JP7029887B2 - 型枠装置、及び、コンクリートの打設方法 - Google Patents

型枠装置、及び、コンクリートの打設方法 Download PDF

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Description

本発明は、既設コンクリート上に新設コンクリートを打設するときに用いられる型枠装置と、この型枠装置を用いるコンクリートの打設方法とに関する。
特許文献1は、昇降機能を備えた足場付型枠装置を開示している。この型枠装置はコンクリート型枠と型枠支持体と作業足場枠体とを備えている。作業足場枠体は、既設コンクリートに埋設されたアンカーによって支持可能である。既設コンクリート上に新設コンクリートを打設するときには、当該打設によってコンクリート型枠が受ける荷重を、型枠支持体を介して、作業足場枠体及び前述のアンカーで支持する。
特開平08-144514号公報
しかしながら、特許文献1に開示の技術では、既設コンクリート上に新設コンクリートを打設する際にコンクリート型枠が受ける荷重を支持するために、型枠支持体や作業足場枠体などが大型化する傾向があった。
本発明は、このような実状に鑑み、型枠装置の大型化を抑制することを目的とする。
そのため本発明に係る型枠装置は、既設コンクリート上に新設コンクリートを打設するときに用いられる型枠装置である。本発明に係る型枠装置は、既設コンクリートの側部に設けられた第1アンカー部材に着脱可能に固定可能であり、かつ、既設コンクリートの側面に沿って上下に延びるレール部材と、レール部材に沿って移動可能であり、かつ、第1アンカー部材に着脱可能に固定可能な作業足場用枠体と、上端部が作業足場用枠体に接続され、かつ、下端部がレール部材に着脱可能に接続可能である、伸縮自在なジャッキと、作業足場用枠体上に設けられる型枠部材と、を含んで構成される。型枠部材は、一側が新設コンクリートに当接するパネル部材と、パネル部材の他側に設けられてパネル部材を補強する補強部材と、を備える。補強部材は、パネル部材の下端部より下方に延長された延長部を有する。前記延長部は、既設コンクリートの側部に設けられた第2アンカー部材に着脱可能に固定可能である。本発明に係る型枠装置は、前記延長部と既設コンクリートの側面との間に配置されて前記延長部と既設コンクリートの側面との間の間隔を保持する保持部材を更に含んで構成される。
本発明に係る型枠装置の第1態様では、前記延長部が第2アンカー部材に固定されているときに、第1アンカー部材よりも下位に保持部材が位置する。
本発明に係る型枠装置の第2態様では、第2アンカー部材が第1アンカー部材よりも上位に位置する。前記延長部が第2アンカー部材に固定されているときに、第2アンカー部材よりも下位に保持部材が位置し、かつ、第1アンカー部材よりも下位に保持部材が位置する
本発明に係るコンクリートの打設方法は、前述の型枠装置を用いて既設コンクリート上に新設コンクリートを打設する方法である。本発明に係るコンクリートの打設方法は、前記延長部を第2アンカー部材に固定した状態で新設コンクリートを打設すること、及び、新設コンクリートが硬化した後に、前記延長部と第2アンカー部材との固定を解除して、前述の型枠装置を上方に移動させること、を含む。
本発明によれば、パネル部材に設けられた補強部材は、パネル部材の下端部より下方に延長された延長部を有する。この延長部は、既設コンクリートの側部に設けられた第2アンカー部材に着脱可能に固定可能である。それゆえ、既設コンクリート上に新設コンクリートを打設する際にパネル部材が受ける荷重の一部分が、補強部材の延長部及び第2アンカー部材を介して既設コンクリートによって支持され得る。従って、作業足場用枠体などにとっては、当該荷重の一部分が軽減されるので、その分、型枠装置の大型化を抑制することができる。
本発明の第1実施形態における型枠装置の概略構成を示す図 同上実施形態における第1アンカー部材と第2アンカー部材とパネル部材と縦端太とレール部材との位置関係を示す図 同上実施形態におけるコンクリートの打設方法を示す図 同上実施形態におけるコンクリートの打設方法を示す図 同上実施形態におけるコンクリートの打設方法を示す図 同上実施形態におけるコンクリートの打設方法を示す図 同上実施形態におけるコンクリートの打設方法を示す図 同上実施形態におけるコンクリートの打設方法を示す図 同上実施形態におけるコンクリートの打設方法を示す図 本発明の第2実施形態におけるスペーサー部材を示す図 本発明の第3実施形態における型枠装置の概略構成を示す図
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1実施形態における型枠装置1の概略構成を示す図である。図2は、型枠装置1の上方から型枠装置1を見たときの、第1アンカー部材11と第2アンカー部材12とパネル部材21と縦端太23とレール部材5との位置関係を示す図である。尚、説明の便宜上、図1及び図2に示すように上下・前後・左右をそれぞれ規定して、以下説明する。
本実施形態では、本発明に係る型枠装置及びコンクリートの打設方法をダム堤体などのダム構造物の構築に適用した例を説明するが、本発明に係る型枠装置及びコンクリートの打設方法の適用例はこれに限らない。
本実施形態では、既設コンクリート10-1,10-2,10-3が上下に積層されてなる既設コンクリート10上の新設コンクリート打設予定領域Pに新設コンクリート18(後述する図3(イ)参照)を打設するために、型枠装置1が用いられる。型枠装置1は、既設コンクリート10の側面(後側面)10a(既設コンクリート10-1の側面(後側面)10-1a、既設コンクリート10-2の側面(後側面)10-2a、及び、既設コンクリート10-3の側面(後側面)10-3a)に沿って昇降可能である。また、型枠装置1は自昇式である。
尚、本実施形態では、既設コンクリート10の積層数が3層(既設コンクリート10-1,10-2,10-3)であるが、既設コンクリート10の積層数は3層に限らない。
既設コンクリート10-1,10-2,10-3の各々の側部(後側部)10-1b,10-2b,10-3bには、それぞれ、第1アンカー部材11と第2アンカー部材12とが埋設されている。第1アンカー部材11と第2アンカー部材12とは各々が例えばアンカーボルトである。既設コンクリート10-1,10-2,10-3の各々に関して、第2アンカー部材12は第1アンカー部材11よりも上位に位置している。第1アンカー部材11及び第2アンカー部材12は、各々の一端部が既設コンクリート10の側面10a(既設コンクリート10-1の側面10-1a、既設コンクリート10-2の側面10-2a、及び、既設コンクリート10-3の側面10-3a)から外部に露出する。第1アンカー部材11の一端部(外部に露出する部分)には、接続部材13が着脱可能に固定される。
型枠装置1は、型枠部材2と、型枠部材移動装置3と、作業足場用枠体4と、レール部材5と、ジャッキ6とを含んで構成される。
レール部材5は、既設コンクリート10の側面10a(既設コンクリート10-1の側面10-1a、既設コンクリート10-2の側面10-2a、及び、既設コンクリート10-3の側面10-3a)に沿って上下に延びている。ここで、接続部材13は、レール部材5が既設コンクリート10の側面10a(既設コンクリート10-1の側面10-1a、既設コンクリート10-2の側面10-2a、及び、既設コンクリート10-3の側面10-3a)に沿って上下方向に移動する際に当該移動を案内する機能を有する。また、レール部材5は、接続部材13に着脱可能に固定可能である。従って、レール部材5は、接続部材13を介して第1アンカー部材11に着脱可能に固定可能である。
作業足場用枠体4は、前後方向に延びて上部を構成する梁部材41と、前後方向に延びて下部を構成する梁部材42と、梁部材41,42の前端部同士を連結するように上下方向に延びる柱部材43と、梁部材41,42の後端部同士を連結するように上下方向に延びる柱部材44とからなる矩形状の枠体40を、左右方向(型枠装置1の幅方向)に間隔を空けて複数配置し、各枠体40を、左右方向に延びる適宜の梁部材(図示せず)を介して連結することによって形成される。
梁部材41の前端部には接続部材41aが設けられている。接続部材41aはレール部材5に着脱可能に固定可能である。また、接続部材41aは、梁部材41を含む作業足場用枠体4がレール部材5に沿って上下方向に移動する際に当該移動を案内する機能を有する。また、接続部材41aは、接続部材13に着脱可能に固定可能である。従って、作業足場用枠体4は、接続部材41a及び接続部材13を介して、第1アンカー部材11に着脱可能に固定可能である。
柱部材43の下部には、案内部材43aが設けられている。この案内部材43aは、柱部材43を含む作業足場用枠体4がレール部材5に沿って上下方向に移動する際に当該移動を案内する機能を有する。従って、作業足場用枠体4は、接続部材41a及び案内部材43aを介して、レール部材5に沿って上下方向に移動可能である。
本実施形態では、既設コンクリート10-1,10-2,10-3の各々について、複数の第1アンカー部材11が、左右方向(型枠装置1の幅方向)に間隔を空けて設けられている。この第1アンカー部材11の間隔は、枠体40の左右方向(型枠装置1の幅方向)での配置間隔と、レール部材5の左右方向(型枠装置1の幅方向)での配置間隔とに対応している。すなわち、上面視で、1つの枠体40及び1つのレール部材5に対して1つの第1アンカー部材11が対応するように、第1アンカー部材11が設置されている(図2参照)。
本実施形態では、1つの枠体40及び1つのレール部材5に対して1つのジャッキ6が設けられている。ジャッキ6は油圧ジャッキであり、上下方向に伸縮自在である。ジャッキ6の上端部6aは、梁部材41の前端部(又は接続部材41a)に接続されている。ジャッキ6の下端部6bは、レール部材5に着脱可能に接続可能であるように構成されている。ここで、ジャッキ6は、レール部材5の後側にてレール部材5に沿って上下に延びている。
作業足場用枠体4の上部(梁部材41上)及び下部(梁部材42上)には、それぞれ、作業足場(図示せず)が設けられている。
作業足場用枠体4上(梁部材41上)には、型枠部材2と型枠部材移動装置3とが設けられている。
型枠部材2は、パネル部材21と補強部材22とを含んで構成される。
パネル部材21は、その前側(一側)の平面部分が新設コンクリート打設予定領域Pに臨んでいる。パネル部材21の前側(一側)の平面部分は新設コンクリート18(後述する図3(イ)参照)に当接し得る。パネル部材21の後側(他側)には補強部材22が設けられている。
補強部材22は、パネル部材21を補強するものである。補強部材22は、上下方向に延びる複数の縦端太23と、左右方向(型枠装置1の幅方向)に延びる複数の横端太24とを含んで構成される。複数の縦端太23は、左右方向(型枠装置1の幅方向)に間隔を空けて平行に並んでいる。換言すれば、複数の縦端太23は、水平方向に間隔を空けて平行に並んでいる。
図2に示すように、型枠装置1を上方から見て、隣り合う縦端太23同士の間に、レール部材5が位置する。
補強部材22は延長部25を有する。この延長部25は、補強部材22のうちパネル部材21の下端部より下方に延長された部分である。延長部25は、縦端太23のうちパネル部材21の下端部より下方に延長された部分と、当該部分に連結された横端太24とによって構成される。
縦端太23のうちパネル部材21の下端部より下方に延長された部分(延長部25)は、既設コンクリート10の側部(後側部)10bに設けられた第2アンカー部材12に、連結部材(例えばシーボルト)26を介して着脱可能に固定可能である。尚、図1は、縦端太23のうちパネル部材21の下端部より下方に延長された部分(延長部25)が、既設コンクリート10-1の側部10-1bに設けられた第2アンカー部材12に連結部材26を介して着脱可能に固定された状態を示している。
延長部25は、高剛性の突き当て部材27を有する。突き当て部材27は、延長部25から既設コンクリート10の側面10a(図1では既設コンクリート10-1の側面10-1a)に向かって突出して既設コンクリート10の側面10a(図1では既設コンクリート10-1の側面10-1a)に当接可能である。ここで、本実施形態では、突き当て部材27が本発明の「保持部材」に対応して、延長部25と既設コンクリート10の側面10a(図1では既設コンクリート10-1の側面10-1a)との間に配置されて、延長部25と既設コンクリート10の側面10a(図1では既設コンクリート10-1の側面10-1a)との間の間隔を保持する機能を実現する。
図1に示すように、延長部25が連結部材26を介して第2アンカー部材12に固定されているときに、この第2アンカー部材12よりも下位に突き当て部材27が位置する。尚、突き当て部材27については、縦端太23のうちパネル部材21の下端部より下方に延長された部分と、最も下側に位置する横端太24との少なくとも一方に設けられ得る。また、本実施形態では、複数の突き当て部材27が、左右方向(型枠装置1の幅方向)に間隔を空けて設けられている。
本実施形態では、既設コンクリート10-1,10-2,10-3の各々について、複数の第2アンカー部材12が、左右方向(型枠装置1の幅方向)に間隔を空けて設けられている。この第2アンカー部材12の間隔は、縦端太23の左右方向(型枠装置1の幅方向)での配置間隔に対応している。すなわち、上面視で、1つの縦端太23に対して1つの第2アンカー部材12が対応するように、第2アンカー部材12が設置されている(図2参照)。
型枠部材移動装置3は、型枠部材2の後側(補強部材22の後側)に設けられている。型枠部材移動装置3は、走行装置31と、型枠部材支持部32と、伸縮自在なジャッキ33とを備える。
走行装置31は、作業足場用枠体4上(梁部材41上)に設けられたレール34に沿って前後方向に往復走行可能(往復移動可能)である。
型枠部材支持部32は上下方向に延びており、その下端部が走行装置31の前端部に枢支されている。型枠部材支持部32は、型枠部材2の後側(補強部材22の後側)に連結されている。
ジャッキ33は油圧ジャッキであり、型枠部材支持部32の上端部と走行装置31の後端部とを連結するように延びている。ジャッキ33を伸縮させることにより走行装置31に対する型枠部材支持部32の傾きを変更・調節することができ、ひいては、走行装置31に対する型枠部材2の傾きを変更・調節することができる。
従って、型枠部材移動装置3は、その前端部(走行装置31の前端部)の枢支軸を中心として、型枠部材支持部32を介して、型枠部材2を傾動させる傾動装置を備え、この傾動装置はジャッキ33を含んで構成されている。また、型枠部材移動装置3は、前後方向(換言すれば、既設コンクリート10に近づく方向及び既設コンクリート10から遠ざかる方向)に往復移動可能である。
本実施形態では、複数の型枠部材移動装置3が、左右方向(型枠装置1の幅方向)に間隔を空けて設けられている。
型枠装置1は、図示しない制御部を有してもよい。この制御部は、例えば、以下3つの機能のうち、少なくとも1つの機能を実現することが好ましい。
(1)型枠装置1を構成する複数のジャッキ6の全て又は一部の伸縮作動を制御する機能。
(2)型枠装置1を構成する複数のジャッキ33の全て又は一部の伸縮作動を制御する機能。
(3)型枠装置1を構成する複数の走行装置31の全て又は一部の走行を制御する機能。
型枠装置1を構成する複数のジャッキ6については、その全てを制御部によって伸縮作動制御されるように構成してもよいが、この他、一部を制御部によって伸縮作動制御されるように構成し、この一部の伸縮作動に追従して残部が伸縮するように残部が構成されてもよい。この場合は、当該一部の伸縮作動が停止しているときには当該残部が伸縮不能となるように(例えばロックがかかるように)、また、当該一部が伸縮作動を行うときには当該残部が伸縮可能なように(例えばロックが解除されるように)、制御部によって制御されることが好ましい。
型枠装置1を構成する複数のジャッキ33については、その全てを制御部によって伸縮作動制御されるように構成してもよいが、この他、一部を制御部によって伸縮作動制御されるように構成し、この一部の伸縮作動に追従して残部が伸縮するように残部が構成されてもよい。この場合は、当該一部の伸縮作動が停止しているときには当該残部が伸縮不能となるように(例えばロックがかかるように)、また、当該一部が伸縮作動を行うときには当該残部が伸縮可能なように(例えばロックが解除されるように)、制御部によって制御されることが好ましい。
型枠装置1を構成する複数の走行装置31については、その全てを制御部によって走行制御されるように構成してもよいが、この他、一部を制御部によって走行制御されるように構成し、この一部によって残部が牽引されるように構成してもよい。この場合は、当該残部については、走行しないときにはブレーキがかかって走行不能となるように、また、走行するときには当該ブレーキが解除されるように、制御部によって制御されることが好ましい。
次に、前述の図1及び図2に加えて、図3~図9を用いて、新設コンクリート18,19の打設方法を説明する。図3~図9は、新設コンクリート18,19の打設方法を示す。尚、以下の説明では、既設コンクリート10-1,10-2,10-3に埋設された第1アンカー部材11を、それぞれ、第1アンカー部材11-1,11-2,11-3と称する。また、既設コンクリート10-1に埋設された第2アンカー部材12を第2アンカー部材12-1と称する。また、新設コンクリート18に埋設される第1アンカー部材11を、第1アンカー部材11-4と称する。また、新設コンクリート18に埋設される第2アンカー部材12を、第2アンカー部材12-4と称する。
まず、図3(ア)に示すように、型枠装置1を既設コンクリート10の側面10aに設置する。このときに、パネル部材21は、その前側の平面部分が新設コンクリート打設予定領域Pに臨んでいる。また、パネル部材21の前側の平面部分には、第1アンカー部材11-4及び第2アンカー部材12-4が仮固定されている。
図3(ア)に示す状態では、縦端太23のうちパネル部材21の下端部より下方に延長された部分(延長部25)が、第2アンカー部材12-1に連結部材26を介して着脱可能に固定されている。また、突き当て部材27が既設コンクリート10-1の側面10-1aに当接している。
図3(ア)に示す状態では、レール部材5が、接続部材13を介して、第1アンカー部材11-1,11-2,11-3に着脱可能に固定されている。また、作業足場用枠体4が、接続部材41a及び接続部材13を介して、第1アンカー部材11-1に着脱可能に固定されている。また、ジャッキ6の上端部6aが、梁部材41の前端部(又は接続部材41a)に接続されている。また、ジャッキ6の下端部6bが、レール部材5に着脱可能に固定されている。
次に、図3(イ)に示すように、新設コンクリート打設予定領域Pに新設コンクリート18を打設する。この打設時にパネル部材21が受ける荷重の一部分は、補強部材22の延長部25、連結部材26、及び第2アンカー部材12-1を介して既設コンクリート10-1によって支持され得る。また、この打設時に、型枠部材2については、その下端部(第2アンカー部材12-1との連結箇所)を枢支中心として、後方に傾動させる荷重が作用するが、この荷重を、突き当て部材27が支持して、延長部25と既設コンクリート10-1の側面10-1aとの間の距離を保持するように突っ張るので、当該打設時の型枠部材2のふらつきを抑制することができる。
尚、この打設時に、パネル部材21の前側の平面部分に仮固定されていた第1アンカー部材11-4及び第2アンカー部材12-4が、新設コンクリート18に埋設される。
新設コンクリート18が硬化した後に、図4(ウ)に示すように、第1アンカー部材11-4及び第2アンカー部材12-4とパネル部材21の前側の平面部分との仮固定を解除する。また、連結部材26を撤去することで、補強部材22の延長部25と第2アンカー部材12-1との固定を解除する。そして、型枠部材移動装置3を後退させることで、型枠部材2を新設コンクリート18から取り外す。この型枠部材2の取り外し時にはジャッキ33を短縮させることで型枠部材2を傾けてもよい。このときに、第1アンカー部材11-4及び第2アンカー部材12-4は、各々の一端部が新設コンクリート18の側面(後側面)18aから外部に露出する。
次に、新設コンクリート18の側部(後側部)18bに埋設された第1アンカー部材11-4の一端部(外部に露出する部分)に、接続部材13を着脱可能に固定する。
次に、ジャッキ6の下端部6bとレール部材5との固定を解除した上で、図4(エ)に示すように、ジャッキ6を1ストローク分伸長させる。ジャッキ6を1ストローク分伸長させた後に、ジャッキ6の下端部6bをレール部材5に着脱可能に固定する。
次に、レール部材5と接続部材13との固定を解除した上で、図5(オ)に示すように、ジャッキ6を短縮させる。このジャッキ6の短縮に伴い、レール部材5が、既設コンクリート10、新設コンクリート18、及び作業足場用枠体4に対して相対的に上昇する。
次に、レール部材5を、接続部材13を介して、第1アンカー部材11-1,11-2に着脱可能に固定する。
この後、図4(エ)及び図5(オ)と同様にジャッキ6の伸縮作動を繰り返すことで、図5(カ)に示す状態まで、レール部材5が、既設コンクリート10、新設コンクリート18、及び作業足場用枠体4に対して相対的に上昇する。
次に、レール部材5を、接続部材13を介して、第1アンカー部材11-1,11-2,11-4に着脱可能に固定する。
次に、ジャッキ6の下端部6bとレール部材5とが着脱可能に固定された状態で、接続部材41aと接続部材13との固定を解除した上で、図6(キ)に示すように、ジャッキ6を1ストローク分に伸長させる。このジャッキ6の伸長に伴い、作業足場用枠体4が、既設コンクリート10、新設コンクリート18、及びレール部材5に対して相対的に上昇する。ジャッキ6を1ストローク分伸長させた後に、接続部材41aをレール部材5に着脱可能に固定する。
次に、ジャッキ6の下端部6bとレール部材5との固定を解除した上で、図6(ク)に示すように、ジャッキ6を短縮させる。ジャッキ6を短縮させた後に、ジャッキ6の下端部6bとレール部材5とを着脱可能に固定し、接続部材41aとレール部材5との固定を解除する。
この後、図6(キ)及び図6(ク)と同様にジャッキ6の伸縮作動を繰り返すことで、図7(ケ)に示す状態まで、作業足場用枠体4が、既設コンクリート10、新設コンクリート18、及びレール部材5に対して相対的に上昇する。
次に、作業足場用枠体4を、接続部材41a及び接続部材13を介して、第1アンカー部材11-4に着脱可能に固定する。
以上のようにして、新設コンクリート18の硬化後に型枠装置1の全体が上方に移動する。
次に、図8(コ)に示すように、パネル部材21の前側の平面部分が新設コンクリート打設予定領域P’に臨むように、前述の図3(ア)と同様に型枠装置1をセットして、図9(サ)に示すように、新設コンクリート打設予定領域P’に新設コンクリート19を打設する。
以上のようにして新設コンクリート18,19が打設される。また、この新設コンクリートの打設を繰り返すことで、ダム堤体などのダム構造物が構築され得る。
本実施形態によれば、型枠装置1は、既設コンクリート10上に新設コンクリート18を打設するときに用いられるものである。型枠装置1は、既設コンクリート10の側部10bに設けられた第1アンカー部材11に着脱可能に固定可能であり、かつ、既設コンクリート10の側面10aに沿って上下に延びるレール部材5と、レール部材5に沿って移動可能であり、かつ、第1アンカー部材11に着脱可能に固定可能な作業足場用枠体4と、上端部6aが作業足場用枠体4に接続され、かつ、下端部6bがレール部材5に着脱可能に接続可能である、伸縮自在なジャッキ6と、作業足場用枠体4上に設けられる型枠部材2と、を含んで構成される。型枠部材2は、一側(前側)が新設コンクリート18に当接するパネル部材21と、パネル部材21の他側(後側)に設けられてパネル部材21を補強する補強部材22と、を備える。補強部材22は、パネル部材21の下端部より下方に延長された延長部25を有する。延長部25は、既設コンクリート10の側部10bに設けられた第2アンカー部材12に着脱可能に固定可能である。それゆえ、既設コンクリート10上に新設コンクリート18を打設する際にパネル部材21が受ける荷重の一部分が、補強部材22の延長部25及び第2アンカー部材12を介して既設コンクリート10によって支持され得る。従って、作業足場用枠体4などにとっては、当該荷重の一部分が軽減されるので、その分、型枠装置1の大型化を抑制することができる。
また本実施形態によれば、型枠部材2の補強部材22の延長部25が第2アンカー部材12-1に固定されているときに、作業足場用枠体4よりも上位に第2アンカー部材12-1が位置する。また、第2アンカー部材12-1は、第1アンカー部材11-1よりも上位に位置する。それゆえ、既設コンクリート10のうち第1アンカー部材11-1よりも上側の部分で(すなわち、既設コンクリート10のうち新設コンクリート打設予定領域Pに近い部分で)、型枠部材2の補強部材22の延長部25を固定することができる。
また本実施形態によれば、型枠装置1は、型枠部材2の補強部材22の延長部25と既設コンクリート10の側面10aとの間に配置されて延長部25と既設コンクリート10の側面10aとの間の間隔を保持する保持部材(突き当て部材27)を含んで構成される。型枠部材2の補強部材22の延長部25が第2アンカー部材12-1に固定されているときに、第2アンカー部材12-1よりも下位に保持部材(突き当て部材27)が位置する。従って、新設コンクリート18の打設時に、型枠部材2については、その下端部(第2アンカー部材12-1との連結箇所)を枢支中心として、後方に傾動させる荷重が作用するが、この荷重を、保持部材(突き当て部材27)が支持して、延長部25と既設コンクリート10-1の側面10-1aとの間の距離を保持するように突っ張るので、当該打設時の型枠部材2のふらつきを抑制することができる。
また本実施形態によれば、型枠部材2の補強部材22の延長部25は、既設コンクリート10の側面10aに向かって突出して既設コンクリート10の側面10aに当接可能な突き当て部材27を有する。型枠部材2の補強部材22の延長部25が第2アンカー部材12-1に固定されているときに、第2アンカー部材12-1よりも下位に突き当て部材27が位置する。従って、新設コンクリート18の打設時に、型枠部材2については、その下端部(第2アンカー部材12-1との連結箇所)を枢支中心として、後方に傾動させる荷重が作用するが、この荷重を、突き当て部材27が支持して、延長部25と既設コンクリート10-1の側面10-1aとの間の距離を保持するように突っ張るので、当該打設時の型枠部材2のふらつきを抑制することができる。
また本実施形態によれば、補強部材22は、上下方向に延びる複数の縦端太23を含んで構成される。縦端太23は、水平方向に互いに間隔を空けて並んでいる。型枠部材2の補強部材22の延長部25は、縦端太23のうちパネル部材21の下端部より下方に延長された部分により構成されている。型枠装置1を上方から見て、隣り合う縦端太23同士の間に、レール部材5が位置する(図2参照)。これにより、型枠部材2の補強部材22の延長部25とレール部材5との接触を防止することができる。
また本実施形態によれば、型枠装置1を用いて既設コンクリート10上に新設コンクリート18を打設する方法は、型枠部材2の補強部材22の延長部25を第2アンカー部材12-1に固定した状態で新設コンクリート18を打設すること(図3参照)、及び、新設コンクリート18が硬化した後に、型枠部材2の補強部材22の延長部25と第2アンカー部材12-1との固定を解除して、型枠装置1を上方に移動させること(図4~図9参照)を含む。それゆえ、既設コンクリート10上に新設コンクリート18を打設する際にパネル部材21が受ける荷重の一部分が、補強部材22の延長部25及び第2アンカー部材12を介して既設コンクリート10によって支持され得る。従って、作業足場用枠体4などにとっては、当該荷重の一部分が軽減されるので、その分、型枠装置1の大型化を抑制することができる。
図10は、本発明の第2実施形態におけるスペーサー部材29を示す図である。
図1に示した前述の第1実施形態と異なる点について説明する。
本実施形態では、前述の突き当て部材27の代わりとして、型枠装置1が、高剛性のスペーサー部材29を備えている。スペーサー部材29は、型枠部材2の補強部材22の延長部25と既設コンクリート10-1の側面10-1a(既設コンクリート10の側面10a)との間に介装される。ここで、本実施形態では、スペーサー部材29が本発明の「保持部材」に対応して、延長部25と既設コンクリート10の側面10a(図1では既設コンクリート10-1の側面10-1a)との間に配置されて、延長部25と既設コンクリート10の側面10a(図1では既設コンクリート10-1の側面10-1a)との間の間隔を保持する機能を実現する。
スペーサー部材29については、縦端太23のうちパネル部材21の下端部より下方に延長された部分と、最も下側に位置する横端太24との少なくとも一方に当接可能である。また、スペーサー部材29については、型枠部材2の補強部材22の延長部25と、最も下側に位置する横端太24との少なくとも一方に固定されて、型枠部材2と一体的に傾動・移動可能であってもよい。
本実施形態では、複数のスペーサー部材29が、左右方向(型枠装置1の幅方向)に間隔を空けて設けられている。
特に本実施形態によれば、型枠装置1は、型枠部材2の補強部材22の延長部25と既設コンクリート10-1の側面10-1a(既設コンクリート10の側面10a)との間に介装されるスペーサー部材29(保持部材)を含んで構成される。型枠部材2の補強部材22の延長部25が第2アンカー部材12-1に固定されているときに、第2アンカー部材12-1よりも下位にスペーサー部材29が位置する。従って、新設コンクリート18の打設時に、型枠部材2については、その下端部(第2アンカー部材12-1との連結箇所)を枢支中心として、後方に傾動させる荷重が作用するが、この荷重を、スペーサー部材29が支持して、延長部25と既設コンクリート10-1の側面10-1aとの間の距離を保持するように突っ張るので、当該打設時の型枠部材2のふらつきを抑制することができる。
尚、本実施形態において、型枠装置1が前述の突き当て部材27を備えてもよいことは言うまでもない。
図11は、本発明の第3実施形態における型枠装置1の概略構成を示す図である。
図1に示した前述の第1実施形態と異なる点について説明する。
本実施形態では、既設コンクリート10-1,10-2,10-3の各々の側部(後側部)10-1b,10-2b,10-3bの上部に、第1アンカー部材11及び第2アンカー部材12が埋設されている。
本実施形態では、前述の第1実施形態に比べて、型枠部材2の補強部材22の延長部25が下方に長く延びている。すなわち、本実施形態では、前述の第1実施形態に比べて、縦端太23が下方に長く延びている。
それゆえ、本実施形態では、型枠部材2の補強部材22の延長部25が連結部材26を介して既設コンクリート10-1の第2アンカー部材12に固定されているときに、左右方向(型枠装置1の幅方向)で見て、縦端太23の下端部(延長部25)とレール部材5の上端部とがオーバーラップする。
本実施形態では、型枠部材2の補強部材22の延長部25が連結部材26を介して既設コンクリート10-1の第2アンカー部材12に固定されているときに、この第2アンカー部材12が、作業足場用枠体4よりも上位に位置する。
本実施形態では、型枠部材2の補強部材22の延長部25が連結部材26を介して既設コンクリート10-1の第2アンカー部材12に固定されているときに、作業足場用枠体4の梁部材41(すなわち、作業足場用枠体4の上部)よりも下位に突き当て部材27(前述の保持部材)が位置する。
本実施形態では、型枠部材2の補強部材22の延長部25が連結部材26を介して既設コンクリート10-1の第2アンカー部材12に固定されているときに、既設コンクリート10-1の第1アンカー部材11及び第2アンカー部材12よりも下位に突き当て部材27が位置する。
従って、本実施形態では、前述の第1実施形態に比べて、既設コンクリート10-1の第2アンカー部材12と突き当て部材27との間の距離を長くすることができる。ゆえに、新設コンクリート打設予定領域Pへの新設コンクリートの打設時に、パネル部材21に、コンクリート打設による荷重が作用した場合に、第2アンカー部材12に引張方向に力が作用して、突き当て部材27に圧縮方向の力が作用するが、既設コンクリート10-1の第2アンカー部材12と突き当て部材27との間の距離を長くした分、突き当て部材27が、延長部25と既設コンクリート10-1の側面10-1aとの間の間隔を容易に保持することができ、ひいては、パネル部材21の変位を抑制して姿勢を安定化することができる。
特に本実施形態によれば、型枠部材2の補強部材22の延長部25が既設コンクリート10-1の第2アンカー部材12に固定されているときに、既設コンクリート10-1の第1アンカー部材11よりも下位に保持部材(突き当て部材27)が位置する。それゆえ、型枠部材2の補強部材22の延長部25が既設コンクリート10-1の第2アンカー部材12に固定されているときに、既設コンクリート10-1の第2アンカー部材12と突き当て部材27との間の距離を長くすることができ、ひいては、突き当て部材27が、延長部25と既設コンクリート10-1の側面10-1aとの間の間隔を容易に保持することができる。従って、パネル部材21の変位を抑制して姿勢を安定化することができる。
尚、本実施形態において、突き当て部材27の代わりとして、又は、突き当て部材27に加えて、型枠装置1が前述のスペーサー部材29を備えてもよいことは言うまでもない。
前述の第1~第3実施形態では、ジャッキ33は油圧ジャッキであるが、ジャッキ33の構成はこれに限らず、例えば、手動操作可能な機械式ジャッキであってもよい。
前述の第1~第3実施形態では、既設コンクリート10の側面10aが水平面に対して略垂直になっているが、この他、既設コンクリート10の側面10aが水平面に対して傾斜している場合であっても、型枠装置1を用いて新設コンクリート18の打設を行うことができることは明らかである。
前述の第1~第3実施形態では、本発明に係る型枠装置及びコンクリートの打設方法をダム堤体などのダム構造物の構築に適用した例を説明したが、本発明に係る型枠装置及びコンクリートの打設方法の適用例はこれに限らない。例えば、橋脚などのコンクリート構造物の構築に、本発明に係る型枠装置及びコンクリートの打設方法を適用してもよい。
図示の実施形態はあくまで本発明を例示するものであり、本発明は、説明した実施形態により直接的に示されるものに加え、特許請求の範囲内で当業者によりなされる各種の改良・変更を包含するものであることは言うまでもない。
尚、出願当初の請求項は以下の通りであった。
[請求項1]
既設コンクリート上に新設コンクリートを打設するときに用いられる型枠装置であって、
前記既設コンクリートの側部に設けられた第1アンカー部材に着脱可能に固定可能であり、かつ、前記既設コンクリートの側面に沿って上下に延びるレール部材と、
前記レール部材に沿って移動可能であり、かつ、前記第1アンカー部材に着脱可能に固定可能な作業足場用枠体と、
上端部が前記作業足場用枠体に接続され、かつ、下端部が前記レール部材に着脱可能に接続可能である、伸縮自在なジャッキと、
前記作業足場用枠体上に設けられる型枠部材と、
を含んで構成され、
前記型枠部材は、
一側が前記新設コンクリートに当接するパネル部材と、
前記パネル部材の他側に設けられて前記パネル部材を補強する補強部材と、
を備え、
前記補強部材は、前記パネル部材の下端部より下方に延長された延長部を有し、
前記延長部は、前記既設コンクリートの側部に設けられた第2アンカー部材に着脱可能に固定可能である、型枠装置。
[請求項2]
前記第2アンカー部材は、前記第1アンカー部材よりも上位に位置する、請求項1に記載の型枠装置。
[請求項3]
前記延長部と前記既設コンクリートの側面との間に配置されて前記延長部と前記既設コンクリートの側面との間の間隔を保持する保持部材を更に含んで構成される、請求項1又は請求項2に記載の型枠装置。
[請求項4]
前記延長部が前記第2アンカー部材に固定されているときに、該第2アンカー部材よりも下位に前記保持部材が位置する、請求項3に記載の型枠装置。
[請求項5]
前記延長部が前記第2アンカー部材に固定されているときに、前記第1アンカー部材よりも下位に前記保持部材が位置する、請求項3又は請求項4に記載の型枠装置。
[請求項6]
前記補強部材は、上下方向に延びる複数の縦端太を含んで構成され、
前記縦端太は、水平方向に互いに間隔を空けて並んでおり、
前記延長部は、前記縦端太のうち前記パネル部材の下端部より下方に延長された部分により構成され、
前記型枠装置を上方から見て、隣り合う縦端太同士の間に、前記レール部材が位置する、請求項1~請求項5のいずれか1つに記載の型枠装置。
[請求項7]
請求項1~請求項6のいずれか1つに記載の型枠装置を用いて前記既設コンクリート上に前記新設コンクリートを打設する方法であって、
前記延長部を前記第2アンカー部材に固定した状態で前記新設コンクリートを打設すること、及び、
前記新設コンクリートが硬化した後に、前記延長部と前記第2アンカー部材との固定を解除して、前記型枠装置を上方に移動させること、
を含む、コンクリートの打設方法。
1 型枠装置
2 型枠部材
3 型枠部材移動装置
4 作業足場用枠体
5 レール部材
6 ジャッキ
6a 上端部
6b 下端部
10,10-1,10-2,10-3 既設コンクリート
10a,10-1a,10-2a,10-3a 側面
10b,10-1b,10-2b,10-3b 側部
11,11-1,11-2,11-3,11-4 第1アンカー部材
12,12-1,12-4 第2アンカー部材
13 接続部材
18 新設コンクリート
18a 側面
18b 側部
19 新設コンクリート
21 パネル部材
22 補強部材
23 縦端太
24 横端太
25 延長部
26 連結部材
27 突き当て部材
29 スペーサー部材
31 走行装置
32 型枠部材支持部
33 ジャッキ
34 レール
40 枠体
41,42 梁部材
41a 接続部材
43,44 柱部材
43a 案内部材
P,P’ 新設コンクリート打設予定領域

Claims (4)

  1. 既設コンクリート上に新設コンクリートを打設するときに用いられる型枠装置であって、
    前記既設コンクリートの側部に設けられた第1アンカー部材に着脱可能に固定可能であり、かつ、前記既設コンクリートの側面に沿って上下に延びるレール部材と、
    前記レール部材に沿って移動可能であり、かつ、前記第1アンカー部材に着脱可能に固定可能な作業足場用枠体と、
    上端部が前記作業足場用枠体に接続され、かつ、下端部が前記レール部材に着脱可能に接続可能である、伸縮自在なジャッキと、
    前記作業足場用枠体上に設けられる型枠部材と、
    を含んで構成され、
    前記型枠部材は、
    一側が前記新設コンクリートに当接するパネル部材と、
    前記パネル部材の他側に設けられて前記パネル部材を補強する補強部材と、
    を備え、
    前記補強部材は、前記パネル部材の下端部より下方に延長された延長部を有し、
    前記延長部は、前記既設コンクリートの側部に設けられた第2アンカー部材に着脱可能に固定可能であり、
    前記型枠装置は、前記延長部と前記既設コンクリートの側面との間に配置されて前記延長部と前記既設コンクリートの側面との間の間隔を保持する保持部材を更に含んで構成され、
    前記延長部が前記第2アンカー部材に固定されているときに、前記第1アンカー部材よりも下位に前記保持部材が位置する、型枠装置。
  2. 既設コンクリート上に新設コンクリートを打設するときに用いられる型枠装置であって、
    前記既設コンクリートの側部に設けられた第1アンカー部材に着脱可能に固定可能であり、かつ、前記既設コンクリートの側面に沿って上下に延びるレール部材と、
    前記レール部材に沿って移動可能であり、かつ、前記第1アンカー部材に着脱可能に固定可能な作業足場用枠体と、
    上端部が前記作業足場用枠体に接続され、かつ、下端部が前記レール部材に着脱可能に接続可能である、伸縮自在なジャッキと、
    前記作業足場用枠体上に設けられる型枠部材と、
    を含んで構成され、
    前記型枠部材は、
    一側が前記新設コンクリートに当接するパネル部材と、
    前記パネル部材の他側に設けられて前記パネル部材を補強する補強部材と、
    を備え、
    前記補強部材は、前記パネル部材の下端部より下方に延長された延長部を有し、
    前記延長部は、前記既設コンクリートの側部に設けられた第2アンカー部材に着脱可能に固定可能であり、
    前記第2アンカー部材は、前記第1アンカー部材よりも上位に位置し、
    前記型枠装置は、前記延長部と前記既設コンクリートの側面との間に配置されて前記延長部と前記既設コンクリートの側面との間の間隔を保持する保持部材を更に含んで構成され、
    前記延長部が前記第2アンカー部材に固定されているときに、該第2アンカー部材よりも下位に前記保持部材が位置し、かつ、前記第1アンカー部材よりも下位に前記保持部材が位置する、型枠装置。
  3. 前記補強部材は、上下方向に延びる複数の縦端太を含んで構成され、
    前記縦端太は、水平方向に互いに間隔を空けて並んでおり、
    前記延長部は、前記縦端太のうち前記パネル部材の下端部より下方に延長された部分により構成され、
    前記型枠装置を上方から見て、隣り合う縦端太同士の間に、前記レール部材が位置する、請求項1又は請求項2に記載の型枠装置。
  4. 請求項1~請求項3のいずれか1つに記載の型枠装置を用いて前記既設コンクリート上に前記新設コンクリートを打設する方法であって、
    前記延長部を前記第2アンカー部材に固定した状態で前記新設コンクリートを打設すること、及び、
    前記新設コンクリートが硬化した後に、前記延長部と前記第2アンカー部材との固定を解除して、前記型枠装置を上方に移動させること、
    を含む、コンクリートの打設方法。
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