JP6935163B2 - シート及び化粧板 - Google Patents

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Description

本発明は、シート及び化粧板に関する。
従来、様々な物品の表面には、意匠性を付与するために、シートが積層されている。例えば、建築物の壁面に用いられる壁装材や、床面に用いられる床用化粧材には、表面に化粧シートが積層され、用いられている。
上述のような物品の表面に積層されるシートは、意匠性を向上させるために、表面の艶を抑制することが要求される。表面の艶が高いと蛍光灯等の照明器具の光が反射して質感が低下し、また、反射した光により白濁したように見える、いわゆる白濁感を生じてしまうという問題がある。
このような問題を解消した化粧シートとして、最表面層が艶消しフィラーを含有する電離放射線硬化型樹脂により形成された化粧シートが提案されている(例えば、特許文献1及び2参照)。
このような化粧シートも低艶感に優れ、白濁感の抑制にも優れたシートではあるが、表面での光の反射の抑制については検討の余地があり、更なる意匠性が求められている。特に、シートを平面の被着材上に積層した場合、当該平面を斜めから見ると照明器具等の光を反射して白く見えてしまい、絵柄等のシートが表現する意匠が視認し難くなり、意匠性が低下するという問題がある。このため、このようなシートには、斜めから見た際に光の反射が抑制されて表面が白く見えず、表現する意匠が視認可能であることが要求される。
従って、低艶感に優れ、且つ、斜めから見た際にシート表面の光の反射が抑制されているためシートが表現する意匠が視認可能であり、意匠性に優れたシートの開発が望まれている。
特開2012−91487号公報 特開2013−31995号公報
本発明は、低艶感に優れ、且つ、斜めから見た際にシート表面の光の反射が抑制されているためシートが表現する意匠が視認可能であり、意匠性に優れたシートを提供することを目的とする。
本発明者等は、鋭意研究を重ねた結果、表面の十点平均粗さRzjis94(JIS B0601:2001)が4μm以上であり、表面の粗さ曲線要素の平均長さRSm(JIS B0601:2001)と、前記表面の十点平均粗さRzjis94との比RSm/Rzjis94が25未満であり、入射角45°で入射して表面で反射した光の検出角45°での反射率が100%以下であるシートとすることにより、上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、下記のシート及び化粧板に関する。
1.表面の十点平均粗さRzjis94(JIS B0601:2001)が4μm以上であり、
表面の粗さ曲線要素の平均長さRSm(JIS B0601:2001)と、前記表面の十点平均粗さRzjis94との比RSm/Rzjis94が25未満であり、
入射角45°で入射して表面で反射した光の検出角45°での反射率が100%以下である、
ことを特徴とするシート。
2.電離放射線硬化型樹脂を含有する表面保護層を最表面に有する、上記項1に記載のシート。
3.オレフィン系樹脂を含有する透明性樹脂層を有する、上記項1又は2に記載のシート。
4.絵柄模様層を有する、上記項1〜3のいずれかに記載のシート。
5.基材シート上に、少なくとも前記絵柄模様層、前記透明性樹脂層及び前記表面保護層がこの順に積層されている、上記項4に記載のシート。
6.厚みが50〜600μmである、上記項1〜5のいずれかに記載のシート。
7.化粧シートである、上記項1〜6のいずれかに記載のシート。
8.床材用化粧シートである、上記項1〜6のいずれかに記載のシート。
9.上記項7に記載の化粧シート、又は上記項8に記載の床材用化粧シートを被着材上に積層してなる化粧板。
本発明のシートは、表面の十点平均粗さRzjis94(JIS B0601:2001)が4μm以上であり、表面の粗さ曲線要素の平均長さRSm(JIS B0601:2001)と、前記表面の十点平均粗さRzjis94との比RSm/Rzjis94が25未満であり、入射角45°で入射して表面で反射した光の検出角45°での反射率が100%以下である。本発明のシートは、表面の十点平均粗さRzjis94(JIS B0601:2001)が4μm以上であり、且つ、表面の粗さ曲線要素の平均長さRSm(JIS B0601:2001)と、上記表面の十点平均粗さRzjis94との比RSm/Rzjis94が25未満である。このため、本発明のシートは、低艶感に優れている。また、本発明のシートは、上述の構成を備えるので、斜めから見た際にシート表面の光の反射が抑制されている。通常表面が低艶感を示すシートであっても、斜めから見ると光が反射し、シート表面の特定の箇所が白く見えてしまい、シートが本来表現する意匠が視認できない。これに対し、本発明のシートは、上述の構成を備えるので、入射角45°で入射して表面で反射した光の検出角45°での反射率が100%以下であることとあいまって、斜めから見た際のシート表面の光の反射が抑制され、絵柄等のシートが表現する意匠が視認可能である。このため、本発明のシートは、優れた意匠性を示すことができる。
以下、本発明のシートについて詳細に説明する。なお、本発明のシートにおいて、表面とは、いわゆる「おもて面」であり、本発明のシートが被着材等に積層して用いられる際に、被着材と接触する面とは反対側の面であり、積層後に視認される面である。また、本明細書では、本発明のシートについて、上記表面の方向を「おもて」又は「上」と称し、その反対側を「裏」又は「下」と称する場合がある。
[シート]
本発明のシートは、JIS B0601:2001に準拠して測定した表面の十点平均粗さRzjis94(以下、単に「Rzjis94」ともいう)が4μm以上である。なお、本明細書において、Rzjis94(十点平均粗さ)とは、JIS B0601(2001)「製品の幾何特性仕様(GPS)−表面性状:輪郭曲線方式−用語、定義及び表面性状パラメータ」附属書1にて定義されるものであり、1994年版のJISにおいては、JIS B0601に正規に定義されていた十点平均粗さRzと同一のものである。上記Rzjis94が4μm未満であると、低艶感が低下し、RSm/Rzjis94の値を25未満に調整することが困難となり、斜めから見た際のシート表面の光の反射が抑制できない。上記Rzjis94は、5μm以上が好ましい。また、Rzjis94の上限は特に限定されないが、Rzjis94は20μm以下であることが好ましい。Rzjis94が大き過ぎると、シート表面の耐傷性や、汚れ拭き取り性が低下するおそれがある。
本発明のシートは、JIS B0601:2001に準拠して測定した、表面の粗さ曲線要素の平均長さRSm(以下、単にRSmともいう)と、上記表面の十点平均粗さRzjis94との比RSm/Rzjis94が25未満である。RSm/Rzjis94が25以上であると、シート表面の凹凸形状が平坦になり、シートを斜めから見た際にシート表面の光の反射を十分に抑制できない。上記RSm/Rzjis94は、20以下が好ましい。また、RSm/Rzjis94の下限は特に限定されないが、RSm/Rzjis94は1以上であることが好ましい。RSm/Rzjis94が小さ過ぎると、シート表面の耐傷性や、汚れ拭き取り性が低下するおそれがある。
本発明のシートは、入射角45°で入射して表面で反射した光の検出角45°での反射率(以下、単に「45°での反射率」ともいう)が100%以下である。45°での反射率が100%を超えると、シートを斜めから見た際にシート表面の光の反射を十分に抑制できず、シートが表現する意匠を視認できない。上記45°での反射率は、80%以下が好ましい。また、上記45°での反射率の下限は特に限定されず、小さい程好ましい。
上記RSmは、10〜300μmであることが好ましく、50〜200μmであることがより好ましい。RSmが小さ過ぎると、RSm/Rzjis94を25未満に調整した際に、低艶感が低下するおそれがあり、RSmが大き過ぎると、上記RSm/Rzjis94を25未満に調整することが困難となるおそれがあり、また、シート表面の凹凸形状が平坦になって低艶感が低下し、シートを斜めから見た際にシート表面の光の反射を十分に抑制できないおそれがある。
本発明のシートにおいて、表面の形状を上述の凹凸形状とする方法としては特に限定されず、例えば、最表面となる層にシリカ等の艶消し剤を含有させる方法や、シート表面に上述の凹凸形状をエンボス版により賦型する方法等が挙げられる。
本発明のシートは、表面に上述の凹凸形状を備えるものであるが、本発明の効果を妨げない範囲であれば、図1のように木目板導管溝等の他のエンボス形状が賦型されていてもよい。図1は、本発明のシートの一例を示す断面図である。図1に例示する本発明のシート1は、表面に上述の凹凸形状を備える平面部9を備えており、平面部9の間に木目板導管溝10が賦型されている。上記他のエンボス形状としては、木目板導管溝に限定されず、例えば、石板表面凹凸(花崗岩劈開面等)、布表面テクスチャア、梨地、砂目、ヘアライン、万線条溝等が挙げられる。
本発明のシートは、また、本発明の効果を妨げない範囲であれば、図2のように表面保護層に部分的な絵柄模様部を備えていてもよい。図2は、本発明のシートの一例を示す断面図である。図2に例示する本発明のシート1は、表面保護層8に上述の凹凸形状を備える平面部9を備えており、平面部9の間に木目板導管溝10が賦型されている。また、平面部9の表面の一部に、部分的に木目導管模様を表現する絵柄模様部11が形成されている。上記絵柄模様部により表現される意匠としては特に限定されず、木目導管模様、石目模様、幾何学模様、布表面テクスチャア等の模様が挙げられる。
絵柄模様部は、着色されていても、されていなくてもよい。絵柄模様部が着色されていない場合、絵柄模様部により表現される意匠としては、例えば、絵柄模様部と、表面保護層の絵柄模様部が形成されていない箇所との艶差により表現される意匠が挙げられる。この場合、絵柄模様部は、表面保護層の絵柄模様部が形成されていない箇所と対比して艶差が視認できればよく、絵柄模様部が形成されていない箇所よりも高艶であってもよいし、低艶であってもよい。
図2において、絵柄模様部11の表面には、本発明のシート1の平面部9が備える上述の凹凸形状が形成されていてもよいし、本発明の効果を妨げない範囲であれば、凹凸形状が形成されていなくてもよい。また、上記絵柄模様部11の表面には、上記木目板導管溝等の他のエンボス形状10が賦型されていてもよい。
絵柄模様部は、また、図3のように表面保護層を形成しないことにより形成されていてもよい。図3は、本発明のシートの一例を示す断面図である。図3に例示する本発明のシート1は、プライマー層7上に、部分的に表面保護層8が形成されていない箇所があり、当該箇所が絵柄模様部11を形成している。図3において、絵柄模様部11では、プライマー層7が露出しており、本発明のシート1の表面保護層8側から部分的にプライマー層7が視認される。図3の本発明のシートにおいて、例えば、プライマー層7の表面を高艶とし、表面保護層8の表面を低艶とすることで、艶差による意匠が表現される。絵柄模様部を、表面保護層を形成しないことにより表現される意匠としては特に限定されず、例えば、抜き木目導管模様、抜き石目模様、抜き幾何学模様、抜き布表面テクスチャア等の模様が挙げられる。
本発明のシートは、表面の60°グロスが10以下であることが好ましく、7以下であることがより好ましい。本発明のシートの表面の60°グロスを上述の範囲とすることにより、低艶感により優れたシートとすることができる。なお、本明細書において、上記60°グロスは、JIS Z−8741に準拠した方法により、光沢度測定器(株式会社村上色彩技術研究所製 商品名:GMX−202)を用いて測定される値である。
本発明のシートは、厚みが50〜600μmであることが好ましく、100〜250μmであることがより好ましい。厚みを上述の範囲とすることにより、本発明のシートが意匠性に優れ、且つ耐擦傷性を備えることができる。
[シートの層構成]
本発明のシートは、表面に上述の凹凸形状を備えていれば、その具体的構成(層構成)については限定されない。例えば、本発明のシートが化粧シートである場合、基材シート上に、絵柄模様層、透明性接着剤層、透明性樹脂層、プライマー層及び表面保護層を順に積層してなるシートが挙げられる。
以下、かかる層構成のシートを代表例として、各層について具体的に説明する。
基材シート
基材シートは、その表面(おもて面)に絵柄模様層等が順次積層される層である。基材シートとしては、例えば、熱可塑性樹脂により形成されたシート(フィルム)が好適である。具体的には、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリエチレンナフタレート、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・アクリル酸エステル共重合体、アイオノマー、アクリル酸エステル、メタアクリル酸エステル等が挙げられる。前記基材シートは、これら樹脂を単独で又は2種以上を組み合わせ用いることにより形成される。
基材シートは、着色されていてもよい。この場合は、上記のような熱可塑性樹脂に対して着色材(顔料又は染料)を添加して着色することができる。着色材としては、例えば、二酸化チタン、カーボンブラック、酸化鉄等の無機顔料、フタロシアニンブルー等の有機顔料のほか、各種の染料も使用することができる。これらは、公知又は市販のものから1種又は2種以上を選ぶことができる。また、着色材の添加量も、所望の色合い等に応じて適宜設定すれば良い。
基材シートには、必要に応じて、充填剤、艶消し剤、発泡剤、難燃剤、滑剤、帯電防止剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定化剤等の各種の添加剤が含まれていてもよい。
基材シートの厚みは、最終製品の用途、使用方法等により適宜設定できるが、一般には20〜300μmが好ましい。
基材シートは、必要に応じて、絵柄模様層等を形成するインキの密着性を高めるために表面(おもて面)にコロナ放電処理を施してもよい。コロナ放電処理の方法・条件は、公知の方法に従って実施すれば良い。また、必要に応じて、基材シートの裏面にコロナ放電処理を施したり、後述する裏面プライマー層を形成したりしてもよい。
絵柄模様層
絵柄模様層は、シートに所望の絵柄(意匠)を付与する層であり、絵柄の種類等は限定的ではない。例えば、木目模様、レザー模様、石目模様、砂目模様、タイル貼模様、煉瓦積模様、布目模様、幾何学図形、文字、記号、抽象模様等が挙げられる。
絵柄模様層の形成方法は特に限定されず、例えば、公知の着色剤(染料又は顔料)を結着材樹脂とともに溶剤(又は分散媒)中に溶解(又は分散)して得られるインキを用いた印刷法により、基材シート表面に形成すればよい。インキとしては、シートのVOCを低減する観点からは水性組成物を用いることもできる。
着色剤としては、例えば、カーボンブラック、チタン白、亜鉛華、弁柄、紺青、カドミウムレッド等の無機顔料;アゾ顔料、レーキ顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料、フタロシアニン顔料、イソインドリノン顔料、ジオキサジン顔料等の有機顔料;アルミニウム粉、ブロンズ粉等の金属粉顔料;酸化チタン被覆雲母、酸化塩化ビスマス等の真珠光沢顔料;蛍光顔料;夜光顔料等が挙げられる。これらの着色剤は、単独又は2種以上を混合して使用できる。これらの着色剤は、シリカ等のフィラー、有機ビーズ等の体質顔料、中和剤、界面活性剤等とともに用いてもよい。
結着材樹脂としては、親水性処理されたポリエステル系ウレタン樹脂のほか、ポリエステル、ポリアクリレート、ポリビニルアセテート、ポリブタジエン、ポリ塩化ビニル、塩素化ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリスチレン−アクリレート共重合体、ロジン誘導体、スチレン−無水マレイン酸共重合体のアルコール付加物、セルロース系樹脂なども併用できる。より具体的には、例えば、ポリアクリルアミド系樹脂、ポリ(メタ)アクリル酸系樹脂、ポリエチレンオキシド系樹脂、ポリN−ビニルピロリドン系樹脂、水溶性ポリエステル系樹脂、水溶性ポリアミド系樹脂、水溶性アミノ系樹脂、水溶性フェノール系樹脂、その他の水溶性合成樹脂;ポリヌクレオチド、ポリペプチド、多糖類等の水溶性天然高分子;等も使用することができる。また、例えば、天然ゴム、合成ゴム、ポリ酢酸ビニル系樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリウレタン−ポリアクリル系樹脂等が変性したものないし前記天然ゴム等の混合物、その他の樹脂を使用することもできる。上記結着材樹脂は、単独又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
絵柄模様層の厚みは特に限定されず、製品特性に応じて適宜設定できるが、塗工時の層厚は1〜15μm程度、乾燥後の層厚は0.1〜10μm程度である。
なお、本発明のシートが絵柄模様層を備えない構成である場合、本発明のシートを構成する層を透明とすれば、木質基材等の被着材の模様を上記シートを通して視認可能とすることにより、被着材の模様をそのまま意匠とすることができる。当該構成とすることにより、被着材の模様により表現される意匠が本発明のシートにより低艶感に優れ、且つ、斜めから見た際にもシート表面の光の反射が抑制され、上記意匠が視認可能であり、優れた意匠性を示すことができる。
接着剤層
透明性樹脂層と絵柄模様層との密着性を高めるため、絵柄模様層上に接着剤層を形成してもよい。接着剤層は、透明性接着剤層であることが好ましく、当該透明性接着剤層としては、無色透明、着色透明、半透明等のいずれも含む。
接着剤としては特に限定されず、化粧シートの分野で公知の接着剤が使用できる。化粧シートの分野で公知の接着剤としては、例えば、ポリアミド樹脂、アクリル樹脂、酢酸ビニル樹脂等の熱可塑性樹脂、ウレタン系樹脂等の熱硬化性樹脂等が挙げられる。これら接着剤は1種単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。また、イソシアネートを硬化剤とする二液硬化型ポリウレタン樹脂又はポリエステル樹脂も適用し得る。
接着剤層の厚みは特に限定されないが、乾燥後の厚みが0.1〜30μm程度、好ましくは1〜20μm程度である。
透明性樹脂層
透明性樹脂層は、透明性のものであれば特に限定されず、無色透明、着色透明、半透明等のいずれも含む。前記透明性樹脂層を構成する樹脂としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・アクリル酸エステル共重合体、アイオノマー、ポリメチルペンテン、アクリル酸エステル、メタアクリル酸エステル、ポリカーボネート、セルローストリアセテート等を挙げることができる。これら樹脂は単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
好ましくは、ポリプロピレン樹脂を代表とするポリオレフィン系樹脂を使用する。従って、透明性樹脂層としてポリオレフィン系樹脂を使用する場合は、基材シートを構成するものとして挙げた各種のポリオレフィン系樹脂を使用することができる。
なお、透明性樹脂層は、透明性を有する限り着色されていても良いが、特に着色剤を配合しない方が望ましい。
透明性樹脂層の厚みは、通常は20〜200μm程度であるが、シートの用途等に応じて上記範囲を超えてもよい。
本発明のシートが表面保護層を備えない層構成である場合、透明性樹脂層がシートの最表面の層となり、且つ、透明性樹脂層の表面に本発明のシートが備える凹凸形状が形成されていることが好ましい。透明性樹脂層の表面に本発明のシートが備える凹凸形状を形成する方法としては、透明性樹脂層の表面に、エンボス版により上述の凹凸形状を賦型する方法等が挙げられる。
プライマー層
透明性樹脂層の上には、プライマー層を設けてもよい。プライマー層は、公知のプライマー剤を透明性樹脂層の表面に塗布することにより形成できる。プライマー剤としては、例えば、アクリル変性ウレタン樹脂(アクリルウレタン系樹脂)等からなるウレタン樹脂系プライマー剤、ウレタン−セルロース系樹脂(例えば、ウレタンと硝化綿の混合物にヘキサメチレンジイソシアネートを添加してなる樹脂)からなるプライマー剤、アクリルとウレタンのブロック共重合体からなる樹脂系プライマー剤等が挙げられる。プライマー剤には、必要に応じて、添加剤を配合してもよい。添加剤としては、例えば、炭酸カルシウム、クレー等の充填剤、水酸化マグネシウム等の難燃剤、酸化防止剤、滑剤、発泡剤、紫外線吸収剤、光安定剤などが挙げられる。添加剤の配合量は、製品特性に応じて適宜設定できる。
プライマー剤の塗布量は特に限定されないが、通常0.1〜100g/m、好ましくは0.1〜50g/m程度である。
プライマー層の厚みは特に限定されないが、通常0.01〜10μm、好ましくは0.1〜1μm程度である。
表面保護層
表面保護層を構成する樹脂は、熱硬化型樹脂、電離放射線硬化型樹脂(例えば、電子線硬化型樹脂)等の硬化型樹脂が好ましい。特に電離放射線硬化型樹脂は、高い表面硬度、生産性等の観点から好ましい。
熱硬化型樹脂としては、例えば、不飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂(2液硬化型ポリウレタンも含む)、エポキシ樹脂、アミノアルキッド樹脂、フェノール樹脂、尿素樹脂、ジアリルフタレート樹脂、メラミン樹脂、グアナミン樹脂、メラミン−尿素共縮合樹脂、珪素樹脂、ポリシロキサン樹脂等が挙げられる。
上記樹脂には、架橋剤、重合開始剤等の硬化剤、重合促進剤を添加することができる。例えば、硬化剤としてはイソシアネート、有機スルホン酸塩等が不飽和ポリエステル樹脂やポリウレタン樹脂等に添加でき、有機アミン等がエポキシ樹脂に添加でき、メチルエチルケトンパーオキサイド等の過酸化物、アゾイソブチルニトリル等のラジカル開始剤が不飽和ポリエステル樹脂に添加できる。
熱硬化型樹脂で表面保護層を形成する方法は、例えば、熱硬化型樹脂の溶液をロールコート法、グラビアコート法等の塗布法で塗布し、乾燥・硬化させる方法が挙げられる。
電離放射線硬化型樹脂は、電離放射線の照射により架橋重合反応を生じ、3次元の高分子構造に変化する樹脂であれば限定されない。例えば、電離放射線の照射により架橋可能な重合性不飽和結合又はエポキシ基を分子中に有するプレポリマー、オリゴマー及びモノマーの1種以上が使用できる。例えば、ウレタンアクリレート、ポリエステルアクリレート、エポキシアクリレート等のアクリレート樹脂;シロキサン等のケイ素樹脂;ポリエステル樹脂;エポキシ樹脂などが挙げられる。
電離放射線としては、可視光線、紫外線(近紫外線、真空紫外線等)、X線、電子線、イオン線等があるが、この中でも、紫外線及び/又は電子線が望ましい。
紫外線源としては、超高圧水銀灯、高圧水銀灯、低圧水銀灯、カーボンアーク灯、ブラックライト蛍光灯、メタルハライドランプ灯の光源が使用できる。紫外線の波長としては、190〜380nm程度である。
電子線源としては、例えば、コッククロフトワルト型、バンデグラフト型、共振変圧器型、絶縁コア変圧器型、直線型、ダイナミトロン型、高周波型等の各種電子線加速器が使用できる。電子線のエネルギーとしては、100〜1000keV程度が好ましく、100〜300keV程度がより好ましい。電子線の照射量は、2〜15Mrad程度が好ましい。
電離放射線硬化型樹脂は電子線を照射すれば十分に硬化するが、紫外線を照射して硬化させる場合には、光重合開始剤(増感剤)を添加することが好ましい。
ラジカル重合性不飽和基を有する樹脂系の場合の光重合開始剤は、例えば、アセトフェノン類、ベンゾフェノン類、チオキサントン類、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ミヒラーベンゾイルベンゾエート、ミヒラーケトン、ジフェニルサルファイド、ジベンジルジサルファイド、ジエチルオキサイト、トリフェニルビイミダゾール、イソプロピル−N,N−ジメチルアミノベンゾエート等の少なくとも1種が使用できる。また、カチオン重合性官能基を有する樹脂系の場合は、例えば、芳香族ジアゾニウム塩、芳香族スルホニウム塩、メタロセン化合物、ベンゾインスルホン酸エステル、フリールオキシスルホキソニウムジアリルヨードシル塩等の少なくとも1種が使用できる。
光重合開始剤の添加量は特に限定されないが、一般に電離放射線硬化型樹脂100質量部に対して0.1〜10質量部程度である。
電離放射線硬化型樹脂で表面保護層を形成する方法としては、例えば、電離放射線硬化型樹脂の溶液をグラビアコート法、ロールコート法等の塗布法で塗布すればよい。
表面保護層の厚さは、通常0.1〜50μm、好ましくは1〜20μm程度である。
表面保護層には、必要に応じて、溶剤、染料、顔料等の着色剤、艶消し剤、増量剤等の充填剤、消泡剤、レベリング剤、チクソトロピー性付与剤等の各種添加剤を加えることができる。
表面保護層に添加する艶消し剤としては、本発明のシートが表現する意匠性を損ねないものであれば特に限定されず、公知又は市販のものを使用することができる。例えば、シリカ、シリコーン樹脂等の無機粒子;架橋アルキル、架橋スチレン、インゾグアナミン樹脂、尿素−ホルムアルデヒド樹脂、フェノール樹脂、ポリエチレン、ナイロン等の有機物粒子等が挙げられる。
上記表面保護層に添加する艶消し剤の添加量は、表面保護層を形成する樹脂の樹脂固形分100質量部に対して10〜50質量部が好ましく、20〜40質量部がより好ましい。艶消し剤の添加量を上述の範囲とすることにより、本発明のシートの表面の形状を上述の凹凸形状とすることができる。
艶消し剤の平均粒子径は3〜20μmが好ましく、4〜14μmがより好ましい。艶消し剤の平均粒子径をかかる範囲とすることにより、表面保護層の表面を、上述の本発明のシートが備える凹凸形状とすることができ、且つ、表面保護層の表面が低艶感を示し、シートの表面に要求される耐汚染性及び耐傷性を備えることができる。
表面保護層が艶消し剤を含有しない構成である場合には、シート表面にエンボス版により上述の凹凸形状を賦型する方法により、本発明のシートの表面の形状を上述の凹凸形状とすればよい。
裏面プライマー層
基材シートの裏面(絵柄模様層が積層される面と反対側の面)には、必要に応じて、裏面プライマー層を設けてもよい。例えば、本発明のシートが化粧シートである場合に、当該化粧シートと被着材とを積層して化粧板を作製する際に効果的である。
裏面プライマー層は、公知のプライマー剤を基材シートに塗布することにより形成できる。プライマー剤としては、例えば、アクリル変性ウレタン樹脂(アクリルウレタン系樹脂)等からなるウレタン樹脂系プライマー剤、ウレタン−セルロース系樹脂(例えば、ウレタンと硝化綿の混合物にヘキサメチレンジイソシアネートを添加してなる樹脂)からなるプライマー剤、アクリルとウレタンのブロック共重合体からなる樹脂系プライマー剤等が挙げられる。プライマー剤には、必要に応じて、添加剤を配合してもよい。添加剤としては、例えば、炭酸カルシウム、クレー等の充填剤、水酸化マグネシウム等の難燃剤、酸化防止剤、滑剤、発泡剤、紫外線吸収剤、光安定剤などが挙げられる。添加剤の配合量は、製品特性に応じて適宜設定できる。
プライマー剤の塗布量は特に限定されないが、通常0.1〜100g/m、好ましくは0.1〜50g/m程度である。
裏面プライマー層の厚みは特に限定されないが、通常0.01〜10μm、好ましくは0.1〜1μm程度である。
[化粧シート]
本発明のシートは、低艶感に優れ、且つ、斜めから見た際にもシートが表現する意匠が視認可能であり、優れた意匠性を示すので、化粧シートとして好適に用いることができる。このような化粧シートの用途としては特に限定されず、意匠性が求められる様々な用途に用いることが可能であるが、例えば、床材に用いる床材用化粧シートや、壁装材に用いる壁装材用化粧シートとして有用である。
上記化粧シートを被着材上に積層することにより、化粧板とすることができる。例えば、上記床材用化粧シートを被着材上に積層することにより、床材として用いることができる化粧板とすることができる。被着材は、限定的でなく、公知の化粧板に用いられるものと同様のものを用いることができる。上記被着材としては、例えば、木質材、金属、セラミックス、プラスチックス、ガラス等が挙げられる。特に、上記化粧シートは、木質材に好適に使用することができる。木質材としては、具体的には、杉、檜、欅、松、ラワン、チーク、メラピー等の各種素材から作られた突板、木材単板、木材合板、パーティクルボード、中密度繊維板(MDF)、チップボード、又はチップボードが積層された複合基材等が挙げられる。上記木質材としては、木材合板、パーティクルボード、中密度繊維板(MDF)を用いることが好ましい。
化粧シートと被着材とを積層する積層方法は限定的でなく、例えば接着剤により化粧シートを被着材に貼着する方法等を採用することができる。接着剤は、被着材の種類等に応じて公知の接着剤から適宜選択すればよい。例えば、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸共重合体、アイオノマー等のほか、ブタジエン・アクリルニトリルゴム、ネオプレンゴム、天然ゴム等が挙げられる。これら接着剤は、単独で又は2種以上を組み合わせて用いる。
このようにして製造された化粧板は、例えば、壁、天井、床等の建築物の内装材;バルコニー、ベランダ等の外装材;窓枠、扉、手すり等の建具の表面化粧板や家具;又は弱電、OA機器等のキャビネットの表面化粧板等に用いることができる。特に、上記化粧板は床用化粧材として好適に用いることができる。
本発明のシートは、シートの表面の十点平均粗さRzjis94(JIS B0601:2001)が特定の範囲であり、表面の粗さ曲線要素の平均長さRSm(JIS B0601:2001)と、上記表面の十点平均粗さRzjis94との比RSm/Rzjis94が特定の範囲であり、且つ、45°での反射率が特定の範囲であるので、低艶感に優れ、且つ、斜めから見た際にシート表面の光の反射が抑制されているため、シートが表現する意匠が視認可能であり、意匠性に優れている。
本発明のシートの一例を示す断面図である。 本発明のシートの一例を示す断面図である。 本発明のシートの一例を示す断面図である。
以下に実施例及び比較例を示して本発明を具体的に説明する。但し、本発明は実施例に限定されない。
実施例1
基材シートとして、80μm厚のポリエチレンフィルムを用意した。当該ポリエチレンフィルムの裏面に、2液硬化型ウレタン樹脂を塗工することにより、厚さ2μmの裏面プライマー層を形成した。
ポリエチレンフィルムのおもて面に、厚さ2μmの絵柄模様層をグラビア印刷により形成した。絵柄模様層上に2液硬化型ウレタン樹脂からなる2μm厚さの接着剤層を形成した。接着剤層上に、厚さ100μmの透明ポリプロピレン樹脂を押し出しラミネート方式で積層し、透明性樹脂層を形成した。
次いで、その表面にコロナ放電処理を施した後、2液硬化型ウレタン樹脂を塗工することによりプライマー層(表面保護層形成用プライマー層、厚さ2μm)を形成した。
プライマー層のおもて面に、ウレタンアクリレート系電子線硬化型樹脂(EB樹脂)を、硬化後の厚さ(層厚)が15μmとなるようにグラビアコート方式で塗工した後、酸素濃度200ppm以下の環境下、電子線照射装置を用いて加速電圧175KeV、5Mradの条件で電子線を照射して、上記電子線硬化型樹脂を硬化させることで表面保護層を形成した。
表面保護層側を赤外線非接触方式のヒーターで加熱し、基材シート及び透明性樹脂層を軟化させた後、直ちに熱圧によるエンボス加工を行い、木目模様の凹凸模様(木目板導管溝)を賦型し、シートを作成した。
シート表面の木目模様(木目板導管溝)以外の平面部分の十点平均粗さRzjis94(JIS B0601:2001)は17.8μmであり、表面の粗さ曲線要素の平均長さRSm(JISB0601:2001)と、Rzjis94との比RSm/Rzjis94は5.5であり、入射角45°で入射して表面で反射した光の検出角45°での反射率は26%であった。
実施例2〜4、比較例1
表面保護層の構成、及びシート表面の凹凸形状を表1のように変
更した以外は実施例1と同様にして、実施例2〜4及び比較例1のシートを調製した。
実施例5
表面保護層の構成を表1のように変更し、エンボス加工による木目模様の凹凸模様に代えて、艶消しフラットの凹凸模様を賦型し、シート表面の凹凸形状を表1のように変更した以外は実施例1と同様にして、実施例5のシートを調製した。
実施例6、比較例2
プライマー層(表面保護層形成用プライマー層)及び表面保護層を形成せず、エンボス加工による木目模様の凹凸模様に代えて、艶消しフラットの凹凸模様を賦型し、シート表面(透明性樹脂層の表面)の凹凸形状を表1のように変更した以外は実施例1と同様にして、実施例6及び比較例2のシートを調製した。
実施例7
表面保護層を形成後、表面保護層の表面にコロナ放電処理を施し、2液硬化型ウレタン樹脂からなる着色樹脂を用いて、表面保護層の表面にグラビア印刷により、部分的に木目導管模様の絵柄模様部を形成した。絵柄模様部を形成後、表面保護層側を赤外線非接触方式のヒーターで加熱し、基材シート及び透明性樹脂層を軟化させた後、直ちに熱圧によるエンボス加工を行い、木目模様の凹凸模様を賦型した。それ以外は実施例1と同様にして、実施例7のシートを調製した。
上述のようにして調製された実施例及び比較例のシートについて、以下の各評価項目を各評価方法により評価した。
(評価方法)
Rzjis94(十点平均粗さ)
JIS B0601:2001に準拠した測定方法により、粗さ曲線よりRzjis94(十点平均粗さ)を測定した。測定は、SURFCOM FLEX−50A(株式会社東京精密製)を用い、シートの表面の任意の3点について行い、平均値により評価した。なお、ここでいうRzjis94(十点平均粗さ)とは、JIS B0601(2001)「製品の幾何特性仕様(GPS)−表面性状:輪郭曲線方式−用語、定義及び表面性状パラメータ」附属書1にて定義されるものであり、1994年版のJISにおいては、JIS B0601に正規に定義されていた十点平均粗さRzと同一のものである。
RSm(粗さ曲線要素の平均長さ)
JIS B0601:2001に準拠した測定方法により、SURFCOM FLEX−50A(株式会社東京精密製)を用いて測定した。シートの表面の任意の3点について測定し、平均値により評価した。
艶(60°グロス)
JIS Z8741に準拠した方法により、シートの表面の60°グロスを測定した。60°グロスの測定は、光沢度測定器(株式会社村上色彩技術研究所製 商品名:GMX−202)を用いて行った。
45°での反射率
変角光度計(日本電色工業株式会社製 商品名:GC5000L)を用いて、入射角45°で入射して、シートの表面で反射した光の検出角45°での反射率を測定した。
意匠の視認性
シートの外観を様々な角度から目視により観察し、下記評価基準に従って評価した。
○:斜光でシート表面が白光せず、絵柄が視認できる。
△:斜光でシート表面が若干白光するが、絵柄が視認できる。
×:斜光でシート表面が白光して、絵柄が視認できない。
耐擦傷性
シートの表面を荷重300g/cmでスチールウール(#0000)を用いて20往復を上限として擦り、目視により外観が変化する往復回数を測定した。なお、実施例7のシートについては、シート表面に木目導管模様の絵柄模様部が形成されていない箇所を測定した。
結果を以下の表1に示す。
Figure 0006935163
1.シート
2.裏面プライマー層
3.基材シート
4.絵柄模様層
5.接着剤層
6.透明性樹脂層
7.プライマー層
8.表面保護層
9.表面に凹凸形状を備える平面部
10.木目板導管溝
11.絵柄模様部

Claims (9)

  1. 表面の十点平均粗さRzjis94(JIS B0601:2001)が4μm以上であり、
    表面の粗さ曲線要素の平均長さRSm(JIS B0601:2001)と、前記表面の十点平均粗さRzjis94との比RSm/Rzjis94が5.1以上25未満であり、
    前記表面の粗さ曲線要素の平均長さRSmが166.8μm以下であり、
    日本電色工業株式会社製変角光度計GC5000Lを用いて測定した、入射角45°で入射して表面で反射した光の検出角45°での反射率が100以下である、ことを特徴とするシート。
  2. 電離放射線硬化型樹脂を含有する表面保護層を最表面に有する、請求項1に記載のシート。
  3. ポリオレフィン系樹脂を含有する透明性樹脂層を有する、請求項1又は2に記載のシート。
  4. 絵柄模様層を有する、請求項1〜3のいずれかに記載のシート。
  5. 基材シート上に、少なくとも絵柄模様層、透明性樹脂層及び表面保護層がこの順に積層されており、前記透明性樹脂層はポリオレフィン系樹脂を含有し、前記表面保護層は電離放射線硬化型樹脂を含有する、請求項1に記載のシート。
  6. 厚みが50〜600μmである、請求項1〜5のいずれかに記載のシート。
  7. 化粧シートである、請求項1〜6のいずれかに記載のシート。
  8. 床材用化粧シートである、請求項1〜6のいずれかに記載のシート。
  9. 請求項7に記載の化粧シート、又は請求項8に記載の床材用化粧シートを被着材上に積層してなる化粧板。
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