JP6517914B2 - 熱電モジュール - Google Patents

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    • H10N10/13Thermoelectric devices comprising a junction of dissimilar materials, i.e. devices exhibiting Seebeck or Peltier effects operating with only the Peltier or Seebeck effects characterised by the heat-exchanging means at the junction

Description

本開示は、自動車用シートクーラー等の温度調節や排ガス等による熱電発電に使用される熱電モジュールに関するものである。
熱電モジュールは、一方の主面と他方の主面とを有している。熱電モジュールは、例えば、熱電素子に電力を供給することによって、一方の主面と他方の主面との間に温度差を生じさせることができる。また、熱電モジュールは、例えば、一方の主面と他方の主面との間に温度差を与えることによって、熱電素子によって電力を生じさせることができる。これらの性質を活かして、熱電モジュールは温度調節または熱電発電等に用いられる。
このような熱電モジュールとして、例えば特開2009−295878号公報(以下、特許文献1ともいう)に開示された熱電モジュールが挙げられる。特許文献1に開示された熱電モジュールは、複数の熱電素子と、複数の熱電素子を接続する電極と、電極上に取り付けられた複数のフィンとを備えている。複数のフィンは、隣り合うフィン同士の間隔が一様になるように配列されている。熱電モジュールは、例えば、複数のフィンが、流体の流れる流路に面するようにして用いられる。流路としては、例えば外部装置の通風管等が挙げられる。
熱電モジュールを温度調節に用いる場合には、例えばブロアから発せられた流体(風)を流路に通すことで、風を冷風または温風に変化させることができる。この冷風または温風を用いて温度調節を行なう。
本開示の一態様の熱伝モジュールは、第1面および第2面を有する第1支持基板と、第
3面を有し、前記第2面に前記第3面が対向するように設けられた第2支持基板と、前記第1支持基板および前記第2支持基板の間に複数配列された熱電素子と、前記第1支持基板の第1面に設けられたフィンとを備えており、該フィンは、互いに間隔を空けて前記第1支持基板に対して立てて配列された複数の板状部を有するとともに、前記板状部の配列された方向で見たときに、該板状部同士の間隔が前記フィンの端部よりも中央部において広く、前記フィンは、前記板状部同士を繋ぐ接続部を有し、前記第1支持基板の第1面に垂直であって、かつ、前記板状部が配列された方向に対して垂直な断面で見たときに、前記接続部が波打った形状を有している
熱電モジュールの分解斜視図である。 図1に示す熱電モジュールを通風管に配置したときの模式図(断面図)である。 図2に示した熱電モジュールをA−A’線を通る断面で切った断面図である。 熱電モジュールの変形例を示す断面図である。 図3に示した熱電モジュールのフィンをB−B’線を通る断面で切った断面図である。 熱電モジュールの変形例を図3と同じ断面で切った部分断面図である。 熱電モジュールの変形例を図3と同じ断面で切った部分断面図である。 熱電モジュールの変形例を図3と同じ断面で切った部分断面図である。 熱電モジュールの変形例を図3と同じ断面で切った部分断面図である。 熱電モジュールの変形例を第1面に垂直であって、かつ、板状部が配列された方向に対して垂直な断面で切った断面図である。
以下、熱電モジュールについて、図面を参照して詳細に説明する。
図1および図2に示すように、熱電モジュール10は、第1支持基板1と、第2支持基板2とを有している。第1支持基板1は、第1面11(第1支持基板1の下面ともいう)および第2面12(第1支持基板1の上面ともいう)を有している。第2支持基板2は、第3面23(第2支持基板2の下面ともいう)および第4面24(第2支持基板2の上面ともいう)を有している。第2支持基板2は、第2面12に第3面23が対向するように設けられている。さらに、熱電モジュール10は、第1支持基板1の第2面12および第2支持基板2の第3面23の間に設けられた熱電素子3を備えている。なお、図1においては、説明の都合上、熱電モジュール10を一部分解して示している。
第1支持基板1は、主に、第2支持基板2と共に複数の熱電素子3を支持するための部材である。図1に示すように、第1支持基板1は、四角形状の部材であって、第2支持基板2と対向する上面を有する。
熱電モジュール10の第1支持基板1の寸法は、例えば、縦を40〜50mmに、横を20〜30mmに、厚さを0.25〜0.35mmに設定することができる。
第1支持基板1は、上面に第1電極4が設けられることから、少なくとも上面側は絶縁材料から成る。第1支持基板1としては、例えば、アルミナフィラーを添加して成るエポキシ樹脂板または酸化アルミニウム質焼結体を用いることができる。また、第1支持基板1としては、窒化アルミニウム質焼結体等のセラミック板の下面に銅板を貼り合わせた基板を用いることができる。銅板は外部への伝熱用または放熱用として機能する。また、第1支持基板1の他の例としては、銅板、銀板または銀−パラジウム板の上面にエポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、アルミナセラミックスまたは窒化アルミニウムセラミックス等から成る絶縁性の層を設けた基板を用いることができる。
第1電極4は、熱電素子3に電力を与えるため、または熱電素子3で生じた電力を取り出すための部材である。第1電極4は、第1支持基板1の上面に設けられている。第1電極4は、第2の支持基板2の下面に設けられている第2電極(図示せず)とともに、複数の熱電素子3を電気的に接続するように設けられている。熱伝素子3は、p型熱電素子31およびn型熱電素子32から成る。p型熱電素子31とn型熱電素子32とは、隣接して交互に設けられている。第1電極4は、隣接するp型熱電素子31およびn型熱電素子32を交互に直列に電気的に接続している。全ての熱電素子3が電気的に直列に接続されている。第1電極4は、例えば銅、銀または銀−パラジウム等によって形成される。第1電極4は、例えば、第1支持基板1の上面に銅板を貼り付けておき、これに対して第1電極4となる部分にマスキングを施して、マスキングを施した領域以外の領域をエッチングで取り除くことによって形成される。また、打ち抜き加工によって第1電極4の形状に成形した銅板を第1支持基板1に貼り付けることによって第1電極4を形成してもよい。
第2支持基板2は、主に第1支持基板1と共に複数の熱電素子3を挟んで支持するための部材である。第2支持基板2は、第1支持基板1に下面が対向するように設けられている。第2支持基板2の下面と第1支持基板1の上面とによって、複数の熱電素子3が挟まれて保持されている。第2支持基板2は、例えば四角形状である。第2支持基板2の寸法は、第1支持基板1と共に複数の熱電素子3を保持できるように設定される。具体的には、第2支持基板2の形状が四角形状である場合には、例えば縦を40〜50mmに、横を20〜30mmに、厚さを0.25〜0.35に設定することができる。熱電モジュール10においては、第2支持基板2は、平面視したときに全体が第1支持基板1に重なっている。これにより、熱電モジュール10に上下方向の力が加わった際の耐久性が向上している。
第2支持基板2は、第1支持基板1に対向する下面に第2電極が設けられることから、少なくとも下面側は絶縁材料から成る。第2支持基板2としては、第1支持基板1に用いることができる上述の部材と同様の部材を用いることができる。
第2電極は、熱電素子3に電力を与えるため、または熱電素子3で生じた電力を取り出すための部材である。第2電極は、第2支持基板2の下面に設けられている。第2電極は、第1電極4と共に、複数の熱電素子3を電気的に接続するように設けられている。第2電極は、例えば銅、銀または銀−パラジウム等によって形成される。第2電極は、例えば、第2支持基板2の下面に銅板を貼り付けておき、この銅板の第2電極となる部分にマスキングをして、マスクした領域以外の領域をエッチングすることによって形成される。また、打ち抜き加工によって第2電極の形状に成形した銅板を第2支持基板2の下面に貼り付けることによって第2電極を形成してもよい。
熱電素子3は、ペルチェ効果によって温度調節を行なうため、またはゼーベック効果によって発電を行なうための部材である。熱電素子3は、第1支持基板1の上面および第2支持基板2の下面の間に複数配列されている。熱電素子3は、熱電素子3の直径の0.5〜2倍の間隔で縦横の並びに複数設けられる。これら複数の熱電素子3は、第1電極4と同様のパターンに塗布された半田によって第1電極4に接合されている。そして、複数の熱電素子3は第1電極4および第2電極によって全体が直列に電気的に接続されている。
熱電素子3は、p型熱電素子31とn型熱電素子32とに分類される。熱電素子3(p型熱電素子31およびn型熱電素子32)は、A型結晶(AはBiおよび/またはSb、BはTeおよび/またはSe)から成る熱電材料、好ましくはBi(ビスマス)またはTe(テルル)系の熱電材料で本体部が形成されている。具体的には、p型熱電素子31は、例えば、BiTe(テルル化ビスマス)とSbTe(テルル化アンチモン)との固溶体からなる熱電材料で形成される。また、n型熱電素子32は、例えば、BiTe(テルル化ビスマス)とSbSe(セレン化アンチモン)との固溶体からなる熱電材料で形成される。
ここで、p型熱電素子31となる熱電材料は、一度溶融させてから固化させたビスマス、アンチモンおよびテルルからなるp型の形成材料を、ブリッジマン法によって一方向に凝固させて棒状にしたものである。また、n型熱電素子32となる熱電材料は、一度溶融させてから固化させたビスマス、テルルおよびセレンからなるn型の形成材料を、ブリッジマン法によって一方向に凝固させて棒状にしたものである。
これらの棒状の熱電材料の側面にメッキが付着することを防止するレジストをコーティングした後に、ワイヤーソーを用いて、例えば0.3〜5mmの長さに切断する。次いで、切断面のみに電気メッキを用いてニッケル層および錫層を順次形成する。最後に、溶解液でレジストを除去することによって、熱電素子3(p型熱電素子31およびn型熱電素子32)を得ることができる。
熱電素子3(p型熱電素子31およびn型熱電素子32)の形状は、例えば円柱状、四角柱状または多角柱状等にすることができる。特に、熱電素子3の形状を円柱状にすることが好ましい。これにより、ヒートサイクル下において熱電素子3に生じる熱応力の影響を低減できる。熱電素子3を円柱状に形成する場合には、寸法は、例えば直径が1〜3mmに設定される。
さらに、熱電モジュール10は、第1支持基板1および第2支持基板2が流体の流れる流路6の内部に位置して用いられる。具体的には、図2に示すように、熱電モジュール10は、外部装置の通風管5の内部に嵌めこまれて用いられる。通風管5の内側は空洞であり、流路6として機能している。図2に示す通風管5においては、流体は空気等の気体であって、右から左に向かって風が流れている。図2、5、10においては、流体の流れる方向を破線の白抜き矢印で示している。流路6の幅方向の全体にわたって熱電モジュール10が設けられている。すなわち、流路6の幅と熱電モジュール10の幅とが等しい。なお、熱電モジュール10においては、第1支持基板1および第2支持基板2が通風管5の内部に位置しているが、これに限られない。具体的には、第1支持基板1および第2支持基板2の一方のみが通風管5の内部に位置していてもよい。
図1、2に示すように、さらに、本開示においては第1支持基板1の第1面11にはフィン71が設けられている。フィン71は、図2において右から左に風が流れたときに、風の流れを阻害しないようにしつつ、熱電モジュール10から発せられた熱を効率よく取り出すことができるように設けられている。本開示の熱電モジュール10においては、第1支持基板1の第1面11よりも下方の空間はフィン71によって複数の領域に分割されているが、これらは1つの流路6として考えることができる。より具体的には、フィン71は、互いに間隔を空けて第1支持基板1に対して立てて配列された複数の板状部73を有している。板状部73は主面と側面とを有するとともに、側面が第1支持基板1に接している。板状部73の主面は第1支持基板1の第1面11に対して交差する方向に伸びている。
板状部73は流体の流れる方向に対して垂直な方向に配列されている。板状部73のそれぞれは流体の流れる方向に沿うように設けられている。なお、本開示においては、第2支持基板2の上面にも同様のフィン72が設けられている。
そして、図3に示すように、熱電モジュール10は、流路6の幅方向(図3における左右方向)で見たときに、フィン71、72の板状部73の間隔がフィン71、72の端部よりも中央部において広くなるように配列されている。言い換えると、板状部73の配列された方向で見たときに、板状部73同士の間隔が端部よりも中央部において広い。なお、ここでいう端部および中央部とは、例えば、板状部73の配列された方向においてフィン71を幅の等しい3つの領域に分けたときに、中央の領域を中央部として見なすことができ、残りの2つの領域を端部として見なすことができる。なお、ここでいう板状部73同士の間隔とは、端部または中央部における板状部73同士の間隔の平均を意味している。また、隣り合う板状部73同士の間に中央部と端部との境目がある場合には、この板状部73同士の間隔は無視して、中央部と端部それぞれにおける板状部73同士の間隔の平均を求める。
一般的に、熱電モジュールは、複数の熱電素子が配列された領域において、中央側と端部側とで温度差が生じる可能性がある。例えば、熱電モジュールを温度調節に用いる場合には、中央側においては熱電素子から発せられた熱(熱気または冷気)が籠りがちになるのに対して、端部側においては熱電素子から発せられた熱の一部が外部に逃げてしまうためである。そこで、本開示の熱電モジュール10においては、フィン71、72の板状部73の間隔を端部よりも中央部を広くすることによって、中央部において流体を流れやすくしている。これにより、中央部おけるフィン71、72と流体との熱伝達を向上させることができる。これにより、中央側に熱が籠ることを低減できるので、熱電モジュール10に生じる熱応力を低減できる。その結果、熱電モジュール10の長期信頼性を向上できる。
さらに、図3に示すように、板状部73同士の間隔が配列方向における端部から中央部に向かうにつれて広くなっていることが好ましい。これにより、熱が籠もりがちになる中央部に向かうにつれて流体の流れやすさを向上できる。すなわち、熱が籠りがちになる中央部に向かうにつれて流体とフィン71、72との熱伝達を向上できるので、熱電モジュール10に生じる熱応力を低減できる。特に、板状部73の間隔を急激に変化させた場合と比較して、板状部73の間隔を段階的に変化させることによって、熱電モジュール10の特定の部位に熱応力が生じるおそれを低減できるので、熱電モジュール10の長期信頼性をさらに向上できる。
さらに、図4に示すように、フィン71が配列方向において第1支持基板1の外側にまで設けられており、フィン71の板状部73が、配列方向において第1支持基板1の外側にまで配列されていることが好ましい。これにより、第1支持基板1が通風管5と接触することを防ぐことができるので、熱電モジュール10の駆動中の変形に伴う第1支持基板1おけるクラックの発生を低減することができる。
さらには、第1支持基板1および第2支持基板2は、フィン71、72とはんだで接合されていることが好ましい。はんだを用いることで、熱電モジュール10から発せられた熱を効率よくフィン71、72に取出すことができる。また、はんだは変形が生じやすい部材であることから、熱応力を低減できるという点で好ましい。
また、図3に示す熱電モジュール10においては、フィン71、72が板状部73同士を繋ぐ部分(接続部74)を有しており、複数の板状部73が一体的に形成されている。これにより、フィン71、72によって形成される流路6の表面積を増やすことができる。また、板状部73同士の均熱性を向上させることもできる。
また、フィン71、72の端に位置する板状部73は外周側の部分が中央側に向けて傾くように立ててあってもよい。これにより、フィン71、72が熱膨張したときに、フィン71、72の外側の端部が中央側に熱膨張するようになる。そのため、通風管5等に代表される熱電モジュール10の外部の物体に突き当てられることによって熱応力が生じることを、低減できる。
また、図5に示すように、第1支持基板1の第1面11に垂直な方向から見たときに、フィン71の板状部73が波打った形状であってもよい。言い換えると、板状部73を側面視したときに、板状部73が波打った形状であってもよい。これにより、フィン71と流体との接触面積を増やすことができるので、フィン71と流体との熱伝達を向上させることができる。同様に、第2支持基板2の第4面24に垂直な方向から見たときに、フィン72の板状部73が波打った形状であってもよい。言い換えると、板状部73を側面視したときに、板状部73が波打った形状であってもよい。これにより、フィン72と流体との熱伝達を向上させることができる。
また、図6に示すように、板状部73が、板状部73の配列された方向に垂直な方向に対して、傾斜していてもよい。これにより、板状部73の流路6に面する面積を大きくできる。これにより、フィン71と流体との熱伝達を向上できる。さらに、板状部73の配列された方向で見たときに、隣り合う接続部74同士の間隔よりも接続部74の幅が大きくてもよい。これにより、接続部74を流路6内に密度高く配置することができるので、フィン71と流体との熱伝達を向上できる。
また、図7に示すように、第1支持基板1の第1面11に垂直であって、かつ、板状部73の配列方向を含む断面で見たときに、板状部73の形状がS字形状を有していてもよい。これにより、板状部73の表面積を大きくすることができる。また、板状部73に熱応力が生じたときに板状部73を適度に撓ませることで、熱応力を吸収できる。これにより、フィン71と流体との熱伝達を向上しつつ、熱電モジュール10の長期信頼性を向上できる。
なお、ここでいうS字形状を有しているとは、図7に示すように板状部73の全体がS字である必要はない。例えば、図8に示すように、板状部73が部分的にS字形状を有していてもよい。ここでいう、S字形状とは、例えば、S字のように、一方向に湾曲した部分と、逆方向に湾曲した部分とが連続して繋がった形状を意味している。これにより、直線状である場合と比較して、板状部73の表面積を大きくすることができる。
また、図9に示すように、板状部73と接続部74との間がR形状であってもよい。言い換えると、板状部73と接続部74とが滑らかに連続していてもよい。これにより、フィン71に熱応力が生じるおそれを低減できる。これにより、熱電モジュール10の長期信頼性を向上できる。
また、図10に示すように、第1支持基板1の第1面11に垂直であって、かつ、板状部73が配列された方向に対して垂直な断面で見たときに、接続部74が波打った形状を有していてもよい。これにより、接続部74の表面積を大きくすることができるので、接続部74と流体との熱伝達を向上できる。
以下、実施例を挙げて熱電モジュールについてさらに詳細に説明する。
まず、Bi、Sb、TeおよびSeからなる熱電材料をブリッジマン法により溶融凝固させ、直径1.5mmの断面形状が円形の棒状の材料を作製した。具体的には、n型熱電材料はBiTe(テルル化ビスマス)とBiSe(セレン化ビスマス)との固溶体で作製し、p型熱電材料はBiTe(テルル化ビスマス)とSbTe(テルル化アンチモン)との固溶体で作製した。ここで、表面を粗化させるため、棒状のn型熱電材料およびp型熱電材料の表面を硝酸でエッチング処理を行った。
次に、棒状のn型熱電材料および棒状のp型熱電材料を高さ(厚さ)1.6mmになるように、ワイヤーソーにて切断し、n型熱電素子32およびp型熱電素子31を得た。得られたn型熱電素子32およびp型熱電素子31は、電解メッキで切断面にニッケル層を形成した。
次に、アルミナフィラーを添加したエポキシ樹脂の両面に、厚み105μmの銅板を圧接した両主面銅貼り基板について、一方の主面にエッチングを施し所望の配線パターン(第1電極4、第2電極)を形成した第1支持基板1および第2支持基板2(40mm角)を準備した。そして、この第1電極4および第2電極上に、Sn95%Sb5%から成る半田ペーストをスクリーン印刷した。
さらに、この半田ペースト上に、n型熱電素子32およびp型熱電素子31が電気的に直列になるようにマウンターを使用して各熱電素子を127個ずつ配設した。上記のように配列されたn型熱電素子32とp型熱電素子31を第1支持基板1と第2支持基板2で挟み込むようにし、上下面に圧力をかけながらリフロー炉で加熱し、第1電極4および第2電極と熱電素子3とを半田で接合した。
次に、メタルマスクを用いてSn42%Bi58%から成る半田ペーストを第1支持基板1および第2支持基板2の表面にスクリーン印刷し、フィン71、72を第1支持基板1および第2支持基板2に配置し、熱電素子3を接合させた場合と同様に、上下面に圧力をかけながらリフロー炉で加熱し、第1支持基板1にフィン71を第2支持基板2にフィン72をはんだ接合した。このとき表1に示すような、フィン71の板状部73の間隔が異なる、3種類のフィンを複数作製した。そして、それぞれのフィン71について、第1支持基板1からの板状部73のはみ出しの有、無が異なるサンプル(サンプルNo.1〜6)を作製した。
Figure 0006517914
板状部73のはみ出し量の調整については、接合する治具の開口部の寸法を変更して作製した。なお、それぞれのサンプルのフィン72の形状および第2支持基板2における取り付け位置は、フィン71と同形状のものをフィン71の第1支持基板1における取り付け位置に対応する位置に取り付けている。
得られた熱電モジュール10に電流を通電するためのリード線2本を半田こてで接合した。
なお、表1中の「板状部間隔No.」は、図3に示すような配置状態で熱電モジュール10を見たときに、最も左に位置する隣り合う2つのフィン71の板状部73の間を「板状部間隔No.1」とし、右に向かって順にNo.15まで番号を付したものである。
得られた熱電モジュール10を軸流ファンに接続された通風管5に収納する。その後、軸流ファンを10m/Hrの風量になるように電力を調整し、熱電モジュール10に50Wの電力を投入して、温度差を発生させ、通電方向を1分間置きに反転させる耐久試験を10000サイクル実施し、耐久試験前後の抵抗値を4端子交流抵抗計で測定し、抵抗変化率を算出した。結果を表2の右側に示す。
Figure 0006517914
フィン71の板状部73の間隔を、中央部が端部よりも広くなるように調整したサンプルNo.2は、フィン71の板状部73の間隔が等間隔のフィン71を用いたサンプルNo.1より、耐久試験前後の熱電モジュール10の抵抗変化率が小さい。また、フィン71の板状部73の間隔を端部から中央部に向かうにつれて広くしたサンプルNo.3は、耐久試験前後の熱電モジュール10の抵抗変化率が更に小さく、良好な結果となった。これは、フィン71の板状部73の間隔を中央部において広くしたことによって、中央部における熱伝達が良好になり、これにより、熱電モジュール10の中央部において熱が籠ってしまうことを低減できたためと考えられる。
また、第1支持基板1からの板状部73のはみ出しが有るサンプルNo.4〜6は、板状部73のはみ出しが無いサンプルNo.1〜3に比べ耐久試験前後の熱電モジュール10の抵抗変化率が更に小さく、良好な耐久性が確認された。これは、板状部73のはみ出しがあることによって、通風管5と第1支持基板1および第2支持基板2とが接触することを低減できるため、熱電モジュール10の駆動中の変形に伴う、第1支持基板1および第2支持基板2におけるクラックの発生を低減できたためと考えられる。
1:第1支持基板
11:第1面
12:第2面
2:第2支持基板
23:第3面
24:第4面
3:熱電素子
31:p型熱電素子
32:n型熱電素子
4:第1電極
5:通風管
6:流路
71,72:フィン
73:板状部
74:接続部
10:熱電モジュール

Claims (6)

  1. 第1面および第2面を有する第1支持基板と、第3面を有し、前記第2面に前記第3面が対向するように設けられた第2支持基板と、前記第1支持基板および前記第2支持基板の間に複数配列された熱電素子と、前記第1支持基板の第1面に設けられたフィンとを備えており、該フィンは、互いに間隔を空けて前記第1支持基板に対して立てて配列された複数の板状部を有するとともに、前記板状部の配列された方向で見たときに、該板状部同士の間隔が前記フィンの端部よりも中央部において広く、
    前記フィンは、前記板状部同士を繋ぐ接続部を有し、
    前記第1支持基板の第1面に垂直であって、かつ、前記板状部が配列された方向に対して垂直な断面で見たときに、前記接続部が波打った形状を有している熱電モジュール。
  2. 前記板状部同士の間隔が前記方向における端部から中央部に向かうにつれて広くなっている請求項1に記載の熱電モジュール。
  3. 前記フィンが前記方向において前記第1支持基板の外側にまで設けられており、前記板状部が前記配列方向において前記第1支持基板の外側にまで配列されている請求項1または請求項2に記載の熱電モジュール。
  4. 前記第1面に垂直な方向から見たときに、前記板状部が波打った形状である請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の熱電モジュール。
  5. 前記板状部が前記板状部の配列された方向に垂直な方向に対して傾斜している請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の熱電モジュール。
  6. 前記第1面に垂直であって、かつ、前記方向を含む断面で見たときに、前記板状部がS字形状を有している請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の熱電モジュール。
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