JP6516941B1 - オゾン供給装置およびオゾン供給方法 - Google Patents

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Abstract

オゾン発生部(2)で発生したオゾン化ガスを吸脱着塔(4)の第1吸脱着領域(5a)および第2吸脱着領域(5b)に吸着させる吸着動作と、第1吸脱着領域(5a)からオゾン化ガスを脱着させて第2吸脱着領域(5b)で吸着させて回収する濃縮動作と、原料ガス源(1a)からの原料ガスを搬送しながら第2吸脱着領域(5a)で回収したオゾン化ガスを脱着させて第1吸脱着領域(5a)から吸脱着塔(4)の外部に供給する供給動作を行う。

Description

本願は、吸着現象を利用してオゾンを濃縮して供給するオゾン供給装置およびオゾン供給方法に関するものである。
オゾンは強力な酸化剤として水環境浄化、半導体洗浄等、多岐に渡る分野で利用されており、近年の環境意識の高まりにより、高濃度かつ高効率なオゾン発生技術への要求が高まっている。オゾン発生部単体の発生オゾン濃度の上限値は体積分率20%程度であり、オゾンは自己分解する性質があるため常温での気相保管は困難である。
そのため、必要に応じてオゾンを間欠的に発生させるオゾン供給装置が提供されている。このようなオゾン供給装置として、従来技術では、吸着現象を利用してオゾンの貯蔵および濃縮を行い、高濃度のオゾン化ガスを間欠的に供給するものが開示されている。その場合、貯蔵したオゾンを脱着させるために、吸脱着塔を減圧する方法(例えば、下記の特許文献1)、酸素を吸脱着塔に搬送してガス置換する方法(例えば、下記の特許文献2)が提案されている。
特開平11−43310号公報 特許5020151号
しかし、上記特許文献1に開示されている構成では、オゾン脱着時に吸脱着塔を常に減圧し続けることにより、脱着されるオゾンの濃度は上昇するものの、脱着されるオゾンの流量は低下し続けるため、高濃度のオゾンガスを安定して供給することができない。また、上記特許文献2に開示されている構成では、オゾン供給の終盤において、酸素搬送によって吸脱着塔内のオゾン分圧が大幅に低下するため、脱着したオゾンガスを所定濃度に維持できず、高濃度のオゾンガスを安定して供給することができないという問題があった。
本願は、上記のような課題を解決するための技術を開示するものであり、オゾン供給の終盤において脱着するオゾンの濃度が低下することを抑制し、安定した高い濃度のオゾン化ガスの供給を実現するオゾン供給装置およびオゾン供給方法を提供することを目的とする。
本願に開示されるオゾン供給装置は、原料ガス源から供給される原料ガスによりオゾンを発生させるオゾン発生部と、上記オゾン発生部で発生したオゾンを含むオゾン化ガスを吸着剤で吸脱着させる第1吸脱着領域および第2吸脱着領域からなる2つの領域を有するオゾン濃縮部とを備えるとともに、上記オゾン発生部で発生したオゾン化ガスを上記第1吸脱着領域と上記第2吸脱着領域の内の少なくとも上記第1吸脱着領域の吸着剤に吸着させる吸着動作用ガス回路と、上記オゾン濃縮部の上記第1吸脱着領域の吸着剤に吸着させたオゾン化ガスを脱着させて上記第2吸脱着領域の吸着剤に吸着させて回収する濃縮動作用ガス回路と、上記原料ガス源からの原料ガスを搬送しながら上記第2吸脱着領域の吸着剤で回収したオゾン化ガスを脱着させ、この脱着したオゾン化ガスを上記第1吸脱着領域を経由して上記オゾン濃縮部の外部に搬出する供給動作用ガス回路と、をそれぞれ選択的に形成するためのガス回路形成用の回路切替器を備える。
また、本願に開示されるオゾン供給方法は、原料ガス源から供給される原料ガスによりオゾンを含むオゾン化ガスを発生させるオゾン発生部と、上記オゾン発生部で発生した上記オゾン化ガスを吸着剤で吸脱着させる第1吸脱着領域および第2吸脱着領域からなる2つの領域を有するオゾン濃縮部とを備えたオゾン供給装置を用いて、上記オゾン発生部で発生したオゾン化ガスを上記第1吸脱着領域と上記第2吸脱着領域の内の少なくとも上記第1吸脱着領域の吸着剤に吸着させる吸着動作の処理ステップと、上記オゾン濃縮部の上記第1吸脱着領域の吸着剤に吸着させたオゾン化ガスを脱着させて上記第2吸脱着領域の吸着剤に吸着させて回収する濃縮動作の処理ステップと、上記原料ガス源からの原料ガスを搬送しながら上記第2吸脱着領域の吸着剤で回収したオゾン化ガスを脱着させ、この脱着したオゾン化ガスを上記第1吸脱着領域を経由して上記オゾン濃縮部の外部に搬出する供給動作の処理ステップとを含む。
本願は、原料ガス源から供給される原料ガスによりオゾンを含むオゾン化ガスを発生させるオゾン発生部と、上記オゾン発生部で発生した上記オゾン化ガスを吸着剤で吸脱着させる第1吸脱着領域および第2吸脱着領域からなる2つの領域を有するオゾン濃縮部とを備えた構成であって、上記オゾン発生部で発生したオゾン化ガスを上記第1吸脱着領域と上記第2吸脱着領域の内の少なくとも上記第1吸脱着領域の吸着剤に吸着させる吸着動作を行い、次に上記オゾン濃縮部の上記第1吸脱着領域の吸着剤に吸着させたオゾン化ガスを脱着させて上記第2吸脱着領域の吸着剤に吸着させて回収する濃縮動作を行った後、上記原料ガス源からの原料ガスを搬送しながら上記第2吸脱着領域の吸着剤で回収したオゾン化ガスを脱着させ、この脱着したオゾン化ガスを上記第1吸脱着領域を経由して上記オゾン濃縮部の外部に搬出する供給動作を行うようにしているので、オゾン化ガスの供給動作の終盤におけるオゾン濃度の低下を抑制し、オゾン化ガスに含まれるオゾンを高濃度に維持した状態で安定して供給することができる。
実施の形態1によるオゾン供給装置を示す構成図である。 実施の形態1のオゾン供給装置の吸着動作のために構成されるガス回路図である。 実施の形態1のオゾン供給装置の濃縮動作のために構成されるガス回路図である。 実施の形態1のオゾン供給装置の供給動作のために構成されるガス回路図である。 実施の形態1に対する比較対象となる比較例のオゾン供給装置を示す構成図である。 比較例のオゾン供給装置の吸着動作のために構成されるガス回路図である。 比較例のオゾン供給装置の濃縮動作のために構成されるガス回路図である。 比較例のオゾン供給装置の供給動作のために構成されるガス回路図である。 実施の形態1のオゾン供給装置の濃縮動作と供給動作における外部に搬出されるオゾン化ガスのオゾン濃度の経時変化を、比較例と比較して示す特性図である。 実施の形態1のオゾン供給装置の濃縮動作と供給動作における第1吸脱着領域のオゾン分圧の経時変化を、比較例と比較して示す特性図である。 実施の形態2によるオゾン供給装置を示す構成図である。 実施の形態2のオゾン供給装置の吸着動作のために構成されるガス回路図である。 実施の形態2のオゾン供給装置の濃縮動作のために構成されるガス回路図である。 実施の形態2のオゾン供給装置の供給動作のために構成されるガス回路図である。 実施の形態2のオゾン供給装置の変形例を示す構成図である。 実施の形態2のオゾン供給装置の変形例を示す構成図である。 実施の形態2のオゾン供給装置の他の変形例を示す構成図である。 実施の形態3によるオゾン供給装置を示す構成図である。 実施の形態3のオゾン供給装置の第1供給動作のために構成されるガス回路図である。 実施の形態3のオゾン供給装置の第2供給動作のために構成されるガス回路図である。 実施の形態3のオゾン供給装置の濃縮動作と吸着動作におけるオゾンの経時変化を、比較例および実施の形態2の場合と比較して示す特性図である。 実施の形態4によるオゾン供給装置を示す構成図である。 実施の形態4のオゾン供給装置の変形例を示す構成図である。
実施の形態1.
図1は本願の実施の形態1のオゾン供給装置を示す構成図である。
この実施の形態1のオゾン供給装置100は、第1原料ガス源1a、第2原料ガス源1b、オゾン発生部2、オゾン濃縮部3、第1〜第5回路切替器6a〜6e、昇圧ブロア7、および制御部8を備える。
以下、第1〜第5回路切替器6a〜6eを総称するときには単に回路切替器と称して符号6を用いるものとする。また、以下において、酸素、窒素、窒素酸化物等のオゾン以外のガスを原料ガスと、また、原料ガスとオゾンガスとの混合体をオゾン化ガスと称するものとする。
第1原料ガス源1aおよび第2原料ガス源1bは、例えばボンベ、PSA(Pressure Swing Adsorption)装置などが使用され、第1原料ガス源1aはオゾン発生部2に原料ガスを供給し、第2原料ガス源1bは、オゾン濃縮部3に酸素を含む原料ガスを供給する。また、オゾン発生部2は、第1原料ガス源1aから供給される原料ガスを利用してオゾンを含むオゾン化ガスを生成する。なお、ここでは第1原料ガス源1aと第2原料ガス源1bとは別個に設けた構成としているが、ガス回路の構成によっては両者を共通化することも可能である。
オゾン濃縮部3は、単一の吸脱着塔4の内部にオゾン発生部2で発生したオゾンを含むオゾン化ガスを吸着剤で吸脱着させる第1吸脱着領域5aおよび第2吸脱着領域5bが互いに隣接して設けられて構成されている。この場合、第1吸脱着領域5aおよび第2吸脱着領域5bに内包される吸着剤は、オゾン発生部2から吸脱着塔4に導入したオゾン化ガスに含まれるオゾンを優先的に吸着するものが好適に使用される。この場合の吸着剤としては、第1吸脱着領域5aおよび第2吸脱着領域5bについて共に同じ種類のものであっても、あるいは互いに異なる種類のものであってもよい。吸着剤の具体例としては、例えばシリカゲルが使用される。吸着剤の吸着特性により、吸着剤の表面でのオゾン濃度はオゾン化ガス中のオゾン濃度よりも高くなる。
回路切替器6(6a〜6e)は、各構成要素間を接続するために設置されたガス回路を開閉することにより、後述する吸着動作用ガス回路R0、濃縮動作用ガス回路R1、および供給動作用ガス回路R2をそれぞれ選択的に形成するためのものである。ここでは、オゾン発生部2と吸脱着塔4内の第1吸脱着領域5aとを接続するガス回路の途中に設置されたものを第1回路切替器6aと、吸脱着塔4内の第2吸脱着領域5bと昇圧ブロア7とを接続するガス回路の途中に設置されたものを第2回路切替器6bと、吸脱着塔4内の第2吸脱着領域5bから外部に開口されたガス回路の途中に設置されたものを第3回路切替器6cと、吸脱着塔4内の第2吸脱着領域5bと第2原料ガス源1bとを接続するガス回路の途中に設置されたものを第4回路切替器6dと、吸脱着塔4内の第1吸脱着領域5aから外部に開口されたガス回路の途中に設置されたものを第5回路切替器6eと、それぞれ称するものとする。
吸脱着塔4内の第2吸脱着領域5bとオゾン発生部2との間を結ぶガス回路の途中には第2回路切替器6bと昇圧ブロア7が順次配置されるとともに、昇圧ブロア7とオゾン発生部2とを接続するガス回路の途中には、第1原料ガス源1aと接続されたガス回路との合流点が設けられている。そして、昇圧ブロア7は、回路切替器6の回路切替により後述する吸着動作用ガス回路R0が形成された場合には、第2吸脱着領域5bから漏出したオゾン化ガスの圧力をオゾン発生部2で発生されるオゾン化ガスの圧力よりも大きい圧力まで増加させることにより、第1原料ガス源1aから供給される酸素を含むガスと、昇圧ブロア7から供給される酸素を含むガスを共に供給できるようになっている。
制御部8は、例えばマイクロコンピュータ等で構成され、所定の制御プログラムをインストールすることにより、後述する吸着動作用ガス回路R0、濃縮動作用ガス回路R1、および供給動作用ガス回路R2をそれぞれ選択的に形成するために、回路切替器6に対して制御指令を与えることによりその開閉動作を制御する。なお、回路切替器6の開閉動作は、制御部8からの制御指令だけでなく、手動によって動作させることも可能である。
次に、上記構成を備えたオゾン供給装置100の動作について説明する。
この実施の形態1のオゾン供給装置100は、制御部8からの制御指令により、回路切替器6を開閉制御することにより、吸着動作用ガス回路R0、濃縮動作用ガス回路R1、および供給動作用ガス回路R2が選択的に形成される。
ここに、吸着動作用ガス回路R0は、オゾン発生部2で発生したオゾン化ガスをオゾン濃縮部3の第1吸脱着領域5aと第2吸脱着領域5bを順次通過させて各脱着領域の吸着剤に吸着させるためのガス回路である。また、濃縮動作用ガス回路R1は、オゾン濃縮部3の第1吸脱着領域5aの吸着剤に吸着させたオゾン化ガスを脱着させて第2吸脱着領域5bの吸着剤に吸着させて回収するガス回路である。さらに、供給動作用ガス回路R2は、第2原料ガス源1bからの原料ガスを搬送しながら第2吸脱着領域5bの吸着剤で回収したオゾン化ガスを脱着させ、この脱着したオゾン化ガスを第1吸脱着領域5aを経由してオゾン濃縮部3の外部に搬出するガス回路である。
以下、吸着動作用ガス回路R0、濃縮動作用ガス回路R1、および供給動作用ガス回路R2の構成およびその作用について、図2から図4を用いてさらに詳述する。なお、ここでは吸着動作用ガス回路R0におけるガス処理を吸着動作と称し、濃縮動作用ガス回路R1におけるガス処理を濃縮動作と称し、供給動作用ガス回路R2におけるガス処理を供給動作と称する。
吸着動作用ガス回路R0は、図2に示すように、制御部8からの制御指令により、第1回路切替器6aおよび第2回路切替器6bを共に開状態、第3回路切替器6c、第4回路切替器6d、および第5回路切替器6eをいずれも閉状態にすることにより形成される。
この吸着動作用ガス回路R0では、第1原料ガス源1aから酸素を含む原料ガスがオゾン発生部2へ導入され、オゾン発生部2は原料ガスをオゾン化する。オゾン発生部2で発生されたオゾン化ガスは、第1回路切替器6aを通じてオゾン濃縮部3を構成する吸脱着塔4の第1吸脱着領域5aから第2吸脱着領域5bの順に通過し、各領域に内包された吸着剤にオゾンが吸着される。このため、常に(第1吸脱着領域5aの吸着剤に吸着されるオゾン量)≧(第2吸脱着領域5bの吸着剤に吸着されるオゾン量)の関係にある。
オゾン濃縮部3内で吸着されなかったオゾン化ガスは、第2回路切替器6bを通じて昇圧ブロア7に導入される。昇圧ブロア7は、吸着されなかったオゾン化ガスをオゾン発生部2に導入する原料ガスの圧力まで昇圧する。昇圧されたオゾン化ガスは、オゾン発生部2に再度導入されて、オゾン発生のための原料ガスとして再利用される。
制御部8は、第1吸脱着領域5aおよび第2吸脱着領域5bに内包されている吸着剤へのオゾンの吸着量が一定量に達した場合、または一定時間が経過した場合、あるいは動作移行信号が外部より入力される場合など、予め設定した条件を満たしたと判断すると、回路切替器6を制御することにより、濃縮動作用ガス回路R1の形成に移行する。
ただし、濃縮動作用ガス回路R1の形成への移行は、第2吸脱着領域5bにおける吸着剤へのオゾンの吸着量が、飽和吸着量より小さい段階で実施する必要がある。このため、制御部8は、第2吸脱着領域5bにおける吸着剤へのオゾンの吸着量が、飽和吸着量に達する前のタイミングで回路切替器6を制御して、次の濃縮動作用ガス回路R1の形成に移行する。
濃縮動作用ガス回路R1は、図3に示すように、制御部8からの制御指令により、第3回路切替器6cのみを開状態、第1回路切替器6a、第2回路切替器6b、第4回路切替器6dおよび第5回路切替器6eをいずれも閉状態とすることにより形成される。
この濃縮動作用ガス回路R1は、第1回路切替器6aが閉状態になっていることから、オゾン発生部2で発生されたオゾン化ガスが吸脱着塔4に導入されることはなく、吸脱着塔4内において第1吸脱着領域5aから脱着されたオゾン化ガスが第2吸脱着領域5bに導入される。さらに、第1吸脱着領域5aおよび第2吸脱着領域5bから脱着されたオゾン化ガスは、第3回路切替器6cを通じて吸脱着塔4の外部へ搬出される。
この濃縮動作用ガス回路R1が形成された場合の吸脱着塔4内に吸着されたオゾン化ガスの脱着方法としては、例えば、図示しない減圧装置を使用して吸脱着塔4内の減圧する方法、加温装置を使用して吸脱着塔4内の吸着剤を昇温する方法がある。第1吸脱着領域5aおよび第2吸脱着領域5bに内包されている吸着剤の吸着特性により、原料ガスの脱着率に比べ、オゾンの脱着率は低いため、吸脱着塔4内が減圧、あるいは昇温されると、第1吸脱着領域5aおよび第2吸脱着領域5bからはオゾン以外の原料ガスが優先的に排気されることになり、オゾン濃縮部3を構成する吸脱着塔4内のオゾン濃度が高まる。
また、この濃縮動作用ガス回路R1が形成された場合、吸脱着塔4内では、第2吸脱着領域5bには第1吸脱着領域5aから脱着されたオゾン化ガスが導入されるが、前述のように、第2吸脱着領域5bにおける吸着剤へのオゾンの吸着量が、飽和吸着量に達する前のタイミングで吸着動作用ガス回路R0から濃縮動作用ガス回路R1の形成に移行することから、第1吸脱着領域5aから脱着するオゾン化ガスを第2吸脱着領域5bの吸着剤で回収することが可能である。特に、第2吸脱着領域5bの吸着剤は、オゾン化ガスに含まれるオゾンを優先的に吸着するため、オゾンを選択的に回収することができる。したがって、第2吸脱着領域5bから第3回路切替器6cを通じてオゾン濃縮部3の外部へと搬出されるオゾン化ガスは、オゾン回収後の原料ガスが主として搬出される。そのため、オゾン濃縮部3におけるオゾン濃度が向上する。
制御部8は、吸脱着塔4内でオゾンが濃縮されてオゾン濃度が一定量に達した場合、または一定時間が経過した場合、あるいは動作移行信号が外部より入力された場合など、予め設定した条件を満たしたと判断すると、回路切替器6を制御することにより、供給動作用ガス回路R2の形成に移行する。
供給動作用ガス回路R2は、図4に示すように、制御部8からの制御指令により、第4回路切替器6dおよび第5回路切替器6eを開状態、第1回路切替器6a、第2回路切替器6b、および第3回路切替器6cをいずれも閉状態とすることにより形成される。
この供給動作用ガス回路R2では、第2原料ガス源1bから第4回路切替器6dを通じて吸脱着塔4内に原料ガスが導入される。そして、吸脱着塔4内では第2原料ガス源1bからの原料ガスが導入されるとともに、これに先立つ濃縮動作により吸着および濃縮されたオゾン化ガスが第2吸脱着領域5bから第1吸脱着領域5aへと順に脱着される。こうして脱着されたオゾン化ガスは、さらに第5回路切替器6eを通じて吸脱着塔4の外部へ供給される。その際、制御部8が第4回路切替器6dの開度を調整して第2原料ガス源1bからの搬送ガスの流量を制御することにより、安定した高いオゾン濃度のオゾン化ガスをオゾン濃縮部3から外部に供給することができる。
このように、供給動作用ガス回路R2が形成された場合、これに先立つ濃縮動作により第2吸脱着領域5bで回収したオゾンが脱着し、この脱着したオゾンを含むオゾン化ガスが第1吸脱着領域5aに導入される。そのため、第2原料ガス源1bからの原料ガスを第2吸脱着領域5bを経由することなく直接に第1吸脱着領域5aに導入した場合と比較して、供給動作の終盤における第1吸脱着領域5aのオゾン分圧の低下を抑制できるので、第5回路切替器6eを通じてオゾン濃縮部3から外部に供給するオゾン濃度の大幅な低下を防ぐことが可能である。
次に、この実施の形態1のオゾン供給装置100の有利性を理解するために、比較例として図5に示すオゾン供給装置101を採りあげ、その構成について説明する。
比較例としての図5のオゾン供給装置101の構成において、実施の形態1(図1)と異なる点は、吸脱着塔4内の第2吸脱着領域5bから外部に開口されたガス回路は設けられておらず、したがって、このガス回路の途中の第3回路切替器6cも省略されていることである。
その他の構成は実施の形態1の場合と同じであるので、図1に示した実施の形態1と対応もしくは相当する構成部分には、同一の符号を付してここでは詳しい説明は省略する。
次に、上記構成を備えた比較例のオゾン供給装置101の動作について説明する。
この比較例のオゾン供給装置101においても、実施の形態1の場合と同様に、制御部8からの制御指令により、回路切替器6を開閉制御することにより、吸着動作用ガス回路R0、濃縮動作用ガス回路R1、および供給動作用ガス回路R2が形成される。
以下、このオゾン供給装置101の吸着動作用ガス回路R0、濃縮動作用ガス回路R1、および供給動作用ガス回路R2の構成およびその作用について、図6から図8を用いてさらに詳述する。
吸着動作用ガス回路R0は、図6に示すように、制御部8からの制御指令により、第1回路切替器6aおよび第2回路切替器6bを共に開状態に、第4回路切替器6dおよび第5回路切替器6eを共に閉状態とすることにより形成される。この場合に形成される吸着動作用ガス回路R0の動作および作用効果は、実施の形態1の場合(図2)と同じであるから、ここでは詳しい説明は省略する。
次に、濃縮動作用ガス回路R1は、図7に示すように、制御部8からの制御指令により、第5回路切替器6eのみを開状態に、第1回路切替器6a、第2回路切替器6b、および第4回路切替器6dをいずれも閉状態にすることにより形成される。
この濃縮動作用ガス回路R1では、吸脱着塔4内の第2吸脱着領域5bから第1吸脱着領域5aの方向にオゾン化ガスが脱着され、このオゾン化ガスは、さらに第1吸脱着領域5aから第5回路切替器6eを通じて吸脱着塔4の外部へ搬出される。
供給動作用ガス回路R2は、図8に示すように、制御部8からの制御指令により、第4回路切替器6dおよび第5回路切替器6eを共に開状態、第1回路切替器6aおよび第2回路切替器6bを共に閉状態とすることにより形成される。
この供給動作用ガス回路R2では、第2原料ガス源1bから第4回路切替器6dを通じて吸脱着塔4内に原料ガスが導入され、吸脱着塔4内では第2原料ガス源1bからの原料ガスが導入されるとともに、これに先立つ濃縮動作により濃縮されたオゾン化ガスが第2吸脱着領域5bから第1吸脱着領域5aへと順に脱着される。こうして脱着されたオゾン化ガスは、さらに第5回路切替器6eを通じて吸脱着塔4の外部へ搬出される。
次に、実施の形態1のオゾン供給装置100(図1)と比較例のオゾン供給装置101(図5)とのオゾンに対する濃縮動作と供給動作に伴う作用効果の相違点について、さら詳しく説明する。
図9は、実施の形態1のオゾン供給装置100で形成される濃縮動作用ガス回路R1と供給動作用ガス回路R2において吸脱着塔4から外部に搬出されるオゾン化ガスに含まれるオゾンの濃度Cの経過時間Tに伴う変化を比較例のオゾン供給装置101の場合と対比して示す特性図、図10は、濃縮動作用ガス回路R1と供給動作用ガス回路R2が形成された場合において、実施の形態1のオゾン供給装置100の吸脱着塔4内の第1吸脱着領域5aのオゾン分圧Pの経過時間Tに伴う変化を比較例のオゾン供給装置101の場合と対比して示す特性図である。
比較例のオゾン供給装置101は、濃縮動作用ガス回路R1が形成される場合、主として第1吸脱着領域5aから飽和吸着されたオゾン化ガスが脱着されて吸脱着塔4の外部へと搬出される。そのため、吸脱着塔4の外部へ搬出されるオゾン化ガスの濃度C0は、図9の破線で示すように、吸脱着塔4内の減圧に伴って増加する。
また、供給動作用ガス回路R2が形成される場合、その序盤は、制御部8が第4回路切替器6dの開度を制御することにより、原料ガスの搬送と合わせて、吸脱着塔4の圧力を一定とすることで、所定のオゾン濃度C0のオゾン化ガスが吸脱着塔4の外部へ供給される。
しかし、この比較例のオゾン供給装置101の場合、供給動作用ガス回路R2の形成に先立つ濃縮動作用ガス回路R1においては、本実施の形態1のように第1吸脱着領域5aから脱着したオゾン化ガスが第2吸脱着領域5b内の吸着剤で積極的に吸着回収することはないので、供給動作用ガス回路R2が形成された場合の終盤において、第2吸脱着領域5bから脱着したオゾン化ガスが第1吸脱着領域5aへの搬送ガスとして再導入されることがない。
このため、吸脱着塔4内の第1吸脱着領域5aで吸着されたオゾン化ガスに含まれるオゾンの濃度C0が低下し、これに伴いオゾン分圧の低下が継続するため、吸脱着塔4から第5回路切替器6eを経由して外部へ供給されるオゾン化ガスに含まれるオゾンの濃度が大幅に低下する。このため、安定した高いオゾン濃度のオゾン化ガスを吸脱着塔4から外部に供給することが難しい。
これに対して、実施の形態1のオゾン供給装置100では、図9の実線で示すように、濃縮動作用ガス回路R1が形成された場合、第1吸脱着領域5a内の吸着剤から脱着するオゾン化ガスを第2吸脱着領域5b内の吸着剤で積極的に吸着回収される。そのため、吸脱着塔4から第3回路切替器6cを介して外部へ搬出されるオゾン化ガスに含まれるオゾンの濃度C1は、非常に低い値となる。
また、供給動作用ガス回路R2が形成された場合、その序盤は、比較例のオゾン供給装置101の場合と同様に、制御部8が第4回路切替器6dの開度を制御することにより、原料ガスの搬送と合わせて、吸脱着塔4内の圧力を一定とすることで、所定濃度のオゾン化ガスを吸脱着塔4から第5回路切替器6eを経由して外部へ供給する。さらに、その終盤においては、これに先立って形成された濃縮動作用ガス回路R1において第2吸脱着領域5b内の吸着剤で回収されたオゾン化ガスが第1吸脱着領域5aへの搬送ガスとして再導入される。このため、第1吸脱着領域5aから脱着されるオゾン化ガスのガス量が低下し難く、吸脱着塔4から第5回路切替器6eを経由して外部へ供給されるオゾン化ガスに含まれるオゾンの濃度C1は安定した状態で長時間に渡って維持される。
また、図10に示すように、濃縮動作用ガス回路R1が形成された場合、第1吸脱着領域5aのオゾン分圧は、実線で示す実施の形態1のオゾン供給装置100の場合のオゾン分圧P1と、破線で示す比較例のオゾン供給装置101の場合のオゾン分圧P0とでは、第1吸脱着領域5aからのオゾン化ガスの脱着により、両者共にほとんど同様の傾向で低下する。
一方、供給動作用ガス回路R2が形成された場合、比較例のオゾン供給装置101では、これに先立って形成された濃縮動作用ガス回路R1において、吸脱着塔4内の第2吸脱着領域5bで回収したオゾンガスを脱着して使用しないので、図10の破線で示すように、第1吸脱着領域5aで吸着されたオゾン化ガスに含まれるオゾンの濃度が低下し、これに伴いオゾン分圧P0の低下が継続する。
これに対して、この実施の形態1のオゾン供給装置100は、供給動作用ガス回路R2が形成された場合、第1吸脱着領域5aへ導入される搬送ガスとして、第2原料ガス源1bから供給される原料ガスと共に、これに先立って形成された濃縮動作用ガス回路R1において、第2吸脱着領域5bで回収したオゾンガスを脱着して使用するため、図10の実線で示すように、第1吸脱着領域5aのオゾン分圧P1の低下が抑制されて長時間に渡って高い値で維持される。このため、吸脱着塔4から第5回路切替器6eを経由して外部へオゾン化ガスを安定した濃度で長時間供給することができる。
以上説明したように、この実施の形態1のオゾン供給装置100は、比較例として示したオゾン供給装置101に比べて、供給動作の終盤における第1吸脱着領域5aのオゾン分圧の低下を抑制できるため、安定した高いオゾン濃度のオゾン化ガスを外部に供給することができる。
実施の形態2.
図11は本願の実施の形態2のオゾン供給装置を示す構成図であり、実施の形態1(図1)と対応もしくは相当する構成部分に同一の符号を付す。
この実施の形態2のオゾン供給装置200は、実施の形態1のオゾン供給装置100と同様に、第1原料ガス源1a、第2原料ガス源1b、オゾン発生部2、オゾン濃縮部3、第1〜第5回路切替器6a〜6e、昇圧ブロア7、および制御部8を備える。
特に、この実施の形態2においては、オゾン濃縮部3が、第1吸脱着領域5aが設けられた第1吸脱着塔4aと、第2吸脱着領域5bが設けられた第2吸脱着塔4bから構成されており、第1吸脱着塔4aと第2吸脱着塔4bとは互いに分離独立して設けられている。そして、第1吸脱着塔4aと第2吸脱着塔4bとを接続するガス回路の途中に第6回路切替器6fが設置されている。
なお、ここでは、第1吸脱着塔4aと第2吸脱着塔4bはそれぞれ1塔のみとしているが、第1吸脱着領域5aが設けられた第1吸脱着塔4aを複数塔に、また第2吸脱着領域5bが設けられた第2吸脱着塔4bも複数塔にすることも可能である。
また、この実施の形態2では、オゾン発生部2と第1吸脱着塔4aとを接続するガス回路の途中に第1回路切替器6aが、第1吸脱着塔4aと昇圧ブロア7とを接続するガス回路の途中に第2回路切替器6bが、第2吸脱着塔4bから外部に開口されたガス回路の途中に第3回路切替器6cが、第2吸脱着塔4bと第2原料ガス源1bとを接続するガス回路の途中に第4回路切替器6dが、第1吸脱着塔4aから外部に開口されたガス回路の途中に第5回路切替器6eが、それぞれ設置されている。
その他の構成は、実施の形態1の場合と同様であるから、ここでは詳しい説明は省略する。
次に、上記構成を備えたオゾン供給装置200の動作について説明する。
この実施の形態2のオゾン供給装置200では、制御部8からの制御指令により、回路切替器6(6a〜6f)を開閉制御することにより、吸着動作用ガス回路R0、濃縮動作用ガス回路R1、および供給動作用ガス回路R2が選択的に形成される。
以下、吸着動作用ガス回路R0、濃縮動作用ガス回路R1、および供給動作用ガス回路R2の構成およびその作用について、図12から図14を用いてさらに詳述する。なお、ここでは、実施の形態1の場合と同様、吸着動作用ガス回路R0におけるガス処理を吸着動作と、濃縮動作用ガス回路R1におけるガス処理を濃縮動作と、供給動作用ガス回路R2におけるガス処理を供給動作と称する。
吸着動作用ガス回路R0は、図12に示すように、制御部8からの制御指令により、第1回路切替器6aおよび第2回路切替器6bを共に開状態、第3回路切替器6c、第4回路切替器6d、第5回路切替器6e、および第6回路切替器6fをいずれも閉状態にすることにより形成される。
この吸着動作用ガス回路R0では、第1原料ガス源1aから酸素を含む原料ガスがオゾン発生部2へ導入され、オゾン発生部2は原料ガスをオゾン化する。オゾン発生部2で発生されたオゾン化ガスは、第1回路切替器6aを通じてオゾン濃縮部3を構成する第1吸脱着塔4a内に導入され、この第1吸脱着塔4aの第1吸脱着領域5aに内包された吸着剤にオゾンが吸着される。
第1吸脱着塔4aの第1吸脱着領域5aで吸着されなかったオゾン化ガスは、第2回路切替器6bを通じて昇圧ブロア7に導入される。昇圧ブロア7は、吸着されなかったオゾン化ガスをオゾン発生部2に導入する原料ガスの圧力まで昇圧する。昇圧されたオゾン化ガスは、オゾン発生部2に再度導入されて、オゾン発生のための原料ガスとして再利用される。
制御部8は、第1吸脱着塔4aの第1吸脱着領域5aに内包されている吸着剤へのオゾンの吸着量が一定量に達した場合、または一定時間が経過した場合、あるいは動作移行信号が外部より入力された場合など、予め設定した条件を満たしたと判断すると、回路切替器6を制御することにより、濃縮動作用ガス回路R1の形成に移行する。
濃縮動作用ガス回路R1は、図13に示すように、制御部8からの制御指令により、第3回路切替器6cおよび第6回路切替器6fが共に開状態に、第1回路切替器6a、第2回路切替器6b、第4回路切替器6d、および第5回路切替器6eがいずれも閉状態とすることにより形成される。
この濃縮動作用ガス回路R1は、第1回路切替器6aが閉状態になっていることから、オゾン発生部2で発生されたオゾン化ガスが第1吸脱着塔4aに導入されることはなく、第1吸脱着塔4aの第1吸脱着領域5aに吸着されたオゾン化ガスが脱着されて、第6回路切替器6fを通じて第2吸脱着塔4bへ導入される。さらに、この脱着されたオゾン化ガスは、第2吸脱着塔4bから第3回路切替器6cを通じてオゾン濃縮部3の外部へ搬出される。
この濃縮動作用ガス回路R1が形成された場合、第1吸脱着塔4aから脱着されたオゾン化ガスが第2吸脱着塔4bに導入されるが、これに先立つ吸着動作では、第2吸脱着領域5bの吸着剤にはオゾン化ガスを吸着させていないため、第1吸脱着塔4aから脱着したオゾン化ガスを第2吸脱着領域5bに内包された吸着剤によって十分に回収することが可能である。
特に、第2吸脱着塔4bの第2吸脱着領域5bに内包された吸着剤は、オゾン化ガスに含まれるオゾンを優先的に吸着するため、第1吸脱着塔4aから脱着したオゾンを選択的に回収することができる。したがって、第2吸脱着塔4bから第3回路切替器6cを通じてオゾン濃縮部3の外部へと搬出されるオゾン化ガスは、オゾン回収後の原料ガスが主として搬出される。そのため、オゾン濃縮部3におけるオゾン濃度が向上する。
制御部8は、第1吸脱着塔4aにおいてオゾンが濃縮されてオゾン濃度が一定量に達した場合、または一定時間が経過した場合、あるいは動作移行信号が外部より入力された場合など、予め設定した条件を満たしたと判断すると、回路切替器6を制御することにより、供給動作用ガス回路R2の形成に移行する。
供給動作用ガス回路R2は、図14に示すように、制御部8からの制御指令により、第4回路切替器6d、第5回路切替器6e、および第6回路切替器6fがいずれも開状態に、第1回路切替器6a、第2回路切替器6b、および第3回路切替器6cがいずれも閉状態とすることにより形成される。
この供給動作用ガス回路R2では、第2原料ガス源1bから第4回路切替器6dを通じて第2吸脱着塔4bへ原料ガスが導入される。この場合、第1吸脱着塔4aと第2吸脱着塔4bとの間を接続するガス回路の途中に設けられた第6回路切替器6fが開状態になっていることから、第2原料ガス源1bからの原料ガスが導入されるとともに、これに先立つ濃縮動作により吸着および濃縮されたオゾン化ガスが第2吸脱着領域5bから第1吸脱着領域5aへと順に脱着される。こうして脱着されたオゾン化ガスは、さらに第5回路切替器6eを通じて第1吸脱着塔4aの外部に供給される。その際、制御部8が第4回路切替器6dの開度を調整して第2原料ガス源1bからの搬送ガスの流量を制御することにより、安定した高いオゾン濃度のオゾン化ガスをオゾン濃縮部3から外部に供給することができる。
このように、この実施の形態2のオゾン供給装置200は、第1および第2吸脱着塔4a、4bの内、第1吸脱着塔4aは吸着動作でオゾンを吸着するためのもの、第2吸脱着塔4bは濃縮動作で第1吸脱着塔4aから脱着するオゾン化ガスを回収し、その後の供給動作でこの回収したオゾン化ガスを第1吸脱着塔4aに導入するためのものとして、その役割を分担している。
これにより、吸着動作においては、第2吸脱着塔4bの第2吸脱着領域5bに内包されている吸着剤にはオゾン化ガスが導入されず、第1吸脱着塔4aにのみ導入される。そして、次の濃縮動作において、第1吸脱着塔4aから脱着したオゾン化ガスが第6回路切替器6fを介して第2吸脱着塔4bに導入されるので、第2吸脱着塔4bの第2吸脱着領域5bに内包されている吸着剤を用いて第1吸脱着塔4aから脱着したオゾン化ガスを十分に吸着回収することができる。
そして、次の供給動作では、これに先立つ濃縮動作により第2吸脱着塔4bの第2吸脱着領域5bで回収したオゾン化ガスが脱着し、この脱着したオゾン化ガスが第6回路切替器6fを通じて第1吸脱着塔4aに導入される。そのため、第2原料ガス源1bからの原料ガスを第2吸脱着塔4bを経由することなく直接に第1吸脱着塔4aに導入した場合と比較して、供給動作の終盤における第1吸脱着領域5aのオゾン分圧の低下を抑制でき、第1吸脱着塔4aに導入するためのオゾン化ガスを十分に確保することができる。これにより、安定した高いオゾン濃度のオゾン化ガスを第5回路切替器6eを通じてオゾン濃縮部3から外部に供給することができる。
その他の作用効果は、実施の形態1と同様であるから、ここでは詳しい説明は省略する。
図15および図16は、本願の実施の形態2のオゾン供給装置200の変形例を示す構成図であり、実施の形態2(図11)と対応もしくは相当する構成部分には同一の符号を付す。
図15および図16に示すオゾン供給装置201の特徴は、第1吸脱着塔4aと第2吸脱着塔4bとの間を接続するガス回路の途中に、第6回路切替器6fに加えてオゾン計9a(図15)、あるいは圧力計9b(図16)が設けられていることである。
このオゾン供給装置201において、図15に示すようにオゾン計9aを用いる場合は、濃縮動作において第1吸脱着塔4aから脱着するオゾン化ガスのオゾン濃度を測定し、その測定結果を制御部8に送信する。制御部8は、オゾン計9aで測定されるオゾン化ガスに含まれるオゾンの濃度が予め設定した基準値を上回ったことを条件として、回路切替器6(6a〜6f)を制御することにより、供給動作用ガス回路R2の形成へ移行する。
また、このオゾン供給装置201において、図16に示すように圧力計9bを用いる場合は、濃縮動作において第1吸脱着塔4aから脱着するオゾン化ガスの圧力を測定し、その測定結果を制御部8に送信する。制御部8は、圧力計9bで測定されるオゾン化ガスの圧力が予め設定した基準値を下回ったことを条件として、回路切替器6(6a〜6f)を制御することにより、供給動作用ガス回路R2の形成へ移行する。
また、発明者らの過去の検討から、濃縮動作および供給動作において第1吸脱着塔4aから搬出されるオゾン化ガス中のオゾン濃度が、第1吸脱着塔4a内の温度に依存せず、第1吸脱着塔4a内の圧力に一意に依存することを見出している。そのため、所望のオゾン濃度に対応する圧力の基準値を予め設定しておくことで、第1吸脱着塔4aの温度が変化しても、所望のオゾン濃度に達した際に供給動作に移行することが可能である。
このように、第1吸脱着塔4aと第2吸脱着塔4bとの間を接続するガス回路の途中にオゾン計9aあるいは圧力計9bを設置することにより、濃縮動作から供給動作へ適切なタイミングで移行することができ、オゾン濃縮部3から外部への供給を開始するオゾン化ガスを所望のオゾン濃度に制御することができる。
なお、図15および図16に示した構成のオゾン供給装置201では、圧力計9bあるいはオゾン計9aのいずれか一方を設置しているが、圧力計9bおよびオゾン計9aの両方を設置した構成でもよく、その場合、両方が設置される際の配置は、直列でも並列でもよく、直列に配置する場合は、圧力計9bおよびオゾン計9aを第1吸脱着塔4aと第2吸脱着塔4bとの間のガス回路に対して前後のいずれに配置してもよい。
その他の構成、および作用効果は、実施の形態2(図11)の場合と同様であるから、ここでは詳しい説明は省略する。
図17は、本願の実施の形態2のオゾン供給装置の他の変形例を示す構成図であり、実施の形態2(図11)と対応もしくは相当する構成部分には同一の符号を付す。
図17に示すオゾン供給装置202の特徴は、第1吸脱着塔4aおよび第2吸脱着塔4bの周囲をそれぞれ容器16a、16bで覆い、各容器16a、16b内を冷媒で満たし、充填された冷媒を循環させている。そして、冷媒の温度を、第1吸脱着塔4aおよび第2吸脱着塔4bに対して個別に設けた第1温度調整部10aおよび第2温度調整部10bで調整することで、第1吸脱着塔4aおよび第2吸脱着塔4bの温度を制御可能な構造としている。
この場合、第1温度調整部10aおよび第2温度調整部10bにより第1吸脱着塔4aおよび第2吸脱着塔4bの温度を調整する構成としては、空冷式でも水冷式でもよい。また、第1吸脱着塔4aおよび第2吸脱着塔4bの温度を調整するための冷媒の接触方法は、容器16a、16b内を冷媒で満す構造とするものに限らず、例えば、第1吸脱着塔4aおよび第2吸脱着塔4bの内部にそれぞれ冷媒を循環するコイル状のチューブを導入する構造でもよい。
制御部8は、濃縮動作用ガス回路R1を形成する際には、第1温度調整部10aおよび第2温度調整部10bにより、第2吸脱着塔4bの温度を第1吸脱着塔4aの温度より低くする制御を行う。すなわち、第1温度調整部10aにより第1吸脱着塔4aを加温、第2温度調整部10bにより第2吸脱着塔4bを冷却することで、第1吸脱着領域5aに内包された吸着剤からのオゾン化ガスの脱着が促進される一方、第2吸脱着領域5bに内包された吸着剤によりオゾン化ガスの吸着を促進させることができる。そのため、濃縮動作において第1吸脱着領域5aに内包された吸着剤からのオゾン化ガスの脱着速度を向上させるとともに、第2吸脱着領域5bに内包された吸着剤によって吸着回収できるオゾン化ガスの量を増加させることができる。
なお、ここでは、第1吸脱着塔4aおよび第2吸脱着塔4bに対して個別に第1温度調整部10aおよび第2温度調整部10bを設けているが、第1吸脱着塔4aおよび第2吸脱着塔4bのいずれか一方にのみ温度調整部を設けた構造とすることもできる。さらに、2つの温度調整部10a、10bの内のどちらか一方は、オゾン発生部2の冷却と併用してもよく、その場合、オゾン発生部2と第1吸脱着塔4aまたは第2吸脱着塔4bを直列に設置しても、あるいはオゾン発生部2と第1吸脱着塔4aまたは第2吸脱着塔4bを並列に設置してもよい。
その他の構成および作用効果は、実施の形態2(図11)と同様であるからここでは詳しい説明は省略する。
実施の形態3.
図18は本願の実施の形態3のオゾン供給装置を示す構成図であり、実施の形態2(図11)と対応あるいは相当する構成部分には同一の符号を付す。
この実施の形態3のオゾン供給装置300は、実施の形態2のオゾン供給装置200と同様に、第1原料ガス源1a、第2原料ガス源1b、オゾン発生部2、オゾン濃縮部3、第1〜第6回路切替器6a〜6f、昇圧ブロア7、および制御部8を備える。
特に、この実施の形態3においては、実施の形態2(図11)の構成に対して、第2原料ガス源1bと第1吸脱着塔4aとの間を接続するガス回路が設けられ、このガス回路の途中に第7回路切替器6gが設置されている。また、第1吸脱着塔4aから外部に開口されたガス回路の途中には、第5回路切替器6eとともに第1吸脱着塔4aから外部に供給されるオゾン化ガスに含まれるオゾンの濃度を測定するオゾン計11が設置されている。なお、設置するオゾン計11はインライン式でもサンプリング式でもよい。
その他の構成は、実施の形態2(図11)と同様であるから、ここでは詳しい説明は省略する。
次に、上記構成を備えたオゾン供給装置300の動作について説明する。
この実施の形態3のオゾン供給装置300は、制御部8からの制御指令により、回路切替器6(6a〜6g)を開閉制御することにより、実施の形態2と同様に、吸着動作用ガス回路R0、濃縮動作用ガス回路R1、および供給動作用ガス回路R2が選択的に形成される。
この場合に回路切替器6(6a〜6g)の開閉制御により形成される上記の吸着動作用ガス回路R0および濃縮動作用ガス回路R1については、第7回路切替器6gが常に閉状態に制御されているので、実施の形態2のオゾン供給装置200の場合と同じ構成となる。したがって、吸着動作用ガス回路R0および濃縮動作用ガス回路R1の作用、効果は、実施の形態2と実質的に同じであるため、ここでは詳しい説明を省略する。
一方、供給動作用ガス回路R2については、実施の形態2の場合と異なり、制御部8からの制御指令による回路切替器6(6a〜6g)の開閉制御により、第1供給動作用ガス回路R21の形成と、第2供給動作用ガス回路R22の形成と、の2段階に渡って形成される。
なお、ここでは第1供給動作用ガス回路R21におけるガス処理を第1供給動作、第2供給動作用ガス回路R22におけるガス処理を第2供給動作と称する。
上記の第1供給動作用ガス回路R21は、図19に示すように、第7回路切替器6gおよび第5回路切替器6eを共に開状態に、第1回路切替器6a、第2回路切替器6b、第3回路切替器6c、第4回路切替器6d、および第6回路切替器6fをいずれも閉状態にすることにより形成される。
この第1供給動作用ガス回路R21では、第2原料ガス源1bから第7回路切替器6gを通じて第1吸脱着塔4a内に原料ガスが導入されるとともに、第1吸脱着領域5aに内包された吸着剤で吸着および濃縮されたオゾン化ガスが脱着されて、第1吸脱着塔4aから第5回路切替器6eおよびオゾン計11を経由してオゾン濃縮部3の外部へとオゾン化ガスが供給される。
このように、第1供給動作用ガス回路R21は、第6回路切替器6fが閉状態にあるので、第2吸脱着塔4bから着脱したオゾン化ガスが第1吸脱着塔4aに導入されることはなく、第1吸脱着塔4aからのオゾン化ガスの脱着に加えて、第1吸脱着塔4aに第2原料ガス源1bから原料ガスが搬送される。そのため、高濃度のオゾンを含むオゾン化ガスが安定してオゾン濃縮部3の外部に供給される。その際、制御部8が第7回路切替器6gの開度を調整して第1吸脱着塔4a内の圧力が一定となるように第2原料ガス源1bからの原料ガスの流量を制御することにより、安定した高いオゾン濃度のオゾン化ガスを所定の流量で外部に供給することができる。
また、この第1供給動作用ガス回路R21においては、第2原料ガス源1bからの原料ガスを第1吸脱着塔4a内に直接導入するため、時間経過と共に第1吸脱着塔4a内のオゾン分圧が低下し、これに伴ってオゾン濃度も次第に低下する。制御部8は、オゾン計11によって測定されるオゾン濃縮部3から外部に供給されるオゾン化ガスに含まれるオゾンの濃度が予め設定された基準値を下回る場合、または一定時間が経過した場合、あるいは動作移行信号が外部より入力された場合など、予め設定した条件を満たしたと判断すると、回路切替器6を制御することにより、第2供給動作用ガス回路R22の形成に移行する。
第2供給動作用ガス回路R22は、図20に示すように、第4回路切替器6d、第5回路切替器6e、および第6回路切替器6fをいずれも開状態に、第1回路切替器6a、第2回路切替器6b、および第3回路切替器6cをいずれも閉状態とすることにより形成される。
この場合に形成される第2供給動作用ガス回路R22の作用効果は、実施の形態2のオゾン供給装置200における供給動作の場合と実質的に同じである。すなわち、この第2供給動作用ガス回路R22では、第2原料ガス源1bから第4回路切替器6dを通じて第2吸脱着塔4b内へ原料ガスが導入される。この場合、第1吸脱着塔4aと第2吸脱着塔4bとの間に設けられた第6回路切替器6fが開状態になっていることから、第2原料ガス源1bからの原料ガスに加えて、これに先立つ濃縮動作により吸着および濃縮されたオゾン化ガスが第2吸脱着領域5bから第1吸脱着領域5aへと順に脱着される。こうして脱着されたオゾン化ガスは、さらに第5回路切替器6eを通じて第1吸脱着塔4aから外部に供給される。その際、制御部8が第4回路切替器6dの開度を調整して第2原料ガス源1bからの搬送ガスの流量を制御することにより、安定した高いオゾン濃度のオゾン化ガスをオゾン濃縮部3から外部に供給することができる。
このように、この実施の形態3では、供給動作を2段階に分け、第1供給動作において第2原料ガス源1bから第1吸脱着塔4aに対して原料ガスを導入して第1吸脱着領域5aからオゾン化ガスを脱着し、その後の第2供給動作で、第2原料ガス源1bから第2吸脱着塔4b内に原料ガスを導入して第2吸脱着領域5bおよび第1吸脱着領域5aからオゾン化ガスを順次脱着する。すなわち、第2供給動作において、これに先立つ濃縮動作で第2吸脱着領域5bの吸着剤で吸着回収したオゾン化ガスを脱着して利用するため、供給するオゾン化ガスに含まれるオゾンの濃度が予め設定した基準値を下回るまで低下した際には、第1供給動作から第2供給動作に移行することで、供給オゾン濃度の低下を抑制することができる。
次に、実施の形態3のオゾン供給装置300(図18)において、供給動作用ガス回路R2の形成を、第1供給動作用ガス回路R21の形成と第2供給動作用ガス回路R22の形成との2段階としたことの作用効果について、さらに詳しく説明する。
図21は、この実施の形態3のオゾン供給装置300で形成される濃縮動作用ガス回路R1と吸着動作用ガス回路R2においてオゾン濃縮部3から外部に供給されるオゾン化ガスに含まれるオゾンの濃度Cの経過時間Tに伴う変化を、実施の形態2のオゾン供給装置200および比較例のオゾン供給装置101と対比して示す特性図である。
この実施の形態3のオゾン供給装置300において、濃縮動作用ガス回路R1が形成される場合、オゾン濃縮部3から外部へ供給するオゾン化ガスに含まれるオゾンの濃度C3の時間変化(図中、実線で示す)は、実施の形態2の場合のオゾンの濃度C2の時間変化(図中、一点鎖線で示す)と同様の傾向を示す。
次に、第1供給動作用ガス回路R21が形成される場合には、オゾン濃縮部3から外部へ供給するオゾン濃度C3は、第2原料ガス源1bからの原料ガスを第1吸脱着塔4aにのみ導入するため、比較例の場合のオゾン濃度C0(図中、破線で示す)と同様に次第に低下する。このため、実施の形態2の場合のオゾン濃度C2(図中、一点鎖線で示す)の時間変化と比較して、平均すると低いオゾン濃度となる。
しかし、これに引き続いて第2供給動作用ガス回路R22が形成されると、第2原料ガス源1bから原料ガスを第2吸脱着塔4bに原料ガスを導入するようにガス回路を切り替えるので、第2吸脱着塔4bから脱着したオゾン化ガスを原料ガスと共に第1吸脱着塔4aへの搬送ガスとして利用される。このため、実施の形態2のオゾン供給装置200の場合のオゾン濃度C2の経時変化と比較して、第2吸脱着領域5bに吸着されたオゾン化ガスを脱着して搬送ガスとして使用するタイミングが遅くなり、外部への供給されるオゾン化ガスに含まれるオゾンの濃度C3の低下を抑制することができる。これにより、供給動作の終盤でも高いオゾン濃度C3を維持することができる。
なお、この実施の形態3においても、実施の形態2の変形例(図15〜図17)として開示したように、オゾン計9aまたは圧力計9bを第1吸脱着塔4aと第2吸脱着塔4bとの間を接続するガス回路の途中に設置してもよい。また、第1、第2温度調整部10a、10bを設けて第1、第2吸脱着塔4a、4bの温度を調整可能な構成とすることもできる。
以上説明したように、この実施の形態3のオゾン供給装置300は、供給動作を、第2原料ガス源1bからの原料ガスを第1吸脱着塔4aに導入する第1供給動作と、原料ガスを第2吸脱着塔4bに導入する第2供給動作との2段階としているので、実施の形態2の場合と比較して、供給動作の終盤において、オゾン濃縮部3から外部に供給するオゾン化ガスに含まれるオゾンの濃度低下をさらに抑制することができ、供給動作全体を通して、外部に供給するオゾン濃度をより一層安定化することができる。
その他の作用効果は、実施の形態2と同様であるから、ここでは詳しい説明は省略する。
実施の形態4.
図22は、本願の実施の形態4のオゾン供給装置を示す構成図であり、実施の形態1(図1)と対応あるいは相当する構成部分には同一の符号を付す。
この実施の形態4のオゾン供給装置400は、オゾン処理対象にオゾン溶液の状態で供給することを想定し、実施の形態1(図1)の構成に対して、オゾン濃縮部3から外部に供給されるオゾン化ガスに含まれるオゾンを液体と混合する気液混合装置12と、この気液混合装置12によりオゾンが溶解した液体をオゾン処理対象に接触させるオゾン反応部14とを備えている。
気液混合装置12は、吸脱着塔4から脱着したオゾン化ガスを液体と混合するもので、例えばエジェクタ、または散気管が使用される。
ここに、気液混合装置12としてエジェクタを使用する場合には、エジェクタに液体を導入するための液体供給部13を備えることが望ましい。また、気液混合装置12として散気管を使用する場合は、オゾン反応部14の内部に設置されることが望ましい。気液混合装置12で使用する液体としては、主に水を使用することが多いが、場合によっては酸または水酸化物等のpH調整剤を添加した溶液、汚泥等を使用する場合もある。
オゾン反応部14は、生成したオゾン溶液とオゾン処理対象とを接触させるものである。オゾン溶液の状態で供給する必要があるオゾン処理対象としては、例えば上下水処理におけるフィルタまたは分離膜の洗浄等がある。
この構成の実施の形態4のオゾン供給装置400では、気液混合装置12としてエジェクタを使用する場合には、濃縮動作および供給動作において吸脱着塔4から脱着されるオゾン化ガスと液体とを混合してオゾン溶液が生成し、こうして生成されたオゾン溶液をオゾン反応部14に供給してオゾン処理対象と反応させる。
また、気液混合装置12として、散気管を使用する場合には、濃縮動作および供給動作において吸脱着塔4から脱着されるオゾン化ガスをオゾン反応部14内に充填された液体と混合してオゾン溶液を生成し、こうして生成されたオゾン溶液をオゾン処理対象と反応させる。
このように、この実施の形態4のオゾン供給装置400は、気液混合装置12およびオゾン反応部14を設けた構成とすることにより、オゾン処理対象がオゾン溶液によってオゾン処理する必要がある場合にも適切に対応することができる。また、オゾン処理対象が液体状のものに対しては、オゾン処理対象自体を気液混合装置12に直接導入することにより、気液混合装置12の内部で吸脱着塔4から脱着するオゾン化ガスと反応させることができる。また、エジェクタ等の気液混合装置12においては、吸引するオゾン化ガスをマイクロバブル状に変換し、液体と接触させる気液接触面積を増大させることにより、オゾン処理対象とのオゾン反応を促進することができる。
なお、その他の構成および作用効果は、実施の形態1(図1)の場合と同様であるから、ここでは詳しい説明は省略する。
図22に示した実施の形態4のオゾン供給装置は、実施の形態1(図1)の構成を前提として説明したが、これに限らず、実施の形態2のオゾン供給装置200(図11)に示すように複数の吸脱着塔を設置した構成の場合にも適用することができる。その場合、実施の形態2の変形例(図15〜図17)として開示したように、オゾン計9aおよび圧力計9bを第1吸脱着塔4aと第2吸脱着塔4bとの間を接続するガス回路の途中に設置してもよい。また、第1、第2温度調整部10a、10bを用いて第1、第2吸脱着塔4a、4bの温度を調整可能な構成とすることもできる。また、実施の形態3のオゾン供給装置300(図18)のように供給動作を2段階とした場合にも適用することができる。
図23は、本願の実施の形態4のオゾン供給装置の変形例を示す構成図であり、実施の形態4(図22)と対応もしくは相当する構成部分には同一の符号を付す。
図23に示すオゾン供給装置401の特徴は、吸脱着塔4から第3回路切替器6cおよび第5回路切替器6eを経由して外部にオゾン化ガスを搬出するガス回路の途中に、オゾン化ガスをオゾン処理対象に接触させるオゾン反応部15が設けられていることである。
その他の構成は、実施の形態4(図22)の場合と同様であるから、ここでは詳しい説明は省略する。
気液混合装置12の手前にオゾン反応部15を追加して設置することにより、気相でのオゾン処理を必要とする固相のオゾン処理対象に対してもオゾン化ガスを供給することができる。そのため、液体と接触させることのできないオゾン処理対象に関しても、オゾン処理を施すことが可能である。また、このオゾン反応部15で反応しなかったオゾン化ガスを後段に設けた気液混合装置12によって液相でのオゾン処理を実施することができる。
なお、図23に示すオゾン供給装置401では、吸脱着塔4と気液混合装置12との間を接続するガス回路の途中には、単一のオゾン反応部を設けているが、複数のオゾン反応部を設置してもよく、その配置は直列に設置しても並列に設置してもよい。
その他の作用効果は、実施の形態4(図22)の場合と同様であるから、ここでは詳しい説明は省略する。
本願は、様々な例示的な実施の形態及び実施例が記載されているが、1つ、または複数の実施の形態に記載された様々な特徴、態様、及び機能は特定の実施の形態の適用に限られるのではなく、単独で、または様々な組み合わせで実施の形態に適用可能である。
従って、例示されていない無数の変形例が、本願に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合、さらには、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれるものとする。
100,101,200,201,202,300 オゾン供給装置、400,401 オゾン供給装置、1a 第1原料ガス源、1b 第2原料ガス源、2 オゾン発生部、3 オゾン濃縮部、4 吸脱着塔、4a 第1吸脱着塔、4b 第2吸脱着塔、5a 第1吸脱着領域、5b 第2吸脱着領域、6 回路切替器、6a 第1回路切替器、6b 第2回路切替器、6c 第3回路切替器、6d 第4回路切替器、6e 第5回路切替器、6f 第6回路切替器、6g 第7回路切替器、7 昇圧ブロア、8 制御部、9a オゾン計、9b 圧力計、10a 第1温度調整部、10b 第2温度調整部、11 オゾン計、12 気液混合装置、13 液体供給部、14,15 オゾン反応部、R0 吸着動作用ガス回路、R1 濃縮動作用ガス回路、R2 供給動作用ガス回路、R21 第1供給動作用ガス回路、R22 第2供給動作用ガス回路。

Claims (12)

  1. 原料ガス源から供給される原料ガスによりオゾンを発生させるオゾン発生部と、上記オゾン発生部で発生したオゾンを含むオゾン化ガスを吸着剤で吸脱着させる第1吸脱着領域および第2吸脱着領域からなる2つの領域を有するオゾン濃縮部とを備えるとともに、
    上記オゾン発生部で発生したオゾン化ガスを上記第1吸脱着領域と上記第2吸脱着領域の内の少なくとも上記第1吸脱着領域の吸着剤に吸着させる吸着動作用ガス回路と、上記オゾン濃縮部の上記第1吸脱着領域の吸着剤に吸着させたオゾン化ガスを脱着させて上記第2吸脱着領域の吸着剤に吸着させて回収する濃縮動作用ガス回路と、上記原料ガス源からの原料ガスを搬送しながら上記第2吸脱着領域の吸着剤で回収したオゾン化ガスを脱着させ、この脱着したオゾン化ガスを上記第1吸脱着領域を経由して上記オゾン濃縮部の外部に供給する供給動作用ガス回路と、をそれぞれ選択的に形成するためのガス回路形成用の回路切替器を備えるオゾン供給装置。
  2. 上記回路切替器の切り替え動作を自動的に制御する制御部を備える請求項1に記載のオゾン供給装置。
  3. 上記オゾン濃縮部と上記オゾン発生部との間には、上記回路切替器の回路切替により上記吸着動作用ガス回路が形成された場合に上記オゾン濃縮部から漏出したオゾン化ガスを上記オゾン発生部に導入するための昇圧ブロワが設けられている請求項2に記載のオゾン供給装置。
  4. 上記オゾン濃縮部は、上記第1吸脱着領域が設けられた第1吸脱着塔と、上記第2吸脱着領域が設けられた第2吸脱着塔を備え、上記第1吸脱着塔と上記第2吸脱着塔とは互いに分離独立して設けられている請求項2または請求項3に記載のオゾン供給装置。
  5. 上記第1吸脱着塔および上記第2吸脱着塔には、内部温度調節用の温度調整部が設けられている請求項4に記載のオゾン供給装置。
  6. 上記回路切替器の回路切替により上記吸着動作用ガス回路が形成される場合には、上記オゾン発生部で発生したオゾン化ガスが上記第1吸脱着塔の上記第1吸脱着領域のみを通過するように構成される請求項4または請求項5に記載のオゾン供給装置。
  7. 上記第1吸脱着塔と上記第2吸脱着塔とを結ぶガス回路にはオゾン計または圧力計が設けられ、上記オゾン計で測定されるオゾン化ガスに含まれるオゾンの濃度が予め設定した基準値に達した場合、または上記圧力計で測定されるオゾン化ガスの圧力が予め設定した基準値に達した場合には、これに応じて上記制御部は、上記回路切替器を制御して上記濃縮動作用ガス回路から上記供給動作用ガス回路の形成に移行させる請求項4から請求項6のいずれか1項に記載のオゾン供給装置。
  8. 上記回路切替器の回路切替により上記供給動作用ガス回路が形成される場合には、上記原料ガス源からの原料ガスを上記第2吸脱着塔から上記第1吸脱着塔を経由した搬送に先だって、上記第1吸脱着塔にのみ搬送して上記第1吸脱着領域から脱着したオゾン化ガスを外部に搬出するように構成される請求項4から請求項7のいずれか1項に記載のオゾン供給装置。
  9. 上記オゾン濃縮部から外部に搬出されるオゾン化ガスに含まれるオゾンの濃度を測定するオゾン計を備え、上記オゾン計で測定されたオゾン濃度が予め設定した基準値に達した場合には、これに応じて上記制御部は、上記回路切替器を制御して原料ガスの搬送を上記第1吸脱着塔から上記第2吸脱着塔に切り替える請求項8に記載のオゾン供給装置。
  10. 上記オゾン濃縮部から外部に搬出されるオゾン化ガスに含まれるオゾンを液体と混合する気液混合装置と、上記気液混合装置によりオゾンが溶解した液体をオゾン処理対象に接触させるオゾン反応部とを備える請求項1から請求項9のいずれか1項に記載のオゾン供給装置。
  11. 上記オゾン濃縮部から外部にオゾン化ガスを搬出するガス回路の途中に、オゾン化ガスをオゾン処理対象に接触させるオゾン反応部が設けられている請求項1から請求項10のいずれか1項に記載のオゾン供給装置。
  12. 原料ガス源から供給される原料ガスによりオゾンを含むオゾン化ガスを発生させるオゾン発生部と、上記オゾン発生部で発生した上記オゾン化ガスを吸着剤で吸脱着させる第1吸脱着領域および第2吸脱着領域からなる2つの領域を有するオゾン濃縮部と、を備えたオゾン供給装置を用いて、
    上記オゾン発生部で発生したオゾン化ガスを上記第1吸脱着領域と上記第2吸脱着領域の内の少なくとも上記第1吸脱着領域の吸着剤に吸着させる吸着動作の処理ステップと、
    上記オゾン濃縮部の上記第1吸脱着領域の吸着剤に吸着させたオゾン化ガスを脱着させて上記第2吸脱着領域の吸着剤に吸着させて回収する濃縮動作の処理ステップと、
    上記原料ガス源からの原料ガスを搬送しながら上記第2吸脱着領域の吸着剤で回収したオゾン化ガスを脱着させ、この脱着したオゾン化ガスを上記第1吸脱着領域を経由して上記オゾン濃縮部の外部に供給する供給動作の処理ステップと、
    を含むオゾン供給方法。
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