JP6535940B2 - 運動補助器具 - Google Patents

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本発明は、体幹の腹筋及び背筋等の筋力強化及びストレッチを補助することができる運動補助器具に関する。
人の動きの中には、体をねじる動きが多くある。ところが、年齢が高くなるにつれ、体をねじる動作ができなくなってくる。また、年齢が若くても、近年はディスクワークが多くなっており、体をねじる動きをしなくなっている。その結果、背骨を支える筋肉が衰え、背骨が硬くなり、重い頭部を支えるために腰痛が生じやすくなっている。しかしながら、これまでは、背骨をねじる動きを補助する運動補助器具がなく、筋肉を鍛えることが難しかった。
特開2006−528902号公報
本発明は、このような問題に基づきなされたものであり、背骨をねじる動きを補助し、容易に筋力の強化を図ることができる運動補助器具を提供することを目的とする。
なお、特許文献1には、下部マットに対して回転可能に上部マットが結合され、渦巻バネにより上部マットを上昇回転させる方向に付勢する腹部および下体運動機が記載されている。しかしながら、この腹部および下体運動機は、上部マットを上昇回転させる方向に付勢することにより、上体を起き上がらせる腹筋運動を補助するに過ぎず、背骨をねじる動きを行うことはできない。よって、本願発明と、引用文献1とは、具体的な構成及び効果が異なっている。
本発明の運動補助器具は、支持フレームと、この支持フレームに配設された座部と、この座部の後方において前記支持フレームに対して回動可能に配設され、支持フレームに対する配設位置から上方又は斜め上方に向かい伸長された状態を傾倒定位置とし、この傾倒定位置から上方先端部が座部と反対側に倒れる方向に回動可能な背もたれ軸部と、この背もたれ軸部に配設され、体を支える体支部と、背もたれ軸部を倒れた状態から傾倒定位置に戻す復帰部材とを備え、背もたれ軸部は、支持フレームに対する配設部と、この配設部に接続され、体支部が配設された伸長部とを有し、伸長部は、配設部に対し接続方向を回転中心軸として回動可能とされたものである。
本発明によれば、背もたれ軸部に、支持フレームに対する配設部と、この配設部に接続され、体支部が配設された伸長部とを設け、伸長部は、配設部に対し接続方向を回転中心軸として回動可能とするようにしたので、例えば、座部に腰を掛けて上体を後ろに倒し、背もたれ軸部を後ろに倒した時に、体支部が配設された伸長部を配設部に対して接続方向を回転中心軸として回転させることにより、上体を左右にねじることができる。よって、腹筋・背筋運動をしながら背骨をねじることができ、容易に上体の筋肉強化を図ることができる。
特に、配設部に対する伸長部の最大回転角度を、正面基準位置を中心として、両方の回転方向についてそれぞれ絶対値で10度以上80度以下の範囲内とすれば、より効果的に背骨をねじることができる。
本発明の一実施の形態に係る運動補助器具の構成を表す図である。 図1に示した運動補助器具の一部を拡大して表す図である。 図2に示したIII−III線に沿った断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る運動補助器具1の構成を表すものである。図2は、運動補助器具1の一部を拡大して表すものであり、図3は、図2に示したIII−III線に沿った断面構成を表すものである。この運動補助器具1は、例えば、腹筋・背筋運動を補助することができるものである。この運動補助器具1は、例えば、支持フレーム10と、この支持フレーム10に配設された座部20と、この座部20の後方において支持フレーム10に対して回動可能に配設された背もたれ軸部30とを備えている。
支持フレーム10は、例えば、座部20が配設される中央フレーム11と、この中央フレーム11を床から所定の高さの位置に保持する前側脚部12及び後側脚部13とを有している。前側脚部12の下部には、例えば、横方向に伸長された前脚土台14が配設され、後側脚部13の下部には、例えば、横方向に伸長された後脚土台15が配設されている。また、前側脚部12には、例えば、横方向に伸長された2本の棒状部材16が高さ方向に間隔を開けて前側脚部12の両側にそれぞれ配設されている。この棒状部材16は、例えば、腹筋・背筋運動をする際に、足をかけて利用することができるものである。座部20は、例えば、中央フレーム11に対して回転可能に枢支されていることが好ましい。
背もたれ軸部30は、支持フレーム10に対する配設位置から上方又は斜め上方に向かい伸長された状態を傾倒定位置とし、この傾倒定位置から上方先端部が座部20と反対側に倒れる方向に回動可能とされている。背もたれ軸部30には、例えば、体を支える体支部40が設けられている。体支部40は、例えば、横方向に伸長された複数の棒状部材41により構成されている。各棒状部材41は、例えば、背もたれ軸部30の高さ方向に間隔を開けて背もたれ軸部30の両側にそれぞれ配設されると共に、上方先端部に配設されている。これにより、例えば、利用者が座部20に腰を掛け、背中を体支部40に当てて上体を後ろに倒した時に、背もたれ軸部30及び体支部40により状態を支えることができるようになっている。
また、背もたれ軸部30は、支持フレーム10に対する配設部31と、この配設部31に接続され、体支部40が配設された伸長部32とを有している。伸長部32は、配設部31に対し接続方向を回転中心軸として回動可能に接続されている。これにより、例えば、利用者が体支部40に背中を当て、体支部40が配設された伸長部32を配設部31に対して回転させることにより、上体を左右にねじることができるようになっている。
配設部31に対する伸長部32の最大回転角度は、正面基準位置を中心として、両方の回転方向についてそれぞれ絶対値で10度(°)以上80度(°)以下の範囲内であることが好ましく、20度以上70度以下の範囲内、更には、30度以上60度以下の範囲内とすればより好ましい。上体を効果的に左右にねじることができるからである。なお、胸腰椎の左右への全回旋可動域は例えば最大45度であるが、利用者の体力や運動能力に応じて、最大回転角度は選択することが好ましい。また、正面基準位置は、例えば、座部20又は支持フレーム10に対して体支部40が対称に配置される位置とすることが好ましい。配設部31と伸長部32の接続構造は、例えば、図2に示したように、配設部31の端部に伸長部32に向かい突出した凸部31Aを設けると共に、伸長部32の端部に配設部31の凸部31Aに対応した凹部32Aを設け、配設部31と伸長部32との間にベアリング33を挟んで、配設部31の凸部31Aと伸長部32の凹部32Aとを嵌合させることが好ましい。
また、例えば、図3に示したように、伸長部32の凹部32Aに対応する外周部には、凹部32Aに貫通する切欠き32Bが設けられており、配設部31の凸部31Aには、この切欠き32Bを貫通するように棒状の停止部31Bが配設されている。すなわち、伸長部32は、切欠き32Bが停止部31Bに当接する範囲内で配設部31に対して回転可能であり、切欠き32Bの大きさにより伸長部32の最大回転角度を制御するようになっている。
この運動補助器具1は、また、背もたれ軸部30を倒れた状態から傾倒定位置に戻す復帰部材50を備えている。復帰部材50は、例えば、背もたれ軸部30の下方に伸長して設けられた係止部51と、この係止部51を後側脚部13の方に近づけるように付勢する付勢部材52とを有している。付勢部材52は、例えば、ばねにより構成されており、一端部が係止部51に着脱可能に配設され、他端部が後側脚部13又は後脚土台15に着脱可能に配設されている。付勢部材52の本数又は種類を変えることにより、背もたれ軸部30が倒れた状態から傾倒定位置に戻る力の大きさを調節できるようになっている。
この運動補助器具1は、更に、背もたれ軸部30における伸長部32の配設部31の側に、L字状に屈曲された持ち手60が着脱可能に取り付けられていることが好ましい。この持ち手60には、例えば、ゴムチューブ70を取り付けることが可能な第1チューブ取付部71が設けられ、また、支持フレーム10、例えば、後側脚部13又は後脚土台15には、ゴムチューブ70を取り付けることが可能な第2チューブ取付部72が設けられることが好ましい。これにより、例えば、ゴムチューブ70の一端側を第1チューブ取付部71に取り付け、他端側を第2チューブ取付部72に取り付けて、持ち手60を背もたれ軸部30から取り外して手に持つことにより、腕のチューブトレーニングをすることができるようになっている。
この運動補助器具1は、例えば、次のようにして用いることができる。例えば、利用者は、座部20に腰かけて背中を体支部40に当て、上体を後ろに倒し、背もたれ軸部30が傾倒定位置に戻る力を利用して上体を起こすことができる。よって、容易に腹筋・背筋運動を行うことができる。また、上体を後ろに倒した際に、体支部40が配設された伸長部32を配設部31に対して回転させることにより、上体を左右にねじることができる。よって、腹筋・背筋運動をしながら背骨をねじることができる。更に、第1チューブ取付部71にゴムチューブ70の一端側を取り付け、他端側を第2チューブ取付部72に取り付けて、持ち手60を背もたれ軸部30から取り外して手に持つことにより、腕のチューブトレーニングをすることもできる
このように、本実施の形態によれば、背もたれ軸部30に、支持フレーム10に対する配設部31と、この配設部31に接続され、体支部40が配設された伸長部32とを設け、伸長部32は、配設部31に対し接続方向を回転中心軸として回動可能とするようにしたので、例えば、座部20に腰を掛けて上体を後ろに倒し、背もたれ軸部30を後ろに倒した時に、体支部40が配設された伸長部32を配設部31に対して接続方向を回転中心軸として回転させることにより、上体を左右にねじることができる。よって、腹筋・背筋運動をしながら背骨をねじることができ、容易に上体の筋肉強化を図ることができる。
特に、配設部31に対する伸長部32の最大回転角度を、正面基準位置を中心として、両方の回転方向についてそれぞれ絶対値で10度以上80度以下の範囲内とすれば、より効果的に背骨をねじることができる。
以上、実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、種々変形可能である。例えば、上記実施の形態では、各構成要素について具体的に説明したが、全ての構成要素を備えていなくてもよく、他の構成要素を備えていてもよい。また、上記実施の形態では、背もたれ軸部30の配設部31に凸部31A及び停止部31Bを設け、伸長部32に凹部32A及び切欠き32Bを設けるようにしたが、配設部31に凹部及び切欠きを設け、伸長部32に凸部及び停止部を設けるようにしてもよい。
背骨をねじることができる運動補助器具として用いることができる。
1…運動補助器具、10…支持フレーム、11…中央フレーム、12…前側脚部、13…後側脚部、14…前脚土台、15…後脚土台、16…棒状部材、20…座部、30…背もたれ軸部、31…配設部、31A…凸部、31B…停止部、32…伸長部、32A…凹部、32B…切欠き、33…ベアリング、40…体支部、41…棒状部材、50…復帰部材、51…係止部、52…付勢部材、60…持ち手、70…ゴムチューブ、71…第1チューブ取付部、72…第2チューブ取付部

Claims (4)

  1. 支持フレームと、
    この支持フレームに配設された座部と、
    この座部の後方において前記支持フレームに対して回動可能に配設され、前記支持フレームに対する配設位置から上方又は斜め上方に向かい伸長された状態を傾倒定位置とし、この傾倒定位置から上方先端部が前記座部と反対側に倒れる方向に回動可能な背もたれ軸部と、
    この背もたれ軸部に配設され、体を支える体支部と、
    前記背もたれ軸部を倒れた状態から傾倒定位置に戻す復帰部材とを備え、
    前記背もたれ軸部は、前記支持フレームに対する配設部と、この配設部に接続され、前記体支部が配設された伸長部とを有し、
    前記配設部は、前記支持フレームに対して、前記伸長部を前記傾倒定位置から前記座部と反対側に倒れる方向に回動可能とする方向に回動可能に配設され、
    前記伸長部は、前記配設部に対し接続方向を回転中心軸として回動可能とされた
    ことを特徴とする運動補助器具。
  2. 前記配設部に対する前記伸長部の最大回転角度は、正面基準位置を中心として、両方の回転方向についてそれぞれ絶対値で10度以上80度以下の範囲内であることを特徴とする請求項1記載の運動補助器具。
  3. 前記伸長部の前記配設部の側には、L字状に屈曲された持ち手が着脱可能に取り付けられたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の運動補助器具。
  4. 前記持ち手にはムチューブを取り付けることが可能な第1チューブ取付部が設けられると共に、前記支持フレームにはゴムチューブを取り付けることが可能な第2チューブ取付部が設けられたことを特徴とする請求項3記載の運動補助器具。
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