以下、添付図面を参照しながら本発明に係る棚装置の一実施形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る棚装置1を示す斜視図である。図1に示すように、棚装置1は、一対の取付部材2,2と、一対の棚板受部材3,3と、棚板4と、棚板支持部材5と、を備えている。本実施形態では、棚板4に対して取付部材2,2が位置する側を後側として前後方向を定義する。また、前側から後側に向かって見た状態(すなわち、棚装置1の使用者から見た場合)を基準として、左右方向を定義する。
一対の取付部材2,2は、棚板受部材3,3を取り付けるための部材である。一対の取付部材2,2は、左右方向に所定の間隔を空けて設けられている。取付部材2は、鉛直方向(上下方向)に延在する四角柱状の部材である。取付部材2の後側の側面は、例えば家屋等の屋内の壁面(不図示)に、例えばネジ止めや接着等の所定の方法により固定される。取付部材2の前側の側面には、棚板受部材3を取り付けて固定するための取付部6が形成されている。本実施形態では、取付部6は、棚板受部材3の掛止部(詳細は後述)を挿入して掛止するための複数のスリット2aによって構成されている。スリット2aは、棚板受部材3の高さ位置を複数位置で調節可能なように、上下方向に等間隔で複数設けられている。なお、取付部材2は、必ずしも上下方向に延在する柱状部材でなくともよく、例えば左右方向に延在するように家屋等の屋内の壁面に取り付けられた柱状部材であってもよい。また、取付部材2は、必ずしも柱状部材でなくともよく、例えば屋内の壁面に取り付けられた平板状の部材であってもよい。
一対の棚板受部材3,3は、前後方向に延在し、取付部材2,2にそれぞれ取り付けられる部材である。一対の棚板受部材3,3は、同一の高さ位置で前後方向に延在するように、一対の取付部材2,2のそれぞれに1つずつ取り付けられている。棚板受部材3は、取付部材2に取り付けた状態において、前後方向に延在する断面L字状の棒状のブラケットであり、棚板受部材3を補強すると共に取付部材2に取り付けるための側壁部3aと、棚板4を載置するための上壁部3bと、を備えている。また、棚板受部材3の後端側には、上下2段の逆L字状の掛止部(図示省略)が形成されている。棚板受部材3は、この2つの掛止部が取付部材2の上下に隣接した2つのスリット2a,2aに挿し込まれることで、取付部材2に対して固定されている。ただし、棚板受部材3を取付部材2に取り付ける方法は、上述の方法に限定されず、例えばネジ止め等によって棚板受部材3を取付部材2に取り付けてもよい。
側壁部3aは、上下方向に広がると共に前後方向に延在しており、前後方向における略全域において、上下方向の幅が一定となるように延びている。本実施形態では、側壁部3aの後端側の領域は、棚板4の荷重を十分に支持することができるように、前端側の領域に比して幅広となっている。
上壁部3bは、側壁部3aの上縁部から左右方向における内側へ向かって水平に広がると共に、前後方向に延在している。上壁部3bの前端側及び後端側には、上側に突出する凸部3cが1つずつ形成されている。この凸部3cは、後述する棚板4に設けられた溝部4gに対応して形成されている。左側の棚板受部材3の側壁部3aには、後述する棚板支持部材5を貫通させるための貫通孔3dが形成されている(詳細は後述)。なお、上壁部3bは必ずしも側壁部3aの上縁部から左右方向における内側へ向かって水平に広がる構造でなくともよく、左右方向における内側及び外側の両方に水平に広がる構造であってもよい。また、本実施形態では、棚板4のずれ抑制や位置合わせをより効率よく好適に行うための凸部3cを有する構成を例示しているが、凸部3cを有さない構成であってもよい。本実施形態では、左右一対の棚板受部材3,3のうち左側の棚板受部材3にのみ棚板支持部材5を連結する構成について説明するが、右側の棚板受部材3についても、左側の棚板受部材3と同様に、棚板支持部材5を連結する構成としてもよい。
棚板4は、左右一対の棚板受部材3,3の上壁部3b,3bに載置される矩形の板状部材である。棚板4は、下面部4aと、下面部4aに対向する上面部4bと、下面部4a及び上面部4bを連結する側面部4c,4d,4e,4fと、を有している。側面部4cは、棚板4の左側に位置する前後方向に沿った側面部であり、側面部4dは、棚板4の右側に位置する前後方向に沿った側面部であり、側面部4eは、棚板4の後側に位置する左右方向に沿った側面部であり、側面部4fは、棚板4の前側に位置する左右方向に沿った側面部である。下面部4a、上面部4b及び側面部4fは、丸みを帯びるようになめらかに連結されている。下面部4aの前端側及び後端側には、上述した棚板受部材3の凸部3c,3cに対応する溝部4g,4gが左右方向に延在している。凸部3c,3cが溝部4g,4gにはまることにより、棚板4の前後方向の位置ずれが抑制される。側面部4cには、棚板4の内側に延びる被挿入部10が前後方向に等間隔に複数(図では5つ)並んで形成されている。ただし、後述する挿入部11を挿入するための被挿入部10は、少なくとも1つ形成されていればよく、複数形成されていなくともよい。また、被挿入部10は、棚板4の長手方向(本実施形態における左右方向)に延在して棚板4の右側の側面部4dまで貫通していてもよい。なお、棚板4の材質は、特に限定されず、金属であってもよく、樹脂であってもよく、木材であってもよい。その中でも、樹脂製の棚板4は取扱いしやすいため好ましく使用できる。特に軽量化等の目的のために肉抜き等によって側面部4cに穴部を有する樹脂製の棚板4は、当該穴部を被挿入部10として使用でき、被挿入部10の加工が不要となるため好ましく使用できる。
次に、図1及び図2を参照して、棚板支持部材5の構成について詳細に説明する。図2(a)及び図2(b)は、前側から棚装置1を見た場合の棚装置1の一部を模式的に示した図である。図2(a)は、棚板4が棚板支持部材5により支持されていない状態を示す模式図である。図2(b)は、棚板4が棚板支持部材5により支持されている状態を示す模式図である。また、図1では、棚板4が棚板支持部材5により支持されていない状態を示す。なお、以降の説明においては、特に言及がない限り、棚板受部材3に連結された状態(図1及び図2に示す状態)における棚板支持部材5について説明するものとする。棚板支持部材5は、棚板4を支持し、棚板4の上下方向及び水平方向の移動(位置ずれ)を抑制するための部材である。棚板支持部材5は、挿入部11と、支持部12と、外れ防止部材13と、を有する。支持部12の一端部12a側には、挿入部11が接続されており、支持部12の他端部12b側には、外れ防止部材13が接続されている。
支持部12は、一端部12a側から他端部12b側に向かってコの字状に二段階に屈曲された長尺な板状(プレート)部材である。支持部12が板状部材の場合には、棚板支持部材5の上下方向の向きが安定しやすくなるが、当該支持部12は棒状等の部材であってもよい。支持部12は、上側において左右方向に延在する上側片部16と、下側において左右方向に延在する下側片部17と、上下方向に延びて上側片部16及び下側片部17を接続する接続片部18と、を備えている。上側片部16は、棚板4の側面部4c(及び被挿入部10)と対応する高さ位置に設けられており、側面部4c側の端部(すなわち左右方向における内側の端部)に挿入部11が設けられている。当該端部が支持部12の一端部12aに該当する。下側片部17は、棚板4の棚板受部材3の側壁部3a(及び貫通孔3d)と対応する高さ位置に設けられており、貫通孔3d内に挿通されると共に、棚板受部材3側の端部(すなわち左右方向における内側の端部)に外れ防止部材13が設けられている。当該端部が支持部12の他端部12bに該当する。支持部12は、左右方向にスライド移動が可能なように、貫通孔3dを介して棚板受部材3に連結されている。接続片部18は、上側片部16及び下側片部17の左右方向における外側(棚板4とは反対側)の端部に連結されている。なお、図2(b)においては、接続片部18と棚板4の側面部4cとが離間した状態で棚板4が支持される形態であるが、棚板4の側面部4cからの棚板支持部材5の突出部を減らすため、あるいは、棚板4の左右方向への移動をより効果的に抑制するために、接続片部18と棚板4の側面部4cとが接するように上側片部16が被挿入部10に収納された状態で棚板4が支持される形態であってもよい。また、上側片部16は省略されてもよく、接続片部18の上端部に挿入部11が設けられる構成を採用してもよい。この場合、接続片部18の上端部が支持部12の一端部12aに該当する。これらの場合には、棚板4の側面部4cと接続片部18の側面とが同一平面に収まる(面一となる)ように、棚板4の側面部4cの接続片部18と当接する部位に切欠き等が設けられていてもよい。
外れ防止部材13は、棚板支持部材5を左右方向における外側(ここでは左側)にスライドさせた場合に、支持部12が貫通孔3dから抜けてしまうことを防止するために、支持部12の他端部12b側に接続される部材である。外れ防止部材13は、左右方向から見たときに、少なくとも下側片部17及び貫通孔3dよりも大きな外形を有している。被挿入部10から挿入部11を抜くことで棚板4の着脱作業を行える程度に支持部12をスライドさせることができるように、挿入部11を被挿入部10に挿入した状態(図2(b)の状態)において、外れ防止部材13は、棚板受部材3の側壁部3aから左右方向における内側(ここでは右側)に離間した位置に配置される。なお、外れ防止部材13は、支持部12と一体に形成されていてもよく、別部材として形成されていてもよい。
挿入部11は、棚板4の側面部4cに形成された被挿入部10内に挿入される部材である。挿入部11は、支持部12の一端部12aから、棚板4の側面部4cへ向かって突出することにより、被挿入部10内に収容可能に構成されている。ここで、本実施形態では、被挿入部10は、側面部4cに形成された穴部によって構成されており、挿入された挿入部11を全周にわたって取り囲む内面部を有している。ここでは、被挿入部10は矩形状の穴部によって構成されており、挿入部11に対して水平方向(前方及び後方)で対向する内面部10a,10bと、下方で対向する内面部10cと、上方で対向する内面部10dと、を有している。従って、挿入部11は、挿入方向(本実施形態では左右方向)と直交する方向(本実施形態では上下方向又は水平方向)に棚板4が棚板支持部材5に対して移動した際(又は移動しようとする際)に、被挿入部10の内面部10a,10b,10c,10dと当接して棚板4を支持することで、当該棚板4の移動を抑制することができる。
なお、棚板4の下方は棚板受部材3により支持されているため、被挿入部10の内面部のうち、挿入部11と上方で対向する内面部10dは省略されていてもよく、被挿入部10は、少なくとも水平方向で対向する内面部10a,10bと、下方で対向する内面部10cと、を有していればよい。すなわち、被挿入部10に対応する位置において棚板4の上面部4bが一部切り欠かれて被挿入部10が上方に開放されていてもよい。また、被挿入部10の内面部は平面である必要はなく、被挿入部10が円形や楕円形の穴部などにより構成されることで内面部が曲面となっていてもよい。
また、挿入部11は、被挿入部10内に挿入されて、挿入方向と直交する方向における棚板4の棚板支持部材5に対する相対的な移動を規制できるように形成されていてよい。水平方向(ここでは前後方向)における棚板4の棚板支持部材5に対する相対的な移動を規制する場合、挿入部11は、被挿入部10内に挿入された状態において、被挿入部10の内面部10aと少なくとも一部で当接すると共に、被挿入部10の内面部10bの少なくとも一部で当接するように構成される。これにより、挿入部11は、被挿入部10内に挿入された際に、棚板4が棚板支持部材5に対して水平方向(前後方向)にぶれてがたつく動作を抑制できるように形成されている。このような挿入部11を形成するためには、例えば、挿入部11を、被挿入部10の内面部10aと内面部10bとの間の寸法より、前後方向における幅(前後方向の最も外側に位置する部分における幅)が大きい弾性部材として形成すればよい。この場合、挿入部11は、被挿入部10に押し込まれて挿入されることで、被挿入部10の内面部10a,10bを押圧するので、挿入部11が被挿入部10の内壁面に対して強固に固定されることとなる。このため、棚板4の水平方向の移動を規制できるのはもちろんのこと、棚板4の上下方向への移動を規制することも期待できる。また、例えば、挿入部11の前後方向における幅を、内面部10aと内面部10bとの間の寸法と同一又は略同一となるように形成することによっても、棚板4の棚板支持部材5に対する相対的な移動を規制可能な挿入部11を形成することができる。このとき、挿入部11は弾性材料ではなく、剛性材料によって構成してもよい。また、上下方向における棚板4の棚板支持部材5に対する相対的な移動を規制する場合、挿入部11は、被挿入部10内に挿入された状態において、被挿入部10の内面部10cと少なくとも一部で当接すると共に、被挿入部10の内面部10dと少なくとも一部で当接するように構成される。具体的な構成は、上述の内面部10a,10bと当接する際の構造と同趣旨の構造を採用してよい。なお、挿入部11が内面部10a,10b,10c,10dと当接することで、水平方向及び上下方向の両方において棚板4の移動を規制できる構成としてよい。
次に、図2を用いて、棚板支持部材5により棚板4を支持する機構について説明する。図2(b)に示す状態において、挿入部11が被挿入部10から引き抜かれる方向(本実施形態における左方向)に、作業者が棚板支持部材5をスライドさせると、図2(a)に示した状態となる。これによって、容易に棚板4を取り外すことができる。図2(a)に示した状態において、挿入部11を被挿入部10に挿入する方向(挿入方向。本実施形態における右方向)に、作業者が棚板支持部材5をスライドさせると、図2(b)に示した状態となる。これによって、棚板4を容易に支持することができる。
図2(b)に示した状態において、棚板4が前方向又は後方向に移動する際(又は移動しようとする際)には、挿入部11は、内面部10a又は内面部10bに当接し、内面部10a又は内面部10bからの荷重を受ける。そして、挿入部11が受けた荷重は、支持部12を介して棚板受部材3が受ける。これにより、棚板4の前後方向に対する移動が抑制される。また、棚板4が上方向又は下方向に移動する際(又は移動しようとする際)には、挿入部11は、内面部10d又は内面部10cに当接し、内面部10d又は内面部10cからの荷重を受ける。そして、挿入部11が受けた荷重は、支持部12を介して棚板受部材3が受ける。これにより、棚板4の上下方向に対する移動が抑制される。また、棚板4の外方向(本実施形態における左方向)への移動は、外れ防止部材13が干渉することで抑制される。すなわち、棚板4が外方向に一定以上移動すると、外れ防止部材13が棚板受部材3の側壁部3aに当接して支えとなることで、それ以上の棚板4の外方向への移動が抑制される。また、棚板4の内方向(本実施形態における右方向)への移動は、接続片部18が干渉することで抑制される。すなわち、棚板4が内方向に一定以上移動すると、接続片部18の内側側面部(ここでは右側の側面部)が棚板4の側面部4cに当接して支えとなることで、それ以上の棚板4の内方向への移動が抑制される。なお、貫通孔3dが支持部12の下側片部17に比して若干大きく形成されることで、貫通孔3dと下側片部17との間に多少の隙間があってもよく、このような場合であっても、棚板4の位置ずれの範囲を一定以内に制限することができる。
次に、本実施形態に係る棚装置1の作用・効果について説明する。本実施形態に係る棚装置1では、棚板支持部材5は、支持部12において貫通孔3dを介して棚板受部材3に連結される。また、支持部12の一端部12a側に設けられた挿入部11が、棚板受部材3に載置される棚板4の側面部4cに形成された被挿入部10内に挿入される。従って、被挿入部10に挿入部11を挿入することで、棚板支持部材5を介して棚板4を棚板受部材3で支持することができ、被挿入部10から挿入部11を引き抜くことで当該支持を解除することができる。すなわち、被挿入部10に対する挿入部11の抜き挿しによって、棚板4の着脱を容易に行うことができる。また、このように棚板4の着脱を容易に行うことができる一方で、棚板4の側面部4cの被挿入部10に挿入された挿入部11により、棚板4の上下方向及び水平方向の移動(位置ずれ)を確実に抑制することができる。以上によって、棚板4の着脱を容易に行うことができると共に、棚板4の位置ずれを確実に抑制できる。また、棚装置1では、棚板4の上面部4b側に露出する金具やネジ等を用いて、棚板4を取付部材2や棚板受部材3等に支持(固定)していない。従って、金具やネジ等が上面部4b側に露出せず、棚として使用可能な範囲が制限されることがない。また、棚板4の使用感が損なわれることもない。
また、本実施形態に係る棚装置1では、被挿入部10は、棚板4の側面部のうち、前後方向に沿った側面部の少なくとも一つ(本実施形態では、側面部4c)に設けられており、棚板支持部材5は、貫通孔3dを介して棚板受部材3に連結されている。これにより、棚板4の前後方向に対する位置ずれが被挿入部10に挿入された挿入部11によってより確実に抑制されるので、棚板4の前方への飛び出しを効果的に防止することができる。また、上方への棚板4の跳ね上がりを効果的に防止することができる。
次に、図3を用いて、棚装置1における棚板支持部材5の第1〜第4の変形例について説明する。図3(a)〜図3(d)は、棚板支持部材5として、第1〜第4の変形例に係る棚板支持部材20,30,40,50を備える棚装置1を前側から見た場合の棚装置1の一部を模式的に示した図である。なお、以下の変形例に係る棚板支持部材20,30,40,50の説明においては、棚板支持部材5と同様の構成部分についての説明を大幅に省略する。また、棚板支持部材5の各部と大きく態様の変わらない棚板支持部材20,30,40,50の各部については、棚板支持部材5の各部の符号と同一の符号を付している。
図3(a)に示す第1の変形例に係る棚板支持部材20は、下側片部の一部がバネ部材(弾性部材)21となっている点で、棚板支持部材5と主に相違している。具体的には、棚板支持部材20では、下側片部は、バネ部材21と、バネ部材21の左端に接続される第1下側片部22aと、バネ部材21の右端に接続される第2下側片部22bと、によって形成されている。ただし、バネ部材21の左端が接続片部18の下端部に直接接続されていてもよい。この場合には、第1下側片部22aは存在せず、バネ部材21及び第2下側片部22bによって下側片部が形成される。また、バネ部材21の右端が外れ防止部材13に直接接続されていてもよい。この場合には、第2下側片部22bは存在せず、バネ部材21及び第1下側片部21aによって下側片部が形成される。挿入部11は、被挿入部10から外れる方向に引っ張られると、バネ部材21の弾性力によって被挿入部10に挿入される方向に引き戻されるようになっている。例えば、外れ防止部材13と棚板受部材3とが近接しており、棚板支持部材20を左側に引き出す際に、外れ防止部材13が棚板受部材3の側壁部3aに引っかかるようになっている。あるいは、バネ部材21よりも外れ防止部材13側の部分(ここでは、第2下側片部22b又は外れ防止部材13)が、所定の方法(例えばネジ止めや取付金具による取付等)によって棚板受部材3に対して支持されていてもよい。また、バネ部材21の長さは、挿入部11が被挿入部10に挿入された状態において通常の状態(弾性力が働かない状態)となるように調節されている。
棚板支持部材20によれば、バネ部材21の弾性力により、挿入部11が被挿入部10から外れることを抑制できる。従って、棚板4の上下方向又は水平方向の移動(位置ずれ)がより確実に抑制される。また、棚板4を棚板支持部材20により支持する際には、作業者は、例えば接続片部18を左方向に手で引っ張り、棚板4を棚板受部材3上に載置した後に接続片部18から手を離すだけでよい。このようにすれば、挿入部11は、バネ部材21の弾性力によって自動的に被挿入部10に挿入される。従って、棚板4の取付作業を容易に行うことができる。
図3(b)に示す第2の変形例に係る棚板支持部材30は、下側片部31の幅方向(ここでは前後方向)の略中央部に、下側片部31の延在方向(ここでは左右方向)に延在するスリット32を設けた点で、棚板支持部材5と相違している。さらに、当該スリット32に止めネジ33を挿通させ、止めネジ33の先端部33aを棚板受部材3の上壁部3bに固定した点で、棚板支持部材5と相違している。止めネジ33の頭部33bの前後方向における幅は、スリット32の幅よりも大きくなっており、下側片部31の下面は、棚板受部材3の側壁部3aの貫通孔3dと、止めネジ33の頭部33bとによって支持される。棚板支持部材30は、スリット32の一端部12a側の側面部32aが止めネジ33に当接する位置(以下「第1位置」と表記する)と、スリット32の他端部12b側の側面部32bが止めネジ33に当接する位置(以下「第2位置」と表記する)との間で、左右方向にスライド移動が可能となっている。棚板支持部材30が第1位置にあるときには、挿入部11は、被挿入部10に挿入された状態となる。一方、棚板支持部材30が第2位置にあるときには、挿入部11は、被挿入部10から抜かれた状態となる。
棚板支持部材30によれば、スリット32と、スリット32を挿通した止めネジ33とにより、下側片部31(棚板支持部材30)の左右方向のスライド移動の範囲が、棚板4の着脱に必要な範囲に適切に規制される。また、下側片部31の下面は、棚板受部材3の側壁部3aの貫通孔3dと、止めネジ33の頭部33bとによって支持されるので、棚板支持部材30の支持安定性が高められている。また、止めネジ33によって棚板支持部材30が棚板受部材3から外れることが防止されるため、棚板支持部材30は、外れ防止部材13を備えなくともよい。
図3(c)に示す第3の変形例に係る棚板支持部材40は、支持部12の一端部12a側に挿入部11を備えていない点で、棚板支持部材5と相違している。棚板支持部材40では、支持部12の一端部12a側の部分(挿入部分12c)が被挿入部10に挿入された状態において、挿入部分12cと被挿入部10の内壁面との間に隙間が形成される。しかし、棚板4が上下方向又は前後方向に一定以上移動すると、挿入部分12cの側面が被挿入部10の内壁面に接触するので、棚板4の一定範囲を超える移動は抑制される。すなわち、棚板支持部材40においては、挿入部分12cが「挿入部」として機能する。従って、棚板支持部材40によっても、支持部12の一端部12a側の挿入部分12cによって棚板4の位置ずれを抑制することができる。しかも、棚板支持部材40は、特別な挿入部材(例えば棚板支持部材5における挿入部11のような部材)を設けない分、容易かつ低コストで製造することができる。
図3(d)に示す第4の変形例に係る棚板支持部材50は、棚板受部材3の側壁部3aに取り付けられる点で、棚板支持部材5と相違している。棚板支持部材50では、接続片部51の長さは、挿入部11が被挿入部10に挿入された状態において下側片部17の上面が下端部3eに当接するように調節されている。例えば、挿入部11が被挿入部10に挿入された状態で、下側片部17を側壁部3aに対して取付金具(不図示)等によって取り付けることで、棚板支持部材50を棚板受部材3に連結させることができる。棚板4は、棚板支持部材50を介して棚板受部材3に対して支持されるので、棚板4の位置ずれを抑制することができる。また、この場合には、棚板受部材3に貫通孔3dを設ける必要がない。また、棚板支持部材50では、下側片部17を側壁部3aに対して取付金具等によって取り付けるので、外れ防止部材13を備えなくともよい。
[第2実施形態]
図4を用いて、本発明の第2実施形態に係る棚装置61について説明する。図4に示すように、棚装置61は、主に棚板受部材63、棚板64、及び棚板支持部材65の構成について、第1実施形態に係る棚装置1と相違している。より具体的には、棚板64の前側の側面部64fには、左右両側において、棚板64の内側に延びる被挿入部68,68が形成されている。また、各棚板受部材63の上壁部63bは、側壁部63aに対して、前後方向に所定の範囲内においてスライド可能なように設けられている。このような構成は、例えば側壁部63aの上端側の縁に沿ってレール部材(図示省略)を設け、当該レール部材に上壁部63bを取り付けることで実現してもよい。この場合、上壁部63bは、レール部材に沿って前後方向にスライド可能となる。上壁部63bの前端側には、逆L字状の棚板支持部材65が連結されている。棚板支持部材65は、上壁部63bの前端側に接続されて上下方向に延在する矩形状の支持部66と、支持部66の上端側に接続されて後側に延在する矩形状の挿入部67と、を有する。挿入部67は、棚板受部材63の上壁部63bを後側にスライドさせることにより、棚板64の被挿入部68に挿入可能とされている。
棚装置61では、各棚板受部材63の上壁部63bを前側にスライドさせた状態で、上壁部63bに棚板64を載置し、その後、上壁部63bを後側にスライドさせることで、被挿入部68に挿入部67が挿入される。このように、棚板64の前側の側面部64fに設けられた被挿入部68に挿入部67が挿入されることで、少なくとも棚板64の左右方向に対する位置ずれが被挿入部68に挿入された挿入部11によってより確実に抑制される。これにより、棚板64の横方向へのずれ落ちを効果的に防止することができる。また、上方への棚板4の跳ね上がりを効果的に防止することができる。また、スライド構成において、上壁部63bを後側にスライドさせた際に上壁部63bの位置を固定する機構を設けることで、棚板64の前方への位置ずれを抑制することもできる。さらに、棚板受部材63の上壁部63bを前後方向にスライドさせることで、被挿入部68に対する挿入部67の抜き挿しを容易に行うことができるので、棚板64の着脱を容易に行うこともできる。
[第3実施形態]
図5(a)を用いて、本発明の第3実施形態に係る棚装置71について説明する。図5(a)に示すように、棚装置71は、左右一対の取付部材2,2と、取付部材2,2に取り付けられた一対の棚板受部材73,73と、棚板受部材73,73に載置される棚板74と、取付部材2,2に連結された一対の棚板支持部材75,75と、を備えている。図5(a)は、棚装置71を左側から見た一部断面図であるため、一対の取付部材2,2、一対の棚板受部材73,73、及び一対の棚板支持部材75,75のうち左側の取付部材2、棚板受部材73、及び棚板支持部材75のみが見えている。図5(a)においては、棚板74及び棚板支持部材75についてのみ、取付部材2の左右方向中央部を通り且つ上下方向及び前後方向に沿った平面で切った断面を示している。
棚板支持部材75は、L字状の板状部材であり、上下方向に延在する支持部76と、支持部76の下端に接続されて前方に突出した挿入部77と、を有する。例えば、支持部76の後側には、棚板受部材3と同様に、上下2段の逆L字状の掛止部(図示省略)が形成されており、この2つの掛止部が取付部材2の上下に隣接した2つのスリット2a,2aに挿し込まれることで、支持部76(棚板支持部材75)は、取付部材2に対して固定される。ただし、棚板支持部材75を取付部材2に取り付ける方法は、上述の方法に限定されず、例えばネジ止め等によって棚板支持部材75を取付部材2に取り付けてもよい。
棚板74の後端側の側面部74aには、棚板74の内側に延びる被挿入部78が、挿入部77に対応して設けられている。具体的には、棚板74が棚板受部材73に載置される際に、挿入部77が被挿入部78内に挿入されるように、被挿入部78が設けられている。
棚装置71では、棚板74が、棚板受部材73に載置されると共に、棚板74の後端側の側面部74aに設けられた被挿入部78に挿入部77が挿入される。これにより、棚板74の上下方向及び左右方向における位置ずれが、挿入部77によってより確実に抑制されるので、棚板74の横方向へのずれ落ちを効果的に防止することができる。また、棚板74を取り外す際には、棚板74を棚板受部材73の上面に沿って前方に引き出して被挿入部78から挿入部77を引き抜くことで、棚板74を容易に取り外すことができる。一方、棚板74を取り付ける際には、棚板74を棚板受部材73の上面に沿って後方に押し込んで被挿入部78に挿入部77を挿入することで、棚板74を容易に取り付けることができる。したがって、棚装置71によれば、棚板74の着脱を容易に行うことができる。
[第4実施形態]
図6を用いて、本発明の第4実施形態に係る棚装置91について説明する。図6に示すように、棚装置91は、棚板受部材3の代わりに棚板受部材92を備え、棚板支持部材5の代わりに棚板支持部材93を備える点で、第1実施形態に係る棚装置1と相違している。
棚板受部材92は、上壁部3bの代わりに、第1上壁部92aと、第2上壁部92bと、第3上壁部92cとを備える点で、棚板受部材3と相違している。第1上壁部92a及び第2上壁部92bは、側壁部3aの上縁部から左右方向における内側へ向かって水平に広がると共に前後方向に延在している。第3上壁部92cは、側壁部3aの上縁部から左右方向における外側へ向かって水平に広がると共に前後方向に延在している。左右方向から見た場合において、後側から前側に向かって、第1上壁部92a、第3上壁部92c、及び第2上壁部92bは、この順に互いに重ならないように配置されている。第3上壁部92cの略中央部分には、貫通孔92dが設けられている。なお、図6の例では、第3上壁部92cは、棚板受部材92の前後方向における中央位置よりも前端側に設けられているが、第3上壁部92cが設けられる位置はこれに限られず、例えば棚板受部材92の前後方向における中央位置や、中央位置よりも後端側に設けられてもよい。
棚板支持部材93は、支持部12の代わりに支持部94を有しており且つ外れ防止部材13を有していない点で、棚板支持部材5と相違している。支持部94は、支持部12と同様に、上側片部95、下側片部96、及び接続片部97を有している。下側片部96には、例えばネジ溝が設けられた貫通孔96aが設けられている。
棚装置91では、棚板4は、例えば以下のようにして、棚板受部材92に取り付けられる。まず、第1上壁部92a及び第2上壁部92bに棚板4が載置され、棚板4の被挿入部10に棚板支持部材93の挿入部11が挿入される。続いて、下側片部96の貫通孔96aの水平位置と第3上壁部92cの貫通孔92dの水平位置とが合うように、下側片部96が第3上壁部92cの上面に当接させられる。この状態において、棚板4の下面部4aは、第1上壁部92a及び第2上壁部92bに当接する。すなわち、支持部94の接続片部97の長さは、被挿入部10に棚板支持部材93の挿入部11が挿入されると共に下側片部96が第3上壁部92cの上面に当接した状態において、棚板4の下面部4aが第1上壁部92a及び第2上壁部92bに当接するように調節されている。続いて、ボルト98が第3上壁部92cの下側から貫通孔92dを介して貫通孔96aのネジ溝に締め込まれることで、下側片部96が第3上壁部92cに対して固定される。これにより、棚板4は、棚板支持部材93を介して棚板受部材92によって支持されると共に、挿入部11によって上下方向及び左右方向における位置ずれが抑制される。
なお、第3上壁部92cの貫通孔92dは、貫通孔92dに挿通されたボルト98が左右方向にスライド可能なように、左右方向に所定幅を有するスリット状に形成されていてもよい。この場合、貫通孔92dに挿通されたボルト98を下側片部96の貫通孔96aに緩く締め込んだ状態(仮止め状態)にすることで、棚板支持部材93を、ボルト98を介して第3上壁部92cによって支持しつつ、左右方向にスライドさせることが可能となる。これにより、例えば挿入部11が棚板4の被挿入部10に挿入されている場合には、ボルト98の締め込みを緩めて仮止め状態にしてから棚板支持部材93を左方向にスライドさせることで、挿入部11を棚板4の被挿入部10から引き抜くことができるので、容易に棚板4を棚板受部材92から取り外すことができる。一方、挿入部11が棚板4の被挿入部10に挿入されていない場合には、棚板支持部材93を右方向にスライドさせることで、挿入部11を棚板4の被挿入部10に挿入することができるので、容易に棚板4を棚板受部材92に取り付けることができる。
[第5実施形態]
図7を用いて、本発明の第5実施形態に係る棚装置101について説明する。図7に示すように、棚装置101は、棚板受部材3の代わりに棚板受部材102を備え、棚板支持部材5の代わりに棚板支持部材103を備える点で、第1実施形態に係る棚装置1と相違している。
棚板受部材102は、上壁部3bの代わりに、第1上壁部102aと、第2上壁部102bと、第3上壁部102cとを備える点で、棚板受部材3と相違している。第1上壁部102a、第2上壁部102b、及び第3上壁部102cは、いずれも側壁部3aの上縁部から左右方向における内側へ向かって水平に広がると共に前後方向に延在している。左右方向から見た場合において、後側から前側に向かって、第1上壁部102a、第3上壁部102c、及び第2上壁部102bは、この順に配置されている。第3上壁部102cは、上面が第1上壁部102aの上面及び第2上壁部102bの上面よりも下方に位置するように設けられている。より具体的には、第3上壁部102cは、後述する棚板支持部材103の下側片部106が第3上壁部102cの上面に当接した状態において、下側片部106の上面が第1上壁部102aの上面及び第2上壁部102bの上面よりも上方に位置することがないように設けられている。これにより、後述するように棚板支持部材103の下側片部106を第3上壁部102cの上面に当接させた状態で棚板4を棚板受部材102に載置する際に、下側片部106が邪魔にならず、棚板4の下面部4aを第1上壁部102a及び第2上壁部102bに当接させることが可能になっている。第3上壁部102cの略中央部分には、貫通孔102dが設けられている。なお、図7の例では、第3上壁部102cは、棚板受部材102の前後方向における中央位置よりも前端側に設けられているが、第3上壁部102cが設けられる位置はこれに限られず、例えば棚板受部材102の前後方向における中央位置や、中央位置よりも後端側に設けられてもよい。
棚板支持部材103は、支持部12の代わりに支持部104を有しており且つ外れ防止部材13を有していない点で、棚板支持部材5と相違している。支持部104は、支持部12と同様に、上側片部105、下側片部106、及び接続片部107を有している。下側片部106には、例えばネジ溝が設けられた貫通孔106aが設けられている。
このような棚装置101によれば、棚装置91と同様の仕組みによりに、棚板4を棚板受部材102に取り付けることができる。これにより、棚板4は、棚板支持部材103を介して棚板受部材102によって支持されると共に、挿入部11によって上下方向及び左右方向における位置ずれが抑制される。また、第3上壁部102cの貫通孔102dは、棚装置91の貫通孔92dと同様に、貫通孔102dに挿通されたボルト98が左右方向にスライド可能なように、左右方向に所定幅を有するスリット状に形成されていてもよい。これにより、例えば挿入部11が棚板4の被挿入部10に挿入されている場合には、ボルト98の締め込みを緩めて仮止め状態にしてから棚板支持部材103を左方向にスライドさせることで、挿入部11を棚板4の被挿入部10から引き抜くことができるので、容易に棚板4を棚板受部材102から取り外すことができる。一方、挿入部11が棚板4の被挿入部10に挿入されていない場合には、棚板支持部材103を右方向にスライドさせることで、挿入部11を棚板4の被挿入部10に挿入することができるので、容易に棚板4を棚板受部材102に取り付けることができる。
なお、棚板4を棚板受部材102に載置する際に下側片部106が邪魔にならないようにするためには、上述のように第3上壁部102cの上面を第1上壁部102aの上面及び第2上壁部102bの上面よりも下方に設ける代わりに、例えば棚板4の下面部4aに下側片部106が入り込むためのくり抜き部分が設けられた形状の棚板を用いてもよい。
なお、本実施形態では、取付部材及び棚板受部材を左右両側に一対設ける構成として説明したが、棚板1つに対して取付部材及び棚板受部材をそれぞれ1つずつ設ける構成としてもよい。また、棚板1つに対して取付部材及び棚板受部材をそれぞれ3つ以上設ける構成としてもよい。また、第1〜第5実施形態に係る構成を適宜組み合わせてもよい。例えば、棚板の複数の側面部にそれぞれ被挿入部を設け、各被挿入部に対応する挿入部を有する棚板支持部材を複数設ける構成としてもよい。
また第1実施形態では、棚板支持部材5の支持部12として、コの字状に二段階に屈曲したものを例に挙げて説明したが、支持部の形状はこれに限定されない。例えば、支持部は、U字状に丸みを帯びた部分を有する形状であってもよいし、上下方向又は左右方向に対して傾斜した部分を有する形状であってもよい。また、支持部は、長尺なプレート状に形成されていなくともよい。ただし、支持部をプレート状に形成することで、支持部の製造を容易化することができる。また、支持部の取り扱いについても容易化できる。
また第1実施形態では、棚板支持部材5が棚板受部材3の前後方向中央部よりも前端側に連結される例について説明したが、棚板支持部材は、棚板受部材の前後方向中央部よりも後端側(例えば幅広の部分)に取り付けられる構成であってもよいし、取付部材に取り付けられる構成であってもよい。また、棚板の前後方向に沿った側面に設けられる凹部についても、棚板の前後方向中央部よりも後端側に設けてもよい。
図5(b)は、挿入部の変形例を示す平面図である。第1〜第5実施形態に係る棚装置1,61,71,91,101における挿入部の形状として、同図に示すように平面視上挿入方向に直交する側面部が鋸形状をなした挿入部80を採用してもよい。具体的には、挿入部80は、側面部に複数(図では3つ)の山部81が連続的に形成された形状をなしている。山部81は、傾斜部81aと、接続部81bと、を有する。傾斜部81aは、挿入方向に向かって幅狭となるように傾斜する部分である。接続部81bは、挿入方向側において傾斜部81aに接続すると共に、挿入方向とは反対側において隣接する他の山部81の傾斜部81a(又は支持部82)に接続する部分である。このような山部81を有する挿入部80によれば、傾斜部81aが挿入方向に向かって幅狭となるように傾斜していることにより、挿入部80を被挿入部にスムーズに挿入することができる。また、挿入部80が被挿入部に挿入された後は、山部81の頂点部分(同一の山部81の傾斜部81a及び接続部81bが互いに接続される部分)が引っかかりとなることで挿入部80が被挿入部から抜けにくくなるため、棚板支持部材による棚板の支持が予期せず解除されることをより確実に防止できる。