JP6535192B2 - 抗菌剤 - Google Patents
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Description
以下に本発明を詳述する。
なお、以下において記載する本発明の個々の好ましい形態を2つ以上組み合わせたものもまた、本発明の好ましい形態である。
上記疎水性基としては、例えば、炭素数2〜50の炭化水素基等が挙げられる。上記炭化水素基としては、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基 、シクロアルキル基、アリール基等が挙げられる。
上記炭化水素基としては、アルキル基、アルケニル基、アリール基が好ましく、より好ましくはアルキル基、アルケニル基であり、更に好ましくはアルキル基である。
また、上記炭化水素基の炭素数としては、2〜50が好ましく、より好ましくは3〜30であり、更に好ましくは4〜20であり、特に好ましくは5〜15である。
更に、上記炭化水素基としては、直鎖型または分岐型であってもよい。直鎖型と分岐型の併用であってもよい。
本発明の疎水性基が上記好ましい基であれば、疎水性PAGにおける親水性と疎水性のバランスがより良好なものとなり、細胞膜内への浸透性が高くなり、本発明の共重合体の抗菌性能が高くなる。
上記疎水性基の具体例及び好ましい形態としては上述のとおりである。
上記R1、R2は、水素原子であることが好ましい。
上記R3は、メチル基であることが好ましい。上記R3がメチル基である場合、本発明の共重合体の抗菌性能がより向上する。
上記X2が2価の連結基である場合、2価の連結基としては、特に制限されず、疎水変性PAGを後述する疎水変性PAGの製造方法により製造する場合、ポリアルキレングリコール化合物の末端の基と疎水性基含有化合物の反応基との反応により形成されることとなる。
本発明の疎水変性PAGが有するポリアルキレングリコール鎖は、炭素数2〜18のオキシアルキレン基から構成される高分子鎖(ポリアルキレンオキシド)であることが好ましい。オキシアルキレン基の炭素数は、より好ましくは、2〜8であり、更に好ましくは、2〜4である。
上記質量比が好ましい範囲であれば、疎水変性PAGの親水性と疎水性のバランスがより良好なものとなり、本発明の抗菌剤の抗菌性能をより向上させることができる。
また、前記疎水性基の炭素数を、例えば、2〜5と少なくする場合は、前記オキシアルキレン基の平均付加モル数nの数を少なくする事で、疎水化度と親水化度を調整する事が可能であるため、必ずしも前記炭素数が少ない場合が、抗菌性能が低下するとは限らない。
逆に、前記疎水基の炭素数が、例えば40〜50と多い場合は、前記オキシアルキレン基の平均付加モル数nの数を多くする事で、疎水化度と親水化度を調整する事が可能であるため、必ずしも前記炭素数が多い場合が、抗菌性能が低下するとは限らない。
上記疎水変性PAGの市販品としては、上記式(1)においてX2が直接結合である化合物が挙げられる。このような化合物として、例えば、アルコキシポリエチレングリコールメタクリレート等が挙げられる。上記アルコキシポリエチレングリコールメタクリレートにおいて、アルコキシ基の炭素数が12である、アントックスLMA−10(日本乳化剤社製)は、本発明の好適な実施形態の1つである。
上記R5が反応性の官能基である場合、反応性の官能基としては水酸基、アミノ基、エポキシ基、カルボン酸(塩)基、硫酸(塩)基、リン酸(塩)基等が挙げられる。好ましくは水酸基、エポキシ基である。
上記R5としては、水素原子であることが好ましい。
上記疎水性基含有化合物は、ポリアルキレングリコール含有化合物のポリアルキレングリコール鎖末端の水素原子又は反応性官能基と反応することができる官能基を有していることが好ましい。
上記官能基としては、アミノ基、エポキシ基、カルボン酸(塩)基、硫酸(塩)基、リン酸(塩)基等が挙げられる。好ましくはエポキシ基である。上記疎水性基含有化合物がエポキシ基を有する化合物である場合、これらの中でも、グリシジルエーテル基を有する化合物が好ましい。
上記疎水性基含有化合物がグリシジルエーテル基を有する化合物である場合、下記式(3);
上記疎水性基の具体例及び好ましい形態は、上述のとおりである。
また反応時間は、1〜48時間であることが好ましい。より好ましくは、2〜24時間である。
上記反応系内の雰囲気は、空気雰囲気のままで行ってもよいが、不活性雰囲気とするのがよい。例えば、反応開始前に系内を窒素などの不活性ガスで置換し、窒素気流化において反応を行うことが好ましい。
上記炭化水素基としては、アルキル基、アルケニル基、アリール基が好ましく、より好ましくはアルキル基、アルケニル基であり、更に好ましくはアルキル基である。
また、上記炭化水素基の炭素数としては、1〜5が好ましく、より好ましくは1〜3 であり、更に好ましくは1〜2である。
上記R7及びR8のうち少なくともいずれか一方は、炭素数1〜5の炭化水素基であることが好ましく、R7及びR8の両方が炭素数1〜5の炭化水素基であることがより好ましい。すなわち、第1〜3級アミノ基の中でも、第3級アミノ基が好ましい。
上記R9〜R11のうち少なくともいずれか1つは、炭素数1〜5の炭化水素基であることが好ましく、R9〜R11のすべてが炭素数1〜5の炭化水素基であることがより好ましい。
上記式(6)におけるR9及びR11は、同一又は異なっていてもよく、炭素数1〜5のアルキル基であることが更に好ましい。
上記式(6)におけるR10は、炭素数2〜5のアルケニル基であることが更に好ましい。
上記R12、R13は、水素原子であることが好ましい。
上記式(7−2)におけるR9及びR11は、同一又は異なってもよく、炭素数1〜5のアルキル基であることが好ましい。
上記式(7−2)におけるR10は、炭素数2〜5のアルケニル基であることが好ましい。
上記カチオン性基含有単量体として、好ましくは、メタクリル酸−2−ジメチルアミノエチル、メタクリル酸−2−ジエチルアミノエチル、ジアリルジメチルアンモニウムクロライドであり、より好ましくはメタクリル酸−2−ジメチルアミノエチルである。
上記全量体成分100質量%に対する疎水変性ポリアルキレングリコール含有単量体の含有割合は、10〜95質量%であることが好ましい。より好ましくは10〜50質量%、更に好ましくは20〜40質量%である。
本発明の抗菌剤は、共重合体を形成する構造単位の総量100質量%に対して、疎水変性ポリアルキレングリコール含有単量体由来の構造単位を10〜95質量%の割合で有することが好ましい。より好ましくは10〜50質量%、更に好ましくは20〜40質量%である。
重量平均分子量は、実施例に記載の方法により測定することができる。
本発明の共重合体の製造方法は、必要に応じて、任意の連鎖移動剤、pH調節剤、緩衝剤などを用いることができる。
上記その他の成分としては、抗菌剤の抗菌性能を阻害するものでない限り特に制限されないが、例えば、アルカリ調整剤、アニオン界面活性剤等が挙げられる。
(ポリ)オキシアルキレン結合含有共重合体の重量平均分子量(Mw)は、GPC(ゲルパーミュエーションクロマトグラフィー)により測定した。
測定条件、装置などは以下の通りである。
装置:東ソー社製 EcoSEC HLC−8320GPC
検出器:示差屈折率計(RI)検出器
カラム:東ソー社製 TSKgel α−M、α−2500
カラム温度:40℃
流速:0.4mL/min
注入量:20μL(試料濃度0.4wt%の溶離液調製溶液)
検量線:ジーエルサイエンス社製 ポリエチレングリコール
GPCソフト:東ソー社製 EcoSEC−WS
溶離液:0.1Mホウ酸バッファー(pH9.2)/アセトニトリル=4/1(重量比)
抗菌剤を含む水溶液をミューラーヒントン培地中で2倍ずつ順次希釈していき、抗菌剤含有培地の希釈系列を調製した。その後、各濃度の抗菌剤を含有する培地をポリスチレン製96穴プレートに50μLずつ添加した。次に、18時間ミューラーヒントン寒天培地上で生育させた大腸菌(Escherichia coli、NBRC−3972)および/または黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus、NBRC−12732)のコロニーをバターフィールド緩衝液に懸濁し、10×108個/mL程度の菌液を調製した。調製した菌液をミューラーヒントン培地中で10×106個/mL程度まで希釈し、上記で調製した希釈系列に対して50μLずつ添加した。35℃にて20時間静置後、菌が生育していない培地中の最小の抗菌剤濃度(ppm)を最小発育阻止濃度(MIC)として決定した。菌の生育の有無は、目視にて濁度が上昇しているかによって判断した。
LMA-10及びM−90Gの反応率の算出は、1H−NMRにより、反応前後の二重結合部分のピークの積分値の減少量から算出した。
装置:Varian社製 「VNMS600」600MHz
1H−NMR(シングルパルス)、パルス角45°、パルス繰り返し時間5秒、積算回数16回
溶媒種:重水、濃度:5wt%
2)ポリマーの1H−NMRを測定し、1)と同様にbの1プロトンの積分値を3とした時のaの1プロトンの積分値(Ap)を算出する。
<LMA-10反応率の算出方法>
LMA-10の反応率=(Am−Ap)/Ap×100
2)ポリマーの1H−NMRを測定し、1)と同様にdの1プロトンの積分値を3とした時のcの1プロトンの積分値(Cp)を算出する。
<M-90G反応率の算出方法>
M-90Gの反応率=(Cm−Cp)/Cp×100
カチオン性基含有共重合体の反応率は、LC(液体クロマトグラフィー)により測定した。測定条件、装置などは以下の通りである。
装置:日立ハイテクノロジー社製 高速液体クロマトグラフ LaChrom Elite
検出器:UV-VIS検出器(215nm)
カラム:資生堂社製 CAPCELL PAK C8DD
カラム温度:40℃
流速:1mL/min
注入量:30μL(試料濃度0.5wt%の溶離液調製溶液)
LCソフト:日立ハイテクノロジー社製 D−2000 Elite HSM
溶離液:10mMリン酸バッファー(pH6.8)/アセトニトリル=55/45(体積比)
温度計、還流冷却器、攪拌機を備えたガラス製のセパラブルフラスコに、純水65.0gを仕込み、攪拌下、90℃に昇温した。
次いで攪拌下、90℃一定状態の重合反応系中にメタクリル酸2−(ジメチルアミノ)エチル(和光純薬工業(株)製、以下DAMと称す)30.2g、アルコキシポリエチレングリコールメタクリレート(アントックスLMA−10 日本乳化剤社製)5.0g、酢酸(和光純薬工業(株)製)11.0gからなるモノマー溶液1、10%2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)二塩酸塩((和光純薬工業(株)製、以下V−50と称す)水溶液14.8gからなる開始剤水溶液、DAM15.1g、酢酸5.5gからなるモノマー溶液2をそれぞれ別々の滴下ノズルより滴下した。
滴下開始時間に関して、モノマー溶液1と開始剤水溶液は同時に滴下を開始し、モノマー溶液1は120分間、開始剤水溶液を210分間滴下した。モノマー溶液2はモノマー溶液1滴下終了後から60分間に渡って滴下した。
全滴下終了後、さらに90分間に渡って反応溶液を90℃に保持して熟成し重合を完結させた。アントックスLMA−10の反応率は、97.2%、DAMの反応率は100%であり、得られた重合体(共重合体1)中の収率は99.7%であった。また重量平均分子量は16000であった。
温度計、還流冷却器、攪拌機を備えたガラス製のセパラブルフラスコに、純水65.0gを仕込み、攪拌下、90℃に昇温した。
次いで攪拌下、90℃一定状態の重合反応系中にDAM26.8g、アントックスLMA−10 10.1g、酢酸9.7gからなるモノマー溶液1、10%V−50水溶液13.5gからなる開始剤水溶液、DAM13.4g、酢酸4.9gからなるモノマー溶液2をそれぞれ別々の滴下ノズルより滴下した。
滴下開始時間に関して、モノマー溶液1と開始剤水溶液は同時に滴下を開始し、モノマー溶液1は120分間、開始剤水溶液を210分間滴下した。モノマー溶液2はモノマー溶液1滴下終了後から60分間に渡って滴下した。
全滴下終了後、さらに90分間に渡って反応溶液を90℃に保持して熟成し重合を完結させた。アントックスLMA−10の反応率は、71.8%、DAMの反応率は100%であり、得られた重合体(共重合体2)中の収率は94.4%であった。また重量平均分子量は18000であった。
温度計、還流冷却器、攪拌機を備えたガラス製のセパラブルフラスコに、純水65.0gを仕込み、攪拌下、90℃に昇温した。
次いで攪拌下、90℃一定状態の重合反応系中にDAM23.5g、アントックスLMA−10 15.1g、酢酸8.5gからなるモノマー溶液1、10%V−50水溶液12.3gからなる開始剤水溶液、DAM11.7g、酢酸4.3gからなるモノマー溶液2をそれぞれ別々の滴下ノズルより滴下した。
滴下開始時間に関して、モノマー溶液1と開始剤水溶液は同時に滴下を開始し、モノマー溶液1は120分間、開始剤水溶液を210分間滴下した。モノマー溶液2はモノマー溶液1滴下終了後から60分間に渡って滴下した。
全滴下終了後、さらに90分間に渡って反応溶液を90℃に保持して熟成し重合を完結させた。アントックスLMA−10の反応率は、56.3%、DAMの反応率は100%であり、得られた重合体(共重合体3)中の収率は86.9%であった。また、重量平均分子量は17000であった。
温度計、還流冷却器、攪拌機を備えたガラス製のセパラブルフラスコに、純水100.0gを仕込み、攪拌下、90℃に昇温した。
次いで攪拌下、90℃一定状態の重合反応系中にDAM76.9g、80%メトキシポリエチレングリコールメタクリレート(M−90G 新中村化学社製)水溶液9.4g、10%V−50水溶液22.4g、酢酸24.7g、をそれぞれ別々の滴下ノズルより滴下した。それぞれの滴下時間は、DAMを120分間、M−90Gを60分間、V−50水溶液を150分間、酢酸を120分間とした。また、滴下開始時間に関して、各滴下液はすべて同時に滴下を開始した。
滴下終了後、さらに30分間に渡って反応溶液を90℃に保持して熟成し重合を完結させた。M-90Gの反応率は、100%、DAMの反応率は100%であり、得られた重合体(比較共重合体1)中の収率は100%であった。また、重量平均分子量は24000であった。
温度計、還流冷却器、攪拌機を備えたガラス製のセパラブルフラスコに、純水100.0gを仕込み、攪拌下、90℃に昇温した。
次いで攪拌下、90℃一定状態の重合反応系中にDAM60.4g、80%M−90G水溶液18.9g、10%V−50水溶液20.7g、酢酸21.9g、をそれぞれ別々の滴下ノズルより滴下した。それぞれの滴下時間は、DAMを120分間、M−90Gを60分間、V−50水溶液を150分間、酢酸を120分間とした。また、滴下開始時間に関して、各滴下液はすべて同時に滴下を開始した。
滴下終了後、さらに30分間に渡って反応溶液を90℃に保持して熟成し重合を完結させた。M-90Gの反応率は、100%、DAMの反応率は100%であり、得られた重合体(比較共重合体2)中の収率は100%であった。また、重量平均分子量25000であった。
温度計、還流冷却器、攪拌機を備えたガラス製のセパラブルフラスコに、純水100.0gを仕込み、攪拌下、90℃に昇温した。
次いで攪拌下、90℃一定状態の重合反応系中にDAM52.9g、80%M−90G水溶液28.3g、10%V−50水溶液19.1g、酢酸19.2g、をそれぞれ別々の滴下ノズルより滴下した。それぞれの滴下時間は、DAMを120分間、M−90Gを60分間、V−50水溶液を150分間、酢酸を120分間とした。また、滴下開始時間に関して、各滴下液はすべて同時に滴下を開始した。
滴下終了後、さらに30分間に渡って反応溶液を90℃に保持して熟成し重合を完結させた。M-90Gの反応率は、100%、DAMの反応率は100%であり、得られた重合体(比較共重合体3)中の収率は100%であった。また、重量平均分子量は21000であった。
温度計、還流冷却器、攪拌機を備えたガラス製のセパラブルフラスコに、純水54.0gを仕込み、攪拌下、90℃に昇温した。
次いで攪拌下、90℃一定状態の重合反応系中にDAM31.9g、メタクリル酸2−エチルヘキシル(和光純薬工業(株)製、以下2-EHMEと称す)2.5g、酢酸11.6gからなるモノマー溶液1、10%V−50水溶液15.9gからなる開始剤水溶液、DAM15.9g、酢酸5.8gからなるモノマー溶液2をそれぞれ別々の滴下ノズルより滴下した。
滴下開始時間に関して、モノマー溶液1と開始剤水溶液は同時に滴下を開始し、モノマー溶液1は120分間、開始剤水溶液を210分間滴下した。モノマー溶液2はモノマー溶液1滴下終了後から60分間に渡って滴下した。
全滴下終了後、さらに30分間に渡って反応溶液を90℃に保持して熟成し重合を完結させた。DAMの反応率は100%であり、得られた重合体(比較共重合体4)中の収率は100%であった。また、重量平均分子量は18000であった。
温度計、還流冷却器、攪拌機を備えたガラス製のセパラブルフラスコに、純水54.0gを仕込み、攪拌下、90℃に昇温した。
次いで攪拌下、90℃一定状態の重合反応系中にDAM30.2g、2-EHME5.0g、酢酸11.0gからなるモノマー溶液1、10%V−50水溶液15.7gからなる開始剤水溶液、DAM15.1g、酢酸5.5gからなるモノマー溶液2をそれぞれ別々の滴下ノズルより滴下した。
滴下開始時間に関して、モノマー溶液1と開始剤水溶液は同時に滴下を開始し、モノマー溶液1は120分間、開始剤水溶液を210分間滴下した。モノマー溶液2はモノマー溶液1滴下終了後から60分間に渡って滴下した。
全滴下終了後、さらに30分間に渡って反応溶液を90℃に保持して熟成し重合を完結させた。DAMの反応率は100%であり、得られた重合体(比較共重合体5)中の収率は100%であった。また、重量平均分子量は18000であった。
温度計、還流冷却器、攪拌機を備えたガラス製のセパラブルフラスコに、純水54.0gを仕込み、攪拌下、90℃に昇温した。
次いで攪拌下、90℃一定状態の重合反応系中にDAM28.5g、2-EHME7.6g、酢酸10.4gからなるモノマー溶液1、10%V−50水溶液15.5gからなる開始剤水溶液、DAM14.3g、酢酸5.2gからなるモノマー溶液2をそれぞれ別々の滴下ノズルより滴下した。
滴下開始時間に関して、モノマー溶液1と開始剤水溶液は同時に滴下を開始し、モノマー溶液1は120分間、開始剤水溶液を210分間滴下した。モノマー溶液2はモノマー溶液1滴下終了後から60分間に渡って滴下した。
全滴下終了後、さらに30分間に渡って反応溶液を90℃に保持して熟成し重合を完結させた。DAMの反応率は100%であり、得られた重合体(比較共重合体6)中の収率は100%であった。また、重量平均分子量は20000であった。
温度計、還流冷却器、攪拌機を備えたガラス製のセパラブルフラスコに、純水70.5gを仕込み、攪拌下、90℃に昇温した。
次いで攪拌下、90℃一定状態の重合反応系中にDAM50.3g、3%V−50水溶液32.0g、酢酸18.3g、をそれぞれ別々の滴下ノズルより滴下した。それぞれの滴下時間は、DAMを120分間、V−50水溶液を150分間、酢酸を120分間とした。また、滴下開始時間に関して、各滴下液はすべて同時に滴下を開始した。
滴下終了後、さらに30分間に渡って反応溶液を90℃に保持して熟成し重合を完結させた。DAMの反応率は100%であり、得られた重合体(比較共重合体7)中の収率は100%であった。また、重量平均分子量は22000であった。
Claims (3)
- カチオン性基含有単量体由来の構造単位と疎水変性ポリアルキレングリコール含有単量体由来の構造単位とを有し、
該カチオン性基含有単量体は、第3級アミノ基を有し、
該疎水変性ポリアルキレングリコール含有単量体は、疎水性基として炭素数2〜50の炭化水素基を有することを特徴とする共重合体を含む抗菌剤。 - 前記抗菌剤は、共重合体を形成する構造単位の総量100質量%に対して、カチオン性基含有単量体由来の構造単位を10〜90質量%の割合で有することを特徴とする請求項1に記載の抗菌剤。
- 前記抗菌剤は、共重合体を形成する構造単位の総量100質量%に対して、疎水変性ポリアルキレングリコール含有単量体由来の構造単位を10〜90質量%の割合で有することを特徴とする請求項1又は2に記載の抗菌剤。
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JP2016183117A (ja) | 2016-10-20 |
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