JP6549499B2 - 移動作業車および構造物の施工方法 - Google Patents

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Description

本発明は、構造物の既設部分の端部から所定の張出方向に張出施工を行う移動作業車および構造物の施工方法に関する。
特許文献1,2に記載されるように、既設部分の養生を行っている間に次の打設部分の鉄筋を組み立てておく鉄筋先組工法が知られている。鉄筋先組工法では、ワーゲンの張り出した部分に対し、吊材によって、鉄筋組立用の作業台が吊り下げられる。この作業台上で、鉄筋が組み立てられる。
特許文献1に記載の工法では、ある1つのブロックのコンクリートの養生後、その1つのブロックの上流側の前ブロックで荷重を支えられていた移動作業装置を、その1つのブロック上に移動させる。その際、次ブロックの鉄筋はその位置のまま残るようになっている。特許文献2に記載の工法では、鉄筋をプレハブ化し、そのユニットをメインフレームおよび吊材の間で前方に移動させる。さらに、そのユニットを移動作業車のホイストに吊り替え、先端施工区の前方に落とし込む。その後、鉄筋を後退させて先端施工区に配置する。
特許第5409178号公報 特開平11−21820号公報
上記したように、鉄筋先組工法に関する種々の技術が知られている。鉄筋先組工法によれば、工期の短縮が図られる。一方で、近年、橋梁の上部工において、断面が拡幅または縮幅する構造が増加している。このような拡幅断面または縮幅断面を含む橋梁では、張出施工が進む過程において、張出方向に直交する水平方向におけるブロックの幅が拡がったり狭まったりする。そのような構造物を建造する場合、ワーゲンフレームには、複数のメインフレームの間隔を拡げるまたは狭めるためのメインフレーム間隔変更装置が設けられる。
断面が拡幅または縮幅する構造物に対して鉄筋先組工法を採用しようとする場合、メインフレーム間隔変更装置は幅方向に動くのに対し、鉄筋先組用作業床は、主桁最大幅で設置する。すなわち、鉄筋先組用作業床は幅方向に動く必要がない。従来の移動作業車では、このように鉄筋先組工法と、断面が拡幅または縮幅する構造物との2つの側面は考慮されていない。よって、これらの2つの側面に対応可能な移動作業車は、存在しなかった。
本発明は、主桁幅員が変化する構造物に対しても、鉄筋先組工法の適用を可能とする移動作業車を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、構造物の既設部分の端部から所定の張出方向に張出施工を行う移動作業車であって、既設部分の上面に配置されて張出方向に延びるレールと、レール上を移動可能なワーゲンフレームであって、張出方向に交差する構造物の幅方向に移動可能な可動メインフレームを有するワーゲンフレームと、ワーゲンフレーム上に配置された上梁と、上梁と可動メインフレームとの間に介在されて、上梁に対して可動メインフレームを幅方向に移動させるメインフレーム間隔変更装置と、端部よりも張出方向の前側に配置され、ワーゲンフレームまたは上梁によって吊り下げられる型枠支持部と、型枠支持部よりも張出方向の前側に配置され、ワーゲンフレームまたは上梁によって吊り下げられる鉄筋先組装置と、を備え、鉄筋先組装置は、メインフレーム間隔変更装置を介して幅方向に移動する可動部分とは異なる不動部分に吊り下げられる。
この移動作業車によれば、ワーゲンフレームがレール上を移動することで、張出施工が順次行われる。ワーゲンフレームまたは上梁には、型枠支持部が吊り下げられており、この型枠支持部によって、コンクリートが打設されるブロックの荷重が支持される。また、ワーゲンフレームまたは前方の上梁には、鉄筋先組装置が吊り下げられており、鉄筋先組装置の上で、鉄筋が組み立てられる。上記ブロックの養生中に鉄筋が組み立てられることにより、鉄筋先組工法が適用され得る。この移動作業車においては、ワーゲンフレームの可動メインフレームは、メインフレーム間隔変更装置によって、幅方向に移動する。このとき、可動メインフレームを含む可動部分が、幅方向に移動する。鉄筋先組装置は、この可動部分とは異なる不動部分(たとえば上梁等)に吊り下げられているので、可動メインフレームが移動する際、その可動部分は、メインフレーム間隔変更装置以外の箇所では不動部分に干渉しない。よって、可動メインフレームを支障なく移動させることができ、幅が変化する構造物にも対応できる。このように、可動メインフレームを含む可動部分と鉄筋先組装置を吊り下げる不動部分とが独立しているため、鉄筋先組工法が適用される場合でも、構造の複雑化を回避しつつ、効率的に拡幅や縮幅に対応することができる。
いくつかの態様において、ワーゲンフレームは、可動メインフレームに対して幅方向に離間して設けられ、幅方向に移動しない不動メインフレームを有し、鉄筋先組装置は、不動メインフレームまたは上梁によって吊り下げられる。この場合、メインフレーム間隔変更装置によって可動メインフレームは移動するが、不動メインフレームは移動しない。また、上梁も、不動メインフレームに対して固定されており、移動しない。よって、不動メインフレームまたは上梁を利用して、鉄筋先組装置を吊り下げることで、簡易な構成で、効率的に拡幅や縮幅に対応することができる。
いくつかの態様において、鉄筋先組装置は、上梁に取り付けられた前吊材と、上梁に取り付けられた後吊材とによって吊り下げられる。この場合、上梁をうまく利用して、鉄筋先組装置を吊り下げることができる。
いくつかの態様において、後吊材は、可動メインフレームの幅方向の移動範囲に対して、上梁の幅方向の端部側に設けられている。この場合、可動メインフレームおよびメインフレーム間隔変更装置と、後吊材との干渉を回避できる。
いくつかの態様において、後吊材は複数であり、複数の後吊材は幅方向に離間して設けられており、複数の後吊材の間には、鉄筋先組装置から既設部分の端部側に移動する鉄筋を通過させる開口が設けられている。この場合、鉄筋を既設部分に引き寄せる際に、鉄筋と後吊材との干渉を回避できる。
本発明の他の態様は、移動作業車を用いて構造物の既設部分の端部から所定の張出方向に張出施工を行う構造物の施工方法であって、移動作業車は、既設部分の上面に配置されて張出方向に延びるレール上を移動可能なワーゲンフレームであって、張出方向に交差する構造物の幅方向に移動可能な可動メインフレームを有するワーゲンフレームと、ワーゲンフレーム上に配置された上梁と、上梁と可動メインフレームとの間に介在されたメインフレーム間隔変更装置と、端部よりも張出方向の前側に配置され、ワーゲンフレームまたは上梁によって吊り下げられる型枠支持部と、型枠支持部よりも張出方向の前側に配置され、ワーゲンフレームまたは上梁によって吊り下げられる鉄筋先組装置と、を備え、メインフレーム間隔変更装置を用い、上梁に対して可動メインフレームを幅方向に移動させるメインフレーム間隔変更工程を含み、メインフレーム間隔変更工程において幅方向に移動する可動部分とは一緒に移動しない不動部分に鉄筋先組装置を吊り下げることにより、可動メインフレームが移動する際に、可動部分はメインフレーム間隔変更装置以外の箇所で不動部分に干渉しない。
この施工方法においても、上記した移動作業車と同様の作用・効果を得ることができる。すなわち、鉄筋先組工法の適用が可能である。メインフレーム間隔変更工程では、可動メインフレームが移動する際に、可動部分はメインフレーム間隔変更装置以外の箇所で不動部分に干渉しない。よって、可動メインフレームを支障なく移動させることができ、主桁幅員が変化する構造物にも対応できる。このように、可動メインフレームを含む可動部分と鉄筋先組装置を吊り下げる不動部分とが独立しているため、これにより吊材の位置が移動することがない。即ち、鉄筋先組工法が適用される場合でも、構造の複雑化を回避しつつ、効率的に拡幅や縮幅に対応することができる。
本発明のいくつかの態様によれば、鉄筋先組工法を採用しつつ、主桁幅員が変化する構造物に対応できる。
(a)および(b)は、本発明の一実施形態にかかる移動作業車および施工方法によって建造される構造物の例である。 移動作業車を示す側面図である。 移動作業車を示す平面図である。 張出方向の上流側から見た図であり、構造物とメインフレームとの位置関係を示す図である。 移動作業車の前部を示す斜視図である。 (a)は後吊材の取付状態を示す図、(b)および(c)は前吊材の取付状態を示す図である。 メインフレーム間隔変更装置を示す斜視図である。 構造体の施工方法を示すフロー図である。 図4に対応する図であり、図4とは幅が異なる構造物の施工状況を示す図である。 (a)〜(c)は、鉄筋の先組工程から、鉄筋をワーゲンフレームまで移動させる移動工程を示す側面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図面の説明において同一要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
図1を参照して、本実施形態の移動作業車1の概要について説明する。図1(a)および図1(b)に示されるように、移動作業車1は、橋梁100の建造に用いられる装置であり、主として、箱桁Rの張出施工を行うために設置される。橋梁100は、コンクリート製の構造物であり、たとえば連続ラーメン箱桁橋である。橋梁100は、鉛直方向に立ち上がる複数の橋脚101と、各橋脚101の上部に設けられた柱頭部103と、柱頭部103,103に架け渡される2本の箱桁Rと、箱桁R上に設けられる張出床版104とを備える。
箱桁Rは、柱頭部103から所定の張出方向Lに張り出しており、柱頭部103,103の間の所定の方向に延びている。箱桁Rは、水平方向に延びる場合(図1(a)参照)もあるが、水平方向に対して傾斜する方向に延びる場合もある。また、箱桁Rは、平面視において真っ直ぐに延びる場合(図1(b)参照)もあるが、湾曲して延びる場合もある。箱桁Rは、複数の箱桁P1〜P4…が連結された構造をなす。箱桁P1〜P4は、移動作業車1を用いて順次施工される。箱桁P1〜4のそれぞれは、張出方向Lに垂直な断面が、たとえば略U字状をなす(図4参照)。
移動作業車1は、張出床版104上に配置された複数のレール2上に設置され、レール2上を移動可能に構成されている。レール2は、橋梁100の既設部分の上面に敷設されており、既設部分の端部100a(図2参照)まで、張出方向Lに延びている。端部100a上には、レール2の先端部2aが位置している。移動作業車1は、先端部2a上に固定されて、端部100aから張出方向Lに張出施工を行う。すなわち、レール2に沿って移動可能とされた移動作業車1は、箱桁P1〜P4の施工に伴って、張出方向Lに段階的に前進する。
メインフレーム間隔変更装置70を有する移動作業車1は、特に、張出方向Lにおいて主桁高および主桁幅が変化する構造物に適用される。たとえば、図1(b)に示されるように、橋梁100における箱桁Rの幅は、一方の柱頭部103から他方の柱頭部103に向かうにつれて徐々に拡がっている。すなわち、箱桁Rの断面は、拡幅している。このように、移動作業車1は、張出方向Lに向かうにしたがって、箱桁Rの幅が変化する橋梁100に適用される。移動作業車1は、張出方向Lに進むにしたがって、箱桁Rの幅が狭くなる(箱桁Rの断面が縮幅される)橋梁100に適用されてもよい。
図2〜図4を参照して、移動作業車1について説明する。移動作業車1は、レール2上を移動可能なワーゲンフレーム10と、ワーゲンフレーム10上に配置された上梁20とを備える。ワーゲンフレーム10および上梁20のそれぞれは、たとえば、複数のH形鋼が接合されることで形成される。ワーゲンフレーム10は、張出方向Lに直交する幅方向Dに離間して配置された、複数のメインフレーム11を有する(図3および図4参照)。なお、本明細書において、ワーゲンフレーム10は、「トラベラー」と呼ばれるものを含む概念である。
本実施形態の移動作業車1では、4つのメインフレーム11が設けられている。上梁20は、これらのメインフレーム11上に架設されている。なお、橋梁100の幅方向Dは、張出方向Lに直交する場合に限られず、張出方向Lに対して90度とは多少異なる角度で交差する方向を意味してもよい。上梁20の構成要素(後述の第1横架梁21a、第2横架梁21b、第3横架梁21c)同士は平行に配置され、その間隔は固定される。この固定はメインフレームを介するか、張出方向Lの梁材を用いる。
各メインフレーム11は、平行四辺形状のトラス構面からなり、そのトラス構面が鉛直面に沿うように配置されている。各メインフレーム11は、端部100a上に配置されるベース部11aと、ベース部11aから張り出す張出部11bとを含む。ベース部11aの底部において、張出方向Lの後部には、メインフレーム11をレール2上に固定するアンカージャッキ3が設けられている。ベース部11aの底部において、張出方向Lの前部には、メインフレーム11の水平位置を調整するメインジャッキ4が設けられている。なお、本明細書において、メインフレーム11は、「メイントラス」と呼ばれるものを含む概念である。
張出部11bは、施工予定のブロックBLの上方に張り出している。このブロックBLは、上記した箱桁P1〜4のそれぞれに対応する。張出部11bの最上部の辺を構成する上部鋼材11cは、ブロックBLの位置よりも張出方向Lの前方に突出する延長部12を含む。言い換えれば、上部鋼材11cは、上梁20(すなわち後述の型枠支持部30)よりも張出方向Lに突出して延びており、その突出した部分が延長部12となっている。なお、各メインフレーム11は、ベース部11aの底部の前後に設けられた車輪によって、各レール2上を移動可能となっている。なお、メインフレーム11は、車輪によってレール2上を移動するタイプの移動機構に限られず、たとえば、メインフレーム11の下にすべり板を敷設し、レール2上を滑らせるタイプの移動機構であってもよい。
図3および図4に示されるように、複数のメインフレーム11は、橋梁100の幅方向Dに移動しない不動メインフレーム11Aと、その幅方向Dに移動可能な可動メインフレーム11Bとを有している。より詳細には、4つのメインフレーム11のうち、2つの不動メインフレーム11Aが、幅方向Dの内側(中央側)に設けられており、2つの可動メインフレーム11Bが、幅方向Dの外側(端部側)に設けられている。
2つの不動メインフレーム11Aは、幅方向Dに離間して、互いに平行に配置されている。不動メインフレーム11Aは、張出方向Lに延びている。これらの不動メインフレーム11Aは、U字状をなす各ブロックBLの一方の側壁に対応する位置に設けられる(図4参照)。移動作業車1の場合、幅方向DにおけるブロックBLの内側の側壁に対応して、不動メインフレーム11Aが設けられる。箱桁Rの断面が拡幅される橋梁100において、幅方向Dの内側の側壁は、互いに平行に延びている。言い換えれば、箱桁R(箱桁P1〜4)の幅方向Dの内側の側壁は、幅方向Dの位置(相対位置)を保ったまま、張出方向Lに延びている。そのため、当該内側の側壁に対応して設けられるメインフレーム11は、不動メインフレーム11Aとされている。
さらに、2つの可動メインフレーム11Bは、幅方向Dに離間しており、不動メインフレーム11Aよりも幅方向Dの外側に配置されている。可動メインフレーム11Bは、幅方向Dに可動であることにより、互いの離間距離は調整自在となっている。幅方向DにおけるブロックBLの外側の側壁に対応して、可動メインフレーム11Bが設けられる。箱桁Rの断面が拡幅される橋梁100において、幅方向Dの外側の側壁は、徐々に拡がるように(ハの字状に)、非平行に延びている。言い換えれば、箱桁R(箱桁P1〜4)の幅方向Dの外側の側壁は、幅方向Dの位置(相対位置)を変えながら、張出方向Lに延びている。そのため、当該外側の側壁に対応して設けられるメインフレーム11は、可動メインフレーム11Bとされている。
以下の説明において、不動メインフレーム11Aに設けられた延長部12を不動延長部12A(図3参照)という。また、可動メインフレーム11Bに設けられた延長部12を可動延長部12B(図3参照)という。
上梁20は、4本の上部鋼材11cに対して幅方向Dに架け渡された第1横架梁21a、第2横架梁21b、および第3横架梁21cを有する。第1横架梁21aは、張出方向Lの後ろ側に配置されており、各メインフレーム11における平行四辺形の対角線上に配置された支柱に対応する位置に設けられている。第2横架梁21bは、張出方向Lの前側に配置されており、各メインフレーム11における前端(平行四辺形の頂部)に対応する位置に設けられている。第3横架梁21cは、不動延長部12A上の先端部付近に配置されている。第1横架梁21aおよび第2横架梁21bのそれぞれは、たとえば、張出方向Lに並設された2本のH形鋼によって構成される。
図2および図3に示されるように、上部鋼材11c上に設けられた第1横架梁21aおよび第2横架梁21bのさらに上には、複数の張出梁22が設けられている。移動作業車1では、4つのメインフレーム11に対し、3本の張出梁22が設けられている。張出梁22は、張出方向Lに沿って配置される。各張出梁22の前端部は、第2横架梁21bから突出している。張出梁22のうち中央の1本は、不動メインフレーム11Aの幅方向Dの中間の位置に配置される。張出梁22のうち端部側の2本は、可動メインフレーム11Bよりも幅方向Dの外側(端部側)に設けられている。これらの張出梁22は、第1横架梁21aおよび第2横架梁21bに対して接合され、固定されている。以上のように、上梁20は、ワーゲンフレーム10上に設けられた2つの横架梁21a,21bと、横架梁21a,21bの上に設けられた3つの張出梁22とを有する。
図3に示されるように、2つの不動メインフレーム11Aには、不動延長部12Aの先端部の吊材が配置される位置上において、上記した第3横架梁21cが、不動延長部12Aに対して幅方向Dに架け渡されている。第3横架梁21cは、たとえば、上下方向に積み重ねられた2本のH形鋼によって構成される。第3横架梁21cは、不動延長部12Aに対して接合され、固定されている。
図3および図4に示されるように、箱桁Rの拡幅および縮幅に対応可能な移動作業車1は、上梁20に対して可動メインフレーム11Bを幅方向Dに移動させるメインフレーム間隔変更装置70を備えている。メインフレーム間隔変更装置70は、上梁20と可動メインフレーム11Bとの間に介在されている。より詳細には、メインフレーム間隔変更装置70は、第1横架梁21aおよび第2横架梁21bと、2つの可動メインフレーム11Bとの間に、それぞれ介在されている。したがって、移動作業車1では、4つのメインフレーム間隔変更装置70が設けられる。
図7に示されるように、第2横架梁21b(または第1横架梁21a)の下面には、所定の長さを有するレール71が固定されている。たとえばH形鋼からなるレール71は、幅方向Dに延在しており、可動メインフレーム11Bの可動延長部12B(または上部鋼材11c)を幅方向Dに案内する。メインフレーム間隔変更装置70は、上部鋼材11c上に固定されており、メインフレーム間隔変更装置70の上面はスライド面70aになっている。スライド面70aは、レール71の下面に対して滑動する。スライド面70aにはレール71との摩擦を低減させるための樹脂材が設けられている。メインフレーム間隔変更装置70は、メインフレーム間隔変更装置70に幅方向Dに挿通されたテンションバー73と、テンションバー73が挿通されたセンターホールジャッキ74とを用いて、幅方向Dに移動させられる。これにより、可動メインフレーム11Bが幅方向Dに移動する。なお、レール71に対してメインフレーム間隔変更装置70を固定するためには、たとえば、複数のブルマンが用いられ得る。なお、レール71は、省略されてもよい。その場合、第2横架梁21b(または第1横架梁21a)に対して、メインフレーム間隔変更装置70が設けられる。
このように、可動メインフレーム11Bが幅方向Dに可動となっていることに伴い、可動メインフレーム11Bの下に敷かれたレール2は、不動メインフレーム11Aの下に敷かれたレールに対して、僅かな角度をもっている。すなわち、不動メインフレーム11Aに対応する2本のレール2は、張出方向Lに沿って、互いに平行に設置されている。一方、可動メインフレーム11Bに対応する2本のレール2は、互いの間隔が徐々に拡がるように(ハの字状に)、非平行に設置されている。
上記したように、移動作業車1は、箱桁Rの拡幅および縮幅に対応可能な構成を有している。これに加え、移動作業車1は、鉄筋先組工法が適用可能な構成を有している。鉄筋先組工法は、ブロックBLの養生中に鉄筋が組み立てられることにより、工期の大幅な短縮を可能とする。
図2に示されるように、移動作業車1は、ワーゲンフレーム10によって吊り下げられる型枠支持部30と、上梁20によって吊り下げられる鉄筋先組装置40と、を備える。型枠支持部30は、橋梁100の端部100aよりも張出方向Lの前側に配置されている。鉄筋先組装置40は、型枠支持部30よりも張出方向Lの更に前側に配置されている。移動作業車1では、型枠支持部30と鉄筋先組装置40との取付構造を工夫することにより、簡易な構成で2つの機能を同時に実現している。
まず、型枠支持部30について説明する。2つの型枠支持部30が、2つの箱桁R(すなわちブロックBL)に対して設けられている。言い換えれば、型枠支持部30は、図4に示される一方のブロックBLおよび他方のブロックのそれぞれに対して設けられている。各型枠支持部30は、上梁20に連結された複数の吊材32と、これらの吊材32によって吊り下げられた型枠受梁31とを有している。型枠受梁31の下方には、作業足場33が設けられる。本実施形態では、幅方向Dの中央と両側において3本の吊材32が設けられている。(図4参照)。
次に、メインフレームの拡幅について説明する。一方のブロックBLと、他方のブロックBLとは同様(面対称の関係)の構成を有している。以下、一方のブロックBLのみについて説明する。ブロックBLは、ブロックBLのウェブ(側壁)上に配置されたレール2上を前方に移動する2つのメインフレームを有するワーゲンフレームによって構築される。幅方向Dの中央側に配置された不動メインフレーム11Aと、幅方向Dの外側に配置された可動メインフレーム11Bは、十分な反力を得るため、前記したように既設ブロックBLのウェブ(側壁)の直上に配置される。
たとえば、図9に示されるように、ブロックBLの幅が変わった場合(たとえば拡幅された場合)にはメインフレーム間隔変更装置70を用いて可動メインフレーム11Bを幅方向Dの外側に移動させることができる。つまり、このメインフレームの拡幅機構により、次ブロックBLを吊り下げるために大きな反力が必要となるメインフレームを、ブロックBLの幅が変化する場合にも常に、十分な反力をとれる既設ブロックBLのウェブ(側壁)の直上に配置させることができる。その結果として、桁高および幅員が変化する断面を有するブロックBLを構築する場合にも安定した反力を維持することができる。
なお、図2に示されるように、4つのメインフレーム11には、後述の鉄筋50を幅方向Dの後方に引き寄せるためのトロリー装置60が設けられている。トロリー装置60は、幅方向Dに延びるトロリーレール61と、トロリーレール61に沿って移動可能なトロリー62とが設けられている。トロリーレール61は、端部100aから遠い前端側に設けられた第1吊治具63bと、第1吊治具63bと端部100aとの間の後端側に設けられた第2吊治具63aとによって吊り下げられている。トロリー62には、鉄筋50が吊り下げられる。
次に、図2、図5および図6を参照して、鉄筋先組装置40について説明する。鉄筋先組装置40は、2つの箱桁R(すなわちブロックBL)に対して、それぞれ1つの鉄筋50を組み立てるためのものである。図2に示されるように、鉄筋先組装置40は、前方作業床41と、底版組立定規44と、上記のトロリー装置60と、外周足場と、吊足場とを有する。図5に示されるように、鉄筋先組装置40は、幅方向Dの前方側に配置された複数の前吊材43bと、幅方向Dの後方側に配置された複数の後吊材43aとを有する。図5に示される例では、2つの前吊材43bと、3つの後吊材43aとが設けられている。2つの前吊材43bは、上記した第3横架梁21cの両端部に設けられており、幅方向Dに離間している。3つの後吊材43aは、上記した張出梁22の前端部に設けられており、幅方向Dに離間している。
後吊材43aおよび前吊材43bによって、前方作業床41が吊り下げられる。図5および図6(a)に示されるように、張出梁22の先端部に取り付けられた後吊材43aは、チェンブロック46と接続部47とによって前方作業床41を吊下げ支持する。なお、幅方向Dの両側に配置された前吊材43bに対してのみ、チェンブロック46が設けられる。幅方向Dの中央に配置された前吊材43bに対しては、チェンブロック46は設けられない。図5、図6(b)および図6(c)に示されるように、第3横架梁21cの両端部に取り付けられた前吊材43bは、チェンブロック48と接続部49とによって前方作業床41を吊下げ支持する。これらの構成により、前方作業床41の高さは調整自在になっている。
上記のように、鉄筋先組装置40は、不動メインフレーム11A上の第3横架梁21cに取り付けられた前吊材43bと、上梁20の張出梁22に取り付けられた後吊材43aとによって、吊り下げられている。言い換えれば、移動作業車1において、鉄筋先組装置40は、メインフレーム間隔変更装置70を介して幅方向Dに移動する可動部分とは異なる不動部分に吊り下げられる。本実施形態では、不動部分は、第1横架梁21a、第2横架梁21b、第3横架梁21c、張出梁22を含む上梁20及び不動メインフレーム11Aに相当する。
さらに、図5に示されるように、後吊材43aは、可動延長部12B(可動メインフレーム11B)の幅方向Dの移動範囲すなわちレール71が設けられた範囲に対して、第2横架梁21bの幅方向Dの端部側に設けられている。2つの後吊材43aの間には、鉄筋50よりも大きい開口Sが設けられている。後吊材43aは、鉄筋50の移動経路を避けた位置に設けられている。したがって、その開口Sは、鉄筋先組装置40から橋梁100の端部100a側に移動する鉄筋50を通過させ得る。
続いて、図8および図10を参照して、上記の移動作業車1を用いた橋梁100の施工方法について説明する。まずN番目のブロックBLに対するコンクリートの打設を行い、コンクリートの養生を行う(ステップS01)。この時点で、ワーゲンフレーム10は、(N−1)番目のブロックBL上に位置している。通常、この養生工程には約2日間を要する。続いて、桁高の変化に対応して、底版組立定規44の角度調整を行う(ステップS02)。続いて、(N+1)番目のブロックBLに用いる鉄筋を組み立てる(ステップS03)。このとき、図10(a)に示されるように、組み立てられた鉄筋50は、鉄筋先組装置40の範囲内に位置する。
次に、図示しないが、レール2を拡幅後の位置に移動させ、固定する。続いて、可動メインフレーム11Bの間隔の変更を行う(ステップS04;メインフレーム間隔変更工程)。ここでは、メインフレーム間隔変更装置70を固定していたブルマンを取り外し、センターホールジャッキ74を使用してメインフレーム間隔変更装置70を移動させる。これに伴い、可動メインフレーム11Bの上端部は、幅方向Dの外側に移動する。N番目のブロックBLの養生工程の間に、これらの工程を同時進行させることができる。
メインフレーム間隔変更工程においては、幅方向Dに移動する可動部分とは一緒に移動しない不動部分に、鉄筋先組装置40が吊り下げられている。これにより、可動メインフレーム11Bが移動する際に、可動部分はメインフレーム間隔変更装置70以外の箇所で不動部分に干渉しないようになっている。すなわち、可動延長部12Bおよびメインフレーム間隔変更装置70が幅方向Dに移動しても、この箇所以外に、不動部分に対して滑動または摺動する部分はない。ここで、不動部分は、第1横架梁21a、第2横架梁21b、第3横架梁21cおよび張出梁22を含む上梁20と、不動延長部12Aを含む不動メインフレーム11Aとを有する。可動部分は、可動延長部12Bを含む可動メインフレーム11Bと、メインフレーム間隔変更装置70とを有する。
次に、図10(b)に示されるように、ワーゲンフレーム10をN番目のブロックBL上に前進させる(ステップS05)。その後、図10(c)に示されるように、トロリー装置60によって、鉄筋50(いわゆる先組鉄筋)を吊った状態で、後方すなわち端部100a側に鉄筋50を移動させる(ステップS06(鉄筋移動工程))。次に、(N+1)番目のブロックBLに対し、型枠をセットする(ステップS07)。そして、(N+1)番目のブロックBLに対し、コンクリートの打設を行う(ステップS08)。そして、Nを1増やし(ステップS09)、ステップS01の工程に戻る。すなわち、(N+1)番目のブロックBLのコンクリートの養生を行い(ステップS01)、(N+2)番目のブロックBLに用いる鉄筋を組み立てる(ステップS02)。
この鉄筋移動工程では、第1吊治具63bと第2吊治具63aとを用いて鉄筋50を吊り下げ、鉄筋50を端部100a側に引き寄せる。このとき、鉄筋50は、上記した開口Sを通過する。鉄筋50が端部100a側に引き寄せられて停止した後に、第2吊治具63aを取り外す。これと同時に、トロリー62の後端部を端部100a上に乗せ、第1吊治具63bと端部100aとによって、トロリー62および鉄筋50の自重を支える。ここでは、トロリー62と端部100aとの間に、高さ調整のための調整材65を介在させる。そして、N番目のブロックBLから突出した鉄筋に対し、鉄筋50を結束させ、固定する(ステップS06)。
以上説明した移動作業車1および橋梁100の施工方法によれば、ワーゲンフレーム10がレール2上を移動することで、張出施工が順次行われる。上梁20には、型枠支持部30が吊り下げられており、この型枠支持部30によって、コンクリートが打設されるブロックBLの荷重が支持される。また、上梁20には、鉄筋先組装置40が吊り下げられており、鉄筋先組装置40の上で、鉄筋50が組み立てられる。上記ブロックBLの養生中に鉄筋50が組み立てられることにより、鉄筋先組工法が適用され、工期が短縮されている。この移動作業車1においては、可動メインフレーム11Bは、メインフレーム間隔変更装置70によって、幅方向Dに移動する。このとき、可動メインフレーム11Bを含む可動部分が、幅方向Dに移動する。鉄筋先組装置40は、この可動部分とは異なる不動部分(すなわち可動部分の影響を受けない部分。上梁20等)に吊り下げられているので、可動メインフレーム11Bが移動する際、可動部分は、メインフレーム間隔変更装置70以外の箇所では不動部分に干渉しない。よって、可動メインフレーム11Bを支障なく移動させることができ、主桁高および主桁幅が変化する橋梁100にも対応できる。このように、可動メインフレーム11Bを含む可動部分と鉄筋先組装置40を吊り下げる不動部分である上梁20とが独立しているため、鉄筋先組工法が適用される場合でも、構造の複雑化を回避しつつ、効率的に拡幅や縮幅に対応することができる。このことは、断面が拡幅または縮幅する構造物を建造する場合でも、鉄筋先組工法における工期短縮のメリットを享受できることを意味する。また、断面が一定の構造物を建造する場合に比べても、追加される装置は最小限になっており、低コストと簡易な構成との両方を実現している。
上記実施形態とは異なり、メインフレーム間隔変更装置と引き寄せ装置との間に、互いに連結された部分または接触する部分があると仮定すると、機器の構成が複雑になってしまう。すなわち、鉄筋先組装置(足場)の吊り下げがワーゲンフレームの移動に影響されないようにするため、メインフレーム間隔変更装置と引き寄せ装置との間の構成が複雑になってしまう。上記実施形態の移動作業車1では、このような事態が回避されている。
鉄筋先組装置40は、不動メインフレーム11A上の第3横架梁21cに取り付けられた前吊材43bと、上梁20の張出梁22に取り付けられた後吊材43aとによって、吊り下げられている。メインフレーム間隔変更装置70によって可動メインフレーム11Bは移動するが、不動メインフレーム11Aは移動しない。また、上梁20も、不動メインフレーム11Aに対して固定されており、移動しない。よって、不動メインフレーム11A上の第3横架梁21cおよび上梁20の張出梁22をうまく利用して、鉄筋先組装置40を吊り下げることで、簡易な構成で、効率的に拡幅や縮幅に対応することができる。
後吊材43aは、可動メインフレーム11Bの幅方向Dの移動範囲に対して、上梁20の幅方向Dの端部側に設けられている。よって、可動メインフレーム11Bおよびメインフレーム間隔変更装置70と、後吊材43aとの干渉を回避できる。
複数の後吊材43aの間に設けられた開口Sにより、鉄筋50を既設部分に引き寄せる際に、鉄筋50と後吊材43aとの干渉を回避できる。
また、上記の施工方法では、鉄筋移動工程において、第2吊治具63aを取り外すと共に、トロリー62の後端部を端部100a上に乗せ、第1吊治具63bと端部100aとによって、トロリー62および鉄筋50の自重を支える。ワーゲンフレーム10の張り出し形状において、トロリーレール61が設けられる範囲には限界がある。すなわち、既設部分の端部の近くでは、ワーゲンフレーム10が低い位置(既設部分の上面に近い位置)に存在しており、トロリーレール61を設けるのが難しい。また、メインフレーム間隔変更工程後にワーゲンフレーム10が前進すると、トロリーレール61も前進するため、トロリー62の後端側に設けられた第2吊治具63aによって鉄筋50を吊るのが難しくなる(図10(c)参照)。鉄筋50が既設部分の端部100a側に引き寄せられて停止した後に第2吊治具63aを取り外すことで、鉄筋50が端部100a側にある場合でも、ワーゲンフレーム10を支障なく前進させられる。トロリー62および鉄筋50の自重は端部100aによって支えられるため、鉄筋50の位置が安定する。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限られない。
鉄筋先組装置40は、上梁20ではなく、不動メインフレーム11Aによって吊り下げられてもよい。鉄筋先組装置40は、上梁20および不動メインフレーム11A以外の部分に吊り下げられてもよい。不動メインフレーム11Aおよび可動メインフレーム11Bの個数は、上記形態に限られない。不動メインフレーム11Aおよび可動メインフレーム11Bは、それぞれ、一または複数設けられてもよい。
不動メインフレーム11Aを備えない移動作業車であってもよい。すなわち、メインフレーム11として、可動メインフレーム11Bのみを備えた移動作業車であってもよい。一般に、2基のメインフレームからなるワーゲンフレームが用いられることがあるが、たとえばその場合には、2基の可動メインフレーム11Bがワーゲンフレームを構成し得る。よって、不動メインフレームは設けられない。本発明は、そのような移動作業車にも適用可能である。
上記実施形態では、内側のメインフレームを固定(不動)とし、外側のメインフレームを可動とする場合について説明したが、本発明は、上記実施形態には限られない。たとえば、内側のメインフレームを可動とし、外側のメインフレームを固定(不動)とする張出施工に、本発明を適用してもよい。また、2基のメインフレームの場合に、左右どちらかが固定であり、残りが可動であるような張出施工に、本発明を適用してもよい。
本発明が適用される構造物は、橋梁100に限られず、張出施工が適用され得る構造物であれば何であってもよい。
1…移動作業車、2…レール、10…ワーゲンフレーム、11…メインフレーム、11A…不動メインフレーム、11B…可動メインフレーム、20…上梁、21a…第1横架梁、21b…第2横架梁、21c…第3横架梁、30…型枠支持部、32…吊材、33…作業足場、40…鉄筋先組装置、41…前方作業床、43a…後吊材、43b…前吊材、50…鉄筋、61…トロリーレール、62…トロリー、70…メインフレーム間隔変更装置、100…橋梁(構造物)、BL…ブロック、D…幅方向、L…張出方向、P1〜P4…箱桁、R…箱桁、S…開口。

Claims (6)

  1. 構造物の既設部分の端部から所定の張出方向に張出施工を行う移動作業車であって、
    前記既設部分の上面に配置されて前記張出方向に延びるレールと、
    前記レール上を移動可能なワーゲンフレームであって、前記張出方向に交差する前記構造物の幅方向に移動可能な可動メインフレームを有するワーゲンフレームと、
    前記ワーゲンフレーム上に配置された上梁と、
    前記上梁と前記可動メインフレームとの間に介在されて、前記上梁に対して前記可動メインフレームを前記幅方向に移動させるメインフレーム間隔変更装置と、
    前記端部よりも前記張出方向の前側に配置され、前記ワーゲンフレームまたは前記上梁によって吊り下げられる型枠支持部と、
    前記型枠支持部よりも前記張出方向の前側に配置され、前記ワーゲンフレームまたは前記上梁によって吊り下げられる鉄筋先組装置と、を備え、
    前記鉄筋先組装置は、前記メインフレーム間隔変更装置を介して前記幅方向に移動する可動部分とは異なる不動部分に吊り下げられる、移動作業車。
  2. 前記ワーゲンフレームは、前記可動メインフレームに対して前記幅方向に離間して設けられ、前記幅方向に移動しない不動メインフレームを有し、
    前記鉄筋先組装置は、前記不動メインフレームまたは前記上梁によって吊り下げられる、請求項1に記載の移動作業車。
  3. 前記鉄筋先組装置は、前記上梁に取り付けられた前吊材と、前記上梁に取り付けられた後吊材とによって吊り下げられる、請求項2に記載の移動作業車。
  4. 前記後吊材は、前記可動メインフレームの前記幅方向の移動範囲に対して、前記上梁の前記幅方向の端部側に設けられている、請求項3に記載の移動作業車。
  5. 前記後吊材は複数であり、複数の前記後吊材は前記幅方向に離間して設けられており、
    複数の後吊材の間には、前記鉄筋先組装置から前記既設部分の前記端部側に移動する鉄筋を通過させる開口が設けられている、請求項3または4に記載の移動作業車。
  6. 移動作業車を用いて構造物の既設部分の端部から所定の張出方向に張出施工を行う構造物の施工方法であって、
    前記移動作業車は、前記既設部分の上面に配置されて前記張出方向に延びるレール上を移動可能なワーゲンフレームであって、前記張出方向に交差する前記構造物の幅方向に移動可能な可動メインフレームを有するワーゲンフレームと、前記ワーゲンフレーム上に配置された上梁と、前記上梁と前記可動メインフレームとの間に介在されたメインフレーム間隔変更装置と、前記端部よりも前記張出方向の前側に配置され、前記ワーゲンフレームまたは前記上梁によって吊り下げられる型枠支持部と、前記型枠支持部よりも前記張出方向の前側に配置され、前記ワーゲンフレームまたは前記上梁によって吊り下げられる鉄筋先組装置と、を備え、
    前記メインフレーム間隔変更装置を用い、前記上梁に対して前記可動メインフレームを前記幅方向に移動させるメインフレーム間隔変更工程を含み、
    前記メインフレーム間隔変更工程において前記幅方向に移動する可動部分とは一緒に移動しない不動部分に前記鉄筋先組装置を吊り下げることにより、前記可動メインフレームが移動する際に、前記可動部分は前記メインフレーム間隔変更装置以外の箇所で前記不動部分に干渉しない、構造物の施工方法。
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