JP6540078B2 - 制御回路およびスイッチング電源装置 - Google Patents

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本発明は、出力電圧を制御する制御回路およびスイッチング電源に関する。
スイッチング電源の制御方法として、ヒステリシスコンパレータを利用したヒステリシス制御が知られている。(下記特許文献1、2を参照)
ヒステリシス制御ではコンパレータの非反転入力端子に入力される基準電圧は、コンパレータ出力がハイレベルのときに第1の高い電圧となり、コンパレータ出力がローレベルのときに第2の低い電圧となる。第1の電圧と第2の電圧の差がヒステリシス幅である。出力電圧を抵抗分圧した電圧が第2の電圧の基準電圧よりも低くなると、コンパレータ出力がハイレベルとなって駆動期間を開始し、基準電圧は第1の電圧となる。駆動期間にスイッチング電源から出力コンデンサに負荷電流よりも大きな電流が供給されることで出力電圧が上昇して、出力電圧を抵抗分圧した電圧が第1の電圧の基準電圧よりも高くなると、コンパレータ出力がローレベルとなって駆動期間を終了して休止期間となる。このとき基準電圧は第2の電圧となる。休止期間はスイッチング電源から電流が供給されず、出力コンデンサから負荷電流が供給されるので、出力電圧が下がる。下記特許文献2には、出力電圧を分圧する抵抗と並列に接続されている位相補償キャパシタC2がさらに追加されていて、より安定な制御ができている。
下記特許文献3では、出力電圧と基準電圧を比較するヒステリシスコンパレータと、スイッチ素子の電流を一定値に達したときに一定期間ゲート電圧をオフする回路を備えている。ヒステリシスコンパレータがハイレベルの期間にゲート電圧がオンとなって電流が一定値に達してゲート電圧をオフ、ヒステリシスコンパレータがハイレベルの期間が継続しているために再びゲート電圧がオンとなり、再び電流が一定値に達してゲート電圧をオフすることを繰り返すために、ヒステリシスコンパレータがハイレベルの期間に複数回のスイッチングが行われる。ヒステリシスコンパレータがローレベルの期間はゲート電圧がオンとならないのでスイッチングは休止する。
ヒステリシスコンパレータがハイレベルの期間は、スイッチングを繰り返しているのでスイッチング電源から出力コンデンサに負荷電流よりも大きな電流が供給されることで出力電圧が上昇する。ヒステリシスコンパレータがローレベルの期間はスイッチングが休止しているので、スイッチング電源から電流が供給されず、出力コンデンサから負荷電流が供給されるので、出力電圧が下がる。
特開平3−293965号公報 特開2014−57476号公報 特開2007−181389号公報
しかしながら、これらの制御方法は、出力電圧が基準電圧に比べて極めて高く、出力電圧を抵抗分圧で基準電圧程度に分圧するときの分圧比が大きい場合に、出力電圧リプルが第1の電圧と第2の電圧の差であるヒステリシス幅の分圧比倍まで大きくなってしまう。
ヒステリシス幅はノイズによる誤動作を防ぐために、無制限に小さくすることはできない。
また、下記特許文献2に記載されている位相補償キャパシタC2では、出力電圧変動をヒステリシス幅まで制御することが困難である。
本発明は、上記従来技術の有する課題に鑑みてなされたものであり、出力電圧リプル、静的負荷変動、動的負荷変動、静的入力変動、動的入力変動などの出力電圧変動が所望の範囲内に収まるよう制御することが可能な制御回路およびスイッチング電源装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明に係わる制御回路は、スイッチング電源装置の出力電圧を分圧する第1抵抗および第2抵抗と、第1抵抗および第2抵抗により分圧された電圧が第1の入力端子に入力され、基準電圧が第2の入力端子に入力される比較器と、比較器の出力信号に基づいてスイッチングトランジスタを制御する制御部とを備え、基準電圧は比較器の出力が第1のレベルの場合は第1の電圧となり、比較器の出力が第2のレベルの場合は第2の電圧となり、
第1抵抗は、スイッチング電源装置の出力端子正極と比較器の第1の入力端子間に接続され、第1抵抗と並列に接続した容量素子を備え、
前記第1抵抗の抵抗値をR1、前記第2抵抗の抵抗値をR2、前記スイッチングトランジスタの最小スイッチング周波数をFmin、前記容量素子の静電容量をC1としたとき、以下の(1)式を満たす。
Figure 0006540078
これにより、負荷電流が小さくなって最小スイッチング周波数Fminとなったときの出力電圧の静的負荷変動を、第1の電圧と第2の電圧の差程度まで抑えることができる。
本発明に係わる制御回路は、比較器の出力が第1のレベルの期間にスイッチングトランジスタを複数回スイッチングする制御部を備えてもよい。これにより、スイッチングトランジスタのオン・オフの周期が、比較器出力のオン・オフの周期よりも十分に短いため、比較器出力が第1のレベルになると直ちに出力電圧が上昇し、比較器出力が第2のレベルになると直ちに出力電圧が下降するので、出力電圧リプルを第1の電圧と第2の電圧の差程度に抑えることができる。
また、制御部は、スイッチング電源装置に流れる電流が一定値以上になったときに、スイッチングトランジスタを一定期間オフさせてもよい。これにより、比較器出力が第1のレベルの期間にスイッチング電源装置に流れる電流が一定値以上になって、スイッチングトランジスタを一定期間オフさせることを繰りかえすので、比較器出力が第1のレベルの期間に複数回スイッチングさせることができる。そのため、比較器出力が第1のレベルの期間に負荷電流よりも大きな一定の電流でスイッチング電源装置の出力コンデンサを充電させることができるので、出力電圧が第1のレベルの期間の開始と同時に直線的に上昇する。比較器出力が第2のレベルの期間は、スイッチング電源装置の出力コンデンサを負荷電流のみによって放電するので、出力電圧が第2のレベルの期間の開始と同時に直線的に下降する。これにより、出力電圧リプルを第1の電圧と第2の電圧の差程度に抑えることができる。
また、本発明に係わるスイッチング電源装置は、共振コンバータであってもよい。これにより、スイッチング損失を抑えながらスイッチング周波数を上げることができるので、共振コンバータに使用されるインダクタやコンデンサに蓄積するエネルギーを小さくすることができる。そのため、出力電圧の動的負荷変動、静的負荷変動、出力電圧リプルを、第1の電圧と第2の電圧の差程度に抑えることができる。
また、本発明に係わる制御回路は、スイッチング電源装置の起動時に容量素子を充電する充電回路を備えてもよい。これにより、容量素子に素早く充電できるので、起動が遅くなることを防ぐことができる。
本発明によれば、出力電圧変動が所望の範囲内に収まるよう制御することが可能な制御回路およびスイッチング電源装置を提供することができる。
本発明の第一の実施形態に係るスイッチング電源装置の構成を示す回路図である。 図1のスイッチング電源装置に示した容量素子と出力電圧変動の関係を示すタイミング波形図である。 図1のスイッチング電源装置の容量素子23を接続しない場合の動作を説明するためのタイミング波形図である。 図1のスイッチング電源装置の容量素子23を接続した場合の動作を説明するためのタイミング波形図である。 図1のスイッチング電源装置の制御回路と出力電圧変動の関係を説明するためのタイミング波形図である。 図1のスイッチング電源装置の分圧抵抗と容量素子から構成されるローパスフィルタと、その伝達関数を示した説明図である。 本発明の第二の実施形態に係るスイッチング電源装置の構成を示す回路図である。 図7のスイッチング電源装置の容量素子23を接続した場合の動作を説明するためのタイミング波形図である。 本発明の第三の実施形態に係るスイッチング電源装置の構成を示す回路図である。 図9のスイッチング電源装置の容量素子23を接続した場合の動作を説明するためのタイミング波形図である。 本発明の第四の実施形態に係るスイッチング電源装置の構成を示す回路図である。 本発明の実施形態に係わる比較器と基準電圧の構成を示す回路図である。
以下、本発明の好適な実施形態について説明する。なお、本発明の対象は以下の実施形態に限定されるものではない。また以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれると共に、その構成要素は、適宜組み合わせることが可能である。
本発明の実施の形態を図面を参照し、詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
(実施形態1)
図1は、本発明の第一の実施形態に係るスイッチング電源装置1aの構成を示す回路図である。図1に示すスイッチング電源装置1aは、一例として、一対の入力端子2a,2b(以下、特に区別しないときには「入力端子2」ともいう)、一対の出力端子3a,3b(以下、特に区別しないときには「出力端子3」ともいう)、主回路4a、制御回路20aを備え、入力端子2に入力される入力電圧(直流電圧)V1を出力電圧(直流電圧)V2に変換して出力端子3から出力すると共に、出力電圧V2を予め規定された目標電圧に制御する。スイッチング電源装置1aは、入力端子2に入力電圧V1、入力電流i1を入力して、出力端子3から出力電圧V2、負荷電流i2を出力する。
主回路4aは、スイッチングトランジスタ5a、スイッチングトランジスタ5aの寄生ダイオード5b、ダイオード6、チョークコイル7、出力コンデンサ8a、出力コンデンサ8aの等価直列抵抗8bを備えている。スイッチング電源装置1aの一例としてバックコンバータの回路方式で構成されており、入力端子2から入力される入力電圧V1を出力電圧V2に変換して出力端子3に出力する。
制御回路20aは、スイッチング電源装置1aの出力電圧V2を分圧する第1抵抗21および第2抵抗22と、分圧された電圧Vnが第1の反転入力端子に入力され、第2の非反転入力端子に基準電圧Vpが入力される比較器25aと、比較器25aの出力信号Vcoに基づいてスイッチングトランジスタ5aを制御する制御部30とを備え、基準電圧Vpは比較器25aの出力Vcoが第1の高いレベルの場合は第1の高い電圧VpHとなり、比較器25aの出力Vcoが第2の低いレベルの場合は第2の低い電圧VpLとなり、出力端子正極3aと比較器25aの第1の反転入力端子間に接続された第1抵抗21と、この第1抵抗21と並列に接続した容量素子23を備える。制御回路20aの共通グランドGは、出力端子の負極3bに接続する。Vn、Vp、Vcoの各信号の電圧は、共通グランドGを基準とした電圧とする。
また、基準電圧Vpは、比較器25aの出力Vcoが第1の高いレベルの場合は第1の高い電圧VpHとなり、比較器25aの出力Vcoが第2の低いレベルの場合は第2の低い電圧VpLとなる、所謂ヒステリシスコンパレータが知られている。このヒステリシスコンパレータの回路方式の一例として、比較器25aと、比較器25aの出力端子と非反転入力端子間に接続する抵抗25bと、非反転入力端子と共通グランドG間に直列に接続する抵抗25cと定電圧源24を備える。
次に、制御回路20aの動作について説明する。出力電圧V2を抵抗分圧した電圧Vnが第2の電圧VpLよりも低くなると、比較器出力Vcoが第1の高いレベルとなり制御部30がスイッチングトランジスタ5aの駆動を開始し、基準電圧は第1の電圧VpHとなる。スイッチングトランジスタ5aの駆動期間にチョークコイル7の電流が増加して、チョークコイル7から出力コンデンサ8aに負荷電流i2よりも大きな電流iLが供給されることで出力コンデンサ8aが充電されて出力電圧V2が上昇する。出力電圧V2を抵抗分圧した電圧Vnが第1の電圧VpHよりも高くなると、比較器出力Vcoが第2の低いレベルとなって駆動期間を終了して休止期間となる。このとき基準電圧は第2の電圧VpLとなる。休止期間はチョークコイル7からの電流iLよりも負荷電流i2が大きくなるので、出力コンデンサ8aから放電して、出力電圧V2が低下する。再び出力電圧V2を抵抗分圧した電圧Vnが第2の電圧VpLよりも低くなると、再び駆動期間を開始して、基準電圧は第1の電圧VpHとなる。この動作を繰り返すことにより、抵抗分圧した電圧Vnが第1の電圧VpHと第2の電圧VpLの間の値となるように、駆動期間と休止期間が制御されて、出力電圧V2を予め規定された目標電圧に制御する。
ここで、第1抵抗21と並列に接続する容量素子23は、第1抵抗21の抵抗値をR1、第2抵抗22の抵抗値をR2、スイッチングトランジスタ5aの最小スイッチング周波数をFminとし、静電容量をC1としたときに、式(1)を満たす。これにより、負荷電流i2が小さくなって最小スイッチング周波数Fminとなったときに、出力電圧の静的負荷変動を、第1の電圧と第2の電圧の差程度まで抑えることができる。上記式(1)については、後述する。
次に、第1抵抗21に接続する容量素子23が出力電圧変動を抑える効果について、出力電圧V2の波形を用いて説明する。図2は、容量素子23と出力電圧との関係を示すタイミング波形図である。図2に模式的に示す出力電圧V2の波形は、出力電圧V2の直流分を除いてY軸方向に拡大した波形である。X軸は時間、Y軸は出力電圧の電圧リプルを示している。また、容量素子23の静電容量C1について、図2(a)は、容量素子が無い場合、図2(b)は式(1)で求められる静電容量の範囲外の静電容量C1を接続した場合、図2(c)は、式(1)で求められる静電容量を満たす静電容量C1を接続した場合について、出力電圧V2の電圧リプルと、静的負荷変動を表している。更に、図2(a)、図2(b)、図2(c)のそれぞれは、負荷が定格負荷の場合と軽負荷の場合を示している。
図2(a)に示す容量素子が無い場合は、第1の電圧と第2の電圧の差VpH−VpLの分圧比(R1+R2)/R2倍まで出力電圧V2の電圧リプルが大きくなる。出力端子3に接続された負荷が定格負荷であっても軽負荷であっても、電圧リプルに変化は無く、スイッチング周波数が軽負荷では低下していて、休止期間が増えている。
図2(b)に示す式(1)で求められる静電容量よりも小さな静電容量C1を接続した場合は、出力電圧V2の電圧リプルを、第1の電圧と第2の電圧の差VpH−VpL程度まで小さくすることができる。出力端子3に接続された負荷が定格負荷であっても軽負荷であっても、電圧リプルは同じ程度まで小さくすることができる。しかし、出力電圧V2の平均値は定格負荷と軽負荷で異なっていて、大きな静的負荷変動がある。
図2(c)に示す式(1)で求められる静電容量よりも大きな静電容量C1を接続した場合、出力電圧V2の電圧リプルに加えて、出力電圧V2の平均値の定格負荷と軽負荷とでの差である静的負荷変動も、第1の電圧と第2の電圧の差VpH−VpL程度に抑えることができる。そのため出力電圧変動を抑えることができている。
次に、容量素子23を接続しない場合に、出力電圧V2の電圧リプルが、第1の電圧と第2の電圧の差VpH−VpLの分圧比(R1+R2)/R2倍となる理由について説明する。出力電圧V2を第1抵抗21と第2抵抗22で分圧しているため、比較器25aの反転入力端子に入力される電圧Vnは、出力電圧V2のR2/(R1+R2)倍に分圧される。これにより、Vnの電圧リプルも出力電圧V2の電圧リプルのR2/(R1+R2)倍に減衰する。制御回路20aは、VnがVpLとVpHの間の値になるように駆動期間と休止期間を制御して、出力電圧V2を予め規定された目標電圧に制御する。そのため、Vnの電圧リプルが第1の電圧と第2の電圧の差VpH−VpLに等しくなって、出力電圧V2の電圧リプルはVnの電圧リプルの(R1+R2)/R2倍まで大きくなるので、出力電圧V2の電圧リプルの大きさは(VpH−VpL)(R1+R2)/R2となる。
次に、容量素子23を接続することによって、出力電圧V2の電圧リプルが、第1の電圧と第2の電圧の差VpH−VpLの分圧比(R1+R2)/R2倍から、第1の電圧と第2の電圧の差VpH−VpL程度まで低減できる理由について説明する。容量素子23を第1抵抗21に接続することによって、第1抵抗21の電圧Vr1がほぼ一定値に安定化される。これにより、比較器25aの反転入力端子の電圧Vnは、出力電圧V2から一定のVr1を引き算した値となるので、Vnの電圧リプルは出力電圧V2の電圧リプルに等しくなる。制御回路は、VnがVpLとVpHの間の値になるように駆動期間と休止期間を制御して、出力電圧V2を予め規定された目標電圧に制御する。そのため、Vnの電圧リプルが第1の電圧と第2の電圧の差VpH−VpLに等しくなって、出力電圧V2の電圧リプルの大きさもVpH−VpLとなる。
V2=Vn+Vr1となるため、出力電圧V2は、VpH+Vr1とVpL+Vr1の間の値に制御される。
しかしながら、出力電圧V2の電圧リプルは、図2(a)に示すように容量素子23が無い場合は(VpH−VpL)(R1+R2)/R2よりも若干大きくなり、図2(b)(c)に示すように 容量素子23を接続した場合はVpH−VpLよりも若干大きくなる。その原因は、スイッチングトランジスタ5aの駆動期間の終了よりも遅れて出力電圧V2が最大となって下降し始め、スイッチングトランジスタ5aの休止期間の終了よりも遅れて出力電圧V2が最小となって上昇し始めることに起因する。これを図3の出力電圧V2のリプル波形を用いて説明する。
図3(a)は、スイッチング電源装置1aのコイル電流iLを連続的に変化させる電流連続モードで動作しているときの動作波形、図3(b)は、スイッチング電源装置1aのコイル電流iLを不連続的に変化させる電流不連続モードで動作しているときの動作波形である。
図3(a)(b)は、i2が負荷電流、iLがチョークコイル7の電流、Vcoが比較器25aの出力、8aが出力コンデンサ8aの電圧、8bが出力コンデンサのESRの8bの電圧、V2が出力電圧である。
図3(a)に示すように、t0〜t2の期間でチョークコイル7の電流iLは比較器25aの出力Vcoがハイレベル(第1のレベル)のときに増加し、t2〜t4の期間でローレベル(第2のレベル)のときに減少する。負荷電流i2は、iLを平均した直流電流が流れる。出力コンデンサ8aの電圧は、t1〜t3の期間でiL>i2のときに上昇し、t0〜t1、t3〜t4の期間でiL<i2のときに下降する。出力コンデンサ8bのESR( Equivalent Series Resistance)の電圧は、iL−i2に抵抗値をかけた値であって、iLの増加と同時に上昇し、iLの減少と同時に下降する。出力電圧V2は、出力コンデンサ8aの電圧と、出力コンデンサのESRの8bの電圧の合計になる。
容量素子23を接続しない場合は、t2において出力電圧V2がVpH(R1+R2)/R2より大きくなったときに比較器25aの出力Vcoがローレベルとなり、t0またはt4において出力電圧V2がVpL(R1+R2)/R2より小さくなったときに比較器25aの出力Vcoがハイレベルとなる。出力電圧V2は、出力コンデンサ8aの電圧と、出力コンデンサのESRの8bの電圧の合計であるために、比較器25aの出力Vcoがt2においてローレベルとなってから遅れて、出力電圧V2の値がVpH(R1+R2)/R2よりさらに大きくなってからt3において最大となって下降し始め、比較器25aの出力Vcoがt0においてハイレベルとなってから遅れて、出力電圧V2の値がVpL(R1+R2)/R2よりさらに小さくなってからt1において最小となって上昇し始める。そのため、容量素子23が無い場合は出力電圧V2 の電圧リプルが(VpH−VpL)(R1+R2)/R2よりも若干大きくなる。
図4(a)に示すように、図2(b)(c) で容量素子23を接続した場合も同様の理由でVpH−VpLよりも若干大きくなる。出力電圧V2は、出力コンデンサ8aの電圧と、出力コンデンサのESRの8bの電圧の合計であるために、比較器25aの出力Vcoがローレベルとなってから遅れて、出力電圧V2の値がVpH+Vr1よりさらに大きくなってから最大となって下降し始め、比較器25aの出力Vcoがハイレベルとなってから遅れて、出力電圧V2の値がVpL+Vr1よりさらに小さくなってから最小となって上昇し始める。
図3(b)、図4(b)の電流不連続モードで動作しているときも、電流連続モードの場合と同様に、出力電圧V2 の電圧リプルが若干大きくなる。電流連続モードの場合との違いは、t6において比較器25aの出力がローレベルになったあと、チョークコイル7の電流iLが減少してt7において0になり、t7からt8の期間にチョークコイル7の電流iLが0の期間が続くことである。チョークコイル7の電流iLが0の期間は、出力コンデンサ8aから負荷電流i2を放電するので、出力電圧V2は直線的に下降する。特に軽負荷で負荷電流i2が小さい場合には、出力電圧V2の下降が緩やかであるために、比較器25aの反転入力端子の電圧VnがVpLに達して、比較器25aの出力がハイレベルになるまでの時間が長くかかるので、休止期間が長くなり、スイッチング周波数が下がる。
次に、図2(b)式(1)で求められる静電容量よりも小さな静電容量C1を接続した場合に、軽負荷において出力電圧V2の平均値が定格負荷の場合よりも低下している原因について図5を用いて説明する。
図5(a)は、式(1)で求められる静電容量よりも小さな静電容量C1を接続した場合のタイミング波形図、図5(b)は、式(1)で求められる静電容量よりも十分に大きな静電容量C1を接続した場合のタイミング波形図である。図5(a)(b)は、Vcoが比較器25a出力、V2が出力電圧、Vr1が分圧抵抗21の電圧、Vnが比較器25aの反転入力端子電圧、Vn_AVGがVnの平均値、ir1が分圧抵抗21の電流、ir2が分圧抵抗22の電流である。
図5(a)は、軽負荷、電流不連続モードで動作する場合の制御回路20aの状態を示している。比較器25aは、出力のハイレベルの期間が短く、ローレベルの期間が長いので、出力電圧V2の波形は、電圧が上昇する期間は短く、電圧が下降する期間は長く、直線的に電圧が下降する三角波となる。
図6(a)は、分圧抵抗21、22、容量素子23によって、V2を入力、Vr1を出力とするローパスフィルタ、図6(b)は、図6(a)に示すローパスフィルタの周波数と利得の関係を示している。ローパスフィルタの伝達関数は、以下の(2)式となる。
Figure 0006540078
軽負荷の低い周波数でのV2の電圧リプルは、ローパスフィルタによって十分に減衰できていないので、図5(a)に示すようにVr1に電圧リプルが残る。比較器25aの反転入力端子電圧Vnは、V2−Vr1の引き算であるため、Vnの波形は、電圧が下降する最初の期間は急速に下降し、その後、緩やかに下降する。そのため、Vnの平均値のVn_AVGは、VpHとVpLの中間値の(VpH+VpL)/2よりも低い値となる。
Vn_AVGの中間値からの低下量ΔVnを以下の式(3)とする。
Figure 0006540078
分圧抵抗22の電流ir2はVnをR2で割った値であって、図示するようにVnと相似する波形となる。Vr1が電圧リプルを持った定常状態となっている場合には、分圧抵抗21の電流ir1は、分圧抵抗22の電流ir2の平均に等しく、容量素子23に流れる電流ir2−ir2は1スイッチング周期の合計で0になる。そのため、ir1とir2の位置関係は、Vn_AVGとVnの位置関係に相似していて、ir1は同じ比率でir2の中間値よりも低い値となるので、以下の式(4)(5)の関係が成り立つ。
Figure 0006540078
Figure 0006540078
ir1は抵抗21に流れる電流のため、Vr1の平均値は、以下の式(6)となる。
Figure 0006540078
V2の平均値V2_AVGは、以下の式(7)となる。
Figure 0006540078
一方、式(1)で求められる静電容量よりも十分に大きな静電容量C1を接続した場合、または、重負荷であるためにスイッチング周波数Fが軽負荷のFminよりも十分に高くなったために、以下の(8)式の関係を満たす場合は、図5(b)の波形となる。
Figure 0006540078
分圧抵抗21、22、容量素子23によって、V2を入力、Vr1を出力とするローパスフィルタでは、出力電圧V2の電圧リプルは十分に減衰するので、Vr1は直流に近い波形になる。比較器25aの反転入力端子電圧Vnは、V2−Vr1の引き算であって、三角波のV2から直流のVr1を引き算するので、結果のVnは三角波になる。そのため、以下の式(9)に示すようにVnの平均値のVn_AVGは、VpHとVpLの中間値の(VpH+VpL)/2にほぼ等しくなる。
Figure 0006540078
式(4)〜(7)が図5(b)でも成立しているので、式(7)に式(9)を代入して、図5(b)でのV2の平均値V2_AVGは、以下の式(10)となる。
Figure 0006540078
図5(a)のV2の平均値と図5(b) のV2の平均値の差ΔV2Lが、式(1)で求められる静電容量の範囲外の静電容量C1を接続した場合の静的負荷変動であって、図5(a)の軽負荷でのスイッチング周波数FminにおけるV2の平均値と、図5(b)の重負荷でのスイッチング周波数Fで式(8)を満たす場合のV2の平均値の差である。V2の平均値の差ΔV2Lは式(3)(7)(10)より、以下の式(11)となる。
Figure 0006540078
Vnの平均値の低下ΔVnは、V2の三角波から、電圧リプルを持ったVr1を引き算することを原因として発生しているので、ΔVnはVr1の電圧リプルΔVr1とほぼ同じ大きさを持つ。したがって、以下の式(12)となる。
Figure 0006540078
式(12)に示すように、出力電圧の静的負荷変動ΔV2Lは、容量素子23を並列接続したR1の端子間電圧のリプルΔVr1の(R1+R2)/R2倍の大きさとなる。出力電圧V2が基準電圧Vpに比べて十分に高いと、(R1+R2)/R2の値が大きいので、より大きな静的負荷変動となる。
次に、容量素子23として式(1)で求められる静電容量を満たす静電容量C1を接続することで、出力電圧の静的負荷変動ΔV2Lを、第1の電圧と第2の電圧の差VpH−VpL程度まで抑えることができることについて説明する。
スイッチング電源装置1aの出力電圧V2の仕様の一例として、出力電圧リプルΔV2が出力電圧V2の1%、出力電圧V2の総合変動が出力電圧の5%となっていて、出力電圧リプルよりも総合変動が広い範囲を許容していることが多い。ここでの総合変動は、静的負荷変動、静的入力変動、周囲温度変動、経時ドリフトを含んでいるので、静的負荷変動のみでは1%以下が望ましい。そこで、以下の式(13)のように静的負荷変動ΔV2Lを出力電圧リプルΔV2以下に抑えることを目標とすると、
Figure 0006540078
出力電圧リプルΔV2は、容量素子23を付けることにより第1の電圧と第2の電圧の差VpH−VpL程度まで抑えられているので、ΔV2L<ΔV2とすることができれば、出力電圧の静的負荷変動ΔV2Lも第1の電圧と第2の電圧の差VpH−VpL程度まで抑えることができる。
式(13)を満たすためには、式(12)を式(2)に代入して、以下の式(14)(15)に示す伝達関数の絶対値が1以下になるC1の条件を求めればよい。
Figure 0006540078
Figure 0006540078
この条件を求めると、以下の式(16)となる。
Figure 0006540078
出力電圧V2が基準電圧Vpと比べて十分に高いので分圧比が大きく、R1>>R2の場合は、(R2/R1)の微小項を無視して、
Figure 0006540078
とすると、式(1)のC1>(R1+R2)/(2πFmin×R2)となる。
図6に、分圧抵抗21、22、容量素子23によって、V2を入力、Vr1を出力とするローパスフィルタが与えられている場合の、出力電圧の静的負荷変動ΔV2Lも第1の電圧と第2の電圧の差VpH−VpL程度まで抑えることができるスイッチング周波数の範囲を斜線で示す。重負荷、軽負荷の条件でスイッチング周波数が斜線よりも高い領域にあれば、静的負荷変動を抑えることができる。
ローパスフィルタのゲインが3dB低下する遮断周波数Fcは、以下の式(18)となる。
Figure 0006540078
式(18)と式(1)から、最小スイッチング周波数Fminは以下の式(19)となる。
Figure 0006540078
Fmin はFcのR1/R2倍として、R2/(R1+R2)倍までローパスフィルタのゲインを減衰させる必要がある。出力電圧V2が基準電圧Vpと比べて十分に高い場合にはR1/R2が大きく、R2/(R1+R2)が小さいため、スイッチング周波数を遮断周波数Fcから十分に離して十分に減衰させた領域で使う必要がある。
一例として、出力電圧V2を20Vに制御するときに、基準電圧Vpの第1の電圧VpHは、1.55Vとし、第2の低い電圧VpLは1.45Vとして、第1の電圧VpHと第2の電圧VpLの差であるヒステリシス幅は0.1Vとする。出力電圧V2は基準電圧Vpの13倍のため、第1抵抗21の抵抗値R1を第2抵抗22の抵抗値R2の12倍として出力電圧V2を分圧する。出力電圧V2の目標仕様は、出力電圧リプルΔV2が出力電圧V2の1%、静的負荷変動ΔV2Lも出力電圧V2の1%とする。
容量素子23を接続しない場合は、出力電圧V2を分圧比の13分の1とした電圧Vnが比較器25aの反転入力端子に入力されるので、VnがVpLとVpHの間の値になるように制御回路が出力電圧V2の制御を行う。そのため、Vnの電圧リプルは第1の電圧VpHと第2の電圧VpLの差であるヒステリシス幅の0.1Vに等しくなり、出力電圧V2の電圧リプルはヒステリシス幅の分圧比13倍の1.3Vとなる。このとき、出力電圧リプルΔV2が出力電圧V2の6.5%あって、仕様を満たさない。
容量素子23を接続すると、出力電圧V2の電圧リプルを小さくすることができる。容量素子23の静電容量を1nFとした場合、出力電圧V2の電圧リプルは、0.15Vまで小さくなる。しかし、出力端子3に接続された負荷が10kΩになって、負荷電流2mAまで小さくなった場合、最小スイッチング周波数Fminが1.9kHzであるために、式(1)で求められる静電容量100nFに比べて容量素子23の静電容量が小さいため、出力端子3に接続された負荷が3Ωで負荷電流7Aの定格負荷をとった場合に比べて0.7V程度、出力電圧V2が低くなる。出力電圧V2の電圧リプルΔV2は0.15V(出力電圧V2の0.75%)まで小さくなったが、静的負荷変動は0.7V(出力電圧V2の3.5%)あるため、静的負荷変動の仕様を満たしていない。
容量素子23の静電容量を式(1)で求められる静電容量100nFまで大きくすると、出力電圧V2の電圧リプルは0.15V(出力電圧V2の0.75%)となり、負荷電流7Aの定格負荷と負荷電流2mAの最小負荷での出力電圧V2の差である静的負荷変動は0.1V(出力電圧V2の0.5%)となって、ヒステリシス幅の0.1Vにほぼ等しくなる。この場合は出力電圧リプルも静的負荷変動も仕様を満たしている。容量素子23の静電容量を式(1)で求められる静電容量100nFよりさらに大きくすると、静的負荷変動がさらに改善される。
以上説明したように、本発明の制御回路は、スイッチング電源装置1aの出力電圧を分圧する第1抵抗21および第2抵抗22と、この分圧された電圧が第1の入力端子に入力され、基準電圧Vpが第2の入力端子に入力される比較器25aと、比較器25aの出力信号に基づいてスイッチングトランジスタ5aを制御する制御部30を備え、基準電圧Vpは比較器25aの出力が第1のレベル(ハイレベル)の場合は第1の電圧となり、第2のレベル(ローレベル)の場合は第2の電圧となり、第1抵抗21は、スイッチング電源装置1aの出力端子正極3aと比較器25aの第1の入力端子間に接続され、第1抵抗21と並列に接続した容量素子23を備え、第1抵抗の抵抗値をR1、第2抵抗の抵抗値をR2、スイッチングトランジスタの最小スイッチング周波数をFmin、容量素子23の静電容量をC1としたとき、上記式(1)を満たす。
これにより、負荷電流が小さくなって最小スイッチング周波数Fminとなったときの出力電圧の静的負荷変動を、第1の電圧と第2の電圧の差程度まで抑えることができる。
(実施形態2)
図7は、本発明に係わる第2の実施形態に係るスイッチング電源装置1bの構成を示す回路図である。図7に示すスイッチング電源装置1bは、一例として、一対の入力端子2a,2b(以下、特に区別しないときには「入力端子2」ともいう)、一対の出力端子3a,3b(以下、特に区別しないときには「出力端子3」ともいう)、主回路4b、制御回路20bを備え、入力端子2に入力される入力電圧(直流電圧)V1を出力電圧(直流電圧)V2に変換して出力端子3から出力すると共に、出力電圧V2を予め規定された目標電圧に制御する。スイッチング電源装置1bは、入力端子2に入力電圧V1、入力電流i1を入力して、出力端子3から出力電圧V2、負荷電流i2を出力する。
主回路4bは第1の実施形態の主回路4aと同様に、スイッチング電源装置1bの一例としてバックコンバータの回路方式で構成されており、入力端子2から入力される入力電圧V1を出力電圧V2に変換して出力端子3に出力する。
制御回路20bは、スイッチング電源装置1bの出力電圧V2を分圧する第1抵抗21および第2抵抗22と、分圧された電圧Vnが第1の反転入力端子に入力され、第2の非反転入力端子に基準電圧Vpが入力される比較器25aと、比較器25aの出力信号Vcoに基づいてスイッチングトランジスタ5aを制御する制御部30xとを備え、基準電圧Vpは比較器25aの出力Vcoが第1の高いレベルの場合は第1の高い電圧VpHとなり、比較器25aの出力Vcoが第2の低いレベルの場合は第2の低い電圧VpLとなり、出力端子正極3aと比較器25aの第1の反転入力端子間に接続された第1抵抗21と、この第1抵抗に並列に接続した容量素子23を備える。制御回路20bの共通グランドGは、出力端子の負極3bに接続する。Vn、Vp、Vcoの各信号の電圧は、共通グランドGを基準とした電圧とする。
また、基準電圧Vpが比較器25aの出力Vcoが第1の高いレベルの場合は第1の高い電圧VpHとなり、比較器25aの出力Vcoが第2の低いレベルの場合は第2の低い電圧VpLとなるために、第1の実施形態と同様にヒステリシスコンパレータを備える。このヒステリシスコンパレータの回路方式の一例として、第1の実施形態と同様に比較器25aと、比較器25aの出力端子と非反転入力端子間に接続する抵抗25bと、非反転入力端子と共通グランドG間に直列に接続する抵抗25cと定電圧源24を備える。
制御部30xは、チョークコイルに流れる電流iLを検出する電流検出素子30dと、基準電圧30c、電流検出素子30dの出力と基準電圧30cを比較する比較器30b、比較器30bの出力と比較器25aの出力Vcoに基づいてスイッチングトランジスタ5aを駆動する駆動部30aから構成される。
駆動部30aは、比較器25aの出力Vcoが第1の高いレベルで、かつ比較器30bの出力がローレベルの場合に、スイッチングトランジスタ5aをオンさせる。スイッチングトランジスタ5aのオンによって、チョークコイル7に流れる電流iLが一定値以上になったときに比較器30bの出力がハイレベルとなる。このとき比較器25aの出力Vcoが第1の高いレベルで継続している場合には、スイッチングトランジスタ5aを一定期間オフさせる。スイッチングトランジスタ5aのオフによって、チョークコイル7に流れる電流iLが一定値よりも低くなる。その後も比較器25aの出力Vcoが第1の高いレベルで継続している場合には、再びチョークコイル7に流れる電流iLが一定値以上に達するまでスイッチングトランジスタ5aをオンさせる。比較器25aの出力Vcoが第2の低いレベルの場合には、比較器30bの出力に係わらずスイッチングトランジスタ5aをオフさせる。
これにより、比較器25aの出力Vcoが第1の高いレベルの期間に複数回スイッチングさせることができる。
次に、制御回路20bの動作について説明する。出力電圧V2を抵抗分圧した電圧Vnが第2の電圧VpLよりも低くなると、比較器出力Vcoが第1の高いレベルとなり制御部30xがスイッチングトランジスタ5aの駆動を開始し、基準電圧は第1の電圧VpHとなる。スイッチングトランジスタ5aの駆動期間にチョークコイル7の電流が増加して、チョークコイル7から出力コンデンサ8aに負荷電流i2よりも大きな電流iLが供給されることで出力コンデンサ8aが充電されて出力電圧V2が上昇する。チョークコイル7に流れる電流iLが負荷電流よりも大きな一定値以上になると、スイッチングトランジスタ5aを一定期間オフさせる。スイッチングトランジスタ5aのオフによって、チョークコイル7に流れる電流iLが一定値よりも低くなる。その後も比較器25aの出力Vcoが第1の高いレベルで継続している場合には、再びチョークコイル7に流れる電流iLが一定値以上に達するまでスイッチングトランジスタ5aをオンさせる。これにより比較器25aの出力Vcoが第1の高いレベルで継続している期間に複数回スイッチングさせることができる。制御部30xは出力電圧V2を抵抗分圧した電圧Vnが第1の電圧VpHよりも高くなると、比較器出力Vcoが第2の低いレベルとなって駆動期間を終了して休止期間となる。このとき基準電圧は第2の電圧VpLとなる。休止期間はチョークコイル7からの電流iLが0になるので、出力コンデンサ8aから負荷電流i2により放電して、出力電圧V2が低下する。再び出力電圧V2を抵抗分圧した電圧Vnが第2の電圧VpLよりも低くなると、再び駆動期間を開始して、基準電圧は第1の電圧VpHとなって、スイッチングトランジスタ5aを複数回スイッチングさせる。この動作を繰り返すことにより、抵抗分圧した電圧Vnが第1の電圧VpHと第2の電圧VpLの間の値となるように、駆動期間と休止期間が制御されて、出力電圧V2を予め規定された目標電圧に制御する。
ここで、第1抵抗21と並列に接続する容量素子23は、第1抵抗21の抵抗値をR1、第2抵抗22の抵抗値をR2、スイッチングトランジスタ5aの最小スイッチング周波数をFminとしたときに、式(1)を満たす静電容量C1とする。
これにより、第1の実施形態と同様に、負荷電流i2が小さくなって最小スイッチング周波数Fminとなったときに、出力電圧の静的負荷変動を、第1の電圧と第2の電圧の差程度まで抑えることができる。
図8を参照して、第2の実施形態のスイッチング電源装置1bの出力電圧V2のリプル波形について説明する。図8(a)に負荷電流i2が大きい重負荷の場合、図8(b)に負荷電流i2が小さい軽負荷の場合の負荷電流i2、チョークコイル7の電流iL、比較器25aの出力Vco、出力電圧V2の波形を示す。容量素子23を接続することによって、出力電圧V2の電圧リプルが、第1の電圧と第2の電圧の差VpH−VpLの分圧比(R1+R2)/R2倍から、第1の電圧と第2の電圧の差VpH−VpL程度まで低減できている。
これは、容量素子23を第1抵抗21に接続することによって、第1抵抗21の電圧Vr1がほぼ一定値に安定化されるためである。これにより、比較器25aの反転入力端子の電圧Vnは、出力電圧V2から一定のVr1を引き算した値となるので、Vnの電圧リプルは出力電圧V2の電圧リプルに等しくなる。制御回路20bは、VnがVpLとVpHの間の値になるように駆動期間と休止期間を制御して、出力電圧V2を予め規定された目標電圧に制御する。そのため、Vnの電圧リプルが第1の電圧と第2の電圧の差VpH−VpLに等しくなって、出力電圧V2の電圧リプルの大きさもVpH−VpLとなる。
V2=Vn+Vr1となるため、出力電圧V2は、VpH+Vr1とVpL+Vr1の間の値に制御される。
t0において比較器25aの出力Vcoが第1の高いレベルになると、スイッチングトランジスタ5aがオンとなって、チョークコイル電流iLが増加する。iLが一定値よりも大きくなると、一定期間スイッチングトランジスタ5aがオフして、Vcoが第1の高いレベルが継続しているならば再びスイッチングトランジスタ5aがオンする。これにより、図8に示すように比較器25aの出力Vcoが第1の高いレベルのt0〜t1の期間に複数回スイッチングさせて、チョークコイル電流iLをほぼ一定値とすることができる。Vcoが第1の高いレベルの期間は、チョークコイル電流iLが負荷電流i2よりも大きいので、出力コンデンサ8aがiL−i2の電流で定電流充電されて、出力電圧V2は直線的に増加する。また、Vcoが第2の低いレベルの場合は、図8のt1〜t2の期間に示すようにチョークコイル電流iLは0となる。出力コンデンサ8aは負荷電流i2のみによって定電流放電させるので、出力電圧V2は直線的に減少する。
図8(a)の第2の実施形態の出力電圧V2は、図4(a)の第1の実施形態の出力電圧V2と比べて、V2がVpH+Vr1より大きくなる、またはV2がVpL+Vr1より小さくなることがほとんどなくなり、出力電圧V2の電圧リプルの大きさがヒステリシス幅VpH−VpLにより近い値に抑えられている。これは、t0において比較器25aの出力Vcoが第1の高いレベルになったときに、Vcoが第1の高いレベルの期間t0〜t1の長さに比べて十分に短い時間で、iLがi2より大きな一定の電流の電流値に達して、出力コンデンサ8aをiL−i2で定電流充電するために、V2が直線的に増加し、t1において比較器25aの出力Vcoが第2の低いレベルになったときに、Vcoが第2の低いレベルの期間t1〜t2の長さに比べて十分に短い時間で、iLが0となって、出力コンデンサ8aをi2で定電流放電するために、V2が直線的に減少するためである。
第1の実施形態の図4(a)ではVcoが第1の高いレベルの期間の前半t0〜t1はiL<i2、後半t1〜t2はiL>i2であって、出力コンデンサ8aの充電と放電が行われるため、t2においてVcoが第1の高いレベルの期間の終了時の8aの電圧は、8aの電圧の中央値となるので、V2が8aの電圧だけでは、V2がVpH+Vr1より大きくなって、Vcoを第2の低いレベルとすることができないので、ヒステリシス制御が正しく動作しない。そのため、出力電圧V2は出力コンデンサ8aの電圧と、出力コンデンサ8aの等価直列抵抗8bの電圧の合計であって、8bの電圧リプルは8aの電圧リプルと同等以上の大きさとすることで、ヒステリシス制御を正常に動作させることができる。そのため、出力コンデンサ8aに電解コンデンサなどの等価直列抵抗の大きなコンデンサを使用する。
一方、第2の実施形態のように比較器25aの出力Vcoが第1の高いレベルの期間t0〜t1に複数回スイッチングさせる場合には、出力コンデンサ8aの充電、放電によって、Vcoが第1の高いレベルの期間の終了時のt1における8aの電圧は、8aの電圧の最大値となり、Vcoが第2の低いレベルの期間の終了時のt2における8aの電圧は、8aの電圧の最小値となるので、等価直列抵抗8bの電圧リプルが無くてもV2をVpH+Vr1とVpL+Vr1の間に制御できて、ヒステリシス制御が正しく動作する。そのため、出力コンデンサ8aにセラミックコンデンサなどの等価直列抵抗の小さなコンデンサを使用することができる。等価直列抵抗の小さなコンデンサを使用できることは、スイッチング電源装置1bの出力電圧V2の動的負荷変動や、高周波ノイズの低減に効果がある。
図8(b)を参照して、第2の実施形態で軽負荷の場合の出力電圧V2の電圧リプルについて説明する。軽負荷の場合は、比較器25aの出力Vcoが第2の低いレベルの期間t4〜t5が長くなることで、スイッチング周波数が低くなり、iLの平均値がi2と同じ低い値となっている。第2の実施形態の図4(b)と同様に、V2は立上り期間が短く、立下り期間は低い負荷電流i2によって出力コンデンサ8aを長い時間をかけて定電流放電するために、直線的にV2が減少する。図8(b)は図4(b)とほぼ同じ波形であるために、実施例1について前述したのと同様に、図5(a)に示す比較器25aの反転出力端子電圧Vnの平均値が、第1抵抗21の端子間電圧Vr1の電圧リプルΔVr1と同じ程度、中央値より低下する。これにより、ΔVr1の(R1+R2)/R2倍の静的負荷変動ΔV2Lが生じるので、この静的負荷変動ΔV2Lを出力電圧V2の電圧リプルΔV2程度に抑えるためには、式(1)を満たす容量素子23を第1抵抗に並列に接続する必要がある。
以上説明したように、本発明の制御回路は、比較器25aの出力Vcoが第1レベル(ハイレベル)の期間にスイッチングトランジスタ5aを複数回スイッチングさせることが好ましい。これにより、スイッチングトランジスタ5aのオン・オフの周期が、比較器25aの出力Vcoのオン・オフの周期よりも十分に短いため、比較器25aの出力Vcoが第1のレベルになると直ちに出力電圧V2が上昇し、比較器25aの出力Vcoが第2のレベル(ローレベル)になると直ちに出力電圧V2が下降するので、出力電圧リプルを第1の電圧と第2の電圧の差程度に抑えることができる。
また、本発明の制御回路は、スイッチング電源装置1bに流れる電流が一定値以上になったときに、スイッチングトランジスタ5aを一定期間オフさせることが好ましい。これにより、比較器25aの出力Vcoが第1のレベル(ハイレベル)の期間にスイッチング電源装置1bに流れる電流が一定値以上になって、スイッチングトランジスタ5aを一定期間オフさせることを繰りかえすので、比較器25aの出力Vcoが第1のレベルの期間に複数回スイッチングさせることができる。そのため、比較器25aの出力Vcoが第1のレベルの期間に負荷電流よりも大きな一定の電流でスイッチング電源装置1bの出力コンデンサ8aを充電させることができるので、出力電圧V2が第1のレベルの期間の開始と同時に直線的に上昇する。比較器25aの出力Vcoが第2のレベル(ローレベル)の期間は、スイッチング電源装置1bの出力コンデンサ8aを負荷電流のみによって放電するので、出力電圧V2が第2のレベルの期間の開始と同時に直線的に下降する。これにより、出力電圧リプルを第1の電圧と第2の電圧の差程度に抑えることができる。
なお、スイッチング電源装置に流れる電流とは、そのスイッチング電源装置の構成により、種々の検出方法が考えられる。例えば、本実施例に示したスイッチング電源装置1bであれば、スイッチングトランジスタ5aや、チョークコイル7の電流を検出しても良い。また、絶縁型スイッチング電源装置であればトランスの巻線電流、共振コンデンサがあれば共振コンデンサの電流などを検出しても良い。
(実施形態3)
図9は、本発明に係わる第3の実施形態に係るスイッチング電源装置1cの構成を示す回路図である。図9に示すスイッチング電源装置1cは、一例として、一対の入力端子2a,2b(以下、特に区別しないときには「入力端子2」ともいう)、一対の出力端子3a,3b(以下、特に区別しないときには「出力端子3」ともいう)、主回路4c、制御回路20cを備え、入力端子2に入力される入力電圧(直流電圧)V1を出力電圧(直流電圧)V2に変換して出力端子3から出力すると共に、出力電圧V2を予め規定された目標電圧に制御する。スイッチング電源装置1cは、入力端子2に入力電圧V1、入力電流i1を入力して、出力端子3から出力電圧V2、負荷電流i2を出力する。
主回路4cは、スイッチングトランジスタ5a、スイッチングトランジスタ5aの寄生ダイオード5b、ダイオード6、共振インダクタ9、13、14、17、共振コンデンサ10、11、12、15、16、出力コンデンサ8a、出力コンデンサ8aの等価直列抵抗8bを備えている。スイッチング電源装置1cは、スイッチング電源の一例として共振コンバータの回路方式で構成されており、入力端子2から入力される入力電圧V1を出力電圧V2に変換して出力端子3に出力する。
制御回路20cは、スイッチング電源装置1cの出力電圧V2を分圧する第1抵抗21および第2抵抗22と、分圧された電圧Vnが第1の反転入力端子に入力され、第2の非反転入力端子に基準電圧Vpが入力される比較器25aと、比較器25aの出力信号Vcoに基づいてスイッチングトランジスタ5aを制御する制御部30yとを備え、基準電圧Vpは比較器25aの出力Vcoが第1の高いレベルの場合は第1の高い電圧VpHとなり、比較器25aの出力Vcoが第2の低いレベルの場合は第2の低い電圧VpLとなり、出力端子正極3aと比較器25aの第1の反転入力端子間に接続された第1抵抗21と、この第1抵抗21に並列に接続した容量素子23を備える。制御回路20cの共通グランドGは、出力端子の負極3bに接続する。Vn、Vp、Vcoの各信号の電圧は、共通グランドGを基準とした電圧とする。
また、基準電圧Vpが比較器25aの出力Vcoが第1の高いレベルの場合は第1の高い電圧VpHとなり、比較器25aの出力Vcoが第2の低いレベルの場合は第2の低い電圧VpLとなるために、第1の実施形態と同様にヒステリシスコンパレータを備える。このヒステリシスコンパレータの回路方式の一例として、第1の実施形態と同様に比較器25aと、比較器25aの出力端子と非反転入力端子間に接続する抵抗25bと、非反転入力端子と共通グランドG間に直列に接続する抵抗25cと定電圧源24を備える。
制御部30yは、一定の周波数で発振する発振器30fと、発振器30fの出力と比較器25aの出力Vcoに基づいてスイッチングトランジスタ5aを駆動する駆動部30eから構成される。
駆動部30eは、比較器25aの出力Vcoが第1の高いレベルとなったときに、一定の周波数で発振する発振器30fの出力に基づいて、スイッチングトランジスタ5aをオン、オフさせる。スイッチングトランジスタ5aの端子間電圧V5は、スイッチングトランジスタ5aのオフによって0Vから上昇する。スイッチングトランジスタ5aが完全にオフになってから共振コンデンサ11が充電されて端子間電圧V5が上昇し始めるので、スイッチングトランジスタ5aのターンオフ時のスイッチング損失を低減できる。その後、共振インダクタ9、13、14、17、共振コンデンサ10、11、12、15、16の共振によって、スイッチングトランジスタ5aが一定期間オフになったときに再び0Vに戻り、スイッチングトランジスタ5aのボディダイオード5bをオンさせる。このとき、スイッチングトランジスタ5aをオンすることによって、所謂ZVS(Zero Voltage Switching)とすることができ、スイッチングトランジスタ5aのターンオン時のスイッチング損失を低減できる。比較器25aの出力Vcoが第1の高いレベルが継続している場合は、スイッチングトランジスタ5aが一定期間オンした後、オフすることを繰りかえすので、比較器25aの出力Vcoが第1の高いレベルの期間に複数回スイッチングさせることができる。
次に、制御回路20cの動作について説明する。出力電圧V2を抵抗分圧した電圧Vnが第2の電圧VpLよりも低くなると、比較器25aの出力Vcoが第1の高いレベルとなり制御部30yがスイッチングトランジスタ5aの駆動を開始し、基準電圧Vpは第1の電圧VpHとなる。スイッチングトランジスタ5aが制御部30yによってオン、オフすることにより、ダイオード6から、一定のピーク値を持つ正弦半波の電流iDが流れる。iDの時間平均が負荷電流i2よりも大きいので、出力コンデンサ8aが充電されて出力電圧V2が上昇する。 制御部30yは出力電圧V2を抵抗分圧した電圧Vnが第1の電圧VpHよりも高くなると、比較器出力Vcoが第2の低いレベルとなって駆動期間を終了して休止期間となる。このとき基準電圧Vpは、第2の電圧VpLとなる。休止期間はダイオード6からの電流iDが0になるので、出力コンデンサ8aから負荷電流i2により放電して、出力電圧V2が低下する。再び出力電圧V2を抵抗分圧した電圧Vnが第2の電圧VpLよりも低くなると、再び駆動期間を開始して、基準電圧Vpは第1の電圧VpHとなって、スイッチングトランジスタ5aを複数回スイッチングさせる。この動作を繰り返すことにより、抵抗分圧した電圧Vnが第1の電圧VpHと第2の電圧VpLの間の値となるように、駆動期間と休止期間が制御されて、出力電圧V2を予め規定された目標電圧に制御する。
ここで、第1抵抗21と並列に接続する容量素子23は、第1抵抗21の抵抗値をR1、第2抵抗22の抵抗値をR2、スイッチングトランジスタ5aの最小スイッチング周波数をFminとしたときに、式(1)を満たす静電容量C1とする。
これにより、第1、第2の実施形態と同様に、負荷電流i2が小さくなって最小スイッチング周波数Fminとなったときに、出力電圧の静的負荷変動を、第1の電圧と第2の電圧の差程度まで抑えることができる。
図10を参照して、第3の実施形態のスイッチング電源装置1cの出力電圧V2のリプル波形について説明する。図10(a)に負荷電流i2が大きい重負荷の場合、図10(b)に負荷電流i2が小さい軽負荷の場合の負荷電流i2、ダイオード6の電流iD、比較器25aの出力Vco、出力電圧V2の波形を示す。容量素子23を接続することによって、出力電圧V2の電圧リプルが、第1の電圧と第2の電圧の差VpH−VpLの分圧比(R1+R2)/R2倍から、第1の電圧と第2の電圧の差VpH−VpL程度まで低減できている。
これは、容量素子23を第1抵抗21に接続することによって、第1抵抗21の電圧Vr1がほぼ一定値に安定化されるためである。これにより、比較器25aの反転入力端子の電圧Vnは、出力電圧V2から一定のVr1を引き算した値となるので、Vnの電圧リプルは出力電圧V2の電圧リプルに等しくなる。制御回路20cは、VnがVpLとVpHの間の値になるように駆動期間と休止期間を制御して、出力電圧V2を予め規定された目標電圧に制御する。そのため、Vnの電圧リプルが第1の電圧と第2の電圧の差VpH−VpLに等しくなって、出力電圧V2の電圧リプルの大きさもVpH−VpLとなる。V2=Vn+Vr1となるため、出力電圧V2は、VpH+Vr1とVpL+Vr1の間の値に制御される。
t0において比較器25aの出力Vcoが第1の高いレベルになると、スイッチングトランジスタ5aが制御部30yによりオン、オフして、ダイオード6に一定のピーク値を持つ正弦半波の電流iDが流れる。iDの時間平均が一定であって負荷電流i2よりも大きいので、t0〜t1の期間は出力コンデンサ8aが定電流充電されて出力電圧V2が直線的に上昇する。また、Vcoが第2の低いレベルのt1〜t2の期間は、図10に示すようにダイオード6の電流iDは0となる。出力コンデンサ8aは負荷電流i2のみによって定電流放電させるので、出力電圧V2は直線的に減少する。
図10(a)の第3の実施形態の出力電圧V2は、図8(a)の第2の実施形態の出力電圧V2と同様に、V2がVpH+Vr1より大きくなる、またはV2がVpL+Vr1より小さくなることがほとんどなく、出力電圧V2の電圧リプルの大きさがヒステリシス幅VpH−VpLに近い値に抑えられている。これは、比較器25aの出力Vcoがt0において第1の高いレベルになったときに、Vcoが第1の高いレベルの期間t0〜t1の長さに比べて十分に短い時間で、iDが時間平均値でi2より大きな一定の電流の電流値に達して、出力コンデンサ8aをiL−i2で定電流充電するために、V2が直線的に増加し、t1において比較器25aの出力Vcoが第2の低いレベルになったときに、Vcoが第2の低いレベルの期間t1〜t2の長さに比べて十分に短い時間で、iDが0となって、出力コンデンサ8aをi2で定電流放電するために、V2が直線的に減少するためである。
また、第3の実施形態は第2の実施形態と同様に、比較器25aの出力Vcoが第1の高いレベルの期間に複数回スイッチングさせる場合、出力コンデンサ8aの充電、放電によって、Vcoが第1の高いレベルの期間の終了時t1の出力コンデンサ8aの電圧は、出力コンデンサ8aの電圧の最大値となる。また、比較器25aの出力Vcoが第2の低いレベルの期間の終了時t2の出力コンデンサ8aの電圧は、出力コンデンサ8aの電圧の最小値となる。よって、出力電圧V2は、等価直列抵抗8bの電圧リプルが無くてもVpH+Vr1とVpL+Vr1の間に制御できて、ヒステリシス制御が正しく動作する。そのため、出力コンデンサ8aにセラミックコンデンサなどの等価直列抵抗の小さなコンデンサを使用することができる。等価直列抵抗の小さなコンデンサを使用できることは、スイッチング電源装置1cの出力電圧V2の動的負荷変動や、高周波ノイズの低減に効果がある。また、第3の実施形態では、スイッチングトランジスタ5aのスイッチング損失を抑えながらスイッチング周波数を上げることができるので、共振コンバータの主回路4cに使用される共振インダクタ9、13、14、17、共振コンデンサ10、11、12、15、16に蓄積するエネルギーを小さくすることができる。これらの共振インダクタ、共振コンデンサに蓄積するエネルギーが小さいほど、負荷電流i2が急変したときにダイオード6の電流iDの平均値を負荷電流i2に近い値に追随させることができるので、出力電圧の動的負荷変動を抑えることができる。これにより、出力電圧の動的負荷変動、静的負荷変動、出力電圧リプルを、第1の電圧と第2の電圧の差程度に抑えることができる。
図10(b)を参照して、第3の実施形態で軽負荷の場合の出力電圧V2の電圧リプルについて説明する。軽負荷の場合は、比較器25aの出力Vcoが第2の低いレベルの期間t4〜t5が長くなることで、スイッチング周波数が低くなっている。第1の実施形態の図4(b)、第2の実施形態の図8(b)と同様に、V2は立上り期間が短く、立下り期間は低い負荷電流i2によって出力コンデンサ8aを長い時間をかけて定電流放電するために、直線的にV2が減少する。図10(b)は図4(b)、図8(b)とほぼ同じ波形であるので、第1、第2の実施形態について前述したのと同様に、図5(a)に示す比較器25aの反転出力端子電圧Vnの平均値が、第1抵抗21の端子間電圧Vr1の電圧リプルΔVr1と同じ程度、中央値より低下する。これにより、ΔVr1の(R1+R2)/R2倍の静的負荷変動ΔV2Lが生じるので、この静的負荷変動ΔV2Lを出力電圧V2の電圧リプルΔV2程度に抑えるためには、式(1)を満たす容量素子23を第1抵抗21に並列に接続する必要がある。
以上説明したように、本発明の制御回路20cは、スイッチング電源装置1cの主回路4cが共振回路を備える共振コンバータである。これにより、スイッチング損失を抑えながらスイッチング周波数を上げることができるので、共振コンバータに使用されるインダクタ9、13、14、17やコンデンサ10、11、12、15、16に蓄積するエネルギーを小さくすることができる。そのため、出力電圧V2の動的負荷変動、静的負荷変動、出力電圧リプルを、第1の電圧と第2の電圧の差程度に抑えることができる。
(実施形態4)
本発明に係わる第4の実施形態として、スイッチング電源装置1dの構成について図面を参照して説明する。図11に示すスイッチング電源装置1dは、図9に示す第3の実施形態の構成に、起動時に容量素子23を充電する充電回路40を追加したものである。第1、第2の実施形態にも同様の充電回路40を追加してもよい。第3の実施形態を例に説明すると、容量素子23は、式(1)を満たす静電容量の素子を第1抵抗21に並列に接続するため、図9に示すスイッチング電源装置1cの起動時に第1抵抗21の端子間電圧Vr1が起動完了後の安定したVr1の電圧よりも低い期間が長く続く。比較器25aの反転入力端子電圧Vnは、基準電圧Vpと同じ値になるように出力電圧V2が制御されるため、V2=Vp+Vr1に制御されるので、出力電圧V2も予め規定された目標電圧よりも低い期間が長く続く。出力電圧V2の予め規定された目標電圧は、Vpの(R1+R2)/R2倍であって、このときのVr1はVpのR1/R2倍である。Vr1が起動時の0VからVp×R1/R2の電圧まで達するために、出力端子正極3aから容量素子23、第2抵抗22、共通グランドGを通る経路で、容量素子23が充電される。制御回路の損失を考慮すると、第1抵抗21、第2抵抗22の抵抗値R1、R2は小さな値(例えば1kΩ以下)とすることができない。したがって容量素子23の充電電流は小さく、式(1)に示す容量素子23の静電容量は大きいので、Vr1が起動時の0VからVp×R1/R2の電圧まで達するまでの期間が長くなる。
図11に示す充電回路40は、出力電圧V2を検出して、出力電圧V2も予め規定された目標電圧よりも低い起動期間のみ、比較器25aの反転入力端子と共通グランドGを短絡する。したがって、起動期間は出力端子正極3aから容量素子23、充電回路40を通る経路で、容量素子23が大きな充電電流で充電される。これにより、式(1)に示す静電容量の容量素子23を第1抵抗21に並列に接続した場合に、出力電圧V2が0Vから予め規定された目標電圧に達するまでの起動期間を短くすることができる。
図12に、基準電圧Vpを、比較器の出力Vcoが第1の高いレベルVcoHの場合は第1の高い電圧VpHとし、比較器の出力Vcoが第2の低いレベルVcoLの場合は第2の低い電圧VpLとする、所謂ヒステリシスコンパレータの実施形態を示す。このヒステリシスコンパレータの回路方式の第1の具体例を図12(a)に、第2の具体例を図12(b)に示す。ヒステリシスコンパレータの回路方式の第1の具体例は、比較器25aと、比較器25aの出力端子と非反転入力端子間に接続する抵抗値Rbの抵抗25bと、非反転入力端子と共通グランドG間に直列に接続する抵抗値Rcの抵抗25cと電圧V24の定電圧源24を備える。比較器25aの出力Vcoが第1の高いレベルVcoHの場合の基準電圧Vpは以下の式(20)に示すVpHとなる。
Figure 0006540078
比較器の出力Vcoが第2の低いレベルVcoLの場合の基準電圧Vpは以下の式(21)に示すVpLとなる。
Figure 0006540078
第1の電圧と第2の電圧の差VpH−VpLを、以下の式(22)に示す。
Figure 0006540078
一例として、比較器25aの出力Vcoが比較器25aの電源電圧に等しいVcoH=5Vまたは、VcoL=0Vであって、V24=1.5Vのときに、抵抗25cの抵抗値Rcを抵抗25bの抵抗値Rbよりも十分に小さくして、Rc/(Rb+Rc)=0.02とした場合、VpH=1.57V、VpL=1.47V、VpH−VpL=0.1Vとなる。
比較器25aの出力Vcoが第1の高いレベルVcoHの期間は、比較器25aの反転入力端子電圧Vnを高いVpHと比較してVcoをVcoHからVcoLに変えるかどうかを判定し、比較器25aの出力Vcoが第2の低いレベルVcoLの期間は、比較器25aの反転入力端子電圧Vnを低いVpLと比較してVcoをVcoLからVcoHに変えるかどうかを判定するので、VnがVpHとVpLの中間の値のときは、比較器25aの出力Vcoが変化せず、第1の高いレベルVcoHまたは第2の低いレベルVcoLに維持される。
図12(b)に示す第2の具体例は、所謂、窓比較器であって、第1の具体例のヒステリシスコンパレータと同等の機能を実現することができる。第2の具体例は、比較器25gと、比較器25hと、電圧VpHの定電圧源24bと、定電圧源24bを分圧する抵抗25jと、抵抗25kと、SRフリップフロップ25fを備える。 窓比較器への入力信号Vnは、比較器25gの非反転入力端子と比較器25hの反転入力端子に入力され、定電圧源24bの電圧VpHは、比較器25gの反転入力端子に入力され、定電圧源24bの電圧VpHを抵抗25jと抵抗25kにより分圧した電圧VpLは、比較器25hの非反転入力端子に入力される。比較器25hの出力がハイレベルになることによりSRフリップフロップ25fはセットされて、SRフリップフロップ25fの出力Vcoは第1の高いレベルVcoHとなり、比較器25gの出力がハイレベルになることによりSRフリップフロップ25fはリセットされて、SRフリップフロップ25fの出力Vcoは第1の低いレベルVcoLとなる。これにより、SRフリップフロップ25fの出力Vcoが第1の高いレベルVcoHの期間は、窓比較器への入力信号Vnを高いVpHと比較してVcoをVcoHからVcoLに変えるかどうかを判定し、SRフリップフロップ25fの出力Vcoが第2の低いレベルVcoLの期間は、窓比較器への入力信号Vnを低いVpLと比較してVcoをVcoLからVcoHに変えるかどうかを判定するので、VnがVpHとVpLの中間の値のときは、Vcoが変化せず、第1の高いレベルVcoHまたは第2の低いレベルVcoLに維持される。
したがって、図12(b)に示す窓比較器は、図12(a)に示すヒステリシスコンパレータと同等の入力信号Vnと出力信号Vcoの機能を実現することができる。
以上説明した、本発明の実施形態に係わるヒステリシスコンパレータおよび窓比較器は例えば、同等の機能を集積回路に内蔵することもできるので、上記実施の形態の説明に限定されない。
以上、本発明の一実施形態の制御回路およびスイッチング電源装置について説明したが、上記実施の形態の説明に限定されず種々の変形実施が可能である。
例えば、スイッチング電源装置は、バックコンバータを例示して説明したが、これに限らず、フォワードコンバータ、プッシュプルコンバータ等、各種スイッチング電源装置に適用することができる。
1・・・スイッチング電源装置
2・・・入力端子
3・・・出力端子
4・・・スイッチング電源装置の主回路
5・・・スイッチングトランジスタ
6・・・ダイオード
7・・・チョークコイル
8・・・出力コンデンサ
9、13、14、17・・・共振インダクタ
10、11、12、15、16・・・共振コンデンサ
20・・・スイッチング電源装置の制御回路
21・・・第1抵抗
22・・・第2抵抗
23・・・容量素子
24・・・定電圧源
25・・・ヒステリシスコンパレータ
30・・・制御部
40・・・充電回路

Claims (6)

  1. スイッチング電源装置のスイッチングトランジスタを制御する制御回路であって、
    前記スイッチング電源装置の出力電圧を分圧する第1抵抗および第2抵抗と、
    前記第1抵抗および第2抵抗により分圧された電圧が第1の入力端子に入力され、基準電圧が第2の入力端子に入力される比較器と、
    前記比較器の出力信号に基づいて前記スイッチングトランジスタを制御する制御部とを備え、
    前記基準電圧は、前記比較器の出力が第1のレベルの場合は第1の電圧となり、前記比較器の出力が第2のレベルの場合は第2の電圧となり、
    前記第1抵抗は、前記スイッチング電源装置の出力端子正極と前記比較器の前記第1の入力端子間に接続され、
    前記第1抵抗と並列に接続した容量素子を備え、
    前記第1抵抗の抵抗値をR1、前記第2抵抗の抵抗値をR2、前記スイッチングトランジスタの最小スイッチング周波数をFmin、前記容量素子の静電容量をC1とし、かつR1>>R2としたとき
    以下の(1)式を満たすことを特徴とする制御回路。
    Figure 0006540078
  2. 前記制御部は、前記比較器の出力が第1のレベルの期間に前記スイッチングトランジスタを複数回スイッチングさせることを特徴とする請求項1に記載の制御回路。
  3. 前記制御部は、前記比較器の出力が第1のレベルの期間に前記スイッチングトランジスタを複数回スイッチングさせることを特徴とする請求項1に記載の制御回路。
  4. 前記スイッチング電源装置が共振コンバータであることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の制御回路
  5. 前記スイッチング電源装置の起動時に前記容量素子を充電する充電回路を備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の制御回路。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の制御回路を備えることを特徴とするスイッチング電源装置。
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