JP4976675B2 - ワイパー用不織布 - Google Patents
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Description
本発明のワイパー用不織布に用いる「リヨセル」とは、ISO規格及び日本JIS規格に定める繊維用語で「セルロース誘導体を経ずに、直接、有機溶剤に溶解させて紡糸して得られるセルロース繊維」とされている。リヨセル繊維の特徴としては、湿潤強度に優れている事、フィブリル化し易い事、及びセルロース繊維由来の水素結合によりシート化した時の強度が得易い事、等が挙げられる。
(1)拭き取り性(液体):ガラス板上にオリーブオイル(油性汚れ)をパスツールピペットで1滴量滴下し、100mm×100mm角の試験片で1回拭き取った後に、ガラス板上のオイルの残存程度を目視観察し、評価した。拭き取り性の評価基準としては、以下の通りである。
◎:オイルが全く残らず良好。
○:オイルが殆ど残らず良好。
△:オイルが僅かに残るものの、効果は認められる。
×:オイルが殆ど残り、実用上問題がある。
◎:粉体が全く残らず良好。
○:粉体が殆ど残らず良好。
△:粉体が僅かに残るものの、効果は認められる。
×:粉体が殆ど残り、実用上問題がある。
○:柔軟であるが、程良くコシがあり、拭き易くて良好。
△:普通
×:硬い、もしくは柔らかすぎて拭きにくく、実用上問題がある。
フィブリル化リヨセル繊維(A)、有機繊維(C)として帝人ファイバー社製PET繊維(テピルスTM04PN 0.1デシテックス×3mm:繊維径 約3.2μm)をそれぞれ30/70とする配合で水中に順次添加混合し、1%濃度の水性スラリーを調製した。この水性スラリーを用いて乾燥質量30g/m2のウェブを傾斜短網抄紙機で抄造した。次に、この抄造ウェブを76メッシュの平織りのプラスチックワイヤー上に積載し、以下に示す3列のノズル列にて、圧力(9×106Pa)、加工速度25m/分で絡合を行った。更にウェブを反転し、同様の条件で水流噴射して、絡合を行った。ノズル径とノズル間隔、ノズルの配列を以下に示す。第1列目はノズル径120μm、ノズル間隔1.2mmが千鳥状に2列配列、第2列目はノズル径100μm、ノズル間隔0.6mmがストレートに1列、第3列目はノズル径100μm、ノズル間隔0.6mmがストレートに1列である。続いて、パッダーにて水を絞った後、エアドライヤーを用い、120℃で乾燥を行い、参考実施例1のワイパー用不織布を作製した。
フィブリル化リヨセル繊維(B)、有機繊維(C)として帝人ファイバー社製PET繊維(テピルスTM04PN 0.1デシテックス×3mm:繊維径 約3.2μm)をそれぞれ30/70とする配合とした以外は、参考実施例1と同じ方法で加工を行い、参考実施例2のワイパー用不織布を得た。
フィブリル化リヨセル繊維(A)とフィブリル化リヨセル繊維(B)の混合繊維(A+B)、有機繊維(C)として帝人ファイバー社製PET繊維(テピルスTM04PN 0.1デシテックス×3mm:繊維径 約3.2μm)をそれぞれ30/70とする配合とした以外は、参考実施例1と同じ方法で加工を行い、実施例3のワイパー用不織布を得た。
フィブリル化リヨセル繊維(A)、フィブリル化リヨセル繊維(E)、有機繊維(C)として帝人ファイバー社製PET繊維(テピルスTM04PN 0.1デシテックス×3mm:繊維径 約3.2μm)をそれぞれ30/20/50とする配合とした以外は、参考実施例1と同じ方法で加工を行い、参考実施例4のワイパー用不織布を得た。
フィブリル化リヨセル繊維(A)とフィブリル化リヨセル繊維(B)の混合繊維(A+B)、有機繊維(C)として帝人ファイバー社製PET繊維(テピルスTM04PN 0.1デシテックス×3mm:繊維径 約3.2μm)、帝人ファイバー社製PET繊維(テピルスTM04PN 0.3デシテックス×5mm:繊維径 約5.5μm)をそれぞれ30/40/30とする配合とした以外は、参考実施例1と同じ方法で加工を行い、実施例5のワイパー用不織布を得た。
フィブリル化リヨセル繊維(A)とフィブリル化リヨセル繊維(B)の混合繊維(A+B)、有機繊維(C)として帝人ファイバー社製PET繊維(テピルスTM04PN 0.1デシテックス×3mm:繊維径 約3.2μm)、帝人ファイバー社製PET繊維(テピルスTT04N 3.3デシテックス×10mm:繊維径 約18.0μm)をそれぞれ30/40/30とする配合とした以外は、参考実施例1と同じ方法で加工を行い、実施例6のワイパー用不織布を得た。
フィブリル化リヨセル繊維(A)とフィブリル化リヨセル繊維(B)の混合繊維(A+B)、有機繊維(C)として帝人ファイバー社製PET繊維(テピルスTM04PN 0.1デシテックス×3mm:繊維径 約3.2μm)、ユニチカファイバー社製PET繊維(メルティ4080 1.1デシテックス×3mm、芯鞘複合熱融着繊維:繊維径 約10.0μm)をそれぞれ30/50/20とする配合とした以外は、参考実施例1と同じ方法で加工を行い、実施例7のワイパー用不織布を得た。
フィブリル化リヨセル繊維(A)とフィブリル化リヨセル繊維(B)の混合繊維(A+B)、フィブリル化リヨセル繊維(E)、有機繊維(C)として帝人ファイバー社製PET繊維(テピルスTM04PN 0.1デシテックス×3mm:繊維径 約3.2μm)、をそれぞれ30/30/40とする配合とした以外は、参考実施例1と同じ方法で加工を行い、実施例8のワイパー用不織布を得た。
フィブリル化リヨセル繊維(A)のみを配合した以外は、参考実施例1と同じ方法で加工を行い、比較例1のワイパー用不織布を得た。
フィブリル化リヨセル繊維(B)のみを配合した以外は、参考実施例1と同じ方法で加工を行い、比較例2のワイパー用不織布を得た。
フィブリル化リヨセル繊維(A)とフィブリル化リヨセル繊維(B)の混合繊維(A+B)のみを配合した以外は、参考実施例1と同じ方法で加工を行い、比較例3のワイパー用不織布を得た。
有機繊維(C)として帝人ファイバー社製PET繊維(テピルスTM04PN 0.1デシテックス×3mm:繊維径 約3.2μm)のみを配合した以外は、参考実施例1と同じ方法で加工を行い、比較例4のワイパー用不織布を得た。
フィブリル化リヨセル繊維(A)の替わりに、フィブリル化リヨセル繊維(D)を配合した以外は、参考実施例1と同じ方法で加工を行い、比較例5のワイパー用不織布を得た。
フィブリル化リヨセル繊維(A)の替わりに、フィブリル化リヨセル繊維(E)を配合した以外は、参考実施例1と同じ方法で加工を行い、比較例6のワイパー用不織布を得た。
フィブリル化リヨセル繊維(A)の替わりに、フィブリル化していないリヨセル単繊維(1.7デシテックス×4mm、コートルズ社製)を叩解処理しないでそのままの状態で配合した以外は、参考実施例1と同じ方法で加工を行い、比較例7のワイパー用不織布を得た。
フィブリル化リヨセル繊維(A)とフィブリル化リヨセル繊維(B)の混合繊維(A+B)、有機繊維(C)としてダイワボウレーヨン社製レーヨン繊維(SBタイプ 11.0デシテックス×10mm:繊維径 約31.0μm)をそれぞれ50/50とする配合とした以外は、参考実施例1と同じ方法で加工を行い、比較例8のワイパー用不織布を得た。
フィブリル化リヨセル繊維(A)とフィブリル化リヨセル繊維(B)の混合繊維(A+B)、有機繊維(C)として帝人ファイバー社製PET繊維(テピルスTM04PN 0.1デシテックス×3mm:繊維径 約3.2μm)をそれぞれ2/98とする配合とした以外は、参考実施例1と同じ方法で加工を行い、実施例9のワイパー用不織布を得た。
フィブリル化リヨセル繊維(A)とフィブリル化リヨセル繊維(B)の混合繊維(A+B)、有機繊維(C)として帝人ファイバー社製PET繊維(テピルスTM04PN 0.1デシテックス×3mm:繊維径 約3.2μm)をそれぞれ10/90とする配合とした以外は、参考実施例1と同じ方法で加工を行い、実施例10のワイパー用不織布を得た。
フィブリル化リヨセル繊維(A)とフィブリル化リヨセル繊維(B)の混合繊維(A+B)、有機繊維(C)として帝人ファイバー社製PET繊維(テピルスTM04PN 0.1デシテックス×3mm:繊維径 約3.2μm)をそれぞれ60/40とする配合とした以外は、参考実施例1と同じ方法で加工を行い、実施例11のワイパー用不織布を得た。
フィブリル化リヨセル繊維(A)とフィブリル化リヨセル繊維(B)の混合繊維(A+B)、有機繊維(C)として帝人ファイバー社製PET繊維(テピルスTM04PN 0.1デシテックス×3mm:繊維径 約3.2μm)をそれぞれ70/30とする配合とした以外は、参考実施例1と同じ方法で加工を行い、実施例12のワイパー用不織布を得た。
フィブリル化リヨセル繊維(A)とフィブリル化リヨセル繊維(B)の混合繊維(A+B)、有機繊維(C)として帝人ファイバー社製PET繊維(テピルスTM04PN 0.1デシテックス×3mm:繊維径 約3.2μm)をそれぞれ90/10とする配合とした以外は、参考実施例1と同じ方法で加工を行い、実施例13のワイパー用不織布を得た。
フィブリル化リヨセル繊維(A)とフィブリル化リヨセル繊維(B)の混合繊維(A+B)、有機繊維(C)として帝人ファイバー社製PET繊維(テピルスTM04PN 0.1デシテックス×3mm:繊維径 約3.2μm)をそれぞれ30/70とする配合で、1%濃度の拭き取り層用スラリーを調製した。フィブリル化リヨセル繊維(A)とフィブリル化リヨセル繊維(B)の混合繊維(A+B)、有機繊維(C)として帝人ファイバー社製PET繊維(テピルスTM04PN 0.1デシテックス×3mm:繊維径 約3.2μm)をそれぞれ10/90とする配合で、1%濃度の支持体層用スラリーを調製した。拭き取り層、支持体層の乾燥質量が15g/m2の各ウェブを連続して設置されている2台の傾斜短網抄紙機で抄造し、拭き取り層と支持体層との2層が抄き合わされた乾燥質量30g/m2のウェブを抄造した。次に、この抄造ウェブを、76メッシュの平織りのプラスチックワイヤー上に積載し、以下に示す3列のノズル列にて、圧力(9×106Pa)、加工速度25m/分で、絡合を行った。更にウェブを反転し、同様の条件で水流噴射して、絡合を行った。ノズル径とノズル間隔、ノズルの配列を以下に示す。第1列目はノズル径120μm、ノズル間隔1.2mmが千鳥状に2列配列、第2列目はノズル径100μm、ノズル間隔0.6mmがストレートに1列、第3列目はノズル径100μm、ノズル間隔0.6mmがストレートに1列である。続いて、パッダーにて水を絞った後、エアドライヤーを用い、120℃で乾燥を行い、実施例14の2層構造のワイパー用不織布を作製した。
フィブリル化リヨセル繊維(A)とフィブリル化リヨセル繊維(B)の混合繊維(A+B)、有機繊維(C)として帝人ファイバー社製PET繊維(テピルスTM04PN 0.1デシテックス×3mm:繊維径 約3.2μm)をそれぞれ75/25とする配合で、1%濃度の拭き取り層用スラリーを調製した。フィブリル化リヨセル繊維(A)とフィブリル化リヨセル繊維(B)の混合繊維(A+B)、有機繊維(C)として帝人ファイバー社製PET繊維(テピルスTM04PN 0.1デシテックス×3mm:繊維径 約3.2μm)をそれぞれ10/90とする配合で、1%濃度の支持体層用スラリーを調製した以外は実施例14と同じ方法で加工を行い、実施例15の2層構造のワイパー用不織布を得た。
フィブリル化リヨセル繊維(A)とフィブリル化リヨセル繊維(B)の混合繊維(A+B)、有機繊維(C)として帝人ファイバー社製PET繊維(テピルスTM04PN 0.1デシテックス×3mm:繊維径 約3.2μm)をそれぞれ1/99とする配合で、1%濃度の拭き取り層用スラリーを調製した。フィブリル化リヨセル繊維(A)とフィブリル化リヨセル繊維(B)の混合繊維(A+B)、有機繊維(C)として帝人ファイバー社製PET繊維(テピルスTM04PN 0.1デシテックス×3mm:繊維径 約3.2μm)をそれぞれ10/90とする配合で、1%濃度の支持体層用スラリーを調製した以外は実施例14と同じ方法で加工を行い、実施例16の2層構造のワイパー用不織布を得た。
フィブリル化リヨセル繊維(A)とフィブリル化リヨセル繊維(B)の混合繊維(A+B)、有機繊維(C)として帝人ファイバー社製PET繊維(テピルスTM04PN 0.1デシテックス×3mm:繊維径 約3.2μm)をそれぞれ30/70とする配合で、1%濃度の拭き取り層用スラリーを調製した。フィブリル化リヨセル繊維(A)とフィブリル化リヨセル繊維(B)の混合繊維(A+B)、有機繊維(C)として帝人ファイバー社製PET繊維(テピルスTM04PN 0.1デシテックス×3mm:繊維径 約3.2μm)をそれぞれ75/25とする配合で、1%濃度の支持体層用スラリーを調製した以外は実施例14と同じ方法で加工を行い、実施例17の2層構造のワイパー用不織布を得た。
フィブリル化リヨセル繊維(A)とフィブリル化リヨセル繊維(B)の混合繊維(A+B)、有機繊維(C)として帝人ファイバー社製PET繊維(テピルスTM04PN 0.1デシテックス×3mm:繊維径 約3.2μm)をそれぞれ30/70とする配合で、1%濃度の拭き取り層用スラリーを調製した。フィブリル化リヨセル繊維(A)とフィブリル化リヨセル繊維(B)の混合繊維(A+B)、有機繊維(C)として帝人ファイバー社製PET繊維(テピルスTM04PN 0.1デシテックス×3mm:繊維径 約3.2μm)をそれぞれ10/90とする配合で、1%濃度の支持体層用スラリーを調製した。拭き取り層、支持体層、拭き取り層の乾燥質量が10g/m2の各ウェブを、連続して設置されている3台の傾斜短網抄紙機で抄造し、2層の拭き取り層の中間に支持体層が構成される3層が抄き合わされた乾燥質量30g/m2のウェブを抄造した。次に、この抄造ウェブを、76メッシュの平織りのプラスチックワイヤー上に積載し、以下に示す3列のノズル列にて、圧力(9×106Pa)、加工速度25m/分で、絡合を行った。更にウェブを反転し、同様の条件で水流噴射して、絡合を行った。ノズル径とノズル間隔、ノズルの配列を以下に示す。第1列目はノズル径120μm、ノズル間隔1.2mmが千鳥状に2列配列、第2列目はノズル径100μm、ノズル間隔0.6mmがストレートに1列、第3列目はノズル径100μm、ノズル間隔0.6mmがストレートに1列である。続いて、パッダーにて水を絞った後、エアドライヤーを用い、130℃で乾燥を行い、実施例18の3層構造のワイパー用不織布を作製した。
フィブリル化リヨセル繊維(A)とフィブリル化リヨセル繊維(B)の混合繊維(A+B)、有機繊維(C)として帝人ファイバー社製PET繊維(テピルスTM04PN 0.1デシテックス×3mm:繊維径 約3.2μm)をそれぞれ75/25とする配合で、1%濃度の拭き取り層用スラリーを調製した。フィブリル化リヨセル繊維(A)とフィブリル化リヨセル繊維(B)の混合繊維(A+B)、有機繊維(C)として帝人ファイバー社製PET繊維(テピルスTM04PN 0.1デシテックス×3mm:繊維径 約3.2μm)をそれぞれ10/90とする配合で、1%濃度の支持体層用スラリーを調製した以外は実施例18と同じ方法で加工を行い、実施例19の3層構造のワイパー用不織布を得た。
フィブリル化リヨセル繊維(A)とフィブリル化リヨセル繊維(B)の混合繊維(A+B)、有機繊維(C)として帝人ファイバー社製PET繊維(テピルスTM04PN 0.1デシテックス×3mm:繊維径 約3.2μm)をそれぞれ1/99とする配合で、1%濃度の拭き取り層用スラリーを調製した。フィブリル化リヨセル繊維(A)とフィブリル化リヨセル繊維(B)の混合繊維(A+B)、有機繊維(C)として帝人ファイバー社製PET繊維(テピルスTM04PN 0.1デシテックス×3mm:繊維径 約3.2μm)をそれぞれ10/90とする配合で、1%濃度の支持体層用スラリーを調製した以外は実施例18と同じ方法で加工を行い、実施例20の3層構造のワイパー用不織布を得た。
フィブリル化リヨセル繊維(A)とフィブリル化リヨセル繊維(B)の混合繊維(A+B)、有機繊維(C)として帝人ファイバー社製PET繊維(テピルスTM04PN 0.1デシテックス×3mm:繊維径 約3.2μm)をそれぞれ30/70とする配合で、1%濃度の拭き取り層用スラリーを調製した。フィブリル化リヨセル繊維(A)とフィブリル化リヨセル繊維(B)の混合繊維(A+B)、有機繊維(C)として帝人ファイバー社製PET繊維(テピルスTM04PN 0.1デシテックス×3mm:繊維径 約3.2μm)をそれぞれ75/25とする配合で、1%濃度の支持体層用スラリーを調製した以外は実施例18と同じ方法で加工を行い、実施例21の3層構造のワイパー用不織布を得た。
繊維配合条件、スラリー調整条件、繊維ウェブ抄造条件においては、実施例3と同様とし得られた繊維ウェブを、多孔質支持体(76メッシュの平織りのプラスチックワイヤー)上に積載し、高圧柱状水流にて圧力10×106Paにて予備絡合した後、更に繊維ウェブを反転し、開孔形成用支持体上にて圧力16×106Paにて水流噴射して加工速度25m/分にて開孔絡合処理を行った。ノズル径とノズル間隔、ノズルの配列を以下に示す。第1列目はノズル径120μm、ノズル間隔1.2mmが千鳥状に2列配列、第2列目はノズル径100μm、ノズル間隔0.6mmがストレートに1列、第3列目はノズル径100μm、ノズル間隔0.6mmがストレートに1列である。続いて、パッダーにて水を絞った後、エアドライヤーを用い、130℃で乾燥を行い、開孔面積率25%、開孔面積1.6mm2の貫通した多数の開孔からなる開孔パターンAが形成された実施例22のワイパー用不織布を作製した。
開孔形成用支持体を変更した以外は、実施例22と同条件とし、開孔面積率1%、開孔面積1.6mm2の貫通した多数の開孔からなる開孔パターンBが形成された実施例23のワイパー用不織布を作製した。
開孔形成用支持体を変更した以外は、実施例22と同条件とし、開孔面積率53%、開孔面積1.6mm2の貫通した多数の開孔からなる開孔パターンCが形成された実施例24のワイパー用不織布を作製した。
繊維配合条件、スラリー調整条件、繊維ウェブ抄造条件においては、実施例14と同様とし得られた繊維ウェブを、多孔質支持体(76メッシュの平織りのプラスチックワイヤー)上に支持体層側をノズル側になる様に積載し、以下に示す3列のノズル列にて、圧力10×106Paにて予備絡した後、更にウェブを反転し、拭き取り層側をノズル側になる様に積載し、開孔形成用支持体上にて圧力16×106Paにて水流噴射して、加工速度25m/分にて開孔絡合処理を行った。ノズル径とノズル間隔、ノズルの配列を以下に示す。第1列目はノズル径120μm、ノズル間隔1.2mmが千鳥状に2列配列、第2列目はノズル径100μm、ノズル間隔0.6mmがストレートに1列、第3列目はノズル径100μm、ノズル間隔0.6mmがストレートに1列である。続いて、パッダーにて水を絞った後、エアドライヤーを用い、130℃で乾燥を行い、開孔面積率25%、開孔面積1.6mm2の拭き取り層から支持体層にかけて貫通した多数の開孔からなる開孔パターンAが形成された実施例25の2層構造のワイパー用不織布を作製した。
開孔形成用支持体を変更した以外は、実施例25と同条件とし、開孔面積率1%、開孔面積1.6mm2の拭き取り層から支持体層にかけて貫通した多数の開孔からなる開孔パターンBが形成された実施例26の2層構造のワイパー用不織布を作製した。
開孔形成用支持体を変更した以外は、実施例25と同条件とし、開孔面積率53%、開孔面積1.6mm2の拭き取り層から支持体層にかけて貫通した多数の開孔からなる開孔パターンCが形成された実施例27の2層構造のワイパー用不織布を作製した。
繊維配合条件、スラリー調整条件、繊維ウェブ抄造条件においては、実施例18と同様とし得られた繊維ウェブを、多孔質支持体(76メッシュの平織りのプラスチックワイヤー)上に積載し、以下に示す3列のノズル列にて、圧力10×106Paにて予備絡合した後、更にウェブを反転し、開孔形成用支持体上にて圧力16×106Paにて水流噴射して、加工速度25m/分にて開孔絡合処理を行った。ノズル径とノズル間隔、ノズルの配列を以下に示す。第1列目はノズル径120μm、ノズル間隔1.2mmが千鳥状に2列配列、第2列目はノズル径100μm、ノズル間隔0.6mmがストレートに1列、第3列目はノズル径100μm、ノズル間隔0.6mmがストレートに1列である。続いて、パッダーにて水を絞った後、エアドライヤーを用い、130℃で乾燥を行い、開孔面積率25%、開孔面積1.6mm2の貫通した多数の開孔からなる開孔パターンAが形成された実施例28の3層構造のワイパー用不織布を作製した。
開孔形成用支持体を変更した以外は、実施例28と同条件とし、開孔面積率1%、開孔面積1.6mm2の貫通した多数の開孔からなる開孔パターンBが形成された実施例29の3層構造のワイパー用不織布を作製した。
開孔形成用支持体を変更した以外は、実施例28と同条件とし、開孔面積率53%、開孔面積1.6mm2の貫通した多数の開孔からなる開孔パターンCが形成された実施例30の3層構造のワイパー用不織布を作製した。
Claims (7)
- 剪断力を加えて、幹部から離脱した繊維径1.0μm以下にフィブリル化したリヨセル繊維(A)、剪断力を加えて、繊維径2.0μm以上の幹部から繊維径1.0μm以下の枝部が発生したフィブリル化リヨセル繊維(B)の両方と繊維径1.0〜30.0μmの1種以上の有機繊維(C)を含有し、単層又は多層からなるこれらの各繊維同士が、高圧柱状水流により3次元的に絡合された事を特徴とするワイパー用不織布。
- リヨセル繊維(A)と(B)の総含有量が、不織布に対して2〜70質量%であり、有機繊維(C)の含有量が、不織布に対して30〜98質量%であり、(A)と(B)と(C)の総含有量が、80〜100質量%である事を特徴とする請求項1に記載のワイパー用不織布。
- 有機繊維の一部又は全てが熱融着性バインダー繊維である事を特徴とする請求項1又は2に記載のワイパー用不織布。
- 拭き取り層と支持体層とからなる2層構造不織布であって、拭き取り層構成不織布に対してフィブリル化リヨセル繊維(A)と(B)の総含有量が2〜70質量%であり、支持体層構成不織布に対して有機繊維(C)が30〜100質量%である事を特徴とする請求項1〜3の何れか1項記載のワイパー用不織布。
- 2層の拭き取り層とその中間の支持体層とからなる3層構造不織布であって、拭き取り層構成不織布に対してフィブリル化リヨセル繊維(A)と(B)の総含有量が2〜70質量%であり、支持体層構成不織布に対して有機繊維(C)が30〜100質量%である事を特徴とする請求項1〜3の何れか1項記載のワイパー用不織布。
- 高圧柱状水流により、不織布を形成する繊維同士が三次元的に絡合一体化されると共に、該不織布に開孔部及び開孔パターンが形成されている事を特徴とする、請求項1から5の何れか1項記載のワイパー用不織布。
- 該不織布の開孔面積率が3〜50%である事を特徴とする請求項6に記載のワイパー用不織布。
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