JP6521724B2 - タイヤ滑り止め装置 - Google Patents

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Description

本発明は、タイヤ滑り止め装置に係り、特に、非金属により構成されるタイヤ滑り止め装置に関する。
非金属(例えば樹脂)により構成されるタイヤ滑り止め装置は、特許文献1や特許文献2に開示されているように、様々なものが提案されている。一方で、その構成のほとんどは、図16に示すタイヤ滑り止め装置1のように、走行面に接地するトレッド部2と、このトレッド部2の幅方向に延設される脚部3とを有するものである。
図16に示すタイヤ滑り止め装置1では、トレッド部2の端部から幅方向に延設される第1脚部3aに対し、トレッド部2の中間部から斜めに交わる第2脚部3bが設けられ、トレッド部2および脚部3の強度を補う構成とされている。
特開2003−48414号公報 特開2012−66603号公報
特許文献1、2を含む図16のような構成のタイヤ滑り止め装置1では、当該装置をタイヤに装着する際、トレッド部2をタイヤの曲率に沿って配置し、脚部3をタイヤ側面に沿って配置するように絞ることで、トレッド部2の形態を安定させることとなる。ここで、タイヤの半径方向に沿って絞り込まれる第1脚部3aには、装着に際して引張方向の力のみが加えられる。これに対し、第1脚部3aに斜めに交わる第2脚部3bには、トレッド部2の湾曲に伴う圧縮方向の力が加えられる。
このため、第2脚部3bには、歪みが生じ、トレッド部1に生じる浮きが大きくなる可能性がある。そして、トレッド部1に生じる浮きが大きくなると、走行時の負荷が大きくなり、破損や劣化の要因となる。
そこで本発明では、トレッド部から延設される複数の脚部の配置形態の違いに伴うタイヤ装着時の歪みを解消し、装着性の向上を図ることのできるタイヤ滑り止め装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明に係るタイヤ滑り止め装置は、走行面との接地部が構成されるトレッド部と、前記トレッド部を基点として装着対象とするタイヤの幅方向に延設される複数の脚部と、を備えるタイヤ滑り止め装置であって、前記脚部は、前記トレッド部の長手方向端部から幅方向に延設された第1脚部と、前記トレッド部の中心側から、前記トレッド部を基点として前記第1脚部側への傾きを持ち、かつ前記幅方向へ向けて延設された第2脚部とを有し、前記第1脚部と前記第2脚部は独立形成されていると共に、平置き状態において前記第1脚部の先端部と前記第2脚部の先端部とが離間している形態とし、装着時には、前記第1脚部の先端部と前記第2脚部の先端部とを前記平置き状態よりも近付けて近接配置、または前記第1脚部の先端部と前記第2脚部の先端部とを重ねて積層配置することで、前記トレッド部を円弧状に形状形成する構成としたことを特徴とする。
このような特徴を有することにより、トレッド部に形成される円弧の曲率が極端に大きなものとならないように調整することができる。
また、上記のような特徴を有するタイヤ滑り止め装置では、前記タイヤ滑り止め装置を平置きした際、前記第1脚部の先端部と前記第2脚部の先端部は厚み方向に離間し、平面視形態において、前記第1脚部の一部と前記第2脚部の一部とが重なっているようにすると良い。
このような特徴を有することにより、第1脚部の一部と第2脚部の一部とが厚み方向に重なる場合であっても、第1脚部と第2脚部を一体形成することが可能となる。
また、上記のような特徴を有するタイヤ滑り止め装置では、前記第1脚部の先端部と前記第2脚部の先端部とを積層配置した際に、両者を締結する締結部材を備えるようにすると良い。
このような特徴を有することにより、第1脚部の先端部と第2脚部の先端部の配置形態を安定させることができる。また、締結部材を介して取り付け用のワイヤへの係合を成すことも可能となる。
また、上記のような特徴を有するタイヤ滑り止め装置では、前記トレッド部の長手方向に配置された2つの第2脚部の間に、前記トレッド部を基点として前記幅方向に延設された第3脚部を備えるようにすると良い。
このような特徴を有することにより、トレッド部を延長したとしても、タイヤ滑り止め装置をタイヤへ装着した際、延長されたトレッド部がタイヤから浮き上がることを抑えることができる。
また、上記のような特徴を有するタイヤ滑り止め装置において前記第3脚部は、前記トレッド部の長手方向に対して2個一対で設けられ、2つの第3脚部の先端部を前記平置き状態よりも近付けて近接配置、または2つの前記第3脚部の先端部を重ねて積層配置することで、前記トレッド部を円弧状に形状形成する構成とすることもできる。
このような特徴を有することにより、第3脚部を配した部分のトレッド部も、円弧状に形状形成することができる。これにより、延長されたトレッド部を有するタイヤ滑り止め装置のタイヤに対する装着性を向上させることができる。
また、上記のような特徴を有するタイヤ滑り止め装置では、積層配置した対を成す前記第3脚部の先端部を、前記締結部材により締結する事が望ましい。
このような特徴を有することにより、2つの第3脚部を積層配置した際の配置形態を安定させることができる。また、締結部材を介して取り付け用のワイヤへの係合を成すことも可能となる。
さらに、上記のような特徴を有するタイヤ滑り止め装置において前記締結部材は、前記タイヤに対して前記タイヤ滑り止め装置を固定するためのワイヤを挟み込み可能な分割構造としたことを特徴とすると良い。
このような特徴を有することにより、脚部の先端に対して締結部材を容易に取り付けることができると共に、タイヤに対するタイヤ滑り止め装置の装着を成すワイヤへの取り付けも容易に行うことが可能となる。
さらにまた、前記第1脚部の先端部と前記第2脚部の先端部、および2個一対の前記第3脚部が存在する場合には、2つの前記第3脚部の先端部を、それぞれ近接または積層配置しない状態において、前記トレッド部の側面視形態が平坦となる構成とすると良い。
このような特徴を有することにより、第1脚部の先端部と第2脚部の先端部、および2個一対の第3脚部が存在する場合には、当該第3脚部の先端部の近接、あるいは積層配置を解除した状態とすることで、タイヤ滑り止め装置全体の厚みを抑えることができる。このため、不使用時の収納性を損なうことが無い。
上記のような特徴を有するタイヤ滑り止め装置によれば、トレッド部から延設される複数の脚部の配置形態の違いに伴うタイヤ装着時の歪みを解消することができる。また、脚部に生じる歪みを解消することにより、タイヤに対する装着安定性の向上を図ることもできる。
実施形態に係るタイヤ滑り止め装置を平置きした状態を示す斜視図である。 実施形態に係るタイヤ滑り止め装置の第1脚部の先端部と第2脚部の先端部を積層配置した状態を示す斜視図である。 実施形態に係るタイヤ滑り止め装置をワイヤを介してタイヤに装着する際のワイヤへの組み付け形態の一例を示す斜視図である。 実施形態に係るタイヤ滑り止め装置の第1脚部の先端部と第2脚部の先端部を締結するための締結部材の基本形態を示す斜視分解図である。 実施形態に係るタイヤ滑り止め装置をタイヤへ装着する際の基本形態を示す斜視図である。 分割型の締結部材の変形例を示す斜視分解図である。 一体型の締結部材の例を示す斜視図である。 実施形態に係るタイヤ滑り止め装置をタイヤへ装着する際の第1の変形形態のタイヤ外側面側の様子を示す図である。 実施形態に係るタイヤ滑り止め装置をタイヤへ装着する際の第1の変形形態のタイヤ内側面側の様子を示す図である。 実施形態に係るタイヤ滑り止め装置をタイヤへ装着する際の第2の変形形態を示す斜視図である。 実施形態に係るタイヤ滑り止め装置の第1脚部の一部と第2脚部の一部が平面視において重なっている場合の例を示す図である。 図11におけるA−A矢視を示す図である。 実施形態に係るタイヤ滑り止め装置の第1脚部と第2脚部が平面視において離間している場合の例を示す図である。 図13におけるA−A矢視を示す図である。 タイヤ滑り止め装置の応用形態を示す図である。 従来のタイヤ滑り止め装置の形態を示す斜視図である。
以下、本発明のタイヤ滑り止め装置に係る実施の形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
[基本形態]
本実施形態のタイヤ滑り止め装置10は、トレッド部12と複数の脚部を基本として構成されている。トレッド部12は、走行面との接地部であり、車両のタイヤ40(図5参照)のトレッド面に配置され、滑り止めを成す部位である。トレッド部12の具体的形状は、限定されるものでは無い。発明の本質的な部分では無く、かつ種々のパターンにデザインすることができるため、少なくとも、滑り止めという機能を発揮可能な凹凸形状を備えた形態であれば良い。
実施形態に係るタイヤ滑り止め装置10の説明をするための一例として、図1から図3、および図5に示す形態では、タイヤ40の円周方向に沿って配置される円周方向パターン部14と、タイヤ40の幅方向に配置される幅方向パターン部16(16a,16b)とより構成されている。円周方向パターン部14は、タイヤ40の幅方向となる位置に対を成すように配置されている。これに対し、幅方向パターン部16は、対を成して配置される円周方向パターン部14の間に掛け渡されるように配置されている。図1に示す形態では、円周方向パターン部14の両端部と、中央部に、それぞれ幅方向パターン部16が配置されている。なお、図1においては、両端部に配置されているものを幅方向パターン部16aと示し、中央部に配置されているものを幅方向パターン部16bと示している。
円周方向パターン部14と幅方向パターン部16における走行面と対向する面には、滑り止め機能を発揮するための凹凸パターンが形成されている。本実施形態に係るタイヤ滑り止め装置10は、可撓性を有する樹脂により構成されているが、円周方向パターン部14、および幅方向パターン部16の表面に形成される凹凸パターンには、必要に応じて金属製のスパイクを点在させるようにしても良い。凍結路面に対する滑り止め機能の向上を図るためである。
脚部は、トレッド部12を基点として、装着対象とするタイヤ40の幅方向に延設されており、装着対象とするタイヤ40の側面に沿うように湾曲配置することで、トレッド部12のズレを防止する固定手段である。
本実施形態の場合、脚部は、第1脚部18と第2脚部20とを有する。第1脚部18は、トレッド部12を構成する円周方向パターン部14の両端部を基点として、それぞれ幅方向に向って延設されている。このため、第1脚部18は、円周方向パターン部14の端部に設けられた幅方向パターン部16aの延長線上に配置されることとなる。なお、第1脚部18は、対を成す円周方向パターン部14の各端部から、幅方向に向って延設されるため、1つのトレッド部12に対して4本配置されることとなる。
第2脚部20は、トレッド部12の中心側(例えば幅方向パターン部16bの近傍の円周方向パターン部14)から、隣接配置された第1脚部18側に傾斜を持ってタイヤ40の幅方向に向って延設されている。第1脚部18の先端部18aと第2脚部20の先端部20aを近接配置または積層配置させた際にトレッド部12に生じる曲率の大きさを調整すると共に、第2脚部20の根本にかかる負荷を軽減するためである。
なお、本実施形態の場合、第1脚部18と第2脚部20はそれぞれ、先端部18a,20aに、固定のための貫通孔18b,20bを備えている。
このような構成のタイヤ滑り止め装置10では、図2に示すように、第1脚部18の先端部18aと第2脚部20の先端部20aを積層配置することで、トレッド部12をタイヤ40の外形形状に沿った円弧状に形状形成することができる。これにより、タイヤ滑り止め装置10をタイヤ40に装着する際に、第1脚部18と第2脚部20をタイヤ40の側面に沿うように湾曲配置した場合であっても、第1脚部18または第2脚部20に、歪みが生ずることを抑えられる。よって、タイヤ滑り止め装置10の装着性(フィット感)が向上することとなる。
このため、走行時にタイヤ滑り止め装置10にかかる負荷が軽減され、使用対応期間の長期化を図ることができる。また、走行速度が向上した場合における安定性の向上も図ることができる。
なお、第1脚部18に対して第2脚部20が斜めに交差する構成としたことで、幅方向に対する引張応力のみならず、走行方向、すなわち円周方向に対する引張応力に対する耐性の向上を図ることができる。
[タイヤへの装着]
実施形態に係るタイヤ滑り止め装置10のタイヤ40への装着は、図3、図5に示すように、ワイヤ22を介して行うようにすれば良い。具体的には、複数のタイヤ滑り止め装置10をワイヤ22により連結し、これをタイヤ40の外周上に巻掛け、ワイヤ22の弛み分を締め上げるという手法である。このため、ワイヤ22には、ワイヤ22を巻き取るための巻取装置32を設けるようにすると良い。
ここで、ワイヤ22に対しては、脚部(第1脚部18、第2脚部20)の先端部18a,20aが締結されることとなる。ワイヤ22に対する先端部18a,20aの締結には、締結部材24が用いられる。締結部材24の構成としては、様々なものを適用することが可能であるが、例えば一例として、図4に示すような構成であれば良い。すなわち、基部26と封止部28との分割構造によるものである。
図4に示す締結部材24の一例は、基部26を凸型とし、封止部28を螺合するというものである。具体的には、次のような構成とすれば良い。基部26は、受け部26aと挿通部26b、及び螺合部26cを有する構成とすると良い。受け部26aは、脚部(例えば第1脚部18)の先端部18aを保持するための部位であり、脚部(例えば第1脚部18)の先端部18aに設けられたザグリ部18c(図2参照)に配置可能な径で構成される台座である。挿通部26bは、第1脚部18、第2脚部20のそれぞれに設けられた貫通孔18b,20bを挿通し、両者を積層保持するための部位である。その直径は、各脚部の先端部18a,20aに設けられた貫通孔18b,20bの直径と同等に形成されるようにすれば良い。また、挿通部26bには、締結対象とするワイヤ22を挿通するための貫通孔26b1が設けられている。貫通孔26b1は、挿通部26bの軸線方向と交差する方向に向けて形成されている。螺合部26cは、封止部28を固定するための部位である。螺合部26cは、挿通部26bよりも小径となるように構成されている。また、螺合部26cは、雄ネジ状としても良いが、本実施形態の場合、締結を簡単化するために、ツイストロック型の構造が採られている。このため、螺合部26cは、平面視した際の形状を長円型とし、円弧部を構成する側面26c1には、封止部28の凸部28bを係合するための括れ部26c2が設けられている。
封止部28は、貫通孔28aが設けられた円盤形状に構成されている。封止部28の直径は、基部26を構成する受け部26aの直径と同等とし、脚部(例えば第2脚部20)の先端部20aに設けられたザグリ部20cに配置可能な構成とすれば良い。また、貫通孔28aには、基部26の螺合部26cに設けられた括れ部26c2に係合する凸部28bが設けられている。また、図4に示す封止部28には、板面にツマミ28cが形成されており、基部26に対して封止部28を係合する際の捻りを加えやすくしている。
締結部材24をこのような構成とした場合、基部26の挿通部26bに第1脚部18の先端部18aの貫通孔18bを挿通させると共に、貫通孔26b1にワイヤ22を挿通させておく。このような状態の基部26に対して、ワイヤ22を挟み込むように、第2脚部20の貫通孔20bに挿通部26bを挿通させた後、封止部28の貫通孔28aに螺合部26cを挿通させ、封止部28を90度回転させることで、封止部28が基部26に係合させることができる。
なお、脚部を締結する各締結部材24の間には、締結部材24のズレを防ぎ、タイヤ滑り止め装置10の位置決めを成すスペーサ30が設けられている。スペーサ30は、締結部材24が配置されるワイヤ22を覆うように配置される筒状部材である。
また、本実施形態に係るタイヤ滑り止め装置10では、積層した第1脚部18の先端部18aと第2脚部20の先端部20aの間にワイヤ22を挿通させるための隙間が設けられるように、積層部に、厚肉部と薄肉部を形成している。このような構成とすることにより、ワイヤ22の引張方向への自由度が向上し、ワイヤ22への負担が軽減される。
また、締結部材24の構成については、次のようなものであっても良い。例えば、図6に示す締結部材24Aのように、挿通部26bに該当する部分が半割れとなる分割タイプのものや、図7に示す締結部材24Bのように一体形成されたものを挙げることができる。図6に示す半割れタイプのものは、ワイヤ22を挿通させる貫通孔26b1を基点として挿通部26bを貫通方向に半割れとし、各半割れ部分を受け部26aに嵌め込み固定可能な構成とすれば良い。また、図7に示すような一体型のタイプは、受け部26aに相当する部位に対して第1脚部18、および第2脚部20の先端部18a,20aに設けた貫通孔18b,20bを、ボタン掛けするように撓ませて嵌め込むようにして、締結を成すようにすれば良い。
[タイヤへの装着:変形例1]
本実施形態のタイヤ滑り止め装置10の装着形態は、上記のようなものに限られるものでは無い。例えば、図8、図9に示すような、内側連結部材42と外側連結部材48を介して装着するようにしても良い。なお、図8は、タイヤ40の外側面側におけるタイヤ滑り止め装置10の装着形態を示す図であり、図9は、同内側面側における装着形態を示す図である。
内側連結部材42は、タイヤ滑り止め装置10をタイヤ40に装着した際に、タイヤ40の内側に配置される部材である。内側連結部材42は、可撓性を有するワイヤと、このワイヤを挿通させる複数の固定具44と、各固定具44間に配置されるスペーサ30を基本として構成されている。なお、図9において、ワイヤは、固定具44とスペーサ30により被覆された状態であり、図面上には示されていない。
固定具44は、積層配置した第1脚部18と第2脚部20を牽引支持するための部材であり、タイヤ40の外周上に配置されるタイヤ滑り止め装置10の数に対応した数だけ設けられる。図9に示す例では、タイヤ40の外周上に6つのタイヤ滑り止め装置10が配置されているため、12個の固定具44が配置されることとなる。固定具44と、積層配置された2つの脚部(第1脚部18、第2脚部20)の先端部18a,20aとの連結には、フック46を用いるようにすれば良い。
外側連結部材48は、タイヤ滑り止め装置10をタイヤ40に装着した際に、タイヤ40の外側に配置される部材である。外側連結部材48は、複数の固定連結具50と、この固定連結具50の間に配置される締め付けロック機構52を基本として構成されている。
固定連結具50は、各タイヤ滑り止め装置10に対応した2つの固定具50aと、この固定具50a間に配された連結具50bを一体形成した部材であり、ポリウレタンエストラマなどの伸縮性を有する材質により構成されている。固定連結具50を構成する固定具50aと、積層配置された2つの脚部(第1脚部18、第2脚部20)の先端部18a,20aとの間には、フック54が介在されている。
締め付けロック機構52は、2つの固定連結具50の間に配置され、その機能を発揮することで固定連結具50の連結具部分を牽引し、タイヤ滑り止め装置10の固定を図る機構である。締め付けロック機構52は、本体部52aと、この本体部52aの両端に備えられた2つのアーム部52bとより構成される。そして、各アーム部52bは、それぞれ本体の両端に隣接する固定連結具50の固定具50a部分に掛け止めされている。このような構成の締め付けロック機構52において、本体部52aを回動させ、2つのアーム部52bを本体部52aに近接させた状態でロックすることで、固定連結具50に対する牽引作用を生じさせることができる。これにより、タイヤ滑り止め装置10を固定することができる。
[タイヤへの装着:変形例2]
また、上記実施形態では、いずれも、タイヤ40の外周上にタイヤ滑り止め装置10を装着するにあたり、第1脚部18の先端部18aと第2脚部20の先端部20aを積層配置する旨記載した。しかしながら、トレッド部12から延設される第2脚部20の延設角度や長さによっては、図10に示すように、第1脚部18の先端部18aに対して第2脚部20の先端部20aを近接させるだけで、トレッド部12に対して、タイヤ40の外周に沿った曲率を与えることができることとなる。このため、本実施形態に係るタイヤ滑り止め装置10は、その装着にあたり、必ずしも第1脚部18と第2脚部20を積層配置する必要性は無い。
このような装着形態を採る場合、固定具56の形態を改め、図10に示すように、1つの固定具56に第1脚部18の先端部18aと第2脚部20の先端部20aを並べて締結することが可能な構成とすると良い。
[装着形態の違いにより生じ得る形態の差]
上述したように、本実施形態に係るタイヤ滑り止め装置10は、タイヤ40に装着する際、必ずしも第1脚部18と第2脚部20を積層配置する必要は無い。このため、実施形態に係るタイヤ滑り止め装置10を平置きした際の平面視形態としては、図11に示す形態のように、第1脚部18の一部と第2脚部20の一部が重なった形態と、図13に示す形態のように、第1脚部18と第2脚部20が重ならない形態の双方とすることができる。
すなわち、第1脚部18の先端部18aと第2脚部20の先端部20aとを積層配置する場合には、図11に示す形態のように、タイヤ滑り止め装置10を平置きした際に、第1脚部18の一部と第2脚部20の一部が重なった状態となるように形成することで、タイヤ40への装着時におけるトレッド部12の曲率がタイヤ40における外周の曲率に比べて極端に大きなものとなることを避けることができる。
タイヤ滑り止め装置10をこのような形態とする場合、図12に、図11におけるA−A矢視を示すように、平置き形態において、第1脚部18と第2脚部20が厚み方向(上下方向)に離間して配置されるように形成すると良い。このような形態とすることで、トレッド部12と第1脚部18、および第2脚部20を一体形成することが可能となるからである。
一方、図13に示すように、タイヤ滑り止め装置10を平置きした際の平面視形態で、第1脚部18と第2脚部20が離間した形態(重ならない形態)の場合、図10に示す装着形態のように、第1脚部18の先端部18aと第2脚部20の先端部20aとを並べて配置する場合に採用する。
タイヤ滑り止め装置10の平面視形態をこのようなものとする場合、平置き形態においては、図14に図13におけるA−A矢視を示すように、第1脚部18と第2脚部20とを同一平面上に配置した場合であっても、トレッド部12と第1脚部18、および第2脚部20を一体形成することができる。このような形態とする場合、モールド形成する際の金型の厚みを抑えることができる。よって、製造コストを抑制することができる。
また、図12、図14からも読み取れるように、本発明に係るタイヤ滑り止め装置10は、第1脚部18の先端部18aと第2脚部20の先端部20aを近接、あるいは積層配置していない、いわゆる平置き状態では、トレッド部12を側面から見た際の形態を平坦なものとすることができる(なお、ここでいう平坦とは、表面の凹凸を無視した形態をいう)。このため、不使用時にタイヤ滑り止め装置10を収納する際の厚みを抑えることができる。よって、従来に比べてその収納性を悪化させる虞も無い。
[応用形態]
次に、本発明のタイヤ滑り止め装置の応用形態について、図15を参照して説明する。
上述した実施形態では、トレッド部12に対して第1脚部18と第2脚部20をそれぞれ4本設ける旨記載した。本実施形態に係るタイヤ滑り止め装置10Aでは、上述した基本形態に係るタイヤ滑り止め装置10に比べて、トレッド部12の長さを長くしている。
このため、対を成す円周方向パターン部14の間に掛け渡す幅方向パターン部16の数を増やすと共に(図15では、幅方向パターン部16cを新たに設けている)、トレッド部12の長さ方向中心側に、新たな脚部である第3脚部21を設けている。
第3脚部21は、幅方向パターン部16の配置形態に合わせて配置された脚部により構成されている。具体的には、幅方向パターン部16b,16cの近傍から、それぞれ脚部21´が幅方向に向けて延設されている。各脚部21´は、トレッド部12の長手方向中心へ向けた傾斜角を持って延設されており、中心側に設けられた脚部21´を基準として、隣接配置された外側の脚部21´の先端部が連結されることで、1つの第3脚部が構成されている。
第3脚部を構成する2つの脚部21´は、上述した基本形態のように、それぞれ独立なものとすることもできる。しかし、トレッド部12の中心側に配置される脚部21´の配置間隔は、トレッド部12の端部側に配置される第1脚部18と第2脚部20の配置間隔に比べて狭くすることができる。このため、2つの脚部21´を連結して第3脚部21を構成したとしても、タイヤ40への装着時に各脚部21´に生じる歪みを抑えることができる。
また、上記のように、2つの脚部21´を連結して1つの第3脚部21を構成することで、図15に示すように、タイヤ滑り止め装置10Aを平置きした状態の平面視において、隣接する2つの第3脚部の先端部21a同士が一部重なる構成とした場合であっても、パターンをモールドする際の金型が複雑なものとなる虞が無く、金型の厚み増加や、製造に至るまでの工程数の増加を避けることが可能となる。なお、隣接配置された二つの第3脚部21aの先端同士を積層配置する場合には、上述した締結部材24,24A,24Bにより、締結することができる。
このように、トレッド部12を基点として延設される脚部の数を増加したとしても、各脚部の先端部を近接配置、あるいは積層配置することで、トレッド部12を円弧状に形状形成可能な構成とすることで、タイヤ40への装着時に生じる脚部の歪みを抑制し、タイヤ40へのフィット感の向上を図ることができる。よって、使用対応期間の増加や、高速走行時の安定性の向上も図ることができる。
なお、上記基本形態と同様に、2個一対の第3脚部21の先端部21aの近接配置、あるいは積層配置を解除した状態では、トレッド部12の平坦性を確保することができ、収納性の向上(悪化抑制)を図ることができる。
10,10A………タイヤ滑り止め装置、12………トレッド部、14………円周方向パターン部、16(16a,16b)………幅方向パターン部、18………第1脚部、18a………先端部、18b………貫通孔、18c………ザグリ部、20………第2脚部、20a………先端部、20b………貫通孔、20c………ザグリ部、21………第3脚部、21a………先端部、21´………脚部、22………ワイヤ、24,24A,24B………締結部材、26………基部、26a………受け部、26b………挿通部、26b1………貫通孔、26c………螺合部、26c1………側面、26c2………括れ部、28………封止部、28a………貫通孔、28b………凸部、28c………ツマミ、30………スペーサ、40………タイヤ、42………内側連結部材、44………固定具、46………フック、48………外側連結部材、50………固定連結具、50a………固定具、50b………連結具、52………締め付けロック機構、52a………本体部、52b………アーム部、54………フック、56………固定具。

Claims (8)

  1. 走行面との接地部が構成されるトレッド部と、前記トレッド部を基点として装着対象とするタイヤの幅方向に延設される複数の脚部と、を備えるタイヤ滑り止め装置であって、
    前記脚部は、前記トレッド部の長手方向端部から幅方向に延設された第1脚部と、
    前記トレッド部の中心側から、前記トレッド部を基点として前記第1脚部側への傾きを持ち、かつ前記幅方向へ向けて延設された第2脚部とを有し、
    前記第1脚部と前記第2脚部は独立形成されていると共に、平置き状態において前記第1脚部の先端部と前記第2脚部の先端部とが離間している形態とし、
    装着時には、前記第1脚部の先端部と前記第2脚部の先端部とを前記平置き状態よりも近付けて近接配置、または前記第1脚部の先端部と前記第2脚部の先端部とを重ねて積層配置することで、前記トレッド部を円弧状に形状形成する構成としたことを特徴とするタイヤ滑り止め装置。
  2. 前記タイヤ滑り止め装置を平置きした際、前記第1脚部の先端部と前記第2脚部の先端部は厚み方向に離間し、平面視形態において、前記第1脚部の一部と前記第2脚部の一部とが重なっていることを特徴とする請求項1に記載のタイヤ滑り止め装置。
  3. 前記第1脚部の先端部と前記第2脚部の先端部とを積層配置した際に、両者を締結する締結部材を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載のタイヤ滑り止め装置。
  4. 前記トレッド部の長手方向に配置された2つの第2脚部の間に、前記トレッド部を基点として前記幅方向に延設された第3脚部を備えたことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のタイヤ滑り止め装置。
  5. 前記第3脚部は、前記トレッド部の長手方向に対して2個一対で設けられ、2つの第3脚部の先端部を前記平置き状態よりも近付けて近接配置、または2つの前記第3脚部の先端部を重ねて積層配置することで、前記トレッド部を円弧状に形状形成する構成としたことを特徴とする請求項に記載のタイヤ滑り止め装置。
  6. 積層配置した対を成す前記第3脚部の先端部を、前記締結部材により締結したことを特徴とする請求項を含む請求項に記載のタイヤ滑り止め装置。
  7. 前記締結部材は、前記タイヤに対して前記タイヤ滑り止め装置を固定するためのワイヤを挟み込み可能な分割構造としたことを特徴とする請求項または請求項を含む請求項乃至のいずれか1項に記載のタイヤ滑り止め装置。
  8. 前記第1脚部の先端部と前記第2脚部の先端部、および2個一対の前記第3脚部が存在する場合には、2つの前記第3脚部の先端部を、それぞれ近接または積層配置しない状態において、前記トレッド部の側面視形態が平坦となる構成としたことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のタイヤ滑り止め装置。
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