JP6537927B2 - ポルチーニの栽培方法 - Google Patents

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Description

本技術は、ポルチーニの栽培方法に関するものである。
ポルチーニとは、食用きのこの一種で、ヤマドリタケ(学名:Boletus edulis Bull.)、ヤマドリタケモドキ(学名:Boletus reticulatus Schaeff)、ススケヤマドリタケ(学名:Boletus hiratsukae Nagasawa)、ムラサキヤマドリタケ(学名:Boletus violaceofuscus Chiu)の総称を言う。ポルチーニはヨーロッパで高級食材として著名であり、フランスではセップという呼称で親しまれている。日本へも冷凍品や乾燥品などが輸入され流通しているが、収穫からの時間経過とともに鮮度低下も著しくなり、国内での通年栽培による鮮度の良好なポルチーニが待望されている。
ポルチーニと同類の菌根菌類の中で栽培に成功している食用きのこにホンシメジがあるが(特許文献1)、ポルチーニの栽培が成功した例はいまだに無い。ポルチーニの生長促進に関する発明も出願されているが(特許文献2)、その文献中にもポルチーニの栽培が成功した記載はない。また、純粋培養においてポルチーニの発芽までの成功例があるが(非特許文献1)、管孔形成に至るほどの完熟した子実体にまで生長した例はいまだにない。
特開2007−244385号公報 特開2015−070835号公報
Katsuji Yamanaka, Kenji Namba, Asami Tajiri. Fruit body formation of Boletus reticulatus in pure culture, Mycoscience 41: 189-191, 2000
本発明の目的は、人工培地上でのポルチーニの発生を良好にして、さらに生長を促進することでポルチーニの幼子実体を管孔形成に至るほどの完熟した子実体にまで生長させ、ポルチーニの人工栽培を成功させることにある。
本発明者らは、上記現状に鑑み、ポルチーニの栽培を可能とするため、ポルチーニの菌株を収集し分離培養を数多く行い、そのポルチーニ菌株群の中に幼子実体の形成能が良好な菌株を見出すことができた。そこで、幼子実体の形成能が良好な菌株を選抜し、当該選抜菌株を培養して幼子実体を得た。さらに本発明者らは、当該幼子実体をデンプンおよびグルコースを含有する培地に接種して、幼子実体を管孔形成に至るまでの完熟した子実体に生長させることに成功した。また、当該選抜菌株が発生させる幼子実体の一部を分離培養することで、当該幼子実体の一部から新たな幼子実体を発生させることができ、当該分離培養操作を繰り返すことで幼子実体発生能力を長期に維持させることにも成功した。さらに、幼子実体発生能力を維持するポルチーニ菌株の冷蔵保存方法および冷凍保存方法も確立し、1年間の幼子実体発生能力維持にも成功し、ポルチーニの周年栽培を可能とする本発明を完成した。
本発明を概説すると、第1の発明は、
ポルチーニの菌株群から、当該ポルチーニの菌株を単離培養したときに幼子実体を発生させる菌株を選抜し、当該幼子実体の一部または全部を培地に接種して、さらに新たな幼子実体を得ることを特徴とする幼子実体発生能力を維持するポルチーニ菌株の継代培養方法であり、
第2の発明は、
ポルチーニの菌株群から、当該ポルチーニの菌株を単離培養したときに幼子実体を発生させる菌株を選抜し、当該幼子実体の一部または全部を培地に接種して、新たな幼子実体を得て、当該新たな幼子実体を冷蔵保存した後に、冷蔵保存後の幼子実体の一部または全部を培地に接種して、さらに新たな幼子実体を発生させることを特徴とする幼子実体発生能力を維持するポルチーニ菌株の保存方法であり、
第3の発明は、
ポルチーニの菌株群から、当該ポルチーニの菌株を単離培養したときに幼子実体を発生させる菌株を選抜し、当該幼子実体の一部または全部を培地に接種して、新たな幼子実体を得て、当該新たな幼子実体からその一部または全部を培地に接種して菌糸を繁殖させ、幼子実体が発生する前の当該菌糸を凍結保存した後、凍結保存後の菌糸体を解凍し、当該解凍菌糸体の一部または全部を培地に接種して幼子実体を発生させることを特徴とする幼子実体発生能力を維持するポルチーニ菌株の保存方法であり、
第4の発明は、
上記第1の発明乃至第3の発明の方法によって継代培養され又は保存された幼子実体発生能力が維持されたポルチーニ菌株を培地に接種して幼子実体を得て、当該幼子実体の一部または全部を栽培用の培地に接種して新たな幼子実体を得て、当該新たな幼子実体を管孔が形成するまで生長させることを特徴とするポルチーニの栽培方法であり、
第5の発明は、
栽培用の培地が液体またはゲル状の培地であって、幼子実体の一部または全部を接種源として当該液体またはゲル状の培地中に接種したときに、当該接種源が沈まないように、当該接種源を支えるための支持体を当該液体培地中もしくは当該ゲル状培地中または当該液体培地液面もしくは当該ゲル状培地表面に設け、当該支持体の上部に前記接種源である幼子実体の一部または全部を接種することを特徴とする第4の発明に記載のポルチーニの栽培方法であり、
第6の発明は、
栽培用の培地にグルコースおよびデンプンが添加されていることを特徴とする第4乃至5の発明に記載のポルチーニの栽培方法であり、
第7の発明は、
栽培用の培地に幼子実体の一部または全部を接種した後に、当該接種後に発生した幼子実体の一部または全部を覆うように覆土をすることを特徴とする第4乃至6の発明に記載のポルチーニの栽培方法であり、
第8の発明は、
幼子実体の発生から管孔形成に至るまで子実体を生長させる過程において、幼子実体または子実体の上方から光照射をすることを特徴とする第4乃至7の発明に記載のポルチーニの栽培方法、
に関する。
本願発明のすべてに共通の効果は次の通りである。すなわち、今までに栽培が不可能だったポルチーニの栽培が可能となり、ポルチーニが自然環境下で発生する季節以外でも、新鮮なポルチーニの流通販売が可能となる。ポルチーニは高級食材であるため、量産すれば経済効果も大きい。さらに、施設栽培をすれば衛生的な環境下でポルチーニの栽培及び収穫ができるので、虫などがきのこへ侵入することを防止でき、一層の品質向上が達成できるとともに、より安全安心なポルチーニを消費者に供給できる。
以下、それぞれの発明についての個々の効果について概説すると、第1の発明によれば、
栽培可能なポルチーニの菌株について、幼子実体を発生する能力のあるポルチーニ菌株を選抜した後、当該幼子実体を発生する能力を継続して維持することができる。
第2の発明によれば、幼子実体を冷蔵保存することで、前記選抜されたポルチーニ菌株の幼子実体発生能力を維持するための継続的な継代培養の手間を軽減させることができ、数ヶ月間継代培養しなくても幼子実体発生能力を中期に維持保存することができる。
第3の発明によれば、前記選抜された菌株の幼子実体発生能力を維持するための継続的な継代培養の手間が軽減すると共に、冷蔵保存よりも長期に幼子実体発生能力を維持することができる。
第4の発明によれば、上記第1の発明乃至第3の発明の方法によって継代培養され又は保存されることによって幼子実体発生能力が維持されたポルチーニ菌株を用いて、今まで栽培が不可能とされてきたポルチーニの栽培が可能となり、野生のポルチーニが収穫できない季節でもポルチーニを収穫して食用に供することができる。また、幼子実体を増やしておけば、ポルチーニの量産が可能となり、商業的な生産を図ることができる。
第5の発明によれば、ポルチーニの栽培用の培地について、液体またはゲル状のいずれの状態の培地でも栽培ができ、栽培スタイルに応じた培地の選択が可能となる。さらに接種源をささえる支持体があるため、培地量を多くして菌体量を増やすことができ、収量性および品質の良好なポルチーニの子実体を生長させることができる。
第6の発明によれば、ポルチーニの菌糸伸長および子実体生長を促進することができる。
第7の発明によれば、幼子実体を覆土で覆うことで湿度を保ち幼子実体の生長を促進する効果があるとともに、覆土の上に子実体が生長したときに子実体の支えとなって子実体が転倒することを予防するため、品質の劣化を防止する効果がある。
第8の発明によれば、ポルチーニの生長の過程で上部から光を照射することで、上方に向かって子実体を生長させることができ、子実体が横方向へ向かって生長することを防止できる。そのため、子実体が培地内へ埋没することを防止し、品質の劣化を防止する。
図1は幼子実体の発生状態の図である 図2は収穫適期のポルチーニの図である
本発明の実施の形態について以下に詳述する。本発明にかかるポルチーニの栽培方法は、純粋培養による栽培方法なので、以下に示す発明の実施の操作は、雑菌の汚染を防止しする環境下で行うことが望ましく、好ましくはクリーン施設などを利用して無菌操作を行うことが好ましい。
本発明にかかるポルチーニは、前記の通り、ヤマドリタケ、ヤマドリタケモドキ、ススケヤマドリタケ及びムラサキヤマドリタケの総称を言うが、本発明においては、いずれの種を用いても良く、さらに、ポルチーニと称されれば亜種や変種なども含みいずれの種を用いることができる。
ポルチーニの子実体を入手するには、菌糸が再生できる状態で生存しているものであれば、入手方法はどのような方法でも良い。市販のものを入手しても、野外から採集してきても良い。ポルチーニを野外から採集するには、初夏から秋にかけてブナ科を主体とした広葉樹林やブナ科とマツ科とを主体とする混生林等で発生しているポルチーニを採集できる。
ポルチーニの子実体からの菌株の分離方法は次のように行う。
ポルチーニの子実体から組織片を切り出し、寒天を1.5%含有する寒天培地上に接種する。この場合に使用する寒天培地の組成において、
炭素源として、グルコース、フルクトース、マンノース、マンニトール、ガラクトース、アラビノース、キシロースなどの単糖類やマルトース、スクロース、トレハロース、セロビオース、ラクトース、ツラノース、ラクツロースなどの二糖類、マルトトリオース、ラフィノース、メレジトース等の三糖類、小糖類でシクロデキストリンなどのオリゴ糖、セルロース、デキストリン、グリコーゲン、デンプン、フルクタンまたはイヌリンなどの多糖類から選択されるものを
窒素源として、アンモニウム塩、硝酸塩、ペプトン、カザミノ酸、酵母エキス、肉エキス、アミノ酸、ジペプチド、ポリペプチド、麦芽エキスから選択されるものを
金属塩として、カリウム、マグネシウム、カルシウム、鉄、亜鉛、マンガン、銅、コバルト、ニッケルまたはナトリウムなどから選択されるものを
ビタミン類として、チアミン、ニコチン酸、葉酸、ビオチン、ピリドキシン、サイアミンまたはアスコルビン酸から選択されるものを
核酸類として、アデニン、チミン、グアニン、シトシン、ウラシル、イノシン、または環状アデノシン一リン酸などから選択されるものを
それぞれ利用することができるが、炭素源としては、グルコースおよびデンプンを選択することがもっとも好ましい。
その他、市販されている培地を利用することもできるが、その場合、様々なきのこの菌糸を生長させるために一般的に使われている培地を使用することができる。例えばポテトデキストロース寒天培地や麦芽寒天培地を使用することができ、好ましくは、菌根菌を培養する時に使用する培地を使用する。菌根菌を培養する時に使用する培地を使用する場合において、炭素源はグルコースおよびデンプンを窒素源はアンモニウム塩を金属塩はカリウム、マグネシウム、カルシウム、鉄、亜鉛、マンガンおよび銅をビタミン類はチアミン、ニコチン酸および葉酸を構成要素として、混合した培地を使用することでさらに良い結果が得られる。
寒天培地上に接種された組織片は、23から27℃で、好ましくは25℃で培養する。接種から20日経過後から約10日間観察をして、幼子実体が発生する菌株を選抜する。選抜した当該菌株は、その幼子実体から組織または菌糸を分離して、別の寒天培地に接種して培養することで再び幼子実体を発生させることができる。このように幼子実体からの分離および接種を継代培養していけば、幼子実体の発生能力を維持することができる。なお、継代培養をしないで1ヶ月ほど放置しておくと、子実体発生能力は消失してしまい、その後、分離培養を行っても菌糸が再生するだけで幼子実体は発生しなくなる。
ここで幼子実体とは、図1に示すような形状であり、栄養繁殖をしている菌糸が生殖生長に分化した時から傘が形成された状態までのことであって、原基を含みかつ胞子を形成する管孔が分化していない状態の子実体をいう。
幼子実体の発生能力を維持するための分離及び接種について詳しく述べると、分離源となる幼子実体については、当該幼子実体のどの部分を分離して接種源としてもよい。
幼子実体の発生能力の維持は、幼子実体を冷蔵保存することで1年間維持することができる。
幼子実体の一部または全部を試験管内の斜面培地に接種して、23から27℃で、好ましくは25℃で培養し、接種から20日経過後、新たな幼子実体が発生したら、当該試験管を1から10℃、好ましくは4℃で保存する。保存は、寒天培地が収縮し、または、幼子実体が枯れることがない程度まで保存をすることが可能であるが、1年間程度で継代をすることが好ましい。なお、冷蔵保存用の培地は、前記菌株の分離で使用した培地と同様の培地を使用できる。また、冷蔵保存用に使用する容器は、試験管以外にも小型のチューブ状のものなどその他無菌的に保存することに適した容器なら様々なものが使用できる。
幼子実体を冷蔵保存して1年後に、当該幼子実体からその一部または全部を寒天培地へ接種し、23から27℃で、好ましくは25℃で培養し、接種から20日以上の経過で新たな幼子実体を発生させることが確認できる。
幼子実体の発生能力の維持は、前記の方法以外に凍結保存を行うこともできる。凍結保存を行う場合は、幼子実体が発生する前の菌糸を凍結する。凍結保存の方法を以下に詳述する。
幼子実体の一部または全部を凍結用チュ−ブに充填した凍結保存用の培地に接種して、23から27℃で、好ましくは25℃で培養し、接種後20日から28日以内でチューブ内の培地体積の2から8割程度の間で菌糸が繁殖し、かつ幼子実体が発生する以前に、当該チュ−ブを2から6℃、好ましくは4℃で2時間程度放置し,続いて約−20℃で2時間程度放置した後、約−90℃で凍結保存を行う。なお、凍結前の菌糸の繁殖程度を培地体積の2から8割程度としたのは、解凍後菌糸を繁殖させるための余地を残しておくためである。
ここで、凍結用チューブは、チューブ内の無菌的条件が維持できるものであって、−90℃の低温に耐える素材で構成されていれば良い。また凍結保存用の培地は、菌糸が生長するための栄養を含み、凍結環境に菌糸が耐えるような培地素材を選定することが必要である。
凍結用培地に使用できる培地基材は、おがくず、コーンコブ、水ごけ、バガス、ヤシガラ、ピートモス、バーク堆肥などのきのこの栽培で一般的に使用されている培地基材、または一般的に培地基材として使用されないガラスビーズ、樹脂製ビーズ、バーミキュライト、土壌、砂等を使用することができ、好ましくはバーミキュライトを使用する。
凍結用培地に使用できる栄養剤は、炭素源はグルコース、フルクトース、マンノース、マンニトール、ガラクトース、アラビノース、キシロースなどの単糖類やマルトース、スクロース、トレハロース、セロビオース、ラクトース、ツラノース、ラクツロースなどの二糖類、マルトトリオース、ラフィノース、メレジトース等の三糖類、小糖類でシクロデキストリンなどのオリゴ糖、セルロース、デキストリン、グリコーゲン、デンプン、フルクタン、イヌリンなどの多糖類等が使用でき、
窒素源はアンモニウム塩、硝酸塩、ペプトン、カザミノ酸、酵母エキス、肉エキス、アミノ酸、ジペプチド、ポリペプチド、麦芽エキスなどが使用でき、
金属塩はカリウム、マグネシウム、カルシウム、鉄、亜鉛、マンガン、銅、コバルト、ニッケル、ナトリウムなどが使用でき、
ビタミン類は チアミン、ニコチン酸、葉酸、ビオチン、ピリドキシン、サイアミン、アスコルビン酸などが使用でき、
核酸類はアデニン、チミン、グアニン、シトシン、ウラシル、イノシン、環状アデノシン一リン酸等が使用できる。
−90度で凍結保存した前記チューブの解凍方法について次に詳述する。
−90度で凍結保存した前記チューブは、−20度に2時間程度放置し、その後25℃に放置する。28日程度経過すれば、凍結以前に菌糸が繁殖していなかった培地部分に新たに菌糸が繁殖するのが確認できる。当該新たな菌糸を分離して、前記幼子実体を得るための培地に接種して同条件で培養することで幼子実体が発生する。
次に、ポルチーニの栽培方法について詳述する。
前記方法により幼子実体を得て、当該幼子実体の一部または全部を栽培用培地に接種し、その後新たな幼子実体を得て、当該新たな幼子実体をさらに管孔が形成するまで生長させてから収穫を行う。
ここで、栽培用の培地に接種するための幼子実体を増産し、多数の栽培用培地に幼子実体の一部または全部を接種することで、ポルチーニの子実体を量産することができる。
前記ポルチーニ栽培用培地は、固体培地、ゲル状培地、液体培地またはそれらの組み合わせの培地をいずれも使用することができる。
ポルチーニ栽培用培地の培地基材は特に特定される素材は無く、おがくず、コーンコブ、水ごけ、バガス、ヤシガラ、ピートモス、バーク堆肥などのきのこの栽培で一般的に使用されている培地基材、または一般的に培地基材として使用されないガラスビーズ、樹脂製ビーズ、バーミキュライト、土壌、砂等を使用することができる。
ポルチーニ栽培用培地に使用する栄養剤は、
炭素源はグルコース、フルクトース、マンノース、マンニトール、ガラクトース、アラビノース、キシロースなどの単糖類やマルトース、スクロース、トレハロース、セロビオース、ラクトース、ツラノース、ラクツロースなどの二糖類、マルトトリオース、ラフィノース、メレジトース等の三糖類、小糖類でシクロデキストリンなどのオリゴ糖、セルロース、デキストリン、グリコーゲン、デンプン、フルクタン、イヌリンなどの多糖類等が使用でき、好ましくはグルコースおよびデンプンを含有させる。
窒素源はアンモニウム塩、硝酸塩、ペプトン、カザミノ酸、酵母エキス、肉エキス、アミノ酸、ジペプチド、ポリペプチド、麦芽エキスなどが使用でき、
金属塩はカリウム、マグネシウム、カルシウム、鉄、亜鉛、マンガン、銅、コバルト、ニッケル、ナトリウムなどが使用でき、
ビタミン類は チアミン、ニコチン酸、葉酸、ビオチン、ピリドキシン、サイアミン、アスコルビン酸などが使用でき、
核酸類はアデニン、チミン、グアニン、シトシン、ウラシル、イノシン、環状アデノシン一リン酸等が使用できる。
ポルチーニ栽培用培地に使用する栄養剤についてより好ましくは、炭素源はグルコース、デンプン、窒素源はアンモニウム塩、金属塩はカリウム、マグネシウム、カルシウム、鉄、亜鉛、マンガン、銅、ビタミン類はチアミン、ニコチン酸、葉酸を使用することができる。
ポルチーニ栽培用培地に固形培地を使用するときは、前記培地基材と前記栄養素を溶解させた液体とを混合攪拌し、殺菌した後、室温まで冷却して培地表面にポルチーニの幼子実体を接種して栽培することができる。
ポルチーニ栽培用培地に液体培地を使用するときは、前記栄養剤を含んだ液体培地を栽培用の容器に充填し、液体培地の液面または当該液面の略下方にメッシュを固定して、殺菌後、室温まで冷却して前記ポルチーニの幼子実体を接種する。ここで、当該メッシュは、幼子実体が液内に沈むことを防止する目的で固定してあるため、例えばガラスビーズ、樹脂製ビーズ、バーミキュライト、コーンコブ、おがくず、ピートモス、バガス、ビートパルプ、寒天、ゲル化剤、土壌、石、砂利、砂その他の粉体または粒体などの固形物を液体培地の液面または当該液面の略下方位置まで沈めておいて、メッシュの代わりにまたはメッシュとともに使用しても良い。
ポルチーニ栽培用培地にゲル状培地を使用するときは、前記栄養剤を含んだ液体培地にゲル化剤を加えた後、栽培用の容器に充填し、殺菌後、室温まで冷却して前記ポルチーニ幼子実体を接種する。ここで当該ゲル化剤は液体をゲル状にする目的で加えるため、例えばキサンタンガムやジェランガム、ペクチンなどの増粘多糖類や寒天、ゼラチンを使用することができる。
ポルチーニ栽培用培地への幼子実体の接種は、幼子実体の本数が1本以上あれば良く、あらかじめ培養された幼子実体の発生本数が多い場合には、分離して複数の栽培用培地に接種することができる。
さらに、幼子実体を接種した後に、幼子実体の全体を覆うように覆土をすることもできる。覆土をすることで幼子実体の乾燥を防止して、ポルチーニの生長をさらに良くする。
この場合において、覆土には、
ガラスビーズ、樹脂製ビーズ、鹿沼土、赤玉土、桐生砂、ピートモス、バーク堆肥、バーミキュライト、土壌、砂、砂利、石、ヤシガラ、バガス、おがくず、コーンコブなどを使用することができる。
幼子実体を生長させるための温度は、20から30℃、好ましくは24から26℃、さらに好ましくは25℃に設定し、湿度は80から99%、好ましくは85から90%を維持する。幼子実体を管孔形成に至るまでの子実体へ生長させる過程では光照射が必要である。光源は特にこだわらないが、蛍光灯やLED等を使用することができる。光照射は、幼子実体の上方向から行うことが好ましく、幼子実体の側面からの光照射により幼子実体が横へ向くようであれば、幼子実体の側面方向を遮蔽して、幼子実体の上部のみから光を照射することで子実体を上方へ生長させることができる。
幼子実体の接種後、前記環境下で28から35日経過で管孔形成に至るので、管孔形成に至ったところで子実体を収穫すれば、通常流通している野生のポルチーニに見劣りしない外観のポルチーニを得ることができる。
以下に、本発明を実施例により更に具体的に説明するが、本発明は以下の実施例の範囲のみに限定されるものではない。
ヤマドリタケを13株、ヤマドリタケモドキを52株、ムラサキヤマドリタケを14株、ススケヤマドリタケを32株について長野県内の林地からきのこを採集して集めた。
一方、組織分離用の寒天培地について、グルコースを2%、デンプンを1%、クエン酸を0.1%、酒石酸アンモニウムを0.2%、硫酸マグネシウム七水和物を0.15%、リン酸一カリウムを0.1%、塩化第二鉄を0.01%、塩化カルシウム六水和物を0.001%、硫酸銅五水和物を0.001%、硫酸亜鉛七水和物を0.0005%、硫酸マンガン四水和物を0.00005%、塩酸チアミンを0.0003%、ニコチン酸アミドを0.00003%、葉酸を0.00001%、HEPESを0.7%および寒天を0.5%含有する培地を115℃10分間殺菌した後に直径9cmのシャーレに12ml充填したものを培地1として準備した。
採集した前記きのこについて、きのこの表面をアルコールで消毒した後、柄の中央部から略5mmの組織片を殺菌したメスで切り出し、前記培地1に接種して、25℃で28日間培養した。
結果は、ヤマドリタケは13株中3株、ヤマドリタケモドキは52株中25株、ムラサキヤマドリタケは14株中1株、ススケヤマドリタケは32株中18株でそれぞれ図1に示したような幼子実体が発生した。
得られた幼子実体は、その一部をメスで切り出して、培地1に接種した。その後、25℃で培養したところ28日後に新しい幼子実体が発生した。
実施例1で得られた幼子実体のうち、もっとも成長の良かったススケヤマドリタケの1品種を選抜し、選抜した菌の幼子実体の一部を分離して前記培地1に接種して培養し、さらに新たな幼子実体Aを得て、冷蔵保存用の接種源として用いた。
次に、培地1と同じ組成の培地で試験管に斜面培地を作製しておき、前記幼子実体Aの一部をメスで切り出し当該斜面培地に接種して、25℃で28日間培養して幼子実体を発生させた後、4℃で冷蔵保存または−90℃度で冷凍保存した。保存期間を1週間、3ヶ月間、1年間とし、それぞれの期間経過時に保存した幼子実体の一部を分離して前記培地1に接種して、25℃で28日間放置して、菌糸の再生及び幼子実体の発生の有無を観察した。
結果は、凍結保存で1週間経過したものは、菌糸が全く再生しなかったが、冷蔵保存では、保存期間が1週間、3ヶ月間、1年間のすべての試験区で菌糸の再生と幼子実体の発生が確認できた。
実施例2と同様にして幼子実体Aを得ておき、凍結保存試験の接種源とした。
グルコースを2%、デンプンを1%、クエン酸を0.1%、酒石酸アンモニウムを0.2%、硫酸マグネシウム七水和物を0.15%、リン酸一カリウムを0.1%、塩化第二鉄を0.01%、塩化カルシウム六水和物を0.001%、硫酸銅五水和物を0.001%、硫酸亜鉛七水和物を0.0005%、硫酸マンガン四水和物を0.00005%、塩酸チアミンを0.0003%、ニコチン酸アミドを0.00003%、葉酸を0.00001%、HEPESを0.7%および寒天を0.1%含有する培地を培地2として、バーミキュライト22gに培地2を78ml加え、さらにトレハロースを7.8g加えて攪拌した後凍結用チューブに充填し、120℃20分間滅菌して無菌環境下で室温まで放冷した。その後、前記幼子実体Aの一部をメスで切り出し接種後、凍結用チューブに蓋を勘合して、25℃で28日間培養し、菌糸が培地の20%程度再生したのを確認し、その後4℃で2時間放置し、さらに−20℃で2時間放置した後−90℃で保存した。ここで、冷蔵保存試験区として、4℃で2時間放置後にそのまま継続して4℃で保存した。保存期間を3ヶ月、1年、1年6ヶ月と設定し、それぞれの期間経過時に解凍をした。
−90℃で保存された凍結チューブは、前記設定期間経過時に−20℃で2時間放置し、その後25℃で28日間培養し、菌糸の再生の有無を確認し、菌糸が再生した場合は、新たに再生した菌糸を前記培地1に接種し、25℃で28日間培養して、幼子実体の発生の有無を観察した。
結果は、冷凍保存試験を行った試験区では前記設定期間のいずれも、凍結用培地の菌糸が存在しない部分に新たな菌糸の繁殖が観察され、当該新たな菌糸を培地1に接種して25℃で培養したところ、接種後28日目に幼子実体が観察できた。
一方、冷蔵保存試験区では、前記設定期間経過時に25℃へ移動して培養したところ、培養28日目には冷凍試験区と同様に菌糸の再生は観察されたが、その新たな菌糸を前記培地1に接種して25℃で培養したが、28日間が経過しても幼子実体の発生は観察されなかった。
実施例1で得られた幼子実体のうち、もっとも成長の良かったススケヤマドリタケの1品種を選抜し、選抜した菌の幼子実体の一部を分離して前記培地1に接種して培養し、さらに新たな幼子実体Bを得て、栽培用の接種源として用いた。
ポルチーニを栽培するための培地を以下の3種類用意した。すなわち、1種類目は、グルコースを1%、クエン酸を0.1%、酒石酸アンモニウムを0.1%、硫酸マグネシウム七水和物を0.1%、リン酸一カリウムを0.1%、塩化第二鉄を0.005%、塩化カルシウム二水和物を0.005%、硫酸銅五水和物を0.0001%、硫酸亜鉛七水和物を0.0003%、硫酸マンガン四水和物を0.00005%、硫酸ニッケル六水和物を0.0002%、アセチルアセトンを0.003%(v/v)、硫酸コバルト七水和物を0.00005%、塩酸チアミンを0.0003%、ニコチン酸アミドを0.000005%、葉酸を0.000003%、ビオチンを0.000005%、ピリドキシン塩酸塩を0.0000005%、塩化カルニチンを0.000001%、アデニン硫酸塩二水和物を0.000003%、塩化コリンを0.000003%およびHEPESを0.7%含有する培地を培地3とし、ポリプロピレン製の栽培容器に培地3を50ml及びガラスビーズを充填し、当該ガラスビーズの上面と培地3の液面が略一致するように調節した後、当該容器の口部にフィルター付きのポリプロピレン性の蓋を勘合させ、当該蓋付きの容器をフィルター付きポリプロピレン製のきのこ栽培用袋に挿入し、120℃、20分間殺菌した後、クリーンベンチ内で無菌的に放冷した。
2種類目は、グルコースを2%、クエン酸を0.1%、酒石酸アンモニウムを0.2%、硫酸マグネシウム七水和物を0.15%、リン酸一カリウムを0.1%、塩化第二鉄を0.01%、塩化カルシウム六水和物を0.001%、硫酸銅五水和物を0.001%、硫酸亜鉛七水和物を0.0005%、硫酸マンガン四水和物を0.00005%、塩酸チアミンを0.0003%、ニコチン酸アミドを0.00003%、葉酸を0.00001%およびHEPESを0.7%含有する培地を培地4とし、ポリプロピレン製の栽培容器に培地4を50ml及びガラスビーズを充填し、当該ガラスビーズの上面と培地4の液面が略一致するように調節した後、当該容器の口部にフィルター付きのポリプロピレン性の蓋を勘合させ、当該蓋付きの容器をフィルター付きポリプロピレン性のきのこ栽培用袋に挿入し、120℃、20分間殺菌した後、クリーンベンチ内で無菌的に放冷した。
3種類目は、ポリプロピレン製の栽培容器に培地2を50ml及びガラスビーズを充填し、当該ガラスビーズの上面と培地2の液面が略一致するように調節した後、当該容器の口部にフィルター付きのポリプロピレン性の蓋を勘合させ、当該蓋付きの容器をフィルター付きポリプロピレン性のきのこ栽培用袋に挿入し、120℃、20分間殺菌した後、クリーンベンチ内で無菌的に放冷した。
3種類のそれぞれの培地が充填された全ての前記栽培容器は、室温まで放冷した後無菌条件下で袋の上部を解放し容器の蓋をはずした。
一方で、幼子実体Bの子実体1本を殺菌したメスで切り出し、前記栽培容器内のガラスビーズ上に載せるように接種した。その後、再び当該容器に蓋を勘合し、さらにポリプロピレン製のきのこ栽培袋の上部をヒートシールして、袋内の無菌状態を保ちつつ栽培用の容器の上部から500 luxの光が照射されるような状態で25℃で培養した。
幼子実体Bを接種後、すべての培地で新たな幼子実体が発生するのを観察し、28日間で2cm程度の幼子実体に生長した。培地3または4を使用した場合は、幼子実体のまま生長が止まり管孔を形成するまでに至らなかった。培地2を使用した場合は、幼子実体の生長がもっとも良く、幼子実体から子実体へと生長が進み管孔が形成され、さらに管孔部に胞子も確認できた。
800ml容量のポリプロピレン製の広口瓶に培地2を300ml及びガラスビーズを充填し、培地2の液面とガラスビーズの上面が略一致するように調整した後、当該広口瓶をフィルター付きポリプロピレン製のきのこ栽培用袋に挿入し、120℃20分間滅菌して、無菌環境下で放冷した。
一方で実施例4と同様にして得た幼子実体Bの一部をメスで切り出して、前記放冷後の当該広口瓶内のガラスビーズ上に載せるように接種した。その後、幼子実体Bを覆うようにガラスビーズを2cmの厚みで覆土した。フィルター付きポリプロピレン製のきのこ栽培用袋の上部をヒートシールして袋内部の無菌状態を維持しつつ、温度25℃、湿度85%、500lxの白色の照明を幼子実体の略真上方向から照射した環境条件下で、28日間生育させた。
その結果、覆土したガラスビーズの上部に2cmの子実体を形成し、当該子実体の傘の裏面には管孔ができていて、完熟した子実体を得ることができた。
培地2を800ml容量の広口瓶に700ml充填し、液面に接する程度でかつ液面下側に5mm×3mmメッシュのシートを張り、ビン口部に固定した後に、当該広口瓶をフィルター付きポリプロピレン製のきのこ栽培用袋に挿入し、120℃20分間滅菌して、無菌環境下で放冷した。
一方で実施例4と同様にして得た幼子実体Bの一部をメスで切り出して、前記放冷後の広口瓶内のシートの上部に載せるように接種した。その後、フィルター付きポリプロピレン製のきのこ栽培用袋の上部をヒートシールして袋内部の無菌状態を維持しつつ、温度25℃、湿度85%で500lxの白色の照明を幼子実体の略真上方向から照射した環境条件下で、35日間生育させた。
その結果、菌柄には網目模様があり傘や管孔の色などススケヤマドリタケの特徴を有する図2に示したような子実体が得られた。
本発明のポルチーニの栽培方法によれば、高級食材のポルチーニの人工的な栽培が可能となり、ポルチーニの商業的な栽培が可能となるとともに、ポルチーニの流通量を増大させることができるのできのこ産業の発展に多大な貢献をする。
1 幼子実体
2 菌糸
3 培地
4 シャーレ
5 完熟子実体
6 管孔
7 網目模様
8 網状のシート
9 広口瓶

Claims (8)

  1. ポルチーニの菌株群から、当該ポルチーニの菌株を単離培養したときに幼子実体を発生させる菌株を選抜し、当該幼子実体の一部または全部を培地に接種して、さらに新たな幼子実体を得ることを特徴とする幼子実体発生能力を維持するポルチーニ菌株の継代培養方法。
  2. ポルチーニの菌株群から、当該ポルチーニの菌株を単離培養したときに幼子実体を発生させる菌株を選抜し、当該幼子実体の一部または全部を培地に接種して、新たな幼子実体を得て、当該新たな幼子実体を冷蔵保存した後に、冷蔵保存後の幼子実体の一部または全部を培地に接種して、さらに新たな幼子実体を発生させることを特徴とする幼子実体発生能力を維持するポルチーニ菌株の保存方法。
  3. ポルチーニの菌株群から、当該ポルチーニの菌株を単離培養したときに幼子実体を発生させる菌株を選抜し、当該幼子実体の一部または全部を培地に接種して、新たな幼子実体を得て、当該新たな幼子実体からその一部または全部を培地に接種して菌糸を繁殖させ、幼子実体が発生する前の当該菌糸体を凍結保存した後、凍結保存後の菌糸体を解凍し、当該解凍菌糸体の一部または全部を培地に接種して幼子実体を発生させることを特徴とする幼子実体発生能力を維持するポルチーニ菌株の保存方法。
  4. 請求項1乃至3記載の方法によって継代培養され又は保存された幼子実体発生能力が維持されたポルチーニ菌株を培地に接種して幼子実体を得て、当該幼子実体の一部または全部を栽培用の培地に接種して新たな幼子実体を得て、当該新たな幼子実体を管孔が形成するまで生長させることを特徴とするポルチーニの栽培方法。
  5. 栽培用の培地が液体またはゲル状の培地であって、幼子実体の一部または全部を接種源として当該液体またはゲル状の培地中に接種したときに、当該接種源が沈まないように、当該接種源を支えるための支持体を当該液体培地中もしくは当該ゲル状培地中または当該液体培地液面もしくは当該ゲル状培地表面に設け、当該支持体の上部に前記接種源である幼子実体の一部または全部を接種することを特徴とする請求項4記載のポルチーニの栽培方法。
  6. 栽培用の培地にグルコースおよびデンプンが添加されていることを特徴とする請求項4乃至5記載のポルチーニの栽培方法。
  7. 栽培用の培地に幼子実体の一部または全部を接種した後に、当該接種後に発生した幼子実体の一部または全部を覆うように覆土をすることを特徴とする請求項4乃至6記載のポルチーニの栽培方法。
  8. 幼子実体の発生から管孔形成に至るまで子実体を生長させる過程において、幼子実体または子実体の上方から光照射をすることを特徴とする請求項4記載のポルチーニの栽培方法。
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