JP6515789B2 - 表示装置の分離方法及び分離装置 - Google Patents

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Description

本発明は、表示装置の分離方法及び分離装置に関する。
昨今、液晶ディスプレイパネルやプラズマディスプレイパネル等の表示装置を備えた機器をリペアしたり、解体したりする際に、できるだけ部品の再利用が可能となるような分離方法が検討されている。特に、筐体と一体に設けられる表示装置の再利用のニーズが高まっており、その分離方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、前面板あるいは背面板の少なくとも一方に、両板を剥離するために用いる契合部を設けたプラズマディスプレイパネルが開示されている。
特開2001−57154号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたプラズマディスプレイパネルが備える契合部は、表示装置を備えた製品本来の機能とは無関係な機構である。このような機構を組み込むことは、製品の大型化につながり、特に、スマートフォンやタブレット端末装置といった携帯型の電子機器にあっては、このような機構を組み込むことは困難である。また、表示装置の分離は、生産された全ての製品に対して行われるものではなく、必ずしも使用されることがない機構を予め製品に装備しておくこともコスト等の面から困難である。
1つの側面では、本明細書開示の表示装置の分離方法及び分離装置は、製品が備える筐体から表示装置を分離する際に、表示装置の変形を抑制し、再利用可能な状態とすることを課題とする。
本明細書開示の表示装置の分離方法は、枠状の筐体に接着層を介して接合された表示装置を前記筐体から分離する方法であって、前記筐体に接合された状態の前記表示装置の表面側をワーク設置台の設置面に当接させて前記表示装置を前記ワーク設置台に搭載する工程と、貫通ニードルを前記設置面に向かって進行させて前記筐体に貫通させ、前記筐体を貫通した前記貫通ニードルによって前記表示装置を前記設置面に押し付ける工程と、前記筐体を把持する工程と、前記貫通ニードルによって前記表示装置を前記設置面に押し付けた状態で、前記把持された筐体を引き上げ、前記筐体と前記表示装置とを分離する工程と、を含む。
本明細書開示の表示装置の分離装置は、枠状の筐体に接着層を介して接合された表示装置を前記筐体から分離する分離装置であって、前記筐体と接合された状態の前記表示装置の表面側が当接された状態で搭載される設置面を有するワーク設置台と、前記筐体に貫通させて前記設置面に当接した状態の前記表示装置を前記設置面に押し付ける貫通ニードルと、前記筐体を把持する把持機構と、前記把持機構の昇降機構と、を備える。
本明細書開示の表示装置の分離方法及び分離装置は、製品が備える筐体から表示装置を再利用可能な状態で分離することができる。
図1(A)はLCD(liquid crystal display)モジュールとフロントケースとを示す斜視図であり、図1(B)は接着層を介してLCDモジュールとフロントケースとを接合して形成されたフロントモジュールを模式的に示す説明図である。 図2(A)は分離装置の概略構成を模式的に示す説明図であり、図2(B)は爪部及び貫通ニードルの配置を示す説明図である。 図3は貫通ニードルがLCDモジュールに当接する様子を模式的に示す説明である。 図4は分離方法の基本方針を説明する説明図であり、ワーク設置台にフロントモジュールが搭載される様子を示す図である。 図5は分離方法の基本方針を説明する説明図であり、貫通ニードルがフロントケースを貫通する様子を示す図である。 図6は分離方法の基本方針を説明する説明図であり、把持機構がフロントケースを把持する様子を示す図である。 図7は分離方法の基本方針を説明する説明図であり、貫通ニードルがLCDモジュールを設置面に押し付けつつ、把持機構を上昇させて、LCDモジュールとフロントケースとを分離する様子を示す図である。 図8は分離方法の基本方針を説明する説明図であり、LCDモジュールがフロントケースと分離された状態を示す図である。 図9は実施形態の分離方法を実行する分離装置のブロック図である。 図10は実施形態の分離方法において、ワーク設置台にフロントモジュールが搭載される様子を模式的に示す説明図である。 図11は実施形態の分離方法において、貫通ニードルが振動する様子を模式的に示す説明図である。 図12は実施形態の分離方法において、貫通ニードルがフロントケースを貫通する様子を模式的に示す説明図である。 図13は実施形態の分離方法において、把持機構がフロントケースを把持する様子を模式的に示す説明図である。 図14は実施形態の分離方法において、振動センサによって計測される振動の時間変化を示すグラフである。 図15は実施形態の分離方法において、貫通ニードルがLCDモジュールを設置面に押し付けつつ、把持機構を上昇させて、LCDモジュールとフロントケースとを分離する様子を模式的に示す説明図である。 図16は実施形態の分離方法によってLCDモジュールとフロントケースとが分離され、LCDモジュールがワーク設置台から取り出された状態を模式的に示す説明図である。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。ただし、図面中、各部の寸法、比率等は、実際のものと完全に一致するようには図示されていない場合がある。また、図面によっては、説明の都合上、実際には存在する構成要素が省略されていたり、寸法が実際よりも誇張されて描かれていたりする場合がある。
(実施形態)
まず、図1(A)、図1(B)を参照しつつ、実施形態の分離方法によって分離されるフロントモジュール2について説明する。図1(A)はLCD(liquid crystal display)モジュールとフロントケースとを示す斜視図であり、図1(B)は接着層を介してLCDモジュールとフロントケースとを接合して形成されたフロントモジュールを模式的に示す説明図である。フロントモジュール2は、携帯型の電子機器、本実施形態にあっては、いわゆるスマートフォンの操作部及び外装部品である。フロントモジュール2は、内部に基板等を収納したリアモジュールと組み合わされる。フロントモジュール2は、樹脂製のフロントケース2bに接着層2cを介してLCDモジュール2aが接合されることによって形成されている。LCDモジュール2aは、表示装置の一例である。また、フロントケース2bは、枠状の筐体の一例である。
LCDモジュール2aは、タッチパネル2a1とバックライト部2a2を備える。タッチパネル2a1は、その一面側が操作面となっており、他面側にバックライト部2a2が設けられている。バックライト部2a2は、LCDモジュール2aとフロントケース2bとが接合された状態となるときに、フロントケース2b内に収容された状態となる。なお、タッチパネル2a1の操作面側がLCDモジュール2aの表面側となる。
LCDモジュール2aとフロントケース2bとは、接着層2cを介して接合されている。ここで、接着層2cには、熱可塑性樹脂が用いられている。接着層2cは、LCDモジュール2aとフロントケース2bとの間の防水性、防塵性を考慮するとともに、通常使用における耐久性を向上させるためにLCDモジュール2aとフロントケース2bとを隙間なく強固に接合している。接着層2cは、枠状のフロントケース2bとLCDモジュール2aが備えるタッチパネル2a1の周縁とを接合している。接着層2cは、枠状のフロントケース2bに沿って途切れることなく環状に設けられている。これにより、防水性、防塵性が確保されている。
本実施形態の分離方法は、このようなフロントモジュール2をLCDモジュール2aとフロントケース2bとに分離する。LCDモジュール2aとフロントケース2bとの分離は、例えば、破損したタッチパネル2a1(カバーガラス)を交換するとき等に実施される。このような分離方法は、図2(A)乃至図8に基本的な構成が示される分離装置10によって実施することができる。以下、図2(A)乃至図8を参照しつつ、分離装置10の基本的な構成と、これを用いた分離方法の基本方針について説明する。
図2(A)は分離装置の概略構成を模式的に示す説明図であり、図2(B)は爪部及び貫通ニードルの配置を示す説明図である。図3は貫通ニードルがLCDモジュールに当接する様子を模式的に示す説明である。図4は分離方法の基本方針を説明する説明図であり、ワーク設置台にフロントモジュールが搭載される様子を示す図である。図5は分離方法の基本方針を説明する説明図であり、貫通ニードルがフロントケースを貫通する様子を示す図である。図6は分離方法の基本方針を説明する説明図であり、把持機構がフロントケースを把持する様子を示す図である。図7は分離方法の基本方針を説明する説明図であり、貫通ニードルがLCDモジュールを設置面に押し付けつつ、把持機構を上昇させて、LCDモジュールとフロントケースとを分離する様子を示す図である。図8は分離方法の基本方針を説明する説明図であり、LCDモジュールがフロントケースと分離された状態を示す図である。
分離装置10は、上部ユニット12、下部ユニット13及び制御ユニットを含む。上部ユニット12には、固定機構12aと把持機構12bが含まれる。下部ユニット13には、ワーク設置台13aが含まれる。制御ユニットは、上部ユニット12及び下部ユニット13と電気的に接続されており、これらの動作を制御する。
上部ユニット12に含まれる固定機構12aには、複数の貫通ニードル12a11と、ニードル昇降部12a4が含まれる。貫通ニードル12a11は、フロントケース2bに貫通させて後に詳説するワーク設置台13aの設置面13a11に当接した状態のLCDモジュール2aを設置面13a11に押し付ける。これにより、LCDモジュール2aをワーク設置台13aへ固定した状態とする。
各貫通ニードル12a11は、ニードル支持板12a1に設けられている。ニードル支持板12a1は、ニードル昇降部12a4を介してベース部11に取り付けられている。ここで、ベース部11の分離装置10に対する絶対的な位置は不変であり、ベース部11は、分離装置10の動作の基準位置となる部分である。ニードル昇降部12a4は、シリンダ12a41と、このシリンダ12a41に対して摺動可能に設けられた摺動部12a42とを備える。シリンダ12a41は、ベース部11に固定されている。一方、摺動部12a42は、ニードル支持板12a1に取り付けられている。これにより、ニードル支持板12a1は、摺動部12a42の動作に伴って昇降することができる。
貫通ニードル12a11は、後に詳説するように、フロントケース2bを貫通することができるものであれば、その先端形状を問わない。すなわち、貫通ニードル12a11の先端部は必ずしも尖形とされていなくてもよい。
把持機構12bには、枠状のフロントケース2bに対応させて周状に配置された複数のチャック部12b1が設けられている。各チャック部12b1は、エア駆動される。各チャック部12b1には、それぞれ対となった爪部12b11が設けられている。対となった爪部12b11は、対向配置されており、チャック部12b1の動作に伴ってその間隔が拡大又は縮小される。このような把持機構12bは、フロントケース2bを把持する。具体的に把持機構12bは、対となった爪部12b11の一方を枠状のフロントケース2bの内側に配置し、他方を枠状のフロントケース2bの外側に配置して、フロントケース2bを把持する。
各チャック部12b1は、チャック部保持板12cに設けられている。チャック部保持板12cは、チャック部昇降部12b2を介してニードル支持板12a1と接続されている。チャック部昇降部12b2は、シリンダ12b21と、このシリンダ12b21に対して摺動可能に設けられた摺動部12b22とを備える。シリンダ12b21は、ニードル支持板12a1に固定されている。摺動部12b22は、チャック部保持板12cに取り付けられている。これにより、ニードル支持板12a1とチャック部保持板12cとの距離を変化させることができる。なお、チャック部昇降部12b2は、シリンダ12b21と摺動部12b22とを入れ替えてチャック部保持板12cとニードル支持板12a1とを接続してもよい。チャック部昇降部12b2は、把持機構の昇降機構の一例である。
下部ユニット13は、ワーク設置台13aを含む。ワーク設置台13aは、分離対象となるフロントモジュール2が収納される凹部13a1を備える。凹部13a1の底面は、凹部13a1に設置されたLCDモジュール2aの表面側が当接する設置面13a11となる。
ここで、貫通ニードル12a11と爪部12b11の配置について図2(B)を参照しつつ説明する。貫通ニードル12a11と爪部12b11は、LCDモジュール2aをフロントケース2bと分離するときに、LCDモジュール2aに反りが生じないように設定されている。すなわち、貫通ニードル12a11と爪部12b11の配置、配置間隔、配置密度は、LCDモジュール2aをフロントケース2bと分離するときに、できるだけ均等にLCDモジュール2aに力が加わるように配慮されている。LCDモジュール2aをフロントケース2bと分離するときにLCDモジュール2aの一部に大きな力が加わると、LCDモジュール2aに反りが生じ、LCDモジュール2aが損傷し、再利用できなくなるため、これを回避するためである。本実施形態においては、具体的に、フロントケース2bの各辺に4本ずつの貫通ニードル12a11が配置されている。また、爪部12b11は、貫通ニードル12a11と互い違いとなるように配置されている。すなわち、爪部12b11は、各辺において隣り合った貫通ニードル12a11の中間部に配置されている。長手方向に沿う辺では、隣り合った貫通ニードル12a11の間隔がS11に設定されている。そして、一本の貫通ニードル12a11とこれに隣り合う爪部12b11との間隔はS21に設定されている。ここで、間隔S21は、間隔S11の二分の一の距離である。従って、隣り合う爪部12b11との間隔もS11となっている。例えば、フロントケース2bの長手方向の寸法Lが140mm程度、短手方向の寸法Wが70mm程度である場合、間隔S11は20〜30mmのピッチに設定されている。従って、間隔S21は10〜15mmのピッチに設定されている。また、短手方向に沿う辺では、隣り合った貫通ニードル12a11の間隔がS12に設定されている。そして、一本の貫通ニードル12a11とこれに隣り合う爪部12b11との間隔はS22に設定されている。ここで、間隔S22は、間隔S12の二分の一の距離である。従って、隣り合う爪部12b11との間隔もS12となっている。間隔S12は間隔S11と同様に20〜30mmのピッチに設定することができるが、本実施形態では、間隔S12は間隔S11よりも狭く設定されている。なお、図2(B)に示した貫通ニードル12a11と爪部12b11の配置は、一例であり、適宜変更することができる。
つぎに、図3を参照しつつ、貫通ニードル12a11とLCDモジュール2aとの関係について説明する。LCDモジュール2aは、タッチパネル2a1とバックライト部2a2とが組み合わされて形成されているが、タッチパネル2a1の外形寸法の方が、バックライト部2a2の外形寸法よりも大きい。そこで、貫通ニードル12a11は、LCDモジュール2aをバックライト部2a2側から見たときに、バックライト部2a2の周囲に枠状に現れるタッチパネル2a1に接触することができるように配置される。このとき、バックライト部2a2の周囲に枠状に現れるタッチパネル2a1の幅が狭いことがある。このような場合、貫通ニードル12a11は、その直径の全ての部分がタッチパネル2a1上に当接することは求められず、例えば、図3に示すように、その一部が、タッチパネル2a1に当接する状態となればよい。すなわち、タッチパネル2a1の幅が狭い箇所にあっては、その幅内に貫通ニードル12a11が完全に収まっていることは求められず、貫通ニードル12a11によってタッチパネル2a1を押さえることができればよい。
つぎに、LCDモジュール2aの分離方法の基本方針について説明する。まず、図4に示すように、フロントモジュール2をワーク設置台13aに設置する。具体的に、ワーク設置台13aに設けられた凹部13a1内にフロントモジュール2を設置する。このとき、LCDモジュール2aの表面となるタッチパネル2a1側を設置面13a11と当接させるようにする。なお、図4乃至図8において、説明を分かりやすくするために、フロントケース2bにハッチングを付している。
つぎに、図5を参照すると、ニードル昇降部12a4を作動させてニードル支持板12a1をワーク設置台13aに向かって降下させる。具体的に、ニードル昇降部12a4が備える摺動部12a42を下方に迫り出させることでニードル支持板12a1を降下させる。これにより、貫通ニードル12a11がフロントケース2bに挿し込まれる。貫通ニードル12a11は、フロントケース2b及び接着層2cを貫通し、LCDモジュール2aに到達するまで挿し込まれる。
つぎに、図6を参照すると、チャック部12b1が作動し、爪部12b11によってフロントケース2bを把持する。そして、図7を参照すると、貫通ニードル12a11によってLCDモジュール2aを設置面13a11に押し付けた状態で、把持されたフロントケース2bを引き上げる。具体的に、ニードル昇降部12a4の摺動部12a42により貫通ニードル12a11を下方に押し付けつつ、チャック部昇降部12b2の摺動部12b22を上方に迫り出させる。これにより、チャック部保持板12cが上方に移動し、爪部12b11に把持されたフロントケース2bを引き上げる。このように、LCDモジュール2aを押し付ける方向とフロントケース2bが引き上げられる方向とが逆方向となる。これにより、LCDモジュール2aとフロントケース2bとを分離する。接着層2cが剥がれ、LCDモジュール2aとフロントケース2bとが分離された後は、図8に示すように、ニードル昇降部12a4の摺動部12a42をシリンダ12a41内に引き込むことでフロントケース2bをさらに引き上げる。これにより、ワーク設置台13aからLCDモジュール2aのみを取り出すことができる。
このように、LCDモジュール2aとフロントケース2bとを分離する際に、LCDモジュール2aを貫通ニードル12a11によって設置面13a11に押し付けた状態とするため、LCDモジュール2aの反りを抑制することができる。この結果、LCDモジュール2aを再利用可能な状態で分離することができる。
つぎに、図9乃至図16を参照しつつ、より具体的な分離装置20及びこれを用いた分離方法について説明する。図9は実施形態の分離方法を実行する分離装置のブロック図である。図10は実施形態の分離方法において、ワーク設置台にフロント尾ジュールが搭載される様子を模式的に示す説明図である。図11は実施形態の分離方法において、貫通ニードルが振動する様子を模式的に示す説明図である。図12は実施形態の分離方法において、貫通ニードルがフロントケースを貫通する様子を模式的に示す説明図である。図13は実施形態の分離方法において、把持機構がフロントケースを把持する様子を模式的に示す説明図である。図14は実施形態の分離方法において、振動センサによって計測される振動の時間変化を示すグラフである。図15は実施形態の分離方法において、貫通ニードルがLCDモジュールを設置面に押し付けつつ、把持機構を上昇させて、LCDモジュールとフロントケースとを分離する様子を模式的に示す説明図である。図16は実施形態の分離方法によってLCDモジュールとフロントケースとが分離され、LCDモジュールがワーク設置台から取り出された状態を模式的に示す説明図である。なお、分離装置20の基本的な構成は分離装置10と共通するため、分離装置10と共通する構成要素とについては、図面中、同一の参照番号を付してその詳細な説明は省略する。なお、図9において、制御ユニットには、参照番号14を付している。
分離装置20は、分離装置10が備える基本的な要素に加えて、ヒーター12a2、振動発生部12a3、真空エジェクタ13b、振動センサ13cを備えている。ヒーター12a2、振動発生部12a3を装備することにより、貫通ニードル12a11をより効率的にフロントケース2bに貫通させることができる。真空エジェクタ13bを装備することにより、より効果的にLCDモジュール2aの反りを抑制することができる。振動センサ13cを備えることにより、貫通ニードル12a11によるLCDモジュール2aの破損を回避することができる。
ヒーター12a2は、ニードル支持板12a1に搭載されており、貫通ニードル12a11を加熱する。ヒーター12a2は、貫通ニードル12a11を加熱することができるものであれば、その配置や加熱の方式は問わない。貫通ニードル12a11は、フロントケース2bの貫通を容易にすることができるとともに、LCDモジュール2aの耐熱温度を考慮した温度となるように加熱される。
振動発生部12a3は、ニードル支持板12a1に搭載されており、貫通ニードル12a11を振動させる。振動発生部12a3は、貫通ニードル12a11を振動させることができるものであれば、その配置や形式は問わない。貫通ニードル12a11は、フロントケース2bの貫通が容易となるように振動が加えられる。本実施形態の振動発生部12a3はピエゾ素子を用いているが、例えば、偏心ロータを用いたものであってもよい。
振動センサ13cは、ワーク設置台13aに設けられている。振動センサ13cは、貫通ニードル12a11の振動の伝達を検出する。これにより、貫通ニードル12a11がLCDモジュール2aに到達したか否かを判断することができる。
真空エジェクタ13bは、ワーク設置台13aに設けられた通路13b1に接続されている。通路13b1には、設置面13a11に開口する吸引口13a12が設けられている。吸引口13a12は、設置面13a11の全域に設けられている。真空エジェクタ13bは、LCDモジュール2aとフロントケース2bとを分離する際に、通路13b1を減圧し、LCDモジュール2aを設置面13a11に吸引する。これにより、LCDモジュール2aの反りを抑制する。また、真空エジェクタ13bは、LCDモジュール2aの反りを矯正したり、ワーク設置台13aにおけるフロントモジュール2の位置ずれを抑制したりすることができ、貫通ニードル12a11の過挿入を抑制することができる。
つぎに、分離装置20を用いたLCDモジュール2aの分離方法について説明する。まず、図10に示すように、フロントモジュール2をワーク設置台13aに設置する。この状態で真空エジェクタ13bを作動させ、LCDモジュール2aを設置面13a11に吸引する。なお、図10乃至図13、図15及び図16において、説明を分かりやすくするために、フロントケース2bにハッチングを付している。
つぎに、図11を参照すると、ニードル昇降部12a4を作動させてニードル支持板12a1をワーク設置台13aに向かって降下させる。このとき、ヒーター12a2により貫通ニードル12a11の温度を上昇させておく。本実施形態では、フロントケース2bを溶融することができる温度である150℃程度にまで貫通ニードル12a11の温度を上昇させる。なお、ヒーター12a2は継続して作動させておいてもよいが、適切な温度を維持できる場合には、作動を停止させてもよい。そして、振動発生部12a3の作動を開始する。
つぎに、図12を参照すると、加熱されるとともに、振動させた状態の貫通ニードル12a11を降下させる。樹脂製のフロントケース2bに接触した貫通ニードル12a11は、フロントケース2bを溶融し、振動していることと相俟って容易にフロントケース2bの樹脂内に挿し込まれていく。このように、本実施形態では、フロントケース2bを溶融し、また、貫通ニードル12a11を振動させることで、貫通ニードル12a11をフロントケース2bの押し付ける力を小さくすることができる。これにより、再利用されるLCDモジュール2aのダメージを低減するとともに、分離装置20の小型化を図ることができる。
つぎに、図13を参照すると、貫通ニードル12a11が、フロントケース2b及び接着層2cを貫通し、LCDモジュール2aに到達したことが確認されると、貫通ニードル12a11の降下が停止される。また、貫通ニードル12a11の加熱及び振動も停止される。
ここで、図14を参照しつつ、貫通ニードル12a11のLCDモジュール2aへの到達の判定について説明する。図14は、振動センサによって計測される振幅の時間変化を示すグラフである。グラフ中、時刻T1は、貫通ニードル12a11が降下を開始したタイミングを示している。時刻T2は、貫通ニードル12a11がフロントケース2bに接触したタイミングを示している。従って、振動センサ13cは、時刻T2から計測値を出力するようになる。時刻T3は、貫通ニードル12a11がフロントケース2bを貫通し、接着層2cに到達したタイミングを示している。貫通ニードル12a11がフロントケース2bを貫通すると、振幅がそれまでよりも大きくなる。時刻T4は、貫通ニードル12a11がLCDモジュール2aに到達したタイミングを示している。ここで、予め貫通ニードル12a11がLCDモジュール2aに到達したことを判定する閾値を予め設定しておく。これにより、その閾値を越えた計測値を検出することで貫通ニードル12a11がLCDモジュール2aに到達したことを確認することができる。このように貫通ニードル12a11のLCDモジュール2aへの到達を確認することで、貫通ニードル12a11によるLCDモジュール2aへの機械的、熱的な過負荷を抑制することができる。
貫通ニードル12a11のLCDモジュール2aへの到達が確認され、貫通ニードル12a11の降下、貫通ニードル12a11の加熱及び振動が停止されると、チャック部12b1が作動する。これにより、爪部12b11によってフロントケース2bが把持される。そして、図15を参照すると、貫通ニードル12a11によってLCDモジュール2aを設置面13a11に押し付けた状態で、把持されたフロントケース2bを引き上げる。このとき、LCDモジュール2aは、設置面13a11に開口した吸引口13a12に吸引されている。吸引口13a12は、設置面13a11の全域に設けられているため、LCDモジュール2aの全面を均一に設置面13a11に当接させておくことができる。この結果、LCDモジュール2aの反りを効果的に抑制することができる。接着層2cが剥がれ、LCDモジュール2aとフロントケース2bとが分離された後は、図16に示すように、ニードル昇降部12a4の摺動部12a42をシリンダ12a41内に引き込むことでフロントケース2bをさらに引き上げる。そして、真空エジェクタ13bによる吸引を停止することでLCDモジュール2aの固定状態が解除され、ワーク設置台13aからLCDモジュール2aのみを取り出すことができるようになる。
このように、LCDモジュール2aとフロントケース2bとを分離する際に、LCDモジュール2aを貫通ニードル12a11によって設置面13a11に押し付けた状態とするため、LCDモジュール2aの反りを抑制することができる。この結果、LCDモジュール2aを再利用可能な状態で分離することができる。
以上本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
なお、以上の実施形態の説明に関して、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
枠状の筐体に接着層を介して接合された表示装置を前記筐体から分離する方法であって、
前記筐体に接合された状態の前記表示装置の表面側をワーク設置台の設置面に当接させて前記表示装置を前記ワーク設置台に搭載する工程と、
貫通ニードルを前記設置面に向かって進行させて前記筐体に貫通させ、前記筐体を貫通した前記貫通ニードルによって前記表示装置を前記設置面に押し付ける工程と、
前記筐体を把持する工程と、
前記貫通ニードルによって前記表示装置を前記設置面に押し付けた状態で、前記把持された筐体を引き上げ、前記筐体と前記表示装置とを分離する工程と、
を含む表示装置の分離方法。
(付記2)
前記貫通ニードルを加熱し、当該加熱された貫通ニードルを前記筐体に貫通させる付記1に記載の表示装置の分離方法。
(付記3)
振動させた状態の前記貫通ニードルを前記筐体に貫通させる付記1又は2に記載の表示装置の分離方法。
(付記4)
前記貫通ニードルが、前記表示装置に到達したか否かを判断し、前記貫通ニードルが前記表示装置に到達したと判断した場合に、前記貫通ニードルの振動を停止する付記3に記載の表示装置の分離方法。
(付記5)
前記表示装置を前記設置面側に吸引しつつ、前記筐体と前記表示装置とを分離する工程を実施する付記1乃至4のいずれか一項に記載の表示装置の分離方法。
(付記6)
枠状の筐体に接着層を介して接合された表示装置を前記筐体から分離する分離装置であって、
前記筐体と接合された状態の前記表示装置の表面側が当接された状態で搭載される設置面を有するワーク設置台と、
前記筐体に貫通させて前記設置面に当接した状態の前記表示装置を前記設置面に押し付ける貫通ニードルと、
前記筐体を把持する把持機構と、
前記把持機構の昇降機構と、
を備えた表示装置の分離装置。
(付記7)
前記貫通ニードルを加熱するヒーターをさらに備える付記6に記載の表示装置の分離装置。
(付記8)
前記貫通ニードルを振動させる振動発生部をさらに備える付記6又は7に記載の表示装置の分離装置。
(付記9)
前記貫通ニードルが、前記筐体を貫通する際の振動を計測する振動センサを備える付記8に記載の表示装置の分離装置。
(付記10)
前記表示装置を前記設置面側に吸引する真空エジェクタをさらに備える付記6乃至9のいずれか一項に記載の表示装置の分離装置。
2 フロントモジュール
2a LCDモジュール
2a1 タッチパネル
2a2 バックライト部
2b フロントケース
2c 接着層
10、20 分離装置
12 上部ユニット
12a 固定機構
12a1 ニードル支持板
12a11 貫通ニードル
12a2 ヒーター
12a3 振動発生部
12a4 ニードル昇降部
12a41 シリンダ
12a42 摺動部
12b 把持機構
12b1 チャック部
12b11 爪部
12b2 チャック部昇降部
12b21 シリンダ
12b22 摺動部
12c チャック部保持板
13 下部ユニット
13a ワーク設置台
13a1 凹部
13a11 設置面
13a12 吸引口
13b 真空エジェクタ
13c 振動センサ

Claims (6)

  1. 枠状の筐体に接着層を介して接合された表示装置を前記筐体から分離する方法であって、
    前記筐体に接合された状態の前記表示装置の表面側をワーク設置台の設置面に当接させて前記表示装置を前記ワーク設置台に搭載する工程と、
    貫通ニードルを前記設置面に向かって進行させて前記筐体に貫通させ、前記筐体を貫通した前記貫通ニードルによって前記表示装置を前記設置面に押し付ける工程と、
    前記筐体を把持する工程と、
    前記貫通ニードルによって前記表示装置を前記設置面に押し付けた状態で、前記把持された筐体を引き上げ、前記筐体と前記表示装置とを分離する工程と、
    を含む表示装置の分離方法。
  2. 前記貫通ニードルを加熱し、当該加熱された貫通ニードルを前記筐体に貫通させる請求項1に記載の表示装置の分離方法。
  3. 振動させた状態の前記貫通ニードルを前記筐体に貫通させる請求項1又は2に記載の表示装置の分離方法。
  4. 前記貫通ニードルが、前記表示装置に到達したか否かを判断し、前記貫通ニードルが前記表示装置に到達したと判断した場合に、前記貫通ニードルの振動を停止する請求項3に記載の表示装置の分離方法。
  5. 前記表示装置を前記設置面側に吸引しつつ、前記筐体と前記表示装置とを分離する工程を実施する請求項1乃至4のいずれか一項に記載の表示装置の分離方法。
  6. 枠状の筐体に接着層を介して接合された表示装置を前記筐体から分離する分離装置であって、
    前記筐体と接合された状態の前記表示装置の表面側が当接された状態で搭載される設置面を有するワーク設置台と、
    前記筐体に貫通させて前記設置面に当接した状態の前記表示装置を前記設置面に押し付ける貫通ニードルと、
    前記筐体を把持する把持機構と、
    前記把持機構の昇降機構と、
    を備えた表示装置の分離装置。
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