JP6514518B2 - インクジェット印刷装置およびインクジェット印刷方法 - Google Patents
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Description
布帛などの被印刷物に対するインクジェット印刷装置としては、例えば、特許文献1、特許文献2などがある。
また、毛足のない被印刷物を印刷する時のインク量では、毛足長さによって、根元の生地61まで到達できるインク量が少ない。その結果、意図する印刷状態を作り出すのが困難である。
第一の発明は、インク滴を吐出するインクジェットヘッドと、通気性を備えた記録媒体を載置するとともに前記インクジェットヘッドに対向して配設された載置手段と、を有し、前記インクジェットヘッドからインク滴を吐出して前記載置手段へ載置された前記記録媒体に印刷を行うインクジェット印刷装置に係る。
前記載置手段は、前記記録媒体が載置される載置面を一方側の面としたとき前記載置面の裏側である他方側の面との間に気体が流通する流路を有し、
当該流路を介して前記載置面から他方の面に空気を吸引する吸引手段を有し、
前記記録媒体は、表面に針状突起が多数形成されており、
前記吸引手段による吸引力が、前記インクジェットヘッドから吐出され前記針状突起の先端に着弾したインク滴を当該針状突起の根元までに導入可能に設定されていることを特徴とする。
「記録媒体」について、「表面に多数形成された針状突起」とは、タオルや絨毯のように生地の表面から突出した起毛のように毛足長さのあるもので、ループ状に編んだ突出物も含む。記録媒体について「通気性を備えた」とは、セーター、布、Tシャツ、タオル、座席シートのように織物などが該当する。
前記インクジェットヘッドからインク滴を吐出して前記載置手段に載置された前記記録媒体に印刷を行う際に、吸引手段によって、前記載置手段における前記載置面の裏側の面から流路を介して空気を吸引する。その吸引力によって、前記記録媒体における表面の針状突起の先端に着弾したインク滴は、針状突起の先端に留まらず、針状突起の根元までに導入されるので、滲みにくくはっきりと印刷される。記録媒体がタオルや絨毯などの場合において、長めである針状突起の先端付近にインクが留まって付着しただけの印刷と比較して、はっきりとした印刷が可能となる。
針状突起が長めであるタオルや絨毯などの記録媒体においては、針状突起の根元のみならず針状突起そのものへもインクが染みこむことが避けられず、針状突起がない又は短い記録媒体に比べて、インクの使用量が増加していた。しかし、本願発明によれば、前記の吸引力によって、インクは記録媒体の針状突起の根元まで導入できるので、インクの使用量を減少させることができる。インク使用量が減少するのみならず、滲みを減らすことについても有効である。
また、インクジェットヘッドから吐出した後にミスト化していたインクは、記録媒体へ吸引されるので、周囲の機械に対する汚れが抑えられる。
第一の発明は、以下のようなバリエーションを提供することもできる。
すなわち、前記載置手段は、前記インクジェットヘッドに対して前記記録媒体を相対的に移動させるための無端環状のベルトとする。
(作用)
前記載置手段が無端環状のベルトである場合、気体が流通する前記流路を広い範囲内で自在に形成しやすい。無端環状のベルトで移動された記録媒体は、前記インクジェットヘッドに対向する位置で印刷される。この時、前記ベルトにおける載置面の裏側の面に対して重力方向下側へ配置した吸引手段によって、前記流路を介して空気を吸引される。
第一の発明は、以下のようなバリエーションを提供することもできる。
すなわち、前記載置手段は、断続的に移動する前記記録媒体を前記インクジェットヘッドに対して印刷可能に支持するプラテンとする。
(作用)
前記載置手段がプラテンである場合、気体が流通する前記流路を広い範囲内で自在に形成しやすい。プラテンで移動された記録媒体は、前記インクジェットヘッドに対向する位置で印刷される。この時、前記プラテンにおける載置面の裏側の面に対して重力方向下側へ配置した吸引手段によって、前記流路を介して空気を吸引される。
第一の発明は、以下のようなバリエーションを提供することもできる。
すなわち、前記吸引手段は、前記載置手段の流路に負圧を生じさせる減圧部と、その減圧部によって生じた負圧が前記針状突起の先端に着弾したインク滴を前記針状突起の根元までに導入可能な吸引力となるように制御する減圧制御部と、前記インクジェットヘッドから吐出されるインクが前記針状突起の根元まで印刷可能なインク量となるように制御するインク量制御部と、を備える。
減圧制御部は、インク量制御部が制御するインク量との関係にて負圧を制御することが望ましい。また、インク量制御部は、減圧制御部による負圧の吸引力の大きさとの関係によってインク量を制御することが望ましい。減圧部によって生じさせる負圧による吸引力が大きければ、インクジェットヘッドから吐出されるインク量が少なくて済むという関係があるからである。
なお、減圧制御部およびインク量制御部がどのような制御をするのが最適であるかについては、記録媒体の種類、印刷される柄、気温、湿度などの様々な条件によって異なる。
(作用)
前記針状突起の先端に着弾したインク滴は、減圧部によって生じた負圧で針状突起の根元へと吸引される。この時、減圧制御部によって、インク滴が前記針状突起の根元までに導入可能な吸引力となるように制御する。インクは記録媒体の面方向へは広がりにくく、すなわち滲みにくく、はっきりと印刷される。
また、インク量制御部によって前記インクジェットヘッドから吐出されるインク量を調整することで、前記記録媒体の針状突起の根元まで印刷することができる。
第一の発明は、以下のようなバリエーションを提供することもできる。
すなわち、前記吸引手段は、前記流路においてインクジェットヘッドからのインクが吐出される部位付近を減圧するプリント減圧部と、当該プリント減圧部によって減圧される部位よりも上流側の流路を減圧するプレ減圧部と、を備える。
(作用)
プレ減圧部が存在することによって、記録媒体の種類における針状突起の長短に応じて、最適な印刷の実行に寄与する。たとえば、記録媒体の針状突起が長い場合は、プレ減圧部によって予め前記針状突起を倒すことができる。これによって、プリント減圧部では、インク滴を容易に針状突起の根元へ着弾させることができる。
第二の発明は、表面に針状突起が多数形成された記録媒体へインク滴を吐出して印刷するインクジェット印刷方法に係る。
すなわち、前記記録媒体をインクジェットヘッドに対して相対的に移動させる記録媒体搬送工程と、
前記インクジェットヘッドから吐出され前記記録媒体の針状突起の先端に着弾したインク滴を当該針状突起の根元までに導入可能に吸引する吸引工程と、
前記インクジェットヘッドから吐出されるインクが、前記記録媒体の針状突起の根元まで印刷可能なインク量を吐出して印刷する印刷工程と、
を備える。
第二の発明は、前記流路においてインクジェットヘッドからのインクが吐出される部位付近を減圧するプリント減圧工程と、当該プリント減圧部によって減圧される部位よりも上流側の流路を減圧するプレ減圧工程と、を備えることとしてもよい。
第二の発明は、前記インク量が表面に針状突起のない記録媒体を印刷する際のインク量と比較してn倍の場合において、前記インク濃度は、前記針状突起のない記録媒体を印刷する際に用いるインク濃度のn分の1とすることとしてもよい。
表面に針状突起のある記録媒体を印刷する場合、表面に針状突起のない記録媒体を印刷する際のインク量に対してn倍のインク量である。もしインク濃度が、針状突起のない記録媒体を印刷する際のインク濃度と同じであると、印刷が濃くなってしまう。しかし、針状突起のない記録媒体を印刷する際に用いるインク濃度に対してn分の1のインク濃度とすることで、適切な印刷が実施される。
第二の発明によれば、インクが針状突起の表面に留まらず針状突起の根元まで到達して印刷することを可能とするインクジェット印刷方法を提供することができた。
まず、本発明に係る第一の実施形態について図面を参照して説明する。
第一の実施形態に係るインクジェット印刷装置10は、図1に示すように、印刷ヘッド11と、通気ベルト20と、減圧プラテン部30と、制御装置40と、を備えている。
換言すれば、被印刷物60が載置される載置面を一方側の面としたとき前記載置面の裏側である他方側の面との間に気体が流通する流路として多数の貫通孔21,21,・・・を形成している。なお、ベルト基材23は、布地、金属、プラスチックなどの材質にて形成することができる。
なお、布帛とは、絹、棉、麻、あるいはそれらを混合したものを原糸とする布や織物などの繊維製品の総称である。
起毛の長さは、例えば、100〜200μm程度の短毛である。材質としては、例えば、ポリプロピレン(PP)製、ナイロン製の短毛、荒くて短い歯ブラシのような起毛を使用する。しかし、針状突起22,22,・・・の材質は、特に限定されない。
図1における右側のドラム12は、例えば回転駆動装置であるモータによって、通気ベルト20を図1において時計回り方向へ回転駆動する駆動側のドラムである。図1において左側のドラム13は、従動側のドラムである。また、通気ベルト20の無端環状の図1における上側ラインは、複数の補助ローラ14,14によってベルト基材23の下から支持している。図1では、補助ローラ14,14を減圧プラテン部30の前後に配置している。
例えば、図1では、印刷ヘッド11の位置に対向する通気ベルト20の上側ラインにおける下面の重力方向下側へ減圧室30aを配置する。減圧室30aの上面は、通気ベルト20の上側ラインにおける下面に接触する位置にあり、多数の貫通孔を形成している。減圧室30aは、負圧を与えるためのバキュームポンプに連結している。なお、減圧室30aは、制御装置40によって前記の負圧力を調整するようにバキュームポンプを制御できる構成である。
減圧制御部41は、減圧プラテン部30によって生じた負圧が被印刷物60の毛足62の先端に着弾したインク滴を毛足62の根元の生地61までに導入可能な吸引力となるようにバキュームポンプを制御する。
インク量制御部42は、印刷ヘッド11から吐出されるインク滴が被印刷物60における毛足62の根元の生地61まで印刷可能なインク量となるように制御する。
まず、被印刷物60を、印刷ヘッド11と通気ベルト20との間に位置させる。無端環状の通気ベルト20が被印刷物60を相対的に移動させる。図1では、モータによって回転駆動されるドラム12が回転することで、通気ベルト20が図1において時計回り方向に回転し、被印刷物60が図1において右方向のX軸方向へ移動する。
通気ベルト20の載置面に載置されて移動する被印刷物60に対し、印刷ヘッド11からインク滴を吐出して印刷する。印刷ヘッド11から吐出されるインク滴が被印刷物60における毛足62の根元の生地61まで印刷可能なインク量となるように、インク量制御部42によって制御される。
前記した吸引力がない場合には印刷ヘッド11から吐出されたインクの一部がミスト化していたが、吸引力によってインク滴が被印刷物60へ吸引されるので、周囲の機械に対するミスト化インクによる汚れが抑えられる。
メイン減圧部31は、基本的には図1における前述の減圧プラテン部30と同様で、印刷ヘッド11と対向する位置において、通気ベルト20に設けた複数の貫通孔21,21,・・・に負圧を生じさせて吸引力を発生させる機構である。
例えば、図4に示すように、被印刷物60の搬送方向においてメイン減圧部31の位置より上流側で、通気ベルト20の上側ラインにおける下面の重力方向下側へプレ減圧室32aを配置している。プレ減圧室32aの上面は、通気ベルト20の上側ラインにおける下面へ接触する位置にあり、複数の貫通孔を形成している。
被印刷物60の毛足62が長い場合は、プレ減圧部32によって、予め毛足62を倒すことで、メイン減圧部31では、毛足62の根元の生地61へインク滴を容易に着弾させることができる。
第二の実施形態に係るインクジェット印刷装置10aは、図6に示すように、プラテン50と、印刷ヘッド11と、減圧プラテン部30と、制御装置40とを備えている。前述の第一の実施形態とほぼ同様であるので、同様の部材は同じ符号を付して詳しい説明を省略する。
前述の第一の実施形態と異なる点は、通気ベルト20を設けず、プラテン50を設けたことである。毛足長さのある被印刷物60を前記のプラテン50の上で印刷する。他は第一の実施形態とほぼ同様である。
プラテン50は、巻き取りおよび送り出しによって移動する被印刷物60を支持する。プラテン50の上面には、印刷ヘッド11がY軸方向へ移動する範囲の下方位置において複数の貫通孔51,51,・・・を設けている。
減圧プラテン部30は、第二の実施形態においても同様に、他の例として、図4に示すように、メイン減圧部31とプレ減圧部32とを備えることができる。
被印刷物60を巻き付けた2つの円筒形のローラが同じ方向へ回転することで、毛足長さのある被印刷物60を巻き付けて巻き取りおよび送り出しをする。
減圧室30aによって生じた負圧が被印刷物60の毛足62の先端に着弾したインク滴を毛足62の根元の生地61までに導入可能な吸引力となるように、減圧制御部41がバキュームポンプを制御する。
本実施形態に係る印刷方法は、前述のインクジェット印刷装置10またはインクジェット印刷装置10aを用いて印刷する方法である。被印刷物搬送工程と、吸引工程と、印刷工程と、を備えている。
吸引工程は、印刷ヘッド11から吐出され、毛足長さのある被印刷物60における毛足62の先端に着弾したインク滴を、毛足62の根元までに導入可能に吸引する。
印刷工程は、印刷ヘッド11から吐出されるインクが、被印刷物60における毛足62の根元の生地61まで印刷可能なインク量を吐出して印刷する。
プレ吸引工程は、プレ減圧部32におけるプレ減圧室32aを減圧することで、印刷ヘッド11からインクを噴射して印刷する前の位置における複数の貫通孔21または貫通孔51へ負圧を生じさせる。
メイン吸引工程は、メイン減圧部31におけるメイン減圧室31aを減圧することで、印刷ヘッド11と対向する位置における複数の貫通孔21または貫通孔51へ負圧を生じさせる。
プレ吸引工程にてどの程度吸引するか、または吸引しないかを制御することによって、記録媒体の種類における針状突起の長短に応じた最適な印刷を実行する。
例えば、毛足長さのある被印刷物60を印刷するインク量としては、0.003g/cm2以上が好ましい。0.1g/cm2以上であることが、さらに好ましい。
なお、吸引の制御部およびインク量制御部がどのような制御をするのが最適であるかについては、記録媒体の種類、印刷される柄、気温、湿度などの様々な条件によって選択することとなる。
(1/30)L<d<(1/3)L・・・・・・(式1)
すなわち、被印刷物60の毛足62の長さLが大きい場合は、インクの吐出量を多くし、被印刷物60の毛足62の長さLが小さい場合は、インクの吐出量を少なくする。適正な印刷を実施するには、上記の(式1)の関係を満たすことが望ましい。
12; ドラム 13; ドラム
14; 補助ローラ
20; 通気ベルト 21; 貫通孔
22; 針状突起 23; ベルト基材
30; 減圧プラテン部 30a; 減圧室
31; メイン減圧部 31a; メイン減圧室
32; プレ減圧部 32a; プレ減圧室
33; 減圧用補助ローラ
40; 制御装置 41; 減圧制御部
42; インク量制御部
50; プラテン 51; 貫通孔
60; 被印刷物 61; 生地
62; 毛足 62a; 突起
63; 送出しローラ 64; 巻取りローラ
Claims (7)
- インク滴を吐出するインクジェットヘッドと、
通気性を備えた記録媒体を載置するとともに前記インクジェットヘッドに対向して配設された載置手段と、
を有し、
前記インクジェットヘッドからインク滴を吐出して前記載置手段へ載置された前記記録媒体に印刷を行うインクジェット印刷装置であって、
前記載置手段は、前記記録媒体が載置される載置面側を一方側の面としたとき前記載置面側の裏側である他方側の面との間で、且つ前記記録媒体が載置される載置面に気体が流通する流路として複数の貫通孔を有し、
当該複数の貫通孔を介して前記載置面から他方の面に空気を吸引するとともに前記他方側の面に接触する位置に配置された減圧室を介して連結された吸引手段を有し、
前記記録媒体は、表面に針状突起が多数形成されており、前記インクジェットヘッドに対して相対的に所定の搬送方向へ搬送され、
前記インクジェットヘッドは、前記搬送方向に直交する方向に移動可能に設けられており、
前記減圧室は、前記吸引手段による吸引力によって減圧され、前記インクジェットヘッドから前記インク滴が吐出される部位付近を減圧し、
前記記録媒体における前記針状突起は、前記減圧室に生じる負圧力で吸引されても倒れないような短い起毛であり、
前記吸引手段による吸引力は、前記インクジェットヘッドから吐出され、倒れていない前記針状突起の先端に着弾したインク滴を当該針状突起の根元までに導入可能に設定されていることを特徴とするインクジェット印刷装置。 - 前記載置手段は、前記インクジェットヘッドに対して前記記録媒体を相対的に移動させるための無端環状のベルトである請求項1に記載のインクジェット印刷装置。
- 前記載置手段は、断続的に移動する前記記録媒体を前記インクジェットヘッドに対して印刷可能に支持するプラテンである請求項1に記載のインクジェット印刷装置。
- 前記吸引手段は、前記載置手段の流路に負圧を生じさせる減圧部と、
その減圧部によって生じた負圧が前記針状突起の先端に着弾したインク滴を前記針状突起の根元までに導入可能な吸引力となるように制御する減圧制御部と、
を備えた請求項1から請求項3のいずれかに記載のインクジェット印刷装置。 - 前記吸引手段は、前記流路においてインクジェットヘッドからのインクが吐出される部位付近を減圧するプリント減圧部と、当該プリント減圧部によって減圧される部位よりも上流側の流路を減圧するプレ減圧部と、を備えた請求項4に記載のインクジェット印刷装置。
- 通気性を備えるとともに表面に針状突起が多数形成された記録媒体へインク滴を吐出して印刷する印刷方法であって、
前記記録媒体が載置される載置面側を一方側の面としたとき前記載置面側の裏側である他方側の面との間で、且つ前記記録媒体が載置される載置面に気体が流通する流路として複数の貫通孔を有する載置手段を、インクジェットヘッドに対して相対的に移動させる記録媒体搬送工程と、
前記インクジェットヘッドから吐出され前記記録媒体の針状突起の先端に着弾したインク滴を当該針状突起の根元までに導入可能であって、前記複数の貫通孔を介して前記載置面から他方の面に空気を吸引するとともに前記他方側の面に接触する位置に配置された減圧室を介して連結された吸引手段により吸引する吸引工程と、
前記減圧室は、前記吸引手段による吸引力によって減圧され、前記インクジェットヘッドから前記インク滴が吐出される部位付近を減圧し、それによって、前記インクジェットヘッドから吐出されるインクが、前記記録媒体の針状突起の根元まで印刷可能なインク量を吐出して印刷する印刷工程と、
を備え、
前記記録媒体は、前記インクジェットヘッドに対して相対的に所定の搬送方向へ搬送されるものであり、
前記インクジェットヘッドは、前記搬送方向に直交する方向に移動可能に設けられており、
前記記録媒体における前記針状突起は、前記減圧室に生じる負圧力で吸引されても倒れないような短い起毛であり、
前記吸引手段による吸引力は、倒れていない前記針状突起の先端に着弾したインク滴を当該針状突起の根元までに導入可能に設定されることを特徴とするインクジェット印刷方法。 - 前記吸引工程は、前記流路においてインクジェットヘッドからのインクが吐出される部位付近を減圧するプリント減圧工程と、当該プリント減圧部によって減圧される部位よりも上流側の流路を減圧するプレ減圧工程と、を備えた請求項6に記載のインクジェット印刷方法。
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