JP6516139B2 - リンス組成物 - Google Patents

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本発明は、さらにシリコーン及びその誘導体を配合した場合と同等のシットリ感、さらに好ましくはスベリ感を有し、ヘアカラーへの染毛性の低下が小さく、リンス組成物に関する。
近年ヘアリンスにはシットリ感、スベリ感を付与する為、殆どの商品にシリコーン及びその誘導体が配合されている。しかしながら、上記シリコーン及びその誘導体には、髪に付着したまま洗髪しても除去しきれず、パーマがかかりにくい、ヘアカラーが染まりづらいなど弊害が生じている。このような弊害を起こさず、シリコーン及びその誘導体を用いた場合と同等以上のシットリ感、さらに好ましくはスベリ感を付与できるリンスの開発が求められている。
たとえば、特許文献1には、シリコーンを使用しない毛髪用の化粧料が開示されている。
また、特許文献2には、水溶性無機塩または有機塩と、トリメチルグリシンとを用いる頭髪処理剤が記載されている。
しかしながら、特許文献1および特許文献2には、シリコーン誘導体による染毛性を低下について認識されておらず、さらに染毛性とシットリ感とを両立させることについて検討されていない。
特開2005−112759号公報 特開平9−118607号公報
本発明は、上述したような問題点を解決すべくなされたものであって、シリコーン誘導体を配合しなくとも、シットリ感、好ましくはスベリ感に優れ、ヘアカラーへの染毛性を低下させることのないリンス組成物を提供するものである。
本発明のリンス組成物は、カチオン性界面活性剤および/または脂肪酸3級アミン、および1価のアニオン性界面活性剤と多価金属塩との組み合わせ、または脂肪酸多価金属塩のいずれかを含むことを特徴とする。
前記多価金属塩および脂肪酸多価金属塩における多価金属は、マグネシウムまたは亜鉛であることが好ましい。
さらに、脂肪酸の1価アルカリ塩と、多価金属塩との重量比は、を1:1〜3:1の範囲内であることが好ましい。
本発明のリンス組成物によれば、シリコーン誘導体を配合せずとも、良好なシットリ感を毛髪に与えることができ、染毛剤による染毛特性を低下させにくくすることができる。
以下、本発明に係るリンス組成物について説明する。
本発明のリンス組成物は、カチオン性界面活性剤および/または脂肪酸3級アミン、および1価のアニオン性界面活性剤と多価金属塩との組み合わせ、または脂肪酸多価金属塩のいずれかを含む。
前記カチオン性界面活性剤としては、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルメチルアンモニウム、塩化ベヘニルメチルアンモニウム、塩化アルキルメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルメチルアンモニウム、臭化ベヘニルメチルアンモニウム、臭化アルキルメチルアンモニウム等が挙げられる。これらのカチオン性界面活性剤は、1種のみ用いてもよいし、2種以上を混合して用いてもよい。
前記脂肪酸3級アミンとしては、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド、ベヘン酸ジメチルアミノプロピルアミド等が挙げられる。これらの脂肪酸3級アミンは、1種のみ用いてもよいし、2種以上を混合して用いてもよい。
前記1価のアニオン性界面活性剤としては、油脂類、脂肪酸、N−アシルアミノ酸、アルキルエーテルカルボン酸、N−アシルタウリン、アルキル硫酸、アルキルエーテル硫酸等の1価アルカリ塩が挙げられる。上記1価アルカリとしては、カリウム、ナトリウム、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、アンモニア、アミノ酸等が挙げられる。
前記1価のアニオン性界面活性剤として特に好ましくは、高級脂肪酸の1価アルカリ塩である。この高級脂肪酸の中で好ましいものとしては、炭素数8〜24の脂肪酸が挙げられる。具体的な高級脂肪酸としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、パルミチン酸、ベヘン酸、イソステアリン酸、オレイン酸等が挙げられる。特にシットリ感およびスベリ感の向上を両立させる上で好ましい高級脂肪酸としては、不飽和結合を有する脂肪酸が挙げられ、特にオレイン酸が挙げられる。
さらに、上記1価のアニオン性界面活性剤は、処方中において、油脂類、脂肪酸等を中和、ケン化したものであってもよい。油脂類としては、オリーブ油、ヤシ油、ナタネ油、ヒマシ油等が挙げられ、脂肪酸としては上記高級脂肪酸が好ましいものとして挙げられる。これらの油脂類、脂肪酸等は、1価アルカリにて中和、ケン化して使用することができる。この1価アルカリとしては、カリウム、ナトリウム、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、アンモニア、アミノ酸等が挙げられる。
その他の具体的な1価のアニオン性界面活性剤としては、ラウロイルサルコシンNa、ポリオキシエチレンラウリルエーテル酢酸Na、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンNa、ラウリル硫酸Na、ポリオキシエチレンラウリル硫酸Na等が挙げられる
なお、本発明における1価のアニオン性界面活性剤は、1種のみ用いてもよいし、2種以上を混合して用いてもよい。
上記1価のアニオン性界面活性剤と組み合わされる多価金属塩としては、Mg,Zn,Al等の多価金属の塩化物、水酸化物、硫酸化物およびそれらの水和物等が挙げられ、具体的には、塩化Mg、水酸化Mg、硫酸Mg、塩化Zn、塩化Al等が挙げられる。中でも、入手のしやすさ、スベリ感の高さから、Mg塩、Zn塩が好ましい。
なお、本発明における多価金属塩は、1種のみ用いてもよいし、2種以上を混合して用いてもよい。
上記1価のアニオン性界面活性剤と多価金属塩との組み合わせにおいて、1価のアニオン性界面活性剤と多価金属塩とのモル比は、1:1〜3:1の範囲であることがスベリ感を向上させる上で好ましい。
さらに、上記1価アニオン性界面活性剤の配合量は、0.1〜5.0重量%であることが好ましい。0.1重量%以上することにより、シットリ感、スベリ感を向上させることができ、5.0重量%以下にすることによりスベリ感が低下することを抑制することができる。
上記脂肪酸多価金属塩としては、高級脂肪酸の多価金属塩が挙げられる。この高級脂肪酸の中で好ましいものとしては、炭素数8〜24の脂肪酸が挙げられる。具体的な高級脂肪酸としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、パルミチン酸、ベヘン酸、イソステアリン酸、オレイン酸等が挙げられる。また、多価金属としては、Mg,Zn,Al等が挙げられる。具体的な脂肪酸多価金属塩としては、入手のしやすさおよびスベリ性の良好な、ジステアリン酸Mg、ジステアリン酸Zn等が挙げられる。
この脂肪酸多価金属塩の配合量としては、0.05〜5.0重量%であることが好ましい。0.05重量%以上にすることによりシットリ感およびスベリ感を向上させることができ、5.0重量%以下にすることによりスベリ感の低下を抑制することができる。
なお、本発明における脂肪酸多価金属塩は、1種のみ用いてもよいし、2種以上を混合して用いてもよい。
本発明に係るリンス組成物には、上記成分の他、化粧料の配合成分として一般に用いられる、pH調整剤、油脂類、保湿剤、増粘剤、キレート剤、防腐剤、抗炎症剤、エキス類、酸化防止剤、溶剤、紫外線吸収剤、色素、香料等を適宜配合してもよい。
以下の実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明に係るリンス組成物は、これらに限定されるものではない。
(リンス組成物の調製)
表1に記載の配合量にて、各成分を混合することにより実施例および比較例のリンス組成物を調製した。表において組成は重量%で示す。
Figure 0006516139
(シットリ感およびスベリ感の評価)
実施例および比較例のリンス組成物0.5を20gの人毛束に塗布し、流水で十分すすいだ後、風乾した。リンス組成物で処理した人毛束について、シットリ感およびスベリ感を、比較例2(シリコーン誘導体配合リンス組成物)の評価を5段階評価における基準の3として、5人のパネラーにて評価した。なお、シットリ感、スベリ感は、数値が大きいほど良好であることを示す。その結果を、表2に示す。
Figure 0006516139
表2に示すように、比較例1、3では、比較例2のシリコーン誘導体配合のリンス組成物よりもシットリ感が悪かった。それに対して実施例においては、シリコーン誘導体配合のリンス組成物と同等以上のシットリ感であった。
また、スベリ感については、比較例1、3では、比較例2のシリコーン誘導体配合のリンス組成物よりも悪いものであった。それに対して、実施例1,2,3、6〜10においては、比較例2よりもスベリ感がよいものであった。
(染毛試験)
実施例9及び比較例1、2のリンス組成物0.5gを2gの人毛白髪束(ビューラックス製)に塗布した後、流水で十分すすぎ、風乾するリンス処理を10回繰り返した人毛白髪束に、下記表3に記載の処方の酸性染毛料(pH2.7)を塗布し15分間室温放置後10%ラウリル硫酸Naで水洗し、風乾した。
Figure 0006516139
比較例1のリンス組成物で処理後染毛した人毛白髪束を基準とし、実施例9、比較例2のリンス組成物で処理後染毛した人毛白髪束の染色部のLabをカラーリーダーCR−13型(コニカミノルタ社製)にて測定し、色味の特性評価を色度差ΔE、明度差ΔLで評価した。その結果を、下記表4に示す。なお、判定は、ΔE<1.0及びΔL<0.5の場合には、染色性に差がないと判断した。
Figure 0006516139
表4より、比較例2のシリコーン誘導体を配合したリンス組成物で処理した場合には、明度差が小さく、著しく染色性が悪いことがわかる。つまり、本発明のリンス組成物は、シリコーン誘導体を配合したリンス組成物に比べ、明らかに染色性が低下しなかった。なお、比較例2のシリコーン誘導体を配合したリンス組成物で処理した場合には、目視で確認しても明らかに染まりが薄く、染色性に劣っていた。

Claims (4)

  1. カチオン性界面活性剤および/または脂肪酸3級アミンと、脂肪酸の1価のアルカリ金属塩と、多価金属塩を含有することを特徴とするリンス組成物であって、上記多価金属塩は、塩化Mg、水酸化Mg、硫酸Mg、塩化Zn、及び塩化Alから選択される1種以上であるリンス組成物。
  2. 脂肪酸の1価アルカリ塩における脂肪酸は、炭素数8〜24の脂肪酸であることを特徴とする請求項1に記載のリンス組成物。
  3. 前記脂肪酸の1価アルカリ塩と、多価金属塩とのモル比は、1:1〜3:1の範囲であることを特徴とする請求項1または2に記載のリンス組成物。
  4. 前記脂肪酸の1価アルカリ塩の配合量は、0.1〜5.0重量%である請求項1〜のいずれか1項に記載のリンス組成物。
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