JP6754321B2 - 受熱ユニット及び当該受熱ユニットを含む熱電発電装置 - Google Patents

受熱ユニット及び当該受熱ユニットを含む熱電発電装置 Download PDF

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Description

本発明は、熱回収装置等において高温の流体から熱を受け取るための機構として使用される受熱ユニットに関する。更に、本発明は、当該受熱ユニットを含む熱電発電装置にも関する。
当該技術分野においては、省エネルギーの観点から、例えば廃熱を回収して再利用する熱回収装置が盛んに利用されるようになってきている。このような熱回収装置の具体例としては、例えば、内燃機関の排気ガスから熱を回収して発電を行う熱電発電装置並びにボイラーの排気ガスから熱を回収してボイラーに供給される水及び空気を暖める給水予熱器及び空気予熱器等を挙げることができる。このような熱回収装置は、例えば集熱部材としてのヒートシンクのフィンを高温の流体に接触させて当該流体から熱を効率的に受け取るための機構である受熱ユニットを備える。
例えば、複数のピン型フィンからなる集熱部とベース部とを備える剣山状のヒートシンクを内燃機関の排気管の管壁に穿設された開口に固定し、集熱部を排気流路に露出させることにより、熱電発電装置用の受熱ユニットを構成することが知られている(例えば、特許文献1を参照)。
更に、上流側から下流側へと進むに従って段階的又はテーパ状に縮径する排気管の上面及び下面に互いに対向するように配設された上記のようなヒートシンクの集熱部の先端部同士がオーバーラップする程度が上流側から下流側へと進むに従って大きくなるように配置することも知られている(例えば、特許文献2を参照)。このような受熱ユニットにおいては、排気ガスの流れを乱す(乱流を惹起する)ことにより集熱部への排気ガスの接触頻度を高め、結果として受熱効率を高めることを目的として、上記のような構成を採用している。
しかしながら、上記のように多数のピン型フィンが密集してなる集熱部は排気ガスの乱流を惹起して流れの抵抗(排気抵抗)を増大させ、排気ガスの流れを阻害して背圧の増加を招く虞が高い。その結果、例えば排気管の上流側に存在する内燃機関の運転効率の低下に繋がる虞がある。
更に、個々のピン型フィンの下流側の半面においては排ガスの流れが剥離するため熱回収への寄与が小さく、受熱ユニット全体としての受熱効率が低い。加えて、上流側に他のピン型フィンが存在するピン型フィンは、その上流側の他のピン型フィンにより排気ガスの流れが遮られて当該ピン型フィンが排気ガスと接触し難い。その結果、受熱ユニット全体としての受熱効率もまた低い。
上記課題に対する対策として、ピン型フィンの代わりにプレート型フィンを集熱部として採用することが考えられる。具体的には、例えば、内部に流体(排気ガス)が流れる流路を画定する筐体の壁面の一部に形成された流体の流れ方向(筐体の軸方向)に平行な平面状の座面に開口を穿設し、当該開口に複数のプレート型フィンからなる集熱部とベース部とを備えるヒートシンクのベース部を気密に固定し且つ当該開口を介して当該集熱部を流路に露出させることにより、熱電発電装置用の受熱ユニットを構成することができる(例えば、後述する図13乃至図15を参照)。
上記受熱ユニットにおいては流体の流れ方向に沿って配置された複数のプレート型フィンによって集熱部が構成されるため、受熱効率の向上が期待された。しかしながら、発明者による検証によれば、集熱部の上流側の端部に衝突する流体により、その下流側に境界層が形成され、隣接するプレート型フィン同士の間へと流体が入り込むことが困難であった。その結果、集熱部の上流側の端部には高温の流体が接触するものの、下流側の部分には高温の流体が接触し難く、集熱部の上流側と下流側との間の温度差が大きくなり、受熱ユニット全体としての受熱効率が向上せず、熱電発電装置全体としての熱回収効率も向上しなかった(詳しくは、後述する実施例を参照)。熱電発電装置全体としての熱回収効率の向上のためには、集熱部材としてのヒートシンクの上流側と下流側との間における温度差(即ち、集熱部材における温度斑)をより小さくすることもまた必要である。
特開2010−275976 特開2015−140713
上述したように、当該技術分野においては、流体抵抗の増大及び集熱部材における温度斑を低減しつつ高温の流体から熱を効率的に受け取って熱回収効率を高めることができる受熱ユニットが求められている。本発明は、このような要求に応えるために為されたものである。
上記に鑑みて、本発明に係る受熱ユニット(以降、「本発明ユニット」と称される場合がある。)は、内部に流体が流れる流路を画定する筒状の筐体と、複数のフィンからなる集熱部を備えるヒートシンクと、を含む。集熱部は流路に露出し且つ筐体の外部と熱伝導可能であるように構成されている。
筐体の壁面の少なくとも一部には、流路全体としての流体の流れの向きである主流方向において下流側へ進むほど筐体の内側に向かってより大きく突出するように傾斜した座面が形成されており、上記集熱部は当該座面の内側に配設されている。
本発明ユニットにおいて、ヒートシンクもまた上記主流方向に対して傾斜するように配設されている。具体的には、ヒートシンクは、ヒートシンク角が鋭角となるように配設されている。ヒートシンク角とは、集熱部の座面とは反対側の先端を全て含む平面又はこれらの先端に対する近似平面である集熱部先端面と上記主流方向に直交する平面である法平面とがなす角である。このような角は全部で4つあるが、それら4つの角のうち、上記集熱部先端面よりも主流方向において上流側であり且つ法平面よりも主流方向において下流側である領域に位置する角がヒートシンク角である。好ましくは、ヒートシンク角は60°以上であり且つ80°以下である。
本発明ユニットにおいて集熱部を構成するフィンとしては、主流方向に平行ではない方向に延在する柱状の形状を有するピン型フィン又は主流方向に平行な板状の形状を有するプレート型フィンを採用することができる。或いは、集熱部先端面に沿って主流方向に延在する折り目と集熱部先端面に平行な他の平面に沿って主流方向に延在する折り目とに沿って交互に繰り返し折り曲げられた板状部材によって形成された蛇腹状の形状を有する蛇腹型フィンを採用してもよい。
また、本発明ユニットにおいて、ヒートシンクは、集熱部の座面側の端部と熱伝導可能に接合された板状の部材からなるベース部を更に備えていてもよい。この場合、ヒートシンクは、ベース部を介して筐体に熱伝導可能に固定されていてもよい。
更に、本発明ユニットにおいて、筐体の内部と外部とを連通する開口が座面に穿設されており、当該開口を介して集熱部が流路に露出しており、且つ筐体の外壁面の開口の周縁部にベース部が気密に固定されていてもよい。
加えて、本発明ユニットは、主流方向及び/又は主流方向を軸とする円周方向において異なる位置に配設された複数のヒートシンクを含むことができる。この場合、複数のヒートシンクは、それぞれの集熱部の先端同士がオーバーラップしないように構成される。
更に、本発明ユニットにおいて、筐体の壁面の座面よりも主流方向において下流側の領域に、上記法平面による流路の断面積が主流方向において下流側へ進むほど徐々に増大するように構成されたディフューザ部が形成されていてもよい。
一方、本発明に係る熱電発電装置(以降、「本発明装置」と称される場合がある。)は、上述した本発明ユニットと、本発明ユニットの筐体の外部に前記集熱部と熱伝導可能に固定された熱電発電モジュールと、を含む、熱電発電装置である。本発明装置は、熱電発電モジュールの本発明ユニットの筐体とは反対側の主面に熱伝導可能に固定された冷却ユニットを更に含むことができる。
本発明によれば、流体抵抗の増大及び集熱部材における温度斑を低減しつつ高温の流体から熱を効率的に受け取って熱回収効率を高めることができる受熱ユニット及び当該受熱ユニットを含む熱電発電装置を提供することができる。
本発明の他の目的、他の特徴及び付随する利点は、本発明の各実施形態についての以下の説明から容易に理解されるであろう。
本発明の第1実施形態に係る受熱ユニット(第1ユニット)に含まれる筐体の構成の一例を示す模式図である。 第1ユニットの構成の一例を示す模式図である。本発明の第2実施形態に係る受熱ユニット(第2ユニット)の構成の一例に関する説明にも用いられる。 本発明の第3実施形態に係る受熱ユニット(第3ユニット)に含まれるヒートシンクが備える集熱部の構成の1つの例を示す模式図である。 第3ユニットに含まれるヒートシンクが備える集熱部の構成のもう1つの例を示す模式図である。 第3ユニットに含まれるヒートシンクが備える集熱部の構成の更なる例を示す模式図である。 本発明の第4実施形態に係る受熱ユニット(第4ユニット)に含まれるヒートシンクの構成の一例を示す模式図である。 第4ユニットの構成の例を示す模式的な断面図である。 本発明の第5実施形態に係る受熱ユニット(第5ユニット)に含まれる筐体の構成の一例を示す模式図である。 第5ユニットの構成の一例を示す模式図である。 本発明の第6実施形態に係る受熱ユニット(第6ユニット)の構成の例を示す模式的な断面図である。 本発明の第7実施形態に係る受熱ユニット(第7ユニット)の構成の例について第5ユニットと比較しながら説明するための模式的な断面図である。 本発明の第8実施形態に係る熱電発電装置(第8装置)の構成の例を示す模式的な断面図である。 本発明の第9実施形態に係る熱電発電装置(第9装置)の構成の例を示す模式的な断面図である。 は本発明の実施例1に係る受熱ユニットを含む熱電発電装置(第1実施例装置)の外観を示す模式的なアイソメ図(等角投影図)である。 第1実施例装置の模式的な正面図(a)、側面図(b)及び背面図(c)である。 (a)は、図15の(c)において線A−Aによって示される平面によって切断された第1実施例装置を切断面側(主流方向の右側)から観察した場合の模式図である。(b)は、図15の(b)において線B−Bによって示される平面によって切断された第1実施例装置を切断面側(主流方向における下流側)から観察した場合の模式図である。 比較例に係る受熱ユニット(比較例ユニット)を含む熱電発電装置(比較例装置)の外観を示す模式的なアイソメ図(等角投影図)である。 比較例装置の模式的な正面図(a)、側面図(b)及び背面図(c)である。 (a)は、図18の(c)において線A−Aによって示される平面によって切断された比較例装置を切断面側(主流方向の右側)から観察した場合の模式図である。(b)は、図18の(b)において線B−Bによって示される平面によって切断された比較例装置を切断面側(主流方向における下流側)から観察した場合の模式図である。 筐体の内部に画定された流路における流体の流れにつき、第1実施例装置(a)と比較例装置(b)とを比較する模式図である。 本発明の実施例2に係る受熱ユニットを含む熱電発電装置(第2実施例装置)の外観を示す模式的なアイソメ図(等角投影図)である。 第2実施例装置の模式的な正面図(a)、側面図(b)及び背面図(c)である。 (a)は、図22の(c)において線A−Aによって示される平面によって切断された第2実施例装置を切断面側(主流方向の右側)から観察した場合の模式図である。(b)は、図22の(b)において線B−Bによって示される平面によって切断された第2実施例装置を切断面側(主流方向における下流側)から観察した場合の模式図である。
《第1実施形態》
以下、本発明の第1実施形態に係る受熱ユニット(以降、「第1ユニット」と称される場合がある。)について詳しく説明する。尚、第1ユニット及び第1ユニットの構成要素の構成を示す各図は、あくまでも例示を目的とする模式図であり、それぞれの図における縮尺及び縦横比等は必ずしも同じではない。
〈構成〉
第1ユニットは、筐体とヒートシンクとを含む受熱ユニットである。筐体は、筒状の形状を有し、その内部に流体が流れる流路を画定する。図1は、第1ユニットに含まれる筐体110の構成の一例を示す模式図である。(a)は、流路全体としての流体の流れの向きである主流方向(白抜きの矢印)の右側から筐体110を観察した場合における筐体110の模式的な側面図である。(b)は、上側((a)に示す黒塗りの矢印Uの方向)から筐体110を観察した場合における筐体110の模式的な平面図である。(c)は、上流側((a)に示す黒塗りの矢印Fの方向)から筐体110を観察した場合における筐体110の模式的な正面図である。(d)は、下流側((a)に示す黒塗りの矢印Bの方向)から筐体110を観察した場合における筐体110の模式的な背面図である。
図1の(a)に示すように、筐体110の壁面の少なくとも一部には、上述した主流方向(白抜きの矢印)において下流側へ進むほど筐体110の内側に向かってより大きく突出するように傾斜した座面110aが形成されている。図1に示した例においては座面110aが平面状に形成されているが、座面110aは必ずしも平面状である必要は無く、例えば第1ユニットが組み込まれる装置の構造及び座面110aの内側に配設されるヒートシンク(の集熱部)の形状等に応じて好適な形状とすることができる。
尚、図1に示した筐体110は概ね円筒状の形状を有しているが、その内部に流体が流れる流路を画定する筒状の形状を有する限り、筐体110の形状は特に限定されない。筐体110を構成する材料及び構造は、例えば第1ユニットの使用時に筐体110の内部の流路に流れる流体の温度及び圧力並びに筐体110に作用する応力及び振動等に耐え得る限り、特に限定されない。筐体110の一例としては、例えば、プレス加工によって成形されたステンレス鋼製の部材を溶接によって接合することによって得ることができる所謂「プレスモナカ構造」を有する構造体を挙げることができる。
ヒートシンクは、複数のフィンからなる集熱部を備える。集熱部は座面110aの内側に配設され、筐体110によって画定される流体の流路に露出し且つ筐体110の外部と熱伝導可能であるように構成されている。例えば、複数のフィンを座面110aの内側に直接的に接合してもよく、或いは、良好な熱伝導性を有する(即ち、高い熱導電率を有する)材料からなる部材(例えば、後述するベース部等)を介して複数のフィンを座面110aの内側に間接的に接合してもよい。
集熱部を構成するフィンの形状は特に限定されず、様々な形状を有するフィンを採用することができる。具体的には、例えば、柱状の形状を有するピン型フィン又は板状の形状を有するプレート型フィンを使用することができる。或いは、薄い金属板(例えば、ステンレス鋼板等)を繰り返し折り曲げて板状の形状を有する複数のプレート型フィンを形成してもよく、薄い金属板を繰り返し折り曲げて蛇腹状の形状とした蛇腹型フィンを複数のプレート型フィンの代わりに使用してもよい。集熱部を構成するフィンの形状については後に詳述する。
ヒートシンクを構成する材料もまた、例えば第1ユニットの使用時に筐体110の内部の流路に流れる流体の温度及び圧力等に耐え得る限り、特に限定されない。ヒートシンクを構成する材料の具体例としては、例えば、ステンレス鋼、銅、及びアルミニウム等を含む各種金属材料を始めとする、高い熱導電率を有する材料を挙げることができる。
図2は、第1ユニットの構成の一例を示す模式図である。(a)は、主流方向(白抜きの矢印)の右側から第1ユニット100を観察した場合における第1ユニット100の模式的な側面図である。(b)は、上側((a)に示す黒塗りの矢印Uの方向)から第1ユニット100を観察した場合における第1ユニット100の模式的な平面図である。(c)は、(b)に示す線S−Sによって表される平面(筐体110の軸を通り且つ矢印Uの方向に平行な平面)による第1ユニット100の模式的な断面図である。
上述したように、筐体110の壁面の少なくとも一部には、主流方向(白抜きの矢印)において下流側へ進むほど筐体110の内側に向かってより大きく突出するように傾斜した(本例においては平面状の)座面110aが形成されている。ヒートシンク120(を構成する集熱部120a)は、流路に露出するように座面110aの内側に配設されている。
複数のフィンからなる集熱部120aを筐体110に形成された座面110aの内側に接合する方法は、第1ユニット100の使用時に筐体110の内部の流路に流れる流体の温度及び圧力等に耐え且つ筐体110の外部と集熱部120aとの間の熱伝導を過度に妨げない限り、特に限定されない。集熱部120aを座面110aの内側に接合する方法の具体例としては、ブレージング(ロウ付け)、かしめ、及び溶接等を挙げることができる。

第1ユニット100において、ヒートシンク120もまた上記主流方向に対して傾斜するように配設されている。具体的には、ヒートシンク120は、(c)に示すように、ヒートシンク角θが鋭角(0°<θ<90°)となるように配設されている。ヒートシンク角θとは、集熱部120aの座面110aとは反対側の先端を全て含む平面又はこれらの先端に対する近似平面である集熱部先端面(線Ltによって表される)と上記主流方向に直交する平面である法平面(線Lnによって表される)とがなす角である。
ここでいう「近似平面」とは、例えば、集熱部120aを構成する複数のフィンの座面110aとは反対側の先端の最も近傍を通る平面として定義することができる。このような平面は、例えば、最小自乗法等、当業者に周知の手法によって特定することができる。このような集熱部先端面(Lt)と法平面(Ln)とがなす角は全部で4つあるが、それら4つの角のうち集熱部先端面(Lt)よりも主流方向において上流側であり且つ法平面(Ln)よりも主流方向において下流側である領域に位置する角がヒートシンク角θである。
〈効果〉
第1ユニット100によれば、上記のように、集熱部120aが流路に露出し且つヒートシンク角θが鋭角となるようにヒートシンク120が配設されている。従って、ヒートシンク120によって流路における流体の流れが過度に妨げられないので、流体抵抗の増大を低減することができる。更に、流路を流れる流体が集熱部120aの上流側の端部のみならず集熱部先端面(Lt)にも衝突するので、集熱部120aの上流側の端部の下流側に境界層が形成され難い。その結果、集熱部材としてのヒートシンク120の上流側と下流側との間における温度斑を低減することができる。また、隣接するプレート型フィン同士の間へと流体が容易に入り込むことができる。
加えて、筐体110の壁面の少なくとも一部には主流方向において下流側へ進むほど筐体110の内側に向かってより大きく突出するように傾斜した座面110aが形成されている。この座面110aの傾斜に沿って下流側に進むほど、上述した法平面による流路の断面は徐々に小さくなり、流路を流れる流体の圧力は徐々に高くなる。これにより、集熱部120aを構成するフィン同士の間へと流体が入り込むことが更に容易になる。上記の結果、流体抵抗の増大を極力抑えると共に集熱部材としてのヒートシンク120における温度斑を低減しつつ、高温の流体から熱を効率的に受け取って受熱効率を高めることができる。
尚、第1ユニット100において、主流方向において下流側へ進むほど断面積が徐々に減少するように成形された縮径部が、筐体110の壁面の座面110aよりも主流方向において上流側に形成されていてもよい。このような縮径部を構成する具体的な手法は特に限定されない。例えば、縮径部は、筐体110を構成する筒状の構造体を塑性加工等の手法により変形させることによって形成することができる。或いは、縮径部は、主流方向において下流側へ進むほど断面積が徐々に減少するように成形された別個の筒状の構造体を、例えば溶接等の手法により、筐体110の壁面の座面110aよりも主流方向において上流側に接合することによって形成することもできる。
第1ユニット100が縮径部を更に備えることにより、ヒートシンク120が備える集熱部120aに到達する流体の圧力が更に高まり、集熱部120aを構成するフィン同士の間へと流体が入り込むことが更に容易になる。その結果、流体抵抗の増大及び集熱部材としてのヒートシンク120における温度斑を更に低減しつつ、高温の流体から熱をより効率的に受け取って、受熱効率を更に高めることができる。
《第2実施形態》
以下、本発明の第2実施形態に係る受熱ユニット(以降、「第2ユニット」と称される場合がある。)について詳しく説明する。
〈構成〉
第2ユニットは、ヒートシンク角θが60°以上であり且つ80°以下であるあるようにヒートシンクが配設されている点を除き、上述した第1ユニット100と同様の構成を有する。従って、以下の説明においては、図2を参照しながら第2ユニットについて説明する。
ヒートシンク角θが過度に小さくなる(0°に近づく)と、集熱部先端面(Lt)と法平面(Ln)とが平行な状態に近づき、流路全体としての流体の流れの向きである主流方向(白抜きの矢印)に対する集熱部先端面(Lt)の角度が垂直に近づく。その結果、ヒートシンク120により流路における流体の流れが著しく妨げられ、流体抵抗が過度に増大する虞が高まる。
一方、ヒートシンク角θが過度に大きくなる(90°に近づく)と、集熱部先端面(Lt)と法平面(Ln)とが垂直な状態に近づき、主流方向(白抜きの矢印)と集熱部先端面(Lt)とが平行な状態に近づく。このような状態においては、前述したように、集熱部120aの上流側の端部に衝突する流体により、その下流側に境界層が形成され、隣接するフィン同士の間へと流体が入り込むことが困難となる虞がある。その結果、集熱部120aの上流側の端部には高温の流体が接触するものの、下流側の部分には高温の流体が接触し難く、集熱部120aの上流側と下流側との間の温度差が大きくなり、受熱ユニット全体としての受熱効率が低下する虞がある。
このような観点から、第2ユニットにおいては、ヒートシンク角θが60°以上であり且つ80°以下である(60°≦θ≦80°)ようにヒートシンク120が配設されている。
〈効果〉
第2ユニットによれば、流体抵抗の増大及び集熱部材としてのヒートシンク120における温度斑をより確実に低減しつつ、高温の流体から熱を効率的に受け取って受熱効率をより確実に高めることができる。
《第3実施形態》
以下、本発明の第3実施形態に係る受熱ユニット(以降、「第3ユニット」と称される場合がある。)について詳しく説明する。前述したように、ヒートシンク120が備える集熱部120aを構成するフィンの形状は特に限定されず、様々な形状を有するフィンを採用することができる。
〈構成〉
第3ユニットは、基本的には、上述した第1ユニット及び第2ユニットと同様の構成を有する。第3ユニットにおいて、集熱部120aを構成するフィンは、以下に列挙する(1)乃至(3)の何れかである。
(1)主流方向に平行ではない方向に延在する柱状の形状を有するピン型フィン、
(2)主流方向に平行な板状の形状を有するプレート型フィン、又は
(3)集熱部先端面(Lt)に沿って主流方向に延在する折り目と集熱部先端面(Lt)に平行な他の平面に沿って主流方向に延在する折り目とに沿って交互に繰り返し折り曲げられた板状部材によって形成された蛇腹状の形状を有する蛇腹型フィン。
図3の(a)は、ピン型フィンからなる集熱部120aを備えるヒートシンク120を集熱部先端面(Lt)が水平な底面となるように配置した状態において上述した主流方向の右側から観察した場合における当該ヒートシンク120の模式的な側面図である。(b)は、集熱部先端面(Lt)を水平な底面となるように配置した状態において当該ヒートシンク120を上流側から観察した場合における当該ヒートシンク120の模式的な正面図又は下流側から観察した場合における当該ヒートシンク120の模式的な背面図である。(c)は、当該ヒートシンク120を集熱部先端面(Lt)側から観察した場合における当該ヒートシンク120の模式的な底面図である。
即ち、図3の(a)乃至(c)は上記(1)に示すフィンの構成の一例である。個々のピン型フィンの径及び長さ、ピン型フィンの配設される密度等については、例えば、達成されるべき受熱効率及び流体抵抗等を考慮して、適宜定めることができる。また、図3においては複数のピン型フィンの先端が同一平面内に存在する(即ち、全てのピン型フィンの先端を通る平面と集熱部先端面とが一致する)構成を例示したが、複数のピン型フィンの先端の位置が不揃いであって、これらの先端を通る平面が存在しない構成を採用してもよい。
更に、図3においては、格子状に配置された複数のピン型フィンによって構成された集熱部を例示したが、千鳥状に配置された複数のピン型フィンによって集熱部を構成してもよい。この場合、主流方向において前後(上流側及び下流側)に隣接するピン型フィンの行において、それぞれの行を構成するピン型フィンの位置が主流方向に直交する方向にずれる。従って、上流側のピン型フィンにより流体の流れが遮られて下流側のピン型フィンと流体との接触が妨げられて受熱ユニット全体としての受熱効率が低下する虞を低減することができる。
一方、図4の(a)は、集熱部先端面(Lt)を水平な底面となるように配置した状態において、プレート型フィンからなる集熱部120aを備えるヒートシンク120を上述した主流方向の右側から観察した場合における当該ヒートシンク120の模式的な側面図である。(b)は、集熱部先端面(Lt)を水平な底面となるように配置した状態において当該ヒートシンク120を上流側から観察した場合における当該ヒートシンク120の模式的な正面図又は下流側から観察した場合における当該ヒートシンク120の模式的な背面図である。(c)は、当該ヒートシンク120を集熱部先端面(Lt)側から観察した場合における当該ヒートシンク120の模式的な底面図である。
即ち、図4の(a)乃至(c)は上記(2)に示すフィンの構成の一例である。個々のプレート型フィンの厚み及び高さ、プレート型フィンの配設される間隔等については、例えば、達成されるべき受熱効率及び流体抵抗等を考慮して、適宜定めることができる。また、図4においては複数のプレート型フィンの先端が同一平面内に存在する(即ち、全てのプレート型フィンの先端を通る平面と集熱部先端面とが一致する)構成を例示したが、複数のプレート型フィンの先端の位置が不揃いであり、これらの先端を通る平面が存在しない構成を採用してもよい。
或いは、図5の(a)に示すように、薄い金属板(例えば、ステンレス鋼板等)を繰り返し折り曲げて板状の形状を有する複数のプレート型フィンを形成してもよい。即ち、図5の(a)もまた上記(2)に示すフィンの構成のもう1つの例である。個々のプレート型フィンの厚み及び高さ、プレート型フィンの配設される間隔等については、例えば、達成されるべき受熱効率及び流体抵抗等を考慮して、適宜定めることができる。
更には、図5の(b)に示すように、薄い金属板を交互に繰り返し折り曲げて蛇腹状の形状とした蛇腹型フィンを複数のプレート型フィンの代わりに使用してもよい。即ち、図5の(b)は上記(3)に示すフィンの構成の一例である。蛇腹状の形状を構成する板状部材の厚み並びに個々の折り返し部の間隔及び高さ等については、例えば、達成されるべき受熱効率及び流体抵抗等を考慮して、適宜定めることができる。
加えて、上述したプレート型フィン及び蛇腹型フィンの表面に例えばエンボス加工等の表面加工を施して流体との接触面積を増やし、受熱効率を高めてもよい。
〈効果〉
上述したフィンは何れもヒートシンクが備えるフィンとして広く採用されているものである。従って、第3ユニットによれば、当該技術分野において広く採用されている部材を用いて本発明ユニットに含まれるヒートシンクが備える集熱部を構成することができる。その結果、例えば、第3ユニットの製造コストの削減等、製造効率面における利益を享受することができる。
《第4実施形態》
以下、本発明の第4実施形態に係る受熱ユニット(以降、「第4ユニット」と称される場合がある。)について詳しく説明する。
〈構成〉
第4ユニットは、ヒートシンクが、集熱部の座面側の端部と熱伝導可能に接合された板状の部材からなるベース部を更に備え且つ当該ベース部を介して筐体に熱伝導可能に固定されている点を除き、上述した第1ユニット乃至第3ユニットと同様の構成を有する。
図6は、第4ユニットに含まれるヒートシンクの構成の例を示す模式図である。第4ユニットにおいて、ヒートシンク120は、集熱部120a(斜線部)の座面側の端部と熱伝導可能に接合された板状の部材からなるベース部120bを更に備える。更に、ヒートシンク120は、ベース部120bを介して筐体110に熱伝導可能に固定されている。
ベース部120bを構成する材料は、例えば第4ユニットの使用時に筐体110の内部の流路に流れる流体の温度及び圧力等に耐え得る限り、特に限定されない。ヒートシンクを構成する材料の具体例としては、例えば、ステンレス鋼、銅、及びアルミニウム等を含む各種金属材料を始めとする、高い熱導電率を有する材料を挙げることができる。
尚、図6に示した例においては、ベース部120bが平板状の部材からなる。しかしながら、ベース部120bは必ずしも平板状の部材からなる必要は無く、例えば、筐体110のベース部120bが固定される領域の形状に合わせて、様々な形状(例えば、曲面状等)を有する部材によってベース部120bを構成することができる。
また、図6に示した例においては、集熱部先端面(Lt)に平行な平面による断面において、集熱部120aよりもベース部120bの方が大きい。しかしながら、上記断面において、必ずしも集熱部120aよりもベース部120bの方が大きい必要は無く、集熱部120aとベース部120bとが同じ大きさであってもよく、或いは集熱部120aよりもベース部120bの方が小さくてもよい。具体的には、例えば、集熱部120aによって高温の流体から受け取った熱を提供する対象の大きさ及び配置等に応じて、ベース部120bの大きさを適宜定めることができる。
更に、複数のフィンからなる集熱部120aを板状の部材からなるベース部120bに接合する方法は、集熱部120aとベース部120bとの間の熱伝導を過度に妨げない限り、特に限定されない。複数のフィン120aをベース部120bに接合する方法の具体例としては、例えば、ブレージング(ロウ付け)、かしめ、及び溶接等を挙げることができる。或いは、例えば鍛造及び押出し等の方法により、集熱部120a及びベース部120bを一体的に成形してもよい。
図7は第4ユニット400の構成の例を示す模式図であり、第1ユニット100を示す図2の(c)と同様に、筐体110の軸を通り且つ矢印Uの方向に平行な平面による第4ユニット400の模式的な断面図である。図7に示すように、第4ユニット400においては、ヒートシンク120がベース部120bを介して筐体110に固定されている。即ち、ヒートシンク120は間接的に筐体110に固定されている。
〈効果〉
上述したように第4ユニット400が含むヒートシンク120においては、集熱部120aの座面側の端部がベース部120bに接合されている。即ち、ヒートシンク120は集熱部120a及びベース部120bを含む一体物として構成されている。従って、第4ユニット400の製造工程においては、集熱部120aを構成する複数のフィンを個々に筐体110に固定する必要は無く、一体物として構成されているヒートシンク120のベース部120bを筐体110に固定すればよい。その結果、例えば、第4ユニット400の製造コストの削減等、製造効率面における利益を享受することができる。
《第5実施形態》
以下、本発明の第5実施形態に係る受熱ユニット(以降、「第5ユニット」と称される場合がある。)について詳しく説明する。
〈構成〉
第5ユニットは、筐体の内部と外部とを連通する開口が座面に穿設されており、集熱部が開口を介して流路に露出しており、ベース部が筐体の外壁面の開口の周縁部に気密に固定されている点を除き、上述した第4ユニットと同様の構成を有する。
図8は、第5ユニットに含まれる筐体110の構成の一例を示す模式図である。(a)は、流路全体としての流体の流れの向きである主流方向(白抜きの矢印)の右側から筐体110を観察した場合における筐体110の模式的な側面図である。(b)は、上側((a)に示す黒塗りの矢印Uの方向)から筐体110を観察した場合における筐体110の模式的な平面図である。(c)は、上流側((a)に示す黒塗りの矢印Fの方向)から筐体110を観察した場合における筐体110の模式的な正面図である。(d)は、下流側((a)に示す黒塗りの矢印Bの方向)から筐体110を観察した場合における筐体110の模式的な背面図である。
図8に示すように、筐体110の内部と外部とを連通する開口110bが座面110aに穿設されている。尚、図8に示した例においては、座面110aの中央部に正方形の開口110bが穿設されている。但し、開口110bの形状及び大きさは、例えば開口110bを介して流体の流路に露出する集熱部120aの形状及び大きさ等に応じて、適宜定めることができる。
図9は、第5ユニットの構成の一例を示す模式図である。(a)は、主流方向(白抜きの矢印)の右側から第5ユニット500を観察した場合における第5ユニット500の模式的な側面図である。(b)は、上側((a)に示す黒塗りの矢印Uの方向)から第5ユニット500を観察した場合における第5ユニット500の模式的な平面図である。(c)は、(b)に示す線S−Sによって表される平面(筐体110の軸を通り且つ矢印Uの方向に平行な平面)による第5ユニット500の模式的な断面図である。
図9に示すように、集熱部120aが開口110bを介して流路に露出しており、ベース部120bが筐体110の外壁面の開口110bの周縁部に気密に固定されている。
ベース部120bを筐体110に固定する方法は、第5ユニット500の使用時に筐体110の内部の流路に流れる流体の温度及び圧力等に耐え且つ気密を保持し得る限り、特に限定されない。ベース部120bを筐体110に固定する方法の具体例としては、例えば、ベース部120bの周縁部又はベース部120bの周囲に形成されたフランジ部(図示せず)を溶接によって開口110bの周縁部近傍に接合する方法等を挙げることができる。
或いは、ベース部120bの周縁部(例えば角部等)に穿設された貫通孔にボルトを通し、開口110bの周囲又は開口110bの周囲に溶接された取り付け座(図示せず)に締め付けることにより、ベース部120bを筐体110に固定してもよい。或いは、ベース部120bよりも薄いフランジ部をベース部120bの集熱部120aとは反対側寄りの周囲に形成し(図示せず)、結果として相対的に厚い中央部となるベース部120bを開口110bに嵌合させると共に、上記フランジ部に穿設された貫通孔にボルトを通し、開口110bの周囲に溶接された取り付け座(図示せず)に締め付けることにより、ベース部120bを筐体110に固定してもよい。これらの方法のようにボルト締めによってベース部120bを筐体110に固定する場合、開口110bの周縁部近傍とベース部120bの周縁部又はフランジ部との間にガスケット等のシール材を介在させて気密性を高めてもよい。
〈効果〉
上述したように、第5ユニット500においては、筐体110の内部と外部とを連通する開口110bが座面110aに穿設されており、集熱部120aが開口110bを介して流路に露出しており、ベース部120bが筐体110の外壁面の開口110bの周縁部に気密に固定されている。このような構造により、第5ユニット500の製造時には、別途完成された筐体110の外部からヒートシンク120を容易に取り付けることができる。また、例えば破損等の理由によりヒートシンク120を交換する必要が生じた場合においても、ヒートシンク120を容易に交換することができる。即ち、第5ユニット500によれば、受熱ユニットの製造及びメンテナンスに要する労力及びコストを有効に低減することができる。
《第6実施形態》
以下、本発明の第6実施形態に係る受熱ユニット(以降、「第6ユニット」と称される場合がある。)について詳しく説明する。
〈構成〉
第6ユニットは、主流方向及び/又は主流方向を軸とする円周方向において異なる位置に配設された複数のヒートシンクを含み、且つ、複数のヒートシンクの集熱部の先端同士がオーバーラップしないように構成されている点を除き、上述した第1ユニット乃至第5ユニットと同様の構成を有する。
図10は第6ユニット600の構成の例を示す模式図であり、第1ユニット100を示す図2の(c)と同様に、筐体110の軸を通り且つ矢印Uの方向に平行な平面による第6ユニット600の模式的な断面図である。図10の(a)は、1つの平面状の座面110aに2つのヒートシンク120が主流方向に沿って(上流側及び下流側に直列に)配設されている構成を例示している。この構成においては、当然のことながら、2つのヒートシンク120の集熱部120aの先端同士はオーバーラップしない。
図10の(b)は、対向する2つの平面状の座面110aにそれぞれ1つのヒートシンク120が配設されている構成を例示している。この構成においては、2つのヒートシンク120の集熱部120aもまた互いに対向するが、2つの集熱部120aが最も近接する部分においても、両者の先端同士は間隔(D)を空けて離れており、オーバーラップしない。但し、第6ユニット600の構成はこれらに限定されず、主流方向及び/又は主流方向を軸とする円周方向において異なる位置に配設された複数のヒートシンクを含み且つ複数のヒートシンクの集熱部の先端同士がオーバーラップしない限り、如何なる構成であってもよい。
例えば、図10の(a)に例示したように1つの座面110aが筐体110に形成されており、当該座面110aに3つ以上のヒートシンク120が配設されていてもよい。また、これら複数のヒートシンク120は、上記のように当該座面110aにおいて上流側及び下流側に直列に配設されていてもよく、主流方向を軸とする円周方向において異なる位置に(並列に)配設されていてもよく、又は主流方向及び主流方向を軸とする円周方向の両方向において異なる位置に配設されていてもよい。
また、図10の(b)に例示した構成においては対向する2つの平面状の座面110aにそれぞれ1つのヒートシンク120が配設されている。しかしながら、3つ以上の座面110aが筐体110に形成されていてもよく、これら複数の座面110aは、主流方向において異なる位置に(直列に)配設されていてもよく、主流方向を軸とする円周方向において異なる位置に(並列に)配設されていてもよく、又は主流方向及び主流方向を軸とする円周方向の両方向において異なる位置に配設されていてもよい。
更に、それぞれの座面110aには、1つのヒートシンク120が配設されていてもよく、又は複数のヒートシンク120が配設されていてもよい。後者の場合、これら複数のヒートシンク120は、主流方向において異なる位置に(直列に)配設されていてもよく、主流方向を軸とする円周方向において異なる位置に(並列に)配設されていてもよく、又は主流方向及び主流方向を軸とする円周方向の両方向において異なる位置に配設されていてもよい。尚、何れの構成においても、それぞれのヒートシンク120は、集熱部120aの先端同士がオーバーラップしないように配設される。
〈効果〉
上述したように、第6ユニット600は、主流方向及び/又は主流方向を軸とする円周方向において異なる位置に配設された複数のヒートシンク120を含む。これにより、受熱ユニット全体としての受熱効率を高めることができる。更に、第6ユニット600においては、複数のヒートシンク120の集熱部120aの先端同士がオーバーラップしないように構成されている。従って、流体抵抗の過度の増大を招くこと無く、受熱ユニット全体としての受熱効率を高めることができる。
《第7実施形態》
以下、本発明の第7実施形態に係る受熱ユニット(以降、「第7ユニット」と称される場合がある。)について詳しく説明する。
〈構成〉
図11は、前述した第5ユニット500と比較しながら、第7ユニット700の構成について説明するための模式的な断面図である。図11の(a)は、筐体110の軸を通り且つ矢印Uの方向に平行な平面による第5ユニット500の模式的な断面図であり、図9の(c)と同じである。第5ユニット500においては、筐体110に形成された座面110aの直ぐ下流側において、上述した法平面による流路の断面積が急激に大きくなっている。その結果、破線の曲線によって描かれた矢印によって表されているような渦巻き状の乱流が生じ、流体抵抗(圧力損失)の増大を招く虞がある。
そこで、第7ユニット700においては、筐体の壁面の座面よりも主流方向において下流側の領域に、上述した法平面による流路の断面積が主流方向において下流側へ進むほど徐々に増大するように構成されたディフューザ部(拡径部)が形成されている。この点を除き、第7ユニット700は、上述した第1ユニット100乃至第6ユニット600と同様の構成を有する。
例えば、図11の(b)に示す第7ユニット700は、基本的には、図9の(c)及び図11の(a)に示した第5ユニット500と同様の構成を有する場合の例である。しかしながら、この第7ユニット700においては、上述した法平面による流路の断面積が主流方向において下流側へ進むほど徐々に増大するように構成されたディフューザ部110cが、筐体110の壁面の座面110aよりも主流方向において下流側の領域に形成されている。
また、図11の(c)に示す第7ユニット700は、基本的には、図10の(b)に示した第6ユニット600と同様の構成を有する場合の例である。しかしながら、この第7ユニット700においても、上述した法平面による流路の断面積が主流方向において下流側へ進むほど徐々に増大するように構成されたディフューザ部110cが、筐体110の壁面の座面110aよりも主流方向において下流側の2つの領域にそれぞれ形成されている。
尚、ディフューザ部110cを構成する具体的な手法は特に限定されない。例えば、ディフューザ部110cは、筐体110を構成する筒状の構造体を塑性加工等の手法により変形させることによって形成することができる。或いは、ディフューザ部110cは、主流方向において下流側へ進むほど断面積が徐々に増大するように成形された別個の筒状の構造体を、例えば溶接等の手法により、筐体110の壁面の座面110aよりも主流方向において下流側に接合することによって形成することもできる。
〈効果〉
上記ディフューザ部110cにより、第7ユニット700においては、傾斜した座面110の内壁に沿って流れつつヒートシンク120が備える集熱部120aと接触して熱交換した流体が筐体110の内壁面から剥離すること無く、流路の拡大に伴う流体の流れを円滑にすることができる。即ち、第7ユニット700によれば、座面110aの下流側における渦巻き状の乱流の発生を低減して、流体抵抗(圧力損失)の増大を低減することができる。また、ディフューザ部110cによる所謂「吸い出し効果」により、流体の流れを更に円滑にすることができる。
《第8実施形態》
ところで、上述した第1ユニット100乃至第7ユニット700を始めとする本発明の種々の実施形態に係る受熱ユニットは、例えば、内燃機関の排気ガスから熱を回収して発電を行う熱電発電装置並びにボイラーの排気ガスから熱を回収してボイラーに供給される水及び空気を暖める給水予熱器及び空気予熱器等、様々な熱回収装置に含まれる受熱ユニットとして採用することができる。即ち、本明細書の冒頭において述べたように、本発明は、熱回収装置等において高温の流体から熱を受け取るための機構として使用される受熱ユニットのみならず、当該受熱ユニットを含む熱電発電装置にも関する。
以下、本発明の第8実施形態に係る熱電発電装置(以降、「第8装置」と称される場合がある。)について詳しく説明する。
〈構成〉
第8装置は、上述した第1ユニット100乃至第7ユニット700の何れか1つに該当する受熱ユニットと、当該受熱ユニットに含まれるヒートシンクが備える集熱部と熱伝導可能な状態において筐体の外部に固定された熱電発電モジュールと、を含む、熱電発電装置である。
一般に、「熱電発電モジュール」は、複数の熱電発電素子、これら複数の熱電発電素子を互いに電気的に接続する配線、及びこれら複数の熱電発電素子から出力される電気エネルギーを外部に取り出すための端子等を含む。熱電発電素子(「熱電変換素子」と称される場合がある)とは、互いに接合された異なる2種類の金属又は半導体の両端に温度差を生じさせると起電力が生ずる所謂「ゼーベック効果」を利用して熱エネルギーを電気エネルギーへと変換する素子である。熱電発電素子の詳細については当業者に周知であるので、ここでの詳細な説明は割愛する。
第8装置においては、上記のように、受熱ユニットに含まれるヒートシンクが備える集熱部と熱伝導可能な状態において筐体の外部に熱電発電モジュールが固定されている。例えば、図12の(a)に示す第8装置800は、図11の(b)に示した第7ユニット700と、第7ユニット700に含まれるヒートシンク120が備える集熱部120aと熱伝導可能な状態において筐体110の外部に固定された熱電発電モジュール130と、を含む、熱電発電装置である。本例においては、熱電発電モジュール130は、第7ユニット700に含まれるヒートシンク120が備えるベース部120bの集熱部120aとは反対側の主面に熱伝導可能に固定されている。
また、図12の(b)に示す第8装置800は、図11の(c)に示した第7ユニット700と、第7ユニット700に含まれる2つのヒートシンク120が備える集熱部120aと熱伝導可能な状態において筐体110の外部にそれぞれ固定された2つの熱電発電モジュール130と、を含む、熱電発電装置である。本例においては、熱電発電モジュール130は、第7ユニット700に含まれるヒートシンク120が備えるベース部120bの集熱部120aとは反対側の主面に熱伝導可能に固定されている。尚、何れの図においても、熱電発電モジュール130は黒塗りの四角形として描かれている。
ヒートシンク120が備えるベース部120bの集熱部120aとは反対側の主面に熱電発電モジュール130を固定する方法は、第8装置800の使用環境(例えば、応力、振動、温度及び圧力等)に耐え且つベース部120bと熱電発電モジュール130との間における良好な熱伝導が可能である限り、特に限定されない。
熱電発電モジュール130をヒートシンク120に固定する方法の具体例としては、例えば、熱電発電モジュール130の周縁部(例えば角部等)又は熱電発電モジュール130の周囲に形成されたフランジ部(図示せず)に貫通孔を穿設し、熱電発電モジュール130と筐体110の座面110aとの間にヒートシンク120が挟まれた状態において当該貫通孔にボルトを通して開口110bの周囲に溶接された取り付け座(図示せず)に締め付けることにより、熱電発電モジュール130とヒートシンク120とを筐体110に固定してもよい。この場合、熱電発電モジュール130及びヒートシンク120の両方又は熱電発電モジュール130及びヒートシンク120の両方のフランジ部に貫通孔を穿設して、これらの貫通孔にボルトを通して共締めすることにより筐体110に固定してもよい。
或いは、熱電発電モジュール130のヒートシンク120とは反対側に例えば冷却ユニット(詳しくは後述する)及び固定用部材等の他の構成要素(図示せず)が配設される場合は、当該構成要素又は当該構成要素の周囲に形成されたフランジ部(図示せず)に貫通孔を穿設し、当該構成要素と筐体110の座面110aとの間に熱電発電モジュール130及びヒートシンク120(のベース部120b)が挟まれた状態において当該貫通孔にボルトを通して開口110bの周囲に溶接された取り付け座(図示せず)に締め付けることにより、当該構成要素と熱電発電モジュール130とヒートシンク120とを筐体110に固定してもよい。この場合、当該構成要素、熱電発電モジュール130及びヒートシンク120の全て又は当該構成要素、熱電発電モジュール130及びヒートシンク120の全てのフランジ部に貫通孔を穿設して、これらの貫通孔にボルトを通して共締めすることにより筐体110に固定してもよい。
上記のようにボルト締めによって熱電発電モジュール130をヒートシンク120に固定する場合、熱電発電モジュール130とヒートシンク120のベース部120bとの間に緩衝材を介在させてもよい。これにより、熱電発電モジュール130とヒートシンク120のベース部120bとの間の密着性を高めたり、両者の熱膨張係数の違いに起因して発生する熱応力を緩和したりすることができる。このような緩衝材としては、例えば、シリコンシート等の樹脂系高熱伝導シート、グラファイトシート、及びBN(窒化ホウ素)ペースト等を挙げることができる。
尚、上記説明においては、ヒートシンク120が集熱部120a及びベース部120bを備え、筐体110に形成された座面110aに穿設された開口110bを介して集熱部120aが流体の流路に露出され且つベース部120bが筐体110の外部に固定されている構成を有する第7ユニット700(例えば、図11の(b)及び(c)を参照)を受熱ユニットとして採用する場合について説明してきた。
しかしながら、例えば図2(c)及び図7にそれぞれ示した第1ユニット100及び第4ユニット400のように、ヒートシンク120が筐体110の外部に露出していない受熱ユニットを採用してもよい。
上記の場合においても、集熱部120aが流路に露出し且つ筐体110の外部と(筐体110の壁面を介して)熱伝導可能であるように構成されているので、例えば、熱電発電モジュール130を筐体110の外壁面に固定することにより第8装置を構成することができる。この場合、熱伝導効率を高める観点から、筐体110の内部に配設されたヒートシンク120と熱電発電モジュール130とが筐体110の壁面を挟んで互いに対向するように構成されるのが一般的である。しかしながら、必要とされる熱量を十分な速度にて取り出すことが可能である限り、ヒートシンク120と熱電発電モジュール130との位置関係は上記に限定されない。例えば、ヒートシンク120と熱電発電モジュール130とは筐体110の壁面を挟んで部分的に重なっていてもよく、或いは全く重なっていなくてもよい。
〈効果〉
上述したように、第8装置800においては、第1ユニット100乃至第7ユニット700を始めとする本発明の種々の実施形態の何れかに係る受熱ユニット(本発明ユニット)と、当該受熱ユニットに含まれるヒートシンクが備える集熱部と熱伝導可能な状態において筐体110の外部に固定された熱電発電モジュール130と、を含む。従って、筐体110によって画定される流路を流れる高温の流体から高い受熱効率にて熱を受け取り、その熱を熱電発電モジュール130に伝導することができる。
更に、本発明ユニットによれば、集熱部材としてのヒートシンク120の上流側と下流側との間における温度斑を低減することができる。その結果、第8装置800によれば、従来技術に係る受熱ユニットを採用する熱電発電装置に比べて、発電効率を向上させることができる。加えて、熱電発電モジュール130とヒートシンク120のベース部120bとの間に緩衝材を介在させる場合、ヒートシンク120の上流側と下流側との間における温度斑に起因する熱応力により緩衝材等が変形したり破損したりする虞も低減することができる。
《第9実施形態》
ところで、当業者に周知であるように、熱電発電素子は、異なる2種類の金属又は半導体の接合点の一方を高熱源に接触させ且つ他方を低熱源に接触させることにより電位差を生じさせて熱エネルギーを電気エネルギーに変換する。また、熱電発電素子は、基本的には、高熱源と低熱源との間の温度差が大きいほど、より大きい電位差を生じ、より大きい電気エネルギーを発生させることができる。
従って、上述した第8装置800において、熱電発電モジュール130の外側(即ち、本発明ユニットに接している側とは反対側)を積極的に冷却すれば、熱電発電モジュール130の内側(即ち、本発明ユニットに接している側)と外側との間の温度差がより大きくなり、より大きい電位差を生じ、より大きい電気エネルギーを発生させることができる。
以下、本発明の第9実施形態に係る熱電発電装置(以降、「第9装置」と称される場合がある。)について詳しく説明する。
〈構成〉
第9装置は、熱電発電モジュールの筐体とは反対側の主面に熱伝導可能に固定された冷却ユニットを更に含む点を除き、上述した第8装置800と同様の構成を有する。冷却ユニットは、対象物を冷却することが可能である限り、特に限定されない。冷却ユニットの具体例としては、例えば、ヒートシンク、強制空冷式及び水冷式のヒートシンク、及び冷却ジャケット(例えば、ウォータージャケット等)等を挙げることができる。
例えば、図13の(a)に示す第9装置900は、図12の(a)に示した第8装置800に含まれる熱電発電モジュール130のヒートシンク120のベース部120bに接している側とは反対側の主面に冷却ユニット140が熱伝導可能に固定されている。また、図13の(b)に示す第9装置900は、図12の(b)に示した第8装置800に含まれる2つの熱電発電モジュール130のヒートシンク120のベース部120bに接している側とは反対側の主面に2つの冷却ユニット140が熱伝導可能に固定されている。何れの図においても、冷却ユニット140は格子柄を有する四角形として描かれている。
熱電発電モジュール130のヒートシンク120のベース部120bに接している側とは反対側の主面に冷却ユニット140を固定する方法は、第7装置700の使用環境(例えば、応力、振動、温度及び圧力等)に耐え且つ熱電発電モジュール130と冷却ユニット140との間における良好な熱伝導が可能である限り、特に限定されない。
冷却ユニット140を熱電発電モジュール130に固定する方法の具体例としては、例えば、冷却ユニット140の周縁部(例えば角部等)又は冷却ユニット140の周囲に形成されたフランジ部(図示せず)に貫通孔を穿設し、冷却ユニット140と筐体110の座面110aとの間に熱電発電モジュール130及びヒートシンク120が挟まれた状態において当該貫通孔にボルトを通して開口110bの周囲に溶接された取り付け座(図示せず)に締め付けることにより、冷却ユニット140と熱電発電モジュール130とヒートシンク120とを筐体110に固定してもよい。この場合、冷却ユニット140、熱電発電モジュール130及びヒートシンク120の全て又は冷却ユニット140、熱電発電モジュール130及びヒートシンク120の全てのフランジ部に貫通孔を穿設して、これらの貫通孔にボルトを通して共締めすることにより筐体110に固定してもよい。
或いは、冷却ユニット140の熱電発電モジュール130とは反対側に例えば固定用部材等の他の構成要素(図示せず)が配設される場合は、当該構成要素又は当該構成要素の周囲に形成されたフランジ部(図示せず)に貫通孔を穿設し、当該構成要素と筐体110の座面110aとの間に冷却ユニット140と熱電発電モジュール130とヒートシンク120とが挟まれた状態において当該貫通孔にボルトを通して開口110bの周囲に溶接された取り付け座(図示せず)に締め付けることにより、当該構成要素と冷却ユニット140と熱電発電モジュール130とヒートシンク120とを筐体110に固定してもよい。この場合、当該構成要素、冷却ユニット140、熱電発電モジュール130及びヒートシンク120の全て又は当該構成要素、冷却ユニット140、熱電発電モジュール130及びヒートシンク120の全てのフランジ部に貫通孔を穿設して、これらの貫通孔にボルトを通して共締めすることにより筐体110に固定してもよい。
上記のようにボルト締めによって冷却ユニット140を熱電発電モジュール130に固定する場合、冷却ユニット140と熱電発電モジュール130との間に緩衝材を介在させてもよい。これにより、冷却ユニット140と熱電発電モジュール130との間の密着性を高めたり、両者の熱膨張係数の違いに起因して発生する熱応力を緩和したりすることができる。
〈効果〉
上述したように、第9装置900においては、熱電発電モジュール130の筐体110とは反対側の主面に熱伝導可能に固定された冷却ユニット140を更に含む。従って、熱電発電モジュール130の低熱源側(即ち、ヒートシンク120の筐体110側とは反対側)を積極的に冷却することができる。その結果、第9装置によれば、熱電発電モジュール130の内側(即ち、筐体110側)と外側(即ち、冷却ユニット140側)との間の温度差をより大きくして、より大きい電位差を生じ、より大きい電気エネルギーを発生させることができる。
このような熱電発電装置は、熱源となる流体の流路を有する装置(例えば、自動車等)中の様々な箇所に配設して電源として機能させることができる。従って、従来のようにバッテリーからの給電のための配線(例えば、ハーネス等)を敷設すること無く、例えばセンサ等のデバイスを、その近傍に配設された熱電発電装置によって作動させることができる。
以上、本発明の種々の実施形態に係る受熱ユニット及び熱電発電装置について説明してきたが、本発明の代表的な実施例に係る受熱ユニットを含む熱電発電装置につき、図面を参照しながら、以下に詳細に説明する。
〈構成〉
図14、は本発明の実施例1に係る受熱ユニットを含む熱電発電装置(以降、「第1実施例装置」と称される場合がある。)1000の外観を示す模式的なアイソメ図(等角投影図)である。図15は、第1実施例装置1000の模式的な正面図(a)、側面図(b)及び背面図(c)である。図16の(a)は、図15の(c)において線A−Aによって示される平面によって切断された第1実施例装置1000を切断面側(主流方向の右側)から観察した場合の模式図である。図16の(b)は、図15の(b)において線B−Bによって示される平面によって切断された第1実施例装置1000を切断面側(主流方向における下流側)から観察した場合の模式図である。
尚、図14乃至図16に示す第1実施例装置1000は、図11の(b)を参照しながら説明した第7ユニット700に該当する受熱ユニットを含み、図13の(a)を参照しながら説明した第9装置900に該当する。具体的には、第1実施例装置1000は、第7ユニット700と、当該受熱ユニットに含まれるヒートシンク120が備えるベース部120bの集熱部120aとは反対側の主面に熱伝導可能に固定された熱電発電モジュール130と、熱電発電モジュール130のヒートシンク120が備えるベース部120bとは反対側の主面に熱伝導可能に固定された冷却ユニット140と、を含む熱電発電装置である。
より詳しくは、筐体110は、プレスモナカ構造を有するステンレス鋼製の筒状の構造体であり、その内部に流体が流れる流路が画定されている。更に、筐体110の壁面の一部に傾斜した平面状の座面110aが形成されており(図15の(b)を参照)、この座面110aの中央部分に開口110bが穿設されている(図16の(a)を参照)。筐体110において、座面110aよりも上流側及び下流側には、縮径部110d及びディフューザ部(拡径部)110cが形成されている。第1実施例装置1000においては、ステンレス鋼製のパイプを変形加工することによって縮径部110d及びディフューザ部110cをそれぞれ別個の構造体として形成し、これらを筐体110の壁面の座面110aよりも主流方向において上流側及び下流側にそれぞれ溶接によって固定した。
尚、流路全体としての流体の流れの向きである主流方向(図16の(a)において白抜きの矢印によって示す筐体110の軸方向)に直交する平面である法平面に対する座面110aの角度もまた上述したヒートシンク角と同様に概ね60°から80°の範囲であることが好ましく、第1実施例装置800においては71.6°とした。また、開口110bの周囲には、ステンレス鋼材からの削り出しによって形成された取り付け座150が溶接によって固定されている。後述するように、この取り付け座150を使用して冷却ユニット140が筐体110に固定される。
ヒートシンク120が備える集熱部120aとしては、図5の(a)に示したように、薄いステンレス鋼板を繰り返し折り曲げて、板状の形状を有する複数のプレート型フィンを形成した。このようにして形成された集熱部120aを、平板状のベース部120bにロウ付けによって固定することにより、ヒートシンク120を構成した。また、ヒートシンク120が備えるベース部120bの集熱部120aとは反対側寄りの周囲には、ベース部120bよりも薄いフランジ部を形成し、当該フランジ部の四隅に貫通孔を穿設した。
フランジ部よりも厚いベース部120bを開口110bに嵌合させ且つフランジ部を開口110bの周縁の座面110aに重ねた状態において上記貫通孔にボルトを通して締め付けることにより、ヒートシンク120を筐体110に気密に固定した。これにより、集熱部120aのベース部120bとは反対側の先端を含む平面である集熱部先端面の主流方向(白抜きの矢印)に対する角度もまた18.4°とした。即ち、第1実施例装置1000においては、ヒートシンク角(即ち、主流方向に直交する平面である法平面と集熱部先端面とがなす4つの角のうち集熱部先端面よりも主流方向において上流側であり且つ法平面よりも主流方向において下流側である領域に位置する角)が71.6°(=90°−18.4°)である。
ヒートシンク120のベース部120bの集熱部120aとは反対側の主面には、緩衝材を挟んで、熱電発電モジュール130を熱伝導可能に固定した。熱電発電モジュール130は、複数の熱電発電素子、これら複数の熱電発電素子を互いに電気的に接続する配線、及びこれら複数の熱電発電素子から出力される電気エネルギーを外部に取り出すための端子(何れも図示せず)等を含む発電装置である。
更に、熱電発電モジュール130のベース部120bとは反対側の主面には、緩衝材を挟んで、冷却ユニット140を熱伝導可能に固定した。冷却ユニット140としては、導入管140aから内部に流入し導出管140bから排出される冷却媒体(水)によって熱電発電モジュールからの熱を奪うことができるウォータージャケットを採用した。
冷却ユニット140の周縁にはフランジ部を形成し、当該フランジ部の四隅に穿設された貫通孔(ネジ孔)にボルト150a及びブッシュ150bを挿通し、ボルト150aを取り付け座150に締め込んだ。これにより、ブッシュを介してフランジ部を押し下げ、結果として、冷却ユニット140、熱電発電モジュール130及びヒートシンク120(が備えるベース部120b)を強く密着させた。その結果、これらの構成要素の間における熱抵抗が低減され、良好な熱伝導が達成される。
〈効果〉
上述した構成を有する第1実施例装置1000において、高温の流体(ガス)は、図16の(a)において白抜きの矢印によって示すように、図面に向かって左方から流れ込み、流路内に配設された複数のプレート型フィンに接触する。これら複数のフィンの先端を含む平面である集熱部先端面はガスの流れ方向(主流方向)に対して傾斜しているので、上流側のフィンのみならず下流側のフィンを含む集熱部120aの全体がガスに接触することができる。加えて、座面110の上流側に配設された縮径部110dによる縮径及び座面110の傾斜による断面積の減少により、ガスの圧力が高まり、プレート型フィン同士の間にガスが押し込まれ易くなるので、集熱部120aは高い受熱効率にてガスから集熱することができる。
加えて、座面110の下流側に配設されたディフューザ部110cにより、集熱部120aと接触して熱交換したガスを筐体110の内壁面から剥離させること無く、流路の拡大に伴うガスの流れを円滑にすることができる。従って、第1実施例装置1000においては、座面110aの下流側における渦巻き状の乱流の発生を低減して、流体抵抗(圧力損失)の増大を低減することができる。また、ディフューザ部110cによる吸い出し効果により、流体の流れを更に円滑にすることができる。その結果、第1実施例装置1000によれば、高い熱回収効率にて発電することができる。
《従来技術との比較》
ここで、従来技術に係る熱電発電装置を比較例として第1実施例装置によって達成される上記効果を評価した結果につき、以下に詳しく説明する。
〈比較例ユニットの構成〉
図17は、比較例に係る受熱ユニット(比較例ユニット)1100を含む熱電発電装置(比較例装置)1200の外観を示す模式的なアイソメ図(等角投影図)である。また、図18は、比較例装置1200の模式的な正面図(a)、側面図(b)及び背面図(c)である。更に、図19の(a)は、図18の(c)において線A−Aによって示される平面によって切断された比較例装置を切断面側(主流方向の右側)から観察した場合の模式図である。図19の(b)は、図18の(b)において線B−Bによって示される平面によって切断された比較例装置を切断面側(主流方向における下流側)から観察した場合の模式図である。これらの図において、上述した本発明の各種実施形態及び実施例に係る受熱ユニット及び熱電発電装置と共通する構成要素については、本発明の各種実施形態及び実施例に係る受熱ユニット及び熱電発電装置の構成要素と同じ符号がそれぞれ付されている。
比較例ユニット1100は、内部に流体が流れる流路を画定する筒状の筐体110の壁面の一部に、流体の流れ方向(筐体110の軸方向)(図19の(a)に示す白抜きの矢印によって表される主流方向)に平行な座面110aを形成し、複数のプレート型フィン120aからなる集熱部120aとベース部120bとを備えるヒートシンク120を座面110aに穿設された開口110bに固定し且つ集熱部120aを流路に露出させることにより構成した。即ち、比較例ユニット1100におけるヒートシンク角(集熱部120aのベース部120bとは反対側の先端を含む平面である集熱部先端面と上記主流方向に直交する平面である法平面とがなす角)は90°である。
更に、第1実施例装置1000と同様に、ヒートシンク120のベース部120bの集熱部120aとは反対側の主面に緩衝材を挟んで熱電発電モジュール130を熱伝導可能に固定し、熱電発電モジュール130のベース部120bとは反対側の主面に緩衝材を挟んで冷却ユニット140(ウォータージャケット)を熱伝導可能に固定することにより、比較例装置1200を構成した。
〈流路における流体の流れ及び発電電力の比較〉
図20は、筐体の内部に画定された流路における流体の流れにつき、第1実施例装置1000(a)と比較例装置1200(b)とを比較する模式図である。尚、第1実施例装置1000及び比較例装置1200の構成については既に説明したので、図20においては、これらの構成要素の説明のための符号を付与しない。第1実施例装置1000及び比較例装置1200の何れにおいても、8.5g/秒の流量にて520℃のガスを流路に流し、10L/分の流量にて80℃の冷却水を冷却ユニット140(ウォータージャケット)に流した。
図20の(b)における破線で囲まれた領域によって示すように、比較例装置1200においては、集熱部120aの上流側の端部に衝突する流体(ガス)により、その下流側に集熱部先端面を覆う境界層が形成され、隣接するプレート型フィン同士の間へとガスが入り込むことが困難であった。このため、集熱部120aの上流側の端部には高温のガスが接触するものの、下流側の部分には高温のガスが接触し難く、集熱部120aの上流側と下流側との間の温度差が大きくなり、受熱ユニット全体として高い受熱効率を達成することができなかった。その結果、比較例装置1200全体として高い熱回収効率を達成することができなかった。
一方、第1実施例装置1000においては、上述したようにヒートシンク120がガスの流れ方向(主流方向)に対して傾斜している。従って、図20の(a)における破線で囲まれた領域によって示すように集熱部先端面を覆う境界層が形成され難く、上流側のフィンのみならず下流側のフィンを含む集熱部120aの全体が高温のガスに接触することができる。加えて、座面110の上流側に配設された縮径部110dによる縮径及び座面110の傾斜による断面積の減少により、ガスの圧力が高まり、プレート型フィン同士の間にガスが押し込まれ易くなるので、集熱部120aは高い受熱効率にてガスから集熱することができる。
加えて、座面110の下流側に配設されたディフューザ部110cにより、集熱部120aと接触して熱交換したガスを筐体110の内壁面から剥離させること無く、流路の拡大に伴うガスの流れを円滑にすることができる。その結果、第1実施例装置1000においては、座面110aの下流側における渦巻き状の乱流の発生を低減して、流体抵抗(圧力損失)の増大を低減することができる。また、ディフューザ部110cによる吸い出し効果により、流体の流れを更に円滑にすることができる。
上記の結果、第1実施例装置1000全体として高い熱回収効率を達成することができ、貫通熱量が増大し、比較例装置1200と比較して、発電電力が23%向上した。
〈纏め〉
以上のように、本発明に係る受熱ユニット及び当該受熱ユニットを含む熱電発電装置によれば、流体抵抗の増大及び集熱部材における温度斑を低減しつつ高温の流体から熱を効率的に受け取って熱回収効率を高めることができることが確認された。
ところで、本発明の第6実施形態に係る受熱ユニット(第6ユニット600)について既に説明したように、本発明ユニットは、主流方向及び/又は主流方向を軸とする円周方向において異なる位置に配設された複数のヒートシンクを含むことができる。この場合、複数のヒートシンクの集熱部の先端同士がオーバーラップしないように構成される。
そこで、複数のヒートシンクを備える本発明の代表的な実施例に係る受熱ユニットを含む熱電発電装置につき、図面を参照しながら、以下に詳細に説明する。
〈構成〉
図21は、本発明の実施例2に係る受熱ユニットを含む熱電発電装置(以降、「第2実施例装置」と称される場合がある。)1300の外観を示す模式的なアイソメ図(等角投影図)である。図22は、第2実施例装置1300の模式的な正面図(a)、側面図(b)及び背面図(c)である。図23の(a)は、図22の(c)において線A−Aによって示される平面によって切断された第2実施例装置1300を切断面側(主流方向の右側)から観察した場合の模式図である。図23の(b)は、図22の(b)において線B−Bによって示される平面によって切断された第2実施例装置1300を切断面側(主流方向における下流側)から観察した場合の模式図である。
尚、図21乃至図23に示す第2実施例装置1300は、図11の(c)を参照しながら説明した第7ユニット700に該当する受熱ユニットを含み、図13の(b)を参照しながら説明した第9装置900に該当する。具体的には、第2実施例装置1300に含まれる第7ユニット700は、主流方向を軸とする円周方向において180°離れた位置に配設された2つのヒートシンク120を含む。加えて、これら2つのヒートシンク120の集熱部120aの先端同士は互いにオーバーラップしないように構成されている。
更に、第7ユニット700に含まれる2つのヒートシンク120が備えるベース部120bの集熱部120aとは反対側の主面には2つの熱電発電モジュール130がそれぞれ熱伝導可能に固定されている。加えて、これら2つ熱電発電モジュール130のベース部120bとは反対側の主面には2つの冷却ユニット140がそれぞれ熱伝導可能に固定されている。
これらの図において、上述した本発明の各種実施形態及び実施例に係る受熱ユニット及び熱電発電装置と共通する構成要素については、本発明の各種実施形態及び実施例に係る受熱ユニット及び熱電発電装置の構成要素と同じ符号がそれぞれ付されている。
〈効果〉
上述した構成を有する第2実施例装置1300に含まれる受熱ユニット(第7ユニット700)は、筐体110の軸を挟んで互いに対向する2つのヒートシンク120を含む。これにより、受熱ユニット全体としての受熱効率を高めることができる。更に、当該受熱ユニットにおいては、2つのヒートシンク120の集熱部120aの先端同士がオーバーラップしないように構成されている。従って、流体抵抗の過度の増大を招くこと無く、受熱ユニット全体としての受熱効率を高めることができる。その結果、第2実施例装置1300によれば、より高い熱回収効率にて発電することができる
以上、本発明を説明することを目的として、特定の構成を有する幾つかの実施形態及び実施例につき、時に添付図面を参照しながら説明してきたが、本発明の範囲は、これらの例示的な実施形態及び実施例に限定されると解釈されるべきではなく、特許請求の範囲及び明細書に記載された事項の範囲内で、適宜修正を加えることが可能であることは言うまでも無い。
110…筐体、110a…座面、110b…開口、110c…ディフューザ部、110d…縮径部、120…ヒートシンク、120a…集熱部、120b…ベース部、130…熱電発電モジュール、140…冷却ユニット、140a…(冷却水)導入管、140b…(冷却水)導出管、150…取り付け座、150a…ボルト、150b…ブッシュ、100、400、500、600及び700…受熱ユニット(本発明)、800及び900…熱電発電装置(本発明)、1000及び1300…熱電発電装置(実施例)、1100…受熱ユニット(比較例)、1200…熱電発電装置(比較例)。

Claims (9)

  1. 内部に流体が流れる流路を画定する筒状の筐体と、複数のフィンからなる集熱部を備えるヒートシンクと、を含み、前記集熱部が前記流路に露出し且つ前記筐体の外部と熱伝導可能であるように構成されている、受熱ユニットであって、
    前記流路全体としての前記流体の流れの向きである主流方向において下流側へ進むほど前記筐体の内側に向かってより大きく前記筐体の壁面から突出するように前記筐体の前記壁面に対して傾斜した座面が前記筐体の前記壁面の一部に形成されており、
    前記集熱部は前記座面の内側に配設されており、
    前記複数のフィンの前記座面とは反対側の先端を全て含む平面又はこれらの先端に対する近似平面である集熱部先端面と前記主流方向に直交する平面である法平面とがなす4つの角のうち前記集熱部先端面よりも前記主流方向において上流側であり且つ前記法平面よりも前記主流方向において下流側である領域に位置する角であるヒートシンク角が鋭角となるように、前記ヒートシンクが配設されている、
    受熱ユニット。
  2. 請求項1に記載の受熱ユニットであって、
    前記ヒートシンク角が60°以上であり且つ80°以下であるように、前記ヒートシンクが配設されている、
    受熱ユニット。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の受熱ユニットであって、
    前記集熱部が、前記主流方向に平行ではない方向に延在する柱状の形状を有するピン型フィンによって構成されているか、前記主流方向に平行な板状の形状を有するプレート型フィンによって構成されているか、又は前記集熱部先端面に沿って前記主流方向に延在する折り目と前記集熱部先端面に平行な他の平面に沿って前記主流方向に延在する折り目とに沿って交互に繰り返し折り曲げられた板状部材によって形成された蛇腹状の形状を有する蛇腹型フィンによって構成されている
    受熱ユニット。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の受熱ユニットであって、
    前記ヒートシンクが、前記集熱部の前記座面側の端部と熱伝導可能に接合された板状の部材からなるベース部を更に備え且つ前記ベース部を介して前記筐体に熱伝導可能に固定されている、
    受熱ユニット。
  5. 請求項4に記載の受熱ユニットであって、
    前記筐体の内部と外部とを連通する開口が前記座面に穿設されており、
    前記集熱部が前記開口を介して前記流路に露出しており、
    前記ベース部が前記筐体の外壁面の前記開口の周縁部に気密に固定されている、
    受熱ユニット。
  6. 請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の受熱ユニットであって、
    前記主流方向及び/又は前記主流方向を軸とする円周方向において異なる位置に配設された複数の前記ヒートシンクを含み、
    複数の前記ヒートシンクの前記集熱部が最も近接する部分においても、複数の前記ヒートシンクの前記集熱部の先端同士が所定の間隔を空けて離れてオーバーラップしないように構成されている、
    受熱ユニット。
  7. 請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の受熱ユニットであって、
    前記筐体の前記壁面の前記座面よりも前記主流方向において下流側の領域に、前記法平面による前記流路の断面積が前記主流方向において下流側へ進むほど徐々に増大するように構成されたディフューザ部が形成されている、
    受熱ユニット。
  8. 請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載の受熱ユニットと、
    前記筐体の外部に前記集熱部と熱伝導可能に固定された熱電発電モジュールと、
    を含む、熱電発電装置。
  9. 請求項8に記載の熱電発電装置であって、
    前記熱電発電モジュールの前記筐体とは反対側の主面に熱伝導可能に固定された冷却ユニットを更に含む、熱電発電装置。
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