JP2011129552A - 熱発電モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】小型軽量でかつ曲面に対応可能な熱発電モジュールを提供すること。
【解決手段】熱電素子を備え列状に配置されている複数の熱電ユニット10と、発熱源と複数の熱電ユニット10の高温側面10Bとの間にそれぞれ配置されるものであって発熱源の側の面の面積が熱電ユニット10の側の面の面積よりも小さく伝熱性を有する複数の台座12と、複数の熱電ユニット10および複数の台座12を互いに連結する可撓性および伝熱性を有する連結部材13と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、発熱源に取付け可能な熱発電モジュールに関する。
自動車のエンジンなどから排出される排気熱を利用して発電を行う熱発電装置が知られている。
図11は従来の熱発電装置における熱発電モジュール5の概要を示す図である。図11(a)は熱発電モジュール5の平面図、図11(b)はその一部50aについてのZ−Z線矢視断面図である。
図11(a)に示されるように、熱発電モジュール5は、2枚のセラミック基板51、52に挟まれた空間に複数の熱電ユニット50がマトリクス状に配置されて、構成されている。なお、複数の熱電ユニット50は、内部において順次直列に接続されている。
図11(b)に示されるように、熱電ユニット50は、P型熱電素子501およびN型熱電素子502を有している。P型熱電素子501およびN型熱電素子502は、第一の接続電極503を介して直列に接続されている。1つの熱電ユニット50のP型熱電素子501およびN型熱電素子502は、それぞれ、隣接する他の1つの熱電ユニット50のN型熱電素子502またはP型熱電素子501と、第二の接続電極504を介して直列に接続されている。
熱発電モジュール5は、一方のセラミック基板51が高温である発熱源に接触して吸熱するように、他方のセラミック基板52が低温である空気などに晒されて放熱するように、取り付けられる。すると、セラミック基板51、52、第一の接続電極503、および第二の接続電極504を介して、P型熱電素子501およびN型熱電素子502の端部間に温度差が生じ、ゼーベック効果による起電力が生じる。
ところが、従来の熱発電モジュールは、このようにセラミック基板で覆われているため自在に曲げることができず、排気管などの曲面に対して密着させて取り付けることが困難であった。そして、その場合に、熱発電モジュールにおける発電効率が上がらないという問題があった。
そこで、排気管の周囲を方形状にしてそこに熱発電モジュールを接触させて取り付けた熱発電装置、或いは、排気管の周囲に設けられたヒートシンクの平面に熱発電モジュールを接触させて取り付けた熱発電装置が提案されている(特許文献1)。
また、曲面へ密着させて取り付けられるフレキシブル熱電素子モジュールが提案されている(特許文献2)。
特開2006−314180 特許2896497
特許文献1に記載される熱発電装置のように、排気管の周囲の形状を変えたり伝熱用のヒートシンクを間に設けたりすることは、各種の弊害をもたらす。例えば、それらのために余分な空間が必要になる、それらの重量が掛かって燃費効率が落ちる、排気管が熱膨張した場合および振動した場合にそれらの接触性が悪くなって発電効率が落ちる、などの弊害をもたらす。
また、特許文献2に記載されるフレキシブル熱電素子モジュールは、隣接する熱電素子間にシリコン接着剤が充填されているため、大きく曲げることができない。つまり、小さい曲率で曲げることができないという問題がある。しかも、排気熱は最高700℃程度に達することもあるが、シリコン接着剤はそのような高温には耐えられない。よって、このようなフレキシブル熱電素子モジュールは、自動車の排気管などに取り付ける用途としては不向きである。
本発明は、このような事情に鑑み、小型軽量でかつ曲面に対応可能な熱発電モジュールを提供することを目的とする。
ここに述べる、発熱源に取付け可能な熱発電モジュールは、熱電素子を備え列状に配置されている複数の熱電ユニットと、前記発熱源と前記複数の熱電ユニットの高温側の面との間にそれぞれ配置されるものであって当該発熱源の側の面の面積が当該熱電ユニットの側の面の面積よりも小さく伝熱性を有する複数の台座と、前記複数の熱電ユニットおよび前記複数の台座を互いに連結する可撓性および伝熱性を有する連結部材と、を備える。
本発明によれば、小型軽量でかつ曲面に対応可能な熱発電モジュールを提供することができる。
第一の実施形態における熱発電モジュールの概略を示す斜視図である。 熱電ユニットを示す斜視図である。 熱電ユニットの内部を示す平面図である。 図3に示す熱電ユニットの断面図である。 熱電ユニットの変形例を示す正面図である。 台座を示す斜視図である。 熱発電モジュールの作製手順の例を示す図である。 熱発電モジュールを排気管に取り付けた状態の例を示す図である。 第二の実施形態における熱発電モジュールの概略を示す正面図である。 第三の実施形態における熱発電モジュールの概略を示す正面図である。 従来の熱発電装置における熱発電モジュールの概要を示す図である。
〔第一の実施形態〕
図1は、第一の実施形態における熱発電モジュール1の概略を示す斜視図である。図2は熱電ユニット10を示す斜視図である。図3は、熱電ユニット10の内部を示す平面図であり、内部を図示するために、上部基板110を取り除いた状態での平面図としている。図4(a)は図3のA−A線矢視断面図、図4(b)は図3のB−B線矢視断面図、図5は熱電ユニット10の変形例を示す正面図である。図6(a)は台座12を示す斜視図、図6(b)は台座12の変形例を示す斜視図である。
図1に示されるように、熱発電モジュール1は、リード線11によって接続されている複数の熱電ユニット10、各熱電ユニット10の下面に設けられている複数の台座12、および複数の台座12の下面に設けられている連結部材13を有している。
熱電ユニット10は、低温側面10Aと高温側面10Bとの間に熱電素子を備えている。熱電ユニット10は、ネジまたはピンなどの留具によって台座12に固定されている。熱電ユニット10の詳細については後述する。
リード線11は、銀または銅などの導電性の材料からなる導線である。例えば、直径が0.1〜0.3ミリメートル程度の銅線である。接続部以外が絶縁性の材料によって被覆されることもある。複数の熱電ユニット10は、リード線11によって順に直列に接続されている。また、連結部材13の両端側に配置されている2つの熱電ユニット10には、熱発電モジュール1で発生した電力を蓄電装置などに出力するためのリード線11A、11Bが接続されている。リード線11は、連結部材13の曲げに伴う各熱電ユニット10間の距離の変化に対応できるように、その曲げ幅の範囲で余裕をもって取り付けられている。つまり、ある程度緩んだ状態で取り付けられている。
台座12は、伝熱性および耐熱性を有する金属材料からなる台形柱状の部材である。例えば、鉄を台形柱状に形成したものである。複数の台座12は、所定の間隔をもって連結部材13上に配置されている。所定の間隔は、例えば1ミリメートル程度である。ただし、間隔を開けずに互いに接触した状態で配置されていてもよい。各台座12は、溶着などによって連結部材13上に固定されている。台座12の詳細については後述する。
連結部材13は、伝熱性、耐熱性、および可撓性を有する金属材料からなる板状の部材である。例えば、厚さ0.1〜0.4ミリメートルのステンレス板である。熱発電モジュール1が発熱源に取り付けられると、連結部材13の下面の大部分は発熱源に接触した状態となる。よって、連結部材13には、発熱源と同一または同質の材料が用いられることが好ましい。そうすることで、発熱源が熱膨張により変形しても、連結部材13も同じように変形し、連結部材13と発熱源との接触性が保持される。なお、連結部材13は、複数の台座12と一体的に形成されていてもよい。
このように、各熱電ユニット10は、各台座12を介して連結部材13上に列状に並べられ、リード線11によって言わば数珠状に接続されている。
図2に示されるように、熱電ユニット10は、上部基板110、下部基板120、下部基板120の下面に設けられている支持板130、および、一対のリード線11を支持板130に固定するための部材などを有している。また、上部基板110と下部基板120との間に、一対のリード線11が入り込んでいる。なお、上部基板110、支持板130は、それぞれ、図1における熱電ユニット10の低温側面10A、高温側面10Bに相当する。
熱電ユニット10の大きさは、内部に備えている熱電素子の数およびその配置などによる。例えば、図3および図4に示すような5組の熱電素子対10Tを備えている熱電ユニット10では、幅が2.5ミリメートル、長さが5.1ミリメートル、高さが1.0ミリメートル程度である。また、熱電ユニット10の幅が1ミリメートル程度のものでもよい。
上部基板110および下部基板120は、絶縁性、伝熱性、および耐熱性を有する材料からなる基板であり、例えばセラミック基板または窒化アルミニウム基板である。熱発電モジュール1が発熱源に取り付けられたとき、上部基板110は低温側に配置され、下部基板120は高温側に配置される。よって、下部基板120は、上部基板110に比して特に耐熱性に優れた材料が選択される。上部基板110および下部基板120は、所定の間隔を有して互いに対向して配置されている。
図3および図4に示されるように、上部基板110と下部基板120との間には、複数のP型熱電素子101およびそれと同数のN型熱電素子102が挟み込まれている。複数のP型熱電素子101およびそれと同数のN型熱電素子102は、上部電極103および下部電極104を介して、交互に順次直列に接続されている。
上部電極103を介して直列に接続されているP型熱電素子101およびN型熱電素子102を一組の熱電素子対10Tとすると、下部電極104を介して複数組の熱電素子対10Tが順次直列に接続されている。図3および図4に示す熱電ユニット10では、5組の熱電素子対10Tが直列に接続されている。ただし、4組以下または6組以上の熱電素子対10Tが接続されていてもよい。
上部電極103は、一の組の熱電素子対10TのP型熱電素子101の上端部と、同じ組の熱電素子対10TのN型熱電素子102の上端部とを接続するように形成されている。
下部電極104は、一の組の熱電素子対10TのP型熱電素子101の下端部と、異なる組のN型熱電素子102の下端部とを接続するように形成されている。ただし、複数組の熱電素子対10Tの直列接続の両端側に位置するP型熱電素子101aの下端部およびN型熱電素子102bの下端部には、下部電極104が形成されておらず、それぞれ端部電極105a、105bが形成されている。
熱発電モジュール1が発熱源に取り付けられたとき、上部電極103は低温側に配置され、下部電極104および端部電極105a、105bは高温側に配置される。よって、下部電極104および端部電極105a、105bは、上部電極103に比して特に耐熱性に優れた材料が選択される。例えば、上部電極103にはアルミニウムが用いられ、下部電極104および端部電極105a、105bには銅が用いられる。
端部電極105a、105bの上面には、各リード線11の端部11a、11bが溶着または半田付けなどによって取り付けられている。
このように、隣り合って配置されている熱電ユニット10の端部電極105a、105b間が各リード線11によって接続されることにより、複数の熱電ユニット10が順次直列に接続される。
なお、図5に示される熱発電モジュール2のように、一組の熱電素子対10Tのみを有する熱電ユニット10が、各リード線11によって直列に接続されるようにしてもよい。なお、熱発電モジュール2の熱電ユニット10は、支持板130を有していない。そのため、下部基板120が、図1における熱電ユニット10の高温側面10Bに相当する。
図2に戻って、支持板130は、伝熱性および耐熱性を有する材料からなる板状の部材である。支持板130は、上部基板110および下部基板120と同様の材料で形成されていてもよいし、異なる材料で形成されていてもよい。なお、支持板130は、下部基板120と一体的に形成されていてもよい。
図6(a)に示されるように、台座12は、台形柱を寝かせたような形状であり、上面12A、下面12B、側面12C、12D、12E、12Fを有している。側面12C、12Dは、短辺12a、長辺12b、および斜辺12c、12dを有する台形状であり、上面12Aおよび下面12Bに対して垂直である。側面12Eは、上面12Aおよび下面12Bに対して傾斜角度αを有して傾斜している。側面12Fは、上面12Aおよび下面12Bに対して傾斜角度βを有して傾斜している。よって、下面12Bの面積は、上面12Aの面積よりも小さくなっている。
複数の台座12は、連結部材13上に側面12C、12Dがその長手方向に沿うように配置されている。また、各台座12の下面12Bが連結部材13の上面と接合するように固定されている。よって、各台座12、およびその上面に設けられている各熱電ユニット10は、連結部材13によってその長手方向に連結されている。そのため、連結部材13の長手方向は、連結方向でもある。
台座12は、このような状態で連結部材13上に配置されているため、連結方向に沿いかつ下面12Bに垂直な面における台座12の断面の形状は、台形状となる。また、台座12の下面12Bにおける連結方向の長さは、上面12Aにおける連結方向の長さよりも小さい。
さて、熱発電モジュール1が発熱源に取り付けられるとき、連結部材13は、発熱源が有する曲面に沿って、全体として連結方向が弧を描くように曲げられる。ただし、各台座12の下面12Bと接合している箇所は、曲がらないか、曲がってもその他の箇所に比してごく僅かである。そのため、下面12Bにおける連結方向の長さ、つまり台形状の短辺12aの長さは、可能な限り小さくすることが好ましい。そうすることで、連結方向における連結部材13の曲げの自由度を大きくすることができる。
ただし、台座12の寸法は、台座12に要求される安定条件および伝熱条件などの種々の機能上の条件を考慮して決定される。よって、台形状の短辺12aの長さは、小さければよいというわけではない。台形状の短辺12a、長辺12b、および斜辺12c、12dの長さの比率は、台座12の材質、台座12に加わる荷重、台座12の連結部材13への固定方法、および連結部材13の曲げ幅などに応じて設定される。また、上面12Aの寸法は、その上面に設けられる熱電ユニット10の大きさなどにも左右される。
一般的な条件では、台形状の両斜辺12c、12dの長さを互いに同一とすることが好ましい。その場合には、傾斜角度α、βの角度も互いに同一となる。つまり、側面12C、12Dを等脚台形状とすることが好ましい。また、台形状の短辺12a:長辺12b:斜辺12c:斜辺12dの長さの比率を3:6:2:2程度とすることが、伝熱性および安定性の観点から好ましい。
なお、本実施形態では、台座12の側面12C、12Dは、上面12Aおよび下面12Bに対して傾斜していないが、図6(b)に示されるように、傾斜させてもよい。つまり、台座12を逆錐台形状としてもよい。そうすることで、連結方向だけでなく、連結方向と直交する方向における連結部材13の曲げの自由度をも大きくすることができる。
また、台座12Cの側面12C、12D、12E、12Fを曲面としてもよい。
図7は熱発電モジュール1の作製手順の例を示す図、図8は熱発電モジュール1を排気管30に取り付けた状態の例を示す図である。
以下、熱発電モジュール1の作製手順の例を説明する。
まず、熱発電モジュール1を取り付ける対象の発熱源の寸法に見合った寸法の平板状の連結部材13を用意し、連結部材13の両端部の所定の位置に穴131a、131bを設け、両端部を90度折り曲げる(図7(a))。
次に、各台座12を所定の間隔で連結部材13上に配置する(図7(b)参照)。
次に、リード線11が取り付けられる前の状態の各熱電ユニット10を各台座12上に固定する(図7(c)参照)。
次に、隣り合って配置されている一方の熱電ユニット10の端部電極105aと他方の熱電ユニット10の端部電極105bとの間をリード線11によって接続する。両端側に配置されている2つの熱電ユニット10の端部電極105aまたは端部電極105bに、それぞれリード線11A、11Bを取り付ける(図7(d)参照)。なお、熱電ユニット10が支持板130を有している場合には、リード線11を支持板130に固定する。
なお、熱発電モジュール1の作製手順は、上述の例に限られるものではなく、その他の種々の手順が考えられる。
以下、熱発電モジュール1を発熱源である排気管30に取り付ける場合の例を説明する。
図8に示すように、連結部材13の下面を内側にして排気管30の外周面の形状に合わせて曲げ、熱発電モジュール1を排気管30に巻き付ける。巻き付けた後、穴131a、131bにネジ132を通してナットにねじ込み、連結部材13の下面が排気管30の外周面に密着して接触するようにネジ132を締め付ける。また、一対のリード線11A、11Bを蓄電装置などに接続する。
なお、排気管30の長さによっては、複数の熱発電モジュール1を排気管30に巻き付けることも可能である。
また、熱電ユニット10および台座12を連結部材13上に配置する間隔が狭い場合、つまり密に配置する場合などには、連結部材13をあらかじめ発熱源の形状に合わせて曲げてから、各台座12を連結部材13上に配置し、各熱電ユニット10を各台座12上に固定し、隣り合って配置されている熱電ユニット10の端部電極105a、105b間をリード線11によって接続してもよい。その場合には、台座12の下面12Bの形状を平面状ではなく、連結部材13の曲率に応じた形状としてもよい。
熱発電モジュール1がこのように取り付けられた状態で、排気管30が排気熱によって高温状態になると、熱電ユニット10の高温側面10Bは高温状態となり、低温側面10Aは低温状態となる。例えば、自動車の排気管に取り付けた場合であれば、高温側面10Bの温度は、平均200〜300℃程度であるのに対し、低温側面10Aの温度は、平均30〜50℃程度である。つまり、熱電ユニット10の低温側面10Aと高温側面10Bとの間に温度差が生じる。
よって、低温側面10Aと高温側面10Bとの間に設けられているP型熱電素子101およびN型熱電素子102の端部間にも同様の温度差が生じて、ゼーベック効果に基づく起電力が生じる。各熱電ユニット10において、このような熱電変換が行われる。そして、熱発電モジュール1全体での発生電力は、リード線11A、11Bを介して取り出され、蓄電装置などに蓄電される。
以上説明してきたように、熱発電モジュール1が有する熱電ユニット10、台座12、および連結部材13は、いずれも薄型形状である。また、各熱電ユニット10および各台座12は、互いにリード線11によって接続され、連結部材13によって連結されているものの、ほぼ独立した状態で設けられている。つまり、余分な接続部材が極力省かれている。そのため、熱発電モジュール1は、小型かつ軽量である。よって、自動車の排気管などに取り付ける場合に、取付けのためのスペースが少なくて済み、また、燃費効率を落とすなどの悪影響を及ぼすことがない。
また、台座12および連結部材13には金属材料が用いられている。そのため、熱発電モジュール1は、耐熱性および伝熱性に優れている。しかも、台座12の形状が工夫されているため、柔軟性に難のある金属材料が用いられているにもかかわらず、曲面を有する発熱源に対して密着させて取り付けることが可能である。つまり、熱発電モジュール1は、発熱源に対する接触性に優れている。同時に、耐震性にも優れている。よって、発熱源から熱電ユニット10へ効率よく熱が伝達され、熱電ユニット10の発電効率を高くすることができる。
〔第二の実施形態〕
図9は、第二の実施形態における熱発電モジュール3の概略を示す正面図である。
熱発電モジュール3は、各熱電ユニット10の低温側面10Aに放熱部材41が設けられている点で、第一の実施形態における熱発電モジュール1と異なる。
以下、この異なる点を中心に説明し、第一の実施形態の熱発電モジュール1と共通するその他の要素については、先に示した図面で用いたものと同一の符号を付し、説明を省略する。
図9に示されるように、各放熱部材41は、各熱電ユニット10の低温側面10Aの上面全体に設けられている。
放熱部材41は、伝熱性および耐熱性を有する、アルミニウムまたは銅などの金属材料からなる。放熱部材41は、板状のベース部411、およびベース部411上に所定の間隔で設けられた複数本のフィン412を有している。放熱部材41は、接着剤などによって熱電ユニット10上に固定されている。
このように、各熱電ユニット10の低温側面10Aに放熱部材41を設けることにより、低温側の放熱面積が広がり、低温側面10Aの温度をより下げることができる。よって、熱発電モジュール3を発熱源に取り付けた場合に、低温側面10Aと高温側面10Bとの間の温度差が大きくなるため、熱電ユニット10の発電効率を高めることができる。
なお、放熱部材41は、低温側面10Aの上面全体ではなく、その一部に設けられていてもよい。
〔第三の実施形態〕
図10は、第三の実施形態における熱発電モジュール4の概略を示す正面図である。
熱発電モジュール4は、各熱電ユニット10の低温側面10Aに緩衝部材42が設けられている点、および各緩衝部材42の上面に放熱板43が設けられている点で、第一の実施形態における熱発電モジュール1と異なる。
以下、この異なる点を中心に説明し、第一の実施形態の熱発電モジュール1と共通するその他の要素については、先に示した図面で用いたものと同一の符号を付し、説明を省略する。
図10に示されるように、各緩衝部材42は、各熱電ユニット10の低温側面10Aの上面全体に設けられている。放熱板43は、複数の緩衝部材42の上面全体を覆うように設けられており、緩衝部材42を挟んで複数の熱電ユニット10の低温側面10Aと対向している。
緩衝部材42は、柔軟性、伝熱性、および耐熱性を有する、シリコンゴムなどの樹脂系材料からなる板状または方形状の部材である。緩衝部材42は、接着剤などによって熱電ユニット10上に固定されている。
放熱板43は、伝熱性、耐熱性、および可撓性を有する、アルミニウムまたは銅などの金属材料からなる板状の部材である。放熱板43は、接着剤などによって緩衝部材42上に固定されている。
このように、複数の熱電ユニット10の低温側面10Aに緩衝部材42を介して放熱板43を設けることによっても、低温側の放熱面積が広がり、低温側面10Aの温度をより下げることができる。また、柔軟性を有する緩衝部材42が設けられているため、熱電ユニット10と放熱板43との接触性および伝熱性に優れている。よって、熱発電モジュール4を発熱源に取り付けた場合に、低温側面10Aと高温側面10Bとの間の温度差が大きくなるため、熱電ユニット10の発電効率を高めることができる。
なお、熱発電モジュール4を発熱源に取り付ける際に、冷却水などが流れる管路のような冷却体に放熱板43の上面が接触または近接するように取り付けると、より効果的である。また、放熱板43自体をそのような管路の一部としてもよい。
上述の実施形態において、熱発電モジュール1〜4の全体または一部の構造、形状、および材料などは、本発明の主旨に沿って適宜変更可能である。また、熱発電モジュール1〜4を取り付ける対象も排気管に限られない。
例えば、上述の実施形態では、連結部材13は、複数の台座12の下側に設けられていたが、複数の熱電ユニット10と複数の台座12との間に設けてもよいし、複数の熱電ユニット10の上側に設けてもよい。
1〜4 熱発電モジュール
10 熱電ユニット
10A 低温側面(低温側の面)
10B 高温側面(高温側の面)
11 リード線
12 台座
13 連結部材
30 排気管(発熱源)
412 フィン(放熱用のフィン)
42 緩衝部材
43 放熱板
101 P型熱電素子(熱電素子)
102 N型熱電素子(熱電素子)

Claims (8)

  1. 発熱源に取付け可能な熱発電モジュールであって、
    熱電素子を備え列状に配置されている複数の熱電ユニットと、
    前記発熱源と前記複数の熱電ユニットの高温側の面との間にそれぞれ配置されるものであって当該発熱源の側の面の面積が当該熱電ユニットの側の面の面積よりも小さく伝熱性を有する複数の台座と、
    前記複数の熱電ユニットおよび前記複数の台座を互いに連結する可撓性および伝熱性を有する連結部材と、
    を備える熱発電モジュール。
  2. 前記複数の台座は、前記発熱源の側の面における前記連結部材による連結方向の長さが前記熱電ユニットの側の面における前記連結部材による連結方向の長さよりも小さい、
    請求項1記載の熱発電モジュール。
  3. 前記複数の台座の前記連結方向に沿いかつ前記発熱源の側の面に垂直な面における断面の形状は、台形である、
    請求項2記載の熱発電モジュール。
  4. 前記断面の形状は、等脚台形である、
    請求項3記載の熱発電モジュール。
  5. 前記複数の台座は、前記発熱源の側の面において所定の間隔で前記連結部材にそれぞれ固定されている、
    請求項1ないし4のいずれかに記載の熱発電モジュール。
  6. 前記複数の熱電ユニットは、リード線によって順に直列に接続されている、
    請求項1ないし5のいずれかに記載の熱発電モジュール。
  7. 前記複数の熱電ユニットは、低温側の面に放熱用のフィンをそれぞれ備えている、
    請求項1ないし6のいずれかに記載の熱発電モジュール。
  8. 前記複数の熱電ユニットは、低温側の面に伝熱性を有する緩衝部材を挟んで放熱板を備えている、
    請求項1ないし6のいずれかに記載の熱発電モジュール。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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