JP7199811B2 - メガネクリーナー - Google Patents

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Description

本発明は、メガネの拭き清掃に用いられる、シート状のメガネクリーナーに関する。
従来、メガネの清掃に用いられるメガネクリーナーとしては、基材シートに、洗浄剤としての効果を有する所定の薬液を含浸させたもの(例えば、特許文献1から3参照。)が知られている。
特開2016-60878号公報 特開2016-60879号公報 特開2017-181977号公報
基材シートに薬液を含浸させたメガネクリーナーにおいては、汚れの拭き取り易さと、拭き取ることのできる面積とが重要となるところ、従来のメガネクリーナーにおいては、上記の能力の両者を十分に高めることは困難であった。
本発明の課題は、汚れの拭き取り易さと、拭き取ることのできる面積との両者を改善させたメガネクリーナーを提供することである。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、
基材シートに薬液が含浸されたメガネクリーナーであって、
薬液含浸率が70%であり、
前記基材シートは、
一辺が150mmから260mm、前記一辺と直交する他辺が100mmから200mmの矩形状の不織布により形成され、
目付が18g/mから25g/mであり、
表面及び裏面に配置された外層部と、前記外層部の間に配置された内層部と、を含む3層以上の複数の層からなり、
前記外層部は前記内層部と比較して汚れの掻き取り能力に優れ、
前記内層部は前記外層部と比較して薬液の保持能力に優れ、
前記基材シートを貫通する複数の孔部が形成され、
前記孔部は同心円状に配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、汚れの拭き取り易さと、拭き取ることのできる面積との両者を改善させることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のメガネクリーナーにおいて、
前記基材シートは、湿式スパンレース不織布であることを特徴とする。
本発明によれば、さらに汚れの拭き取り易さと、拭き取ることのできる面積とを改善させることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のメガネクリーナーにおいて、
前記外層部は、アクリル分割繊維によって形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、さらに汚れの拭き取り易さを改善させることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載のメガネクリーナーにおいて、
前記孔部は、その面積の合計が、基材シートの面積のうち10%から30%となるように形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、さらに汚れの拭き取り易さを改善させることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載のメガネクリーナーにおいて、
前記孔部は、それぞれの面積が0.09mmから1.00mmとなるように形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、さらに汚れの拭き取り易さを改善させることができる。
本発明によれば、汚れの拭き取り易さと、拭き取ることのできる面積との両者を改善させたメガネクリーナーを提供することができる。
実施形態に係るメガネクリーナーの斜視図である。 図1のII-II部における断面図である。
以下、本発明の実施形態であるメガネクリーナーの具体的な態様について、図1及び図2に基づいて説明する。ただし、本発明の技術的範囲は、図示例に限定されるものではない。なお、以下においては、図1に示すように、前後方向、左右方向及び上下方向を定めて説明する。
[実施形態の構成]
{全体構成}
実施形態に係るメガネクリーナーは、基材シート1に、所定の薬液が含浸されたものである。
{基材シート}
基材シート1は、図1に示すように、縦(MD)方向(図1においては前後方向)に150mmから260mm、横(CD)方向(図1においては左右方向)に100mmから200mmの矩形状となり、目付が18g/mから35g/mとなるように形成されたシート状の部材である。
基材シート1は、図1及び図2に示すように、複数の層からなる不織布であり、シートの表面及び裏面に配置される外層部11、11と、外層部11、11の間に配置される内層部12と、を備える。なお、基材シート1としては、外層部11、11及び内層部12の3層のみから形成されるものに限られず、更なるシート材を加えて、4層以上の多層構造とされていてもよい。また、他製法の不織布と比較して、柔軟でドレープ性に優れ、拭きやすいことから、基材シート1は、湿式スパンレース不織布であることが好ましい。
(外層部)
外層部11は、例えばアクリル分割繊維等を含み、内層部12と比較して汚れの掻き取り能力に優れた層である。アクリル分割繊維は、繊維が細く、表面に微細な凹凸が存在することから、汚れの掻き取り能力に優れる。
外層部11は、目付が、好ましくは3g/mから11g/m、さらに好ましくは6g/mから10g/mとなるように形成される。
(内層部)
内層部12は、例えば、レーヨン等のセルロース系繊維等の保水性に優れた繊維を含み、外層部11と比較して、薬液の保持性に優れた層である。セルルース系繊維等に加え、嵩を増やし、さらに薬液の保持性を高めるため、分割繊維とはされていないアクリル繊維や、ポリエステル繊維等をされに含んでもよい。
内層部12は、目付が、好ましくは3g/mから19g/m、さらに好ましくは7g/mから11g/mとなるように形成される。
(孔部)
図1及び図2に示すように、基材シート1には、上下方向に基材シート1を貫通する多数の孔部13…が形成されている。
孔部13…の形状は任意であるが、図1に示すように平面視において略全面に、略等間隔で配置されていることが望ましい。また、孔部13…の大きさは、それぞれの面積が、好ましくは0.09mmから1.00mm、さらに好ましくは0.3mmから0.7mmであり、このような孔部13…が多数形成されることで、平面視において、基材シート1の面積のうち、好ましくは10%から30%、さらに好ましくは15%から25%が孔部13…となっている。
孔部13…のそれぞれの面積が0.09mmよりも小さい、又は基材シート1の面積のうち孔部13…の絞める割合が10%よりも少ないと、掻き取り能力の向上が十分ではなく、また、孔部13…のそれぞれの面積が1.00mmよりも大きい、又は基材シート1の面積のうち孔部13…の絞める割合が30%よりも多いと、拭き取り時に孔から手がレンズに接触してしまう可能性があることから、上記範囲が好ましい。
また、孔部13の縦(MD)方向及び横(CD)方向の長さとしては、縦方向0.43mm~1.45mm、横方向0.24mm~1.06mmであることが好ましい。
孔部13…は、後述のように孔部13…が形成されていない平坦な面によって汚れが塗り拡げられてしまうことを防ぐため、略全面に、略等間隔に配置されていることが好ましいが、その具体的な配置及び形状については、特に限定されない。
ただし、例えば、孔部13…を波線状や同心円状等に、規則的に配置されるようにすれば、メガネクリーナーのデザイン性を高めることができる。
また、孔部13…の形状を、角のない円形状とすれば、肌触りを柔らかくし、使い心地を改善することが可能となる。
{薬液}
基材シート1に含浸される薬液は、メガネのレンズに対する洗浄効果を有する洗浄剤であり、アルコール、除菌剤、界面活性剤等の成分からなる。
薬液は、基材シート1に対して、含浸率が70%から130%となるように含浸されている。含浸率がこれを下回ると、薬液が不足して、拭き取り易さ、拭き取ることのできる面積が共に十分ではなくなり、これを上回ると、薬剤の放出量が多くなり過ぎてしまい、清掃後に清掃面が乾くまでに時間がかかり過ぎてしまう。
[実施形態の効果]
本実施形態に係るメガネクリーナーによれば、外層部11が汚れの掻き取り能力に優れた繊維によって形成され、内層部12が薬液の保持能力に優れた繊維によって形成されていることから、外層部11との摩擦によってメガネに付着した汚れを拭き取り易く、かつ、内層部12に保持された薬剤が尽き難く、広い面積を拭き取ることができる。
また、基材シート1に孔部13…が形成されていることによって、孔部13…の縁部によって、さらに基材シート1の汚れの掻き取り能力を向上させることができ、さらに汚れを拭き取り易くなる。
なお、汚れの掻き取り能力を向上させるためには、基材シート1に孔部13…ではなく、例えばエンボス等による凹凸を設けることも考えられる。しかしながら、このような凹凸は、メガネを拭く際に強く押圧すると、容易に潰れ、効果がなくなってしまう。これに対し、孔部13…は、基材シート1を貫通する孔であり、強く押圧されてもこれが消滅することはないから、汚れの掻き取り能力の向上に遥かに好適である。
また、基材シート1に孔部13…が形成されていることによって、掻き取った汚れが孔部13…に溜まり、汚れをレンズに塗り広げることなく使用できるため、拭き取ることができる面積も広くすることができる。
また、孔部13…が形成されている場合、これが形成されていない場合と比較して、基材シート1に含まれる繊維の量が減少することから、薬液の保持能力が低下することが考えられるが、本実施形態によれば、基材シート1に、薬液の保持能力に優れた内層部12が備えられていることによって、孔部13…を形成しても、十分な薬液の保持能力を維持することができる。
また、基材シート1が、縦(MD)方向に150mmから260mm、横(CD)方向に100mmから200mmの矩形状となり、従来のメガネクリーナーと比較して大型に形成されていることによって、より汚れを拭き取り易く、より広い面積を拭き取ることが可能となる。また、基材シート1が大型に形成されていることによって、メガネのレンズのみならず、例えばそのフレームの全体を清掃することも容易となる。
次に、本発明の実施例及び比較例に係るメガネクリーナーについて、拭き取ることができる面積の広さ、拭き取り易さ及び清掃時の手の汚れ難さについての官能評価、並びに拭き取り後の乾き易さの評価を行った結果について説明する。以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
{実施例及び比較例の構成}
以下の実施例及び比較例に係るメガネクリーナーを用意した。
(実施例1)
外層部としてアクリル分割繊維を用い、内層部としてレーヨン、ポリエステル繊維及び分割繊維とされていないアクリル繊維を用いて3層に形成され、目付が25g/mとなり、縦(MD)方向に200mm、横(CD)方向に140mmの矩形状となるように形成された基材シートに、薬液を含浸させたメガネクリーナーである。
基材シートの全面に、面積0.09~1.00mm(平均:0.47mm)、縦(MD)方向0.43~1.45mm、横(CD)方向0.24~1.06mm(平均:縦(MD)方向0.89mm×横(CD)方向0.61mm)の孔部を、略等間隔に多数形成した。基材シートの面積のうち、孔部が占める面積は、20%である。
薬液としては、精製水を46.42%、エタノール(95%)を52.00%、防腐剤を0.10%、フェノキシエタノールを0.30%、塩化セチルピリジニウムを0.03%、防曇剤(界面活性剤)を1.00%、香料を0.15%の割合で混合したものを用いた。また、薬液含浸率は、100%である。
(実施例2)
外層部としてアクリル分割繊維を用い、内層部としてレーヨン、ポリエステル繊維及び分割繊維とされていないアクリル繊維を用いて3層に形成され、目付が18g/mとなり、縦(MD)方向に150mm、横(CD)方向に100mmの矩形状となるように形成された基材シートに、薬液を含浸させたメガネクリーナーである。
基材シートの全面に、面積0.09~1.00mm(平均:0.47mm)、縦(MD)方向0.43~1.45mm、横(CD)方向0.24~1.06mm(平均:縦(MD)方向0.89mm×横(CD)方向0.61mm)の孔部を、略等間隔に多数形成した。基材シートの面積のうち、孔部が占める面積は、20%である。
薬液としては、精製水を46.42%、エタノール(95%)を52.00%、防腐剤を0.10%、フェノキシエタノールを0.30%、塩化セチルピリジニウムを0.03%、防曇剤(界面活性剤)を1.00%、香料を0.15%の割合で混合したものを用いた。また、薬液含浸率は、70%である。
(実施例3)
外層部としてアクリル分割繊維を用い、内層部としてレーヨン、ポリエステル繊維及び分割繊維とされていないアクリル繊維を用いて3層に形成され、目付が35g/mとなり、縦(MD)方向に260mm、横(CD)方向に200mmの矩形状となるように形成された基材シートに、薬液を含浸させたメガネクリーナーである。
基材シートの全面に、面積0.09~1.00mm(平均:0.47mm)、縦(MD)方向0.43~1.45mm、横(CD)方向0.24~1.06mm(平均:縦(MD)方向0.89mm×横(CD)方向0.61mm)の孔部を、略等間隔に多数形成した。基材シートの面積のうち、孔部が占める面積は、20%である。
薬液としては、精製水を46.42%、エタノール(95%)を52.00%、防腐剤を0.10%、フェノキシエタノールを0.30%、塩化セチルピリジニウムを0.03%、防曇剤(界面活性剤)を1.00%、香料を0.15%の割合で混合したものを用いた。また、薬液含浸率は、130%である。
(実施例4)
外層部としてアクリル分割繊維を用い、内層部としてレーヨン、ポリエステル繊維及び分割繊維とされていないアクリル繊維を用いて3層に形成され、目付が25g/mとなり、縦(MD)方向に200mm、横(CD)方向に140mmの矩形状となるように形成された基材シートに、薬液を含浸させたメガネクリーナーである。
基材シートの全面に、面積0.09~1.00mm(平均:0.47mm)、縦(MD)方向0.43~1.45mm、横(CD)方向0.24~1.06mm(平均:縦(MD)方向0.89mm×横(CD)方向0.61mm)の孔部を、略等間隔に多数形成した。基材シートの面積のうち、孔部が占める面積は、20%である。
薬液としては、精製水を46.42%、エタノール(95%)を52.00%、防腐剤を0.10%、フェノキシエタノールを0.30%、塩化セチルピリジニウムを0.03%、防曇剤(界面活性剤)を1.00%、香料を0.15%の割合で混合したものを用いた。また、薬液含浸率は、70%である。
(実施例5)
外層部としてアクリル分割繊維を用い、内層部としてレーヨン、ポリエステル繊維及び分割繊維とされていないアクリル繊維を用いて3層に形成され、目付が25g/mとなり、縦(MD)方向に200mm、横(CD)方向に140mmの矩形状となるように形成された基材シートに、薬液を含浸させたメガネクリーナーである。
基材シートの全面に、面積0.09~1.00mm(平均:0.47mm)、縦(MD)方向0.43~1.45mm、横(CD)方向0.24~1.06mm(平均:縦(MD)方向0.89mm×横(CD)方向0.61mm)の孔部を、略等間隔に多数形成した。基材シートの面積のうち、孔部が占める面積は、20%である。
薬液としては、精製水を46.42%、エタノール(95%)を52.00%、防腐剤を0.10%、フェノキシエタノールを0.30%、塩化セチルピリジニウムを0.03%、防曇剤(界面活性剤)を1.00%、香料を0.15%の割合で混合したものを用いた。また、薬液含浸率は、130%である。
(比較例1)
共にアクリル分割繊維を用いた2層に形成され、目付が25g/mとなり、縦(MD)方向に200mm、横(CD)方向に140mmの矩形状となるように形成された基材シートに、薬液を含浸させたメガネクリーナーである。
基材シートの全面に、面積0.09~1.00mm(平均:0.47mm)、縦(MD)方向0.43~1.45mm、横(CD)方向0.24~1.06mm(平均:縦(MD)方向0.89mm×横(CD)方向0.61mm)の孔部を、略等間隔に多数形成した。基材シートの面積のうち、孔部が占める面積は、20%である。
薬液としては、精製水を46.42%、エタノール(95%)を52.00%、防腐剤を0.10%、フェノキシエタノールを0.30%、塩化セチルピリジニウムを0.03%、防曇剤(界面活性剤)を1.00%、香料を0.15%の割合で混合したものを用いた。また、薬液含浸率は、100%である。
(比較例2)
外層部としてアクリル分割繊維を用い、内層部としてレーヨン、ポリエステル繊維及び分割繊維とされていないアクリル繊維を用いて3層に形成され、目付が25g/mとなり、縦(MD)方向に200mm、横(CD)方向に140mmの矩形状となるように形成された基材シートに、薬液を含浸させたメガネクリーナーである。
基材シートには、孔部を形成しなかった。
薬液としては、精製水を46.42%、エタノール(95%)を52.00%、防腐剤を0.10%、フェノキシエタノールを0.30%、塩化セチルピリジニウムを0.03%、防曇剤(界面活性剤)を1.00%、香料を0.15%の割合で混合したものを用いた。また、薬液含浸率は、100%である。
(比較例3)
外層部としてアクリル分割繊維を用い、内層部としてレーヨン、ポリエステル繊維及び分割繊維とされていないアクリル繊維を用いて3層に形成され、目付が25g/mとなり、縦(MD)方向に145mm、横(CD)方向に140mmの矩形状となるように形成された基材シートに、薬液を含浸させたメガネクリーナーである。
基材シートの全面に、面積0.09~1.00mm(平均:0.47mm)、縦(MD)方向0.43~1.45mm、横(CD)方向0.24~1.06mm(平均:縦(MD)方向0.89mm×横(CD)方向0.61mm)の孔部を、略等間隔に多数形成した。基材シートの面積のうち、孔部が占める面積は、20%である。
薬液としては、精製水を46.42%、エタノール(95%)を52.00%、防腐剤を0.10%、フェノキシエタノールを0.30%、塩化セチルピリジニウムを0.03%、防曇剤(界面活性剤)を1.00%、香料を0.15%の割合で混合したものを用いた。また、薬液含浸率は、100%である。
(比較例4)
外層部としてアクリル分割繊維を用い、内層部としてレーヨン、ポリエステル繊維及び分割繊維とされていないアクリル繊維を用いて3層に形成され、目付が25g/mとなり、縦(MD)方向に145mm、横(CD)方向に95mmの矩形状となるように形成された基材シートに、薬液を含浸させたメガネクリーナーである。
基材シートの全面に、面積0.09~1.00mm(平均:0.47mm)、縦(MD)方向0.43~1.45mm、横(CD)方向0.24~1.06mm(平均:縦(MD)方向0.89mm×横(CD)方向0.61mm)の孔部を、略等間隔に多数形成した。基材シートの面積のうち、孔部が占める面積は、20%である。
薬液としては、精製水を46.42%、エタノール(95%)を52.00%、防腐剤を0.10%、フェノキシエタノールを0.30%、塩化セチルピリジニウムを0.03%、防曇剤(界面活性剤)を1.00%、香料を0.15%の割合で混合したものを用いた。また、薬液含浸率は、100%である。
(比較例5)
外層部としてアクリル分割繊維を用い、内層部としてレーヨン、ポリエステル繊維及び分割繊維とされていないアクリル繊維を用いて3層に形成され、目付が25g/mとなり、縦(MD)方向に265mm、横(CD)方向に205mmの矩形状となるように形成された基材シートに、薬液を含浸させたメガネクリーナーである。
基材シートの全面に、面積0.09~1.00mm(平均:0.47mm)、縦(MD)方向0.43~1.45mm、横(CD)方向0.24~1.06mm(平均:縦(MD)方向0.89mm×横(CD)方向0.61mm)の孔部を、略等間隔に多数形成した。基材シートの面積のうち、孔部が占める面積は、20%である。
薬液としては、精製水を46.42%、エタノール(95%)を52.00%、防腐剤を0.10%、フェノキシエタノールを0.30%、塩化セチルピリジニウムを0.03%、防曇剤(界面活性剤)を1.00%、香料を0.15%の割合で混合したものを用いた。また、薬液含浸率は、100%である。
(比較例6)
外層部としてアクリル分割繊維を用い、内層部としてレーヨン、ポリエステル繊維及び分割繊維とされていないアクリル繊維を用いて3層に形成され、目付が25g/mとなり、縦(MD)方向に200mm、横(CD)方向に205mmの矩形状となるように形成された基材シートに、薬液を含浸させたメガネクリーナーである。
基材シートの全面に、面積0.09~1.00mm(平均:0.47mm)、縦(MD)方向0.43~1.45mm、横(CD)方向0.24~1.06mm(平均:縦(MD)方向0.89mm×横(CD)方向0.61mm)の孔部を、略等間隔に多数形成した。基材シートの面積のうち、孔部が占める面積は、20%である。
薬液としては、精製水を46.42%、エタノール(95%)を52.00%、防腐剤を0.10%、フェノキシエタノールを0.30%、塩化セチルピリジニウムを0.03%、防曇剤(界面活性剤)を1.00%、香料を0.15%の割合で混合したものを用いた。また、薬液含浸率は、100%である。
(比較例7)
外層部としてアクリル分割繊維を用い、内層部としてレーヨン、ポリエステル繊維及び分割繊維とされていないアクリル繊維を用いて3層に形成され、目付が17g/mとなり、縦(MD)方向に200mm、横(CD)方向に140mmの矩形状となるように形成された基材シートに、薬液を含浸させたメガネクリーナーである。
基材シートの全面に、面積0.09~1.00mm(平均:0.47mm)、縦(MD)方向0.43~1.45mm、横(CD)方向0.24~1.06mm(平均:縦(MD)方向0.89mm×横(CD)方向0.61mm)の孔部を、略等間隔に多数形成した。基材シートの面積のうち、孔部が占める面積は、20%である。
薬液としては、精製水を46.42%、エタノール(95%)を52.00%、防腐剤を0.10%、フェノキシエタノールを0.30%、塩化セチルピリジニウムを0.03%、防曇剤(界面活性剤)を1.00%、香料を0.15%の割合で混合したものを用いた。また、薬液含浸率は、100%である。
(比較例8)
外層部としてアクリル分割繊維を用い、内層部としてレーヨン、ポリエステル繊維及び分割繊維とされていないアクリル繊維を用いて3層に形成され、目付が36g/mとなり、縦(MD)方向に200mm、横(CD)方向に140mmの矩形状となるように形成された基材シートに、薬液を含浸させたメガネクリーナーである。
基材シートの全面に、面積0.09~1.00mm(平均:0.47mm)、縦(MD)方向0.43~1.45mm、横(CD)方向0.24~1.06mm(平均:縦(MD)方向0.89mm×横(CD)方向0.61mm)の孔部を、略等間隔に多数形成した。基材シートの面積のうち、孔部が占める面積は、20%である。
薬液としては、精製水を46.42%、エタノール(95%)を52.00%、防腐剤を0.10%、フェノキシエタノールを0.30%、塩化セチルピリジニウムを0.03%、防曇剤(界面活性剤)を1.00%、香料を0.15%の割合で混合したものを用いた。また、薬液含浸率は、100%である。
(比較例9)
外層部としてアクリル分割繊維を用い、内層部としてレーヨン、ポリエステル繊維及び分割繊維とされていないアクリル繊維を用いて3層に形成され、目付が25g/mとなり、縦(MD)方向に200mm、横(CD)方向に140mmの矩形状となるように形成された基材シートに、薬液を含浸させたメガネクリーナーである。
基材シートの全面に、面積0.09~1.00mm(平均:0.47mm)、縦(MD)方向0.43~1.45mm、横(CD)方向0.24~1.06mm(平均:縦(MD)方向0.89mm×横(CD)方向0.61mm)の孔部を、略等間隔に多数形成した。基材シートの面積のうち、孔部が占める面積は、20%である。
薬液としては、精製水を46.42%、エタノール(95%)を52.00%、防腐剤を0.10%、フェノキシエタノールを0.30%、塩化セチルピリジニウムを0.03%、防曇剤(界面活性剤)を1.00%、香料を0.15%の割合で混合したものを用いた。また、薬液含浸率は、65%である。
(比較例10)
外層部としてアクリル分割繊維を用い、内層部としてレーヨン、ポリエステル繊維及び分割繊維とされていないアクリル繊維を用いて3層に形成され、目付が25g/mとなり、縦(MD)方向に200mm、横(CD)方向に140mmの矩形状となるように形成された基材シートに、薬液を含浸させたメガネクリーナーである。
基材シートの全面に、面積0.09~1.00mm(平均:0.47mm)、縦(MD)方向0.43~1.45mm、横(CD)方向0.24~1.06mm(平均:縦(MD)方向0.89mm×横(CD)方向0.61mm)の孔部を、略等間隔に多数形成した。基材シートの面積のうち、孔部が占める面積は、20%である。
薬液としては、精製水を46.42%、エタノール(95%)を52.00%、防腐剤を0.10%、フェノキシエタノールを0.30%、塩化セチルピリジニウムを0.03%、防曇剤(界面活性剤)を1.00%、香料を0.15%の割合で混合したものを用いた。また、薬液含浸率は、135%である。
{評価方法}
上記実施例及び比較例のメガネクリーナーを用いて、以下の項目について評価を行った。
(官能評価)
擬似汚れとしてニベア0.013gを市販のメガネのレンズ部分(2枚)に均一に塗布した後、メガネレンズ2枚分を1枚のメガネクリーナーで拭き、以下の3項目につき、10人の被験者によって評価した。
(官能評価1:拭き取ることができる面積の広さ)
レンズ2枚分につき、汚れなくきれいに拭き取れたかを評価し、きれいに拭き取れた場合に○、一部分に油分が残った場合に△、全面に油分が残った場合に×とした。
(官能評価2:拭き取り易さ)
レンズ2枚分の汚れを拭き取れたと感じるまでの時間を評価し、すばやく拭き取れたと感じた場合に○、時間はかかったが拭き取れた場合に△、拭き取れなかった場合に×と評価した。
(官能評価3:清掃時の手の汚れ難さ)
レンズの拭き取り中に手がレンズに触れたかを評価し、全く触れることがなかった場合に○、少しだけ触れた(1~2回程度)場合に△、頻繁に触れた(3回以上)場合に×と評価した。
(拭き取り後の乾き易さの評価)
1辺が100mmの正方形状のアクリル板を、2つ折りしたメガネクリーナーで挟み込み、1秒間に1往復するスピードで5往復拭いた後、アクリル板表面に付着した液が乾くまでの時間を測定した。
8.0秒以上は乾きにくいことから不可(×)、2.0秒以下は薬液が足りず汚れが落ち難いことから不可(×)とし、その間であれば可(○)とした。
{結果}
官能評価の結果を表Iに示す。
Figure 0007199811000001
実施例1と、比較例1との比較により、基材シートが外層部及び内層部を有する3層以上に形成されることによって、拭き取ることができる面積の広さ及び拭き取り易さを改善することができることが分かる。
また、実施例1と、比較例2との比較により、基材シートが孔部を有することによって、拭き取ることができる面積の広さ及び拭き取り易さを改善することができることが分かる。
また、実施例1と、比較例3及び4との比較により、基材シートが、縦(MD)方向150mm以上、横(CD)方向100mm以上に形成されていることによって、拭き取ることができる面積の広さ、拭き取り易さ及び清掃時の手の汚れ難さを改善することができることが分かる。
また、実施例1と、比較例5及び6との比較により、基材シートが、縦(MD)方向260mm以下、横(CD)方向200mm以下に形成されていることによって、拭き取り易さを改善することができることが分かる。
また、実施例1と、比較例7との比較により、基材シートが、目付18g/m以上に形成されていることによって、拭き取ることができる面積の広さ及び拭き取り易さを改善することができることが分かる。
また、実施例1と、比較例8との比較により、基材シートが、目付35g/m以下に形成されていることによって、拭き取り易さを改善することができることが分かる。
また、実施例1と、比較例9との比較により、薬液含浸率が70%以上であることによって、拭き取ることができる面積の広さ及び拭き取り易さを改善することができることが分かる。
また、実施例1と、比較例10との比較により、薬液含浸率が130%以下であることによって、拭き取り易さを改善することができることが分かる。
また、実施例1、4及び5と、比較例9及び10との比較により、薬液含浸率が70%から130%であることによって、拭き取り後の薬液が乾くまでの時間を適切なものとすることができ、拭き取り後に乾き難くなること及び薬液が足りず汚れが落ちに難くなることのいずれも防ぐことができることが分かる。
[用語の説明]
明細書中の下記の用語は、特に記載がない限り、以下の意味を有するものとする。
(薬液含浸率)
基材シートの質量と、含浸させる薬液の質量とを測定し、基材シートの質量に対する含浸させる薬液の質量の割合を算出したものをいう。
(目付)
JIS P 8124:2011に従って測定した坪量をいう。
(基材シートの縦(MD)方向及び横(CD)方向の長さ)
基材シートを、テンションが掛かっていない状態で平坦な面に置き、当該状態で測定した長さをいう。
(孔部の面積)
マイクロスコープ(デジタルマイクロスコープVHX-5000(株式会社キーエンス製)を用いた。)によって測定した面積をいう。
1 基材シート
11 外層部
12 内層部
13 孔部

Claims (5)

  1. 基材シートに薬液が含浸されたメガネクリーナーであって、
    薬液含浸率が70%であり、
    前記基材シートは、
    一辺が150mmから260mm、前記一辺と直交する他辺が100mmから200mmの矩形状の不織布により形成され、
    目付が18g/mから25g/mであり、
    表面及び裏面に配置された外層部と、前記外層部の間に配置された内層部と、を含む3層以上の複数の層からなり、
    前記外層部は前記内層部と比較して汚れの掻き取り能力に優れ、
    前記内層部は前記外層部と比較して薬液の保持能力に優れ、
    前記基材シートを貫通する複数の孔部が形成され、
    前記孔部は同心円状に配置されていることを特徴とするメガネクリーナー。
  2. 前記基材シートは、湿式スパンレース不織布であることを特徴とする請求項1に記載のメガネクリーナー。
  3. 前記外層部は、アクリル分割繊維によって形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のメガネクリーナー。
  4. 前記孔部は、その面積の合計が、基材シートの面積のうち10%から30%となるように形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のメガネクリーナー。
  5. 前記孔部は、それぞれの面積が0.09mmから1.00mmとなるように形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のメガネクリーナー。
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