JP6530521B2 - 光導波路及び光学式濃度測定装置 - Google Patents

光導波路及び光学式濃度測定装置 Download PDF

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Description

本発明は光導波路及び光学式濃度測定装置に関する。
結晶などで形成された薄膜などの構造体を形成する材料の屈折率が構造体の外部の材料の屈折率よりも大きいとき、構造体の中を伝搬する光は、構造体と構造体の外部との界面で全反射を繰り返しながら進行していく。
図8に示すように、構造体51の中を伝搬する光Lは、構造体51と物質53との界面で全反射するとき、構造体51の内部を伝搬する光の他に屈折率の小さい物質53側に染み出す。この染み出しは、エバネッセント波と呼ばれ、光Lが構造体51を伝搬していく過程で構造体51に隣接している物質によって吸収されうる。図8では、構造体51の内部を伝搬する光Lの強度が光強度E1として図示され、エバネッセント波の強度が光強度E2として図示されている。このため、構造体51を伝搬している光Lの強度変化から、構造体51に接している物質53の検出や同定などが可能になる。上述したエバネッセント波の原理を利用した分析法は、全反射吸収分光(ATR:Attenuated Total Reflection)法)と呼ばれ、物質の化学組成分析などに利用されている。
特許文献1には、ATR法をセンサに応用した光導波路型センサが提案されている。この光導波路型センサは、基板の上に光導波路層を形成して光を通し、エバネッセント波を利用して光導波路層に接する物質を検出するようになっている。
ATR法を利用したセンサでは、エバネッセント波と被検出物質を干渉させる量を多くさせることで、また、被検出物質以外の材料への光の吸収を少なくさせることでセンサ感度を向上させることができる。したがって近年では、非特許文献1にあるような、コア層の下にある層を極力減らした、いわゆるペデスタル型の構造が提案されている。ペデスタル型の構造を持った光導波路では、コア層の下にクラッド材料による層は、コア層を支持するために必要なエリアを除き除去されている。それにより、被検出物質とエバネッセント波の干渉量を増やし、また光のクラッド材料への吸収を減らすことができ、センサの感度が向上する。
光導波路を伝搬させる光としては赤外線を用いることが一般的である。物質には特定の波長の赤外線を選択的に吸収する特性があるため、被検出物質の吸収スペクトルに合わせた赤外線を伝搬させることで、物質の分析やセンシングを行うことが出来る。
特開2005−300212号公報
Pao Tai Lin他,"Si−CMOS compatiblematerials and devices for mid−IR microphotonics", Optical Materials Express, Vol. 3, Issue 9, pp. 1474−1487(2013)
被検出物質は、単発的に検出されたり、ある一定期間継続して検出されたりすることがあるため、センサは、種々の使用態様において高感度かつ継続的に安定して被検出物質を検出できることが求められている。
本発明の目的は、被検出物質を高感度に検出でき、かつ感度の経年劣化を防止することが可能になる光導波路および光学式濃度測定装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の第1態様による光導波路は、被測定気体の濃度を測定する光学式濃度測定装置に用いる光導波路であって、長手方向に沿って延伸し、光が伝搬可能なコア層と、前記コア層の表面の少なくとも一部に形成され、膜厚が1nm以上20nm未満であり、前記コア層よりも屈折率が小さい保護膜と、を備え、前記コア層の前記長手方向に垂直な少なくとも一部の断面において、前記コア層の表面全周に前記保護膜が形成されていることを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本発明の第2態様による光導波路は、長手方向に沿って延伸し、光が伝搬可能なコア層と、前記コア層の表面の少なくとも一部に形成され、膜厚が1nm以上20nm未満であり、前記コア層よりも屈折率が小さい保護膜と、を備え、前記保護膜の少なくとも一部は、気体と接触可能に設けられており、前記コア層の前記長手方向に垂直な少なくとも一部の断面において、前記コア層の表面全周に前記保護膜が形成されていることを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本発明の第3態様による光導波路は、被測定気体の濃度を測定する光学式濃度測定装置に用いる光導波路であって、長手方向に沿って延伸し、光が伝搬可能なコア層と、前記コア層の表面の少なくとも一部に形成され、前記コア層を伝搬する光の波長より膜厚が薄く、窒素を含み、前記コア層よりも屈折率が小さい保護膜と、を備え、前記コア層の前記長手方向に垂直な少なくとも一部の断面において、前記コア層の表面全周に前記保護膜が形成されていることを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本発明の第4態様による光導波路は、長手方向に沿って延伸し、光が伝搬可能なコア層と、前記コア層の表面の少なくとも一部に形成され、前記コア層を伝搬する光の波長より膜厚が薄く、窒素を含み、前記コア層よりも屈折率が小さい保護膜と、を備え、前記保護膜の少なくとも一部は、気体と接触可能に設けられており、前記コア層の前記長手方向に垂直な少なくとも一部の断面において、前記コア層の表面全周に前記保護膜が形成されていることを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本発明の一態様による光学式濃度測定装置は、上記各態様のいずれか1つの光導波路と、前記コア層に光を入射可能な光源と、前記コア層を伝搬した光を受光可能な検出部と、を備えることを特徴とする。
本発明の各態様によれば、被検出物質を高感度に検出でき、かつ感度の経年劣化を防止することが可能になる。
本発明の第1実施形態および第2実施形態による光導波路10および光学式濃度測定装置1の概略構成、および光学式濃度測定装置1を利用したATR法によるセンシングを説明する図である。 本発明の第1実施形態および第2実施形態による光導波路10および光学式濃度測定装置1の概略構成を示す図であって、図1中のA−A線で切断した光導波路10および光学式濃度測定装置1の断面図である。 本発明の第1実施形態および第2実施形態による光導波路10および光学式濃度測定装置1の製造方法を説明するための製造工程断面図(その1)である。 本発明の第1実施形態および第2実施形態による光導波路10および光学式濃度測定装置1の製造方法を説明するための製造工程断面図(その2)である。 本発明の第1実施形態および第2実施形態による光導波路10および光学式濃度測定装置1を説明する図であって、NOを含む雰囲気下でシリコンを酸化したときの窒素濃度分布を示す図である。 本発明の第1実施形態および第2実施形態による光導波路10および光学式濃度測定装置1の他の概略構成、および光学式濃度測定装置1を利用したATR法によるセンシングを説明する図である。 本発明の第1実施形態および第2実施形態による光導波路10および光学式濃度測定装置1の他の概略構成を示す図であって、図6中のB−B線で切断した光導波路10および光学式濃度測定装置1の断面図である。 光導波路を伝搬する光のエバネッセント波を説明するための図である。
以下、実施形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
<光導波路>
本発明の第1実施態様に係る光導波路は、被測定気体または被測定液体の濃度を測定する光学式濃度測定装置に用いる光導波路であって、長手方向に沿って延伸し、光が伝搬可能なコア層と、コア層の表面の少なくとも一部に形成され、膜厚が1nm以上20nm未満であり、コア層よりも屈折率が小さい保護膜と、を備え、コア層の長手方向に垂直な少なくとも一部の断面において、コア層の全ての表面が露出していない。なお、長手方向とは、少なくとも1方向に沿って延伸している形状の三次元構造物における、最も長く延びている方向であって、直線状の方向だけでなく、曲線状の方向を含む。また、幅方向とは、本実施形態において、コア層の長手方向に垂直且つ基板の主面に平行な方向である。基板の主面とは、基板の板厚方向に垂直な表面であって、面積が最大である面である。
第1実施態様に係る光導波路によれば、コア層の表面の少なくとも一部にコア層よりも屈折率が小さい保護膜を形成し、保護膜の膜厚を1nm以上20nm未満とし、且つコア層の長手方向に垂直な断面において、コア層の全ての表面を露出させなくすることにより、コア層から染み出すエバネッセント波と被測定気体または被測定液体との干渉量を大幅に低減させることなく、コア層の表面状態の変化を防止することが可能となる。これにより、第1実施形態に係る光導波路を備えた光学式濃度測定装置の検出感度の劣化を抑制することが可能となる。
本発明の第2実施態様に係る光導波路は、長手方向に沿って延伸し、光が伝搬可能なコア層と、コア層の表面の少なくとも一部に形成され、膜厚が1nm以上20nm未満であり、コア層よりも屈折率が小さい保護膜と、を備え、保護層の少なくとも一部は、気体または液体と接触可能に設けられており、コア層の長手方向に垂直な少なくとも一部の断面において、コア層の全ての表面が露出していない。
第2実施態様に係る光導波路によれば、コア層の表面の少なくとも一部にコア層よりも屈折率が小さい保護膜を形成し、保護膜の膜厚を1nm以上20nm未満とし、且つコア層の長手方向に垂直な断面において、コア層の全ての表面を露出させなくすることにより、コア層から染み出すエバネッセント波と気体または液体との干渉量を大幅に低減させることなく、コア層の表面状態の変化を防止することが可能となる。
本発明の第3実施態様に係る光導波路は、被測定気体または被測定液体の濃度を測定する光学式濃度測定装置に用いる光導波路であって、長手方向に沿って延伸し、光が伝搬可能なコア層と、コア層の表面の少なくとも一部に形成され、コア層を伝搬する光の波長より膜厚が薄く、窒素を含み、コア層よりも屈折率が小さい保護膜と、を備え、コア層の長手方向に垂直な少なくとも一部の断面において、コア層の全ての表面が露出していない。
第3実施態様に係る光導波路によれば、コア層の表面の少なくとも一部に窒素を含み、コア層よりも屈折率が小さい保護膜を形成し、且つコア層の長手方向に垂直な断面において、コア層の全ての表面を露出させなくすることで、コア層の酸化を抑制することができ、コア層の表面状態の変化を防止することが可能となる。これにより、第3実施形態に係る光導波路を備える光学式濃度測定装置の検出感度の劣化を抑制することが可能となる。
本発明の第4実施態様に係る光導波路は、長手方向に沿って延伸し、光が伝搬可能なコア層と、コア層の表面の少なくとも一部に形成され、コア層を伝搬する光の波長より膜厚が薄く、窒素を含み、コア層よりも屈折率が小さい保護膜と、を備え、保護層の少なくとも一部は、気体または液体と接触可能に設けられている。
第4実施態様に係る光導波路によれば、コア層の表面の少なくとも一部に窒素を含み、コア層よりも屈折率が小さい保護膜を形成し、且つコア層の長手方向に垂直な断面において、コア層の全ての表面を露出させなくすることで、コア層の酸化を抑制することができ、コア層の表面状態の変化を防止することが可能となる。
以下、本発明の各実施形態に係る光導波路を構成する各構成要件について、具体例を挙げて説明する。
<コア層>
コア層は、光が伝搬可能であれば特に制限されない。具体的には、シリコン(Si)やガリウムひ素(GaAs)等で形成されたコア層が挙げられる。なお、コア層が窒素を含まない材料で構成されることで、本発明の効果はより得られやすくなる。
コア層の表面は、光の伝搬方向であるコア層の長手方向に垂直な断面において、露出している領域が無くてもよい。露出している領域があると、その領域が例えば自然酸化されていくなどして表面状態が劣化していく。したがって、コア層の長手方向に垂直な断面において、コア層の表面は露出することなく、後述する支持部や保護膜が存在している、もしくは、コア層の表面全周に保護膜が形成されていることが好ましい。
コア層を伝搬する光はアナログ信号としての赤外線であってもよい。ここでアナログ信号としての赤外線とは、光のエネルギーの変化を0(低レベル)および1(高レベル)の2値で判定するのではなく、光のエネルギーの変化量を扱う信号であることを意味する。これにより、各実施形態に係る光導波路をセンサや分析装置に適用することができる。またこの場合、赤外線の波長は2μm以上10μm以下であってもよい。この波長帯は環境に代表的に浮遊するガス(CO、CO、NO、NO、SO、CH、HO等)が吸収する波長帯である。これにより各実施形態に係る光導波路をガスセンサとして利用することができる。
<保護膜>
保護膜は、コア層の表面に形成可能であり、コア層よりも屈折率が小さければ特に制限されない。具体的には、シリコン窒化膜やシリコン酸窒化膜等で形成された保護膜が挙げられる。保護膜は、単層の膜であってもよく、また複数の膜で構成されていてもよい。
また、保護膜は窒素を含んでいてもよい。これにより、コア層の酸化をより抑制することが可能となる。窒素を含む膜は、単層膜であってもよいし、窒素を含む膜と窒素を含まない膜との積層膜であってもよい。保護膜の窒素含有率が高い程、酸化抑止効果が高くなる。保護膜は、窒素を含む膜の少なくとも一部の領域において、1%以上の窒素含有率をもつ膜であってもよい。
例えばコア層がシリコンで形成される場合、保護膜の材料としてはシリコン窒化膜やシリコン酸化膜、シリコン酸窒化膜であってもよい。窒素を含む膜は酸化を抑制する効果がある。また、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、シリコン酸窒化膜は、シリコンよりも屈折率が十分に小さいためクラッド層の形成材料としても優れている。さらに、特にシリコン窒化膜やシリコン酸窒化膜は、赤外線の吸収も少ない。これにより、コア層の表面に保護膜を形成した場合に、被測定気体または被測定液体の検出感度の低下を抑えられる。
また、保護膜の膜厚は、1nm以上20nm未満であってもよい。これにより、コア層から染み出すエバネッセント波と、コア層の周囲の気体または液体との干渉量を大幅に低減させることなく、コア層の表面状態の変化を防止することが可能となる。
膜厚が1nm以上であることで、コア層の表面に自然酸化膜が形成されることを抑制することが可能となる。また、膜厚が20nm未満であることで、コア層から染み出すエバネッセント波と、コア層の周囲の気体または液体との干渉量を大幅に低減させることがない。膜厚の下限は、2nmであってもよく、膜厚の上限は、5nmであってもよい。
ここで、シリコン等の物質は、空気中に放置した場合、表面にシリコン酸化膜が自然形成されることがある。この自然酸化膜は、膜厚が1nm未満であり、窒素を含まないため、これらの点で本発明における保護膜とは区別される。
また、保護膜の少なくとも一部は、光学式濃度測定装置によって濃度が測定される被測定気体または被測定液体と接触可能に設けられていてもよい。これにより、保護膜の少なくとも一部が被測定気体または被測定液体と接触していない場合と比較して、コア層から染み出すエバネッセント波と被測定気体または被測定液体との干渉量を増加させることができる。つまり、保護膜の少なくとも一部が被測定気体または被測定液体と接触可能に設けられていると、コア層から染み出すエバネッセント波と被測定気体または被測定液体との干渉量が低減することを防止できる。
また、保護膜は、光の伝搬方向であるコア層の長手方向に垂直な少なくとも一部の断面において、コア層の表面全周に形成されてもよい。後述する支持部が存在しない領域が存在する、浮遊型のコア層を有する光導波路においては、浮遊しているコア層の表面全周に保護膜が形成されることで、コア層の劣化を効果的に抑制することができる。
保護膜の形成方法としては、熱化学気相成長(CVD:Chemical Vapor Deposition)法による堆積や酸化処理といった方法を用いることが可能である。保護膜は、シリコン窒化膜の場合は熱CVD法による堆積処理を用いて形成することができ、シリコン酸窒化膜の場合はNOやNOを含む雰囲気下での酸化処理によって形成することができる。熱CVD法や酸化法で形成することで、コア層の表面全周に保護膜を形成することができる。
<基板>
本発明の各実施形態に係る光導波路は、基板をさらに備えてもよい。基板は、その上にコア層を形成可能であれば特に制限されない。具体的にはシリコン基板やGaAs基板等で形成された基板が挙げられる。
<支持部>
本発明の各実施形態に係る光導波路は、支持部をさらに備えてもよい。支持部は、基板およびコア層を接合可能であれば特に制限されない。具体的には、SiO等で形成された支持部が挙げられる。
支持部は例えば、SOI(Silicon On Insulator)基板の埋め込み酸化膜(BOX:Buried Oxide)層(SiO層)をエッチングすることで、コア層(Si層)と基板(Si層)とをBOX層で支持する構造に形成されることができる。
また、支持部は部分的に存在する構造であってもよい。すなわち、支持部が存在しない領域が存在する、浮遊型のコア層を有する光導波路であってもよい。
<光学式濃度測定装置>
本発明に係る光学式濃度測定装置は、本発明の各実施形態に係る光導波路のいずれか1つと、コア層に光を入射可能な光源と、コア層を伝搬した光を受光可能な検出部と、を備える。
以下、光学式濃度測定装置を構成する各構成要件について、具体例を挙げて説明する。
<光源>
光源は、コア層に光を入射可能であれば特に制限されない。ガスの測定に赤外線を用いる場合には光源として、白熱電球やセラミックヒータ、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)ヒータや赤外線LED(Light Emitting Diode)などを用いることができる。また、ガスの測定に紫外線を用いる場合には光源として、水銀ランプや紫外線LEDなどを用いることができる。また、ガスの測定にX線を用いる場合には光源として、電子ビームや電子レーザーなどを用いることができる。
光学式濃度測定装置に備えられる光導波路のコア層を伝搬する光は、アナログ信号としての赤外線であってもよい。ここで、アナログ信号としての赤外線とは、光のエネルギーの変化を0(低レベル)および1(高レベル)の2値で判定するのではなく、光のエネルギーの変化量を扱う信号であることを意味する。これにより、光学式濃度測定装置をセンサや分析装置に適用することができる。またこの場合、赤外線の波長は2μm以上10μm以下であってもよい。この波長帯は環境に代表的に浮遊するガス(CO、CO、NO、NO、SO、CH、HO等)が吸収する波長帯である。これにより本実施形態に係る光学式濃度測定装置をガスセンサとして利用することができる。
<検出部>
検出部は、光導波路のコア層を伝搬した光を受光可能であれば特に制限されない。ガスの測定に赤外線を用いる場合には検出部として、焦電センサ(Pyroelectric sensor)、サーモパイル(Thermopile)あるいはボロメータ(Bolometer)等の熱型赤外線センサや、ダイオードあるいはフォトトランジスタ等の量子型赤外線センサ等を用いることができる。また、ガスの測定に紫外線を用いる場合には検出部として、ダイオードやフォトトランジスタ等の量子型紫外線センサ等を用いることができる。また、ガスの測定にX線を用いる場合には検出部として、各種半導体センサを用いることができる。
〔第1実施形態および第2実施形態〕
本発明の第1実施形態および第2実施形態による光導波路および光学式濃度測定装置について図1から図7を用いて説明する。
本実施形態による光導波路10は、コア材料をシリコンとして説明するが、例えばGaAsなど、光導波路としての機能を発揮する材料であればシリコンに限られない。
図1および図2は、本実施形態による光学式濃度測定装置1の概略構成を示す図であるとともに、本実施形態による光導波路10を利用したATR法の概念図でもある。
図1に示すように、光学式濃度測定装置1は、濃度などを検出するガスが存在する外部空間2に設置されて使用される。光学式濃度測定装置1は、本実施形態による光導波路10と、光導波路10に備えられたコア層11に光(本実施形態では赤外線IR)を入射可能な光源20と、コア層11を伝搬した赤外線IRを受光可能な光検出器(検出部の一例)40とを備えている。
光導波路10は、長手方向(図1における左右の方向)に赤外線IR(光の一例)が伝搬可能なコア層11と、コア層11の表面の少なくとも一部に形成された保護膜13(詳細は後述する)とを備えている。光導波路10は、基板15と、基板15上に形成されたクラッド層(支持部の一例)17と、クラッド層17上に形成されたコア層11とを備えている。クラッド層17は、基板15及びコア層11を接合するようになっている。コア層11および基板15はシリコン(Si)で形成され、クラッド層17は二酸化ケイ素(SiO)で形成されている。
基板15およびクラッド層17は板状を有し、コア層11は直方体形状を有している。光導波路10は、コア層11の長手方向の一端部に形成されたグレーティングカプラ111と、コア層11の長手方向の他端部に形成されたグレーティングカプラ113とを有している。グレーティングカプラ111は、光源20の下方に配置されている。グレーティングカプラ111は、光源20から入射する赤外線IRをコア層11を伝搬する赤外線IRに結合するようになっている。グレーティングカプラ113は、光検出器40の下方に配置されている。グレーティングカプラ113は、コア層11を伝搬する赤外線IRを取り出して光検出器40に向けて出射するようになっている。
図2は、図1中に示すA−A線で切断した光学式濃度測定装置の断面を示している。図2に示すように、本実施形態による光導波路10は、長手方向に光(本実施形態では赤外線)が伝搬するコア層11と、外部空間2中に存在する被検出物質との間に形成された保護膜13を有しており、コア層11の長手方向に垂直な少なくとも一部の断面(A−A線で切断した断面、すなわち図2に示す断面)において、コア層11の全ての表面を露出させない構造をしている。本実施形態では、コア層11は、シリコンで形成されている。保護膜13が設けられている目的は、コア層11の表面の自然酸化を抑制することであり、コア層11の表面が露出することなく、保護膜13が存在していることが好ましい。そのため、保護膜13は、コア層11の表面の自然酸化を抑制することができる層であれば形成材料は問わない。保護膜13は、例えばコア層11の形成材料がシリコンである場合、シリコン窒化膜、シリコン酸窒化膜、シリコン酸化膜とシリコン窒化膜との積層膜などで形成されていてもよい。窒素を含む膜は、コア層11の表面の酸化を抑制する効果があり、窒素含有率が高いほど酸化抑制の効果が高くなる。保護膜13は、窒素を含む膜の少なくとも一部の領域において、1%以上の窒素含有率をもつ膜であってもよい。シリコン窒化膜やシリコン酸窒化膜は、シリコンとの屈折率差が大きいため、クラッド層の形成材料としても優れている。さらに、シリコン窒化膜やシリコン酸窒化膜は、赤外線の吸収が少ないため、コア層11の表面に保護膜13を形成することによる被検出物質の検出感度の劣化を極力抑えられる。
保護膜13の膜厚は、コア層11の自然酸化を抑制することができる膜厚であれば薄い方がよい。その理由は、保護膜13の膜厚が薄いほどエバネッセント波と被検出物質との干渉領域を多くとることができるためである。保護膜13の膜厚を厚く形成し過ぎると、光導波路10の特性劣化は防止できるものの、エバネッセント波と被検出物質との干渉量が減ってしまい、光学式濃度測定装置1の検出装置としてのそもそもの感度が減ってしまう。したがって、保護膜13の膜厚は、1nm以上20nm未満であってよく、2nm以上5nm未満であってもよい。保護膜13の膜厚の下限値の1nmは、コア層11の表面での自然酸化膜の成長をおおよそ止めるために必要となる膜厚である。保護膜13の膜厚の上限値の20nmは、保護膜13を形成する材料や形成方法によって、自然酸化膜形成の抑制効果が変わることを考慮した膜厚である。
次に、光導波路10および光学式濃度測定装置1の動作について図1を用いて説明する。光学式濃度測定装置1は、ATR法を利用して外部空間2中のガスを検出するようになっている。ATR法では、一方のグレーティングカプラから赤外線を光導波路に導入し、光導波路を伝搬させた赤外線を、もう一方のグレーティングカプラ側から取り出し、その先にある光検出器で赤外線の量を検出するようになっている。
より具体的に、図1に示すように、光源20が出射した赤外線IRは、光導波路10に設けられたグレーティングカプラ111に入射する。グレーティングカプラ111は、入射した赤外線IRを回折して所定角度でコア層11に導入し、コア層11を伝搬する赤外線IRに結合する。
コア層11を導光する赤外線IRは、コア層11と保護膜13との界面やコア層11とクラッド層17との界面で反射を繰り返し、グレーティングカプラ113に到達する。赤外線IRがコア層11と保護膜13との界面で反射する際に保護膜13を介して外部空間2にエバネッセント波EWが生じる。エバネッセント波EWが外部空間2に染み出す量(染み出しの深さ)は、外部空間2に存在する被検出物質に応じて異なり、エバネッセント波EWが吸収される量も外部空間2に存在する被検出物質に応じて異なる。このため、コア層11を伝搬してグレーティングカプラ113に到達する赤外線IRの強度は、外部空間2に存在する被検出物質に応じて異なる。
グレーティングカプラ113は、到達した赤外線IRを回折して光検出器40に向けて外部空間2に取り出す。光検出器40で検出される赤外線IRの強度を解析することにより、外部空間2に存在する被検出物質の濃度などを検出できる。
次に、光導波路10の製造方法について図1および図2を参照しつつ図3および図4を用いて説明する。図3は、図1中に示すA−A線で切断した光導波路10の製造工程断面図である。
まず、シリコンで形成され最終的に基板15となる支持基板15aと、シリコンで形成されコア層11が形成される活性基板11aのいずれか一方、または両方にSiO膜を形成し、このSiO膜を挟むようにして支持基板15aおよび活性基板11aを貼り合わせて熱処理して結合する。その後、活性基板11aを所定の厚さまで研削・研磨するなどして活性基板11aの膜厚を調整する。これにより、図3に示すように、支持基板15aと、支持基板15a上に形成されたBOX層17aと、BOX層17a上に形成された活性基板11aとを有し、「シリコン−絶縁層−シリコン」構造を有するSOI基板100が形成される。
次に、SOI基板100をリソグラフィ技術およびエッチング技術を用いて活性基板11aをエッチングし、直方体形状のコア層11を形成する。これにより、図4に示すように、板状の基板15と、基板15上に形成され板状のクラッド層17と、クラッド層17上の一部に形成され四角柱状のコア層11とを有する光導波路主要部10aを形成する。
その後、熱CVDによる窒化膜の堆積、またはNOやNOを含む雰囲気下で酸化処理を行い、コア層11の表面に窒素を含む膜を形成する。この窒化膜は、例えば1nm以上、20nm未満の膜厚となるように形成される。これにより、図2に示すように、クラッド層17に接する側面を除いて、コア層11の3つの側面上に保護膜13が形成される。
窒素を含む膜の形成方法に、熱CVDによる堆積を用いた場合は、クラッド層17の表面にも窒素を含む膜が形成される。一方、NOやNOを含む雰囲気下での酸化を用いた場合は、クラッド層17の表面には窒素を含む膜は形成されない。本実施形態では、これらの形成方法のうち、NOやNOを含む雰囲気下での酸化により、コア層11の表面に窒素を含む保護膜13が形成されている。
図5は、一例として、NOを含む雰囲気下でシリコン表面を酸化し、膜厚3nmの酸窒化膜を形成したときの、窒素濃度を示すグラフである。図5中に示すグラフの横軸は、酸窒化膜の表面を基準とする深さ(nm)を示し、当該グラフの縦軸は、酸窒化膜およびシリコン中の窒素濃度(%)を示している。図5に示すように、シリコンと酸窒化膜の界面付近に数パーセントの濃度で窒素が分布していることがわかる。酸窒化膜中の窒素濃度は、酸化中のNOガス流量を変更することで調整することができる。
さらにその後、コア層11の長手方向の一端部にスリット状のグレーティングカプラ111を形成し、コア層11の長手方向の他端部にスリット状のグレーティングカプラ113を形成する。これにより、図1に示すように、窒素を含み膜厚が1nm以上20nm未満の保護膜13をコア層11の表面に有する光導波路10が完成する。なお、グレーティングカプラを形成するプロセスと、コア層11の表面に窒素を含む膜を形成するプロセスは、上述した順番とは逆であってもよい。
さらに、図示は省略するが、光導波路10のグレーティングカプラ111に赤外線IRを入射できるように光源20を設置し、光導波路10のグレーティングカプラ113から出射する赤外線IRを受光できるように光検出器40を配置することにより、光学式濃度測定装置1が完成する。
ここで、光導波路10および光学式濃度測定装置1の他の構成例について図6及び図7を用いて説明する。図6及び図7は、他の構成例による光導波路10および光学式濃度測定装置1を示している。図7は、図6中に示すB−B線で切断した光学式濃度測定装置1を示している。
図6に示すように、他の構成例による光導波路10は、コア層11を支持する支持部18が部分的にしか存在しない浮遊型のコア層11を有している。具体的に、コア層11は、基板15上に所定の間隔で形成された柱状の複数の支持部18によって支持されている。
浮遊型のコア層11を有する光導波路10を形成する場合、図4に示したBOX層17a上に四角柱状のコア層11を形成した後に、追加のプロセスを実施する。具体的には、支持部18によってコア層11を支持する領域を除いて、リソグラフィ、ウェットエッチングなどを用いて、BOX層17aを部分的に除去してコア層11と基板15の間に複数の支持部18を部分的に形成する。これにより、支持部18によってコア層11を空中に浮かせることができ、コア層11と基板15の間には部分的に空間が形成される。他の構成例による光導波路10では、コア層11と基板15との間の空間に存在する空気がクラッド層としての機能を発揮する。また、図6及び図7に示すように、他の構成例による光導波路10は、基板15上に存在するBOX層17aのエッチング残りによって隣り合う支持部18が接続された構造を有する。
支持部18の形成後、熱CVDによる窒化膜の堆積、またはNOやNOを含む雰囲気下で酸化処理を行い、コア層11の表面に窒素を含む膜を形成する。そうすることで、図7に示すような、コア層11の長手方向に垂直な断面において、コア層11の表面全周に保護膜13を形成することが出来、コア層11の劣化を効果的に抑制することができる。詳細な説明は省略するが、保護膜13の形成後、上述と同様の製造工程を実施することにより、図6に示す浮遊型のコア層11を有する光導波路10及び光学式濃度測定装置1が完成する。
ここで、本実施形態による光導波路10および光学式濃度測定装置1(他の構成例による光導波路10および光学式濃度測定装置1も含む)の効果について説明する。ATR法を用いたセンサでは、光導波路を形成するコア層の表面がむき出しになっているほど、多くの量のエバネッセント波を被検出物質と干渉させることができるため、センサとしての感度がよくなる。しかしながら、コア層をむき出しにすると、外部環境の影響で、期待せずにもコア層の表面状態が変化していき、センサ性能が経時変化していってしまう。外部環境によるコア層の表面状態の変化の1つに自然酸化があげられる。図8に示すように、エバネッセント波は、構造体51(光導波路の場合コア層に相当する)と外部の物質53との界面に最も多く存在し、この界面から遠ざかるほど、エバネッセント波の光強度E2は低下していく。このため、センサとしての感度は、構造体51と物質53との界面に近い領域の状態変化ほど影響を受けやすい。したがって、構造体51の最表面に発生する自然酸化膜の影響は、高精度を要求されるセンサにとっては致命的となる。
これに対し、光導波路10は、コア層11の表面に保護膜13を備えている。このため、光導波路10は、コア層11が外部空間2に直接接触しないように構成されている。これにより、コア層11の表面状態は、時間の経過とともに変化せず初期状態を維持できる。その結果、光導波路10および光学式濃度測定装置1は、経年劣化を防止できる。さらに、保護膜13は、赤外線の吸収が少ないシリコン窒化膜やシリコン酸窒化膜で形成され、かつ膜厚が1nm以上20nm未満に形成されている。これにより、光導波路10は、エバネッセント波と被検出物質との干渉量の低減を防止できる。その結果、光導波路10および光学式濃度測定装置1は、被検出物質を高感度に検出できる。
以上説明したように、本実施形態による光導波路および光学式濃度測定装置(他の構成例による光導波路および光学式濃度測定装置も含む)によれば、コア層の表面に保護膜を有しているため、外部環境起因で発生するコア層の表面状態の劣化を防止できる。その結果、本実施形態による光導波路および光学式濃度測定装置は、被検出物質を高感度に検出でき、かつ感度の経年劣化を防止することが可能になる。
以上、第1実施形態および第2実施形態による光導波路10を備えた光学式濃度測定装置1について説明したが、第3実施形態および第4実施形態による光導波路は、膜厚が異なる点を除いて、光導波路10と同様の構成を有するように形成される。また、第3実施形態および第4実施形態による光導波路を備えた光学式濃度測定装置は、光導波路に備えられた保護膜の膜厚が異なる点を除いて、第1実施形態および第2実施形態による光学式濃度測定装置1と同様の構成を有するように形成される。このため、第3実施形態および第4実施形態による光導波路および光学式濃度測定装置によれば、コア層の表面に保護膜を有しているため、外部環境起因で発生するコア層の表面状態の劣化を防止できる。その結果、第3実施形態および第4実施形態による光導波路および光学式濃度測定装置は、被検出物質を高感度に検出でき、かつ感度の経年劣化を防止することが可能になる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の技術的範囲は、上述した実施形態に記載の技術的範囲には限定されない。上述した実施形態に、多様な変更又は改良を加えることも可能であり、そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
1 光学式濃度測定装置
2 外部空間
10 光導波路
10a 光導波路主要部
11 コア層
11a 活性基板
13 保護膜
15 基板
15a 支持基板
17 クラッド層
17a BOX層
18 支持部
100 SOI基板
111,113 グレーティングカプラ
EW エバネッセント波
IR 赤外線

Claims (13)

  1. 被測定気体の濃度を測定する光学式濃度測定装置に用いる光導波路であって、
    長手方向に沿って延伸し、光が伝搬可能なコア層と、
    前記コア層の表面の少なくとも一部に形成され、膜厚が1nm以上20nm未満であり、前記コア層よりも屈折率が小さい保護膜と、
    を備え、
    前記コア層の前記長手方向に垂直な少なくとも一部の断面において、前記コア層の表面全周に前記保護膜が形成されている
    光導波路。
  2. 長手方向に沿って延伸し、光が伝搬可能なコア層と、
    前記コア層の表面の少なくとも一部に形成され、膜厚が1nm以上20nm未満であり、前記コア層よりも屈折率が小さい保護膜と、
    を備え、
    前記保護膜の少なくとも一部は、気体と接触可能に設けられており、
    前記コア層の前記長手方向に垂直な少なくとも一部の断面において、前記コア層の表面全周に前記保護膜が形成されている
    光導波路。
  3. 前記保護膜は窒素を含む
    請求項1または2に記載の光導波路。
  4. 被測定気体の濃度を測定する光学式濃度測定装置に用いる光導波路であって、
    長手方向に沿って延伸し、光が伝搬可能なコア層と、
    前記コア層の表面の少なくとも一部に形成され、前記コア層を伝搬する光の波長より膜厚が薄く、窒素を含み、前記コア層よりも屈折率が小さい保護膜と、
    を備え、
    前記コア層の前記長手方向に垂直な少なくとも一部の断面において、前記コア層の表面全周に前記保護膜が形成されている
    光導波路。
  5. 長手方向に沿って延伸し、光が伝搬可能なコア層と、
    前記コア層の表面の少なくとも一部に形成され、前記コア層を伝搬する光の波長より膜厚が薄く、窒素を含み、前記コア層よりも屈折率が小さい保護膜と、
    を備え、
    前記保護膜の少なくとも一部は、気体と接触可能に設けられており、
    前記コア層の前記長手方向に垂直な少なくとも一部の断面において、前記コア層の表面全周に前記保護膜が形成されている
    光導波路。
  6. 前記保護膜の膜厚は1nm以上20nm未満である
    請求項4または5に記載の光導波路。
  7. 前記保護膜の少なくとも一部は、前記被測定気体と接することが可能な請求項1または請求項4に記載の光導波路。
  8. 前記保護膜はシリコン窒化膜またはシリコン酸窒化膜である
    請求項1からまでのいずれか一項に記載の光導波路。
  9. 基板をさらに備え、
    前記コア層は、前記基板上に形成されている
    請求項1からまでのいずれか一項に記載の光導波路。
  10. 前記基板及び前記コア層を接合する支持部をさらに備える
    請求項に記載の光導波路。
  11. 前記コア層を伝搬する光はアナログ信号としての赤外線である
    請求項1から10までのいずれか一項に記載の光導波路。
  12. 請求項1から11までのいずれか一項に記載の光導波路と、
    前記コア層に光を入射可能な光源と、
    前記コア層を伝搬した光を受光可能な検出部と、
    を備える光学式濃度測定装置。
  13. 前記光源は波長が2μm以上10μm未満の赤外線を前記コア層に入射する
    請求項12に記載の光学式濃度測定装置。
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