JP6547120B2 - ゲーム装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ゲーム装置に関する。
従来からゲームフィールド上に投入されたコインを移動させるプッシャーゲーム装置が知られている(特許文献1参照)。このようなプッシャーゲーム装置では、コインを投入部まで搬送するために、コインをレールに沿って移動させるリフトホッパー等が用いられる。
特開2013−99632号公報
一方、プッシャーゲームにおいて、コインの代わりに、姿勢によらず転動可能な立体遊技体(例えば、球体状の立体遊技体)を利用することも可能である。この場合、コインを搬送するために用いていたリフトホッパーに代えて、立体遊技体に適した搬送装置を用いることが好適である。
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、ゲーム装置において立体遊技体の搬送を効率的に行うことが可能な技術を提供することを解決課題の一つとする。
本発明の一態様に係るゲーム装置は、姿勢によらずに転動可能な立体遊技体を転動させる傾斜を有する第1通路と、前記第1通路に設けられた流入口から流入する立体遊技体をゲームフィールドに投入する投入部と、前記ゲームフィールドから流入した立体遊技体を転動させる傾斜を有する第2通路と、前記第2通路から流入する立体遊技体を、前記第1通路のうち、前記第1通路に設けられた前記流入口よりも上流の箇所に搬送する搬送部と、を含む。
本実施形態に係るゲーム装置10の一例を示す外観図である。 ゲーム装置10を、図1に示したZ軸方向から見た図である。 コントロールパネル160aの一例を示した図である。 ゲームフィールド110aの一例を示した図である。 ゲームフィールド110aに小玉M1と大玉M2が敷き詰められた状態を示した図である。 玉数抽選部120aの一例を示した図である。 マーブルチャンス実行部130aの一例を示した図である。 マーブルJPチャンス実行部140aの一例を示した図である。 小玉M1および大玉M2の流れを説明するための図である。 スクリューリフター170aに関連する小玉M1の流れを示した図である。 通路310aと第1ホッパー230aとの一例を示した図である。 通路320aと第2ホッパー240aと第3ホッパー250aとの一例を示した図である。 通路330aおよび340aとカウントホッパー220aとの一例を示した図である。 スクリューリフター170aの一例を示した図である。 囲み部材1750が省略されたスクリューリフター170aを示した図である。 囲み部材1750とガイド部1760が省略されたスクリューリフター170aを示した図である。 取込部1710を中心に示した斜視図である。 取込部1710と通路340aとの一例を示した図である。 排出部1720を中心に示した斜視図である。 天井収容部290aの一例を示した図である。 図20のE−E線断面図である。 面4021を、供給路460へ小玉M1を転動させる傾斜に変更したときの図20のF−F線断面図である。 第1ホッパー230aの一例を示した図である。 図23のG−G線断面図である。 2台のゲーム装置10の各々の天井収容部290aが連結される一例を示した図である。 図25のH−H線断面図である。 変形例1において、小玉M1の供給先を一方のゲーム装置10の供給路460にする場合の一例を示した図である。 図28のI−I線断面図である。 変形例1において、小玉M1の供給先を他方のゲーム装置10の供給路460にする場合の一例を示した図である。 図29のJ−J線断面図である。
以下、図面を参照しながら本発明に係る実施の形態を説明する。図面において各部の寸法および縮尺は実際の構成の寸法および縮尺と適宜異なる。以下に記載する実施の形態は、本発明の好適な具体例である。このため、本実施形態には、技術的に好ましい種々の限定が付されている。しかしながら、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、実施形態に限られない。
[A.実施形態]
図1は、本実施形態に係るゲーム装置10の一例を示す外観図である。
[1.ゲーム装置の概要]
ゲーム装置10は、娯楽施設(例えば、ゲームセンターまたはカジノ等)に設置されたり、商業施設(例えば、ショッピングセンター等)に設置されたりする。ゲーム装置10は、カジノにおいて利用される場合には、ゲーミングマシンと呼ばれることもある。ゲーム装置10は、店舗に設置される業務用の機器である必要はなく、例えば、家庭用のゲーム機器でもよいし、モバイル端末装置でもよい。
ゲーム装置10は、コイン(「メダル」とも称される)、クレジットまたはポイント等のゲーム用通貨を用いてプレイ可能である。コイン、クレジットまたはポイント等のゲーム用通貨は、実際の金銭に交換できなくてもよいし、実際の金銭に交換できてもよい。ゲーム装置10は、実際の金銭を用いてプレイ可能であってもよい。
ゲーム装置10は、ゲームをプレイするためにプレイヤから受け取る要素(以下「プレイ対価要素」とも称する)と、プレイヤへの報酬として用いられる要素(以下「報酬要素」とも称する)とを、同じ種類の要素(例えば、プレイ対価要素と報酬要素が共にコイン)としてもよいし、互いに異なる種類の要素(例えば、プレイ対価要素がコインで、報酬要素が引換券)としてもよい。
ゲーム装置10は、ステーション部100a、100b、100cおよび100dを含む。ゲーム装置10の含まれるステーション部の数は「4」に限らず「1以上」であればよい。ステーション部100a、100b、100cおよび100dは、同じ種類のゲームを別々に実行可能である。本実施形態では、ステーション部100a、100b、100cおよび100dは、同じ種類のゲームとして、姿勢によらずに転動可能な立体遊技体(以下、単に「立体遊技体」とも称する)の移動に応じて進行するゲームを実行する。このため、ステーション部100a、100b、100cおよび100dの各々も、ゲーム装置として機能する。
ステーション部100a、100b、100cおよび100dの各々は、ユニット部の一例でもある。また、ステーション部100a、100b、100cおよび100dは、複数のプレイヤがそれぞれプレイ可能な複数のユニット部の一例である。
立体遊技体は、球状の物体(例えば、ビー玉)であってもよいし、略球状の物体(例えば、多面体)であってもよい。本実施形態では、立体遊技体として、大きさの異なる2種類のビー玉が用いられる。以下、大きさの異なる2種類のビー玉のうち、小さい方を「小玉」と称し、大きい方を「大玉」と称する。
ステーション部100a、100b、100cおよび100dは、互いに同一構成である。このため、説明の重複を避けるため、以下では、ステーション部100aの説明を中心に行い、ステーション部100b、100cおよび100dの説明については必要に応じて行う。
ステーション部100aの構成の符号には、サフィックス「a」が付されている。ステーション部100b、100cおよび100dの各々の構成は、ステーション部100aの構成の符号のサフィックス「a」を、それぞれ「b」、「c」、「d」と読み替えることで説明される。
ゲーム装置10では、複数のステーション部によって共有されている構成(以下「共有構成」とも称する)が存在する。共有構成のうち、ステーション部100aが利用する構成については、ステーション部100aの構成として説明する。共有構成のうち、ステーション部100aが利用せずにステーション部100bが利用する構成については、ステーション部100bの構成として説明する。共有構成のうち、ステーション部100aおよび100bのいずれもが利用せずにステーション部100cが利用する構成については、ステーション部100cの構成として説明する。
図2は、ゲーム装置10を、図1に示したZ軸方向から見た場合の構成の位置関係を示す図である。
ステーション部100aは、ゲームフィールド110aと、玉数抽選部120aと、マーブルチャンス実行部130aと、マーブルJP(jackpot)チャンス実行部140aと、JP払出部150aと、コントロールパネル160aと、スクリューリフター170aと、エアーリフター180aと、を含む。また、ステーション部100aは、図1に示したように、払出口Maを含む。
ゲームフィールド110aでは、立体遊技体の移動に応じて進行するゲームの一例として、小玉M1と大玉M2とを用いたプッシャーゲームが実行される(後述する図4および図5参照)。プッシャーゲームでは、ステーション部100aのプレイヤ(以下、単に「プレイヤ」と称する)は、コントロールパネル160aを操作して、小玉M1と大玉M2とが位置するゲームフィールド110aに小玉M1を投入する。ゲームフィールド110aでは、プッシャーテーブル113の往復運動に応じて、小玉M1および大玉M2が押圧される。この押圧に応じて、下段テーブル111の前端部116に位置する小玉M1および大玉M2は、下段テーブル111から落下する。
ステーション部100aは、ゲームフィールド110aから落下した小玉M1の数に応じた報酬をプレイヤに与える。報酬は、ゲームのクレジット、コイン、ポイント、引換券、実際の金銭またはチケットでもよい。本実施形態では、報酬としてコインが与えられる。コインは、払出口Maから払い出される。
玉数抽選部120aは、抽選部の一例である。玉数抽選部120aは、ゲームフィールド110aにおいて第1条件(例えば「ゲームフィールド110aからm(mは1以上の整数)個の大玉M2が落下した」という条件)が満たされるごとに、小玉M1を用いた第1の抽選を実行する。以下、m=1の場合について説明する。本実施形態では、玉数抽選部120aは、第1の抽選として、小玉M1の数を決定するための抽選を実行する。
マーブルチャンス実行部130aは、抽選部の他の例である。マーブルチャンス実行部130aは、ゲームフィールド110aにおいて第2条件(例えば「ゲームフィールド110aからn(nはm以上の整数)個の大玉M2が落下した」という条件が満たされるごとに、小玉M1を用いた第2の抽選を実行する。以下、n=3の場合について説明する。第2の抽選で使用される小玉M1の数は、第2の抽選が行われるまでに3回実行される第1の抽選の結果を合計した数となる。本実施形態では、マーブルチャンス実行部130aは、第2の抽選として、マーブルJPチャンス実行部140aを動作させるか否かを決定するための抽選を実行する。以下、第2の抽選を「マーブルチャンス」とも称する。
マーブルJPチャンス実行部140aは、ステーション部100aおよび100bによって共有される。マーブルJPチャンス実行部140aは、マーブルチャンス実行部130aにおける抽選でマーブルJPチャンス実行部140aを動作させることが決定されると、小玉M1を用いた第3の抽選を実行する。本実施形態では、マーブルJPチャンス実行部140aは、第3の抽選として、JP払出部150aがボーナスとしての多数の小玉M1(以下「マーブルJP」とも称する)の払い出しをゲームフィールド110aに対して実行するか否かを決定するための抽選を実行する。以下、第3の抽選を「マーブルJPチャンス」とも称する。
また、マーブルJPチャンス実行部140aは、ステーション部100bのマーブルチャンス実行部130bにおける抽選でマーブルJPチャンス実行部140aを動作させることが決定されると、JP払出部150aがマーブルJPの払い出しをゲームフィールド110bに対して実行するか否かを決定するための抽選を実行する。
JP払出部150aは、ステーション部100a、100b、100cおよび100dによって共有される。JP払出部150aは、図2に示したようにゲーム装置10を平面視で見たときにゲーム装置10の中央に位置するように配置されている。JP払出部150aは、小玉M1の払出先を、ゲームフィールド110a、110b、110cおよび110dのいずれかに択一に切り替える経路切替部151a(後述する図20、図25、図27、図29参照)を有する。
JP払出部150aは、マーブルJPチャンス実行部140aでの抽選で、ゲームフィールド110aへのマーブルJPの払い出しが決定されると、マーブルJPをゲームフィールド110aに対して実行して、ゲームフィールド110aに小玉M1を払い出す。
JP払出部150aは、マーブルJPチャンス実行部140aでの抽選で、ゲームフィールド110bへのマーブルJPの払い出しが決定されると、マーブルJPの払い出しをゲームフィールド110bに対して実行する。同様に、JP払出部150aは、マーブルJPチャンス実行部140cでの抽選で、ゲームフィールド110cへのマーブルJPの払い出しの実行が決定されると、マーブルJPの払い出しをゲームフィールド110cに対して実行する。また、JP払出部150aは、マーブルJPチャンス実行部140cでの抽選で、ゲームフィールド110dへのマーブルJPの払い出しの実行が決定されると、マーブルJPの払い出しをゲームフィールド110dに対して実行する。
図2に戻って、コントロールパネル160aは、プレイヤの操作を受け付ける。
図3は、コントロールパネル160aの一例を示した図である。コントロールパネル160aは、投入口161Lおよび161Rと、投入方向切替ボタン162Lおよび162Rとを含む。
投入口161Lおよび161Rには、コインが投入される。
投入口161Lにコインが投入されると、ゲームフィールド110aの左側の投入部(図4および図5に示した投入部114L)から小玉M1がゲームフィールド110aに投入される。投入方向切替ボタン162Lは、投入部114Lからの小玉M1の投入方向を切り替えるために使用される。
投入口161Rにコインが投入されると、ゲームフィールド110aの右側の投入部(図4および図5に示した投入部114R)から小玉M1がゲームフィールド110aに投入される。投入方向切替ボタン162Rは、投入部114Rからの小玉M1の投入方向を切り替えるために使用される。
図2に戻って、スクリューリフター170aは、ステーション部100aおよび100cによって共有される。スクリューリフター170aは、例えば、ゲームフィールド110aから落下した小玉M1と、ゲームフィールド110cから落下した小玉M1を、ゲームフィールド110aおよび100cよりも高い位置にリフトする。スクリューリフター170aによってリフトされた小玉M1は、例えば、ゲームフィールド110aで利用されたり、マーブルチャンス実行部130aで利用されたり、ステーション部100aに隣接するステーション部100bで利用されたり、ゲームフィールド110cで利用されたり、マーブルチャンス実行部130cで利用されたり、ステーション部100cに隣接するステーション部100dで利用されたりする。
エアーリフター180aは、小玉M1が搬送された管の中にファンからの風を送り込むことによって、当該小玉M1をリフトする。管の内径は、小玉M1の径よりも大きく、例えば、小玉M1の内径の1.5倍よりも小さいことが望ましい。管の内径から小玉M1の径を差し引いた値(以下「径差」との称する)が「0」に近づくほど、ファンからの風力が、管の中の小玉M1に伝わりやすくなり、小玉M1を短時間でリフトすることが可能になる。このため、径差「0」に近いことが望ましい。また、径差が「0」に近いほど管の外径を小さくでき、エアーリフター180aの小型化を図ることが可能になる。本実施形態では、エアーリフター180aは、小玉M1を鉛直方向にリフトする。なお、エアーリフター180aが小玉M1をリフトする方向は、鉛直方向からずれていてもよい。
エアーリフター180aによってリフトされた小玉M1は、マーブルJPチャンス実行部140aで利用されたり、後述する天井収容部290a(図20参照)を介してJP払出部150aで利用されたりする。
[2.ゲームフィールド]
図4は、ゲームフィールド110aの一例を示した図である。図5は、ゲームフィールド110aに小玉M1と大玉M2が敷き詰められた状態を示した図である。
ゲームフィールド110aは、下段テーブル111と、壁部112と、プッシャーテーブル113と、投入部114L、114Rおよび114Bと、切欠部115Lおよび115Rと、前端部116と、を含む。
下段テーブル111および壁部112は固定されている。下段テーブル111には、左端に切欠部115Lが設けられ、右端に切欠部115Rが設けられている。切欠部115Lおよび115Rは、小玉M1は通過できるが大玉M2は通過できない形状を有する。
プッシャーテーブル113は、不図示の駆動機構の動作に応じて、壁部112の下端と下段テーブル111の上面との間を、前後(図4の矢印AおよびBの方向)に往復運動する。
投入部114Lは、ゲームフィールド110aの左側から小玉M1をプッシャーテーブル113に投入する。投入部114Rは、ゲームフィールド110aの右側から小玉M1をプッシャーテーブル113に投入する。投入部114Bは、下段テーブル111に、大玉M2を投入する。
例えば、小玉M1が敷き詰められたプッシャーテーブル113(図5参照)に対して投入部114Lまたは114Rが小玉M1を投入した後に、プッシャーテーブル113が図4に示す矢印A方向に移動すると、プッシャーテーブル113上の小玉M1が壁部112に押されて図4に示す矢印B方向に移動する。このため、プッシャーテーブル113上において壁部112とは反対側に位置する小玉M1は、下段テーブル111に落下する。
その後、プッシャーテーブル113が矢印B方向に移動すると、下段テーブル111上の小玉M1および大玉M2がプッシャーテーブル113によって押される。このため、下段テーブル111上の端に位置する小玉M1は、前端部116または切欠部115Lまたは115Rから落下する。また、前端部116に位置する大玉M2は、前端部116から落下する。
前端部116から落下した小玉M1は、報酬のために計上される。一方、切欠部115Lから落下した小玉M1と切欠部115Rから落下した小玉M1は、いわゆる親落ちとして扱われ、報酬のためには計上されない。
大玉M2が、前端部116から落下するごとに、玉数抽選部120aが動作する。
[3.玉数抽選部]
図6は、玉数抽選部120aの一例を示した図である。
玉数抽選部120aは、表示部1210と、通路1220と、排出部1230と、を含む。
表示部1210は、円形状の画面1211を有する。表示部1210は、画面1211に、小玉M1の数についての複数の候補C1〜C4を表示する。図6では、候補C1は「10球」を示し、候補C2は「7球」を示し、候補C3は「3球」を示し、候補C4は「5球」を示す。画面1211に表示される候補の数は「4」に限らず適宜変更可能である。各候補が示す数は、「10球」、「7球」、「3球」、「5球」に限らず適宜変更可能である。
通路1220には、小玉M1が投入される。通路1220に投入された小玉M1は、通路1220を通る。通路1220の一部は、画面1211の外周の一部に沿って設けられている。通路1220の端部1221には、小玉M1が通路1220から飛び出すことを禁止する突出部1222が設けられている。
大玉M2が前端部116(図5参照)から落下するごとに、表示部1210は画面1211に複数の候補C1〜C4を表示し、かつ、通路1220に小玉M1が投入される。表示部1210は、画面1211における候補C1〜C4の表示位置を、時間の経過に応じて変更する。その後、通路1220に投入された小玉M1が、画面1211の外周の一部に沿って移動し、排出用の穴を有する排出部1230を通ると、画面1211における候補C1〜C4の移動が停止する。そして、候補C1〜C4のうち排出部1230に最も近い候補が示す玉数が決定される。なお、排出部1230を通った小玉M1は、ゲームフィールド110a(例えば、プッシャーテーブル113)に落下する。
[4.マーブルチャンス実行部]
図7は、マーブルチャンス実行部130aの一例を示した図である。
マーブルチャンス実行部130aは、第1クルーン1310と、第2クルーン1320と、第3クルーン1330と、を含む。
3個の大玉M2が前端部116から落下すると、当該3個の大玉M2の各々が落下するごとに玉数抽選部120aが決定した小玉M1の数を合計した数の小玉M1が、第1クルーン1310に投入される。
第1クルーン1310に投入された小玉M1は、第1クルーン1310に設けられた穴1311、1312および1313のいずれかに入る。穴1311および1312のいずれかに入った小玉M1は、第2クルーン1320に投入されることなく回収される。一方、穴1313に入った小玉M1は、通路1314を通って、第2クルーン1320に投入される。
第2クルーン1320に投入された小玉M1は、第2クルーン1320に設けられた穴1321、1322および1323のいずれかに入る。穴1321および1322のいずれかに入った小玉M1は、第3クルーン1330に投入されることなく回収される。一方、穴1323に入った小玉M1は、通路1324を通って、第3クルーン1330に投入される。
第3クルーン1330に投入された小玉M1は、第3クルーン1330に設けられた排出部1331から排出される。小玉M1が排出部1331から排出されると、マーブルJPチャンス実行部140aが動作する。
[5.マーブルJPチャンス実行部]
図8は、マーブルJPチャンス実行部140aの一例を示した図である。
マーブルJPチャンス実行部140aは、クルーン141と、小玉移動部142と、を含む。
マーブルJPチャンス実行部140aが動作すると、クルーン141に小玉M1が投入される。クルーン141では、小玉M1は、往復回転する小玉移動部142と接触するごとに小玉移動部142から外力を受けて、クルーン141の外周に向けて移動させられる。このような状況が繰り返され、その後、小玉M1は、クルーン141に設けられた穴143〜148のいずれかに入る。小玉M1が、穴143〜147のいずれかに入った場合、マーブルJPの払い出しは実行されない。一方、小玉M1が、穴148に入った場合、マーブルJPの払い出しが実行される。
[6.小玉M1および大玉M2の流れ]
図9は、ステーション部100aにおける小玉M1および大玉M2の流れを説明するための図である。
図9に示すように、ステーション部100aは、図2に示した構成に加えて、大玉センサ190aと、大玉投入部210aと、カウントホッパー220aと、第1ホッパー230aと、第2ホッパー240aと、第3ホッパー250aと、振分部260aと、経路切替部270aおよび280aと、天井収容部290aと、第1経路60と、第2経路70と、を含む。
スクリューリフター170aと、第1ホッパー230aと、経路切替部270aと、エアーリフター180aは、遊技体搬送部40に含まれる。
遊技体搬送部40は、ゲームフィールド空間に位置する小玉M1を、第1経路60と第2経路70とを択一に使って搬送する。第1経路60は、小玉M1を天井収容部290aに向けて転動させる傾斜を有する。第2経路70は、小玉M1をマーブルJPチャンス実行部140aに向けて転動させる傾斜を有する。第1経路60と第2経路70は、所定の搬送経路の一例である。
遊技体搬送部40は、第1経路60に搬送される小玉M1と、第2経路70に搬送される小玉M1との両方を搬送できる。よって、第1経路60に搬送される小玉M1と、第2経路70に搬送される小玉M1とを、別々の搬送部で搬送する場合に比べて、構成の簡略化を図ることが可能になる。
ゲームフィールド空間は、天井収容部290aの下に位置する。ゲームフィールド空間には、ゲームフィールド110aと玉数抽選部120aとマーブルチャンス実行部130aとマーブルJPチャンス実行部140aとJP払出部150a等が含まれる。
ゲームフィールド110aと、玉数抽選部120aと、マーブルチャンス実行部130aと、マーブルJPチャンス実行部140aと、JP払出部150aと、大玉センサ190aと、大玉投入部210aと、カウントホッパー220aと、第2ホッパー240aと、第3ホッパー250aと、振分部260aは、ゲーム実行部50に含まれる。
ゲーム実行部50は、例えば、ゲームフィールド空間において小玉M1を用いたゲーム(本実施形態ではプッシャーゲーム)を実行する。
なお、ステーション部100aの構成から、スクリューリフター170aと天井収容部290aと後述する通路310a、320a、330aおよび340a(図10参照)を除いた構成は、ゲームユニット部80a(後述する図11、図12および図13参照)を構成する。
まず、大玉センサ190aと大玉投入部210aについて説明する。
大玉センサ190aは、前端部116から落下した大玉M2を検出する。玉数抽選部120aおよびマーブルチャンス実行部130aは、大玉センサ190aの検出結果に基づいて動作する。大玉投入部210aは、大玉M2を下段テーブル111に投入する。
次に、ゲームフィールド110aと、カウントホッパー220aと、スクリューリフター170aと、第1ホッパー230aと、第2ホッパー240aと、第3ホッパー250aと、振分部260aと、経路切替部270aとについて説明する。
ゲームフィールド110aにおいて前端部116から落下した小玉M1は、カウントホッパー220aに流入する。カウントホッパー220aは、流入した小玉M1を収容し、収容した小玉M1の数をカウントする。このカウント値は、プレイヤへの報酬を算出するために用いられる。カウントホッパー220aは、カウント済みの小玉M1を排出する。
スクリューリフター170aは、カウントホッパー220aから排出された小玉M1と、切欠部115Lから落下した小玉M1と、切欠部115Rから落下した小玉M1と、マーブルチャンス実行部130aで使用された小玉M1と、マーブルJPチャンス実行部140aで使用された小玉M1と、後述するように振分部260aによってステーション部100aに振り分けられた小玉M1をリフトする。
第1ホッパー230aには、スクリューリフター170aによってリフトされた小玉M1が流入可能である。第1ホッパー230aは、流入した小玉M1を収容して利用する。本実施形態では、第1ホッパー230aは、収容した小玉M1を、経路切替部270aを介して、玉数抽選部120aに投入したり、マーブルチャンス実行部130aに投入したり、エアーリフター180aに供給したりして利用する。第1ホッパー230aは、第1利用部の一例である。
第2ホッパー240aには、スクリューリフター170aによってリフトされた小玉M1のうち、第1ホッパー230aに流入しなかった小玉M1が流入可能である。第2ホッパー240aは、流入した小玉M1を収容して利用する。本実施形態では、第2ホッパー240aは、収容した小玉M1を投入部114Rからゲームフィールド110a(具体的には、プッシャーテーブル113)に投入して利用する。第2ホッパー240aは、第1利用部の他の例、および、第2利用部の一例である。第2ホッパー240aは、遊技体利用部の一例でもある。
第3ホッパー250aには、スクリューリフター170aによってリフトされた小玉M1のうち、第1ホッパー230aにも第2ホッパー240aにも流入しなかった小玉M1が流入可能である。第3ホッパー250aは、流入した小玉M1を収容して利用する。本実施形態では、第3ホッパー250aは、収容した小玉M1を投入部114Lからゲームフィールド110a(具体的には、プッシャーテーブル113)に投入して利用する。第3ホッパー250aは、第2利用部の他の例である。第3ホッパー250aは、遊技体利用部の他の例でもある。
振分部260aは、スクリューリフター170aによってリフトされた小玉M1のうち、第1ホッパー230aにも第2ホッパー240aにも第3ホッパー250aにも流入しなかった小玉M1を、ステーション部100a(ゲームユニット部80a)とステーション部100b(ゲームユニット部80b)とのいずれかに振り分ける。
経路切替部270aは、第1ホッパー230aから排出された小玉M1の経路を、玉数抽選部120aに向かう経路と、マーブルチャンス実行部130aに向かう経路と、エアーリフター180aに向かう経路とに択一に切り替える。
本実施形態では、経路切替部270aは、第1ホッパー230aが排出した小玉M1を受け入れて排出する排出部271aを有する。排出部271aは、不図示のモータ等の駆動部によって回転する回転軸272aに固定されている。経路切替部270aは、排出部271aに設けられた小玉M1の排出口273aの位置を、玉数抽選部120aに向かう経路上と、マーブルチャンス実行部130aに向かう経路上と、エアーリフター180aに向かう経路上とに択一に切り替えることによって、小玉M1が通る経路を、玉数抽選部120aに向かう経路上と、マーブルチャンス実行部130aに向かう経路上と、エアーリフター180aに向かう経路上とに択一に切り替える。
次に、エアーリフター180aと、経路切替部280aと、天井収容部290aとについて説明する。
エアーリフター180aは、第1ホッパー230aから経路切替部270aを介して流入した小玉M1をリフトし、リフトした小玉M1を、経路切替部280aを介して、マーブルJPチャンス実行部140aと天井収容部290aとに択一に投入する。
経路切替部280aは、エアーリフター180aがリフトした小玉M1が通る経路を、第1経路60と第2経路70とに択一に切り替える。
本実施形態では、経路切替部280aは、エアーリフター180aがリフトした小玉M1を受け入れて排出する排出部281aを有する。排出部281aは、不図示のモータ等の駆動部によって回転する回転軸282aに固定されている。経路切替部280aでは、排出部281aに設けられた小玉M1の排出口283aの位置を、第1経路60上と第2経路70上とで択一に切り替えることによって、エアーリフター180aがリフトした小玉M1が通る経路を、第1経路60と第2経路70とに択一に切り替える。
天井収容部290aは、ステーション部100a、100b、100cおよび100dで共有されている。天井収容部290aは、JP払出部150aからゲームフィールド110a、110b、110cおよび110dに択一に払い出される小玉M1を収容する。
[7.スクリューリフター170aに関連する小玉M1の流れ]
図10は、ゲームフィールド110aと、カウントホッパー220aと、スクリューリフター170aと、第1ホッパー230aと、第2ホッパー240aと、第3ホッパー250aと、振分部260aとの一例を示した図である。
ステーション部100aは、図10に示したように、小玉M1を搬送するための通路310a、320a、330aおよび340aも含む。
通路310aおよび320aと、第1ホッパー230aと、第2ホッパー240aと、第3ホッパー250aは、ゲーム用の搬送装置20に含まれる。ゲーム用の搬送装置20は、ゲーム装置10において小玉M1を搬送するために用いられる。
通路340aとスクリューリフター170aは、帰還搬送部30に含まれる。帰還搬送部30は、第1ホッパー230aで利用された小玉M1と、第2ホッパー240aで利用された小玉M1と、第3ホッパー250aで利用された小玉M1のうち、少なくともいずれかの小玉M1を、通路310aの上流に搬送する。帰還搬送部30が小玉M1を通路310aの上流に搬送することによって、小玉M1を、通路310aおよび320aと、第1ホッパー230a、第2ホッパー240aまたは第3ホッパー250aと、帰還搬送部30の間で循環させることが可能になる。
帰還搬送部30は、さらに、ステーション部100bから小玉M1の流入を受け入れて、当該小玉M1を通路310aの上流に搬送可能である。このため、帰還搬送部30を介して、小玉M1をステーション部100bから補充することが可能になる。
ゲーム用の搬送装置20と帰還搬送部30との組合せは、搬送ユニット部90に含まれる。
図10では、ステーション部100bが有する通路320bおよび340bも示されている。図10では、説明の簡略化を図るため、通路310a、320a、330a、340a、320bおよび340bの各々の側壁は省略されている。
通路310aは、小玉M1を通路320a側に転動させる傾斜を有する。通路310aには、スクリューリフター170aによってリフトされた小玉M1が排出される。小玉M1は、通路310a上を転動して第1ホッパー230aに流入可能である。
通路320aは、小玉M1を転動させる傾斜を有する。通路320aに流入した小玉M1は、転動しながら第2ホッパー240aに流入可能である。
通路320aに流入した小玉M1のうち、第2ホッパー240aに流入しなかった小玉M1は、転動しながら第3ホッパー250aに流入可能である。
通路320aに流入した小玉M1のうち、第2ホッパー240aにも第3ホッパー250aにも流入しなかった小玉M1は、通路320aを通り抜けた後、振分部260aと接触する。小玉M1は、振分部260aと接触することによって、移動方向が変更され、通路340aと通路340bとのいずれかに振り分けられる。
換言すると、振分部260aは、ステーション部100aの搬送ユニット部90において、第2ホッパー240aにも第3ホッパー250aにも流入せずに通路320aを通り抜けた複数の小玉M1の少なくとも一部を、ステーション部100bの搬送ユニット部90に含まれる帰還搬送部30に対して振分可能である。振分部260aは、遊技体振分部および他装置振分部の一例である。
このため、例えば、ステーション部100aにおいて、第1ホッパー230aと第2ホッパー240aと第3ホッパー250aとのいずれもが小玉M1で満たされたために、第1ホッパー230aと第2ホッパー240aと第3ホッパー250aとのいずれにも流入できなかった小玉M1を、ステーション部100bに振り分けることが可能になる。この場合、ステーション部100aが、ステーション部100bに、必要以上に小玉M1を供給してしまうことを抑制可能になる。
また、振分部260aは、ステーション部100bの搬送ユニット部90において、第2ホッパー240bにも第3ホッパー250bにも流入せずに通路320bを通り抜けた複数の小玉M1の少なくとも一部を、ステーション部100aの搬送ユニット部90に含まれる帰還搬送部30に対して振分可能である。このため、ステーション部100bが、ステーション部100aに、必要以上に小玉M1を供給することを抑制可能になる。
また、ステーション部100aとステーション部100bとの間で小玉M1を行き来させることができ、ステーション部100aとステーション部100bとの間で小玉M1の数に不均衡が生じても、その不均衡を改善することが可能になる。よって、例えば、ゲーム装置10の管理者が、ステーション部100aおよび100bにおいて小玉M1の数を調整する作業を低減させることが可能になる。
振分部260aは、ステーション部100aの搬送ユニット部90側を向いた面261と、ステーション部100bの搬送ユニット部90側を向いた面262とを有する。面261および262は、平面でもよいし曲面でもよい。本実施形態では、面261および262として、平面が用いられる。面261は、小玉M1を通路340aに向かう向きに転動させる傾斜を有する。面262は、小玉M1を通路340bに向かう向きに転動させる傾斜を有する。小玉M1は、面261と接触した場合には通路340aに振り分けられ、面262と接触した場合には通路340bに振り分けられる。
振分部260aでは、面261と面262とが接する部分(以下「特定部分」とも称する)263が、最も高い位置となる。
本実施形態では、周囲に小玉M1が存在しない状況で通路320aを通り抜けた小玉M1が特定部分263を超えて面262に到達し、かつ、周囲に小玉M1が存在しない状況で通路320bを通り抜けた小玉M1が特定部分263を超えて面261に到達するように、振分部260aが設けられている。
一方、周囲に小玉M1が存在し当該小玉M1と衝突することによって通路320a上で減速した小玉M1は、通路320aを通り抜けても、特定部分263を超えられずに面261に到達する場合がある。同様に、周囲に小玉M1が存在し当該小玉M1と衝突することによって通路320b上で減速した小玉M1は、通路320bを通り抜けても、特定部分263を超えられずに面262に到達する場合がある。
ゲームフィールド110aに投入された小玉M1のうち、前端部116から落下した小玉M1は、通路330aに流入する。通路330aは、流入した小玉M1を転動させる傾斜を有する。通路330aに流入した小玉M1は、転動してカウントホッパー220aに流入する。
通路340aには、カウントホッパー220aから排出された小玉M1と、振分部260aによって通路340aに振り分けられた小玉M1と、切欠部115Lから落下した小玉M1と、切欠部115Rから落下した小玉M1と、マーブルチャンス実行部130aで利用された小玉M1と、マーブルJPチャンス実行部140aで利用された小玉M1とが流入する。
通路340aは、小玉M1をスクリューリフター170aへ転動させる傾斜を有する。通路310aと通路320aとから構成される通路は、第1通路の一例である。通路340aは、第2通路の一例である。
本実施形態では、図10に示したように、通路310aと通路320aとで構成される通路は、小玉M1を水平方向の一方側から他方側に転動させる傾斜を有する。通路340aは、小玉M1を水平方向の他方側から一方側に転動させる傾斜を有する。
このため、通路310aと通路320aとで構成される通路の最上流部と、通路340aの最下流部とを、水平方向の一方側に揃えることが可能になる。よって、スクリューリフター170aは、水平方向の一方側において小玉M1を鉛直方向又は略鉛直方向に搬送することが可能になる。
通路340aは、通路310aと通路320aとで構成される通路の略鉛直下側に設けられている。このため、通路310aと通路320aとで構成される通路と通路340aとの水平方向の位置を略合わせることが可能になる。
「通路310aと通路320aとで構成される通路の略鉛直下側」は、通路310aと通路320aとで構成される通路の鉛直下側を含む。また、通路340aが、通路310aと通路320aとで構成される通路の略鉛直下側に設けられている状態は、通路310a、320aおよび340aを鉛直方向から平面視した場合に、通路340aが通路310aおよび320aの少なくともいずれか一方の一部と重なる状態を含む。
[8.通路310aと第1ホッパー230a]
図11は、通路310aと第1ホッパー230aとの一例を上方から平面視した図である。図11に示した例では、通路310aは、ゲームユニット部80aとゲームユニット部80cとによって共有されている。このため、通路310aには、第1ホッパー230aに加えて、ゲームユニット部80cの第1ホッパー230cが連通している。
スクリューリフター170aは、リフトした小玉M1を、通路310aにおいて放射状に排出する。
第1ホッパー230aは、通路310aに設けられた流入口231aから流入する小玉M1を収容して利用する。例えば、第1ホッパー230aには、通路310aのうち流入口231aよりも上流の箇所にスクリューリフター170aが排出した小玉M1が、通路310aの傾斜により転動しながら流入口231aを通って流入する。
一方、第1ホッパー230cは、通路310aに設けられた流入口231cから流入する小玉M1を収容して利用する。例えば、第1ホッパー230cには、通路310aのうち流入口231cよりも上流の箇所にスクリューリフター170aが排出した小玉M1が、通路310aの傾斜により転動しながら流入口231cを通って流入する。
このように、小玉M1は、通路310aの傾斜によって転動して、第1ホッパー230aまたは230cに流入する。このため、通路310aにおいて動力を用いて小玉M1を第1ホッパー230aまたは230cに搬送する場合に比べて、動力を使わない分、効率的に小玉M1を搬送することが可能になる。
なお、流入口231aと流入口231cは、互いに対向する位置に設けられている。
通路310aには、規制部350aが設けられている。本実施形態では、規制部350aは、通路310aの側壁311aによって構成されている。規制部350aは、通路310aにおける小玉M1の移動方向を規制して小玉M1を流入口231aまたは231cに導く。
規制部350aは、面351および352を有する。面351および352は、平面でもよいし曲面でもよい。本実施形態では、面351および352として、平面が用いられる。
面351は、通路310aの下流側に設けられている。面351は、通路310aの幅方向W1において流入口231aから遠い部分ほど通路310aの上流側に位置するように設けられている。面351と接触した小玉M1は、面351に沿って転動することによって、流入口231aに向かって移動する。
面352も、通路310aの下流側に設けられている。面352は、通路310aの幅方向W1において流入口231cから遠い部分ほど通路310aの上流側に位置するように設けられている。面352と接触した小玉M1は、面352に沿って転動することによって、流入口231cに向かって移動する。
このため、小玉M1は、流入口231aまたは231cに流入しやすくなる。
スクリューリフター170aによってリフトされた小玉M1のうち、第1ホッパー230aと第1ホッパー230cとのいずれにも流入しなかった小玉M1は、側壁311aが存在しない出口312aまたは313aから、通路320aへ移動する。
例えば、第1ホッパー230aに小玉M1が十分に収容されているため、第1ホッパー230aに入りきらなかった小玉M1は、出口312aから通路320aへ移動する。
[9.通路320aと第2ホッパー240aと第3ホッパー250a]
図12は、通路320aと、第2ホッパー240aと、第3ホッパー250aとの一例を上方から平面視した図である。図12に示した例では、通路320aは、ゲームユニット部80aとゲームユニット部80cによって共有されている。このため、通路320aには、第2ホッパー240aに加えて、ゲームユニット部80cの第2ホッパー240cが連通している。また、通路320aには、第3ホッパー250aに加えて、ゲームユニット部80cの第3ホッパー250cが連通している。
第2ホッパー240aは、通路320aに設けられた流入口241aから流入する小玉M1を収容して利用する。例えば、第2ホッパー240aには、通路320aのうち流入口241aよりも上流の箇所に通路310aから流入した小玉M1が、通路320aの傾斜により転動しながら流入口241aを通って流入する。
一方、第2ホッパー240cは、通路320aに設けられた流入口241cから流入する小玉M1を収容して利用する。例えば、第2ホッパー240cには、通路320aのうち流入口241cよりも上流の箇所に通路310aから流入した小玉M1が、通路320aの傾斜により転動しながら流入口241cを通って流入する。
流入口241aと流入口241cは、互いに対向する位置に設けられている。
第3ホッパー250aは、第2ホッパー240aおよび240cのいずれにも流入しなかった小玉M1のうち、通路320aに設けられた流入口251aから流入する小玉M1を収容して利用する。例えば、第3ホッパー250aには、通路320aのうち流入口251aよりも上流の箇所に通路310aから流入した小玉M1が、通路320aの傾斜により転動しながら流入口251aを通って流入する。
一方、第3ホッパー250cは、第2ホッパー240aおよび240cのいずれにも流入しなかった小玉M1のうち、通路320aに設けられた流入口251cから流入する小玉M1を収容して利用する。例えば、第3ホッパー250cには、通路320aのうち流入口251cよりも上流の箇所に通路310aから流入した小玉M1が、通路320aの傾斜により転動しながら流入口251cを通って流入する。
流入口251aと流入口251cは、互いに対向する位置に設けられている。
このように、小玉M1は、通路320aの傾斜によって転動して、第2ホッパー240aまたは240c、または、第3ホッパー250aまたは250cに流入する。このため、通路320aにおいて動力を用いて小玉M1を第2ホッパー240aまたは240c、または、第3ホッパー250aまたは250cに搬送する場合に比べて、動力を使わない分、効率的に小玉M1を搬送することが可能になる。
流入口241aおよび241cは、通路320aの上流に設けられている。流入口251aおよび251cは、通路320aの下流に設けられている。このため、流入口241aおよび241cのいずれにも流入しなかった小玉M1を、流入口251aおよび251cのいずれかが受け入れることが可能になる。よって、通路320aを転動する小玉M1が、流入口241a、241c、251aおよび251cのいずれかに流入しやすくなる。
また、通路310aと通路320aとで構成される通路においては、流入口231aおよび231cが、当該通路の上流に設けられており、流入口241aおよび241cは、流入口231aおよび231cよりも下流に設けられており、流入口251aおよび251cは、流入口241aおよび241cよりも下流に設けられている。このため、通路310aと通路320aとで構成される通路を転動する小玉M1が、流入口231a、231c、241a、241c、251aおよび251cのいずれかに流入しやすくなる。
通路320aには、規制部360a、370a、380aおよび390aが設けられている。本実施形態では、規制部360a、370a、380aおよび390aの各々は、通路320aから突出する突出部によって構成されている。
規制部360aは、流入口241aおよび241cよりも上流側に設けられている。規制部360aは、通路320aにおける小玉M1の移動方向を規制して小玉M1を流入口241aまたは241cに導く。
具体的には、規制部360aは、面361および面362を有する。面361および362は、平面でもよいし曲面でもよい。本実施形態では、面361および362として、平面が用いられる。
面361は、通路320aの幅方向W2において流入口241aから遠い部分ほど通路320aの上流側に位置するように設けられている。面361と接触した小玉M1は、面361に沿って転動することによって、流入口241aに向かって移動する。
面362は、通路320aの幅方向W2において流入口241cから遠い部分ほど通路320aの上流側に位置するように設けられている。面362と接触した小玉M1は、面362に沿って転動することによって、流入口241cに向かって移動する。
このため、小玉M1が、流入口241aまたは241cに流入しやすくなる。
規制部370aは、流入口241aおよび241cよりも下流側で流入口251aおよび251cよりも上流側に設けられている。規制部370aは、通路320aにおける小玉M1の移動方向を規制して小玉M1を流入口251aまたは規制部390aに導く。
具体的には、規制部370aは、面371および372を有する。面371および372は、平面でもよいし曲面でもよい。本実施形態では、面371および372として、平面が用いられる。
面371は、通路320aの幅方向W2において流入口251aから遠い部分ほど通路320aの上流側に位置するように設けられている。面371と接触した小玉M1は、面371に沿って転動することによって、流入口251aに向かって移動する。このため、小玉M1が、流入口251aに流入しやすくなる。
面372は、通路320aの長さ方向(幅方向W2と直交する方向)と平行である。面372と接触した小玉M1は、面372に沿って転動することによって、規制部390aに向かって移動する。
規制部380aにおける流入口251cとの位置関係は、規制部370aにおける流入口251aとの位置関係と同様である。具体的には、規制部380aは、面381および382を有し、面381が面371に対応し、面382が面372に対応する。面381および382は、平面でもよいし曲面でもよい。本実施形態では、面381および382として、平面が用いられる。
また、規制部390aにおける流入口251aおよび251cとの位置関係は、規制部360aにおける流入口241aおよび241cとの位置関係と同様である。具体的には、規制部390aは、面391および392を有し、面391が面361に対応し、面392が面362に対応する。面391および392は、平面でもよいし曲面でもよい。本実施形態では、面391および392として、平面が用いられる。
通路320aに流入した小玉M1のうち、第2ホッパー240aおよび240cと第3ホッパー250aおよび250cとのいずれにも流入しなかった小玉M1は、側壁321aが存在しない出口322aから、振分部260aに向かう。出口322aは、遊技体供給部の一例である。
[10.通路330aおよび340aとカウントホッパー220a]
図13は、フィールド110aと通路330aおよび340aとカウントホッパー220aとの一例を上方から平面視した図である。図13に示した例では、通路340aは、ゲームユニット部80aとゲームユニット部80cによって共有されている。このため、通路340aには、ゲームユニット部80aにおいてゲームフィールド110aから落下した後に通路330aとカウントホッパー220aを通った小玉M1と、ゲームユニット部80cにおいてゲームフィールド110cから落下した後に通路330cとカウントホッパー220cを通った小玉M1が流入する。なお、通路330aには側壁331aが設けられており、通路330cには側壁331cが設けられている。
通路340aには、振分部260aによってステーション部100aの搬送ユニット部90に振り分けられた小玉M1を受け入れる遊技体受入部343aが設けられている。遊技体受入部343aは、共有遊技体受入部の一例でもある。
通路340aには、側壁341aとスリット342aが設けられている。スリット342aの幅は、小玉M1の径よりも小さい。小玉M1は、ゲーム装置10内を巡回しているときに、一部が欠ける場合がある。スリット342aは、このような小玉M1の欠片を通路340aの下に落とすことによって、通路340aに小玉M1の欠片がたまることを抑制し、小玉M1の転動が生じ難くなることを抑制する。スリット342aは、通路310a、320aおよび330aのうち少なくとも1つに設けられてもよい。なお、スリット342aの下には、スリット342aを通って通路の下に落ちる小玉M1の欠片を回収するための回収ケースが設けられてもよい。
通路340aを通り抜けた小玉M1は、スクリューリフター170aに移動する。
上述したように、通路310a、320aおよび340aは、ゲームユニット部80aおよび80cによって共有される。このため、通路310a、320aおよび340aが共有されずに、ゲームユニット部80aとゲームユニット部80cの各々に専用の通路が用いられる場合に比べて、構成の簡略化を図ることが可能になる。
さらに言えば、通路310a、320aおよび340aは、隣り合ったゲームユニット部80aおよび80cによって共有される。このため、通路310a、320aおよび340aと、ゲームユニット部80aおよび80cとの間の距離を短くできる。
[11.スクリューリフター170a]
図14は、スクリューリフター170aの一例を示した図である。
スクリューリフター170aは、搬送装置の一例である。スクリューリフター170aは、小玉M1を取り込む取込部1710と、小玉M1を排出する排出部1720と、を含む。
スクリューリフター170aは、排出部1720が取込部1710よりも高い位置になるように配置されている。スクリューリフター170aは、取込部1710から取り込んだ小玉M1をリフトし、リフトした小玉M1を排出部1720から排出する。
スクリューリフター170aは、通路340aから流入した小玉M1を通路310aまで略鉛直上側に搬送する(図10参照)。このため、スクリューリフター170aにおける小玉M1の搬送ルートを短くすることが可能になる。
略鉛直は、鉛直方向に対する傾きが所定角度(例えば30度)以内を意味する。所定角度は30度に限らず、鉛直方向に対して所定角度だけ傾いた方向が鉛直と見なせる範囲であればよく、0度以上30度未満でもよく、30度よりも大きくてもよい。本実施形態では、所定角度が0度であるとする。
スクリューリフター170aは、回転体1730と、支持部1740と、囲み部材1750と、ガイド部1760と、保持部1770と、供給部1780と、を含む。
図15は、囲み部材1750が省略されたスクリューリフター170aを示した図である。図16は、囲み部材1750とガイド部1760が省略されたスクリューリフター170aを示した図である。
回転体1730は、回転体1730を通る回転軸1734(図16参照)を中心に回転可能である。このため、回転体1730自体も回転軸として機能する。回転体1730および回転軸1734は、鉛直方向に延在する。
図14に示したように、取込部1710は、回転体1730の一端1731側、換言すると、回転軸1734の一端1735側に設けられている。排出部1720は、回転体1730の他端1732側、換言すると、回転軸1734の他端1736側に設けられている。
回転体1730が延在する方向は、鉛直方向に限らず、排出部1720の位置が取込部1710の位置よりも高くなる方向であればよい。
図16に示したように、支持部1740は、回転軸1734の一端1735側から他端1736側に向かって、らせん状に延在する。本実施形態では、支持部1740は、回転体1730の側面1733に設けられている。このため、支持部1740は、回転軸1734を中心に回転体1730と共に回転可能である。
支持部1740は、第1部分1741と、第2部分1742と、第3部分1743とを有する。第1部分1741は、支持部1740のうち、回転軸1734の一端1735側の部分である。第1部分1741は、取込部1710に含まれる。第2部分1742は、支持部1740のうち、回転軸1734の他端1736側の部分である。第2部分1742は、排出部1720に含まれる。第3部分1743は、支持部1740のうち、第1部分1741と第2部分1742との間に位置する部分である。
囲み部材1750は、第3部分1743を囲む。囲み部材1750は、円筒形の部材である。
囲み部材1750の全部または一部は、例えば、透過素材で構成される。囲み部材1750が透過素材で構成されていると、スクリューリフター170aによる小玉M1の搬送がプレイヤに視認可能になる。このため、プレイヤに視覚的な面白味を与えることが可能になる。なお、囲み部材1750は、透過素材で構成されなくてもよい。
本実施形態では、囲み部材1750は、第1部分1741と第2部分1742とを囲っていない。支持部1740は、囲み部材1750で囲われていない第1部分1741で小玉M1を取り込む。また、支持部1740は、囲み部材1750で囲われていない第2部分1742で小玉M1を排出する。
ガイド部1760は、支持部1740と囲み部材1750で挟まれた空間において、回転軸1734の一端1735側から他端1736側に向かって延在する。本実施形態では、12本の円柱状のガイド部1760が用いられる。ガイド部1760の相互の間隔は、小玉M1の径よりも広い。また、ある2つのガイド部1760の間隔に入り込んだ小玉M1は、その2つのガイド部1760の間隔において移動することができるが、右隣りのガイド部1760との間隔や左隣りのガイド部1760との間隔には移動できないように、各ガイド部1760は、支持部1740と囲み部材1750で挟まれた空間に設けられる。つまり、支持部1740とガイド部1760の間隔、囲み部材1750とガイド部1760の間隔は、いずれも小玉M1の径よりも狭い。例えば、図14に示すように、各ガイド部1760を囲み部材1750の内周面に接するように設けて、囲み部材1750とガイド部1760の間隔が小玉M1の径よりも狭くなるようにしても良い。
各ガイド部1760は、小玉M1を、支持部1740および囲み部材1750と協働して支持して、支持部1740の回転に伴う回転軸1734の一端1735側から他端1736側への小玉M1の移動をガイドする。図14〜19の例では、支持部1740は回転軸1734の鉛直上側から視た場合に反時計回りに回転する。また、支持部1740は、回転軸1734の一端1735側から他端1736側に向かって、鉛直上側から視た場合に時計回りとなるように、らせん状に延在する。12本のガイド部1760は、支持部1740と囲み部材1750で挟まれた空間において、回転軸1734の一端1735側から他端1736側へ直線状に延在する。また、支持部1740が反時計回りに回転すると、各ガイド部1760の左側から小玉M1が押しつけられ、各ガイド部176に沿って小玉M1が回転軸1734の一端1735側から他端1736側に移動する。上述のように、各ガイド部1760の間隔に入り込んだ小玉M1は隣の間隔に移動することなく、ガイド部1760に沿って移動するため、スクリューリフター170aは、ガイド部1760の数と同数となる12本の搬送ルートを有し、12本の搬送ルートを同時に使って複数の小玉M1を同時に搬送することができる。
本実施形態では、ガイド部1760は、支持部1740と囲み部材1750で挟まれた空間から、回転軸1734の一端1735側(取込部1710)および他端1736側(排出部1720)にも延在する。
ガイド部1760のうち、取込部1710に延在する部分1761は、取込部1710において小玉M1の取込みをガイドする。
ガイド部1760と囲み部材1750は、ネジまたは接着剤等で相互に固定されている。このため、ガイド部1760と囲み部材1750との互いの位置関係を一定にすることができる。
[12.取込部1710]
図17は、スクリューリフター170aのうち取込部1710を中心に示した斜視図である。図18は、取込部1710と通路340aとの一例を示した図である。
図13に示したように、ゲームユニット部80aから通路340aに流入した小玉M1、および、ゲームユニット部80cから通路340aに流入した小玉M1は、通路340aを通り抜けると、スクリューリフター170aの供給部1780に到達する(図18参照)。なお、供給部1780に到達した小玉M1が、供給部1780から落ちることを防止するために、供給部1780の周囲に側壁が設けられてもよい。
図17に示したように、供給部1780は、第1部分1741の周囲に存在する小玉M1を第1部分1741に転動させる傾斜を有する傾斜面1781を含む。傾斜面1781は、複数の平面で構成されてもよいし、曲面で構成されてもよい。本実施形態では、傾斜面1781として、曲面が用いられる。傾斜面1781は、第1部分1741に向けて高さが低くなる傾斜を有する。
供給部1780に到達した小玉M1は、傾斜面1781を転動し、取込部1710に存在するガイド部1760同士の間から、第1部分1741に到達する。このため、傾斜面1781(供給部1780)が無い場合に比べて、小玉M1の取込効率を上げることが可能になる。
さらに言えば、小玉M1は、自重により傾斜面1781を転動して第1部分1741に到達するため、動力を用いて小玉M1を第1部分1741に供給する場合に比べて、動力を使わない分、搬送効率を上げることが可能になる。
また、図13に示したように、供給部1780には、ゲームユニット部80aおよび80cの各々から小玉M1が収集され、供給部1780は、それらの小玉M1を第1部分1741に供給する。このため、複数のゲームユニット部80aおよび80cで、スクリューリフター170aを共有することが可能になる。
支持部1740は、図17および図18に示したように、回転体1730と共に矢印D方向に回転する。この回転によって、第1部分1741は、小玉M1の下に入り込み、小玉M1をリフトする。このため、取込部1710aは、第1部分1741の周りの360度方向から第1部分1741を用いて小玉M1を取り込むことが可能になる。
小玉M1は、第1部分1741によってリフトされると、第1部分1741の傾斜に沿って転動して、取込部1710に存在するガイド部1760(具体的には、部分1761)に衝突する。よって、支持部1740による小玉M1の転動は、ガイド部1760によって規制される。
支持部1740の回転が進むと、小玉M1は、支持部1740とガイド部1760で支持されながら、囲み部材1750と回転体1730によって囲まれた空間に入る。すなわち、小玉M1の取込みが完了する。このように、本実施形態では、ガイド部1760を小玉M1の取込用部材として兼用することができる。
小玉M1は、囲み部材1750と回転体1730によって囲まれた空間に入ると、支持部1740とガイド部1760に加えて、囲み部材1750によっても支持される。
小玉M1が支持部1740とガイド部1760と囲み部材1750とで支持された状態で支持部1740の回転が進むと、小玉M1は、ガイド部1760に沿って、排出部1720に向けて搬送される。
[13.排出部1720]
図19は、スクリューリフター170aのうち排出部1720を中心に示した斜視図である。
小玉M1は、排出部1720に到達すると、囲み部材1750による支持がなくなる。よって、小玉M1は、支持部1740の第2部分1742によって、排出部1720から排出される。排出部1720は、囲み部材1750によって囲まれていないため、第2部分1742の周りの360度方向から小玉M1を排出することができる。
本実施形態では、第2部分1742には、排出部1720に到達した小玉M1を突き出す突出部1790が設けられている。突出部1790が、支持部1740の回転に伴って小玉M1と衝突することによって、小玉M1は排出部1720の外部に排出される(図11参照)。このため、小玉M1が排出部1720に滞留することを抑制可能になる。
[14.天井収容部290a]
図20は、天井収容部290aの一例をメインに示した図2のL−L線断面図である。図21は、図20のE−E線断面図である。天井収容部290aは、ステーション部100a、100b、100cおよび100dで共有されている。
ゲーム装置10の内部空間は、仕切部材400によって、ゲームフィールド空間410と小玉収容空間420とに仕切られている。このため、仕切部材400を、小玉収容空間420の底部、およびゲームフィールド空間410の天井として用いることができる。よって、小玉収容空間420の底部とゲームフィールド空間410の天井とを別の部材で構成する場合に比べて、構成の簡略化を図ることができる。仕切部材400は、第1部材の一例である。
ゲームフィールド空間410は、ゲームフィールド収容部430がゲームフィールド110a、110b、110cおよび110d等を収容する空間である。ゲームフィールド収容部430は、第1収容部材440と仕切部材400とによって構成される。
小玉収容空間420は、遊技体収容空間の一例である。小玉収容空間420は、天井収容部290aが小玉M1を収容する空間である。天井収容部290aは、遊技体収容部の一例である。天井収容部290aは、第2収容部材450と仕切部材400とによって構成される。第1収容部材440と第2収容部材450とは、ネジ等によって互いに固定されている。天井収容部290aは、ゲームフィールド収容部430の上に位置する。このため、ゲームフィールド収容部430の上の空間を有効利用することが可能になる。
ゲーム装置10は、供給路460と投入部470と支持部480も有する。
供給路460は、天井収容部290aに収容された小玉M1をゲームフィールド空間410に供給する。本実施形態では、供給路460は、JP払出部150aを介して小玉M1をゲームフィールド110a、110b、110cおよび110dに択一に供給する。JP払出部150aには、小玉M1の払出方向を切り替える経路切替部151aが設けられている。経路切替部151aは、JP払出部150aに供給された小玉M1を排出する排出口を有する。経路切替部151aの排出口の位置は、ゲームフィールド110a、110b、110cおよび110dに択一に切り替えられる。
投入部470は、天井収容部290aに収容された小玉M1をゲームフィールド空間410に投入する。本実施形態では、投入部470は、天井収容部290aに収容された小玉M1を、供給路460およびJP払出部150aを介して、ゲームフィールド110a、110b、110cおよび110dに択一に供給する。
支持部480は、後述する板状部材4020を支持する。支持部480は、投入部470によって動かされる。
仕切部材400は、板状部材4010、4020および4030によって構成される。板状部材4010、4020および4030は、透過素材で構成される。このため、プレイヤに、小玉収容空間420に収容された小玉M1を見せることが可能になり、プレイヤに面白味を与えることが可能になる。なお、仕切部材400の一部または全部が透過素材で構成されてもよいし、仕切部材400の全部が非透過素材で構成されてもよい。
板状部材4010および4030は、ゲーム装置10に固定されている。
板状部材4020は、板状部材4030に対して揺動可能に接続されている。本実施形態では、板状部材4020は、板状部材4030との接続箇所に設けられた軸405を中心に揺動可能である。
板状部材4020の小玉収容空間420側の面4021は、板状部材4030の小玉収容空間420側の面4031と、接触部分404で接触している。接触部分404は、特定部の一例である。
板状部材4010の小玉収容空間420側の面4011と、面4031は、接触部分404へ向けて小玉M1を転動させる傾斜を有する傾斜面である。面4011、4021および4031の各々は、平面であるが、曲面であってもよい。
天井収容部290aに小玉M1を収納する場合、投入部470は、支持部480を回転させて、面4021を、接触部分404に向けて小玉M1を転動させる傾斜を有する傾斜面にする(図20および図21参照)。
この状態で、ステーション部100a、100b、100cおよび100dの少なくともいずれかの第1経路60から、小玉M1が天井収容部290aに投入されると、当該小玉M1は、接触部分404に向けて転動し、天井収容部290aに溜まっていく。このため、例えば、天井収容部290a内で、動力を用いて小玉M1を接触部分404に搬送する場合に比べて、動力を使わない分、効率的に小玉M1を接触部分404に集めることが可能になる。
天井収容部290aに収納された小玉M1をゲームフィールド空間410に投入する場合、投入部470は、支持部480を回転させて、面4021を、接触部分404へ小玉M1を転動させる傾斜から、供給路460へ小玉M1を転動させる傾斜に変更する。
図22は、面4021を、供給路460へ小玉M1を転動させる傾斜に変更したときの図20のF−F線断面図である。
この状態では、小玉M1は、面4021上を供給路460に向けて転動し、その後、例えば、面4021上の突起部であるガイド部4022に沿って出口4023から供給路460に移動する。このように、傾斜によって小玉M1を供給路460へ転動させるため、動力を用いて小玉M1を移動させる場合に比べて、動力を使わない分、効率的に小玉M1を供給路460に移動させることができる。
小玉M1は、その後、供給路460上を転動してJP払出部150aに流入する。小玉M1は、その後、JP払出部150aの経路切替部151aから、ゲームフィールド110a、110b、110cおよび110dのいずれかに投入される。
天井収容部290aに収納された小玉M1が、JP払出部150aから払い出されると、投入部470は、支持部480を回転させて、面4021を、接触部分404に向けて小玉M1を転動させる傾斜を有する傾斜面にする。その後、エアーリフター180a、180b、180cおよび180dの少なくとも1つが小玉M1をリフトし、リフトされた小玉M1が天井収容部290aに投入される。なお、エアーリフター180aによってリフトされる小玉M1の数は、第1ホッパー230aによって制御される。同様に、エアーリフター180b、180c、180dによってリフトされる小玉M1の数は、それぞれ、第1ホッパー230b、230c、230dによって制御される。
[15.ホッパー230a、240aおよび250a]
図23は、第1ホッパー230aの一例を示した図である。図24は、図23のG−G線断面図である。
第1ホッパー230aには、ロータリーディスク2310と、ディスクガイド部材2320と、モータ2330と、送出部2340と、軸2350と、ブラシ2360とが設けられている。
ロータリーディスク2310は、円盤形状で、その中央でモータ2330の動力を伝達する軸2350と固定されている。ロータリーディスク2310は、周方向に等間隔に4つの小玉送出穴2311を有している。小玉送出穴2311の数は「4」に限らず適宜変更可能である。各小玉送出穴2311の内壁には、小玉M1を清掃するためのブラシ2360が設けられている。
ディスクガイド部材2320には、円形のガイド穴2321が設けられている。ガイド穴2321には、ロータリーディスク2310がはめ込まれる。
小玉送出穴2311に入った小玉M1は、ロータリーディスク2310の回転によって送出部2340へと案内される。小玉M1は、小玉送出穴2311に入った状態で送出部2340に到達すると、送出部2340内へ落下し、その後、送出部2340から排出される。小玉M1が送出部2340に落下する際に、ブラシ2360によって、小玉M1の欠片が小玉M1から取り除かれる。
第2ホッパー240aと第3ホッパー250aは、第1ホッパー230aと同一構成である。このため、第2ホッパー240aと第3ホッパー250aについては説明を割愛する。
[B.変形例]
上述した実施形態は、例えば、次に述べるような各種の変形が可能である。また、次に述べる変形の態様の中から任意に選択された一または複数の変形を適宜組み合わせることもできる。
[変形例1]
複数のゲーム装置10の各々の天井収容部290aが連結されてもよい。
図25は、2台のゲーム装置10の各々の天井収容部290aが連結される一例を示した図である。図26は、図25のH−H線断面図である。
変形例1では、2台のゲーム装置10の各々には、小玉M1が通り抜ける通り抜け穴500が設けられている。
2台のゲーム装置10の通り抜け穴500は、互いに対向する位置に設けられている。また、小玉M1の経路を切り替える経路切替部490が、2台のゲーム装置10の通り抜け穴500を貫通する位置に設けられている。
経路切替部490は、各天井収容部290aに収容された小玉M1の供給先を、一方のゲーム装置10の供給路460と、他方のゲーム装置10の供給路460とに切り替える。
図27は、変形例1において、小玉M1の供給先を一方のゲーム装置10(図27に向かって右側のゲーム装置10)の供給路460にする場合の一例を示した図である。図28は、図27のI−I線断面図である。
図27および図28に示すように、小玉M1の供給先を一方のゲーム装置10の供給路460にする場合、経路切替部490の傾斜は、小玉M1が一方のゲーム装置10の供給路460へ向かって転動する傾斜に切り替えられる。具体的には、経路切替部490において、他方のゲーム装置10(図27に向かって左側のゲーム装置10)側の端部から、一方のゲーム装置10側の端部にかけて高さが低くなるように、経路切替部490の傾斜が切り替えられる。このため、各ゲーム装置10の天井収容部290aから経路切替部490に流入した小玉M1は、一方のゲーム装置10の供給路460に向けて転動する。
図29は、変形例1において、小玉M1の供給先を他方のゲーム装置10の供給路460にする場合の一例を示した図である。図30は、図29のJ−J線断面図である。
図29および図30に示すように、小玉M1の供給先を他方のゲーム装置10の供給路460にする場合、経路切替部490の傾斜は、小玉M1が他方のゲーム装置10の供給路460へ向かって転動する傾斜に切り替えられる。具体的には、経路切替部490において、一方のゲーム装置10側の端部から、他方のゲーム装置10側の端部にかけて高さが低くなるように、経路切替部490の傾斜が切り替えられる。このため、各ゲーム装置10の天井収容部290aから経路切替部490に流入した小玉M1は、他方のゲーム装置10の供給路460に向けて転動する。
なお、経路切替部490の傾斜の切り替えは、不図示のモータ等の駆動部によって行われる。
変形例1によれば、複数の天井収容部290aの各々に収容された小玉M1が、マーブルJP実行時に1つのステーション部に投入される。このため、1つの天井収容部290aに収容された小玉M1が、マーブルJP実行時に1つのステーション部に投入される場合に比べて、マーブルJP実行時に投入される小玉M1の数を多くすることができる。
[変形例2]
本実施形態では、スクリューリフター170aの囲み部材1750の形状は、円筒形である。しかしながら、囲み部材1750の形状は、円筒形に限らず適宜変更可能である。例えば、囲み部材1750の形状は、円筒形を歪ませた形状でもよい。
[変形例3]
本実施形態では、囲み部材1750は、支持部1740のうち第3部分1743のみを囲っている(図14参照)。しかしながら、囲み部材1750は、支持部1740のうち第1部分1741および第2部分1742のうち少なくとも一方も囲ってもよい。
[変形例4]
本実施形態では、スクリューリフター170aのらせん状の支持部1740は、回転体1730の側面1733に設けられている。しかしながら、支持部1740は、側面1733に設けられなくてもよい。例えば、支持部1740は、側面1733に設けられずに、回転体1730の上部に設けられた支え部材と下部に設けられた支え部材とに固定されてもよい。
[変形例5]
本実施形態では、スクリューリフター170aは、回転体1730を有している。しかしながら、例えば、らせん状の支持部1740の間隔K(図16参照)が小玉M1の径よりも短く、小玉M1が回転体1730と接触しない場合、回転体1730は省略されてもよい。この場合、支持部1740は、例えば、回転軸1734を中心にモータ等によって直接回転させられる。
[変形例6]
本実施形態では、スクリューリフター170aは、12本のガイド部1760を有している。しかしながら、ガイド部1760の数は「1」以上であればよい。ガイド部1760の数が多い程、小玉M1の搬送ルートの数を多くすることが可能になる。
[変形例7]
本実施形態では、ガイド部1760の形状は、円柱状である。しかしながら、ガイド部1760の形状は、円柱状に限らず適宜変更可能である。例えば、ガイド部1760の形状は角柱状であってもよい。なお、円柱状および角柱状は棒状の一例である。
[変形例8]
本実施形態では、スクリューリフター170aの供給部1780は、取込部1710(第1部分1741)の周囲に存在する小玉M1を取込部1710に転動させる傾斜面1781を有している。しかしながら、供給部1780は、傾斜面1781を有する構成に限らず、取込部1710aを中心に放射状に配置されたベルトコンベアを用いて小玉M1を取込部1710に供給する構成でもよい。
[変形例9]
本実施形態では、図13および図18に示したように、供給部1780には、ゲームユニット部80aの通路330aから入流する小玉M1に加えて、ゲームユニット部80aと背中合わせのゲームユニット部80cからも小玉M1が流入する。しかしながら、供給部1780には、ゲームユニット部80cから小玉M1が流入しなくてもよいし、ゲームユニット部80bから小玉M1が流入してもよいし、ゲームユニット部80dから小玉M1が流入してもよい。
[変形例10]
本実施形態では、スクリューリフター170aは、ビー玉のような姿勢によらず転動可能な立体遊技体を用いるゲーム装置に用いられる。しかしながら、スクリューリフター170aは、姿勢によらず転動可能な立体遊技体とは異なる立体遊技体を用いるゲーム装置で使用される場合、そのゲーム装置で使用される立体遊技体を搬送することになる。
[変形例11]
本実施形態では、図10および図11に示したように、通路310aは通路320aと分離している。しかしながら、通路310aは通路320aと一体であってもよい。また、通路310aと通路320aとで構成される通路は、3つ以上の傾斜付き通路によって構成されてもよい。また、通路340aは、複数の傾斜付き通路によって構成されてもよい。また、通路310a、320a、330aおよび340aの傾斜は、小玉M1を転動させる傾斜であればよく、傾斜角が一定であっても変化してもよい。また、通路310a、320a、330aおよび340aは、それぞれ、直線状であってもよいし、一部または全部がカーブしていてもよい。
[変形例12]
本実施形態では、第1ホッパー230aは、第2ホッパー240aおよび第3ホッパー250aのいずれよりも上流に設けられている。しかしながら、第1ホッパー230aが、第2ホッパー240aまたは第3ホッパー250aよりも下流に設けられてもよい。
[変形例13]
本実施形態では、通路310aには、流入口231aに加えて流入口231cも設けられている。しかしながら、通路310aには、流入口231cが設けられなくてもよい。
[変形例14]
本実施形態では、通路320aには、流入口241aに加えて流入口241cも設けられ、流入口251aに加えて流入口251cも設けられている。しかしながら、通路320aには、流入口241cおよぶ251cの少なくとも一方が設けられなくてもよい。
[変形例15]
本実施形態では、流入口231aと流入口231cとは互いに対向し、流入口241aと流入口241cとは互いに対向し、流入口251aと流入口251cとは互いに対向する。しかしながら、流入口231aと流入口231cとは互いに対向しなくてもよいし、流入口241aと流入口241cとは互いに対向しなくてもよいし、流入口251aと流入口251cとは互いに対向しなくてもよい。この場合、規制部350aは、流入口231aと流入口231cとの位置関係に応じて変形され、規制部360aは、流入口241aと流入口241cとの位置関係に応じて変形され、規制部370a、380aおよび390aは、流入口251aと流入口251cとの位置関係に応じて変形される。
[変形例16]
本実施形態では、流入口231a、231c、241a、241c、251aおよび251cは、通路の側壁に設けられている。しかしながら、流入口231a、231c、241a、241c、251aおよび251cのうち少なくとも1つは、通路の側壁ではなく、通路の底部に設けられてもよい。
[変形例17]
本実施形態では、図20に示したように、ゲームフィールド空間410と小玉収容空間420とは、共通の仕切部材400によって仕切られている。しかしながら、ゲームフィールド空間410と小玉収容空間420とは、共通の仕切部材400によって仕切られなくてもよい。例えば、小玉収容空間420の底部は、仕切部材400によって形成され、ゲームフィールド空間410の天井は別の部材によって形成されてもよい。
[変形例18]
本実施形態では、仕切部材400は、板状部材4010、4020および4030によって構成されている。しかしながら、仕切部材400は、板状部材4010、4020および4030によって構成された部材に限らず適宜変更可能である。例えば、板状部材4030が省略され、かつ、板状部材4020のエアーリフター180a側の端部が第2収容部材450まで延在していてもよい。この場合、軸405は、板状部材4020と第2収容部材450との接続箇所に設けられる。
この場合、特定部としては、例えば、面4021と第2収容部材450との接触部分が用いられる。特定部は、面4021と面4031との接触部分404に限らない。
[変形例19]
本実施形態では、図9で示したように、エアーリフター180aでリフトされた小玉M1は、天井収容部290aとマーブルJPチャンス実行部140aとに択一に供給される。しかしながら、エアーリフター180aでリフトされた小玉M1は、天井収容部290aのみに供給されてもよい。この場合、マーブルJPチャンス実行部140aには、他の供給部(例えば、第1ホッパー230a)から小玉M1が供給される。
[変形例20]
本実施形態では、天井収容部290aは、ビー玉のような姿勢によらず転動可能な立体遊技体を用いるゲーム装置10に用いられる。しかしながら、天井収容部290aは、姿勢によらず転動可能な立体遊技体とは異なる立体遊技体を用いるゲーム装置で使用される場合、そのゲーム装置で使用される立体遊技体を収納する。
[変形例21]
ステーション部100aが動作モードとして「メダルモード」と「クレジットモード」とを有してもよい。
この場合、メダルモードでは、本実施形態のように、ステーション部100aへのコインの投入に応じて、小玉M1がゲームフィールド110aに投入される。また、ステーション部100aは、前端部116から小玉M1が落下するごとに、払出口Maから所定数のコインを払い出す。
一方、クレジットモードでは、ステーション部100aへのメダルの投入に応じて、ステーション部100aにクレジットが貯まる。プレイヤは、不図示の投入ボタンを操作することによって、クレジットの所定の消費と引き換えに、ゲームフィールド110aに小玉M1を投入する。ステーション部100aは、前端部116から小玉M1が落下するごとに、クレジットを増やす。
[変形例22]
ゲームは、小玉M1等の立体遊技体を利用するゲームであればよい。ゲームの一例としては、プッシャーゲームが挙げられるが、ゲームはプッシャーゲームに限らない。
[C.付記]
以上の記載から、本発明は例えば以下のように把握される。なお、各態様の理解を容易にするために、以下では、図面の参照符号を便宜的に括弧書きで付記するが、本発明を図示の態様に限定する趣旨ではない。
[付記1]
本発明の一態様に係るゲーム装置(10)は、姿勢によらずに転動可能な立体遊技体(M1)を転動させる傾斜を有する第1通路(310a、320a)と、前記第1通路(310a、320a)に設けられた流入口(241a、251a)から流入する立体遊技体(M1)をゲームフィールド(110a)に投入する投入部(240a、250a)と、前記ゲームフィールド(110a)から流入した立体遊技体(M1)を転動させる傾斜を有する第2通路(340a)と、前記第2通路(340a)から流入する立体遊技体(M1)を、前記第1通路(310a、320a)のうち、前記第1通路(310a、320a)に設けられた前記流入口(241a、251a)よりも上流の箇所に搬送する搬送部(170a)と、を含む。
この態様によれば、搬送部(170a)が、立体遊技体(M1)を第1通路(310a、320a)に搬送すれば、立体遊技体(M1)は、第1通路(310a、320a)の傾斜によって転動して投入部(240a、250a)に流入し、その後、ゲームフィールド(110a)を通って第2通路(340a)に流入し、第2通路(340a)の傾斜によって転動して搬送部(170a)に流入する。
よって、搬送部(170a)が、立体遊技体(M1)を第1通路(310a、320a)に搬送するだけで、立体遊技体(M1)は、第1通路(310a、320a)、投入部(240aまたは250a)、ゲームフィールド(110a)、第2通路(340a)および搬送部(170a)の経路を巡回することが可能になる。よって、第1通路(310a、320a)および第2通路(340a)において動力を用いて立体遊技体(M1)を搬送する場合に比べて、効率的に立体遊技体(M1)を搬送することが可能になる。
ゲーム装置(10)は、業務用のゲーム装置であってもよいし、家庭用のゲーム装置であってもよいし、端末装置であってもよい。
ゲーム装置(10)は、コイン(メダル)、クレジットまたはポイント等のゲーム用通貨を用いてプレイ可能であってもよい。コイン、クレジットまたはポイント等のゲーム用通貨は、実際の金銭に交換できなくてもよいし、実際の金銭に交換できてもよい。ゲーム装置(10)は、実際の金銭を用いてプレイ可能であってもよい。
ゲーム装置(10)は、ゲームをプレイするためにプレイヤから受け取る要素(プレイ対価要素)と、プレイヤへの報酬として用いられる要素(報酬要素)とを、同じ種類の要素(例えば、プレイ対価要素と報酬要素が共にコイン)としてもよいし、互いに異なる種類の要素(例えば、プレイ対価要素がコインで、報酬要素が引換券)としてもよい。
ゲームは、立体遊技体(M1)を利用するゲームであればよい。ゲームの一例としては、ビー玉またはコインを用いるプッシャーゲームが挙げられるが、ゲームはプッシャーゲームに限らない。
姿勢によらず転動可能な立体遊技体(M1)は、球状の物体(例えば、ビー玉またはボール)であってもよいし、略球状の物体(例えば、多面体)であってもよい。
第1通路(310a、320a)と第2通路(340a)の各々は、複数の通路によって構成されてもよいし、単一の通路によって構成されてもよい。
第1通路(310a、320a)の傾斜と第2通路(340a)の傾斜の各々は、立体遊技体(M1)を転動させればよく、傾斜角が一定であっても変化してもよい。また、第1通路(310a、320a)および第2通路(340a)の各々は、直線状であってもよいし、カーブしていてもよい。
流入口(241aまたは251a)は、第1通路(310a、320a)の側壁(311aまたは321a)に設けられてもよいし、第1通路(310a、320a)の底部に設けられてもよい。
[付記2]
他の態様に係るゲーム装置(10)は、付記1に記載のゲーム装置において、前記第1通路(310a、320a)は、前記立体遊技体(M1)を水平方向の一方側から他方側に転動させる傾斜を有し、前記第2通路(340a)は、前記立体遊技体(M1)を水平方向の他方側から一方側に転動させる傾斜を有する。
当該他の態様に係るゲーム装置(10)によれば、第1通路(310a、320a)の最上流部と、第2通路(340a)の最下流部とを、水平方向の一方側に揃えることが可能になる。このため、搬送部(170a)は、水平方向の一方側において立体遊技体(M1)を搬送することが可能になる。よって、例えば、搬送部(170a)が、水平方向の一方側から他方側に向けて立体遊技体(M1)を搬送する構成に比べて、搬送部(170a)の水平方向の長さを短くすることが可能になる。
[付記3]
他の態様に係るゲーム装置(10)は、付記2に記載のゲーム装置において、前記第2通路(340a)は、前記第1通路(310a、320a)の略鉛直下側に設けられる。
当該他の態様に係るゲーム装置(10)によれば、第1通路(310a、320a)と第2通路(340a)との水平方向の位置を略合わせることが可能になる。
第1通路(310a、320a)の略鉛直下側は、第1通路(310a、320a)の鉛直下側を含む。また、第2通路(340a)が、第1通路(310a、320a)の略鉛直下側に設けられている状態は、第1通路(310a、320a)および第2通路(340a)を鉛直方向から平面視した場合に、第2通路(340a)が第1通路(310aおよび320a)一部と重なる状態を含む。
[付記4]
他の態様に係るゲーム装置(10)は、付記3に記載のゲーム装置において、前記搬送部(170a)は、前記第2通路(340a)から流入した立体遊技体(M1)を前記第1通路(310a、320a)まで略鉛直上側に搬送する。
当該他の態様に係るゲーム装置(10)によれば、搬送部(170a)による立体遊技体(M1)の搬送ルートを短くすることが可能にある。
略鉛直は、鉛直方向に対する傾きが所定角度以内を意味する。所定角度は、鉛直方向に対して所定角度だけ傾いた方向が鉛直と見なせる範囲であればよい。
[付記5]
他の態様に係るゲーム装置(10)は、付記1から4のいずれかに記載のゲーム装置において、前記投入部(240a、250a)をそれぞれ有する複数のゲームユニット部(80a、80c)を有し、前記第1通路(310a、320a)又は/及び前記第2通路(340a)は、前記複数のゲームユニット部(80a、80c)の少なくとも2つ(80a、80c)で共有される。
当該他の態様に係るゲーム装置(10)によれば、第1通路(310a、320a)又は/及び第2通路(340a)が複数のゲームユニット部(80a、80c)の少なくとも2つ(80a、80c)で共有される。このため、第1通路(310a、320a)又は/及び第2通路(340a)が共有されずに、ゲームユニット部(80a、80c)ごとに第1通路(310a、320a)および第2通路(340a)が用いられる場合に比べて、構成の簡略化を図ることが可能になる。
[付記6]
他の態様に係るゲーム装置(10)は、付記5に記載のゲーム装置において、前記第1通路(310a、320a)又は/及び前記第2通路(340a)は、隣り合った2つのゲームユニット部(80a、80c)の間に設けられ、該2つのゲームユニット部(80a、80c)で共有される。
当該他の態様に係るゲーム装置(10)によれば、第1通路(310a、320a)又は/及び第2通路(340a)と、2つのゲームユニット部(80a、80c)と、の間の距離を短くすることができる。
[付記7]
他の態様に係るゲーム装置(10)は、付記1から3のいずれかに記載のゲーム装置において、前記第2通路(340a)には、前記第1通路(310a、320a)において前記流入口(241aまたは251a)に流入しなかった前記立体遊技体(M1)の少なくとも一部が流入する。
当該他の態様に係るゲーム装置(10)によれば、例えば、投入部(240aまたは250a)が立体遊技体(M1)で満たされたために、投入部(240aまたは250a)に流入できなかった立体遊技体(M1)も、第1通路(310a、320a)、投入部(240aまたは250a)、ゲームフィールド(110a)、第2通路(340a)および搬送部(170a)の経路を巡回することが可能になる。
10…ゲーム装置、20…ゲーム装置用の搬送装置、30…帰還搬送部、100a,100b,100c,100d…ステーション部、110a…ゲームフィールド、120a…玉数抽選部、130a…マーブルチャンス実行部、140a…マーブルJPチャンス実行部、150a…JP払出部、160a…コントロールパネル、170a…スクリューリフター、180a…エアーリフター。

Claims (7)

  1. 姿勢によらずに転動可能な立体遊技体を転動させる傾斜を有する第1通路と、
    前記第1通路に設けられた複数の流入口から流入する立体遊技体をゲームフィールドに投入する複数の投入部と、
    前記ゲームフィールドから流入した立体遊技体を転動させる傾斜を有する第2通路と、
    前記第2通路から流入する立体遊技体を、前記第1通路のうち、前記第1通路に設けられた前記流入口よりも上流の箇所に搬送する搬送部と、
    を含み、
    前記第2通路には、前記第1通路において前記複数の流入口および前記ゲームフィールドに流入しなかった前記立体遊技体の少なくとも一部が流入する、
    ゲーム装置。
  2. 前記第1通路は、前記立体遊技体を水平方向の一方側から他方側に転動させる傾斜を有し、
    前記第2通路は、前記立体遊技体を水平方向の他方側から一方側に転動させる傾斜を有する、
    請求項1に記載のゲーム装置。
  3. 前記第2通路は、前記第1通路の略鉛直下側に設けられる、
    請求項2に記載のゲーム装置。
  4. 前記搬送部は、前記第2通路から流入した立体遊技体を前記第1通路まで略鉛直上側に搬送する、
    請求項3に記載のゲーム装置。
  5. 前記投入部をそれぞれ有する複数のゲームユニット部を有し、
    前記第1通路又は/及び前記第2通路は、前記複数のゲームユニット部の少なくとも2つで共有される、
    請求項1から4のいずれか一に記載のゲーム装置。
  6. 前記第1通路又は/及び前記第2通路は、隣り合った2つのゲームユニット部の間に設けられ、該2つのゲームユニット部で共有される、
    請求項5に記載のゲーム装置。
  7. 前記第1通路において前記複数の流入口および前記ゲームフィールドに流入しなかった複数の立体遊技体を前記第2通路と第3通路とに振り分けて流入させる振分部を含み、
    前記第3通路は、前記ゲームフィールドとは異なるゲームフィールドから流入した立体遊技体を転動させる傾斜を有する、
    請求項1から6のいずれか一に記載のゲーム装置。
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