JP6546559B2 - 現像処理装置、現像装置および画像形成装置 - Google Patents

現像処理装置、現像装置および画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、現像剤収納装置から供給される現像剤を静電潜像に付着させる現像処理装置、その現像処理装置を用いた現像装置、およびその現像装置を用いた画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置が広く普及している。インクジェット方式などの他の方式の画像形成装置と比較して、高画質な画像が短時間で得られるからである。
画像形成装置では、紙などの媒体の表面に画像が形成される。画像の形成工程では、感光体ドラムの表面に静電潜像が形成されたのち、その静電潜像に現像剤が付着される。この静電潜像に付着された現像剤は、媒体に転写されたのちに加熱および加圧されるため、その媒体に定着する。
画像形成装置は、静電潜像に現像剤を付着させる現像装置を備えている。この現像装置は、現像剤を収納する現像剤収納装置と、その現像剤収納装置から供給される現像剤を静電潜像に付着させる現像処理装置とを備えており、その現像剤収納装置は、現像処理装置に着脱可能である。
フルカラーの画像を形成する画像形成装置では、互いに異なる色に着色された2種類以上の現像剤が用いられている。これに伴い、画像形成装置には、2種類以上の現像剤収納装置が搭載されている。
2種類以上の現像剤収納装置を用いる場合には、その2種類以上の現像剤収納装置が誤装着されることを防止するために、例えば、各現像剤収納装置に識別用の表示部が設けられている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2006−099132号公報
誤装着を防止するために具体的な検討がなされているが、その誤装着を防止するための対策は未だ十分であるとは言えないため、改善の余地がある。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、誤装着を防止することが可能な現像処理装置、現像装置および画像形成装置を提供することにある。
本発明の一実施形態の現像装置は、係合部を有する着脱ユニットと、係合部が取り外し可能となるように係合されると共に係合部の係合に応じて状態が変化する被係合部を有し、係合部の係合時における被係合部の状態が係合部を被係合部から取り外した後においても維持される被着脱ユニットとを備え、着脱ユニットが現像剤を収納する現像剤収納部であり、被着脱ユニットが現像剤収納部から供給される現像剤を静電潜像に付着させる現像処理部であるものである。
また、本発明の他の一実施形態の現像装置は、係合部を有する着脱ユニットと、係合部が取り外し可能となるように係合されると共に係合部の係合に応じて状態が変化する被係合部を有し、係合部の係合時における被係合部の状態が係合部を被係合部から取り外した後においても維持される被着脱ユニットとを備え、係合部が第1突出用領域および第2突出用領域のうちのいずれか一方に配置された突出部を含み、被係合部が、第1開口部および第2開口部を有すると共に第1開口部および第2開口部のうちのいずれからも突出部が挿入可能である被挿入室と、被挿入室の内部に配設されると共に被挿入室に対する突出部の挿入方向と交差する方向において第1開口部および第2開口部のうちのいずれからも突出部が被挿入室に挿入されることを可能にする初期位置から第1開口部および第2開口部のうちのいずれか一方から突出部が被挿入室に挿入されることに応じて第1開口部および第2開口部のうちの他方から突出部が被挿入室に挿入されることを不可能にする規制位置まで移動可能である挿入規制部材とを含むものである。
本発明の一実施形態の現像処理装置は、着脱ユニットの係合部が取り外し可能となるように係合されると共に係合部の係合に応じて状態が変化する被係合部を有し、係合部の係合時における被係合部の状態が係合部を被係合部から取り外した後においても維持され、着脱ユニットが現像剤を収納する現像剤収納装置であり、現像剤収納装置から供給される現像剤を静電潜像に付着させるものである。
本発明の一実施形態の画像形成装置は、係合部を有する着脱ユニットと、係合部が取り外し可能となるように係合されると共に係合部の係合に応じて状態が変化する被係合部を有し、係合部の係合時における被係合部の状態が係合部を被係合部から取り外した後においても維持される被着脱ユニットとを備えると共に、現像剤を収納する現像剤収納部と現像剤収納部から供給される現像剤を静電潜像に付着させる現像処理部とを含む現像部と、静電潜像に付着された現像剤を媒体に転写させる転写部と、媒体に転写された現像剤を定着させる定着部とを備え、着脱ユニットが現像剤収納部であり、被着脱ユニットが現像処理部であるものである。
本発明の一実施形態の現像処理装置、現像装置または画像形成装置によれば、係合部および被係合部のそれぞれが上記した構成を有しているので、誤装着を防止することができる。
本発明の第1実施形態の現像装置の構成を表す斜視図である。 現像処理部の構成を表す斜視図である。 図2に示した現像処理部の構成のうちの部分Aを拡大して表す斜視図である。 現像剤収納部の構成を表す斜視図である。 現像処理部および現像剤収納部のそれぞれの構成を表す平面図である。 現像処理部のうちの主要部の構成を表す断面図である。 挿入規制部材の構成を表す斜視図である。 現像剤収納部のうちの主要部の構成を表す断面図である。 現像剤収納部のうちの主要部の構成を表す斜視図である。 現像処理部に対する現像剤収納部の装着手順を説明するための断面図である。 図10に続く装着手順を説明するための断面図である。 図11に続く装着手順を説明するための断面図である。 図12に続く装着手順を説明するための断面図である。 本発明の第2実施形態の現像装置のうちの主要部の構成を表す断面図である。 現像処理部に対する現像剤収納部の装着手順を説明するための断面図である。 図15に続く装着手順を説明するための断面図である。 図16に続く装着手順を説明するための断面図である。 本発明の一実施形態の画像形成装置の構成を模式的に表す図である。 現像装置の構成に関する変形例を説明するための断面図である。
以下、本発明の一実施形態に関して、図面を参照して詳細に説明する。なお、説明する順序は、下記の通りである。

1.現像装置:第1実施形態
1−1.全体構成
1−2.現像処理部(現像処理装置)の詳細な構成
1−3.現像剤収納部(現像剤収納装置)の詳細な構成
1−4.装着機構
1−5.動作
1−6.作用および効果
2.現像装置:第2実施形態
2−1.構成
2−2.動作
2−3.作用および効果
3.画像形成装置
3−1.全体構成
3−2.動作
3−3.作用および効果
4.変形例
<1.現像装置:第1実施形態>
まず、本発明の第1実施形態の現像装置に関して説明する。
ここで説明する現像装置は、例えば、静電潜像に現像剤が付着されることにより画像が形成される画像形成装置に用いられる。
なお、本発明の第1実施形態の現像剤収納装置および本発明の第1実施形態の現像処理装置のそれぞれは、例えば、ここで説明する現像装置に適用される。よって、現像剤収納装置および現像処理装置に関しては、以下で併せて説明する。
<1−1.全体構成>
本実施形態の現像装置の全体構成に関して説明する。
図1〜図4のそれぞれは、本発明の一実施形態の現像装置である現像装置100の構成を表している。詳細には、図1は、現像装置100の斜視構成を表している。図2は、現像処理部200の斜視構成を表している。図3は、図2に示した現像処理部200の斜視構成のうちの部分Aを拡大している。図4は、現像剤収納部300の斜視構成を表している。
この現像装置100は、例えば、図1〜図4に示したように、現像処理部200と、その現像処理部200に着脱可能である現像剤収納部300とを備えている。図2では、現像処理部200から現像剤収納部300が取り外された状態を示している。
[現像処理部]
現像処理部200は、本発明の第1実施形態の現像処理装置であり、被着脱ユニットの一例である。この現像処理部200は、後述する現像剤収納部300から供給される現像剤314(図5参照)を静電潜像に付着させる。
特に、現像処理部200には、例えば、図2および図3に示したように、被係合部201が設けられている。この被係合部201は、現像剤収納部300が現像処理部200に装着される際に用いられる。なお、現像処理部200の詳細な構成に関しては、後述する。
[現像剤収納部]
現像剤収納部300は、本発明の第1実施形態の現像剤収納装置(いわゆるトナーカートリッジ)であり、着脱ユニットの一例である。この現像剤収納部300は、上記した現像剤314を収納している。
特に、現像剤収納部300には、例えば、図4に示したように、係合部301が設けられている。この係合部301は、現像処理部200に現像剤収納部300を装着させるために用いられる。図4では、現像剤収納部300の一部(係合部301およびその周辺部分)だけを示している。なお、現像剤収納部300の詳細な構成に関しては、後述する。
この現像装置100は、上記したように、被係合部201および係合部301を用いて現像処理部200に現像剤収納部300を装着させる装着機構を有している。なお、被係合部201および係合部301は、現像処理部200に対する現像剤収納部300の装着時において、両者を位置合わせする機能も有している。この装着機構の詳細に関しては、後述する。
<1−2.現像処理部(潜像形成装置)の詳細な構成>
次に、現像処理部200の詳細な構成に関して説明する。
図5は、現像処理部200および現像剤収納部300のそれぞれの平面構成(YZ面)を表している。図5では、現像処理部200に現像剤収納部300が装着された状態を示していると共に、被係合部201の図示を省略している。
現像処理部200は、例えば、図5に示したように、筐体211の内部に、感光体ドラム212と、帯電ローラ213と、発光ダイオード(LED)ヘッド214と、現像ローラ215と、クリーニングブレード216と、供給ローラ217と、現像ブレード218とを備えている。
感光体ドラム212は、例えば、円筒状の導電性支持体と、その導電性支持体の外周面を被覆する光導電層とを含む有機系感光体であり、モータなどの駆動源を介して回転可能である。導電性支持体は、例えば、アルミニウムなどの金属材料を含む金属パイプである。光導電層は、例えば、電荷発生層および電荷輸送層などを含む積層体である。なお、筐体211には、例えば、感光体ドラム212を部分的に露出させるための開口部219が設けられている。
帯電ローラ215は、例えば、金属シャフトと、その金属シャフトの外周面を被覆する半導電性エピクロロヒドリンゴム層とを含んでおり、モータなどの駆動源を介して回転可能である。この帯電ローラ215は、感光体ドラム212の表面を帯電させるために、その感光体ドラム212に圧接されている。
LEDヘッド214は、感光体ドラム212の表面を露光することにより、その感光体ドラム212の表面に静電潜像を形成する露光装置であり、例えば、LED素子およびレンズアレイなどを含んでいる。LED素子およびレンズアレイは、そのLED素子から出力された光(照射光)が感光体ドラム212の表面において結像するように配置されている。なお、筐体211には、例えば、LEDヘッド214から出力された光を感光体ドラム212に導くための開口部220が設けられている。
現像ローラ215は、例えば、金属シャフトと、その金属シャフトの外周面を被覆する半導電性ウレタンゴム層とを含んでおり、モータなどの駆動源を介して回転可能である。この現像ローラ215は、供給ローラ217から供給される現像剤314を担持すると共に、感光体ドラム212の表面に形成された静電潜像に現像剤314を付着させる。
クリーニングブレード216は、感光体ドラム212の表面に残留した不要な現像剤314を掻き取る。このクリーニングブレード216は、例えば、図5の紙面と交差する方向(感光体ドラム212の回転軸と略並行な方向)に延在しており、その感光体ドラム212に圧接されている。また、クリーニングブレード216は、例えば、ウレタンゴムなどの高分子材料を含んでいる。
供給ローラ217は、例えば、金属シャフトと、その金属シャフトの外周面を被覆する半導電性発泡シリコンスポンジ層とを含んでおり、モータなどの駆動源を介して回転可能である。この供給ローラ217は、現像ローラ215に摺接しながら、感光体ドラム212の表面に現像剤314を供給する。
現像ブレード218は、供給ローラ217の表面に供給された現像剤314の厚さを規制する。この現像ブレード218は、現像ローラ215から所定の間隔を隔てるように配置されており、その間隔に基づいて現像剤314の厚さが制御される。また、現像ブレード218は、例えば、ステンレスなどの金属材料を含んでいる。
<1−3.現像剤収納部(現像剤収納装置)の詳細な構成>
次に、図5を参照しながら、現像剤収納部300の詳細な構成に関して説明する。図5では、係合部301の図示を省略している。
現像剤収納部300は、例えば、図5に示したように、筐体311の内部(収納室312)に撹拌バー313を備えている。
収納室312は、現像剤314を収納している。この収納室312には、現像処理部200に現像剤314を排出するための排出口315が設けられており、その排出口315には、例えば、スライド機構を利用して開閉可能なシャッタ316が設けられている。図5では、例えば、シャッタ316が開いた場合を示している。
撹拌バー313は、例えば、図5の紙面と交差する方向に延在しており、その方向に延在する回転軸を中心として回転可能である。この撹拌バー313は、収納室312に収納されている現像剤314を撹拌する。
現像剤314は、いわゆるトナーである。この現像剤314の構成(特に、色など)は、特に限定されない。
<1−4.装着機構>
次に、現像装置100の装着機構に関して説明する。
この現像装置100では、上記したように、現像処理部200に設けられている被係合部201と、現像剤収納部300に設けられている係合部301とを利用して、現像剤収納部300が現像処理部200に装着可能である。
特に、現像装置100は、現像処理部200に対する現像剤収納部300の誤装着を防止する機能を有している。具体的には、現像処理部200に対する現像剤収納部300の装着時には、係合部301が取り外し可能となるように被係合部201に係合されると、その係合部301の係合に応じて被係合物201の状態が変化する。この係合部301の係合時における被係合部201の状態(変化後の状態)は、係合部301を被係合部201から取り外した後においても維持される。なお、誤装着が防止される理由の詳細に関しては、後述する。
図6は、現像処理部200のうちの主要部の断面構成(XZ面)を表している。図7は、挿入規制部材204の斜視構成を表している。図8は、現像剤収納部300のうちの主要部の断面構成(XZ面)を表している。図9は、現像剤収納部300のうちの主要部の斜視構成を表している。図6では、図3に示したVI−VI線に沿った現像処理部200の断面を示している。
[被係合部]
現像処理部200では、例えば、図6に示したように、筐体211の一部に被係合部201が設けられている。この被係合部201は、例えば、被挿入室203の内部に配置された挿入規制部材204と、その被挿入室203の外部に配置された固定部材206とを備えている。図6では、挿入規制部材204の構成を見やすくするために、その挿入規制部材204から固定部材206が離間された状態を示している。
被挿入室203は、現像処理部200に対する現像剤収納部300の装着時において、その現像剤収納部300の一部、すなわち後述する突出部302(図8参照)が挿入される空間である。この被挿入室203には、突出部302が挿入可能である2つの開口部202A(第1開口部),202B(第2開口部)が設けられている。突出部302は、開口部202Aを通じて被挿入室203に挿入可能であると共に、開口部202Bを通じて被挿入室203の内部に挿入可能である。すなわち、突出部302は、開口部202A,202Bのうちのいずれからも被挿入室203に挿入可能である。
挿入規制部材204は、被挿入室203に突出部302が挿入されることを規制(許可および禁止)する機能、いわゆる挿入規制機能を有している。これに伴い、挿入規制部材204は、被挿入室203に突出部302が挿入されることに応じて、その突出部302の挿入方向(X方向)と交差する方向(Z方向)において、初期位置から規制位置まで移動可能である。この「突出部302の挿入方向」とは、言い替えれば、その突出部302の突出(延在)方向である。
「初期位置」とは、開口部202Aから突出部302が被挿入室203に挿入されることを可能にする位置である(後述する図10参照)。言い替えれば、初期位置は、開口部202Aから突出部302が被挿入室203に挿入されることを挿入規制部材204が邪魔しない(すなわち許可する)位置である。
もちろん、突出部302は、上記したように、開口部202A,202Bのうちのいずれからも被挿入室203に挿入可能であるため、初期位置は、開口部202Bから突出部302が被挿入室203に挿入されることを可能にする位置でもよい。
一方、「規制位置」とは、開口部202Aから突出部302が被挿入室203に挿入されることに応じて、開口部202Bから突出部302が被挿入室203に挿入されることを不可能にする位置である(後述する図11〜図13参照)。言い替えれば、規制位置は、開口部202Aから突出部302が被挿入室203に挿入されたのち、開口部202Bから突出部302が被挿入室203に挿入されることを挿入規制部材204が邪魔する(すなわち禁止する)位置である。
もちろん、突出部302は、上記したように、開口部202A,202Bのうちのいずれからも被挿入室203に挿入可能であるため、規制位置は、開口部202Bから突出部302が被挿入室203に挿入されることに応じて、開口部202Aから突出部302が被挿入室203に挿入されることを不可能にする位置でもよい。
より具体的には、挿入規制部材204は、例えば、上記した挿入規制機能を発揮するために、特定の形状を有している。具体的には、挿入規制部材204は、例えば、図6に示したように、初期位置に位置する状態において、開口部202A,202Bのそれぞれに対応する位置に、突出部302に対して当接可能であると共にその突出部302の挿入方向に対して傾斜した一対の傾斜面204Mを有している。
挿入規制部材204が一対の傾斜面204Mを有しているのは、突出部302が被挿入室203に挿入される際に、その突出部302の挿入動作を利用して挿入規制部材204を初期位置から規制位置まで移動させやすくするためである。すなわち、突出部302が被挿入室203に挿入される際には、その突出部302が傾斜面204Mに接触しながら被挿入室203の奥まで導かれる。この場合には、挿入規制部材204は、突出部302により、その突出部302の挿入方向と交差する方向(Z方向)に押されるため、初期位置から規制位置まで移動可能になる。
もちろん、図6から明らかなように、挿入規制部材204が突出部302により押される方向は、開口部202A,202Bのうちのいずれを通じて突出部302が被挿入室203に挿入されるかに応じて決定される。
具体的には、例えば、突出部302が開口部202Aを通じて被挿入室203に挿入される際には、挿入規制部材204が突出部302によりZ方向(例えば、図6中の下方向)に押されるため、その挿入規制部材204は、下方向に向かって初期位置から規制位置まで移動可能である。
一方、例えば、突出部302が開口部202Bを通じて被挿入室203に挿入される際には、挿入規制部材204が突出部302によりZ方向(例えば、図6中の上方向)に押されるため、その挿入規制部材204は、上方向に向かって初期位置から規制位置まで移動可能である。
なお、突出部302と挿入規制部材204(一対の傾斜面204M)との接触を利用して、その挿入規制部材204を初期位置から規制位置まで移動させることが可能であれば、その一対の傾斜面204Mの状態は、特に限定されない。
すなわち、一対の傾斜面204Mのそれぞれは、平坦面でもよいし、凸型または凹型の湾曲面でよいし、凸型または凹型の屈曲面でもよいし、それらのうちの2種類以上を含む面でもよい。もちろん、一方の傾斜面204Mの状態と他方の傾斜面204Mの状態とは、互いに同じでもよいし、互いに異なってもよい。
中でも、一対の傾斜面204Mのそれぞれは、平坦面であることが好ましい。突出部302と挿入規制部材204(一対の傾斜面204M)との接触を利用して、その挿入規制部材204が円滑かつ安定に移動しやすくなるからである。
これに伴い、挿入規制部材204の断面形状は、特に限定されないが、例えば、図6に示したように、開口部202A,202Bに近い側に短辺を有すると共に開口部202A,202Bから遠い側に長辺を有する略台形であることが好ましい。この場合には、挿入規制部材204の幅(Z方向の寸法)は、開口部202A,202Bから離れるにしたがって次第に大きくなる。
挿入規制部材204の立体形状は、上記した一対の傾斜面204Mを有していれば、特に限定されない。ここでは、挿入規制部材204の立体形状は、例えば、図7に示したように、上面および下面のそれぞれが略台形である四角柱である。
また、挿入規制部材204は、例えば、被挿入室203に突出部302が挿入される側(図6中の左側)とは反対側(図6中の右側)に、その挿入規制部材204の移動方向(Z方向)に配列された3つの固定用窪み205A,205B,205Cを有している。
固定用窪み205A(第1固定用窪み)は、挿入規制部材204が初期位置に位置する場合において、固定部材206を用いて挿入規制部材204を固定するために用いられる。ただし、上記した固定用窪み205Aの機能に関する「固定」とは、挿入規制部材204が初期位置から規制位置まで移動可能であることから明らかなように、衝撃および振動などに起因して挿入規制部材204の位置が意図せずに変動することを抑制しながら、必要に応じて挿入規制部材204が移動しやすいように、その挿入規制部材204の位置を仮止めすることを意味している。
初期位置に位置する挿入規制部材204が必要に応じて移動しやすくなるように、その固定用窪み205Aは、例えば、固定用窪み205B,205Cのそれぞれの深さ(X方向の寸法)よりも小さい深さを有している。
固定用窪み205Aの形状は、特に限定されない。この「固定用窪み205Aの形状」とは、固定用窪み205Aを形成する空間の立体形状である。中でも、固定用窪み205Aの立体形状は、例えば、図6に示したように、三角柱状であることが好ましい。すなわち、固定用窪み205Aの深さは、固定用窪み205Bから固定用窪み205Aに近づくにしたがって次第に大きくなっていると共に、固定用窪み205Cから固定用窪み205Aに近づくにしたがって次第に大きくなっていることが好ましい。言い替えれば、固定用窪み205Aの内部における挿入規制部材204の内壁面は、固定用窪み205Bから固定用窪み205Aに近づく方向において、その固定用窪み205Aの深さが次第に大きくなるように傾斜していると共に、固定用窪み205Cから固定用窪み205Aに近づく方向において、その固定用窪み205Aの深さが次第に大きくなるように傾斜していることが好ましい。この場合には、内壁面は、例えば、2つの平坦面(傾斜面)を含んでいる。挿入規制部材204が初期位置に位置している状態において、固定部材206が固定用窪み205Aに挿入されていても、上記した内壁面の傾斜を利用して挿入規制部材204が移動方向にスライドしやすくなるからである。これにより、必要に応じて、挿入規制部材204が容易かつ安定に移動しやすくなる。
ただし、上記した挿入規制部材204の内壁面は、湾曲面を含んでいてもよいし、平坦面および湾曲面の双方を含んでいてもよい。具体的には、例えば、固定用窪み205Aの立体形状は、半円筒状または半球状などでもよい。
固定用窪み205B,205C(一対の第2固定用窪み)は、挿入規制部材204の移動方向において、固定用窪み205Aの両側に設けられている。固定用窪み205B,205Cのそれぞれは、挿入規制部材204が規制位置に位置する場合において、固定部材206を用いて挿入規制部材204を固定するために用いられる。ただし、固定用窪み205B,205Cのそれぞれの機能に関する「固定」とは、挿入規制部材204が初期位置から規制位置まで移動したのち、その挿入規制部材204が再び移動することを防止するために、実質的に移動しにくくなるように挿入規制部材204を本止めすることを意味している。
規制位置まで移動した挿入規制部材204が実質的に移動しにくくなるように、固定用窪み205B,205Cのそれぞれは、例えば、固定用窪み205Aの深さよりも大きい深さを有している。固定用窪み205B,205Cのそれぞれに対する固定部材206の挿入量(挿入長さ)が大きくなるため、その固定部材206により挿入規制部材204が固定されやすくなるからである。
固定用窪み205B,205Cのそれぞれの立体形状は、特に限定されない。図6では、例えば、固定用窪み205B,205Cのそれぞれの立体形状が四角柱、より具体的には上面および下面のそれぞれが略台形である四角柱である場合を示している。この「固定用窪み205B,205Cのそれぞれの立体形状」とは、固定用窪み205B,205Cのそれぞれを形成する空間の形状である。
なお、固定用窪み205A〜205Cは、例えば、図7に示したように、被挿入室203に突出部302が挿入される側とは反対側における挿入規制部材204の一面のうちの一部に設けられている。この「一部」とは、例えば、上記した挿入規制部材204の一面のうちの略中央領域である。
固定部材206は、上記したように、挿入規制部材204を固定(仮止めおよび本止め)する。なお、固定部材206は、例えば、挿入規制部材204の移動方向において意図せずに移動することを防止するために、補助固定部材207により固定されていてもよい。ただし、補助固定部材207は、省略されてもよい。
この固定部材206は、例えば、被挿入室203に設けられた開口部211Kを通じて、その被挿入室203の内部に部分的に導入されている。また、固定部材206は、例えば、挿入規制部材204に向かって突出した部分を含んでおり、その突出部分は、挿入規制部材204に設けられた3つの固定用窪み205A〜205Cのうちのいずれかに挿入可能である。
具体的には、例えば、挿入規制部材204が初期位置に位置している場合には、固定部材206は、固定用窪み205Aに挿入されている。これにより、挿入規制部材204は、初期位置に位置している状態において、固定部材206により仮止めされる。
一方、例えば、挿入規制部材204が規制位置に位置している場合には、固定部材206は、固定用窪み205B,205Cのうちのいずれかに挿入可能である。これにより、挿入規制部材204は、規制位置に位置している状態において、固定部材206により本止めされる。
なお、固定部材206は、例えば、挿入規制部材204に向かう方向において弾性変形(伸縮)可能である弾性材料を含んでいる。より具体的には、固定部材206は、例えば、板バネおよび弦巻バネ(コイルスプリング)などのバネ部材である。これに伴い、固定部材206は、例えば、挿入規制部材204を固定する機能に加えて、自らを挿入規制部材204に向かって押し付ける付勢部材としての機能も兼ねている。図6では、例えば、固定部材206が板バネである場合を示している。
固定部材206が自らを挿入規制部材204に向かって押し付ける付勢部材としても機能するのは、その付勢機能を利用して固定部材206が固定用窪み205A〜205Cのそれぞれの奥深くまで挿入されやすくなるからである。これにより、固定部材206が固定用窪み205A〜205Cのそれぞれに挿入されたのちに外れにくくなるため、その固定部材206により挿入規制部材204の位置が固定(仮止めおよび本止め)されやすくなる。
[係合部]
現像剤収納部300では、例えば、図8および図9に示したように、筐体311の一部に係合部301が設けられている。この係合部301は、例えば、部分的に突出した部分(突出部)302を有しており、その突出部302は、2つの突出用領域R1(第1突出用領域),R2(第2突出用領域)のうちのいずれか一方に配置されている。この「2つの突出用領域R1,R2」とは、突出部302が配置され得る位置であり、その2つの突出用領域R1,R2のそれぞれの位置は、現像処理部200に設けられている2つの開口部202A,202Bのそれぞれの位置に対応している。
より具体的には、係合部301は、例えば、突出用領域R1から突出用領域R2に至る領域に突出用窪み303を有しており、その係合部301は、例えば、突出用窪み303に挿入可能である突出用部材304を含んでいる。この突出用部材304に関して「突出用窪み303に挿入可能」と説明しているのは、突出用窪み303に対して突出用部材304が必要に応じて挿入(着脱)可能であることを意味しているからである。図8では、突出用窪み303と突出用部材304との関係を見やすくするために、その突出用部材304が突出用窪み303から離間された状態を示している。
突出用部材304は、例えば、2つの突出量領域R1,R2のうちのいずれか一方において部分的に突出すると共にそれ以外の領域において部分的に突出しないように、突出用窪み303に挿入されている。すなわち、突出用部材304は、例えば、部分的に突出した部分(突出部)302と、突出用窪み303を埋め込む部分(埋込部305)とを含んでいる。突出部302と埋込部305とは、例えば、互いに連結されているため、突出用部材304の断面形状(XZ面)は、例えば、L字型の形状である。
突出用部材304が突出用窪み303に挿入される場合には、埋込部305が突出用窪み303に収容されると共に、突出部302が突出用窪み303から突出する。これにより、突出用部材304のうちの一部(埋込部305)を用いて突出用窪み303を埋め込みながら、残りの部分(突出部302)だけを突出させることができる。
なお、係合部301は、例えば、突出用窪み303の内部に位置決め用突起部306を有していると共に、突出用部材304は、例えば、位置決め用突起部306が挿入可能である位置決め用開口部304Kを有している。突出用部材304を突出用窪み303に挿入させる際に、位置決め用突起部306を利用して、突出用部材304が突出用窪み303に対して位置合わせされると共に、その突出用窪み303に挿入された状態において突出用部材304が固定されるからである。
位置決め用突起部306の立体形状は、特に限定されないが、例えば、円筒状または角柱状などである。この角柱は、例えば、四角柱または五角柱などである。一方、位置決め用開口部304Kの立体形状は、その位置決め用開口部304Kに位置決め用突起部306が挿入可能な形状であれば、特に限定されない。すなわち、位置決め用開口部304Kの立体形状は、上記した位置決め用突起部306の立体形状と同じでもよいし、その位置決め用突起部306の立体形状とは異なってもよい。
特に、位置決め用開口部304Kの立体形状は、1つの突出用部材304を用いて、突出部302が配置される位置(突出用領域R1または突出用領域R2)を任意に切り換えることが可能な立体形状であることが好ましい。すなわち、突出用領域R1に突出部302が配置されるように突出用部材304の向きを設定した場合においても、その突出用部材304が突出用窪み303に挿入可能であると共に、突出用領域R2に突出部302が配置されるように突出用部材304の向きを設定した場合においても、その突出用部材304が突出用窪み303に挿入可能であることが好ましい。
この場合には、突出用窪み303に対する突出用部材304の挿入状態を変更することにより、突出部302の位置を変更することが可能である。具体的には、例えば、突出用窪み303に突出用部材304を挿入させる際に、突出部302が突出用領域R1に位置するようにすれば、その突出用領域R1において突出用部材304の一部(突出部302)を部分的に突出させることができる。一方、例えば、突出用窪み303に突出用部材304を挿入させる際に、その突出用部材304の向きを変更することにより、突出部302が突出用領域R2に位置するようにすれば、その突出用領域R2において突出用部材304の一部(突出部302)を部分的に突出させることができる。これにより、1つの突出用部材304を用いて、突出用部材304が部分的に突出する位置を自由に設定することができる。
ただし、突出用部材304は、例えば、位置決め用開口部304Kに代えて、位置決め用窪みを有していてもよい。この場合においても、位置決め用突起部306が位置決め用窪みに挿入されることにより、突出用部材304が位置合わせされると共に固定される。
突出用部材304が突出部302と共に埋込部305を含んでいるのは、現像剤収納部300が意図せずに現像処理部200に装着されなくなることを防止するためである。
詳細には、突出用部材304のうちの一部(突出部302)を部分的に突出させるためには、例えば、上記したL字型の断面形状を有する突出用部材304を用いる代わりに、突出部302の延在方向に延在する矩形型の断面形状を有する他の突出用部材を用いることも考えられる。この他の突出用部材を用いた場合には、突出用窪み303のうち、突出用領域R1に対応する部分は他の突出用部材により埋め込まれるが、それ以外の部分は他の突出用部材により埋め込まれないことになる。
ここで、上記したように、現像処理部200では、例えば、開口部202Aを通じて突出部302が被挿入室203に挿入されたのち、挿入規制部材204の挿入規制機能を利用して、開口部203Bを通じて突出部302が被挿入室203に挿入されることは禁止される。このため、例えば、突出用領域R1に突出部302が位置するように他の突出用部材が突出用窪み303に挿入された状態において、現像剤収納部300が現像処理部200に装着されたのち、その現像材収納部300が現像処理部200から取り外された状態を考えて見る。この場合には、突出用領域R1に突出部302が位置するように他の突出用部材が突出用窪み303に挿入されただけでなく、誤って突出用領域R2にも突出部302が位置するようにさらに他の突出用部材が突出用窪み303に挿入された状態において、現像剤収納部300が現像処理部200に装着されようとすると、その突出用領域R2に位置する突出部302は開口部202Bを通じて被挿入室203に挿入されないため、現像剤収納部300を現像処理部200に装着できなくなる。
これに対して、突出用部材304を用いたため、突出用領域R1において突出部302が突出している一方で、突出用窪み303が埋込部305により埋め込まれていると、突出用領域R2に突出部302が誤って配置されることは回避されるため、その突出用領域R2に誤って配置された突出部302に起因して現像剤収納部300を現像処理部200に装着できなくなることは防止される。
図8および図9では、例えば、突出用領域R1に突出部302が配置されるように、突出用部材304が突出用窪み303に挿入された場合を示している。
[被係合部と係合部との関係]
なお、現像処理部200に設けられている被係合部201の数は、1個でもよいし、2個以上でもよい。言い替えれば、被係合部201に含まれている被挿入室203および挿入規制部材204などを1組とすると、その被挿入室203および挿入規制部材204などの組数は、1組でもよいし、2組以上でもよい。
同様に、現像剤収納部300に設けられている係合部301の数は、1個でもよいし、2個以上でもよい。言い替えれば、係合部301に含まれている突出用窪み303および突出部302などを1組とすると、その突出用窪み303および突出部302などの組数は、1組でもよいし、2組以上でもよい。
被係合部201の数が2個以上である場合には、その2個以上の被係合部201の位置関係は、特に限定されない。中でも、2個以上の被係合部201は、必要に応じて任意の間隔を隔てながら配列されていることが好ましい。被係合部201の占有範囲が狭くなるため、その被係合部201の省スペース化を図ることができるからである。
このように2個以上の被係合部201の位置関係が限定されないことは、2個以上の係合部301に関しても同様である。
ただし、被係合部201の数と係合部301の数とは、互いに等しいことが好ましい。被係合部201の数と係合部301の数とが一致していないと、被挿入室203に挿入できない突出部302が生じるため、現像処理部200に現像剤収納部300を装着しにくくなるからである。
図2および図3では、例えば、被係合部201の数が2個であると共に、その2個の被係合部201がZ方向に配列されている場合を示している。また、図4では、上記した被係合部201の数および配列状態に対応して、係合部301の数が2個であると共に、その2個以上の係合部301がZ方向に配列されている場合を示している。
[係合部の構成パターン]
現像処理部200には、例えば、上記したように、2個の被係合部201が設けられており、その2個の被係合部201は、Z方向に配列されている。この場合には、現像処理部200に、1段目(上段)の被係合部201(開口部202A,202Bおよび被挿入室203など)が設けられていると共に、2断目(下段)の被係合部201(開口部202A,202Bおよび被挿入室203など)が設けられている。
一方、現像剤収納部300には、例えば、上記したように、2個の係合部301が設けられており、その2個の係合部301は、Z方向に配列されている。この場合には、現像剤収納部300に、1段目(上段)の係合部301(突出用窪み303および突出部302など)が設けられていると共に、2段目(下段)の係合部301(突出用窪み303および突出部302など)が設けられている。
ここで、現像剤収納部300において、1段目の係合部301では、突出用領域R1,R2のうちのいずれか一方に突出部302が配置されると共に、2段目の係合部301においても同様に、突出用領域R1,R2のうちのいずれか一方に突出部302が配置される。すなわち、係合部301の数が2個である場合において用いられる突出部302の総数は、2個である。このため、1段目の突出用領域R1,R2および2段目の突出用領域R1,R2に2個の突出部302が挿入されるパターンは、以下の4通りになる。
パターン1:1段目において突出用領域R1に突出部302が配置されると共に、2段目において突出量領域R1突出部302が配置される。
パターン2:1段目において突出用領域R1に突出部302が配置されると共に、2段目において突出用領域R2に突出部302が配置される。
パターン3:1段目において突出用領域R2に突出部302が配置されると共に、2段目において突出用領域R1に突出部302が配置される。
パターン4:1段目において突出用領域R2に突出部302が配置されると共に、2段目において突出用領域R2に突出部302が配置される。
よって、係合部301の数が2個である場合には、上記した4通りのパターンを利用して、最大で4種類の現像剤収納部300を識別することができる。すなわち、最大で4個の現像剤収納部300に関して、その4個の現像剤収納部300のそれぞれに設けられている2個の突出部302の位置を上記した4種類のパターンとなるように互いに異ならせる。これにより、2個の突出部302の位置を除いて4個の現像剤収納部300が互いに同じ構造を有していても、その2個の突出部302の位置に応じて、その4個の現像剤収納部300を区別することができる。図4では、例えば、上記したパターン2となるように2個の突出部302が配置されている状態を示している。
<1−5.動作>
次に、現像装置100の動作に関して説明する。
この現像装置100では、例えば、以下で説明する手順により、装着規制動作および現像動作が行われる。
[装着規制動作]
図10〜図13のそれぞれは、現像処理部200に対する現像剤収納部300の装着手順を説明するために、図6および図8のそれぞれに対応する断面構成を表している。なお、図10〜図13のそれぞれでは、被係合部201および係合部301を利用した装着手順を説明するために、現像処理部200のうちの被係合部201およびその周辺部と、現像剤収納部300のうちの係合部301およびその周辺部とを一緒に示している。図10〜図13では、図8とは異なり、突出用部材304が突出用窪み303に挿入された状態を示している。
以下では、例えば、1段目の係合部301と1段目の被係合部201との装着規制動作に言及する。
ここでは、例えば、上記したように、2個の係合部301ではパターン2となるように2個の突出部302が配置されているため、1段目の係合部301では、突出用領域R1に突出部302が配置されている。
また、被係合部201では、挿入規制部材204が初期位置に位置しているため、固定部材206が固定用窪み205Aに挿入されている。図10〜図13では、上記した図6とは異なり、固定部材206が挿入規制部材204に接触している状態、すなわち固定部材206の実使用時の状態を示している。また、図10〜図13では、補助固定部材207の図示を省略している。
装着規制動作では、最初に、現像処理部200に現像剤収納部300を装着するために、図10に示したように、被係合部201の位置と係合部301の位置とが対応するように、現像処理部200と現像剤収納部300とを互いに対向させる。
続いて、図11に示したように、現像剤収納部200を現像処理部300に向けて押し当てる。これにより、被係合部201では、開口部202Aを通じて突出部302が被挿入室203に挿入される。この場合には、開口部202Aに対応して位置する傾斜面204Mに対して突出部302が当接されながら、その突出部302が被挿入室203の奥まで押し込まれる。よって、挿入規制部材204が突出部302により下方向に押されるため、その挿入規制部材204が初期位置から規制位置まで移動する。
挿入規制部材204が初期位置から規制位置まで移動する場合には、固定部材206が静止しているのに対して挿入規制部材204が移動するため、固定用窪み205Aに挿入されていた固定部材206は、その固定用窪み205Aから外れたのち、固定用窪み205Bに挿入される。
この場合には、挿入規制部材204が初期位置に位置している状態において、固定部材206が固定用窪み205Aに挿入されている。しかしながら、固定用窪み205Aの深さは相対的に小さいため、挿入規制部材204は、固定部材206が固定用窪み205Aに挿入されていることに応じて、その固定部材206により仮止めされている状態にある。
この状態において、挿入規制部材204が突出部302により下方向に向かって押されると、固定部材206が挿入規制部材204を仮止めする力よりも、突出部302が挿入規制部材204を押す力が上回る。これにより、固定部材206が固定用窪み205Aから外れるため、挿入規制部材204が初期位置から規制位置に向かって移動する。
挿入規制部材204が規制位置まで移動すると、固定用窪み205Aから外れた固定部材206が固定用窪み205Bに挿入される。この場合には、固定用窪み205Bの深さが固定用窪み205Aの深さよりも大きいため、その固定用窪み205Bに挿入された固定部材206は、その固定用窪み205Bから外れにくくなる。これにより、挿入規制部材204が固定部材206により本固定される。
この結果、挿入規制部材204が開口部202Bに対応する位置(規制位置)まで移動するため、その開口部202Bは挿入規制部材204により部分的に塞がれる。
最後に、図12に示したように、被挿入室203に挿入されていた突出部302を取り外すと、上記したように挿入規制部材204は固定部材206により本固定されているため、その挿入規制部材204が規制位置に位置する状態は、現像剤収納部300が現像処理部200から取り外されたとしても、そのまま維持される。
よって、装着制御動作が完了する。こののち、被係合部201では、開口部202Aを通じて突出部302が被挿入室203に挿入されることは許可されるが、開口部202Bを通じて突出部302が被挿入室203に挿入されることは禁止される。
具体的には、図13に示したように、1段目の係合部301において、突出用領域R2に突出部302が配置されている現像剤収納部300が現像処理部200に装着されようとしても、その突出部302は、開口部202Bを通じて被挿入室203に挿入されることはない。
もちろん、上記した装着制御動作は、2段目の係合部301と2段目の被係合部201とにおいても同様に行われる。
すなわち、2段目の係合部301では、例えば、突出用領域R2に突出部302が配置されているため、その突出部302は、開口部202Bを通じて被挿入室203に挿入される。これにより、現像剤収納部300が現像処理部200から取り外されたのち、2段目の被係合部201では、開口部202Bを通じて突出部302が被挿入室203に挿入されることは許可されるが、開口部202Aを通じて突出部302が被挿入室203に挿入されることは禁止される。
よって、上記した装着規制動作において用いられた現像剤収納部300とは2個の突出部302の配置パターンが異なる現像剤収納部300が現像処理部200に装着されようとしても、その現像剤収納部300を現像処理部200に装着させることはできない。よって、不適切な現像剤収納部300の誤装着が防止される。
[現像動作]
現像動作では、最初に、現像処理部200において、感光体ドラム212が回転すると、帯電ローラ213が回転しながら感光体ドラム212の表面に直流電圧を印加する。これにより、感光体ドラム212の表面が均一に帯電する。
続いて、画像信号に応じて、LEDヘッド214が感光体ドラム212の表面に光を照射する。これにより、感光体ドラム212の表面では、光の照射部分において表面電位が減衰(光減衰)するため、その感光体ドラム212の表面に静電潜像が形成される。
一方、現像剤収納部300において、収納室312に収納されていた現像剤314が供給ローラ217に向けて放出される。
供給ローラ217に電圧が印加されたのち、その供給ローラ217が回転する。これにより、現像剤収納部300から現像剤314が供給ローラ217の表面に供給される。
現像ローラ215に電圧が印加されたのち、その現像ローラ215が供給ローラ217に圧接されながら回転する。これにより、供給ローラ217の表面に供給された現像剤314が現像ローラ215の表面に吸着するため、その現像剤314が現像ローラ215の回転を利用して搬送される。この場合には、現像ローラ215の表面に吸着されている現像剤314の一部が現像ブレード218により除去されるため、その現像ローラ215の表面に吸着された現像剤314の厚さが均一化される。
現像ローラ215に圧接されながら感光体ドラム212が回転したのち、その現像ローラ215の表面に吸着されていた現像剤314が感光体ドラム212の表面に移行する。これにより、感光体ドラム212の表面(静電潜像)に現像剤314が付着するため、現像剤像が形成される。
<1−6.作用および効果>
この現像装置100では、被係合部201を有する被着脱ユニット(現像処理部200)と、係合部301を有する着脱ユニット(現像剤収納部300)とを備えている。現像処理部200に対する現像剤収納部300の装着時には、係合部301が取り外し可能となるように被係合部201に係合されると、その係合部301の係合に応じて被係合物201の状態が変化する。この係合部301の係合時における被係合部201の状態(変化後の状態)は、係合部301を被係合部201から取り外した後においても維持される。この場合には、上記したように、挿入規制部材204が規制位置まで移動したのち、不適切な現像剤収納部300が現像処理部200に装着されることが回避されるため、その現像処理部200に対する現像剤収納部300の誤装着を防止することができる。
この場合には、特に、上記した被係合部201および係合部301を利用して、突出部302の位置が異なることを除いて同様の構造を有する複数の現像剤収納部300を用いる場合においても、その複数の現像剤収納部300の誤装着を防止することができる。
中でも、係合部301が突出用領域R1,R2のうちのいずれか一方に配置された突出部302を含んでいると共に、被係合部201が開口部202A,202Bを有する被挿入室203の内部に挿入規制部材204を備えており、その挿入規制部材204が初期位置から規制位置まで移動可能であれば、不適切な現像収納部300が現像処理部200に装着されることを十分に防止することができる。
また、被係合部201に関して、挿入規制部材204が初期位置に位置する状態において開口部202A,202Bのそれぞれに対応する位置に一対の傾斜面204Mを有していれば、その挿入規制部材204が初期位置から規制位置まで移動しやすくなるため、より高い効果を得ることができる。
また、被係合部201が挿入規制部材204を固定する固定部材206を含んで入れば、その挿入規制部材204が意図せずに移動することは抑制されるため、より高い効果を得ることができる。この場合には、挿入規制部材204に、相対的に深さが小さい固定用窪み205Aと相対的に深さが大きい固定用窪み205B,205Cとが設けられており、その固定用窪み205A〜205Cのそれぞれに固定部材206が挿入可能であれば、その挿入規制部材204が固定部材206により仮止めおよび本止めされるため、より高い効果を得ることができる。しかも、固定用窪み205Aの内部における挿入規制部材204の内壁面が、一対の固定用窪み205B,205Cのそれぞれから固定用窪み205Aに近づく方向において固定用窪み205Aの深さが次第に大きくなるように傾斜していれば、その固定用窪み205Aに挿入されていた固定部材206が必要に応じて外れやすくなるため、より高い効果を得ることができる。
また、固定部材206が挿入規制部材204に向かって付勢されていれば、その固定部材206により挿入規制部材204が固定されやすくなるため、より高い効果を得ることができる。
一方、係合部301に関して、突出用領域R1から突出用領域R2に至る領域に設けられた突出用窪み303に、突出量領域R1および突出量領域R2のうちのいずれか一方において部分的に突出すると共にそれ以外の領域において部分的に突出しないように突出用部材304が挿入されていれば、突出部302の誤配置が回避されるため、より高い効果を得ることができる。
なお、被係合部201の数が複数であると共に、係合部301の数が複数であれば、現像剤収納部300を識別するために利用することができる複数の突出部302の配置パターンの数が増加するため、より多くの数の現像剤収納部300の誤装着を防止することができる。特に、係合部301の数がn個(nは整数)になると、現像剤収納部300を識別するために利用することができる複数の突出部302の配置パターンの数は、2n になる。すなわち、例えば、係合部301の数が2個である場合における配置パターンの数は、22 =4になる。また、例えば、係合部301の数が3個である場合における配置パターンの数は、23 =8になる。
<2.現像装置:第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態の現像装置に関して説明する。
なお、本発明の第2実施形態の現像剤収納装置および本発明の第2実施形態の現像処理装置のそれぞれは、例えば、ここで説明する現像装置に適用される。よって、現像剤収納装置および現像処理装置に関しては、以下で併せて説明する。
<2−1.構成>
本実施形態の現像装置100は、現像処理部200が係合部201に代えて係合部220を有していることを除き、第1実施形態の現像装置100と同様の構成を有している。
図14は、現像処理部200のうちの主要部の断面構成(XZ面)を表しており、図10に対応している。
現像処理部200に設けられている被係合部220は、例えば、図14に示したように、開口部221(第1開口部)を有する被挿入室223(第1被挿入室)と、開口部222(第2開口部)を有する被挿入室224(第2被挿入室)と、被挿入室223の内部に配設された挿入規制部材225(第1挿入規制部材)と、被挿入室224の内部に配設された挿入規制部材226(第2挿入規制部材)と、被挿入室223,224の間に配置された分離部材227と、被挿入室223,224の外部に配設された移動制御部材228とを備えている。
被挿入室223は、現像処理部200に対する現像剤収納部300の装着時において、その現像剤収納部300の一部(突出部302)が開口部221を通じて挿入される空間である。被挿入室224は、現像処理部200に対する現像剤収納部300の装着時において、その現像剤収納部300の一部(突出部302)が開口部222を通じて挿入される空間である。すなわち、突出部302は、開口部221から被挿入室221に挿入可能であると共に、開口部222Bから被挿入室224の内部に挿入可能である。
挿入規制部材225は、被挿入室223に突出部302が挿入されることを規制(許可および禁止)する機能(挿入規制機能)を有している。これに伴い、挿入規制部材225は、開口部222から被挿入室224に突出部302が挿入されることにより、その突出部302により挿入規制部材226が後退するように押されることに応じて、移動制御部材228により前進するように押される。よって、挿入規制部材225は、突出部302の挿入方向(X方向)に沿った方向において移動可能であり、特に、初期位置から規制位置まで移動可能である。
なお、図14において、「後退」とは、右側に向かって移動することを意味していると共に、「前進」とは、左側に向かって移動することを意味している。
挿入規制部材226は、被挿入室224に突出部302が挿入されることを規制(許可および禁止)する機能(挿入規制機能)を有している。これに伴い、挿入規制部材226は、開口部221から被挿入室223に突出部302が挿入されることにより、その突出部302により挿入規制部材225が後退するように押されることに応じて、移動制御部材228により前進するように押される。よって、挿入規制部材226は、突出部302の挿入方向(X方向)に沿った方向において移動可能であり、特に、初期位置から規制位置まで移動可能である。
もちろん、図14から明らかなように、挿入規制部材225,226のうちのいずれが突出部302により押されるかは、開口部221を通じて突出部302が被挿入室223に挿入されるか、または開口部222を通じて突出部302が被挿入室224の内部に挿入されるかに応じて決定される。
「初期位置」とは、図14に示したように、開口部221から突出部302が被挿入室223に挿入されることを可能にする位置である。言い替えれば、初期位置は、開口部221から突出部302が被挿入室223に挿入されることを挿入規制部材225が邪魔しない(すなわち許可する)位置である。
もちろん、突出部302は、上記したように、開口部221を通じて被挿入室223に挿入可能であるだけでなく、開口部222を通じて被挿入室224に挿入可能であるため、初期位置は、開口部222から突出部302が被挿入室224に挿入されることを可能にする位置でもよい。
一方、「規制位置」とは、開口部221から突出部302が被挿入室223に挿入されることにより、その突出部302により挿入規制部材225が押されることに応じて、開口部222から突出部302が被挿入室224に挿入されることを不可能にする位置である(後述する図15〜図17参照)。言い替えれば、規制位置は、開口部221から突出部302が被挿入室223に挿入されたのち、開口部222から突出部302が被挿入室224に挿入されることを挿入規制部材226が邪魔する(すなわち禁止する)位置である。
もちろん、突出部302は、上記したように、開口部221を通じて被挿入室223に挿入可能であるだけでなく、開口部222を通じて被挿入室224に挿入可能であるため、規制位置は、開口部222から突出部302が被挿入室224に挿入されることにより、その突出部302により挿入規制部材226が押されることに応じて、開口部221から突出部302が被挿入室223に挿入されることを不可能にする位置でもよい。
より具体的には、挿入規制部材225は、例えば、上記した挿入規制機能を発揮するために、特定の形状を有している。具体的には、挿入規制部材225は、例えば、図14に示したように、分離部材227に近づく方向に突出した突起部225P(第1突起部)を有する略矩形型の断面形状(XZ面)を有している。
挿入規制部材225が突起部225Pを有しているのは、分離部材227に設けられた後述する固定用窪み227UA,227UBのそれぞれに突起部225Pが挿入されるため、その挿入規制部材225が固定されるからである。
具体的には、例えば、挿入規制部材225が初期位置に位置している場合には、突起部225Pは、固定用窪み227UBに挿入されている。これにより、挿入規制部材225は、初期位置に位置している状態において、突起部225Pにより仮止めされる。
一方、例えば、挿入規制部材225が規制位置に位置している場合には、突起部225Pは、固定用窪み227UAに挿入可能である。これにより、挿入規制部材225は、規制位置に位置している状態において、突起部225Pにより本止めされる。
この突起部225Pの断面形状(XZ面)は、特に限定されない。中でも、突起部225Pの高さは、突出部302の挿入方向において次第に大きくなることが好ましい。すなわち、突起部225Pの立体形状は、突出部302の挿入方向において高さが次第に大きくなるような傾斜面を有していることが好ましい。必要に応じて、突起部225Pが固定用窪み227UBから外れやすくなると共に、その突起部225Pが固定用窪み227UAから外れにくくなるからである。上記した傾斜面は、平坦面でもよいし、湾曲面でもよいし、平坦面および湾曲面の双方を含んでいてもよい。
なお、挿入規制部材225は、例えば、突出部302が挿入される側に変形用窪み225Uを有していることが好ましい。突出部302の挿入方向と交差する方向(Z方向)において、挿入規制部材225のうちの突起部225Pおよびその周辺部分が変形用窪み225Uを利用して分離部材227から遠ざかるように変形しやすくなるからである。これにより、挿入規制部材225の変形時に発生する復元力を利用して、その挿入規制部材225が分離部材227に向かって付勢される。よって、挿入規制部材225が分離部材227に当接されながら移動しやすくなるため、突起部225Pが固定用窪み227UA,227UBのそれぞれに挿入されやすくなる。
また、挿入規制部材226は、例えば、上記した挿入規制機能を発揮するために、挿入規制部材226と同様の形状を有している。すなわち、挿入規制部材226は、例えば、図14に示したように、分離部材227に近づく方向に突出した突起部226P(第2突起部)を有する略矩形型の断面形状(XZ面)を有している。挿入規制部材226が突起部226Pを有しているのは、分離部材227に設けられた固定用窪み227UC,227UDのそれぞれに突起部226Pが挿入されるため、その挿入規制部材226が固定されるからである。
具体的には、例えば、挿入規制部材226が初期位置に位置している場合には、突起部226Pは、固定用窪み227UDに挿入されている。これにより、挿入規制部材226は、初期位置に位置している状態において、突起部226Pにより仮止めされる。
一方、例えば、挿入規制部材226が規制位置に位置している場合には、突起部226Pは、固定用窪み227UCに挿入可能である。これにより、挿入規制部材226は、規制位置に位置している状態において、突起部226Pにより本止めされる。
この突起部226Pの断面形状(XZ面)は、特に限定されないが、中でも、突起部225Pの断面形状と同様であることが好ましい。すなわち、突起部226Pの高さは、突出部302の挿入方向において次第に大きくなることが好ましいと共に、その突起部226Pの立体形状は、突出部302の挿入方向において高さが次第に大きくなるような傾斜面を有していることが好ましい。必要に応じて、突起部226Pが固定用窪み227UDから外れやすくなると共に、その突起部226Pが固定用窪み227UCから外れにくくなるからである。
なお、挿入規制部材226は、例えば、挿入規制部材225と同様に、突出部302が挿入される側に変形用窪み226Uを有していることが好ましい。挿入規制部材226の変形時に発生する復元力を利用して、その挿入規制部材226が分離部材227に向かって付勢されるため、突起部226Pが固定用窪み227UC,227UDのそれぞれに挿入されやすくなるからである。
分離部材227は、被挿入室223,224の間に配設されているため、その被挿入室223,224は、分離部材227により分離されている。
この分離部材227は、例えば、挿入規制部材225に近い側に、2つの固定用窪み227UA(第2固定用窪み),227UB(第1固定用窪み)を有しており、その固定用窪み227UA,227UBは、例えば、被挿入室223に突出部302が挿入される側からこの順に配置されている。固定用窪み227UBには、挿入規制部材225が初期位置に位置する状態において、突起部225Pが挿入可能であると共に、固定用窪み227UAには、挿入規制部材225が規制位置に位置する状態において、突起部225Pが挿入可能である。
固定用窪み227UBは、挿入規制部材225が初期位置に位置する場合において、その固定用窪み227UBに対する突起部225Pの挿入を利用して挿入規制部材225を固定するために用いられる。ただし、上記した固定用窪み227UBの機能に関する「固定」とは、挿入規制部材225が初期位置から規制位置まで移動可能であることから明らかなように、衝撃および振動などに起因して挿入規制部材225の位置が意図せずに変動することを抑制しながら、必要に応じて挿入規制部材225が移動しやすいように、その挿入規制部材225の位置を仮止めすることを意味している。
固定用窪み227UBの形状(XZ面)は、特に限定されない。この「固定用窪み227UBの形状」とは、固定用窪み227UBを形成する空間の立体形状である。中でも、固定用窪み227UBの深さは、例えば、突出部302の挿入方向において次第に大きくなったのちに次第に小さくなることが好ましい。すなわち、分離部材227は、突出部302の挿入方向において固定用窪み227UBの深さが次第に大きくなったのちに次第に小さくなるように傾斜面しているため、傾斜面を含んでいることが好ましい。この固定用窪み227UBの立体形状は、例えば、上面および下面(底面)のそれぞれが二等辺三角形である三角柱などである。初期位置に位置している挿入規制部材225が移動(前進または後退)する際に、必要に応じて突起部225Pが固定用窪み227UBから外れやすくなるからである。これにより、挿入規制部材225が容易かつ安定に移動しやすくなる。なお、上記した傾斜面は、平坦面だけを含んでいてもよいし、湾曲面だけを含んでいてもよいし、平坦面および湾曲面の双方を含んでいてもよい。
固定用窪み227UAは、挿入規制部材225が規制位置に位置する場合において、その固定用窪み227UAに対する突起部225Pの挿入を利用して挿入規制部材225を固定するために用いられる。ただし、固定用窪み227UAの機能に関する「固定」とは、挿入規制部材225が初期位置から規制位置まで移動したのち、その挿入規制部材225が再び移動することを防止するために、実質的に移動しにくくなるように挿入規制部材225を本止めすることを意味している。
固定用窪み227UAの形状(XZ面)は、特に限定されない。この「固定用窪み227UAの形状」とは、固定用窪み227UAを形成する空間の立体形状である。中でも、固定用窪み227UAの深さは、例えば、突出部302の挿入方向において次第に大きくなることが好ましい。すなわち、固定用窪み227UAの内部における分離部材227の内壁面は、突出部302の挿入方向において固定用窪み227UAの深さが次第に大きくなるように傾斜しているため、傾斜面を含んでいることが好ましい。この固定用窪み227UAの立体形状は、例えば、上面および下面(底面)のそれぞれが直角三角形である三角柱などである。上記したように、突起部225Pの高さは、例えば、突出部302の挿入方向において次第に大きくなっているため、挿入規制部材225が規制位置まで移動したことに応じて突起部225Pが固定用窪み227UAに挿入されると、その突起部225Pが固定用窪み227UAから外れにくくなるからである。なお、上記した傾斜面は、平坦面でもよいし、湾曲面でもよいし、平坦面および湾曲面の双方を含んでいてもよい。
また、分離部材227は、例えば、挿入規制部材226に近い側に、2つの固定用窪み227UC(第4固定用窪み),227UD(第3固定用窪み)を有しており、その固定用窪み227UC,227UDは、例えば、被挿入室224に突出部302が挿入される側からこの順に配置されている。固定用窪み227UDには、挿入規制部材226が初期位置に位置する状態において突起部226Pが挿入可能であると共に、固定用窪み227UCには、挿入規制部材226が規制位置に位置する状態において突起部226Pが挿入可能である。
固定用窪み227UCの機能および形状(XZ面)は、例えば、固定用窪み227UAの機能および形状と同様である。また、固定用窪み227UDの機能および形状(XZ面)は、例えば、固定用窪み227UBの機能および形状と同様である。上記したように、突起部226Pの高さは、例えば、突出部30の挿入方向において次第に大きくなっているため、挿入規制部材226が規制位置まで移動したことに応じて突起部226Pが固定用窪み227UAに挿入されると、その突起部226Pが固定用窪み227UAから外れにくくなるからである。また、初期位置に位置している挿入規制部材226が移動(前進または後退)する際に、必要に応じて突起部226Pが固定用窪み227UBから外れやすくなるからである。
移動制御部材228は、例えば、分離部材227に固定された支持部230により支持されており、挿入規制部材225,226のそれぞれの移動を制御する。
この移動制御部材228は、例えば、一端部において挿入規制部材225に当接されていると共に、他端部において挿入規制部材226に当接されている。また、移動制御部材228は、挿入規制部材225,26の間に位置する回転軸229を介して、一端部において挿入規制部材225に当接されると共に他端部において挿入規制部材226に当接された状態を維持したまま、回転可能である。
これにより、移動制御部材228は、開口部221から被挿入室223に突出部302が挿入されることにより、その突出部302により挿入規制部材225が押されたことに応じて、一端部が後退すると共に他端部が前進するように回転軸229を介して回転するため、挿入規制部材226を初期位置から規制位置まで押す。
また、移動制御部材228は、開口部222から被挿入室224に突出部302が挿入されることにより、その突出部302により挿入規制部材226が押されたことに応じて、他端部が後退すると共に一端部が前進するように回転軸229を介して回転するため、挿入規制部材225を初期位置から規制位置まで押す。
なお、係合部301に設けられている2つの突出用領域R1,R2のそれぞれの位置は、現像処理部200(被係合物220)に設けられている2つの開口部221,222のそれぞれの位置に対応している。
もちろん、現像処理部200に設けられている被係合部220の数は、現像剤収納部300に設けられている係合部301の数と同様に、1個でもよいし、2個以上でもよい。ただし、被係合部220の数と係合部301の数とは、互いに等しいことが好ましい。図14では、例えば、被係合部220の数が2個であると共に、その2個の被係合部220がZ方向に配列されている場合を示している。
<2−2.動作>
この現像装置100の動作は、以下で説明する手順により装着規制動作が行われることを除き、第1実施形態の現像装置100の動作と同様である。
図15〜図17のそれぞれは、現像処理部200に対する現像剤収納部300の装着手順を説明するために、図11〜図14のそれぞれに対応する断面構成を表している。以下では、例えば、1段目の係合部301と1段目の被係合部220との装着規制動作に言及する。
ここでは、例えば、上記したように、2個の係合部301ではパターン2となるように2個の突出部302が配置されているため、1段目の係合部301では、突出用領域R1に突出部302が配置されている。
また、被係合部220では、挿入規制部材225が初期位置に位置しているため、突起部225Pが固定用窪み227UBに挿入されていると共に、挿入規制部材226が初期位置に位置しているため、突起部226Pが固定用窪み227UDに挿入されている。
装着規制動作では、最初に、現像処理部200に現像剤収納部300を装着するために、図14に示したように、被係合部220の位置と係合部301の位置とが対応するように、現像処理部200と現像剤収納部300とを互いに対向させる。
続いて、図15に示したように、現像剤収納部200を現像処理部300に向けて押し当てる。これにより、被係合部220では、開口部221を通じて突出部302が被挿入室223に挿入される。
この場合には、突出部302が挿入規制部材225を押しながら、その突出部302が被挿入室223の奥まで押し込まれる。これにより、挿入規制部材225に当接されている一端部が後退すると共に、挿入規制部材226に当接されている他端部が前進するように、移動制御部材228が回転軸229を介して回転する。よって、挿入規制部材225が後退するのに対して、挿入規制部材226が前進するため、その挿入規制部材226が初期位置から規制位置まで移動する。
挿入規制部材226が初期位置から規制位置まで移動する場合には、分離部材227が静止しているのに対して挿入規制部材226が移動するため、固定用窪み227UDに挿入されていた突起部226Pは、その固定用窪み227UDから外れたのち、固定用窪み227UCに挿入される。
この場合には、挿入規制部材226が初期位置に位置している状態において、突起部226Pが固定用窪み227UDに挿入されている。しかしながら、突起部226Pの高さは、突出部302の挿入方向において次第に大きくなっているのに対して、固定用窪み227UDの深さは、その突出部302の挿入方向において次第に大きくなったのちに次第に小さくなっている。これにより、突起部226Pは、固定用窪み227UDから外れやすい状態にある。よって、挿入規制部材226は、突起部226Pが固定用窪み227UDに挿入されていることに応じて、その突起部226Pにより仮止めされている状態にある。
この状態において、挿入規制部材226が前進すると、突起部226Pが挿入規制部材226を仮止めする力よりも、その移動制御部材228が挿入規制部材226を押す力が上回る。これにより、突起部226Pが固定用窪み227UDから外れるため、挿入規制部材226が初期位置から規制位置に向かって移動する。
挿入規制部材226が規制位置まで移動すると、固定用窪み227UDから外れた突起部226Pが固定用窪み227UCに挿入される。この場合には、固定用窪み227UCの高さが突出部302の挿入方向において次第に大きくなっているため、その突起部226Pは、固定用窪み227UCから外れにくくなる。これにより、挿入規制部材226が突起部226Pにより本固定される。
この結果、挿入規制部材226が開口部222の近傍位置(規制位置)まで移動するため、その開口部222は挿入規制部材226により実質的に塞がれる。
なお、挿入規制部材225が後退する場合には、突起部225Pが固定用窪み227UBから外れる。この場合には、変形用窪み227Uを利用した突起部225Pおよびその周辺部分の変形を利用して、その突起部225Pおよびその周辺部分が分離部材227から遠ざかる。よって、挿入規制部材225は、突起部225Pおよびその周辺部分が分離部材227から遠ざかった状態を維持しながら、開口部221から遠ざかるように後退する。
最後に、図16に示したように、被挿入室223に挿入されていた突出部302を取り外すと、上記したように挿入規制部材226は突起部226Pにより本固定されているため、その挿入規制部材226が規制位置に位置する状態は、現像剤収納部300が現像処理部200から取り外されたとしても、そのまま維持される。
よって、装着制御動作が完了する。こののち、被係合部220では、開口部221を通じて突出部302が被挿入室223に挿入されることは許可されるが、開口部222を通じて突出部302が被挿入室224に挿入されることは禁止される。
具体的には、図17に示したように、1段目の係合部301において、突出用領域R2に突出部302が配置されている現像剤収納部300が現像処理部200に装着されようとしても、その突出部302は、開口部222Bを通じて被挿入室224に挿入されることはない。
もちろん、上記した装着制御動作は、2段目の係合部301と2段目の被係合部2220とにおいても同様に行われる。
すなわち、2段目の係合部301では、突出用領域R2に突出部302が配置されているため、その突出部302は、開口部222を通じて被挿入室224に挿入される。これにより、現像剤収納部300が現像処理部200から取り外されたのち、2段目の被係合部220では、開口部222を通じて突出部302が被挿入室224に挿入されることは許可されるが、開口部221を通じて突出部302が被挿入室223に挿入されることは禁止される。
よって、上記した装着規制動作において用いられた現像剤収納部300とは2個の突出部302の配置パターンが異なる現像剤収納部300が現像処理部200に装着されようとしても、その現像剤収納部300を現像処理部200に装着させることはできない。よって、不適切な現像剤収納部300の誤装着が防止される。
<2−3.作用および効果>
この現像装置100では、被係合部220を有する被着脱ユニット(現像処理部200)と、係合部301を有する着脱ユニット(現像剤収納部300)とを備えている。現像処理部200に対する現像剤収納部300の装着時には、係合部301が取り外し可能となるように被係合部220に係合されると、その係合部301の係合に応じて被係合物220の状態が変化する。この係合部301の係合時における被係合部220の状態(変化後の状態)は、係合部301を被係合部220から取り外した後においても維持される。この場合には、上記したように、挿入規制部材225,226のいずれかが規制位置まで移動したのち、不適切な現像剤収納部300が現像処理部200に装着されることが回避されるため、その現像処理部200に対する現像剤収納部300の誤装着を防止することができる。
中でも、被係合部201が挿入規制部材225,226を備えており、その挿入規制部材225,226のうちのいずれかが初期位置から可能にする規制位置まで移動可能であれば、不適切な現像収納部300が現像処理部200に装着されることを十分に防止することができる。この場合には、挿入規制部材225,226のうちのいずれか一方が突出部302により押されたことに応じて、移動制御部材228が回転動作を利用して挿入規制部材225,226のうちの他方を初期位置から規制位置まで押すようにすれば、その挿入規制部材225,226のうちの他方が初期位置から規制位置まで移動しやすくなるため、より高い効果を得ることができる。
また、分離部材227が突起部225Pを挿入させるための2つの固定用窪み227UA,227UBおよび突起部226Pを挿入させるための2つの固定用窪み227UC,227UDを有していれば、挿入規制部材225,226のそれぞれが意図せずに移動することは抑制されるため、より高い効果を得ることができる。
この場合には、突出部302の挿入方向において突起部225P,226Pのそれぞれの高さが次第に大きくなっている場合において、その突出部302の挿入方向において固定用窪み227UB,227UDのそれぞれの深さが次第に大きくなったのちに次第に小さくなっていれば、挿入規制部材225,226のそれぞれが初期位置において突起部225P,226Pのそれぞれにより仮止めされる。よって、必要に応じて突起部225P,226Pのそれぞれが固定用窪み227UB,227UDから外れやすくなるため、より高い効果を得ることができる。
しかも、突出部302の挿入方向において固定用窪み227UA,227UCのそれぞれの深さが次第に大きくなっていれば、挿入規制部材225,226のそれぞれが突起部225P,226Pのそれぞれにより本止めされる。よって、突起部225P,226Pのそれぞれが固定用窪み227UA,227UCから外れにくくなるため、より高い効果を得ることができる。
また、突起部225P,226Pのそれぞれが分離部材227に向かって付勢されていれば、突起部225Pにより挿入規制部材225が固定されやすくなると共に、突起部226Pにより挿入規制部材226が固定されやすくなるため、より高い効果を得ることができる。
これ以外の作用および効果は、上記した第1実施形態の現像装置100に関する作用および効果と同様である。
<3.画像形成装置>
次に、上記した本発明の一実施形態の現像装置を用いた画像形成装置に関して説明する。
ここで説明する画像形成装置は、例えば、電子写真方式のフルカラープリンタであり、媒体Mの表面に画像を形成する。媒体Mの材質は、特に限定されないが、例えば、紙およびフィルムなどのうちのいずれか1種類または2種類以上である。
<3−1.構成>
まず、画像形成装置の全体構成に関して説明する。図18は、画像形成装置の構成を模式的に表している。
この画像形成装置は、例えば、図18に示したように、筐体1の内部に、1または2以上のトレイ10と、1または2以上の送り出しローラ20と、1または2以上の現像部30と、転写部40と、定着部50と、搬送ローラ61〜67と、搬送路切り替えガイド71,72とを備えている。
なお、筐体1には、画像が形成された媒体Mを排出するためのスタッカ部2が設けられており、その媒体Mは、搬送経路R1〜R5に沿って搬送される。
[トレイおよび送り出しローラ]
トレイ10は、媒体Mを収納しており、例えば、筐体1に対して着脱可能に装着されている。このトレイ10には、例えば、複数の媒体Mが積層された状態で収納されており、その複数の媒体Mは、送り出しローラ20によりトレイ10から1つずつ取り出される。
ここでは、画像形成装置は、例えば、2個のトレイ10(11,12)と、2個の送り出しローラ20(21,22)とを備えている。なお、2個のトレイ11,12は、例えば、互いに重なるように配置されている。
[現像部]
現像部30は、現像剤を用いて現像処理を行う。この現像部30は、上記した本発明の一実施形態の現像装置と同様の構成を有している。すなわち、現像部30は、第1実施形態の現像装置100と同様の構成を有していてもよいし、第2実施形態の現像装置100と同様の構成を有していてもよい。
ここでは、画像形成装置は、例えば、4個の現像部30(30Y,30M,30C,30K)を備えている。
現像部30Y,30M,30C,30Kのそれぞれは、例えば、筐体1に対して着脱可能に装着されていると共に、後述する中間転写ベルト41の移動経路に沿って配列されている。ここでは、現像部30Y,30M,30C,30Kは、例えば、中間転写ベルト41の移動方向において、上流側から下流側に向かってこの順に配置されている。
現像部30Y,30M,30C,30Kのそれぞれは、例えば、現像剤の種類が異なることを除いて、同様の構成を有している。現像部30Yには、例えば、イエローの現像剤が収納されている。現像部30Mには、例えば、マゼンタの現像剤が収納されている。現像部30Cには、例えば、シアンの現像剤が収納されている。現像部30Kには、例えば、ブラックの現像剤が収納されている。
[転写部]
転写部40は、現像部30により現像処理された現像剤を用いて転写処理を行う。具体的には、転写部40は、現像部30により静電潜像に付着された現像剤を媒体Mに転写させる。
この転写部40は、例えば、中間転写ベルト41と、駆動ローラ42と、従動ローラ(アイドルローラ)43と、バックアップローラ44と、1または2以上の1次転写ローラ45と、2次転写ローラ46と、クリーニングブレード47とを含んでいる。
中間転写ベルト41は、媒体Mに現像剤が転写される前に、その現像剤が一時的に転写される中間転写媒体である。この中間転写ベルト41は、例えば、無端の弾性ベルトであり、ポリイミドなどの高分子化合物のうちのいずれか1種類または2種類以上を含んでいる。なお、中間転写ベルト41は、駆動ローラ42、従動ローラ43およびバックアップローラ44により張架された状態において、その駆動ローラ42の回転に応じて移動可能である。
駆動ローラ42は、モータなどの駆動源を介して時計回りに回転可能である。従動ローラ43およびバックアップローラ44のそれぞれは、駆動ローラ42の回転に応じて、その駆動ローラ42と同様に時計回りに回転可能である。
1次転写ローラ45は、現像部30から供給される現像剤を中間転写ベルト41に転写(1次転写)させる。この1次転写ローラ45は、中間転写ベルト41を介して現像部30(感光体ドラム)に圧接されている。なお、1次転写ローラ45は、中間転写ベルト41の移動に応じて時計回りに回転可能である。
ここでは、転写部40は、例えば、4個の現像部30(30Y,30M,30C,30K)に対応して、4個の1次転写ローラ45(45Y,45M,45C,45K)を含んでいる。また、転写部40は、1個のバックアップローラ44に対応して、1つの2次転写ローラ46を含んでいる。
2次転写ローラ46は、中間転写ベルト41に転写された現像剤を媒体Mに転写(2次転写)させる。この2次転写ローラ46は、バックアップローラ44に圧接されており、例えば、金属製の芯材と、その芯材の外周面を被覆する発泡ゴム層などの弾性層とを含んでいる。なお、2次転写ローラ46は、中間転写ベルト41の移動に応じて反時計回りに回転可能である。
クリーニングブレード47は、中間転写ベルト41に圧接されており、その中間転写ベルト41の表面に残留した不要な現像剤を掻き取る。
[定着部]
定着部50は、転写部40により媒体Mに転写された現像剤を用いて定着処理を行う。具体的には、定着部50は、転写部40により媒体Mに転写された現像剤を加熱しながら加圧することにより、その現像剤を媒体Mに定着させる。
この定着部50は、例えば、加熱ローラ51と、加圧ローラ52とを含んでいる。
加熱ローラ51は、現像剤像を加熱する回転体であり、時計回りに回転可能である。この加熱ローラ51は、例えば、中空円筒状の金属芯と、その金属芯の表面に形成された樹脂コートとを含んでいる。金属芯は、例えば、アルミニウムなどの金属材料を含んでいる。樹脂コートは、例えば、例えば、テトラフルオロエチレンとパーフルオロアルキルビニルエーテルとの共重合体(PFA)およびポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などの高分子化合物を含んでいる。
加熱ローラ51(金属芯)の内部には、例えば、ハロゲンランプなどのヒータが設置されている。この加熱ローラ51の表面温度は、例えば、その加熱ローラ51から離れた位置に配置されたサーミスタにより検出される。
加圧ローラ52は、現像剤像を加圧する回転体であり、加熱ローラ51に圧接されながら反時計回りに回転可能である。この加圧ローラ52は、例えば、金属棒である。金属棒は、例えば、アルミニウムなどの金属材料を含んでいる。
[搬送ローラ]
搬送ローラ61〜67のそれぞれは、媒体Mの搬送経路R1〜R5を介して互いに対向するように配置された一対のローラを含んでおり、送り出しローラ20により取り出された媒体Mを搬送させる。具体的には、例えば、媒体Mの片面だけに画像が形成される場合には、その媒体Mは、搬送経路R1,R2に沿って搬送ローラ61〜63により搬送される。また、例えば、媒体Mの両面に画像が形成される場合には、その媒体Mは、搬送経路R1〜R5に沿って搬送ローラ61〜67により搬送される。
[搬送路切り替えガイド]
搬送路切り替えガイド71,72は、媒体Mに形成される画像の様式(媒体Mの片面だけに画像が形成されるか、媒体Mの両面に画像が形成されるか)などの条件に応じて、その媒体Mの搬送方向を切り替える。
<3−2.動作>
次に、画像形成装置の動作に関して説明する。
ここでは、図18を参照しながら、媒体Mの片面に画像が形成される場合に関して説明する。この場合には、トレイ11に収納されている媒体Mが用いられることとする。
この画像形成装置は、例えば、以下で説明するように、現像処理、転写処理、定着処理およびクリーニング処理を行う。
[現像処理]
トレイ11に収納された媒体Mは、送り出しローラ21により取り出される。この媒体Mは、搬送経路R1に沿って搬送ローラ61,62により矢印F1の方向に搬送される。
現像処理では、上記した本発明の一実施形態の現像装置と同様の手順により現像部30Yが動作するため、感光体ドラムの表面(静電潜像)にイエローの現像剤が付着することにより、イエローの現像剤像が形成される。
[1次転写処理]
転写部40において、駆動ローラ42が回転すると、その駆動ローラ42の回転に応じて従動ローラ43およびバックアップローラ44が回転する。これにより、中間転写ベルト41が矢印F5の方向に移動する。
1次転写処理では、1次転写ローラ45Yに電圧が印加されている。この1次転写ローラ45Yは、中間転写ベルト41を介して感光体ドラムに圧接されているため、上記した現像処理において感光体ドラムの表面(静電潜像)に付着されたイエローの現像剤は、中間転写ベルト41に転写される。
こののち、イエローの現像剤が転写された中間転写ベルト41は、引き続き矢印F5の方向に移動する。これにより、現像部30M,30C,30Kおよび1次転写ローラ45M,45C,45Kにおいて、上記した現像部30Yおよび1次転写ローラ45Yと同様の手順により現像処理および1次転写処理が順に行われる。よって、中間転写ベルト41に各色の現像剤が順次転写されるため、各色の現像剤像が形成される。
すなわち、現像部30Mおよび1次転写ローラ45Mにより、中間転写ベルト41の表面にマゼンタの現像剤が転写されるため、マゼンタの現像剤像が形成される。続いて、現像部30Cおよび1次転写ローラ45Cにより、中間転写ベルト41の表面にシアンの現像剤が転写されるため、シアンの現像剤像が形成される。続いて、現像部30Kおよび1次転写ローラ45Kにより、中間転写ベルト41の表面にブラックの現像剤が転写されるため、ブラックの現像剤像が形成される。
もちろん、実際に現像部30Y,30M,30C,30Kおよび1次転写ローラ45Y,45M,45C,45Kのそれぞれにおいて現像処理および転写処理が行われるかどうかは、画像を形成するために必要な色(現像剤の種類およびその組み合わせ)に応じて決定される。
[2次転写処理]
搬送経路R1に沿って搬送される媒体Mは、バックアップローラ44と2次転写ローラ46との間を通過する。
2次転写処理では、2次転写ローラ46に電圧が印加されている。この2次転写ローラ46は、媒体Mを介してバックアップローラ44に圧接されるため、上記した1次転写処理において中間転写ベルト41に転写された現像剤は、媒体Mに転写される。
[定着処理]
2次転写処理において媒体Mに現像剤が転写されたのち、その媒体Mは、引き続き搬送経路R1に沿って矢印F1の方向に搬送されるため、定着部50に投入される。
定着処理では、加熱ローラ51の表面温度が所定の温度となるように制御されている。加熱ローラ51に圧接されながら加圧ローラ52が回転すると、その加熱ローラ51と加圧ローラ52との間を通過するように媒体Mが搬送される。
これにより、媒体Mの表面に転写された現像剤が加熱されるため、その現像剤が溶融する。しかも、溶融状態の現像剤が媒体Mに圧接されるため、その現像剤が媒体Mに強固に付着する。よって、媒体Mの表面に画像が形成される。
画像が形成された媒体Mは、搬送経路R2に沿って搬送ローラ73により矢印F2の方向に搬送されるため、スタッカ部2に送出される。
なお、ここでは詳細に説明しないが、媒体Mの搬送手順は、その媒体Mの表面に形成される画像の様式に応じて変更される。
例えば、媒体Mの両面に画像が形成される場合には、定着部50を通過した媒体Mは、搬送経路R3〜R5に沿って搬送ローラ64〜67により矢印F3,F4の方向に搬送されたのち、搬送経路R1に沿って搬送ローラ61,62により再び矢印F1の方向に搬送される。この場合において、媒体Mが搬送される方向は、搬送路切り替えガイド71,72により制御される。これにより、媒体Mの裏面(未だ画像が形成されていない面)において、現像処理、1次転写処理、2次転写処理および定着処理が再び行われる。
また、例えば、媒体Mの片面に複数回に渡って画像が形成される場合には、定着部50を通過した媒体Mは、搬送経路R3,R5に沿って搬送ローラ64〜66により矢印F3,F4の方向に搬送されたのち、搬送経路R1に沿って搬送ローラ61,62により再び矢印F1の方向に搬送される。この場合において、媒体Mが搬送される方向は、搬送路切り替えガイド71,72により制御される。これにより、媒体Mの表面(既に画像が形成されている面)において、現像処理、1次転写処理、2次転写処理および定着処理が再び行われる。
[クリーニング処理]
この画像形成装置では、任意のタイミングにおいてクリーニング処理が行われる。
現像部30Yでは、感光体ドラムの表面に不要な現像剤が残留する場合がある。この不要な現像剤は、例えば、1次転写処理において用いられた現像剤の一部であり、中間転写ベルト41に転写されずに感光体ドラムの表面に残留した現像剤である。
そこで、現像部30Yでは、クリーニングブレードに圧接されている状態において感光体ドラムが回転するため、その感光体ドラムの表面に残留している現像剤がクリーニングブレードにより掻き取られる。これにより、感光体ドラムの表面から不要な現像剤が除去される。
なお、上記したクリーニングブレードを用いたクリーニング処理は、現像部30G,30C,30Kのそれぞれにおいても同様に行われる。
また、転写部40では、1次転写処理において中間転写ベルト41の表面に移行した現像剤の一部が2次転写処理において媒体Mの表面に移行されずに、その中間転写ベルト41の表面に残留する場合がある。
そこで、転写部40では、中間転写ベルト41が矢印F5の方向に移動する際に、その中間転写ベルト41の表面に残留した現像剤がクリーニングブレード47により掻き取られる。これにより、中間転写ベルト41の表面から不要な現像剤が除去される。
<3−3.作用および効果>
この画像形成装置では、現像部30が上記した本発明の一実施形態の現像装置と同様の構成を有しているため、その現像部30において誤装着を防止することができる。ここでは、特に、互いに異なる色の現像剤が収納されている4個の現像部30(30Y,30M,30C,30K)を用いているため、その4個の現像部30に関して誤装着を防止することができる。
これ以外の作用および効果は、上記した本発明の一実施形態の現像装置と同様である。
<4.変形例>
上記した現像装置100(現像処理部200および現像剤収納部300)の構成に関しては、適宜変更可能である。
[変形例1]
例えば、第1実施形態では、図6に対応する図19に示したように、被係合部201は、上記した固定部材206に代えて固定部材208を含むと共に、その固定部材208を挿入規制部材204に向かって押し付ける付勢部材として固定部材206を利用してもよい。この場合には、固定部材208が挿入規制部材204を固定する機能を果たすと共に、固定部材206が固定部材208を挿入規制部材204に向かって押し付ける機能を果たす。この場合においても、同様の効果を得ることができる。
[変形例2]
また、例えば、第1実施形態では、現像処理部200に被係合部201を設けると共に、現像剤収納部300に係合部301を設けたが、現像処理部200に係合部301を設けると共に、現像剤収納部300に被係合部201を設けてもよい。同様に、例えば、第2実施形態では、現像処理部200に被係合部220を設けると共に、現像剤収納部300に係合部301を設けたが、現像処理部200に係合部301を設けると共に、現像剤収納部300に被係合部220を設けてもよい。これらの場合においても、同様の効果を得ることができる。
[変形例3]
また、例えば、第1実施形態および第2実施形態のそれぞれでは、現像装置100のうちの現像剤収納部300を着脱ユニットとすると共に、その現像装置100のうちの現像処理部200を被着脱ユニットとした。しかしながら、現像装置100を構成すると共にその現像装置100の使用時において互いに組み合わされることを要する任意の2つの構成ユニットであれば、現像剤収納部300以外の構成ユニットを着脱ユニットとしてもよいし、現像処理部200以外の構成ユニットを被着脱ユニットとしてもよい。この場合においても、係合部および被係合部を用いて着脱ユニットが被着脱ユニットに装着されるため、同様の効果を得ることができる。
以上、一実施形態を挙げながら本発明を説明したが、本発明は上記した一実施形態において説明した態様に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、本発明の一実施形態の画像形成装置の画像形成方式は、中間転写ベルトを用いた中間転写方式に限られず、他の画像形成方式でもよい。
30…現像部、40…転写部、50…定着部、100…現像装置、200…現像処理部、201,220…被係合部、202A,202B,221,222…開口部、203,223,224…被挿入室、204,225,226…挿入規制部材、204M…傾斜面、205A〜205C,227UA〜227UD…固定用窪み、206,208…固定部材、225P,226P…突起部、227…分離部材、228…移動制御部材、300…現像剤収納部、301…係合部、302…突出部、303…突出用窪み、304…突出用部材、304K…位置決め用開口部、306…位置決め用突起部、314…現像剤、M…媒体、R1,R2…突出用領域。

Claims (19)

  1. 係合部を有する着脱ユニットと、
    前記係合部が取り外し可能となるように係合されると共に前記係合部の係合に応じて状態が変化する被係合部を有し、前記係合部の係合時における前記被係合部の状態が前記係合部を前記被係合部から取り外した後においても維持される被着脱ユニットと
    を備え
    前記着脱ユニットは、現像剤を収納する現像剤収納部であり、
    前記被着脱ユニットは、前記現像剤収納部から供給される前記現像剤を静電潜像に付着させる現像処理部である、
    現像装置。
  2. 係合部を有する着脱ユニットと、
    前記係合部が取り外し可能となるように係合されると共に前記係合部の係合に応じて状態が変化する被係合部を有し、前記係合部の係合時における前記被係合部の状態が前記係合部を前記被係合部から取り外した後においても維持される被着脱ユニットと
    を備え、
    前記係合部は、第1突出用領域および第2突出用領域のうちのいずれか一方に配置された突出部を含み、
    前記被係合部は、
    第1開口部および第2開口部を有すると共に、前記第1開口部および前記第2開口部のうちのいずれからも前記突出部が挿入可能である被挿入室と、
    前記被挿入室の内部に配設されると共に、前記被挿入室に対する前記突出部の挿入方向と交差する方向において、前記第1開口部および前記第2開口部のうちのいずれからも前記突出部が前記被挿入室に挿入されることを可能にする初期位置から、前記第1開口部および前記第2開口部のうちのいずれか一方から前記突出部が前記被挿入室に挿入されることに応じて、前記第1開口部および前記第2開口部のうちの他方から前記突出部が前記被挿入室に挿入されることを不可能にする規制位置まで移動可能である挿入規制部材と
    を含む、現像装置。
  3. 前記挿入規制部材は、前記初期位置に位置する状態において、前記第1開口部および前記第2開口部のそれぞれに対応する位置に、前記突出部に対して当接可能であると共に前記突出部の挿入方向に対して傾斜した一対の傾斜面を有する、
    請求項記載の現像装置。
  4. 前記被係合部は、さらに、前記挿入規制部材を固定する固定部材を含む、
    請求項または請求項に記載の現像装置。
  5. 前記挿入規制部材は、前記被挿入室に前記突出部が挿入される側の反対側に、
    第1固定用窪みと、
    前記挿入規制部材の移動方向において前記第1固定用窪みの両側に設けられると共に、前記第1固定用窪みの深さよりも大きな深さを有する一対の第2固定用窪みと
    を有し、
    前記固定部材は、前記挿入規制部材が前記初期位置に位置する状態において前記第1固定用窪みに挿入されていると共に、前記挿入規制部材が前記初期位置から前記規制位置まで移動することに応じて、前記一対の第2固定用窪みのうちのいずれかに挿入可能である、
    請求項記載の現像装置。
  6. 前記第1固定用窪みの深さは、前記一対の第2固定用窪みのうちの一方から前記第1固定用窪みに近づくにしたがって次第に大きくなっていると共に、前記一対の第2固定用窪みのうちの他方から前記第1固定用窪みに近づくにしたがって次第に大きくなっている、
    請求項記載の現像装置。
  7. 前記固定部材は、前記挿入規制部材に向かって付勢されている、
    請求項ないし請求項のいずれか1項に記載の現像装置。
  8. 前記被係合部は、さらに、前記固定部材を前記挿入規制部材に向かって付勢させる付勢部材を含む、
    請求項記載の現像装置。
  9. 前記係合部は、第1突出用領域および第2突出用領域のうちのいずれか一方に配置された突出部を有し、
    前記被係合部は、
    第1開口部を有すると共に、前記第1開口部から前記突出部が挿入可能である第1被挿入室と、
    第2開口部を有すると共に、前記第2開口部から前記突出部が挿入可能である第2被挿入室と、
    前記第1被挿入室の内部に配設されると共に、前記第1被挿入室に対する前記突出部の挿入方向に沿った方向において移動可能である第1挿入規制部材と、
    前記第2被挿入室の内部に配設されると共に、前記第2被挿入室に対する前記突出部の挿入方向に沿った方向において移動可能である第2挿入規制部材と、
    前記第1開口部および前記第2開口部のうちのいずれか一方から前記突出部が前記第1被挿入室および前記第2被挿入室のうちのいずれか一方に挿入されることにより、前記突出部により前記第1挿入規制部材および前記第2挿入規制部材のうちのいずれか一方が押されることに応じて、前記第1開口部および前記第2開口部のうちのいずれからも前記突出部が前記第1被挿入室および前記第2被挿入室のうちのいずれかに挿入されることを可能にする初期位置から、前記第1開口部および前記第2開口部のうちの他方から前記突出部が前記第1被挿入室および前記第2被挿入室のうちの他方に挿入されることを不可能にする規制位置まで、前記第1挿入規制部材および前記第2挿入規制部材のうちの他方を移動させる移動制御部材と
    を含む、請求項記載の現像装置。
  10. 前記移動制御部材は、前記第1挿入規制部材と前記第2挿入規制部材との間に位置する回転軸を介して、前記突出部により前記第1挿入規制部材および前記第2挿入規制部材のうちのいずれか一方が押されたことに応じて、前記第1挿入規制部材および前記第2挿入規制部材のうちの他方を前記初期位置から前記規制位置まで押すように、回転可能である、
    請求項記載の現像装置。
  11. 前記被係合部は、さらに、前記第1被挿入室と前記第2被挿入室との間に配置された分離部材を含み、
    前記第1挿入規制部材は、前記分離部材に近づく方向に突出した第1突起部を有し、
    前記第2挿入規制部材は、前記分離部材に近づく方向に突出した第2突起部を有し、
    前記分離部材は、前記第1挿入規制部材が前記初期位置に位置する状態において前記第1突起部が挿入可能である第1固定用窪みと、前記第1挿入規制部材が前記規制位置に位置する状態において前記第1突起部が挿入可能である第2固定用窪みと、前記第2挿入規制部材が前記初期位置に位置する状態において前記第2突起部が挿入可能である第3固定用窪みと、前記第2挿入規制部材が前記規制位置に位置する状態において前記第2突起部が挿入可能である第4固定用窪みとを有する、
    請求項または請求項10に記載の現像装置。
  12. 前記第1突起部および前記第2突起部のそれぞれの高さは、前記突出部の挿入方向において次第に大きくなり、
    前記第1固定用窪みおよび前記第3固定用窪みのそれぞれの深さは、前記突出部の挿入方向において次第に深くなったのちに次第に浅くなり、
    前記第2固定用窪みおよび前記第4固定用窪みのそれぞれの深さは、前記突出部の挿入方向において次第に深くなる、
    請求項11記載の現像装置。
  13. 前記第1突起部は、前記分離部材に向かって付勢されており、
    前記第2突起部は、前記分離部材に向かって付勢されている、
    請求項11または請求項12に記載の現像装置。
  14. 前記係合部は、前第1突出用領域から前記第2突出用領域に至る領域に突出用窪みを有すると共に、前記第1突出領域および前記第2突出領域のうちのいずれか一方において部分的に突出すると共にそれ以外の領域において部分的に突出しないように前記突出用窪みに挿入された突出用部材を含む、
    請求項ないし請求項13のいずれか1項に記載の現像装置。
  15. 前記係合部は、前記突出用窪みの内部に位置決め用突起部を有し、
    前記突出用部材は、前記位置決め用突起部が挿入可能である位置決め用窪みまたは位置決め用開口部を有する、
    請求項14記載の現像装置。
  16. 前記着脱ユニットは、2個以上の前記係合部を有し、
    前記被着脱ユニットは、2個以上の前記被係合部を有する、
    請求項1ないし請求項15のいずれか1項に記載の現像装置。
  17. 着脱ユニットの係合部が取り外し可能となるように係合されると共に前記係合部の係合に応じて状態が変化する被係合部を有し、前記係合部の係合時における前記被係合部の状態が前記係合部を前記被係合部から取り外した後においても維持され
    前記着脱ユニットは、現像剤を収納する現像剤収納装置であり、
    前記現像剤収納装置から供給される前記現像剤を静電潜像に付着させる、
    現像処理装置。
  18. 2個以上の前記被係合部を有する、
    請求項17記載の現像処理装置。
  19. 係合部を有する着脱ユニットと、
    前記係合部が取り外し可能となるように係合されると共に前記係合部の係合に応じて状態が変化する被係合部を有し、前記係合部の係合時における前記被係合部の状態が前記係合部を前記被係合部から取り外した後においても維持される被着脱ユニットと
    を備えると共に、
    現像剤を収納する現像剤収納部と、前記現像剤収納部から供給される前記現像剤を静電潜像に付着させる現像処理部とを含む現像部と、
    前記静電潜像に付着された前記現像剤を媒体に転写させる転写部と、
    前記媒体に転写された前記現像剤を定着させる定着部と
    を備え、
    前記着脱ユニットは、前記現像剤収納部であり、
    前記被着脱ユニットは、前記現像処理部である、
    画像形成装置。
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