JP6545830B2 - 蒸留装置 - Google Patents

蒸留装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6545830B2
JP6545830B2 JP2017562665A JP2017562665A JP6545830B2 JP 6545830 B2 JP6545830 B2 JP 6545830B2 JP 2017562665 A JP2017562665 A JP 2017562665A JP 2017562665 A JP2017562665 A JP 2017562665A JP 6545830 B2 JP6545830 B2 JP 6545830B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
distillation column
stream
separation wall
distillation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017562665A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018517554A (ja
Inventor
イ、ソン‐キュ
シン、チュン‐ホ
Original Assignee
エルジー・ケム・リミテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by エルジー・ケム・リミテッド filed Critical エルジー・ケム・リミテッド
Publication of JP2018517554A publication Critical patent/JP2018517554A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6545830B2 publication Critical patent/JP6545830B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D3/00Distillation or related exchange processes in which liquids are contacted with gaseous media, e.g. stripping
    • B01D3/14Fractional distillation or use of a fractionation or rectification column
    • B01D3/141Fractional distillation or use of a fractionation or rectification column where at least one distillation column contains at least one dividing wall
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D3/00Distillation or related exchange processes in which liquids are contacted with gaseous media, e.g. stripping
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C11/00Aliphatic unsaturated hydrocarbons
    • C07C11/02Alkenes
    • C07C11/08Alkenes with four carbon atoms
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C11/00Aliphatic unsaturated hydrocarbons
    • C07C11/12Alkadienes
    • C07C11/16Alkadienes with four carbon atoms
    • C07C11/1671, 3-Butadiene
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C7/00Purification; Separation; Use of additives
    • C07C7/04Purification; Separation; Use of additives by distillation

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Water Supply & Treatment (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)

Description

本出願は熱可塑性エラストマーの重合過程で用いられる溶媒および未反応単量体を高純度および高エネルギー効率で分離する蒸留装置および方法に関するものである。
本出願は2015.06.08.付韓国特許出願第10−2015−0080430号に基づいた優先権の利益を主張し、該当韓国特許出願の文献に開示されたすべての内容は本明細書の一部として含まれる。
ブタジエンゴムのような熱可塑性エラストマーは耐摩耗性、耐屈曲性および耐寒性が優れており、化学産業の多様な用途に用いられている。
前記ブタジエンゴムは1,3−ブタジエン単量体を溶媒に溶解させた後、触媒を利用して重合する溶液重合法で重合され、前記重合溶液から溶媒を回収した後乾燥工程を経て製品化される。前記のように、溶液重合法を通じてブタジエンゴムを製造する場合には、投入される単量体の量に比べて多量の溶媒を使うため、重合後に溶媒および未反応単量体を回収するための工程で多量のエネルギーが消耗する問題点が存在した。従来には、溶液重合後、溶媒および未反応単量体を含む重合液を2基の蒸留塔が順に連結された蒸留装置を利用して溶媒および未反応単量体を回収したが、この過程で多量のエネルギーが消耗する問題が発生した。
したがって、蒸留装置の設置費用を節減することができ、高純度の化合物を分離できる溶媒回収工程が要求される。
本出願は熱可塑性エラストマーの重合過程で用いられる溶媒および未反応単量体を高純度および高エネルギー効率で分離する蒸留装置を提供することを目的とする。
本出願は蒸留装置に関するものである。例示的な本出願の具現例に係る蒸留装置によれば、熱可塑性エラストマーの重合過程で用いられる単量体、例えば、C4油分と溶媒、例えば、C6油分を含む原料の精製過程で発生するエネルギー損失を最小化することができ、また、本出願の蒸留装置によれば、C6油分を分離壁型蒸留塔の塔頂領域および塔底領域で一部流出させることによって、生成物流出領域でC4油分成分が排出されることを防止することができる。また、本出願の蒸留装置では、前記のように、C6油分を特定含量範囲で塔頂領域および塔底領域で流出させるための蒸留塔内部の温度および圧力条件を提供することができ、これによって、本出願の蒸留装置を利用して熱可塑性エラストマーの重合過程で用いられる溶媒および未反応された単量体を高純度および高エネルギー効率で分離して再使用することができる。
以下、図面を参照して本出願の蒸留装置を説明するが、前記図面は例示的なものであり、前記蒸留装置の範囲は添付された図面に制限されない。
図1は、本出願の具現例に係る蒸留装置を例示的に示している図面である。
図1に示されたように、本出願の蒸留装置は凝縮機102、再沸器103および分離壁101が具備された蒸留塔100を含む。前記において蒸留塔100は、分離壁型蒸留塔100であり得る。前記分離壁型蒸留塔100は低沸点、中沸点、高沸点の3成分を含む原料(F1-1)の蒸留のために考案された装置であり、いわゆる熱複合蒸留カラム(Petlyuk column)と熱力学的観点で類似する装置である。前記熱複合蒸留カラムは低沸点および高沸点物質を一次的に予備分離器から分離し、予備分離器の塔頂および塔底部分が主分離器の供給段にそれぞれ流入して主分離器で低沸点、中沸点および高沸点物質をそれぞれ分離するように考案されている。これに対して、分離壁型蒸留塔100は塔内に分離壁101を設置することによって予備分離器を主分離器内部に統合させた形態である。
一方、分離壁型蒸留塔200の場合、Petlyuk蒸留塔とは違って設計が決定されると内部循環の流れ量を調節できない構造的特性によって運転条件変動に対する柔軟性が落ちるため、蒸留塔の初期設計段階で多様な外乱(disturbance)に対する正確な模写と制御が容易にできる制御構造の決定が必要であり、ひいては、分離壁型蒸留塔100で供給段の位置、分離壁の区間設定、中沸点物質の生産段位置、総理論段数、蒸留温度および蒸留圧力などの蒸留塔の設計構造および運転条件に対する内容は非常に制限されているだけでなく、特に、蒸留しようとする対象化合物の性質により蒸留塔の段数、供給段および流出段の位置などの設計構造および蒸留温度、圧力および還流比などの運転条件が特別に変更されなければならない。本出願の蒸留装置では、前述した通り、エネルギーを節減して設備費を節減できるように、熱可塑性エラストマーの重合過程で用いられる溶媒および未反応単量体を高純度および高エネルギー効率で分離するに適合して設計された分離壁型蒸留塔100の運転条件を提供することができる。
本出願の蒸留装置で使用できる分離壁型蒸留塔100の具体的な種類は特に制限されない。例えば、図1に示されたような一般的な構造の分離壁型蒸留塔100を使用するか、精製効率を考慮して蒸留塔内の分離壁101の位置や形態が変更設計された蒸留塔の使用も可能である。また、蒸留塔の段数および内径なども特に制限されず、例えば、原料(F1-1)の組成を考慮した蒸留曲線から類推される理論段数などに基づいて設定することができる。
一つの例示において、本出願の分離壁型蒸留塔100は、図1のような構造を有することができる。図1に示した通り、例示的な分離壁型蒸留塔100は内部が分離壁101により分割されている。また、分離壁型蒸留塔100の内部は図1で仮想の点線で分割されているように、分離壁101を含む中間領域と、前記分離壁101を含まない上部領域および下部領域に区分され得る。また、前記中間領域は分離壁101により分けられる原料供給領域120および生成物流出領域130に区分され得る。例えば、前記分離壁型蒸留塔100は、低沸点流れが排出される塔頂領域110、高沸点流れが排出される塔底領域140、原料(F1-1)が流入する原料供給領域120および生成物が流出される生成物流出領域130に区分され得る。前記分離壁型蒸留塔100の「塔頂」は前記分離壁型蒸留塔100の塔の最も頂き部分を意味し、前述した分離壁型蒸留塔100の上部領域に含まれ得、前記分離壁型蒸留塔100の「塔底」は前記分離壁型蒸留塔100の塔の最も底の部分を意味し、前述した分離壁型蒸留塔100の下部領域に含まれ得る。本明細書で特に定義しない限り、上部領域は塔頂領域110と同じ意味で使用され、下部領域は塔底領域140と同じ意味で使用される。前記「凝縮機」は蒸留塔と別途設置された装置であって、前記本体から流出された物質を外部から流入した冷却水と接触させるなどの方式で冷却させるための装置を意味し得る。例えば、前記蒸留装置の凝縮機102は前記分離壁型蒸留塔100の塔頂領域110から流出される塔頂流れ(F1-2)を凝縮させる装置であり得る。また、前記「再沸器」は蒸留塔の外部に設置された加熱装置であって、沸点の高い流れを再加熱および蒸発させるための装置を意味し得る。例えば、前記蒸留装置の再沸器103は前記分離壁型蒸留塔100の塔底領域140から流出される塔頂流れ(F1-3)を加熱する装置であり得る。
本出願の分離壁型蒸留塔100では、前記原料供給領域120および生成物流出領域130が前記分離壁101によって互いに分離(separation)または孤立(isolation)されていることもあり得る。これによって、前記原料供給領域120内の流れと前記生成物流出領域130内の流れが互いに混合されることを防止することができる。本明細書で用語「分離(separation)または孤立(isolation)」は、各領域での流れが分離壁101により分けられる領域で独立的に流れるか存在することを意味する。一つの例示において、前記分離壁型蒸留塔100の分離壁101は前記分離壁型蒸留塔100の中間領域に含まれる。具体的に、前記分離壁101は前記分離壁型蒸留塔100の理論段数を基準に算出した時、前記塔頂を基準に算出された全体理論段数の40〜60%、好ましくは42〜55%、より好ましくは44〜50%に位置することができる。前記において、「理論段数」は前記分離壁型蒸留塔100で気相および液相のような2つの相が互いに平衡をなす仮想的な領域または段数を意味する。前記分離壁101が前記範囲で前記分離壁型蒸留塔100の内部に含まれることによって、原料供給領域120内の流れと生成物流出領域130内の流れが混合されることを効果的に遮断することができる。また、生成物流出領域130から流出される生成物の流れ(F1-4)内に低沸点成分が混合されて流出されることを防止することができる。
本出願の一具現例において、前記分離壁型蒸留塔100は原料供給領域120に位置する原料供給ポート121を含み、前記原料供給ポート121へはC4油分およびC6油分を含む原料(F1-1)が流入する。
一つの例示において、前記C4油分は、熱可塑性エラストマーの重合に用いられる単量体成分、特に、重合後未反応された単量体成分であり、1,3−ブタジエン、1−ブテン、n−ブタン、iso−ブタン、trans−2−ブテンおよびcis−2−ブテンからなる群から選択される1種以上を含むことができるが、これに制限されるものではない。一具現例において、熱可塑性エラストマーがブタジエンゴムである場合、前記C4油分は1,3−ブタジエンであり得る。また、前記C6油分は、前記単量体が溶解される溶媒成分であり、n−ヘキサン、c−ヘキサンおよびiso−ヘキサンからなる群から選択される1種以上を含むことができるが、これに制限されるものではない。例えば、前記熱可塑性エラストマーがブタジエンゴムである場合、前記C6油分はn−ヘキサンであり得る。
例えば、前記C4油分およびC6油分を含む原料(F1-1)が前記分離壁型蒸留塔100の原料供給領域120に位置する原料供給ポート121に流入し、流入した前記原料(F1-1)は塔底領域140から流出される塔底流れ(F1-3)、塔頂領域110から流出される塔頂流れ(F1-2)および生成物流出領域130に位置する生成物流出ポート131から流出される生成物の流れ(F1-4)にそれぞれ分離されて流出される。
前記分離壁型蒸留塔100の塔頂領域110では前記原料(F1-1)に含まれている成分のうち相対的に低沸点成分である塔頂流れ(F1-2)が流出され得、前記分離壁型蒸留塔100の塔底領域140では前記原料(F1-1)に含まれている成分のうち相対的に高沸点成分である塔底流れ(F1-3)が流出され得る。前記分離壁型蒸留塔100の生成物流出領域130では原料(F1-1)に含まれている成分のうち相対的に中沸点成分である生成物の流れ(F1-4)が流出され得る。前記において、「低沸点流れ」とは低沸点、中沸点および高沸点成分の3成分を含む原料の流れのうち相対的に沸点が低い成分が濃厚(rich)な流れを意味し、前記低沸点流れは例えば、分離壁型蒸留塔100の塔頂領域110から流出される流れを意味する。前記「高沸点流れ」とは、低沸点、中沸点および高沸点成分の3成分を含む原料の流れのうち相対的に沸点の高い成分が濃厚(rich)な流れを意味し、前記高沸点流れは例えば、分離壁型蒸留塔100の塔底領域140から流出される相対的に沸点の高い成分が濃厚な流れを意味する。前記「中沸点流れ」とは、低沸点、中沸点および高沸点成分の3成分を含む原料の流れのうち低沸点成分と高沸点成分の間の沸点を有する成分が濃厚(rich)な流れを意味し、前記中沸点流れは例えば、分離壁型蒸留塔100の生成物流出領域130の生成物流出ポート131から流出される流れを意味する。前記において用語「濃厚な流れ」とは、原料(F1-1)に含まれた低沸点成分、高沸点成分および中沸点成分それぞれの含量よりも前記分離壁型蒸留塔100の塔頂領域110から流出される流れに含まれた低沸点成分、塔底領域140から流出される流れに含まれた高沸点成分および生成物流出領域130から流出される流れに含まれた中沸点成分それぞれの含量が高い流れを意味する。例えば、前記分離壁型蒸留塔100の塔頂流れ(F1-2)に含まれた低沸点成分、塔底流れ(F1-3)に含まれた高沸点成分および生成物の流れ(F1-4)に含まれる中沸点成分が示すそれぞれの含量が50重量%以上、80重量%以上、90重量%以上、95重量%以上または99重量%以上である流れを意味し得る。本明細書で前記低沸点流れと前記分離壁型蒸留塔100の塔頂流れ(F1-2)は同じ意味で用いられ得、高沸点流れと前記分離壁型蒸留塔100の塔底流れ(F1-3)は同じ意味で用いられ得、前記中沸点流れと分離壁型蒸留塔100の生成物の流れ(F1-4)は同じ意味で用いられ得る。
前記分離壁型蒸留塔100は生成物流出ポート131を含み、前記生成物流出ポートでは前記生成物の流れが流出される。前記生成物流出ポート131は前記分離壁型蒸留塔100の生成物流出領域130に位置することができ、例えば、前記原料供給ポート121より上部、すなわち、上の側に位置することができる。一つの例示において、前記原料供給ポート121は前記分離壁型蒸留塔100の理論段数を塔頂を基準に算出した時、前記塔頂を基準に算出された全体理論段数の55〜85%、55〜84%または60〜85%に位置することができる。一方、前記生成物流出ポート131は前記分離壁型蒸留塔100の理論段数を塔頂を基準に算出した時、前記塔頂を基準に算出された全体理論段数の40〜55%、43〜55%または40〜50%に位置することができる。例えば、分離壁型蒸留塔100の理論段数が100段である場合、前記分離壁型蒸留塔100の1段は塔頂であり、100段は塔底に該当し、前記原料供給ポート121は55〜85段に位置することができ、前記生成物流出ポート131は40〜55段に位置することができる。前記のように、生成物流出ポート131が前記原料供給ポート121より上部に位置することによって、生成物流出領域で獲得されるC6油分の純度に最も大きい影響を与えるC6油分より沸点の高い成分と前記C6油分の気/液接触区間を長くしてC6油分の分離効率を向上させる効果を得ることができる。
低沸点、中沸点および高沸点の3成分を含む原料(F1-1)から分離工程を遂行するために、前記原料(F1-1)は図1のように、分離壁型蒸留塔100の原料供給領域120の原料供給ポート121に流入することができる。前記原料供給領域120の原料供給ポート121に流入したC4油分およびC6油分を含む原料(F1-1)は前記C6油分より沸点の高い油分、例えば、C4油分のダイマーおよびC4油分のトライマーを含む塔底流れ(F1-3)、前記C4油分、例えば、1,3−ブタジエンを含む塔頂流れ(F1-2)および前記C6油分、例えば、n−ヘキサンを含む生成物の流れ(F1-4)に分離されて流出され得る。前記分離壁型蒸留塔100の塔底領域140から流出される塔底流れ(F1-3)は再沸器103を通過し、前記再沸器103を通過した塔底流れ(F1-3)の一部又は全部は前記塔底領域140に流入して分離壁型蒸留塔100に還流されるか、製品として貯蔵され得る。また、前記分離壁型蒸留塔100の塔頂領域110から流出される塔頂流れ(F1-2)は凝縮機102を通過し、前記凝縮機102を通過した塔頂流れ(F1-2)の一部又は全部は前記塔頂領域110に流入して分離壁型蒸留塔100に還流されるか、製品として貯蔵され得、前記分離壁型蒸留塔100の生成物流出領域130の生成物流出ポート131から流出される生成物の流れ(F1-4)は製品として貯蔵され得る。
一具現例において、本出願の蒸留装置では、生成物の流れ(F1-4)に含まれるC6油分の一部が塔頂流れおよび塔底流れに含まれて流出され得る。例えば、C4油分およびC6油分を含む原料(F1-1)が前記分離壁型蒸留塔100の原料供給ポート121に流入すれば、流入した原料は前記C6油分をおよび前記C6油分よりも沸点の高い油分を含む塔底流れ(F1-3)および前記C4油分および前記C6油分を含む塔頂流れ(F1-2)およびC6油分を含む生成物の流れ(F1-4)に分離されて流出され得る。一つの例示において、本出願の蒸留装置では、前記塔頂流れ(F1-2)内のC6油分の含量が前記塔頂流れ(F1-2)に含まれる全体成分に対して1〜20重量部で調節され得、前記塔底流れ(F1-3)内のC6油分の含量が前記塔底流れ(F1-3)に含まれる全体成分に対して85〜95重量部で調節され得、これによって、優秀な分離効率で高純度のC6油分を分離することができるだけでなく回収率を増大させることができる。すなわち、前記塔頂流れ(F1-2)および塔底流れ(F1-3)内に含まれるC6油分の含量を前述したように調節することによって生成物の流れに流出されるC6油分、例えば、n−ヘキサンを効果的に分離することができ、エネルギー節減効果を最大化することができる。また、前記のように、C6油分を分離壁型蒸留塔の塔頂領域および塔底領域から一部流出させることによって、生成物流出領域からC4油分成分が排出されることを防止することができる。
一つの例示において、前記塔頂流れ(F1-2)内のC6油分の含量は前記塔頂流れ(F1-2)に含まれる全体成分に対して1〜20重量部、例えば、3〜18重量部、5〜16重量部、7〜20重量部または8〜14重量部であり得、前記塔底流れ(F1-3)内のC6油分の含量は前記塔底流れ(F1-3)に含まれる全体成分に対して85〜95重量部、例えば、85〜94重量部、85〜93重量部、85〜92重量部または85〜90重量部であり得る。例えば、前記塔頂流れ(F1-2)内のn−ヘキサンの含量は1〜20重量%、例えば、3〜18重量%、5〜16重量%、7〜20重量%または8〜14重量%であり得、前記塔底流れ(F1-3)内のn−ヘキサンの含量は85〜95重量%、例えば、85〜94重量%、85〜93重量%、85〜92重量%または85〜90重量%であり得、この場合、前記分離壁型蒸留塔100の塔頂流れ(F1-2)内の1,3−ブタジエンの含量は1重量%以下、3重量%以下、または5重量%以下であり得、前記分離壁型蒸留塔100の生成物の流れ(F1-4)内のn−ヘキサンの含量は85重量%以上、87重量%以上、または88重量%以上であり得る
以下、本出願の一具現例に係る蒸留装置を利用してブタジエン混合物およびn−ヘキサンを分離する過程をより詳細に説明する。
一つの例示において、C4油分およびC6油分を含む原料(F1-1)が前記分離壁型蒸留塔100の原料供給ポート121に流入する。この場合、前記分離壁型蒸留塔100の塔頂領域110で前記原料(F1-1)の成分のうちC6油分の一部および相対的に沸点が低い成分であるC4油分を含む流れである塔頂流れ(F1-2)、例えば、1,3−ブタジエンおよびn−ヘキサンを含む流れが流出され得、流出された前記塔頂流れ(F1-2)は凝縮機102を経て一部は前記分離壁型蒸留塔100の塔頂領域110に還流され、残りの一部は製品として貯蔵され得る。一方、前記分離壁型蒸留塔100の塔底領域140では前記原料(F1-1)の成分のうちC6油分の一部および相対的に沸点の高い成分であるC6油分より沸点の高い成分を含む塔底流れ(F1-3)、例えば、C4油分のダイマーおよびC4油分のトライマーとn−ヘキサンを含む流れに流出され、流出された前記塔底流れ(F1-3)は再沸器103を経てその一部は前記分離壁型蒸留塔の塔底領域140に還流され、残りの一部は製品として貯蔵され得る。また、前記分離壁型蒸留塔100の生成物流出領域130の生成物流出ポート131では前記原料(F1-1)の成分のうち中沸点成分であるC6油分を含む生成物の流れ(F1-4)、例えば、n−ヘキサンが濃厚な流れに分離されて流出され得る。
前記のように、C4油分およびC6油分を含む原料(F1-1)を本出願の蒸留装置を利用して分離する場合、前記C6油分を特定含量範囲で塔頂領域および塔底領域から流出させるために、蒸留塔内部の温度および圧力条件は特定範囲に制御され得る。
一つの例示において、前記分離壁型蒸留塔100の塔頂領域110の圧力は3.5kg/cm2g〜4.5kg/cm2g、例えば、3.6kg/cm2g〜4.4kg/cm2g、または3.7〜4.3kg/cm2gであり得、前記分離壁型蒸留塔100の塔底領域140の圧力は3.63〜4.7kg/cm2g、例えば、3.65kg/cm2g〜4.6kg/cm2g、または3.67kg/cm2g〜4.5kg/cm2gであり得る。
また、前記分離壁型蒸留塔100の塔頂領域110の温度は45℃〜60℃、47℃〜58℃、または49℃〜56℃であり得、前記分離壁型蒸留塔100の塔底領域140の温度は120℃〜140℃、122℃〜138℃、または124℃〜136℃であり得る。
前記分離壁型蒸留塔100の塔頂流れ(F1-2)のうち前記分離壁型蒸留塔100の塔頂領域110に還流される塔頂流れ(F1-2)の還流比は4.5〜8.0であり得、熱力学的な観点で好ましくは4.6〜5.8、または4.8〜5.6であり得る。前記において「還流比」とは、前記蒸留塔100から流出される流出流量(kg/hr)に対して還流される流量(kg/hr)の比を意味する。
本出願は、また、熱可塑性エラストマーの重合過程で用いられる溶媒および未反応単量体を高純度および高エネルギー効率で分離する蒸留方法に関するものである。
例示的な本出願の蒸留方法は前述した蒸留装置を利用して遂行され得、これによって、前述した蒸留装置で記載された内容と重複する内容は省略する。
本出願の蒸留方法の一具現例は、原料(F1-1)を流入する原料流入段階および前記原料(F1-1)を分離する蒸留段階を含む。
前記原料(F1-1)を流入する段階はC4油分およびC6油分を含む原料(F1-1)を分離壁型蒸留塔100に流入する段階であり、より詳細には、内部に分離壁101が具備され、前記内部が、前記分離壁101が位置しない塔頂領域110および塔底領域140と前記分離壁101が位置する中間領域に区分され、前記中間領域は前記分離壁101によって分けられる原料供給領域120および生成物流出領域130に区分される分離壁型蒸留塔100の前記原料供給領域120に流入する段階である。
前記原料(F1-1)を分離する蒸留段階は前記原料供給領域120に流入した原料(F1-1)を分離壁型蒸留塔100の塔頂領域110、生成物流出領域130および塔底領域140からそれぞれ分離流出する段階であり、より詳細には、前記蒸留塔100の塔頂領域110から前記C4油分およびC6油分を分離流出し、前記蒸留塔の生成物流出領域130から前記C6油分を分離流出し、前記蒸留塔の塔底領域140から前記C6油分および前記C6油分よりも沸点の高い油分を分離流出する段階である。
前記C4油分およびC6油分を含む原料(F1-1)に関する説明は前述した内容と同一であるため省略する。
一つの例示において、前記蒸留段階は前記塔頂流れ(F1-2)内のC6油分の含量を前記塔頂流れ(F1-2)に含まれる全体成分に対して1〜20重量部、例えば、3〜18重量部、5〜15重量部、7〜20重量部または8〜14重量部に調節し、前記塔底流れ(F1-3)内のC6油分の含量を前記塔底流れ(F1-3)に含まれる全体成分に対して85〜95重量部、例えば、85〜94重量部、85〜93重量部、85〜92重量部または85〜90重量部に調節することを含むことができ、これによって、優秀な効率で高純度のC6油分を分離することができる。すなわち、前記塔頂流れ(F1-2)および塔底流れ(F1-3)内に含まれる油分の含量を調節することによって、生成物の流れに流出されるC6油分、例えば、n−ヘキサンを効果的に分離することができ、エネルギー節減効果を最大化することができる。
前記分離壁型蒸留塔100の塔頂領域110から流出される塔頂流れ(F1-2)、塔底領域140から流出される塔底流れ(F1-3)および生成物流出領域130から流出される生成物の流れ(F1-4)の圧力、温度および還流比に対する詳しい説明は、前述した分離壁型蒸留塔100で説明した内容と同一であるため、省略する。
前記各段階はそれぞれ独立的に有機的に結合されているため、各境界が明確に時間の順序により区分されるものではなく、したがって、前記各段階は順次的に遂行されるかまたはそれぞれ独立的に同時に遂行され得る。また、前記各段階の以前または以後に本発明が属する技術分野で通常的に遂行され得る工程段階を追加的に含むことができるため、前記方法は前記段階だけに制限されるものではない。
本出願の蒸留装置およびこれを利用した蒸留方法によれば、エネルギー消耗量を節減し、原料の精製に用いられる蒸留装置の大きさも最小化することによって工程の経済性を向上させることができる。
本出願の蒸留装置によれば、熱可塑性エラストマーの重合過程で用いられる単量体と溶媒を含む原料の精製過程で発生するエネルギー損失を最小化することができ、2基の蒸留塔を用いて精製する場合よりも蒸留装置の設置費用を節減することができるため、工程の経済性を向上させることができる。
本出願の具現例および実施例に係る蒸留装置を例示的に示している図面である。 比較例で使用した蒸留装置を模式的に示した図面である。
以下、本発明に従う実施例および本発明に従わない比較例を通じて本発明をより詳細に説明するが、本発明の範囲は下記に提示された実施例によって制限されるものではない。
実施例1
図1の蒸留装置を用いてブタジエン混合物およびn−ヘキサンを分離した。具体的には、1,3−ブタジエンおよびn−ヘキサンを含む93の原料を21,269kg/hrの流量で理論段数が30段である分離壁型蒸留塔の19段に位置する原料供給ポートに流入して分離工程を遂行し、前記分離壁型蒸留塔の塔頂領域、生成物流出領域および塔底領域からそれぞれの流れを流出させた。
この時、前記分離壁型蒸留塔の塔頂領域から4,179kg/hrの流量で流出される塔頂流れの一部は凝縮機を経て分離壁型蒸留塔に還流させ、残りの一部は1,3−ブタジエンを含む製品に分離し、塔底領域から33kg/hrの流量で流出される塔底流れの一部は再沸器を経て分離壁型蒸留塔に還流させ、残りの一部は高沸点成分の燃料に活用するために燃料貯蔵タンクに貯蔵した。一方、生成物流出領域から20,562kg/hrの流量で流出される生成物の流れは前記理論段数が30段である分離壁型蒸留塔の15段に位置する生成物流出ポートから流出させて分離し、n−ヘキサンを含む製品に分離して貯蔵した。また、前記分離壁型蒸留塔の塔頂領域の運転圧力は4.0kg/cm2g〜4.1kg/cm2gに調節し、運転温度は56〜59になるように調節し、塔底領域の運転圧力は4.15kg/cm2g〜4.25kg/cm2gに調節し、運転温度は129〜132に調節した。また、生成物流出領域の運転圧力は4.1kg/cm2g〜4.2kg/cm2gに調節し、運転温度は125〜127に調節した。前記分離壁型蒸留塔の塔頂領域の還流比は5.8〜6.4に設定した。
前記塔頂流れ内のC6油分の含量は前記塔頂流れに含まれる全体成分に対して9.9重量部に調節され、前記塔底流れ内のC6油分の含量は前記塔底流れに含まれる全体成分に対して85重量部に調節された。
実施例2
前記分離壁型蒸留塔の塔頂領域の運転圧力を3.6kg/cm2g〜3.7kg/cm2g、運転温度を54〜58℃に調節し、塔底領域の運転圧力を3.85kg/cm2g〜3.95kg/cm2g、運転温度を123〜125℃に調節し、生成物流出領域の運転圧力を3.7kg/cm2g〜3.8kg/cm2g、運転温度を123〜125℃に調節したことを除いては実施例1と同じ方法で1,3−ブタジエンおよびn−ヘキサンを分離した。また、前記分離壁型蒸留塔の塔頂領域の還流比は5.6〜6.2に設定した。
この場合、前記塔頂流れ内のC6油分の含量は前記塔頂流れに含まれる全体成分に対して9.9重量部に調節され、前記塔底流れ内のC6油分の含量は前記塔底流れに含まれる全体成分に対して85重量部に調節された。
実施例3
前記分離壁型蒸留塔の塔頂領域の運転圧力を4.3kg/cm2g〜4.4kg/cm2g、運転温度を60℃〜63℃に調節し、塔底領域の運転圧力を4.55kg/cm2g〜4.65kg/cm2g、運転温度を129℃〜132℃に調節し、生成物流出領域の運転圧力を4.4kg/cm2g〜4.5kg/cm2g、運転温度を129℃〜132℃に調節したことを除いては実施例1と同じ方法で1,3−ブタジエンおよびn−ヘキサンを分離した。また、前記分離壁型蒸留塔の塔頂領域の還流比は7.0〜7.5に設定した。
この場合、前記塔頂流れ内のC6油分の含量は前記塔頂流れに含まれる全体成分に対して9.9重量部に調節され、前記塔底流れ内のC6油分の含量は前記塔底流れに含まれる全体成分に対して85重量部に調節された。
実施例4
原料供給ポートが理論段数が30段である分離壁型蒸留塔の25段に位置し、生成物流出ポートが理論段数が30段である分離壁型蒸留塔の13段に位置する分離壁型蒸留塔を利用したことを除いては実施例1と同じ方法で1,3−ブタジエンおよびn−ヘキサンを分離した。
この場合、前記塔頂流れ内のC6油分の含量は前記塔頂流れに含まれる全体成分に対して9.9重量部に調節され、前記塔底流れ内のC6油分の含量は前記塔底流れに含まれる全体成分に対して85重量部に調節された。
実施例5
原料供給ポートが理論段数が30段である分離壁型蒸留塔の15段に位置し、生成物流出ポートが理論段数が30段である分離壁型蒸留塔の19段に位置する分離壁型蒸留塔を利用したことを除いては実施例1と同じ方法で1,3−ブタジエンおよびn−ヘキサンを分離した。
この場合、前記塔頂流れ内のC6油分の含量は前記塔頂流れに含まれる全体成分に対して9.9重量部に調節され、前記塔底流れ内のC6油分の含量は前記塔底流れに含まれる全体成分に対して85重量部に調節された。
比較例
図2のように、2基の蒸留塔が連結されている蒸留装置を利用してブタジエン混合物およびn−ヘキサンを分離した。具体的には、1,3−ブタジエンおよびn−ヘキサンを含む138の原料を21,269kg/hrの流量で一番目の蒸留塔に流入して分離工程を遂行した。
一番目の蒸留塔の塔頂領域から1,451kg/hrの流量で排出される低沸点流れは凝縮機を経て一部は一番目の蒸留塔に還流させ、残りの一部は製品として貯蔵し、一番目の蒸留塔の塔底領域から20,615kg/hrの流量で排出される流れの一部は再沸器を利用して一部は再び一番目の蒸留塔の塔底領域に還流させ、残りの一部は2番目の蒸留塔に導入させた。2番目の蒸留塔の塔頂から25,867kg/hrの流量で排出される中沸点流れは凝縮機を利用して凝縮させ、一部は再び2番目の蒸留塔の塔頂領域に還流させ、残りの一部は製品に分離し、2番目の蒸留塔の塔底から23kg/hrの流量で排出される高沸点流れは再沸器を利用して一部は再び2番目の蒸留塔の塔底領域に還流させ、残りの一部は製品に分離した。この場合、一番目の蒸留塔の塔頂温度は45〜65、圧力は3.5kg/cm2g〜4.5kg/cm2gに調節し、塔底の温度は120〜140、圧力は3.71kg/cm2g〜4.71kg/cm2gに調節し、2番目の蒸留塔の塔頂温度は75〜95、圧力は0.24kg/cm2g〜0.91kg/cm2gに調節し、塔底の温度は92〜107、圧力は0.4kg/cm2g〜10.7kg/cm2gに調節した。また、前記一番目の蒸留塔の塔頂領域の還流比は0.50〜0.60に設定し、前記2番目の蒸留塔の塔頂領域の還流比は0.15〜0.25に設定した
前記実施例および比較例によりブタジエン混合物およびn−ヘキサンを含む原料を精製した後、前記ブタジエン混合物およびn−ヘキサンの純度、エネルギー消費量を測定して下記の表1に表わした。
前記表1に表わされたように、本出願の実施例の蒸留装置を利用した精製工程で使われたエネルギーの総量は比較例の蒸留装置を利用した精製工程で使われたエネルギー総量に比べて総エネルギー消費量が減少されたことを確認することができる。すなわち、本出願の実施例に係る蒸留装置によって1,3−ブタジエンおよびn−ヘキサンを分離する場合、比較例の蒸留装置を利用した場合に比べて最大54.6%のエネルギー節減効果を得ることができる。



Claims (10)

  1. 凝縮機、再沸器、および分離壁が具備された蒸留塔を含み、
    前記蒸留塔は内部が、分離壁が位置しない塔頂領域および塔底領域と前記分離壁を含む中間領域に区分され、前記中間領域は前記分離壁によって分けられる原料供給領域および生成物流出領域に区分され、
    4油分およびC6油分を含む原料が前記原料供給領域の原料供給ポートに流入し、流入した前記原料は前記C6油分を含む生成物の流れ、前記C6油分および前記C6油分よりも沸点の高い油分を含む塔底流れおよび前記C4油分および前記C6油分を含む塔頂流れに分離されて流出され、
    前記塔底流れは前記塔底領域から流出され、前記塔底流れのうち一部は前記再沸器を通過して前記塔底領域に還流され、
    前記塔頂流れは前記塔頂領域から流出されて前記凝縮機に流入し、前記凝縮機を通過した塔頂流れのうち一部は前記塔頂領域に還流され、
    前記生成物の流れは生成物流出領域の生成物流出ポートから流出され、
    前記塔頂流れ内のC6油分の含量が前記塔頂流れに含まれる全体成分に対して1〜20重量部であり、前記塔底流れ内のC6油分の含量が前記塔底流れに含まれる全体成分に対して85〜95重量部であり、
    前記分離壁は蒸留塔の塔頂を基準に算出された理論段数の40〜60%に位置し、
    前記原料供給ポートは蒸留塔の塔頂を基準に算出された理論段数の55〜85%に位置し、
    前記生成物流出ポートは前記原料供給ポートより上部に位置し、
    前記塔頂領域の圧力は3.5〜4.5kg/cm 2 gであり、
    前記塔頂領域の温度は45℃〜65℃であり、
    塔底領域の圧力は3.63〜4.7kg/cm 2 gであり、
    前記塔底領域の温度は120℃〜140℃であり、
    前記塔頂領域の還流比は4.0〜8.0である、蒸留装置。
  2. 生成物流出ポートは蒸留塔の塔頂を基準に算出された理論段数の40〜55%に位置する、請求項に記載の蒸留装置。
  3. 4油分は1,3−ブタジエン、1−ブテン、n−ブタン、iso−ブタン、trans−2−ブテンおよびcis−2−ブテンからなる群から選択される1種以上を含む、請求項1または2に記載の蒸留装置。
  4. 6油分はn−ヘキサン、c−ヘキサンおよびiso−ヘキサンからなる群から選択される1種以上を含む、請求項1〜3のいずれかに記載の蒸留装置。
  5. 前記C6油分よりも沸点の高い油分はC4油分のダイマーおよびC4油分のトライマーからなる群から選択される1種以上を含む、請求項1〜4のいずれかに記載の蒸留装置。
  6. 内部に分離壁が具備され、前記内部が、前記分離壁が位置しない塔頂領域および塔底領域と前記分離壁を含む中間領域に区分され、前記中間領域は前記分離壁によって分けられる原料供給領域および生成物流出領域に区分される蒸留塔の前記原料供給領域の原料供給ポートにC4油分およびC6油分を含む原料を流入する原料流入段階;および
    前記蒸留塔の塔頂領域から前記C4油分およびC6油分を分離流出し、前記蒸留塔の生成物流出領域の生成物流出ポートから前記C6油分を分離流出し、前記蒸留塔の塔底領域から前記C6油分および前記C6油分よりも沸点の高い油分を分離流出する蒸留段階を含み、
    前記蒸留段階は前記塔頂領域から分離流出した塔頂流れ内のC6油分の含量を前記塔頂流れに含まれる全体成分に対して1〜20重量部に調節し、前記塔底領域から分離流出した塔底流れ内のC6油分の含量を前記塔底流れに含まれる全体成分に対して85〜95重量部に調節することを含み、
    前記分離壁は蒸留塔の塔頂を基準に算出された理論段数の40〜60%に位置し、
    前記原料供給ポートは蒸留塔の塔頂を基準に算出された理論段数の55〜85%に位置し、
    前記生成物流出ポートは前記原料供給ポートより上部に位置し、
    前記塔頂領域の圧力は3.5〜4.5kg/cm 2 gであり、
    前記塔頂領域の温度は45℃〜65℃であり、
    前記塔底領域の圧力は3.63〜4.7kg/cm 2 gであり、
    前記塔底領域の温度は120℃〜140℃であり、
    前記塔頂領域の還流比は4.0〜8.0である、蒸留方法。
  7. 生成物流出ポートは蒸留塔の塔頂を基準に算出された理論段数の40〜55%に位置する、請求項6に記載の蒸留方法。
  8. 4 油分は1,3−ブタジエン、1−ブテン、n−ブタン、iso−ブタン、trans−2−ブテンおよびcis−2−ブテンからなる群から選択される1種以上を含む、請求項6または7に記載の蒸留方法。
  9. 6 油分はn−ヘキサン、c−ヘキサンおよびiso−ヘキサンからなる群から選択される1種以上を含む、請求項6〜8のいずれかに記載の蒸留方法。
  10. 前記C 6 油分よりも沸点の高い油分はC 4 油分のダイマーおよびC 4 油分のトライマーからなる群から選択される1種以上を含む、請求項6〜9のいずれかに記載の蒸留方法。
JP2017562665A 2015-06-08 2016-06-07 蒸留装置 Active JP6545830B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
KR1020150080430A KR102006422B1 (ko) 2015-06-08 2015-06-08 증류 장치
KR10-2015-0080430 2015-06-08
PCT/KR2016/005981 WO2016200111A1 (ko) 2015-06-08 2016-06-07 증류 장치

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018517554A JP2018517554A (ja) 2018-07-05
JP6545830B2 true JP6545830B2 (ja) 2019-07-17

Family

ID=57503875

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017562665A Active JP6545830B2 (ja) 2015-06-08 2016-06-07 蒸留装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US10493375B2 (ja)
JP (1) JP6545830B2 (ja)
KR (1) KR102006422B1 (ja)
CN (1) CN107743413B (ja)
WO (1) WO2016200111A1 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108698956B (zh) * 2015-12-18 2021-07-27 沙特基础全球技术有限公司 生产1,3-丁二烯的方法和系统
RU2754823C2 (ru) * 2017-01-25 2021-09-07 Басф Се Способ получения чистого 1,3-бутадиена
KR102387476B1 (ko) 2017-11-17 2022-04-14 주식회사 엘지화학 라피네이트-2 의 정제 방법
CN108114499A (zh) * 2018-01-22 2018-06-05 广州赫尔普化工有限公司 一种环保轻质烷烃生产系统及使用该生产系统的生产方法
US11207611B1 (en) 2018-07-03 2021-12-28 Burns & Mcdonnell Engineering Company, Inc. Process for separating hydrocarbons in a liquid feed utilizing an externally heated reboiler connected to a divided wall column as the primary source of heat energy
WO2020067797A1 (ko) * 2018-09-28 2020-04-02 주식회사 엘지화학 아미드계 화합물의 회수 방법 및 장치
KR102294876B1 (ko) * 2018-09-28 2021-08-27 주식회사 엘지화학 아미드계 화합물의 회수 방법 및 장치
CN111333480A (zh) * 2018-12-18 2020-06-26 天津普莱化工技术有限公司 一种丁二烯精制方法及精制装置
KR102458149B1 (ko) 2020-10-13 2022-10-24 한화토탈에너지스 주식회사 폴리올레핀 엘라스토머 제조 설비

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3302525A1 (de) * 1983-01-26 1984-07-26 Basf Ag, 6700 Ludwigshafen Destillationskolonne zur destillativen zerlegung eines aus mehreren fraktionen bestehenden zulaufproduktes
JPS6190703A (ja) * 1984-10-11 1986-05-08 Japan Synthetic Rubber Co Ltd 重質分を少量含む液体の精製方法
DE3710434A1 (de) * 1987-03-28 1988-10-06 Basf Ag Verfahren zur gewinnung von 1,3-butadien
DE10056841A1 (de) * 2000-11-16 2002-05-23 Basf Ag Verfahren und Vorrichtung zur destillativen Gewinnung von 1,3-Reinbutadien aus 1,3-Rohbutadien
CN100556491C (zh) 2002-12-04 2009-11-04 弗劳尔公司 一种用于蒸馏的设备及其操作方法
KR100643513B1 (ko) * 2005-11-21 2006-11-10 호남석유화학 주식회사 폴리올레핀 중합용매의 수첨 정제방법 및 정제된 용매의재사용 방법
KR101047928B1 (ko) * 2007-05-08 2011-07-08 주식회사 엘지화학 저비점, 중비점 및 고비점 물질을 포함하는 원료의 분리방법
US7956157B2 (en) * 2008-12-31 2011-06-07 Fina Technology, Inc. Processes using dividing wall distillation column
KR101191122B1 (ko) * 2009-01-20 2012-10-15 주식회사 엘지화학 고순도 노르말 부탄올 생산용 분리벽형 증류탑, 및 노르말 부탄올 증류방법
US8999117B2 (en) * 2009-03-04 2015-04-07 Uop Llc Process and system for heating or cooling streams for a divided distillation column
WO2010107283A2 (ko) * 2009-03-19 2010-09-23 주식회사 엘지화학 고순도 2-에틸헥산올 생산을 위한 분리벽형 증류탑 및 이를 이용한 분별증류방법
KR101236664B1 (ko) * 2009-07-20 2013-02-22 주식회사 엘지화학 에너지 절감형 증류탑 어셈블리
KR101530102B1 (ko) 2010-12-29 2015-06-18 주식회사 엘지화학 네오펜틸글리콜 정제를 위한 분리벽형 증류탑 및 이를 이용한 정제방법
KR101496488B1 (ko) * 2010-12-29 2015-02-26 주식회사 엘지화학 고순도 2-에틸헥실-아크릴레이트 생산을 위한 분리벽형 증류탑 및 이를 이용한 제조방법
KR101596111B1 (ko) * 2013-01-16 2016-02-22 주식회사 엘지화학 알칸올의 제조 장치
KR101804006B1 (ko) * 2014-10-31 2017-12-01 주식회사 엘지화학 증류 장치

Also Published As

Publication number Publication date
KR20160144102A (ko) 2016-12-16
US20180154278A1 (en) 2018-06-07
WO2016200111A1 (ko) 2016-12-15
CN107743413B (zh) 2020-03-20
JP2018517554A (ja) 2018-07-05
US10493375B2 (en) 2019-12-03
KR102006422B1 (ko) 2019-08-01
CN107743413A (zh) 2018-02-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6545830B2 (ja) 蒸留装置
KR101804637B1 (ko) 증류 장치
CN102355929B (zh) 用于制备高纯度丙烯酸的分隔壁蒸馏塔和使用该分隔壁蒸馏塔的分馏方法
JP5822199B2 (ja) 高純度のノルマルブタノール生産用分離壁型蒸留塔、及びノルマルブタノール蒸留方法
JP4828827B2 (ja) 抽出蒸留
JP2012522047A (ja) 直鎖アルファオレフィンを製造するためのシステムおよびプロセス
JP2020522376A (ja) 蒸留装置および蒸留方法
JP2018517558A (ja) 蒸留装置
KR101804006B1 (ko) 증류 장치
JP6592501B2 (ja) 蒸留装置
CN111194300B (zh) 分隔壁蒸馏塔和通过使用该分隔壁蒸馏塔精制偏二氯乙烯的方法
JP5863734B2 (ja) 直鎖アルファオレフィンを製造するためのシステムおよびプロセス
US11958791B2 (en) Method for preventing three-phase separation of butenes from C4 hydrocarbon streams
KR101724072B1 (ko) 분리벽형 증류탑을 이용한 비닐 아세트산의 정제 방법
US20220134252A1 (en) Enclosed partition dividing wall distillation column and uses thereof
CN115052850B (zh) 在c4的混合物的分离过程中提高萃取部分的可操作性以及调节溶剂的热回收循环的系统和方法
US10918968B2 (en) Selective distillation apparatus and distillation method
JP2014159464A (ja) 直鎖アルファオレフィンを製造するためのシステムおよびプロセス

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181219

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190104

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190327

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190606

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190619

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6545830

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250