JP6513996B2 - 車両用ドア - Google Patents

車両用ドア Download PDF

Info

Publication number
JP6513996B2
JP6513996B2 JP2015065549A JP2015065549A JP6513996B2 JP 6513996 B2 JP6513996 B2 JP 6513996B2 JP 2015065549 A JP2015065549 A JP 2015065549A JP 2015065549 A JP2015065549 A JP 2015065549A JP 6513996 B2 JP6513996 B2 JP 6513996B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door
vehicle
disposed
frame member
bead foam
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015065549A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016182933A (ja
Inventor
一浩 清水
一浩 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TS Tech Co Ltd
Original Assignee
TS Tech Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TS Tech Co Ltd filed Critical TS Tech Co Ltd
Priority to JP2015065549A priority Critical patent/JP6513996B2/ja
Publication of JP2016182933A publication Critical patent/JP2016182933A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6513996B2 publication Critical patent/JP6513996B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)

Description

本発明は、アウタパネルおよびドアトリムを備える車両用ドアに関する。
従来、車両用ドアとして、鋼板製のアウタパネルおよびインナパネルと、インナパネルの車室内側に配置されてインナパネルを覆う合成樹脂製のドアトリムと、インナパネルとドアトリムとの間に挟持される軟質発泡ウレタンからなるクッション部材と、下端部に配置されて車室内への水の浸入を抑制するシール部材とを備えるものが知られている(特許文献1参照)。
特開2014−91431号公報
ところで、車両用ドアにおいては、内部に入り込んだ水が車室内に浸入することを抑制する必要があり、前述の特許文献1にも開示されているように、様々な対策が講じられている。
本発明は、そのような手段の1つを提案するものであり、内部に入り込んだ水が車室内に浸入することを抑制することができる車両用ドアを提供することを目的とする。
また、本発明は、車両用ドアの部品点数を削減することを目的とする。
また、本発明は、車両用ドアの剛性を向上させたり、車両用ドアの遮音性や保温性を向上させたりすることを目的とする。
また、本発明は、車両用ドアの組み立て作業性を向上させることを目的とする。
また、本発明は、車両用ドアに設けられる物入れの容積を大きくすることを目的とする。
前記した目的を達成するため、本発明の車両用ドアは、外装を構成するアウタパネルと、内装を構成するドアトリムと、を備える車両用ドアであって、前記アウタパネルに接合され、前記アウタパネルと前記ドアトリムの間に配置されるフレーム部材と、前記フレーム部材と前記ドアトリムの間で前記フレーム部材および前記ドアトリムに隣接して配置されるビーズ発泡体と、車両用ドアの少なくとも下端部に配置され、車体と接することで車室内への水の浸入を抑制するシール部材と、を備え、前記ビーズ発泡体は、下端部に、前記フレーム部材の下端に沿って車両の内側から外側に向けて延び、外側の端が前記シール部材よりも外側の位置に配置される止水部を有することを特徴とする。
このような構成によれば、ドアトリムに隣接して配置されたビーズ発泡体の下端部に、フレーム部材の下端に沿って内側から外側に向けて延び、外側の端がシール部材よりも外側の位置に配置される止水部が設けられているので、車両用ドアの内部に入り込んだ水が、シール部材よりも内側の車室内に浸入することを抑制することができる。また、ビーズ発泡体が水の浸入を抑制する部品を兼ねるので、車両用ドアの部品点数を削減することができる。
前記した車両用ドアにおいて、前記止水部の外側の端は、前記フレーム部材よりも外側の位置に配置されている構成とすることができる。
これによれば、車両用ドアの内部に入り込み、フレーム部材の外側の面を伝って流れ落ちる水を止水部で受けることができる。これにより、車両用ドアの内部に入り込んだ水が車室内に浸入することを効果的に抑制することができる。
前記した車両用ドアにおいて、前記止水部の外側の端は、ドアガラスの少なくとも下端部よりも外側の位置に配置されている構成とすることができる。
これによれば、ドアガラスを介して車両用ドアの内部に入り込んだ水を止水部で受けることができる。これにより、車両用ドアの内部に入り込んだ水が車室内に浸入することを効果的に抑制することができる。
前記した車両用ドアにおいては、前記フレーム部材と前記アウタパネルの間に配置され、ドアガラスを昇降させる昇降装置を備え、前記止水部の外側の端は、前記昇降装置よりも外側の位置に配置されている構成とすることができる。
これによれば、少なくとも、昇降装置によって降下するドアガラスとともに車両用ドアの内部に入り込み、ドアガラスの外側の面を伝って流れ落ちる水を止水部で受けることができる。これにより、車両用ドアの内部に入り込んだ水が車室内に浸入することを効果的に抑制することができる。
前記した車両用ドアにおいて、前記ビーズ発泡体は、外側の面が昇降するドアガラスの内側の面に沿うように設けられている構成とすることができる。
これによれば、ビーズ発泡体を昇降するドアガラスに近づけて配置できるので、ビーズ発泡体の厚みを確保することができる。これにより、ビーズ発泡体の剛性を高めることができるので、ビーズ発泡体を有する車両用ドアの剛性を向上させることができる。また、ビーズ発泡体を有する車両用ドアの遮音性や保温性を向上させることができる。
前記した車両用ドアにおいて、前記ビーズ発泡体には、車体から供給される空気を流すための通気路が形成されている構成とすることができる。
これによれば、車両用ドアに通気路を形成するためのダクトなどの部品が不要となるので、車両用ドアの部品点数を削減したり、車両用ドアの組み立て作業性を向上させたりすることができる。また、ビーズ発泡体が保温性を有するので、通気路内を流れる空気の温度変化を抑えることができる。
前記した車両用ドアにおいて、前記ドアトリムは、物入れを形成する、前記ビーズ発泡体側の面が開放された凹状の物入れ形成部を有し、前記ビーズ発泡体は、前記ドアトリムの開放された部分に対向する凹部を有する構成とすることができる。
従来、物入れは、ドアトリムの開放された部分に樹脂製のパネルなどを配置することで形成されていたが、そのような部品が不要となるので、車両用ドアの部品点数を削減したり、車両用ドアの組み立て作業性を向上させたりすることができる。また、ビーズ発泡体がドアトリムの開放された部分に対向する凹部を有するので、車両用ドアに設けられる物入れの容積を大きくすることができる。
前記した車両用ドアにおいては、車両用ドアに設けられた電装部品に接続されるハーネスを備え、前記ハーネスは、前記ビーズ発泡体に埋設されている構成とすることができる。
これによれば、車両用ドアを組み立てる際にハーネスを取り付ける作業が不要となるので、車両用ドアの組み立て作業性を向上させることができる。また、ハーネスを固定するための部品が不要となるので、車両用ドアの部品点数を削減することができる。
前記した車両用ドアにおいては、前記ハーネスの端部に設けられたコネクタを備え、前記コネクタは、接続部を露出させた状態で前記ビーズ発泡体に埋設されている構成とすることができる。
これによれば、車両用ドアを組み立てる際にコネクタを固定する作業が不要となるので、車両用ドアの組み立て作業性を向上させることができる。また、コネクタを固定するための部品が不要となるので、車両用ドアの部品点数を削減することができる。
前記した車両用ドアにおいては、前記電装部品としてのスピーカを固定するための固定具を備え、前記固定具は、前記ビーズ発泡体に埋設されている構成とすることができる。
これによれば、車両用ドアを組み立てる際にスピーカの固定具を取り付ける作業が不要となるので、車両用ドアの組み立て作業性を向上させることができる。
本発明によれば、車両用ドアの内部に入り込んだ水が車室内に浸入することを抑制することができる。また、車両用ドアの部品点数を削減することができる。
また、本発明によれば、止水部の外側の端をフレーム部材よりも外側の位置に配置することで、車両用ドアの内部に入り込んだ水が車室内に浸入することを効果的に抑制することができる。
また、本発明によれば、止水部の外側の端をドアガラスの少なくとも下端部よりも外側の位置に配置することで、ドアガラスを介して車両用ドアの内部に入り込んだ水が車室内に浸入することを効果的に抑制することができる。
また、本発明によれば、止水部の外側の端をドアガラスの昇降装置よりも外側の位置に配置することで、ドアガラスを降下とともに車両用ドアの内部に入り込んだ水が車室内に浸入することを効果的に抑制することができる。
また、本発明によれば、ビーズ発泡体を外側の面が昇降するドアガラスの内側の面に沿うように設けることで、車両用ドアの剛性を向上させたり、車両用ドアの遮音性や保温性を向上させたりすることができる。
また、本発明によれば、ビーズ発泡体に通気路を形成することで、車両用ドアの部品点数を削減したり、車両用ドアの組み立て作業性を向上させたりすることができる。また、通気路内を流れる空気の温度変化を抑えることができる。
また、本発明によれば、ビーズ発泡体にドアトリムの開放された部分に対向する凹部を設けることで、車両用ドアの部品点数を削減したり、車両用ドアの組み立て作業性を向上させたりすることができる。また、車両用ドアに設けられる物入れの容積を大きくすることができる。
また、本発明によれば、車両用ドアの電装部品に接続されるハーネスをビーズ発泡体に埋設することで、車両用ドアの組み立て作業性を向上させたり、車両用ドアの部品点数を削減したりすることができる。
また、本発明によれば、ハーネスの端部に設けられたコネクタを、接続部を露出させた状態でビーズ発泡体に埋設することで、車両用ドアの組み立て作業性を向上さたり、車両用ドアの部品点数を削減したりすることができる。
また、本発明によれば、電装部品としてのスピーカを固定する固定具をビーズ発泡体に埋設することで、車両用ドアの組み立て作業性を向上させることができる。
実施形態に係る車両用ドアの分解斜視図である。 図1のII−II断面に相当する車両用ドアの断面図である。 図1のIII−III断面に相当する車両用ドアの断面図である。 図3のIV−IV断面図である。
以下、本発明の一実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る車両用ドア1は、乗用車の前席の右側に配設されるドアとして構成されており、アウタパネル10と、フレーム部材20と、ドアトリム30と、ビーズ発泡体40とを主に備えている。なお、本明細書において、前後、左右、上下は、閉じた状態の車両用ドア1の前後、左右、上下を基準とする。また、本実施形態では、車両用ドア1の左側(車両の室内側)を「内側」といい、車両用ドア1の右側(車両の室外側)を「外側」という。
アウタパネル10は、車両用ドア1の外装を構成する部材であり、プレス加工された鋼板やアルミニウム合金板などから形成されている。
フレーム部材20は、アウタパネル10とドアトリム30との間に配置されている。フレーム部材20は、鋼材やアルミニウム合金などの金属から枠状をなすように形成されており、アウタパネル10に接合されている。
ドアトリム30は、車両用ドア1の内装を構成する部材であり、ABS樹脂やポリプロピレンなどの樹脂から形成されている。ドアトリム30には、アームレスト31や、物入れの一例としてのドアポケット32、スピーカグリル33などが設けられている。
ビーズ発泡体40は、フレーム部材20とドアトリム30との間に配置されている。ビーズ発泡体40は、ポリオレフィンやポリスチレンなどからなるビーズを金型に入れて加熱し、発泡させることで成形されている。一例として、ビーズ発泡体40は、ポリエチレンのビーズを用いる場合、20倍〜40倍で発泡させることが望ましい。
図2に示すように、フレーム部材20とアウタパネル10の間には、昇降装置としてのウインドレギュレータ装置60や、図示しないドアロック装置などが配置されている。ウインドレギュレータ装置60は、ドアガラス50を昇降させる装置であり、公知の構成を有し、フレーム部材20の下部22の外側の面に取り付けられている。
また、車両用ドア1の下端部には、シール部材70が配置されている。より詳細に、シール部材70は、フレーム部材20の下端20Eの略真下となる位置で、ドアトリム30の下端部に取り付けられている。シール部材70は、車両用ドア1を閉じたときに、車体100のサイドシル110と密接することで、車室外から車室内への水の浸入を抑制する。なお、シール部材70は、車両用ドア1の下端部から前後の端部にわたるように配置されるものであってもよい。
ビーズ発泡体40は、フレーム部材20とドアトリム30の間で、フレーム部材20およびドアトリム30に隣接して配置されている。より詳細に、ビーズ発泡体40は、その外側の面が枠状のフレーム部材20の内側の面に沿うようにフレーム部材20の内側の面に接触した状態で配置され、また、その内側の面がドアトリム30の外側の面に沿うようにドアトリム30の外側の面に接触した状態で配置されている。また、ビーズ発泡体40は、枠状のフレーム部材20の内側の開口20Aから外側に突出する部分を有しており、突出した部分の外側の面が、昇降するドアガラス50(鎖線参照)の内側の面に沿うように外側に向けて凸となる曲面状に設けられている。このような構成により、ビーズ発泡体40は、左右方向に、所定の厚みを有して設けられている。
ビーズ発泡体40は、その下端部に、止水部41を有している。止水部41は、前後方向から見て、フレーム部材20の下部22の内側の面に沿って下方に向けて延びた後、外側に向けて屈曲して、フレーム部材20の下端20Eに沿って車両の内側から外側に向けて延びるように形成されている。止水部41の外側の端(外側端41A)は、シール部材70よりも外側の位置に配置されている。また、止水部41の外側端41Aは、フレーム部材20よりも外側の位置に配置されている。また、止水部41の外側端41Aは、ウインドレギュレータ装置60よりも外側の位置に配置されている。さらに、止水部41の外側端41Aは、ドアガラス50の下端部52よりも外側の位置に配置されている。また、止水部41の下端41Bは、シール部材70よりも外側の位置に配置され、かつ、シール部材70の上端よりも下の位置に配置されている。
ビーズ発泡体40は、その下部の内側の面に、内側から外側に向けて凹む形状の凹部42を有している。凹部42は、ドアトリム30に設けられた物入れ形成部としてのドアポケット形成部32Aとともに、ドアポケット32を形成している。ドアポケット形成部32Aは、上側および外側(ビーズ発泡体40側)の面が開放された凹状をなしている。そして、凹部42は、ビーズ発泡体40とドアトリム30がアウタパネル10およびフレーム部材20に取り付けられたときに、ドアトリム30の外側の開放された部分(外側開口32B)に対向する。これにより、ドアポケット形成部32Aと凹部42とによって、前後、左右および下側が閉じられ、上側が開かれた空間が形成され、この空間がドアポケット32となっている。なお、例えば、ドアトリム30とビーズ発泡体40との材質の違いによってユーザに違和感を与えないようにするため、ドアポケット32の内側の面には、必要に応じて、シート状の装飾部材(加飾シート)などを貼り付けてもよい。
図3に示すように、ビーズ発泡体40には、前側部分の上端部に、通気路43が形成されている。通気路43は、ビーズ発泡体40の前端から後方に向けて延びた後、上側に屈曲して上方に延びる側面視略L字形状に設けられ、前側、上側および内側が開放された凹状に形成されている(図1も参照)。通気路43は、ビーズ発泡体40とドアトリム30がアウタパネル10およびフレーム部材20に取り付けられたときに、ドアトリム30との間で空気を流すための空間を形成する。通気路43は、前側の端が車体から空気が供給される第1開口43A(図1も参照)となっており、上側の端が空気を吹き出す第2開口43Bとなっている。
通気路43は、車両用ドア1に設けられた図示しないドアミラーの視認性を確保することを目的としてドアガラス50の曇りを取るため、第1開口43Aから供給された空気をドアガラス50に向けて流し、第2開口43Bからドアガラス50に吹き出すようになっている。なお、ドアトリム30には、前端に、第1開口43Aに対向する導入口34(図1参照)が設けられ、上端に、第2開口43Bに対向する吹出口35が設けられている。通気路43は、ビーズ発泡体40を成形する金型に当該通気路43を象ったコアを設けることで、ビーズ発泡体40と一体に成形することができる。
図4に示すように、車両用ドア1には、前側部分の下端部に、電装部品の一例としてのスピーカ81と、スピーカ81を固定するための固定具82と、スピーカ81に接続されるハーネス83とが設けられている。
スピーカ81は、ビーズ発泡体40に形成された孔状のスピーカ収容部44に配置され、ネジ91により固定具82を介してビーズ発泡体40に固定されている。スピーカ81からは電線81Cが延び出しており、電線81Cの端部にはコネクタC1が設けられている。
固定具82は、スピーカ81のフレーム81Aが固定される固定部82Aと、埋設部82Bとを有している。固定具82は、固定部82Aをビーズ発泡体40の外部に露出させた状態で、埋設部82Bがビーズ発泡体40に埋設されている。固定具82は、ビーズ発泡体40を成形する際に、固定具82を金型内に配置した状態でビーズ発泡体40を成形することで、ビーズ発泡体40に埋設することができる。
なお、ビーズ発泡体40を成形する際に、固定具82だけではなく、スピーカ81も固定具82に固定した状態で金型内に配置し、この状態でビーズ発泡体40を成形することで、ビーズ発泡体40とスピーカ81を一体に設けることができる。
ハーネス83は、前後の両端部にコネクタ84,85が設けられている。ハーネス83は、ビーズ発泡体40に埋設されている。一方、コネクタ84,85は、コネクタC1,C2が接続される接続部84A,85Aをビーズ発泡体40の表面に露出させた状態で、一部がビーズ発泡体40に埋設されている。ハーネス83およびコネクタ84,85は、ビーズ発泡体40を成形する際に、ハーネス83およびコネクタ84,85を金型内に配置した状態でビーズ発泡体40を成形することで、ビーズ発泡体40に埋設することができる。
ハーネス83は、スピーカ81のコネクタC1がコネクタ85に接続されることでスピーカ81に接続され、車体から延びる電線W2の端部に設けられたコネクタC2がコネクタ84に接続されることで車体に接続されている。なお、ドアトリム30には、前端に、コネクタ84に対向して接続部84Aを露出させる貫通穴36が設けられている。
以上説明した本実施形態によれば、図2に示したように、ドアトリム30に隣接して配置されたビーズ発泡体40の下端部に、外側端41Aがシール部材70よりも外側の位置に配置される止水部41が設けられているので、車両用ドア1の内部に入り込んだ水が、シール部材70よりも内側の車室内に浸入することを抑制することができる。
より詳細に説明すると、降雨時や洗車時などにドアガラス50を伝ってアウタパネル10とフレーム部材20との間の空間に入り込んだ水は、ビーズ発泡体40の外側の面を伝って下に流れ落ち、ビーズ発泡体40の下端部に到達する。そして、ビーズ発泡体40の下端部に到達した水は、止水部41の上面および外側端41Aを伝って下に流れ落ちる。このとき、止水部41の外側端41Aがシール部材70よりも外側の位置に配置されていることで、水は、車両用ドア1の下端に設けられた図示しない水抜き穴からシール部材70よりも外側の車室側に流れ出るため、車両用ドア1の内部に入り込んだ水が車室内に浸入することを抑制することができる。
また、ビーズ発泡体40が水の浸入を抑制する部品を兼ねるので、車両用ドアの内部に設けられる、例えば、シール部材などのような、水の浸入を抑制する部品の数を減らしたり、そのような部品自体を省略したりすることができる。これにより、車両用ドア1の部品点数を削減することができる。また、部品点数が削減されることで、車両用ドア1を組み立てる際の作業工数が減るので、車両用ドア1の組み立て作業性を向上させることができる。
また、止水部41の外側端41Aがフレーム部材20よりも外側の位置に配置されているので、車両用ドア1の内部に入り込み、フレーム部材20の外側の面を伝って流れ落ちる水を止水部41で受けることができる。止水部41で受けられた水は、止水部41を伝ってシール部材70よりも外側に流れ出ることになるので、車両用ドア1の内部に入り込んだ水が車室内に浸入することを効果的に抑制することができる。
また、止水部41の外側端41Aがドアガラス50の下端部52よりも外側の位置に配置されているので、ドアガラス50の外側の面を伝って流れて車両用ドア1の内部に入り込んだ水や、ドアガラス50の外側の面に付着してドアガラス50の下降とともに車両用ドア1の内部に入り込み、その後、ドアガラス50の外側の面を伝って流れ落ちた水を、止水部41で受けることができる。これにより、ドアガラス50を介して車両用ドア1の内部に入り込んだ水が車室内に浸入することを効果的に抑制することができる。
また、止水部41の外側端41Aがウインドレギュレータ装置60よりも外側の位置に配置されているので、ウインドレギュレータ装置60によって降下するドアガラス50とともに車両用ドア1の内部に入り込み、ドアガラス50の外側の面を伝って流れ落ちる水を止水部41で受けることができる。これによっても、ドアガラス50を介して車両用ドア1の内部に入り込んだ水が車室内に浸入することを効果的に抑制することができる。
また、ビーズ発泡体40の外側の面が昇降するドアガラス50の内側の面に沿うように設けられているので、ビーズ発泡体40を昇降するドアガラス50に近づけて配置することができる。これにより、ビーズ発泡体40の厚みを確保することができる。その結果、ビーズ発泡体40の剛性を高めることができるので、ビーズ発泡体40を有する車両用ドア1の剛性を向上させることができる。また、ビーズ発泡体40が厚くなることで、ビーズ発泡体40を有する車両用ドア1の遮音性や保温性を向上させることができる。
また、ビーズ発泡体40がドアトリム30とともにドアポケット32を形成しているので、従来の構成でドアポケットを形成するのに必要であったパネル(例えば、特許文献1の図2,3参照)が不要となる。これにより、車両用ドア1の部品点数を削減することができる。また、上記したようなパネルを取り付ける作業が不要となるので、車両用ドア1の組み立て作業性を向上させることができる。また、ビーズ発泡体40がドアトリム30の外側開口32Bに対向する凹部42を有しているので、ドアポケット32の容積を大きくすることができる。
また、図3に示したように、ビーズ発泡体40に通気路43が形成されているので、車両用ドア1に通気路を形成するためのダクトなどの部品を設ける必要がなくなる。これにより、車両用ドア1の部品点数を削減することができる。また、車両用ドア1を組み立てる際に通気路を形成するための部品の取り付ける作業が不要となるので、車両用ドア1の組み立て作業性を向上させることができる。
また、図4に示したように、ハーネス83がビーズ発泡体40に埋設されているので、車両用ドア1を組み立てる際にハーネス83を取り付ける作業が不要となる。これにより、車両用ドア1の組み立て作業性を向上させることができる。また、ハーネス83を固定するためのクリップなどのような部品が不要となるので、車両用ドア1の部品点数を削減することができる。
また、コネクタ84,85が接続部84A,85Aを露出させた状態でビーズ発泡体40に埋設されているので、車両用ドア1を組み立てる際にコネクタ84,85を固定する作業が不要となる。これにより、車両用ドア1の組み立て作業性を向上させることができる。また、コネクタ84,85を固定するためのクリップなどのような部品が不要となるので、車両用ドア1の部品点数を削減することができる。
また、固定具82がビーズ発泡体40に埋設されているので、車両用ドア1を組み立てる際に固定具82を取り付ける作業が不要となる。これにより、車両用ドア1の組み立て作業性を向上させることができる。なお、ビーズ発泡体40を成形する際に、固定具82だけではなく、スピーカ81も固定具82に固定した状態で金型内に配置し、この状態でビーズ発泡体40を成形して、ビーズ発泡体40とスピーカ81を一体に設けた場合には、車両用ドア1を組み立てる際にスピーカ81を取り付ける作業が不要となる。これにより、車両用ドア1の組み立て作業性をより向上させることができる。
以上、発明の一実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではない。具体的な構成については、下記のように発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
前記実施形態では、止水部41の外側端41Aがドアガラス50の下端部52(一部)よりも外側の位置に配置されていたが、これに限定されるものではない。例えば、止水部の外側の端は、ドアガラス全体よりも外側の位置に配置されていてもよい。
前記実施形態では、ビーズ発泡体40がドアトリム30の外側開口32B(外側の開放された部分)に対向する凹部42を有し、ドアポケット32(物入れ)の一部を形成していたが、これに限定されるものではない。例えば、ビーズ発泡体は、凹部が設けられていない構成で、物入れの外側の壁を形成してもよい。また、物入れが、ドアトリムの開放された部分にパネルなどを配置することで形成される場合には、ビーズ発泡体は、物入れを形成しない構成であってもよい。
前記実施形態では、通気路43が、ドアガラス50の曇りを取るために、車体から供給される空気をドアガラス50に吹き出すように構成されていたが、これに限定されるものではない。例えば、通気路は、ビーズ発泡体内を前後方向に貫通するように設けられ、車体から供給される空調用の空気を後席に向けて流すように構成されていてもよい。この場合においては、ビーズ発泡体が保温性を有することで、通気路内を流れる空気の温度変化を抑えることができる。これにより、例えば、冷房用の空気の温度上昇や、暖房用の空気の温度低下などを抑えられるので、車両の空調性能を向上させることができる。なお、本発明の車両用ドアは、ビーズ発泡体に通気路が形成されていない構成であってもよい。
前記実施形態では、スピーカ81を固定するための固定具82がビーズ発泡体40に埋設されていたが、これに限定されるものではない。例えば、スピーカ自身(スピーカのフレームなど)がビーズ発泡体に埋設されていてもよい。なお、前記実施形態のように、スピーカの固定具82のみが埋設される構成とすることで、スピーカ81が着脱可能となるので、後からスピーカを取り外して、調整をしたり、修理をしたり、交換をしたりすることが可能となる。
前記実施形態では、車両用ドアに設けられる電装部品として、スピーカ81を例示したが、これに限定されるものではない。例えば、電装部品は、ウインドレギュレータ装置(昇降装置)や、ドアトリムのアームレストなどに配置されるスイッチ、ドアミラーを駆動させるためのアクチュエータなどであってもよい。
前記実施形態では、本発明に係る車両用ドア1が、乗用車の前席のドアとして構成されていたが、これに限定されるものではない。例えば、本発明の車両用ドアは、後席のドアとして構成することもできる。また、本発明の車両用ドアは、トラックやバスなどの乗用車以外の車両のドアとして構成することもできる。
1 車両用ドア
10 アウタパネル
20 フレーム部材
20E 下端
30 ドアトリム
32 ドアポケット
32A ドアポケット形成部
32B 外側開口
40 ビーズ発泡体
41 止水部
41A 外側端
42 凹部
43 通気路
50 ドアガラス
60 ウインドレギュレータ装置
70 シール部材
81 スピーカ
82 固定具
83 ハーネス
84 コネクタ
84A 接続部
85 コネクタ
85A 接続部
100 車体

Claims (9)

  1. 外装を構成するアウタパネルと、内装を構成するドアトリムと、を備える車両用ドアであって、
    前記アウタパネルに接合され、前記アウタパネルと前記ドアトリムの間に配置されるフレーム部材と、
    前記フレーム部材と前記ドアトリムの間で前記フレーム部材および前記ドアトリムに隣接して配置されるビーズ発泡体と、
    車両用ドアの少なくとも下端部に配置され、車体と接することで車室内への水の浸入を抑制するシール部材と、を備え、
    前記ビーズ発泡体は、下端部に、前記フレーム部材の下端に沿って車両の内側から外側に向けて延び、外側の端が前記シール部材よりも外側の位置に配置される止水部を有し、
    前記止水部の外側の端は、前記フレーム部材よりも外側の位置に配置されていることを特徴とする車両用ドア。
  2. 外装を構成するアウタパネルと、内装を構成するドアトリムと、を備える車両用ドアであって、
    前記アウタパネルに接合され、前記アウタパネルと前記ドアトリムの間に配置されるフレーム部材と、
    前記フレーム部材と前記ドアトリムの間で前記フレーム部材および前記ドアトリムに隣接して配置されるビーズ発泡体と、
    車両用ドアの少なくとも下端部に配置され、車体と接することで車室内への水の浸入を抑制するシール部材と、を備え、
    前記ビーズ発泡体は、下端部に、前記フレーム部材の下端に沿って車両の内側から外側に向けて延び、外側の端が前記シール部材よりも外側の位置に配置される止水部を有し、
    前記止水部の外側の端は、ドアガラスの少なくとも下端部よりも外側の位置に配置されていることを特徴とする車両用ドア。
  3. 外装を構成するアウタパネルと、内装を構成するドアトリムと、を備える車両用ドアであって、
    前記アウタパネルに接合され、前記アウタパネルと前記ドアトリムの間に配置されるフレーム部材と、
    前記フレーム部材と前記ドアトリムの間で前記フレーム部材および前記ドアトリムに隣接して配置されるビーズ発泡体と、
    車両用ドアの少なくとも下端部に配置され、車体と接することで車室内への水の浸入を抑制するシール部材と、
    前記フレーム部材と前記アウタパネルの間に配置され、ドアガラスを昇降させる昇降装置と、を備え、
    前記ビーズ発泡体は、下端部に、前記フレーム部材の下端に沿って車両の内側から外側に向けて延び、外側の端が前記シール部材よりも外側の位置に配置される止水部を有し、
    前記止水部の外側の端は、前記昇降装置よりも外側の位置に配置されていることを特徴とする車両用ドア。
  4. 前記ビーズ発泡体は、外側の面が昇降するドアガラスの内側の面に沿うように設けられていることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載の車両用ドア。
  5. 前記ビーズ発泡体には、車体から供給される空気を流すための通気路が形成されていることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載の車両用ドア。
  6. 前記ドアトリムは、物入れを形成する、前記ビーズ発泡体側の面が開放された凹状の物入れ形成部を有し、
    前記ビーズ発泡体は、前記ドアトリムの開放された部分に対向する凹部を有することを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載の車両用ドア。
  7. 車両用ドアに設けられた電装部品に接続されるハーネスを備え、
    前記ハーネスは、前記ビーズ発泡体に埋設されていることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載の車両用ドア。
  8. 前記ハーネスの端部に設けられたコネクタを備え、
    前記コネクタは、接続部を露出させた状態で前記ビーズ発泡体に埋設されていることを特徴とする請求項に記載の車両用ドア。
  9. 前記電装部品としてのスピーカを固定するための固定具を備え、
    前記固定具は、前記ビーズ発泡体に埋設されていることを特徴とする請求項または請求項に記載の車両用ドア。
JP2015065549A 2015-03-27 2015-03-27 車両用ドア Active JP6513996B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015065549A JP6513996B2 (ja) 2015-03-27 2015-03-27 車両用ドア

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015065549A JP6513996B2 (ja) 2015-03-27 2015-03-27 車両用ドア

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019075251A Division JP6810364B2 (ja) 2019-04-11 2019-04-11 車両用スピーカ内蔵部材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016182933A JP2016182933A (ja) 2016-10-20
JP6513996B2 true JP6513996B2 (ja) 2019-05-15

Family

ID=57241440

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015065549A Active JP6513996B2 (ja) 2015-03-27 2015-03-27 車両用ドア

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6513996B2 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0726177Y2 (ja) * 1989-01-09 1995-06-14 本田技研工業株式会社 空気ダクトを有する車両用ライニング
JPH0713538U (ja) * 1993-08-20 1995-03-07 河西工業株式会社 自動車用ドアトリム
DE19632550A1 (de) * 1996-08-13 1998-02-19 Moeller Plast Gmbh Wand- oder Bauelement und Verfahren zu seiner Herstellung
JPH10309024A (ja) * 1997-04-28 1998-11-17 Harness Sogo Gijutsu Kenkyusho:Kk ワイヤーハーネス取付構造
JP2003002130A (ja) * 2001-06-20 2003-01-08 Fuji Heavy Ind Ltd シール機能を持った内装材
JP2014091431A (ja) * 2012-11-05 2014-05-19 Ts Tech Co Ltd ドアホールシール構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016182933A (ja) 2016-10-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1918141B1 (en) Door trim for vehicle
JP2016078709A (ja) 車両用管連結構造
KR102201861B1 (ko) 도어 가니시 조립체 및 그 제조방법
JP6513996B2 (ja) 車両用ドア
JP2019108127A (ja) 車両用ドア
JP2015085781A (ja) 車両の外気導入装置
JP4281699B2 (ja) 車両用ヒーターダクト構造
JP7546450B2 (ja) 自動車用ドアのシール構造
JP2008302727A (ja) 車両用ドアのシール構造
JP2008074187A (ja) 自動車用内装部品
JP5935084B2 (ja) 自動車のドア構造
JP5427519B2 (ja) 車両用ドア構造
JP2006176070A (ja) カウルルーバ
KR100931806B1 (ko) 자동차의 쿼터 글라스부 사이드 차체구조
JP5064148B2 (ja) 自動車のカウル構造
JP5657075B2 (ja) トラクタのキャビン
JP2015193275A (ja) 車両用ドア構造
JP5599418B2 (ja) トラクタのキャビン
JP6732847B2 (ja) 自動車のドア構造
JP5202474B2 (ja) トラクタのキャビン
JP2008195149A (ja) 自動車の前部構造
JP5904380B2 (ja) トラクタのキャビン
JP2007131022A (ja) 車両の外気導入部構造
JP6279877B2 (ja) 車両の外気導入装置
JP2019119366A (ja) 車両用ドア構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181218

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181220

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190204

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190312

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190411

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6513996

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250