JP6545346B1 - 電力変換装置 - Google Patents
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Abstract
Description
実施の形態1は、高圧バッテリの電圧を降圧して負荷に供給するDC−DCコンバータ、制御部、冷却器、DC−DCコンバータの温度を検出する温度検出器、および出力電流の電流検出器と、を備え、DC−DCコンバータは、半導体スイッチング素子で構成された電力変換部とトランスと整流用ダイオードとを備え、制御部は温度検出信号に基づいて、パワーセーブ制御において出力電流を制限するとともに、さらに半導体スイッチング素子の周波数を増加させる電力変換装置に関するものである。
なお、各図において同一または相当する部分については、同一符号を付して、重複する説明を省略する。
図1において、電力変換装置100は、主要構成要素として入力側から出力側に主電源である高圧バッテリ1、DC−DCコンバータ2、負荷5、低圧バッテリ6、およびDC−DCコンバータ2を制御する制御部3で構成されている。
半導体スイッチング素子11aのソースと半導体スイッチング素子11bのドレインとの接続点は、トランス12の一次巻線の一端に接続され、この一次巻線の他端が半導体スイッチング素子11cのソースと半導体スイッチング素子11dのドレインとの接続点に接続されている。ここで、半導体スイッチング素子は、例えば、MOSFET(Metal−Oxide−Semiconductor Field−Effect Transistor)を想定している。
DC−DCコンバータ2の出力は、負荷5および低圧バッテリ6に所定の直流電圧を供給する。
なお、整流用ダイオード13a、13bを特に区別する必要がない場合には、適宜、整流用ダイオード13と記載する。
また、DC−DCコンバータ2は、トランス12を備えた絶縁型DC−DCコンバータである。
DC−DCコンバータ2の入力電圧を検出する入力電圧検出器20が高圧バッテリ1と並列に接続されている。
負荷5に供給する電圧を検出する出力電圧検出器21が負荷5と並列に接続されている。負荷5に供給する電流を検出する出力電流検出器22が平滑リアクトル14の後段に直列に接続されている。さらに、DC−DCコンバータ2内部には温度検出器23が設置されている。なお、温度検出器23としては、サーミスタを想定している。
図1において、入力電圧検出器20をSV1、出力電圧検出器21をSV2、出力電流検出器22をSA、温度検出器23をSTと記載している。また、高圧バッテリ1の電圧をVi、低圧バッテリ6の電圧をVoとしている。
制御部3は、入力電圧検出器20、出力電圧検出器21、出力電流検出器22、温度検出器23からの電圧、電流、温度情報を、信号線31a、31b、31c、31dを介して取得する。
制御部3は、制御線30a、30b、30c、30dを介して、電力変換部11の半導体スイッチング素子11a〜11dをオン/オフ駆動する。
このとき、トランス12の一次巻き線側に流れる電流は、高圧バッテリ1→半導体スイッチング素子11a→トランス12(一次巻き線側)→半導体スイッチング素子11dの経路で流れる。ここで、トランス12は一次側から二次側に電力を伝達し、トランス12の二次側巻き線側に流れる電流は、トランス12(二次巻き線側)→整流用ダイオード13a→平滑リアクトル14→負荷5の経路で流れる。
ただし二次側では、平滑リアクトル14の自己誘導により、平滑リアクトル14→負荷5→トランス12(二次巻き線側)→整流用ダイオード13a、13b→平滑リアクトル14の経路で電流が流れる。
このとき、トランス12の一次巻き線側に流れる電流は、高圧バッテリ1→半導体スイッチング素子11c→トランス12(一次巻き線側)→半導体スイッチング素子11bの経路で流れる。ここで、トランス12は一次側から二次側に電力を伝達し、トランス12の二次巻き線側に流れる電流は、トランス12(二次巻き線側)→整流用ダイオード13b→平滑リアクトル14→負荷5の経路で流れる。
図6に、図2〜図5で説明したモード1〜モード4における各半導体スイッチング素子11a〜11dのオン/オフ動作、トランス12の1次側電圧、平滑リアクトル14の電流のタイムチャートを示す。
なお、図6において、Tswはスイッチング周期であり、Dはオンデューティである。
実施の形態1の電力変換装置100において、制御部3は温度検出器23の検出値が第1温度閾値(Tth1)よりも大きくなる場合にDC−DCコンバータ2の出力電流を制限する(パワーセーブ制御)ことで、DC−DCコンバータ2の部品を熱の影響から保護することができる。
例えば、DC−DCコンバータ2付近に搭載されている他の部品の発熱による影響による場合、実施の形態1の電力変換装置100が水冷却であるとして、冷却器7に流入する水温が想定よりも高い場合(異常水温)、あるいは冷却器7に冷却水が流入しない場合(水抜け等)の冷却器異常が発生した場合が考えられる。
通常、このような冷却器異常が発生すると部品温度が耐熱温度を越える可能性があるためDC−DCコンバータ2の動作を停止する。しかし、車両を運転しているユーザーが何も気づかずに低圧系のアクセサリー等の電子部品(例えば、オーディオおよび空調機)を使い続けていると、低圧バッテリ6の充電量が低下し、最悪の場合、低圧バッテリ6が過放電となり運転ができなくなる可能性がある。
制御部3は、時刻t1において温度検出値が第1温度閾値(Tth1)を超過した場合はパワーセーブ制御に入り、図7で示すように出力電流を所定の傾きを持たせて制限することでDC−DCコンバータ2の部品の発熱を抑制する。また、パワーセーブ制御中に温度検出値が、時刻t2において第1温度閾値(Tth1)よりも低い第2温度閾値(Tth2)を下回ると、パワーセーブ制御は解除される。ここで、第2温度閾値(Tth2)は、パワーセーブ制御解除閾値である。
なお、図7では、時刻t2において温度検出値が第2温度閾値(Tth2)を下回っているため、パワーセーブ制御は解除されているが、第2温度閾値(Tth2)を下回わることなく、出力電流の値が所定の電流値に達したとき冷却器異常と判定する。
実施の形態1の電力変換装置100において、制御部3は時刻t1において温度検出値が第1温度閾値(Tth1)を超過した場合はパワーセーブ制御に入り、出力電流を所定の傾きを持たせて制限する。制御部3はパワーセーブ制御で出力電流の値を第1所定電流値(Ith1)まで低下させたが、温度検出値が低下せずにさらに低下させる必要がある場合は、時刻t2で冷却器異常と判定する。この場合、制御部3は出力電流の値を第1所定電流値(Ith1)よりもさらに低い第2所定電流値(Ith2)までステップ状に減少させる。これとともに、制御部3は半導体スイッチング素子11a〜11dの駆動周波数を通常時の駆動周波数(fn)よりも高い駆動周波数(fa)までステップ状に上昇させる。
なお、磁性部品コア温度の実線は、駆動周波数を増加させた場合の温度の推移であり、点線は駆動周波数を増加させない場合の温度の推移である。
駆動周波数を増加させない場合は、点線で示されているように磁性部品の許容温度を超えている。
このため、実施の形態1の電力変換装置は、冷却器異常の場合も、動作を停止することなく、また、出力を過度に低下させることなくDC−DCコンバータを過熱から保護できる。
実施の形態1の電力変換装置では、DC−DCコンバータ内部に設置した温度検出器の検出値に応じて出力電流の最大値を制限し、温度検出器の設置位置を特に限定しなかった。しかし、実施の形態2の電力変換装置では、温度検出器を発熱量が出力電流に依存する部品、すなわち半導体スイッチング素子および整流用ダイオードの近傍に設置するように、温度検出器の設置位置を限定したものである。
実施の形態2に係る電力変換装置では、発熱量が出力電流に依存するDC−DCコンバータ2の部品、すなわち、半導体スイッチング素子11a〜11dおよび整流用ダイオード13の温度を監視することで、これらの半導体スイッチング素子および整流用ダイオードの温度に応じて出力電流を調整することができる。したがって、実施の形態2に係る電力変換装置では、より限界までDC−DCコンバータ2を動作させることができる。
したがって、本実施の形態2の電力変換装置は、冷却器異常の場合も、動作を停止することなく、また、出力を過度に低下させることなくDC−DCコンバータを過熱から保護できる。さらに、DC−DCコンバータを限界まで動作させることができる。
実施の形態3の電力変換装置は、温度検出器をトランス2次側に設置し、かつ発熱量が出力電流に依存する部品である整流用ダイオードの近傍に設置したものである。
このため、同じ負荷条件(同じ出力電流)においても、高圧バッテリ1の電圧の方が変動しやすいため、DC−DCコンバータ2の入力電圧および損失も異なる可能性がある。つまり、温度検出器23でトランス12の一次側、例えば半導体スイッチング素子11a〜11dの温度を監視すると、同じ負荷条件でも入力電圧によって監視する温度が変化する。このため、最悪条件に対してマージンを有する温度閾値を設定する必要があるため、過剰な設計となり部品コストが増加する。
したがって、実施の形態3の電力変換装置では、温度検出器23を整流用ダイオード13の温度を監視するように設置しても、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。さらに、半導体スイッチング素子11a〜11dの温度を監視する必要がないため、温度検出器23の個数を減らし、コストを削減することができる。
例えば、冷却器7に異常が発生したとき、熱容量が小さいと温度上昇が早いため、整流用ダイオード13の温度を監視した方が早く異常を検知することができる。逆に、平滑リアクトル14の温度を監視した場合、温度上昇が整流用ダイオード13に比べて遅いため、制御部3が温度検出器23から取得した温度から異常と判断したときには、整流用ダイオード13の温度は既に許容温度を超えており、整流用ダイオード13が故障する可能性がある。
したがって、本実施の形態3の電力変換装置は、冷却器異常の場合も、動作を停止することなく、また、出力を過度に低下させることなくDC−DCコンバータを過熱から保護できる。さらに、温度検出器の個数を減らし、コストを削減することができる。
実施の形態3の電力変換装置では、温度検出器をトランス2次側の整流用ダイオードの近傍に設置するようにした。実施の形態4の電力変換装置は、トランス2次側の整流用ダイオードを熱観点での最弱部位となるように設計したものである。
つまり、整流用ダイオード13としては実力が150℃まであったとしても、140℃以下でしか使用できない。
また、同様に他に「熱観点での最弱部位」があったとすると、その部品の上限温度時の負荷条件によって制限され、温度検出器23の温度に関して第1温度閾値(Tth1)が決まる。
このため、実施の形態4の電力変換装置では、実施の形態3と同様の効果を得られるとともに、部品を限界まで使用でき、無駄なコスト増加を抑制することができる。
したがって、本実施の形態4の電力変換装置は、冷却器異常の場合も、動作を停止することなく、また、出力を過度に低下させることなくDC−DCコンバータを過熱から保護できる。さらに、温度検出器の個数を減らし、コストを削減するとともに、部品を限界まで使用でき、無駄なコスト増加を抑制することができる。
実施の形態5の電力変換装置は、パワーセーブ制御時に出力電流の値を制限したにも関わらず温度検出値が第2温度閾値を下回ることなく所定の時間が経過した場合、冷却器異常と判定するものである。
制御部3は、時刻t1において温度検出値が第1温度閾値(Tth1)を超過した場合は、パワーセーブ制御に入り、出力電流を第1所定電流値(Ith1)までステップ状に制限することでDC−DCコンバータ2に含まれる部品の発熱を抑制する。また、時刻t2においてパワーセーブ制御中に温度検出値が第1温度閾値(Tth1)よりも低い第2温度閾値(Tth2)を下回ると、パワーセーブ制御は解除される。
図10は出力電流と駆動周波数等に関するタイムチャートであり、冷却器異常時の出力電流、駆動周波数、磁性部品コア温度、および温度検出値の関係を時系列で表している。
実施の形態5の電力変換装置において、制御部3は時刻t1において温度検出値が第1温度閾値(Tth1)を超過した場合はパワーセーブ制御に入り、出力電流を第1所定電流値(Ith1)までステップ状に低下させる。
制御部3はパワーセーブ制御で出力電流の値を第1所定電流値(Ith1)まで低下させたが、時刻t2においても温度検出値が低下せず、このまま所定の時間経過した場合、時刻t3で冷却器異常と判定する。この場合、制御部3は出力電流の値を第1所定電流値(Ith1)よりもさらに低い第2所定電流値(Ith2)までステップ状に減少させる。これとともに、制御部3は半導体スイッチング素子11a〜11dの駆動周波数を通常時の駆動周波数(fn)よりも高い駆動周波数(fa)までステップ状に上昇させる。
なお、磁性部品コア温度の実線は、駆動周波数を増加させた場合の温度の推移であり、点線は駆動周波数を増加させない場合の温度の推移である。
駆動周波数を増加させない場合は、点線で示されているように磁性部品の許容温度を超えている。
したがって、本実施の形態5の電力変換装置は、冷却器異常の場合も、動作を停止することなく、また、出力を過度に低下させることなくDC−DCコンバータを過熱から保護できる。
実施の形態6の電力変換装置は、温度検出器を半導体スイッチング素子の近傍に設置し、冷却器異常判定時に、半導体スイッチング素子の駆動周波数を所定の傾きを持たせて増加させるとともに、温度検出器の検出値に応じて出力電流の値を変化させるものである。
これにより、冷却器異常時にも急速に出力を低下させることなくDC−DCコンバータ2を限界まで使用することができる。
図11において、制御部3は、時刻t1で温度検出器23の温度検出値は第1温度閾値(Tth1)に達したため、出力電流を所定の傾きで第1所定電流値(Ith1)まで低下させている。制御部3は、時刻t2において、温度検出値は第2温度閾値(Tth2)まで低下していないため、駆動周波数を所定の傾きで通常時の駆動周波数(fn)から上限値である駆動周波数(fa)まで増加させている。制御部3は、駆動周波数を増加させるとともに、半導体スイッチング素子11a〜11dの温度を監視しながら、出力電流を低下させている。制御部3は、時刻t3において、上限値に達した駆動周波数は一定に保持し、温度検出値も第1温度閾値(Tth1)付近で安定しているため、出力電流を一定値に保持している。
なお、磁性部品コア温度の実線は、駆動周波数を増加させた場合の温度の推移であり、点線は駆動周波数を増加させない場合の温度の推移である。
駆動周波数を増加させない場合は、点線で示されているように磁性部品の許容温度を超えている。
したがって、本実施の形態6の電力変換装置は、冷却器異常の場合も、動作を停止することなく、また、出力を過度に低下させることなくDC−DCコンバータを過熱から保護できる。さらに、DC−DCコンバータを限界まで使用することができる。
実施の形態7の電力変換装置は、パワーセーブ制御時に出力電流の値を制限しているのにもかかわらず、冷却器の異常により温度検出器の温度検出値が上昇し続け、第1温度閾値より高い第3温度閾値を超過した場合、冷却器異常と判定し、出力電流をさらに制限し半導体スイッチング素子の駆動周波数を増加させるものである。
図12において、時刻t1で温度検出器23の温度検出値は第1温度閾値(Tth1)に達したため、制御部3はパワーセーブ制御に入り、出力電流を所定の傾きで低下させている。制御部3は時刻t1以降のパワーセーブ制御時に出力電流Ioutの値を制限して発熱を抑制している。
このパワーセーブ制御にもかかわらず、冷却器7の異常により温度検出器23の温度検出値が上昇し続け、第1温度閾値(Tth1)よりも高い第3温度閾値(Tth3)を超過すると、時刻t2で冷却器異常と判定する。制御部3は時刻t2で出力電流の値をさらに制限するため、出力電流を第2所定電流値(Ith2)までステップ状に低下させる。これと共に、半導体スイッチング素子11a〜11dの駆動周波数を通常時の駆動周波数(fn)から上限値である駆動周波数(fa)までステップ状に増加させる。
なお、磁性部品コア温度の実線は、駆動周波数を増加させた場合の温度の推移であり、点線は駆動周波数を増加させない場合の温度の推移である。
駆動周波数を増加させない場合は、点線で示されているように磁性部品の許容温度を超えている。
したがって、本実施の形態7の電力変換装置は、冷却器異常の場合も、動作を停止することなく、また、出力を過度に低下させることなくDC−DCコンバータを過熱から保護できる。
実施の形態8の電力変換装置は、温度検出器をDC−DCコンバータの冷却器の温度を検知するように設置したものである。
したがって、本実施の形態8の電力変換装置は、冷却器異常の場合も、動作を停止することなく、また、出力を過度に低下させることなくDC−DCコンバータを過熱から保護できる。さらに、DC−DCコンバータの構成部品の特性のバラつきによらず、冷却器の異常を即時に検出することが可能となる。
実施の形態9の電力変換装置は、実施の形態1から実施の形態8で説明した電力変換装置の変形例である。
以下、実施の形態9に係る電力変換装置の構成および動作について、電力変換装置に係る構成図である図13、およびDC−DCコンバータの動作説明図である図14に基づいて説明する。
降圧コンバータの場合、出力電流に比べて、入力電流が小さいため、図13の構成の方が電流検出器のコストを低減できる。
なお、図13では、実施の形態1で説明した電力変換装置100と区別するため、電力変換装置200としている。電力変換装置200と実施の形態1の電力変換装置100との差異は、図1の出力電流検出器22を一次側(高圧バッテリ1側)に移動し、入力電流検出器24としたのみである。なお、図13において、制御部3は入力電流検出器24からの電流情報を、信号線31eを介して取得する。
電力変換装置200の動作は、実施の形態1の電力変換装置100と同じであるため、説明は省略する。
ング制御方法はハードスイッチングとして説明した。しかし、これに限るものではなく、例えば、位相シフト制御方式でもよい。
この場合、制御部3は半導体スイッチング素子11aと半導体スイッチング素子11dをひとつのスイッチング素子対として制御し、各半導体スイッチング素子11b、11cの位相を半周期ずらして(180°位相をシフト)制御させる。
従って、例示されていない無数の変形例が、本願に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合、さらには、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれるものとする。
6 低圧バッテリ、7 冷却器、11 電力変換部、
11a,11b,11c,11d 半導体スイッチング素子、12 トランス、
13a,13b 整流用ダイオード、14 平滑リアクトル、15 平滑コンデンサ、
20 入力電圧検出器、21 出力電圧検出器、22 出力電流検出器、
23 温度検出器、24 入力電流検出器、30a,30b,30c,30d 制御線、
31a,31b,31c,31d,31e 信号線、100,200 電力変換装置。
Claims (16)
- 主電源の電圧を降圧して負荷に供給するDC−DCコンバータと、前記DC−DCコンバータを制御する制御部と、前記DC−DCコンバータを冷却する冷却器と、前記DC−DCコンバータの温度を検出する温度検出器と、および前記DC−DCコンバータの出力電流を検出する電流検出器と、を備え、
前記DC−DCコンバータは、半導体スイッチング素子で構成された電力変換部と、整流用ダイオードと、平滑リアクトルとを備え、
前記制御部は、前記温度検出器の温度検出信号に基づいて、前記出力電流を通常時から制限するパワーセーブ制御において、前記DC−DCコンバータの前記出力電流を制限するとともに、さらに前記電力変換部の前記半導体スイッチング素子を駆動する駆動周波数を通常時の前記駆動周波数よりも増加させる電力変換装置。 - 前記DC−DCコンバータは、前記電力変換部に一次側が接続され、二次側が前記整流用ダイオードに接続されたトランスと、前記整流用ダイオードの直流出力側に前記平滑リアクトルを備えた絶縁型DC−DCコンバータである請求項1に記載の電力変換装置。
- 前記制御部は、前記半導体スイッチング素子の前記駆動周波数を、通常時の前記駆動周波数よりも高い所定の駆動周波数までステップ状に増加させる請求項1または請求項2に記載の電力変換装置。
- 前記制御部は、前記半導体スイッチング素子の前記駆動周波数を、通常時の前記駆動周波数より所定の傾きを持って増加させる請求項1または請求項2に記載の電力変換装置。
- 前記制御部は、前記冷却器の異常時において、前記DC−DCコンバータの前記出力電流の値を前記パワーセーブ制御において制限される第1所定電流値よりも低い第2所定電流値までステップ状に減少させる請求項1または請求項2に記載の電力変換装置。
- 前記制御部は、前記冷却器の異常時において、前記DC−DCコンバータの前記出力電流の値を前記パワーセーブ制御において制限される第1所定電流値より前記温度検出信号の値に応じて減少させる請求項1または請求項2に記載の電力変換装置。
- 前記温度検出器は、発熱量が電流に依存する前記DC−DCコンバータの電流依存部品の温度を検出する請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の電力変換装置。
- 前記DC−DCコンバータにおいて、前記温度検出器によって温度を検出する前記電流依存部品は前記整流用ダイオードである請求項7に記載の電力変換装置。
- 前記温度検出器によって温度を検出する前記整流用ダイオードは、前記DC−DCコンバータの熱観点での最弱部位である請求項8に記載の電力変換装置。
- 前記温度検出器によって温度を検出する前記電流依存部品は前記半導体スイッチング素子である請求項7に記載の電力変換装置。
- 前記温度検出器は前記DC−DCコンバータを冷却する前記冷却器の温度を検出する請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の電力変換装置。
- 前記制御部は、前記温度検出信号の値が所定の値を超えると前記冷却器の異常と判定する請求項11に記載の電力変換装置。
- 前記温度検出器によって前記冷却器の温度を取得する位置は最発熱部品が配置された部位である請求項11に記載の電力変換装置。
- 前記制御部は、前記温度検出信号の値が第1温度閾値を超えて前記DC−DCコンバータの前記パワーセーブ制御中であって、
前記出力電流を制限しているときに、前記温度検出信号の値が前記第1温度閾値よりも低いパワーセーブ解除閾値である第2温度閾値を下回ることなく、前記電流検出器の電流検出信号の値が所定電流値に達したとき、前記冷却器の異常と判定する請求項1から請求項13のいずれか1項に記載の電力変換装置。 - 前記制御部は、前記温度検出信号の値が第1温度閾値を超えて前記DC−DCコンバータの前記パワーセーブ制御中であって、
前記DC−DCコンバータの前記出力電流を制限したときに、前記温度検出信号の値が前記第1温度閾値よりも高い第3温度閾値を超えた場合、前記冷却器の異常と判定する請求項1から請求項13のいずれか1項に記載の電力変換装置。 - 前記制御部は、前記温度検出信号の値が第1温度閾値を超えて前記DC−DCコンバータの前記パワーセーブ制御中であって、
前記DC−DCコンバータの前記出力電流を制限したときに、前記温度検出信号の値が第1温度閾値よりも低いパワーセーブ解除閾値である第2温度閾値を下回ることなく、所定の時間が経過したとき、前記冷却器の異常と判定する請求項1から請求項13のいずれか1項に記載の電力変換装置。
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