JP6515910B2 - 分散型データ処理システム、センターサーバ、エッジサーバ、移動端末、および方法 - Google Patents

分散型データ処理システム、センターサーバ、エッジサーバ、移動端末、および方法 Download PDF

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Description

本発明は、エッジサーバを用いて移動端末からデータを収集する分散型データ処理システムに関する。
近年、走行中の車両からデータを収集し、活用する研究が行われている。例えば、車両に搭載したレーザスキャナ(LIDAR: Light Detection and Rangingとも呼ばれる)を用いて測定した3次元の点群データをデータセンタに集めて地図データを生成するシステムが検討されている。3次元の点群データはデータ量が膨大となるため、効率的なデータ収集を行うことが望まれる。
特許文献1は、ブロードキャスト通信を用いて端末間でセンサ情報の共有・統合を行うことを提案する。特許文献1は、このように端末間での情報共有・統合によって、センターサーバとの通信が無くても近隣の地図情報を生成・更新できるとしている。
特許文献2は、端末が要求した位置や車両属性などの情報に基づいて、端末間でセンサ情報を交換することを提案する。
特開2013−34210号公報 特開2011−75474号公報 特開2016−76911号公報
特許文献1の手法では、送信データの指定がないため、絶えずセンターサーバにセンサ
情報が送られる。したがって、冗長な情報が送信され、セルラー回線の負荷や、センターサーバの処理負荷の増大が懸念される。
特許文献2は、要求する情報の位置や属性を指定可能としているが、情報が得られた後にセンサ情報の交換を停止することは考慮されておらず、不必要な情報収集・送信が行われてしまう。
本発明は上記の課題を考慮してなされたものであり、移動端末からデータを収集する際に通信負荷を減らして効率的に情報収集することを目的とする。
本発明の一態様は、センターサーバ、複数のエッジサーバ、および移動端末から構成され、移動端末において取得されたデータをセンターサーバに収集する分散型データ処理システムである。
本態様において、センターサーバは、エッジサーバを経由して移動端末に対して、必要な1つまたは複数のデータの属性を記述した情報要求を配布する。要求するデータの種類は特に問わないが、移動端末が測定を行って得られるデータとすることができる。そのようなデータの一例として、レーザスキャナ(LIDAR)測定による点群データが挙げられる
。データの属性は、必要なデータの種類が特定可能であれば任意のものであってよい。データの属性の一例は、データの取得位置である。
本態様において、移動端末は、前記情報要求において要求されているデータを、前記エッジサーバに送信する。移動端末は、情報要求を受けた後に要求されているデータを取得して送信もよいし、情報要求を受けた時点で保有している情報を送信してもよい。
本態様において、エッジサーバは、移動端末あるいはその他の装置からデータを受信すると、前記情報要求において要求されているデータを取得した旨を前記センターサーバに通知する。ここで、エッジサーバがデータを保有している旨がセンターサーバに伝われば良く、データそのものはセンターサーバに送信されなくてもよいし、送信されてもよい。
本態様において、前記センターサーバは、前記エッジサーバが前記移動端末から取得したデータに関して、当該データの収集が不要である旨を示す不要化情報をエッジサーバ、およびエッジサーバを介して移動端末に配布する。すなわち、センターサーバは、不要化情報をエッジサーバに送信し、エッジサーバは不要化情報を移動端末に送信する。
本態様において、前記移動端末は、前記不要化情報を受信すると、当該不要化情報において収集が不要とされているデータの取得を中止すると共に、当該データを記憶している場合に当該データを破棄する。
このような構成によれば、センターサーバが要求したデータがいずれかのエッジサーバに送信され、当該データをセンターサーバが利用可能になった時点で、移動端末が処理負荷およびメモリ負荷の両方を軽減できる。また、移動端末からエッジサーバへの冗長なデータ送信も回避できるので、通信の効率も改善する。
本態様において、前記エッジサーバは、前記情報要求において必要とされている属性を有するデータを所定数個取得して統合した後に、前記情報要求において要求されているデータを取得した旨を前記センターサーバに通知する、こともできる。データ統合は、例えば、データに対して平均化などの統計処理を施すことにより行える。データが点群データである場合には、ボクセルグリッドフィルタを適用できる。
このようにデータ統合を行うことで、情報の価値あるいは信頼性を向上させるとともに、データ量の増大化を抑制できる。また、エッジサーバで統合処理を行うことで、システム内での処理を分散できる。
本態様において、前記移動端末が、上記と同様に、前記情報要求において必要とされている属性を有するデータを所定数個取得して統合した後に、前記エッジサーバに送信してもよい。移動端末においてデータ統合を行うことで、移動端末とエッジサーバの間の通信量を抑制できる。この手法は、同じ属性を有するデータを移動端末において多数取得できる場合に有効である。
エッジサーバにおけるデータ統合と移動端末における統合は、両方行ってもよい。この場合は、エッジサーバに関する「所定数」を、移動端末に関する「所定数」以上とすることが好ましい。これらの「所定数」の値は、センターサーバが情報要求に含めて送信してもよいし、システム設定としてあらかじめ定められていてもよい。
本態様において、複数の移動端末の間で階層構造を定めて、情報要求の下流側への配布、データの上流側への送信、不要化情報の下流側への配布を行うこともできる。すなわち、前記移動端末は、他の移動端末との間で、所定の基準にしたがっていずれが上流側であ
りいずれが下流側であるかを判断し、下流側の他の移動端末に対しては、前記エッジサーバまたは上流側の他の移動端末から配布される前記情報要求および前記不要化情報を配布し、上流側の他の移動端末から、前記情報要求を取得した場合に、前記情報要求において要求されているデータを、前記エッジサーバまたは上流側の他の移動端末に送信し、前記不要化情報を取得した場合に、当該不要化情報において収集が不要とされているデータを記憶している場合に当該情報を破棄する、こともできる。
移動端末の間の上流および下流の関係は任意に定めればよいが、エッジサーバに「近い」移動端末を上流側であると定義すればよい。ここでいう「近さ」は、必ずしも物理的な距離に基づいて判断する必要はなく、エッジサーバとの間のホップ数が少ない、エッジサーバとの通信機会が多い、エッジサーバと通信可能になるまでの時間が短いという場合にエッジサーバに「近い」と定義してもよい。
本態様において、エッジサーバも複数の階層構造を有するように構成されてもよい。
本態様において、前記データは、レーザスキャナ測定による点群データであり、前記情報要求は、必要なデータの属性として、点群データの測定位置を含んでもよい。レーザスキャナ測定による点群データは、データ量が大きいので、統合処理によるデータ量削減が特に有用である。
本態様における移動端末の一例は、車両に搭載された車載端末である。ここで「車両に搭載」とは、車両に備え付けられること以外に、持ち運び可能な端末が車両内に持ち運ばれることも含む。
本発明の他の態様はセンターサーバである。本態様に係るセンターサーバは、
複数のエッジサーバを介して移動端末からデータを収集するセンターサーバであって、
必要な1つまたは複数のデータの属性を記述した情報要求を、エッジサーバを介して移動端末へ配布する情報要求配布手段と、
エッジサーバから、前記情報要求において要求されているデータを前記エッジサーバが所有している旨の通知を受信する受信手段と、
前記情報要求において要求されているデータを前記エッジサーバが所有している旨の通知の受信に応答して、当該データの収集が不要である旨を示す不要化情報をエッジサーバ、およびエッジサーバを介して移動端末に配布する不要化情報配布手段と、
を備えることを特徴とする。
本発明の他の態様はエッジサーバである。本態様に係るエッジサーバは、
センターサーバからの情報要求に応じて、移動端末からデータを収集するエッジサーバであって、
センターサーバから、必要な1つまたは複数のデータの属性を記述した情報要求を受信する情報要求受信手段と、
前記情報要求を、移動端末へ送信する情報要求送信手段と、
移動端末から、前記情報要求において要求されているデータを受信する情報受信手段と、
センターサーバに対して、前記情報要求において要求されているデータを取得した旨を通知する所有通知送信手段と、
センターサーバから、情報要求において要求されていたデータの収集が不要である旨を示す不要化情報を受信する不要化情報受信手段と、
前記不要化情報を、移動端末へ送信する不要化情報送信手段と、
を備えることを特徴とする。
本発明の他の態様は移動端末である。本態様に係る移動端末は、
エッジサーバから、必要な1つまたは複数のデータの属性を記述した情報要求を受信する情報要求受信手段と、
前記情報要求において要求されているデータを取得するデータ取得手段と、
前記情報要求において要求されているデータをエッジサーバに送信する情報送信手段と、
センターサーバから、情報要求において要求されていたデータの収集が不要である旨を示す不要化情報を受信する不要化情報受信手段と、
を備え、
前記不要化情報を受信した場合は、当該不要化情報において収集が不要とされているデータの取得を中止するとともに、当該データを記憶している場合に当該データを破棄する、
ことを特徴とする。
本発明の他の態様は、センターサーバ、複数のエッジサーバ、および移動端末から構成され、移動端末において取得されたデータをセンターサーバに収集する分散型データ処理システムにおけるデータ収集方法であって、
センターサーバが、エッジサーバを経由して移動端末に対して、必要な1つまたは複数のデータの属性を記述した情報要求を配布する情報要求配布ステップと、
移動端末が、前記情報要求において要求されているデータを、前記エッジサーバに送信する情報送信ステップと、
前記エッジサーバが、前記情報要求において要求されているデータを取得した旨を前記センターサーバに通知する所有通知ステップと、
前記センターサーバが、前記エッジサーバが前記移動端末から取得したデータに関して、当該データの収集が不要である旨を示す不要化情報をエッジサーバ、およびエッジサーバを介して移動端末に配布する不要化情報配布ステップと、
前記移動端末が、前記不要化情報を受信すると、当該不要化情報において収集が不要とされているデータの取得を中止すると共に、当該データを記憶している場合に当該データを破棄する中止ステップと、
を含むことを特徴とする。
本発明によれば、分散型データ処理システムにおいて、移動端末からデータを収集する際に通信負荷を減らして効率的に情報収集することができる。
図1は実施形態にかかる多段分散型データ処理システムの概要構成を示す図である。 図2は実施形態にかかる多段分散型データ処理システムの機能ブロックを示す図である。 図3はデータセンタ(センタサーバ)の処理を示すフローチャートである。 図4はエッジサーバの処理を示すフローチャートである。 図5は車両(車載端末)の処理を示すフローチャートである。 図6は実施形態にかかる多段分散型データ処理の動作例を説明する図である。 図7は実施形態にかかる多段分散型データ処理の動作例を説明する図である。 図8は実施形態にかかる多段分散型データ処理の動作例を説明する図である。 図9は実施形態にかかる多段分散型データ処理の動作例を説明する図である。 図10は実施形態にかかる多段分散型データ処理の動作例を説明する図である。 図11は実施形態にかかる多段分散型データ処理の動作例を説明する図である。 図12は実施形態にかかる多段分散型データ処理の動作例を説明する図である。 図13は実施形態にかかる多段分散型データ処理の動作例を説明する図である。
(第一の実施形態)
<システムの概要>
本実施形態は、車両に搭載されたセンサ(レーザスキャナ)から得られる周辺構造情報(点群データ)を、効率的にデータセンタに集めて3次元地図を生成する多段分散型のデータ処理システムである。
図1は、本実施形態にかかる多段分散型のデータ処理システム10の概要構成を示す図である。データ処理システム10は、データセンタ(センターサーバ)100、エッジサーバ200、車両300から構成される。データセンタ100とエッジサーバ200は有線通信または無線通信あるいはその両方により接続され、エッジサーバ200と車両300は無線通信により接続される。また、車両300同士も無線通信によって接続される。図1に示した各装置の数はあくまでも例示でありその数は特に限定されない。
本実施形態にかかるデータ処理システム10は、データセンタ100からエッジサーバ200を介して車両300に対して情報要求を発行する。情報要求には、必要なデータの属性が含まれる。情報要求は、購読(subscribe)情報とも呼ばれ、本開示ではSub情報あるいは単にSubと称する場合もある。
本実施形態では、車両300はレーザスキャナ(LIDAR)を備えており、レーザスキャ
ナ測定による点群データを取得可能である。データセンタ100はある特定の地域の点群データを取得するために、属性として対象地域(場所)を含む情報要求を発行する。情報要求は、エッジサーバ200を介して車両300まで配布される。車両300は、情報要求を受けてデータを生成し、エッジサーバ200へデータ送信を行う。
エッジサーバ200は、要求されたデータを所有している旨を表す情報所有通知をセンターサーバ100へ通知する。情報所有通知は、出版(publish)情報とも呼ばれ、本開
示ではPub情報あるいは単にPubと称する場合もある。なお、エッジサーバ200は、同一の属性を有するデータを所定数個統合した後に情報所有通知をデータセンタ100に通知するようにしてもよい。
データセンタ100は、エッジサーバ200から情報所有通知を受信すると、当該情報の要求を解除する解除要求を発行し、エッジサーバ200およびエッジサーバ200を介して車両300へ配布する。解除要求は、指定された属性を有する情報の収集がそれ以上は不要であることを示す。解除要求は、要求が解除された情報がいずれであるかが特定されさえすれば、その具体的な態様は任意である。例えば、要求が解除された情報の属性を含むメッセージを、情報要求と分けて送信してもよい。あるいは、それまでの情報要求から要求が解除された情報の属性を削除し、更新された情報要求を送信してもよい。解除された属性を完全に削除する代わりに、削除されたことが分かるように削除フラグを立ててもよい。
エッジサーバ200は、解除要求を受信すると、指定された情報を情報要求から削除し、以降は更新された情報要求を車両300に対して送信する。車両300は、解除要求を受信すると、指定された情報の収集を中止する。また、車両300が、解除要求において指定されている情報を保有している場合には、その情報を廃棄する。
なお、車両300の間での車車間通信により、情報要求の配布や、データの取得・送信、情報所有通知、解除要求の配布を上記と同様に行ってもよい。この場合、車両間で所定の基準にしたがって、いずれの車両が上流・下流に位置するかを決定し、上流側の車両から下流側の車両に情報要求や解除要求を送信し、下流側の車両から上流側の車両にデータの送信を行えばよい。ここで、上流・下流は、車両300とエッジサーバ200との「近さ」を基準として判断するとよい。「近さ」は物理的なもの以外に、ホップ数、通信機会、通信可能になるまでの時間などに基づいて決定することができる。
以上のように、エッジサーバ200や車両300は不要化情報を保持して、他の車両300に配布することで、不要な情報の破棄を推進できる。また、エッジサーバ200や車両300は、要求された属性を有する情報を複数集めて統合することで、情報の価値を高め、かつ、データ容量を抑制することができる。これにより、データセンタ100の処理を分散化することができる。
<構成>
データセンタ100及びエッジサーバ200は、コンピュータによって実現できる。データセンタ100およびエッジサーバ200は、CPU(Central Processing Unit)や
MPU(Micro Processing Unit)などのプロセッサ(演算処理装置)、RAM(Random Access Memory)などの主記憶装置、半導体メモリ・磁気ディスク・光ディスク・光磁気
ディスクなどの補助記憶装置、キーボードや種々のポインティングデバイス(マウス、タッチパッド、タッチパネル、ペンタブレット等)やマイクなどの入力装置、ディスプレイ装置(液晶ディスプレイ・CRTディスプレイ・プロジェクタ等)や音声出力装置などの出力装置、有線通信や無線通信を行うための通信装置などを含んで構成される汎用コンピュータ(情報処理装置)として構成される。データセンタ100およびエッジサーバ200は、プロセッサが、補助記憶装置に記憶されているコンピュータプログラムを主記憶装置上に展開し、実行することにより、以下の各機能を提供する。ただし、以下の機能の一部または全部を、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)やDSP(Digital Signal Processor)などを用いて実現しても構わない。また、データセンタ100やエッジサーバ200は、必ずしも1台のコンピュータとして構成される必要はなく、複数のコンピュータが協働することによって、その機能を提供してもよい。
データセンタ100は、プロセッサがプログラムを実行することにより、情報要求(Sub)発行・更新部110、情報要求(Sub)送信部120、所有情報(Pub)受信部130
、記憶部140として機能する。
エッジサーバ200は、プロセッサがプログラムを実行することにより、情報要求(Sub)受信部210、情報要求(Sub)送信部220、情報受信部230、記憶部240、データ統合部250、所有情報(Pub)送信部260として機能する。
車両300は、コンピュータ(車載端末)を含んで構成される。コンピュータの構成自体は上記と同様であるため繰り返しの説明は省略する。この車載端末は、車載のセンサ(例えばLIDAR340など)の計測データを取得したり、車両内ネットワークにアクセスし
て車両の制御情報やナビゲーション情報などを取得可能である。また、車載端末は、無線
通信装置を介して、エッジサーバ200や他の車両300と通信可能である。無線通信方式は特に限定されず、WiFi、LTE(Long Term Evolution)、DSRC(Dedicated
Short Range Communication)など任意の方式を採用可能である。エッジサーバ200との間の無線通信方式および他の車両300との間の無線通信方式は、同じであってもよいし異なっていてもよい。
車両300は、車載端末のプロセッサがプログラムを実行することにより、情報要求(Sub)受信部310、情報要求(Sub)送信部320、情報送信部330として機能する。
<処理>
図3を参照して、データセンタ100が行う処理を説明する。
データセンタ100は、SUB発行・更新部110が情報要求を生成したら(S110)、SUB送信部120が接続中のエッジサーバ200に対して当該情報要求を送信する(S111)。後述するように、エッジサーバ200へ情報要求を送信することにより、車両300を含むデータ処理システム10の全体に対して情報要求を配布できる。
情報要求は、例えば、ユーザ入力のように外部から与えられる指示に基づいて生成されてもよいし、あらかじめ定められたスケジュールや規則に従って生成されてもよい。本実施形態では、例えば、ある特定の地域(場所)のLIDARセンサの計測情報が必要であると
いう情報要求が生成される。この際、一つの情報要求に複数の属性の情報を含めて複数の情報(例えば、場所Aのデータおよび場所Bのデータなど)が必要であることを表すことができる。データセンタ100は、生成した情報要求を記憶部140に記憶する。
データセンタ100が、新しいエッジサーバ200と接続された場合(S120)には、SUB送信部120が、記憶部140に記憶されている情報要求をこの新しいエッジサーバ200に対して送信する(S121)。
データセンタ100のPUB受信部130が、エッジサーバ200から所有情報通知を受信した場合(S130)には、受信した所有情報通知にしたがって記憶部140内の所有情報が更新される(S131)。具体的は、所有情報通知に指定される属性を有する情報が、送信元のエッジサーバ200が所有していることを表すように、記憶部140内の所有情報が更新される。これにより、当該属性を有する情報が必要になった際に、どのエッジサーバ200にアクセスすればよいのかを把握できる。もっとも、エッジサーバ200からセンサデータ自体を受け取って記憶部140に記憶するようにしてもかまわない。
また、SUB発行・更新部110は記憶部140内の情報要求も更新する(S132)。具体的には、所有情報通知において指定されている情報(情報要求において要求されていた情報)をそれ以上収集する必要がないことを示すように、情報要求を更新する。一例では、情報要求において、当該情報の収集が不要であることを示すフラグを立てることが考えられる。このようにすれば、ある属性を有する情報が過去に要求されていたことと、現在では取得が不要であることが把握できる。別の例では、情報要求において、当該情報を削除することが考えられる。このようにしても、情報要求の差分から、どの情報が不要化されたのかを把握できる。本実施形態においては、更新された情報要求が不要化情報あるいは解除通知に相当する。
情報要求が更新されると、SUB送信部120は、更新された情報要求をエッジサーバ200へ送信する(S133)。これにより、車両300も含めてデータ処理システム10の全体に更新された情報要求を配布できる。
次に、図4を参照してエッジサーバ200の処理を説明する。
エッジサーバ200のSUB受信部210が、データセンタ100のSUB送信部120から情報要求を受信する(S210)と、記憶部240にその情報要求を記憶・更新する(S211)。
この際、新たに受信した情報要求において不要化されている情報があり、その属性を持つ情報が記憶部240に記憶されている場合には、SUB受信部210は当該情報を記憶部240から削除する(S212)。どの情報が不要化されたかは、情報要求において不要化フラグが用いられている場合には新たに受信した情報要求のみから判断可能である。不要化フラグが用いられていない場合には、新たな情報要求と記憶部240内の情報要求を比較して、新たな情報要求に含まれていないものが不要化された情報であると判断できる。
エッジサーバ200が車両300と通信可能になった場合(S220)には、SUB送信部120が記憶部240内の情報要求を、車両300に送信(発行)する(S221)。
車両300は、情報要求において要求されている情報を所有している場合には、その情報をエッジサーバ200に送信する(車両300での処理は後述する)。エッジサーバ200の情報受信部230が車両300から情報を受信した場合(S222−YES)には、受信した情報を記憶部240内に記憶する(S223)。また、情報受信部230は、記憶部240に格納されている情報要求の更新を行う(S224)。具体的には、車両300から取得した属性を有する情報を不要化する。不要化情報を表す方法は、上述のように複数の方法があるが、データ処理システム10内では統一した手法を採用すること望ましい。また、PUB送信部260は、車両300から取得した情報を要する旨を通知する所有情報通知を、データセンタ100に送信する(S225)。
なお、図4のフローチャートでは、車両300からデータを受信すると即座に、データの不要化及び所有通知の発行を行っているが、ある程度の数のデータが取得されるのを待ってから不要化及び所有通知の発行を行ってもよい。複数のデータは、データ統合部250によって統計処理を施して統合することができる。本実施形態で扱う情報はLIDARの点群データであるので、データ統合部250はボクセルグリッドフィルタを用いて複数の点群データを統合できる。ボクセルグリッドフィルタとは、3次元空間を適当なボクセル(例えば、各辺6cmの立方体)に分割し、各ボクセル内に存在する点を、それらの重心位置で代表するフィルタである。ボクセルグリッドフィルタにより、データ量を抑制できると共に、測定のばらつきを抑制してデータの信頼性を向上させることができる。
データの不要化及び所有通知発行のために必要なデータの数は、システム全体であらかじめ設定されていてもよいし、データセンタ100が生成する情報要求に含まれていてもよい。
次に、図5を参照して車両300が行う処理を説明する。
LIDAR340が測定を行ってデータが発生した場合(S310)は、情報要求にしたがってデータを記憶部(不図示)に記憶する(S311)。なお、LIDAR340は、現在記憶している情報要求において情報が要求されている場所でのみ測定を行って測定データを記憶してもよい。あるいは、継続的に測定を行って、現在記憶している情報要求において要求されている場所の場合に測定データを記憶するようにしても良い。
車両300が、エッジサーバ200と接続して通信可能になると(S320)、車両300のSUB受信部310が、エッジサーバ200のSUB送信部220から情報要求を受信する(S322)。SUB受信部310は、記憶部(不図示)にその情報要求を記憶・更新する(S323)。
この際、新たに受信した情報要求において不要化されている情報があり、その属性を持つ情報が記憶部に記憶されている場合には、SUB受信部310は当該情報を記憶部から削除する(S324)。どの情報が不要化されたかは、情報要求において不要化フラグが用いられている場合には新たに受信した情報要求のみから判断可能である。不要化フラグが用いられていない場合には、新たな情報要求と記憶部内の情報要求を比較して、新たな情報要求に含まれていないものが不要化された情報であると判断できる。
車両300は、現在接続しているエッジサーバ200の情報要求において要求されている情報を車両300が所有している場合には、車両300はエッジサーバ200への送信データを所有していると判断できる(S325−YES)。この場合、情報送信部330は、その情報をエッジサーバ200へ送信する(S326)とともに、記憶部内の情報要求を更新する(S327)。具体的には、エッジサーバ200へ送信した情報を不要化する。また、記憶部内から、送信済みのデータを削除する(S328)。後ほどデータセンタから不要化情報が配布されるので、データ送信時に情報の不要化や削除は必須ではないが、処理の効率化およびメモリの使用効率向上のためにはこの時点で不要化および削除することが望ましい。
車両300が上位車両と接続した場合(S321)も、上記と同様にステップS322〜S328の処理が実行される。なお、この場合は、通信相手はエッジサーバ200ではなく上位車両となる。
ここで、車両の上位(上流)、下位(下流)について簡単に説明する。本実施形態では、車両間に階層構造を設けるために、車両の上流・下流を所定の基準にしたがって決定する。例えば、特許文献3に示されるように、エッジサーバ200との通信機会に基づく評価値をそれぞれ算出し、評価値が高い(エッジサーバ200との通信機会が多いと想定される)車両が上流側となる、という手法を採用できる。評価値は、例えば、エッジサーバ200との物理的な距離、ホップ数、過去の所定期間におけるエッジサーバ200との通信可能時間・通信回数・通信データ量などを採用可能である。このようにして、エッジサーバ200との通信機会が多いと想定される車両にデータを送信することで、データがエッジサーバ200さらにはデータセンタ100まで到達する確率を向上できる。
また、車両300からエッジサーバ200にデータを送信する際に、エッジサーバ200での処理に関して説明したのと同様に、同じ属性を有する複数のデータを統合してからエッジサーバ200へ送信するようにしても構わない。この処理は、車両300において、同じ属性を有するデータ(同じ位置のデータ)を短期間に複数回取得できる場合に有効である。
<動作例>
以下、図6から図13を参照して、具体的な動作例に基づいてデータ処理システム10の処理を説明する。図6から図13には、データ処理システム10の構成のうち、データセンタ100、エッジサーバ200、車両300が必要に応じて示されている。エッジサーバ200および車両300はシステム内に複数存在するので、区別する必要がある場合にはエッジサーバ200a,200b、および車両300a,300bなどと参照する。
図6は、データセンタ100において情報要求が新たに生成された際の処理を示す。図
6では、この情報要求はSub(ABCDE)と表される。これは、属性A、属性B、属性C、属性D、および属性Eのうちの少なくともいずれかの情報を要求することを表す。本実施形態にお
いては、それぞれの属性は場所を表す。
データセンタ100は、通信可能に接続されているエッジサーバ200a、200bに対して、新たに生成された情報要求Sub(ABCDE)を送信する(S111)。エッジサーバ200は、この情報要求を受信し記憶部内の情報要求を更新する(S211)。なお、図において、記憶部に記憶されている情報要求Sub()は要求されている情報がないことを表す
図7は、エッジサーバ200aが車両300aと通信可能になった際の処理を示す。エッジサーバ200aが車両300aと通信可能になると、エッジサーバ200aは記憶部内に記憶されている情報要求Sub(ABCDE)を車両300aに送信する(S221)。車両300aは、この情報要求を受信し(S322)、記憶部内の情報要求を更新する(S323)。ここでは、車両300aは、属性A,B,C,D,Eのいずれの情報も所有しておらず、し
たがって、車両300aからエッジサーバ200aに送信するデータはない(S325−NO,S222−NO)ものとする。
図8は、車両300aが他の車両300bと通信可能になった際の処理を示す。車両300aと車両300bが通信可能になると、互いにエッジサーバ200との通信機会を表す評価値を交換し、どちらが上流(上位)でどちらが下流(下位)であるかを判断する。ここでは、車両300aが上流で車両300bが下流であると判断されたものとする。
車両300aは、記憶部に記憶している情報要求Sub(ABCDE)を、下位車両である車両300bに対して送信する(S331)。車両300bは、上位車両である車両300aからこの情報要求を受信し(S322)、記憶部内の情報要求を更新する(S323)。ここでは、車両300bは、属性A,B,C,D,Eのいずれの情報も所有しておらず、したがって
、車両300bから車両300aに送信するデータはない(S325−NO,S332−NO)ものとする。
図9は、車両300bが他の車両300cと通信可能になった際の処理を示す。なお、車両300bは、車両300aから情報要求Sub(ABCDE)を受信した後に、属性Aの情報と
属性Bの情報を取得できたことを想定する。図中のDAT(AB)は属性Aと属性Bの情報を表す。
車両300bと車両300cの間で評価値の交換が行われ、車両300cが上流で車両300bが下流であると判断されたものとする。この際、図8と同様に、車両300cから車両300bへ情報要求Sub(ABCDE)の送信が行われるが、図示は省略している。車両300bは情報要求Sub(ABCDE)を既に記憶しているので、車両300cから情報要求Sub(ABCDE)を受信しても、記憶部内の情報要求に変更はない。
車両300bは、車両300cから情報要求Sub(ABCDE)を受信し、自車両が属性Aおよ
び属性Bのデータを所有することから、これらのデータを車両300cに送信すると判断
する(S325−YES)。車両300bはデータDat(AB)を車両300cに送信する(
S326)。また、車両300bは、記憶部内の情報要求Sub(ABCDE)を更新して、属性A
および属性Bに関する要求を削除(不要化)する(S327)。属性Aおよび属性Bに関す
る要求が削除(不要化)されることから、車両300bが記憶する情報要求は、属性C、
属性Dおよび属性Eを要求する情報要求Sub(CDE)となる。さらに、車両300bは、車両300cに送信した属性Aおよび属性BのデータDat(AB)を記憶部から削除する(S328)
。この時点で、車両300bが記憶している計測データはなくなる(Dat()と表される)
車両300cは、車両300bからデータDat(AB)を受信すると、このデータを記憶部
に記憶する(S333)。ここでは、車両300cは車両300bとの通信前には計測データを保有していなかったものとする。したがって、車両300bから受信したデータDat(AB)が、車両300cが保有するデータとなる。
図10は、車両300cがエッジサーバ200bと通信可能になった際の処理を示す。まず、図7と同様に、エッジサーバ200bから情報要求Sub(ABCDE)が車両300cに送信される。
車両300cは、エッジサーバ200bから情報要求Sub(ABCDE)を受信し、自車両が属性Aおよび属性Bのデータを所有することから、これらのデータをエッジサーバ200bに送信すると判断する(S325−YES)。車両300cは、エッジサーバ200bへのデータDat(AB)の送信(S326)、情報要求の更新(S327)、所有データの削除(
S328)を行う。これらの処理は、宛先がエッジサーバ200bになる点を除けば、図9で説明した処理と同様である。
図11は、車両300cからデータDat(AB)を受信した後の、エッジサーバ200bお
よびデータセンタ100が行う処理を示す。
エッジサーバ200bは、車両300cからデータDat(AB)を受信すると、このデータ
を記憶部に格納する(S223)。また、エッジサーバ200bは、記憶部内の情報要求Sub(ABCDE)を更新して、属性Aおよび属性Bに関する要求を削除(不要化)する(S224)。エッジサーバ200bは、さらに、属性Aおよび属性Bのデータを所有していることを示す所有情報Pub(AB)をデータセンタ100に対して送信する(S225)。
なお、ここではエッジサーバ200におけるデータの統合処理は行わないものとして説明した。統合処理が必要な場合には、特定の属性を有する所定数個のデータを統合した後に、情報要求の更新以降の処理を行えばよい。
データセンタ100は、エッジサーバ200bからの所有情報Pub(AB)の受信に伴い、
記憶部内の所有情報を更新する(S131)。具体的には、既に記憶している所有情報に、属性Aおよび属性Bを追加する形で所有情報を更新する。エッジサーバ200bは、さらに、エッジサーバ200bからの所有情報に基づいて情報要求を更新する(S131)。具体的には、所有情報Pub(AB)に含まれる属性Aおよび属性Bの情報を、情報要求Sub(ABCDE)から削除(不要化)する。これによりまた、データセンタ100が保有する情報要求はSub(CDE)となる(ただし、ABについては削除済みであることが分かるように記憶してもよ
い)。
図12は、データセンタ100における所有情報の更新に伴う処理を示す。エッジサーバ200bから所有情報の受信に伴って情報要求が更新されると、データセンタ100は更新後の情報要求Sub(CDE)をエッジサーバ200へ送信する(S111)。図では、この情報要求がエッジサーバ200aのみに送信されるように記載されているが、エッジサーバ200bにも送信してもよい。
エッジサーバ200aは、新たに受信した情報要求に基づいて、記憶部内の情報要求を更新する(S211)。センターサーバ100から送信される情報要求において属性Aお
よび属性Bが不要化されていること、あるいは受信した情報要求と記憶中の情報要求の差
分から、属性Aおよび属性Bのデータをもはや収集する必要がないことが分かる。そこで、エッジサーバ200aは、記憶済みの情報要求から属性Aおよび属性Bを削除し、記憶部内
の情報要求はSub(CDE)となる。この時点で、エッジサーバ200aが属性Aおよび属性Bの計測データを記憶部内に記憶している場合には、削除してもよい(S212)。ただし、削除するデータは、所有情報Pubをデータセンタ100に通知したもの以外とする。
図13は、エッジサーバ200aから車両300dへの情報要求の送信を表す。エッジサーバ200aは車両300dと通信可能になると、更新された情報要求Sub(CDE)を車両300dに送信する。車両300dにおいては、上記のエッジサーバ200と同様に、情報要求の更新(S323)、および削除(不要化)された要求にかかるデータの削除(S324)を行う。
なお、車両300dは、他の車両300と通信可能になり車両300dが上流であると判断された場合には、他の車両300に更新された情報要求Sub(CDE)を送信する。他の車両から更新された情報要求を受信した際の処理は、エッジサーバから更新された情報要求を受信した場合と同様である。
<本実施形態の有利な効果>
本実施形態によれば、車両を用いて必要な情報を迅速に収集できると共に、データセンタが入手可能となった情報の収集を迅速に中止することができる。したがって、効率的な情報収集が可能となる。
さらに、エッジサーバにおいてデータの統合処理を行う場合には、データ量を削減しつつデータの品質を向上させることができる。統合処理が入ることによりデータセンタがデータを利用可能となるまでの時間は長くなるが、より質の高いデータを利用できるというメリットがある。また、処理がエッジサーバにおいて行われることで、センターサーバにかかる負荷を分散させることができる。
<変形例>
上記の実施形態はあくまでも一例であって、本発明はその要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施しうる。
上記の実施形態では、3次元地図を生成するためにレーザスキャナ(LIDAR)による点
群データを収集する例を記載したが、どのようなデータを収集するかは特に限定されないことは明らかであろう。もっとも、1つのデータ容量が大きいほど、通信の効率化やメモリ容量の削減の効果が大きいといえる。
上記の実施形態では、収集が不要になった情報をエッジサーバや車両に対して知らせるために、不要な情報の属性を削除した情報要求、または不要な情報の属性に削除フラグを立てた情報要求をデータセンタから送信している。しかしながら、収集が不要になった情報の属性のみをデータセンタからエッジサーバや車両から送信するようにしてもよい。上記で説明した実施形態は、情報要求が不要化情報を兼ねる実施形態と捉えられ、ここで説明した変形例は、情報要求と不要化情報がそれぞれ異なる実施形態と捉えられる。
上記の実施形態では、情報を収集してエッジサーバへ送信する移動端末として、車両に搭載された車載端末を用いている。しかしながら、移動して情報を取得可能な端末であれば車載端末に限られず、任意の移動端末を採用できることは理解できるであろう。例えば、車両以外に、飛行機や船舶に搭載された端末や、ユーザが持ち運び可能な端末を採用することができる。また、車載端末には、自律走行する車両に搭載された端末も含まれる。
100:データセンタ(センターサーバ)
110:情報要求(Sub)発行・更新部
120:情報要求(Sub)送信部
130:所有情報(Pub)受信部
140:記憶部
200:エッジサーバ
210:情報要求(Sub)受信部
220:情報要求(Sub)送信部
230:情報受信部
240:記憶部
250:データ統合部
260:所有情報(Pub)送信部
300:車両(車載端末)
310:情報要求(Sub)受信部
320:情報要求(Sub)送信部
330:情報送信部
340:LIDARセンサ

Claims (8)

  1. センターサーバ、複数のエッジサーバ、および移動端末から構成され、移動端末において取得されたデータをセンターサーバに収集する分散型データ処理システムであって、
    センターサーバからエッジサーバを経由して移動端末に対して、必要な1つまたは複数のデータの属性を記述した情報要求を配布し、
    移動端末は前記情報要求において要求されているデータを、前記エッジサーバに送信し、
    前記エッジサーバは、前記情報要求において要求されているデータを前記移動端末から受信した場合に、当該データがエッジサーバによって取得された旨を前記センターサーバに通知し、
    前記センターサーバは、前記エッジサーバが前記移動端末から取得したデータに関して、当該データの収集が不要である旨を示す不要化情報をエッジサーバ、およびエッジサーバを介して移動端末に配布し、
    前記移動端末は、前記不要化情報を受信すると、当該不要化情報において収集が不要とされているデータの取得を中止すると共に、当該データを記憶している場合に当該データを破棄する、
    ことを特徴とする分散型データ処理システム。
  2. 前記エッジサーバは、前記情報要求において必要とされている属性を有するデータを所定数個取得して統合した後に、前記情報要求において要求されているデータを取得した旨を前記センターサーバに通知する、
    請求項1に記載の分散型データ処理システム。
  3. 前記移動端末は、前記情報要求において必要とされている属性を有するデータを所定数個取得して統合した後に、前記エッジサーバに送信する、
    請求項1または2に記載の分散型データ処理システム。
  4. 前記センターサーバは、前記情報要求に前記所定数個を含めて配布する、
    請求項2または3に記載の分散型データ処理システム。
  5. 前記移動端末は、他の移動端末との間で、所定の基準にしたがっていずれが上流側であ
    りいずれが下流側であるかを判断し、
    下流側の他の移動端末に対しては、前記エッジサーバまたは上流側の他の移動端末から配布される前記情報要求および前記不要化情報を配布し、
    上流側の他の移動端末から、前記情報要求を取得した場合に、前記情報要求において要求されているデータを、前記エッジサーバまたは上流側の他の移動端末に送信し、前記不要化情報を取得した場合に、当該不要化情報において収集が不要とされているデータを記憶している場合に当該データを破棄する、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の分散型データ処理システム。
  6. 前記データは、レーザスキャナ測定による点群データであり、
    前記情報要求は、必要なデータの属性として、点群データの測定位置を含む、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の分散型データ処理システム。
  7. センターサーバからの情報要求に応じて、移動端末からデータを収集するエッジサーバであって、
    センターサーバから、必要な1つまたは複数のデータの属性を記述した情報要求を受信する情報要求受信手段と、
    前記情報要求を、移動端末へ送信する情報要求送信手段と、
    移動端末から、前記情報要求において要求されているデータを受信する情報受信手段と、
    センターサーバに対して、前記情報要求において要求されているデータを前記移動端末から受信した場合に、当該データがエッジサーバによって取得された旨を通知する所有通知送信手段と、
    センターサーバから、情報要求において要求されていたデータの収集が不要である旨を示す不要化情報を受信する不要化情報受信手段と、
    前記不要化情報を、移動端末へ送信する不要化情報送信手段と、
    を備える、エッジサーバ。
  8. センターサーバ、複数のエッジサーバ、および移動端末から構成され、移動端末において取得されたデータをセンターサーバに収集する分散型データ処理システムにおけるデータ収集方法であって、
    センターサーバが、エッジサーバを経由して移動端末に対して、必要な1つまたは複数のデータの属性を記述した情報要求を配布する情報要求配布ステップと、
    移動端末が、前記情報要求において要求されているデータを、前記エッジサーバに送信する情報送信ステップと、
    前記エッジサーバが、前記情報要求において要求されているデータを前記移動端末から受信した場合に、当該データがエッジサーバによって取得された旨を前記センターサーバに通知する所有通知ステップと、
    前記センターサーバが、前記エッジサーバが前記移動端末から取得したデータに関して、当該データの収集が不要である旨を示す不要化情報をエッジサーバ、およびエッジサーバを介して移動端末に配布する不要化情報配布ステップと、
    前記移動端末が、前記不要化情報を受信すると、当該不要化情報において収集が不要とされているデータの取得を中止すると共に、当該データを記憶している場合に当該データを破棄する中止ステップと、
    を含む、データ収集方法。
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