JPH11298682A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JPH11298682A
JPH11298682A JP10102786A JP10278698A JPH11298682A JP H11298682 A JPH11298682 A JP H11298682A JP 10102786 A JP10102786 A JP 10102786A JP 10278698 A JP10278698 A JP 10278698A JP H11298682 A JPH11298682 A JP H11298682A
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JP10102786A
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English (en)
Inventor
Takeshi Misuhata
剛 水端
Toshio Shida
寿夫 志田
Satoru Endo
悟 遠藤
Masanobu Kono
政信 河野
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像読取により得られた画像の傾きや片寄り
が極めて少ない画像読取装置を提供する。 【解決手段】 原稿載置台から画像読取位置に原稿を搬
送する原稿搬送装置における、原稿を一定速度で搬送す
る搬送路部分に画像の傾きや片寄りを補正するための情
報を得るセンサを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スキャナ、ファク
シミリ、複写機等に用いられる画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】原稿搬送装置によって、原稿を画像読取
位置に搬送して画像を読み取る場合に、原稿が傾いて搬
送されて、傾いた画像として読み取られる、いわゆる、
画像の傾きや原稿が搬送方向或いは搬送方向に直角な方
向に片寄って搬送されて、位置が片寄った画像として読
み取られる、いわゆる、画像の片寄りが生ずることは、
原稿の紙質のバラツキ等のためにある程度やむを得ない
現象である。
【0003】従って、画像の傾きや片寄りを可能な限り
少なくするという努力とともに、傾きや片寄りが生じた
場合に、これらを補正するという対策が取られてきた。
従来の対策は、機械的な補正によるものであり、例え
ば、読取原稿を載置する原稿載置台の角度を調整して、
片寄りを調整するとか、原稿搬送装置に設けられた多数
の原稿搬送ローラの個々の原稿を挟む圧力を調整すると
かローラの取り付け方を調整する等によって、画像の傾
き、画像の片寄りの調整が行われていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】画像の傾きや画像の片
寄りに対する、従来のこのような対策は、個々の原稿搬
送装置に特有の画像の傾き、片寄りの補正はできても、
個々の原稿によって特有に生じ、原稿毎に変わる画像の
傾きや片寄りに対しての補正にはならない、調整に手数
と時間がかかる、調整のための機構が附加されて画像読
取装置の構造が複雑化する等の問題があった。また、画
像の傾きや片寄りをなくするためには、各部品に高性能
のものを用いる必要があり、原価が高くなるとともに、
耐久性の低下を招くなどの問題があった。
【0005】従って、本発明の目的は、従来技術におけ
る前記の様な問題を解決することにあり、画像の傾きや
画像の片寄りが極めて少ない画像読取装置を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の本発明の目的は、
原稿搬送装置により、原稿載置台から搬送されて画像読
取位置を通過する原稿の画像を、前記画像読取位置にお
いて、画像読取手段により読み取る画像読取装置であっ
て、搬送される原稿の傾き及び片寄りの少なくともいず
れかを検出する検出手段及び画像処理手段を有し、前記
検出手段の出力に基づいて、前記画像読取手段から得ら
れた画像データを処理して、画像の傾き及び画像の片寄
りの少なくともいずれかの補正を、前記画像処理手段が
行う画像読取装置において、前記検出手段が、原稿が一
定の速度で搬送される、前記原稿載置台から前記画像読
取位置に至る原稿搬送路の部分に設けられた、原稿の縁
を検出するセンサを有することを特徴とする画像読取装
置、によって達成される。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の形態にかか
る画像読取装置に機械的構成を示す図である。図1に示
す画像読取装置は、次に説明するように作動する。
【0008】原稿載置台11上に載置された多数枚の原
稿Dは、画像読取開始の信号によって、図示の上限位置
から点線で示す作動位置に下降するとともに回転する給
紙ローラ12によって送られ、分離ローラ130とトル
クリミッタが付設された静止ローラ131からなる分離
ローラ対によって一枚づつ分離されて搬送される。
【0009】分離された原稿Dはレジストローラ対14
0、141において一端停止し、レジストローラ対の回
転始動によって搬送される。レジストローラ対140、
141の回転始動は、以降における原稿Dの搬送のタイ
ミング及び画像読取のタイミング等の基準となる。
【0010】原稿Dは大径の搬送ローラ17により搬送
されて、画像読取位置Aを通過する。搬送ローラ17の
周囲には、従動する案内ローラ15,16及び案内板2
4が配置され、原稿Dを搬送ローラ17に沿って移動さ
せる。25は画像読取位置を形成する案内板であり、透
明板30とで画像読取位置Aにおける原稿Dの通路を形
成している。
【0011】画像読取位置Aを通過後、原稿Dは排紙ロ
ーラ対220、221により搬送されて、排紙皿26に
排出される。
【0012】上記に説明した原稿Dの搬送経路は原稿D
の片面の画像読取の場合のものであり、原稿Dの表裏両
面の画像を読み取る両面画像読取においては、搬送路切
り替え部材20及び21は図の実線で示す位置から点線
で示す位置に移動する。
【0013】画像読取位置Aを通過し、片面の画像が読
み取られた原稿Dは、排紙ローラ対230、231によ
って搬送されて、両面皿27に排出される。
【0014】両面皿27にあける原稿Dはその後端が排
紙ローラ対230、231に保持された状態にあり、裏
面画像の読取開始によって、保持された原稿後端を先頭
にして、逆回転する排紙ローラ対230、231によっ
て、排紙の向きと逆方向に移動する。原稿Dは搬送ロー
ラ17の周面に沿って搬送されて、再び画像読取位置を
通過し、原稿Dの裏面の画像の読取が行われる。裏面画
像読取後、原稿Dは排紙ローラ対230、231によっ
て搬送されて両面皿27に排出された後、再び、逆転し
て回転する排紙ローラ対230、231によりスイッチ
バックして、排紙ローラ対220、221により、排紙
皿26に排出される。
【0015】原稿Dの画像の読取は、光源31により画
像読取位置Aを照射することによって行われる。画像読
取位置における原稿Dの反射光はミラー32、33、3
4で反射されて結像レンズ35によりラインイメージセ
ンサを有する読取手段36に入射する。なお、本実施の
形態の画像読取装置は、原稿台40上に載置された静止
原稿Dの画像の読取も行うことができる。静止原稿の画
像読取においては、光源31とミラー32及びミラー3
3、34が一点鎖線で示すように矢印Wの方向に移動し
て画像読取が行われる。
【0016】原稿Dの画像の読取において、原稿Dの紙
質や搬送ローラの状態の如何によって、原稿Dが傾いて
搬送されたり、搬送方向に直角な方向や搬送方向に片寄
って、即ち、片寄りをもって搬送されて、読み取られた
画像に傾きや片寄りが生ずる場合がある。
【0017】本実施の形態においては、このような原稿
Dの傾き及び片寄りをセンサS5によって検出してい
る。次に、この原稿Dの傾き及び片寄りの検出につい
て、説明する。
【0018】センサS5は反射型センサであり、発光素
子と受光素子からなる。受光素子は、図2に示すよう
に、B5R、A4R、B5、及びA4の各原稿サイズの
それぞれに対応して設けられたラインセンサS51、S
52、S53及びS54からなっている。ライセンサS
51〜S54と、原稿サイズとの関係は次のとおりであ
る。
【0019】S51...B5版原稿の長辺が原稿搬送
方向に沿った状態で搬送される場合の原稿サイズに対応 S52...A4版原稿の長辺が原稿搬送方向に沿った
状態で搬送される場合の原稿サイズに対応 S53...B5版原稿の短辺が原稿搬送方向に沿った
状態で搬送される場合の原稿サイズに対応 S54...A4版原稿の短辺が原稿搬送方向に沿った
状態で搬送される場合の原稿サイズに対応 勿論、原稿サイズの種類に対応してラインセンサの数は
増減されるし、全サイズの原稿に対して1ラインセンサ
を設ける等複数種類のサイズに対して1個のラインセン
サを設けることも可能であるが、各サイズに対応してラ
インセンサを設けることによって、ラインセンサを短く
し、短時間に画像の傾き、片寄りを検出し、検出出力を
処理することができる。なお、ラインセンサによって原
稿サイズを検知し、後に説明する補正のためのデータを
得るようにしてもよい。
【0020】原稿Dの先端がセンサS5を通過すると、
通過した原稿Dのサイズに対応したラインセンサが原稿
Dの先端を検出する。
【0021】A4版の原稿Dが搬送され、ラインセンサ
S54が原稿Dの縁を検出する場合を例に、搬送される
原稿Dの傾き度及び原稿の片寄り量の検出について説明
する。ラインセンサS54による原稿Dの先端検知から
一定時間経過後、即ち、原稿Dが一定の距離搬送された
時点におけるラインセンサS54の出力から次のように
して原稿Dの傾きが度が検出される。
【0022】原稿Dの傾き度θ=tan-1G/K ただし、Gは図2(b)に示すように、ラインセンサS
54が原稿Dの先端を検知した時の、ラインセンサS5
4が検出した原稿Dの側縁の位置から、原稿Dが一定距
離K(言い換えると一定時間)搬送された時点における
ラインセンサS54が検出した原稿Dの側縁が変位した
量である。
【0023】原稿搬送方向の原稿Dの片寄りは、レジス
トローラ対140、141のスタートからラインセンサ
S54が原稿Dの先端を検知した時点までの時間を計測
することによって検出される。即ち、原稿搬送方向の片
寄り量Eは、E=Δt・Vで与えられる。
【0024】ここに、Δtは検出されたレジストローラ
対140、141の回転始動からラインセンサS54の
原稿先端検知までの時間と、予め定められた正規の時間
との差であり、Vは、センサS5が設けられている位置
における原稿Dの移動速度である。
【0025】また、原稿Dの搬送方向に直角な方向の片
寄り量Fは、ラインセンサS54が原稿Dの先端を検出
した時点における原稿Dの側縁の位置の予め定められた
正規の位置からの片寄りである。
【0026】これらのずれ量、即ち、原稿Dの傾き角
θ、原稿搬送方向の片寄り量E及び原稿搬送方向に直角
な方向の片寄り量Fは図3におけるずれ演算部41にお
ける演算によって、算出され、ずれメモリ42に記憶さ
れる。
【0027】原稿Dの傾き角θを検知するセンサとして
は、図2(a)に示すラインセンサS51〜S54の他
に図2(c)に示すスポットセンサS55,S56を用
いることもできる。即ち、原稿搬送方向に直角に距離M
を隔てて、中心線CLに対して対称に配置されたスポッ
トセンサS55、S56により傾きを検知する。スポッ
トセンサS55とS56が原稿の先端を検知する時点の
時間差をΔtとすると、傾き角θは次の式で表される。
【0028】θ=tan-1Δt・V/M スポットセンサS55、S56間の間隔Mは搬送される
原稿のすべてのサイズに対して検出を可能とするため
に、最小サイズの原稿の辺の長さよりも小さく設定され
る。
【0029】前記の説明から明らかなように、原稿Dの
搬送において生ずるずれ量は、原稿Dの搬送速度Vを含
む式から演算される。従って、ずれ量を正確に検出する
には、センサS5は、原稿Dが一定速度で搬送される位
置に設けられることが望ましい。実施の形態において
は、画像読取位置Aにおいて、一定速度で原稿Dを搬送
するために、搬送ローラ17は一定速度で回転し、セン
サS5の位置において原稿Dを一定速度で搬送する。そ
して、原稿Dのずれ量を検出するセンサS5(S51〜
S56)は、搬送ローラ17により搬送される原稿Dを
検知する位置に配置される。
【0030】ラインセンサS51〜S54、或いはスポ
ットセンサS55、S56から得られた原稿の傾き及び
原稿の片寄りの情報は後に説明するように、傾き補正及
び片寄り補正に用いられるが、これらの情報は搬送され
る原稿の各々について、検出され、補正に使用される。
また、別の態様としては、原稿毎にこれらの情報を検出
し、使用するのでなく、一束の原稿の第1枚目の原稿に
ついて、その傾き及び片寄りを検出し、2枚目以降の原
稿については、一枚目の原稿から得られた情報を用いる
ようにしてもよい。
【0031】次に、得られた傾き角θに基づいて行われ
る読取手段36により読み取られた画像の補正について
説明する。
【0032】傾き角θで読み取られた画像を補正する方
法として、一般的に、アフィン変換が知られている。こ
のアフィン変換は、2×2のマトリックス演算を行うも
のであるため、演算量が多くなり、メモリ容量も大きく
しなければならない。そのため、本実施の形態において
は、本発明者が特願平9−83794号で提案した計算
量やメモリなどがより経済的なデータシフト処理による
画像の補正を行っている。このデータシフト処理は、画
像記憶手段である画像メモリ48に記憶された画素単位
の画像情報を、縦補正や横補正としてシフトさせること
により画像の補正を行うものである。なお、このデータ
シフト処理により画像の補正を行う際には、原稿Dの倍
率や縦横比が変わるので、縦横独立の変倍処理を行うこ
とが好ましい。
【0033】まず、変倍処理について、図3及び原稿D
が傾いて搬送される状態を模式的に示す図4に基づいて
説明する。図4(a)は、傾いた原稿Dを表す概略図で
あり、図4(b)は読み取る画像を示す概念図であり、
図4(c)は変倍処理後の画像データを示す概念図であ
る。
【0034】画像の読取によって、主走査方向と、副走
査方向とに変化した倍率を補正する変倍処理として、 横(副走査方向):1/cosθ倍 縦(主走査方向):cosθ倍 の変倍処理を行う。
【0035】この変倍処理は、変倍処理手段43によ
り、例えば、線形補間法によって行われる。変倍処理
は、画像メモリ44を用いて線形補間法により行われ
る。
【0036】このような変倍処理によって、原稿D上の
画像は、長辺Uと短辺Sを持った長方形(図4(b)参
照)から、長辺U’と短辺S’とを持った平行四辺形
(図4(c)参照)に形状が変化する。この形状が変化
することに伴い、傾き角も次のように変化する(図4
(c)参照)。
【0037】横(副走査)方向からの長辺U’の角度:
θ′=Tan-1(tanθ・cos2θ) 縦(主走査)方向からの短辺S’の角度:θ″=Tan
-1(tanθ/cos2θ) このように、主走査方向と副走査方向に関して変倍処理
された後、ずれメモリ42から入力された片寄りデータ
に基づいて、片寄り補正手段46により補正された後、
多値化処理手段47によって多値化される。片寄り補正
手段46においては、片寄りデータE及びFに基づい
て、画像データを主走査方向及び副走査方向に平行移動
する補正が行われる。
【0038】多値化の方法としては、少メモリ容量で処
理可能とするために画像サイズを圧縮する多値化の方
法、例えば、誤差拡散法やディザ法などを用いることが
好ましいが、メモリ容量が十分にあるのならば、この多
値化処理手段を省略してもよい。そして、多値化処理さ
れた画像信号は、画像データを記憶する画像記憶手段で
ある画像メモリ48に、一旦蓄えられる。そして、デー
タシフト処理によって画像の傾き補正がなされる。傾き
補正された画像データはプリンタ50に出力され、画像
が形成される。
【0039】ところで、スキャナから出力される画像デ
ータは読み取られる原稿Dの全サイズの全面のデータを
カバーしているが、その中の原稿Dに相当する領域を抽
出(複写機の場合、所定の用紙の正しい位置に画像形
成)するためには、画像データ中の原稿領域がどこ(補
正後の原稿領域の先頭)から始まるように補正するのが
いいのかを把握しなければならない。そのために画像の
傾きを補正する前に、原稿Dのサイズ、原稿基準点、傾
き補正後の原稿領域の先頭を正確に把握する必要があ
る。なお、ここでいう「原稿基準点」とは、読取手段3
6による画像の読み取り時に最初に読み取られる原稿D
の角部のことであり、また、「補正後の原稿領域の先
頭」とは、傾き補正後の画像データの原稿領域の先頭に
相当する位置のことであり、図4(c)に示すように、
原稿基準点を(xs,ys)、傾き補正後の原稿領域の
先頭を(xt,yt)として表す。因みに、傾き補正に
は、原稿基準点(原稿Dの角)が補正後の原稿領域の先
頭にくるように補正することも含まれている。なお、図
4(c)において破線で示す領域は、傾き補正後の原稿
Dの領域である。
【0040】これらを把握するために、画像メモリ48
に蓄えられた画像データから、原稿Dの端縁を検出し、
原稿Dのサイズ、原稿基準点、及び、傾き補正後の原稿
領域の先頭を求めることができる。
【0041】しかしながら、画像メモリ48に蓄えられ
た画像データから原稿Dのサイズ、原稿基準点、及び、
傾き補正後の原稿領域の先頭を求めるためには、演算を
行うための処理時間が必要となる。そこで、以下のよう
な方法により、これらを検出・推定することにより、短
時間で求めることができる。
【0042】まず、原稿Dのサイズの検出・推定につい
て説明する。原稿Dのサイズは、原稿サイズを検出する
センサS1、S2、S3により、原稿Dのサイズを検出
する。
【0043】次に傾き補正後の原稿領域の先頭の推定に
ついて説明する。原稿Dのサイズが分かれば、傾き補正
後の原稿領域の先頭(xt,yt)を求めることができ
る。すなわち、傾き補正後の原稿領域の先頭(xt,y
t)は、原稿中心より、a/2だけ下方に位置すること
になる。この式において、aは原稿Dにおける主走査方
向の幅であり、原稿がA4Rであれば210mmである
(因みに、A4Rの副走査方向の長さは297mmであ
る)ので、原稿載置台11のセンターから105mmだ
け下方に位置している(図4(c)における下方)。そ
して、以下の説明において、この傾き補正後の原稿領域
の先頭を原点とする((xt,yt)=(0,0)とな
る)。
【0044】なお、本実施の形態を複写機に搭載した場
合は、図示しない操作パネルなどから設定される転写紙
のサイズである「コピーサイズ」の情報を原稿Dのサイ
ズとして推定し、さらに傾き補正後の原稿領域の先頭を
含め以下の演算においては、コピーサイズを原稿Dのサ
イズとして取り扱えばよい。これは、複写機の場合、原
稿Dと一致するコピーサイズを用いる(いわゆる、等
倍)、あるいは、コピーサイズに合わせるために原稿D
の画像情報を変倍処理する(上述した副走査編倍処理や
主走査変倍処理と同時に変倍してもよい)ために、コピ
ーサイズを用いた方がよい。
【0045】次に、原稿基準点の推定について説明す
る。原稿基準点の推定は、原稿Dのサイズと傾き角θに
基づいて推定する。原稿基準点を求めるためには、ま
ず、原稿Dの中心点(対角線の交点)から角までの長さ
Lと角度φを求める。Lは対角線の半分の長さなので、 L=1/2×(a2+b21/2 となる。また、中心線との角度φ(図4(a)参照)
は、 φ=Tan-1(a/b) となる。なお、Lやφは、原稿Dのサイズにのみ依存し
た値なので、予め紙サイズ毎に算出したLやφをメモリ
に記憶しておき、原稿Dのサイズから直接Lやφをメモ
リから読み出してもよい。
【0046】Lやφが求まると、原稿基準位置(xs,
ys)は、以下の式で求めることができる。
【0047】xs=0,ys=a/2−Lsin(φ−
θ)×cosθ ここで、ysの右辺がcosθで乗ぜられているのは、
前述したように画像データが、変倍処理手段43によっ
て(原稿Dの傾き角θに応じた)変倍処理を受けている
ためである。
【0048】このように、原稿Dのサイズ、原稿基準
点、及び、傾き補正後の原稿領域の先頭を検出・推定に
より求めることにより、画像データを画像メモリ48に
蓄える前に検出することができ、直ちに、後述するデー
タシフト処理を施すことができるばかりでなく、データ
シフト処理のうち縦補正(主走査方向の補正)を先に行
う場合、画像データを画像メモリ48に記憶させる際
に、データシフト処理のうち縦補正を同時にでき(即
ち、読取手段36によって原稿Dを読み取る前に、予め
原稿基準位置と傾き補正後の原稿領域の先頭が分かって
いるので、縦補正をしながら画像メモリ48に記憶する
ことができる)、さらに、効率化を図ることも可能であ
る。
【0049】次に、データシフト処理について説明す
る。データシフト処理は、ずれメモリ42に記憶された
原稿Dの傾き角θに基づいて、読取手段36によって読
み取られた画像を補正する処理である。これは、画像メ
モリ48に記憶された画像データを、補正手段である傾
き補正手段49によってシフトさせることにより行う。
すなわち、傾き補正手段49は、画像メモリ48上でデ
ータシフトを行うことにより傾き補正する手段であり、
ずれメモリ42に記憶された傾き角θに応じて、各画素
を縦方向(主走査方向)、横方向(副走査方向)に移動
させる量(移動量、それぞれ、I、J)を求め、この移
動量に基づいて各画素を移動させることにより、画像の
傾き補正を行うものである。以下、その詳細について、
説明する。なお、以下の説明においては、縦補正後に横
補正を行う場合について説明するが、この逆であっても
よい。
【0050】まず、縦補正について、縦補正を模式的に
示した図5に基づいて説明する。図5(a)は縦補正前
の画像データ(原稿)を模式的に示した図であり、図5
(b)は縦補正後の画像データ(原稿)を模式的に示し
た図であり、図5(c)(d)は、縦補正のデータシフ
トを概念的に示した図である。
【0051】図5(a)において、原稿Dの一辺に平行
で原稿基準点(xs,ys)を含む直線ABを、副走査
方向(x方向)に平行で「傾き補正後の原稿領域の先
頭」、すなわち原点を含む直線CDに揃える(一致させ
る)ように、画像データを縦(主走査)方向にシフト
(移動)させる。このとき、横(副走査)方向にはシフ
ト(移動)しないようにする。この縦方向のシフト(移
動)量Iは、画像データ内の任意の点を(x,y)とす
ると、 I=ys−x・tanθ′ と表すことができる。図5において、I<0で下方向、
I>0で上方向に移動させる。なお、θ′は前述したよ
うに、θの関数である。
【0052】したがって、移動量Iはxの関数となり、
yに依存しないので、yが等しいデータは等しい移動量
Iとなり、縦補正前の画像データを図5(c)のよう
に、主走査方向の画素(xで区切られた画素)同士をま
とめておいて、移動量Iに従って図5(d)になるよう
に画像メモリ48上をシフトさせるだけ、すなわち、主
走査(y、縦)方向の単なる移動ですみ、かつ、複数の
画素をまとめて行うことができ、xで区切られた画素の
まとまり毎に移動量Iを算出して行うことができる。
【0053】そして、縦補正後の画像データは、図5
(b)のようになる。因みに、縦補正後の画像データに
おける斜めの辺と主走査方向とのなす角δ(図5(b)
参照)は、次式のように、θの関数で表される。
【0054】 δ=Tan-1(1/(1/tanθ″+tanθ′)) =Tan-1(1/(cos2θ(1/tanθ+tanθ))) 次に、横補正について、横補正を模式的に示した図6に
基づいて説明する。図6(a)は横補正前(縦補正後)
の画像データ(原稿)を模式的に示した図であり、図6
(b)は横補正後(傾き補正後)の画像データ(原稿)
を模式的に示した図であり、図6(c)(d)は、横補
正のデータシフトをイメージ的に示した図である。
【0055】図6(a)において、斜めの辺が垂直にな
るように、x方向(副走査方向であり、横方向ともい
う)に画像データをシフト(移動)させる。このとき、
縦(主走査)方向にはシフト(移動)しないようにす
る。この横方向のシフト(移動)量Jは、画像データ内
の任意の点を(x,y)とすると、 J=−y・tanδ となる。図6において、J<0で左方向、J>0で右方
向に移動させる。
【0056】したがって、移動量Jはyの関数となり、
xに依存しないので、xが等しいデータは等しい移動量
Jとなり、横補正前の画像データを図6(c)のよう
に、副走査方向の画素(y区切られた画素)同士をまと
めておいて、移動量Jに従って図6(d)になるように
画像メモリ48上をシフトさせるだけ、すなわち、副走
査(x、横)方向の単なる移動ですみ、かつ、複数の画
素をまとめて行うことができ、yで区切られた画素のま
とまり毎に移動量Jを算出して行うことができる。
【0057】このように、ずれメモリ42に記憶された
傾き角θに基づいて、画像メモリ48に記憶された原稿
Dの画像データを、傾き補正手段によって、シフトさせ
るデータシフト処理を施すことにより、傾き補正を行う
ことができる。すなわち、縦補正、横補正によって、画
素をy(主走査、縦)あるいはx(副走査、横)毎にま
とめてメモリ上を移動(シフト)させることによって傾
き補正を行うことができ、移動量I,Jの総計算量が少
なくて済み、具体的には、x×y画素の画像データであ
れば、x+y回の移動量計算で済み、アフィン変換のx
×y回の移動量計算に比して、演算回数が減り、複雑な
演算をすることなく、傾き角補正に要する時間を短縮
し、多くのメモリを使うことなく低コスト化を図ること
ができる。
【0058】ところで、原稿Dの傾き角θは、原稿Dの
紙質、環境や搬送手段の条件など種々の条件によって変
化するが、原稿載置台11上に載置された原稿Dは同じ
紙質であり環境や搬送手段の条件がほぼ同じであるため
に他の原稿Dと同じような傾き角θを示す。すなわち、
原稿載置台11上に載置された一組の原稿Dは、搬送手
段に伴う原稿D(一組の原稿うち1枚の原稿)の傾き角
θは再現性がある。そのため、搬送手段により原稿Dを
搬送するたびに原稿Dの傾き角θをセンサS5で検出す
る必要はなく、換言すると、センサS5による原稿Dの
傾き角を検出することなく、ずれメモリ42に既に記憶
された原稿Dの傾き角θに基づいて、読取手段36によ
り読み取られた画像を補正することができる。したがっ
て、複数枚の原稿D各々を搬送する毎に傾き角θを検出
する必要がないので、原稿Dの傾き角θを検出するため
に要する時間を短縮し、画像読取の高効率化を図ること
ができる。
【0059】例えば、1枚目の原稿Dに対しては、傾き
角θの検出、検出された傾き角θをずれメモリ42に記
憶、傾き補正を行い、原稿載置台11上に載置された他
の原稿D(2枚目以降の原稿)に対しては、傾き角θの
検出を行わずに、ずれメモリ42に記憶された傾き角θ
に基づいて傾き補正をするようにしてもよく、また、搬
送手段により搬送される原稿Dのn枚毎(ただし、nは
任意の整数であり、ユーザーが図示しない操作パネル等
から設定するようにしてもよい)に傾き角θの検出を行
うようにしてもよい。さらに、使用頻度が高い原稿Dの
場合は、予め傾き角θを図示しない操作パネル等から設
定し、ずれメモリ42に記憶させることにより、このず
れメモリ42に記憶された傾き角θに基づいて、読取手
段36によって読み取られた画像を傾き補正してもよ
い。
【0060】
【発明の効果】原稿搬送装置内で原稿が傾いて搬送され
たり、位置がずれて搬送されたりすることによる画像の
傾きや片寄りを補正するための情報を得るセンサを原稿
搬送路中の原稿が一定速度で搬送される部分に設けたの
で、原稿の傾き角や片寄り量が正確に検出できて、画像
の傾き、片寄りが精度良く補正される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる画像読取装置の断
面図である。
【図2】原稿の傾き及び片寄りを検出するセンサの配置
を示す図である。
【図3】図1に示す実施の形態の制御系を示すブロック
図である。
【図4】傾いた原稿の読取画像に対して行われる変倍処
理を説明するために図である。
【図5】変倍処理後の画像に対して行われる縦シフト処
理を説明するための図である。
【図6】変倍処理後の画像に対して行われる横シフト処
理を説明するための図である。
【符号の説明】
11 原稿載置台 17 搬送ローラ 26 排紙皿 36 読取手段 S5 センサ S51、S52、S53、S54 ラインセンサ S55、S56 スポットセンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河野 政信 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿搬送装置により、原稿載置台から搬
    送されて画像読取位置を通過する原稿の画像を、前記画
    像読取位置において、画像読取手段により読み取る画像
    読取装置であって、搬送される原稿の傾き及び片寄りの
    少なくともいずれかを検出する検出手段及び画像処理手
    段を有し、前記検出手段の出力に基づいて、前記画像読
    取手段から得られた画像データを処理して、画像の傾き
    及び画像の片寄りの少なくともいずれかの補正を、前記
    画像処理手段が行う画像読取装置において、 前記検出手段が、原稿が一定の速度で搬送される、前記
    原稿載置台から前記画像読取位置に至る原稿搬送路の部
    分に設けられた、原稿の縁を検出するセンサを有するこ
    とを特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 前記センサがラインセンサからなること
    を特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 【請求項3】 前記センサが異なるサイズの原稿に対応
    した複数のラインセンサを有することを特徴とする請求
    項2に記載の画像読取装置。
  4. 【請求項4】 前記一定の速度が前記画像読取位置にお
    ける原稿の移動速度であることを特徴とする請求項1〜
    3のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  5. 【請求項5】 前記センサが原稿搬送方向に直角な方向
    に間隔を置いて配置された2個のセンサを有し、該2個
    のセンサが原稿を検知する時間の差から原稿の傾きを検
    出することを特徴とする請求項1に記載の画像読取装
    置。
  6. 【請求項6】 前記2個のセンサ間の間隔が最小サイズ
    の原稿の辺の長さよりも小さいことを特徴とする請求項
    5に記載の画像読取装置。
  7. 【請求項7】 前記センサが原稿を一旦停止した後に搬
    送するレジストローラの下流、且つ画像読取位置上流に
    配置されたことを特徴とする請求項1〜6に記載の画像
    読取装置。
  8. 【請求項8】 前記センサが搬送される原稿のサイズを
    検知することを特徴とする請求項1〜7に記載の画像読
    取装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003274142A (ja) * 2002-03-15 2003-09-26 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置およびその方法
JP2004193738A (ja) * 2002-12-09 2004-07-08 Konica Minolta Holdings Inc 画像形成装置
US8295642B2 (en) 2008-04-25 2012-10-23 Ricoh Company Limited Image processing apparatus, image processing method, and computer program product
JP2014099712A (ja) * 2012-11-13 2014-05-29 Kyocera Document Solutions Inc 原稿読取装置及び画像形成装置
JP2016201652A (ja) * 2015-04-09 2016-12-01 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置および画像形成方法

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