JP6520726B2 - 車両側部構造 - Google Patents

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本発明は、車両側部構造に関する。
下記特許文献1には、車体前部構造が開示されている。この車体前部構造は、サスペンションタワーとカウルとの間を連結する第一補強部材と、フロントピラーの内部に車両前後方向に沿って設けられると共にフロントピラーの内壁と外壁とを連結する第二補強部材と、一端部が第一補強部材に連結されると共に他端部が第二補強部材に連結された第三補強部材と、フロントピラーの車両幅方向に沿って設けられると共にフロントピラーの内壁と外壁とを連結する第四補強部材と、を有している。これにより、車両前面衝突(以下、「前突」と称する)する場合、車両前方側から入力される衝突荷重は、第一補強部材から第三補強部材を介してフロントピラーの内壁側へと伝達されるが、第四補強部及び第四補強部で補強された第二補強部によって効率よく受け止めることができる。
特開2010−111169号公報
ところで、サスペンションタワーには、サスペンションの上部が取り付けられているが、車両が走行するとサスペンションから略車両上下方向に沿って荷重がサスペンションタワーへ伝達される。したがって、サスペンションタワーひいては車体の耐久性を向上させるためには、サスペンションタワーへ略車両上下方向に沿って伝達される荷重に対して対策をする必要がある。しかしながら、特許文献1に開示された構成では、第一補強部はサスペンションタワーの主に側壁部に取り付けられていることから、前突時や、車両がフロントサイドメンバよりも車両幅方向外側で前面衝突(以下、「微小ラップ衝突」と称する)する場合や、車両前部に対して斜め前方側から衝突(以下、「オブリーク衝突」と称する)する場合の衝突荷重を車両後方側へ伝達させることはできるが、サスペンションから入力される略車両上下方向に沿った荷重を他部品へ伝達させて荷重を分散させるには十分ではない。したがって、上記先行技術はこの点で改良の余地がある。
本発明は上記問題を考慮し、微小ラップ衝突やオブリーク衝突時の衝突荷重を効率よく伝達すると共にサスペンションからの荷重に対する耐久性を向上させることができる車両側部構造を得ることを目的とする。
請求項1記載の発明に係る車両側部構造は、車両上下方向に略直交する上壁部と当該上壁部の車両幅方向内側の端部から略車両下方側へ延設された側壁部とを含んで構成されかつ略車両前後方向に沿って延設されているエプロンアッパメンバと、前記エプロンアッパメンバの車両幅方向内側に取り付けられると共に、サスペンションの上部が取り付けられる頂壁部を有しているサスペンションタワーと、フード後端側に配置され、車両幅方向に延設されていると共にダッシュパネルに結合されているカウルと、インパネリンフォースの車両幅方向外側の端部に配置され当該インパネリンフォースを支持すると共に前記カウルに結合されているインパネリンフォースガセットと、前記サスペンションタワーの前記頂壁部に結合されているサスペンションタワー結合部と、当該サスペンションタワー結合部から略車両後方側へ延設され前記カウルを介して前記インパネリンフォースガセットに結合されている後方結合部と、当該前記サスペンションタワー結合部及び前記後方結合部から車両幅方向外側へ延設され前記エプロンアッパメンバの上壁部及び前記エプロンアッパメンバの側壁部に連続的に結合されている側方結合部と、を有しているカウルサイドガセットと、を備えている。
請求項1記載の発明によれば、カウルサイドガセットは、サスペンションタワーの頂壁部に結合されたサスペンションタワー結合部と、カウルを介してインパネリンフォースガセットに結合された後方結合部とを有している。したがって、微小ラップ衝突時やオブリーク衝突時に衝突荷重を受けてサスペンションタワーが車両後方側かつ車両幅方向内側に斜めに移動すると、カウルサイドガセットが衝突荷重をインパネリンフォースガセットへと伝達させることができる。一般的に、サスペンションタワーが微小ラップ衝突時やオブリーク衝突時に衝突荷重を受けて車両後方側かつ車両幅方向内側に斜めに移動すると、サスペンションタワーとインパネリンフォースガセットとの間にあるカウルに衝突荷重が伝達される。カウルは、車両上方側へ向けて開口を有する形状のため、剛性が比較的低く、衝突荷重が伝達されると大きく変形する可能性がある。この変形により、比較的剛性が高いインパネリンフォースガセットへ衝突荷重が伝達されずにサスペンションタワーが車室内へ侵入する可能性がある。これに対し、本発明では、サスペンションタワーからカウルサイドガセットによって直接的に衝突荷重をインパネリンフォースガセットへと効率よく伝達させてサスペンションタワーの車室内への侵入を抑制させることができる。
また、カウルサイドガセットは、側方結合部を有している。この側方結合部は、エプロンアッパメンバの上壁部と側壁部とに亘って一体に結合されている。つまり、サスペンションタワーは、カウルサイドガセットを介してエプロンアッパメンバへと結合されている。したがって、エプロンアッパメンバの側壁部とサスペンションタワーとの間の稜線及びエプロンアッパメンバの側壁部と上壁部との間の稜線に対して側方結合部が重ねられることから、サスペンションからの荷重が集中し易いサスペンションタワーとエプロンアッパメンバとの間の剛性が向上する。これにより、サスペンションからの荷重に対する耐久性を向上させることができる。
請求項1記載の本発明に係る車両側部構造は、微小ラップ衝突やオブリーク衝突時の衝突荷重を効率よく伝達すると共にサスペンションからの荷重に対する耐久性を向上させることができるという優れた効果を有する。
第一実施形態に係る車両側部構造を備えたパワーユニットルーム内の一部を示す概略斜視図である。 第一実施形態に係る車両側部構造を備えたパワーユニットルームの一部を示す平面図である。 第一実施形態に係る車両側部構造の要部を車両側面側から見た状態を示す拡大断面図である。 第一実施形態に係る車両側部構造の要部を車両背面側から見た状態を示す拡大断面図である。 第二実施形態に係る車両側部構造を備えたパワーユニットルームの一部を示す平面図である。 第二実施形態に係る車両側部構造の要部を車両側面側から見た状態を示す拡大断面図である。
(第1実施形態)
以下、図1〜4を用いて、本発明に係る車両側部構造の第一実施形態について説明する。なお、これらの図において示される矢印FRは車両前後方向前側、矢印OUTは車両幅方向外側、矢印UPは車両上下方向上側をそれぞれ示す。
図1には、車両10における図示しないパワーユニットが収納されるパワーユニットルーム12が示されている。このパワーユニットルーム12の車両幅方向外側には、略車両前後方向に沿って延設された左右一対のエプロンアッパメンバ14が配置されている。このエプロンアッパメンバ14は、車両の骨格の一部を構成すると共に、長手方向に直交する断面形状が、車両上方側に配置され、車両上下方向に略直交する上壁部16と、上壁部16の車両幅方向内側の端部18から略車両下方側へ延設された側壁部20とで略矩形状に形成されている(図4参照)。また、エプロンアッパメンバ14の後端部は、フロントピラー22に連結されている(図2参照)。
エプロンアッパメンバ14の車両幅方向内側には、左右一対のサスペンションタワー24が設けられている。このサスペンションタワー24は、図示しないサスペンションのコイルスプリングの周囲を取り囲むように車両内側(パワーユニットルーム12側)に膨出された略半円筒状とされている。具体的には、サスペンションタワー24は、側壁部を構成するスプリングサポート26と、頂壁部としてのスプリングプレート28とを含んで構成されており、スプリングサポート26の上端部30にスプリングプレート28が結合されている。
スプリングプレート28は、全体が略板状とされていると共に、略中央部分には板厚方向に貫通された円形状の支持穴32が設けられている。スプリングプレート28は、図示しないコイルスプリングの上方に配置され、支持穴32に設けられた図示しない取付部材を介してコイルスプリングを支持している。また、スプリングプレート28及びスプリングサポート26の車両幅方向外側の端部34は、エプロンアッパメンバ14に結合されている。さらに、図3に示されるように、スプリングプレート28の車両後方側には、車両後方側へ延設された延設部36が一体的に設けられており、この延設部36に後述するカウル38が結合されている。
パワーユニットルーム12とキャビン40との間には、ダッシュパネル42が設けられている。このダッシュパネル42は、略車両上下方向かつ略車両幅方向に沿って延設されており、パワーユニットルーム12とキャビン40とを区画している。
ダッシュパネル42の車両上方側には、カウル38が略車両幅方向に沿って延設されている。このカウル38は、前後一対に設けられたフランジ部44と、それぞれのフランジ部44の対向する側の端部46から略車両下方側へ延設された前後一対の傾斜壁部48と、それぞれの傾斜壁部48の下端部50を連結する底壁部52とで、車両幅方向に直交する断面形状が略ハット型形状とされている。カウル38の底壁部52には、スプリングプレート28の延設部36が結合されている。
カウル38の車両後方側には、インパネリンフォースガセット54が設けられている。このインパネリンフォースガセット54は、略車両幅方向に延設された図示しないインパネリンフォースの車両幅方向外側の端部に対応した位置にそれぞれ配置されており、インパネリンフォースを支持している。また、インパネリンフォースガセット54は、上下一対に設けられたフランジ部56と、それぞれのフランジ部56の対向する側の端部58から略車両後方側へ延設された上下一対の横壁部60と、それぞれの横壁部60の車両後方側の端部62を連結する縦壁部64とで車両幅方向に直交する断面形状が略ハット型形状とされている。それぞれのフランジ部56は、カウル38の車両後方側の傾斜壁部48における車両後側面に結合されており、これによってインパネリンフォースガセット54とカウル38とで閉断面が形成されている。
カウル38の車両上方側には、カウルサイドガセット66が設けられている。このカウルサイドガセット66は、略車両上下方向を板厚方向とする略板材とされており、サスペンションタワー結合部68と、後方結合部70と、側方結合部72(図1参照)とを含んで構成されている。サスペンションタワー結合部68は、サスペンションタワー24のスプリングプレート28に沿って延設された上壁部74と、上壁部74の後端部からスプリングサポート26に沿って車両下方側へ延設された側壁部76とで車両幅方向に直交する断面形状が略L字状に形成されている。そして、上壁部74はスプリングプレート28に結合されていると共に、側壁部76はスプリングサポート26に結合されている。
サスペンションタワー結合部68の後端側、具体的には、側壁部76の下端部78には、略車両後方側へ延設された後方結合部70が一体的に設けられている。この後方結合部70の略中央部には、カウル38における車両前方側のフランジ部44が車両下方側から結合されている。また、後方結合部70の後端部71は、カウル38における車両後方側の傾斜壁部48に結合されている。したがって、後方結合部70とカウル38とで閉断面が形成されている。なお、カウル38における車両後方側の傾斜壁部48に対する後方結合部70の後端部71の結合位置は、インパネリンフォースガセット54の車両下方側のフランジ部56に対応した位置を含んで結合されている。つまり、後方結合部70ひいてはカウルサイドガセット66は、カウル38を介してインパネリンフォースガセット54に結合されている。
図1に示されるように、サスペンションタワー結合部68及び後方結合部70の車両幅方向外側には、側方結合部72が設けられている。この側方結合部72は、図4に示されるように、エプロンアッパメンバ14の上壁部16に沿って延設された上壁部80と、上壁部80の車両幅方向内側の端部からエプロンアッパメンバ14の側壁部20に沿って車両下方側へ延設された側壁部82とで車両前後方向に直交する断面形状が略L字状に形成されている。そして、上壁部80はエプロンアッパメンバ14の上壁部16に結合されていると共に、側壁部82はエプロンアッパメンバ14の側壁部20に結合されている。つまり、側方結合部72は、エプロンアッパメンバ14の上壁部16とエプロンアッパメンバ14の側壁部20とに亘って一体に結合されている。
(第1実施形態の作用・効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果を説明する。
本実施形態では、図3に示されるように、カウルサイドガセット66は、サスペンションタワー24のスプリングプレート28に結合されたサスペンションタワー結合部68と、カウル38を介してインパネリンフォースガセット54に結合された後方結合部70とを有している。したがって、微小ラップ衝突時やオブリーク衝突時に衝突荷重を受けてサスペンションタワー24が車両後方側かつ車両幅方向内側に斜めに移動すると、カウルサイドガセット66が衝突荷重をインパネリンフォースガセット54へと伝達させることができる。一般的に、サスペンションタワー24が微小ラップ衝突時やオブリーク衝突時に衝突荷重を受けて車両後方側かつ車両幅方向内側に斜めに移動すると、サスペンションタワー24とインパネリンフォースガセット54との間にあるカウル38に衝突荷重が伝達される。カウル38は、車両上方側へ向けて開口を有する形状のため、剛性が比較的低く、衝突荷重が伝達されると大きく変形する可能性がある。この変形により、比較的剛性が高いインパネリンフォースガセット54へ衝突荷重が伝達されずにサスペンションタワー24が車室内へ侵入する可能性がある。これに対し、本発明では、サスペンションタワー24からカウルサイドガセット66によって直接的に衝突荷重をインパネリンフォースガセット54へと効率よく伝達させてサスペンションタワー24の車室内への侵入を抑制させることができる。
また、カウルサイドガセット66は、側方結合部72を有している。この側方結合部72は、図4に示されるように、エプロンアッパメンバ14の上壁部16と側壁部20とに亘って一体に結合されている。つまり、サスペンションタワー24は、カウルサイドガセット66を介してエプロンアッパメンバ14へと結合されている。したがって、エプロンアッパメンバ14の側壁部20とサスペンションタワー24との間の稜線86及びエプロンアッパメンバ14の側壁部20と上壁部16との間の稜線88に対して側方結合部72が重ねられることから、サスペンションからの荷重が集中し易いサスペンションタワー24とエプロンアッパメンバ14との間の剛性が向上する。これにより、サスペンションからの荷重に対する耐久性を向上させることができる。これらのことから、微小ラップ衝突やオブリーク衝突時の衝突荷重を効率よく伝達すると共にサスペンションからの荷重に対する耐久性を向上させることができる。
さらに、カウル38の車両上方側には、カウルサイドガセット66が設けられていると共に、カウルサイドガセット66の後方結合部70とカウル38とで閉断面が形成されている。したがって、カウルサイドガセット66及びカウル38の剛性を向上させることができるので、サスペンションタワー24からカウルサイドガセット66を介してインパネリンフォースガセット54へと衝突荷重を一層効率よく伝達させることができる。これにより、サスペンションタワー24の移動を一層抑制させて衝突性能を一層向上させることができる。
さらにまた、サスペンションタワー24のスプリングプレート28と、インパネリンフォースを支持するインパネリンフォースガセット54とがカウルサイドガセット66により連結される。したがって、サスペンションが取り付けられるスプリングプレートと、図示しないステアリングが取り付けられるインパネリンフォースとの間の剛性が向上されることから、ステアリング剛性が効果的に向上される。
(第2実施形態)
次に、図5、6を用いて、本発明の第2実施形態に係る車両側部構造について説明する。なお、前述した第1実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図6に示されるように、この第2実施形態に係る車両側部構造は、基本的な構成は第1実施形態と同様とされ、カウルサイドガセット66の車両下方側にカウルリンフォース90が設けられている点に特徴がある。
すなわち、カウルサイドガセット66の車両下方側には、カウルリンフォース90が設けられている。このカウルリンフォース90は、カウル38に沿って略車両幅方向に延設されており、カウルサイドガセット66の後方結合部70に沿って延設されたフランジ部92と、フランジ部92の後端部から略車両下方側へ延設された第一延設部94と、第一延設部94の下端部からスプリングプレート28の延設部36に沿って延設された第二延設部96と、第二延設部96の後端部から略車両後方側に沿って延設された底壁部98とで車両幅方向に直交する断面形状が略L字状に形成されている。フランジ部92は、カウルサイドガセット66の後方結合部70と結合されていると共に、底壁部98は、カウル38の底壁部52と結合されている。つまり、カウルサイドガセット66とカウル38とカウルリンフォース90とで閉断面が形成されている。
(第2実施形態の作用・効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果を説明する。
上記構成によっても、カウルサイドガセット66の車両下方側にカウルリンフォース90が設けられている点以外は第1実施形態の車両側部構造と同様に構成されているので、第1実施形態と同様の効果が得られる。すなわち、カウルサイドガセット66は、サスペンションタワー24のスプリングプレート28に結合されたサスペンションタワー結合部68と、カウル38を介してインパネリンフォースガセット54に結合された後方結合部70とを有している。したがって、サスペンションタワー24からカウルサイドガセット66を介してインパネリンフォースガセット54へ直接的に衝突荷重を効率よく伝達させてサスペンションタワー24の車室内への侵入を抑制させることができる。
また、カウルサイドガセット66は、側方結合部72(図5参照)を有していることから、サスペンションタワー24とエプロンアッパメンバ14との間の剛性が向上する。これにより、サスペンションからの荷重に対する耐久性を向上させることができる。これらのことから、微小ラップ衝突やオブリーク衝突時の衝突荷重を効率よく伝達すると共にサスペンションからの荷重に対する耐久性を向上させることができる。
さらに、カウル38の車両上方側には、カウルサイドガセット66が設けられていると共に、カウルサイドガセット66の後方結合部70とカウル38とで閉断面が形成されている。したがって、カウルサイドガセット66及びカウル38の剛性を向上させることができるので、サスペンションタワー24からカウルサイドガセット66を介してインパネリンフォースガセット54へ衝突荷重を一層効率よく伝達させることができる。これにより、サスペンションタワー24の移動が一層抑制されるので、衝突性能を一層向上させることができる。
さらにまた、サスペンションタワー24のスプリングプレート28と、インパネリンフォースを支持するインパネリンフォースガセット54とがカウルサイドガセット66により連結される。したがって、サスペンションが取り付けられるスプリングプレートと、図示しないステアリングが取り付けられるインパネリンフォースとの間の剛性が向上されることから、ステアリング剛性が効果的に向上される。
また、カウルサイドガセット66とカウル38とカウルリンフォース90とで閉断面が形成されていると共に、このカウルリンフォース90はカウル38に沿って略車両幅方向に延設されている。つまり、図5に示されるように、微小ラップ衝突時やオブリーク衝突時に衝突荷重を受けることでサスペンションタワー24が車両後方側かつ車両幅方向内側に斜めに移動しようとすると、衝突荷重は、エプロンアッパメンバ14からフロントピラー22への伝達及びカウルサイドガセット66からインパネリンフォースガセット54への伝達だけでなく、カウルリンフォース90へも伝達される。つまり、衝突荷重が3方向へ分散される(図中矢印参照)。したがって、サスペンションタワー24の移動をより一層抑制させて衝突性能をより一層向上させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において上記以外にも種々変形して実施することが可能であることは勿論である。
14 エプロンアッパメンバ
16 上壁部
20 側壁部
24 サスペンションタワー
28 スプリングプレート(頂壁部)
38 カウル
42 ダッシュパネル
54 インパネリンフォースガセット
66 カウルサイドガセット
68 サスペンションタワー結合部
70 後方結合部
72 側方結合部

Claims (1)

  1. 車両上下方向に略直交する上壁部と当該上壁部の車両幅方向内側の端部から略車両下方側へ延設された側壁部とを含んで構成されかつ略車両前後方向に沿って延設されているエプロンアッパメンバと、
    前記エプロンアッパメンバの車両幅方向内側に取り付けられると共に、サスペンションの上部が取り付けられる頂壁部を有しているサスペンションタワーと、
    フード後端側に配置され、車両幅方向に延設されていると共にダッシュパネルに結合されているカウルと、
    インパネリンフォースの車両幅方向外側の端部に配置され当該インパネリンフォースを支持すると共に前記カウルに結合されているインパネリンフォースガセットと、
    前記サスペンションタワーの前記頂壁部に結合されているサスペンションタワー結合部と、前記サスペンションタワー結合部から略車両後方側へ延設され前記カウルを介して前記インパネリンフォースガセットに結合されている後方結合部と、前記サスペンションタワー結合部及び前記後方結合部から車両幅方向外側へ延設され前記エプロンアッパメンバの上壁部と前記エプロンアッパメンバの側壁部とに亘って一体に結合されている側方結合部と、を有しているカウルサイドガセットと、
    を備えた車両側部構造。
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