JP6171459B2 - 化粧シート - Google Patents
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Description
1.基材シート上に、少なくとも絵柄印刷艶調整層及び表面保護層がこの順に積層された化粧シートであって、
(1)前記絵柄印刷艶調整層は微粒子を含有し、
(2)前記表面保護層は、厚みが10μm以上であり、
(3)前記絵柄印刷艶調整層の表面と、前記表面保護層の表面との距離が1〜3μmである、
ことを特徴とする化粧シート。
2.前記微粒子の平均粒子径は、前記絵柄印刷艶調整層の厚み以上であり、前記表面保護層の厚み未満である、上記項1に記載の化粧シート。
3.前記微粒子がシリカ微粒子である、上記項1又は2に記載の化粧シート。
4.前記表面保護層は電離放射線硬化型樹脂層である、上記項1〜3のいずれかに記載の化粧シート。
5.前記絵柄印刷艶調整層の直下の層のおもて面側からエンボス加工されている、上記項1〜4のいずれかに記載の化粧シート。
6.前記表面保護層側からエンボス加工されている、上記項1〜5のいずれかに記載の化粧シート。
7.前記表面保護層の厚みが13μm以上である、上記項1〜6のいずれかに記載の化粧シート。
8.上記項1〜7のいずれかに記載の化粧シートを被着材に貼着してなる化粧板。
基材シートは、その表面(おもて面)には絵柄印刷艶調整層等が順次積層される。基材シートとしては、例えば、熱可塑性樹脂により形成されたシート(フィルム)が好適である。具体的には、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリエチレンナフタレート、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・アクリル酸エステル共重合体、アイオノマー、アクリル酸エステル、メタアクリル酸エステル等が挙げられる。前記基材シートは、これら樹脂を単独で又は2種以上を組み合わせ用いることにより形成される。
絵柄印刷艶調整層は、化粧シートに所望の絵柄(意匠)を付与する層である。また、本発明の化粧シートにおいては、絵柄印刷艶調整層が微粒子を含有するので絵柄印刷艶調整層の表面が凹凸形状となっており、当該凹凸形状が化粧シートのおもて面(表面保護層側の面)から見た際に表面保護層を介して視認され、絵柄印刷艶調整層が形成されている部分が低艶意匠を表現する。
本発明の化粧シートは、絵柄印刷艶調整層上に表面保護層が形成されている。上記表面保護層は限定的ではないが、樹脂成分として電離放射線硬化型樹脂又は2液硬化型ウレタン系樹脂を含有することが好ましい。実質的には、これらの樹脂から形成されているものが好ましい。電離放射線硬化型樹脂又は2液硬化型ウレタン系樹脂により表面保護層を形成する場合には、化粧シートの耐摩耗性、耐衝撃性、耐汚染性、耐擦傷性、耐候性等を高め易い。
本発明の化粧シートは、基材シート上に少なくとも絵柄印刷艶調整層及び表面保護層がこの順に積層されていれば、その具体的構成(層構成)については限定されない。例えば、基材シート上に、着色隠蔽層、絵柄模様層、透明性接着剤層、透明性樹脂層、プライマー層、絵柄印刷艶調整層及び表面保護層を順に積層してなる化粧シートが挙げられる。
本発明の化粧シートでは、基材シートと絵柄模様層との間に着色隠蔽層が形成されていてもよい。
絵柄模様層は、化粧シートに所望の絵柄(意匠)を付与するものであり、絵柄の種類等は限定的ではない。例えば、木目模様、レザー模様、石目模様、砂目模様、タイル貼模様、煉瓦積模様、布目模様、幾何学図形、文字、記号、抽象模様等が挙げられる。
透明性樹脂層と絵柄模様層との密着性を高めるため、絵柄模様層上に透明性接着剤層を形成してもよい。透明性接着剤層は、透明性のものであれば特に限定されず、無色透明、着色透明、半透明等のいずれも含む。
透明性接着剤層の上には、透明性樹脂層が形成されていてもよい。上記絵柄模様層を設ける場合は、絵柄模様層よりも上層に透明性樹脂層を形成し、更に透明性樹脂層上に絵柄印刷艶調整層を形成することにより、絵柄模様層と絵柄印刷艶調整層との間にある程度の厚みがある透明性樹脂層が存在することとなる。このため、絵柄模様層と絵柄印刷艶調整層とが透明性樹脂層の厚み分の距離で離間して視認されることとなり、立体感のある意匠を表現することができる。また、後述するように、透明性樹脂層側又は表面保護層側からエンボス加工が施される場合には、上記立体感のある意匠と、透明性樹脂層又は表面保護層のおもて面側の凹凸模様とがあいまって、さらに意匠性に優れた化粧シートとすることができる。
透明性樹脂層の上には、プライマー層を設けてもよい。プライマー層は、公知のプライマー剤を透明性樹脂層の表面に塗布することにより形成できる。プライマー剤としては、例えば、アクリル変性ウレタン樹脂(アクリルウレタン系樹脂)等からなるウレタン樹脂系プライマー剤、ウレタン−セルロース系樹脂(例えば、ウレタンと硝化綿の混合物にヘキサメチレンジイソシアネートを添加してなる樹脂)からなるプライマー剤、アクリルとウレタンのブロック共重合体からなる樹脂系プライマー剤等が挙げられる。プライマー剤には、必要に応じて、添加剤を配合してもよい。添加剤としては、例えば、炭酸カルシウム、クレー等の充填剤、水酸化マグネシウム等の難燃剤、酸化防止剤、滑剤、発泡剤、紫外線吸収剤、光安定剤などが挙げられる。添加剤の配合量は、製品特性に応じて適宜設定できる。
基材シートの裏面(絵柄印刷艶調整層が積層される面と反対側の面)には、必要に応じて、裏面プライマー層を設けてもよい。例えば、基材シートと被着材とを接着して化粧材を作製する際に効果的である。
本発明の化粧シートを被着材上に積層することにより、化粧板とすることができる。被着材は、限定的でなく、公知の化粧板に用いられる被着材と同様のものを用いることができる。例えば、木質材、金属、セラミックス、プラスチックス、ガラス等が挙げられる。特に、本発明の化粧シートは、木質材に好適に使用することができる。木質材としては、具体的には、杉、檜、欅、松、ラワン、チーク、メラピー等の各種素材から作られた突板、木材単板、木材合板、パティクルボード、中密度繊維板(MDF)等が挙げられる。
60μm厚のポリプロピレンシート(基材シート)のおもて面及び裏面にコロナ放電処理を施した後、基材シートの裏面にグラビア印刷法でプライマー層(裏面プライマー層)を形成した。
表面保護層の厚み、絵柄印刷艶調整層が含有する微粒子の量、微粒子の平均粒子径、及び、絵柄印刷艶調整層の表面と表面保護層の表面との距離を表1のように変えた以外は実施例1と同様にして、実施例2〜12及び比較例1〜28の化粧シートを作製した。
≪グロスマット感視認性≫
各化粧シート(いずれもA4サイズ)のグロスマット感(艶のある部分を浮き出させ、艶のない部分を引っ込んで(凹んで)見えるようにする色感)を、目視により以下の評価基準に従って評価した。なお、下記評価基準において、○以上の評価であれば実際の使用状況において問題なくグロスマット感を表現できる程度の意匠性を備えている。
◎:絵柄印刷艶調整層部分が凹部であると明らかに認識できる
○:絵柄印刷艶調整層部分が凹部であると認識できる
△:絵柄印刷艶調整層部分が凹部であると認識できるが明確でない
×:絵柄印刷艶調整層部分が凹部であると認識できない
2.5mmの中密度木質繊維板(MDF)上に水性エマルジョン接着剤(中央理化工業(株)製リカボンドBA−10L (主剤):BA−11B (硬化剤)=100:2.5(質量比))を80g/m2で均一に塗工し、各化粧シートを貼り合わせて、室温で3日間養生することにより化粧板を作製した。コイン(10円玉)が45°の角度で化粧板表面に接するようにして、化粧板表面を強く1回擦り、表面状態を目視で確認した。以下の評価基準に従って評価した。
○:擦った部分の艶上がりが明らかでない
×:擦った部分の艶上がりが明らか
米国BYK−GARDNER社製のホフマンスクラッチ試験機を用いて試験を行った。具体的には、まず、2.5mmの中密度木質繊維板(MDF)上に水性エマルジョン接着剤(中央理化工業(株)製リカボンドBA−10L (主剤):BA−11B (硬化剤)=100:2.5(質量比))を80g/m2で均一に塗工し、各化粧シートを貼り合わせて、室温で3日間養生することにより化粧板を作製した。化粧板表面に対して45°の角度で接するようにスクラッチ刃(φ7の円柱形の刃)をセットし、試験機を化粧板上で移動させた。徐々に荷重(錘)を高めていき、化粧板上の化粧シート表面に擦り傷圧痕等が生じるまで試験を繰り返し行った。以下の評価基準に従って評価した。
○:300g荷重において傷が発生しなかった
×:300g荷重において傷が発生した
結果を以下の表1及び2に示す。
2.基材シート
3.プライマー層
4.絵柄印刷艶調整層
41.絵柄印刷艶調整層の表面のうち最も表面保護層の表面側に突出した点
4a.絵柄印刷艶調整層の表面
5.表面保護層
5a.表面保護層の表面
6.微粒子
61.微粒子の表面のうち表面保護層の表面側に最も突出した点
h.絵柄印刷艶調整層の表面と表面保護層の表面との距離
Claims (8)
- 基材シート上に、少なくとも絵柄印刷艶調整層及び表面保護層がこの順に積層された化粧シートであって、
(1)前記絵柄印刷艶調整層は微粒子を含有し、
(2)前記表面保護層は、厚みが10μm以上であり、
(3)前記絵柄印刷艶調整層の表面と、前記表面保護層の表面との距離が1〜3μmである、
ことを特徴とする化粧シート。 - 前記微粒子の平均粒子径は、前記絵柄印刷艶調整層の厚み以上であり、前記表面保護層の厚み未満である、請求項1に記載の化粧シート。
- 前記微粒子がシリカ微粒子である、請求項1又は2に記載の化粧シート。
- 前記表面保護層は電離放射線硬化型樹脂層である、請求項1〜3のいずれかに記載の化粧シート。
- 前記絵柄印刷艶調整層の直下の層のおもて面側からエンボス加工されている、請求項1〜4のいずれかに記載の化粧シート。
- 前記表面保護層側からエンボス加工されている、請求項1〜5のいずれかに記載の化粧シート。
- 前記表面保護層の厚みが13μm以上である、請求項1〜6のいずれかに記載の化粧シート。
- 請求項1〜7のいずれかに記載の化粧シートを被着材に貼着してなる化粧板。
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