JP2016078709A - 車両用管連結構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】異種材料によって形成された管部材同士の連結部において第1管部材よりも軟質材料によって形成された第2管部材の耐久性を向上させることができる車両用管連結構造を提供する。
【解決手段】車両用管連結構造30は、貫通孔20を有するシートバックフレーム18の下側フレーム部18Aと、第1管部材としてのダクト32と、第2管部材としてのダクト36とを備えている。ダクト32は、下側フレーム部18Aの一表面側に配策され、貫通孔20の内壁面を覆って貫通孔20の周縁部に係止されている。ダクト36は、下側フレーム部18Aの他表面側に配策され、ダクト32内に挿入されかつ内部に係止されている。ダクト36はダクト32よりも軟質材料によって形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両用管連結構造に関する。
下記特許文献1には、車両用シートのダクト組付け構造が開示されている。このダクト組付け構造では、シートクッション及びシートクッションの後部に回動可能に設けられたシートバックにそれぞれ硬質ダクトが設けられている。硬質ダクト同士は蛇腹状の軟質ダクトによって連結されている。これらのダクトを用いて、空調ユニットからシートクッションの着座面及びシートバックの背凭れ面へエアが送られる。
特開2014−036744号公報
上記ダクト組付け構造では、シートバックに設けられた硬質ダクトが軟質ダクトの内部に差込まれてこの軟質ダクトに連結されている。この連結部において、軟質ダクトはシートバックフレームに隣接して配置されている。このため、リクライニング操作によってシートバックが回動すると、シートバックフレームに軟質ダクトが干渉し易く、軟質ダクトの耐久性の点において改善の余地があった。
本発明は上記事実を考慮し、異種材料によって形成された管部材同士の連結部において一方の管部材よりも軟質材料によって形成された他方の管部材の耐久性を向上させることができる車両用管連結構造を得ることが目的である。
請求項1に記載された発明に係る車両用管連結構造は、一表面から他表面へ貫通された貫通孔を有する支持部材と、一表面側に配策され、端部が貫通孔内壁面を覆って貫通孔の周縁部に係止され、支持部材によって支持された第1管部材と、他表面側に配策され、端部が第1管部材の端部内へ挿入されかつ内部に係止されることで第1管部材に連結され、第1管部材よりも軟質材料によって形成された第2管部材と、を備えている。
請求項1に係る車両用管連結構造では、支持部材に一表面から他表面へ貫通する貫通孔が設けられる。支持部材の一表面側に第1管部材が配策され、第1管部材は支持部材によって支持される。支持部材の他表面側に第1管部材よりも軟質材料によって形成された第2管部材が配策され、第2管部材は第1管部材に連結される。
ここで、第1管部材の端部が貫通孔内壁面を覆って貫通孔の周縁部に係止され、第2管部材の端部が第1管部材の端部内へ挿入されかつ内部に係止される。これにより、第2管部材は第2管部材よりも硬質材料によって形成された第1管部材を介して貫通孔に係止される。このため、例えば第2管部材に対して第1管部材が相対的に動いたとしても、第2管部材と貫通孔のエッジとが直接干渉することはない。
請求項1に記載された発明に係る車両用管連結構造は、異種材料によって形成された管部材同士の連結部において第1管部材よりも軟質材料によって形成された第2管部材の耐久性を向上させることができるという優れた効果を有する。
第1実施の形態に係る車両用管連結構造が適用された車両用シートをシート幅方向から見た概略側面図である。 図1に示される車両用管連結構造の要部の拡大概略側面図である。 第2実施の形態に係る車両用管連結構造が適用された車両を車幅方向外側から見た概略側面図である。 図3に示される車両用ドアの平面視における要部断面図(図3の3A−3A線又は3B−3B線で切った部位を矢印方向から見た断面図)である。 図4に示される車両用管連結構造の要部の拡大概略平面図である。
[第1実施の形態]
以下、図1及び図2を用いて、本発明の第1実施の形態に係る車両用管連結構造が適用された車両用シートについて説明する。ここで、図中、適宜示されている矢印FRは本実施の形態が適用された車両用シートのシート前方向を示し、矢印UPはシート上方向を示す。また、矢印FRは車両用シートが搭載された自動車等の車両の車両前方向と一致し、矢印UPは車両上方向と一致している。なお、車両用シート、車両等に対する車両用管連結構造の適用方向が本実施の形態により限定されるものではない。
(車両用シートの全体構成)
図1に示されるように、車両用シート10は自動車等の車両の運転席又は助手席として使用されている。車両用シート10は、乗員が着座するシートクッション部12と、シートクッション部12の後部に背凭れとして設けられたシートバック部16とを備えている。
シートクッション部12は、図示を省略した車両の室内床面に設けられたシートレールにスライド可能に支持されている。また、シートクッション部12は、主として、図示を省略したシートクッションフレーム、シートクッションフレームに支持されたシートクッションパッド、及びシートクッションパッドを覆う表皮(カバー)を備えている。
シートバック部16は、全体の図示を省略したリクライニング装置のリクライニングロッド14を中心として、シートクッション部12に対してシート前後方向に回動可能とされている。また、シートバック部16は、主として、全体の図示を省略した支持部材としてのシートバックフレーム18、シートバックフレーム18に支持されたシートバックパッド(図示省略)、及びシートバックパッドを覆う表皮(図示省略)とを備えている。
シートクッションフレーム、シートバックフレーム18は、本実施の形態において、いずれも鉄、アルミニウム合金等の金属材料によって形成されている。なお、金属材料に代えて、後述するダクト32やダクト36よりも硬質材料である炭素繊維強化プラスチック等の合成樹脂材料が使用されてもよい。
(空調装置の構成)
図1に示されるように、車両用シート10には、空調装置22が組付けられている。空調装置22は、送風ユニット24と、第1管部材としてのダクト32と、ダクト34と、ダクト32とダクト34とを連結する第2管部材としてのダクト36とを備えている。送風ユニット24はシートクッション部12のシート前方側の下部に設けられている。本実施の形態では、送風ユニット24は、図示を省略した電動モータと、電動モータにより回転するファンと、ヒータとを備えている。
図1及び図2に示されるように、ダクト32は、シートバック部16の内部においてシートバックフレーム18に支持され、シート上下方向を長手方向として延在されている。詳しく説明すると、シートバックフレーム18は、シート上下方向に沿って延在し、かつ幅方向に離間して一対で設けられた図示省略のサイドフレームを備えている。サイドフレーム下部には、一対のサイドフレームに架渡された板状の下側フレーム部18Aが例えば溶接により接合されて設けられている。サイドフレーム上部には上側フレーム部が設けられているが、ここでは上側フレーム部の図示並びに説明は省略する。下側フレーム部18Aのシート下方側には底部18Bが設けられており、底部18Bはシート後方側からシート前方側へ向けてかつシート下方側に突出させて折曲げられることで形成されている。下側フレーム部18Aは側面視においてJ形状の断面により形成されている。
ダクト32は、下側フレーム部18Aの内側18Eに配策されている。ダクト32の下方側の一端部32Aは下側フレーム部18Aの底部18Bに形成された貫通孔20に係止され、底部18Bにダクト32が支持されている。貫通孔20は、底部18Bの内側18Eの表面(一表面)から外側18Fの表面(他表面)へ貫通されている。ダクト32の上方側の他端部32Bはシートバック部16の上方側へ延在されている。図1に示されるように、ダクト32のシート上下方向の中間部にシート前方側へ分岐された分岐部32Cが設けられている。分岐部32Cは、一箇所しか図示されていないが、シート上下方向に沿って複数箇所設けられてもよい。
本実施の形態において、ダクト32は、硬質材料、具体的には高分子物質を主原料として形成された樹脂材料、更に具体的には熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂によって形成されている。ダクト32は送風路として使用され、ダクト32の送風方向と直交する断面形状は円形状によって形成されている。なお、ダクト32の断面形状は楕円形状、矩形状等のいずれであってもよい。また、ダクト34、ダクト36のそれぞれの断面形状は、ダクト32の断面形状と同様に、特に限定されるものではない。
ダクト34は、図1に示されるように、シートクッション部12の下側において、図示を省略したシートクッションフレームに設けられ、シート前後方向を長手方向として延在されている。ダクト34のシート前方側の一端部34Aは送風ユニット24に接続されている。ダクト34のシート後方側の他端部34Bは、シートクッション部12の後部まで延在され、シートクッション部12の後部形状に沿って若干シート上方側へ折曲げられている。他端部34Bの外周には拡径された突起状の係止部34Dが設けられている。ダクト34のシート前後方向の中間部にシート上方側へ分岐された分岐部34Cが設けられている。分岐部34Cは、一箇所しか図示されていないが、シート前後方向に沿って複数箇所設けられてもよい。本実施の形態において、ダクト34は、ダクト32と同様に、硬質材料によって形成され、送風路として使用される。
ダクト36は、図1に示されるように、シートクッション部12のシート後方側かつシートバック部16のシート下方側であって、下側フレーム部18Aの外側18Fに配策されている。ダクト36は、ダクト32の一端部32Aとダクト34の他端部34Bとを連結し、送風路として使用される。図1及び図2に示されるように、ダクト36の一端部36Aはダクト32の一端部32Aに連結されている。この連結に本実施の形態に係る車両用管連結構造30が適用されている。なお、車両用管連結構造30は後に詳しく説明する。ダクト36の他端部36Bは、図1に示されるように、ダクト34の他端部34Bに連結されている。他端部36Bの内径は他端部34Bの外径よりも僅かに大きく設定され、他端部36Bの内部に他端部34Bが挿入されている。そして、他端部34Bの外周囲に設けられた係止部34Dに他端部36Bが係止されて、ダクト34とダクト36とが連結されている。ダクト36の中間部36Cは、長手方向に拡径縮径を交互に繰返して長手方向へ伸縮可能な蛇腹状を有し、かつ長手方向に対して交差する方向への曲げが可能な可撓性を備えている。ダクト36は、ダクト32及びダクト34よりも軟らかい軟質材料、具体的にはゴム材料によって形成されている。
本実施の形態の空調装置22では、乗員の操作によって送風ユニット24が起動されると、図1に示されるように、送風ユニット24から温度調節がなされたエア(送風、冷風又は温風)がダクト34に送られる(矢印A)。このエアは、ダクト34及びダクト36を通ってダクト32へ送られる(矢印B〜矢印E)。ダクト34では、分岐部34Cにおいてエアが分流され、分流されたエア(矢印F)はシートクッション部12の着座面へと送られる。一方、ダクト32では、分岐部32Cにおいてエアが分流され、分流されたエア(矢印G)はシートバック部16の背凭れ面へと送られる。
(車両用管連結構造の構成)
図1に示されるように、本実施の形態に係る車両用管連結構造30は、前述のようにダクト32とダクト36との連結部に適用されている。詳しく説明すると、図1及び図2に示されるように、車両用管連結構造30は、貫通孔20を有するシートバックフレーム18(下側フレーム部18A)と、ダクト32と、ダクト32に連結されたダクト36とを備えている。
図2に示されるように、ダクト32の一端部32Aは貫通孔20の開口径よりも拡径されている。一端部32Aの最端部となる挿入部32Eはダクト36側に突出され、かつ挿入部32Eの外径は貫通孔20の開口径よりも縮径されている。つまり、挿入部32Eは、貫通孔20を貫通して挿入され、貫通孔20の内壁面を覆う構成とされている。挿入部32Eのダクト36側の周縁部に係止部32Dが設けられている。係止部32Dは、底部18Bから外側18Fへ若干突出され、貫通孔20の開口径よりも拡径されている。係止部32Dは、側面視において突出方向に縮径されるテーパ状の輪郭を有し、弾性変形の範囲内において変形させて貫通孔20に差込み易く、一度係止されると貫通孔20から外れ難い構成とされている。係止部32Dは、挿入部32Eの周縁部の全周に沿って設けられているが、周縁部の周囲の1箇所、2箇所、3箇所又は4箇所以上に分割されて設けられてもよい。係止部32Dが底部18Bに引掛けられると、ダクト32の一端部32Aが貫通孔20に係止され、ダクト32が下側フレーム部18Aによって支持される。なお、本実施の形態では、ダクト32の一端部32A、挿入部32E及び係止部32Dは樹脂成形によって一体に形成されている。
一方、ダクト36の一端部36Aはダクト32側へ突出された挿入部36Eを備えている。挿入部36Eの外径はダクト32の挿入部32Eの内径よりも僅かに小さい設定とされている。つまり、挿入部36Eは、貫通孔20において、挿入部32Eの内部に挿入される構成とされている。挿入部36Eの突出方向の周縁部に係止部36Dが設けられている。係止部36Dは、挿入部32Eよりもダクト32の内部側へ若干突出され、挿入部32Eの内径よりも周囲へ拡径されたフランジ状とされている。係止部36Dは、挿入部36Eの周縁部の全周に沿って設けられているが、周縁部の周囲の1箇所、2箇所、3箇所又は4箇所以上に分割されて設けられてもよい。係止部36Dは一端部32Aの拡径された部位と挿入部32Eとの異径差による段差内壁32Fに引掛けられる構成とされている。係止部36Dが段差内壁32Fに引掛けられると、ダクト32の一端部32Aにダクト36の一端部36Aが係止されて、ダクト32とダクト36とが連結される。係止部36Dは、前述の通り、軟質材料によって形成されているので、弾性変形の範囲内で変形させて挿入部32Eの内部に押込み、挿入部32Eを抜けてダクト32の内部に到達すると元の形状に復元する。なお、本実施の形態では、ダクト36の挿入部36E及び係止部36Dは一体に形成されている。
(本実施の形態の作用及び効果)
本実施の形態に係る車両用管連結構造30では、図1及び図2に示されるように、下側フレーム部18Aの内側18Eの表面から外側18Fの表面へ貫通する貫通孔20が設けられる。下側フレーム部18Aの内側18Eにダクト32が配策され、ダクト32は下側フレーム部18Aによって支持される。下側フレーム部18Aの外側18Fにはダクト32よりも軟質材料によって形成されたダクト36が配策され、ダクト36はダクト32に連結される。
ここで、ダクト32の一端部32Aが貫通孔20内壁面を覆って貫通孔20の周縁部に係止され、ダクト36の一端部36Aがダクト32の一端部32A内へ挿入されかつ内部に係止される。これにより、ダクト36の一端部36Aはダクト36よりも硬質材料によって形成されたダクト32の一端部32Aを介して貫通孔20に係止される。図1に示される車両用シート10のリクライニング操作によってシートクッション部12に対してシートバック部16がシート前後方向に回動し、ダクト36に対してダクト32が相対的に動いたとしても、ダクト36の一端部36Aと貫通孔20(下側フレーム部18A)の周縁(エッジ)とが直接干渉することはない。
従って、本実施の形態に係る車両用管連結構造30によれば、異種材料によって形成されたダクト32とダクト36との連結部において、ダクト32よりも軟質材料によって形成されたダクト36が下側フレーム部18Aと干渉し難いので損傷し難く、ダクト36の耐久性を向上させることができる。
また、本実施の形態に係る車両用管連結構造30では、図2に示されるように、ダクト32の一端部32Aにおいて挿入部32Eの周縁部に係止部32Dが設けられる。このため、下側フレーム部18Aに係止部32Dを係止させて、下側フレーム部18Aにダクト32の一端部32Aを強固に固定することができるので、下側フレーム部18Aからのダクト32の抜けを抑制することができる。
更に、本実施の形態に係る車両用管連結構造30では、図2に示されるように、ダクト32の一端部32Aの拡径された部位と係止部32Dとの間に下側フレーム部18Aを挟込む構成とされている。これにより、下側フレーム部18Aから外側18Fへのダクト32の一端部32Aの突出量を小さくすることができる。このため、ダクト32の一端部32Aとシートクッション部12との干渉を防止することができるので、リクライニング操作性を円滑に行うことができる。
また、本実施の形態に係る車両用管連結構造30では、図2に示されるように、ダクト36の一端部36Aにおいて挿入部36Eの周縁部に係止部36Dが設けられる。このため、ダクト32の段差内壁32Fに係止部36Dを係止させて、ダクト32の一端部32Aにダクト36の一端部36Aを強固に固定することができるので、ダクト32からのダクト36の抜けを抑制することができる。
なお、本実施の形態では、ダクト32とダクト36との連結部に車両用管連結構造30が適用されているが、ダクト34を第1管部材とし、ダクト36を第2管部材として双方の連結部に車両用管連結構造30が適用されてもよい。
[第2実施の形態]
図3〜図5を用いて、本発明の第2実施の形態に係る車両用管連結構造が適用された車両用ドアを説明する。ここで、図中、適宜示されている矢印OUTは本実施の形態が適用された車両の車幅方向外側を示す。
(車両用ドアの全体構成)
図3に示されるように、本実施の形態に係る車両用管連結構造が適用される車両40は4ドアタイプである。車両40の側部42にはフロントサイドドア開口部(以下、単に「ドア開口部」という)44が設けられ、ドア開口部44よりも車両後方側にリアサイドドア開口部(以下、単に「ドア開口部」という)46が設けられている。ドア開口部44に対して車幅方向に開閉可能とされたフロントサイドドア(以下、単に「サイドドア」という)50が設けられている。サイドドア50は、サイドドア本体52と、サイドドア本体52の上部に車両上下方向に昇降可能とされて窓開口44Wを開閉可能とするサイドドアガラス52Wとを備えている。また、ドア開口部46にはリアサイドドア(以下、単に「サイドドア」という)54が設けられている。サイドドア54は、サイドドア本体56と、窓開口46Wを開閉可能とするサイドドアガラス56Wとを備えている。
(ワイヤハーネスの組付構造)
図4に示されるように、車両40の側部42であってフロントピラー42Aからサイドドア50のサイドドア本体52にわたってワイヤハーネス60が組付けられている。同様に、側部42のセンタピラー42Bからサイドドア54のサイドドア本体56にわたってワイヤハーネス60が組付けられている。なお、ワイヤハーネス60の組付構造は、フロント側とリア側とで同一であるので、以下の説明ではフロント側についてのみ説明する。
フロントピラー42Aは、平面視で車幅方向外側に突出されたハット状のサイドアウタパネル42Hと、サイドアウタパネル42Hよりも車幅方向内側に設けられてサイドアウタパネル42Hに接合されたサイドインナパネル42Dとを備えている。そして、サイドアウタパネル42Hよりも車幅方向外側には、意匠面としてのフロントフェンダパネル42Cが設けられている。サイドアウタパネル42Hにはサイドドア50を開閉する図示省略のヒンジが設けられている。サイドアウタパネル42H及びサイドインナパネル42Dによって形成された空間42Eにワイヤハーネス60の一端部60Aが配策されている。ドア開口部44の近傍においてサイドアウタパネル42Hに貫通孔42Fが設けられている。貫通孔42Fには、円筒状のハーネスクランプ(以下、単に「クランプ」という)62が設けられ、クランプ62はワイヤハーネス60の一端部60Aを挿通させて保持する構成とされている。本実施の形態において、クランプ62は樹脂材料、金属材料等の硬質材料によって形成されている。
一方、サイドドア本体52は、ドアアウタパネル52Aと、ドアアウタパネル52Aよりも車幅方向内側に設けられてドアアウタパネル52Aに接合された支持部材としてのドアインナパネル52Bとを備えている。ドアアウタパネル52A及びドアインナパネル52Bによって形成された空間52Cにワイヤハーネス60の他端部60Bが配策されている。ドアインナパネル52Bのドア開口部44側はドアアウタパネル52A側へ折曲げられて前壁部52Dとして構成され、前壁部52Dに空間52C側の表面から外側52Fの表面へ貫通された貫通孔58が設けられている。貫通孔58には、円筒状の第1管部材としてのクランプ64が設けられ、クランプ64はワイヤハーネス60の他端部60Bを挿通させて保持する構成とされている。本実施の形態において、クランプ64は、クランプ62と同様に、硬質材料によって形成されている。
第2管部材としてのハーネスカバー66の一端部66Aはサイドドア本体52側に設けられたクランプ64に連結されている。このクランプ64とハーネスカバー66の一端部66Aとの連結に本実施の形態に係る車両用管連結構造70が適用されている。なお、車両用管連結構造70は後に詳しく説明する。ハーネスカバー66の他端部66Bは、サイドアウタパネル42Hに設けられた貫通孔42Fに連結されている。ハーネスカバー66の中間部66Cは、第1実施の形態のダクト36の中間部36Cと同様に、伸縮可能な蛇腹状を有し、かつ曲げが可能な可撓性を備えている。ハーネスカバー66にはワイヤハーネス60が挿通されている。すなわち、ワイヤハーネス60はフロントピラー42Aからハーネスカバー66を介してサイドドア本体52に配策されている。ハーネスカバー66は、可動部位においてワイヤハーネス60を外部環境から保護する、特に防水効果を向上させる構成とされている。ハーネスカバー66は、クランプ62及びクランプ64よりも軟らかい軟質材料、具体的には第1実施の形態のダクト36と同様にゴム材料によって形成されている。
(車両用管連結構造の構成)
図4に示されるように、本実施の形態に係る車両用管連結構造70は、前述のようにクランプ64とハーネスカバー66との連結部に適用されている。詳しく説明すると、図4及び図5に示されるように、車両用管連結構造70は、貫通孔58を有するドアインナパネル52B(前壁部52D)と、クランプ64と、クランプ64に連結されたハーネスカバー66とを備えている。
クランプ64は、前壁部52Dの空間52C側に配策されている。クランプ64の外径は貫通孔58の内径と同等の寸法か若干小さい寸法に設定されている。これにより、クランプ64は貫通孔58に嵌込まれて又は挿入されて貫通孔58の内壁面を覆う構成とされている。クランプ64のハーネスカバー66側の周縁部には係止部64Aが設けられている。係止部64Aは、前壁部52Dから外側52Fへ若干突出され、貫通孔58の開口径よりも拡径されている。係止部64Aは、前壁部52Dの外側52Fからクランプ64を貫通孔58に挿入した際に、空間52C側へのクランプ64の抜けを防止するストッパとして構成されている。係止部64Aは、クランプ64の周縁部の全周に沿って設けられているが、周縁部の周囲の1箇所、2箇所、3箇所又は4箇所以上に分割されて設けられてもよい。係止部64Aが前壁部52Dに引掛けられると、クランプ64が貫通孔58に係止され、クランプ64が前壁部52Dによって支持される。
一方、ハーネスカバー66は前壁部52Dの外側52Fに配策されている。ハーネスカバー66の一端部66Aはクランプ64側へ突出された挿入部66Eを備えている。挿入部66Eの外径はクランプ64の内径よりも小さい設定とされている。つまり、挿入部66Eは、貫通孔58において、クランプ64の内部に挿入される構成とされている。挿入部66Eの突出方向の周縁部に係止部66Dが設けられている。係止部66Dは、クランプ64よりも空間52C側へ若干突出され、クランプ64の内径よりも周囲へ拡径されたフランジ状とされている。係止部66Dは、挿入部66Eの周縁部の全周に沿って設けられているが、周縁部の周囲の1箇所、2箇所、3箇所又は4箇所以上に分割されて設けられてもよい。係止部66Dはクランプ64の空間52C側の端部64Bに引掛けられる構成とされている。係止部66Dが端部64Bに引掛けられると、クランプ64にハーネスカバー66の一端部66Aが係止され、クランプ64とハーネスカバー66の一端部66Aとが連結される。
(本実施の形態の作用及び効果)
本実施の形態に係る車両用管連結構造70では、図4及び図5に示されるように、前壁部52Dの空間52C側の表面から外側52Fの表面へ貫通する貫通孔58が設けられる。空間52C側にはクランプ64が配策され、クランプ64は前壁部52Dによって支持される。前壁部52Dの外側52Fにクランプ64よりも軟質材料によって形成されたハーネスカバー66が設けられ、ハーネスカバー66はクランプ64に連結される。
ここで、クランプ64が貫通孔58の内壁面を覆って貫通孔58の周縁部に係止され、ハーネスカバー66の一端部36Aがクランプ64内に挿入されかつ内部に係止される。これにより、ハーネスカバー66は、ハーネスカバー66よりも硬質材料によって形成されたクランプ64を介して、貫通孔58に係止される。図4に示されるサイドドア50は開閉操作によりドア開口部44に対して車幅方向に移動し、ハーネスカバー66に対してクランプ64が相対的に動いたとしても、ハーネスカバー66の一端部36Aと貫通孔58(前壁部52D)の周縁(エッジ)とが直接干渉することはない。
従って、本実施の形態に係る車両用管連結構造70によれば、異種材料によって形成されたクランプ64とハーネスカバー66との連結部において、クランプ64よりも軟質材料によって形成されたハーネスカバー66が前壁部52Dと干渉し難いので損傷し難く、ハーネスカバー66の耐久性を向上させることができる。
また、本実施の形態に係る車両用管連結構造70では、図5に示されるように、クランプ64の周縁部に係止部64Aが設けられているので、前壁部52Dにクランプ64を強固に係止させることができる。加えて、係止部64Aが設けられてクランプ64の貫通孔58における抜けが防止されているので、クランプ64の長さを短くすることができる。このため、クランプ64の外側52Fへの突出量を小さくすることができ、サイドドア50の開閉動作に伴うクランプ64とフロントピラー42Aとの干渉を防止することができる。
更に、本実施の形態に係る車両用管連結構造70では、図5に示されるように、ハーネスカバー66の一端部66Aの周縁部に係止部66Dが設けられているので、クランプ64とハーネスカバー66とを強固に連結させることができる。
なお、本実施の形態では、図3に示されるサイドドア50について説明したが、サイドドア54にも車両用管連結構造70が適用可能である。また、本実施の形態では、クランプ64とハーネスカバー66との連結部に車両用管連結構造70が適用されているが、クランプ62を第1管部材とし、ハーネスカバー66を第2管部材として双方の連結部に車両用管連結構造70が適用されてもよい。
[上記実施の形態の補足説明]
本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。例えば、車両にバックドアが備えられている場合には、バックドアに上記車両用管連結構造を適用することができる。また、自動車以外の車両用シート、車両用ドア等に本発明に係る車両用管連結構造を適用することができる。
18A 下側フレーム部(支持部材)
20、58 貫通孔
30、70 車両用管連結構造
32 ダクト(第1管部材)
36 ダクト(第2管部材)
52D 前壁部(支持部材)
64 クランプ(第1管部材)
66 ハーネスカバー(第2管部材)

Claims (1)

  1. 一表面から他表面へ貫通された貫通孔を有する支持部材と、
    前記一表面側に配策され、端部が前記貫通孔内壁面を覆って前記貫通孔の周縁部に係止され、前記支持部材によって支持された第1管部材と、
    前記他表面側に配策され、端部が前記第1管部材の端部内へ挿入されかつ内部に係止されることで前記第1管部材に連結され、前記第1管部材よりも軟質材料によって形成された第2管部材と、
    を備えた車両用管連結構造。
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