JP2010004584A - スイッチング電源回路 - Google Patents

スイッチング電源回路 Download PDF

Info

Publication number
JP2010004584A
JP2010004584A JP2008158576A JP2008158576A JP2010004584A JP 2010004584 A JP2010004584 A JP 2010004584A JP 2008158576 A JP2008158576 A JP 2008158576A JP 2008158576 A JP2008158576 A JP 2008158576A JP 2010004584 A JP2010004584 A JP 2010004584A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
power supply
supply circuit
switching power
value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008158576A
Other languages
English (en)
Inventor
Seishi Tsukimoto
誠士 月元
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Marelli Corp
Original Assignee
Calsonic Kansei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Calsonic Kansei Corp filed Critical Calsonic Kansei Corp
Priority to JP2008158576A priority Critical patent/JP2010004584A/ja
Publication of JP2010004584A publication Critical patent/JP2010004584A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】 リセット起動不良を生じさせることなく、オーバーシュートを抑制することができるスイッチング電源回路を提供すること。
【解決手段】 スイッチング電源回路1の出力である出力電圧Voの分圧と基準電圧との誤差増幅器5による比較に基づいて、スイッチ素子22を駆動制御して所定電圧値の出力を行うスイッチング電源回路1において、誤差増幅器5は、出力電圧の分圧を起動時に定常作動時の分圧より大きい値にし、その後に徐々に定常作動時の分圧へ小さくなるように、分圧比を変更する分圧比変更部511を備えた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、スイッチング電源回路の技術分野に属する。
従来では、電源オン時に出力電圧を徐々に立ち上げるソフトスタート回路を具備するようにし、電源をなだらかに立ち上げることにより、電源起動時に電源回路の出力電圧のオーバーシュートを抑制している(例えば、特許文献1参照。)。
特開2001−128445号公報(第2−10頁、全図)
しかしながら、従来のスイッチング電源回路にあっては、ソフトスタート時間を長くすることによりオーバーシュートを抑制できるが、電源の起動に時間がかかることは、マイコンやCPUのリセット起動不良の原因となり好ましくないものであった。
本発明は、上記問題点に着目してなされたもので、その目的とするところは、リセット起動不良を生じさせることなく、オーバーシュートを抑制することができるスイッチング電源回路を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明では、電源回路出力である出力電圧を所定の分圧比で分圧し、前記分圧と基準電圧との誤差増幅器による比較に基づいて、スイッチ素子を駆動制御して所定電圧値の出力を行うスイッチング電源回路において、前記誤差増幅器は、出力電圧の分圧を起動時に定常作動時の分圧より大きい値にし、その後に徐々に定常作動時の分圧へ小さくなるように、前記分圧比を変更する分圧比変更手段を備えた、ことを特徴とする。
よって、本発明にあっては、リセット起動不良を生じさせることなく、オーバーシュートを抑制することができる。
以下、本発明のスイッチング電源回路を実現する実施の形態を、請求項1,2,3に係る発明に対応する実施例1と、請求項1,2,3,4に係る発明に対応する実施例2と、請求項1,5に係る発明に対応する実施例3と、請求項1,6に係る発明に対応する実施例4とに基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
図1は実施例1のスイッチング電源回路の構成を示す図である。
実施例1のスイッチング電源回路1は、電力変換部2と制御部3を備える。そして、入力電圧Vinにより作動し、所定値電圧を出力電圧Voとして出力する。さらに、この出力値は、誤差増幅器5で検出する基準電圧との差に基づいて駆動回路4で制御されるため、安定した出力が行われる。
電力変換部2は、トランス21、スイッチ素子22、コンデンサC1を備えている。
トランス21は、入力電圧Vinを巻線比で電圧変換する。
スイッチ素子22は、ゲート信号の駆動によりトランス21の入力側のコイルの電流のオンオフを切替える。
制御部3は、駆動回路4と誤差増幅器5を備える。
駆動回路4は、誤差増幅器5からの入力に基づいて、スイッチ素子22のゲートを駆動する。具体的には、例えばPWM方式による駆動である。
誤差増幅器5は、出力電圧Voと基準電圧値を比較して、比較結果を増幅して駆動回路4へ出力する。
図2は実施例1のスイッチング電源回路の誤差増幅器5の原理構成を示す図である。
実施例1における誤差増幅器5は、電圧検出部51と比較部52、基準電圧部53を備えている。
電圧検出部51は、スイッチング電源回路1の出力電圧Voに応じた分圧した電圧を比較部52へ出力する。実施例1では、起動時にこの分圧出力の分圧比を変化させる。電圧検出部51は、さらに詳細には、分圧比変更部511、抵抗R1、抵抗R2を備えている。
分圧比変更部511は、抵抗R1,抵抗R2により出力電圧Voが分圧されて比較部52に入力される分圧比を起動時に変更する。この変更は、分圧比R2/(R1//Z1+R2)[但し、Z1は分圧比変更部511のインピーダンス]が電源起動時は大きい値を取り、その後所定変化で徐々に値を小さくする。
比較部52は、基準電圧部53からの基準電圧Vrefと、電圧検出部
51からの出力を比較増幅して駆動回路4へ出力する。
図3は実施例1のスイッチング電源回路の誤差増幅器5の具体的構成を示す図である。
分圧比変更部511は、具体例としては、電圧検出部51の抵抗R1と並列に、ダイオードD1、コンデンサC2、抵抗R3を直列に設ける。ダイオードD1は、上流側をアノードとし、コンデンサC2側をカソードとする。さらに、ダイオードD1と並列にダイオードD2を設ける。ダイオードD2がダイオードD1とは反対に、上流側をカソードとし、コンデンサC2側をアノードとする。
作用を説明する。
[起動時のオーバーシュート抑制作用]
図4は実施例1のスイッチング電源回路の図2の原理構成の動作を説明する誤差増幅器5の電圧検出部51の分圧比R2/(R1//Z1+R2)と出力電圧Voのタイムチャートである。
図5は分圧比が一定であるためオーバーシュートが生じる状態の出力電圧Voのタイムチャートである。
分圧比変更部511は、誤差増幅器5を構成する電圧検出部51に設けられ、電源起動時に、電圧検出部51の出力値Verrを出力電圧Voが低くなる向きにシフトさせるよう分圧比R2/(R1//Z1+R2)を大きくする。
もし、分圧比変更部511がない場合、抵抗R1,R2による分圧は一定となるため、電源起動時には、図5(b)に示すようにオーバーシュートによる過電圧を生じることになる。
実施例1では、分圧比変更部511により電源起動時に、電圧検出部51の出力が定常値より大きい初期値となり、その後、徐々に小さくなり定常値へ落ち着くようにする(図4(a)参照)。これにより電源起動時の出力電圧値が低い電圧になるため、起動時の出力電圧オーバーシュートが定常出力電圧を超えないようにし、過電圧の発生を防ぐ(図4(b)参照)。
さらに、図3の具体的な構成を参照して説明する。
図3の分圧比変更部511において、電源起動の瞬間は、コンデンサC2の両端電圧が0vなので、比較部52に入力される電圧Verrは次の式に示すようになる。
(数1)
Vo・R2/(R1//R3+R2)
但し、数1では、ダイオードD1,D2の順方向電圧を無視した。
そして、起動後、コンデンサC2が徐々に充電されて、電圧Verrは徐々に低下する。コンデンサC2の充電完了後の定常状態では、電圧Verrは、次の式のようになる。
(数2)
Vo・R2/(R1+R2)
この特性変化により、電源起動時に、電圧検出部51の出力が定常常置の値より大きい初期値となり、その後、徐々に小さくなり定常値へ落ち着くようにする。
一方、電源起動後に定常動作中は、電圧Voの変動幅は、微小である。通常この変動幅は、ダイオードD1,D2の順方向電圧降下より小さいため、電源の定常動作中は、コンデンサC2、抵抗R3による分圧比変更部511の影響はない。
ここで、もしダイオードD1,D2がない状態で、Verr/Voの伝達関数を考えると、次の式となる。
(数3)
Verr/Vo=R2/(R1+R2)・(1+sC(R+R1)/(1+sC(R+R1//R2))
数式3の状態では、制御系に進み補償が追加されてしまうため、帰還制御系の安定性を損なう可能性がある。本実施例1では、ダイオードD1,D2を設けることにより、制御系への影響をなくしながら起動特性を改善している。
(試験による確認)
図6は実施例1のスイッチング電源回路の試験用回路の構成を示す図である。図7は図6の回路構成における分圧比(Verr/Vo)、コンデンサC2のチャージ電圧、電圧Verr、出力電圧Voの起動後の特性を示すタイムチャートである。図8は実施例1の分圧比変更部がない状態の試験用回路の構成を示す図である。図9は図8の回路構成における分圧比(Verr/Vo)、電圧Verr、出力電圧Voの起動後の特性を示すタイムチャートである。
図6に示す回路構成では、駆動回路4として、PWM駆動回路41を設ける。PWM駆動回路41は、誤差増幅器5の一部を備えているものとする。またPWM駆動回路41は、作動用の電源として、電源V1を備え、スイッチ素子22への通電量の検出系として、抵抗R4、制御部3の補償と、動作周波数その他の設定のために抵抗R5,R6,R7、コンデンサC4,C5を備える。
また、整流用にダイオードD3を設け、出力平滑用にコンデンサC6を、本電源回路の負荷として抵抗R8を設ける。
分圧比変更部511を備えない図8の回路構成では、固定の分圧比(図9(a)参照)でスイッチング電源回路1の出力電圧が起動時に徐々に立上がると、スイッチ素子のオン時間が長くなり、電圧Voの上昇が大きく、オーバーシュートする(図9(c)参照)。
分圧比変更部511を備えた図6の回路構成では、スイッチ素子のオン時間が長くなりすぎないように、分圧比を変えて、起動時に分圧比を大きくし、検出電圧部の出力Verrをスイッチング電源回路の出力電圧Voより早く上げてしまい。電圧Voの上昇速度を下げるので、オーバーシュートが発生しない(図7参照)。
さらに付け加えて説明する。
図10はソフトスタート回路を備えた従来のスイッチング電源回路の動作波形を示す図である。図11は入力電圧Vinが高い場合の従来のスイッチング電源回路の動作波形を示す図である。
スイッチング電源の出力電圧は、メインスイッチのオン時比率により決まる。例えば、従来公報(特開2001−128445)に記載のフォワード型の場合、出力電圧Voは、Vin・n・Dで決まる。ここでDはオン時比率であり、オン時間/1周期で表せる。nはトランス巻線比である。
パルス幅変調回路は、PWMコンパレータと誤差増幅器と基準電圧からなる。出力電圧は誤差増幅器に入力され、基準電圧と比較され、比較結果と発振器からの三角波とを比較して、制御パルスが得られる(図10(d)参照)。
この従来のスイッチング電源回路におけるソフトスタート回路は、電源起動後徐々に電圧が低下する電圧源(図10(a)参照)とコンパレータからなる。発振回路からの三角波と、起動後徐々に低下する電圧(図10(a)参照)とを比較することで、徐々にパルス幅が広がるパルス列(図10(c)参照)を発生する。
メインスイッチの駆動パルスは、パルス幅変調回路とソフトスタート回路からの出力パルスのAND演算したものになるので、電源起動時は、両信号のパルス幅の狭いソフトスタート信号が有効となり、結果、オン時間が徐々に大きくなる駆動パルス(図10(e)参照)を得る。この駆動パルスによりメインスイッチを駆動するので、電源出力電圧は徐々に大きくなる。よって、出力電圧をゆっくり立ち上げることができ、起動時にオーバーシュートが抑制される。
図11に示すように、従来のスイッチング電源回路において、徐々に電圧が低下する速度が速い場合には(図11(a)参照)、電源起動時のオンパルスの絞込みが不十分になり出力電圧のオーバーシュートが発生する場合がある(図11(g´)参照)。
特に入出力電圧差が大きい場合の定常オン比率が小さい回路構成では、オン時比率による出力電圧の制御範囲も小さくなるために、パルス幅を徐々に広げることが難しいので、大きなオーバーシュートが発生しやすい。ソフトスタート時間を十分に長くとるとオーバーシュートを抑えられるが、電源の起動に時間がかかり負荷となる回路のリセット起動不良の原因になる。
実施例1のスイッチング電源回路では、電源の起動時間が十分に短いためリセットに影響することがなく、また、入力電圧の大きさに影響されずにオーバーシュートを抑制する。
次に、効果を説明する。
実施例1のスイッチング電源回路にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
(1)スイッチング電源回路1の出力である出力電圧Voを所定の分圧比で分圧し、分圧と基準電圧との誤差増幅器5による比較に基づいて、スイッチ素子22を駆動制御して所定電圧値の出力を行うスイッチング電源回路1において、誤差増幅器5は、出力電圧の分圧を起動時に定常作動時の分圧より大きい値にし、その後に徐々に定常作動時の分圧へ小さくなるように、分圧比を変更する分圧比変更部511を備えたため、電源起動時の電源回路の出力電圧値が低い電圧になり、リセット起動不良を生じさせることなく、オーバーシュートを抑制することができる。
(2)上記(1)において、分圧比変更部511は、出力電圧Voを分圧する分圧比を変更するよう分圧上流側に並列して接続される抵抗R3と、起動時から徐々に抵抗の印加電圧を減少させるコンデンサC2を備えたため、抵抗R3が分圧上流側に並列に接続されると、上流側は抵抗が小さくなり、分圧比が変更される。そして、この分圧比がコンデンサC2への電荷充電に従って、定常値へ徐々に変化する、この動作により、出力電圧の分圧を起動時に定常作動時の分圧より大きい値にし、その後に徐々に定常作動時の分圧へ小さくなるようにし、リセット起動不良を生じさせることなく、オーバーシュートを抑制することができる。
(3)上記(2)において、分圧比変更部511は、出力電圧Voの定常作動時では、抵抗R3及びコンデンサC2が回路動作に寄与しないように、お互いが逆向きで並列に接続されたダイオードD1,D2を備えたため、ダイオードD1,D2は、出力電圧Voが変動の場合のみ電流を流すので、出力電圧Voが所定の値で安定すると電流を流さなくなり、回路動作に寄与しないようにし、帰還制御系への影響をなくしつつ、リセット起動不良を生じさせることなく、オーバーシュートを抑制することができる。
実施例2のスイッチング電源回路は、分圧比変更部511のコンデンサC2の放電を行うダイオードを設けた例である。
構成を説明する。
図12は実施例2のスイッチング電源回路の誤差増幅器5の具体的構成を示す図である。
実施例2の分圧比変更部512は、コンデンサC2の放電用として、アノードをグランドに接地し、カソードをコンデンサC2の下流、つまりコンデンサC2と抵抗R3との間に接続したダイオードD3を設ける。
その他構成は、実施例1と同様であるので説明を省略する。
作用を説明する。
[オーバーシュートの抑制作用]
実施例2のスイッチング電源回路1では、電源が停止して電圧Voが低下する際、コンデンサC2の充電された電荷をダイオードD3を通して素早く放電を行う。そのため、入力電源の瞬断や瞬低が生じる場合でも、直列構成されたコンデンサC2及び抵抗R3のオーバーシュート抑制が作用し、オーバーシュートによる過電圧のない電源起動が実現する。
効果を説明する。実施例2のスイッチング電源回路にあっては、上記(1),(2),(3)に加えて、以下の効果を有する。
(4)上記(3)において、分圧比変更部512は、コンデンサC2の放電を行うために一方をグランドに接続したダイオードD3を接続したため、入力電源の瞬断や瞬低が生じる場合でもオーバーシュートの抑制を行うことができる。
その他作用効果は実施例1と同様であるので説明を省略する。
実施例3のスイッチング電源回路は、電圧検出部で分圧を行う上流側部分が起動時に抵抗値を変化させる例である。
構成を説明する。
図13は実施例3のスイッチング電源回路の誤差増幅器5の構成を示す図である。
実施例3の電圧検出部54は、第1設定部541と第2設定部542を、スイッチング電源回路1の出力電圧とグランドの間に直列に接続する。
第1設定部541及び第2設定部542は、その抵抗値により、出力電圧Voを分圧し、分圧値を比較部52へ出力する。ここで、第1設定部541の定常状態の抵抗値をR1oとし、第2設定部542の定常状態の抵抗値をR2oとする。
そして第1設定部541は、電源起動時のみ、その抵抗値を定常値R1oより小さくし、起動後に徐々に大きくして、定常値R1oへ変化させる。
その他構成は実施例1と同様であるので説明を省略する。
作用を説明する。
[オーバーシュートの抑制作用]
実施例3の電圧検出部54では、電源起動時に第1設定部541が抵抗値を定常値R1oより小さくするため、電源起動時に電圧検出部54の出力が定常値より大きい初期値となり、その後、徐々に小さくなり定常値へ落ち着くようにする。これにより電源起動時の出力電圧値が低い電圧になるため、起動時の出力電圧オーバーシュートが発生せず定常出力電圧を超えない。よって、過電圧の発生を防ぐ。
効果を説明する。実施例3のスイッチング電源回路にあっては、上記(1)に加えて、次の効果を有する。
(5)上記(1)において、誤差増幅器5は、スイッチング電源回路1の出力電圧Voを抵抗値で分圧する上流側の第1設定部541及び下流側の第2設定部542と、所定の基準電圧を出力する基準電圧部53と、分圧と基準電圧を比較する比較部52を備え、上流側の第1設定部541は、抵抗値を起動時に小さい値にし、その後に徐々に大きい値に変化させるため、電源起動時の電源回路の出力電圧値が低い電圧になり、リセット起動不良を生じさせることなく、オーバーシュートを抑制することができる。
実施例4のスイッチング電源回路は、電圧検出部で分圧を行う下流側部分が起動時に抵抗値を変化させる例である。
構成を説明する。
図14は実施例4のスイッチング電源回路の誤差増幅器5の構成を示す図である。
実施例4の電圧検出部55は、第1設定部551と第2設定部552を、スイッチング電源回路1の出力電圧とグランドの間に直列に接続する。
第1設定部551及び第2設定部552は、その抵抗値により、出力電圧Voを分圧し、分圧値を比較部52へ出力する。ここで、第1設定部551の定常状態の抵抗値をR1oとし、第2設定部552の定常状態の抵抗値をR2oとする。
そして第2設定部552は、電源起動時のみ、その抵抗値を定常値R2oより大きくし、起動後に徐々に小さくして、定常値R2oへ変化させる。
その他構成は実施例1と同様であるので説明を省略する。
作用を説明する。
[オーバーシュートの抑制作用]
実施例4の電圧検出部55では、電源起動時に第2設定部552が抵抗値を定常値R2oより大きくするため、電源起動時に電圧検出部55の出力が定常値より大きい初期値となり、その後、徐々に小さくなり定常値へ落ち着くようにする。これにより電源起動時の出力電圧値が低い電圧になるため、起動時の出力電圧オーバーシュートが発生せず定常出力電圧を超えない。よって、過電圧の発生を防ぐ。
効果を説明する。実施例4のスイッチング電源回路にあっては、上記(1)に加えて、次の効果を有する。
(6)上記(1)に加えて、誤差増幅器5は、スイッチング電源回路1の出力電圧を抵抗値で分圧する上流側の第1設定部551及び下流側の第2設定部552と、所定の基準電圧を出力する基準電圧部53と、分圧と基準電圧を比較する比較部52を備え、下流側の前記第2設定部は、抵抗値を起動時に大きい値にし、その後に徐々に小さい値に変化させるため、電源起動時の電源回路の出力電圧値が低い電圧になり、リセット起動不良を生じさせることなく、オーバーシュートを抑制することができる。
以上、本発明のスイッチング電源回路を実施例1〜実施例4に基づき説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
実施例1のスイッチング電源回路の構成を示す図である。 実施例1のスイッチング電源回路の誤差増幅器の原理構成を示す図である。 実施例1のスイッチング電源回路の誤差増幅器の具体的構成を示す図である。 実施例1のスイッチング電源回路の図2の原理構成の動作を説明する誤差増幅器の電圧検出部の分圧比R2/(R1//Z1+R2)と出力電圧Voのタイムチャートである。 分圧比が一定であるためオーバーシュートが生じる状態の出力電圧Voのタイムチャートである。 実施例1のスイッチング電源回路の試験用回路の構成を示す図である。 図6の回路構成における分圧比(Verr/Vo)、コンデンサC2のチャージ電圧、電圧Verr、出力電圧Voの起動後の特性を示すタイムチャートである。 実施例1の分圧比変更部がない状態の試験用回路の構成を示す図である。 図8の回路構成における分圧比(Verr/Vo)、電圧Verr、出力電圧Voの起動後の特性を示すタイムチャートである。 ソフトスタート回路を備えた従来のスイッチング電源回路の動作波形を示す図である。 入力電圧Vinが高い場合の従来のスイッチング電源回路の動作波形を示す図である。 実施例2のスイッチング電源回路の誤差増幅器の具体的構成を示す図である。 実施例3のスイッチング電源回路の誤差増幅器の構成を示す図である。 実施例4のスイッチング電源回路の誤差増幅器の構成を示す図である。
符号の説明
1 スイッチング電源回路
2 電力変換部
21 トランス
22 スイッチ素子
3 制御部
4 駆動回路
41 PWM駆動回路
5 誤差増幅器
51 電圧検出部
511 分圧比変更部
512 分圧比変更部
52 比較部
53 基準電圧部
54 電圧検出部
541 設定部
542 設定部
55 電圧検出部
551 設定部
552 設定部
R1〜R8 抵抗
C1〜C6 コンデンサ
D1〜D4 ダイオード
V1 電源

Claims (6)

  1. 電源回路出力である出力電圧を所定の分圧比で分圧し、前記分圧と基準電圧との誤差増幅器による比較に基づいて、スイッチ素子を駆動制御して所定電圧値の出力を行うスイッチング電源回路において、
    前記誤差増幅器は、出力電圧の分圧を起動時に定常作動時の分圧より大きい値にし、その後に徐々に定常作動時の分圧へ小さくなるように、前記分圧比を変更する分圧比変更手段を備えた、
    ことを特徴とするスイッチング電源回路。
  2. 請求項1に記載のスイッチング電源回路において、
    前記分圧比変更手段は、
    出力電圧を分圧する分圧比を変更するよう分圧上流側に並列して接続される抵抗と、
    起動時から徐々に前記抵抗の印加電圧を減少させるコンデンサと、
    を備えたことを特徴とするスイッチング電源回路。
  3. 請求項2に記載のスイッチング電源回路において、
    前記分圧比変更手段は、
    前記出力電圧の定常作動時では、前記抵抗及び前記コンデンサが回路動作に寄与しないように、お互いが逆向きで並列に接続されたダイオードを備えた、
    ことを特徴とするスイッチング電源回路。
  4. 請求項3に記載のスイッチング電源回路において、
    前記分圧比変更手段は、
    前記コンデンサの放電を行うために一方をグランドに接続したダイオードを接続した、
    ことを特徴とするスイッチング電源回路。
  5. 請求項1に記載のスイッチング電源回路において、
    前記誤差増幅器は、
    前記スイッチング電源回路の出力電圧を抵抗値で分圧する上流側の第1設定部及び下流側の第2設定部と、
    所定の基準電圧を出力する基準電圧部と、
    前記分圧と前記基準電圧を比較する比較部と、
    を備え、
    前記分圧比変更手段は、上流側の前記第1設定部の抵抗値を起動時に小さい値にし、その後に徐々に大きい値に変化させる、
    ことを特徴とするスイッチング電源回路。
  6. 請求項1に記載のスイッチング電源回路において、
    前記誤差増幅器は、
    前記スイッチング電源回路の出力電圧を抵抗値で分圧する上流側の第1設定部及び下流側の第2設定部と、
    所定の基準電圧を出力する基準電圧部と、
    前記分圧と前記基準電圧を比較する比較部と、
    を備え、
    前記分圧比変更手段は、下流側の前記第2設定部の抵抗値を起動時に大きい値にし、その後に徐々に小さい値に変化させる、
    ことを特徴とするスイッチング電源回路。
JP2008158576A 2008-06-18 2008-06-18 スイッチング電源回路 Pending JP2010004584A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008158576A JP2010004584A (ja) 2008-06-18 2008-06-18 スイッチング電源回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008158576A JP2010004584A (ja) 2008-06-18 2008-06-18 スイッチング電源回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010004584A true JP2010004584A (ja) 2010-01-07

Family

ID=41585820

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008158576A Pending JP2010004584A (ja) 2008-06-18 2008-06-18 スイッチング電源回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010004584A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013038583A1 (ja) * 2011-09-14 2013-03-21 パナソニック株式会社 半導体装置およびそれを備えた電源システム
JP2016152727A (ja) * 2015-02-18 2016-08-22 Tdk株式会社 制御回路およびスイッチング電源装置
JP2016152708A (ja) * 2015-02-18 2016-08-22 Tdk株式会社 制御回路およびスイッチング電源装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013038583A1 (ja) * 2011-09-14 2013-03-21 パナソニック株式会社 半導体装置およびそれを備えた電源システム
JP2016152727A (ja) * 2015-02-18 2016-08-22 Tdk株式会社 制御回路およびスイッチング電源装置
JP2016152708A (ja) * 2015-02-18 2016-08-22 Tdk株式会社 制御回路およびスイッチング電源装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5664327B2 (ja) Dc−dcコンバータの制御装置
US8917528B2 (en) Constant voltage constant current controller and control method thereof
KR100801498B1 (ko) 스위칭 제어 회로 및 자려형 dc―dc 컨버터
JP5145763B2 (ja) 同期整流型スイッチングレギュレータ
JP4836624B2 (ja) スイッチングレギュレータ
JP6211916B2 (ja) スイッチングレギュレータ
US20130169248A1 (en) System and method for controlling dcm-ccm oscillation in a current-controlled switching mode power supply converter
JP2007174744A (ja) チャージポンプ回路及び電源装置
JP2008206239A (ja) 半導体装置
JP2007282354A (ja) スイッチング制御回路
KR102267648B1 (ko) Dc/dc 컨버터
JP2017127109A (ja) スイッチング電源装置
US9000735B2 (en) DC-DC controller and operation method thereof
JP7101590B2 (ja) スイッチングレギュレータ
US20120119720A1 (en) Load Transient Booster
JP2008011636A (ja) スイッチング電源装置
US20140340066A1 (en) Timing generator and timing signal generation method for power converter
JP4548100B2 (ja) Dc−dcコンバータ
JP2012231574A (ja) Dc−dcコンバータの制御方法およびdc−dcコンバータの制御回路
KR20210084553A (ko) 디지털 보상 전류 감지 보호
JP2018107931A (ja) 位相補償回路及びこれを用いたdc/dcコンバータ
JP2010004584A (ja) スイッチング電源回路
JP4701968B2 (ja) 過電圧保護回路
JP5721403B2 (ja) 昇降圧回路及び昇降圧回路制御方法
JP2018113811A (ja) スイッチング電源装置