JP6545035B2 - メダル研磨機 - Google Patents
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Description
第1の種類としては、投入されたメダルをホッパーに収納し、入賞した際にこのホッパーからメダルを払い出すように形成し、ホッパーから溢れたメダルを予備タンクに収納するものであった。
この種類は、予備タンクも満杯となった場合には、その旨の報知が行われ、遊技店の店員が予備タンクのメダルを回収することとなっていた。
また第2の種類は、投入されたメダルをホッパーに収納し、入賞した際にこのホッパーからメダルを払い出すように形成するところまでは第1の種類と同様であるものの、ホッパーから溢れたメダルを自動回収するものであった。
そして自動回収されたメダルは、メダル研磨機を介して汚れが落とされた後に、再利用されることとなっていた。
このような場合には、カウンターと呼ばれる装置にメダルを投入し、このカウンターでメダルの枚数を係数して、枚数を遊技者に知らせるようになっていた。
このカウンターにもメダル研磨機を設けているものがあった(引用文献1)。
即ち、いずれの場合であっても、ホッパーから払い出されたあるいは溢れたメダルが研磨対象となっていたものである。
すると、例えば1200枚程度を中間として、500枚程度の上下への増減幅で遊技が行われていた場合、遊技者はメダルをホッパーに投入し、ホッパーからメダルが遊技者に払い出されることの繰り返しで、メダルに汚れが付着した状態で遊技が継続されることとなる。
そこで本発明は、ホッパーに投入されるメダルを研磨することによって、メダルの汚れの除去を図ろうとしてものである。
図1に示すように、本実施の形態のメダル研磨機1は、既存のホッパー100に装着可能なものである。具体的には、略十字状に形成されたメダル研磨機1がホッパー100のタンク120の開口部110を覆うように装着される。
図2及び図3に示すように、貯留部50は、ホッパー100のタンク120に向けて投入されたメダルMを、当該タンク120に導くことなく貯留するためのものである。この貯留部50は、遊技機のメダル投入口(図示せず)に投入されたメダルMをホッパー100まで導くためのメダル誘導路(図示せず)の出口付近に形成されている。すなわち、遊技機に投入されたメダルMは、ホッパー100のタンク120に到達する前に、まずメダル研磨機1の貯留部50に導かれることになる。
排出装置10は、貯留部50に投入されたメダルMを後述する研磨通路62に導くためのものである。この排出装置10は、回転によりメダルMを貯留部50から研磨通路62に向けて移送するディスク11と、当該ディスク11を駆動するためのモータ12とからなる。
方向変換部70は、ディスク11とともに回転中のメダルMを研磨通路62に誘導するためのものである。方向変換部70は、メダルMと接触するベアリング71と、ベアリング71が固定される誘導レバー72と、誘導レバー72を所定の方向に付勢するスプリング73とから構成されている。具体的には、図6(A)に示すように、誘導レバー72は逆三角形状であって、左側の頂部に相当する位置にベアリング71が設けられ、右側の頂部に相当する位置に支持部が設けられている。また、誘導レバー72の下側の頂部に相当する位置には、引張コイルばねとしてのスプリング73の一端が固定されており、当該スプリング73の他端は、本体部30に固定されている。以上のように構成された方向変換部70は、ベアリング71が前後方向に移動可能となっているとともに、当該ベアリング71は前方向、すなわち、ディスク11の回転方向のやや後方側に向けて付勢されている。
研磨通路62は、その内部にメダルMを通過させることにより、当該メダルMを研磨するものである。図7に示すように、本実施の形態の研磨通路62は、研磨材ケース60に設けられている。図3に示すように、この研磨材ケース60の端部が本体部30に設けられた研磨材ケース挿入部31に挿入されることで、研磨材ケース60と本体部30は一体化される。なお、本体部30にはロックレバー32が設けられている。このロックレバー32は、右側端部が支持部となっており、左側端部が前後方向に回動可能となっている。研磨材ケース60を研磨材ケース挿入部31に挿入する際は、ロックレバー32は手前側に回動させる。また、研磨材ケース60を研磨材ケース挿入部31に挿入した後は、ロックレバー32を後方に回動させてロックピン66を係止させる。これにより、研磨材ケース60が研磨材ケース挿入部31から抜けることを防止することができる。
本実施の形態のメダル研磨機1の動作について行程毎に説明する。
(1)メダル投入〜研磨通路62
遊技機のメダル投入口(図示せず)からメダルMが投入されると、ホッパー100のタンク120には直接誘導されず、まず、メダル研磨機1の貯留部50に導かれる。貯留部50に導かれたメダルMは、貯留部50において最も低い位置である円形貯留部52の前方部分に移動し、そしてメダルセンサー40に検知される。次に、メダルセンサー40がメダルMを検知したことに伴い、排出装置10が作動を開始する。すなわち、モータ12が回転を開始し、これに伴い、ディスク11の回転が開始する。貯留部50内のメダルMは、ディスク11のメダル保留口13に逐次収納され、ディスク11の前方、すなわち下部から、ディスク11の後方、すなわち上部に向けて移送される。上述のとおり、ディスク11に回転に伴い移送されたメダルMは、方向変換部70により、向きを変え、研磨通路62に誘導される。
排出装置10の作動中はメダルMが逐次、研磨通路62内に誘導されている。したがって、研磨通路62では、メダルMは後から誘導されてきたメダルMに押し出されることで移動する。そして、研磨通路62の研磨部63を移動するメダルMは、研磨材61によってその両面が研磨され、汚れが除去される。メダルMは、研磨部63をタンク120の側方に向けて移動するが、その後、移送部64において向きを変え、タンク120の開口部110上に設けられた排出口65からタンク120内部に向けて排出される。
ホッパー100内のメダルMがタンク120内に満杯になると、当該タンク120に設けられたオーバーフローセンサー(図示せず)が反応し、メダル研磨機1のモータ12は停止する。すると、新たに遊技機に投入されたメダルMは貯留部50に溜り続けることになる。そして、貯留部50のメダルMも満杯となると、溢れたメダルMは排出メダル誘導部51から溢流シュート130に落下し、さらには、溢流シュート130からホッパー100の隣に設けられた予備タンク(図示せず)に導かれる。
本実施の形態のメダル研磨機1は、ホッパー100に装着可能に形成されている。具体的には、ホッパー100のタンク120の開口部110上に装着可能である。本実施の形態のメダル研磨機1は、既製品のホッパー100に後から装着が可能である。換言すると、遊技機の内部に設けることが可能となっている。本実施の形態のメダル研磨機1によれば、遊技機に投入されたメダルMが、ホッパー100のタンク120に投入される前に研磨される。したがって、遊技機内部を循環するメダルMは、研磨されて汚れが除去されたものとなる。
従前より、遊技店では、店内集中研磨機によりメダルMの研磨を行い、自動補給装置又は手補給によりメダルMを遊技機に補給している。しかしながら、補給を要するのはあくまで遊技機内部に貯留されているメダルMが空になった時であり、遊技機の特性上貯留されているメダルMが極端に減少する状況はあまりない。すなわち、補給回数が少ない。
本発明によれば、メダルの循環経路の中に、研磨工程を構成して遊技者の手汚れを減少させ快適な遊技環境を提供することができ、さらに、メダル選別器の性能保全を確保することができる。
11 ディスク 12 モータ
13 メダル保留口 14 メダル搬送突起
30 本体部 31 研磨材ケース挿入部
32 ロックレバー 33 ステー
34 固定部 35 固定ねじ
40 メダルセンサー 50 貯留部
51 排出メダル誘導部 52 円形貯留部
53 矩形貯留部 60 研磨材ケース
61 研磨材 62 研磨通路
63 研磨部 64 移送部
65 排出口 66 ロックピン
70 方向変換部 71 ベアリング
72 誘導レバー 73 スプリング
100 ホッパー 110 開口部
120 タンク 130 溢流シュート
M メダル
Claims (3)
- ホッパーのタンクの開口部に装着するメダル研磨機であって、
前記開口部に向けて落下されたメダルを貯留する貯留部と、
前記貯留部から前記メダルを排出するための排出装置と、
前記排出装置から排出された前記メダルを研磨しながら移送し、前記開口部に誘導する研磨通路と、を備え、
前記研磨通路には研磨材が装着されており、
前記排出装置は、メダル保留口を有するディスクが回転するに際して、前記メダル保留口の中の前記メダルを前記研磨通路に向けて排出するように形成されており、
前記ディスクは、回転軸が傾斜して設けられているとともに、前記研磨通路は、傾斜して回転する前記ディスクの上端付近から開始されることを特徴とするメダル研磨機。 - 前記研磨通路は、
前記タンクの中央側から側方に向けて延出しており、かつ前記研磨材が着脱可能に装着される研磨部と、
前記研磨部に連通しており、かつ前記タンクに向けて引き返す移送部と、からなることを特徴とする請求項1記載のメダル研磨機。 - 前記タンクに投入された前記メダルが満杯になった場合、前記排出装置から前記研磨通路への排出を停止することにより前記貯留部に投入された前記メダルが流入される誘導部を備え、
前記誘導部は、流入された前記メダルを、前記タンク内の前記メダルを前記ホッパーの外部に排出するためのシュートに向けて誘導させることを特徴とする請求項1又は2記載のメダル研磨機。
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