JPH09184108A - コンクリート橋の架設方法と、その架設方法に用いられる支持具及び送り桁 - Google Patents

コンクリート橋の架設方法と、その架設方法に用いられる支持具及び送り桁

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JPH09184108A
JPH09184108A JP96496A JP96496A JPH09184108A JP H09184108 A JPH09184108 A JP H09184108A JP 96496 A JP96496 A JP 96496A JP 96496 A JP96496 A JP 96496A JP H09184108 A JPH09184108 A JP H09184108A
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由幸 小原
Yoshikiyo Aoki
義清 青木
Kunio Hihara
邦夫 日原
Kenichiro Uchiyama
健一郎 内山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 橋本体の架設設備の更なる軽量化を図ること
ができるコンクリート橋の架設方法と、その方法に用い
られる支持具及び送り桁を提供する。 【解決手段】 現場打ちコンクリート打設で形成される
ブロックB1、B2、B1’、B2’等のブロックにプ
レストレスを加えて連設し橋本体3を架設していく所謂
P&Z工法において、一対の型枠装置30、40を吊下
げる送り桁20が、橋脚1上に既設された前方既設部5
の両端部に架台8、9を介して載置された際に、その送
り桁20の前記架台8、9間の部分の内、橋架設方向に
離間された複数箇所に、それぞれ緊結具50、60を下
向きの支持力を加えるように張設し、送り桁20を送り
桁本体22とその内部を摺動自在な二個の補剛桁24、
26とから構成して、補剛桁24、26を架台8、9付
近に配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリート打設
されて形成されるブロックを連設して橋本体を架設して
いくコンクリート橋の架設方法と、その架設方法に用い
られる支持具及び送り桁に係わり、特に、橋本体の架設
設備の更なる軽量化を図ることができるコンクリート橋
の架設方法と、その架設方法に用いられる支持具及び送
り桁に関する。
【0002】
【従来の技術】コンクリート橋の架設方法の一つには、
例えば、西ドイツのポレンスキー・ツェルナー社が開発
したP&Z工法がある。このP&Z工法は、図19に示
すように、橋本体3の後方既設部5’に架台7を配置さ
せ、橋本体3の後方既設部5’に対して離間されて橋脚
1上に設けられた橋本体3の前方既設部5の橋架設方向
(図中矢印A、B方向)の両端部にも、架台8、9をそ
れぞれ配置させ、送り桁11を架台7、8、9に載置さ
せて橋架設方向(図中矢印A、B方向)に延在させ、送
り桁11の橋本体3の前方既設部5より橋架設方向の前
方(図中矢印A方向)及び後方(図中矢印B方向)に当
たる部分に、橋本体3の一ブロックB1、B1’、B
2、B2’、…(以下、ブロックB1、B1’、B2、
B2’、…の総称符号をBn、Bn’(nは自然数)と
する。)を形成する一対の型枠装置13、15を、その
内部に形成されたコンクリート打設空間を橋本体3の前
方既設部5の両端部に延在させるように移動させて吊下
げ、そのコンクリート打設空間にコンクリートを打設し
てブロックBn、Bn’を橋本体3の前方既設部5の両
端部に連設形成し、ブロックBn、Bn’を橋本体3の
前方既設部5の両端部に押圧するようにプレストレスを
加え、このブロックBn、Bn’を橋本体3の前方既設
部5の両端部として、その前方既設部5を橋架設方向
(図中矢印A、B方向)に張り出させて延在形成する工
程を有している。
【0003】この工程では、図20に示すように、橋本
体3の前方既設部5が橋架設方向に大きく張り出されて
形成された後、更に前方既設部5を張り出させて延在形
成する際に、図19の型枠装置13、15への図20の
下向きのコンクリート打設荷重F1、F2と、その荷重
F1、F2を前方既設部5の両端部で支持する図19の
架台8、9による図20の上向きの支持力R1、R2
と、図19に示す橋本体3の後方既設部5’で支持する
架台7による図20の上向きの支持力R3とにより、送
り桁11の橋架設方向のほぼ全域に渡ってほぼ均等な曲
げモーメントMが加わる。このため、送り桁11は、送
り桁11の橋架設方向の軸線に直交する断面である縦断
面の断面剛性及び送り桁11の高さが全域に渡ってほぼ
均等である。よって、送り桁11の重量分布は、全域に
渡ってほぼ均等になっている。
【0004】また、平面視形状が曲線状をなす平面曲線
橋を形成する場合には、送り桁11の設計方法により送
り桁11にねじりモーメントが生じることもある。この
ため、この送り桁11の断面剛性は、ねじりモーメント
を受けない場合に比して大きく設定され、その分、送り
桁11の重量も大きい。更に、幅広の橋の場合には、図
19の型枠装置13、15の幅(即ち、図19紙面に直
交する方向の幅寸法)も大きくなるので、この型枠装置
13、15及び型枠装置13、15に打設されるコンク
リートの重量を支持する送り桁11の断面剛性や縦断面
寸法も大きくなる。よって、送り桁11の重量はより増
大される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、そのようなコ
ンクリート橋の架設方法では、特に、長大スパン橋で
は、送り桁長さが長くなり、かつ必要な断面剛性をほぼ
すべての断面で必要とするため、送り桁全重量が重くな
り、その費用も多大になり、更には橋脚1上への設置作
業も難しいという不都合がある。
【0006】本発明は、上記事情に鑑み、橋本体の架設
設備の更なる軽量化を図ることができるコンクリート橋
の架設方法と、その架設方法に用いられる支持具及び送
り桁を提供することを目的としている。軽量化を図るこ
とにより、設備費用の軽減も可能であり、橋本体に対し
て架設設備を仮設することによる橋本体設計上の影響を
少なくできる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の第一の発明のコ
ンクリート橋の架設方法では、橋本体の後方既設部に対
して離間されて橋脚上に設けられた橋本体の前方既設部
の橋架設方向の両端部に架台をそれぞれ配置させ、送り
桁を架台に載置させて後方既設部から前方既設部に延在
させ、送り桁を前方既設部から橋架設方向の前方に突出
させ、橋本体の前方既設部より橋架設方向の後方及び前
方に当たる送り桁の部分に、橋本体の一ブロックに対応
するコンクリート打設空間を形成する型枠装置を、それ
ぞれ、コンクリート打設空間が橋本体の前方既設部の後
端部及び前端部に延在されるように移動させて吊下げ、
コンクリート打設空間にコンクリートを打設してブロッ
クを橋本体の前方既設部の後端部及び前端部に連設形成
し、当該ブロックを橋本体の前方既設部の両端部とし、
橋本体の前方既設部を橋架設方向の後方及び前方に延在
形成するようにして橋本体を架設するコンクリート橋の
架設方法であって、送り桁の前方既設部の両端部にそれ
ぞれ配置された架台の間の部分の内、橋架設方向に離間
された複数箇所に、それぞれ下向きの支持力を加えて、
送り桁を支持することを特徴とする。即ち、型枠装置の
コンクリート打設空間にコンクリートを打設した時の荷
重は、前方既設部の橋架設方向の両端部に配置された架
台により受けられ、その荷重により送り桁に生じる曲げ
モーメントは、送り桁の前方既設部の両端部にそれぞれ
配置された架台の間の部分の内、橋架設方向に離間され
た複数箇所に加えられた下向きの支持力によって受けら
れる。このため、送り桁において支持力が加えられた複
数箇所の間に生じる曲げモーメントが極端に低減され或
いは無くなる。
【0008】本発明の第二の発明は、第一の発明のコン
クリート橋の架設方法に用いられ、送り桁の前方既設部
の両端部にそれぞれ配置された架台の間の部分の内、橋
架設方向に離間された複数箇所に、それぞれ下向きの支
持力を加えて、送り桁を支持する支持具であって、送り
桁と橋本体の前方既設部との間に張り設けられる緊結具
であることを特徴とする。即ち、送り桁と橋本体の前方
既設部との間への取り付けが簡便である。
【0009】本発明の第三の発明は、第一の発明のコン
クリート橋の架設方法に用いられる送り桁であって、送
り桁本体と、送り桁本体に橋架設方向に移動自在に装着
され、送り桁の剛性を高める補剛桁とからなることを特
徴とする。即ち、橋本体の前方既設部が延在形成される
と共に、送り桁を支持する架台が橋架設方向に移動さ
れ、その架台の送り桁本体に対する位置が変わっても、
補剛桁を移動させることで、送り桁において最大曲げモ
ーメントが生じる架台付近の剛性が容易且つ迅速に高め
られる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づき説明する。図1に示すように、本実施形態のコ
ンクリート橋の架設方法は、P&Z工法を改良したもの
である。まず、このコンクリート橋の架設方法に用いら
れる架設設備100の構成を、その施工途中の状態で説
明する。
【0011】橋本体3は、概して橋架設方向の(前方即
ち図中矢印A方向)に順次架設形成されており、既に形
成された橋本体3の後方(即ち図中矢印B方向)の後方
既設部5’に対して、前方に隣接する橋脚1上には、橋
架設方向の双方向(矢印A、B方向)に張り出されるよ
うに既にコンクリート打設されて形成された前方既設部
5が設けられている。
【0012】図1の状態では、前方既設部5は、橋脚1
の上端に形成された柱頭部ブロックB0と、柱頭部ブロ
ックB0の前方に形成された第一前方ブロックB1と、
その第一前方ブロックB1の前方に連設形成された第二
前方ブロックB2と、柱頭部ブロックB0の後方に形成
された第一後方ブロックB1’と、その第一後方ブロッ
クB1’の後方に連設形成された第二後方ブロックB
2’とからなっている。これら第一前方ブロックB1、
第二前方ブロックB2、第一後方ブロックB1’、第二
後方ブロックB2’はそれぞれ橋本体3の一ブロックで
ある。
【0013】架設設備100は、後方既設部5’の前端
部に載置された第一の架台7と、橋脚1上の前方既設部
5の第二後方ブロックB2’の後端部に載置された第二
の架台8と、第二前方ブロックB2の前端部に載置され
た第三の架台9と、第一、第二、第三の架台7、8、9
に載置され、前方既設部5より後方(図中矢印B方向)
及び前方(図中矢印A方向)に延在される送り桁20
と、送り桁20に後方及び前方に移動自在に吊下げら
れ、前方既設部5の後方及び前方にそれぞれ配置され、
橋本体3の第一後方ブロックB1’、第一前方ブロック
B1、第二後方ブロックB2’、第二前方ブロックB2
等の一ブロックに対応する図12に示すコンクリート打
設空間S1’、S1、図14に示すコンクリート打設空
間S2’、S2等のコンクリート打設空間を形成し、当
該コンクリート打設空間を図1の前方既設部5の両端部
に延在配置させる二個の型枠装置30、40と、送り桁
20の第二の架台8より橋脚1側の部分と橋本体3の前
方既設部5の第一、第二後方ブロックB1’、B2’と
の間に多数本張り設けられた支持具としての後方の緊結
具50と、緊結具50から橋架設方向(即ち図中矢印
A、B方向)に離間されて配置され、送り桁20の第三
の架台9より橋脚1側の部分と橋本体3の前方既設部5
の第一、第二前方ブロックB1、B2との間に多数本張
り設けられた支持具としての前方の緊結具60と、図1
3に示すように第二、第三の架台8、9を移動させる際
に送り桁20の下に配置され、送り桁20を支持する中
間支柱70とからなっている。
【0014】図1に示すように、第一の架台7は、送り
桁20に固定されて取り付けられている。第二、第三の
架台8、9は、橋架設方向に移動自在に設けられてい
る。
【0015】送り桁20は、橋架設方向に延在され、第
一、第二、第三の架台7、8、9に載置される送り桁本
体22と、送り桁本体22に橋架設方向に移動自在に装
着された二個の補剛桁24、26と、図7に示すように
送り桁本体22の前端部下面に取り付けられる補助支柱
28とからなっている。
【0016】送り桁本体22は、図3に示すようにその
一例として縦断面形状が三角形の筒状をなすトラス構造
体であり、図4に示すように、この送り桁本体22は、
橋架設方向に延在され、幅方向に水平に離間されて並設
される一対の底部フランジ22a、22bと、一対の底
部フランジ22a、22bの中間の上方に配置され、橋
架設方向に延在される頂部フランジ22cと、一対の底
部フランジ22a、22b間に固設される底板22d
と、一対の底部フランジ22a、22bと頂部フランジ
22cとの間に多数固設され、図1に示すように、橋架
設方向にトラス状に配置される多数のリブ22eとから
なっている。
【0017】二個の補剛桁24、26は、それぞれ、図
4に示すように、送り桁本体22の内部に橋架設方向に
摺動自在に配置され、図1に示すように、後方の補剛桁
24は、第二の架台8を中心として配置され、後方の型
枠装置30の後端から後方の緊結具50の前端までの長
さを有している。前方の補剛桁26は、第三の架台9を
中心として配置され、前方の型枠装置40の前端から前
方の緊結具60の後端までの長さを有している。
【0018】更に詳述すれば、二個の補剛桁24、26
は、それぞれ、図4に示すように、橋架設方向(図4紙
面に直交する方向)に延在され、幅方向に水平に離間さ
れて並設される一対の底部フランジ24a、24b、2
6a、26bと、一対の底部フランジ24a、24b、
26a、26bの中間の上方に配置され、橋架設方向に
延在される頂部フランジ24c、26cと、一対の底部
フランジ24a、24b、26a、26b間に固設され
る底板24d、26dと、一対の底部フランジ24a、
24b、26a、26bと頂部フランジ24c、26c
との間に多数固設され、図1に示すように、橋架設方向
にトラス状に配置される多数のリブ24e、26eとか
らなっている。図4の底板24d、26dは、トラス状
に配置されるリブ構造体であってもよい。また、補剛桁
24、26の底部フランジ24a、24b、26a、2
6bは、送り桁本体22の底部フランジ22a、22b
の内面である上面に橋架設方向に摺動自在に当接され、
補剛桁24、26の頂部フランジ24c、26cは、送
り桁本体22の頂部フランジ22cの内面である下面に
橋架設方向に摺動自在に当接されている。
【0019】図3に示すように、型枠装置30、40
は、送り桁20の送り桁本体22を囲む枠状を成し、送
り桁本体22に対して橋架設方向に移動自在な吊り枠3
2、42と、吊り枠32、42の下端に吊下げられ、内
部に角筒状のコンクリート打設空間S1’、S2’、
…、S1、S2、…を形成する型枠34、44とからな
っている。型枠34、44は、角筒状のコンクリート打
設空間S1’、S2’、…、S1、S2、…の外面を形
成する外型枠36、46と、コンクリート打設空間S
1’、S2’、…、S1、S2、…の内面を形成する内
型枠38、48とからなっている。また、外型枠36、
46の底部36a、46aは、開閉自在である。
【0020】図2に示すように、各緊結具50、60
は、PC鋼棒52、62と、PC鋼棒52、62の上端
を送り桁本体22の底部フランジ22a、22bに取り
付ける上端取付金具54、64と、PC鋼棒52、62
の下端を橋本体3の前方既設部5に取り付ける下端取付
金具56、66とからなっている。
【0021】架設設備100等は以上のような構成を有
している。
【0022】以下に、架設設備100を用いたコンクリ
ート橋の架設方法について説明する。まず、図7に示す
ように、既に形成された橋本体3の後方(即ち図中矢印
B方向)の後方既設部5’に載置された架設設備100
を、その前方(即ち図中矢印A方向)に離間させた橋脚
1上に移動させる。この架設設備100の径間移動は次
のようにして行なわれる。
【0023】尚、径間移動前では、第一、第二、第三の
架台7、8、9は、共に後方既設部5’の上面に設けら
れており、第一、第二、第三の架台7、8、9は、その
順で橋架設方向(図中矢印A、B方向)の前方(矢印A
方向)に向けて並べられる。送り桁20は、その第一、
第二、第三の架台7、8、9に載置されて支持されてお
り、橋架設方向に延在されている。また、二個の型枠装
置30、40は、送り桁20の橋架設方向(即ち図中矢
印A、B方向)の両端部にそれぞれ吊下げられている。
【0024】そこで、二個の型枠装置30、40を、送
り桁20の中央部に移動させる。この中央部は、後方既
設部5’を支持する橋脚1’の直上である。
【0025】次に、図8に示すように、第一、第二、第
三の架台7、8、9の盛り替えを行なって、第二、第三
の架台8、9を、後方既設部5’の前端部に移動させ
る。そして、送り桁20及び送り桁20に固定されてい
る第一の架台7を前方(矢印A方向)に移動させ、送り
桁20の前端部を前方の橋脚1の上方に位置決めする。
この際には、送り桁20のほぼ前半分が片持ち支持され
ることとなり、図17に示すように、送り桁20の第三
の架台9付近に自重による大きな曲げモーメントMaが
生じる。そこで、送り桁20を前方へ移動させる前に、
予め補剛桁24、26を、送り桁本体22の第三の架台
9付近に移動させておく。この補剛桁24、26の移動
作業は、補剛桁24、26が送り桁本体22に対して摺
動自在に収納されているので、容易且つ迅速に行なうこ
とができる。
【0026】すると、送り桁本体22と補剛桁24、2
6とが重なった部分は、断面剛性が向上される。また、
補剛桁24、26の図4に示す底部フランジ24a、2
4b、26a、26b、頂部フランジ24c、26cに
より送り桁本体22の底部フランジ22a、22b、頂
部フランジ22cの内面が支持されているので、図17
の曲げモーメントMaが加わった際の図4の送り桁本体
22の底部フランジ22a、22b、頂部フランジ22
c間の間隔の保持力を向上することができる。これによ
り、図8の送り桁20の第三の架台9付近の耐力を向上
することができる。
【0027】このため、送り桁本体22は、図17の最
大曲げモーメントMaに対応する断面剛性を必要とせ
ず、補剛桁24、26の端で生じる曲げモーメントMb
に対応する断面剛性を有していればよい。
【0028】次に、図8に示すように、送り桁20の前
端に設けられた補助支柱28を前方の橋脚1に設置させ
て、送り桁20の前端部を支持させる。この際、二個の
型枠装置30、40は、送り桁20のバランス等を考慮
して、橋脚1’の直上で保持されている。
【0029】送り桁20の前端部が前方の橋脚1に支持
されたなら、図9に示すように、送り桁20の前端部に
前方の型枠装置40を移動させ、この型枠装置40にコ
ンクリートを現場打ちして橋脚1の上端に柱頭部ブロッ
クB0を施工する。
【0030】柱頭部ブロックB0が施工されたなら、図
10に示すように、柱頭部ブロックB0の上面に第三の
架台9を移動設置させて、第三の架台9により送り桁2
0の前端部を支持させ、図9に示す補助支柱28を退去
させる。
【0031】そして、図10に示すように、第二の架台
8も柱頭部ブロックB0の上面に移動設置させて、第二
の架台8と第三の架台9とにより送り桁20の前端部を
支持させる。そこで、図11に示すように送り桁20及
び送り桁20に固定されている第一の架台7を前方に移
動させて、送り桁20の中間部を第二の架台8と第三の
架台9に支持させ、送り桁20の後端部を第一の架台7
に支持させる。これにより、送り桁20は、柱頭部ブロ
ックB0の前方(図中矢印A方向)に突出されると共
に、後方既設部5’と柱頭部ブロックB0との間に延在
される。また、前方の型枠装置40を柱頭部ブロックB
0の前方に移動させ、後方の型枠装置30を柱頭部ブロ
ックB0の後方に移動する。
【0032】次に、前方既設部5を橋架設方向の前方
(図中矢印A方向)及び後方(図中矢印B方向)に張り
出させる張り出し施工を行なう。
【0033】まず、図12に示すように後方の型枠装置
30により、第一後方ブロックB1’のコンクリート打
設空間S1’を、前方既設部5をなす柱頭部ブロックB
0の後端部に延在させて形成する。これと共に、前方の
型枠装置40により、第一前方ブロックB1のコンクリ
ート打設空間S1を、柱頭部ブロックB0の前端部に延
在させて形成する。
【0034】また、後方の補剛桁24と前方の補剛桁2
6を送り桁本体22に対して移動させて、橋脚1の直上
で当接させ、高剛性がほしい場合には接合する。する
と、送り桁20の後方の型枠装置30の後端から前方の
型枠装置40の前端までの部分で、送り桁本体22と補
剛桁24、26とが重なる。よって、送り桁20の後方
の型枠装置30の後端から前方の型枠装置40の前端ま
での部分の断面剛性が向上され、その部分の耐力が向上
される。
【0035】次に、後方の型枠装置30のコンクリート
打設空間S1’と前方の型枠装置40のコンクリート打
設空間S1にコンクリートを打設する。このコンクリー
ト打設時には、送り桁20の後方の型枠装置30の後端
から前方の型枠装置40の前端までの部分に衝撃的に大
きな曲げモーメントが生じるが、この部分は、補剛桁2
4、26を送り桁本体22に重ねたことにより、断面剛
性が高められているので、その曲げモーメントに耐える
ことができる。
【0036】コンクリートが硬化すると、後方の型枠装
置30のコンクリート打設空間S1’に第一後方ブロッ
クB1’が、柱頭部ブロックB0の後端に後方に向けて
連設形成され、前方の型枠装置40のコンクリート打設
空間S1に第一前方ブロックB1が、柱頭部ブロックB
0の前端に前方に向けて連設形成される。また、第一後
方ブロックB1’と第一前方ブロックB1には、それぞ
れを柱頭部ブロックB0に押し付けるプレストレスが導
入され、第一後方ブロックB1’と第一前方ブロックB
1は、前方既設部5の橋架設方向(矢印A、B方向)の
両端部となる。
【0037】次に、図13に示すように、柱頭部ブロッ
クB0と送り桁20との間に中間支柱70を配置して、
送り桁20をこの中間支柱70と後方既設部5’上の第
一の架台7とにより支持する。そして、第二、第三の架
台8、9を、第一後方ブロックB1’の後端部と第一前
方ブロックB1の前端部とに移動させて、中間支柱70
を外し、送り桁20を再び第一、第二、第三の架台7、
8、9により支持する。
【0038】そこで、図14に示すように、送り桁20
の第二の架台8より橋脚1側の近傍部分と前方既設部5
の第一後方ブロックB1’との間に、鉛直に多数本の緊
結具50を張り設ける。また、送り桁20の第三の架台
9より橋脚1側の近傍部分と前方既設部5の第一前方ブ
ロックB1との間に、鉛直に多数本の緊結具60を張り
設ける。尚、図14においては、図面の簡略化のため
に、多数の緊結具50、60の内、それぞれ一本ずつの
みを示している。これら緊結具50、60は、それぞれ
橋本体3の前方既設部5に設けられており、必要に応じ
て橋架設方向に多数並設される。また、この緊結具5
0、60は、図2と同様に送り桁本体22の底部フラン
ジ22a、22bに上端取付金具54、64を取り付
け、前方既設部5に下端取付金具56、66を取り付
け、上端取付金具54、64にPC鋼棒52、62の上
端を取り付けると共に、下端取付金具56、66にPC
鋼棒52、62の下端を取り付けることで、容易且つ迅
速に張り設けることができる。また、このPC鋼棒5
2、62に予め張力を負荷させておきたい場合には、矯
正ジャッキ等を用いて、送り桁20と前方既設部5との
間隔を縮小させた状態でPC鋼棒52、62を取り付け
るようにしてもよい。このことにより、送り桁20が負
担するモーメントを調節できる。しかし、一般的にはそ
の必要はない。
【0039】次に、図14に示すように、後方の型枠装
置30を後方(図中矢印B方向)に移動させて、この型
枠装置30により、第二後方ブロックB2’のコンクリ
ート打設空間S2’を、第一後方ブロックB1’の後端
部に延在させて形成する。これと共に、前方の型枠装置
40を前方(図中矢印A方向)に移動させて、この型枠
装置40により、第二前方ブロックB2のコンクリート
打設空間S2を、第一前方ブロックB1の前端部に延在
させて形成する。
【0040】また、後方の補剛桁24を後方(図中矢印
B方向)に移動させて、送り桁20の後方の型枠装置3
0の後端から緊結具50の前端までの部分で送り桁本体
22と補剛桁24とを重ねる。これと共に、前方の補剛
桁26を前方(図中矢印A方向)に移動させて、送り桁
20の前方の型枠装置40の前端から緊結具60の後端
までの部分で送り桁本体22と補剛桁26とを重ねる。
これにより、送り桁20の後方の型枠装置30の後端か
ら緊結具50の前端までの部分の断面剛性と、送り桁2
0の前方の型枠装置40の前端から緊結具60の後端ま
での部分の断面剛性とを向上させる。
【0041】そこで、後方の型枠装置30のコンクリー
ト打設空間S2’と前方の型枠装置40のコンクリート
打設空間S2にコンクリートを打設する。型枠装置3
0、40のコンクリート打設空間S2’、S2にコンク
リートを打設した時の図18に示す荷重F1、F2は、
図14の第一後方ブロックB1’と第一前方ブロックB
1とに配置された第二、第三の架台8、9の図18の反
力R1、R2により大方受けられ、一部、図14の後方
既設部5’に配置された第一の架台7の図18の反力R
3により受けられる。
【0042】また、その荷重F1、F2と反力R1、R
2、R3により送り桁20には曲げモーメントMが生じ
る。この曲げモーメントMは、送り桁20の反力R1、
R2間の部分を上に凸に湾曲変形させるものであるの
で、この曲げモーメントMが生じると、図14の緊結具
50、60には、その変形を阻止する図18の張力T
1、T2が発生する。張力T1は、送り桁20の第二の
架台8より橋脚1側の近傍部分を下方に押え付けるよう
に加えられる支持力となり、張力T2は、送り桁20の
第三の架台9より橋脚1側の近傍部分を下方に押え付け
るように加えられる支持力となる。従って、これら張力
T1、T2により、送り桁20の張力T1、T2が加え
られた箇所の間の部分では、曲げモーメントMが極端に
低減され或いは無くなる。
【0043】このため、大きな曲げモーメントMが生じ
る部分は、図14の送り桁20の後方の型枠装置30の
後端から緊結具50の前端までの部分(即ち、図18の
荷重F1と張力T1との間)と、図14の送り桁20の
前方の型枠装置40の前端から緊結具60の後端までの
部分(即ち、図18の荷重F2と張力T2との間)とに
なるが、その二つの部分は、補剛桁24と補剛桁26と
により断面剛性が向上されているので、その大きな曲げ
モーメントMに耐えることができる。即ち、送り桁本体
22は、最大曲げモーメントMcに耐える断面剛性を必
要としない。
【0044】また、送り桁20の反力R1、R2間の部
分の湾曲変形を防止することができるので、コンクリー
ト打設時の衝撃力による図14に示す送り桁20及び型
枠装置30、40の揺れの軽減を図ることができる。よ
って、施工の安全性を向上することができる。
【0045】そして、コンクリートが硬化すると、後方
の型枠装置30のコンクリート打設空間S2’に第二後
方ブロックB2’が、第一後方ブロックB1’の後端に
後方に向けて連設形成され、前方の型枠装置40のコン
クリート打設空間S2に第二前方ブロックB2が、第一
前方ブロックB1の前端に前方に向けて連設形成され
る。また、そのようにして図15のように形成された第
二後方ブロックB2’と第二前方ブロックB2には、そ
れぞれ第一後方ブロックB1’と第一前方ブロックB1
とに押し付けるプレストレスが導入され、第二後方ブロ
ックB2’と第二前方ブロックB2は、前方既設部5の
橋架設方向(矢印A、B方向)の両端部となる。このよ
うにして、橋本体3の前方既設部5を橋架設方向の後方
及び前方に延在形成する。
【0046】更に、第二後方ブロックB2’、第二前方
ブロックB2を連設形成して前方既設部5を橋架設方向
の後方及び前方に延在形成したのと同様の方法で、前方
既設部5を橋架設方向の後方及び前方に延在形成してゆ
き、図16に示すように、前方既設部5の後端が、後方
既設部5’の前端に接合されると、前方既設部5の張り
出し施工が完了する。
【0047】そして、上記架設設備100の径間移動と
前方既設部5の張り出し施工とを繰り返すことにより、
橋本体3を橋架設方向の前方に延在形成し、橋本体3を
架設する。
【0048】従って、上記橋架設方法では、送り桁20
の送り桁本体22は、前方既設部5の張り出し施工の際
の図18に示す最大曲げモーメントMcと図17に示す
架設設備100の径間移動の際の最大曲げモーメントM
aに耐える断面剛性を有する必要はなく、少なくとも、
架設設備100の径間移動の際の補剛桁24、26の端
で生じる曲げモーメントMbに耐える断面剛性を有して
いればよい。また、補剛桁24、26は、送り桁本体2
2の断面剛性で耐えられない図17、図18の曲げモー
メントMa、Mcが加わる部分にのみ移動設置すること
としている。
【0049】これにより、上記方法では、送り桁20が
橋架設方向の全域に渡って最大曲げモーメントMa、M
cに耐える断面剛性を必要としていた従来の方法に比し
て、送り桁20の重量を軽減することができる。これに
より、設備費用の軽減も可能であり、橋本体3に対して
架設設備100を仮設することによる橋本体3の設計上
の影響、例えば、橋本体3の設計強度の増大等の影響を
少なくできる。また、送り桁本体22の断面剛性が低い
ので、その高さ、即ち、送り桁20の高さを低くでき、
送り桁20の小型化を図ることができる。従って、送り
桁20の組み立て、橋脚1、1’上への設置を容易且つ
迅速に行なうことができ、引いては、橋本体3の架設を
容易且つ迅速にすることができる。
【0050】尚、図4の送り桁20の補剛桁24、26
の底部フランジ24a、24b、26a、26b、頂部
フランジ24c、26cを、送り桁本体22の底部フラ
ンジ22a、22b、頂部フランジ22cにボルト等で
接合すると、送り桁20において補剛桁24のある部分
の剛性を更に向上させることができる。また、補剛桁2
4、26は、送り桁本体22の内部に設けたが、補剛桁
24、26の断面寸法を送り桁本体22より大きくし
て、補剛桁24、26を送り桁本体22の外周に摺動自
在に嵌合させる構成としてもよい。
【0051】また、上記実施形態においては、送り桁2
0の縦断面形状を三角形状としたが、図5、図6に示す
ように、縦断面形状を四角形状としてもよい。図5の送
り桁120は、縦断面四角形状の送り桁本体122と、
この送り桁本体122内に橋架設方向(図5紙面に直交
する方向)に摺動自在に収納される縦断面四角形状の補
剛桁124とからなり、送り桁本体122は、上下に対
向配置されるフランジとしての底板122a及び上板1
22bと、底板122a、上板122bの両端間に多数
配置されトラス構造をなすリブ122cとからなってい
る。補剛桁124は、送り桁本体122の底板122a
に摺動自在に当接される底板124aと、送り桁本体1
22の上板122bに摺動自在に当接される上板124
bと、底板124a、上板124bの両端間に多数配置
されトラス構造をなすリブ124cとからなっている。
【0052】図6の送り桁220は、図5の送り桁12
0において補剛桁124を別の補剛桁224に代えたも
のであり、補剛桁224は、送り桁本体122の底板1
22aに摺動自在に当接される一対の底部フランジ22
4a、224aと、送り桁本体122の上板122bに
摺動自在に当接される一対の上部フランジ224b、2
24bと、底部フランジ224a、224a、上部フラ
ンジ224b、224bの間にそれぞれ多数配置され、
トラス構造をなすリブ224cと、底部フランジ224
a、224a、上部フランジ224b、224bの間
に、はす交いに設けられたX字形状のXリブ224dと
からなっている。
【0053】
【発明の効果】本発明の第一の発明のコンクリート橋の
架設方法によれば、送り桁において支持力が加えられた
箇所の間に生じる曲げモーメントを極端に低減、或いは
無くすことができるので、送り桁において支持力が加え
られた箇所の間の部分の断面剛性を低減できる。よっ
て、送り桁の重量を軽減できる。これにより、設備費用
の軽減も可能であり、橋本体に対して架設設備を仮設す
ることによる橋本体の設計上の影響、例えば、橋本体の
設計強度の増大等の影響を少なくできる。また、その部
分の断面剛性を低減できるため、送り桁の高さを低くで
き、送り桁の小型化を図ることができる。従って、送り
桁の組み立て、橋脚上への設置を容易且つ迅速に行なう
ことができ、引いては、橋本体の架設を容易且つ迅速に
することができる。
【0054】また、送り桁の支持力が加えられた箇所の
間の部分で極端に曲げモーメントを低減或いは無くすこ
とができるため、送り桁のその部分を折れ曲がる機構
(ピン構造)とすることが可能となり、平面曲線橋の施
工を更に容易にすることができる。また、送り桁のその
部分で、送り桁を分割することが可能である。
【0055】更に、型枠装置へのコンクリート打設時等
での送り桁及び型枠装置の揺れの軽減を図ることができ
るので、施工の安全性を向上することができる。
【0056】本発明の第二の発明の支持具によれば、送
り桁と橋本体の前方既設部との間への取り付けが簡便で
あるので、橋本体の架設を容易且つ迅速にすることがで
きる。
【0057】本発明の第三の発明の送り桁によれば、送
り桁において最大曲げモーメントが生じる架台付近の剛
性を補剛桁の移動により容易且つ迅速に高めることがで
きるので、送り桁本体自体の剛性を、最大曲げモーメン
トに耐える剛性より小さく設定することができる。従っ
て、送り桁の重量を軽減することができ、一層、橋本体
の架設の容易化且つ迅速化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のコンクリート橋の架設方法の一実施
形態に用いられる架設設備を示す側面図である。
【図2】 図1の架設設備の緊結具を示す拡大図であ
る。
【図3】 図1の架設設備の型枠装置を示す正面図であ
る。
【図4】 図1の架設設備の送り桁を示す正面図であ
る。
【図5】 送り桁の第二の実施形態を示す正面図であ
る。
【図6】 送り桁の第三の実施形態を示す正面図であ
る。
【図7】 本発明のコンクリート橋の架設方法の一実施
形態を示す図であり、架設設備の径間移動工程の第一工
程を示す図である。
【図8】 図7の架設設備の径間移動の第二工程を示す
図である。
【図9】 図7の架設設備の径間移動の第三工程を示す
図である。
【図10】 図7の架設設備の径間移動の第四工程を示
す図である。
【図11】 図7の架設設備の径間移動の第五工程を示
す図である。
【図12】 本発明のコンクリート橋の架設方法の一実
施形態を示す図であり、前方既設部の張り出し施工工程
の第一工程を示す図である。
【図13】 図12の前方既設部の張り出し施工工程の
第二工程を示す図である。
【図14】 図12の前方既設部の張り出し施工工程の
第三工程を示す図である。
【図15】 図12の前方既設部の張り出し施工工程の
第四工程を示す図である。
【図16】 図12の前方既設部の張り出し施工工程の
最終工程を示す図である。
【図17】 本発明のコンクリート橋の架設方法の一実
施形態での架設設備の径間移動時に送り桁に生じる曲げ
モーメント分布を示す図である。
【図18】 本発明のコンクリート橋の架設方法の一実
施形態での前方既設部の張り出し施工時に送り桁に生じ
る曲げモーメント分布を示す図である。
【図19】 従来のコンクリート橋の架設方法の一例を
示す図である。
【図20】 従来のコンクリート橋の架設方法での前方
既設部の張り出し施工時に送り桁に生じる曲げモーメン
ト分布を示す図である。
【符号の説明】
1 橋脚 3 橋本体 5 前方既設部 5’ 後方既設部 8 架台 9 架台 20 送り桁 22 送り桁本体 24 補剛桁 30 型枠装置 40 型枠装置 50 緊結具(支持具) 60 緊結具(支持具) 120 送り桁 122 送り桁本体 124 補剛桁 220 送り桁 224 補剛桁 B1 第一前方ブロック(ブロック) B1’ 第一後方ブロック(ブロック) B2 第二前方ブロック(ブロック) B2’ 第二後方ブロック(ブロック) S1 コンクリート空間 S1’ コンクリート空間 S2 コンクリート空間 S2’ コンクリート空間 T1 張力(支持力) T2 張力(支持力)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内山 健一郎 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 橋本体の後方既設部に対して離間されて
    橋脚上に設けられた前記橋本体の前方既設部の前記橋架
    設方向の両端部に架台をそれぞれ配置させ、 送り桁を前記架台に載置させて前記後方既設部から前記
    前方既設部に延在させ、 前記送り桁を前記前方既設部
    から前記橋架設方向の前方に突出させ、 前記橋本体の前記前方既設部より前記橋架設方向の後方
    及び前方に当たる前記送り桁の部分に、前記橋本体の一
    ブロックに対応するコンクリート打設空間を形成する型
    枠装置を、それぞれ、前記コンクリート打設空間が前記
    橋本体の前方既設部の後端部及び前端部に延在されるよ
    うに移動させて吊下げ、 前記コンクリート打設空間にコンクリートを打設して前
    記ブロックを前記橋本体の前方既設部の後端部及び前端
    部に連設形成し、 当該ブロックを前記橋本体の前方既設部の両端部とし、 前記橋本体の前方既設部を前記橋架設方向の後方及び前
    方に延在形成するようにして前記橋本体を架設するコン
    クリート橋の架設方法であって、 前記送り桁の前記前方既設部の両端部にそれぞれ配置さ
    れた架台の間の部分の内、前記橋架設方向に離間された
    複数箇所に、それぞれ下向きの支持力を加えて、前記送
    り桁を支持することを特徴とするコンクリート橋の架設
    方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のコンクリート橋の架設方
    法に用いられ、前記送り桁の前記前方既設部の両端部に
    それぞれ配置された架台の間の部分の内、前記橋架設方
    向に離間された複数箇所に、それぞれ下向きの支持力を
    加えて、前記送り桁を支持する支持具であって、 前記送り桁と前記橋本体の前方既設部との間に張り設け
    られる緊結具であることを特徴とする支持具。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のコンクリート橋の架設方
    法に用いられる送り桁であって、 送り桁本体と、当該送り桁本体に前記橋架設方向に移動
    自在に装着され、前記送り桁の剛性を高める補剛桁とか
    らなることを特徴とする送り桁。
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