JP6535389B2 - 鞍乗型車両の泥よけ部材 - Google Patents

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Description

本発明は、鞍乗型車両の泥よけ部材に係り、特に、車輪の上方に配置されて泥等の巻き上げを受け止める鞍乗型車両の泥よけ部材に関する。
従来から、鞍乗型車両の車輪の上方に配置される泥よけ部材において、外力が加えられた際の耐変形性を高める構造が検討されている。
特許文献1には、泥よけ部材の車幅方向外側の両端部に車体側に開口する袋状の収納部を形成し、この収納部に車体側から延びるフレーム部材を挿入することで、泥よけ部材の剛性を高めるようにした構成が開示されている。
特開平5−124556号公報
しかし、特許文献1の泥よけ部材では、袋状の収納部を形成するために泥よけ部材が大型化すると共に重量が増加するという課題があった。
本発明の目的は、上記従来技術の課題を解決し、重量増加を抑えつつ剛性を向上させることができる鞍乗型車両の泥よけ部材を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明は、車輪(WR)の上方を覆う鞍乗型車両の泥よけ部材(30)において、前記泥よけ部材(30)が繊維強化樹脂で構成されており、前記泥よけ部材(30)のうち前記車輪(WR)に対向する面に、樹脂製の補強リブ(50)が設けられている点に第1の特徴がある。
また、前記泥よけ部材(30)は、車体前後方向に長尺の形状とされており、前記泥よけ部材(30)が、車体前後方向の一端側に設けられた車体取り付け部(31)と、該車体取り付け部(31)から他端側に延出する長尺延出部(32)とを含み、前記長尺延出部(32)が、天板(33)と該天板(33)の車幅方向両端部から斜め下方に向けて延出する側板(34)とを有する点に第2の特徴がある。
また、前記補強リブ(50)は、前記車体取り付け部(31)から前記長尺延出部(32)の車体前後方向中央まで延出する縦リブ(61,62)を含む点に第3の特徴がある。
また、前記補強リブ(50)は、車幅方向に延出する横リブ(51,52,53,54)を含む点に第4の特徴がある。
また、前記縦リブ(61,62)および横リブ(51,52,53,54)が互いに結合される点に第5の特徴がある。
また、前記縦リブ(61)が、前記天板(33)と前記側板(34)との間に位置する屈曲部(35)に沿って配置されている点に第6の特徴がある。
また、前記横リブ(52)が、前記長尺延出部(32)に面接触する板状部(52b)と、該板状部(52b)から立設する立設部(52c)とを含む点に第7の特徴がある。
また、前記縦リブ(61,62)および横リブ(51,52,53,54)が、前記繊維強化樹脂の表面に樹脂を溶着させて構成された一体部材である点に第8の特徴がある。
また、前記縦リブ(61,62)の前記車体取り付け部(31)側の端部が、前記泥よけ部材(30)を車体に取り付けるための締結部材の受け部(71,72)に連結されている点に第9の特徴がある。
また、前記長尺延出部(32)の周縁部が、前記補強リブ(50)と一体のモール部材(70)で被覆される点に第10の特徴がある。
さらに、前記繊維強化樹脂の繊維は、指向方向が互いに90度異なる2方向の繊維を編んで構成されており、前記長尺延出部(32)において、前記繊維の指向方向が車体前後方向に対して45度傾いている点に第11の特徴がある。
第1の特徴によれば、前記泥よけ部材(30)が繊維強化樹脂で構成されており、前記泥よけ部材(30)のうち前記車輪(WR)に対向する面に、樹脂製の補強リブ(50)が設けられているので、繊維強化樹脂を用いることで薄くて軽い泥よけ部材を得ると共に、樹脂による補強リブを設けることで材料コストを抑えつつ必要な部分のみの剛性を効果的に高めることが可能となる。また、泥よけ部材の裏面側に補強リブを設けることで、外観性に影響を与えることなく泥よけ部材の補強ができる。
第2の特徴によれば、前記泥よけ部材(30)は、車体前後方向に長尺の形状とされており、前記泥よけ部材(30)が、車体前後方向の一端側に設けられた車体取り付け部(31)と、該車体取り付け部(31)から他端側に延出する長尺延出部(32)とを含み、前記長尺延出部(32)が、天板(33)と該天板(33)の車幅方向両端部から斜め下方に向けて延出する側板(34)とを有するので、長尺延出部がU字状断面を有することで、外力が加えられる可能性の高い長尺延出部の剛性を高めることが可能となる。
第3の特徴によれば、前記補強リブ(50)は、前記車体取り付け部(31)から前記長尺延出部(32)の車体前後方向中央まで延出する縦リブ(61,62)を含むので、長尺延出部に外力が加えられた際に長尺延出部の曲がる位置を車体取り付け部から離間させることが可能となる。これにより、長尺延出部が下方に曲げられた際に車輪に巻き込まれることを防ぐことができる。
第4の特徴によれば、前記補強リブ(50)は、車幅方向に延出する横リブ(51,52,53,54)を含むので、横リブによって、長尺延出部のU字状断面が開く方向に変形することを抑えることができる。これにより、長尺延出部の上下方向への耐変形性を高めることが可能となる。
第5の特徴によれば、前記縦リブ(61,62)および横リブ(51,52,53,54)が互いに結合されるので、縦リブおよび横リブが重なって互いに補強しあうこととなり、泥よけ部材の剛性を効果的に高めることが可能となる。
第6の特徴によれば、前記縦リブ(61)が、前記天板(33)と前記側板(34)との間に位置する屈曲部(35)に沿って配置されているので、2つの縦リブの高さ方向の寸法を大きくしても縦リブが長尺延出部から突出することがなく、泥よけ部材の剛性をより一層高めることができる。
第7の特徴によれば、前記横リブ(52)が、前記長尺延出部(32)に面接触する板状部(52b)と、該板状部(52b)から立設する立設部(52c)とを含むので、板状部によって長尺延出部との接触面積を大きくして結合性を高めると共に、立設部によって横リブ全体の剛性をさらに高めることが可能となる。
第8の特徴によれば、前記縦リブ(61,62)および横リブ(51,52,53,54)が、前記繊維強化樹脂の表面に樹脂を溶着させて構成された一体部材であるので、複雑な形状の縦リブおよび横リブを、繊維強化樹脂の表面に容易に設けることができる。
第9の特徴によれば、前記縦リブ(61,62)の前記車体取り付け部(31)側の端部が、前記泥よけ部材(30)を車体に取り付けるための締結部材の受け部(71,72)に連結されているので、泥よけ部材を車体に取り付ける際に補強リブの端部が共締めされることとなり、泥よけ部材の剛性を高めることが可能となる。
第10の特徴によれば、前記長尺延出部(32)の周縁部が、前記補強リブ(50)と一体のモール部材(70)で被覆されるので、繊維強化樹脂の周縁部が樹脂製の部材で覆われることで、乗員等が泥よけ部材を把持して車体を持ち上げる手を保護することができる。
第11の特徴によれば、前記繊維強化樹脂の繊維は、指向方向が互いに90度異なる2方向の繊維を編んで構成されており、前記長尺延出部(32)において、前記繊維の指向方向が車体前後方向に対して45度傾いているので、長尺延出部が上方または下方に変形した場合でも、繊維にかかる応力が分散されやすくなり、シワや剥離による表面の白化を抑えることができる。
本発明の一実施形態に係る鞍乗型車両の泥よけ部材を適用した自動二輪車の左側面図である。 泥よけ部材としてのリヤフェンダの斜視図である。 リヤフェンダの平面図である。 リヤフェンダの左側面図である。 リヤフェンダの裏面側の斜視図である。 補強リブ周辺の拡大平面図である。 補強リブ周辺の拡大斜視図である。 図6の8−8線断面図である。 図6の9−9線断面図である。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る鞍乗型車両の泥よけ部材を適用した自動二輪車1の左側面図である。自動二輪車1は、荒地走行に適応したオフロードタイプの鞍乗型車両である。
車体フレーム2を構成するメインフレーム24の前端部に設けられたヘッドパイプには、不図示のステアリングステムが回動自在に軸支されている。該ステアリングステムには、前輪WFを回転可能に軸支する左右一対のフロントフォーク10が取り付けられている。前輪WFは、フロントフォーク10の上部に取り付けられた操向ハンドル3によって操舵可能とされる。
メインフレーム24の後方下部には、駆動輪としての後輪WRを回転可能に軸支するスイングアーム16が、ピボット軸14によって揺動自在に軸支されている。スイングアーム16は、リヤクッション22によってメインフレーム24に吊り下げられている。リヤクッション22の後方には、後輪WRからの泥はね等を前方で受け止めるリヤカバー15が配設されている。
メインフレーム24の下方にはエンジンが取り付けられている。エンジンのシリンダヘッド25の車体前方側には、車体後方のマフラ17に連なる排気管12が取り付けられている。一方、シリンダヘッド25の車体後方側には、スロットルボディ一体式の燃料噴射装置23および不図示のエアクリーナボックスが接続されている。エンジンによって生じる回転駆動力は、ドライブチェーン28を介して後輪WRへ伝達される。
エンジンの側方からメインフレーム24の上方にかかる位置には、サイドカウル27が配設されており、排気管12の周囲には、サイドカウル27に連なるアンダーカウル13が取り付けられている。メインフレーム24の上方のサイドカウル27内には、不図示のオイルタンクおよび冷却水タンクが配設されている。フロントフォーク10の車幅方向外側は、サイドカウル27に連なるフロントカウル26が取り付けられている。シリンダヘッド25の車体前方側でフロントカウル26の内側の位置には、冷却水のラジエータ11が配設されている。
ヘッドパイプ7から前方に延びるメータステー29には、メータ装置4およびヘッドライト6が取り付けられ、その前方側は防風スクリーン5で覆われている。防風スクリーン5の下部には、オイルクーラー8が配設されており、さらにその下部にはフロントフォーク10に取り付けられたフロントフェンダ9が配設されている。
シリンダヘッド25の後方でメインフレーム24の上部には、左右一対の大型のシートカウル20が取り付けられている。剛性部材で構成されるシートカウル20の上部には、シート21が支持されており、シートカウル20の内側には燃料タンク19が配設されている。本発明に係る泥よけ部材は、シート21の後端およびシートカウル20の後端に連なって後輪WRの上方を覆い、後輪WRからの泥等の巻き上げを受け止めるリヤフェンダ30である。
図2は、泥よけ部材としてのリヤフェンダ30の斜視図である。また、図3は同平面図であり、図4は同左側面図である。リヤフェンダ30の本体部は、カーボンやガラス、ケブラー等の繊維素材をポリエステル等の樹脂で固めてなる薄板状の繊維強化樹脂で形成されている。車体前後方向に長尺な形状とされるリヤフェンダ30は、車体前方側の車体取り付け部31と、車体後方側の長尺延出部32とからなる。
車体取り付け部31には、後輪WRとの接触を避ける半球状の曲面部41と、車幅方向左右で車体側に固定する面となる垂直面部39と、シート21の後端部と接触する傾斜面36,平面視で湾曲した幅狭の帯状をなす平面部37(図3の右斜線ハッチング部),平面部37に隣接して上方に突出する隆起部38(図3の左斜線ハッチング部)が設けられている。垂直面部39には、車体側に取り付けるための締結部材が通る貫通孔40が形成されており、同様に、曲面部41の略中央に設けられた膨出部42には、締結部材が通る貫通孔43が形成されている。
長尺延出部32は、車体に取り付けた状態で略水平に指向する平面状の天板33と、天板33の車幅方向両端部から斜め下方に延出する側板とを含む。これにより、長尺延出部32はU字状断面を有することとなり、特に上下方向へ加えられる荷重に対しての耐変形性を高められている。
繊維強化樹脂の繊維は、指向方向が互いに90度異なる2方向の繊維を編んで構成されており、長尺延出部32においては、図3,4の模式部分Aに示すように繊維の指向方向が車体前後方向に対して45度傾くように配置されている。リヤフェンダ30は、自動二輪車1が転倒した場合のほか、乗員や整備士等が車体を支えたり牽引したりする際の取っ手として用いられて曲げられる可能性があるが、上記した繊維方向の工夫により、長尺延出部32が上方または下方に変形した場合でも、繊維にかかる応力が分散されやすくなり、シワや剥離による表面の白化が抑えられることとなる。
図4を参照して、長尺延出部32の周縁部は、繊維を含まない樹脂製のモール部材70で覆われている。このモール部材70によれば、乗員や整備士等が長尺延出部32を把持した際に、その手にかかる負担が低減される。
図5は、リヤフェンダ30の裏面側の斜視図である。リヤフェンダ30の裏面側、すなわち、後輪WRに対向する側には、繊維を含まない樹脂製の補強リブ50(点描ハッチング部)が設けられている。補強リブ50は、繊維強化樹脂の裏面側に溶着させた一体成形部品であり、前記したモール部材70も補強リブ50と一体化している。
補強リブ50は、車体前後方向に指向する計3本の縦リブ61,62と、車幅方向に指向する計4本の横リブ51,52,53,54とを含む。縦リブは、左右一対の第1縦リブ61および車幅方向中央の第2縦リブ62からなる。また、横リブは、車体後方側の第1横リブ51、第2横リブ52、第3横リブ53および第4横リブ54からなる。第2縦リブ62の車体前側端部には、膨出部42に収められる円盤状の受け部71に連結されている。
リヤフェンダ30の繊維強化樹脂の部分(本体部)は、略均一の厚さの薄板部材であり、前記した平面部37の裏面側は上方に凸の山部37Rを形成し、隆起部38の裏面側は下方に凸の谷部38Rを形成している。
天板33と山部37Rとの間には、平板状の第2横リブ52が面接触している。換言すれば、第2横リブ52は、主に傾斜面36(図2,3,4参照)の裏面側に溶着されることでリヤフェンダ30を補強している。また、谷部38には、U字状断面の第3横リブ53が面接触している。すなわち、第3横リブ53は、隆起部38の裏面側に溶着されることでリヤフェンダ30を補強している。
図6は、補強リブ50周辺の拡大平面図である。また、図7は補強リブ50周辺の拡大斜視図である。左右一対の第1縦リブ61は、天板33と側板34との間の屈曲部35に沿って立設する板状部材であり、その頂部端面は、第4横リブ54の位置から車体後方に向かってなだらかに傾斜して、天板33の前後方向略中央まで延出している。この間、第1縦リブ前側61bおよび第1縦リブ後側61aは所定の高さ寸法を有する略三角形とされるが、山部37Rの部分ではごく薄い形状とされている。
一方、第2縦リブ62は、受け部72および第4横リブ54を連結する第2縦リブ前側62aと、第4横リブ54および第3横リブ53を連結する第2縦リブ中側62bと、第3横リブ53から第1横リブ51まで延出する第2縦リブ後側62cとからなる。この間、第2縦リブ後側62cは所定の高さ寸法を有する略三角形とされるが、山部37Rから受け部71までは、第3横リブ内側53aとの結合するための板状部を除いて、ごく薄い形状とされている。
上記したような縦リブ61,62によれば、長尺延出部32の上下方向への耐変形性を高めることが可能となる。また、縦リブ61,62を長尺延出部32の前後方向中央まで延出させることで、長尺延出部32が上下方向への変形ポイントを車体後方側に移動し、特に下方に変形した際に、リヤフェンダ30の後端部が後輪WRに接触する可能性を低減している。しかし、縦リブ61,62が上記したような耐変形性の効果を発揮するためには、縦リブ61,62の変形や剥がれを抑える必要がある。この点、4本の横リブが、3本の縦リブと重なって格子状をなすことで相互の強度を高める役割を有する。
第1横リブ51は、第2縦リブ後側62cおよび第1縦リブ後側61aを連結する第1横リブ内側51aと、第1縦リブ後側61aおよびモール部材70を連結する第1横リブ外側51bとからなる。
第2横リブ52は、第2縦リブ後側62cおよび第1リブ後側61aを支持する第2横リブ内側52aと、第2横リブ内側52aから車幅方向外側に延びてモール部材70と連結される板状部としての第2横リブ外側52bと、第2横リブ外側52から立設する略三角形の立設部52cとからなる。
上記した第1横リブ51および第2横リブ52によれば、天板33に対して側板34が揺動しにくくする、すなわち、長尺延出部32に外力が加えられてもU字断面の形状が変形しにくくすることが可能となる。
第3横リブ53は、谷部38Rに収められて第1縦リブ前側61bを支持する第3横リブ内側53aと、第1縦リブ前側61bおよびモール部材70を連結する第3横リブ外側53bとからなる。第3横リブ内側53aはU字状断面とされ、第3横リブ外側53bは平板状とされる。
そして、第4横リブ54は、第2縦リブ側62aおよび第1縦リブ前側61bを連結する第4横リブ内側54aと、第1縦リブ前側61bおよびモール部材70を連結する第4横リブ外側54bとからなる。第4横リブ内側54aは棒状とされ、第4横リブ外側54bは平板状とされる。
左右一対の第4横リブ外側54には、貫通孔72aが形成された受け部72が一体に設けられている。貫通孔72aは、垂直面部39(図2参照)に設けられる貫通孔40に連通している。また、同様に、第2縦リブ62の端部に設けられる受け部71の貫通孔71aは、膨出部42(図2参照)の貫通孔43に連通している。これにより、計3つの受け部71,72が縦リブおよび横リブで連結されることとなり、リヤフェンダ30単体の剛性だけでなく、車体側への取り付け剛性も高められる。
上記したように、本実施形態に係る補強リブ50は、格子状をなす複数の縦リブおよび横リブを長尺延出部32の裏面側に設けたので、繊維強化樹脂を用いることで薄くて軽いリヤフェンダ30を得ると共に、材料コストを抑えつつ必要な部分のみの剛性を効果的に高めることが可能となる。また、リヤフェンダ30の裏面側に補強リブ50を設けることで、外観性に影響を与えることなくリヤフェンダ30の補強ができる。
図8は、図6の8−8線断面図である。また、図9は図6の9−9線断面図である。図8を参照して、傾斜面36の裏面側には、傾斜面36と天板33との屈曲角度を一致させた接触面積の大きな第2横リブ内側52aが溶着されている。また、隆起部38の裏面側に形成される谷部38Rには、U字状断面の第3横リブ内側53aが溶着されている。このような形状の工夫により、第2横リブ52および第3横リブ53の溶着強度を高め、縦リブの支持強度を高めている。また、第1横リブ内側51aおよび第4横リブ内側54aは、断面積も接触面積も小さいが、第2横リブ52および第3横リブ53の強度が高められ、かつ第1縦リブ61および第2縦リブ62と一体に形成されることで負担が低減されている。
また、図9を参照して、左右一対の第1縦リブ側61aは、天板33と側板34との間の屈曲部35から車体上下方向に立設している。これにより、2つの縦リブ61,62の高さ方向の寸法を大きくしても縦リブ61,62が長尺延出部32から突出することがなく、リヤフェンダ30の剛性をより一層高めることができる。
なお、自動二輪車の形態、リヤフェンダの形状や材質、補強リブの形状や材質、補強リブの形成方法等は、上記実施形態に限られず、種々の変更が可能である。例えば、本発明に係る泥よけ部材は、車両の前輪を覆うフロントフェンダであってもよい。本発明に係る鞍乗型車両の泥よけ部材は、自動二輪車に限られず、鞍乗型の三/四輪車等の各種車両に適用することが可能である。
1…自動二輪車(鞍乗型車両)、20…シートカウル、21…シート、30…泥よけ部材(リヤフェンダ)、31…車体取り付け部、32…長尺延出部、33…天板、34…側板、42…膨出部、50…補強リブ、51,52,53,54…横リブ(51…第1横リブ、52…第2横リブ、53…第3横リブ、54…第4横リブ)、52b…板状部(第2横リブ外側)、52c…立設部、61,62…縦リブ(61…第1縦リブ、62…第2縦リブ)、70…モール部材、71,72…締結部材の受け部、WR…後輪(車輪)、WF…前輪(車輪)

Claims (12)

  1. 車輪(WR)の上方を覆う鞍乗型車両の泥よけ部材(30)において、
    前記泥よけ部材(30)が繊維強化樹脂で構成されており、
    前記泥よけ部材(30)のうち前記車輪(WR)に対向する面に、樹脂製の補強リブ(50)が設けられており、
    前記泥よけ部材(30)の長尺延出部(32)の周縁部が、前記補強リブ(50)に連なるモール部材(70)で被覆されることを特徴とする鞍乗型車両の泥よけ部材。
  2. 車輪(WR)の上方を覆う鞍乗型車両の泥よけ部材(30)において、
    前記泥よけ部材(30)が繊維強化樹脂で構成されており、
    前記泥よけ部材(30)のうち前記車輪(WR)に対向する面に、樹脂製の補強リブ(50)が設けられており、
    前記補強リブ(50)には、前記泥よけ部材(30)を車体に取り付けるための貫通孔(40,43)が設けられた締結部材の受け部(71,72)が形成されていることを特徴とする鞍乗型車両の泥よけ部材。
  3. 前記泥よけ部材(30)は、車体前後方向に長尺の形状とされており、
    前記泥よけ部材(30)が、車体前後方向の一端側に設けられた車体取り付け部(31)と、該車体取り付け部(31)から他端側に延出する長尺延出部(32)とを含み、
    前記長尺延出部(32)が、天板(33)と該天板(33)の車幅方向両端部から斜め下方に向けて延出する側板(34)とを有することを特徴とする請求項1または2に記載の鞍乗型車両の泥よけ部材。
  4. 前記補強リブ(50)は、前記車体取り付け部(31)から前記長尺延出部(32)の車体前後方向中央まで延出する縦リブ(61,62)を含むことを特徴とする請求項3に記載の鞍乗型車両の泥よけ部材。
  5. 前記補強リブ(50)は、車幅方向に延出する横リブ(51,52,53,54)を含むことを特徴とする請求項3または4に記載の鞍乗型車両の泥よけ部材。
  6. 前記縦リブ(61,62)および横リブ(51,52,53,54)が互いに結合されることを特徴とする請求項5に記載の鞍乗型車両の泥よけ部材。
  7. 前記縦リブ(61)が、前記天板(33)と前記側板(34)との間に位置する屈曲部(35)に沿って配置されていることを特徴とする請求項4ないし6のいずれかに記載の鞍乗型車両の泥よけ部材。
  8. 前記横リブ(52)が、前記長尺延出部(32)に面接触する板状部(52b)と、該板状部(52b)から立設する立設部(52c)とを含むことを特徴とする請求項5または6に記載の鞍乗型車両の泥よけ部材。
  9. 前記縦リブ(61,62)および横リブ(51,52,53,54)が、前記繊維強化樹脂の表面に樹脂を溶着させて構成された一体部材であることを特徴とする請求項6または7に記載の鞍乗型車両の泥よけ部材。
  10. 前記縦リブ(61,62)の前記車体取り付け部(31)側の端部が、前記泥よけ部材(30)を車体に取り付けるための締結部材の受け部(71,72)に連結されていることを特徴とする請求項4ないし9のいずれかに記載の鞍乗型車両の泥よけ部材。
  11. 前記繊維強化樹脂の繊維は、指向方向が互いに90度異なる2方向の繊維を編んで構成されており、
    前記長尺延出部(32)において、前記繊維の指向方向が車体前後方向に対して45度傾いていることを特徴とする請求項1ないし10のいずれかに記載の鞍乗型車両の泥よけ部材。
  12. 前記補強リブ(50)と前記モール部材(70)とが一体に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両の泥よけ部材。
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