JP2015134561A - 乗物用シート - Google Patents

乗物用シート Download PDF

Info

Publication number
JP2015134561A
JP2015134561A JP2014006786A JP2014006786A JP2015134561A JP 2015134561 A JP2015134561 A JP 2015134561A JP 2014006786 A JP2014006786 A JP 2014006786A JP 2014006786 A JP2014006786 A JP 2014006786A JP 2015134561 A JP2015134561 A JP 2015134561A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seat
pad
hole
outer peripheral
vehicle seat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014006786A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6131862B2 (ja
Inventor
義隆 大嶽
Yoshitaka Otake
義隆 大嶽
大輔 梅田
Daisuke Umeda
大輔 梅田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Boshoku Corp
Original Assignee
Toyota Boshoku Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Boshoku Corp filed Critical Toyota Boshoku Corp
Priority to JP2014006786A priority Critical patent/JP6131862B2/ja
Publication of JP2015134561A publication Critical patent/JP2015134561A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6131862B2 publication Critical patent/JP6131862B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
  • Seats For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】シートパッド内に潰れにくい通風路を簡素に形成すること。【解決手段】クッションパッド3P内に通風路が設けられた乗物用シート1であって、クッションパッド3P内に空けられた凹部3P1と、この凹部3P1の外周壁を囲うように外周壁内に一体的に埋め込まれて設けられた、クッションパッド3Pよりも硬質な硬質部材10と、を有する。上記硬質部材10は、クッションパッド3Pに乗員の着座圧がかけられても撓むことのない高い剛性を備えた硬質な構成とされている。上記硬質部材10により外周壁が囲われた凹部3P1によって、通風路Tが形成されている。【選択図】図5

Description

本発明は、乗物用シートに関する。詳しくは、シートパッド内に通風路が設けられた乗物用シートに関する。
従来、車両用シートにおいて、シートパッド内にポリプロピレン樹脂をブロー成形して形成した空調用のダクトが設けられたものが知られている(特許文献1)。上記ダクトは、シートパッドの発泡成形時にインサートされてシートパッドと一体的に形成された状態として設けられている。
特開2011−110366号公報
しかし、上記従来技術では、シートパッド内に別体のダクトが埋め込まれていることに加え、ダクトがポリプロピレン樹脂製でありシートパッドがポリウレタン樹脂製であることからこれらの接着性の悪さを考慮して、シートパッドの裏面部にダクトの剥がれ落ちを防止するための不織布が一体接着されて設けられており、構成全体が煩雑となっている。本発明は、上記問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、シートパッド内に簡素な構造で潰れにくい通風路を形成することにある。
上記課題を解決するために、本発明の乗物用シートは次の手段をとる。
第1の発明は、シートパッド内に通風路が設けられた乗物用シートであって、シートパッド内に空けられた孔部と、この孔部の外周壁を囲うように外周壁内に一体的に埋め込まれて設けられた、シートパッドよりも硬質な硬質部材と、を有する。上記硬質部材は、シートパッドに乗員の着座圧がかけられても撓むことのない高い剛性を備えた硬質な構成とされている。上記硬質部材により外周壁が囲われた孔部によって、通風路が形成されている。
この第1の発明によれば、シートパッド内に空けられた孔部の外周壁内に外周壁を囲うように硬質部材を一体的に埋め込んで設けることにより、硬質部材がシートパッドに強固に一体的に結合された状態として、孔部の形状が潰れないように保護した状態に設けられた状態となる。したがって、このような簡素な構成により、シートパッド内に着座圧を受けても潰れにくい通風路を形成することができる。
第2の発明は、上述した第1の発明において、次の構成とされているものである。孔部がシートパッドの外周部に沿って開口を露呈させて延びる断面凹形状に形成されている。更に、この断面凹形状の開口に蓋をする面状体がシートパッドに一体的に接着された状態で設けられることにより、孔部が通風路として機能可能な閉断面形状に形成されている。
この第2の発明によれば、孔部をシートパッドの外周部に沿って開口を露呈させる断面凹形状とすることにより、成形時に中子を用いることなく、孔部を簡単に形成することができる。また、孔部を上記の形に形成しても、面状体をシートパッドに一体的に接着して設けることで、孔部を通風路として機能させられる形に簡単に形成することができる。
第3の発明は、上述した第1又は第2の発明において、次の構成とされているものである。通風路がシートパッドの幅方向の形成領域における着座乗員の身体を両外側から支持するために中央支持部よりもパッド厚が膨らんだ形に形成されたサイド支持部の形成領域内に沿って設けられている。
この第3の発明によれば、通風路を乗員の着座による荷重作用を比較的受けにくい状態に配設することができ、シートパッド内に、より潰れにくい状態で設けることができる。
実施例1のシートの概略構成を示す斜視図である。 ダクトとプロテクタの配設箇所を強調して表したシートの正面図である。 ダクトとプロテクタの配設箇所を強調して表したシートの平面図である。 図2のIV-IV線断面図である。 図3のV-V線断面図である。 図2のVI-VI線断面図である。 別実施例のシートの概略構成を示す
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
始めに、実施例1のシート1の構成について、図1〜図6を用いて説明する。本実施例のシート1は、図1に示すように、ハイブリッド自動車の後部側座席として構成されており、同列に3人掛け可能な長い横幅を備えた構成となっている。上記シート1は、着座乗員の背凭れとなるシートバック2と、着座部となるシートクッション3と、頭凭れとなるヘッドレスト4と、を備えた構成となっている。上記シートバック2の背後には、車両の駆動用電池となるバッテリBAがフロアF上に固定されて設けられた状態とされている。
上述したシートバック2は、中央座席領域1Bと右側座席領域1Cとがひと続きに繋がった2人掛け可能な領域部と、左側座席領域1Aとなる1人掛け可能な領域部と、に幅方向に2分割された構成となっている。また、シートクッション3は、3人掛け分の横幅を備えたひと続きの横長な構成となっている。ヘッドレスト4は、上述したシートバック2の中央座席領域1Bと右側座席領域1Cと左側座席領域1Aの各上部箇所にそれぞれ1つずつ装着されて設けられている。上述したシート1の中央座席領域1Bは、右側座席領域1Cや左側座席領域1Aよりも横幅が狭くなっており、右側座席領域1Cや左側座席領域1Aに対する横幅の比は、2:4(中央座席領域1B:右側座席領域1C:左側座席領域1A=2:4:4)となっている。なお、シートバック2は、3人掛け分の横幅を備えたひと続きの横長な構成となっているものであってもよい。
そして、上述したシート1の左側座席領域1Aには、上述したシートバック2の背後下部に設けられたバッテリBAに冷却用の空気を送るための通風路Tが設けられている。上記通風路Tは、シートバック2の背後部に沿って設けられた吸気ダクトDuと、シートクッション3の底部に沿って前後方向に延びるように貫通形成された凹部3P1と、によって構成されている。ここで、上述した凹部3P1が本発明の「孔部」に相当する。
上述した吸気ダクトDuは、樹脂のブロー成形品によって構成されている。上記吸気ダクトDuは、図1〜図4に示すように、シートバック2の左側座席領域1Aの中央箇所の背後部に排気口Du1を後方側に開口させた状態として、そこからシートバック2の背後を通って車両外側下方に湾曲して延びた後、前方側に湾曲して延びて、その延びた先の開口した接続口Du2が上述したシートクッション3の底部に貫通形成された凹部3P1の後端側の開口部に一体的に接続されて設けられた状態とされている。
上述した凹部3P1は、シートクッション3の内部のクッション構造を成す発泡ウレタン製のクッションパッド3Pの底部に開口する形で同底部に沿って前後方向に長尺状に延びる形に貫通して形成されている。ここで、クッションパッド3Pが本発明の「シートパッド」に相当する。詳しくは、上述した凹部3P1は、図3に示すように、上述したクッションパッド3Pの車両外側の後角部の斜めに面取りされた後面部箇所から、クッションパッド3Pの車両外側の前角部の斜めに面取りされた前面部箇所まで、車両内側に向かって斜めに管路を広げながら車両内側前方に斜めに延びるように前後方向に貫通した形に形成されている。これにより、上記凹部3P1は、そのクッションパッド3Pの前面部箇所に開口する前端側の吸気口3P1aが、クッションパッド3Pの前角部の斜めに面取りされた前面部箇所に開口した状態として、車両外側に斜めに向けられて広く開口した形で、着座乗員の脚部によって開口が塞がれにくい位置で外部に向かって広く開口した状態に設けられた状態とされている。上記吸気口3P1aには、開口を仕切る羽板を備えた樹脂製のルーバーLoが装着されている。
そして、上記凹部3P1は、図5に示すように、そのクッションパッド3Pの底部に開口する部分に蓋をするように、クッションパッド3Pの底部にフェルト3P3が被せられて一体的に接着されることにより、通風路Tとして機能可能な断面閉じ形状に形成された状態とされている。ここで、上記フェルト3P3が本発明の「面状体」に相当する。上記凹部3P1と図4で前述した吸気ダクトDuとによって形成される通風路Tは、図1に示すように、前述したシートクッション3の車両外側の前面部箇所に開口する凹部3P1の吸気口3P1aから車内の空気を取り込んで、その取り込んだ空気を吸気ダクトDuを通して吸気ダクトDuの排気口Du1からバッテリBAに向けて排出するようになっている。上記凹部3P1の吸気口3P1aから車内の空気を取り込んで吸気ダクトDuの排気口Du1へ流す空気の流れは、図4に示すように、上述した吸気ダクトDuの排気口Du1に接続されたブロアBLによって作られるようになっている。
上述した凹部3P1は、図3に示すように、詳しくは、シートクッション3の左側座席領域1Aの車両外側のサイド支持部3Bの下部領域を通って設けられており、上記サイド支持部3Bにかけられる着座荷重を受けやすい領域内に配置された状態とされている。そこで、上記荷重の作用による凹部3P1の潰れを防止するために、上記クッションパッド3Pの凹部3P1の形成領域には、クッションパッド3Pが着座荷重を受けて撓んでも、上記凹部3P1の内周面形状を潰さないように保持して凹部3P1を保護する硬質部材10が一体的に埋め込まれて設けられた状態とされている。
上記硬質部材10は、前後方向に長尺な断面逆U字形状の金属板によって形成されている。詳しくは、上記硬質部材10は、図5に示すように、上述した凹部3P1の内周面よりもひとまわり大きな断面逆U字形状に形成されており、凹部3P1の外周壁内に埋め込まれて凹部3P1を外周側から囲うように設けられた状態とされている。より詳しくは、上記硬質部材10は、図3に示すように、上述した凹部3P1の前端側の吸気口3P1aに向かって管路を広げる形に形成された形に合わせて、凹部3P1の各断面部分を一様な態様で囲い込めるように、後端側から前端側に向かって逆U字の形を広げていく断面形状に形成されている。上記硬質部材10は、具体的には、クッションパッド3Pを発泡成形する際に成形型内にインサートされて一体成形されることにより、クッションパッド3P内に一体的に埋め込まれて接合された状態に設けられた状態とされている。
上記硬質部材10は、その断面逆U字形状によって、凹部3P1を上面側からと両外側とからそれぞれ覆った状態となっており、凹部3P1の両外側の底部近くまで下方側に形状を張り出させた状態として設けられている。また、上記硬質部材10は、クッションパッド3P内に完全に埋め込まれた状態として設けられており、その内周面側には凹部3P1を形成するクッションパッド3Pの肉部が位置してクッションパッド3Pによって全周が広く覆い被された状態として、クッションパッド3Pと全周面が広く一体的に接合された状態に設けられた状態とされている。上記硬質部材10は、図3に示すように、その前後方向に長尺状に形成された構成によって、上述したクッションパッド3Pの凹部3P1の形成領域を前後方向の大部分の領域に亘って外周側から囲った状態となって設けられている。
上記硬質部材10は、図5に示すように、クッションパッド3Pに着座荷重がかけられてもほとんど撓むことのない板厚を備えた硬い構成とされており、上記の荷重を受けても凹部3P1の形を潰さないように保持することができるようになっている。また、上記硬質部材10は、上述したようにその断面の両脚部分が凹部3P1の両外側の底部近くまで下方側に形状を張り出させた状態として設けられていることにより、硬質部材10がフロアF上に底付きするような大きな荷重の入力を受けたとしても、その両脚部分をフロアF上に着地させることにより、凹部3P1の形状をほとんど崩すことなく保持することができるようになっている。
ところで、上述したクッションパッド3Pは、その内部に略枠状に組まれたワイヤ3P2がインサート成形により一体的に埋め込まれて設けられた状態とされており、上記ワイヤ3P2の所々の部位に形成された外部に露出する箇所(図示省略)がフロアF上のパネル内に差し込まれて固定されることにより、フロアF上に一体的に固定されて底付きした状態に設けられた状態とされている。また、上記クッションパッド3Pの表面部には、布製のクッションカバー3Cが一体的に被せ付けられて設けられている。上記クッションパッド3Pによって形作られる外形形状により、シートクッション3の基本的な外形形状が形作られている。
具体的には、上記クッションパッド3Pは、その表面部の右側座席領域1Cと左側座席領域1Aの各中央領域が、それぞれ、中央支持部3Aとして、これらの領域に着座した乗員の尻部や大腿部を下方側から広く面で支持することができるように、尻部や大腿部の形にフィットする椀状に窪んだ形に形成された状態とされている。詳しくは、上述した各中央支持部3Aは、その着座乗員の尻部を支える後部領域3Aaが、比較的平坦に深く沈み込んだ形に形成されており、大腿部を支える前部領域3Abが、大腿部を前上がりの角度姿勢で支えられるように前上がり状に傾斜した形に形成された状態とされている。
また、上述したクッションパッド3Pの各中央支持部3Aの両サイド部は、それぞれ、サイド支持部3Bとして、各中央支持部3Aとの付け根から外側に向けて山状に膨らんだ形に形成されている。上記クッションパッド3Pの中央座席領域1Bは、右側座席領域1C及び左側座席領域1Aの車両内側に向けて膨らむ各サイド支持部3Bと略面一状とされた平坦な面形状に形成されている。上記各サイド支持部3Bは、それらの山状に膨らんだ形状によって、右側座席領域1Cや左側座席領域1Aに着座した乗員の尻部や大腿部に両外側からあてがわれてこれらを両外側から支持する構成となっている。このように、クッションパッド3Pは、右側座席領域1Cや左側座席領域1Aに着座した乗員の尻部や大腿部を、上述した各中央支持部3Aやサイド支持部3Bによって、下方側から広く包み込むように支持することのできる構成となっている。
また、上述したクッションパッド3Pの左側座席領域1Aと右側座席領域1Cの各中央支持部3Aの直下領域には、それぞれ、ポリプロピレン樹脂をビーズ発泡させて形成した発泡体から成る厚板形状の潜込み防止部材20A,20Bが配設されている。これら潜込み防止部材20A,20Bは、図3〜図6に示すように、クッションパッド3Pの左側座席領域1Aと右側座席領域1Cの各中央支持部3Aの前部領域3Abの底部箇所にそれぞれ配置されており、前部領域3Ab内において前後左右方向に広く面を伸ばす形に設けられた状態とされている。上記各潜込み防止部材20A,20Bは、図4に示すように、それらの後面部がクッションパッド3Pの前部領域3Abと同じように後下がり状に傾斜した形に形成されている。
上記構成により、各潜込み防止部材20A,20Bは、車両の前部衝突が発生して着座乗員の身体が前下方向に沈み込もうとしても、その後下がり状に傾斜した後面部によって着座乗員の前下方向に沈み込む動きを食い止めて、いわゆるサブマリン現象が起こらないようにすることができるようになっている。詳しくは、上記潜込み防止部材20A,20Bは、図4に示すように、その所々の部位がフロアF上に底付きした状態として設けられていることにより、上記沈み込み方向に動こうとする着座乗員の身体を強く受け止めて潜り込みを阻止することができるようになっている。
また、上記凹部3P1は、図3に示すように、クッションパッド3Pの左側座席領域1Aのサイド支持部3Bの直下領域に配設されていることから、中央支持部3Aと比べると、乗員の着座による荷重作用を比較的受けにくいかたちで配設された状態とされている。すなわち、クッションパッド3Pの左側座席領域1Aにかけられる乗員の着座に伴う荷重は、主として中央支持部3Aにかけられるようになっていると共に、凹部3P1の直上に位置するサイド支持部3Bは、中央支持部3Aよりもクッションパッド3Pの高さ方向の厚みが大きく、底部(凹部3P1)にかかる負荷が比較的軽く済む構成となっているからである。
このように、本実施例のシート1は、クッションパッド3P(シートパッド)内に空けられた凹部3P1(孔部)と、凹部3P1の外周壁を囲うように外周壁内に一体的に埋め込まれて設けられた、クッションパッド3Pよりも硬質な硬質部材10と、を有する。上記硬質部材10は、クッションパッド3Pに乗員の着座圧がかけられても撓むことのない高い剛性を備えた硬質な構成とされている。上記硬質部材10により外周壁が囲われた凹部3P1によって、通風路Tが形成されている。
このようにクッションパッド3P内に空けられた凹部3P1の外周壁内に外周壁を囲うように硬質部材10を一体的に埋め込んで設けることにより、硬質部材10がクッションパッド3Pに強固に一体的に結合された状態として、凹部3P1の形状が潰れないように保護した状態に設けられた状態となる。したがって、このような簡素な構成により、クッションパッド3P内に着座荷重を受けても潰れにくい通風路Tを簡単に形成することができる。
また、凹部3P1がクッションパッド3Pの外周部に沿って開口を露呈させて延びる断面凹形状に形成されている。更に、この断面凹形状の開口に蓋をするフェルト3P3(面状体)がクッションパッド3Pに一体的に接着された状態で設けられることにより、凹部3P1が通風路Tとして機能可能な閉断面形状に形成されている。このように、凹部3P1をクッションパッド3Pの外周部に沿って開口を露呈させる断面凹形状とすることにより、成形時に中子を用いることなく、凹部3P1を簡単に形成することができる。また、凹部3P1を上記の形に形成しても、フェルト3P3をクッションパッド3Pに一体的に接着して設けることで、凹部3P1を通風路Tとして機能させられる形に簡単に形成することができる。
また、通風路Tがクッションパッド3Pの幅方向の形成領域における着座乗員の身体を両外側から支持するために中央支持部3Aよりもパッド厚が膨らんだ形に形成されたサイド支持部3Bの形成領域内に沿って設けられている。このような構成とすることにより、通風路Tを乗員の着座による荷重作用を比較的受けにくい状態に配設することができ、クッションパッド3P内に、より潰れにくい状態で設けることができる。
以上、本発明の実施形態を1つの実施例を用いて説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施することができるものである。例えば、本発明の「乗物用シート」は、自動車のリヤシート以外のシートにも適用することができるほか、鉄道等の自動車以外の車両に適用されるシートであってもよく、また、航空機、船舶等の様々な乗物用に供されるシートとしても広く適用することができるものである。
また、本発明の構成は、乗物用シートにおいてシートパッド内に通風路が設けられる構成に対して広く適用することができるものであり、シートクッションの他、シートバック2やヘッドレストに対しても適用することができるものである。また、上記実施例では、本発明の「硬質部材」として、金属板を例示したが、「硬質部材」は、シートパッドに乗員の着座圧がかけられても撓むことのない高い剛性を備えた硬質なものであればよく、ポリプロピレン樹脂のビーズ発泡体等の硬質な樹脂材の他、種々の硬質部材を適用することができるものである。
また、シートパッド内に空けられる「孔部」は、四方がシートパッドによって囲われた貫通孔として形成されるものであってもよい。また、「孔部」は、シートパッド内のどの部位にどの方向に延びるように形成されていてもよい。また、「硬質部材」は、孔部の外周壁を囲うように外周壁内に一体的に埋め込まれて設けられるものであればよく、必ずしも孔部の外周壁の全周を囲うように設けられていなくてもよい。すなわち、「硬質部材」は、シートパッドに着座圧等の外力がかけられても、孔部の形状を潰すことなく維持することのできるかたちで孔部の外周壁を囲うように設けられていればよい。
また、「硬質部材」は、孔部の外周壁を広く面で囲うように形成したものの他、図7に示すように孔部(凹部3P1)の外周壁を外周側から囲うように線状材(硬質部材10')を巻く形にして形成したものや、孔部の伸びる長尺方向の所々の箇所において孔部の外周壁を断続的に囲うように複数個で構成したものなどであってもよい。また、「孔部」は、何らかの通風路として機能するものであればよく、上記実施例で示したようなバッテリ冷却用の空気を流す通風路としての他、空調用の通風路として機能するものであってもよい。
また、孔部がシートパッドの外周部に沿って開口を露呈させて延びる断面凹形状に形成されている場合に孔部の断面開口に蓋をする「面状体」は、フェルトの他、孔部内を通る空気の漏れを防止可能な非通気性を備えた種々の面状体によって構成されたものであってもよい。
1 シート
1A 左側座席領域
3Aa 後部領域
3Ab 前部領域
1B 中央座席領域
1C 右側座席領域
2 シートバック
3 シートクッション
3A 中央支持部
3B サイド支持部
3P クッションパッド(シートパッド)
3P1 凹部(孔部)
3P1a 吸気口
3P2 ワイヤ
3P3 フェルト(面状体)
3C クッションカバー
4 ヘッドレスト
BA バッテリ
Du 吸気ダクト
Du1 排気口
Du2 接続口
T 通風路
BL ブロア
Lo ルーバー
10 硬質部材
10' 硬質部材
20A 潜込み防止部材
20B 潜込み防止部材
F フロア

Claims (3)

  1. シートパッド内に通風路が設けられた乗物用シートであって、
    前記シートパッド内に空けられた孔部と、
    該孔部の外周壁を囲うように該外周壁内に一体的に埋め込まれて設けられた硬質部材と、を有し、
    前記硬質部材は、前記シートパッドに乗員の着座圧がかけられても撓むことのない高い剛性を備えた硬質な構成とされており、
    前記硬質部材により外周壁が囲われた前記孔部によって前記通風路が形成されていることを特徴とする乗物用シート。
  2. 請求項1に記載の乗物用シートであって、
    前記孔部が前記シートパッドの外周部に沿って開口を露呈させて延びる断面凹形状に形成されており、更に該断面凹形状の開口に蓋をする面状体が前記シートパッドに一体的に接着された状態で設けられることにより、前記孔部が前記通風路として機能可能な閉断面形状に形成されていることを特徴とする乗物用シート。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の乗物用シートであって、
    前記通風路が前記シートパッドの幅方向の形成領域における着座乗員の身体を両外側から支持するために中央支持部よりもパッド厚が膨らんだ形に形成されたサイド支持部の形成領域内に沿って設けられていることを特徴とする乗物用シート。
JP2014006786A 2014-01-17 2014-01-17 乗物用シート Expired - Fee Related JP6131862B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014006786A JP6131862B2 (ja) 2014-01-17 2014-01-17 乗物用シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014006786A JP6131862B2 (ja) 2014-01-17 2014-01-17 乗物用シート

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015134561A true JP2015134561A (ja) 2015-07-27
JP6131862B2 JP6131862B2 (ja) 2017-05-24

Family

ID=53766771

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014006786A Expired - Fee Related JP6131862B2 (ja) 2014-01-17 2014-01-17 乗物用シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6131862B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016037114A (ja) * 2014-08-06 2016-03-22 テイ・エス テック株式会社 乗物用シート
JP2020162907A (ja) * 2019-03-29 2020-10-08 株式会社Subaru 車両用シート

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011016284A1 (ja) * 2009-08-03 2011-02-10 本田技研工業株式会社 車両用高圧電装部品の冷却構造
JP2013100000A (ja) * 2011-11-08 2013-05-23 Toyota Boshoku Corp 車両用シート

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011016284A1 (ja) * 2009-08-03 2011-02-10 本田技研工業株式会社 車両用高圧電装部品の冷却構造
JP2013100000A (ja) * 2011-11-08 2013-05-23 Toyota Boshoku Corp 車両用シート

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016037114A (ja) * 2014-08-06 2016-03-22 テイ・エス テック株式会社 乗物用シート
JP2020162907A (ja) * 2019-03-29 2020-10-08 株式会社Subaru 車両用シート
CN111746364A (zh) * 2019-03-29 2020-10-09 株式会社斯巴鲁 车辆用座椅

Also Published As

Publication number Publication date
JP6131862B2 (ja) 2017-05-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6558467B2 (ja) シート
JP5827615B2 (ja) 車両用排気構造
JP5928822B2 (ja) 車両用排気構造
JP7124304B2 (ja) 乗物用シート
JP2015155227A (ja) 乗物用シート
WO2018158987A1 (ja) 乗物用シート
JP2009090016A (ja) シート並びにその座部及びバックレスト
JP2005287532A (ja) 車両用シート
US8469447B2 (en) Vehicle seat and subwoofer enclosure seat support structure
JP6131862B2 (ja) 乗物用シート
JP6202949B2 (ja) シート
JP2013255829A (ja) シート
JP6123226B2 (ja) 車両用バッテリパックの冷却装置
JP2018051151A (ja) シート
JP2015134562A (ja) 乗物用シート
JP5928821B2 (ja) 車両用排気構造
JP6468515B2 (ja) 車両用シート
JP6583314B2 (ja) 乗物用シート
JP5994674B2 (ja) 車両用シート
JP2005287536A (ja) 車両用シート
JP2019209940A (ja) 車両の室内構造
JP2005074108A (ja) 自動車用シート装置
JP2018144519A (ja) 乗物用シート
JP7364877B2 (ja) シートクッション及び該シートクッションを備える乗物用シート
JP2018144517A (ja) 乗物用シート

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160415

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170124

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170308

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170321

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170403

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6131862

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees