JP6539506B2 - 伸縮ブーム及びそれを備えたクレーン - Google Patents

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Description

本発明は、多数の伸縮可能な伸縮部を有する伸縮ブーム、及び、この伸縮ブームを有するクレーン、特に移動式クレーン又はクローラクレーンに関する。
この技術分野において、伸縮可能なブームアセンブリが知られている。このようなブームアセンブリは、互いに内部に収容可能なパイプ状の伸縮部を2つ以上有する。これら伸縮部は、ブームを様々な長さに延長できるよう互いに摺動可能となっている。作業姿勢にあるとき、隣接する伸縮部同士が重複部において互いにボルト接続される。
最大荷重を増加させるために、ブームアセンブリはさらに補強される。マスト、ガントリなどの空間的補強により、ブームアセンブリの荷重容量が増加し、最大ブーム高度が上昇する。
しかしながら、マストなどの補強装置の幅がブームアセンブリの幅に実質的に影響するという欠点がある。クレーン寸法の増加により、工事現場における設置時間が増加し、クレーンアセンブリの操作がより困難となる。さらに、クレーンの輸送における運搬コストも増えるため、このような補強は、通常、別々のユニットに分ける必要があった。しかしこれまでは、コストのかかる別の補強装置なしに荷重を増やすことはほとんど不可能であった。
本発明の課題は、コストのかかる空間マスト等による補強装置を使用しない、新たな伸縮可能なクレーンブームアセンブリを開発することである。
この課題は、第1の発明の伸縮ブームにより解決される。伸縮ブームの好適な形態は、第1の発明に従属する第2〜10の発明の主題により実現される。
本発明では、多数の伸縮可能な伸縮部を有する伸縮ブームを提案する。提案する新規なブームアセンブリは、全て、又はほとんどの伸縮部が、2つの、ラフィング面に配置され、ブームの長さ方向に互いに平行に延びるパイプを含む。第1のパイプを主伸縮パイプ、第2のパイプを補助伸縮パイプとする。ラフィング面とは、ラフィング動作中にブームの中心軸がそれに沿って移動する面のことである。
第1のパイプ及び第2のパイプの少なくとも一端同士が、少なくとも1つの剛構造を介して接続される。この剛構造は、伸縮部のカラーであり、好ましくは溶接構造体であってもよい。隣接する伸縮部のパイプは、一直線上に並んでおり、互いに内部に収納できかつ伸縮可能なように、それぞれ異なる断面寸法を有する。支持用に、隣接する伸縮部のパイプの間には、公知の方法で支持部が設けられる。伸縮工程は、例えば、各伸縮部を送り出す公知の伸縮シリンダによって行われてもよい。
さらに、第2のパイプのラフィング面に対して横方向のパイプ寸法は、第1のパイプの寸法よりも大きくなっている。したがって、第2のパイプは、ラフィング面に対して横方向に広く形成されている。ブーム幅は、ブーム上部又はブーム下部から見た第2のパイプの寸法によって決まる。これにより、ブームアセンブリの好適なプロファイル(断面)形状が得られ、このブームアセンブリは、ラフィング面に対して垂直に作用する力だけでなく、ラフィング面上に作用する力に対しても高い剛性を発揮する。
好ましい形態において、第1のパイプは、完成時のブームアセンブリ全体のブーム下部を構成し、第2のパイプは、ブーム上部を構成する。その結果、ブーム下部よりも面積の大きいブーム上部ができ、ブームの安定性をもたらすという効果がある。全体の第1のパイプと第2のパイプとの配置、特に剛構造との組合せにより、外面形状が略三角形のブームアセンブリが形成される。
例えば、第2のパイプは、長円形、楕円形、又は超楕円形の断面を有してもよい。第1のパイプは、好ましくは円形又は方形の断面を含む。好ましくは、その両方が合わさった、理想的には、半円形の側面を有する正方形状の断面である。半円形の側面は、好ましくはブームの下面、つまり、ブームアセンブリのブーム下部を構成する。理想的には、形成されたブームアセンブリの外面形状は、ラフィング面に対して左右対称である。
好ましい形態において、2つの隣接する伸縮部は、互いにボルト接続される、又はボルト接続可能である。好ましくは、隣接する伸縮部の第1のパイプ同士の間に少なくとも1つのボルト接続部が設けられ、隣接する伸縮部の第2のパイプ同士の間に少なくとも2つのボルト接続部が設けられる。したがって、隣接する伸縮部の第1のパイプ及び第2のパイプが重複する部分は、少なくとも3つのボルト箇所により留められる。
ボルト接続部の位置及び形成されたブーム形状は、実質的に、全体の安定性とブームアセンブリの負荷(荷重)容量とに影響する。このような背景から、ボルト接続部の位置及び負荷容量は、全てのボルトを設置する場合は、遊びを設けないように、又は遊びを設けても微小に留めるように決定される。例えば、少なくとも1か所の隣接する伸縮部同士のボルト接続に、少なくとも3つの別個のボルト接続部が設けられてもよい。そのうちの1つのボルト接続部は、好ましくは、第1のパイプにおけるブームの下面に設けられ、2つのボルト接続部は、互いに対向するように、そして/又は、第2のパイプのブーム側面に設けられる。これにより、伸縮部間で理想的な動力伝達が可能となり、ブームアセンブリ全体の負荷容量が増加する。
ボルト接続の配置として、実施形態のいくつかが考えられる。例えば、第1の実施形態として、前記第1のパイプ同士のボルト接続は、内側に位置するパイプ部分の端部で行われ、前記第2のパイプ同士のボルト接続は、外側に位置するパイプ部分の上端部で行われ、前記第1のパイプ同士のボルト接続は、内側から行われる。つまり、ボルトを含むユニットは、第1のパイプの内側に位置するパイプ部分に固定される。それに対して、第2のパイプ同士のボルト接続が、つまり、2つの別個のボルトユニットが、第2のパイプの側面に外側から接続され、ボルト接続用のユニット全体が外側に位置するパイプと並んでいる。
第2の実施形態においては、前記第1のパイプ同士のボルト接続は、内側に位置するパイプ部分の端部で行われ、前記第2のパイプ同士のボルト接続は、内側に位置するパイプ部分の端部で行われ、ここで、ボルト接続部、つまり前記第1パイプと第2のパイプとのボルト接続は、内側から行われる。つまり、ボルトを含む全てのユニットは、それぞれ内側に位置するパイプ部分に固定される。
第3の実施形態における、ボルト接続の配置は、次のように行われる。好ましくは、第1のパイプ同士のボルト接続は、外側に位置するパイプ部分の上端部で行われ、第2のパイプ同士のボルト接続は、外側に位置するパイプ部分の上端部で行われる。ここで、第1パイプと第2のパイプとのボルト接続は外側から行われる。つまり、ボルトを含む全てのユニットは、それぞれ外側に位置するパイプ部分に搭載される。
このボルト接続部の配置には、伸縮部のパイプ端間の荷重負担を減少させるというメリットがある。この荷重負担は、ブームアセンブリのサイズ制限を意味することが多く、荷重負担の減少がクレーンの最大荷重にプラスに作用する。特に本発明により、設定位置を変えずに、2つの伸縮部の重複部、つまり互いに内部に収納されたパイプ部を縮小できる。このような把持長さの短縮により、各伸縮部の伸縮可能なブーム長さを長くすることができる。この効果は各伸縮部にもたらされるので、ブーム長さをさらに比較的長くできるという効果がある。
第1の及び/又は第2のパイプの間に使用するボルト接続部は、通常、動力を利用して、例えば、機械的、油圧及び/又は空気圧により接続可能である。ボルト接続部の実施形態として、使用するボルトがばねを有しており、ボルト接続位置においてばね力が維持されるような接続が好適である。ボルト接続部の復帰、つまりボルト接続の解除は、クレーン操作による空気圧及び/又は油圧によって行われる。
同様に、隣接する伸縮部の第1の及び/又は第2のパイプは、異なる断面形状及び/又は異なる壁厚を有することが考えられる。パイプは、好ましくは金属板からなり、その金属板の厚さがそれぞれ異なる。本発明の実質的な効果は、互いに平行に延びる2つのパイプを有する伸縮ブームの実施形態により得られるだけでなく、ブーム特性は、下記第11の発明の伸縮ブームによっても得られる。
本発明においては、伸縮可能な伸縮部が複数であってもよい。このとき、隣接する伸縮部は、少なくとも3つの別個のボルト接続部によりボルト接続される、又はボルト接続可能である。さらに、少なくとも1つのボルト接続部が、ブーム下部に設けられ、少なくとも2つの対向するボルト接続部がブーム上部、特に角部に設けられる。また、本発明における、隣接する伸縮部の重複部において、少なくとも3つの別個のボルト接続部を配置することにより、比較的大きな負荷容量を有するブームアセンブリが実現され、このブームアセンブリは、公知のマストなどの空間補強を必要としない。
伸縮ブーム好適な形態において、ブームは、少なくとも部分的に外面形状が理想的には角が丸まった略三角形となっており、ブーム下部がその略三角形の外面形状の一角、そしてブーム上部が、その外面形状における、ブーム下部の一角に対向する側面で構成される。
ここで形成されるブーム特有の断面形状は、上記の本発明に係る伸縮ブームにおいて形成される外面形状と共通している。最初に挙げたブームアセンブリの効果及び特徴は、この種の伸縮ブームにも同様に当てはまる。
伸縮ブームのこの実施形態においては、個々のボルト接続部は、機械的に、好ましくは油圧及び/又は空気圧により接続可能である。この際、理想的には、設けられるボルトは、ばねを有しており、空気圧及び/又は油圧によって接続解除される。
本発明は、伸縮ブームとともに、同様に第1〜第13の発明のうち1つに記載の伸縮ブームを有するクレーン、特に移動式クレーン又はクローラクレーンに関する。クレーンは、言うまでもなく上記記載の伸縮ブームと同様の効果及び特徴を有しているため、ここでは、重複する説明を省略する。
本発明において使用する伸縮ブームアセンブリは比較的幅が大きいため、クレーンが公共道路を走行する際、クレーンキャブを作業姿勢から移動させる必要がある。そのためにクレーンキャブは、好ましくは、作業姿勢から走行姿勢まで、旋回要素、例えばキャブアームを中心に、例えばブームアセンブリの後方において旋回する。
図1は、本発明に係る伸縮ブームアセンブリを有する本発明に係る移動式クレーンの側面図である。 図2は、本発明に係る伸縮ブームアセンブリの断面図である。 図3Aは、本発明の様々な実施形態における伸縮ブームアセンブリの隣接する伸縮部同士のボルト接続を詳細に示す側面図である。 図3Bは、本発明の様々な実施形態における伸縮ブームアセンブリの隣接する伸縮部同士のボルト接続を詳細に示す側面図である。 図3Cは、本発明の様々な実施形態における伸縮ブームアセンブリの隣接する伸縮部同士のボルト接続を詳細に示す側面図である。 図4Aは、本発明のその他の実施形態における伸縮ブームアセンブリの断面図である。 図4Bは、本発明のその他の実施形態における伸縮ブームアセンブリの断面図である。
以下の実施形態において、本発明のさらなる効果及び特徴を、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明に係る移動式クレーン1の側面図である。クレーン1は、下部走行体2と、その上に旋回可能に設けられた上部旋回体3と、伸縮可能なブームアセンブリ4とを備える。ブームアセンブリ4は、複数の伸縮部41,41’,41’’からなり、これら伸縮部41,41’,41’’は、互いに内部に収容可能で、伸縮シリンダ(図示しない)によって公知の方法で送り出される。最も大きい伸縮部41は、ヒンジ部41であり、シリンダ32を介して、ラフィング面に沿って上部旋回体3にラフィング可能にヒンジ留めされる。
本発明の第1の形態において、各伸縮部41,41’,41’’は、ブームの長さ方向に平行に延びる2つのパイプで形成され、第1のパイプは、主伸縮パイプ411に相当し、第2のパイプは、補助伸縮パイプ412に相当する。主伸縮パイプ411は、ブームの下側、つまりブーム下部を形成する。一方、補助伸縮パイプ412は、ブーム上側、つまりブーム上部を形成する。
各伸縮部41,41’,41’’は、主伸縮パイプ411における、対応するパイプセグメント411,411’,411’’及び補助伸縮パイプ412における、対応するパイプセグメント412,412’,412’’を含む。隣接する伸縮部41,41’,41’’の各パイプセグメント411,411’,411’’,412,412’,412’’は、互いに内部に収容可能であり、伸縮可能である。伸縮部41,41’,41’’、つまり、パイプセグメント411,411’,411’’同士又は,パイプセグメント412,412’,412’’同士の間には、公知の方法で、支持部414が設けられる。
図2は、ブームアセンブリ4の断面を示す。図から分かるように、主伸縮パイプ411と補助伸縮パイプ412とは、一端、好ましくはブーム方向の上端において、剛構造であるカラー413を介して、互いに接続される。剛構造413は、溶接構造体であり、主伸縮パイプ411と補助伸縮パイプ412とを囲み、接続する。伸縮部(ヒンジ部)41のパイプ411,412は、上部旋回体3のヒンジ部において、さらに別の剛構造を介して、端部415に接続される。図1に示すように、クレーン1には、上部旋回体3の支持部31も設けられ、ブームアセンブリ4のラフィング運動を可能にする。ラフィング駆動には、1つ又は複数のラフィングシリンダ32が採用される。
横安定性向上のため、補助伸縮パイプ412が広くなっていることが好適であり、好ましくは、対応する主伸縮パイプ411よりも幅が広い。したがって、従来より使用される空間的補強をさらに補強できる。補助伸縮パイプ412は、ラフィング面に対して横方向の広さ(幅)が主伸縮パイプ411よりも広くなっており、これは超楕円形の断面形状によるものである。
2つの隣接する伸縮部41,41’,41’’を接続するためにボルト接続部が設けられる。ボルト接続部は、補助伸縮パイプ412と補助伸縮パイプ412’’との間の、少なくとも2つの別個のボルト接続点からなるボルト接続部42と、主伸縮パイプ411と主伸縮パイプ411’’との間のボルト接続部43とに分けられる。
ボルト接続部43は、後に記載する変形例1では、ブーム上部において当技術分野において公知のボルト接続部として同様に機能する。このような解決策は、例えば欧州特許出願公開第075464681号公報に開示されている。ボルト接続部43は、内側から締結し、その周りの主伸縮パイプ411〜411’を内側に位置する主伸縮パイプ411’〜411’’でロックし、内側に位置する主伸縮パイプ411’〜411’’はボルト接続部43とともにユニットを構成している。ユニットとは、機械的なボルト接続ユニットである。
補助伸縮パイプセグメント412〜412’’のボルト接続部42は、変形例1において、外側から締結し、その後内側の補助伸縮パイプ412’〜412’’とその周りの補助伸縮パイプ412〜412’とを接続する。その周りの補助伸縮パイプ412〜412’は、ボルト接続部42とともにユニットを構成する。好適には、2つのボルト接続ユニットとボルト接続部42が設けられ、これらのユニットは互いに対向し、側面が補助伸縮パイプの周囲に固定される。ロックは、好ましくは機械的に行われる。
具体的なボルト接続部の配置として、例えば以下の3つの変形例が考えられる。
−変形例1−
図3Aは本発明の実施形態の変形例を示す。なお、以下の各変形例では、図1及び図2と同じ部分については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
本変形例において、主伸縮パイプは、内側の主伸縮パイプ411’〜411’’の開始部において、その外側の主伸縮パイプ411〜411’にボルト接続される。したがって、ボルト接続部43は、内側の主伸縮パイプ411’〜411’’の端部415’に形成される。補助伸縮パイプにおけるボルト接続は、外側の補助伸縮パイプ412〜412’から内側の補助伸縮パイプ412’〜412’’までの前側の領域で行われる。
−変形例2−
図3Bは本発明の実施形態の変形例を示し、本変形例では、主伸縮パイプは、内側の主伸縮パイプ411’〜411’’の開始部において、その外側の主伸縮パイプ411〜411’にボルト接続される。したがって、ボルト接続部43は、内側の主伸縮パイプ411’〜411’’の端部415’に(図3Aのように)形成される。補助伸縮パイプにおけるボルト接続は、内側の補助伸縮パイプ412’〜412’’の開始部において、内側の補助伸縮パイプ412’〜412’’から外側の補助伸縮パイプの412〜412’に向かって行われる。ユニットは、内側に位置する補助伸縮パイプ412’〜412’’の内周に搭載される。
−変形例3−
図3Cは本発明の実施形態の変形例を示し、本変形例では、主伸縮パイプは、外側の主伸縮パイプ411〜411’の前側の領域において、内側の主伸縮パイプ411’〜411’’にボルト接続される。したがって、ボルト接続部43は、外側の主伸縮パイプ411〜411’のカラー413に形成される。ボルト接続は、補助伸縮パイプにおいて、外側の補助伸縮パイプ412〜412’から内側の補助伸縮パイプ 412’〜412’’までの前側の領域で(図3Aのように)行われる。
−ブーム構造の効果−
以下に、本発明に係るブーム構造の効果を、図3Cを参照する変形例を例に挙げて説明する。しかし、効果は、変形例1及び2においても同様に発揮される。
ブームアセンブリ4には、外側から負荷、特に主モーメントM及び横向きのモーメントMが掛かる。主モーメントMは、吊荷によるものである。一方、横向きのモーメントMは、横風などの外的障害によるものである。これらモーメントM、Mは、偶力60,61の変換により、1つの伸縮部から次の伸縮部まで伝達される。ボルト接続部42の位置及び負荷容量は、全てのボルトを設置する場合は、遊びを設けないように、設けても微小に留めるように決定される。
負荷(横方向の力は考えないものとする)は、次の2つの方法で取り除かれる。
(1)主伸縮パイプ411〜411’が重複部において、ブームアセンブリ4の長軸に垂直な支持部414における偶力60,61によって取り除かれる。その他の伸縮パイプから分かるように、偶力60,61は把持長さb分の間隙をおいて作用する。
(2)ボルト接続部43,42において、ブームアセンブリ4の長さ方向の力62,63,63’’によって取り除かれる。力62,63,63’は、両ボルト接続部43,42間の間隔aともに作用する。両間隔aは、ラフィング面に平行に測定される。力62,63,63’及び間隔aは、伸縮部41,41’,41’’の間の把持長さbを有する把持エリアの負荷を軽減するモーメントに作用する。
主として荷重負担により、ブームアセンブリの大きさが限定されるため、本発明によると、荷重負担L1,L2が軽減されるという決定的な効果がある。さらに、荷重負担L1,L2は、把持長さbに依存する。これは、偶力60,61が把持長さbと共に、ブームアセンブリの4の上記の負荷のモーメントとして対抗しなければならないためである。これにより、支持位置を変えることなく、2つの伸縮部の重複部(把持長さb)を縮小できる。つまり、内側の伸縮部41’〜41’’は、この減少量の分さらに送り出される。この方法は、各伸縮部に用いられ、総合的に、最大ブーム長さを著しく増大できる。
図3Bでは、前側の領域において、補助伸縮パイプ間の支持部を意図的に図示していない。これは、支持部が上記変形例2では不要のためである。
横向きのモーメントMは、上記と同様に伝達されるが、上述の相殺原理において、間隔aの代わりに間隔c、つまり、ブーム上部幅が用いられる点で異なる。したがって、間隔cは、ラフィング面に垂直なブーム幅である。
以下に、ボルト接続部42の機能について簡単に触れる。伸縮シリンダの接続ヘッドは、それぞれの伸縮部41,41’,41’’及び対応するパイプセグメントを延長させる。ボルト接続部42,42’は、例えば、ばねを有するボルトを介して接続され、空気圧を介して接続解除される。ボルトは、所定の位置、例えば、重複部分まで延び、クレーン操作により、空気圧がなくなると、ばねがボルトを接続位置まで送り出す。接続部が接続されると、伸縮シリンダは、さらに既に形成済みのボルト接続部42を送り出す。ここで、偶力及び延長した伸縮部41’〜41’’が重複部のボルト接続部43にまで上昇し、接続される。
例えば個々のパイプセグメントのような、個々の伸縮形状の断面は、異なる厚さを有してもよい。解決方法として、伸縮部は、ここに図示する41,41’,41’’の3つよりも多くても少なくてもよい。図3A〜図3Cに図示する例の代わりに、主伸縮パイプ411〜411’’の間に1つずつボルト接続部43を設ける代わりに、それぞれ2つずつボルト接続部を設けてもよい。接続部は好ましくは、図示の通り、主伸縮パイプ411のブーム下部及び、さらにブーム上部に配置されてもよい。主伸縮パイプの側面にボルト接続部を設けてもよい。
図1〜図3Cに示されるブーム構造の本発明の基本原則は、図4の他の形態によっても実現される。つまり、図2の形態の仕上り形状を見ると、構成要素の主伸縮パイプ411、補助伸縮パイプ412、及びカラー413は、耐折曲げ性を有する接続部として、2つの凹部を有する外面形状を形成していることが分かる。凹部は、1つは主伸縮パイプ411に、もう1つは補助伸縮パイプ412に形成される。この外面形状及び耐折曲げ性を有する接続部は、重要な役割を果たす。
図4A及び図4Bは、伸縮ブームが取り得る2つの断面形状を示しており、ブームの安定性において同様の結果が得られる。図4Aは、図2の仕上り形状に対応する断面形状を示す。図4Bは、変形しやすい形状を示し、ブーム上部とブーム下部との間の側面の接続部は、真っすぐではなく、外側に傾斜した接続面を構成する。
図4A及び図4Bの伸縮可能なブームはいずれも、図示の断面形状を有するそれぞれ1つのパイプを含む個々の伸縮部により構成される。隣接する伸縮部のボルト接続部は、図示のようにボルト配置される。各重複部は、ブーム下部のボルト接続部43及び、ブーム上部の角に位置する2つの別個のボルト接続部42にボルト接続される。図4Aに図示される断面形状は、薄板構造である。これに代えて、格子構造としてもよい(独国実用新案第20 2010 014 103号明細書参照)。
ブームアセンブリの4の幅が大きいので、最大輸送幅の条件を満たすためには、図1の移動式クレーン1が公共道路を走行する際には、クレーンキャブ33を作業姿勢から移動させることが必要となる。さらにキャブアームにおけるクレーンキャブ33は、輸送時には、例えば、ブームアセンブリ4の後方において旋回する、又は分離して輸送される。
1 移動式クレーン
2 下部走行体
3 上部旋回体
4 ブームアセンブリ
31 支持部
32 ラフィングシリンダ
33 クレーンキャブ
41,41’,41’’ 伸縮部(ヒンジ部)
42,42’ ボルト接続部
43 ボルト接続部
60,61 偶力
62,63,63’,63’’ 力
411,411’,411’’ 主伸縮パイプ、パイプセグメント
412,412’,412’’ 補助伸縮パイプ、パイプセグメント
413 カラー、剛構造
414 支持部
415,415’ 端部

Claims (10)

  1. 複数の伸縮可能な伸縮部を備える伸縮ブームにおいて、
    前記複数の伸縮部は、それぞれラフィング面上に配置され、互いに平行に延びる第1のパイプ及び第2のパイプを含み、
    前記第1のパイプ及び第2のパイプは、一端において、剛構造を介して互いに接続されており、
    前記第2のパイプのラフィング面に対して横方向のパイプ寸法は、前記第1のパイプのラフィング面に対して横方向のパイプ寸法よりも大きく、
    前記伸縮部は、互いにボルト接続でき、隣接する前記伸縮部における前記第1及び第2のパイプの重複するパイプ部分は、互いにボルト接続されるボルト接続部を有し、
    隣接する前記伸縮部の少なくとも1つの前記ボルト接続に対し、少なくとも3つの別個の前記ボルト接続部が設けられ、
    前記ボルト接続部のうち、少なくとも1つの前記ボルト接続部が、前記第1のパイプにおけるブームの下面に、少なくとも2つの前記ボルト接続部が対向するように、前記第2のパイプの側面に設けられる
    ことを特徴とする伸縮ブーム。
  2. 請求項1に記載の伸縮ブームにおいて、
    前記第2のパイプは、長円形、楕円形、又は超楕円形の断面を有し、
    前記第1のパイプは、半円形の側面を有する正方形状の断面を含み、該半円形の側面が前記伸縮ブームの下面を構成する
    ことを特徴とする伸縮ブーム。
  3. 請求項1又は2に記載の伸縮ブームにおいて、
    前記第1のパイプ及び第2のパイプと前記剛構造との組合せにより、略三角形の外面形状が形成されている
    ことを特徴とする伸縮ブーム。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の伸縮ブームにおいて、
    前記第1のパイプ同士のボルト接続は、内側に位置するパイプ部分の端部で行われ、
    前記第2のパイプ同士のボルト接続は、外側に位置するパイプ部分の上端部で行われ、
    前記第1のパイプ同士のボルト接続は、内側から行われ、
    前記第2のパイプ同士のボルト接続は、外側から行われる
    ことを特徴とする伸縮ブーム。
  5. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の伸縮ブームにおいて、
    前記第1のパイプ同士のボルト接続は、内側に位置するパイプ部分の端部で行われ、
    前記第2のパイプ同士のボルト接続は、内側に位置するパイプ部分の端部で行われ、
    前記第1のパイプと第2のパイプとのボルト接続は、内側から行われる
    ことを特徴とする伸縮ブーム。
  6. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の伸縮ブームにおいて、
    前記第1のパイプ同士のボルト接続は、外側に位置するパイプ部分の上端部で行われ、
    前記第2のパイプ同士のボルト接続は、外側に位置するパイプ部分の上端部で行われ、
    前記第1のパイプと第2のパイプとのボルト接続は、外側から行われる
    ことを特徴とする伸縮ブーム。
  7. 請求項1〜6のいずれか1つに記載の伸縮ブームにおいて、
    前記ボルト接続部は、機械的に、又は油圧及び空気圧の少なくとも一方をなくすことで、ばねの付勢力を用いて接続可能であり、
    前記ボルト接続部のうち、少なくとも1つのボルト接続部は、空気圧及び油圧の少なくとも一方を加えることにより接続解除される、前記ばねを有するボルトを含む
    ことを特徴とする伸縮ブーム。
  8. 請求項1〜のいずれか1つに記載の伸縮ブームにおいて、
    前記第1のパイプ及び前記第2のパイプの少なくとも一方は、異なる板厚の断面を有する、伸縮可能なパイプ部分を含む
    ことを特徴とする伸縮ブーム。
  9. 請求項1〜のうちの1つに記載の伸縮ブームを備えるクレーンにおいて、
    移動式クレーン又はクローラクレーンである
    ことを特徴とするクレーン。
  10. 請求項に記載のクレーンにおいて、
    前記クレーンの少なくとも1つのクレーンキャブは、作業姿勢から走行姿勢まで、ブームアセンブリの後方において、旋回要素を中心として旋回可能である
    ことを特徴とするクレーン。
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