JP6539527B2 - ユニットケーブル - Google Patents

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Description

本発明は、複数のケーブルと、該複数のケーブルを電気的に接続する部分となる接続部と、を有するユニットケーブルに関する。
従来、建物の屋内配線を行う場合、電気配線回路に対応して複数のケーブルを、いわゆる、ジョイントボックス等の接続部で接続したユニットケーブルを用いることによって、屋内配線工事の効率化を図るようにしている。
このようなユニットケーブルは、接続部から電源、照明器具等に配線されるケーブルが引き出された状態になっているので、ユニットケーブルのケーブル同士が絡まることを防ぐ為、結束テープ、あるいは、結束バンド等でケーブルを円環状に束ねている。
例えば、特許文献1には、ケーブルの配線作業に対応して、結束テープ、あるいは、結束バンド等によるケーブルの結束箇所を定めることによって、屋内配線工事の途中でのケーブルを円環状に巻き廻したり、固定したりする作業を省略することを可能にしたユニットケーブルが記載されている。
特開平11−205972号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたユニットケーブルは、接続部から放射状にケーブルが引き出されているため、接続部から多方向に引き出した複数のケーブルをコンパクトにまとめ難いという問題があった。
一方、図9に示すように、接続部110の一側面から複数のケーブル10を引きしたユニットケーブル100がある。このようなユニットケーブル100は、接続部110から引き出した複数のケーブル10をコンパクトにまとめ易いものの(図9(a)参照)、結束を解いて配線作業を行っている間(図9(b)参照)にケーブル10同士が絡まりやすいという問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、接続部から引き出されたケーブルをコンパクトにまとめ易くし、しかも、ケーブル同士を絡まり難くすることができるユニットケーブルを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の請求項1に係るユニットケーブルは、複数のケーブルと、該複数のケーブルを電気的に接続する部分となる接続部と、を有し、前記接続部から前記複数のケーブルの各ケーブルが引き出されたユニットケーブルにおいて、前記接続部は、前記複数のケーブルを二つのケーブル群に分け、かつ、各ケーブル群が互いに逆方向に引き出されるように前記複数のケーブルを接続し、当該ユニットケーブルは、前記二つのケーブル群の各ケーブル群を環状に束ねることを特徴とする。
また、本発明の請求項2に係るユニットケーブルは、上記の発明において、前記二つのケーブル群は、互いに逆巻きに巻き取ることを特徴とする。
また、本発明の請求項3に係るユニットケーブルは、上記の発明において、前記接続部は、前記複数のケーブルを溶接によって電気的に接続することを特徴とする。
また、本発明の請求項4に係るユニットケーブルは、上記の発明において、前記ケーブルは、フラットケーブルである場合、前記各ケーブル群の各ケーブルを該ケーブルの断面長径方向の幅の中心を揃えるように互いの平坦面を重ね合わせた状態で環状に束ねることを特徴とする。
また、本発明の請求項に係るユニットケーブルは、上記の発明において、前記接続部は、前記複数のケーブルを接続保持する部分となる接続保持部と、固定先に設けたボルトに固定するため、該ボルトを挿通するためのボルト挿通孔を有し、少なくとも前記ボルト挿通孔の孔内壁面を軟質性の樹脂で形成し、かつ、前記ボルトのネジ溝に引っ掛かるように形成することによって、前記ボルトへの固定、および、前記ボルトからの離脱を可能にする固定部と、を有することを特徴とすることを特徴とする。
また、本発明の請求項に係るユニットケーブルは、上記の発明において、前記接続部は、前記固定部に対して前記ボルト挿通孔の前記ボルトの挿通方向に直交する方向で前記固定部に一体的に前記接続保持部を設けることを特徴とする。
本発明の請求項1に係るユニットケーブルは、前記接続部が前記複数のケーブルを二つのケーブル群に分け、かつ、各ケーブル群が互いに逆方向に引き出されるように前記複数のケーブルを接続し、当該ユニットケーブルが前記二つのケーブル群の各ケーブル群を互いに逆巻きに巻き取った環状に束ねているので、前記接続部を基準とする中心線が前記二つのケーブル群の各ケーブル群の輪の中心を通るように、各ケーブル群の環状に束ねた部分を重ね合わせることによって、ユニットケーブルを一つ環状に巻かれたケーブルと同様にコンパクトにまとめることができ、しかも、各ケーブル群の前記ケーブルの結束を外したとしても、前記複数のケーブルを前記二つのケーブル群に分けて前記接続部から束となって引き出される前記ケーブルの数を減らすようにしいるので、前記ケーブル同士が互いに絡まり難くなっているので、結果的に、接続部から引き出されたケーブルをコンパクトにまとめ易くし、しかも、ケーブル同士を絡まり難くすることができる。
本発明の請求項2に係るユニットケーブルは、前記二つのケーブル群を互いに逆巻きに巻き取っているので、前記二つのケーブル群のケーブルの前記端末部が重なり合ったとしても、それぞれの前記端末部が巻き方向を逆向きにした状態で引き出されるようになっているので、前記ケーブル同士をさらに互いに絡まり難くすることができる。
本発明の請求項3に係るユニットケーブルは、前記各ケーブル群が前記接続部から互いに逆方向に引き出されることで、前記複数のケーブルを溶接によって電気的に接続することができる。
本発明の請求項4に係るユニットケーブルは、前記ケーブルがフラットケーブルである場合、前記各ケーブル群の各ケーブルを該ケーブルの断面長径方向の幅の中心を揃えるように互いの平坦面を重ね合わせた状態で環状に束ねているので、前記接続部で互いに接続する各ケーブル同士を近接した位置で保持し易くなっており、結果的に、溶接によって前記複数のケーブルを電気的に接続する場合、溶接が確実に行われることによって、溶接部分の強度を高めることができる。
本発明の請求項に係るユニットケーブルは、前記固定部が前記ボルト挿通孔の前記孔内壁面を軟質性の樹脂で形成し、かつ、前記ボルトのネジ溝に引っ掛かるように形成することによって、前記ボルトへの固定、および、前記ボルトからの離脱を可能にするので、前記ボルト挿通孔に前記ボルトを挿通する際には、軟質性の樹脂からなる突起等の前記ネジ溝に引っ掛かる部分が弾性変形することによって前記ボルト挿通孔に前記ボルトを挿通することができる孔内空間を確保することができ、前記ボルト挿通孔に前記ボルトを挿通完了した状態で軟質性の樹脂からなる突起等の前記ネジ溝に引っ掛かる部分が弾性復元することによって前記ネジ溝に引っ掛かるようにすることができるので、結果的に、前記ボルト挿通孔に前記ボルトを挿通するだけで前記接続部を固定先に容易に固定することができる。
本発明の請求項に係るユニットケーブルは、前記接続部が前記固定部に対して前記ボルト挿通孔の前記ボルトの挿通方向に直交する方向で前記固定部に一体的に前記接続保持部を設けているので、鉛直下方に突設した前記ボルトに前記接続部を固定する場合、前記ケーブルの自重により、前記接続部が前記固定部から前記接続保持部に向けて下り傾斜するように傾くため、前記ボルト挿通孔の前記孔内壁面が前記ボルトの前記ネジ溝に引っかかり易くなり、前記固定部を前記ボルトにより安定的に固定することができる。
図1は、本発明の実施例に係るユニットケーブルの斜視図である。 図2は、図1に示したユニットケーブルを梱包する為にコンパクトにまとめた状態を示した斜視図である。 図3は、ユニットケーブルの接続部を固定先のボルトに固定した状態を示した接続部周辺の斜視図である。 図4は、6本のケーブルの導体部を溶接によって接続した状態を説明するための接続部の断面図である。 図5は、ボルト挿通孔の複数の例を説明するため、(a)−(g)にボルト挿通孔の断面図を並べて示した図である。 図6は、ユニットケーブルを用いて屋内配線を実施する手順について説明するための図である。 図7は、(a)および(b)が変形例1のユニットケーブルの接続部周辺を異なる方向から視た図である。 図8は、変形例2のユニットケーブルの斜視図である。 図9は、従来技術の問題点を説明するための図である。
以下、図面を参照して、本発明に係るユニットケーブルの好適な実施例を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例に係るユニットケーブル1の斜視図である。
なお、図1は、各ケーブル群10A、10Bの巻き方向を矢印D1、D2で示している。
図2は、図1に示したユニットケーブル1を梱包する為にコンパクトにまとめた状態を示した斜視図である。図3は、ユニットケーブル1の接続部20を固定先のボルトBに固定した状態を示した接続部20周辺の斜視図である。図4は、6本のケーブル10の導体部11を溶接によって接続した状態を説明するための接続部20の断面図である。図5は、ボルト挿通孔23の複数の例を説明するため、(a)−(g)にボルト挿通孔23の断面図を並べて示した図である。
本発明の実施例に係るケーブルユニット1は、建物の屋内配線工事の効率化を図るためのものである。このケーブルユニット1は、複数のケーブル10と、複数のケーブル10を電気的に接続する部分となる接続部20と、を有する。
まず、ケーブル10について説明する。
ケーブル10は、例えば、VVF(Vinyl Vinyl Flat)ケーブルのようなフラットケーブルによって実現する。
この実施例では、断面外形が同一形状の6本のケーブル10が接続部20でそれぞれ接続している。
なお、ケーブル10の本数は、6本に限らず、複数本であればその他の本数であってもよい。
また、ケーブル10は、フラットケーブルに限らず、その他の、ケーブルを用いても構わない。例えば、断面円形状のケーブルを用いてもよい。
接続部20は、6本のケーブル10を電気回路に応じてそれぞれ電気的に接続する部分である。この接続部20は、6本のケーブル10を二つのケーブル群10A、10Bに分け、かつ、各ケーブル群10A、10Bが互いに逆方向に引き出されるように6本のケーブル10を接続している。
より具体的には、接続部20は、6本のケーブル10を3本ずつ二つのケーブル群10A、10Bに分け、かつ、各ケーブル群10A、10Bが互いに逆方向に引き出されるように6本のケーブル10を接続している。
このような接続部20は、6本のケーブル10を接続保持する部分となる接続保持部21と、固定先に設けたボルトBに固定するための部分となる固定部22と、を有する。
接続保持部21は、合成樹脂等の絶縁材料からなり、図4に示すように、各ケーブル10の導体部11を抵抗溶接、あるいは、超音波溶接等の溶接によって接続した部分を固定するようになっている。
このため、接続保持部21は、各ケーブル群10A、10Bが接続部20から互いに逆方向に引き出されるようにした6本のケーブル10を接続部20で容易に接続することができるようになっている。
また、接続保持部21内は、絶縁性樹脂26によってモールドされている。
なお、従来、ケーブル10の導体部11を溶接によって電気的に接続する場合、溶接部分Pの強度を破断荷重140N以上となるように、かつ、過剰な電気的負荷をかけない条件で溶接を行うようにしている。
ここで、電気的負荷とは、溶接電流、あるいは、溶接時間等、溶接に関わる電気的負荷である。
この実施例のケーブルユニット1は、接続部20が各ケーブル群10A、10Bが互いに逆方向に引き出されるように複数のケーブル10を電気的に接続するものであるため、ケーブル10の荷重、ケーブル10に負荷される外力等が溶接部分Pに負荷され易い構造になっている。
このため、ユニットケーブル1は、複数のケーブル10の接続部分の強度をより高める為、従来に比べて溶接条件の電気的負荷を上げるようにしている。
なお、この実施例のケーブルユニット1は、接続部20が溶接によって複数のケーブル10を電気的に接続するものを例示したが、複数のケーブル10が電気回路に応じてそれぞれ電気的に接続することができれば、複数のケーブル10を溶接以外のその他の接続方法によって電気的に接続するようにしてもよい。例えば、いわゆるスリーブ等の加締め部材を用いて加締めることによって複数のケーブル10を電気的に接続するようにしてもよい。
固定部22は、固定先に設けたボルトBに固定するためのものであり、ボルトBを挿通するためのボルト挿通孔23を有する。
ボルト挿通孔23は、少なくとも孔内壁面23aを軟質性の樹脂で形成し、かつ、ボルトBのネジ溝B1に引っ掛かるように形成することによって、固定部22のボルトBへの固定、および、ボルトBからの離脱を可能にしている。
より具体的には、ボルト挿通孔23は、軟質性の樹脂によって形成した孔内壁面23aに、後述する突起等、ネジ溝B1に引っ掛かる部分を形成する。
これにより、軟質性の樹脂からなる突起等のネジ溝B1に引っ掛かる部分は、ボルト挿通孔23にボルトBを挿通する際には、弾性変形することによってボルト挿通孔23にボルトBを挿通することができる孔内空間を確保するようになっている。
一方、軟質性の樹脂からなる突起等のネジ溝B1に引っ掛かる部分は、ボルトBをボルト挿通孔23に挿通完了した状態で弾性復元することによってネジ溝B1に引っ掛かるようになっている。
ここで、図5を用いて、ボルト挿通孔23の複数の例を説明する。
図5(a)に示すボルト挿通孔23は、ボルトBの挿通方向略中央位置で孔内径が最小となるように挿通方向略中央位置に孔の両端面からすり鉢状に孔内壁面を形成することによって、その孔内径が最小の部分でボルトBのネジ溝B1が引っ掛かるようにしている。
また、図5(b)に示すボルト挿通孔23は、ボルトBの挿通方向終端面で孔内径が最小となるように孔内面をすり鉢状に形成することによって、その孔内径が最小の部分でボルトBのネジ溝B1が引っ掛かるようにしている。
また、図5(c)に示すボルト挿通孔23は、ボルトBの挿通方向略中央位置でボルトBのネジ溝B1に対応した形状で孔内周方向に沿った突起24を形成することによって、その突起24にボルトBのネジ溝B1が引っ掛かるようにしている。
また、図5(d)に示すボルト挿通孔23は、ボルトBの挿通方向両端面で孔内径が最小となるように挿通方向略中央位置から両端面に向けてすり鉢状に孔内面を形成することによって、その孔内径が最小の部分でボルトBのネジ溝B1が引っ掛かるようにしている。
また、図5(e)に示すボルト挿通孔23は、ボルト挿通孔23の軸Cを斜めに傾斜することによって孔内壁面23aがボルトBのネジ溝B1に引っ掛かるようにしている。
また、図5(f)に示すボルト挿通孔23は、ボルトBの挿通方向略中央の領域にボルトBのネジ溝B1に対応した形状で孔内周方向に沿った複数の突起24を形成することによって、その複数の突起24にボルトBの複数のネジ溝B1が引っ掛かるようにしている。
また、図5(g)に示すボルト挿通孔23は、ボルトBの挿通方向略中央の領域に内周方向に沿ったリップ状の突起25を形成することによって、その突起25にボルトBのネジ溝B1が引っ掛かるようにしている。
接続部20は、各ケーブル群10A、10Bのケーブル10がボルト挿通孔23の軸方向に互いの平坦面12を向けて重ね合わさるように並んで配置されている。
また、接続部20は、固定部22に対してボルト挿通孔23のボルトBの挿通方向に直交する方向で固定部22に一体的に接続保持部21を設けている。
このため、接続部20は、図3に示すように、固定先に鉛直下方に突設したボルトBをボルト挿通孔23に挿通して接続部20を固定すると、6本のケーブル10の自重によって、接続部20が固定部22から接続保持部21に向けて下り傾斜するように傾く。
これにより、ボルト挿通孔23の孔内壁面23aがボルトBのネジ溝B1に引っかかり易くなり、固定部22をボルトBにより安定的に固定することができるようになっている。
このようなユニットケーブル1は、二つのケーブル群10A,10Bの各ケーブル群10A,10Bを互いに逆巻きに巻き取った環状に束ねている。
なお、各ケーブル群10A,10Bは、例えば、結束バンドU1、あるいは、結束テープU2、を用いて束ねている。
また、ユニットケーブル1は、各ケーブル群10A、10Bの各ケーブル10をケーブル10の断面長径方向の幅の中心を揃えるように互いの平坦面を重ね合わせた状態で環状に束ねている。
なお、この実施例では、6本のケーブル10の断面外形が同じであるため、各ケーブル10は、平坦面の両端を揃えるようにして重ね合される。
このため、各ケーブル群10A、10Bのケーブル10は、接続部20でボルト挿通孔23の軸に直交する方向に互いの平坦面12を向けて重ね合わさるように並んで配置されている。
これにより、接続部20で各ケーブル10の導体部11の位置を所定位置に保持し易くなっており(図4参照)、互いに接続する各ケーブル10同士を近接した位置で保持し易く、結果的に、溶接が確実に行われることによって溶接部分Pの強度を高めることができるようになっている。
また、ユニットケーブル1は、梱包形態として、図2に示すように、各ケーブル群10A、10Bの環状に束ねた部分を重ね合わせるようにしいる。
より具体的には、ユニットケーブル1は、接続部20を基準とする中心線Cが各ケーブル群10A、10Bの輪の中心を通るように、各ケーブル群10A、10Bの環状に束ねた部分を重ね合わせる。
これにより、ユニットケーブル1は、一つ環状に巻かれたケーブル10と同様にコンパクトにまとめることができる。
しかも、各ケーブル群10A、10Bのケーブル10の端末部が重なり合ったとしても、それぞれの端末部13が巻き方向を逆向きにした状態で引き出されるようになっているので、互いに絡まり難くなっている。
次に、図6を用いて、ユニットケーブル1を用いて屋内配線を実施する手順について説明する。
図6は、ユニットケーブル1を用いて屋内配線を実施する手順について説明するための図である。
まず、作業者は、接続部20を建物の天井等の固定先に固定する(図6(a)参照)。ここで、固定部22のボルト挿通孔23がボルトBのネジ溝B1に引っ掛かるようになっているので、ボルト挿通孔23にボルトBを挿通するだけで、すなわち、ワンタッチで接続部20を固定先に固定することができる。
その後、作業者は、接続部20をボルトBに固定した状態で、各ケーブル群10A、10Bを束ねている結束バンドU1、あるいは、結束テープU2等を取り外し、各ケーブル10を建物の設計に応じたルートで配線する(図6(b)参照)。このとき、6本のケーブル10が接続部20から3本ずつ二つのケーブル群10A、10Bに分けられた状態で互いに逆方向に引き出され、しかも、各ケーブル群10A、10Bのケーブル10の端末部13が巻き方向を逆向きにした状態で引き出されているので、各ケーブル10が絡まり難くなっている。
本発明の実施例に係るユニットケーブル1は、接続部20が6本のケーブル10を二つのケーブル群10A、10Bに分け、かつ、各ケーブル群10A、10Bが互いに逆方向に引き出されるように6本のケーブル10を接続し、ユニットケーブル1が二つのケーブル群10A、10Bの各ケーブル群10A、10Bを互いに逆巻きに巻き取った環状に束ねているので、接続部20を基準とする中心線Cが二つのケーブル群10A、10Bの各ケーブル群10A、10Bの輪の中心を通るように、各ケーブル群10A、10Bの環状に束ねた部分を重ね合わせることによって、ユニットケーブル1を一つ環状に巻かれたケーブルと同様にコンパクトにまとめることができ、しかも、各ケーブル群10A、10Bのケーブル10の結束を外したとしても、6本のケーブル10を二つのケーブル群10A、10Bに分けて接続部20から束となって引き出されるケーブル10の数を減らすようにしいるので、ケーブル10同士が互いに絡まり難くなっているので、結果的に、接続部20から引き出されたケーブル10をコンパクトにまとめ易くし、しかも、ケーブル10同士を絡まり難くすることができる。
また、本発明の実施例に係るユニットケーブル1は、二つのケーブル群10A、10Bを互いに逆巻きに巻き取っているので、二つのケーブル群10A、10Bのケーブル10の端末部13が重なり合ったとしても、それぞれの端末部13が巻き方向を逆向きにした状態で引き出されるようになっているので、ケーブル10同士をさらに互いに絡まり難くすることができる。
また、本発明の実施例に係るユニットケーブル1は、各ケーブル群10A、10Bが接続部20から互いに逆方向に引き出されることで、6本のケーブル10を溶接によって電気的に接続することができる。
また、本発明の実施例に係るユニットケーブル1は、ケーブル10がフラットケーブルである場合、各ケーブル群10A、10Bの各ケーブル10をケーブル10の断面長径方向の幅の中心を揃えるように互いの平坦面を重ね合わせた状態で環状に束ねているので、接続部20で互いに接続する各ケーブル10同士を近接した位置で保持し易くなっており、結果的に、溶接によって6本のケーブルを電気的に接続する場合、溶接が確実に行われることによって、溶接部分Pの強度を高めることができる。
また、本発明の実施例に係るユニットケーブル1は、固定部22がボルト挿通孔23の孔内壁面23aを軟質性の樹脂で形成し、かつ、ボルトBのネジ溝B1に引っ掛かるように形成することによって、ボルトBへの固定、および、ボルトBからの離脱を可能にするので、ボルト挿通孔23にボルトBを挿通する際には、軟質性の樹脂からなる突起等のネジ溝B1に引っ掛かる部分が弾性変形することによってボルト挿通孔23にボルトBを挿通することができる孔内空間を確保することができ、ボルト挿通孔23にボルトBを挿通完了した状態で、軟質性の樹脂からなる突起等のネジ溝B1に引っ掛かる部分が弾性復元することによってネジ溝B1に引っ掛かるようにすることができるので、結果的に、ボルト挿通孔23にボルトBを挿通するだけで接続部20を固定先に容易に固定することができる。
また、本発明の実施例に係るユニットケーブル1は、接続部20が固定部22に対してボルト挿通孔23のボルトBの挿通方向に直交する方向で固定部22に一体的に接続保持部21を設けているので、鉛直下方に突設したボルトBに接続部20を固定する場合、ケーブル10の自重により、接続部20が固定部22から接続保持部21に向けて下り傾斜するように傾くため、ボルト挿通孔23の孔内壁面23aがボルトBのネジ溝B1に引っかかり易くなり、固定部22をボルトBにより安定的に固定することができる。
(変形例1)
次に、図7を用いて本発明の実施例に係るユニットケーブル1の変形例1について説明する。
図7は、(a)および(b)が変形例1のユニットケーブル2の接続部30周辺を異なる方向から視た図である。
この変形例1のユニットケーブル2は、接続部30が異なる点で実施例のユニットケーブル1と異なる。
なお、その他の構成は実施例と同様であり、実施例と同一構成部分には同一符号を付している。
この変形例1のユニットケーブル2は、接続部30が、接続保持部31と固定部32とが実施例の接続部20に比べてより強固に連結する構造になっている。
また、接続部30は、各ケーブル群10A、10Bのケーブル10がボルト挿通孔23の軸方向に互いの平坦面12を向けて重ね合わさるように並んで配置されている。
この変形例1のユニットケーブル2は、実施例のユニットケーブル1と同様の効果を奏することができる。
(変形例2)
次に、図8を用いて本発明の実施例に係るユニットケーブル3の変形例2ついて説明する。
図8は、変形例2のユニットケーブル3の斜視図である。
この変形例2ユニットケーブル3は、二つのケーブル群10A、10Bの巻き取り方向を同一方にしている点で実施例のユニットケーブル1と異なる。
なお、その他の構成は実施例と同様であり、実施例と同一構成部分には同一符号を付している。
この変形例2のユニットケーブル3は、実施例1のユニットケーブル1と同様に、複数のケーブル10を二つのケーブル群10A、10Bに分け、かつ、各ケーブル群10A、10Bが互いに逆方向に引き出されるように複数のケーブル10を接続しているので、接続部30を基準とする中心線Cが二つのケーブル群10A、10Bの各ケーブル群10A、10Bの輪の中心を通るように、各ケーブル群10A、10Bの環状に束ねた部分を重ね合わせることによって、ユニットケーブル2を一つ環状に巻かれたケーブルと同様にコンパクトにまとめることができ、しかも、各ケーブル群10A、10Bのケーブル10の結束を外したとしても、6本のケーブル10を二つのケーブル群10A、10Bに分けて接続部30から束となって引き出されるケーブル10の数を減らすようにしいるので、ケーブル10同士が互いに絡まり難くなっているので、結果的に、接続部30から引き出されたケーブル10をコンパクトにまとめ易くし、しかも、ケーブル10同士を絡まり難くすることができる。
以上、本発明者によってなされた発明を、上述した発明の実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、上述した発明の実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。
1、2、3 ユニットケーブル
10 ケーブル
10A、10B ケーブル群
11 導体部
12 平坦面
13 端末部
20、30 接続部
21、31 接続保持部
22、32 固定部
23 ボルト挿通孔
23a 孔内壁面
24、25 突起
26 絶縁性樹脂
B ボルト
B1 ネジ溝
U1 結束バンド
U2 結束テープ
P 溶接部分

Claims (5)

  1. 複数のケーブルと、該複数のケーブルを電気的に接続する部分となる接続部と、を有し、前記接続部から前記複数のケーブルの各ケーブルが引き出されたユニットケーブルにおいて、
    前記接続部は、
    前記複数のケーブルを二つのケーブル群に分け、かつ、各ケーブル群が互いに逆方向に引き出されるように前記複数のケーブルを接続し、
    前記複数のケーブルを接続保持する部分となる接続保持部と、
    固定先に設けたボルトに固定するため、該ボルトを挿通するためのボルト挿通孔を有し、少なくとも前記ボルト挿通孔の孔内壁面を軟質性の樹脂で形成し、かつ、前記ボルトのネジ溝に引っ掛かるように形成することによって、前記ボルトへの固定、および、前記ボルトからの離脱を可能にする固定部と、
    を有し、
    当該ユニットケーブルは、
    前記二つのケーブル群の各ケーブル群を環状に束ねる
    ことを特徴とするユニットケーブル。
  2. 前記二つのケーブル群は、
    互いに逆巻きに巻き取ることを特徴とする請求項1に記載のユニットケーブル。
  3. 前記接続部は、
    前記複数のケーブルを溶接によって電気的に接続することを特徴とする請求項1または2に記載のユニットケーブル。
  4. 前記ケーブルは、
    フラットケーブルである場合、前記各ケーブル群の各ケーブルを該ケーブルの断面長径方向の幅の中心を揃えるように互いの平坦面を重ね合わせた状態で環状に束ねる
    ことを特徴とする請求項1、2または3に記載のユニットケーブル。
  5. 前記接続部は、
    前記固定部に対して前記ボルト挿通孔の前記ボルトの挿通方向に直交する方向で前記固定部に一体的に前記接続保持部を設ける
    ことを特徴とする請求項1、2、3または4に記載のユニットケーブル。
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