JP6520373B2 - 発光素子 - Google Patents

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本発明は、発光素子に関する。
側面発光型の発光素子の一例として、基板の側面に反射膜を設け、反対側の側面に微細な凹凸を設けて光取り出し側の側面とする発光素子が提案されている(例えば、特許文献1等)。
特開2009−2965611号
しかし、特定の照明用途においては、さらなる広角の発光が求められる。例えば、シャンデリア等では、広い配光特性を有する発光素子が求められる。
本発明は、広い配光を実現可能な発光素子を提供することを目的とする。
本願は以下の発明を含む。
(1) 第1主面、該第1主面と反対側の第2主面、前記第1主面及び第2主面に隣接する第1側面、該第1側面に対面する第2側面、第2側面に隣接する第3側面及び該第3側面に対面する第4側面を有する透光性基板と、
該透光性基板の第1主面上に積層された半導体積層体と、
前記透光性基板の第1側面、第2側面、第3側面及び第2主面を被覆する第1光反射部材と、
前記半導体積層体の前記透光性基板と反対側の面を被覆する第2光反射部材とを有し、
前記透光性基板は、
前記第1主面に垂直であり、かつ前記第3側面及び第4側面に交差する断面が、第1の凸部を含む第1の図形であり、
前記第4側面が、前記第1の凸部を構成する1つ以上の面からなることを特徴とする発光素子。
(2) 透光性基板と半導体積層体を含む発光単位が複数積層された発光素子であって、
前記発光素子は、
第1の主面、前記第1の主面に対面する第2の主面、前記第1の主面に隣接する第1側面、該第1側面に対面する第2側面、第2側面に隣接する第3側面及び該第3側面に対面する第4側面を有し、
前記第1側面、前記第2側面、前記第3側面及び前記第1の主面が、第1光反射部材で被覆され、
前記第2の主面が、第2光反射部材で被覆されており、
前記発光素子の前記第1の主面に平行な断面が、第3の凸部を含む第3の図形であり、
前記第4側面が、前記第3の凸部を構成する1つ以上の面からなることを特徴とする発光素子。
本発明によれば、広い配光を実現可能な発光素子を得ることができる。
本発明の実施形態1の半導体積層体部分の断面拡大図である。 本発明の実施形態1の発光素子の斜視図である。 図2の発光素子の垂直方向の光分布を示すグラフである。 本発明の実施形態2の発光素子の斜視図である。 図4Aの発光素子の水平方向の光分布を示すグラフである。 図4Aの発光素子の垂直方向の光分布を示すグラフである。 本発明の実施形態3の発光素子の斜視図である。 本発明の実施形態4の発光素子の斜視図である。 本発明の実施形態5の発光素子の斜視図である。 本発明の実施形態6の発光素子の斜視図である。 本発明の一実施形態の発光素子の製造方法を説明する要部の概略断面工程図である。
以下、発明の実施の形態について適宜図面を参照して説明する。ただし、以下に説明する発光素子は、本開示の技術思想を具体化するためのものであって、特定的な記載がない限り、本開示を以下のものに限定しない。また、一の実施の形態、実施例において説明する内容は、他の実施の形態、実施例にも適用可能である。
各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を容易にするため、誇張していることがある。
本開示の発光素子は、透光性基板と、半導体積層体と、第1光反射部材と、第2光反射部材とを備える。
例えば、図2に示すように、透光性基板31は、第1主面31a、第1主面31aと反対側の第2主面31b、第1主面31a及び第2主面31bに隣接する第1側面P、第1側面Pに対面する第2側面S、第2側面Sに隣接する第3側面T1、T2及び第3側面T1、T2に対面する第4側面F1、F2を有する。また、透光性基板31は、第1主面31aに垂直であり、かつ第3側面T1、T2及び第4側面F1、F2に交差する断面が、第1の凸部31dを含む第1の図形である。第4側面F1、F2は、第1の凸部31dを構成する1つ以上の面からなる。半導体積層体32は、透光性基板31の第1主面31a上に積層されている。第1光反射部材は、透光性基板31の第1側面P、第2側面S、第3側面T及び第2主面31bを被覆する。第2光反射部材は、半導体積層体32の透光性基板31と反対側の面32bを被覆する。図2において、第4側面FはF1およびF2の二つの平面からなっているが、一つの曲面からなってもよい。なお、図2においては、第3側面はT1、T2の2つの面からなっているが、第3側面が複数の面からなることは必須ではなく、例えば、第1主面及び第2主面に垂直な1つの面からなってもよい。
この発光素子は、発光ダイオードと称されるものであり、いわゆる、チップサイズパッケージ(CSP)に有利である。また、発光素子単体で光の広がりを制御することが可能であるため、CSPにより発光装置を小型化し、且つ、光の広がりを調整することが可能である。
<透光性基板>
透光性基板は、第1主面及び第2主面、第1側面、第2側面、第3側面及び第4側面を有する。第2主面は、第1主面と反対側の主面である。第1側面は、第1主面及び第2主面に隣接する面であり、第2側面は、第1側面に対面する面であり、第3側面は、第2側面に隣接する面であり、第4側面は第3側面に対面する面である。主面及び/又は/側面の連結部位は丸み等を帯びていてもよい。
透光性基板は、発光素子から出射される光の60%以上を透過させる部材であることが好ましく、光の70%以上、80%以上を透過させる部材であることがより好ましく、90%以上を透過させる材料であることが最も好ましい。透光性基板は、このような透過率を備える限り、後述する半導体積層体をエピタキシャル成長させるのに適した材料からなるものであってもよいし、公知の積層構造における半導体積層体を支持し得る公知の材料からなるものであってもよい。透光性基板の屈折率は、半導体積層体を構成する半導体の屈折率に近いものが、半導体積層体と基板界面での反射を抑制するので好ましい。
具体的には、窒化物半導体(GaN、AlN等)、Ga、ZnO、ZrO、GaAs、GaP、Si、SiC等の導電性基板であってもよいし、サファイヤ、スピネル等の絶縁性基板であってもよい。半導体積層体(特に活性層)がGaN系半導体からなる場合は、窒化物半導体(GaN等)、Ga、SiC、サファイヤ等が好ましい。透光性基板の厚みは特に限定されるものではなく、例えば、100〜500μm程度が挙げられる。
(第1主面及び第2主面)
透光性基板では、半導体積層体を成長させる面を第1主面とする。第1主面及び/又は第2主面は、例えば、透光性基板がサファイア基板からなる場合は、C面、A面、R面等のいずれであってもよい。
第1主面及び/又は第2主面は、その表面に複数の凸部又は凹凸を有するものであってもよい。第1主面及び/又は第2主面は、C面、A面、R面等の所定の結晶面に対して0〜10度程度のオフ角を有するものであってもよい。第1主面と第2主面とは、必ずしも同じ結晶面を有するものでなくてもよいが、互いに平行であることが好ましい。
第1主面及び第2主面は、その形状が互いに異なっていてもよいが、同じ又は略同じであることが好ましい。
例えば、第1主面及び/又は第2主面は、得ようとする発光素子の形状によって適宜設定することができ、平面視、円形、楕円形であってもよいし、3角形以上の多角形でもよいし、これらの多角形の角に丸みを帯びた形状、これの多角形を構成する辺が外側に凸又は凹等の曲線であってもよい。
第1主面及び/又は第2主面は、平面視、例えば、図2に示すように四角形、図4Aに示すように六角形、図6に示すように八角形等が挙げられる。これらの形状(図形)を構成する外縁は、曲線を有していてもよい。
第1主面に平行する断面は、1以上の凸部(以下、この凸部を、第2の凸部又は第3の凸部と記載することがある、例えば、図4A中の41f、図5中の61f、図6中の81f、81h、図7中の101f、101h、図8中の180k等)を含む図形であることが好ましい。以下、この凸部を含む図形を、第2の図形又は第3の図形と記載することがある。ここで凸部とは、基本的には、1以上の凸角および凸角をなす2辺又は凸角に相当するもの(凸である曲線など)を指す。凸角の場合には、凸角の内側の角度が180度よりも小さいもの、例えば、60〜120度のものが挙げられる。凸角に相当するもの、例えば、曲線によって形成された凸部の場合には、凸部を構成する線における2つの接線が交差する角度が180度より小さい内角を有するもの、例えば、60〜120度の内角を有するものを包含する。また、ここでの凸部とは、その幅(凸部の、第1側面側の端部から第2側面側の端部までの距離)が、例えば、透光性基板の幅(透光性基板の、第1側面から第2側面までの距離)の30〜100%であるものが好ましく、50〜100%がより好ましい。
透光性基板が第2の凸部を有することにより、例えば、第1主面の左右方向、すなわち、第1側面と第2側面に交差する方向における配光を制御することが可能となる。
第2の図形において、凸部をなす最も外側の2辺の、凸角またはそれに相当するものとは異なる側の頂点を結んだ線分から第2の凸部の最も凸となっている(突出している)部位までの距離が、例えば、透光性基板の幅の28〜86%であるものが好ましく、30〜80%がより好ましい。
なかでも、第1主面及び第2主面において、第2の図形又は第3の図形が平面充填が可能な形状であることが好ましい。ここで平面充填可能な形状とは、1種類の第1主面又は第2主面の平面形状を複数組み合わせると、隙間のない平面が形成される形状を意味する。このような形状とすることで、後述する半導体積層体が積層された基板から発光素子を切り出す際、基板を無駄にすることなく、複数の発光素子へと分割することができる。また、平面充填が可能な形状であることで、上述のような第2の図形や第3の図形とする加工と発光素子への分割とを同時に行うことができる。そのため、凸部を加工する製造工程を簡略化することができる。
平面充填可能な形状としては、例えば、凹部を2つ有する平行六辺形、凹部を1つ有する平行六辺形(例えば、図2、4、5等)、凹部を2つ有する平行八辺形(例えば、図6、7等)等が挙げられる。
透光性基板は、例えば、第1主面及び/又は第2主面に平行な断面が多数積層されることにより構成されるが、第1主面及び/又は第2主面に平行な断面は、一部又は全部が同じ大きさ及び形状であることが、加工が比較的容易であるため好ましい。
(第1側面、第2側面、第3側面及び第4側面)
透光性基板は、第1主面及び/又は第2主面に隣接する側面を有し、第1主面と第2主面との双方に連続する側面を有することが好ましい。このような側面は、第1主面及び第2主面の形状によって、上述した互いに対面する第1側面と第2側面、第3側面と第4側面を含む。
本実施形態において、対面するとは、双方の面が隣接せず、向き合っていることを意味する。従って、第2側面は、第1側面と隣接せず、且つ、第2側面を延長した面が、第1側面を延長した面に対して90度より小さく0度より大きい、−90度より大きく、0度より小さい角度で交差する面とするか、平行とすることができる。なかでも、第1側面に対して45度から−45度の角度で交差する面であることが好ましく、30度から−30度の角度で交差する面であることがより好ましい。
本願において、基板又は半導体積層体の側面は、一つの平面形状から構成されていてもよいし、複数の平面形状で構成されていてもよく、曲面を含んでいてもよい。
第1側面及び第2側面は、それぞれ平面であってもよいが、加工条件等によって、外側に凸又は凹等の曲面であってもよい。特に、第1側面及び/又は第2側面は平面であることが好ましく、双方が平面であることがより好ましい。第1側面及び/又は第2側面は、第1主面及び/又は第2主面に垂直であることが好ましく、第1側面及び第2側面が、第1主面及び第2主面に垂直であることがより好ましい。第1側面と第2側面とは、平行であることが好ましい。第1側面と第2側面は、それぞれ1つであることが好ましい。
第3側面及び第4側面は、それらの一部又は全てが平面であってもよいし、一部又は全部が曲面であってもよい。第3側面及び第4側面は、少なくとも第1主面及び第2主面のいずれか一方に隣接しているか、双方に隣接していることが好ましいが、第1主面及び第2主面の双方に隣接していないものがあってもよい。
第4側面は、曲面で構成される場合は1つの面で構成されていてもよいが、平面で構成される場合は、2つ以上の面を有していることが好ましく、4つ、6つ、8つ、9つ存在してもよい。第3側面は、曲面及び平面にかかわらず、1つの面であってもよく、2つ以上の面、4つ、6つ、8つ、9つ存在してもよい。なかでも、第3側面と第4側面との数が同じであることが好ましい。
第3側面及び第4側面が複数の面から構成される場合、第3側面及び第4側面は、第1側面から第2側面に向かう方向において屈曲して複数の面から構成されていてもよいし(図4A、5、6、7等参照)、第1主面から第2主面に向かう方向において、つまり、厚み方向において屈曲して複数の面から構成されていてもよいし(図2等参照)、双方向において屈曲して複数の面から構成されていてもよい(図4A、5、6、7等参照)。
第4側面は、複数の面から構成される場合、2以上の側面が、鈍角、直角又は鋭角で交わって構成される。第3側面は、第1主面及び/又は第2主面に対して鈍角、直角又は鋭角で交わって構成されていてもよいし、2以上の側面が、鈍角、直角又は鋭角で交わって構成されていてもよい。特に、第4側面は、後述する第1の凸部及び前記第2の凸部を構成する1つ以上の面からなることが好ましい。これにより、発光素子の上下および左右の配光を広くすることができる。なお、ここで「上下」方向とは、第1主面と第2主面の両方に交差する方向のことである。また、「左右」方向とは、第1側面と第2側面の両方に交差する方向のことである。また、第4側面が、後述する第2の凸部を構成する1つ以上の面からなる場合、発光素子の上下は広く、左右は狭い配光とすることができる。
第3側面及び第4側面は、少なくとも第1側面及び第2側面のいずれか一方に隣接しているか、双方に隣接していることが好ましいが、第1側面及び第2側面の双方に隣接していないものがあってもよい。
透光性基板の第1主面に垂直であり、かつ第3側面及び第4側面に交差する断面に平行な断面、例えば、第1側面及び/又は第2側面に平行な断面は、1つ以上の第1の凸部を含む第1の図形である(例えば、図2中の31d等)。ここで第1の凸部は、上述した第2の凸部と同様とすることができる。基本的には、1以上の凸角又はそれに相当するものを指し、凸角の場合には、凸角の内側の角度が180度よりも小さいもの、例えば、60〜120度を有するものが挙げられる。凸角に相当するもの、例えば、曲線によって形成された凸部の場合には、凸部を構成する曲線の、第1主面側および第2主面側の2つの接線が交差する角度が180度より小さい内角を有するもの、例えば、60〜120度の内角を有するものを包含する。また、ここでの凸部とは、その幅(凸部の、第1主面側の端部から第2主面側の端部までの幅)が、例えば、透光性基板の厚みの30〜100%であるものが好ましく、50〜100%がより好ましく、透光性基板の厚みと同等であるものがさらに好ましい。
なかでも、透光性基板の第1主面に垂直であり、かつ第3側面及び第4側面に交差する断面において、第1の図形が平面充填可能な形状であることが好ましい。このような形状とすることで、後述する半導体積層体が積層された基板から発光素子を切り出す際、基板を無駄にすることなく、複数の発光素子へと分割することができる。また、平面充填が可能な形状であることで、上述のような第1の図形とする加工と発光素子への分割とを同時に行うことができる。そのため、凸部を加工する製造工程を簡略化することができる。
平面充填可能な形状としては、凹角(180度より大きい角)を2つ有する平行六辺形、凹角を1つ有する平行六辺形(例えば、図2、4、5など)、凹部を2つ有する平行八辺形(例えば、図7等)等が挙げられる。
つまり、第3側面と第4側面とは、互いに平行でなくてもよいが、第3側面のうちの1つと、第4側面のうちの1つとが、互いに平行であることが好ましく、全てがそれぞれ互いに平行であることがより好ましい。全てが互いに平行であることにより、上述したように、平面充填が可能な形状を実現することができ、第3側面の形状と第4側面の形状とを嵌め合わせることができる。
第1の凸部は、最も凸となっている部位が、透光性基板の第1主面の外縁よりも外側に配置されることが好ましい。最も凸となっている部位は、第4側面における最も内側の部位からの距離が、例えば、透光性基板の厚みの28〜86%であることが好ましく、30〜80%がより好ましい。
第4側面が複数の面から構成される場合、第4側面は、第1主面側の側面と第2主面側の側面とが互いに、それらの中間に位置する第1主面に平行な断面に対して対称、非対称のいずれで配置されていてもよい。また、第4側面が第2の凸部を有する場合、第4側面は、第1側面側の側面と第2側面側の側面とが互いに、それらの中間に位置し第1主面に垂直でかつ第3側面および第4側面に交差する断面に対して対称、非対称のいずれで配置されていてもよい。第3側面についてもこれらと同様である。このように対称/非対称とすることにより、上側、下側、左側、右側(第1主面側、第2主面側、第1側面側、第2側面側)」等、所望の方向に対する配光性を容易に制御することが可能となり、発光素子の適用範囲を広げることができる。
透光性基板は、透光性基板の第1主面に垂直であり、かつ第3側面及び第4側面に交差する断面に平行な断面、例えば、第1側面及び/又は第2側面に平行な断面が多数積層されることにより構成されるが、第1側面及び/又は第2側面に平行な断面は、一部又は全部が同じ大きさ及び形状であることが好ましい。
本実施形態においては、透光性基板の第4側面が、発光素子における光取り出し面として機能し、他方が発光素子における光反射面として機能する。従って、第4側面から出射された種種の光の進行方向の1方向が、光取り出し方向となる。第4側面は、粗面を設けることによって、基板内部からの光の全反射を抑制し、また、光拡散機能を有することができる。粗面は、切り出しなどの加工時に面を荒らす、粉体を出射面に付着させることなどによって形成することができる。
透光性基板は、後述する半導体積層体との間に、中間層、バッファ層、下地層等の半導体層又は導電層、絶縁層等を有していてもよい。
<半導体積層体>
半導体積層体は、透光性基板の第1主面上に複数の半導体層が積層されて構成される。ただし、上述したように、半導体成長用の成長基板が剥離された半導体積層体が、透光性基板の第1主面上に載置されたものでもよい。本願明細書においては、半導体積層体において、透光性基板に近い面を下面、遠い面を上面と記載することがある。半導体積層体の下面は、通常、透光性基板の第1主面と接触又は対面して配置される。
半導体層は、シリコン、ゲルマニウム等の単元素半導体、III−V族等の化合物半導体等が挙げられる。例えば、窒化ガリウム系半導体(例えば、InAlGa1−X−YN(0≦X、0≦Y、X+Y≦1)等)、II−IV族又はIII−V族半導体からなる第1半導体層、発光層(活性層)及び第2半導体層の積層体によって形成することができる。具体的には、InN、AlN、GaN、InGaN、AlGaN、InGaAlN等を用いることができる。各層の膜厚及び層構造は、当該分野で公知のものを利用することができる。これらの半導体層は、それぞれ単層構造でもよいが、組成及び膜厚等の異なる層の積層構造、超格子構造等であってもよい。特に、発光層は、量子効果が生ずる薄膜を積層した単一量子井戸又は多重量子井戸構造であることが好ましい。各半導体層及び半導体積層体の厚みは、特に限定されるものではなく、当該分野で公知のものを利用することができる。
(半導体積層体の形状)
半導体積層体は、透光性基板の上に積層又は配置された後、通常、第1導電型の第1半導体層、活性層および第2導電型の第2半導体層が個片化(チップ化)後に露出して劣化しないように保護膜等を形成することから、半導体積層体の厚み方向の一部又は全部が除去されていてもよい。
例えば、第1電極及び第2電極が半導体積層体の上面側に配置される場合、少なくとも第1電極を形成するために、半導体積層体の厚み方向の一部が除去され及び/又は1つの発光素子を構成するように、発光素子の外周に相当する半導体積層体の厚み方向の一部又は全部が除去されることがある。第1電極は、露出した半導体積層体における第1半導体層に接触して配置されていてもよいし、第1半導体層の側面を利用して接触するように配置されていてもよい。
また、第1電極及び第2電極が、半導体積層体の上面及び透光性基板の第2主面にそれぞれ配置される場合でも、1つの発光素子を構成するように、発光素子の外周に相当する半導体積層体の厚み方向の一部又は全部が除去されていることが好ましい。
半導体積層体のいずれの形状であっても、第1電極及び第2電極を半導体積層体の同一面側に配置することにより、フリップチップ型又はフェイスアップ型(ワイヤボンディング型を含む)等の発光素子とすることができる。
従って、半導体積層体の側面、つまり、半導体積層体の上面及び下面に隣接する面が、透光性基板の第1側面、第2側面、第3側面及び/又は第4側面の一部又は全部と一致しない、つまり同一平面を形成しない場合がある。この場合においても、半導体積層体の上面又は下面の形状は、第1主面と略同じ形状及び/又は略同じ大きさであることが好ましい。ここでの略同じ形状とは、相似形、直線/曲線の程度の差、角の丸み等が許容されることを意味し、略同じ大きさとは、透光性基板の寸法の±10%程度の変動が許容されることを意味する。半導体積層体の側面の最も外側の部位を、半導体積層体の外縁という。
なお、半導体積層体の側面と上面または下面の結合部位は、丸み等を帯びていてもよい。
半導体積層体を上方から見た場合の面積は、通電による発熱による発光効率の低下を抑制するため、できる限り広くすることが好ましい。すなわち、半導体積層体が設けられる透光性基板の第1主面の面積は、発光素子の駆動電流に応じた面積とすることが好ましい。これらを鑑みて、透光性基板の第1主面に平行な方向の配光設計自由度の確保と半導体積層体の面積確保を両立するために、透光性基板の第1主面の形状(半導体積層体を上方から見た場合の形状)は、例えば四角形より、五角形又は六角形が好ましい。これは、例えば、平行四辺形の半導体積層体を上面から見た場合、横幅の長さと凸に対面する角の角度(凹又は凸)を変えずに、光取り出し面の凸部の角度を調整しようとすると、活性層の面積も変わる。活性層の面積を減らすと、電流密度が大きくなって発光効率が下がおそれがある。一方、活性層の面積を増やすと、素子が大きくなってウエハからの取り数が低減するため、製造コストが増大する。これに対して、例えば、図4A等の形態、つまり、平行六辺形の半導体積層体を上面から見た場合、第1及び第2側面となる辺の長さを変えれば、幅の長さと凸に対面する角の角度(凹又は凸)を変えずに、光取り出し面の凸部の角度を調整することができ、かつ活性層の面積を一定に保つことができる。
<光反射部材>
発光素子は、上述したように、側面発光型の発光素子であることから、発光素子の光取り出し面である側面以外の面が光反射部材で被覆されている。つまり、発光素子は、透光性基板の第1側面、第2側面、第3側面及び第2主面を被覆する第1光反射部材と、半導体積層体の透光性基板と反対側の面を被覆する第2光反射部材とを有する。なお、第1光反射部材は、1回の処理によって全ての面上に形成されたものでなくてもよく、例えば複数回にわけてスパッタリングすることで形成されていてもよい。第1の光反射部材は、1つの材料からなっていても、異なる複数の材料からなっていてもよい。また、第1光反射部材は、被覆する面によって異なる材料、組成及び積層構造等からなっていてもよいし、全ての面を覆う第1光反射部材が同一の材料、組成及び積層構造等からなっていてもよい。あるいは、一部の複数の面を覆う第1光反射部材は同じ材料、組成及び積層構造等からなり、他の面を覆う第1光反射部材はそれぞれ異なる材料、組成及び積層構造等からなっていてもよい。
これらの光反射部材は、発光層(活性層)が発する光に対する反射率が60%以上であるもの、より好ましくは70%又は80%であるものとすることが好ましく、90%以上であることが最も好ましい。光反射部材を形成するための材料は特に限定されるものではなく、例えば、金属、誘電体、樹脂等が挙げられる。
光反射部材の材料となる金属としては、Ti、Cr、Ni、Si、Al、Ag、Au、Pt、Pd等の金属又はその合金による単層又は積層膜、電極材料として利用されるものなどが挙げられる。
誘電体としては、DBR(分布ブラッグ反射器)膜が挙げられる。DBR膜は、例えば、任意に酸化膜等からなる下地層の上に、低屈折率層と高屈折率層とからなる1組の誘電体を、複数組(例えば、2〜5)にわたって積層させた多層構造であり、所定の波長光を選択的に反射するものである。具体的には屈折率の異なる膜を1/4波長の厚みで交互に積層することにより、所定の波長を高効率に反射させることができる。材料として、Si、Ti、Zr、Nb、Ta、Alからなる群より選択された少なくとも一種の酸化物または窒化物を含んで形成することができる。DBR膜を酸化膜で形成する場合、低屈折率層を例えばSiO2、高屈折率層を例えばNb25、TiO2、ZrO2、Ta25等とすることができる。具体的には、下地層側から順番に(Nb25/SiO2)n、nは2〜5が挙げられる。DBRの総膜厚は0.2〜1μm程度が好ましい。
光反射部材の材料となる樹脂としては、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂などが挙げられる。具体的には、エポキシ樹脂組成物、シリコーン樹脂組成物、シリコーン変性エポキシ樹脂などの変性エポキシ樹脂組成物;エポキシ変性シリコーン樹脂などの変性シリコーン樹脂組成物;ポリイミド樹脂組成物、変性ポリイミド樹脂組成物;ポリフタルアミド(PPA);ポリカーボネート樹脂;ポリフェニレンサルファイド(PPS);液晶ポリマー(LCP);ABS樹脂;フェノール樹脂;アクリル樹脂;PBT樹脂等の樹脂が挙げられる。樹脂は、通常、光反射性とするために、二酸化チタン、二酸化ケイ素、二酸化ジルコニウム、チタン酸カリウム、アルミナ、窒化アルミニウム、窒化ホウ素、ムライト、酸化ニオブ、各種希土類酸化物(例えば、酸化イットリウム、酸化ガドリニウム)などの光反射材が添加される。例えば、二酸化チタンを用いる場合は、樹脂部材の全重量に対して、20〜40重量%含有させることが好ましい。
なかでも、金属を用いることが好ましい。光反射部材の厚みは特に限定されるものではなく、光反射性を確保できる厚みを選択することが好ましい。
上述したように、第1電極及び第2電極のいずれかが透光性基板の第2主面に配置される場合には、電極と光反射部材とを兼ねた部材を配置してもよい。
なお、第1光反射部材と第2光反射部材とは、同じ材料、組成、積層構造等によって形成されていなくてもよいが、同じ材料、組成、積層構造等であってもよい。
(発光素子の形態)
本実施形態の発光素子は、いわゆる側面発光型の発光素子である。つまり、半導体積層体における発光層に平行な面からの光取り出しとは異なり、発光層に交差する面、例えば、発光層の側面方向への光取出しが行われる。これに伴い、透光性基板の側面、つまり第4側面から光取出しが行われる。
発光素子は、1単位のみ、つまり、1つの透光性基板と1つの活性層を備える半導体積層体とによって構成されていてもよいし、1つの透光性基板と1つの半導体積層体による1単位を、透光性基板と半導体積層体とが交互に複数積層されるように、複数単位組み合わせてもよい。この場合、上述した第1電極、第2電極及び/又は保護膜等は、1単位ごとに形成されていてもよいが、光の吸収、発光素子の小型化等を考慮すると、複数単位の組み合わせに対して形成することが好ましい。
1つの透光性基板と1つの半導体積層体による1単位を複数組み合わせて発光素子とする場合、上述した透光性基板の第1主面及び第2主面(例えば、第1主面31a及び第2主面31b)に対応する発光素子の第1側面Ps及び第2側面Ssは、発光素子を構成する透光性基板の第1側面または第2側面と半導体積層体側面から構成される。また、透光性基板の第1側面Pに対応する発光素子の第2の主面180bは一方の最端に位置する半導体積層体の透光性基板に遠い面からなり、透光性基板の第2側面Sに対応する発光素子の第1の主面180aは他方の最端に位置する透光性基板の第2主面からなり、透光性基板の第3側面T、第4側面Fに対応する発光素子の第3側面Ts、第4側面Fsは発光素子を構成する透光性基板の第3側面、第4側面と半導体積層体側面からなる。(図8参照)
図8に示すような、透光性基板と半導体積層体とを含む発光単位が複数積層された発光素子では、発光素子の第1の主面に平行な断面が、第3の凸部を含む第3の図形である。この場合の第3の凸部は、透光性基板における第2の凹部と同様のものが挙げられ、第3の凸部を構成する1つ以上の面が、第4側面Fsとなり、本実施形態においては、光取り出し面とする。従って、第4側面Fs以外の側面、つまり、第1側面Ps、第2側面Ss、第3側面Ts1、Ts2、Ts3、Ts4及び第1の主面が、第1光反射部材で被覆され、第2の主面が、第2光反射部材で被覆される。
また、図8に示すような発光素子では、第1の主面に垂直であり、かつ第3側面及び第4側面に交差する断面が、第4の凸部を備える第4の図形であってもよい。この場合、第4の凸部は、透光性基板の第1の凸部と同様のものが挙げられ、第4の凸部が第4側面Fsに含まれることができる。
第4側面(FまたはFs)は、透光性部材で覆われていてもよい。第4側面を覆う透光性部材の屈折率は透光性基体の屈折率と等しいか高い方が、光取り出し効率がよく好ましい。透光性部材の屈折率が用いられる導光板等の屈折率と等しいか低く、透光性部材の端面(導光板等と向き合う面)が対向する導光板等の端面と平行であると光の結合効率がよく好ましい。
(発光素子の製造)
発光素子は、当該分野で公知の方法を利用して形成することができる。特に、発光素子を通常の方法によってウエハにおいて複数一括して形成した後、ウエハを構成する透光性基板を、レーザ加工、例えば、多光子吸収を用いたステルスダイシング、レーザアブレーション加工、レーザ誘起背面湿式加工法(Laser−Induced Backside Wet Etching ;LIBWE法)による深溝加工、レーザウォータージェット等を利用することにより、上述した形状を実現した発光素子を製造することができる。特に、曲面を構成する場合には、LIBWE法により、レーザの焦点の位置をシフトさせながら深さ方向に照射する方法を利用することができる。
本実施形態においては、レーザスクライブで必然的に形成される微細な凹凸は、上述した第1の凸部、第2の凸部、第3の凸部、第4の凸部から除く。また、粗面加工によって形成される微細な凹凸も、第1の凸部、第2の凸部、第3の凸部、第4の凸部には該当しない。例えば、Ry(JIS B 0601(1994)又はJIS B 0031(1994)参照)が10μm程度以下の凹凸は、これらの凹部には該当しない。
透光性基板を、上述した形状に加工した後、任意に、光取り出し面に、蛍光体の粉を適量付着させるなどを行ってもよい。これにより、発光素子の発光色を変更することができる。
以下に本発明の発光素子の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(実施形態1)
この実施形態1における発光素子30は、図2に示すように、例えばサファイヤからなる透光性基板31と、この上に積層され、活性層32aを含む半導体積層体32とを備える。
透光性基板31は、第1主面31a及びこの第1主面と反対側の第2主面31bとを有する。第1主面31a及び第2主面31bは、例えば、サファイヤのC面である。透光性基板31の厚みは、160μmである。
第1主面31a及び第2主面31bは、いずれも長方形であり、第1主面31a及び第2主面31bに平行な断面は、全部が長方形であり、どの位置における断面も同じ形状である。
透光性基板31は、第1主面31a及び第2主面31bに隣接する一側面である第1側面Pを有する。また、第1側面Pに対面する面である第2側面Sを有する。
透光性基板31の、第1主面31aに垂直であり、かつ第3側面T1、T2及び第4側面F1,F2に交差する断面に平行な断面は、第1の凸部31dを含む第1の図形である。ここでの第1の凸部31dの角度は、90°である。加えて、本実施形態では、第1の図形が第1の凹部31cを含む。
第1の図形は、平面充填が可能な形状であり、さらに、それに加えて第1側面P及び第2側面Sが、いずれも、平面充填可能な形状である。平面充填可能な形状であることで、第1の凸部31dの形状は、第1の凹部31cと対応した形状となる。
透光性基板31は、さらに、第1主面31a及び第2主面31bの間に存在し、第1側面P及び第2側面Sの間に位置する2つの第4側面F1、F2を有する。第4側面F1、F2は、第1の凸部31dを構成する面であり、第1主面31aから第2主面31bに向かう方向、つまり、厚み方向において屈曲してそれぞれの面を構成している。
また、透光性基板31は、2つの第4側面F1、F2にそれぞれ平行な2つの第3側面T1、T2を有する。第3側面T1、T2は、第1の凹部31cを構成する面であり、第1主面31aから第2主面31bに向かう方向、つまり、厚み方向において屈曲してそれぞれの面を構成している。
発光素子30を、側面発光型の発光素子とするために、第4側面F1、F2である光取り出し面以外の面を光反射面とする。つまり、発光素子30の光取り出し面以外の面である透光性基板31の第1側面P、第2側面S、第3側面T1、T2及び第2主面31bが、Alなどの金属膜あるいは誘電体多層膜からなる第1光反射部材(図9Eの16)で被覆され、さらに、半導体積層体32の透光性基板31に遠い面32bが、例えばSiOとNbを交互に積層されたものであるDBR膜からなる第2光反射部材(図1の7a)で被覆されている。発光素子30においては、第1の凸部31d側から矢印L方向に光を取り出す構成としている。
半導体積層体32は、図1に示すように、例えば、透光性基板31側から、第1半導体層(4.6μm厚のSiドープn型GaN層)、発光層(井戸層(3nm厚のIn0.3 Ga0.7 N)と障壁層(25nm厚の GaN)からなる多重量子井戸構造(井戸数6))及び第2半導体層(20nm厚のMgドープp型Al0.2 Ga0.8 N及び0.2μm厚Mgドープp型GaN層)が積層されて構成される。第2半導体層及び活性層が一部領域において除去されており、第2半導体層、活性層及び第1半導体層が一部領域において除去される。側面で露出した第1半導体層には、第1電極9aとして、例えば、Ti/Al/Ni/Auの積層膜が接続されており、この積層膜は、さらに第1パッド電極9bに接続される。第2半導体層の表面には、第2電極8aとして、例えば、60nm厚のITO(酸化インジウムスズ)の透明導電層と、Pt/Auの積層膜からなる第2パッド電極8bが接続されている。これら半導体積層体32と第1電極9aとの間、第2電極8aと第1電極9aとの間などには、保護膜7a、7b、7cが被覆される。
従って、半導体積層体32の側面は、厳密には、透光性基板31の第1側面P、第2側面S、第3側面T1、T2及び第4側面F1、F2と一致していないが、その差は数十ミクロン以下程度であるため、ほぼ一致しているとみなす。
発光素子30をこのような構成とすることにより、透光性基板の第4側面F1、F2によって、発光素子の垂直方向における出射光の分布を広くすることができる。
図3の実線は、透光性基板31の第4側面の厚み方向の中央に、第1の凸部の最も凸な部分が1つ設けられている場合の配光分布を示したものである。特に、図2の矢印L方向において取り出した光は、図3の実線で示すように、発光素子の第1主面に垂直な方向において、従来型の直方体又は立方体の側面発光型の発光素子の光分布(図3中の破線)に比較して、中央付近の光強度が低減するものの、光分布を広げることができる。このように、発光素子の上面(第1主面)に垂直な方向における出射光の分布を広くすることができる。
なお、各角度に対する光強度は、光出射面が完全拡散面(Perfect Diffusing Surface)であると仮定しシミュレートした結果を示す。
上述した発光素子30は、例えば、以下の製造方法によって形成することができる。
(半導体部成長工程)
透光性基板31となるサファイヤ基板(厚さ300μm)上に、図9Aに示すように、第1半導体層、活性層、第2半導体層で構成される半導体積層体32を、例えば、MOCVD法などを用いてエピタキシャル成長させる。MOCVD法による結晶成長では、キャリアガスとして水素(H)又は窒素(N)、III族原料であるGa源としてトリメチルガリウム(TMG)又はトリエチルガリウム(TEG)、Al源としてトリメチルアルミニウム(TMA)、In源としてトリメチルインジウム(TMI)、V族原料であるN源としてアンモニア(NH)、を用い、ドーパントとしては、n型にはSi原料としてモノシラン(SiH)を、p型にはMg原料としてはビス(シクロペンタジエニル)マグネシウム(CpMg)を用いる。これらの原料ガスの供給量を変化させることにより、各半導体層の組成を調整することができる。本明細書において、は、ウエハ状のもの、個片化されチップ形状になったもののいずれも透光性基板31と称する。
半導体積層体32を形成した後、マスクを用いて、第2半導体層、活性層及び第1半導体層の一部領域を除去して、第1半導体層及び透光性基板31を露出させる。
(第1電極及び第2電極形成工程)
第2半導体層上の所定の位置に通常のフォトリソグラフィ、スパッタリング及びリフトオフを用いて透明電極である第2電極8aを形成する。
次に、プラズマCVD法により全面にSiOからなる保護膜7a、7bを成膜する。続いて、第1半導体層に接続する第1電極9aを、保護膜7cを順次形成し、第1電極9a上の保護膜7cの一部に、第2半導体層上の第2電極8a上の保護膜7a、7b、7cの一部に、フォトリソグラフィおよび反応性イオンエッチングを用いてコンタクト孔をそれぞれ開け、コンタクト孔を覆うように第1パッド電極9b、第2パッド電極8bを、それぞれ所定の形状に形成する。
(チップ化工程)
次に、透光性基板31の第2主面31bに、ダイシングテープを貼り、ダイシングフレームに透光性基板31を保持する。そして、図9Aに示すように、透光性基板31の第1主面31aに、斜めに分離溝13を形成する。溝形成は、例えば、ダイシング、ドライエッチング又はレーザ加工(レーザアブレーション加工、LIBWE法、レーザウォータージェットなど)によって行う。例えば、半導体積層体を分割する直交する溝の一方の溝中の透光性基板主面に45°傾斜した分離溝を透光性基板主面から80μmの深さまで形成する。
続いて、図9Bに示すように、透光性基板31の第2主面31bを研磨により除去し、所定の厚さにする。例えば、160μm程度の厚みにする。
その後、図9Cに示すように、透光性基板31の第2主面31bに、斜めに分離溝14を形成する。分離溝14の形成は、例えば、透光性基板主面に対して45°傾斜した溝を所定の位置および方向に深さ80μmに形成する。透光性基板31の第1側面および第2側面は、第2主面に垂直に分割してチップ(反射膜形成前の発光素子)を形成する。例えば、ダイシング、ブレーキング、劈開、レーザ加工などを用いてチップ化することができる。これにより、ウエハ状の透光性基板31がチップ化される。次に、例えば、ダイシングテープをエキスパンドし、チップ間隔を拡大する。
次いで、図9Dに示すように、チップ化された発光素子30を、粘着シート15に適切な間隔で並べ、透光性基板31の第2主面31bに対して斜め方向から、スパッタ成膜を行う。図9中の矢印Mは、スパッタ成膜の向きを表す。これによって、図9Eに示すように、発光素子30の光取り出し面である第4側面F1、F2以外の面に、第1光反射部材16を形成することができる。
上記では、スパッタ成膜を用いたが、光反射性樹脂からなる第1光反射部材16をモールディングあるいは塗布などで形成してもよい。
(実施形態2)
この実施形態2における発光素子50は、図4Aに示すように、例えばサファイヤからなる透光性基板41と、その第1主面41a上に積層され、活性層を含む半導体積層体42とを備える。透光性基板41の、第1主面41aに垂直であり、かつ第3側面T1、T2及び第4側面F1,F2に交差する断面に平行な断面は、第1の凸部41dを含む第1の図形である。第1光反射部材が、第4側面F1、F2、F3、F4には形成されておらず、第3側面T1、T2、T3、T4に形成され、第1の凸部41d及び第2の凹部41e側から矢印L方向に光を取り出す構成としている。発光素子50は、第1の凸部41dのうち最も突出した部分が、透光性基板41の第1主面の外縁よりも外側に設けられており、第4側面F1、F2、F3、F4は、第1の凸部41dを構成する1つ以上の面からなる。さらに、発光素子50においては、透光性基板41の第1主面41aに平行する断面が、1つ以上の第2の凸部41fを含む第2の図形である。また、発光素子50は、第2の凹部41eに対応する第2の凸部41fを有する。例えば、ここでの第2の凹部41eの角度は、270°であり、第2の凸部41fの角度は、90°である。第1主面41a及び第2主面41bに平行な断面は、平行六辺形であり、どの位置における断面もすべて同じ形状となる。
この発光素子50では、第1の凸部41dと、第2の凸部41fとは、異なる方向に向けられている。すなわち、本実施形態においては、第1の凸部41dは、光取り出し面である第4側面F1、F2、F3、F4に設けられ、第2の凸部41fは、光取り出し面と対面する第3側面T1、T2、T3、T4に設けられている。
このような構成とすることにより、透光性基板の第4側面F1、F2、F3、F4によって、発光素子の垂直方向における出射光の分布を広く、水平方向における出射光の分布を狭くすることができる。
図4Bの実線は、透光性基板41の第4側面の幅方向の中央に、凹部の最も凹になっている部分が1つ設けられている場合の配光分布を示したものである。特に、図4Aの矢印L方向において取り出した光は、図4Bの実線で示すように、発光素子の第1主面に水平な方向において、従来型の直方体又は立方体の側面発光型の発光素子の光分布(図4B中の破線)に比較して、中央付近で光強度を顕著に向上させることができる。また、従来型の直方体又は立方体の側面発光型の発光素子の光分布と比較して、光強度の半値幅を狭くすることができるため、狭い配光分布とすることができる。
図4Cの実線は、透光性基板41の第4側面の厚み方向の中央に、第1の凸部の最も凸な部分が1つ設けられている場合の配光分布を示したものである。特に、図4Aの矢印L方向において取り出した光は、図4Cの実線で示すように、発光素子の第1主面に垂直な方向において、従来型の直方体又は立方体の側面発光型の発光素子の光分布(図4B中の破線)に比較して、中央付近の光強度が低減するものの、光分布を広げることができる。このように、発光素子の上面(第1主面)に平行方向における出射光の分布を広くすることができる。
なお、各角度に対する光強度は、光出射面が完全拡散面(Perfect Diffusing Surface)であると仮定しシミュレートした結果を示す。
(実施形態3)
この実施形態3における発光素子70は、図5に示すように、例えばサファイヤからなる透光性基板61と、その第1主面61a上に積層され、活性層を含む半導体積層体62とを備える。
透光性基板61の、第1主面61aに垂直であり、かつ第3側面T1、T2(あるいはT3、T4)及び第4側面F1,F2(あるいはF3,F4)に交差する断面に平行な断面は、第1の凸部61dを含む第1の図形である。さらに、発光素子70は、透光性基板61の第1主面61aに平行する断面が、1つ以上の第2の凸部61fを含む第2の図形である。また、実施形態3において、第2の図形は、第2の凸部61fに対面する第2の凹部61eを有する。例えば、ここでの第2の凸部61fの角度は、90°であり、第2の凹部61eの角度は、270°である。第1主面61a及び第2主面61bに平行な断面は、どの位置における断面も全て平行六辺形であり、全部が同じ形状とする。
この発光素子70の第1主面61a及び第2主面61bは、いずれも、平面充填可能な形状である。
第2の凹部61e及び第2の凸部61fを通り第2主面61bに垂直な面に対して、第3側面T1とT3、T2とT4及び第4側面F1とF3、F2とF4は、対称に配置されている。
また、光反射部材は、第4側面F1、F2、F3、F4には形成されておらず、第3側面T1、T2、T3、T4に形成され、第1の凸部61d及び第2の凸部61f側から矢印L方向に光を取り出す構成としている。
発光素子70は、第1の凸部61dのうち最も突出した部分が、透光性基板61の第1主面61aの外縁よりも外側に設けられており、第4側面F1、F2、F3、F4は、第1の凸部61dを構成する1つ以上の面からなる。
つまり、この発光素子70では、第1の凸部61dと、第2の凸部61fとは、同じ方向に向けられている。すなわち、第1の凸部61dと第2の凸部61fとが両方とも、光取り出し面と対面する第4側面F1、F2、F3、F4に設けられている。
発光素子60をこのような構成とすることにより、透光性基板の第4側面F1、F2によって、発光素子60の垂直方向および平行方向における出射光の分布を広くすることができる。
(実施形態4)
この実施形態における発光素子90は、図6に示すように、例えばサファイヤからなる透光性基板81と、第1主面81a上に積層され、活性層を含む半導体積層体82とを備える。
透光性基板81は、第1主面81aから第2主面81bに向かう方向、つまり、厚み方向、及び第1側面Pから第2側面Sに向かう方向においてそれぞれ屈曲し、第1の凹部81cを構成する6つの第3側面T1、T2、T3、T4、T5、T6を有する。
また、第1主面81aから第2主面81bに向かう方向、つまり、厚み方向及び第1側面Pから第2側面Sに向かう方向において、それぞれ屈曲し、第1の凸部81dを構成し、第3側面T1、T2、T3、T4、T5、T6にそれぞれ平行な6つの第4側面F1、F2、F3、F4、F5、F6を有する。
透光性基板81の、第1主面81aに垂直であり、かつ第3側面T1、T2及び第4側面F1,F2に交差する断面に平行な断面は、第1の凸部81dを含む第1の図形である。さらに、発光素子90は、透光性基板81の第1主面81aに平行する断面が、複数の第2の凸部81f、81hを含む第2の図形である。また、第2の図形は、第2の凸部81f、81hに対応する第2の凹部81e、81gを有する。例えば、ここでの第2の凸部81fの角度は、135°であり、第2の凸部81hの角度は、135°であり、第2の凹部81eの角度は、225°であり、第2の凹部81gの角度は、225°である。第1主面81a及び第2主面81bに平行な断面は、平行八辺形とすることができ、どの位置の断面も全て同じ形状である。
第3側面T1、T2、T3、T4は、第2の凸部81fを構成する面でもあり、第3側面T3、T4、T5、T6は、第2の凸部81hを構成する面でもある。
第4側面F1、F2、F3、F4は、第2の凹部81eを構成する面でもあり、第4側面F3、F4、F5、F6は、第2の凹部81gを構成する面でもある。第1主面に垂直であり、かつ第3側面及び第4側面に交差する断面、つまり、第1側面P及び第2側面Sに平行な断面は、第1の凸部81dを有する。
第2の凹部81eと第2の凹部81gとの中点及び第2の凸部81fと第2の凸部81hの中点を通る第2主面に垂直な断面に対して、第3側面T1とT5、T2とT6及び第4側面F1とF5、F2とF6は、略対称に配置されている。
第1の凹部81c及び第1の凸部81dを通る第2主面に平行な面に対して、第3側面T1とT2、T3とT4、T5とT6及び第4側面F1とF2、F3とF4、F5とF6は、略対称に配置されている。
この発光素子90では、第1の凸部81dは、第2の凸部81f、第2の凸部81hとは、異なる方向に向けられている。すなわち、第1の凸部81dは、光取り出し面である第4側面F1、F2、F3、F4、F5、F6に設けられ、第2の凸部81f、81hは、光取出し面に対面する第3側面T1、T2、T3、T4、T5、T6に設けられている。
この発光素子90の第1主面81a及び第2主面81b並びに第1側面P及び第2側面Sは、図8に示すように、いずれも、平面充填可能な形状とすることができる。また、光反射部材は、第4側面F1、F2、F3、F4、F5、F6には形成されておらず、第3側面T1、T2、T3、T4、T5、T6に形成され、第1の凸部81d、第2の凹部81e及び第2の凹部81g側から矢印L方向に光を取り出す構成としている。
このような構成とすることにより、発光素子90は、従来型の直方体又は立方体の側面発光型の発光素子と比較して、実施形態2の発光素子50のように、第1主面に垂直な方向においては広い配光となり、第1主面に平行な方向においては中央付近が光強度が顕著に高くなる。
(実施形態5)
この実施形態における発光素子110は、図7に示すように、サファイヤからなる透光性基板101と、第1主面101a上に積層され、活性層を含む半導体積層体102とを備える。発光素子110は、透光性基板101の、第1主面101aに垂直であり、かつ第3側面T1、T2及び第4側面F1,F2に交差する断面は、第1の凸部101dを含む第1の図形である。さらに、発光素子110は、透光性基板101の第1主面101aに平行する断面が、1つ以上の第2の凸部101f、101hを含む第2の図形である。また、第2の図形は、第2の凸部101fに対応する第2の凹部101eを有し、さらに、第2の凸部101hに対応する第2の凹部101gを有する。例えば、ここでの第2の凸部101fの角度は、135°であり、第2の凹部101eの角度は、225°である。第2の凸部101hの角度は、135°であり、第2の凹部101gの角度は、225°である。第1主面101a及び第2主面101bに平行な断面は、全部が平行八辺形であり、どの断面も全て同じ形状とすることができる。
この発光素子110の第1主面101a及び第2主面101bは、いずれも、平面充填可能な形状である。光反射部材が、第4側面F1、F2、F3、F4、F5、F6には形成されておらず、第3側面T1、T2、T3、T4、T5、T6に形成され、第1の凸部101d、第2の凸部101f、101h側から矢印L方向に光を取り出す構成としている。
このような構成とすることにより、発光素子110は、従来型の直方体又は立方体の側面発光型の発光素子と比較して、発光素子70のように、第1主面101aに垂直な方向と第1主面101aに平行な方向の両方において広い配光となる。
(実施形態6)
この実施形態6における発光素子200は、図8に示すように、例えばn型GaNからなる透光性基板181と、透光性基板181の主面上に積層され、活性層を含む半導体積層体182とを1単位として、それらから構成される発光単位を複数積層されている。具体的には、例えば透光性基板181と、透光性基板181の主面上に積層され、活性層を含む半導体積層体182とが複数交互に積層されて構成されたものとすることができる。ここでは、最端に存在する透光性基板181表面を第1の主面180a、半導体積層体182表面を第2の主面180bとする。
発光素子200の第1の主面180a及び第2の主面180bに平行な断面は、第3の凸部180kを含む第3の図形であり、第4側面Fs3、Fs4は、第3の凸部180kを構成する1つ以上の面からなる。さらに、第3の図形は、第3の凸部180kに対面する第3の凹部180jを有する。第1の主面180a及び第2の主面180bに平行な断面は、全て平行六辺形である。
発光素子200は、第1の主面180a及び第2の主面180bに隣接する一側面である第1側面Psを有する。また、第1側面Psに対面する面である第2側面Ssを有する。第1の主面180aに垂直であり、かつ第3側面及び第4側面に交差する断面、つまり、図8においては第1側面Ps及び第2側面Ssに平行な断面は、第4の凸部180rを備える第4の図形であり、第4の凸部180rに対応する第4の凹部180qを有している。例えば、ここでの第4の凸部180rの角度は、90°であり、第4の凹部180qの角度は、270°である。そのような角度とすることで、第1側面Ps及び第2側面Ssに平行な断面は、全部が平行六辺形であり、どの位置における断面も全て同じ形状とすることができる。
また、発光素子200は、第1の主面180a及び第2の主面180bの間に存在し、第1側面Ps及び第2側面Ssの間に位置する4つの第3側面Ts1、Ts2、Ts3、Ts4を有する。第3側面Ts1、Ts2、Ts3、Ts4は、第3の凹部180jを構成する面であり、第1側面Psから第2側面Ssに向かう方向及び第1の主面180aから第2の主面180bに向かう方向において屈曲してそれぞれの面を構成している。
さらに、発光素子200は、4つの第3側面Ts1、Ts2、Ts3、Ts4にそれぞれ平行な4つの第4側面Fs1、Fs2、Fs3、Fs4を有する。第4側面Fs1、Fs2、Fs3、Fs4は、第3の凸部180kを構成する面であり、第1側面Psから第2側面Ssに向かう方向及び第1の主面180aから第2の主面180bに向かう方向において屈曲してそれぞれの面を構成している。
第3の凹部180j及び第3の凸部180kを通る第1の主面180aに垂直な面に対して、第3側面Ts1とTs2、Ts3とTs4、第4側面Fs1とFs2、Fs3とFs4は、略対称に配置される。
第4の凹部180q及び第4の凸部180rを通る第1側面Psに垂直な面に対して、第3側面Ts1とTs3、Ts2とTs4、第4側面Fs1とFs3、Fs2とFs4は、略対称に配置される。第1光反射部材は、第4側面Fs3、Fs4には形成されておらず、第3側面Ts1、Ts3に形成され、第3の凸部180k及び第4の凸部180r側から矢印L方向に光を取り出す構成としている。
このような構成とすることにより、第3実施形態の発光素子70と同様の効果を得るができる。
シャンデリア等の光源として、小型で広角の配光を有する光源とし得る。
7a、7b、7c 保護膜
8a 第2電極
8b 第2パッド電極
9a 第1電極
9b 第1パッド電極
30、50、70、90、110、200 発光素子
31、41、61、81、101、181 透光性基板
31a、41a、61a、81a、101a 第1主面
31b、41b、61b、81b、101b 第2主面
31c、41c、61c、81c、101c 第1の凹部
31d、41d、61d、81d、101d 第1の凸部
41e、61e、81e、81g、101e、101g 第2の凹部
41f、61f、81f、81h、101f、101h 第2の凸部
32、42、62、82、102、182 半導体積層体
32b、42b、62b、82b、102b、182b 透光性基板に遠い面
13、14 分離溝
15 粘着シート
16 第1光反射部材
180a 第1の主面
180b 第2の主面
180j 第3の凹部
180k 第3の凸部
180q 第4の凹部
180r 第4の凸部
P 第1側面
S 第2側面
T、T1、T2、T3、T4、T5、T6、Ts1、Ts2、Ts3、Ts4 第3側面
F、F1、F2、F3、F4、F5、F6、FT1、Fs2、Fs3、Fs4 第4側面
L 光取り出し方向

Claims (7)

  1. 第1主面、該第1主面と反対側の第2主面、前記第1主面及び第2主面に隣接する第1側面、該第1側面に対面する第2側面、第2側面に隣接する第3側面及び該第3側面に対面する第4側面を有する透光性基板と、
    該透光性基板の第1主面上に積層された半導体積層体と、
    前記透光性基板の第1側面、第2側面、第3側面及び第2主面を被覆する第1光反射部材と、
    前記半導体積層体の前記透光性基板と反対側の面を被覆する第2光反射部材とを有し、
    前記透光性基板は、前記第1主面に垂直であり、かつ前記第3側面及び第4側面に交差する断面が、第1の凸部を含む第1の図形であり、前記第4側面が、前記第1の凸部を構成する1つ以上の面からなることを特徴とする発光素子。
  2. 前記第1の図形は、前記第3側面に凹部を有し、
    前記第1の図形は、平面充填可能な形状であることを特徴とする、請求項1に記載の発光素子。
  3. 前記透光性基板の第1主面に平行な断面は、1つ以上の第2の凸部を含む第2の図形である請求項1または2に記載の発光素子。
  4. 前記第2の図形は、平面充填が可能な形状である請求項3に記載の発光素子。
  5. 前記第2の凸部は、前記第4側面に含まれる、請求項3または4に記載の発光素子。
  6. 透光性基板と半導体積層体を含む発光単位が複数積層された発光素子であって、
    前記発光素子は、
    第1の主面、前記第1の主面に対面する第2の主面、前記第1の主面に隣接する第1側面、該第1側面に対面する第2側面、第2側面に隣接する第3側面及び該第3側面に対面する第4側面を有し、
    前記第1側面、前記第2側面、前記第3側面及び前記第1の主面が、第1光反射部材で被覆され、
    前記第2の主面が、第2光反射部材で被覆されており、
    前記発光素子の前記第1の主面に平行な断面が、第3の凸部を含む第3の図形であり、
    前記第4側面が、前記第3の凸部を構成する1つ以上の面からなることを特徴とする発光素子。
  7. 前記透光性基板の第1主面に平行な断面が、前記第4側面側に1つ以上の凹部を含む第2の図形であり、
    前記第4側面が、前記第1の凸部および前記第2の図形の前記1つ以上の凹部を構成する1つ以上の面からなることを特徴とする請求項1または2に記載の発光素子。
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