JP6511913B2 - 化粧シート及び化粧材 - Google Patents
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Description
1.着色基材シート、着色層及び電離放射線硬化型樹脂層を有する化粧シートであって、
(1)前記着色基材シートは、塩素含有樹脂、可塑剤及び着色剤を含有し、前記可塑剤の含有量は、前記塩素含有樹脂100質量部に対して20〜50質量部であり、
(2)前記着色層は、前記着色基材シート上に形成されており、
(3)前記電離放射線硬化型樹脂層は、未硬化の電離放射線硬化型樹脂層に電離放射線を照射することにより形成され、前記電離放射線の照射前における、前記着色基材シートと前記着色層の色差△Eが3以下である、
ことを特徴とする化粧シート。
2.前記可塑剤は、ポリエステル系可塑剤であり、重量平均分子量が500〜3000である、上記項1に記載の化粧シート。
3.前記基材シートは、Zn化合物とアルカリ土類金属化合物とを含有する、上記項1又は2に記載の化粧シート。
4.前記基材シートは、有機錫系化合物を含有する、上記項1〜3のいずれかに記載の化粧シート。
5.前記基材シートは、エポキシ基含有アクリル樹脂を含有する、上記項1〜4のいずれかに記載の化粧シート。
6.前記着色層上に絵柄模様層を有する、上記項1〜5のいずれかに記載の化粧シート。
7.表面保護層を有し、当該表面保護層が前記電離放射線硬化型樹脂層である、上記項1〜6のいずれかに記載の化粧シート。
8.前記絵柄模様層と前記表面保護層との間に透明性樹脂層を有する、上記項1〜7のいずれかに記載の化粧シート。
9.上記項1〜8のいずれかに記載の化粧シートを被着材上に積層した化粧材。
本発明の化粧シートは、着色基材シート、着色層及び電離放射線硬化型樹脂層を有し、
(1)前記着色基材シートは、塩素含有樹脂、可塑剤及び着色剤を含有し、前記可塑剤の含有量は、前記塩素含有樹脂100質量部に対して10〜50質量部であり、
(2)前記着色層は、前記着色基材シート上に形成されており、
(3)前記電離放射線硬化型樹脂層は、未硬化の電離放射線硬化型樹脂層に電離放射線を照射することにより形成され、前記電離放射線の照射前における、前記着色基材シートと前記着色層の色差△Eが3以下である、
ことを特徴とする。
(1)前記着色基材シートは、塩素含有樹脂、可塑剤及び着色剤を含有し、前記可塑剤の含有量は、前記塩素含有樹脂100質量部に対して10〜50質量部であり、
(2)前記着色層は、前記着色基材シート上に形成されており、
(3)前記電離放射線硬化型樹脂層は、未硬化の電離放射線硬化型樹脂層に電離放射線を照射することにより形成され、前記電離放射線の照射前における、前記着色基材シートと前記着色層の色差△Eが3以下である、
という要件を満たす限り、具体的な構成(層構成)については限定されない。
本発明の化粧シートは、塩素含有樹脂、可塑剤及び着色剤を含有する着色基材シートを有する。着色基材シートは、その上(おもて面)に着色層、並びに、任意に絵柄模様層等が積層される層である。
本発明の化粧シートは、着色基材シート上に着色層(着色ベタ層)を有する。
△E=〔(△L)2+(△a)2+(△b)2〕1/2
によって算出された値である。
本発明の化粧シートは、絵柄模様層を有していてもよい。
透明性樹脂層と絵柄模様層との密着性を高めるため、絵柄模様層上に接着剤層を形成してもよい。接着剤層は、透明性接着剤層であることが好ましく、当該透明性接着剤層としては、無色透明、着色透明、半透明等のいずれも含む。
本発明の化粧シートは、透明性樹脂層を有していてもよい。
透明性樹脂層の上には、プライマー層を設けてもよい。プライマー層は、公知のプライマー剤を透明性樹脂層の表面に塗布することにより形成できる。プライマー剤としては、例えば、アクリル変性ウレタン樹脂(アクリルウレタン系樹脂)等からなるウレタン樹脂系プライマー剤、ウレタン−セルロース系樹脂(例えば、ウレタンと硝化綿の混合物にヘキサメチレンジイソシアネートを添加してなる樹脂)からなるプライマー剤、アクリルとウレタンのブロック共重合体からなる樹脂系プライマー剤等が挙げられる。本発明では特にプライマー層を電離放射線硬化型樹脂層とする場合には、樹脂成分として電離放射線硬化型樹脂を用いることができる。
本発明の化粧シートは、表面保護層を有してもよい。表面保護層は、化粧シートの最表面の層として設けられる。
着色基材シートの裏面(基材シートの裏面に後述のバッカー層が設けられる場合には、バッカー層の裏面)には、必要に応じて、裏面プライマー層を設けてもよい。例えば、当該化粧シートと被着材とを積層して化粧材を作製する際に効果的である。
着色基材シートの裏面には、バッカー層(耐傷性を高めたり、被着材の影響を緩和したりするための合成樹脂層)を設けてもよい。なお、上記耐傷性は特に部分的に荷重がかかった場合の凹み傷を言う。本発明の化粧シートは、バッカー層を設けることにより耐傷性などの諸性能をより高めることができる。
化粧シートの最表層側には、必要に応じてエンボス加工を施してもよい。
上記化粧シートを被着材上に積層することにより、化粧材とすることができる。被着材は、限定的でなく、公知の化粧材に用いられるものと同様のものを用いることができる。上記被着材としては、例えば、木質材、金属、セラミックス、プラスチックス、ガラス等が挙げられる。特に、上記化粧シートは、木質材に好適に使用することができる。木質材としては、具体的には、杉、檜、欅、松、ラワン、チーク、メラピー等の各種素材から作られた突板、木材単板、木材合板、パーティクルボード、中密度繊維板(MDF)、チップボード、又はチップボードが積層された複合基材等が挙げられる。上記木質材としては、木材合板、パーティクルボード、中密度繊維板(MDF)を用いることが好ましい。
絵柄模様層は、アクリル樹脂とポリウレタン樹脂との混合樹脂(質量比1:3)100質量部、着色剤として(アゾ顔料、キナクリドン顔料及びフタロシアニン顔料)30質量部、溶剤(酢酸エチル、酢酸ブチル及びメチルエチルケトン)200質量部からなるインキにより形成した。
表1に示す通りに条件を変更し、その他は実施例1と同様にして化粧シートを得た。
厚みが2.5mmの中密度木質繊維板(MDF)上に水性エマルジョン接着剤(中央理化工業株式会社製リカボンドBA-10L (主剤):BA-11B (硬化剤)=100:2.5(質量比))を80g/m2の塗布量となるように均一に塗工し、その上に実施例及び比較例で作製した化粧シートを貼り合わせた。次いで室温で3日間養生することにより化粧板を得た。
<電離放射線照射前の色差ΔE>
電離放射線照射前において、着色基材シートと着色層との△Eを測定した。△Eの値は、JIS Z8722定義の拡散照明垂直受光方式に準拠して設計された、ミノルタ株式会社製の色彩色差計CR310(測定面積直径8mm)を用いて、明度指数L及び色度値a、bを測定し、JIS Z8730に記載されたハンターの色差式:
△E=〔(△L)2+(△a)2+(△b)2〕1/2
によって算出した。△Eの算出値を表1に示す。
<化粧シートの意匠性:電離放射線に対する耐変色性を調べる促進試験)
化粧シートを70℃の恒温環境下に一週間静置後、着色基材シートと着色層との△Eを測定した。この試験は、化粧シートの製造過程における電離放射線(電子線)照射により塩素含有樹脂(ポリ塩化ビニル)に脱塩素が生じている場合には経時的に変色(黄変)が生じることから、促進試験(70℃の恒温環境下に一週間静置)により電離放射線に対する耐変色性の程度を、一週間後の△Eの算出値から評価することを目的としている。
○:△E 2未満
△:△E 2以上4未満
×:△E 4以上
<化粧シートの耐ブリードアウト性>
化粧シートを70℃の恒温環境下に1週間静置し、その外観を評価した。
○:可塑剤のブリードアウトは認められなかった
△:可塑剤のブリードアウトが僅かに認められたが、実用上問題ないレベルであった
×:可塑剤のブリードアウトが著しく認められ、外観を著しく損なった
<化粧板の耐傷付性>
化粧板の化粧シートの表面保護層に対して、日本スチールウール株式会社製スチールウール「ボンスター♯0000」を用いて300g/m2の荷重でラビング試験を20往復回実施した。試験後の表面保護層の外観を目視評価した。
×:傷付きが認められ、艶変化が著しかった
2. 着色層
3. 絵柄模様層
4. 透明性樹脂層
5. 表面保護層
6. 裏面プライマー層
7. 被着材
8. 化粧シート
9. 化粧材
Claims (9)
- 着色基材シート、着色層及び電離放射線硬化型樹脂層を有する化粧シートであって、
(1)前記着色基材シートは、塩素含有樹脂、可塑剤及び着色剤を含有し、前記可塑剤の含有量は、前記塩素含有樹脂100質量部に対して20〜50質量部であり、
(2)前記着色層は、前記着色基材シート上に形成されており、
(3)前記電離放射線硬化型樹脂層は、未硬化の電離放射線硬化型樹脂層に電離放射線を照射することにより形成され、前記電離放射線の照射前における、前記着色基材シートと前記着色層の色差△Eが3以下である、
ことを特徴とする化粧シート。 - 前記可塑剤は、ポリエステル系可塑剤であり、重量平均分子量が500〜3000である、請求項1に記載の化粧シート。
- 前記基材シートは、Zn化合物とアルカリ土類金属化合物とを含有する、請求項1又は2に記載の化粧シート。
- 前記基材シートは、有機錫系化合物を含有する、請求項1〜3のいずれかに記載の化粧シート。
- 前記基材シートは、エポキシ基含有アクリル樹脂を含有する、請求項1〜4のいずれかに記載の化粧シート。
- 前記着色層上に絵柄模様層を有する、請求項1〜5のいずれかに記載の化粧シート。
- 表面保護層を有し、当該表面保護層が前記電離放射線硬化型樹脂層である、請求項1〜6のいずれかに記載の化粧シート。
- 前記絵柄模様層と前記表面保護層との間に透明性樹脂層を有する、請求項1〜7のいずれかに記載の化粧シート。
- 請求項1〜8のいずれかに記載の化粧シートを被着材上に積層した化粧材。
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JP2015068779A JP6511913B2 (ja) | 2015-03-30 | 2015-03-30 | 化粧シート及び化粧材 |
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