JP6535192B2 - 抗菌剤 - Google Patents

抗菌剤 Download PDF

Info

Publication number
JP6535192B2
JP6535192B2 JP2015063198A JP2015063198A JP6535192B2 JP 6535192 B2 JP6535192 B2 JP 6535192B2 JP 2015063198 A JP2015063198 A JP 2015063198A JP 2015063198 A JP2015063198 A JP 2015063198A JP 6535192 B2 JP6535192 B2 JP 6535192B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
monomer
mass
copolymer
polyalkylene glycol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015063198A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016183117A (ja
Inventor
正弘 中之庄
正弘 中之庄
真美 服部
真美 服部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Shokubai Co Ltd
Original Assignee
Nippon Shokubai Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Shokubai Co Ltd filed Critical Nippon Shokubai Co Ltd
Priority to JP2015063198A priority Critical patent/JP6535192B2/ja
Publication of JP2016183117A publication Critical patent/JP2016183117A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6535192B2 publication Critical patent/JP6535192B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Description

本発明は、抗菌剤に関する。より詳しくは、洗浄剤、化粧料、塗料、樹脂、木材防腐剤、セメント混和剤、水処理剤、工業用水等に有用な抗菌剤に関する。
近年、消費者の清潔志向及び衛生上の観点から、抗菌加工が施された種々のものが市販されている。抗菌加工品に使用される抗菌剤についても種々のものが開発され、カチオン系の抗菌剤として、塩化ベンザルコニウム等が古くから知られている。また、抗菌剤としては、抗菌性とともに安全性の高いものが求められ、揮発性が低く、溶出しにくいポリマー型の抗菌剤が検討されている。このようなポリマー型の抗菌剤として、抗菌活性を有し、1つまたは複数の離れた疎水性セグメントと、カチオン性官能基を含有する1つまたは複数の親水性セグメントとを含む古代防御ポリマーが開示されている(例えば特許文献1参照)。
特表2006−522174号公報
上述のように、カチオン性基を有するポリマーが開示されているが、従来のポリマーは、抗菌性能が充分でなく、改善の余地があった。
本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであり、従来のカチオン性基を有するポリマーよりも抗菌性能に優れる抗菌剤を提供することを目的とする。
本発明者は、従来のカチオン系抗菌剤よりも抗菌性能に優れる抗菌剤について種々検討したところ、カチオン性基を有する単量体(以下、カチオン性基含有単量体ともいう)とポリアルキレングリコール末端を疎水性基により変性させた疎水変性ポリアルキレングリコールを有する単量体(以下、疎水変性ポリアルキレングリコール含有単量体ともいう)とを共重合させて得られた共重合体が抗菌性能に優れ、抗菌剤としての使用に適することを見いだし、上記課題をみごとに解決することができることに想到し、本発明に到達したものである。
すなわち本発明は、カチオン性基含有単量体由来の構造単位と疎水変性ポリアルキレングリコール含有単量体由来の構造単位とを有する共重合体を含む抗菌剤である。
以下に本発明を詳述する。
なお、以下において記載する本発明の個々の好ましい形態を2つ以上組み合わせたものもまた、本発明の好ましい形態である。
本発明における抗菌剤とは抗菌性能を有する剤のことをいう。抗菌性能とは、殺菌(微生物を殺す)性能、静菌(微生物の繁殖を抑える)性能のいずれかの性能を有することをいい、対象となる微生物は、細菌、真菌である。
上記細菌としては、大腸菌、緑膿菌、サルモネラ菌、モラクセラ菌、レジオネラ菌等のグラム陰性菌;黄色ブドウ球菌、クロストリジウム属細菌等のグラム陽性菌が挙げられる。上記真菌としてはロドトルラ酵母、パン酵母等の酵母類;赤カビ、黒カビ等のカビ類が挙げられる。特に、グラム陰性菌は細胞膜に外膜と内膜を有しており、抗菌性能が発揮され難く、グラム陰性菌に効果のある抗菌剤が好ましい。
本発明の抗菌剤は、カチオン性基含有単量体由来の構造単位と疎水変性ポリアルキレングリコール含有単量体由来の構造単位とを有する共重合体を含むものである。本発明の抗菌剤を、微生物に作用させると、共重合体が有するカチオン性基含有単量体由来のカチオン性基がマイナスの電荷を有する微生物の表面に吸着し、細胞膜の流動性を増加させ、さらに共重合体が有する疎水変性ポリアルキレングリコールが細胞膜に吸着し、細胞膜を構成する脂質等の間の相互作用を破壊することにより、微生物の細胞の破壊が進行することが推定される。本発明の共重合体は、ポリアルキレングリコール鎖の末端が疎水変性されているため、ポリアルキレングリコール鎖の親水性と疎水性のバランスが良好であり、従来のポリマーにおいて末端が疎水変性されていないポリアルキレングリコールよりも、細胞膜内への浸透性が高くなることから、従来のポリマーを含む抗菌剤よりも抗菌性能に優れると考えられる。
本発明の抗菌剤に含まれる共重合体の原料となる疎水変性ポリアルキレングリコール含有単量体(以下、疎水変性PAGともいう)は、エチレン性不飽和基と、ポリアルキレングリコール鎖と、ポリアルキレングリコール鎖の末端の疎水性基との少なくとも3つの構造部位を有するものであれば、その他の構造部位を含んでいてもよい。また、これらの構造部位を2つ以上含む場合、それらは同一であってもよく、異なっていてもよい。
上記ポリアルキレングリコール鎖の末端に結合した疎水性基とは、ポリアルキレングリコール鎖の末端に直接結合していても、他の構造を介して結合していてもよい。上記他の構造は、特に制限されないが、後述する2価の連結基等が挙げられる。
上記疎水性基は、ポリアルキレングリコール鎖の親水性を低下することができる基を意味する。
上記疎水性基としては、例えば、炭素数2〜50の炭化水素基等が挙げられる。上記炭化水素基としては、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基 、シクロアルキル基、アリール基等が挙げられる。
上記炭化水素基としては、アルキル基、アルケニル基、アリール基が好ましく、より好ましくはアルキル基、アルケニル基であり、更に好ましくはアルキル基である。
また、上記炭化水素基の炭素数としては、2〜50が好ましく、より好ましくは3〜30であり、更に好ましくは4〜20であり、特に好ましくは5〜15である。
更に、上記炭化水素基としては、直鎖型または分岐型であってもよい。直鎖型と分岐型の併用であってもよい。
本発明の疎水性基が上記好ましい基であれば、疎水性PAGにおける親水性と疎水性のバランスがより良好なものとなり、細胞膜内への浸透性が高くなり、本発明の共重合体の抗菌性能が高くなる。
上記疎水変性PAGは、下記式(1);
Figure 0006535192
(式中、R〜Rは、同一又は異なって、水素原子又は炭素数1〜5のアルキル基を表す。Rは、疎水性基を表す。X及びXは、同一又は異なって、直接結合又は2価の連結基を表す。AOは、同一又は異なって、オキシアルキレン基を表す。nは、オキシアルキレン基の平均付加モル数を表し、1〜100の数である。)で表される化合物であることが好ましい。
上記疎水性基の具体例及び好ましい形態としては上述のとおりである。
上記R、Rは、水素原子であることが好ましい。
上記Rは、メチル基であることが好ましい。上記Rがメチル基である場合、本発明の共重合体の抗菌性能がより向上する。
上記Xが2価の連結基である場合、2価の連結基としては特に制限されないが、例えばエステル基、エーテル基等が挙げられる。Xにおける2価の連結基として好ましくはエステル基である。Xがエステル基であれば、疎水変性PAGと、後述する好ましいカチオン性基含有単量体との反応性がより向上する。
上記Xが2価の連結基である場合、2価の連結基としては、特に制限されず、疎水変性PAGを後述する疎水変性PAGの製造方法により製造する場合、ポリアルキレングリコール化合物の末端の基と疎水性基含有化合物の反応基との反応により形成されることとなる。
上記式(1)中、AOは、「同一又は異なって、」オキシアルキレン基を表すが、これは、ポリアルキレングリコール中にn個存在するAOのオキシアルキレン基が全て同一であってもよく、異なっていてもよいことを意味する。
本発明の疎水変性PAGが有するポリアルキレングリコール鎖の構造は、2種以上のアルキレンオキシドを有するものであってもよい。
本発明の疎水変性PAGが有するポリアルキレングリコール鎖は、炭素数2〜18のオキシアルキレン基から構成される高分子鎖(ポリアルキレンオキシド)であることが好ましい。オキシアルキレン基の炭素数は、より好ましくは、2〜8であり、更に好ましくは、2〜4である。
上記アルキレンオキシドとしては、例えば、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド、イソブチレンオキシド、1−ブテンオキシド、2−ブテンオキシド、トリメチルエチレンオキシド、テトラメチレンオキシド、テトラメチルエチレンオキシド、ブタジエンモノオキシド、オクチレンオキシド等が挙げられる。また、ジペンタンエチレンオキシド、ジヘキサンエチレンオキシド等の脂肪族エポキシド;トリメチレンオキシド、テトラメチレンオキシド、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、オクチレンオキシド等の脂環エポキシド;スチレンオキシド、1,1−ジフェニルエチレンオキシド等の芳香族エポキシド等を用いることもできる。
上記ポリアルキレングリコール鎖は、親水性と疎水性のバランスの観点からは、オキシアルキレン基中にオキシエチレン基を必須成分として含むことが好ましい。全アルキレンオキシド100モル%中のオキシエチレン基は、より好ましくは、60モル%以上、さらに好ましくは80モル%以上、特に好ましくは90モル%以上である。
上記オキシアルキレン基の平均付加モル数は、1〜100であることが好ましく、より好ましくは1〜60であり、更に好ましくは1〜40であり、特に好ましくは1〜20である。上記好ましい範囲であれば、上記疎水変性PAGにおける親水性基と疎水性基とのバランスがより良好なものとなる。また、上記オキシアルキレン基の平均付加モル数が1〜20であれば疎水変性PAGの親水性が高くなり、共重合体における疎水変性PAG由来の構造単位の割合を増加させた場合にも、得られる共重合体は、水溶性がより充分なものとなる。
上記ポリアルキレングリコール鎖が2種以上のアルキレンオキシドにより構成される場合は、2種以上のアルキレンオキシドがランダム付加、ブロック付加、交互付加等のいずれの形態で付加したものであってもよい。
本発明の疎水変性PAGは、ポリアルキレングリコール鎖と疎水性基との質量比が、1〜99質量%/1〜99質量%であることが好ましい。より好ましくは20〜80質量%/20〜80質量%であり、更に好ましくは30〜70質量%/30〜70質量%である。
上記質量比が好ましい範囲であれば、疎水変性PAGの親水性と疎水性のバランスがより良好なものとなり、本発明の抗菌剤の抗菌性能をより向上させることができる。
また、前記疎水性基の炭素数を、例えば、2〜5と少なくする場合は、前記オキシアルキレン基の平均付加モル数nの数を少なくする事で、疎水化度と親水化度を調整する事が可能であるため、必ずしも前記炭素数が少ない場合が、抗菌性能が低下するとは限らない。
逆に、前記疎水基の炭素数が、例えば40〜50と多い場合は、前記オキシアルキレン基の平均付加モル数nの数を多くする事で、疎水化度と親水化度を調整する事が可能であるため、必ずしも前記炭素数が多い場合が、抗菌性能が低下するとは限らない。
本発明の疎水変性PAGは、市販品を用いてもよく、ポリアルキレングリコール含有化合物と疎水性基含有化合物とを反応する工程を含む製造方法により製造してもよい。
上記疎水変性PAGの市販品としては、上記式(1)においてXが直接結合である化合物が挙げられる。このような化合物として、例えば、アルコキシポリエチレングリコールメタクリレート等が挙げられる。上記アルコキシポリエチレングリコールメタクリレートにおいて、アルコキシ基の炭素数が12である、アントックスLMA−10(日本乳化剤社製)は、本発明の好適な実施形態の1つである。
本発明の疎水変性PAGを上記方法により製造する場合、ポリアルキレングリコール含有化合物は、エチレン性不飽和基とポリアルキレングリコール鎖とを少なくとも1つずつ有する限り特に制限されないが、下記式(2);
Figure 0006535192
(式中、R〜R、X、AO及びnは、上記(1)におけるR〜R、X、AO及びnと同様である。Rは、水素原子又は反応性の官能基を表す。)で表される構造の化合物が好ましい。
上記Rが反応性の官能基である場合、反応性の官能基としては水酸基、アミノ基、エポキシ基、カルボン酸(塩)基、硫酸(塩)基、リン酸(塩)基等が挙げられる。好ましくは水酸基、エポキシ基である。
上記Rとしては、水素原子であることが好ましい。
上記ポリアルキレングリコール含有化合物としては、例えば、不飽和アルコールポリアルキレングリコール付加物、不飽和カルボン酸ポリアルキレングリコールエステル系化合物が挙げられる。
上記不飽和アルコールポリアルキレングリコール付加物としては、例えば、ビニルアルコールポリアルキレンオキシド付加物、(メタ)アリルアルコールポリアルキレンオキシド付加物、3−ブテン−1−オールポリアルキレンオキシド付加物、3−メチル−3−ブテン−1−オールポリアルキレンオキシド付加物、3−メチル−2−ブテン−1−オールポリアルキレンオキシド付加物、2−メチル−3−ブテン−2−オールポリアルキレンオキシド付加物、2−メチル−2−ブテン−1−オールポリアルキレンオキシド付加物、2−メチル−3−ブテン−1−オールポリアルキレンオキシド付加物が挙げられる。好ましくは、3−メチル−3−ブテン−1−オールポリアルキレンオキシド付加物である。
上記不飽和カルボン酸ポリアルキレングリコールエステル系化合物としては、ポリアルキレングリコール類と、(メタ)アクリル酸とのエステル化物が挙げられる。具体的には、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
上記疎水変性PAGの製造方法における疎水性基含有化合物は、疎水性基を有する限り特に制限されず、疎水性基の具体例及び好ましい形態は、上述のとおりである。
上記疎水性基含有化合物は、ポリアルキレングリコール含有化合物のポリアルキレングリコール鎖末端の水素原子又は反応性官能基と反応することができる官能基を有していることが好ましい。
上記官能基としては、アミノ基、エポキシ基、カルボン酸(塩)基、硫酸(塩)基、リン酸(塩)基等が挙げられる。好ましくはエポキシ基である。上記疎水性基含有化合物がエポキシ基を有する化合物である場合、これらの中でも、グリシジルエーテル基を有する化合物が好ましい。
上記疎水性基含有化合物がグリシジルエーテル基を有する化合物である場合、下記式(3);
Figure 0006535192
(式中、Rは、疎水性基を表す。)で表される構造の化合物であることが好ましい。
上記疎水性基の具体例及び好ましい形態は、上述のとおりである。
上記ポリアルキレングリコール含有化合物と疎水性基含有化合物とを反応する工程において、ポリアルキレングリコール含有化合物のポリアルキレングリコール鎖末端の水酸基と疎水性基含有化合物としてグリシジルエーテル基を有する化合物とを反応させた場合には、下記式(4);
Figure 0006535192
で表される構造の連結基を介してポリアルキレングリコール鎖と疎水性基とが結合することとなる。
上記反応工程において使用する疎水性基含有化合物の量は、ポリアルキレングリコール含有化合物100モル%に対して1〜300モル%であることが好ましい。より好ましくは1〜200モル%であり、更に好ましくは1〜100モル%である。
上記反応工程の反応温度は、70〜140℃であることが好ましい。より好ましくは、80〜130℃である。
また反応時間は、1〜48時間であることが好ましい。より好ましくは、2〜24時間である。
上記反応系内の雰囲気は、空気雰囲気のままで行ってもよいが、不活性雰囲気とするのがよい。例えば、反応開始前に系内を窒素などの不活性ガスで置換し、窒素気流化において反応を行うことが好ましい。
上記反応工程では、触媒を用いることが好ましい。上記触媒としては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属の水酸化物、が好ましく、より好ましくは水酸化カリウムである。
本発明の抗菌剤に含まれる共重合体の原料となるカチオン性基含有単量体は、エチレン性不飽和基とカチオン性基とを少なくとも1つずつ有していれば、特に制限されない。ここでカチオン性基とは、カチオンを有する基又はカチオンを発生させる基であり、例えば、第1〜3級アミノ基、第4級アンモニウム塩基等が挙げられる。第1〜3級アミノ基としては、下記式(5);
Figure 0006535192
(式中、R及びRは、同一又は異なって、水素原子、炭素数1〜5の炭化水素基を表す。)で表される構造であることが好ましい。
上記炭化水素基としては、アルキル基、アルケニル基、アリール基が好ましく、より好ましくはアルキル基、アルケニル基であり、更に好ましくはアルキル基である。
また、上記炭化水素基の炭素数としては、1〜5が好ましく、より好ましくは1〜3 であり、更に好ましくは1〜2である。
上記R及びRのうち少なくともいずれか一方は、炭素数1〜5の炭化水素基であることが好ましく、R及びRの両方が炭素数1〜5の炭化水素基であることがより好ましい。すなわち、第1〜3級アミノ基の中でも、第3級アミノ基が好ましい。
上記第4級アンモニウム塩基としては、下記式(6);
Figure 0006535192
(式中、R〜R11は、同一又は異なって、水素原子、炭素数1〜5の炭化水素基を表す。)で表される構造であることが好ましい。炭素数1〜5の炭化水素基の具体例及び好ましい形態は、上述のとおりである。
上記R〜R11のうち少なくともいずれか1つは、炭素数1〜5の炭化水素基であることが好ましく、R〜R11のすべてが炭素数1〜5の炭化水素基であることがより好ましい。
上記式(6)におけるR及びR11は、同一又は異なっていてもよく、炭素数1〜5のアルキル基であることが更に好ましい。
上記式(6)におけるR10は、炭素数2〜5のアルケニル基であることが更に好ましい。
上記カチオン性基としては、第1〜3級アミノ基及び第4級アンモニウム塩基の中でも、第3級アミノ基が好ましく、第3級アミノ基としてはジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基が好ましく、ジメチルアミノ基がより好ましい。
上記カチオン性基含有単量体としては、下記式(7−1)又は(7−2);
Figure 0006535192
(式(7−1)及び(7−2)中、R12〜R14は、同一又は異なって、水素原子又は炭素数1〜5のアルキル基を表す。Xは、直接結合又は2価の連結基を表す。式(7−1)中、R、Rは、上記式(5)におけるR、Rと同様である。式(7−2)中、R〜R11は、上記式(7)におけるR〜R11と同様である。)で表される構造であることが好ましい。
上記R14は、メチル基であることが好ましい。上記R14がメチル基である場合、本発明の共重合体の抗菌性能がより向上する。
上記R12、R13は、水素原子であることが好ましい。
上記式(7−1)における2価の連結基としては、特に制限されないが、例えば、下記式(8);
Figure 0006535192
(式中、mは、0〜5の整数を表す。)で表される構造が挙げられる。
上記式(7−2)における2価の連結基としては、炭素数1〜5のアルキレン基であることが好ましい。
上記式(7−2)におけるR及びR11は、同一又は異なってもよく、炭素数1〜5のアルキル基であることが好ましい。
上記式(7−2)におけるR10は、炭素数2〜5のアルケニル基であることが好ましい。
上記カチオン性基含有単量体として、具体的には、メタクリル酸−2−ジメチルアミノエチル、アクリル酸−2−ジメチルアミノエチル、メタクリル酸−2−ジエチルアミノエチル、アクリル酸−2−ジエチルアミノエチル、ジアリルジメチルアンモニウムクロライド、等が挙げられる。
上記カチオン性基含有単量体として、好ましくは、メタクリル酸−2−ジメチルアミノエチル、メタクリル酸−2−ジエチルアミノエチル、ジアリルジメチルアンモニウムクロライドであり、より好ましくはメタクリル酸−2−ジメチルアミノエチルである。
本発明の共重合体は、上記カチオン性基含有単量体及び疎水変性ポリアルキレングリコール含有単量体以外のその他の単量体由来の構造単位を有していてもよい。その他の単量体としては、カチオン性基含有単量体及び疎水変性ポリアルキレングリコール含有単量体と共重合できるものである限り特に制限されないが、例えば、クロトン酸、α−ヒドロキシアクリル酸等の(メタ)アクリル酸以外のモノカルボン酸モノエチレン性不飽和単量体、およびそれらの塩;イタコン酸、フマル酸、マレイン酸等の不飽和ジカルボン酸、およびそれらの塩;3−(メタ)アリルオキシ−2−ヒドロキシ−1−プロパンスルホン酸、2−(メタ)アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、(メタ)アリルスルホン酸、ビニルスルホン酸、スチレンスルホン酸、2−スルホエチル(メタ)アクリレート、2−メチル−1,3−ブタジエン−1−スルホン酸等の共役ジエンスルホン酸等のスルホン酸系単量体、およびそれらの塩;N−ビニルピロリドン、N−ビニルホルムアミド、N−ビニルアセトアミド、N−ビニル−N−メチルホルムアミド、N−ビニル−N−メチルアセトアミド、N−ビニルオキサゾリドン等のN−ビニル単量体;(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、N−イソプロピルアクリルアミド等のアミド系単量体;3−(メタ)アリルオキシ−1,2−ジヒドロキシプロパン、3−アリルオキシ−1,2−ジヒドロキシプロパン、3−アリルオキシ−1,2−ジヒドロキシプロパン等の(メタ)アリルオキシプロパン系化合物、および、それらの化合物1モルに対してエチレンオキサイドを1モル〜200モル付加させた化合物(3−アリルオキシ−1,2−ジ(ポリ)オキシエチレンエーテルプロパン等);(メタ)アリルアルコール、及び、(メタ)アリルアルコール1モルに対してエチレンオキサイドを1モル〜100モル付加させた化合物等のアリルエーテル系単量体;(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシメチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチル等の(メタ)アクリル酸エステル系単量体;イソプレノール、および、イソプレノール1モルに対してエチレンオキサイドを1モル〜100モル付加させた化合物等のイソプレン系単量体;等が挙げられる。
本発明の共重合体の原料となる単量体成分における疎水変性ポリアルキレングリコール含有単量体の含有割合は、カチオン性基含有単量体100質量%に対して1〜99質量%であることが好ましい。より好ましくは、5〜50質量%、更に好ましくは10〜45質量%である。本発明の共重合体の原料となる単量体成分における疎水変性ポリアルキレングリコール化合物の含有割合がこのような範囲であれば、上記共重合体の抗菌性能が向上する傾向にある。
上記全単量体成分100質量%に対するカチオン性基含有単量体の含有割合は、10〜95質量%であることが好ましい。より好ましくは10〜90質量%、更に好ましくは20〜85質量%である。
上記全量体成分100質量%に対する疎水変性ポリアルキレングリコール含有単量体の含有割合は、10〜95質量%であることが好ましい。より好ましくは10〜50質量%、更に好ましくは20〜40質量%である。
上記全単量体成分100質量%に対するその他の単量体の含有割合は、0〜20質量%であることが好ましい。より好ましくは、0〜15質量%、更に好ましくは0〜10質量%である。
本発明の抗菌剤は、共重合体における疎水変性ポリアルキレングリコール含有単量体由来の構造単位の含有割合が、共重合体におけるカチオン性基含有単量体由来の構造単位100質量%に対して、1〜99質量%であることが好ましい。より好ましくは5〜50質量%、更に好ましくは10〜45質量%である。本発明の共重合体における疎水変性ポリアルキレングリコール化合物の含有割合がこのような範囲であれば、上記共重合体の抗菌性能が向上する傾向にある。
本発明の抗菌剤は、共重合体を形成する構造単位の総量100質量%に対して、カチオン性基含有単量体由来の構造単位を10〜95質量%の割合で有することが好ましい。より好ましくは10〜90質量%、更に好ましくは20〜85質量%である。
本発明の抗菌剤は、共重合体を形成する構造単位の総量100質量%に対して、疎水変性ポリアルキレングリコール含有単量体由来の構造単位を10〜95質量%の割合で有することが好ましい。より好ましくは10〜50質量%、更に好ましくは20〜40質量%である。
本発明の抗菌剤は、共重合体を形成する構造単位の総量100質量%に対して、その他の単量体由来の構造単位の含有割合が、0〜20質量%であることが好ましい。より好ましくは、0〜15質量%、更に好ましくは0〜10質量%である。
本発明の共重合体は、重量平均分子量が1000〜100,000であることが好ましい。より好ましくは1000〜50,000であり、更に好ましくは、1000〜30,000である。
重量平均分子量は、実施例に記載の方法により測定することができる。
本発明の共重合体は、上記単量体成分を重合開始剤の存在下で重合する方法により製造することが好ましい。上記重合開始剤としては、通常用いられるものを使用することができ、例えば、過酸化水素;過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム等の過硫酸塩;ジメチル2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオネート)、2,2’−アゾビス(イソブチロニトリル)、2,2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビス(イソ酪酸)ジメチル、4,4’−アゾビス(4−シアノ吉草酸)、2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)二塩酸塩、2,2’−アゾビス[N−(2−カルボキシエチル)−2−メチルプロピオンアミジン]n水和物、2,2’−アゾビス[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]二塩酸塩、2,2’−アゾビス[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]二硫酸塩二水和物、1,1’−アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニトリル)、2,2’−アゾビス[N−(2−プロペニル)−2−メチルプロピオンアミド]、2,2’−アゾビス(N−ブチル−2−メチルプロピオンアミド)等のアゾ系化合物;過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロイル、過酢酸、ジ−t−ブチルパーオキサイド、クメンヒドロパーオキサイド等の有機過酸化物等が好適である。これらの重合開始剤のうち、アゾ系化合物が好ましく、溶媒として水又は後述する混合溶媒を用いて重合を行う場合、より好ましくは2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)二塩酸塩であり、溶媒として後述する有機溶剤を用いて重合を行う場合、より好ましくは2,2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)である。
重合開始剤の使用量は、上記単量体成分の重合を開始できる量であれば特に制限されないが、全単量体成分1モルに対して、通常20g以下であり、好ましくは0.5〜15g、より好ましくは1〜10gであることが好ましい。
上記共重合方法において、カチオン性基含有単量体として、例えばメタクリル酸2−(ジメチルアミノ)エチル(以下、DAMと称する場合もある)を用いた場合、水溶媒に滴下すると、アルカリ性となるため、加水分解の恐れがある。それを抑制するため、酸性物質を同時に滴下する方法を用いてもよい。酸性物質としては、例えば、酢酸、塩酸、硫酸、硝酸などが挙げられるが、反応装置の耐食性を考慮すると、酢酸が好ましい。
上記共重合方法において、酸性物質を使用する場合、酸性物質の使用量は特に制限されないが、反応系中が中性もしくは弱酸性であればよい。
上記共重合方法において、単量体成分や重合開始剤等の反応容器への添加方法としては、反応容器に単量体成分の全てを仕込み、重合開始剤を反応容器内に添加することによって共重合を行う方法;反応容器に単量体成分の一部を仕込み、重合開始剤と残りの単量体成分を反応容器内に連続してあるいは段階的に(好ましくは連続して)添加することによって共重合を行う方法;反応容器に重合溶媒を仕込み、単量体成分と重合開始剤の全量を添加する方法;単量体のうちの一(例えば、カチオン性基含有単量体)の一部を反応容器に仕込み、重合開始剤と残りの単量体成分を反応容器内に(好ましくは連続して)添加することによって共重合を行う方法等が好適である。このような方法の中でも、得られる共重合体の分子量分布を狭く(シャープに)することができうることから、重合開始剤と単量体成分を反応容器に逐次滴下する方法で共重合を行うことが好ましい。
上記共重合方法としては、例えば、溶液重合やバルク重合、懸濁重合、乳化重合等の通常用いられる方法で行うことができ、特に限定されるものではないが、溶液重合が好ましい。この際使用できる溶媒は、全溶媒に対して50質量%が水である混合溶媒又は水であることが好ましい。水のみを使用する場合には、脱溶剤工程を省略できる点で好適である。
上記共重合方法は、回分式でも連続式でも行うことができる。また、共重合の際、必要に応じて使用される溶媒としては、公知のものを使用でき、水;メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール等のアルコール類;グリセリン;ポリエチレングリコール;ベンゼン、トルエン、キシレン、シクロヘキサン、n−ヘプタン等の芳香族又は脂肪族炭化水素類;酢酸エチル等のエステル類;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類;ジメチルホルムアミド等のアミド類;ジエチルエーテル、ジオキサン等のエーテル類等が好適である。これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、単量体成分及び得られる共重合体の溶解性の点から、水及び炭素数1〜4の低級アルコールからなる群より選択される1種又は2種以上の溶媒を用いることが好ましい。
本発明の共重合体の製造方法は、必要に応じて、任意の連鎖移動剤、pH調節剤、緩衝剤などを用いることができる。
重合の際の温度は好ましくは70℃以上であり、より好ましくは75〜110℃であり、更に好ましくは80〜100℃である。重合時の温度が上記範囲であれば、残存単量体成分が少なくなる傾向にある。なお、重合時の温度は、重合反応の進行中において、常に一定に保持する必要はなく、例えば、室温から重合を開始し、適当な昇温時間又は昇温速度で設定温度まで昇温し、その後、設定温度を保持するようにしてもよいし、単量体成分や開始剤等の滴下方法に応じて、重合反応の進行中に経時的に重合温度を変動(昇温又は降温)させてもよい。
重合時間は特に制限されないが、好ましくは30〜420分であり、より好ましくは45〜390分であり、更に好ましくは60〜360分であり、最も好ましくは90〜240分である。なお、本発明において、「重合時間」とは単量体を添加している時間を表す。
反応系内の圧力としては、常圧(大気圧)下、減圧下、加圧下のいずれであってもよいが、得られる重合体の分子量の点では、常圧下、又は、反応系内を密閉し、加圧下で行うことが好ましい。また、加圧装置や減圧装置、耐圧性の反応容器や配管等の設備の点では、常圧(大気圧)下で行うことが好ましい。反応系内の雰囲気としては、空気雰囲気でもよいが、不活性雰囲気とするのが好ましく、例えば、重合開始前に系内を窒素等の不活性ガスで置換することが好ましい。
上記重合反応系における重合反応が終了した時点での水溶液中の固形分濃度(すなわち単量体の重合固形分濃度)は、35質量%以上が好ましく、40〜70質量%であることがより好ましい。このように重合反応終了時の固形分濃度が35質量%以上と高ければ、高濃度かつ一段で重合を行うことができる。そのため、従来の製造方法では場合によっては必要であった濃縮工程を省略することができるなど、効率よく共重合体を含む抗菌剤を得ることができる。それゆえ、その製造効率を大幅に上昇させたものとすることができ、その結果、本発明の抗菌剤の生産性を大幅に向上し、製造コストの上昇も抑制することが可能となる。
本発明の共重合体の製造方法は、全ての使用原料の添加が終了した以後に、単量体の重合率を上げること等を目的として熟成工程を設けても良い。熟成時間は、通常1〜120分間、好ましくは1〜90分間、より好ましくは1〜60分間である。熟成時間が1分間未満の場合には、熟成不十分につき単量体成分が残ることがあり、残存単量体に起因する不純物を形成し性能が低下する傾向にある。
また、熟成工程における好ましい重合体溶液の温度は、上記重合温度と同様の範囲である。したがって、ここでの温度も一定温度(好ましくは上記滴下が終了した時点での温度)で保持してもよいし、熟成中に経時的に温度を変化させてもよい。
本発明の抗菌剤は、本発明の共重合体以外のその他の成分を含んでいてもよい。
上記その他の成分としては、抗菌剤の抗菌性能を阻害するものでない限り特に制限されないが、例えば、アルカリ調整剤、アニオン界面活性剤等が挙げられる。
上記その他の成分の含有量は、抗菌剤の抗菌性能を阻害しなければ、特に制限されないが、上記共重合体100質量%に対して、1〜30質量%であることが好ましい。
本発明の抗菌剤は、上述の構成よりなり、従来の共重合体を含む抗菌剤よりも抗菌性能に優れるため、洗濯洗浄剤、柔軟剤、食器洗浄剤、硬質表面用洗浄剤等の洗浄剤用途;シャンプー、リンス、化粧品、制汗剤等の化粧料用途;塗料、木材防腐剤、セメント混和剤、工業用水(製紙工程における抄紙工程水、各種工業用の冷却水や洗浄水)等の工業用途等に好適に用いることができる。
以下に実施例を掲げて本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。なお、特に断りのない限り、「部」は「重量部」を、「%」は「質量%」を意味するものとする。
<ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)>
(ポリ)オキシアルキレン結合含有共重合体の重量平均分子量(Mw)は、GPC(ゲルパーミュエーションクロマトグラフィー)により測定した。
測定条件、装置などは以下の通りである。
装置:東ソー社製 EcoSEC HLC−8320GPC
検出器:示差屈折率計(RI)検出器
カラム:東ソー社製 TSKgel α−M、α−2500
カラム温度:40℃
流速:0.4mL/min
注入量:20μL(試料濃度0.4wt%の溶離液調製溶液)
検量線:ジーエルサイエンス社製 ポリエチレングリコール
GPCソフト:東ソー社製 EcoSEC−WS
溶離液:0.1Mホウ酸バッファー(pH9.2)/アセトニトリル=4/1(重量比)
<最小発育阻止濃度(MIC)>
抗菌剤を含む水溶液をミューラーヒントン培地中で2倍ずつ順次希釈していき、抗菌剤含有培地の希釈系列を調製した。その後、各濃度の抗菌剤を含有する培地をポリスチレン製96穴プレートに50μLずつ添加した。次に、18時間ミューラーヒントン寒天培地上で生育させた大腸菌(Escherichia coli、NBRC−3972)および/または黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus、NBRC−12732)のコロニーをバターフィールド緩衝液に懸濁し、10×10個/mL程度の菌液を調製した。調製した菌液をミューラーヒントン培地中で10×10個/mL程度まで希釈し、上記で調製した希釈系列に対して50μLずつ添加した。35℃にて20時間静置後、菌が生育していない培地中の最小の抗菌剤濃度(ppm)を最小発育阻止濃度(MIC)として決定した。菌の生育の有無は、目視にて濁度が上昇しているかによって判断した。
<PEGモノマー反応率の測定方法>
LMA-10及びM−90Gの反応率の算出は、H−NMRにより、反応前後の二重結合部分のピークの積分値の減少量から算出した。
装置:Varian社製 「VNMS600」600MHz
H−NMR(シングルパルス)、パルス角45°、パルス繰り返し時間5秒、積算回数16回
溶媒種:重水、濃度:5wt%
<LMA-10のH−NMR測定>
Figure 0006535192
1)上記式(9)で表されるモノマーのH−NMRを測定し、bの1プロトンの積分値を3とした時のaの1プロトンの積分値(Am)を算出する。
2)ポリマーのH−NMRを測定し、1)と同様にbの1プロトンの積分値を3とした時のaの1プロトンの積分値(Ap)を算出する。
<LMA-10反応率の算出方法>
LMA-10の反応率=(Am−Ap)/Ap×100
<M−90GのH−NMR測定>
Figure 0006535192
1)上記式(10)で表されるモノマーのH−NMRを測定し、dの1プロトンの積分値を3とした時のcの1プロトンの積分値(Cm)を算出する。
2)ポリマーのH−NMRを測定し、1)と同様にdの1プロトンの積分値を3とした時のcの1プロトンの積分値(Cp)を算出する。
<M-90G反応率の算出方法>
M-90Gの反応率=(Cm−Cp)/Cp×100
<DAMの反応率の測定方法>
カチオン性基含有共重合体の反応率は、LC(液体クロマトグラフィー)により測定した。測定条件、装置などは以下の通りである。
装置:日立ハイテクノロジー社製 高速液体クロマトグラフ LaChrom Elite
検出器:UV-VIS検出器(215nm)
カラム:資生堂社製 CAPCELL PAK C8DD
カラム温度:40℃
流速:1mL/min
注入量:30μL(試料濃度0.5wt%の溶離液調製溶液)
LCソフト:日立ハイテクノロジー社製 D−2000 Elite HSM
溶離液:10mMリン酸バッファー(pH6.8)/アセトニトリル=55/45(体積比)
<製造例1>
温度計、還流冷却器、攪拌機を備えたガラス製のセパラブルフラスコに、純水65.0gを仕込み、攪拌下、90℃に昇温した。
次いで攪拌下、90℃一定状態の重合反応系中にメタクリル酸2−(ジメチルアミノ)エチル(和光純薬工業(株)製、以下DAMと称す)30.2g、アルコキシポリエチレングリコールメタクリレート(アントックスLMA−10 日本乳化剤社製)5.0g、酢酸(和光純薬工業(株)製)11.0gからなるモノマー溶液1、10%2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)二塩酸塩((和光純薬工業(株)製、以下V−50と称す)水溶液14.8gからなる開始剤水溶液、DAM15.1g、酢酸5.5gからなるモノマー溶液2をそれぞれ別々の滴下ノズルより滴下した。
滴下開始時間に関して、モノマー溶液1と開始剤水溶液は同時に滴下を開始し、モノマー溶液1は120分間、開始剤水溶液を210分間滴下した。モノマー溶液2はモノマー溶液1滴下終了後から60分間に渡って滴下した。
全滴下終了後、さらに90分間に渡って反応溶液を90℃に保持して熟成し重合を完結させた。アントックスLMA−10の反応率は、97.2%、DAMの反応率は100%であり、得られた重合体(共重合体1)中の収率は99.7%であった。また重量平均分子量は16000であった。
<製造例2>
温度計、還流冷却器、攪拌機を備えたガラス製のセパラブルフラスコに、純水65.0gを仕込み、攪拌下、90℃に昇温した。
次いで攪拌下、90℃一定状態の重合反応系中にDAM26.8g、アントックスLMA−10 10.1g、酢酸9.7gからなるモノマー溶液1、10%V−50水溶液13.5gからなる開始剤水溶液、DAM13.4g、酢酸4.9gからなるモノマー溶液2をそれぞれ別々の滴下ノズルより滴下した。
滴下開始時間に関して、モノマー溶液1と開始剤水溶液は同時に滴下を開始し、モノマー溶液1は120分間、開始剤水溶液を210分間滴下した。モノマー溶液2はモノマー溶液1滴下終了後から60分間に渡って滴下した。
全滴下終了後、さらに90分間に渡って反応溶液を90℃に保持して熟成し重合を完結させた。アントックスLMA−10の反応率は、71.8%、DAMの反応率は100%であり、得られた重合体(共重合体2)中の収率は94.4%であった。また重量平均分子量は18000であった。
<製造例3>
温度計、還流冷却器、攪拌機を備えたガラス製のセパラブルフラスコに、純水65.0gを仕込み、攪拌下、90℃に昇温した。
次いで攪拌下、90℃一定状態の重合反応系中にDAM23.5g、アントックスLMA−10 15.1g、酢酸8.5gからなるモノマー溶液1、10%V−50水溶液12.3gからなる開始剤水溶液、DAM11.7g、酢酸4.3gからなるモノマー溶液2をそれぞれ別々の滴下ノズルより滴下した。
滴下開始時間に関して、モノマー溶液1と開始剤水溶液は同時に滴下を開始し、モノマー溶液1は120分間、開始剤水溶液を210分間滴下した。モノマー溶液2はモノマー溶液1滴下終了後から60分間に渡って滴下した。
全滴下終了後、さらに90分間に渡って反応溶液を90℃に保持して熟成し重合を完結させた。アントックスLMA−10の反応率は、56.3%、DAMの反応率は100%であり、得られた重合体(共重合体3)中の収率は86.9%であった。また、重量平均分子量は17000であった。
<比較製造例1>
温度計、還流冷却器、攪拌機を備えたガラス製のセパラブルフラスコに、純水100.0gを仕込み、攪拌下、90℃に昇温した。
次いで攪拌下、90℃一定状態の重合反応系中にDAM76.9g、80%メトキシポリエチレングリコールメタクリレート(M−90G 新中村化学社製)水溶液9.4g、10%V−50水溶液22.4g、酢酸24.7g、をそれぞれ別々の滴下ノズルより滴下した。それぞれの滴下時間は、DAMを120分間、M−90Gを60分間、V−50水溶液を150分間、酢酸を120分間とした。また、滴下開始時間に関して、各滴下液はすべて同時に滴下を開始した。
滴下終了後、さらに30分間に渡って反応溶液を90℃に保持して熟成し重合を完結させた。M-90Gの反応率は、100%、DAMの反応率は100%であり、得られた重合体(比較共重合体1)中の収率は100%であった。また、重量平均分子量は24000であった。
<比較製造例2>
温度計、還流冷却器、攪拌機を備えたガラス製のセパラブルフラスコに、純水100.0gを仕込み、攪拌下、90℃に昇温した。
次いで攪拌下、90℃一定状態の重合反応系中にDAM60.4g、80%M−90G水溶液18.9g、10%V−50水溶液20.7g、酢酸21.9g、をそれぞれ別々の滴下ノズルより滴下した。それぞれの滴下時間は、DAMを120分間、M−90Gを60分間、V−50水溶液を150分間、酢酸を120分間とした。また、滴下開始時間に関して、各滴下液はすべて同時に滴下を開始した。
滴下終了後、さらに30分間に渡って反応溶液を90℃に保持して熟成し重合を完結させた。M-90Gの反応率は、100%、DAMの反応率は100%であり、得られた重合体(比較共重合体2)中の収率は100%であった。また、重量平均分子量25000であった。
<比較製造例3>
温度計、還流冷却器、攪拌機を備えたガラス製のセパラブルフラスコに、純水100.0gを仕込み、攪拌下、90℃に昇温した。
次いで攪拌下、90℃一定状態の重合反応系中にDAM52.9g、80%M−90G水溶液28.3g、10%V−50水溶液19.1g、酢酸19.2g、をそれぞれ別々の滴下ノズルより滴下した。それぞれの滴下時間は、DAMを120分間、M−90Gを60分間、V−50水溶液を150分間、酢酸を120分間とした。また、滴下開始時間に関して、各滴下液はすべて同時に滴下を開始した。
滴下終了後、さらに30分間に渡って反応溶液を90℃に保持して熟成し重合を完結させた。M-90Gの反応率は、100%、DAMの反応率は100%であり、得られた重合体(比較共重合体3)中の収率は100%であった。また、重量平均分子量は21000であった。
<比較製造例4>
温度計、還流冷却器、攪拌機を備えたガラス製のセパラブルフラスコに、純水54.0gを仕込み、攪拌下、90℃に昇温した。
次いで攪拌下、90℃一定状態の重合反応系中にDAM31.9g、メタクリル酸2−エチルヘキシル(和光純薬工業(株)製、以下2-EHMEと称す)2.5g、酢酸11.6gからなるモノマー溶液1、10%V−50水溶液15.9gからなる開始剤水溶液、DAM15.9g、酢酸5.8gからなるモノマー溶液2をそれぞれ別々の滴下ノズルより滴下した。
滴下開始時間に関して、モノマー溶液1と開始剤水溶液は同時に滴下を開始し、モノマー溶液1は120分間、開始剤水溶液を210分間滴下した。モノマー溶液2はモノマー溶液1滴下終了後から60分間に渡って滴下した。
全滴下終了後、さらに30分間に渡って反応溶液を90℃に保持して熟成し重合を完結させた。DAMの反応率は100%であり、得られた重合体(比較共重合体4)中の収率は100%であった。また、重量平均分子量は18000であった。
<比較製造例5>
温度計、還流冷却器、攪拌機を備えたガラス製のセパラブルフラスコに、純水54.0gを仕込み、攪拌下、90℃に昇温した。
次いで攪拌下、90℃一定状態の重合反応系中にDAM30.2g、2-EHME5.0g、酢酸11.0gからなるモノマー溶液1、10%V−50水溶液15.7gからなる開始剤水溶液、DAM15.1g、酢酸5.5gからなるモノマー溶液2をそれぞれ別々の滴下ノズルより滴下した。
滴下開始時間に関して、モノマー溶液1と開始剤水溶液は同時に滴下を開始し、モノマー溶液1は120分間、開始剤水溶液を210分間滴下した。モノマー溶液2はモノマー溶液1滴下終了後から60分間に渡って滴下した。
全滴下終了後、さらに30分間に渡って反応溶液を90℃に保持して熟成し重合を完結させた。DAMの反応率は100%であり、得られた重合体(比較共重合体5)中の収率は100%であった。また、重量平均分子量は18000であった。
<比較製造例6>
温度計、還流冷却器、攪拌機を備えたガラス製のセパラブルフラスコに、純水54.0gを仕込み、攪拌下、90℃に昇温した。
次いで攪拌下、90℃一定状態の重合反応系中にDAM28.5g、2-EHME7.6g、酢酸10.4gからなるモノマー溶液1、10%V−50水溶液15.5gからなる開始剤水溶液、DAM14.3g、酢酸5.2gからなるモノマー溶液2をそれぞれ別々の滴下ノズルより滴下した。
滴下開始時間に関して、モノマー溶液1と開始剤水溶液は同時に滴下を開始し、モノマー溶液1は120分間、開始剤水溶液を210分間滴下した。モノマー溶液2はモノマー溶液1滴下終了後から60分間に渡って滴下した。
全滴下終了後、さらに30分間に渡って反応溶液を90℃に保持して熟成し重合を完結させた。DAMの反応率は100%であり、得られた重合体(比較共重合体6)中の収率は100%であった。また、重量平均分子量は20000であった。
<比較製造例7>
温度計、還流冷却器、攪拌機を備えたガラス製のセパラブルフラスコに、純水70.5gを仕込み、攪拌下、90℃に昇温した。
次いで攪拌下、90℃一定状態の重合反応系中にDAM50.3g、3%V−50水溶液32.0g、酢酸18.3g、をそれぞれ別々の滴下ノズルより滴下した。それぞれの滴下時間は、DAMを120分間、V−50水溶液を150分間、酢酸を120分間とした。また、滴下開始時間に関して、各滴下液はすべて同時に滴下を開始した。
滴下終了後、さらに30分間に渡って反応溶液を90℃に保持して熟成し重合を完結させた。DAMの反応率は100%であり、得られた重合体(比較共重合体7)中の収率は100%であった。また、重量平均分子量は22000であった。
製造例1〜3及び比較製造例1〜7で得られた共重合体1〜3及び比較共重合体1〜7、モノマー1及び2について、単量体の種類(モノマー種)、単量体成分の仕込み組成比、重量平均分子量を表1に示した。また、これらの共重合体の最小発育阻止濃度(MIC)を測定した(実施例1〜3及び比較例1〜9)。結果を表2に示した。
Figure 0006535192
Figure 0006535192

Claims (3)

  1. カチオン性基含有単量体由来の構造単位と疎水変性ポリアルキレングリコール含有単量体由来の構造単位とを有し、
    該カチオン性基含有単量体は、第3級アミノ基を有し、
    該疎水変性ポリアルキレングリコール含有単量体は、疎水性基として炭素数2〜50の炭化水素基を有することを特徴とする共重合体を含む抗菌剤。
  2. 前記抗菌剤は、共重合体を形成する構造単位の総量100質量%に対して、カチオン性基含有単量体由来の構造単位を10〜90質量%の割合で有することを特徴とする請求項1に記載の抗菌剤。
  3. 前記抗菌剤は、共重合体を形成する構造単位の総量100質量%に対して、疎水変性ポリアルキレングリコール含有単量体由来の構造単位を10〜90質量%の割合で有することを特徴とする請求項1又は2に記載の抗菌剤。
JP2015063198A 2015-03-25 2015-03-25 抗菌剤 Active JP6535192B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015063198A JP6535192B2 (ja) 2015-03-25 2015-03-25 抗菌剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015063198A JP6535192B2 (ja) 2015-03-25 2015-03-25 抗菌剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016183117A JP2016183117A (ja) 2016-10-20
JP6535192B2 true JP6535192B2 (ja) 2019-06-26

Family

ID=57242569

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015063198A Active JP6535192B2 (ja) 2015-03-25 2015-03-25 抗菌剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6535192B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017057571A1 (ja) * 2015-09-30 2017-04-06 株式会社日本触媒 抗菌剤
JP7039121B2 (ja) * 2016-05-31 2022-03-22 株式会社日本触媒 化粧料用防腐抗菌剤

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19654897A1 (de) * 1996-11-14 1998-06-04 Roehm Gmbh Monomere für Polymere mit antimikrobiellen Eigenschaften
JP2002138033A (ja) * 2000-10-30 2002-05-14 Shiseido Co Ltd 抗アクネ用皮膚外用剤
JP2003040719A (ja) * 2001-07-27 2003-02-13 Kao Corp 抗菌剤
DE10156997A1 (de) * 2001-11-21 2003-08-14 Basf Ag Verwendung bestimmter Copolymere als Adjuvans und Mittel für den agrotechnischen Bereich
GB0228537D0 (en) * 2002-12-06 2003-01-15 Syngenta Ltd Particulate suspensions
WO2004090004A1 (en) * 2003-04-07 2004-10-21 Rimon Therapeutics Ltd. Ancient defense polymer
JP4328962B2 (ja) * 2004-06-21 2009-09-09 ライオン株式会社 コンタクトレンズ用の水膜形成剤を含有する組成物
US8287657B2 (en) * 2004-12-07 2012-10-16 Basf Se Hydrophobically modified cationic polymers and their use as cleaning aids
JP2006182656A (ja) * 2004-12-24 2006-07-13 Hokushin Ind Inc 疎水性防腐剤を内包する物質内包性無機粒子複合体及びその製造方法
JP5448291B2 (ja) * 2005-07-08 2014-03-19 株式会社日本触媒 水溶性両性共重合体、その製造方法及び用途
AR079232A1 (es) * 2009-12-01 2012-01-04 Lubrizol Advanced Mat Inc Polimeros multiproposito estables hidroliticamente

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016183117A (ja) 2016-10-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6329229B2 (ja) 抗菌剤
JP5335213B2 (ja) ポリアルキレングリコール鎖を有する共重合体の製造方法
US20200392270A1 (en) Sulfonate group-containing polymer and method of producing the same
JP5643427B2 (ja) 両性重合体及びその製造方法
JP6535192B2 (ja) 抗菌剤
JP3650724B2 (ja) (メタ)アクリル酸系共重合体およびその製造方法
JP2011072851A (ja) アミノ基含有共重合体を含むスケール防止剤
JP7049074B2 (ja) 疎水性基含有共重合体
JP6513442B2 (ja) 酸基含有重合体、及び、酸基含有重合体の保存方法
JP2020152700A (ja) 抗菌剤
JP7128567B2 (ja) 洗浄剤用分散剤
JP6507003B2 (ja) 抗菌剤組成物
JP6400878B2 (ja) 共重合体の製造方法
JP5763899B2 (ja) 水溶性単量体用中間体含有組成物及びその製造方法、水溶性単量体用中間体、カチオン性基含有単量体及びその製造方法
JP5586144B2 (ja) ポリアルキレングリコール系共重合体およびその製造方法およびそれからなる洗剤組成物
JP6881918B2 (ja) ポリカルボン酸系共重合体の製造方法
JP6444105B2 (ja) ポリカルボン酸水溶液用の金属腐食抑制剤、金属腐食抑制剤水溶液組成物、および、ポリカルボン酸水溶液の金属腐食抑制方法
JP6757181B2 (ja) 抗菌剤
JP6014372B2 (ja) ポリカルボン酸系重合体およびその製造方法
JP6888916B2 (ja) ポリカルボン酸系共重合体及びその用途
JPH0146594B2 (ja)
JP6640786B2 (ja) スルホン酸基含有重合体及びその製造方法
JP5906280B2 (ja) アミノ基含有共重合体およびその製造方法
JP6871266B2 (ja) 洗浄剤用共重合体
WO2020203693A1 (ja) 洗剤用ビルダー又は洗剤用添加物および洗剤組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171205

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181002

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180928

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181130

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190507

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190531

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6535192

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150