JP2006303037A - 熱電発電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 フィンの変形を効果的に抑制することが可能な構造を有する熱電素子を利用した熱電発電装置を提供する。
【解決手段】 両面の温度差に応じて電力を発生する熱電モジュール3の高温側端面には熱媒体の熱を回収するための集熱フィン4が、低温側端面には、冷媒によって冷却される冷却ケース5が配置され、冷却ケース5内には、放熱フィン50が設けられており、集熱フィン4の延在方向と放熱フィン50の延在方向は、好ましくは略直交するように配置され、相互に梁として機能させている。
【選択図】 図4

Description

本発明は、エンジンやボイラー等の燃焼機器等の排ガス等から熱エネルギーを電力として回収する熱電発電装置に関する。
自動車のエンジンや各種の燃焼機器等から排出される燃焼ガスが高温であると、燃焼エネルギーの多くが利用されずに排出されることになる。特に自動車のエンジンや小型燃焼機器の排熱回収装置として熱電素子を用いて排ガスの熱エネルギーを電力に変換して回収する排熱発電装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
こうした排熱発電装置においては、排気管内を流れる排気ガスの熱を熱電素子の高温端面へと効率よく導くため、排気管内に多数の良熱伝導性素材からなる集熱フィンを配置し、この集熱フィンから熱電素子の高温端面へ熱伝導により排ガスの熱を伝える手法が採られている。
特開平11−122960号公報
この集熱フィンは高温の排ガスにさらされるため、フィン自体も高温になり、熱膨張を起こす。排ガスから熱電素子へと熱を効率よく導くためには、フィンの集熱面積を拡大することが必要であり、その結果、フィン形状が複雑化する。このように複雑化した形状を有するフィンが熱膨張を起こすと、フィン自体が変形し、フィン相互の位置関係が変化して、集熱効率が低下したり、フィンと熱電素子との間に隙間が生じて熱電素子への伝熱効率が低下してしまい、発電効率の低下を招くおそれがある。
そこで本発明は、フィンの変形を効果的に抑制することが可能な構造を有する熱電素子を利用した熱電発電装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明にかかる熱電発電装置は、熱源から放出される熱媒体の熱を回収する複数の集熱フィンと、集熱フィンの外側に配置されて反対面を冷媒により冷却される熱電変換素子とを備える熱電発電装置において、熱電変換素子の冷媒側に配置される放熱フィンを備えており、集熱フィンのフィン延在方向と、放熱フィンのフィン延在方向とが所定の角度をなすよう配置されていることを特徴とする。
集熱フィン、放熱フィンのそれぞれは、熱膨張によってフィン延在方向に直交する方向への曲げ変形応力が働くが、このように集熱フィンと放熱フィンを配置すると、集熱フィンの曲げ変形方向は、放熱フィンの延在方向と角度を持っているため、放熱フィンによって曲げ変形が抑制される。一方、放熱フィンについてもその曲げ変形方向は、集熱フィンの延在方向と角度を持っているため、集熱フィンによって曲げ変形が抑制される。つまり、個々のフィンが他方のフィン群に対する梁として機能する。両フィンの延在方向を直交させて配置すると、より好ましい。
あるいは、本発明にかかる熱電発電装置は、熱源から放出される熱媒体の熱を回収する複数の集熱フィンと、集熱フィンの外側に配置されて反対面を冷媒により冷却される熱電変換素子とを備える熱電発電装置において、集熱フィンの延在方向に略直交する方向に延在して配置される梁部材を備えていることを特徴とするものでもよい。
集熱フィンの延在方向に略直交する方向に梁部材を配置することで、梁部材によって集熱フィンの延在方向に直交する方向に働く曲げ変形応力に対抗し、その曲げ変形を抑制する。
本発明にかかる熱電発電装置の別の形態は、熱源から放出される熱媒体の熱を回収する複数の集熱フィンと、集熱フィンの外側に配置されて反対面を冷媒により冷却される熱電変換素子とを備える熱電発電装置において、集熱フィンと熱電変換素子との接触面の熱源の流れ方向に直交する方向の温度分布を略平均化するよう集熱フィンの各フィンの性状を調整しているものである。
上述したように、熱膨張による集熱フィンの曲げ変形は、集熱フィンのフィン延在方向に直交する方向に作用する。この曲げ変形は、集熱フィンの基部の温度が同方向で差を有し、基部の同方向への膨張量に上下平面で差が生ずることによる。基部(熱電変換素子)の同方向への温度分布が略平均化されると、上下平面における同方向の膨張量に差が生ずるのを防止できる。
性状の調整方法としては、(1)熱源の流れの中心から遠い位置のフィン面積を、中心に近い位置のフィン面積より大きくする、(2)熱源の流れの中心から遠い位置のフィンの熱伝導率を、中心に近い位置のフィンの熱伝導率より高くする、(3)熱源の流れの中心から遠い位置のフィンの密集度を、中心に近い位置のフィンの密集度より高くする、等の手法を用いればよい。
熱源の流れの中心から遠い位置に位置する基部に、近い位置に位置する基部への熱量の伝達量を増やして平均化することにより、温度分布が平均化される。
本発明にかかる熱電発電装置のさらに別の形態では、熱源から放出される熱媒体の熱を回収する複数の集熱フィンと、集熱フィンの外側に配置されて反対面を冷媒により冷却される熱電変換素子からなる熱電変換モジュールと、を備える熱電発電装置において、
前記熱電変換モジュールの略中央に貫通孔が設けられており、前記貫通孔を貫通して前記集熱フィンに接続される拘束部材により、前記集熱フィンが前記熱電変換モジュールに固定されていることを特徴とする熱電発電装置。例えば、この拘束部材はボルトであって、冷媒側から熱電変換モジュールに差し込まれて集熱フィンの対応する位置に設けられたねじ孔にねじ込まれているとよい。
集熱フィンの基部に加わる曲げ応力は、熱電変換モジュールの略中央部分において集熱フィンを熱電変換モジュールから離隔させる方向へと作用する。この略中央部分で集熱フィンを熱電変換モジュールへと拘束することで、離隔を抑制する。ボルトとねじ孔を利用することで、集熱フィンと熱電変換モジュールとの固定が容易かつ確実に行える。
本発明によれば、抑制手段によって集熱フィンの変形を効果的に抑制できるため、集熱効率を維持して効率よく排ガスの熱を熱電素子に伝えることができる。このため、発電効率を維持することができ、熱回収効率も維持できる。また、集熱フィンの変形による破損も抑制できる。
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の参照番号を附し、重複する説明は省略する。
図1は、本発明に係る熱電発電装置の第1の実施形態を搭載した車両の排気系を示す概略構成図であり、図2は、その熱電発電装置1部分の断面図(図1のII−II線断面図)であり、図3は、その熱電ユニット2部分の拡大断面図であり、図4はその側面図である。
この熱電発電装置1は、排気管90上に配置されており、エンジン92の下流側で、排気浄化触媒94の上流側に配置されている。なお、排気浄化触媒94の下流側に配置してもよい。熱電発電装置1は、電力変換器であるDC−DCコンバータ96に接続されている。このDC−DCコンバータ96は、また、発電により得られた電力を貯蔵するバッテリ98に接続されている。
この熱電発電装置1は、排気の流れ方向に直交する断面上にそれぞれ4個の熱電ユニット2を配置し(図2参照)、これを排気の流れ方向に4組配置して構成されている。
各熱電ユニット2は、図2〜図4に示されるように、熱電素子30を有する熱電モジュール3と、排気管内に配置される熱回収フィン(集熱フィン)4と、内部に冷却水を循環させる通路を有する冷却ケース5を備えている。集熱フィン4は、基部40と、基部40の一方の面(以下、第1の表面と称する。)401から排気の流れ方向に所定の間隔で平行に延びる板状の多数のフィン41とが一体的に成形されている。集熱フィン4は、アルミ、銅、ステンレス等の熱伝導性が良好な金属のほか、AlN、SiC等の高熱伝導性のセラミックスで形成されている。
なお、このフィン形成部においては、フィン41の根本部、つまり、各フィン41の間で最も第2の表面(第1の表面の反対面)402側に近い線をつないだ曲面を第1の表面と定義する。ここで、基部40は、略矩形板であって、その第1の表面401、第2の表面402は平行な平面となる。
各フィン41は、第1、第2の表面401、402と垂直に形成されており、その高さ、つまり、先端部から根本までの距離は、中央に位置するフィン41が最も高く、周縁部へ行くほど低くなる構成を採る。各フィンの先端部を結んだ線は垂直二等辺三角形の垂直角をはさむ2辺の形状に合致するいわゆる楔形の形状をなしている。
この集熱フィン4の第2の表面402側には、絶縁材60をはさんで、熱電モジュール3の高温側端面が配置される。そして、熱電モジュール3の反対面の低温側端面には、絶縁材62をはさんで、冷却ケース5が配置される。
冷却ケース5は、熱電モジュール3側に配置される放熱フィン50と、これに組み合わされる平板51とからなる。放熱フィン50は、熱電モジュール3側の第1の表面50aは平面であり、第2の表面50bから同一の高さのフィン50cが垂直に延びている。フィン50cの頂部に平板51が接続されるため、組み合わされた冷却ケース5においては、フィン50c間のスリット50dが分離される。このスリット50dに冷媒を流すことで冷却を行う。この放熱フィン50のフィン50cの延在方向は、図2〜図4に示されるように、集熱フィン4のフィン41の延在方向に略直交している。
図5は、熱電モジュール3の構成を示す図である。代表的な熱電モジュール3の構成としてはBi2Te3等からなるp型とn型の2種類の半導体32、33(1組で熱電素子30を構成する。)を複数個用意し、これらを電極34、35によって電気的には交互に直列に、熱的には並列に配置することで、熱エネルギーと電気エネルギーの変換を行うものである。
集熱フィン4のフィン先端側を覆うように、断面が略L字形のガイド板64が配置されている。4個の熱電ユニット2が排気管90に固定部材66によって固定された状態では、4個のガイド板64の排気流れ方向に直交する断面形状は、図2に示されるようにX字状になる。
エンジン92の動作時には、排気管90を高温の排気ガスが流れる一方、図示していない冷却水ポンプによって冷却ケース5の各スリット50dには、冷媒である冷却水が供給される。なお、冷却ケース5から排出された温水は、図示していないラジエーター等で冷却されて、循環される。
排気ガスは、ガイド板64によって、集熱フィン4のフィン41の間へと導かれ、フィン41に熱を伝える。この熱は、各フィン41から基部40、絶縁材60を通じて熱電モジュール3の高温側端面へと伝えられる。このため、高温側端面の温度は高くなる。一方、熱電モジュール3の低温側端面からは、絶縁材62、冷却ケース5を通じてスリット50d内を流れる冷却水へと熱が奪われている。このため、低温側端面の温度は低くなる。こうして、高温側端面と低温側端面との間に温度差が発生し、この温度差に応じてゼーベック効果により熱電モジュール内の熱電素子に電力が発生し、これをDC−DCコンバータ96により所定の電圧へ変換してバッテリ98へと蓄える。これにより、排気ガスの有する熱を電力として回収することができる。
本実施形態においては、集熱フィン4のフィン41の変形を抑制する効果を有している。この点について、従来の集熱フィン構造と比較しながら具体的に説明する。図6は、従来の熱電ユニットにおける集熱フィン4xの構成を示す断面図である。集熱フィン4xの構成自体は、本実施形態の集熱フィン4と基本的な違いはない。
集熱フィン4xは、集熱フィン4と同様に、固定部材66によって固定されるが、このとき、略中央部分に約200kgf(約2kN)程度の荷重を付加した状態で固定されている。つまり、全体に集熱フィン4、4xの突出方向への曲げ応力が付与されている状態にある。この状態でエンジン92を動作させると、従来の場合、集熱フィン4x側から高温の排気ガスにより加熱されるため、集熱フィン4xのみならず、フィン41xからの熱伝導によって構成部品全体が加熱され、熱膨張する。この結果、図7(a)に示されるように変形してしまう。
この状態から、集熱フィン4x側からの熱負荷の軽減や冷却ケース5側からの冷却の進行等によって装置全体の温度が低下した場合、図7(b)に示されるように、冷却ケース5、熱電モジュール3は、膨張量の低下により、その変形は元に戻るが、集熱フィン4xの変形は残り、集熱フィン4xの第1の表面40αと熱電モジュール3の表面との間に隙間Sを生じ、熱電モジュール3への熱伝導量が低下し、発電性能の低下をもたらす。また、集熱フィン4xから熱電モジュール3に付与される応力が熱電モジュール3の端部に集中するため、熱電モジュール3の破損を招きやすい。
これに対して、本実施形態においては、集熱フィン4と放熱フィン50とでフィンの延在方向を直交させているため、集熱フィン4と放熱フィン50とで発生しやすい曲げ方向も直交する。そして、一方の曲げ方向に対して他方のフィンの延在方向が略合致するため、一方のフィンが他方の曲げ変形を抑制する梁として機能し、剛性が付与される。これにより、両者の変形が抑制されるため、変形によって生ずる集熱フィン4と熱電モジュール3での熱伝達面の乖離による熱伝達率の低下や、応力集中による破損といった現象を効果的に防止することができる。
本発明にかかる熱電発電装置は、上記形態に限られるものではない。例えば、集熱フィン4と放熱フィン50との延在方向は略直交することが好ましいが、所定の角度で交差するように配置しても相互に梁として機能させることができる。以下、そのほかの好適な別の形態について図面を参照して説明する。
図8〜図10は、第2の実施形態の熱電発電装置の集熱フィン部分を示す説明図であり、図8がその断面図、図9は、そのフィン機能部材の斜視図、図10が梁部材の斜視図である。
図8に示されるように、この実施形態の集熱フィン4aは、フィン機能部材43と梁部材44とを組み合わせて構成されている。フィン機能部材43は、アルミ等の熱伝導性が良好な材料で形成されており、薄い矩形版430上から所定の間隔をおいて垂直に突出する多数のフィン431が形成されている。各フィン431は長手方向において中央部で2つに分割されており、長手方向に直交する断面(図8の断面)でみると、端部から中央部にいくにつれて高さが高くなる第1の実施形態の集熱フィン4と同種の形状となっている。
一方、梁部材44は、3本の梁部440を有し、その間に多数のスリット441が設けられており、このスリット441内にフィン機能部材43の各フィン431が差し込まれて固定される。梁部材44は例えば、SUS等の耐熱強度の高い部材で形成されている。梁部440は、図8の断面方向からみて中央部の厚さ(図8、図10における上下方向の厚さを指す。)が端部より薄く形成されている。
本実施形態では、耐熱性、剛性を有する梁部材44によりフィン機能部材43を拘束することで、その変形を抑制している。特に、熱膨張によってフィン431の先端同士が離隔する方向(図中の矢印A方向)へ変形しようとする力を梁部材44の梁440が吸収することで、その変形を抑制する。この結果、矩形版430の反り変形を抑制することができ、熱電モジュール3との間に隙間が発生するのを抑制し、熱伝達効率の低下を抑制する。
フィン機能部材43と梁部材44とを別体として構成することで、それぞれに適切な部材を用いることができ、また、個々の部材については形状を単純化することができるため、加工が簡単になり、精度も確保することができる。
図11は、第3の実施形態の熱電発電装置の集熱フィン部分を示す断面図である。この集熱フィン4bは、第1の実施形態における集熱フィン4とは逆に、フィン41bの突出高さが両端部にいくほど高く、中央部で低くなるよう形成されている。図12は、従来の集熱フィン4x(図6参照。)と本実施形態の集熱フィン4bにおける熱電モジュール3と集熱フィン4x、4bの接触面の図6、図11の左右方向位置に対する温度分布を比較して示している。
従来の集熱フィン4xにおいては、フィン41xは中央部ほどその面積が広く、端部にいくほど面積が狭くなっている。このため、フィン41xから熱電モジュール3へ流入する熱量自体が端部では中心部に比べて小さくなる。このため、接触面の温度は図12(a)に示されるように、中心部が高く、端部へいくほど低下する。このように温度分布が偏ると、最高温度の中心部付近で熱電モジュール3内の熱電素子30の許容温度Tcを超え、モジュールが破損してしまう可能性がある。
一方、本実施形態の集熱フィン4bでは、フィン41bの面積を、端部側で広く、中心部に向かうに連れて狭くなるよう形成しているので、端部へ行くほど大きな熱量を熱電モジュール3へと伝達することができる。一方で、熱電モジュール3は、両端等からの放熱により、中心部に比べて端部の温度が低下しやすい。集熱フィン4bから端部へ流入する熱量を多くすることで、この放熱による温度低下を抑制し、接触面の温度分布を図12(b)に示されるように均一化させることができる。この結果、熱電モジュール3の温度も均一化されるため、その過熱が抑制される。また、基部40bの面方向の温度分布も均一化されるため、不均一な温度分布によって基部40bの熱膨張が不均一になるのを抑制し、それによって発生する基部40bの反りの発生やフィン41bの変形を抑制することができる。
図13〜図15は、接触面の温度分布を均一化させるための集熱フィン構造の変形例を示している断面構成図である。図13に示される集熱フィン4cでは、フィン41cは基部40cから垂直方向のみに突出するのではなく、各フィン41cの先端が中心に向かって斜めに伸びている。これは、図12に示される集熱フィン4bの各フィン41bの先端を中心に向かって折り曲げた形状に相当する。したがって、図12に示される集熱フィン4bと同様の効果が得られる。また、この集熱フィン4cは、その外側輪郭形状が従来の集熱フィン4xとほぼ同じであるため、従来の集熱フィン4xに代えて設置しやすい。
図14に示される集熱フィン4dは、フィン41dの間隔を一様ではなく、端部(外側)を中心(内側)に比べて密にしている。このようにフィン41dを内側より外側で密にすることで、基部40dの単位面積あたりに流入する熱量を内側より外側で大きくし、図12、図13に示される集熱フィン4b、4cと同様の効果を得ている。
図15に示される集熱フィン4eは、外側のフィン41e2を内側のフィン41e1より熱伝導率の高い部材で構成している。例えば、外側のフィン41e2には、アルミニウムやその合金を使用し、内側のフィン41e1には、ステンレス等が用いられる。外側のフィン41e2の熱伝導率を内側のフィン41e1の熱伝導率より大きくすることで、基部40eの単位面積あたりに流入する熱量を内側より外側で大きくし、図12〜図14に示される集熱フィン4b〜4dと同様の効果を得ている。
図16は、第4の実施形態の熱電発電装置の熱電ユニット部分を示す断面図である。この実施形態においては、熱電モジュール3f、冷却ケース5fはともに、その中央を貫通する貫通孔37、57を有しており、集熱フィン4fの基部40fには、この貫通孔37、57に対応する部位にねじ孔47を有している。そして、冷却ケース5f側から、貫通孔57、37に挿入されたボルト7がねじ孔47に締結され、集熱フィン4fを熱電モジュール3fに固定している。
本実施形態では、ボルト7を集熱フィン4fのねじ孔47に結合することで、集熱フィン4fの中央部を熱電モジュール3fの中央部を密着させて固定している。集熱フィン4fのフィン41fが高温の排ガスにさらされ、加熱されて、熱が基部40fに伝達されて膨張する場合にも、集熱フィン4fの中央部が熱電モジュール3fに固定されているので、基部40fに反りを抑制し、集熱フィン4fと熱電モジュール3fの離隔を抑制するため、熱伝達率が低下することがなく、発電効率を維持できる。また、変形に伴う熱電モジュール3fの一部への応力集中も抑制することができ、その損傷を防止することができる。
ここで、ボルト7としてその熱膨張率が集熱フィン4fや熱電モジュール3fの熱膨張率と同等か、より小さい材質を用いると、熱膨張に伴う変形を効果的に抑制できる。また、集熱フィン4fからボルト7を通じて冷却ケース5fへ、熱電モジュール3fを迂回した熱伝達を抑制するため、ボルト7には、熱伝導率が比較的小さい材質を用いるとよい。
集熱フィンを熱電モジュールとの接触面側へ拘束する手法としては、このようにボルトとねじ孔とを用いる手法に限られるものではない。図17は、変形形態を示したものである。この実施形態では、熱電モジュール3fと冷却ケース5fは、図16に示される実施形態と同様の構成であり、略中央部に貫通孔37、57を有している。集熱フィン4gは、基部40gのフィン41gの形成面とは反対の面の略中央から垂直に伸びるシャフト48を備えている。そして、このシャフト48が貫通孔37、57を貫通しており、冷却ケース5から突出した部分に配置されたクリップ49で、このクリップ49と冷却ケース5間に配置されたスプリング46を挟み込んでいる。このスプリング46の弾性力で集熱フィン4gを熱電モジュール3fに密着させている。この実施形態においても、図16に示される実施形態と同様の効果が得られる。
さらに、ボルトで締結する場合に比較して、集熱フィン4gと熱電モジュール3fとを密着させる際の応力荷重を調整するのが容易であり、また、ボルトの緩みのような応力荷重の低下可能性が小さいため、保守・点検が容易である。
また、図17におけるシャフト48を雄ねじとし、先端からナットで締めつけることで固定を行ってもよい。ここでは、冷却ケース5fもいっしょに熱電モジュール3f、集熱フィン4f、4gと固定を行ったが、熱電モジュール3fと集熱フィン4f、4gとを固定し、そのアセンブリに冷却ケース5をとりつける構成としてもよい。
発明に係る熱電発電装置の第1の実施形態を搭載した車両の排気系を示す概略構成図である。 図1の熱電発電装置1部分のII−II線断面図である。 図2の熱電ユニット2部分の拡大断面図である。 図2の熱電ユニット2部分の側面図である。 図1〜図4の熱電モジュール3の構成を示す図である。 従来の熱電ユニットにおける集熱フィン4xの構成を示す断面図である。 熱膨張後の集熱フィンの様子を従来と第1の実施形態とで比較して示す説明図である。 第2の実施形態の熱電発電装置の集熱フィン部分の断面図である。 図8のフィン機能部材の斜視図である。 図8の梁部材の斜視図である。 第3の実施形態の熱電発電装置の集熱フィン部分を示す断面図である。 従来と本実施形態で熱電モジュールと集熱フィンの接触面の左右方向位置に対する温度分布を比較して示すグラフである。 接触面の温度分布を均一化させるための集熱フィン構造の変形例を示している断面構成図である。 接触面の温度分布を均一化させるための集熱フィン構造の別の変形例を示している断面構成図である。 接触面の温度分布を均一化させるための集熱フィン構造のさらに別の変形例を示している断面構成図である。 第4の実施形態の熱電発電装置の熱電ユニット部分を示す断面図である。 図16の変形形態を示したものである。
符号の説明
1…熱電発電装置、2…熱電ユニット、3…熱電モジュール、4…集熱フィン、5…冷却ケース、7…ボルト、30…熱電素子、32…p型半導体、33…n型半導体、34…電極、37、57…貫通孔、40…基部、41…フィン、401、402…表面、43…フィン機能部材、44…梁部材、46…スプリング、47…孔、48…シャフト、49…クリップ、50…放熱フィン、51…平板、60、62…絶縁材、64…ガイド板、66…固定部材、90…排気管、92…エンジン、94…排気浄化触媒、96…コンバータ、98…バッテリ、430…矩形版、431…フィン、440…梁、441…スリット。

Claims (8)

  1. 熱源から放出される熱媒体の熱を回収する複数の集熱フィンと、集熱フィンの外側に配置されて反対面を冷媒により冷却される熱電変換素子とを備える熱電発電装置において、
    前記熱電変換素子の前記冷媒側に配置される放熱フィンを備えており、
    前記集熱フィンのフィン延在方向と、前記放熱フィンのフィン延在方向とが所定の角度をなすよう配置されていることを特徴とする熱電発電装置。
  2. 熱源から放出される熱媒体の熱を回収する複数の集熱フィンと、集熱フィンの外側に配置されて反対面を冷媒により冷却される熱電変換素子とを備える熱電発電装置において、
    前記集熱フィンの延在方向に略直交する方向に延在して配置される梁部材を備えていることを特徴とする熱電発電装置。
  3. 熱源から放出される熱媒体の熱を回収する複数の集熱フィンと、集熱フィンの外側に配置されて反対面を冷媒により冷却される熱電変換素子とを備える熱電発電装置において、
    前記集熱フィンと前記熱電変換素子の接触面の前記熱源の流れ方向に直交する方向の温度分布を略平均化するよう前記集熱フィンの各フィンの性状を調整していることを特徴とする熱電発電装置。
  4. 前記集熱フィンの各フィンは、熱源の流れの中心から遠い位置のフィン面積を、中心に近い位置のフィン面積より大きくしていることを特徴とする請求項3記載の熱電発電装置。
  5. 前記集熱フィンの各フィンは、熱源の流れの中心から遠い位置のフィンの熱伝導率を、中心に近い位置のフィンの熱伝導率より高くしていることを特徴とする請求項3記載の熱電発電装置。
  6. 前記集熱フィンの各フィンは、熱源の流れの中心から遠い位置のフィンの密集度を、中心に近い位置のフィンの密集度より高くしていることを特徴とする請求項3記載の熱電発電装置。
  7. 熱源から放出される熱媒体の熱を回収する複数の集熱フィンと、集熱フィンの外側に配置されて反対面を冷媒により冷却される複数の熱電変換素子からなる熱電変換モジュールと、を備える熱電発電装置において、
    前記熱電変換モジュールの略中央に貫通孔が設けられており、前記貫通孔を貫通して前記集熱フィンに接続される拘束部材により、前記集熱フィンが前記熱電変換モジュールに固定されていることを特徴とする熱電発電装置。
  8. 前記拘束部材はボルトであって、前記冷媒側から前記熱電変換モジュールに差し込まれて前記集熱フィンの対応する位置に設けられたねじ孔にねじ込まれていることを特徴とする請求項7記載の熱電発電装置。
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