる。
また、篩ユニット60の外篩70では、外篩網部76が外篩フレーム72に着脱可能に固定されており、篩ユニット60の内篩80では、内篩網部86が内篩フレーム82に着脱可能に固定されている。これにより、外篩網部76(内篩網部86)を、外篩フレーム72(内篩フレーム82)から取り外して、洗浄することができる。したがって、食料品(揚げ玉FB)を対象物とする回転篩装置10において、衛生面の向上を図ることができる。
また、回転篩装置10では、篩ユニット60が回転機構40の回転ローラ44に載置されている。このため、篩ユニット60を回転篩装置10から容易に取外すことができる。これにより、篩ユニット60を回転篩装置10から取外した状態にして、外篩網部76(内篩網部86)を、外篩フレーム72(内篩フレーム82)から取外すことができる。したがって、外篩70及び内篩80を、一層容易に分解することができる。
また、回転篩装置10では、左右一対の回転軸42が、矩形枠状の支持フレーム32に軸受け43を介して回転可能に支持されている。すなわち、左右一対の回転軸42が、同一の部材である支持フレーム32に支持されている。このため、例えば、左右一対の回転軸42を、別部材の支持フレームによって、それぞれ支持する構成と比べて、一対の回転軸42の平行度を容易に確保することができる。その結果、回転軸42に一体回転可能に設けられた回転ローラ44と、篩ユニット60と、の間の相対位置ずれを抑制することができる。すなわち、篩ユニット60を4箇所の回転ローラ44に載置したときに、4箇所の回転ローラ44の全てに、外篩70のエンドフレーム部72Aを良好に当接させることができる。したがって、回転ローラ44によって篩ユニット60を良好に回転させることができる。
さらに、上述のように、回転機構40では、左右一対の回転軸42が、同一の部材である支持フレーム32に支持されている。このため、支持フレーム32を架台12に対して傾けることで、一対の回転軸42を、架台12に対して容易に傾けることができる。
また、回転篩装置10では、ホッパー90の下側に、回転機構40の駆動モータ48が配置されている。これにより、ホッパー90の下側の空間を有効に活用して、駆動モータ48を配置することができる。したがって、前後方向における、回転篩装置10の大型化を抑制することができる。
さらに、ホッパー90では、タンク92が上下分割構造を成しており、上側タンク部92Uが、下側タンク部92Lに取外し可能に構成されている。これにより、タンク92を容易に洗浄することができる。
また、回転篩装置10の回転機構40では、伝達ベルト52が、駆動モータ48のプーリ49、伝達ローラ50、左右一対の回転軸42に掛け回れている。このため、左右一対の回転軸42に設けられた回転ローラ44が、篩ユニット60を回転させる駆動ローラとして作用する。したがって、回転ローラ44によって、篩ユニット60を良好に回転させることができる。
さらに、回転篩装置10の回転機構40は、従動ローラ54を有しており、従動ローラ54は、外篩フレーム72のエンドフレーム部72Aの前端に当接されている。このため、傾斜された篩ユニット60の前方側への移動を従動ローラ54によって制限することができる。また、従動ローラ54を回転可能に支持する軸部は、篩ユニット60の径方向に沿って配置されている。このため、篩ユニット60の回転時には、従動ローラ54が、篩ユニット60の回転に従動して回転する。これにより、篩ユニット60の回転が従動ローラ54によって妨げられることを抑制できる。以上により、篩ユニット60の回転を阻害することなく、傾斜された篩ユニット60の前端側への移動を制限することができる。
また、回転篩装置10では、支持フレーム32が、傾斜機構34によって架台12に連結されており、支持フレーム32の傾斜を、傾斜機構34によって調整可能に構成されている。このため、例えば、篩ユニット60のおける揚げ玉FBの排出状況に応じて、篩ユニット60の傾斜を調整することができる。
さらに、回転篩装置10のガイド部材100では、外篩用ガイド部102及び内篩用ガイド部104を有しており、外篩用ガイド部102の外篩用排出部102Bと、内篩用ガイド部104の内篩用排出部104Bと、左右に並ぶように配置されている。これにより、ガイド部材100から落下され揚げ玉FBを受ける、2つのケース110を左右に並べて配置することができる。これにより、前後方向における、2つのケース110を含めた回転篩装置10の設置スペースの大型化を抑制することができる。
さらに、ガイド部材100の後端部が、支持フレーム32に取外し可能に固定されている。このため、ガイド部材100を、回転篩装置10から取外して、洗浄することができる。
(第2の実施の形態)
以下、図8〜図13を用いて、第2の実施の形態に係る回転篩装置200について説明する。回転篩装置200は、「対象物」としての食料品(具体的には、略円形薄片状を成すチップCH(図10参照))を、異なる大きさのチップCHに選り分けて、選り分けられたチップCHを大きさ毎に集める装置として構成されている。また、回転篩装置200は、以下に示す点を除いて第1の実施の形態に係る回転篩装置10と同様に構成されている。なお、図8〜図11では、第1の実施の形態に係る回転篩装置10と同様に構成されている部分には、同一の符号を付している。
図8〜図13に示されるように、回転篩装置200では、チップCHを異なる大きさに選り分けるための篩ユニット210が、3層の篩によって構成されている。具体的には、篩ユニット210が、篩ユニット210の径方向外側部分を構成する「篩」としての外篩220と、篩ユニット210の径方向中間部を構成する「篩」としての中間篩230と、篩ユニット210の径方向内側部分を構成する「篩」としての内篩240と、を含んで構成されている。以下、外篩220、中間篩230、及び内篩240について説明する。
<外篩220について>
図12及び図13に示されるように、外篩220は、樹脂製(本実施の形態では、ポリエチレン)とされると共に、略円筒状に形成されている。この外篩220は、外篩220の本体を構成する「篩本体」としての外篩本体222と、外篩220内のチップCHを篩ユニット210の排出側へ送り出すための「送りバー」としての複数(本実施の形態では3本)の外篩送りバー224と、を含んで構成されている。
外篩本体222は、円形状の「孔部」としての外篩孔部222Aを複数有する3箇所の選別部222Bを備えており、選別部222Bが、外篩本体222の前端部及び後端部を除く部分において、外篩本体222の周方向に等間隔毎(120度毎)に配置されている。そして、外篩本体222における、周方向に隣り合う選別部222Bの間の部位が、非選別部222Cとして構成されている。すなわち、選別部222Bと非選別部222Cとが、外篩本体222の周方向に交互に配置されている。そして、外篩本体222の周方向における選別部222Bの長さが、外篩本体222の周方向における非選別部222Cの長さよりも大幅に大きく設定されている。
選別部222Bでは、外篩孔部222Aが、外篩本体222の長手方向に沿った列を成して形成されており、外篩孔部222Aによって構成された複数の列が、外篩本体222の周方向に所定の間隔を空けて並んで配置されている(図13の矢視c参照)。また、外篩本体222の周方向において隣り合う外篩孔部222Aの列では、外篩孔部222Aが、外篩本体222の長手方向において、ずれて配置されている。さらに、外篩孔部222Aの周縁部は、面取りされている。
また、外篩本体222の前端部及び後端部には、径方向外側において、略リング状のフレーム226が設けられている。そして、前側のフレーム226の前端に、回転機構40の従動ローラ54が当接するようになっている。
外篩送りバー224は、外篩本体222の内周面に一体に設けられている。具体的には、外篩送りバー224は、外篩本体222の長手方向(軸方向)に直線状に延在された略矩形棒状に形成されて、外篩本体222における非選別部222Cの内周面に一体に形成されている。つまり、外篩送りバー224が、外篩220の径方向から見て、外篩孔部222Aに重ならない位置に配置されると共に、外篩本体222から径方向内側へ突出されている。また、外篩送りバー224は、外篩本体222の前端部から後端部に亘って延在されており、外篩送りバー224の外篩本体222からの突出量が、略1cmに設定されている。
<中間篩230について>
中間篩230は、樹脂製(本実施の形態では、ポリエチレン)とされると共に、外篩220よりも小径の円筒状に形成されている。中間篩230は、外篩220の内部において、外篩220と同軸上に配置されており、中間篩230の軸長が外篩220の軸長よりも長く設定されている。具体的には、中間篩230の後端部と外篩220の後端部との前後位置が略一致しており、中間篩230の前端部が外篩220よりも前側へ突出されている。
また、中間篩230は、中間篩230の本体を構成する「篩本体」としての中間篩本体232と、中間篩230内のチップCHを排出側へ送り出すための複数(本実施の形態では3本)の「送りバー」としての中間篩送りバー234と、を含んで構成されている。
中間篩本体232の前端側の部分には、連結部232Dが設定されており、連結部232Dは、外篩220の前端部(詳しくは、フレーム226)に対して外篩220の径方向内側に配置されている。そして、中間篩本体232が、連結部232Dを除いて、外篩220の外篩本体222と同様に構成されている。
すなわち、中間篩本体232は、円形状の「孔部」としての中間篩孔部232Aを複数有する3箇所の選別部232Bを備えており、選別部232Bが、中間篩本体232の前端部、連結部232D、及び後端部を除く部分において、中間篩本体232の周方向に等間隔毎(120度毎)に配置されている。そして、中間篩本体232における、周方向に隣り合う選別部232Bの間の部位が、非選別部232Cとして構成されている。さらに、中間篩本体232の周方向における選別部232Bの長さが、中間篩本体232の周方向における非選別部232Cの長さよりも大幅に大きく設定されている。
選別部232Bでは、中間篩孔部232Aが、中間篩本体232の長手方向に沿った列を成して形成されており、中間篩孔部232Aによって構成された複数の列が、中間篩本体232の周方向に所定の間隔を空けて並んで配置されている(図13の矢視b参照)。また、中間篩本体232の周方向において隣り合う中間篩孔部232Aの列では、中間篩本体232の長手方向において、中間篩孔部232Aがずれて配置されている。さらに、中間篩孔部232Aの直径寸法が、外篩孔部222Aの直径寸法よりも大きく設定されており、中間篩孔部232Aの周縁部は、面取りされている。
そして、中間篩本体232の連結部232Dと外篩本体222の前端部(フレーム226)との間、及び中間篩本体232の後端部と外篩本体222の後端部(フレーム226)との間には、篩ユニット210の径方向に延在された6本のスポーク212が、分解可能の連結されている(図12及び図13では、前側のスポーク212のみ図示している)。これにより、外篩220及び中間篩230が、一体回転可能に連結されている。また、スポーク212を分解することで、外篩220と中間篩230とを分解できる構成になっている。
中間篩送りバー234は、外篩220の外篩送りバー224と同様に構成されている。すなわち、中間篩送りバー234は、中間篩本体232の長手方向(軸方向)に直線状に延在された略矩形棒状に形成されて、中間篩本体232における非選別部232Cの内周面に一体に形成されている。よって、中間篩230では、中間篩送りバー234が、中間篩230の径方向から見て、中間篩孔部232Aに重ならない位置に配置されると共に、中間篩本体232から径方向内側へ突出されている。また、中間篩送りバー234は、中間篩本体232の前端部から後端部に亘って延在されており、中間篩送りバー234の中間篩本体232からの突出量が、略1cmに設定されている。
<内篩240について>
内篩240は、樹脂製(本実施の形態では、ポリエチレン)とされると共に、中間篩230よりも小径の円筒状に形成されている。内篩240は、中間篩230の内部において、中間篩230と同軸上に配置されており、内篩240の軸長が中間篩230の軸長よりも長く設定されている。具体的には、内篩240の後端部と中間篩230の後端部との前後位置が略一致しており、内篩240の前端部が中間篩230よりも前側へ突出されている。
また、内篩240は、内篩240の本体を構成する「篩本体」としての内篩本体242と、内篩240内のチップCHを排出側へ送り出すための複数(本実施の形態では3本)の「送りバー」としての内篩送りバー244と、を含んで構成されている。
内篩本体242は、中間篩230の中間篩本体232と同様に構成されている。すなわち、内篩本体242は、前端側の部分において、連結部242Dが設定されており、連結部242Dが、中間篩230の連結部232Dに対して中間篩230の径方向内側に配置されている。
また、内篩本体242は、円形状の「孔部」としての内篩孔部242Aを複数有する3箇所の選別部242Bを備えており、選別部242Bが、内篩本体242の前端部、連結部242D、及び後端部を除く部分において、内篩本体242の周方向に等間隔毎(120度毎)に配置されている。そして、内篩本体242における、周方向に隣り合う選別部242Bの間の部位が、非選別部242Cとして構成されている。さらに、内篩本体242の周方向における選別部242Bの長さが、内篩本体242の周方向における非選別部242Cの長さよりも大幅に大きく設定されている。
さらに、選別部242Bでは、内篩孔部242Aが、内篩本体242の長手方向に沿った列を成して形成されており、内篩孔部242Aによって構成された複数の列が、内篩本体242の周方向に所定の間隔を空けて並んで配置されている(図13の矢視a参照)。また、内篩本体242の周方向において隣り合う内篩孔部242Aの列では、内篩本体242の長手方向において、内篩孔部242Aがずれて配置されている。さらに、内篩孔部242Aの直径寸法が、中間篩孔部232Aの直径寸法よりも大きく設定されており、内篩孔部242Aの周縁部は、面取りされている。
そして、内篩本体242の連結部242Dと中間篩本体232の連結部232Dとの間、及び内篩本体242の後端部と中間篩本体232の後端部との間には、篩ユニット210の径方向に延在された6本のスポーク212が、分解可能の連結されている(図12及び図13では、前側のスポーク212のみを図示している)。これにより、内篩240、中間篩230、及び外篩220が、一体回転可能に連結されている。また、スポーク212を分解することで、内篩240と中間篩230とを分解できる構成になっている。
内篩送りバー244は、中間篩230の中間篩送りバー234と同様に構成されている。すなわち、内篩送りバー244は、内篩本体242の長手方向(軸方向)に直線状に延在された略矩形棒状に形成されて、内篩本体242における非選別部242Cの内周面に一体に形成されている。よって、内篩240では、内篩送りバー244が、内篩240の径方向から見て、内篩孔部242Aに重ならない位置に配置される共に、内篩本体242の内周面から径方向内側へ突出されている。また、内篩送りバー244は、内篩本体242の前端部から後端部に亘って延在されており、内篩送りバー244の内篩本体242からの突出量が、略1cmに設定されている。
一方、図11に示されるように、回転篩装置200では、回転軸42が、第1の実施の形態と比べて、回転篩装置200の幅方向内側に配置されると共に、支持フレーム32(フロントフレーム32F,リアフレーム32R)に固定された軸受け43によって回転可能に支持されている。
また、回転篩装置200における回転機構40の駆動機構46では、伝達ベルト52の代わりに減速機構250が設けられており、減速機構250によって、駆動モータ48と、一方(左側)の回転軸42と、が連結されている。この減速機構250は、複数のギヤによって構成されており、駆動モータ48の回転力が一方の回転軸42に伝達されて、篩ユニット210が回転するようになっている。また、篩ユニット210が回転するときには、他方(右側)の回転軸42の回転ローラ44が篩ユニット210の回転に伴って回転して、他方の回転軸42が回転するようになっている。つまり、回転篩装置200では、他方の回転軸42の回転ローラ44が従動ローラとして作用するように構成されている。
さらに、回転篩装置200では、水平方向に対する篩ユニット210の傾斜角度が、第1の実施の形態よりも小さく設定されている。具体的には、篩ユニット210の傾斜角度が、略5度に設定されている。
また、図8〜図10に示されるように、回転篩装置200では、篩ユニット210の前側に設けられたガイド部材260が、篩ユニット210の3層に篩に対応して形成されている。具体的には、ガイド部材260は、上側及び後側へ開放された略凹状に形成されて、篩ユニット210の前端下部を前側から覆うように、篩ユニット210の前側に設けられている。また、ガイド部材260の幅寸法が前側へ向かうに従い小さくなるように、ガイド部材260が、上側から見て、階段状に形成されている。具体的には、ガイド部材260は、ガイド部材260の後端部を構成する「ガイド部」としての外篩ガイド部262と、ガイド部材260の前後方向中間部を構成する「ガイド部」としての中間篩ガイド部264と、ガイド部材260の前端部を構成する「ガイド部」としての内篩ガイド部266と、を有している。
外篩ガイド部262の下部には、下側へ延出された略筒状の外篩用排出部262Aが設けられており、外篩用排出部262Aは、回転篩装置200の幅方向中央に対して左側に配置されている。そして、外篩220から外篩ガイド部262に排出されたチップCHを、外篩用排出部262Aからケース110に落下させるようになっている。
また、同様に、中間篩ガイド部264の下部には、下側へ延出された略筒状の中間篩用排出部264Aが設けられており、中間篩用排出部264Aは、回転篩装置200の幅方向中央に対して右側に配置されている。そして、中間篩230から中間篩ガイド部264に排出されたチップCHを、中間篩用排出部264Aからケース110に落下させるようになっている。
さらに、同様に、内篩ガイド部266の下部には、下側へ延出された略筒状の内篩用排出部266Aが設けられており、内篩用排出部266Aは、回転篩装置200の幅方向中央に対して左側で且つ外篩用排出部262Aの前側に配置されている。そして、内篩240から内篩ガイド部266に排出されたチップCHを、内篩用排出部266Aからケース110に落下させるようになっている。
また、回転篩装置200では、第1の実施の形態のホッパー90が省略されており、篩ユニット210の後方に作業台270が設置されている。作業台270は、上側へ開放された比較的底の浅い凹状に形成されると共に、上側から見て、略L字形状に形成されている。
そして、第2の実施の形態では、回転篩装置200を作動させた状態において、作業者によってチップCHを篩ユニット210(詳しくは、内篩240の後端側(投入側))内に投入する。これにより、回転状態の内篩本体242の下側部分にチップCHが落下する。
ここで、第2の実施の形態では、内篩本体242の内周面に内篩送りバー244が一体に設けられており、内篩送りバー244は、内篩本体242の長手方向に延在されると共に、内篩本体242から径方向内側へ突出されている。このため、内篩本体242の下側部分に落下したチップCHが、内篩送りバー244によって、内篩本体242の周方向に沿って持ち上げられて、上側へ変位する。そして、チップCHが、ある程度上方側へ変位すると、チップCHが、内篩送りバー244を乗り越えて、内篩本体242の内周面に沿って落下する。また、第2の実施の形態においても、篩ユニット210が、側面視で、前側へ向かうに従い下側へ傾斜されている。このため、内篩本体242の内周面に沿ったチップCHの落下時には、チップCHが、落下前のチップCHに対して、内篩240の排出側(前端側)へ変位する。そして、内篩240内において、内篩送りバー244によるチップCHの持ち上げと、内篩240内の内周面に沿ったチップCHの落下と、が繰り返される。その結果、チップCHが、内篩240内を排出側(前端側)へ徐々に変位しながら前端側へ送り出される。
一方、内篩本体242には、複数の内篩孔部242Aが形成されている。このため、内篩孔部242Aよりも小さいチップCHが、内篩孔部242A内を通過して、中間篩230の下側部分に落下する。これにより、内篩240内のチップCHが、大小の大きさに選り分けられて、内篩孔部242Aよりも大きいチップCHのみが、内篩240の前端側へ送り出される。
次に、中間篩230では、中間篩230の下側部分に落下したチップCHが、内篩240におけるチップCHに対する選り分けと同様に、大小の大きさに更に選り分けられる。具体的には、中間篩230内において、中間篩送りバー234によるチップCHの持ち上げと、中間篩230の内周面に沿ったチップCHの落下と、が繰り返えされて、チップCHが、中間篩230内を排出側(前端側)へ徐々に変位しながら前端側へ送り出される。また、中間篩230の中間篩孔部232Aよりも小さいチップCHが、中間篩孔部232A内を通過して、外篩220の下側部分に落下する。
次に、外篩220では、外篩220の下側部分に落下したチップCHが、中間篩230におけるチップCHに対する選り分けと同様に、大小の大きさに更に選り分けられる。具体的には、外篩220内において、外篩送りバー224によるチップCHの持ち上げと、外篩220の内周面に沿ったチップCHの落下と、が繰り返えされて、チップCHが、外篩220内を排出側(前端側)へ徐々に変位しながら前端側へ送り出される。また、外篩220の外篩孔部222Aよりも小さいチップCHが、外篩孔部222A内を通過して、ケース112内に落下する。
このように、第2の実施の形態の回転篩装置200では、内篩本体242の内周面に内篩送りバー244が設けられており、内篩送りバー244が内篩240の長手方向に直線状に延在されている。また、中間篩本体232の内周面に中間篩送りバー234が設けられており、中間篩送りバー234が中間篩230の長手方向に直線状に延在されている。さらに、外篩本体222の内周面に外篩送りバー224が設けられており、外篩送りバー224が外篩220の長手方向に直線状に延在されている。そして、上述のように、篩ユニット210の回転時には、チップCHが、内篩送りバー244(中間篩送りバー234、外篩送りバー224)によって篩ユニット210の周方向に沿って持ち上げられて、その後、内篩240(中間篩230、外篩220)の内周面に沿って落下する。そして、落下後のチップCHが、落下前のチップCHに対して前方側へ変位して、篩ユニット210の前端側へ送り出される。これにより、第2の実施の形態においても、選り分けられたチップCHを、篩ユニット210から効率よく排出することができる。
また、第2の実施の形態では、内篩240(中間篩230、外篩220)の径方向から見て、内篩送りバー244(中間篩送りバー234、外篩送りバー224)が、内篩孔部242A(中間篩孔部232A、外篩孔部222A)と重ならない位置に配置されている。これにより、チップCHを内篩240(中間篩230、外篩220)の前端側へ効率よく送り出すことができると共に、チップCHの割れなどを抑制することができる。
すなわち、仮に、内篩送りバー244(中間篩送りバー234、外篩送りバー224)と内篩孔部242A(中間篩孔部232A、外篩孔部222A)とを、内篩240(中間篩230、外篩220)の径方向から見て、重なる位置に配置すると、チップCHが、内篩送りバー244(中間篩送りバー234、外篩送りバー224)と内篩孔部242A(中間篩孔部232A、外篩孔部222A)との間に入り込む場合がある。
この場合には、入り込んだチップCHの状態が維持されて、チップCHが、内篩240(中間篩230、外篩220)の前端側へ送り出されなくなる。
また、この場合には、チップCHが内篩240(中間篩230、外篩220)の上端付近に到達したときに、入り込んだチップCHの状態が解除されて、チップCHが、内篩240(中間篩230、外篩220)内を落下する可能性がある。具体的には、チップCHが、内篩240(中間篩230、外篩220)の内周面に沿わずに、落下する可能性がある。これにより、チップCHが割れる虞がある。
これに対して、第2の実施の形態では、内篩240(中間篩230、外篩220)の径方向から見て、内篩送りバー244(中間篩送りバー234、外篩送りバー224)が、内篩孔部242A(中間篩孔部232A、外篩孔部222A)と重ならない位置に配置されている。このため、チップCHが、内篩送りバー244(中間篩送りバー234、外篩送りバー224)と内篩孔部242A(中間篩孔部232A、外篩孔部222A)との間に入り込むことを抑制できる。これにより、チップCHを、内篩240(中間篩230、外篩220)の前端側へ効率よく送り出すことができる。
また、内篩送りバー244(中間篩送りバー234、外篩送りバー224)と内篩孔部242A(中間篩孔部232A、外篩孔部222A)との間にチップCHが入り込むことが抑制されるため、内篩送りバー244(中間篩送りバー234、外篩送りバー224)によって持ち上げられたチップCHが、内篩240(中間篩230、外篩220)の上端付近に到達する前に落下する。これにより、チップCHを、内篩240(中間篩230、外篩220)の内周面に沿って落下させることができる。その結果、チップCHの割れなどを抑制することができる。
また、第2の実施の形態では、内篩240(中間篩230、外篩220)において、内篩送りバー244(中間篩送りバー234、外篩送りバー224)と内篩本体242(中間篩本体232、外篩本体222)とが一体に形成されている。このため、内篩240(中間篩230、外篩220)において、部品点数の削減しつつ、内篩送りバー244(中間篩送りバー234、外篩送りバー224)を設けることができる。
また、第2の実施の形態では、内篩240(中間篩230、外篩220)が、樹脂材によって構成されている。このため、例えば、内篩240(中間篩230、外篩220)を金属製にする場合と比べて、篩ユニット210の軽量化に寄与することができる。また、篩ユニット210の軽量化に伴い、篩ユニット210を回転させるための回転機構40の駆動モータ48のトルクを小さくすることができる。これにより、駆動モータ48の小型化に寄与することができる。
また、内篩240(中間篩230、外篩220)では、内篩孔部242A(中間篩孔部232A、外篩孔部222A)の周縁部が、面取りされている。これにより、内篩孔部242A(中間篩孔部232A、外篩孔部222A)の周縁部にチップCHが引っ掛かることを抑制できる。よって、チップCHを内篩孔部242A(中間篩孔部232A、外篩孔部222A)の内部に良好に通過させることができる。
なお、第2の実施の形態では、内篩240(中間篩230、外篩220)において、内篩送りバー244(中間篩送りバー234、外篩送りバー224)と内篩本体242(中間篩本体232、外篩本体222)とが一体に形成されている。これに代えて、内篩送りバー244(中間篩送りバー234、外篩送りバー224)と内篩本体242(中間篩本体232、外篩本体222)とを、別体に構成して、内篩送りバー244(中間篩送りバー234、外篩送りバー224)を内篩本体242(中間篩本体232、外篩本体222)に固定する構成にしてもよい。
第2の実施の形態では、内篩送りバー244(中間篩送りバー234、外篩送りバー224)が、矩形棒状に形成されているが、内篩送りバー244(中間篩送りバー234、外篩送りバー224)の形状はこれに限らない。例えば、内篩送りバー244(中間篩送りバー234、外篩送りバー224)を、略丸棒状に形成してもよい。
また、第2の実施の形態では、内篩240(中間篩230、外篩220)が、樹脂製とされているが、内篩240(中間篩230、外篩220)を金属製としてもよい。
また、第2の実施の形態では、回転機構40の駆動モータ48が減速機構250によって回転軸42に連結されているが、第1の実施の形態と同様に、駆動モータ48を伝達ベルト52によって回転軸42に連結してもよい。
また、第1の実施の形態では、回転篩装置10の篩ユニット60が、2層の篩(外篩70と内篩80)で構成されているが、篩ユニット60の層数は、これに限定されない。すなわち、揚げ玉FBの大きさの種類に応じて、篩ユニット60を、3層以上の篩で構成してもよい。また、第2の実施の形態では、篩ユニット210が、3層の篩(内篩240、中間篩230、外篩220)によって構成されているが、篩ユニット210を、チップCHの大きさの種類に応じて、2層の篩あるいは4層以上の篩で構成してもよい。
また、第1の実施の形態では、回転機構40において、左右一対の回転軸42が、駆動モータ48の駆動によって回転する構成になっている。これに代えて、左右一対の回転軸42の一方を、駆動モータ48の駆動によって回転させてもよい。すなわち、伝達ベルト52を、一方に回転軸42に掛け回すように構成してもよい。また、第2の実施の形態と同様に、駆動モータ48と回転軸42とを減速機構250によって連結してもよい。