JP6534800B2 - 不織布 - Google Patents

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Description

本発明は、特定の2種類のセルロース繊維を含む不織布に関する。
人体用の、液体が含浸されたウェットタイプの不織布としては、たとえば顔、ボディのべたつき、汚れを除去するための身体用拭き取りシート、メイク汚れを除去するためのクレンジングシート、顔の保湿を目的としたフェイスマスクなどが汎用されている。これらの中でも、クレンジングシート、フェイスマスクには、滑りが良く、軟らかい感触が求められるため、これらの用途には、一般的に、レーヨン、コットンなどのセルロース繊維を主たる素材としたスパンレース不織布が用いられる。たとえば、特開2007−177373号公報(特許文献1)には、二種以上のセルロース繊維を用いたスパンレース不織布からなるウェットシート用のシート基材が開示されている。
一方、身体用拭き取りシートの中には、全身を拭き取る際の使用性の観点から、ハリ・コシの特性が求められるものがある。また、しっかりと拭き取った実感を得る観点から、拭き取る際にゴシゴシとした感触(ゴシゴシ感)が得られるという特性が求められるものがある。上述したゴシゴシ感やハリ・コシを向上させる手段としては、繊維同士をアクリル系の接着剤などで接着したスパンボンド不織布を用いることが知られている。このようなゴシゴシ感に着目したウェットワイパー用不織布として、たとえば特開2013−167028号公報(特許文献2)には、熱融着性バインダー繊維および特定のパルプ繊維を、繊維同士が高圧柱状水流により三次元的に絡合され、かつ、熱融着バインダー繊維の溶融による固着部位を有するウェットワイパー用不織布が開示されている。
さらに、合成短繊維および親水性短繊維が混綿され、構成繊維同士が三次元的に絡合され、特定の比率を有するように構成された不織布に液体を含浸させた湿潤シートも知られている(たとえば、特開2001−336056号公報(特許文献3))。
しかしながら、上述した特許文献1〜3のいずれにも、汚れの視認性については、何ら言及されていない。上述した拭き取りシートに適用する場合などには特に、身体などを拭き取った後に、シートにどの程度の汚れが付着したか、視認できることが望まれる。視認により汚れの程度を判別することで、使用者は、そのまま再度同じ拭き取りシートを用いるか、未使用の新しい拭き取りシートを用いるかについて容易に判断することができるようになる。使用しても汚れの程度が視認しにくい場合には、汚れた拭き取りシートを用いてしまうことで拭き取りによる爽快感などが減少してしまう。
特開2007−177373号公報 特開2013−167028号公報 特開2001−336056号公報
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、高い液保持性を有し、かつ、使用後の汚れの視認性に優れた不織布を提供することである。
本発明の不織布は、重合度が200〜400の範囲内のセルロース繊維と、重合度が450〜700の範囲内のセルロース繊維との2種類のセルロース繊維を含むことを特徴とする。
本発明の不織布は、KFX法による湿潤時白度が20〜80の範囲内であることが好ましい。
本発明の不織布は、白色顔料を含むことが好ましく、この場合、0.05〜1.0重量%含まれることが好ましい。
本発明の不織布は、上述のように白色顔料を含む場合、不織布を構成する繊維に白色顔料を0.05重量%以上含む繊維を50重量%以上含むことが好ましい。
本発明の不織布において、前記白色顔料は酸化チタンであることが好ましい。
本発明の不織布において、前記2種類のセルロース繊維は、繊度が同じであるか、または、重合度の低い方の繊度が高いことが好ましい。
本発明の不織布において、当該不織布を構成する2種類のセルロース繊維のうち一方がレーヨンであり、他方がリヨセルであることが好ましい。この場合、前記不織布が、合計で100重量%となるように、10〜80重量%のレーヨン、10〜80重量%のリヨセルおよび5〜30重量%の熱融着繊維を含むことがより好ましい。
本発明の不織布は、目付量が30〜100g/mであることが好ましい。
本発明の不織布は、見かけ密度が0.05〜0.15g/cmであることが好ましい。
本発明の不織布は、保液量が700〜1300%の範囲内であることが好ましい。
本発明の不織布は、形態安定性に関し、JIS L 1913 6.7.3に従って測定された長さが2.0〜7.0cmであることが好ましい。
本発明の不織布は、スパンレース法によって作製されたものであることが、好ましい。
本発明によれば、高い液保持性を有し、かつ、使用後の汚れの視認性に優れた不織布を提供することができる。
本発明の不織布は、重合度が200〜400の範囲内のセルロース繊維と、重合度が450〜700の範囲内のセルロース繊維との2種類のセルロース繊維を含むことを特徴とする。これらの特定の組み合わせの2種類のセルロース繊維を用いることで、高い液保持性を有し、かつ、使用後の汚れの視認性に優れた不織布が実現できる。なお、上述したセルロース繊維の各重合度は、たとえばJIS L 1015 8.30の平均重合度の測定法を用いて測定された値を指す。
本発明に用いられるセルロース繊維としては、天然セルロース繊維、再生セルロース繊維、精製セルロース繊維などが好適な例として挙げられる。具体的には、コットン、麻、羊毛、パルプなどの天然セルロース繊維、レーヨン、キュプラなどの再生セルロース繊維、リヨセルなどの精製セルロース繊維などが挙げられる。
2種類のセルロース繊維のうち一方のセルロース繊維の重合度が200未満である場合には、湿潤時の不織布の剛性を保つことが困難になるという傾向にあり、また、重合度が400を超える場合には、不織布の保水性が低下してしまう傾向にある。シート化した際の形態安定性と保水性とを両立するために、一方のセルロース繊維の重合度は250〜350の範囲内であることが好ましい。上述した中で、このような重合度を有するセルロース繊維としては、たとえばレーヨン、アセテート、コットンなどが挙げられ、中でも、レーヨンが好ましい。
2種類のセルロース繊維のうち他方のセルロース繊維の重合度が450未満である場合には、湿潤時の不織布の剛性を保つことが困難になるという傾向にあり、また、重合度が700を超える場合には、不織布の保水性の低下、不織布のカット、折り加工の不良につながるという傾向にある。シート化した際の形態安定性と保水性との両立、ならびに、加工性の観点からは、他方のセルロース繊維の重合度は500〜650の範囲内であることが好ましい。上述した中で、このような重合度を有するセルロース繊維の例としては、たとえばリヨセル、ポリノジックなどが挙げられ、中でも、リヨセルが好ましい。
上述のような2種類のセルロース繊維を組み合わせた本発明の不織布は、KFX法による湿潤時白度が20〜80の範囲内、特に好適には、20〜50の範囲内である。この湿潤時白度は、後述するように不織布の汚れの視認性の指標となる数値であり、上述したような範囲内であることで、本発明の不織布が良好な汚れの視認性を有することを示している。
上述した視認性をさらに高める観点からは、本発明の不織布は、白色顔料を含んでいることが好ましい。白色顔料としては、たとえば酸化チタン(TiO)、亜鉛華、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、酸化カルシウム、酸化マグネシウムなどから選ばれる少なくとも1種以上を挙げることができる。これらの中でも、白色顔料として酸化チタンを用いることが好ましい。このような白色顔料は、繊維自体に含まれていてもよいし、繊維間に含まれていてもよい。
本発明の不織布が白色顔料を含む場合、その含有量についても特に制限されるものではないが、0.05〜1.0重量%含まれることが好ましく、0.3〜0.8重量%含まれていることがより好ましい。白色顔料の含有量が0.05重量%未満である場合には、湿潤時の隠ぺい性が低下するという傾向にあり、また、1.0重量%を超える場合には、繊維に練り込む場合は繊維の強度が低下するという傾向にある。なお、不織布に含まれる白色顔料の含有量は、JIS L1015 8.21を利用して測定することができ、複数種の白色顔料を含む場合、上記含有量は白色顔料の総量を意味する。
白色顔料を含む場合、不織布を構成する繊維(より好適には上述したセルロース繊維)に含まれることが好ましい。さらにこの場合、織布を構成する繊維に白色顔料を0.05重量%以上(より好適には0.3〜0.8重量%)含む繊維を50重量%以上(より好適には70〜100重量%)含むことが好ましい。繊維中に含まれる白色顔料が0.05重量%未満である場合、ならびに、白色顔料を0.05重量%以上を含む繊維(好適にはセルロース繊維)が50重量%未満である場合には、白色顔料を含有することによる視認性の向上の効果が顕著なものではなくなる。
本発明の不織布において、上述した2種類のセルロース繊維は、繊度が同じであるか、または、重合度の低い方の繊度が高いことが好ましい。このような繊度を有する、上述すした重合度の2種類のセルロース繊維を組み合わせて用いることで、繊維で大きなループを作り、大きな空間を有する表面の凹凸の差を大きくさせた不織布を好適に作製することができる。このような不織布は、ゴシゴシ感やハリ・コシが向上され、身体用の拭き取りシートなどの用途に特に好適な不織布を実現することができる。
2種類のセルロース繊維の繊度が同じである場合、当該繊度は0.9〜3.0dtexの範囲内から選ばれる同じ数値であることが好ましく、1.2〜2.5dtexの範囲内から選ばれる同じ数値であることがより好ましい。2種類のセルロース繊維の繊度が0.9dtex未満の同じ数値である場合には、凹凸が少なくゴシゴシ感が減少するという傾向にあり、また、3.0dtexを超える同じ数値である場合には、繊維本数が減少することで不織布の透け感が出る傾向にある。
2種類のセルロース繊維において、重合度の低い方のセルロース繊維の繊度が高い場合、重合度が低い方のセルロース繊維の繊度は0.9〜10.0dtexの範囲内であることが好ましく、1.2〜6.0dtexの範囲内であることがより好ましい。重合度の低い方のセルロース繊維の繊度が0.9dtex未満である場合には、シート化した際のコシが少なくなる傾向にあり、また、重合度の低い方のセルロース繊維の繊度が10.0dtexを超える場合には、繊維本数が減少することで不織布の透け感が出る傾向にある。一方、重合度の高い方のセルロース繊維の繊度は0.5〜5.0dtexの範囲内であることが好ましく、0.9〜3.0dtexの範囲内であることがより好ましい。重合度の高い方のセルロース繊維の繊度が0.5dtex未満である場合には、凹凸が少なくゴシゴシ感が減少する傾向にあり、また、重合度の高いセルロース繊維の繊度が5.0dtexを超える場合には、繊維本数が減少することで不織布の透け感が出る傾向にある。
本発明の不織布において、上述のゴシゴシ感と不織布が透けないことを両立するために、2種類のセルロース繊維のうち一方がレーヨンであり、他方がリヨセルであることが好ましい。
本発明の不織布は、上述した2種類のセルロース繊維以外に熱融着繊維をさらに含んでいることが好ましい。熱融着繊維をさらに含むことで、形態安定性を向上できるという利点がある。本発明に用いられる熱融着繊維は、単繊維の他、芯鞘繊維(コアシェルタイプ)、並列繊維(サイドバイサイドタイプ)などの複合繊維が挙げられる。特に、芯鞘複合繊維は、不織布表面に皮膜を形成しにくいので、不織布表面のセルロース繊維が露出した状態を保持したまま、物理的強度を向上させると共に、拭き取り時の繊維脱落を防止することができ、好ましい。
熱融着繊維としては、たとえば、ポリプロピレン(芯)とポリエチレン(鞘)の組み合わせ、ポリプロピレン(芯)とエチレンビニルアルコール(鞘)の組み合わせ、高融点ポリエステル(芯)と低融点ポリエステル(鞘)の組み合わせが挙げられる。
本発明の不織布に好適に用いられる熱融着繊維は、その繊度については特に制限されないが、1.2〜2.2dtexの範囲内であることが好ましく、1.5〜2.0dtexの範囲内であることがより好ましい。熱融着繊維の繊度が1.2dtex未満である場合には、不織布の物性に大きく影響を与えないが、ウェブ形成時のカード通過性が低下する傾向にあるためであり、また、熱融着繊維の繊度が2.2dtexを超える場合には、接着交点の減少により形態安定性が低下する傾向にあるためである。
本発明の不織布において、熱融着繊維の不織布に対する総含有量は特に制限されないが、5〜30質量%の範囲内であることが好ましく、15〜25質量%の範囲内であることがより好ましい。熱融着繊維の不織布に対する総含有量が5質量%未満である場合には、不織布の形態安定性が低下する傾向にあり、また、30質量%を超える場合には、保液性が低下する傾向にある。
より好適には、本発明の不織布は、合計で100重量%となるように、10〜80重量%のレーヨン、10〜80重量%のリヨセルおよび5〜30重量%の熱融着繊維を含む。それぞれこれらの範囲内の含有量で2種類のセルロース繊維、熱融着繊維を含むことで、得られた不織布において保液性および形態安定性を同時に満たすことができるという利点がある。
本発明の不織布は、本発明の効果を阻害しない範囲であれば、上述した2種類のセルロース繊維および熱融着繊維以外の繊維を含んでいても勿論よい。このような繊維としては、たとえば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、これらのコポリマーなどのポリエステル系繊維、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレンなどのポリオレフィン系繊維、ポリアクリロニトリル、モダクリルなどのアクリル系繊維、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン12などのポリアミド系繊維、ポリビニルアルコール繊維、ポリ塩化ビニリデン繊維、ポリ塩化ビニル繊維、ウレタン繊維などの合成繊維、トリアセテート繊維、ジアセテート繊維などの半合成繊維などが挙げられる。これらの繊維を構成するポリマーは、ホモポリマー、変性ポリマー、ブレンド、共重合体などのかたちでも利用することができる。
本発明の不織布は、その目付量については特に制限されないが、30〜100g/mの範囲内であることが好ましく、40〜80g/mの範囲内であることがより好ましい。不織布の目付量が30g/m未満である場合には、形態安定性が低下し、実使用時に不織布の丸まりなどが発生しやすいという傾向にあり、また、不織布の目付量が100g/mを超える場合には、不織布一枚あたりに使用する繊維量、含浸薬液量が多くなりコスト面で不利となる傾向にあるためである。本発明の不織布の目付量は、たとえばJIS L1906に準じ、温度20℃、湿度65%の標準状態にサンプルを24時間放置後、幅方向1m×長さ方向1mの試料を採取し、天秤を用いて重量(g)を測定し、重量(g)の小数点以下を四捨五入して算出された値を指す。
また本発明の不織布は、その見かけ密度について特に制限されないが、0.05〜0.15g/cmの範囲内であることが好ましく、0.07〜0.13g/cmの範囲内であることがより好ましい。不織布の見かけ密度が0.05g/cm未満である場合には、形態安定性が低下する傾向にあり、また、不織布の見かけ密度が0.15g/cmを超える場合には、保液性が低下する傾向にある。本発明の不織布の見かけ密度は、目付量(g/m)と厚み(mm)より計算して求める(不織布の見かけ密度(g/cm)=目付量(g/m)/厚み(mm)/1000)。厚みの測定は剃刀(フェザー安全剃刀(株)製「フェザー剃刀S片刃」)を用いて、サンプルを面に垂直にMD方向に切断し、デジタル顕微鏡((株)キーエンス(KEYENCE)製デジタルマイクロスコープ(DIGITAL MICROSCOPE) VHX−900)にて試料の断面を観察し厚さを計測した。
本発明の不織布は、本発明の効果を阻害しない範囲であれば、その層構成に特に制限はない。すなわち、単層構造からなる不織布であってもよいし、2層、3層といった多層構造であっても構わない。多層構造とした場合、各層の繊維配合は同じでも変更しても構わない。
本発明の不織布は、縦横どちらか一方向またが両方における表面の凹凸の間隔(ピッチ)が0.5〜3.5mmの範囲内であることが好ましい。ここで、本発明の不織布において、「縦方向」は、不織布製造時のウェブの進行方向を指し、「横方向」は同一平面上において上記縦方向に対し垂直な方向を指す。縦横どちらか一方向またが両方における不織布の表面の凹凸の間隔が0.5mm未満である場合には、凹凸の連続性が高すぎて肌で感じ難くなる傾向にあり、また、3.5mmを超える場合には、凹凸の連続間隔が大きく適度な連続刺激を感じ難くなる傾向にある。肌で凹凸を適度に感じるためには適度な繰り返しの凹凸が必要であるため、本発明の不織布の縦横どちらか一方向またが両方における表面の凹凸の間隔は、1.5〜2.8mmの範囲内であることが特に好ましい。
また本発明の不織布は、KFX法による保持液吐き出し試験(保持液が水の場合)により測定された放出率が20〜50%の範囲内であることが好ましい。KFX法による保持液吐き出し試験により測定された放出率が20〜50%の範囲内であることで、拭き取り時に適度な液感を得ることができるという利点がある。KFX法による保持液吐き出し試験により測定された数値が20%未満である場合には、拭き取りによる爽快感が得られ難い傾向にあり、また、KFX法による保持液吐き出し試験により測定された数値が50%を超える場合には、液だれして取扱いにくくなってしまう傾向にある。適度に保持液を排出し肌への爽快感を与えると共に、液だれしないという観点から、本発明の不織布は、KFX法による保持液吐き出し試験により測定された放出率は25〜45%の範囲内であることがより好ましい。
不織布としては、たとえば乾式スパンレース不織布、湿式スパンレース不織布、エアレイド不織布、エアスルー不織布、メルトブローン不織布、スパンボンド不織布などの各種の不織布を好適に用いることができる。これらの不織布のうち、生体適合性を有する液体の含浸性能、保持性能、風合いなどの観点から、乾式スパンレース不織布または湿式スパンレース不織布が好ましい。
特に、乾式スパンレース不織布または湿式スパンレース不織布を用いる場合、ウェブを水流交絡させるときの水圧を通常の製造条件よりも高くして含水状態のスパンレース不織布を得、該スパンレース不織布をプレスロールに通してプレスした後に乾燥させて得られたものを用いることが、拭き取りシートなどの用途に供する場合などに不織布に含浸させた生体適合性を有する液体の移動を抑制できる点から好ましい。
拭き取りシートなどの用途に供する場合などに不織布に含浸される生体適合性を有する液体としては、特に制限されるものではなく、水、水溶液、水性エマルジョンなどの水性の液体、有機溶剤やこれらを媒体とする溶液、これらの混合物などが挙げられる。また、液体は、美容成分または薬効(効能)成分などの有効成分を含有する溶液または分散液(化粧料、乳液、美容液など)も含む。特に、比較的高濃度(30〜70%程度)の低級アルコールを含浸させていることが好ましい。
本発明の不織布は、高い液保持性を有し、かつ、使用後の汚れの視認性に優れたものであるため、上述のような生体適合性を有する液体を含浸させた、対人用のウェット拭き取りシートとしての用途に好適であり、中でも、人の体を拭くための拭き取りシートであることが特に好適である。本発明の不織布の保液量は、後述する保水率が700%以上であり、さらには750%以上である。
また本発明の不織布は、丸めたりしても形態を保持し得る形態安定性にも優れるものであり、このような観点からも、上述のような用途に好適である。本発明の不織布は、後述するようにカンチレバーを用いて評価された形態安定性に関し、JIS L 1913 6.7.3に従って測定された長さが2.0〜7.0cmであり、形態安定性にも優れるものである。
本発明の不織布は、本発明の効果を阻害しない範囲で、慣用の添加剤、例えば、安定剤(銅化合物などの熱安定剤、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤など)、微粒子、着色剤、蛍光増白剤、帯電防止剤、難燃剤、消臭剤、可塑剤、潤滑剤、結晶化速度遅延剤などを含有していてもよい。これらの添加剤は、単独でまたは二種以上組み合わせて使用できる。これらの添加剤は、不織布を構成する繊維中に含まれていてもよく、不織布の表面に担持されていてもよい。
以下に実施例により詳細に説明するが、本発明は実施例により何等限定されるものではない。なお本発明における不織布の物性は以下の方法により測定されたものを意味する。
[目付量]
JIS L1906に準じ、温度20℃、湿度65%の標準状態にサンプルを24時間放置後、幅方向1m×長さ方向1mの試料を採取し、天秤を用いて重量(g)を測定する。得られた重量(g)の小数点以下を四捨五入して目付とした。
[厚み]
剃刀(フェザー安全剃刀(株)製「フェザー剃刃S片刃」)を用いて、サンプルを面に垂直にMD方向に切断し、デジタル顕微鏡[(株)キーエンス(KEYENCE)製デジタルマイクロスコープ(DIGITAL MICROSCOPE) VHX−900]にて試料の断面を観察し厚さを計測した。
[見かけ密度]
目付(g/m)と厚み(mm)より算出した(不織布の見かけ密度(g/cm)=目付(g/m)/厚み(mm)/1000)。
[表面の凹凸の間隔]
得られた不織布をデジタル顕微鏡((株)キーエンス(KEYENCE)製デジタルマイクロスコープ(DIGITAL MICROSCOPE) VHX−900)にて試料の表面を観察し、縦方向、横方向に関する表面の凹凸の間隔(ピッチ)を測定した。
[破断強力、破断伸度]
得られた不織布について、定速伸長形引張試験機(株式会社島津製作所製「AG−IS」)を用いて、JIS L 1913「一般不織布試験方法」の基準に準拠して、縦方向(MD)に対し45度における、乾燥状態(DRY)、水で湿った状態(WET)およびエタノールで湿った状態(エタノール)での破断強力を測定した。
[保水性]
JIS L1907 7.2吸水率に準じて測定した。試験片を5cm角に切り出して重量を測定する(Ag)。その試験片を、水に30秒浸した。浸漬後、試験片の一辺をつまんで液から取り出し、1分後の重量(Bg)を測定した。保液率(C%)は下記式
C(%)=[(B−A)/A]×100
にて算出される。
[放出性(水)]
上記の方法により保水したシートを線圧0.1kgf/cmで絞り、シート重量(Dg)を測定し、放出量[(B−D)g]を得た。放出率(E%)は下記式
E(%)=[(B−D)/(B−A)]×100
にて算出される。
[毛羽]
10mm厚×5cm長×10cmの発泡ウレタンシート(イノアックコーポレーション社製、軟質ウレタンフォーム ECZ−2)上に、荷重50g、底面積4cmの直方体を中央に乗せて発泡ウレタンシート上を5往復させた。この時の片道の移動距離は5cmであった。その際の毛羽を以下の判定基準で評価した。
<判定基準>
5:全く毛羽立ち、脱落繊維がない、
4:ほとんど毛羽立ち、脱落繊維がない、
3:少し毛羽立ち、脱落繊維がある、
2:毛羽立ち、脱落繊維がある、
1:非常に毛羽立ちが多い。
[形態安定性(カンチレバー)]
JIS L 1913 6.7.3に従い、突き出た長さを測定した。ただし、ウェブの進行に対して45度の方向に裁断し、エタノール50質量%水溶液に300%含浸させたシートを使用した。
[視認度]
KFX法により湿潤時白度を測定した。具体的には、ハンド色差計(CM−700d、コニカミノルタ株式会社製)を用い、以下の備品を準備した。
・プレート(黒アクリル板:12.5cm×12.5cm) 2枚
交換水として純水を用い、各不織布の試料はMD10.0cm、CD10.0cmに切断した3枚ずつ(予め重量を計測)を評価試験に供した。まず、アクリル黒板を乗せ0払いし、試料をアクリル黒板に乗せ、試料の自重の700%を含水させ、透明度(WI)を測定した。
[実施例1]
2種類のセルロース繊維として、繊度3.3dtexのビスコースレーヨン(ホープ、オーミケンシ社製、TiO含有量:0.587重量%)(以下、「セルロース繊維−1」と呼称する)および繊度1.7dtexのリヨセル(テンセル(登録商標)、レンチング社製、TiO含有量:0.75重量%)(以下、「セルロース繊維−2」と呼称する)を用い、これを繊度1.7dtexの熱融着繊維(芯がポリプロピレン、鞘がポリエチレンの芯鞘複合繊維、HR−NTW、宇部エクシモ社製、TiO含有量:0.00重量%)と、重量比で、30:50:20となるように均一に混綿し、CADでセミランダムウェブを作成した。次いで、このカードウェブを開口率25%、穴径0.3mmのパンチングドラム支持体上に載置して速度50m/分で長手方向に連続的に移送すると同時に、上方から高圧水流を噴射して交絡処理を行なって、交絡した繊維ウェブ(不織布)を製造した。この交絡処理に当たっては、穴径0.10mmのオリフィスをウェブの幅方向に沿って0.6mmの間隔で設けてあるノズル2本を使用し(隣接するノズル間の距離20cm)、1列目のノズルから噴射した高圧水流の水圧を6.5MPa、2列目のノズルから噴射した高圧水流の水圧を7.0MPaとして行なった(表WJ)。
もう一方の面には開口率25%、穴径0.3mmのパンチングドラム支持体上に載置して速度50m/分で長手方向に連続的に移送すると同時に、上方から高圧水流を噴射して交絡処理を行なって、交絡した繊維ウェブ(不織布)を製造した。この交絡処理に当たっては、穴径0.10mmのオリフィスをウェブの幅方向に沿って0.6mmの間隔で設けてあるノズル1本を使用し、1列目のノズルから噴射した高圧水流の水圧を7.0MPa、として行なった(裏WJ−1)。先程と同じ面から繊維径0.90mm、メッシュ10(本/inch)、平織りの全体に平坦なネット支持体に載置して連続的に移送すると共に高圧水流を噴射して交絡処理を行なってネットの凹凸を不織布の表面に転写した。この交絡処理は、穴径0.10mmのオリフィスをウェブの幅方向に沿って0.6mmの間隔で設けてあるノズル3本を使用して、いずれも高圧水流の水圧6.0MPaの条件下で行なった(裏WJ−2)。さらに135℃で乾燥した。
得られた不織布は、単一層であり、目付量が44.8g/m、厚みが0.37mm、見かけ密度が0.12g/cmであった。また、得られた不織布についての各種の評価結果を表1に示す。
[実施例2]
WJ処理の条件を以下のように変え、速度を5.0m/分で行なったこと以外は実施例1と同様に行なった。
(WJ処理)
表WJ
…3.0MPa−4.0MPa
裏WJ−1
…5.0MPa
裏WJ−2
…3.0MPa−4.0MPa−5.0MPa
得られた不織布は、単一層であり、目付量が45.3g/m、厚みが0.45mm、見かけ密度が0.10g/cmであった。得られた不織布についての各種の評価結果を表1に示す。
[実施例3]
セルロース繊維−1として、繊度3.3dtexのビスコースレーヨンに換えて繊度5.5デシテックスのビスコースレーヨン(ホープ、オーミケンシ社製、TiO含有量:0.587重量%)を用い、当該セルロース繊維−1とセルロース繊維−2と熱融着繊維とを重量比で、15:80:5となるように混合し、ネットとして繊維径1.2mm、メッシュ12本/inch、平織りを用い、以下の条件でWJ処理を行ない、速度を5.0m/分としたこと以外は実施例1と同様に行なった。
(WJ処理)
表WJ
…3.0MPa−5.0MPa
裏WJ−1
…7.0MPa
裏WJ−2
…3.0MPa−5.0MPa−7.0MPa
得られた不織布は、単一層であり、目付量が94.0g/m、厚みが0.70mm、見かけ密度が0.13g/cmであった。得られた不織布についての各種の評価結果を表1に示す。
[実施例4]
セルロース繊維−1として、繊度3.3dtexのビスコースレーヨンに換えて繊度1.7dtexのビスコースレーヨン(ホープ、オーミケンシ社製、TiO含有量:0.587重量%)を用い、当該セルロース繊維−1とセルロース繊維−2と熱融着繊維とを重量比で、60:20:20となるように混合し、ネットとして繊維径0.65mm、25本/inch、平織りを用い、以下の条件でWJ処理を行ない、速度を5.0m/分としたこと以外は実施例1と同様に行なった。
(WJ処理)
表WJ
…2.0MPa
裏WJ−1
…3.0MPa
裏WJ−2
…2.0MPa−3.0MPa
得られた不織布は、単一層であり、目付量が35.8g/m、厚みが0.32mm、見かけ密度が0.11g/cmであった。得られた不織布についての各種の評価結果を表1に示す。
[実施例5]
セルロース繊維−1とセルロース繊維−2と熱融着繊維とを重量比で、80:15:5となるように混合し、ネットとして繊維径1.20mm、メッシュ12本/inch、平織りを用い、以下の条件でWJ処理を行ない、速度を5.0m/分としたこと以外は実施例1と同様に行なった。
(WJ処理)
表WJ
…3.0MPa−5.0MPa
裏WJ−1
…7.0MPa
裏WJ−2
…3.0MPa−5.0MPa−7.0MPa
得られた不織布は、単一層であり、目付量が91.0g/m、厚みが0.70mm、見かけ密度が0.13g/cmであった。得られた不織布についての各種の評価結果を表1に示す。
[実施例6]
セルロース繊維−1とセルロース繊維−2と熱融着繊維とを重量比で、60:20:20となるように混合し、ネットとして(H25)繊維径0.65mm、メッシュ25本/inch、平織りを用い、以下の条件でWJ処理を行ない、速度を5.0m/分としたこと以外は実施例1と同様に行なった。
(WJ処理)
表WJ
…2.0MPa
裏WJ−1
…3.0MPa
裏WJ−2
…2.0−3.0MPa
得られた不織布は、単一層であり、目付量が32.0g/m、厚みが0.31mm、見かけ密度が0.10g/cmであった。得られた不織布についての各種の評価結果を表1に示す。
[実施例7]
セルロース繊維−1とセルロース繊維−2と熱融着繊維とを重量比で、20:70:10となるように混合し、以下の条件でWJ処理を行ない、速度を5.0m/分としたこと以外は実施例1と同様に行なった。
(WJ処理)
表WJ
…3.0MPa−4.0MPa
裏WJ−1
…5.0MPa
裏WJ−2
…3.0MPa−4.0MPa−5.0MPa
得られた不織布は、単一層であり、目付量が45.2g/m、厚みが0.48mm、見かけ密度が0.09g/cmであった。得られた不織布についての各種の評価結果を表1に示す。
[比較例1]
セルロース繊維−1のみを用い、ネットとして繊維径1.00mm、メッシュ6本/inch、平織りを用い、以下の条件でWJ処理を行ない、速度を5.0m/分としたこと以外は実施例1と同様に行なった。
(WJ処理)
表WJ
…3.0MPa−5.0PMa
裏WJ−1
…7.0MPa
裏WJ−2
…3.0MPa−5.0MPa−7.0MPa
得られた不織布は、単一層であり、目付量が24.3g/m、厚みが0.24mm、見かけ密度が0.10g/cmであった。得られた不織布についての各種の評価結果を表2に示す。
[比較例2]
セルロース繊維−2と熱融着繊維とを重量比で60:40となるように混合し、ネットとして繊維径0.20mm、76本/inch、平織りを用い、以下の条件でWJ処理を行ない、速度を5.0m/分としたこと以外は実施例1と同様に行なった。
(WJ処理)
表WJ
…3.0MPa−5.0MPa
裏WJ−1
…7.0MPa
裏WJ−2
…3.0MPa−5.0MPa−7.0MPa
得られた不織布は、単一層であり、目付量が118.4g/m、厚みが0.85mm、見かけ密度が0.14g/cmであった。得られた不織布についての各種の評価結果を表2に示す。
[比較例3]
繊度1.6dtexのPET繊維(T471、東レ社製、TiO含有量:0.00重量%)のみを用い、以下の条件でWJ処理を行ない、速度を5.0m/分としたこと以外は実施例1と同様に行なった。
(WJ処理)
表WJ
…3.0MPa−4.0MPa
裏WJ−1
…5.0MPa
裏WJ−2
…3.0MPa−4.0MPa−5.0MPa
得られた不織布は、単一層であり、目付量が44.3g/m、厚みが0.56mm、見かけ密度が0.08g/cmであった。得られた不織布についての各種の評価結果を表2に示す。
[比較例4]
ネットとして繊維径0.20mm、メッシュ76本/inch、平織りを用い、WJ処理の条件を以下のように変え、速度を5.0m/分で行なったこと以外は実施例1と同様に行なった。
(WJ処理)
表WJ
…3.0MPa−4.0MPa
裏WJ−1
…5.0MPa
裏WJ−2
…3.0MPa−4.0MPa−5.0MPa
得られた不織布は、単一層であり、目付量が51.3g/m、厚みが0.49mm、見かけ密度が0.10g/cmであった。得られた不織布についての各種の評価結果を表2に示す。
[比較例5]
ネットとして繊維径0.90mm、10本/inch、平織りを用い、WJ処理の条件を以下のように変え、速度を5.0m/分で行なったこと以外は実施例1と同様に行なった。
(WJ処理)
表WJ
…2.0MPa
裏WJ−1
…3.0MPa
裏WJ−2
…2.0MPa−3.0MPa
得られた不織布は、単一層であり、目付量が26.1g/m、厚みが0.25mm、見かけ密度が0.10g/cmであった。得られた不織布についての各種の評価結果を表2に示す。
[比較例6]
PET−SB繊維(エルタス、旭化成社製)を用いた不織布を比較例6とした。得られた不織布についての各種の評価結果を表2に示す。
[比較例7]
スパンレース法で作製されたコットンSL(ユニチカ(株)製)を比較例7とした。各種の評価結果を表2に示す。
[比較例8]
TCF(フタムラ化学(株)製)を比較例8とした。各種の評価結果を表2に示す。
[比較例9]
ベンリーゼ(旭化成(株)製)を比較例9とした。各種の評価結果を表2に示す。
[比較例10]
セルロース繊維−1として、繊度3.3dtexのビスコースレーヨン(ホープ、オーミケンシ社製、TiO含有量:0.587重量%)に換えて、繊度3.3dtexのビスコースレーヨン(TiO含有量:0.00重量%)のビスコースレーヨン用い、セルロース繊維−2として、繊度1.7dtexのリヨセル(テンセル、レンチング社製、TiO含有量:0.75重量%)にかえて繊度1.7デシテックスのリヨセル(テンセル、レンチング社製、TiO含有量:0.00重量%)を使用し、WJ処理の条件を以下のように変え、速度を5.0m/分で行なったこと以外は実施例1と同様に行なった。
(WJ処理)
表WJ
…3.0MPa−4.0MPa
裏WJ−1
…5.0MPa
裏WJ−2
…3.0MPa−4.0MPa−5.0MPa
得られた不織布は、単一層であり、目付量が46.5g/m、厚みが0.44mm、見かけ密度が0.11g/cmであった。得られた不織布についての各種の評価結果を表2に示す。
Figure 0006534800
Figure 0006534800

Claims (13)

  1. 重合度が200〜400の範囲内のセルロース繊維と、重合度が450〜700の範囲内のセルロース繊維との2種類のセルロース繊維を含む不織布であって、
    前記2種類のセルロース繊維は、重合度の低い方の繊度が高く、
    KFX法による湿潤時白度が20〜80の範囲内である、不織布。
  2. 白色顔料を含む、請求項1に記載の不織布。
  3. 前記白色顔料が0.05〜1.0重量%含まれる、請求項に記載の不織布。
  4. 不織布を構成する繊維に白色顔料を0.05重量%以上含む繊維を50重量%以上含む、請求項またはに記載の不織布。
  5. 前記白色顔料が酸化チタンである、請求項のいずれか1項に記載の不織布。
  6. 前記不織布を構成する2種類のセルロース繊維のうち一方がレーヨンであり、他方がリヨセルである、請求項1〜のいずれか1項に記載の不織布。
  7. 熱融着繊維をさらに含む、請求項1〜のいずれか1項に記載の不織布。
  8. 合計で100重量%となるように、10〜80重量%のレーヨン、10〜80重量%のリヨセルおよび5〜30重量%の熱融着繊維を含む、請求項に記載の不織布。
  9. 目付量が30〜100g/mである、請求項1〜のいずれか1項に記載の不織布。
  10. 見かけ密度が0.05〜0.15g/cmである、請求項1〜のいずれか1項に記載の不織布。
  11. 保液量が700〜1300%の範囲内である、請求項1〜10のいずれか1項に記載の不織布。
  12. 形態安定性に関し、JIS L 1913 6.7.3に従って測定された長さが2.0〜7.0cmである、請求項1〜11のいずれか1項に記載の不織布。
  13. スパンレース法によって作製されたものである、請求項1〜12のいずれか1項に記載の不織布。
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