JP6551008B2 - 光モジュール、光学装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光モジュール、光モジュールを作製する方法、及び光学装置に関する。
非特許文献1は、小型のレーザモジュールを開示する。
http://www.semiconwest.org/sites/semiconwest.org/files/docs/SW2013_P.%20De%20Dobbelaere_Luxtera.pdf
小型のレーザモジュールは、基板と、基板上に設けられた光学部品(端面発光型の半導体レーザ、レンズ、アイソレータ)と、半導体レーザからの光を基板に向けて反射する反射鏡とを備える。レーザモジュールに光学的に結合されるデバイスは、基板の裏面から出射される光を受ける。当該レーザーモジュールと外部デバイスとの電気接続を基板上の半導体レーザに接続される電極(基板上の電極)を介して行う。
発明者の検討によれば、基板上の半導体レーザへの電気接続を基板上の電極を介して行うことは、光モジュールのアプリケーションを限定的にしている。このような電気接続に係る制約を緩めることには、この光モジュールのアプリケーションを広げる可能性がある。
本発明の一側面は、上記の背景に基づき為されたものであり、光モジュールを提供することを目的とし、この光モジュールは、当該光モジュールの実装において該光モジュールの光結合の向きに関連する制約を緩めることができる。本発明の別の側面は、上記の光モジュールを含む光学装置を提供することを目的とする。本発明の更なる別の側面は、上記の光モジュールを作製する方法を提供することを目的とする。
本発明の一側面に係る光モジュールは、第1エリア及び第2エリアを含む主面を有するベンチ、前記第1エリア及び前記第2エリア上に設けられた電極、前記第1エリアにおいて前記電極上に設けられた半導体光素子、並びに前記第1エリアに支持されたレンズを含むベンチ部品と、前記ベンチ部品上に設けられたキャップと、を備え、前記キャップは、前記半導体光素子及び前記レンズを収容可能なキャビティ、天井、前壁、並びに後壁を含むベースと、前記ベース上に設けられたパッド電極と、前記ベース上に設けられ前記パッド電極に接続された導電体とを備え、前記ベンチの前記第2エリアは前記第1エリアを囲み、前記第2エリア上の前記電極は、前記ベース上の前記導電体に電気的に接続され、前記半導体光素子、前記レンズ、並びに前記キャップの前記前壁及び前記後壁は、第1軸の方向に延在する光学基準面に沿って前記ベンチ部品の主面上において配列され、前記ベースの前記天井は、前記第1基準面に沿って延在し、前記前壁は、前記第1基準面に交差する第2基準面に沿って延在する前外面を有し、前記後壁は、前記キャップから前記ベンチへ向かう方向に前記天井から延在する。
本発明の別の側面に係る光学装置は、本件に係るいずれかの光モジュールと、前記光モジュールの前記前壁を支持する光学部品と、を備え、前記光学部品は、前記光モジュールの前記前壁を介して前記半導体光素子に光学的に結合され、前記半導体光素子に係る光は、前記キャップの前記前壁を通過可能である。
本発明の更なる別の側面は、光モジュールを作製する方法であって、複数の区画の配列における各区画において第1基準面に沿って順に配置された第1領域、第2領域、第3領域、第4領域及び第5領域を備えており、第1面及び第2面を有する単結晶半導体基板を準備する工程と、第1開口パターン及び第2開口パターンを有する第1マスクを前記単結晶半導体基板の前記第1面に形成する工程と、前記第1マスクを用いてエッチングにより、前記第1開口パターン及び前記第2開口パターンにそれぞれ対応しておりキャビティのために設けられた内側開口及び後壁のために設けられた第1外側開口を前記単結晶半導体基板の前記第1面に形成する工程と、前記内側開口及び前記第1外側開口を形成した後に、前記単結晶半導体基板の前記第4領域及び前記第5領域上に、パッド電極及び導電体のための金属層を形成する工程と、第3開口パターンを有する第2マスクを前記単結晶半導体基板の前記第2面に形成する工程と、前記第2マスクを用いたエッチングにより、前記第3開口パターンに対応しており前壁のために設けられた第2外側開口を前記単結晶半導体基板の前記第2面に形成する工程と、複数の区画の配列における各区画において第1エリア及び第2エリアを含む主面を有する支持体と、前記支持体の前記第1エリア及び前記第2エリア上に設けられた電極と、前記支持体の前記第1エリアの前記電極上に設けられた半導体光素子と、前記支持体の前記第1エリア上に設けられたレンズとを含むベンチ生産物を準備する工程と、前記内側開口、前記第1外側開口及び前記第2外側開口を形成した後に、前記内側開口によるキャビティが前記ベンチ生産物の前記半導体光素子及び前記レンズを収容すると共に前記ベンチ生産物の前記支持体の前記第2エリアが前記単結晶半導体基板を支持するように、前記ベンチ生産物及び前記単結晶半導体基板を組み立てて、前記ベンチ生産物の前記電極を前記単結晶半導体基板の前記導電体に接続した組立体を作製する工程と、を備え、前記単結晶半導体基板の前記第1面は前記第2面の反対側に位置し、前記第2外側開口の底面は前記単結晶半導体基板の前記第1領域に設けられ、前記第2外側開口の一側面及び前記内側開口の一側面は前記単結晶半導体基板の前記第2領域に設けられ、前記内側開口の底面及び前記内側開口の他側面は前記単結晶シリコン基板の前記第3領域に設けられ、前記単結晶半導体基板の前記第4領域は、前記第1内側開口と前記第2内側開口との間に位置し、前記第1外側開口の一側面は前記単結晶半導体基板の前記第5領域に設けられ、前記内側開口の前記一側面は前記第1基準面に交差する第11基準面に沿って延在し、前記第1外側開口の前記一側面は前記第1基準面に交差する第12基準面に沿って延在し、前記第2外側開口の前記一側面は前記第1基準面に交差する第13基準面に沿って延在する。
本発明の上記の目的および他の目的、特徴、並びに利点は、添付図面を参照して進められる本発明の好適な実施の形態の以下の詳細な記述から、より容易に明らかになる。
以上説明したように、本発明の一側面は、光モジュールを提供でき、この光モジュールは、当該光モジュールの実装において該光モジュールの光結合の向きに関連する制約を緩めることができる。本発明の別の側面は、光モジュールを含む光学装置を提供できる。また、本発明の更なる別の側面は、光モジュールを作製する方法を提供できる。
図1は、本実施形態に係る光モジュールを模式的に示す図面である。 図2は、図1に示されたII−II線に沿って取られた縦断面を模式的に示す図面である。 図3は、本実施形態の光モジュールを実装する光学装置の一形態を模式的に示す図面である。 図4は、後壁の近傍における気密封止及び電気接続のための構造を示す図面である。 図5は、図2に示された断面に対応する工程断面におけるベンチ部品のためのベンチ生産物を作製する方法における主要な工程を示す図面である。 図6は、本実施形態に係るベンチ生産物を作製する方法における主要な工程を示す図面である。 図7は、本実施形態に係るベンチ生産物を作製する方法における主要な工程を示す図面である。 図8は、本実施形態に係るベンチ生産物を作製する方法における主要な工程を示す図面である。 図9は、本実施形態に係るベンチ生産物を作製する方法における2つの区画を模式的に示す平面図である。 図10は、図2に示された断面に対応する工程断面におけるキャップのためのキャップ生産物を作製する方法における主要な工程を示す図面である。 図11は、本実施形態に係るキャップ生産物を作製する方法における主要な工程を示す図面である。 図12は、本実施形態に係るキャップ生産物を作製する方法における主要な工程を示す図面である。 図13は、本実施形態に係るキャップ生産物を作製する方法における主要な工程を示す図面である。 図14は、本実施形態に係るキャップ生産物を作製する方法における主要な工程を示す図面である。 図15は、本実施形態に係るキャップ生産物を作製する方法における主要な工程を示す図面である。 図16は、配線金属層及び上側金属層を形成した後におけるシリコンウエハの第1面を示す図面である。 図17は、ベンチ生産物及びキャップ生産物を接合する工程を模式的に示す図面である。 図18は、組立体ASMにおいて第1方向に延在する第1切断線、第2切断線、第3切断線C3T、第4切断線C4T及び第5切断線C5Tを示す図面である。 図19は、図18に示されたXIV−XIV線に沿って取られた断面を示す図面である。 図20は、これらの工程によって作成された光モジュール11の外観を示す図面である。
引き続き、いくつかの具体例を説明する。
一形態に係る光モジュールは、(a)第1エリア及び第2エリアを含む主面を有するベンチ、前記第1エリア及び前記第2エリア上に設けられた電極、前記第1エリアにおいて前記電極上に設けられた半導体光素子、並びに前記第1エリアに支持されたレンズを含むベンチ部品と、(b)前記ベンチ部品上に設けられたキャップと、を備え、前記キャップは、前記半導体光素子及び前記レンズを収容可能なキャビティ、天井、前壁、並びに後壁を含むベースと、前記ベース上に設けられたパッド電極と、前記ベース上に設けられ前記パッド電極に接続された導電体とを備え、前記ベンチの前記第2エリアは前記第1エリアを囲み、前記第2エリア上の前記電極は、前記ベース上の前記導電体に電気的に接続され、前記半導体光素子、前記レンズ、並びに前記キャップの前記前壁及び前記後壁は、第1軸の方向に延在する光学基準面に沿って前記ベンチ部品の主面上において配列され、前記ベースの前記天井は、第1基準面に沿って延在し、前記前壁は、前記第1基準面に交差する第2基準面に沿って延在する前外面を有し、前記後壁は、前記キャップから前記ベンチへ向かう方向に前記天井から延在する。
この光モジュールによれば、ベンチ部品は、第1エリア及び第2エリア上に設けられた電極、第1エリアにおいて電極上に設けられた半導体光素子、並びに第1エリアに支持されたレンズを含む。これ故に、ベンチ部品の電極は、ベンチの主面(第1エリア及び第2エリア)上を延在しており、ベンチの主面の向き及び該主面上の電極の向きは、当該光モジュールの実装において光モジュールの光結合の向きに関連して制約を受ける。ベンチ部品の電極は、ベンチの第2エリアにおいてキャップのベース上の導電体に電気的に接続される。当該光モジュールは、ベンチ部品上の電極を介して外部デバイスに電気的に接続されるのではなく、キャップの導電体に接続されるパッド電極を介して外部デバイスに電気的に接続可能である。キャップにパッド電極を設けることによって、当該光モジュールは、光モジュールの実装において当該光モジュールの光結合の向きに関連して制約を緩めることができる。
一形態に係る光モジュールでは、前記キャップの前記ベースの前記第1側壁及び前記第2側壁は、前記第1軸の方向に延在し、前記前壁、前記第1側壁、前記第2側壁及び前記後壁は、前記ベンチ部品の前記第2エリア上に位置しており、前記半導体光素子及び前記レンズは、前記ベンチ部品の前記第2エリア及び前記キャップにより封止されている。
この光モジュールによれば、キャップの前壁、第1側壁、第2側壁及び後壁をベンチ部品の第2エリアが支持することによって、半導体光素子及びレンズを封止することができる。
一形態に係る光モジュールでは、前記ベンチはシリコン製のベースを含み、前記ベンチの前記ベースの主面は、前記レンズを位置決めするための窪みを有する。
この光モジュールによれば、加工により、シリコン製のベースに電極及び位置決め窪みを形成できる。
一形態に係る光モジュールでは、前記ベンチ部品は、前記第2エリアにおいて前記電極上に設けられた絶縁層を備え、前記電極は、第1部分、第2部分及び第3部分を含み、前記電極の前記第1部分は、前記第1エリア上を延在して前記第2部分に接続され、前記絶縁層は前記電極の前記第2部分上を横切って延在しており、前記電極の前記第2部分は前記第3部分に接続され、前記第3部分は前記導電体に接続される。
この光モジュールによれば、導電体と電極との間の接続と、封止とを共に実現できる。
一形態に係る光モジュールでは、前記キャップは、前記ベンチ部品の前記第2エリア上に位置する絶縁層を備え、前記導電体は、第1部分、第2部分及び第3部分を含み、前記導電体の前記第1部分は、前記パッド電極を前記第2部分に接続しており、前記絶縁層は前記導電体の前記第2部分上を横切って延在しており、前記導電体の前記第2部分は前記第3部分に接続され、前記第3部分は前記電極に接続される。
この光モジュールによれば、導電体と電極との間の接続と、封止とを共に実現できる。
一形態に係る光学装置は、(a)上記のいずれかの光モジュールと、(b)前記光モジュールの前記前壁を支持する光学部品と、を備え、前記光学部品は、前記光モジュールの前記前壁を介して前記半導体光素子に光学的に結合され、前記半導体光素子に係る光は、前記キャップの前記前壁を通過可能である。
この光学装置によれば、光モジュールが、該光モジュールの前壁を介して光学部品に光学的に結合されると共に、該光モジュールのキャップ上のパッド電極を用いて、当該光モジュールへの電気接続が可能になる。
一形態に係る光学装置では、前記光学部品は、前記半導体光素子に光学的に結合されるグレーティングカプラを備える半導体集積素子を含む。
この光学装置によれば、半導体集積素子は光モジュールに光学的に結合されると共に、光モジュールは、該光モジュールの後壁の後外面上のパッド電極を用いて電気的に接続可能である。
一形態に係る光モジュールを作製する方法は、(a)複数の区画の配列における各区画において第1基準面に沿って順に配置された第1領域、第2領域、第3領域、第4領域及び第5領域を備えており、第1面及び第2面を有する単結晶半導体基板を準備する工程と、(b)第1開口パターン及び第2開口パターンを有する第1マスクを前記単結晶半導体基板の前記第1面に形成する工程と、(c)前記第1マスクを用いたエッチングにより、前記第1開口パターン及び前記第2開口パターンにそれぞれ対応しておりキャビティのために設けられた内側開口及び後壁のために設けられた第1外側開口を前記単結晶半導体基板の前記第1面に形成する工程と、(d)前記内側開口及び前記第1外側開口を形成した後に、前記単結晶半導体基板の前記第4領域及び前記第5領域上に、パッド電極及び導電体のための金属層を形成する工程と、(e)第3開口パターンを有する第2マスクを前記単結晶半導体基板の前記第2面に形成する工程と、(f)前記第2マスクを用いたエッチングにより、前記第3開口パターンに対応しており前壁のために設けられた第2外側開口を前記単結晶半導体基板の前記第2面に形成する工程と、(g)複数の区画の配列における各区画において第1エリア及び第2エリアを含む主面を有する支持体と、前記支持体の前記第1エリア及び前記第2エリア上に設けられた電極と、前記支持体の前記第1エリアの前記電極上に設けられた半導体光素子と、前記支持体の前記第1エリア上に設けられたレンズとを含むベンチ生産物を準備する工程と、(h)前記内側開口、前記第1外側開口及び前記第2外側開口を形成した後に、前記内側開口によるキャビティが前記ベンチ生産物の前記半導体光素子及び前記レンズを収容すると共に前記ベンチ生産物の前記支持体の前記第2エリアが前記単結晶半導体基板を支持するように、前記ベンチ生産物及び前記単結晶半導体基板を組み立てて、前記ベンチ生産物の前記電極を前記単結晶半導体基板の前記導電体に接続した組立体を作製する工程と、を備え、前記単結晶半導体基板の前記第1面は前記第2面の反対側に位置し、前記第2外側開口の底面は前記単結晶半導体基板の前記第1領域に設けられ、前記第2外側開口の一側面及び前記内側開口の一側面は前記単結晶半導体基板の前記第2領域に設けられ、前記内側開口の底面及び前記内側開口の他側面は前記単結晶シリコン基板の前記第3領域に設けられ、前記単結晶半導体基板の前記第4領域は、前記第1外側開口と前記内側開口との間に位置し、前記第1外側開口の一側面は前記単結晶半導体基板の前記第5領域に設けられ、前記内側開口の前記一側面は前記第1基準面に交差する第11基準面に沿って延在し、前記第1外側開口の前記一側面は前記第1基準面に交差する第12基準面に沿って延在し、前記第2外側開口の前記一側面は前記第1基準面に交差する第13基準面に沿って延在する。
光モジュールを作製する方法によれば、単結晶半導体基板の第3領域に位置する底面を有するキャビティ用の内側開口と、単結晶半導体基板の第5領域に位置する一側面を有する後壁用の第1外側開口とを第1面のエッチングにより形成すると共に、単結晶半導体基板の第1領域に底面を有する前壁用の第2外側開口を第2面にエッチングにより形成する。第1マスクの第1開口パターン及び第2マスクの第3開口パターンの各々は、単結晶半導体基板の第2領域に第1外側開口の一側面及び内側開口の一側面が位置するようにパターン形成される。個々のエッチングによる形成により、キャップの前壁、後壁及びキャビティのための内側開口、第1外側開口、並びに第2外側開口を形成できる。内側開口の一側面、第1外側開口の一側面及び第2外側開口の一側面は、それぞれ、第11基準面、第12基準面及び第13基準面に沿って延在しており、第11基準面及び第13基準面は第1基準面に対して鋭角を成す。単結晶半導体基板の第4領域及び第5領域上に、パッド電極及び導電体のための金属層を形成するので、結果として得られる光モジュールは後壁の外側面上に金属層を有する。この作製方法では、ベンチ生産物上の電極(ベンチ部品の電極)を利用するのではなく単結晶半導体基板上の金属層(キャップの導電体及びパッド電極のための金属層)を介して外部デバイスと電気的に接続可能な当該光モジュールを作製できる。当該光モジュールは、光モジュールの実装において当該光モジュールの光結合の向きに関連して制約を緩めることができる。
一形態に係る、光モジュールを作製する方法は、前記単結晶半導体基板の前記第1領域において前記組立体を切断する工程と、前記単結晶半導体基板の前記第5領域において前記組立体を切断する工程を更に備える。
この光モジュールを作製する方法によれば、切断により組立体から光モジュールを作製できる。
本発明の知見は、例示として示された添付図面を参照して以下の詳細な記述を考慮することによって容易に理解できる。引き続いて、添付図面を参照しながら、光モジュール、光モジュールを作製する方法、及び光学装置に係る実施形態を説明する。可能な場合には、同一の部分には同一の符号を付する。
図1は、本実施形態に係る光モジュールを模式的に示す図面である。図2は、図1に示されたII−II線に沿って取られた縦断面を示す模式図である。光モジュール11は、ベンチ部品13及びキャップ15を備える。キャップ15は、ベンチ部品13上に設けられ、シリコン製のキャップベース23を有する。ベンチ部品13は、ベンチ17及び半導体光素子19を有しており、必要な場合には、光学部品21を更に含むことができる。光学部品21は、レンズ21aを含むことができ、また光アイソレータ21bを含むことができる。半導体光素子19は、例えばレーザダイオード、フォトダイオード等であることができる。半導体光素子19は、例えば1.3μm帯、1.55μm帯、1.49μm帯の光を処理することができる。ベンチ17は、主面17a及び裏面17bを有しており、裏面17bは主面17aの反対側にある。主面17aは、第1エリア17c及び第2エリア17dを含む。半導体光素子19及び光学部品21は、第1エリア17c上に設けられている。第2エリア17dは第1エリア17cを囲む。レンズ21aといった光学部品21は、第1エリア17cによって支持される。図2を参照すると、光モジュール11は、外部デバイスとして働く光学部品49に光学的に結合されて、光学装置DEVを構成する。
キャップ15は、天井15aと、前壁15bと、後壁15cとを含む。キャップ15は、半導体光素子19及び光学部品21を収容するキャビティ25を含む。本実施例では、半導体光素子19、光学部品21、並びにキャップ15の前壁15b及び後壁15cが、第1軸Ax1の方向に延在する光学基準面Ropに沿ってベンチ17の主面17a上において配列されている。半導体光素子19は、例えばレンズ21aといった光学部品21を介してキャップ15の前壁15bに光学的に結合される。半導体光素子19に係る光I(半導体光素子19から出射される光又は半導体光素子19に入射する光)は、キャップの前壁15bを通過可能である。具体的には、図2に示されるように、天井15aは、第1基準面R1に沿って延在する。前壁15bは、天井15aから第2基準面R2に沿って延在する。第2基準面R2は、角度ACUT2で第1基準面R1に対して傾斜している。前壁15bの前内面15gが、第1基準面R1に対して傾斜する第11基準面R11に沿って延在する部分を有すると共に、前壁15bの前外面15fが、第1基準面R1及び光学基準面Ropに対して傾斜する第12基準面R12に沿って延在する部分を有する。好適な実施例では、これらの第11基準面R11の傾斜角が角度ACUT2であることができ、第12基準面R12の傾斜角が角度ACUT2であることができる。角度ACUT2は、ゼロより大きく90度以下の角度であることが好ましい。具体的には、前壁15bの前外面15f及び前内面15gにそれぞれ対応するキャップベース23の外面及び内面が、ベース材のシリコンの(111)面を備えることができる。このときは、角度ACUT2は、シリコンの(111)面とシリコンの(001)面との角度として、例えば54.7度である。一実施例では、光学基準面Ropはベンチ17の主面17aの法線に対して交差している。ベンチ17の主面17aの法線が光学基準面Ropに直交するとき、光学基準面Ropは、第2基準面R2、第11基準面R11及び第12基準面R12に対して鋭角を成す。
後壁15cは、キャップ15からベンチ部品13へ向かう方向(第1軸Ax1に交差する第2軸Ax2の方向)に天井15aから延在する。後壁15cの後外面15hが、第1基準面R1及び光学基準面Ropに対して傾斜する第13基準面R13に沿って延在する部分を有すると共に、後壁15cの後内面15iが、第1基準面R1及び光学基準面Ropに対して傾斜する第14基準面R14に沿って延在する部分を有する。第13基準面R13は、角度ACUT3で第1基準面R1に対して傾斜している。角度ACUT3は、ゼロより大きく90度より小さい角度であることが好ましい。第14基準面R14は、角度ACUT4で第1基準面R1に対して傾斜している。角度ACUT4は、ゼロより大きく90度より小さい角度であることが好ましい。具体的には、後壁15cの後外面15h及び後内面15iにそれぞれ対応するキャップベース23の外面及び内面が、ベース材のシリコンの(111)面を備えることができる。
キャップ15の前壁15b、半導体光素子19及び光学部品21は、主面17a上において光学基準面Rop(具体例として、ベンチ17の主面17aの法線に直交する平面)に沿って配列されている。本実施例では、この光学基準面Ropに対して、キャップ15の前壁15bは傾斜している。前壁15bの傾斜角が光学基準面Ropを基準にして直角ではなく鋭角である形態では、この傾斜により、半導体光素子19に係る光Iは、前壁15bへの入射と前壁15bからの出射の際に屈折して、これら二回の屈折の際にその進行方向を変えて、光学基準面にRopから外れたレベルで伝搬する。
キャップ15は、第1軸Ax1の方向に延在する第1側壁15d及び第2側壁15eを含む。具体的には、キャップ15は、例えばシリコン製のキャップベース23を有することができる。キャップベース23が、天井15a、前壁15b、後壁15c、第1側壁15d及び第2側壁15eのベース部分を提供している。前壁15b、第1側壁15d、第2側壁15e及び後壁15cは、ベンチ部品13の第2エリア17d上に位置している。
本実施例では、第1側壁15d及び第2側壁15eは、それぞれ、前壁15bの一端及び他端に繋がっており、第1側壁15d及び第2側壁15eは、それぞれ、後壁15cの一端及び他端に繋がっている。前壁15bの上端、後壁15cの上端、第1側壁15dの上端及び第2側壁15eの上端は、天井15aに繋がっており、キャビティ25は、天井15a、前壁15b、後壁15c、第1側壁15d及び第2側壁15eによって規定される。
ベンチ部品13は、電極31a、31bを含むことができ、電極31a、31bは、半導体光素子19に接続される。電極31a、31bは、第1エリア17c及び第2エリア17dに設けられる。電極31a、31bは、第1エリア17cと第2エリア17dとの境界17eを横切って延在して、これによって電極31a、31bを介して、第1エリア17c上の半導体光素子19への電気接続を第2エリア17d上の引き出すことができる。キャップ15は、キャップベース23上に設けられたパッド電極24と、キャップベース23上に設けられパッド電極24に接続された導電体26とを備える。キャップベース23上の導電体26は、ベンチ17の第2エリア17d上の電極31a、31bに電気的に接続される。
この光モジュール11によれば、ベンチ部品13は、第1エリア17c及び第2エリア17d上に設けられた電極31a、31bと、第1エリア17cにおいて電極31a上に設けられた半導体光素子19と、第1エリア17cに支持されたレンズ21aを含む。ベンチ部品13の電極31a、31bは、ベンチ17の主面17a(第1エリア17c及び第2エリア17d)上を延在しており、これ故に、ベンチ17の主面17aの向き及び該主面17a上の電極31a、31bの表面の向きは、当該光モジュール11の実装において光モジュール11の光結合の向きに関連する。ベンチ17の第2エリア17dにおいてベンチ部品13の電極31a、31bは、キャップ15のキャップベース23上の導電体26に電気的に接続される。当該光モジュール11は、ベンチ部品13上の電極31a、31bのところで外部デバイスに電気的に接続されるのではなく、キャップ15の導電体26に接続されるパッド電極24のところで外部デバイスに電気的に接続される。キャップ15にパッド電極24を設けることによって、当該光モジュール11は、光モジュール11の実装において当該光モジュール11の光結合の向きに起因する制約を緩めることができる。
光学基準面Ropに対して傾斜した前壁15bを有する光モジュール11によれば、半導体光素子19、レンズ21a、及びキャップ15の前壁15bは、光学基準面Ropに沿って配列されて、これにより半導体光素子19はレンズ21aといった光学部品21を介してキャップ15の前壁15bに光学的に結合される。また、半導体光素子19に係る光Iは、キャップ15の前壁15bを通過可能であって、半導体光素子19に係る光Iは、第2基準面R2に沿って延在する前壁15bの前内面15g及び前外面15fにおいて屈折する。前壁15bに係る第2基準面R2が、第1基準面R1及び光学基準面Ropに対してゼロ度より大きい角度で傾斜する。具体的には、前壁15bの前内面15gが、鋭角で第1基準面R1に対して傾斜する第11基準面R11に沿って延在する部分を有すると共に、前壁15bの前外面15fが、鋭角で第1基準面R1及び光学基準面Ropに対して傾斜する第12基準面R12に沿って延在する部分を有することができる。ACUT2が90度未満の場合には、前壁15bの傾斜によって、ベンチ17の主面17aの法線方向に関して、図2に示されるように、光Iの光軸と前壁15bの前外面15fとの交差位置P1の高さを光Iの光軸と前壁15bの前内面15gとの交差位置P2の高さより高くできる。この高さの差異(シフト量SHF)は、ベンチ17の主面17aの法線方向に関して前壁15bの先端TIP(例えば切断端)から交差位置P1を離すことを可能にする。キャップ15の製造に際して前壁15bの先端TIPに光学的な不均一な形状が形成される可能性があるけれども、前壁15bの傾斜により、不均一形状の部分が、半導体光素子19に係っており前壁15bを通過する光Iを攪乱することを避けることができる。
また、前壁15bの前外面15fの傾斜面は、前内面15gに比べて、ベンチ17の主面17aから離れたところで終端する。これに対して、前壁15bの前内面15gの傾斜面は、前外面15fに比べて、ベンチ17の主面17aの近くまで延在して終端する。これらの終端の位置の差(終端位置の高さの違い)は、後述のキャップ15の製造方法に起因する。一方、半導体光素子19に係る光Iは、ベンチ17の主面17a上に配列された光学部品21を伝搬するので、光Iの経路は、ベンチ17の主面17aの近くにある。所望の厚さTH及び所望の傾斜を有する前壁15bは、前壁15bを通過する光の屈折により、前壁15bにおける伝搬光の入射レベル及び出射レベルを高さに関して互いに異ならせることを可能にする。前壁15bの厚さTHは、例えば100μm程度であることができ、例えば50〜300μmであることができる。
図3は、本実施形態の光モジュールを実装する光学装置の一形態を模式的に示す図面である。光学装置DEVは、本実施形態のいずれか一形態として記載された光モジュール11と、該光モジュール11の前壁15bを支持する光学部品49とを備える。光学部品49は、光モジュール11の前壁15bを介して半導体光素子19に光学的に結合され、この半導体光素子19に係る光Iは、キャップ15の前壁15bを通過可能である。この光学装置DEVによれば、光モジュール11が、該光モジュール11の前壁15bを介して光学部品49に光学的に結合されると共に、該光モジュール11のキャップ15上のパッド電極24を用いて、当該光モジュール11への電気接続が可能になる。光モジュール11の前壁15bは、屈折率調整材及び/又は接着材を含む固定部材50を介して光学部品49の主面49aによって支持される。
光学部品49は、シリコンフォトニクス素子といった半導体集積素子を含むことができ、光学部品49(例えば半導体集積素子)は、半導体光素子19に光学的に結合されるグレーティングカプラ49cpといった光結合素子を備える。光モジュール11の光学基準面Ropに対する前壁15b(15f、15g)の傾斜に起因して、光学部品49の主面49aの法線軸NXと光学基準面Ropとの角度ACPは、半導体集積素子内の光結合デバイス、例えばグレーティングカプラ49cpの結合角に合わされることが好ましい。グレーティングカプラ49cpのための角度ACPは、例えば5度から15度の範囲内にあるが、本形態は、これに限定されるものではない。この光学装置DEVによれば、光学部品49、例えば半導体集積素子は、光モジュール11に光学的に結合されており、光モジュール11では、該光モジュール11の後壁15cの後外面15h上のパッド電極24に、本実施例ではボンディングワイヤ48といった接続部材を用いて、電気的に接続可能である。好ましい形態では、光モジュール11の後壁15cの後外面15hは、実質的(例えば−10度から+10度の範囲)に前外面15fに平行である。この光モジュール11によれば、前壁15bの前外面15fが支持される実装形態において、後壁15cの後外面15h上に位置するパッド電極24を用いて、当該光モジュール11への電気接続が容易になる。角度ACPは、具体的には、キャップ15の前壁15bの傾きに関連しており、前壁15bの傾きの大きさは、キャップ15のキャップベース23を形成するための半導体部材の主面の面方位に関連している。
図1及び図2に示されるように、半導体光素子19及びレンズ21aは、ベンチ部品13の第2エリア17d上においてキャップ15により封止されている。キャップ15の前壁15b、第1側壁15d、第2側壁15e及び後壁15cをベンチ部品13の第2エリア17dが支持することによって、半導体光素子19及びレンズ21aを封止できる。
光モジュール11では、ベース27の主面27a上では、電極31a、31bが、第1エリア17cと第2エリア17dとの境界17eを横切って第1エリア17cから第2エリア17dまで延在する。ベンチ部品13は、絶縁及び気密封止のための絶縁層29を備え、絶縁層29は、第2エリア17dにおいて電極31a、31b上に設けられる。具体的には、絶縁層29が、ベース27の前縁27b、第1側縁27c及び第2側縁27d、及びベース27の後縁27eに沿って延在するので、ベース27の主面27aにおいて閉じた線に沿って帯状の形状を有する。本実施例では、帯状の絶縁層29は、第1エリア17cと第2エリア17dとの境界17e上に設けられている。絶縁層29は、例えばシリコン系無機絶縁膜であることができ、具体的にはSiO、SiN、SiON等であることができる。絶縁層29上には、気密封止のための下側金属層39が設けられている。下側金属層39もまた、ベース27の主面27aにおいて閉じた線に沿って帯状に延在している。下側金属層39は絶縁層29上に設けられ、また絶縁層29は電極31a、31b上に設けられて、電極31a、31bは、絶縁層29によって下側金属層39から絶縁される。
図2に示されるように、キャップ15の前壁15bの先端TIP、後壁15cの外側面、第1側壁15dの外側面及び第2側壁15eの外側面(これらは切断面である)を除いて、天井15aのキャップベース23の外面、及び前壁15bのキャップベース23の外面は、外保護膜41によって覆われている。また、天井15aのキャップベース23の内面(キャビティの天井面)、前壁15bのキャップベース23の内面(キャビティの前面)及び下端面、後壁15cのキャップベース23の内面(キャビティの後面)及び下端面、第1側壁15dのキャップベース23の内面(キャビティの側面)及び下端面、並びに第2側壁15eのキャップベース23の内面(キャビティの側面)及び下端面は、内保護膜43によって覆われている。外保護膜41及び内保護膜43は、シリコンベース上で反射防止膜として働く誘電体膜を備えることが好ましい。これによって、前壁15bを介する光の出射/入射において、前壁15bに起因する光学ロスを低減できる。
キャップ15は、内保護膜43上に設けられ、気密封止のための上側金属層45を含む。上側金属層45は、キャップ15の前壁15bのキャップベース23の下端面、後壁15cのキャップベース23の下端面、第1側壁15dのキャップベース23の下端面、及び第2側壁15eのキャップベース23の下端面の内保護膜43上に設けられる。上側金属層45もまた、ベンチ部品13の下側金属層39と同様に、キャップベース23における上記の下端面上において閉じた線に沿って延在する帯状の形状を有する。
ベンチ部品13の下側金属層39及びキャップ15の上側金属層45は、必要な場合には半田材といった金属体47を介して互いに接合されて、ベンチ部品13の下側金属層39及びキャップ15の組立体のキャビティ25は、気密に封止される。光モジュール11では、ベンチ部品13の後縁27eは、キャップ15の後壁15cの後端の位置と同じ、又は図2に示されるように後退していてもよい。
図4は、後壁の近傍における気密封止及び電気接続のための構造を示す図面である。図4の(a)部は、図1及び図2に示された光モジュール11におけるインターコネクトを模式的に示す図面である。電極31a、31bの各々は、第1部分32a、第2部分32b及び第3部分32cを含む。絶縁層29が第2部分32b上を横切って延在しているので、封止用の下側金属層39は、電極31a、31bから絶縁される。具体的には、第1部分32aは、第1エリア17c上を延在して第2部分32bに接続され、第2部分32bは第3部分32cに接続される。第3部分32cが、第2エリア17d上においてキャップ15の導電体26に接続される。この光モジュール11によれば、パッド電極24及び導電体26と電極31a、31bとの間の接続と、封止とを共に実現できる。
図4の(b)部は、図1及び図2に示された光モジュール11のための別のインターコネクトを模式的に示す図面である。キャップ15の導電体26は、第1部分26a、第2部分26b及び第3部分26cを含む。キャップ15は、絶縁層28を備え、絶縁層28はベンチ部品13の絶縁層29と同様に役割を有する。絶縁層28は、ベンチ部品13の第1エリア17cと第2エリア17dとの境界17eの位置に合わせて、後壁15cの下端面上に設けられる。導電体26の第2部分26b上を絶縁層28は横切って延在するので、封止用の上側金属層45は、導電体26から絶縁される。導電体26の第1部分26aは、パッド電極24を第2部分26bに接続している。導電体26の第2部分26bは第3部分26cに接続される。第3部分26cは、第2エリア17d上の電極31a、31bに接続される。この形態の光モジュール11によれば、導電体26と電極31a、31bとの間の接続と、封止とを共に実現できる。
再び図1及び図2を参照すると、ベンチ17は、シリコン製のベース27を含む。ベンチ17(具体的には、ベース27)の主面17aは、ボールレンズといったレンズ21aを位置決めするための第1窪み33と、光アイソレータ21bを収容する第2窪み35とを有する。第1窪み33及び第2窪み35は、シリコン製のベース27の加工により作製される。
レンズ21a及び光アイソレータ21bは、例えばエポキシ系接着材といった接着部材によってベンチ17に固定される。半導体光素子19は、例えば半田材(AuSn半田)によってベンチ17の電極31aに固定される。半導体光素子19は、ボンディングワイヤといった接続導体32を介して電極31bに接続される。レンズ21aは、半導体光素子19に係る光の集光又はコリメートのために用いられる。
キャップベース23がシリコン単結晶からなるとき、キャップ15の前壁15bのキャップベース23の内面、後壁15cのキャップベース23の内面、第1側壁15dのキャップベース23の内面、及び第2側壁15eのキャップベース23の内面は、シリコンの(111)面を備えることができる。この構造は、(001)面の主面を有するシリコン基板を用いて作製されることができる。この光モジュール11は、基板裏面ではなくキャップ15の側面において外部デバイスと光学的に結合可能である。
以上説明した本実施形態によれば、当該光モジュール11の実装において該光モジュール11の光結合の向きに関連する制約を緩めることができる。
引き続き、光モジュール11を作製する方法における主要な工程を説明する。引き続く製造方法の記述において、理解を容易にするために、可能な場合には図1〜図4を参照しながら行われた光モジュール11の説明における参照符合を用いる。図2に示された断面に対応する工程断面における図5〜図9、及び図10を参照しながら、ベンチ部品13のためのベンチ生産物を準備する工程を説明する。引き続く説明から理解されるように、準備の一例として、ベンチ生産物の作製を行う。
工程S101では、図5に示されるように、単結晶半導体基板としてシリコンウエハ51を準備する。シリコンウエハ51は主面51a及び裏面51bを有しており、主面51aは例えば(001)面を備える。シリコンウエハ51は、複数の区画(単一のベンチ17を作製するための区画)の配列を有する程度のサイズ(例えば、6インチ)を有し、例えば725μm厚を有する。区画の配列における各区画において、主面51aは、第1エリア51c、第2エリア51d、第3エリア51e及び第4エリア51fを有する。第3エリア51e及び第4エリア51fは、切断のための切り代を含む。図5の(a)部に示されるように、シリコンウエハ51の主面51a上に、シリコン酸化膜といった第1絶縁膜53を形成する。本実施例では、シリコンウエハ51の裏面51bを絶縁膜により覆ってないけれども、必要に応じて裏面51b上にも絶縁膜を形成することができる。
工程S102では、本実施例におけるレンズ21aを配置するための第1窪み33をシリコンウエハ51の各区画の第1エリア51cに形成する。図5の(b)部に示されるように、フォトリソグラフィを用いて、レンズ21aを配置するための第1窪み33を規定する第1窪マスク53aを第1絶縁膜53から形成する。図5の(c)部に示されるように、KOH溶液をエッチャントとして第1窪マスク53aを用いて、第1窪マスク53aの第1開口53bに露出されたシリコン単結晶のウエットエッチングを行って、第1エリア51cに第1窪み33を形成する。第1開口53bの形状は、シリコンの四回対称性に起因して、例えば長方形又は正方形等であることができ、本実施例では、シリコン結晶の<110>軸方向の一対の辺及び<11−0>軸方向の一対の辺を含む正方形である。第1窪み33が形成された後に、図5の(d)部に示されるように、第1窪マスク53aを除去する。
工程S103では、第1窪マスク53aを除去した後に、図6の(a)部に示されるように、シリコンウエハ51の主面51a上に、シリコン酸化膜といった第2絶縁膜55を形成する。シリコンウエハ51の裏面51bのエッチングを避けるためには、裏面51b上にもシリコン酸化膜といった絶縁膜を形成してもよい。
工程S104では、本実施例における光アイソレータ21bを配置するための第2窪み35をシリコンウエハ51の各区画の第1エリア51cに形成する。図6の(b)部に示されるように、フォトリソグラフィを用いて、光アイソレータ21bを配置するための第2窪み35を規定する第2窪マスク55aを第2絶縁膜55から形成する。図6の(c)部に示されるように、第2窪マスク55aを用いて、第2窪マスク55aの第2開口55bに露出されたシリコン単結晶のドライエッチングを行って、第1窪み33の隣に第2窪み35を形成する。第2開口55bの形状は、例えば正方形又は長方形等であることができ、本実施例では、シリコン結晶の<110>軸方向の一対の辺及び<11−0>軸方向の一対の辺を含む正方形である。第1エリア51cに第2窪み35が形成された後に、図5の(d)部に示されるように、第2窪マスク55aを除去する。
工程S105では、図7の(a)部に示されるように、第1エリア51c及び第2エリア51dに電極31a、31bを形成する。本実施例では、電極31a、31bをリフトオフ法により形成する。具体的には、リフトオフのためのパターンを有する犠牲膜を形成した後に、金属膜を蒸着法により成長する。犠牲膜はレジスト膜であることができ、金属膜は、例えばTi/Pt/Au(100nm/200nm/500nm)を備える。金属膜を成長した後に犠牲膜の剥離液にシリコンウエハ51を浸漬して、金属膜のリフトオフを行う。
工程S106では、絶縁及び気密封止用の絶縁層29を形成する。図7の(b)部に示されるように、絶縁層29のために化学的気相成長(CVD)法により絶縁膜57(例えば、500nm厚のSi)を成長する。フォトリソグラフィ及びエッチングを用いて、封止用パターンを有する封止マスク59を絶縁膜57上に形成する。図7の(b)部においては、本工程断面に現れる封止マスク59の第1開口59a及び第2開口59bが描かれており、封止マスク59は、絶縁層29に対応する封止用の閉じたストライプ状のパターンを区画毎に有している。
工程S107では、図7の(c)部に示されるように、封止マスク59を用いてエッチャント(CF)によるドライエッチングを絶縁膜57に施して絶縁層29を第1エリア上、及び第1エリアと第2エリアの境界上に形成すると共に、エッチング後に封止マスク59を剥離液により除去する。
工程S108では、図7の(d)部に示されるように、封止部材を形成する。封止部材としては、金属材、有機樹脂材等を使用することが可能である。本実施例では、金属材を備える封止部材を形成する。具体的には、気密封止のための下側金属層39をリフトオフ法により形成する。具体的には、リフトオフのためのパターンを有する犠牲膜を形成した後に、金属膜を蒸着法により成長する。犠牲膜はレジスト膜であることができ、金属膜は、例えばTi/Pt/Au(100nm/200nm/50nm)を成長する。金属膜を堆積した後に犠牲膜の剥離液にシリコンウエハ51を浸漬して、金属膜のリフトオフを行う。これによって、パターン形成された金属膜、本実施例では下側金属層39が区画毎に絶縁層29上に形成される。
工程S109では、半導体光素子19のダイボンドを行う。図8の(a)部に示されるように、半導体光素子19のダイボンドのための半田39をリフトオフ法により形成する。具体的には、リフトオフのためのパターンを有する犠牲膜を形成した後に、金属膜を蒸着法により成長する。犠牲膜はレジスト膜であることができ、金属膜は、例えば2μm厚のAuSn半田を堆積する。金属膜を形成した後に犠牲膜の剥離液にシリコンウエハ51を浸漬して、金属膜のリフトオフを行う。次に、図8の(b)部に示されるように、半導体光素子19のダイボンドを行う。具体的には、レーザダイオードを固着用のハンダ上に置いてソルダリングにより固着する。ワーク温度は例えば摂氏330度である。半導体光素子19のダイボンドの後に、半導体光素子19の上部電極を電極31bに金ワイア63を用いてワイアリングする。
工程S110では、図9及び図8の(c)部に示されるように、光学部品21の配置を行う。本実施例では、ボールレンズ及びアイソレータをそれぞれ第1窪み33及び第2窪み35に固定する。この固着のために、例えばエポキシ接着剤といった接着部材65を使用することができる。図8の(c)部は、図9に示されたVIc−VIc線に沿ってとられた断面を示す。
これらの工程によって、ベンチ部品13のための区画の配列を備えるベンチ生産物SPBNが準備される。図9は、工程S110における代表的な2つの区画を模式的に示す平面図である。ベンチ生産物SPBNは、上記の処理が施されたシリコンウエハ51を支持体として備え、この支持体の主面上において素子区画毎に半導体光素子19及び光学部品21が設けられている。また、ベンチ生産物SPBNは、気密封止のための構造を有している。
引き続く説明においては、図2に示された断面に対応する工程断面における図10〜図17を参照しながら、キャップ15のためのキャップ生産物を準備する工程を説明する。引き続く説明から理解されるように、準備の一例として、キャップ生産物の作製を行う。
工程S201では、図10の(a)部に示されるように、単結晶半導体基板としてシリコンウエハ71を準備する。基板厚さは例えば725μmとすることができる。シリコンウエハ71は第1面71a及び第2面71bを有しており、シリコンウエハ71の第1面71a及び第2面71bは、互いに平行であることが好ましい。本実施例では、第1面71a及び第2面71bの各々は、例えば(001)面を備えるが、これに限定されない。この面方位の選択は、角度ACPに関連している。第1面71a及び第2面71bの各々が例えば(001)面を備えるとき、(001)面からのオフ角は−1度〜+1度の範囲にあることができる。第1面71aは第2面71bの反対側に位置する。シリコンウエハ71は、複数の区画(単一のキャップのキャップベース23を作製するための区画)の配列を有する程度のサイズ(例えば、6インチ)を有している。区画の配列における各区画において、単結晶半導体基板としてシリコンウエハ71は、区画毎に、第1領域71c、第2領域71d、第3領域71e、第4領域71f及び第5領域71gを有する。第1領域71c、第2領域71d、第3領域71e、第4領域71f及び第5領域71gは、第1基準面RE1Fに沿って配列される。シリコンウエハ71の第1面71a及び第2面71b上に、それぞれ、第3絶縁膜73及び第4絶縁膜75を形成する。第3絶縁膜73及び第4絶縁膜75の各々は、例えばシリコン酸化膜を備えることができる。
シリコンウエハ71の第1面71aに内部開口及び第1外側開口を形成すると共に、シリコンウエハ71の第2面71bに第2外側開口を形成する。本実施例では、内部開口及び第1外側開口を形成した後に、第2外側開口を形成するけれども、第2外側開口を形成した後に、内部開口及び第1外側開口を形成することができる。
工程S202では、キャップ15のキャビティ25のための内部開口の配列をシリコンウエハ71の各区画における第2領域71d及び第3領域71eに形成すると共に、後壁15cのための第1外側開口の配列をシリコンウエハ71の各区画における第5領域71gに形成する。図10の(b)部に示されるように、フォトリソグラフィを用いて、第3絶縁膜73から第1マスク77を第1面71a上に形成する。第1マスク77は、キャビティ25を提供できる内部開口のための第1開口パターン77aと、後壁15cを提供する第1外側開口のための第2開口パターン77bとを有する。図11は、シリコンウエハ71の第1面71a上の第1マスク77を示す図面である。図11において、第1開口パターン77a及び第2開口パターン77bの内側に描かれた破線は、それぞれ、形成されるべき内側開口及び第2外側開口を示しており、第1開口パターン77aは、<110>軸及び<11−0>軸のいずれか一方向に延在すると共に区画毎に設けられたストライプ形状を有しており、具体的には、第1開口パターン77aの形状は、区画毎に設けられた矩形であることができる。第1開口パターン77aの第1長さLG1及び第1幅WD1は、キャビティ25の長さに関連している。また、第2開口パターン77bは、<110>軸及び<11−0>軸のいずれか一方向に延在すると共に区画毎に設けられたストライプ形状を有しており、具体的には、第2開口パターン77bの形状は、区画毎に設けられた矩形であることができる。キャップ15上のパッド電極24に十分な幅の後壁15cを提供するために、第2開口パターン77bの第2幅WD2を第1開口パターン77aの第1幅WD1より大きくする。本実施例では、第1開口パターン77aは、例えばシリコン結晶の<110>軸方向の一対の辺及び<11−0>軸方向の一対の辺を含み区画毎に設けられた長方形であり、第2開口パターン77bは、例えばシリコン結晶の<110>軸方向の一対の辺及び<11−0>軸方向の一対の辺を含み区画毎に設けられた長方形である。第1開口パターン77a及び第2開口パターン77bは一方向(配列方向)に交互に配列されることができる。例えば、区画内において第2開口パターン77bを第1開口パターン77a毎に設けることなく、第2開口パターン77bは、配列方向に交差する方向に区画を横断して延在する帯状の形状を有することができる。
エッチャントのKOH溶液及び第1マスク77を用いて、第1マスク77の第1開口パターン77a及び第2開口パターン77bに露出されたシリコン単結晶をエッチングして、図10の(c)部に示されるように、内側開口79及び第1外側開口83を形成する。内側開口79は、底面79a、一側面79b及び後内面79cを有する。底面79aは、第1基準面RE1Fの方向に沿って延在する。第1基準面RE1Fに沿って、各区画において、第1領域71c、第2領域71d、第3領域71e及び第4領域71fが順に配置される。内側開口79の底面79a及び後内面79cは第3領域71eに設けられ、後内面79cは第4領域71fに設けられていない。内側開口79の一側面79bは、第2領域71dに設けられている。内側開口79の一側面79bは、第1基準面RE1Fに対して鋭角ACUTを成す第11基準面RE11Fに沿って延在し、内側開口79の後内面79cは、第1基準面RE1Fに対して鋭角ACUTを成す第21基準面RE21Fに沿って延在して、この結果、内側開口79は台形の縦断面を有する。内側開口79は、キャップの側壁の内面になる第1側面79d及び第2側面79eを含む。第1側面79dは一側面79bの一縁を後内面79cの一縁に繋ぎ、第2側面79eは一側面79bの他縁を後内面79cの他縁に繋ぐ。また、第1外側開口83の一側面83b(後壁15cの後外面15h)、底面83a及び後内面83cは、第5領域71gに設けられる。第1外側開口83の一側面83bは、第1基準面RE1Fに対して鋭角ACUTを成す第13基準面RE13Fに沿って延在すると共に、後内面83cは、第1基準面RE1Fに対して鋭角ACUTを成す第23基準面RE23Fに沿って延在して、この結果、第1外側開口83は、台形の縦断面を有する。第1外側開口83は、第3側面83d及び第4側面83eを含む。第3側面83dは一側面83bの一縁を後内面83cの一縁に繋ぎ、第4側面83eは一側面83bの他縁を後内面83cの他縁に繋ぐ。
具体的には、内側開口79の底面79aは、シリコンの(001)面を備え、一側面79b及び後内面79cは、例えばシリコンの(111)面を備えており、第1側面79d及び第2側面79eは、例えばシリコンの(111)面を備える。内側開口79の第1深さD1(例えば底面79aと第1面71aとの距離)は、第1面71aを基準して例えば650μmであり、500〜700μmであることができる。第1外側開口83の第2深さD2(例えば底面83aと第1面71aとの距離)は、第1深さD1と実質的に同じ深さであることができる。また、第1外側開口83の底面83aは、シリコンの(001)面を備え、一側面83b及び後内面83cは、例えばシリコンの(111)面を備え、第3側面83d及び第4側面83eは、例えばシリコンの(111)面を備える。内側開口79及び第1外側開口83を形成した後に、第1マスク77及び第4絶縁膜75を除去する。
工程S203では、キャップ15の前壁のための第2外側開口の配列を単結晶半導体基板の各区画における第1領域71c及び第2領域71dの第2面71bに形成する。図12の(a)部に示されるように、シリコンウエハ71の第1面71a及び第2面71b上に、それぞれ、第5絶縁膜87及び第6絶縁膜89を成長する。第5絶縁膜87及び第6絶縁膜89の各々は、例えばシリコン酸化膜を備えることができる。図12の(b)部に示されるように、フォトリソグラフィを用いて、第6絶縁膜89から第2マスク91を第2面71b上に形成する。第2マスク91は、キャップ15の前壁15bの外面を規定する第2外側開口のための第3開口パターン91aを有する。図13は、シリコンウエハ71の第2面71b上の第2マスク91を示す平面図である。図13において、第3開口パターン91aの内側に描かれた破線は、形成されるべき外側開口を示している。第3開口パターン91aの形状は、区画を横切って<110>軸及び<11−0>軸のいずれか他方向(図11の第1開口パターン77aの配列と同じ方向)に延在するストライプ形状であることができ、或いは、<110>軸及び<11−0>軸のいずれか他方向(図11の第1開口パターン77aの配列と同じ方向)に延在する矩形状を有していてもよい。本実施例では、第3開口パターン91aが、光モジュール11の光出射及び/又は光入射に用いる前壁15bのための溝のために設けられて、第3開口パターン91aは、区画を横断するように延在する。第2マスク91を用いたウエットエッチングを行う。図12の(c)部に示されるように、KOH溶液をエッチャントとして第2マスク91を用いて、第2マスク91の第3開口パターン91aに露出されたシリコン単結晶をエッチングして、第2外側開口93を形成する。第2外側開口93は、底面93a、一側面93b及び他側面93cを有する。底面93aは、第1基準面RE1Fの延在方向に延在する。第2外側開口93の底面93aは第1領域71cに設けられ、第2外側開口93の一側面93bは第2領域71dに設けられ、第2外側開口93の他側面93cは第1領域71cに設けられる。第2外側開口93の一側面93bは、第1基準面RE1Fに対して鋭角ACUTを成す第12基準面RE12Fに沿って延在し、第2外側開口93の他側面93cは、第1基準面RE1Fに対して鋭角ACUTを成す第22基準面RE22Fに沿って延在する。第2外側開口93の一側面93b及び他側面93cは、例えばシリコンの(111)面を備えており、底面93aは、シリコンの(001)面を備える。第2外側開口93を形成した後に、第2マスク91及び第5絶縁膜87を除去する。第2外側開口93の第3深さD3(例えば底面93aと第2面71bとの距離)は、第2面71bを基準して例えば675μmであり、600〜700μmであることができる。
図14は、絶縁膜を除去した後におけるシリコンウエハ71の第1面71aを示す図面である。図14の平面図において、第2領域71dにおいて、一側面79bの位置は一側面93bに重なっている。内側開口79と第2外側開口93との重なり具合及び離れ具合は、この製造方法によって作製されるキャップ15の前壁15b(図2における厚さTH)の厚さに関連しており、この厚さは光軸のシフト量(図2のシフト量SHF)に関連している。これ故にシフト量SHFは、内側開口79及び第2外側開口93の配置に応じて変更可能である。前壁15bの厚さTHは、例えば100μm程度であることができる。厚さTHは、例えばシリコンの(111)に直交する方向に規定される。
工程S204では、内側開口79、第1外側開口83及び第2外側開口93を形成した後に、図15の(a)部に示されるように、シリコンウエハ71の第1面71a及び第2面71b上に、それぞれ、第7絶縁膜95a及び第8絶縁膜95bを成長する。第7絶縁膜95a及び第8絶縁膜95bは、反射防止膜として利用可能な絶縁膜、例えばシリコン酸窒化膜(SiON)を備えることができる。具体的には、反射防止膜ARINは、内側開口79の一側面79b及上に設けられ、また反射防止膜AROTは、第2外側開口93の一側面93b上に設けられる。
これらの絶縁膜を形成した後に、工程S205では、図15の(b)部に示されるように、パッド電極24及び導電体26のための配線金属層85を形成する。配線金属層85は、例えば金を備える。具体的には、配線金属層85をリフトオフ法により形成する。リフトオフのためのパターンを有する犠牲膜を形成した後に、金属を蒸着法により成長する。犠牲膜はレジスト膜であることができ、金属膜は、例えばTi/Pt/Au(100nm/200nm/500nm)を備える。金属膜を堆積した後に犠牲膜の剥離液にシリコンウエハ71を浸漬して、金属膜のリフトオフを行う。これによって、パターン形成された金属膜、本実施例では配線金属層85が区画毎に形成される。本実施例では、配線金属層85は、第4領域71fの第1面71a、第1外側開口83の一側面83b及び第1外側開口83の底面83a上に形成される。配線金属層85は、第4領域71fと第5領域71gとの境界を横切って延在する。配線金属層85は、第4領域71fの第1面71a上では電気的な接続のための導電体26のために設けられ、第1外側開口83の一側面83b上ではパッド電極24のために設けられ、必要な場合には、第1外側開口83の底面83a上に設けられる。
工程S206では、図15の(c)部に示されるように、封止部材を形成する。封止部材としては、金属材、有機樹脂材等を使用することが可能である。本実施例では、金属材を備える封止及び接合のための部材を形成する。具体的には、気密封止及び接合のための上側金属層45をリフトオフ法により形成する。具体的には、リフトオフのためのパターンを有する犠牲膜を形成した後に、金属膜を蒸着法により成長する。犠牲膜はレジスト膜であることができ、金属膜は、例えばTi/Pt/Au/SuAg(100nm/200nm/50nm/2000nm)を備える。金属膜を堆積した後に犠牲膜の剥離液にシリコンウエハ71を浸漬して、金属膜のリフトオフを行う。これによって、パターン形成された金属膜、本実施例では、上側金属層45が区画毎に形成される。封止のために、上側金属層45の形状、位置及びサイズは、それぞれ、下側金属層39の形状、位置及びサイズに対応している。本実施例では、上側金属層45は、キャビティ25のための内側開口79を囲うように形成される。また、上側金属層45は、接合のために、第4領域71fの第1面71a上の配線金属層85(85a、85b)上に設けられる。
これらの工程によって、キャップ15のための区画の配列を備えるキャップ生産物SPCPが形成される。上記の処理を施した単結晶半導体基板をベンチ生産物と組み立てて、組立体が作製される。
図16は、配線金属層85(85a、85b)及び上側金属層45を形成した後におけるシリコンウエハ71の第1面71aを示す図面である。図16における線XVc−XVc線は、図15の(c)部に示された断面に対応する。図16においては、第1面71a上の内側開口79が実線で描かれており、第2面71b上の第2外側開口93が破線で描かれている。内側開口79の一側面79b及び第2外側開口93の一側面93bは同じ方向に延在しており、好適な実施例では、一側面79b及び一側面93bは実質的に平行であり、例えば(111)面を有する。
引き続き、ベンチ生産物SPBN及びキャップ生産物SPCPから光モジュールを作製する工程を具体的に説明する。図17は、ベンチ生産物SPBN及びキャップ生産物SPCPを接合する工程を模式的に示す図面である。図17の(a)部は図17の(b)部のXVIIa−XVIIa線に沿ってとられた断面を示す。図17の(a)部及び(b)部に示されるように、工程S301では、半導体光素子19及び光学部品21の配列の軸に対して、キャップ生産物SPCPの内側開口79の一側面79bの位置合わせを行って、ベンチ生産物SPBN及びキャップ生産物SPCPの一方を他方の上に配置して、熱処理によって封止を行う。これによって、ベンチ生産物SPBN及びキャップ生産物SPCPから組立体ASMが作製される。上記の配置において、下側金属層39及び上側金属層45を互いに位置合わせする。熱処理によって下側金属層39及び上側金属層45が接合されて、封止されたキャビティ25が区画毎に形成される。また、電極31a、31bと配線金属層85(85a、85b)との接合が形成されて、これによって、キャップ15とベンチ部品13との間の電気的接続が完成する。気密封止と電気接続との両方が実現される。キャップ生産物SPCPの内側開口79によるキャビティ25は、ベンチ生産物SPBNの半導体光素子19、レンズ21a及び光アイソレータ21bを収容する。
組立体ASMを切断して、光モジュールを形成する。図18は、組立体ASMのキャップ生産物SPCPの上面を示す。キャップ生産物SPCPの上面には、第2外側開口93が現れている。図18は、組立体ASMにおいて第1方向に延在する第1切断線C1T及び第2切断線C2Tと、第1方向に直交する第2方向に延在する第3切断線C3T、第4切断線C4T及び第5切断線C5Tとを示す。例えば、第1切断線C1T及び第2切断線C2Tを行った後に、第3切断線C3T、第4切断線C4T及び第5切断線C5Tを行って、光モジュールを作製できる。この逆順の切断によっても、光モジュールを作製できる。
例えば、工程S302では、第1切断線C1T及び第2切断線C2Tによって示される第1方向に組立体ASM(キャップ生産物SPCPとベンチ生産物SPBNの両方)を切断する。この切断は、例えばダイサーといった切断装置97を用いて行われる。図19は、図18に示されたXIV−XIV線に沿って取られた断面を示す。第1切断線C1Tは、第2外側開口93の一側面93bを残すように規定される。この切断において、第2外側開口93の底面93aは消失する。また、第2切断線C2Tは、第1外側開口83の一側面83bを残すように規定される。この切断において、第1外側開口83の底面83aは消失する。また、光モジュール11のための前壁15b、前壁15bの先端TIP及び後壁15cが形成される。これらの切断によって、光モジュール部品の一形態として例示される光モジュールバーが形成される。光モジュールバーが一方向に配列された多数の光モジュールの配列を備える。本実施例では、組立体ASM(キャップ生産物SPCPとベンチ生産物SPBNの両方)を一緒に切断して、ベンチ部品13の後縁27eがキャップ15の後壁15cの後端の位置と同じになっている。しかしながら、組立体ASMのキャップ生産物SPCPとベンチ生産物SPBNを別々に切断して、図2に示されるように、ベンチ部品13の後縁27eがキャップ15の後壁15cの後端に対して後退させて、容易なボンディングを可能にすることができる。
次いで、工程S303では、第3切断線C3T、第4切断線C4T及び第5切断線C5Tによって示される第2方向に光モジュールバー(キャップ生産物SPCP及びベンチ生産物SPBNの両方)を切断する。この切断は、例えばダイサーといった切断装置97を用いて行われる。この切断によって、組立体ASMから光モジュールが作製される。図20は、これらの工程によって作成された光モジュールの外観を示す図面である。図20の(a)部は、光モジュールバーの切断により作製された光モジュールの内部を示す。図20の(b)部は、光モジュールバーの切断により作製された光モジュールの前面を示している。図20の(c)部は、光モジュールバーの切断により作製された光モジュールの背面を示している。本実施例では、内側開口79及び第1外側開口83の外側に位置する第3切断線C3T、第4切断線C4T及び第5切断線C5Tにおいて光モジュールバー又は組立体ASMが切断される。これ故に、この実施例における光モジュールは、キャップ15の後壁15cは、第1突出壁15j及び第2突出壁15kを有する。第1突出壁15j及び第2突出壁15kは、それぞれ、第1側壁15d及び第2側壁15eから後外面15hを基準に突出する。この突出壁の点で、図20に示された光モジュールの外観は、図1に示された光モジュールの外観と異なる。図1及び図20に示されたいずれの光モジュールにおいても、ベンチ17上に半導体光素子19を設けると共に半導体光素子19からの電気接続を後壁15c上にパッド電極を介して行うことができる。図1に示された光モジュールは、内側開口793の外側であって第1外側開口83の内側に位置する第3切断線C3T、第4切断線C4T及び第5切断線C5Tにおける切断によって作製される。一方、図20に示された光モジュールは、内側開口793の外側及び第1外側開口83の外側に位置する第3切断線C3T、第4切断線C4T及び第5切断線C5Tにおける切断によって作製される。
光モジュール11を作製する方法によれば、単結晶半導体基板の一例としてシリコンウエハ71の第3領域71eに位置する底面79aを有するキャビティ用の内側開口79、及びシリコンウエハの第5領域71gに位置する一側面83bを有する後壁用の第1外側開口83を第1面71aにエッチングにより形成すると共に、シリコンウエハ71の第1領域71cに底面93aを有する前壁15b用の第2外側開口93を第2面71bにエッチングにより形成する。第1マスク77の第1開口パターン77a及び第2マスク91の第3開口パターン91aの各々は、シリコンウエハ71の第2領域71dに第2外側開口93の一側面93b及び内側開口79の一側面79bが位置するようにパターン形成される。第1マスク77の第1開口パターン77aは、第3領域71eに位置し、第1マスク77の第2開口パターン77bは、第5領域71gに位置する。上記のエッチングによる形成により、キャップ15の前壁15b、後壁15c及びキャビティ25のための内側開口79、第1外側開口83及び第2外側開口93を形成できる。内側開口79の一側面79b、第1外側開口83の一側面83b及び第2外側開口93の一側面93bは、それぞれ、第11基準面RE11F、第12基準面RE12F及び第13基準面RE13Fに沿って延在しており、第11基準面RE11F及び第13基準面RE13Fは第1基準面RE1Fに対して鋭角ACUTを成す。単結晶半導体基板の第4領域71f及び第5領域71g上に、パッド電極24及び導電体26のための配線金属層85を形成するので、結果として得られる光モジュール11は後壁15cの後外面15h上にパッド電極24及び導電体26を有する。この作製方法では、ベンチ生産物SPBN上の電極(ベンチ部品の電極)を利用するのではなくシリコンウエハ71上の配線金属層(キャップ15の導電体26及びパッド電極24のための配線金属層85)を介して外部デバイスに電気的に接続可能な光モジュール11を作製できる。当該光モジュール11は、光モジュール11の実装において当該光モジュールの光結合の向きに関連して制約を緩めることができる。
また、この作製方法によれば、シリコンウエハ71の第1領域71cに位置する底面93aを有する分離用の第2外側開口93を第2面71bに形成すると共に、シリコンウエハ71の第3領域71eに位置する底面79aを有するキャビティ用の内側開口79を第1面71aに形成する。シリコンウエハ71の第2領域71dには、第2外側開口93の一側面93b及び内側開口79の一側面79bが位置する。内側開口79の一側面79b及び第2外側開口93の一側面93bは、それぞれ、第11基準面RE11F及び第12基準面RE12Fに沿って延在しており、第11基準面RE11F及び第12基準面RE12Fは第1基準面RE1Fに対して鋭角ACUTを成す。一側面79b及び一側面93bを通過する光は、一側面79b及び一側面93bの各々において屈折して、シリコンウエハ71の第1面71aから第2面71bへの方向に関して、第2外側開口93の底面93aを基準にして第2外側開口93の一側面93bと光軸との交差位置の高さを内側開口79の一側面79bと光軸との交差位置の高さより高くできる。この高さの差異により、キャップ15の前壁15bの外面と光軸との交差位置を第2外側開口93の底面93aの法線方向に関して第2外側開口93の一側面93bの端から離すことができ、キャップ15の製造において第2外側開口93の底面93aにおいて分離するに際して、分離端(先端TIP)に光学的な不均一が形成される可能性があるけれども、この不均一な形状から、第2外側開口93の一側面93bと光軸との交差位置を離すことができる。以上説明した本実施形態によれば、基板裏面ではなく側面に光学的に結合可能な光モジュールを作製する方法が提供される。
(実施例)
以上説明した本実施形態に係る方法により、半導体光素子19として働くレーザダイオードを備えるLDモジュールを作製する。LDモジュールの縦、横及び高さは、例えば数mm程度のサイズである。LDモジュールでは、図2に示されるように、レーザダイオードから出射されたレーザ光は、レンズで集光される。集光された光は、キャップの前壁のSi(111)面に対して垂直に入射するものでなく、具体的には(111)面に対して垂直ではない角度(例えば54.7度)で入射する。この入射角は、シリコンベースの主面の面方位及び(111)面の方向関係で決まる。シリコン半導体の屈折率(約3.4)は空気の屈折率(約1)より大きいので、レーザ光は、前壁のシリコン半導体に入射する際に入射方向に対して屈折されて、キャップ前壁のシリコン半導体内では入射位置に対してLDモジュールのベンチからキャップ前壁への方向に向きを変える。さらに、キャップ前壁のシリコン半導体から出射するときには、入射位置より高い出射位置に光軸を移して、入射光の伝搬方向に平行に伝搬していく。光を入射させる構造を作製できるので、当該製造方法におけるダイシングにより作製された前壁の先端による影響(光散乱による影響)を低減できる。LD光モジュールの製造では、キャップ生産物SPCPをダイシングにより分離するけれども、レーザ光がシリコンキャップの前壁を通過する際の光伝搬経路が、上述のように、当該ダイシングにより作製された前壁の先端から離れるように変化する。
LDモジュールは、(111)面の内面及び外面を有するキャップ前壁を外部デバイスによって支持されると共に、レーザダイオードは、ベンチ上の電極を介してキャップ上の電極に接続される。好ましくは、と共に、ベンチ上の電極を介してレーザダイオードがキャップ上の電極に接続される形態では、レーザダイオードは(111)面の内面及び外面を有するキャップ前壁を介して外部デバイスに光学的に結合される。
好適な実施の形態において本発明の原理を図示し説明してきたが、本発明は、そのような原理から逸脱することなく配置および詳細において変更され得ることは、当業者によって認識される。本発明は、本実施の形態に開示された特定の構成に限定されるものではない。したがって、特許請求の範囲およびその精神の範囲から来る全ての修正および変更に権利を請求する。
以上説明したように、本実施形態によれば、光モジュールの実装において該光モジュールの光結合の向きに関連して受ける制約を緩めることができる光モジュールを提供でき、またこの光モジュールを含む光学装置を提供できる。本実施形態は、光モジュールを作製する方法を提供できる。
11…光モジュール、13…ベンチ部品、15…キャップ、17…ベンチ、19…半導体光素子、21…光学部品、21a…レンズ、21b…光アイソレータ、15a…天井、15b…前壁、15c…後壁、31a…電極、31b…電極、24…パッド電極、26…導電体。

Claims (7)

  1. 光モジュールであって、
    第1エリア及び第2エリアを含む主面を有するベンチ、前記第1エリア及び前記第2エリア上に設けられた電極、前記第1エリアにおいて前記電極上に設けられた半導体光素子、並びに前記第1エリアに支持されたレンズを含むベンチ部品と、
    前記ベンチ部品上に設けられたキャップと、
    を備え、
    前記キャップは、前記半導体光素子及び前記レンズを収容可能なキャビティ、天井、前壁、第1側壁、第2側壁並びに後壁を含むベースと、前記ベース上に設けられたパッド電極と、前記ベース上に設けられ前記パッド電極に接続された導電体とを備え、
    前記ベンチの前記第2エリアは前記第1エリアを囲み、前記第2エリア上の前記電極は、前記ベース上の前記導電体に電気的に接続され、
    前記半導体光素子、前記レンズ、並びに前記キャップの前記前壁及び前記後壁は、第1軸の方向に延在する光学基準面に沿って前記ベンチ部品の主面上において配列され、
    前記ベースの前記天井は、第1基準面に沿って延在し、前記前壁は、前記第1基準面に交差する第2基準面に沿って延在する前外面を有し、前記後壁は、前記キャップから前記ベンチへ向かう方向に前記天井から延在する、光モジュール。
  2. 前記キャップの前記ベースの前記第1側壁及び前記第2側壁は、前記第1軸の方向に延在し、
    前記前壁、前記第1側壁、前記第2側壁及び前記後壁は、前記ベンチ部品の前記第2エリア上に位置しており、
    前記半導体光素子及び前記レンズは、前記ベンチ部品の前記第2エリア及び前記キャップにより封止されている、請求項1に記載された光モジュール。
  3. 前記ベンチはシリコン製のベースを含み、
    前記ベンチの前記ベースの主面は、前記レンズを位置決めするための窪みを有する、請求項1又は請求項2に記載された光モジュール。
  4. 前記ベンチ部品は、前記第2エリアにおいて前記電極上に設けられた絶縁層を備え、前記電極は、第1部分、第2部分及び第3部分を含み、前記電極の前記第1部分は、前記第1エリア上を延在して前記第2部分に接続され、前記絶縁層は前記電極の前記第2部分上を横切って延在しており、前記電極の前記第2部分は前記第3部分に接続され、前記第3部分は前記導電体に接続される、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載された光モジュール。
  5. 前記キャップは、前記ベンチ部品の前記第2エリア上に位置する絶縁層を備え、前記導電体は、第1部分、第2部分及び第3部分を含み、前記導電体の前記第1部分は、前記パッド電極を前記第2部分に接続しており、前記絶縁層は前記導電体の前記第2部分上を横切って延在しており、前記導電体の前記第2部分は前記第3部分に接続され、前記第3部分は前記電極に接続される、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載された光モジュール。
  6. 光学装置であって、
    請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載された光モジュールと、
    前記光モジュールの前記前壁を支持する光学部品と、
    を備え、
    前記光学部品は、前記光モジュールの前記前壁を介して前記半導体光素子に光学的に結合され、前記半導体光素子に係る光は、前記キャップの前記前壁を通過可能である、光学装置。
  7. 前記光学部品は、前記半導体光素子に光学的に結合されるグレーティングカプラを備える半導体集積素子を含む、請求項6に記載された光学装置。
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