JP6661901B2 - 光モジュール、光モジュールを作製する方法 - Google Patents

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Description

本発明は、光モジュール、光モジュールを作製する方法に関する。
非特許文献1は、小型のレーザーモジュールを開示する。
http://www.semiconwest.org/sites/semiconwest.org/files/docs/SW2013_P.%20De%20Dobbelaere_Luxtera.pdf
小型のレーザーモジュールは、基板と、基板上に設けられた光学部品(端面発光型の半導体レーザ、レンズ、アイソレータ)と、半導体レーザからの光を基板に向けて反射する反射鏡とを備える。このレーザーモジュールは、当該レーザーモジュールの基板裏面を介して外部デバイスに光学的に結合される。
発明者の知見によれば、基板裏面を介する光結合は、光モジュールのアプリケーション分野を限定的にしている。また、発明者の検討によれば、この技術分野に係るアプリケーションは、例えば半導体レーザの出射端面からの光を反射鏡を介さずに出射する光モジュールの形態に潜在的な需要を有する。
本発明の一側面は、上記の背景に基づき為されたものであり、基板裏面ではなく別の面で光学的に結合可能な光モジュールを提供することを目的とする。また、本発明の別の側面は、基板裏面ではなく別の面で光学的に結合可能な光モジュールを作製する方法を提供することを目的とする。
本発明の一側面に係る光モジュールは、第1軸の方向に配列された第1エリア及び第2エリアを含む主面を有するベンチ、前記第1エリア上に設けられた半導体光素子、並びに前記第1エリア上に設けられたレンズを含むベンチ部品と、前記ベンチ部品上に設けられ、シリコン製のベースを有するキャップと、を備え、前記キャップは、前記半導体光素子及び前記レンズを収容するキャビティを含み、前記キャップは、第1基準面に沿って延在する天井と、該天井から第2基準面に沿って延在する前壁と、前記キャップから前記ベンチへ向かう方向に該天井から延在する後壁と、を含み、前記半導体光素子、前記レンズ、及び前記キャップの前記前壁は、光学的基準面に沿って配列されており、前記第2基準面は、鋭角で前記第1基準面に対して傾斜する。
本発明の別の側面に係る、光モジュールを作製する方法は、複数の区画の配列における各区画において第1参照面に沿って順に配置された第1領域、第2領域、第3領域及び第4領域を備えており、第1面及び第2面を有する単結晶半導体基板を準備する工程と、第1開口パターンの配列を有する第1マスクを前記単結晶半導体基板の前記第1面に形成する工程と、前記第1マスクを用いてエッチングにより、前記第1開口パターンの配列に対応しておりキャビティのために設けられた内側開口の配列を前記単結晶半導体基板の前記第1面に形成する工程と、第2開口パターンを有する第2マスクを前記単結晶半導体基板の前記第2面に形成する工程と、前記第2マスクを用いてエッチングにより、前記第2開口パターンに対応しており分離のために設けられた外側開口を前記単結晶半導体基板の前記第2面に形成する工程と、主面を有する支持体と、前記支持体の前記主面上に設けられた半導体光素子と、前記支持体の前記主面上に設けられたレンズとを含むベンチ生産物を準備する工程と、前記内側開口及び前記外側開口を形成した後に、前記内側開口によるキャビティ内に前記ベンチ生産物の前記半導体光素子及び前記レンズを収容するように前記ベンチ生産物及び前記単結晶半導体基板を組み立てて、組立体を作製する工程と、光モジュールを形成する工程とを備え、前記外側開口の底面は前記単結晶半導体基板の前記第1領域に設けられ、前記内側開口の底面は前記単結晶シリコン基板の前記第3領域に設けられ、前記内側開口の一側面は前記第1参照面に対して鋭角を成す第11参照面に沿って延在し、前記外側開口の一側面は前記第1参照面に対して鋭角を成す第12参照面に沿って延在し、前記外側開口の前記一側面及び前記内側開口の前記一側面は前記単結晶半導体基板の前記第2領域に設けられ、前記組立体の前記半導体光素子は、前記キャビティの前記内側開口の前記一側面に前記レンズを介して光学的に結合されている。
本発明の上記の目的および他の目的、特徴、並びに利点は、添付図面を参照して進められる本発明の好適な実施の形態の以下の詳細な記述から、より容易に明らかになる。
以上説明したように、本発明の一側面によれば、基板裏面ではなく別の面で光学的に結合可能な光モジュールが提供される。また、本発明の別の側面によれば、基板裏面ではなく別の面で光学的に結合可能な光モジュールを作製する方法が提供される。
図1は、本実施形態に係る光モジュールを模式的に示す図面である。 図2は、図1に示されたII−II線に沿って取られた縦断面を示す図面である。 図3は、図2に示された断面に対応する工程断面におけるベンチ部品のためのベンチ生産物を作製する方法における主要な工程を示す図面である。 図4は、本実施形態に係るベンチ生産物を作製する方法における主要な工程を示す図面である。 図5は、本実施形態に係るベンチ生産物を作製する方法における主要な工程を示す図面である。 図6は、本実施形態に係るベンチ生産物を作製する方法における主要な工程を示す図面である。 図7は、本実施形態に係るベンチ生産物を作製する方法における2つの区画を模式的に示す平面図である。 図8は、図2に示された断面に対応する工程断面におけるキャップのためのキャップ生産物を作製する方法における主要な工程を示す図面である。 図9は、本実施形態に係るキャップ生産物を作製する方法における主要な工程を示す図面である。 図10は、本実施形態に係るキャップ生産物を作製する方法における主要な工程を示す図面である。 図11は、本実施形態に係るキャップ生産物を作製する方法における主要な工程を示す図面である。 図12は、本実施形態に係るキャップ生産物を作製する方法における主要な工程を示す図面である。 図13は、本実施形態に係るキャップ生産物を作製する方法における主要な工程を示す図面である。 図14は、本実施形態に係るキャップ生産物を作製する方法における主要な工程を示す図面である。 図15は、本実施形態に係るキャップ生産物を作製する方法における主要な工程を示す図面である。 図16は、本実施形態に係るキャップ生産物及びベンチ生産物から光モジュールを作製する方法における主要な工程を示す図面である。 図17は、本実施形態に係る光モジュールを作製する方法における光モジュール生産物及び分離ラインを模式的に示す平面図である。 図18は、本実施形態に係る光モジュールを作製する方法におけるハーフカット工程を示す図面である。 図19は、本実施形態に係る光モジュールを作製する方法におけるフルカット工程を示す図面である。
引き続き、いくつかの具体例を説明する。
一形態に係る光モジュールは、(a)第1軸の方向に配列された第1エリア及び第2エリアを含む主面を有するベンチ、前記第1エリア上に設けられた半導体光素子、並びに前記第1エリア上に設けられたレンズを含むベンチ部品と、(b)前記ベンチ部品上に設けられ、シリコン製のベースを有するキャップと、を備え、前記キャップは、前記半導体光素子及び前記レンズを収容するキャビティを含み、前記キャップは、第1基準面に沿って延在する天井と、該天井から第2基準面に沿って延在する前壁と、前記キャップから前記ベンチへ向かう方向に該天井から延在する後壁と、を含み、前記半導体光素子、前記レンズ、及び前記キャップの前記前壁は、光学的基準面に沿って配列されており、前記第2基準面は、鋭角で前記第1基準面に対して傾斜する。
この光モジュールによれば、半導体光素子はレンズを介してキャップの前壁に光学的に結合され、また半導体光素子に係る光は、キャップの前壁を通過可能である。半導体光素子に係る光は、第2基準面に沿って延在する前壁の内面及び外面において屈折する。前壁に係る第2基準面が、ゼロ度より大きく90度より小さい鋭角で第1基準面に対して傾斜する。これ故に、前壁の内面が、具体的には鋭角の角度で第1基準面に対して傾斜する第11基準面に沿って延在する部分を有すると共に、前壁の外面が、具体的には鋭角の角度で第1基準面に対して傾斜する第12基準面に沿って延在する部分を有する。前壁の傾斜によって、ベンチの主面の法線方向に関して、半導体光素子に係る光の光軸と前壁の外面との交差位置の高さを該光軸と前壁の内面との交差位置の高さより高くできる。この高さの差異は、ベンチの主面の法線方向に関して前壁の先端から前壁の外面と光軸との交差位置を離すことを可能にする。キャップの製造に際してキャップ前壁の先端に光学的な不均一な形状が形成される可能性があるけれども、前壁の傾斜により、半導体光素子に係っており前壁を通過する光を不均一形状の部分が攪乱することを避けることができる。
一形態に係る光モジュールは、前記ベンチの前記第1エリアの前記主面上に設けられた光アイソレータを更に備え、前記半導体光素子は半導体レーザを含む。
この光モジュールによれば、光モジュールの外からの光が半導体レーザに到達することを避けることができる。
一形態に係る光モジュールでは、前記ベンチはシリコン製のベースを含み、前記ベンチの前記ベースの主面は、前記半導体光素子を搭載する電極、及び前記レンズを位置決めするための窪みを有する。
この光モジュールによれば、加工により、シリコン製のベースに、電極及び位置決め窪みを形成できる。
一形態に係る、光モジュールを作製する方法は、(a)複数の区画の配列における各区画において第1参照面に沿って順に配置された第1領域、第2領域、第3領域及び第4領域を備えており、第1面及び第2面を有する単結晶半導体基板を準備する工程と、(b)第1開口パターンの配列を有する第1マスクを前記単結晶半導体基板の前記第1面に形成する工程と、(c)前記第1マスクを用いてエッチングにより、前記第1開口パターンの配列に対応しておりキャビティのために設けられた内側開口の配列を前記単結晶半導体基板の前記第1面に形成する工程と、(d)第2開口パターンを有する第2マスクを前記単結晶半導体基板の前記第2面に形成する工程と、(e)前記第2マスクを用いてエッチングにより、前記第2開口パターンに対応しており分離のために設けられた外側開口を前記単結晶半導体基板の前記第2面に形成する工程と、(f)主面を有する支持体と、前記支持体の前記主面上に設けられた半導体光素子と、前記支持体の前記主面上に設けられたレンズとを含むベンチ生産物を準備する工程と、(g)前記内側開口及び前記外側開口を形成した後に、前記内側開口によるキャビティ内に前記ベンチ生産物の前記半導体光素子及び前記レンズを収容するように前記ベンチ生産物及び前記単結晶半導体基板を組み立てて、組立体を作製する工程と、(h)前記組立体を切断して、光モジュールを形成する工程とを備え、前記外側開口の底面は前記単結晶半導体基板の前記第1領域に設けられ、前記内側開口の底面は前記単結晶シリコン基板の前記第3領域に設けられ、前記内側開口の一側面は前記第1参照面に対して鋭角を成す第11参照面に沿って延在し、前記外側開口の一側面は前記第1参照面に対して鋭角を成す第12参照面に沿って延在し、前記外側開口の前記一側面及び前記内側開口の前記一側面は前記単結晶半導体基板の前記第2領域に設けられ、前記組立体の前記半導体光素子は、前記キャビティの前記内側開口の前記一側面に前記レンズを介して光学的に結合されている。
光モジュールを作製する方法によれば、単結晶半導体基板の第1領域に位置する底面を有する分離用の外側開口を第2面に形成すると共に、単結晶シリコン基板の第3領域に位置する底面を有するキャビティ用の内側開口を第1面に形成する。単結晶半導体基板の第2領域には、外側開口の一側面及び内側開口の一側面が位置する。内側開口の一側面及び外側開口の一側面は、それぞれ、第11参照面及び第12参照面に沿って延在しており、第11参照面及び第12参照面は第1参照面に対して鋭角を成す。内側開口の一側面及び外側開口の一側面を通過する光は、内側開口の一側面及び外側開口の一側面の各々において屈折して、単結晶半導体基板の第1面から第2面への方向に関して、外側開口の底面を基準にして外側開口の一側面と光軸との交差位置の高さを内側開口の一側面と光軸との交差位置の高さより高くできる。この高さの差異により、前壁の外面と光軸との交差位置を外側開口の底面の法線方向に関して外側開口の一側面の端から離すことができ、キャップの製造において外側開口の底面において分離するに際して、分離端に光学的な不均一が形成される可能性があるけれども、この不均一な形状から、外側開口の一側面と光軸との交差位置を離すことができる。
一形態に係る製造方法では、前記ベンチ生産物の前記半導体光素子及び前記レンズは、前記単結晶半導体基板の前記区画の配列に対応して配列された素子区画毎に設けられる。
光モジュールを作製する方法によれば、複数の光モジュールを一括して製作可能である。
一形態に係る製造方法では、光モジュールを形成する前記工程では、前記単結晶半導体基板の前記第4領域において前記単結晶半導体基板を切断する。
光モジュールを作製する方法によれば、光モジュールのためのキャップの後壁に対応する部分を作製できる。
一形態に係る製造方法は、光モジュールを形成する前記工程では、前記単結晶半導体基板の前記第1面と前記ベンチ生産物の前記主面とを接合した後に、前記単結晶半導体基板の前記外側開口の位置において、前記単結晶半導体基板及び前記ベンチ生産物を切断する。
光モジュールを作製する方法によれば、ベンチ、半導体光素子、及びレンズを含むベンチ部品と、ベンチ部品上に設けられシリコン製のベースを有するキャップとを含む光モジュールを製作できる。
本発明の知見は、例示として示された添付図面を参照して以下の詳細な記述を考慮することによって容易に理解できる。引き続いて、添付図面を参照しながら、光モジュール、光モジュールを作製する方法に係る本発明の実施形態を説明する。可能な場合には、同一の部分には同一の符号を付する。
図1は、本実施形態に係る光モジュールを模式的に示す図面である。図2は、図1に示されたII−II線に沿って取られた縦断面を示す図面である。光モジュール11は、ベンチ部品13及びキャップ15を備える。キャップ15は、ベンチ部品13上に設けられ、シリコン製のベース23を有する。ベンチ部品13は、ベンチ17及び半導体光素子19を有しており、必要な場合には、光学部品21を更に含むことができる。光学部品21は、レンズ21aを含むことができ、また光アイソレータ21bを含むことができる。半導体光素子19は、例えばレーザダイオード、フォトダイオード等であることができる。ベンチ17は、主面17a及び裏面17bを有しており、裏面17bは主面17aの反対側にある。主面17aは、第1軸Ax1の方向に配列された第1エリア17c及び第2エリア17dを含む。半導体光素子19及び光学部品21は、第1エリア17c上に設けられている。
キャップ15は、半導体光素子19及び光学部品21を収容するキャビティ25を含む。キャップ15は、天井15aと、前壁15bと、後壁15cとを含む。キャップ15の前壁15bは、例えばレンズ21aといった光学部品21を介して半導体光素子19に光学的に結合される。半導体光素子19に係る光I(半導体光素子19から出射される光又は半導体光素子19に入射する光)は、キャップの前壁15bを通過可能である。具体的には、図2に示されるように、天井15aは、第1基準面R1に沿って延在する。前壁15bは、天井15aから第2基準面R2に沿って延在する。後壁15cは、キャップ15からベンチ部品13へ向かう方向(第1軸Ax1に交差する第2軸Ax2の方向)に天井15aから延在する。第2基準面R2は、鋭角ACUTで第1基準面R1に対して傾斜している。鋭角ACUTは、ゼロより大きく90度より小さい角度である。前壁15bの外面15f及び内面15g(具体的には、前壁15bの外面15f及び内面15gにそれぞれ対応するベース23の外面及び内面)がベース材のシリコンの(111)面を備えるとき、鋭角ACUTは例えば54.7度である。本実施例では、キャップ15の前壁15b、半導体光素子19及び光学部品21は、第1エリア17c上において光学的基準面Ropに沿って配列されている。キャップ15の前壁15bは、光学的基準面Ropに対して傾斜している。この傾斜により、半導体光素子19に係る光Iは、前壁15bへの入射と前壁15bからの出射の際に屈折して、これらの屈折の際にその進行方向を変えて、光学的基準面Ropから外れたレベルでも伝搬する。前壁15bの傾斜角が光学的基準面Ropを基準にして直角ではなく鋭角である。
本実施例では、キャップ15は、第1軸Ax1の方向に延在する第1側壁15d及び第2側壁15eを含む。具体的には、第1側壁15d及び第2側壁15eは、それぞれ、前壁15bの一端及び他端に繋がっている。また、第1側壁15d及び第2側壁15eは、それぞれ、後壁15cの一端及び他端に繋がっている。前壁15bの上端、後壁15cの上端、第1側壁15dの上端及び第2側壁15eの上端は天井15aに繋がっており、これによって、天井15a、前壁15b、後壁15c、第1側壁15d及び第2側壁15eは、キャビティ25を規定する。
この光モジュール11によれば、半導体光素子19、レンズ21a、及びキャップ15の前壁15bは、光学的基準面Ropに沿って配列されて、これにより半導体光素子19はレンズ21aといった光学部品21を介してキャップ15の前壁15bに光学的に結合される。また、半導体光素子19に係る光Iは、キャップ15の前壁15bを通過可能であって、半導体光素子19に係る光Iは、第2基準面R2に沿って延在する前壁15bの内面15g及び外面15fにおいて屈折する。前壁15bに係る第2基準面R2が、ゼロ度より大きく90度より小さい鋭角で第1基準面R1及び光学的基準面Ropに対して傾斜する。これ故に、前壁15bの内面15gが、具体的には鋭角ACUTの角度で第1基準面R1に対して傾斜する第11基準面R11に沿って延在する部分を有すると共に、前壁15bの外面15fが、具体的には鋭角の角度で第1基準面R1及び光学的基準面Ropに対して傾斜する第12基準面R12に沿って延在する部分を有する。前壁15bの傾斜によって、ベンチ17の主面17aの法線方向に関して、光Iの光軸と前壁15bの外面15fとの交差位置P1の高さを光Iの光軸と前壁15bの内面15gとの交差位置P2の高さより高くできる。この高さの差異は、ベンチ17の主面17aの法線方向に関して前壁15bの先端TIP(例えば切断端)から前壁15bの外面15fと光Iの光軸との交差位置P1を離すことを可能にする。キャップ15の製造に際して前壁15bの先端TIPに光学的な不均一な形状が形成される可能性があるけれども、前壁15bの傾斜により、半導体光素子19に係り前壁15bを通過する光Iを不均一形状の部分が攪乱することを避けることができる。
また、前壁15bの外面15fの傾斜面は、前壁15bの厚さ分に起因して、内面15gに比べて、ベンチ17の主面17aから離れたところで終端する。これに対して、前壁15bの内面15gの傾斜面は、外面15fに比べて、ベンチ17の主面17aの近くまで延在して終端する。これらの終端の位置の差(終端位置の高さの違い)は、前壁15bの傾斜及び厚さに関係しており、キャップ15の構造において不可避である。一方、半導体光素子19に係る光Iは、ベンチ17の主面17a上に配列された光学部品21を伝搬するので、光Iの経路は、ベンチ17の主面17aの近くにある。所望の厚さ及び所望の傾斜を有する前壁15bは、前壁15bを通過する光の屈折の作用により、前壁15bにおける伝搬光の入射レベル及び出射レベルを高さに関して互いに異ならせることを可能にする。
レンズ21a及び光アイソレータ21bは、例えばエポキシ系接着剤によってベンチ17に固定される。半導体光素子19は、例えば半田材(AuSn半田)によってベンチ17に固定される。レンズ21aは、半導体光素子19に係る光の集光のために用いられる。
ベンチ17は、シリコン製のベース27と、ベース27の主面27a上に設けられた電極31a、31bとを含むことができ、電極31a、31bは、半導体光素子19に接続される。ベンチ17の主面17aは、ボールレンズといったレンズ21aを位置決めするための第1窪み33と、光アイソレータ21bを収容する第2窪み35とを有する。第1窪み33及び第2窪み35は、シリコン製のベース27の加工により作製される。ベース27の主面27a上では、電極31a、31bが、第1エリア17cと第2エリア17dとの境界を横切って第1エリア17cから第2エリア17dまで延在する。絶縁及び気密封止のための絶縁層29が、ベース27の前縁27b、第1側縁27c及び第2側縁27dに沿って、並びに第1エリア17cと第2エリア17dとの境界27e上に設けられている。絶縁層29は、例えばシリコン系無機絶縁膜であることができ、具体的にはSiO、SiN、SiON等であることができる。絶縁層29は、ベース27の主面27aにおいて閉じた線に沿って帯状に延在している。絶縁層29上には、気密封止のための下側金属層39が設けられている。下側金属層39もまた、ベース27の主面27aにおいて閉じた線に沿って帯状に延在している。絶縁層29は電極31a、31b上に設けられ、下側金属層39は絶縁層29上に設けられて、電極31a、31bは、絶縁層29によって下側金属層39から絶縁される。
キャップ15は、シリコン製のベース23を有する。図2に示されるように、キャップ15の前壁15bの先端TIP、後壁15cの外側面、第1側壁15dの外側面及び第2側壁15eの外側面(これらは切断面である)を除いて、天井15aのベース23の外面、及び前壁15bのベース23の外面は、外保護膜41によって覆われている。また、天井15aのベース23の内面(キャビティの天井面)、前壁15bのベース23の内面(キャビティの前面)及び下端面、後壁15cのベース23の内面(キャビティの後面)及び下端面、第1側壁15dのベース23の内面(キャビティの側面)及び下端面、並びに第2側壁15eのベース23の内面(キャビティの側面)及び下端面は、内保護膜43によって覆われている。外保護膜41及び内保護膜43は、シリコンベース上で反射防止膜として働く誘電体膜を備えることが好ましい。これによって、前壁15bを介する光の出射/入射において、前壁15bに起因する光学ロスを低減できる。
キャップ15の前壁15bのベース23の下端面、後壁15cのベース23の下端面、第1側壁15dのベース23の下端面、及び第2側壁15eのベース23の下端面上の内保護膜43には、気密封止のための上側金属層45が設けられている。上側金属層45もまた、ベース23における上記の下端面において閉じた線に沿って帯状に延在している。
ベース23がシリコン単結晶からなるとき、キャップ15の前壁15bのベース23の内面、後壁15cのベース23の内面、第1側壁15dのベース23の内面、及び第2側壁15eのベース23の内面は、シリコンの(111)面を備えることができる。この構造は、例えば(001)面の主面を有するシリコン基板を用いて作製されることができる。
ベンチ部品13の下側金属層39及びキャップ15の上側金属層45は、必要な場合には半田材といった金属体47を介して接合されて、ベンチ部品13の下側金属層39及びキャップ15の組立体のキャビティ25は、気密に封止される。
以上説明した本実施形態によれば、基板裏面ではなく側面に光学的に結合可能な光モジュールが提供される。
引き続き、光モジュール11を作製する方法における主要な工程を説明する。引き続く製造方法の記述において、理解を容易にするために、可能な場合には図1及び図2を参照しながら行われた光モジュール11の説明における参照符合を用いる。図2に示された断面に対応する工程断面における図3〜図6、及び図7を参照しながら、ベンチ部品13のためのベンチ生産物を準備する工程を説明する。引き続く説明から理解されるように、準備の一例として、ベンチ生産物の作製を行う。
工程S101では、単結晶半導体基板としてシリコンウエハ51を準備する。シリコンウエハ51は主面51a及び裏面51bを有しており、主面51aは例えば(001)面を備える。シリコンウエハ51は、複数の区画(単一のベンチ17を作製するための区画)の配列を有する程度のサイズ(例えば、一区画のサイズが3mmx4mm程度、シリコンウエハのサイズが6インチ)を有し、例えば725μm厚を有する。区画の配列における各区画において、主面51aは、第1エリア51c、第2エリア51d、第3エリア51e及び第4エリア51fを有する。第3エリア51e及び第4エリア51fは、切断のための切り代である。図3の(a)部に示されるように、シリコンウエハ51の主面51a上に、シリコン酸化膜といった第1絶縁膜53を形成する。本実施例では、シリコンウエハ51の裏面51bを絶縁膜により覆ってないけれども、必要に応じて裏面51b上にも絶縁膜を形成することができる。
工程S102では、本実施例におけるレンズ21aを配置するための第1窪み33の配列をシリコンウエハ51の各区画の第1エリア51cに形成する。図3の(b)部に示されるように、フォトリソグラフィを用いて、レンズ21aを配置するための第1窪み33を規定する第1マスク53aを第1絶縁膜53から形成する。図3の(c)部に示されるように、KOH溶液をエッチャントとして第1マスク53aを用いて、第1マスク53aの第1開口53bに露出されたシリコン単結晶をウエットエッチングして、第1エリア51cに第1窪み33を形成する。第1開口53bの形状は、シリコンの四回対称性を起因して、例えば長方形又は正方形等であることができ、本実施例では、シリコン結晶の<110>軸方向の一対の辺及び<11−0>軸方向の一対の辺を含む正方形である。第1窪み33が形成された後に、図3の(d)部に示されるように、第1マスク53aを除去する。
工程S103では、第1マスク53aを除去した後に、図4の(a)部に示されるように、シリコンウエハ51の主面51a上に、シリコン酸化膜といった第2絶縁膜55を形成する。シリコンウエハ51の裏面51bのエッチングを避けるためには、裏面51b上にもシリコン酸化膜といった絶縁膜を形成してもよい。
工程S104では、本実施例における光アイソレータ21bを配置するための第2窪み35の配列をシリコンウエハ51の各区画の第1エリア51cに形成する。図4の(b)部に示されるように、フォトリソグラフィを用いて、光アイソレータ21bを配置するための第2窪み35を規定する第2マスク55aを第2絶縁膜55から形成する。図4の(c)部に示されるように、第2マスク55aを用いて、第2マスク55aの第2開口55bに露出されたシリコン単結晶をドライエッチングして、第1窪み33の隣に第2窪み35を形成する。第2開口55bの形状は、例えば正方形又は長方形等であることができ、本実施例では、シリコン結晶の<110>軸方向の一対の辺及び<11−0>軸方向の一対の辺を含む正方形である。第1エリア51cに第2窪み35が形成された後に、図4の(d)部に示されるように、第2マスク55aを除去する。
工程S105では、図5の(a)部に示されるように、第1エリア51c及び第2エリア51dに電極31a、31bを形成する。本実施例では、電極31a、31bをリフトオフ法により形成する。具体的には、リフトオフのためのパターンを有する犠牲膜を形成した後に、金属膜を蒸着法により成長する。犠牲膜はレジスト膜であることができ、金属膜は、例えばTi/Pt/Au(100nm/200nm/500nm)を備える。金属膜を成長した後に犠牲膜の剥離液にシリコンウエハ51を浸漬して、金属膜のリフトオフを行う。
工程S106では、絶縁及び気密封止用の絶縁層29を形成する。図5の(b)部に示されるように、絶縁層29のために化学的気相成長(CVD)法により絶縁膜57(例えば、500nm厚のSi)を形成する。フォトリソグラフィを用いて、封止用パターンを有する第3マスク59を絶縁膜57上に形成する。図5の(b)部においては、本工程断面に現れる第3マスク59の第1開口59a及び第2開口59bが描かれており、第3マスク59は、絶縁層29に対応する封止用の閉じたストライプ状のパターンを区画毎に有している。
工程S107では、図5の(c)部に示されるように、第3マスク59を用いてエッチャント(CF)によるドライエッチングを絶縁膜57に施して絶縁層29を第1エリア上、第1エリアと第2エリアの境界上に形成すると共に、エッチング後に第3マスク59を剥離液により除去する。
工程S108では、図5の(d)部に示されるように、封止部材を形成する。封止部材としては、金属材、有機樹脂材等を使用することが可能である。本実施例では、金属材を備える封止部材を形成する。具体的には、気密封止のための下側金属層39をリフトオフ法により形成する。具体的には、リフトオフのためのパターンを有する犠牲膜を形成した後に、金属膜を蒸着法により成長する。犠牲膜はレジスト膜であることができ、金属膜は、例えばTi/Pt/Au(100nm/200nm/50nm)を成長する。金属膜を堆積した後に犠牲膜の剥離液にシリコンウエハ51を浸漬して、金属膜のリフトオフを行う。これによって、パターン形成された金属膜、本実施例では下側金属層39が区画毎の絶縁層29上に形成される。
工程S109では、半導体光素子19のダイボンドを行う。図6の(a)部に示されるように、半導体光素子19のダイボンドのための半田61をリフトオフ法により形成する。具体的には、リフトオフのためのパターンを有する犠牲膜を形成した後に、金属膜を蒸着法により成長する。犠牲膜はレジスト膜であることができ、金属膜は、例えば2μm厚のAuSn半田を堆積する。金属膜を形成した後に犠牲膜の剥離液にシリコンウエハ51を浸漬して、金属膜のリフトオフを行う。次に、図6の(b)部に示されるように、半導体光素子19のダイボンドを行う。具体的には、レーザダイオードを固着用のハンダ上に置いてソルダリングにより固着する。ワーク温度は例えば摂氏330度である。半導体光素子19のダイボンドの後に、半導体光素子19の上部電極を電極31bに金ワイア63を用いてワイアリングする。
工程S110では、図7及び図6の(c)部に示されるように、光学部品21の配置を行う。本実施例では、ボールレンズ及びアイソレータをそれぞれ第1窪み33及び第2窪み35に固定する。この固着のために、例えばエポキシ接着剤といった接着部材65を使用することができる。図6の(c)部は、図7に示されたVIc−VIc線に沿ってとられた断面を示す。
これらの工程によって、ベンチ部品13のための区画の配列を備えるベンチ生産物SPBNが準備される。図7は、工程S110における代表的な2つの区画を模式的に示す平面図である。ベンチ生産物SPBNは、上記の処理が施されたシリコンウエハ51を支持体として備え、この支持体の主面上に素子区画毎に半導体光素子19及び光学部品21が設けられている。また、ベンチ生産物SPBNは、気密封止のための構造を有している。
引き続く説明においては、図2に示された断面に対応する工程断面における図8〜図15を参照しながら、キャップ15のためのキャップ生産物を準備する工程を説明する。引き続く説明から理解されるように、準備の一例として、キャップ生産物の作製を行う。
工程S201では、図8の(a)部に示されるように、単結晶半導体基板としてシリコンウエハ71を準備する。シリコンウエハ71は第1面71a及び第2面71bを有しており、シリコンウエハ71の第1面71a及び第2面71bは、互いに平行であることが好ましい。本実施例では、第1面71a及び第2面71bの各々は(001)面を備える。厚さは725μmとすることができる。第1面71a及び第2面71bの各々は、例えば(001)面からのオフ角として−1度〜+1度の範囲にあることができる。第1面71aは第2面71bの反対側に位置する。シリコンウエハ71は、複数の区画(単一のキャップのベース23を作製するための区画)の配列を有する程度のサイズ(例えば、一区画のサイズが3mmx4mm程度、シリコンウエハのサイズが6インチ)を有している。区画の配列における各区画において、単結晶半導体基板としてシリコンウエハ71は、区画毎に、第1領域71c、第2領域71d、第3領域71e及び第4領域71fを有する。シリコンウエハ71の第1面71a及び第2面71b上に、それぞれ、第3絶縁膜73及び第4絶縁膜75を形成する。第3絶縁膜73及び第4絶縁膜75の各々は、例えばシリコン酸化膜を備えることができる。
シリコンウエハ71の第1面71aに内部開口を形成すると共に、シリコンウエハ71の第2面71bに外部開口を形成する。本実施例では、内部開口を形成した後に、外部開口を形成するけれども、外部開口を形成した後に、内部開口を形成することができる。
工程S202では、キャップ15のキャビティ25のための内部開口の配列をシリコンウエハ71の各区画の第2領域71d、第3領域71e及び第4領域71fに形成する。図8の(b)部に示されるように、フォトリソグラフィを用いて、第3マスク77を第3絶縁膜73から第1面71aに形成する。第3マスク77は、キャビティ25を規定する内部開口のための第1開口パターン77aを有する。図9は、シリコンウエハ71の第1面71a上の第3マスク77を示す図面である。図9において、第1開口パターン77aの内側に描かれた破線は、形成されるべき内側開口を示しており、第1開口パターン77aは、<110>軸及び<11−0>軸のいずれか一方向に延在すると共に区画毎に設けられたストライプ形状を有しており、具体的には、第1開口パターン77aの形状は、区画毎に設けられた矩形であることができる。本実施例では、第1開口パターン77aは、例えばシリコン結晶の<110>軸方向の一対の辺及び<11−0>軸方向の一対の辺を含み区画毎に設けられた長方形である。図8の(c)部に示されるように、KOH溶液をエッチャントとして第3マスク77を用いて、第3マスク77の第1開口パターン77aに露出されたシリコン単結晶をエッチングして、内側開口79を形成する。内側開口79は、底面79a、前内面79b及び後内面79cを有する。底面79aは、第1参照面RE1Fに沿って延在する。第1参照面RE1Fに沿って、各区画において、第1領域71c、第2領域71d、第3領域71e及び第4領域71fが順に配置される。内側開口79の底面79aは第3領域71eに設けられ、内側開口79の前内面79bは第2領域71dに設けられ、内側開口79の後内面79cは第4領域71fに設けられる。内側開口79の前内面79bは、第1参照面RE1Fに対して鋭角ACUTを成す第11参照面RE11Fに沿って延在し、内側開口79の後内面79cは、第1参照面RE1Fに対して鋭角を成す第21参照面RE21Fに沿って延在して、この結果、内側開口79は台形断面を有する。内側開口79は、キャップの側壁の内面になる一側面79d及び他側面79eを含む。一側面79dは前内面79bの一縁を後内面79cの一縁に繋ぎ、他側面79eは前内面79bの他縁を後内面79cの他縁に繋ぐ。内側開口79の前内面79b及び後内面79cは、例えばシリコンの(111)面を備えており、底面79aは、シリコンの(001)面を備える。内側開口79の第1深さD1(例えば底面79aと第1面71aとの距離)は、第1面71aを基準して例えば550μmであり、400〜650μmであることができる。内側開口79を形成した後に、図8の(d)部に示されるように、第3マスク77及び第3絶縁膜73を除去する。
工程S203では、第3マスク77を除去した後に、図10の(a)部に示されるように、シリコンウエハ71の第1面71a上に、シリコン酸化膜といった第5絶縁膜81を形成する。図10の(b)部に示されるように、フォトリソグラフィ及びエッチングを用いて、第5絶縁膜81から第4マスク81aを形成する。第4マスク81aは、第1領域71cの一部及び第4領域71fの一部にそれぞれ開口パターン81b、81cを有する。図10の(c)部に示されるように、第4マスク81aを用いて、開口パターン81b、81cから露出されたシリコンウエハ71の第1面71aをエッチングして、凹み85a、85bを形成する。凹み85a、85bの深さDEPは、第1面71aを基準して例えば25μmであることができる。これらの凹み85a、85bは、後の工程において、シリコンウエハ71からの生産物をダイサー等を用いて切断するときの刃の付き出しのために設けられる。内側開口79を形成した後に、図10の(d)部に示されるように、第4マスク81aを除去する。
工程S204では、キャップ15の前壁のための外部開口の配列を単結晶半導体基板の各区画の第1領域71c及び第2領域71dの第2面71bに形成する。図11の(a)部に示されるように、シリコンウエハ71の第1面71a及び第2面71b上に、それぞれ、第6絶縁膜87及び第7絶縁膜89を成長する。第6絶縁膜87及び第7絶縁膜89の各々は、例えばシリコン酸化膜を備えることができる。図11の(b)部に示されるように、フォトリソグラフィを用いて、第7絶縁膜89から第5マスク91を第2面71b上に形成する。第5マスク91は、キャップ15の前壁15bの外面を規定する外側開口のための第2開口パターン91aを有する。図12は、シリコンウエハ71の第2面71b上の第5マスク91を示す平面図である。図12において、第2開口パターン91aの内側に描かれた破線は、形成されるべき外部開口を示しており、第2開口パターン91aは、<110>軸及び<11−0>軸のいずれか他方向(図9の第1開口パターン77aの配列と同じ方向)に延在する矩形状を有しており、具体的には、第2開口パターン91aの形状は、区画を横切って延在するストライプ形状であることができる。本実施例では、第2開口パターン91aは、区画を横断するように延在する。第5マスク91を用いたウエットエッチングを行う。図11の(c)部に示されるように、KOH溶液をエッチャントとして第5マスク91を用いて、第5マスク91の第2開口パターン91aに露出されたシリコン単結晶をエッチングして、外側開口93を形成する。第1領域71cに形成されるエッチングの底面と第1面71aとの間にある程度の厚みを残してエッチングを停止する。エッチング底面に残るシリコンウエハ71の厚みが小さすぎると、この部分の剛性が弱くなり、後工程でのシリコンウエハ71の取扱いが難しくなる。外側開口93は、底面93a、一側面93b及び他側面93cを有する。底面93aは、第1参照面RE1Fの延在方向に延在する。外側開口93の底面93aは第1領域71cに設けられ、外側開口93の一側面93bは第2領域71dに設けられ、外側開口93の他側面93cは第1領域71cに設けられる。外側開口93の一側面93bは、第1参照面RE1Fに対して鋭角ACUTを成す第12参照面RE12Fに沿って延在し、外側開口93の他側面93cは、第22参照面RE22Fに沿って延在する。外側開口93の一側面93b及び他側面93cは、例えばシリコンの(111)面を備えており、底面93aは、シリコンの(001)面を備える。
外側開口93を形成した後に、図11の(d)部に示されるように、第5マスク91及び第6絶縁膜87を除去する。外側開口93の第2深さD2(例えば底面93aと第2面71bとの距離)は、第2面71bを基準して例えば675μmであり、625〜700μmであることができる。図13は、絶縁膜を除去した後におけるシリコンウエハ71の第2面71bを示す図面である。図13の平面図において、前内面79bの位置は一側面93bに重なっている。内側開口79と外側開口93との重なり具合及び離れ具合は、この製造方法によって作製されるキャップ15の前壁15b(図2における厚さTH)の厚さに関連しており、この厚さは光軸のシフト量(図2のシフト量SHF)に関連している。これ故にシフト量SHFは、内側開口79及び外側開口93の配置に応じて変更可能である。前壁15bの厚さは、例えば100μm程度であることができる。厚さTHは、例えばシリコンの(111)に直交する方向に規定される。
工程S205では、内側開口79及び外側開口93を形成した後に、図14の(a)部に示されるように、シリコンウエハ71の第1面71a及び第2面71b上に、それぞれ、第8絶縁膜95a及び第9絶縁膜95bを成長する。第8絶縁膜95a及び第9絶縁膜95bは、反射防止膜として利用可能な絶縁膜、例えばシリコン酸窒化膜(SiON)を備えることができる。具体的には、反射防止膜ARINは、内側開口79の前内面79b上に設けられ、また反射防止膜AROTは、外側開口93の一側面93b上に設けられる。
これらの絶縁膜を形成した後に、工程S206では、図14の(b)部に示されるように、封止部材を形成する。封止部材としては、金属材、有機樹脂材等を使用することが可能である。本実施例では、金属材を備える封止部材を形成する。具体的には、気密封止のための上側金属層45をリフトオフ法により形成する。具体的には、リフトオフのためのパターンを有する犠牲膜を形成した後に、金属膜を蒸着法により成長する。犠牲膜はレジスト膜であることができ、金属膜は、例えばTi/Pt/Au/SuAg(100nm/200nm/50nm/2000nm)を成長する。金属膜を堆積した後に犠牲膜の剥離液にシリコンウエハ51を浸漬して、金属膜のリフトオフを行う。これによって、パターン形成された金属膜、本実施例では上側金属層45が区画毎に形成される。上側金属層45の形状、位置及びサイズは、それぞれ、下側金属層39の形状、位置及びサイズに対応している。本実施例では、上側金属層45は、キャビティ25のための内側開口79を囲うように形成される。
これらの工程によって、キャップ15のための区画の配列を備えるキャップ生産物SPCPが形成される。上記の処理を施した単結晶半導体基板をベンチ生産物と組み立てて、組立体が作製される。
図15は、上側金属層45を形成した後におけるシリコンウエハ71の第1面71aを示す図面である。図15におけるXIIIb−XIIIb線は、図14の(b)部に示された断面に対応する。図15においては、第1面71a上の内側開口79が実線で描かれており、第2面71b上の外側開口93が破線で描かれている。内側開口79の前内面79b及び外側開口93の一側面93bは同じ方向に延在しており、好適な実施例では、前内面79b及び一側面93bは実質的に平行であり、例えば(111)面を有する。
引き続き、ベンチ生産物SPBN及びキャップ生産物SPCPから光モジュールを作製することを具体的に説明する。図16に示されるように、工程S301では、半導体光素子19及び光学部品21の配列の軸に対して、キャップ生産物SPCPの内側開口79の前内面79bの位置合わせを行って、ベンチ生産物SPBN及びキャップ生産物SPCPの一方を他方の上に配置して、熱処理によって封止を行う。これによって、ベンチ生産物SPBN及びキャップ生産物SPCPから組立体ASMが作製される。上記の配置において、下側金属層39及び上側金属層45を互いに位置合わせする。熱処理によって下側金属層39及び上側金属層45が接合して、封止されたキャビティ25が区画毎に形成される。キャップ生産物SPCPの内側開口79によるキャビティ25は、ベンチ生産物SPBNの半導体光素子19、レンズ21a及び光アイソレータ21bを収容する。
組立体ASMを切断して、光モジュールを形成する。図17は、組立体ASMのキャップ生産物SPCPの上面を示す。キャップ生産物SPCPの上面には、外側開口93が現れている。例えば、以下の順序で切断することによって、光モジュールを作製できる。組立体ASMを形成するベンチ生産物SPBNを切断しないようにしながら、キャップ生産物SPCPを切断する、この切断は、片方を切断するという意味において「ハーフカット」として参照される。ハーフカット工程の後に、残されたキャップ生産物SPCPとベンチ生産物SPBNとの両方を切断する。この切断は、両方を切断するという意味において「フルカット」として参照される。
具体的には、ハーフカットHFCは、例えば外側開口93の延在方向に行われ、キャップ15の後壁15cの後端面を形成する。第1フルカットFL1Cは、例えば外側開口93の延在方向に行って、光モジュールの前壁及び後壁を形成する。この切断において、外側開口93の底面93a及び一側面93bの境界付近におけるフルカット(ハーフカットHFCの後に残されたキャップ生産物SPCPとベンチ生産物SPBNの両方の切断)により、光モジュール11の前壁15bの先端TIPが形成されると共に、電極31a、31bを残すようにベンチ生産物SPBNが切断される。さらに、第2フルカットFL2Cは、例えば外側開口93の延在方向に交差する方向に行って、光モジュールの側面を形成する。
工程S302では、ハーフカットHFCを行う。図18に示されるように、ベンチ生産物SPBNの電極31a、31bを露出させるために、組立体ASMのベンチ生産物SPBNを切断しないようにしながら、キャップ生産物SPCPを切断する。この分離のための切断線は、外側開口93の延在方向に規定される。この切断は、例えばダイサーといった切断装置97を用いて行われる。
次いで、工程S303では、第1フルカットFL1Cを行う。図19に示されるように、残されたキャップ生産物SPCPとベンチ生産物SPBNの両方を切断して、光モジュールのための前端及び後端を形成する。この第1フルカットFL1Cによれば、光モジュール11の区画が一列に配列されたモジュールバーが作製される。この切断は、例えばダイサーといった切断装置97を用いて行われる。次いで、第2フルカットFL2Cを行う。モジュールバー内の残されたキャップ生産物SPCP及びベンチ生産物SPBNの両方を切断して、個々の光モジュールを形成する。この切断は、同様に切断装置97を用いて行われる。
この作製方法によれば、シリコンウエハ71の第1領域71cに位置する底面93aを有する分離用の外側開口93を第2面71bに形成すると共に、シリコンウエハ71の第3領域71eに位置する底面79aを有するキャビティ用の内側開口79を第1面71aに形成する。シリコンウエハ71の第2領域71dには、外側開口93の一側面93b及び内側開口79の前内面79bが位置する。内側開口79の前内面79b及び外側開口93の一側面93bは、それぞれ、第11参照面RE11F及び第12参照面RE12Fに沿って延在しており、第11参照面RE11F及び第12参照面RE12Fは第1参照面RE1Fに対して鋭角ACUTを成す。前内面79b及び一側面93bを通過する光は、前内面79b及び一側面93bの各々において屈折して、シリコンウエハ71の第1面71aから第2面71bへの方向に関して、外側開口93の底面93aを基準にして外側開口93の一側面93bと光軸との交差位置の高さを内側開口79の前内面79bと光軸との交差位置の高さより高くできる。この高さの差異により、キャップ15の前壁15bの外面と光軸との交差位置を外側開口93の底面93aの法線方向に関して外側開口93の一側面93bの端から離すことができ、キャップ15の製造において外側開口93の底面93aにおいて分離するに際して、分離端(先端TIP)に光学的な不均一が形成される可能性があるけれども、この不均一な形状から、外側開口93の一側面93bと光軸との交差位置を離すことができる。
以上説明した本実施形態によれば、基板裏面ではなく側面に光学的に結合可能な光モジュールを作製する方法が提供される。
(実施例)
以上説明した本実施形態に係る方法により、半導体光素子19として働くレーザダイオードを備えるLDモジュールを作製する。LDモジュールの縦、横及び高さは、例えば数mm程度のサイズである。LDモジュールでは、図2に示されるように、レーザダイオードから出射されたレーザ光は、レンズで集光される。集光された光は、キャップの前壁のSi(111)面に対して垂直に入射するものでなく、具体的には(111)面に対して垂直ではない角度(例えば54.7度)で入射する。この入射角は、シリコンベースの主面の面方位及び(111)面の方向関係で決まる。シリコン半導体の屈折率(約3.4)は空気の屈折率(約1)より大きいので、レーザ光は、前壁のシリコン半導体に入射する際に入射方向に対して屈折されて、キャップ前壁のシリコン半導体内では入射位置に対してLDモジュールのベンチからキャップ前壁への方向に向きを変える。さらに、キャップ前壁のシリコン半導体から出射するときには、入射位置より高い出射位置に光軸を移して、入射光の伝搬方向に平行に伝搬していく。
LD光モジュールの製造では、キャップ生産物SPCPをダイシングにより分離するけれども、レーザ光がシリコンキャップの前壁を通過する際の光伝搬経路が、上述のように、当該ダイシングにより作製された前壁の先端から離れるように変化する。キャップ前壁の内面及び外面の(111)面に対して、垂直から傾斜した角度で光を入射させる構造を作製できるので、当該製造方法におけるダイシングにより作製された前壁の先端による影響(光散乱による影響)を低減できる。
好適な実施の形態において本発明の原理を図示し説明してきたが、本発明は、そのような原理から逸脱することなく配置および詳細において変更され得ることは、当業者によって認識される。本発明は、本実施の形態に開示された特定の構成に限定されるものではない。したがって、特許請求の範囲およびその精神の範囲から来る全ての修正および変更に権利を請求する。
以上説明したように、本実施形態によれば、基板裏面ではなく別の面で光学的に結合可能な光モジュールが提供される。また、本実施形態によれば、基板裏面ではなく別の面で光学的に結合可能な光モジュールを作製する方法が提供される。
11…光モジュール、13…ベンチ部品、15…キャップ、17…ベンチ、19…半導体光素子、21…光学部品、21a…レンズ、21b…光アイソレータ、15a…天井、15b…前壁、15c…後壁。

Claims (8)

  1. 光モジュールであって、
    第1軸の方向に配列された第1エリア及び第2エリアを含む主面を有するベンチ、前記第1エリア上に設けられた半導体光素子、並びに前記第1エリア上に設けられたレンズを含むベンチ部品と、
    前記ベンチ部品上に設けられ、シリコン製のベースを有するキャップと、
    を備え、
    前記キャップは、前記半導体光素子及び前記レンズを収容するキャビティを含み、
    前記キャップは、第1基準面に沿って延在する天井と、該天井から第2基準面に沿って延在する前壁と、前記キャップから前記ベンチへ向かう方向に該天井から延在する後壁と、を含み、
    前記壁は、内面及び外面を有し、前記内面は、前記第1基準面に対して鋭角を成して傾斜する第11基準面に沿って延在する部分を有し、前記外面は、前記第1基準面に対して鋭角を成して傾斜する第12基準面に沿って延在する部分を有し、
    前記半導体光素子、前記レンズ、及び前記キャップの前記前壁は、光学的基準面に沿って配列されて、前記半導体光素子が前記レンズを介して前記キャップの前記前壁に光学的に結合されており、
    前記第2基準面は、鋭角で前記第1基準面に対して傾斜する、光モジュール。
  2. 前記ベンチの前記第1エリア上に設けられた光アイソレータを更に備え、
    前記半導体光素子はレーザダイオードを含む、請求項1に記載された光モジュール。
  3. 前記ベンチはシリコン製のベースを含み、
    前記ベンチの前記ベースの主面は、前記半導体光素子を搭載する電極、及び前記レンズを位置決めするための窪みを有する、請求項1又は請求項2に記載された光モジュール。
  4. 前記キャップは、前記前壁の下端に位置する先端を有する、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載された光モジュール。
  5. 光モジュールを作製する方法であって、
    複数の区画の配列における各区画において第1参照面に沿って順に配置された第1領域、第2領域、第3領域及び第4領域を備えており、第1面及び第2面を有する単結晶半導体基板を準備する工程と、
    第1開口パターンの配列を有する第1マスクを前記単結晶半導体基板の前記第1面に形成する工程と、
    前記第1マスクを用いてエッチングにより、前記第1開口パターンの配列に対応しておりキャビティのために設けられた内側開口の配列を前記単結晶半導体基板の前記第1面に形成する工程と、
    第2開口パターンを有する第2マスクを前記単結晶半導体基板の前記第2面に形成する工程と、
    前記第2マスクを用いてエッチングにより、前記第2開口パターンに対応しており分離のために設けられた外側開口を前記単結晶半導体基板の前記第2面に形成する工程と、
    主面を有する支持体と、前記支持体の前記主面上に設けられた半導体光素子と、前記支持体の前記主面上に設けられたレンズとを含むベンチ生産物を準備する工程と、
    前記内側開口及び前記外側開口を形成した後に、前記内側開口によるキャビティ内に前記ベンチ生産物の前記半導体光素子及び前記レンズを収容するように前記ベンチ生産物及び前記単結晶半導体基板を組み立てて、組立体を作製する工程と、
    前記組立体を切断して、光モジュールを形成する工程と、
    を備え、
    前記外側開口の底面は前記単結晶半導体基板の前記第1領域に設けられ、前記内側開口の底面は前記単結晶半導体基板の前記第3領域に設けられ、
    前記外側開口の一側面及び前記内側開口の一側面は前記単結晶半導体基板の前記第2領域に設けられ、
    前記内側開口の前記一側面は前記第1参照面に対して鋭角を成す第11参照面に沿って延在し、前記外側開口の前記一側面は前記第1参照面に対して鋭角を成す第12参照面に沿って延在し、
    前記組立体の前記半導体光素子は、前記キャビティの前記内側開口の前記一側面に前記レンズを介して光学的に結合されている、光モジュールを作製する方法。
  6. 前記ベンチ生産物の前記半導体光素子及び前記レンズは、前記単結晶半導体基板の前記区画の配列に対応して配列された区画毎に設けられる、請求項5に記載された光モジュールを作製する方法。
  7. 光モジュールを形成する前記工程では、前記単結晶半導体基板の前記第4領域において前記単結晶半導体基板を切断する、請求項5又は請求項6に記載された光モジュールを作製する方法。
  8. 光モジュールを形成する前記工程では、前記単結晶半導体基板の前記第1面と前記ベンチ生産物の前記主面とを接合した後に、前記単結晶半導体基板の前記外側開口の位置において、前記単結晶半導体基板及び前記ベンチ生産物を切断する、請求項5〜請求項7のいずれか一項に記載された光モジュールを作製する方法。
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