JP6545346B1 - 電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷却器異常の場合において、半導体素子だけでなく、磁性部品も故障させることなく過熱から保護できる電力変換装置を提供する。【解決手段】制御部3は、温度検出器23の温度検出信号に基づいて、出力電流を制限するパワーセーブ制御において、DC−DCコンバータ2の出力電流を制限するとともに、さらに電力変換部11の半導体スイッチング素子11a〜11dを駆動する駆動周波数を通常時の駆動周波数よりも増加させる。【選択図】図1

Description

本願は、電力変換装置に関するものである。
ハイブリッド車の車載電源系では2バッテリ型車両用電源装置が使用されている。高電圧バッテリの出力は、降圧型DC−DCコンバータを通じて低電圧の負荷に給電するように構成されている。この種の電源装置では、内蔵の半導体スイッチング素子の温度管理が重要であり、検出した半導体スイッチング素子の温度に基づいて、この温度が所定の温度に達したら、出力電流を制限して半導体スイッチング素子の過熱を抑止させる。
上アームのダイオードと下アームのスイッチング素子を有する昇圧チョッパを備え、力行電流が流れるダイオードの発熱量が出力電圧の上昇に応じて低下する特性を考慮して、電流上限値は昇圧コンバータの冷却水温度のみではなく、出力電圧にも基づいて設定される電源装置が開示されている(例えば、特許文献1)。
特開2016−111730号公報(段落[0008]、[0009]、[0108]、[0109]および図1、図8)
しかし、特許文献1開示技術では、磁性部品は電流を制限しても周波数が同一であればコアロスは変わらないため、例えば、冷却器の異常の場合、電流を制限するだけでは磁性部品のコアの損失を抑制することができず、部品が故障してしまう恐れがある。
本願は、上記のような課題を解決するための技術を開示するものであり、冷却器異常の場合において、半導体素子だけでなく、磁性部品も故障させることなく過熱から保護できる電力変換装置を提供することを目的とする。
本願に開示される電力変換装置は、主電源の電圧を降圧して負荷に供給するDC−DCコンバータと、DC−DCコンバータを制御する制御部と、DC−DCコンバータを冷却する冷却器と、DC−DCコンバータの温度を検出する温度検出器と、およびDC−DCコンバータの出力電流を検出する電流検出器と、を備え、DC−DCコンバータは、半導体スイッチング素子で構成された電力変換部と、整流用ダイオードと、平滑リアクトルとを備え、制御部は、温度検出器の温度検出信号に基づいて、出力電流を通常時から制限するパワーセーブ制御において、DC−DCコンバータの出力電流を制限するとともに、さらに電力変換部の半導体スイッチング素子を駆動する駆動周波数を通常時の駆動周波数よりも増加させるものである。
本願に開示される電力変換装置は、制御部は、温度検出器の温度検出信号に基づいて、出力電流を制限するパワーセーブ制御において、DC−DCコンバータの出力電流を制限するとともに、さらに電力変換部の半導体スイッチング素子を駆動する駆動周波数を通常時の駆動周波数よりも増加させるものであるから、冷却器異常の場合も、動作を停止することなく、また、出力を過度に低下させることなくDC−DCコンバータを過熱から保護できる。
実施の形態1による電力変換装置に係る構成図である。 実施の形態1による電力変換装置に係る電力変換部(モード1)の動作説明図である。 実施の形態1による電力変換装置に係る電力変換部(モード2)の動作説明図である。 実施の形態1による電力変換装置に係る電力変換部(モード3)の動作説明図である。 実施の形態1による電力変換装置に係る電力変換部(モード4)の動作説明図である。 実施の形態1による電力変換装置に係るDC−DCコンバータの動作説明図である。 実施の形態1による電力変換装置に係る出力電流と温度検出値のタイムチャートである。 実施の形態1による電力変換装置に係る出力電流、駆動周波数等に関するタイムチャートである。 実施の形態5による電力変換装置に係る出力電流と温度検出値のタイムチャートである。 実施の形態5による電力変換装置に係る出力電流、駆動周波数等に関するタイムチャートである。 実施の形態6による電力変換装置に係る出力電流、駆動周波数等に関するタイムチャートである。 実施の形態7による電力変換装置に係る出力電流、駆動周波数等に関するタイムチャートである。 実施の形態9による電力変換装置に係る構成図である。 実施の形態9による電力変換装置に係るDC−DCコンバータの動作説明図である。
実施の形態1.
実施の形態1は、高圧バッテリの電圧を降圧して負荷に供給するDC−DCコンバータ、制御部、冷却器、DC−DCコンバータの温度を検出する温度検出器、および出力電流の電流検出器と、を備え、DC−DCコンバータは、半導体スイッチング素子で構成された電力変換部とトランスと整流用ダイオードとを備え、制御部は温度検出信号に基づいて、パワーセーブ制御において出力電流を制限するとともに、さらに半導体スイッチング素子の周波数を増加させる電力変換装置に関するものである。
以下、実施の形態1に係る電力変換装置の構成および動作について、電力変換装置に係る構成図である図1、電力変換部(モード1〜モード4)の動作説明図である図2−図5、DC−DCコンバータの動作説明図である図6、出力電流と温度検出値のタイムチャートである図7、および出力電流、駆動周波数等に関するタイムチャートである図8に基づいて説明する。
なお、各図において同一または相当する部分については、同一符号を付して、重複する説明を省略する。
まず、実施の形態1の電力変換装置100の構成を図1に基づいて説明する。
図1において、電力変換装置100は、主要構成要素として入力側から出力側に主電源である高圧バッテリ1、DC−DCコンバータ2、負荷5、低圧バッテリ6、およびDC−DCコンバータ2を制御する制御部3で構成されている。
DC−DCコンバータ2は、4つの半導体スイッチング素子11a〜11dでフルブリッジを構成した電力変換部11、トランス12、整流用ダイオード13a、13b、平滑リアクトル14、および平滑コンデンサ15から構成される。
半導体スイッチング素子11aのソースと半導体スイッチング素子11bのドレインとの接続点は、トランス12の一次巻線の一端に接続され、この一次巻線の他端が半導体スイッチング素子11cのソースと半導体スイッチング素子11dのドレインとの接続点に接続されている。ここで、半導体スイッチング素子は、例えば、MOSFET(Metal−Oxide−Semiconductor Field−Effect Transistor)を想定している。
トランス12の二次巻線には、二次側整流のために整流用ダイオード13a、13bが接続され、さらに平滑リアクトル14、平滑コンデンサ15が接続されている。
DC−DCコンバータ2の出力は、負荷5および低圧バッテリ6に所定の直流電圧を供給する。
なお、整流用ダイオード13a、13bを特に区別する必要がない場合には、適宜、整流用ダイオード13と記載する。
また、DC−DCコンバータ2は、トランス12を備えた絶縁型DC−DCコンバータである。
DC−DCコンバータ2は冷却器7を備え、電力変換部11の半導体スイッチング素子11a〜11d、トランス12、整流用ダイオード13a、13b、平滑リアクトル14等の発熱部品を冷却し、熱から保護している。
次に、制御部3がDC−DCコンバータ2を制御するために必要な電圧、電流、および温度情報を取得するために設けられている検出器について説明する。
DC−DCコンバータ2の入力電圧を検出する入力電圧検出器20が高圧バッテリ1と並列に接続されている。
負荷5に供給する電圧を検出する出力電圧検出器21が負荷5と並列に接続されている。負荷5に供給する電流を検出する出力電流検出器22が平滑リアクトル14の後段に直列に接続されている。さらに、DC−DCコンバータ2内部には温度検出器23が設置されている。なお、温度検出器23としては、サーミスタを想定している。
図1において、入力電圧検出器20をSV1、出力電圧検出器21をSV2、出力電流検出器22をSA、温度検出器23をSTと記載している。また、高圧バッテリ1の電圧をVi、低圧バッテリ6の電圧をVoとしている。
次に、制御部3がDC−DCコンバータ2を制御するための信号線、制御線について説明する。
制御部3は、入力電圧検出器20、出力電圧検出器21、出力電流検出器22、温度検出器23からの電圧、電流、温度情報を、信号線31a、31b、31c、31dを介して取得する。
制御部3は、制御線30a、30b、30c、30dを介して、電力変換部11の半導体スイッチング素子11a〜11dをオン/オフ駆動する。
この電力変換装置100が電気自動車およびハイブリッド自動車に適用された場合には、高圧バッテリ1は、代表的にはニッケル水素またはリチウムイオン等の二次電池である。高圧バッテリ1の電圧は、少なくとも100V以上である。
次に、DC−DCコンバータ2の基本的な動作について図2〜図5、図6を用いて説明する。なお、本実施の形態1のDC−DCコンバータ2は、電力変換部11の各半導体スイッチング素子11a〜11dの状態に応じて、図2〜図5に示す4つの動作モード(モード1〜モード4)が存在する。
図2のモード1は、半導体スイッチング素子11a、11dがオン、半導体スイッチング素子11b、11cがオフの状態である。
このとき、トランス12の一次巻き線側に流れる電流は、高圧バッテリ1→半導体スイッチング素子11a→トランス12(一次巻き線側)→半導体スイッチング素子11dの経路で流れる。ここで、トランス12は一次側から二次側に電力を伝達し、トランス12の二次側巻き線側に流れる電流は、トランス12(二次巻き線側)→整流用ダイオード13a→平滑リアクトル14→負荷5の経路で流れる。
図3のモード2は、半導体スイッチング素子11a〜11dが全てオフの状態である。 このとき、トランス12の一次側には電流が流れず、二次側へ電力は伝達されない。
ただし二次側では、平滑リアクトル14の自己誘導により、平滑リアクトル14→負荷5→トランス12(二次巻き線側)→整流用ダイオード13a、13b→平滑リアクトル14の経路で電流が流れる。
図4のモード3は、半導体スイッチング素子11a、11dがオフ、半導体スイッチング素子11b、11cがオンの状態である。
このとき、トランス12の一次巻き線側に流れる電流は、高圧バッテリ1→半導体スイッチング素子11c→トランス12(一次巻き線側)→半導体スイッチング素子11bの経路で流れる。ここで、トランス12は一次側から二次側に電力を伝達し、トランス12の二次巻き線側に流れる電流は、トランス12(二次巻き線側)→整流用ダイオード13b→平滑リアクトル14→負荷5の経路で流れる。
図5のモード4は、半導体スイッチング素子11a〜11dが全てオフの状態である。 このとき、トランス12の一次側には電流が流れず、二次側へ電力は伝達されない。ただし二次側では、平滑リアクトル14の自己誘導により、平滑リアクトル14→負荷5→トランス12(二次巻き線側)→整流用ダイオード13a、13b→平滑リアクトル14の経路で電流が流れる。
モード4が終了後、モード1に戻り再びモード1〜4を繰り返す。なお、各モードにおいて、平滑リアクトル14に流れる電流のうち、交流成分は平滑コンデンサ15を流れている。
図6に、図2〜図5で説明したモード1〜モード4における各半導体スイッチング素子11a〜11dのオン/オフ動作、トランス12の1次側電圧、平滑リアクトル14の電流のタイムチャートを示す。
なお、図6において、Tswはスイッチング周期であり、Dはオンデューティである。
制御部3は、入力電圧検出器20からの入力電圧および出力電圧検出器21からの出力電圧に基づいて、半導体スイッチング素子11a〜11dをオン/オフ動作をさせながら、半導体スイッチング素子11a〜11dのオンデューティ(D)幅を調整することで、所望の値に出力電圧を制御する。
次に実施の形態1の電力変換装置100におけるパワーセーブ制御および冷却異常時の制御について、図7および図8に基づいて説明する。
実施の形態1の電力変換装置100において、制御部3は温度検出器23の検出値が第1温度閾値(Tth1)よりも大きくなる場合にDC−DCコンバータ2の出力電流を制限する(パワーセーブ制御)ことで、DC−DCコンバータ2の部品を熱の影響から保護することができる。
この電力変換装置100が電気自動車およびハイブリッド自動車に適用された場合、温度検出値が第1温度閾値(Tth1)を超過する要因としては、次のものが考えられる。
例えば、DC−DCコンバータ2付近に搭載されている他の部品の発熱による影響による場合、実施の形態1の電力変換装置100が水冷却であるとして、冷却器7に流入する水温が想定よりも高い場合(異常水温)、あるいは冷却器7に冷却水が流入しない場合(水抜け等)の冷却器異常が発生した場合が考えられる。
水温が高いだけである異常水温の場合には、ある程度の冷却が可能であるが、水抜け状態では、ほぼ空冷却状態となるため、パワーセーブ制御を行って出力電流を制限しても部品温度は緩やかに上昇し続ける。
通常、このような冷却器異常が発生すると部品温度が耐熱温度を越える可能性があるためDC−DCコンバータ2の動作を停止する。しかし、車両を運転しているユーザーが何も気づかずに低圧系のアクセサリー等の電子部品(例えば、オーディオおよび空調機)を使い続けていると、低圧バッテリ6の充電量が低下し、最悪の場合、低圧バッテリ6が過放電となり運転ができなくなる可能性がある。
このため、実施の形態1の電力変換装置100におけるパワーセーブ制御方法では、冷却器7が水抜けなどの異常状態においても、DC−DCコンバータ2が正常であれば、少しでも電流を低圧バッテリ6に出力し、低圧バッテリ6を充電させる。このため不都合な事態を避けることができ、走行を続けられるようにすることでリンプホーム対策(故障時に、低速走行で自宅にたどり着けるようにする)にも役立つ。
図7は出力電流と温度検出値に関するタイムチャートであり、温度検出値が上昇した場合の出力電流と温度検出値の関係を時系列で表している。
制御部3は、時刻t1において温度検出値が第1温度閾値(Tth1)を超過した場合はパワーセーブ制御に入り、図7で示すように出力電流を所定の傾きを持たせて制限することでDC−DCコンバータ2の部品の発熱を抑制する。また、パワーセーブ制御中に温度検出値が、時刻t2において第1温度閾値(Tth1)よりも低い第2温度閾値(Tth2)を下回ると、パワーセーブ制御は解除される。ここで、第2温度閾値(Tth2)は、パワーセーブ制御解除閾値である。
なお、図7では、時刻t2において温度検出値が第2温度閾値(Tth2)を下回っているため、パワーセーブ制御は解除されているが、第2温度閾値(Tth2)を下回わることなく、出力電流の値が所定の電流値に達したとき冷却器異常と判定する。
以上のパワーセーブ制御により、DC−DCコンバータ2の部品の内、半導体スイッチング素子11a〜11dおよび整流用ダイオード13などの発熱量が出力電流に依存する素子については熱の影響から保護することができる。しかし、発熱量が出力電流に依存しない磁性部品のコア(トランス12および平滑リアクトル14のコア)に関しては、冷却器異常などが発生した場合に発熱を抑制できず、発熱異常で故障する可能性がある。
図8は出力電流と駆動周波数等に関するタイムチャートであり、冷却器異常時の出力電流、駆動周波数、磁性部品コア温度、および温度検出値の関係を時系列で表している。
実施の形態1の電力変換装置100において、制御部3は時刻t1において温度検出値が第1温度閾値(Tth1)を超過した場合はパワーセーブ制御に入り、出力電流を所定の傾きを持たせて制限する。制御部3はパワーセーブ制御で出力電流の値を第1所定電流値(Ith1)まで低下させたが、温度検出値が低下せずにさらに低下させる必要がある場合は、時刻t2で冷却器異常と判定する。この場合、制御部3は出力電流の値を第1所定電流値(Ith1)よりもさらに低い第2所定電流値(Ith2)までステップ状に減少させる。これとともに、制御部3は半導体スイッチング素子11a〜11dの駆動周波数を通常時の駆動周波数(fn)よりも高い駆動周波数(fa)までステップ状に上昇させる。
なお、磁性部品コア温度の実線は、駆動周波数を増加させた場合の温度の推移であり、点線は駆動周波数を増加させない場合の温度の推移である。
駆動周波数を増加させない場合は、点線で示されているように磁性部品の許容温度を超えている。
これにより、周波数を急速に上昇させて磁性部品のコアの発熱量を急速に減少させることで磁性部品を発熱から保護しつつ、同時に出力電流も急速に減少させているので周波数上昇に伴い発熱量が増加する半導体スイッチング素子なども保護することが可能となる。
なお、DC−DCコンバータ2はトランス12を備える絶縁型DC−DCコンバータを想定して説明したが、トランスを備えない非絶縁型DC−DCコンバータであっても、磁性部品である平滑リアクトルを備えるため、磁性部品を発熱から保護する効果を奏する。
上記説明のように、実施の形態1の電力変換装置100は、高圧バッテリの電圧を降圧して負荷に供給するDC−DCコンバータ、制御部、冷却器、DC−DCコンバータの温度を検出する温度検出器、および出力電流の電流検出器と、を備え、DC−DCコンバータは、半導体スイッチング素子で構成された電力変換部とトランスと整流用ダイオードとを備え、制御部は温度検出信号に基づいて、パワーセーブ制御において出力電流を制限するとともに、さらに半導体スイッチング素子の周波数を増加させるものである。
このため、実施の形態1の電力変換装置は、冷却器異常の場合も、動作を停止することなく、また、出力を過度に低下させることなくDC−DCコンバータを過熱から保護できる。
実施の形態2.
実施の形態1の電力変換装置では、DC−DCコンバータ内部に設置した温度検出器の検出値に応じて出力電流の最大値を制限し、温度検出器の設置位置を特に限定しなかった。しかし、実施の形態2の電力変換装置では、温度検出器を発熱量が出力電流に依存する部品、すなわち半導体スイッチング素子および整流用ダイオードの近傍に設置するように、温度検出器の設置位置を限定したものである。
以下、実施の形態2に係る電力変換装置の動作について、実施の形態1との差異を中心に説明する。なお、実施の形態2に係る電力変換装置の構成は実施の形態1の図1と同じである。
制御部3が過熱保護のために出力電流の値を制限するパワーセーブ制御を行うに際して、過熱から保護するべき部品、特に発熱量が出力電流に依存する部品の温度を監視することで、部品の温度に応じて出力電流を調整することができる。
実施の形態2に係る電力変換装置では、発熱量が出力電流に依存するDC−DCコンバータ2の部品、すなわち、半導体スイッチング素子11a〜11dおよび整流用ダイオード13の温度を監視することで、これらの半導体スイッチング素子および整流用ダイオードの温度に応じて出力電流を調整することができる。したがって、実施の形態2に係る電力変換装置では、より限界までDC−DCコンバータ2を動作させることができる。
実施の形態2の電力変換装置では、温度検出器を発熱量が出力電流に依存する部品、すなわち半導体スイッチング素子および整流用ダイオードの近傍に設置するようにしたものである。
したがって、本実施の形態2の電力変換装置は、冷却器異常の場合も、動作を停止することなく、また、出力を過度に低下させることなくDC−DCコンバータを過熱から保護できる。さらに、DC−DCコンバータを限界まで動作させることができる。
実施の形態3.
実施の形態3の電力変換装置は、温度検出器をトランス2次側に設置し、かつ発熱量が出力電流に依存する部品である整流用ダイオードの近傍に設置したものである。
以下、実施の形態3に係る電力変換装置の動作について、実施の形態2との差異を中心に説明する。なお、実施の形態3に係る電力変換装置の構成は実施の形態1の図1と同じである。
実施の形態3の電力変換装置が、電気自動車およびハイブリッド自動車に適用された場合、高圧バッテリ1はリチウムイオンバッテリが接続され、低圧バッテリ6には鉛バッテリが接続される。リチウムイオンバッテリと鉛バッテリと比べると、リチウムイオンバッテリの方が電圧の変動範囲が大きい。
このため、同じ負荷条件(同じ出力電流)においても、高圧バッテリ1の電圧の方が変動しやすいため、DC−DCコンバータ2の入力電圧および損失も異なる可能性がある。つまり、温度検出器23でトランス12の一次側、例えば半導体スイッチング素子11a〜11dの温度を監視すると、同じ負荷条件でも入力電圧によって監視する温度が変化する。このため、最悪条件に対してマージンを有する温度閾値を設定する必要があるため、過剰な設計となり部品コストが増加する。
一方、トランス12の二次側では、低圧バッテリ6として電圧変動が少ない鉛バッテリが接続されている。このため、整流用ダイオード13の損失は、負荷条件によって一意に決まるため、出力電流と整流用ダイオード13の温度には相関があることがわかる。
したがって、実施の形態3の電力変換装置では、温度検出器23を整流用ダイオード13の温度を監視するように設置しても、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。さらに、半導体スイッチング素子11a〜11dの温度を監視する必要がないため、温度検出器23の個数を減らし、コストを削減することができる。
ここで、トランス12の2次側の主部品として、平滑リアクトル14、平滑コンデンサ15などもあるが、温度検出器23で監視する対象部品は、整流用ダイオード13の方が望ましい。これは、一般的に半導体スイッチング素子および整流用ダイオードの方がトランス、平滑リアクトル、および平滑コンデンサに比べて熱容量が小さく、温度上昇が早いためである。
例えば、冷却器7に異常が発生したとき、熱容量が小さいと温度上昇が早いため、整流用ダイオード13の温度を監視した方が早く異常を検知することができる。逆に、平滑リアクトル14の温度を監視した場合、温度上昇が整流用ダイオード13に比べて遅いため、制御部3が温度検出器23から取得した温度から異常と判断したときには、整流用ダイオード13の温度は既に許容温度を超えており、整流用ダイオード13が故障する可能性がある。
実施の形態3の電力変換装置は、温度検出器をトランス2次側に設置し、かつ発熱量が出力電流に依存する部品である整流用ダイオードの近傍に温度検出器を設置したものである。
したがって、本実施の形態3の電力変換装置は、冷却器異常の場合も、動作を停止することなく、また、出力を過度に低下させることなくDC−DCコンバータを過熱から保護できる。さらに、温度検出器の個数を減らし、コストを削減することができる。
実施の形態4.
実施の形態3の電力変換装置では、温度検出器をトランス2次側の整流用ダイオードの近傍に設置するようにした。実施の形態4の電力変換装置は、トランス2次側の整流用ダイオードを熱観点での最弱部位となるように設計したものである。
以下、実施の形態4に係る電力変換装置の動作について、実施の形態3との差異を中心に説明する。なお、実施の形態4に係る電力変換装置の構成は実施の形態1の図1と同じである。
実施の形態3の電力変換装置では、DC−DCコンバータ2内部に温度検出器23を備え、温度検出器23は整流用ダイオード13の温度を監視したが、整流用ダイオード13が「熱観点での最弱部位」であることが望ましい。
ここで言う「熱観点での最弱部位」とは、過負荷および冷却異常時においてDC−DCコンバータ2を構成する各部品の温度が想定外に上昇する場合、各部品の内許容温度まで最も早く温度が上昇する部品である。
例えば、整流用ダイオード13と半導体スイッチング素子11a〜11dのジャンクション温度の許容温度値がともに150℃であると仮定する。このとき、DC−DCコンバータ2が所定の負荷条件で動作をしているときに整流用ダイオード13の温度が140℃のとき、半導体スイッチング素子の温度が150℃になるものとする。この場合、実施の形態3の電力変換装置の制御部3は、温度検出器23の温度値が140℃に達する前に動作を停止しないと半導体スイッチング素子11a〜11dの温度が150℃を超えて故障する可能性がある。
つまり、整流用ダイオード13としては実力が150℃まであったとしても、140℃以下でしか使用できない。
また、同様に他に「熱観点での最弱部位」があったとすると、その部品の上限温度時の負荷条件によって制限され、温度検出器23の温度に関して第1温度閾値(Tth1)が決まる。
実施の形態4の電力変換装置において、整流用ダイオード13が熱観点での最弱部位となるように設計すると、制御部3は温度検出器23から取得する整流用ダイオード13の温度を監視するだけでよく、他の部品によって温度閾値を設定する必要がない。このため、設計時にマージンを設けることなく部品を使用することができる。
このため、実施の形態4の電力変換装置では、実施の形態3と同様の効果を得られるとともに、部品を限界まで使用でき、無駄なコスト増加を抑制することができる。
実施の形態4の電力変換装置では、トランス2次側の整流用ダイオードを熱観点での最弱部位となるように設計したものである。
したがって、本実施の形態4の電力変換装置は、冷却器異常の場合も、動作を停止することなく、また、出力を過度に低下させることなくDC−DCコンバータを過熱から保護できる。さらに、温度検出器の個数を減らし、コストを削減するとともに、部品を限界まで使用でき、無駄なコスト増加を抑制することができる。
実施の形態5.
実施の形態5の電力変換装置は、パワーセーブ制御時に出力電流の値を制限したにも関わらず温度検出値が第2温度閾値を下回ることなく所定の時間が経過した場合、冷却器異常と判定するものである。
以下、実施の形態5に係る電力変換装置の動作について、出力電流と温度検出値のタイムチャートである図9、および出力電流、駆動周波数等に関するタイムチャートである図10に基づいて、実施の形態1との差異を中心に説明する。なお、実施の形態5に係る電力変換装置の構成は実施の形態1の図1と同じである。
図9は出力電流と温度検出値に関するタイムチャートであり、温度検出値が上昇した場合の出力電流と温度検出値の関係を時系列で表している。
制御部3は、時刻t1において温度検出値が第1温度閾値(Tth1)を超過した場合は、パワーセーブ制御に入り、出力電流を第1所定電流値(Ith1)までステップ状に制限することでDC−DCコンバータ2に含まれる部品の発熱を抑制する。また、時刻t2においてパワーセーブ制御中に温度検出値が第1温度閾値(Tth1)よりも低い第2温度閾値(Tth2)を下回ると、パワーセーブ制御は解除される。
時刻t1においてパワーセーブ制御に入ったが、温度検出値が第1温度閾値(Tth1)よりも低い第2温度閾値(Tth2)を下回らない場合の対応を図10で説明する。
図10は出力電流と駆動周波数等に関するタイムチャートであり、冷却器異常時の出力電流、駆動周波数、磁性部品コア温度、および温度検出値の関係を時系列で表している。
実施の形態5の電力変換装置において、制御部3は時刻t1において温度検出値が第1温度閾値(Tth1)を超過した場合はパワーセーブ制御に入り、出力電流を第1所定電流値(Ith1)までステップ状に低下させる。
制御部3はパワーセーブ制御で出力電流の値を第1所定電流値(Ith1)まで低下させたが、時刻t2においても温度検出値が低下せず、このまま所定の時間経過した場合、時刻t3で冷却器異常と判定する。この場合、制御部3は出力電流の値を第1所定電流値(Ith1)よりもさらに低い第2所定電流値(Ith2)までステップ状に減少させる。これとともに、制御部3は半導体スイッチング素子11a〜11dの駆動周波数を通常時の駆動周波数(fn)よりも高い駆動周波数(fa)までステップ状に上昇させる。
なお、磁性部品コア温度の実線は、駆動周波数を増加させた場合の温度の推移であり、点線は駆動周波数を増加させない場合の温度の推移である。
駆動周波数を増加させない場合は、点線で示されているように磁性部品の許容温度を超えている。
実施の形態5の電力変換装置では、パワーセーブ制御時に出力電流の値を制限したにも関わらず温度検出値が第2温度閾値を下回ることなく所定の時間が経過した場合、冷却器異常と判定するものである。
したがって、本実施の形態5の電力変換装置は、冷却器異常の場合も、動作を停止することなく、また、出力を過度に低下させることなくDC−DCコンバータを過熱から保護できる。
実施の形態6.
実施の形態6の電力変換装置は、温度検出器を半導体スイッチング素子の近傍に設置し、冷却器異常判定時に、半導体スイッチング素子の駆動周波数を所定の傾きを持たせて増加させるとともに、温度検出器の検出値に応じて出力電流の値を変化させるものである。
以下、実施の形態6に係る電力変換装置の動作について、出力電流、駆動周波数等に関するタイムチャートである図11に基づいて、実施の形態1との差異を中心に説明する。なお、実施の形態6に係る電力変換装置の構成は実施の形態1の図1と同じである。
実施の形態6の電力変換装置の温度検出器23は、半導体スイッチング素子11a〜11dの温度を検知するように半導体スイッチング素子11a〜11dの近傍に設置される。冷却器異常判定時、周波数を所定の傾きを持たせて増加させる。その際、出力電流の値をステップに減少させる制御ではなく、温度検出器23の検出値に応じて出力電流の値を変化させる制御を行う。
これにより、冷却器異常時にも急速に出力を低下させることなくDC−DCコンバータ2を限界まで使用することができる。
実施の形態6の電力変換装置の温度検出器23は、半導体スイッチング素子11a〜11dの温度を検知する。周波数を上昇させたときの半導体スイッチング素子11a〜11dの温度上昇を監視しながら、許容温度に達しないよう出力電流の値を制御することで、部品を保護しつつ有効に低圧バッテリ側に電力を供給することができる。
図11はこの時の出力電流、駆動周波数、磁性部品コア温度、および温度検出値の関係を示すタイムチャートである。
図11において、制御部3は、時刻t1で温度検出器23の温度検出値は第1温度閾値(Tth1)に達したため、出力電流を所定の傾きで第1所定電流値(Ith1)まで低下させている。制御部3は、時刻t2において、温度検出値は第2温度閾値(Tth2)まで低下していないため、駆動周波数を所定の傾きで通常時の駆動周波数(fn)から上限値である駆動周波数(fa)まで増加させている。制御部3は、駆動周波数を増加させるとともに、半導体スイッチング素子11a〜11dの温度を監視しながら、出力電流を低下させている。制御部3は、時刻t3において、上限値に達した駆動周波数は一定に保持し、温度検出値も第1温度閾値(Tth1)付近で安定しているため、出力電流を一定値に保持している。
なお、磁性部品コア温度の実線は、駆動周波数を増加させた場合の温度の推移であり、点線は駆動周波数を増加させない場合の温度の推移である。
駆動周波数を増加させない場合は、点線で示されているように磁性部品の許容温度を超えている。
実施の形態6の電力変換装置では、温度検出器を半導体スイッチング素子の近傍に設置し、冷却器異常判定時に、半導体スイッチング素子の駆動周波数を所定の傾きを持たせて増加させるとともに、温度検出器の検出値に応じて出力電流の値を変化させるものである。
したがって、本実施の形態6の電力変換装置は、冷却器異常の場合も、動作を停止することなく、また、出力を過度に低下させることなくDC−DCコンバータを過熱から保護できる。さらに、DC−DCコンバータを限界まで使用することができる。
実施の形態7.
実施の形態7の電力変換装置は、パワーセーブ制御時に出力電流の値を制限しているのにもかかわらず、冷却器の異常により温度検出器の温度検出値が上昇し続け、第1温度閾値より高い第3温度閾値を超過した場合、冷却器異常と判定し、出力電流をさらに制限し半導体スイッチング素子の駆動周波数を増加させるものである。
以下、実施の形態7に係る電力変換装置の動作について、出力電流、駆動周波数等に関するタイムチャートである図12に基づいて、実施の形態1との差異を中心に説明する。なお、実施の形態7に係る電力変換装置の構成は実施の形態1の図1と同じである。
実施の形態7の電力変換装置は、実施の形態1で説明した冷却器異常の判定方法が異なる。実施の形態7の電力変換装置の制御部3は、温度検出値が第1温度閾値(Tth1)を超過した場合は、パワーセーブ制御に入り、図7のように出力電流を所定の傾きを持たせて制限することでDC−DCコンバータ2の部品の発熱を抑制する。
図12は実施の形態7に係る電力変換装置における出力電流、駆動周波数、磁性部品コア温度、および温度検出値の関係を示すタイムチャートである。
図12において、時刻t1で温度検出器23の温度検出値は第1温度閾値(Tth1)に達したため、制御部3はパワーセーブ制御に入り、出力電流を所定の傾きで低下させている。制御部3は時刻t1以降のパワーセーブ制御時に出力電流Ioutの値を制限して発熱を抑制している。
このパワーセーブ制御にもかかわらず、冷却器7の異常により温度検出器23の温度検出値が上昇し続け、第1温度閾値(Tth1)よりも高い第3温度閾値(Tth3)を超過すると、時刻t2で冷却器異常と判定する。制御部3は時刻t2で出力電流の値をさらに制限するため、出力電流を第2所定電流値(Ith2)までステップ状に低下させる。これと共に、半導体スイッチング素子11a〜11dの駆動周波数を通常時の駆動周波数(fn)から上限値である駆動周波数(fa)までステップ状に増加させる。
なお、磁性部品コア温度の実線は、駆動周波数を増加させた場合の温度の推移であり、点線は駆動周波数を増加させない場合の温度の推移である。
駆動周波数を増加させない場合は、点線で示されているように磁性部品の許容温度を超えている。
実施の形態7の電力変換装置では、パワーセーブ制御時に出力電流の値を制限しているのにもかかわらず、冷却器の異常により温度検出器の温度検出値が上昇し続け、第1温度閾値より高い第3温度閾値を超過した場合、冷却器異常と判定し、出力電流をさらに制限し半導体スイッチング素子の駆動周波数を増加させるものである。
したがって、本実施の形態7の電力変換装置は、冷却器異常の場合も、動作を停止することなく、また、出力を過度に低下させることなくDC−DCコンバータを過熱から保護できる。
実施の形態8.
実施の形態8の電力変換装置は、温度検出器をDC−DCコンバータの冷却器の温度を検知するように設置したものである。
以下、実施の形態8に係る電力変換装置の動作について、実施の形態1との差異を中心に説明する。なお、実施の形態8に係る電力変換装置の構成は実施の形態1の図1と同じである。
実施の形態8の電力変換装置の温度検出器23は、DC−DCコンバータ2の冷却器7(例えば、ウォータージャケットなど)の温度を検知するように設置される。これにより、冷却器7の温度を直接検知することにより、DC−DCコンバータ2を構成する部品の特性のバラつきによらず、冷却器7自体の温度を高精度に検知することが可能である。
制御部3は、温度検出値が所定の閾値(Tthc)を超過した場合は、即座に冷却器異常と判定しパワーセーブ制御に入る。このとき、温度検出器23の設置場所は冷却器7の中でも水抜け時にもっとも温度が高くなる部品、すなわち最発熱部品を冷却器部位に取り付けることで、低温状態から水抜けが発生した場合、即時に発熱部品からの熱で温度が上昇し、水抜け状態を正確に、かつ即時に検出することが可能となる。
実施の形態8の電力変換装置では、温度検出器をDC−DCコンバータの冷却器の温度を検知するように設置したものである。
したがって、本実施の形態8の電力変換装置は、冷却器異常の場合も、動作を停止することなく、また、出力を過度に低下させることなくDC−DCコンバータを過熱から保護できる。さらに、DC−DCコンバータの構成部品の特性のバラつきによらず、冷却器の異常を即時に検出することが可能となる。
実施の形態9.
実施の形態9の電力変換装置は、実施の形態1から実施の形態8で説明した電力変換装置の変形例である。
以下、実施の形態9に係る電力変換装置の構成および動作について、電力変換装置に係る構成図である図13、およびDC−DCコンバータの動作説明図である図14に基づいて説明する。
実施の形態1で説明した電力変換装置100では、図1のように出力電流検出器22により出力電流値を検出していたが、これに限るものではなく、例えば、図13に示すように、一次側(高圧バッテリ1側)に入力電流検出器24を備え、入力電流から出力電流を推定してもよい。
降圧コンバータの場合、出力電流に比べて、入力電流が小さいため、図13の構成の方が電流検出器のコストを低減できる。
なお、図13では、実施の形態1で説明した電力変換装置100と区別するため、電力変換装置200としている。電力変換装置200と実施の形態1の電力変換装置100との差異は、図1の出力電流検出器22を一次側(高圧バッテリ1側)に移動し、入力電流検出器24としたのみである。なお、図13において、制御部3は入力電流検出器24からの電流情報を、信号線31eを介して取得する。
電力変換装置200の動作は、実施の形態1の電力変換装置100と同じであるため、説明は省略する。
各実施の形態で説明した電力変換装置では、DC−DCコンバータ2のトランス12はセンタータップ方式として説明した。しかし、これに限るものではなく2次側巻き線の両端がそれぞれフルブリッジ構成の整流用ダイオードの中点に接続される構成でもよい。
各実施の形態で説明した電力変換装置では整流回路について整流用ダイオードを用いたダイオード整流として説明した。しかし、これに限るものではなく、例えば、同期整流であっても良い。
また、各実施の形態で説明した低圧バッテリ6は、高圧バッテリ1よりも電圧の低い蓄電装置であれば、12Vバッテリでも24Vバッテリであってもよい。その他の電圧のバッテリであってもよく、特に12Vバッテリに限定されるものではない。
実施の形態1の電力変換装置100において、DC−DCコンバータ2のスイッチ
ング制御方法はハードスイッチングとして説明した。しかし、これに限るものではなく、例えば、位相シフト制御方式でもよい。
この場合、制御部3は半導体スイッチング素子11aと半導体スイッチング素子11dをひとつのスイッチング素子対として制御し、各半導体スイッチング素子11b、11cの位相を半周期ずらして(180°位相をシフト)制御させる。
図14は、DC−DCコンバータ2の動作説明図であり、実施の形態1の電力変換装置100の図6に対応した図である。モード1〜モード4における各半導体スイッチング素子11a〜11dのオン/オフ動作、トランス12の1次側電圧、平滑リアクトル14の電流のタイムチャートを示す。
図14において、半導体スイッチング素子11a、11bおよび半導体スイッチング素子11c、11dはそれぞれ上下アームが短絡しないようにデッドタイムtdを設けてオン/オフ制御する。なお、図において、Tswはスイッチング周期であり、Dはオンデューティである。
各実施の形態では電力変換器は車両に搭載される降圧コンバータであるとして説明したが、これに限るものでなく車両搭載用以外のDC−DCコンバータでも同様の効果を得ることができる。
本願は、様々な例示的な実施の形態及び実施例が記載されているが、1つ、または複数の実施の形態に記載された様々な特徴、態様、及び機能は特定の実施の形態の適用に限られるのではなく、単独で、または様々な組み合わせで実施の形態に適用可能である。
従って、例示されていない無数の変形例が、本願に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合、さらには、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれるものとする。
1 高圧バッテリ、2 DC−DCコンバータ、3 制御部、5 負荷、
6 低圧バッテリ、7 冷却器、11 電力変換部、
11a,11b,11c,11d 半導体スイッチング素子、12 トランス、
13a,13b 整流用ダイオード、14 平滑リアクトル、15 平滑コンデンサ、
20 入力電圧検出器、21 出力電圧検出器、22 出力電流検出器、
23 温度検出器、24 入力電流検出器、30a,30b,30c,30d 制御線、
31a,31b,31c,31d,31e 信号線、100,200 電力変換装置。

Claims (16)

  1. 主電源の電圧を降圧して負荷に供給するDC−DCコンバータと、前記DC−DCコンバータを制御する制御部と、前記DC−DCコンバータを冷却する冷却器と、前記DC−DCコンバータの温度を検出する温度検出器と、および前記DC−DCコンバータの出力電流を検出する電流検出器と、を備え、
    前記DC−DCコンバータは、半導体スイッチング素子で構成された電力変換部と、整流用ダイオードと、平滑リアクトルとを備え、
    前記制御部は、前記温度検出器の温度検出信号に基づいて、前記出力電流を通常時から制限するパワーセーブ制御において、前記DC−DCコンバータの前記出力電流を制限するとともに、さらに前記電力変換部の前記半導体スイッチング素子を駆動する駆動周波数を通常時の前記駆動周波数よりも増加させる電力変換装置。
  2. 前記DC−DCコンバータは、前記電力変換部に一次側が接続され、二次側が前記整流用ダイオードに接続されたトランスと、前記整流用ダイオードの直流出力側に前記平滑リアクトルを備えた絶縁型DC−DCコンバータである請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記制御部は、前記半導体スイッチング素子の前記駆動周波数を、通常時の前記駆動周波数よりも高い所定の駆動周波数までステップ状に増加させる請求項1または請求項2に記載の電力変換装置。
  4. 前記制御部は、前記半導体スイッチング素子の前記駆動周波数を、通常時の前記駆動周波数より所定の傾きを持って増加させる請求項1または請求項2に記載の電力変換装置。
  5. 前記制御部は、前記冷却器の異常時において、前記DC−DCコンバータの前記出力電流の値を前記パワーセーブ制御において制限される第1所定電流値よりも低い第2所定電流値までステップ状に減少させる請求項1または請求項2に記載の電力変換装置。
  6. 前記制御部は、前記冷却器の異常時において、前記DC−DCコンバータの前記出力電流の値を前記パワーセーブ制御において制限される第1所定電流値より前記温度検出信号の値に応じて減少させる請求項1または請求項2に記載の電力変換装置。
  7. 前記温度検出器は、発熱量が電流に依存する前記DC−DCコンバータの電流依存部品の温度を検出する請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  8. 前記DC−DCコンバータにおいて、前記温度検出器によって温度を検出する前記電流依存部品は前記整流用ダイオードである請求項7に記載の電力変換装置。
  9. 前記温度検出器によって温度を検出する前記整流用ダイオードは、前記DC−DCコンバータの熱観点での最弱部位である請求項8に記載の電力変換装置。
  10. 前記温度検出器によって温度を検出する前記電流依存部品は前記半導体スイッチング素子である請求項7に記載の電力変換装置。
  11. 前記温度検出器は前記DC−DCコンバータを冷却する前記冷却器の温度を検出する請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  12. 前記制御部は、前記温度検出信号の値が所定の値を超えると前記冷却器の異常と判定する請求項11に記載の電力変換装置。
  13. 前記温度検出器によって前記冷却器の温度を取得する位置は最発熱部品が配置された部位である請求項11に記載の電力変換装置。
  14. 前記制御部は、前記温度検出信号の値が第1温度閾値を超えて前記DC−DCコンバータの前記パワーセーブ制御中であって、
    前記出力電流を制限しているときに、前記温度検出信号の値が前記第1温度閾値よりも低いパワーセーブ解除閾値である第2温度閾値を下回ることなく、前記電流検出器の電流検出信号の値が所定電流値に達したとき、前記冷却器の異常と判定する請求項1から請求項13のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  15. 前記制御部は、前記温度検出信号の値が第1温度閾値を超えて前記DC−DCコンバータの前記パワーセーブ制御中であって、
    前記DC−DCコンバータの前記出力電流を制限したときに、前記温度検出信号の値が前記第1温度閾値よりも高い第3温度閾値を超えた場合、前記冷却器の異常と判定する請求項1から請求項13のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  16. 前記制御部は、前記温度検出信号の値が第1温度閾値を超えて前記DC−DCコンバータの前記パワーセーブ制御中であって、
    前記DC−DCコンバータの前記出力電流を制限したときに、前記温度検出信号の値が第1温度閾値よりも低いパワーセーブ解除閾値である第2温度閾値を下回ることなく、所定の時間が経過したとき、前記冷却器の異常と判定する請求項1から請求項13のいずれか1項に記載の電力変換装置。
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