JP2014090060A - 熱交換部材および熱電変換装置 - Google Patents

熱交換部材および熱電変換装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2014090060A
JP2014090060A JP2012238819A JP2012238819A JP2014090060A JP 2014090060 A JP2014090060 A JP 2014090060A JP 2012238819 A JP2012238819 A JP 2012238819A JP 2012238819 A JP2012238819 A JP 2012238819A JP 2014090060 A JP2014090060 A JP 2014090060A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
contact
contact portion
heat exchange
thermoelectric conversion
exchange member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012238819A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihisa Tachibana
敬久 橘
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Corp filed Critical Yamaha Corp
Priority to JP2012238819A priority Critical patent/JP2014090060A/ja
Publication of JP2014090060A publication Critical patent/JP2014090060A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Cooling Or The Like Of Semiconductors Or Solid State Devices (AREA)

Abstract

【課題】汎用的な熱交換部材を提供すること。
【解決手段】非平面の接触面を有する第1部材と、当該第1部材と異なる第2部材とに接触することで前記第1部材と前記第2部材との間での熱伝達を実現させる熱交換部材であって、前記接触面の形状に合わせて変形した状態で前記接触面に接触するとともに、変形容易性が相対的に高い第1接触部と、前記第2部材に接触するとともに、変形容易性が相対的に低い第2接触部と、を備える熱交換部材を構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は熱交換部材に関する。
従来、熱電変換モジュールは、一般に、複数個の熱電素子が二枚の平面状の基板に挟まれることで形成されており、熱電変換モジュールを使用する際の高温部および低温部が平面状であるような適用対象には容易に熱電変換モジュールを適用することができる。しかし、非平面の接触面を有する部材とその周囲とにおける温度差を利用して熱電変換を行うためには、非平面の接触面から熱電変換モジュールへの熱伝導性が高い状態を実現する必要があるが一般的には困難である。そこで、非平面の接触面を有する部材とその周囲とにおける温度差を利用して熱電変換を行うための技術が開発されており、特許文献1においては、管体の外周の形状と合致した部位と平面とを有する熱交換部材(アダプタ208)を設け、管体の外周の形状と合致した部位に管体を取り付け、平面に熱電変換モジュールを取り付ける構成が開示されている。
特表2010−505383号公報
従来の技術においては、熱交換部材の汎用性が低かった。すなわち、管体の外周の形状と合致した部位を有する熱交換部材は、特定の外径の管体のみにしか適用できず、外径が異なる管体や他の非平面の部位に取り付けることはできなかった。
本発明は、前記課題に鑑みてなされたもので、汎用的な熱交換部材を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明においては、非平面の接触面を有する第1部材と、当該第1部材と異なる第2部材とに接触することで第1部材と第2部材との間での熱交換を実現させる熱交換部材であって、第1接触部と第2接触部とを備える熱交換部材を構成する。この際、接触面の形状に合わせて変形した状態で接触面に接触するとともに、変形容易性が相対的に高い部位を第1接触部とする。また、第2部材に接触するとともに、変形容易性が相対的に低い部位を第2接触部とする。
すなわち、第1接触部を第1部材に接触させ、第2接触部を第2部材に接触させることによって、熱交換部材を介して第1部材と第2部材との間での熱の移動が実現されるように構成される。さらに、第1接触部は第2接触部よりも変形容易性が高いため、第2接触部よりも第1接触部の方が容易に変形させることが可能であり、第2接触部の変形を抑制あるいは防止しながら非平面の接触面の形状に合うように第1接触部を変形させることができる。
従って、第2接触部の変形を抑制あるいは防止しながら第1接触部を非平面の接触面に接触させることが可能な形状とすることができる。このため、第2接触部の形状を予め第2部材に取り付け可能な形状としておくことにより、第1接触部が第1部材に密着し、第2接触部が第2部材に密着した状態を実現することができる。従って、非平面の接触面を有する第1部材と第2部材との間で効率的に熱の移動を行わせることができ、熱電変換モジュールによる熱電変換を行うなどのために利用可能な汎用的な熱交換部材を提供することができる。
なお、変形容易性は接触部を変形させることが容易であるか否かを示す指標であり、変形容易性が高いほど変形が容易である。また、第1接触部と第2接触部の変形容易性は、第1接触部および第2接触部を構成する材料自体の固さによって評価されても良いし、第1接触部を変形させる際の手順において変形が容易であるか否かによって評価されても良い。後者としては、例えば、第1接触部および第2接触部を第1部材に接触させた後に、第1接触部に変形のための力を作用させる作業手順である場合に、当該力が第2接触部よりも第1接触部に対して効率的に作用することで第1接触部が変形し第2接触部が変形しないのであれば、この場合においても第1接触部の変形容易性は第2接触部よりも高いといえる。
ここで、第1部材は、非平面の接触面を有する部材であり、熱交換部材による熱交換の対象である。ここでは、第1部材が非平面の接触面を有することに起因して汎用的な熱電変換モジュールが使用しづらい状態になることが想定されているため、第2部材の形状は限定されないものの、汎用的な形状である平面を備えていることが好ましい。例えば、当該第2部材が備える平面が熱電変換モジュールの基板の面や、熱電変換モジュールに取り付けられる金属部材の面等であってもよい。むろん、第2部材が非平面を備え、当該第2部材の非平面に対して熱交換部材が接触するように構成されていても良く、この場合は変形可能な熱伝導体(熱伝導率の高いシート"熱伝導シート"、シリコン樹脂等のグリスや接着剤等)を第2部材の非平面と熱交換部材との間に介在させることが好ましい。
第1部材は熱電変換装置が取り付けられる非平面の接触面を有する構造体であれば良く、非平面である接触面の形状としては種々の形状が想定可能である。例えば、高温または低温の流体が流れる管体を利用して熱電変換を行う場合、当該管体が第1部材となり、管体の外周面が接触面となる。また、複雑な外周形状を有する構造体や断面が波状、三角波状等の形状である構造体の外面であって、非平面の部位に熱電変換装置が取り付けられる場合には、当該非平面の部位が接触面となる。
第1接触部は、変形容易性が第2接触部よりも相対的に高いことにより、接触面の形状に合わせて変形した状態で接触面に接触させることが可能であるように構成された部位である。すなわち、第1接触部の変形容易性が第2接触部よりも高いことにより、第1部材に熱交換部材を取り付ける際に、第1接触部と第2接触部とを第1部材に接触させた状態で第1接触部を変形させるための力を作用させると、第2接触部ではなく第1接触部が変形するように構成されていれば良い。なお、第1接触部は熱交換部材の一部を構成するため、熱伝導性が高い素材、例えば、金属によって構成されていれば良く、金属によって高い変形容易性を実現するためには、例えば、金属を薄い板状に成型することによって第1接触部を構成する例等を採用可能である。
第2接触部は、変形容易性が第2接触部よりも相対的に低いことにより、第1接触部の変形に伴って変形が抑制あるいは防止されるように構成された部位である。このように、第2接触部の変形は抑制あるいは防止されるため、第2接触部の形状は第2部材を取り付け可能な形状であることが好ましく、第2部材および第2接触部に汎用性の高い形状、例えば、平面が含まれるように構成すれば、第2接触部に各種の熱電変換モジュールの基板や熱電変換モジュールの基板が接続された直方体等の金属部材等を取り付けて熱電変換を実現することが可能である。なお、第2接触部も熱交換部材の一部を構成するため、熱伝導性が高い素材、例えば、金属によって構成されていれば良い。
第2接触部が第1接触部よりも相対的に低い変形容易性となるようにするための構成は種々の構成を採用可能であり、例えば、第1接触部の厚さが第2接触部よりも薄くなるように構成しても良い。すなわち、金属部材などの変形容易性を有する部材は、一般に、薄いほど柔らかくなるため、第1接触部の厚さが第2接触部よりも薄くなるように構成すれば、第2接触部の変形を抑制あるいは防止した状態で第1接触部を変形させることができる。
さらに、第1接触部と第2接触部とが、第1接触部および第2接触部よりも薄い連結部によって連結されているとともに、第1接触部が第2接触部よりも長くなるように構成しても良い。すなわち、第1接触部と第2接触部とが、第1接触部および第2接触部よりも薄い連結部によって連結されている場合、当該連結部を折り曲げることが容易であり、第1接触部の方が第2接触部よりも長いため、第1接触部の方が第2接触部よりも変形しやすい。従って、連結部を折り曲げて第1部材に接触させた状態で第1接触部に力を作用させることにより、第2接触部の変形を抑制または防止した状態で容易に第1接触部を変形させることが可能である。なお、第1接触部と第2接触部とは連結部によって連結されていれば良く、予め連結されていても良いし、第1接触部と第2接触部とを形成した後に連結しても良い。また、前者の構成であれば、一体の部材から第1接触部と第2接触部とを形成することが可能であり、この場合には、第1接触部と連結部と第2接触部とは厚さの異なる同一素材の材料から構成される部材となる。
さらに、板状部材の一部として第1接触部および第2接触部を構成し、第2接触部が屈曲部を備えるとともに当該屈曲部が第1部材に接するように構成され、さらに、当該屈曲部から第1接触部が延びるように構成しても良い。すなわち、板状部材を屈曲させると、当該屈曲部は板状部材の他の部位よりも強度が強い部位となり、当該屈曲部を第1部材に接触させた状態において、屈曲部を押さえながら第1接触部に力を作用させると、屈曲部が支点となって第1接触部に力を作用させることができる。従って、屈曲部の間に存在する第2接触部に力を作用させることなく、第1接触部を変形させることができ、第2接触部の変形を抑制あるいは防止した状態で第1接触部を変形させることができる。
(1A)(1B)は本発明の一実施形態にかかる熱交換部材を示す図、(1C)は熱交換部材を管体に取り付けた状態を示す図、(1D)は熱交換部材を管体に取り付ける作業を示す図である。 (2A)(2B)(2E)は本発明の一実施形態にかかる熱交換部材を示す図、(2C)は熱交換部材を管体に取り付けた状態を示す図、(2D)は熱交換部材を管体に取り付ける作業を示す図である。 (3A)(3B)(3E)は本発明の一実施形態にかかる熱交換部材を示す図、(3C)は熱交換部材を管体に取り付けた状態を示す図、(3D)は熱交換部材を管体に取り付ける作業を示す図である。
ここでは、下記の順序に従って本発明の実施の形態について説明する。
(1)第1実施形態:
(2)第2実施形態:
(3)第3実施形態:
(4)他の実施形態:
(1)第1実施形態:
図1A、1Bは、本発明の一実施形態にかかる熱交換部材10を示す図であり、図1Aは板厚方向から板状の熱交換部材10を眺めた状態を示し、図1Bは板厚方向と垂直な方向から熱交換部材10を眺めた状態を示している。これらの図1A,1Bに示すように、熱交換部材10は厚さが異なる部位を有する板状部材であり、本実施形態においては熱伝導性の高い金属(例えば、銅やアルミニウム等)によって構成されている。本実施形態においては、薄い部位が第1接触部11となり、厚い部位が第2接触部12となる。なお、図1Bにおいては、第1接触部11の厚さをT1、第2接触部12の厚さをT2として示しており、第1接触部11と第2接触部12との境界には、厚さ方向にT2−T1の段差を有している。
すなわち、第1接触部11が非平面の接触部を有する第1部材に接触するように変形され、第2接触部12は第2部材に接触する。本実施形態において、第1部材は金属製の管体であり、第2部材は熱電変換モジュールに対して接続される直方体の金属部材である。なお、本実施形態において、第1接触部11および第2接触部12の奥行きD(図1Aに示す縦方向の長さ)は共通の長さであり、第1接触部11の幅W1(図1Aに示す横方向の長さ)は第2接触部12の幅W2よりも長い。従って、第1接触部11が第2接触部12よりも変形しやすく、管体1へも巻き付けやすくなっている。
図1Cは、熱交換部材10を使用して熱電変換装置を管体1に取り付けた状態を示す図であり、管体1の軸Axに沿った方向から熱電変換装置と熱交換部材10とを眺めた状態を示している。図1Cに示す例において、熱電変換装置は、直方体の金属部材20と熱電変換モジュール40と複数のフィンを備える部材30とを備えている。金属部材20は直方体状であり、一面に熱電変換モジュール40の基板(後述)の一方が接着され、当該熱電変換モジュール40の基板の一方が接着される面の反対側の平面に熱交換部材10の第2接触部12が接着されるように構成されており、熱交換部材と熱電変換モジュールとの間での熱交換を可能にする部材である。
複数のフィンを備える部材30は、直方体状の金属部材の一面に複数のフィンが取り付けられた部材であり、フィンの取り付け面の反対側の平面に熱電変換モジュール40の基板が熱交換可能に接着される。この結果、熱電変換モジュール40を金属部材20と複数のフィンを備える部材30とで挟むように一体化された熱電変換装置が形成されている。
熱電変換モジュール40は、図示しない2枚の基板と複数個の熱電素子とを備えている。当該複数個の熱電素子は、同数個のn型熱電素子とp型熱電素子とによって構成されている。また、複数個の熱電素子は、2枚の基板の間に配置され、n型熱電素子とp型熱電素子とが直列に接続されるように基板上の配線が形成されている。この結果、一方の基板を高温部、他方の基板を低温部とした熱電変換を行うことができるように構成されている。本実施形態においては、管体1内を流れる流体の温度が高く、管体1側が高温部、複数のフィンを備える部材30側が低温部となるようにして熱電変換を行うことが可能である。なお、熱電変換モジュール40の外部に延びる配線は図示していない。むろん、管体1側が低温部、複数のフィンを備える部材30側が高温部となるようにして熱電変換を行うように構成しても良い。
本実施形態にかかる熱交換部材10は、管体1と熱電変換装置の金属部材20との間に介在し、管体1と金属部材20との間の熱交換を実現させる部材として機能する。本実施形態において、熱交換部材10は予め管体1に取り付けられる。具体的には、熱交換部材10の平らな面(図1Bに示す下側の面)に熱伝導率が高い接着剤が塗布され、図1Dに示すように、管体1の外周面に対して熱交換部材10の中央(第2接触部12部分)が接し、第2接触部12と第1接触部11とで形成される凸部が管体1と逆側(図1Dにおける上方)に向いている状態とされる。
この状態において、第2接触部12を押さえつつ、第1接触部11に対して凸部側から力を作用させる。この結果、第1接触部11は、図1Dにおいて破線で示すように撓みながら変形し、やがて、図1Cに示すように第1接触部11が管体1の外周の接触面に接触し、接着剤によって接着された状態となる。この状態において、第2接触部12の露出している面に熱伝導率が高い接着剤が塗布され、当該面に複数のフィンを備える部材30と熱電変換モジュール40とが一体化された金属部材20が接着される。
この結果、熱電変換装置によって管体1と金属部材20との間で効率的に熱交換を行わせることが可能になる。以上の構成において、第1接触部11は、管体1と異なる外径を有する管体であっても取り付けることが可能である。また、波状の面を有する構造体であっても第1接触部11を変形させることによって第1接触部11と構造体とを密着させることができる。従って、汎用的な熱交換部材を提供することが可能である。
さらに、非平面の接触部に対して平面の接触部を有する熱交換部材を接触させる場合と比較して、移動する熱量を多くすることが可能であり、効率的な熱電変換を行わせることができる。さらに、第2接触部12は平面状の部位を有しているため、平面を有する金属部材20に取り付けることができる。なお、熱電変換モジュール40の基板を直接第2接触部12に取り付けることも可能である。従って、汎用的な熱電変換モジュール40と熱交換可能な熱交換部材を提供することができる。
(2)第2実施形態:
図2A、2Bは、本発明の一実施形態にかかる熱交換部材100を示す図であり、図2Aは板厚方向から板状の熱交換部材100を眺めた状態を示し、図2Bは板厚方向と垂直な方向から熱交換部材100を眺めた状態を示している。これらの図2A,2Bに示すように、熱交換部材100は厚さが一定の板状部材の一部に板厚が薄い連結部100aを形成することで構成される部材であり、本実施形態においては熱伝導性の高い金属(例えば、銅やアルミニウム等)によって構成されている。本実施形態において、連結部100aは、第1接触部110と第2接触部120との間に存在する部位であり、熱交換部材100の奥行き方向(図2Aに示す縦方向:D方向)に延びるとともに、2カ所において当該連結部100aが形成されている。すなわち、熱交換部材100の中央に第2接触部12が形成されるとともに、その幅方向(図2Aに示す横方向)の両端において板厚が薄くなる凹部が形成されて連結部100aとなり、連結部100aのそれぞれに第1接触部110が連結されるように構成されている。
本実施形態においても第1接触部110が非平面の接触部を有する管体1に接触するように変形され、第2接触部120が金属部材20に接触する状態となるように熱交換部材100が管体1に取り付けられる。なお、本実施形態において、第1接触部110および第2接触部120の奥行きDは共通の長さであり、第1接触部110の幅W1は第2接触部120の幅W2よりも長い。
図2Cは、熱交換部材100を使用して熱電変換装置を管体1に取り付けた状態を示す図であり、管体1の軸Axに沿った方向から熱電変換装置と熱交換部材100とを眺めた状態を示している。図2Cに示す例において、熱電変換装置は第1実施形態と同様であり、第1実施形態と同様の符号を付して金属部材20と熱電変換モジュール40と複数のフィンを備える部材30とを示している。
本実施形態にかかる熱交換部材100においても、熱交換部材100は予め管体1に取り付けられる。具体的には、熱交換部材100の平らな面(図2Bに示す下側の面)に熱伝導率が高い接着剤が塗布され、図2Dに示すように、管体1の外周面に対して熱交換部材100の中央(第2接触部120部分)が接し、連結部100aが形成された面が管体1と逆側(図2Dにおける上方)に向いている状態とされる。
この状態において、第2接触部120を押さえつつ、第1接触部110を管体1に近づけるように力を作用させる。この結果、第1接触部110は、図2Dにおいて破線で示すように撓みながら変形し、やがて、第1接触部110が管体1の外周に接触する。その後、さらに第1接触部110に対して力を作用させると、第1接触部110は第2接触部120よりも長いため、第2接触部120よりも先に第1接触部110が変形し、図2Cに示すように第1接触部110が管体1の外周の接触面に接着された状態となる。この状態において、第2接触部12の露出している面に熱伝導率が高い接着剤が塗布され、当該面に複数のフィンを備える部材30と熱電変換モジュール40とが一体化された金属部材20が接着される。本実施形態においては、連結部100aと第2接触部120とを比較すると、熱交換部材100の厚さ方向に段差が形成されていることになるため、連結部100aを利用して熱交換部材100を変形させることが容易であり、第1接触部110を管体1に巻き付けやすくなっている。
この結果、熱電変換装置によって管体1と金属部材20との間で効率的に熱交換を行わせることが可能になる。以上の構成において、第1接触部110は、管体1と異なる外径を有する管体であっても取り付けることが可能である。また、波状の面を有する構造体であっても第1接触部110を変形させることによって第1接触部110と構造体とを密着させることができる。従って、汎用的な熱交換部材を提供することが可能である。
さらに、非平面の接触部に対して平面の接触部を有する熱交換部材を接触させる場合と比較して、移動する熱量を多くすることが可能であり、効率的な熱電変換を行わせることができる。さらに、第2接触部120は平面状の部位を有しているため、平面を有する金属部材20に取り付けることができる。なお、熱電変換モジュール40の基板を直接第2接触部120に取り付けることも可能である。従って、汎用的な熱電変換モジュール40と熱交換可能な熱交換部材を提供することができる。
(3)第3実施形態:
図3A、3Bは、本発明の一実施形態にかかる熱交換部材101を示す図であり、図3Aは板厚方向から板状の熱交換部材101を眺めた状態を示し、図3Bは板厚方向と垂直な方向から熱交換部材101を眺めた状態を示している。これらの図3A,3Bに示すように、熱交換部材101は厚さが一定の板状部材を複数回曲げることによって構成される部材であり、本実施形態においては熱伝導性の高い金属(例えば、銅やアルミニウム等)によって構成されている。図3A,3Bに示す例においては、板状部材を4回曲げることによって熱交換部材101を構成している。
具体的には、熱交換部材101の奥行き方向に平行な方向に折り曲げ線が配向するように4回曲げ、折り曲げ線を図3Bに示すように端から順に第1線L1〜第4線L4としたとき、第1線L1〜第4線L4の間の部位で第2接触部121を構成し、第1線L1および第4線L4より外側(図3A,3Bにおける左および右側)の部位で第1接触部111を構成した。
なお、本実施形態において、第1線L1と第2線L2との間の距離は熱交換部材101の板厚の2倍程度の距離であり、第3線L3と第4線L4との間の距離は熱交換部材101の板厚の2倍程度の距離である。また、第2線L2と第3線L3との間の距離は幅W2であって、金属部材20の幅と同等の幅であるとともに、第1接触部111の幅W1の方が幅W2よりも長くなっている。本実施形態においては、第1線L1および第4線L4によって屈曲された部位が管体1(第1部材)に接するように構成され、当該第1線L1および第4線L4によって屈曲された部位を屈曲部101aと呼ぶ。本実施形態においても、屈曲部101aを境界にして熱交換部材101の厚さ方向に段差が形成されている。
本実施形態においても第1接触部111が非平面の接触部を有する管体1に接触するように変形され、第2接触部121が金属部材20に接触する状態となるように熱交換部材101が管体1に取り付けられる。図3Cは、熱交換部材101を使用して熱電変換装置を管体1に取り付けた状態を示す図であり、管体1の軸Axに沿った方向から熱電変換装置と熱交換部材101とを眺めた状態を示している。図3Cに示す例において、熱電変換装置は第1実施形態と同様であり、第1実施形態と同様の符号を付して金属部材20と熱電変換モジュール40と複数のフィンを備える部材30とを示している。
本実施形態にかかる熱交換部材101においても、熱交換部材101は予め管体1に取り付けられる。具体的には、第1接触部111の屈曲部101aが存在する面(図3Bに示す下側の面)に熱伝導率が高い接着剤が塗布され、図3Dに示すように、管体1の外周面に対して屈曲部101aが接し、第2接触部121と第1接触部111とで形成される凸部が管体1と逆側に露出している状態とされる。
この状態において、第2接触部121を押さえて屈曲部101aが管体1に接触した状態を保持しつつ、第1接触部111を管体1に近づけるように力を作用させる。この結果、第1接触部111は、図3Dにおいて破線で示すように撓みながら変形し、やがて、第1接触部111が管体1の外周に接触する。すなわち、板状の第1接触部111よりも強度が強くなっている屈曲部101aが支点となって第1接触部111が撓むように取り付け作業を行う。この結果、第2接触部121が変形することなく第1接触部111が変形し、図3Cに示すように第1接触部111が管体1の外周の接触面に接着された状態となる。この状態において、第2接触部121の露出している面(第2線L2と第3線L3との間の面)に熱伝導率が高い接着剤が塗布され、当該面に複数のフィンを備える部材30と熱電変換モジュール40とが一体化された金属部材20が接着される。
この結果、熱電変換装置によって管体1と金属部材20との間で効率的に熱交換を行わせることが可能になる。以上の構成において、第1接触部111は、管体1と異なる外径を有する管体であっても取り付けることが可能である。また、波状の面を有する構造体であっても第1接触部111を変形させることによって第1接触部111と構造体とを密着させることができる。従って、汎用的な熱交換部材を提供することが可能である。
さらに、非平面の接触部に対して平面の接触部を有する熱交換部材を接触させる場合と比較して、移動する熱量を多くすることが可能であり、効率的な熱電変換を行わせることができる。さらに、第2接触部121は平面状の部位を有しているため、平面を有する金属部材20に取り付けることができる。なお、熱電変換モジュール40の基板を直接第2接触部121に取り付けることも可能である。従って、汎用的な熱電変換モジュール40と熱交換可能な熱交換部材を提供することができる。
(4)他の実施形態:
本発明においては、第1接触部が第2接触部よりも変形容易であるように熱交換部材を構成することができれば良く、他にも種々の構成を採用可能である。例えば、熱電変換装置を管体1に取り付けるための作業手順は、上述の手順に限定されず、種々の手順を採用可能である。より具体的には、上述の実施形態においては、管体1に対して熱交換部材を取り付けた後に第2接触部に対して熱電変換装置を取り付けていたが、第2接触部に対して熱電変換装置を取り付けた後に管体1に対して熱交換部材を取り付けるように構成しても良い。また、第1接触部の幅を第2接触部の幅(図1A,2A,3Aに示すW1)よりも大きくするとともに管体を一周するに充分な幅となるように構成し、幅方向に延びる第1接触部によって管体を一周して第1接触部同士を接続することによって熱交換部材を管体に固定する構成であっても良い。
また、熱交換部材の形状としても種々の変形が可能であり、第1接触部は2個に限定されないし、第2接触部は1個に限定されない。さらに、連結部100aや屈曲部101aも2個に限定されず1個あるいは3個以上であってもよい。例えば、図3Eに例は、図3Bに示す熱交換部材101において屈曲部101aに加えて屈曲部101bを設けた構成例であり、各種の構成例を採用可能である。
さらに、図2Aに示す連結部100aは、熱交換部材100の厚さが薄い部位を設けることによって構成されていたが、熱交換部材100の奥行き方向の長さを短くすることによって第1接触部と第2接触部とを形成しても良い。例えば、図2Eに示す熱交換部材102は、薄い板状の部材の奥行き方向の4カ所に切欠102aを形成しており、切欠102aに挟まれた中央に第2接触部122が形成され、第2接触部122の両側に第1接触部112が形成された構成となっており、このような形状として熱交換部材を形成しても良い。
さらに、第1接触部が上述の実施形態のように第2接触部を中心として両側に存在する構成のほか、第2接触部の一方側に存在する構成であってもよい。また、第2接触部と金属部材20とを接触させる面は、上述の実施形態のように金属部材20の底面(金属部材20と熱電変換モジュール40との接触面に平行な面)に限定されず、金属部材20の側面(金属部材20と熱電変換モジュール40との接触面および当該接触面を除く金属部材20の面)であってもよい。
10…熱交換部材、11…第1接触部、12…第2接触部、20…金属部材、30…複数のフィンを備える部材、40…熱電変換モジュール

Claims (5)

  1. 非平面の接触面を有する第1部材と、当該第1部材と異なる第2部材とに接触することで前記第1部材と前記第2部材との間での熱伝達を実現させる熱交換部材であって、
    前記接触面の形状に合わせて変形した状態で前記接触面に接触するとともに、変形容易性が相対的に高い第1接触部と、
    前記第2部材に接触するとともに、変形容易性が相対的に低い第2接触部と、
    を備える熱交換部材。
  2. 前記第1接触部の厚さは、前記第2接触部よりも薄い、
    請求項1に記載の熱交換部材。
  3. 前記第1接触部と前記第2接触部とは、前記第1接触部および前記第2接触部よりも薄い連結部によって連結されているとともに、前記第1接触部は前記第2接触部よりも長い、
    請求項1または請求項2のいずれかに記載の熱交換部材。
  4. 前記第1接触部および前記第2接触部は板状部材の一部であり、
    前記第2接触部は、屈曲されるとともに前記第1部材に接する屈曲部を備え、
    前記第1接触部は、屈曲部から延びる部位である、
    請求項1〜請求項3のいずれかに記載の熱交換部材。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の熱交換部材に対して熱交換可能に取り付けられた熱電変換モジュールと、
    前記熱電変換モジュールに対して熱交換可能に取り付けられた複数のフィンを備える部材と、
    を備える熱電変換装置。
JP2012238819A 2012-10-30 2012-10-30 熱交換部材および熱電変換装置 Pending JP2014090060A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012238819A JP2014090060A (ja) 2012-10-30 2012-10-30 熱交換部材および熱電変換装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012238819A JP2014090060A (ja) 2012-10-30 2012-10-30 熱交換部材および熱電変換装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014090060A true JP2014090060A (ja) 2014-05-15

Family

ID=50791743

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012238819A Pending JP2014090060A (ja) 2012-10-30 2012-10-30 熱交換部材および熱電変換装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014090060A (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1187787A (ja) * 1997-09-08 1999-03-30 Seru Appl Kk 熱電モジュールの製造方法
JP2001274467A (ja) * 2000-03-28 2001-10-05 Matsushita Electric Works Ltd 熱電変換モジュールとその製造方法
JP2001308218A (ja) * 2000-04-24 2001-11-02 Hitachi Ltd 半導体装置
JP2011129552A (ja) * 2009-12-15 2011-06-30 Fujitsu Ltd 熱発電モジュール

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1187787A (ja) * 1997-09-08 1999-03-30 Seru Appl Kk 熱電モジュールの製造方法
JP2001274467A (ja) * 2000-03-28 2001-10-05 Matsushita Electric Works Ltd 熱電変換モジュールとその製造方法
JP2001308218A (ja) * 2000-04-24 2001-11-02 Hitachi Ltd 半導体装置
JP2011129552A (ja) * 2009-12-15 2011-06-30 Fujitsu Ltd 熱発電モジュール

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3170757U (ja) 放熱装置
JP3142012U (ja) 熱パイプ付き放熱器
TWI337837B (en) Heat sink and modular heat sink
JP2015137848A (ja) 携帯式電子機器の放熱装置
WO2015083512A1 (ja) 電池パック及びその製造方法
TWM496332U (zh) 金屬散熱板與熱導管的嵌合組成
WO2015098824A1 (ja) 受熱部構造及びヒートシンク
JP6603887B2 (ja) 磁気部品ユニット
US10945331B2 (en) Mobile display device
JP2011154929A (ja) 排熱装置
TWI566345B (zh) 用於夾持電子元件的夾具
WO2013140741A1 (ja) 熱伝導体およびそれを用いた電子機器
JP2008241227A (ja) 圧接接合式ヒートパイプ
WO2019024656A1 (zh) 一种浮动式散热器及其弹性支架
US20090038777A1 (en) Heat sink and manufacturing method thereof
JP2012119451A (ja) 熱電変換モジュール
JP2017003351A (ja) センサ取付用部材
WO2013038493A1 (ja) 半導体モジュール
CN103879087A (zh) 导热铜箔
JP2020091091A (ja) サクションパイプの作製方法及び冷蔵庫
JP2014090060A (ja) 熱交換部材および熱電変換装置
JP2012119450A (ja) 熱電変換モジュール
JP2012141093A (ja) 中熱伝導デバイス
EP2728614A1 (en) Heated-side contact structure of thin heat pipe
JP6178981B2 (ja) 冷却システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150820

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160624

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160705

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160825

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170110