JP6520328B2 - 画像形成装置および画像形成方法 - Google Patents
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Description
これに対し、特許文献1では、スキャナと本体設置機能で画像傾き量を判定し、画像傾きを補正することが可能になっている。
また、特許文献2では、複数の原稿を1スキャンで読み取り、それぞれの原稿の傾き補正を画像処理で行うことが可能になっている。
この場合、読み取り画像に対し、傾き量の異なる画像(例えばスタンプなどはCPUで作成するので傾き量0、登録オーバレイなどの場合別の傾き量)を重ねあわせ、出力時に出力の傾き量を加算して補正することになる。このため重ね合わせた画像のみ傾き量が異なってしまう。これは、読取画像は、原稿搬送装置やスキャナにより読み取るため傾いてメモリに格納されるが、通常、ページ日付は傾いていないためである。
読取画像に対し傾き補正を実施し、傾き量0としてから、画像を合成すれば、この課題は発生しないが、読み取り画像に対し、専用に傾き補正回路を積むことになり、コストアップになってしまう。
原稿画像を読み取る読取部と、
画像データのデータ処理を行う制御部と、を備え、
前記制御部は、読取画像の画像傾き情報を取得し、前記画像傾き情報によって付加画像を同じ傾きを有するように回転させ、前記読取画像に、回転させた前記付加画像を合成し、合成された画像を前記画像傾き情報に基づいて回転補正をして印刷用の画像データを得ることを特徴とする。
前記原稿搬送装置に、搬送中の原稿の傾斜角度を検出する傾斜検知部を有し、
前記制御部は、前記傾斜検知部の検知結果に基づいて前記画像傾き情報を取得することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
前記制御部は、前記記憶部に格納された固定値によって画像傾き情報を取得することを特徴とする。
他の形態の本発明の画像形成装置は、前記他の形態の本発明において、前記制御部は、前記付加画像の回転処理時間に応じ、前記回転処理時間が所定値以内の場合に、毎ページにおいて、角度検出後、前記付加画像の画像回転を行い、前記回転処理時間が所定値を超える場合に1ページ目の角度検出によって全ページを前記付加画像の画像回転をすることを特徴とする。
原稿画像を読み取る読取工程と、
画像データのデータ処理を行うデータ処理工程と、を有し、
前記データ処理工程では、原稿画像の画像傾き情報を取得し、前記画像傾き情報によって、付加画像を、同じ傾きを有するように回転させ、前記読取工程で読み取られた読取画像に、回転させた前記付加画像を合成する制御を行い、さらに前記画像傾き情報に基づいて合成した画像を、回転補正をして印刷用の画像データを得る制御を行うことを特徴とする。
他の形態の本発明の画像形成方法は、前記他の形態の本発明において、 前記データ処理工程では、前記付加画像の回転処理時間に応じ、前記回転処理時間が所定値以内の場合に、毎ページにおいて、角度検出後、前記付加画像の画像回転を行い、前記回転処理時間が所定値を超える場合に1ページ目の角度検出によって全ページを前記付加画像の画像回転をすることを特徴とする。
本発明の一実施形態の画像形成装置1について、機械的な概略を主に図1に基づいて説明する。
画像形成装置1は、画像形成装置本体10の上部側に自動原稿給送装置(ADF)13が設けられており、自動原稿給送装置(ADF)13で給送される原稿は、スキャナ130で画像読取が可能になっている。なお、原稿は、プラテンガラス上でスキャナ130によって読み込むこともできる。自動原稿給送装置(ADF)13は、本発明の原稿搬送装置に相当する。スキャナ130は、本発明の読取部に相当する。
画像形成部16に至る搬送経路15には、位置合わせと傾き調整を行うレジストローラ19が設けられており、レジストローラ19の下流側直後に、用紙傾き検出センサ20が配置されている。用紙傾き検出センサ20は、用紙が搬送される経路の幅方向に二つの通過センサが配置されて、それぞれのセンサで用紙の先端を検知することができる。検知された時間差によって用紙の傾きを検知することができる。
また、搬送経路15は、定着器16Dの下流側で分岐して、画像形成部16の上流側の搬送経路15に合流する反転搬送経路15Aを有している。反転搬送経路15Aには、用紙を反転させる機構(図示しない)を有している。反転搬送経路15Aで反転された用紙は、反転搬送経路15Aを通して画像形成部16の上流側の搬送経路15に返流して用紙の裏面側に画像を印刷することができる。
感光体16Aや中間転写ベルト16Bに残留したトナー材は、図示しないクリーニング部によって除去される。
定着処理が施された用紙は、搬送経路15によってそのまま排紙部17に排出するか、反転搬送経路15Aを通して表裏が反転された後、画像形成部16の上流側の搬送経路15に返流される。表裏反転された用紙は、画像形成部16によって裏面への画像印刷を行うことができる。
全体制御基板100は、本発明の制御部に相当する。
全体制御基板100では、CPU101とシステムメモリ102とを有しており、システムメモリ102は、CPU101に制御可能に接続されている。システムメモリ102は、ROMや不揮発メモリなどからなる。ROMには、CPU101に所定の動作を実行させるプログラムなどが格納されており、不揮発メモリには、CPU101を動作させるためのプログラムや画像形成装置の設定データ、プロセス制御パラメーター等などが格納されている。さらに、不揮発メモリには、付加画像の画像データP1が格納されている。
システムメモリ102やローカルメモリ103は、本発明の記憶部を構成する。この実施形態では、記憶部が制御部である全体制御基板100に含まれるものとして説明しているが、記憶部が制御部とは区別され、制御部とは異なる構成として設けられているものであってもよい。
また、メモリ制御ASIC105には、スキャナ130の読み取り画像が送られる。読取画像は、メモリ制御ASIC105で圧縮処理がされて、ローカルメモリ103に読み込みデータG0として格納される。
スキャナ130で画像を読み込む場合の画像傾きは主にスキャナの走行、レンズ系の取り付け、チャートのおき方で決定される。調整はテストチャートを読み込み画像データから補正値を決定する。自動原稿給送装置(ADF)13で画像を読み込む場合の画像歪みは、装置の取り付け、原稿の走行に起因して発生する。傾き角の検出は、原稿先端を2つのセンサで読み取りこの時間差で傾き角を検出する。
また、予め、原稿画像傾き情報を固定値としてシステムメモリ102に格納しておいてもよい。例えば、スキャナや搬送装置の設置時のずれ量などは固定されたものであり、これを予め基準チャートなどを用いて測定することができる。
θ2=tan−1(ラインスピードxt/センサ距離) … (1)
実際の読み取り補正角は、θ+θ2で求める。(θは原稿搬送装置の取り付け時の傾きに相当する)
図8Aは、転写紙Pが斜めに走行している場合、図8Bは転写紙Pの走行はまっすぐだが転写紙の向きが斜めになっている場合を示している。
この状態で、画像を形成する場合、画像を補正しないと、転写紙に対して仕上がり画像が回転した形で印字されてしまう。
そこで書き込み画像に対して画像を回転、変形する技術で、実際の走行や、取り付けの不良を補正する機能を搭載しているものがある。
この機能は、基準画像を出力し、転写紙にたいする回転(スキュー)、ボウ、平行四辺形などの画像のひずみを測定し逆向きに補正をかける技術である。
しかし、読取画像に対して、書き込みと別の回路で同様のひずみ補正を行うと、補正回路を2重に持つ必要があること、画像処理を読み取り、書き込みで2回実施する必要があり、画質劣化の可能性があることから好ましくない。そこで読み取り時の補正内容を記憶し、書き込み時に同時に補正を実施する。
画像メモリには、読取画像(例えば8ビットデータ)と付加画像(例えば8ビットデータ)のデータが格納される。スキャナにおける傾きの検知結果に基づいて付加画像は傾き処理がなされる。読取画像は、圧縮処理されて格納されているため、伸長モジュール1040によって伸長される。多階調データであれば維持される。伸長された読取画像に対し、回転された付加画像のデータが加えられて合成モジュール1041で合成がなされる。
合成する付加画像が、多階調の場合、メモリ上に回転角を考慮した画像を作成し、合成モジュールで合成する。このため多値で画像を重ねあわせることができ画像劣化が少ない。ただし付加画像は多値で回転を行うためメモリなどのリソースが必要であるが、付加画像が通常小さいので問題ない。
傾き補正を行う場合多値画像で補正を行うと画質が良くなるが処理が重くなる。2値化後(スクリーン処理後)に傾き補正を行うと画像処理は簡単となるが画質劣化が発生する。このため書き込み傾き補正(ASICで実現している機能)では、スクリーン処理後に回転することで処理を軽くし画質劣化を防いでいる。ナンバリングなどの付加画像も画質を考慮すると多値で回転させておくのが望ましい。
スタートに伴って、付加画像があるかの判定がなされる(ステップs1)。付加画像がなければ(ステップs1、No)、付加画像に対する画像回転は実行されない(ステップs8)。
付加画像がある場合(ステップs1、Yes)、原稿が原稿搬送装置を用いずスキャンで得られたものかを判定する(ステップs2)。スキャンで得られたものである場合、1ページ目の角度検出または固定値で全ページの付加画像に対し画像回転を実施する(ステップs7)。
スキャン画像でない場合(ステップs2、No)、原稿搬送装置を用いて読み取りが行われたものであり、付加画像のサイズが一定閾値A以下かを判定する(ステップs3)。Aの基準は、予め設定しておき、システムメモリ102などに格納しておく。
B以内でない場合(ステップs6、No)、1ページ目の角度検出で全ページの付加画像を回転する(ステップs7)。
上記のように、付加画像が大きいサイズの場合、最初に決めた傾斜角度に基づいて付加画像の回転を行うのが望ましいが、ページ毎に異なる画像で、画像サイズがAを超えて大きい場合は、画像傾斜を検出する前に最初に決めた傾斜角度に基づいて画像回転を行うのが望ましい。
付加画像の回転は、ソフトで実施するため、同じ付加画像をつける場合は一定以上のサイズの画像回転は毎ページ実施せずに最初の1ページ目のみ回転しその後のページは同じ回転角の画像を使う。例えば日時、フォームの重ねあわせなどで、ページ、ベイツスタンプなどの毎ページ内容が異なる画像を付加画像とする場合は、1ページ目の回転角で事前(1ページ前を読み込んでいる間)にソフトで画像を用意する。
メインタスクで、付加画像を作成するために、付加画像処理タスクに処理が渡される。付加画像は、例えばシステムメモリに格納された画像データを読み込んで取得し、画像メモリに格納することができる。作成完了は、メインタスクに伝達される。
メインタスクでは、その後、スキャナタスクに対し画像読み込みを指示する。スキャナタスクでは、DFタスクに原稿読み込みを指示し、傾き角θ2を付加画像処理タスクおよびメインタスクに通知する。付加画像処理タスクでは、θと傾き角θ2によって付加画像を回転する。付加画像タスクの画像回転では、1ページ目だけの傾斜角度を用いる場合は、傾き検出後まで原稿読み込みを原稿搬送装置で待たせるか、一旦読み取った原稿を戻して再度読み取ることができる。
また、スキャナタスクでは、原稿の画像を読み取り、読み取りデータをメインタスクに通知する。
次いで、スクリーン処理を行い、さらに書き込み回転角を取得する。原稿画像傾き情報と用紙傾き情報とを合算して、合成された画像に対し傾き補正を行って印刷用の画像データを取得する。この印刷用の画像データに基づいて、プリントが実行される。
13 自動原稿給送装置(ADF)
15 搬送経路
16 画像形成部
19 レジストローラ
20 用紙傾き検出センサ
100 全体制御基板
102 システムメモリ
103 ローカルメモリ
130 スキャナ
140 操作表示部
Claims (15)
- 原稿画像を読み取る読取部と、
画像データのデータ処理を行う制御部と、を備え、
前記制御部は、読取画像の画像傾き情報を取得し、前記画像傾き情報によって付加画像を同じ傾きを有するように回転させ、前記読取画像に、回転させた前記付加画像を合成し、合成された画像を前記画像傾き情報に基づいて回転補正をして印刷用の画像データを得ることを特徴とする画像形成装置。 - 前記原稿画像を搬送して前記読取部による読み取りを可能にする原稿搬送装置を有し、
前記原稿搬送装置に、搬送中の原稿の傾斜角度を検出する傾斜検知部を有し、
前記制御部は、前記傾斜検知部の検知結果に基づいて前記画像傾き情報を取得することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 - 前記制御部は、前記読取画像の傾き情報を、原稿の一枚ごとに取得することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
- 前記制御部は、前記読取画像の傾き情報を、原稿の一枚目で取得した情報で原稿の全ページで共通化することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形
成装置。 - 前記読取画像の画像傾き情報が固定値として記憶部に格納されており、
前記制御部は、前記記憶部に格納された固定値によって画像傾き情報を取得することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記制御部は、印刷に備えて搬送される用紙の用紙傾き情報を取得し、前記画像傾き情報に用紙傾き情報を加算して前記回転補正を行うことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記制御部は、画像データの画質調整を行う機能を有し、前記読取画像に対し前記画質調整を行う前に、回転させた前記付加画像の合成を行い、合成された画像に対する画質調整を行った後に、前記回転補正を行うことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記制御部は、前記付加画像が単色で、最大濃度の場合、読取画像に対する前記画質調整後の画像に、回転させた前記付加画像を合成し、その後、回転補正を行うことを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
- 前記制御部は、前記画質調整前に、前記読取画像の画像データに対し、伸長処理を行うことを特徴とする請求項7または8に記載の画像形成装置。
- 前記画質調整前に回転させた前記付加画像の合成を行う場合、前記伸長処理の後に合成を行うことを特徴とする請求項9記載の画像形成装置。
- 前記付加画像が、ページ毎に同じ画像で、画像サイズが所定値以上の場合、最初に決めた傾き情報に基づいて、前記付加画像を回転させた上で原稿画像に合成することを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記付加画像が、ページによって異なり、画像サイズが所定値以上の場合、最初に決めた傾き情報に基づいて、画像傾き情報を取得する前に、前記付加画像を回転させた上で前記原稿画像に合成することを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記制御部は、前記付加画像の回転処理時間に応じ、前記回転処理時間が所定値以内の場合に、毎ページにおいて、角度検出後、前記付加画像の画像回転を行い、前記回転処理時間が所定値を超える場合に1ページ目の角度検出によって全ページを前記付加画像の画像回転をすることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 画像データに基づいて印刷を行う画像形成方法において、
原稿画像を読み取る読取工程と、
画像データのデータ処理を行うデータ処理工程と、を有し、
前記データ処理工程では、原稿画像の画像傾き情報を取得し、前記画像傾き情報によって付加画像を同じ傾きを有するように回転させ、前記読取工程で読み取られた読取画像に、回転させた前記付加画像を合成する制御を行い、さらに前記画像傾き情報に基づいて合成した画像を回転補正をして印刷用の画像データを得る制御を行うことを特徴とする画像形成方法。 - 前記データ処理工程では、前記付加画像の回転処理時間に応じ、前記回転処理時間が所定値以内の場合に、毎ページにおいて、角度検出後、前記付加画像の画像回転を行い、前記回転処理時間が所定値を超える場合に1ページ目の角度検出によって全ページを前記付加画像の画像回転をすることを特徴とする請求項14に記載の画像形成方法。
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