本出願は、以下の同時係属中の仮出願に基づく優先権を主張する。「USER INTERFACE FOR PAYMENTS」と題する、2014年5月29日に出願の、米国特許出願第62/004,886号(参照番号P22848USP1)、「USER INTERFACE FOR PAYMENTS」と題する、2014年9月8日に出願の、米国特許出願第62/047,545号(参照番号P22848USP2)、「USER INTERFACE FOR PAYMENTS」と題する、2015年3月3日に出願の、米国特許出願第62/127,790号(参照番号P22848USP3)、「USER INTERFACE FOR PAYMENTS」と題する、2015年2月1日に出願の、米国特許出願第62/110,566号、(参照番号P26049USP1)、これらの出願は全て、それらの全体が本明細書において参照により組み込まれている。
本出願は、以下の仮出願に関連する。「PROVISIONING AND AUTHENTICATING CREDENTIALS ON AN ELECTRONIC DEVICE」と題する、2013年12月6日に出願の、米国特許出願第61/912,727号(参照番号P19543USP1)、「PROVISIONING OF CREDENTIALS ON AN ELECTRONIC DEVICE USING PASSWORDS COMMUNICATED OVER VERIFIED CHANNELS」と題する、2013年11月27日に出願の、米国特許出願第61/909,717号(参照番号P19950USP1)、「ONLINE PAYMENTS USING A SECURE ELEMENT OF AN ELECTRONIC DEVICE」と題する、2014年5月28日に出願の、米国特許出願第62/004,182号(参照番号P20450USP4)、「DELETION OF CREDENTIALS FROM AN ELECTRONIC DEVICE」と題する、2013年12月23日に出願の、米国特許出願第61/920,029号(参照番号P21084USP1)、「USING BIOAUTHENTICATION IN NEAR−FIELD−COMMUNICATION TRANSACTIONS」と題する、2013年11月4日に出願の、米国特許出願第61/899,737号(参照番号P21646USP1)、「GENERATING TRANSACTION IDENTIFIERS」と題する、2013年11月15日に出願の、米国特許出願第61/905,035号(参照番号P21714USP1)、「ELECTRONIC RECEIPTS FOR NFC−BASED FINANCIAL TRANSACTIONS」と題する、2013年11月15日に出願の、米国特許出願第61/905,042号(参照番号21734USP1)、「FINANCIAL−TRANSACTION NOTIFICATIONS」と題する、2014年5月29日に出願の、米国特許出願第62/004,798号(参照番号P23211USP1)、「METHODS FOR MANAGING PAYMENT APPLETS ON A SECURE ELEMENT TO CONDUCT MOBILE PAYMENT TRANSACTIONS」と題する、2014年5月29日に出願の、米国特許出願第62/004,837号(参照番号P23215USP1)、「METHODS FOR OPERATING A PORTABLE ELECTRONIC DEVICE TO CONDUCT MOBILE PAYMENT TRANSACTIONS」と題する、2014年5月29日に出願の、米国特許出願第62/004,840号(参照番号P23223USP1)、「METHODS FOR USING A PRIMARY USER DEVICE TO PROVISION CREDENTIALS ONTO A SECONDARY USER DEVICE」と題する、2014年5月29日に出願の、米国特許出願第62/004,835号(参照番号P23224USP1)、「METHODS FOR USING A RANDOM AUTHORIZATION NUMBER TO PROVIDE ENHANCED SECURITY FOR A SECURE ELEMENT」と題する、2014年5月29日に出願の、米国特許出願第62/004,832号(参照番号P23261USP1)、「USER DEVICE SECURE PARTICIPATION IN TRANSACTIONS VIA LOCAL SECURE ELEMENT DETECTION OF MECHANICAL INPUT」と題する、2014年5月29日に出願の、米国特許出願第62/004,338号(参照番号P22931USP1)、「SECURE PROVISIONING OF CREDENTIALS ON AN ELECTRONIC DEVICE」と題する、2013年11月27日に出願の、米国実用特許出願第14/092,205号(参照番号P19545US1)、であり、これらの出願は全て、それらの全体が本明細書において参照により組み込まれている。
以下の説明では、例示的な方法、パラメータなどが記載されている。しかし、かかる説明の目的は、本開示の範囲を制限することではなく、例示的な実施形態の説明を提供することであることを理解されたい。
支払トランザクションを行うための、より迅速でより効率的な方法及びインターフェースを有する電子デバイスが、必要とされている。かかる方法及びインターフェースは、任意選択的に、支払を行うための従来の方法を補完又は置き換える。かかる方法及びインターフェースは、ユーザの認識的負担を軽減し、より効率的なヒューマンマシンインターフェースを作り出す。バッテリ動作式のコンピューティングデバイスの場合には、かかる方法及びインターフェースにより、電力が節約され、バッテリの充電間隔が大きくなる。更に、かかる技術によって、そうでない場合に、余分なユーザ入力に基づいて浪費されるプロセッサ及びバッテリの電力を低減することができる。
図1A〜図1B、図2、図3、及び図4A〜図4B、及び図23〜図31は、支払に関連する技術を実施するための例示的なデバイスの説明を提供する。図5、図7、図9、図11、図13、図15、図17、図19、及び図21は、支払のための例示的なユーザインターフェースを示す。これらの図のユーザインターフェースは、また、以下に記載する方法(図6、図8、図10、図12、図14、図16、図18、図20、及び図22の方法を含む)を例示するために使用される。
以下の説明では、さまざまな要素を説明するために「第1」、「第2」などの用語が使用されるが、これらの要素はこれらの用語によって限定されてはならない。これらの用語は、ある要素を別の要素と区別するためにのみ使用される。例えば、説明されているさまざまな実施形態の範囲から逸脱することなく、第1のタッチは第2のタッチと呼ぶことができ、同様に、第2のタッチは第1のタッチと呼び得る。第1のタッチと第2のタッチは共にタッチであるが、同じタッチではない。
本明細書で説明されるさまざまな実施形態の説明で使用される用語法は、特定の実施形態を説明することのみを目的とするものであって、限定することを意図するものではない。説明されるさまざまな実施形態の説明及び添付の特許請求の範囲で使用される時、単数形「a」、「an」、及び「the」は、文脈がそうではないことを明確に示さない限り、複数形もまた含むことが意図されている。本明細書で使用される時に、用語「及び/又は」が、関連する列挙された項目のうちの1つ以上の全ての可能な任意の組み合わせを指し、かつこれを含むことをもまた理解されたい。用語「includes(含む)」、「including(含む)」、「comprises(備える)」、及び/又は「comprising(備える)」は、本明細書で使用される場合、記述される特徴、整数、ステップ、動作、要素、及び/又は構成要素の存在を指定するが、1つ以上の他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、構成要素、及び/又はそれらの群の存在若しくは追加を排除するものではないことが更に理解されるであろう。
用語「if(〜場合に)」は、文脈に従って「when(〜時に)」、「upon(〜とすぐに)」、「inresponse to determining(〜という判定に応じて)」、又は「in response to detecting(〜を検出したことに応じて)」を意味すると解釈することができる。同様に、句「if it is determined(〜と判定される場合に)」又は「if[a stated condition or event]is detected([述べられる条件又はイベント]が検出される場合に)」は、文脈に従って「upon determining(〜と判定されると)」、「in response to determining(〜という判定に応じて)」、「upon detecting[the stated condition or event]([述べられる条件又はイベント]を検出すると)」、又は「in response to detecting[the stated condition or event]([述べられる条件又はイベント]の検出に応じて)」を意味すると解釈することができる。
電子デバイス、かかるデバイスのユーザインターフェース、及びかかるデバイスを使用するための関連する方法、の実施形態を説明する。いくつかの実施形態では、このデバイスは、PDA及び/又は音楽プレーヤ機能などの、他の機能をも含む、モバイル電話機などのポータブル通信デバイスである。ポータブル多機能デバイスの例示的な実施形態としては、限定を伴わずに、California州CupertinoのApple Inc.のiPhone(登録商標)、iPod Touch(登録商標)、及びiPad(登録商標)のデバイスが挙げられる。タッチ感知面(例えば、タッチスクリーンディスプレイ及び/又はタッチパッド)を備えたラップトップ又はタブレットコンピュータなどの他のポータブル電子デバイスも、任意選択的に使用できる。いくつかの実施形態では、このデバイスはポータブル通信デバイスではなく、タッチ感知面(例えば、タッチスクリーンディスプレイ及び/又はタッチパッド)を備えたデスクトップコンピュータであることも、また、理解されたい。
以下の説明において、ディスプレイ及びタッチ感知面を備えた電子デバイスについて説明する。しかし、この電子デバイスは、物理キーボード、マウス、及び/又はジョイスティックなどの1つ以上の他の物理ユーザインターフェースデバイスを任意選択的に含むことを理解されたい。
このデバイスは、描画アプリケーション、プレゼンテーションアプリケーション、ワードプロセッシングアプリケーション、ウェブサイト作成アプリケーション、ディスクオーサリングアプリケーション、スプレッドシートアプリケーション、ゲームアプリケーション、電話アプリケーション、テレビ会議アプリケーション、電子メールアプリケーション、インスタントメッセージングアプリケーション、トレーニングサポートアプリケーション、写真管理アプリケーション、デジタルカメラアプリケーション、デジタルビデオカメラアプリケーション、ウェブブラウジングアプリケーション、デジタル音楽プレーヤアプリケーション、及び/又はデジタルビデオプレーヤアプリケーションのうちの1つ以上などの、さまざまなアプリケーションをサポートすることができる。
このデバイス上で実行されるさまざまなアプリケーションは、タッチ感知面などの、少なくとも1つの共通の物理ユーザインターフェースデバイスを、任意選択的に使用する。タッチ感知面の1つ以上の機能並びにデバイス上に表示される対応する情報は、アプリケーションごとに、及び/又は対応するアプリケーションの中で、任意選択的に、調整、及び/又は変更される。このように、デバイスの共通の(タッチ感知面などの)物理アーキテクチャは、ユーザにとって直観的かつ透過的なユーザインターフェースを有するさまざまなアプリケーションを、任意選択的にサポートする。
ここで、タッチ感知ディスプレイを備えたポータブルデバイスの実施形態に注意を向ける。図1Aは、いくつかの実施形態に係る、タッチ感知ディスプレイシステム112を備えたポータブル多機能デバイス100を例示するブロック図である。タッチ感知ディスプレイ112は、時に便宜上「タッチスクリーン」と称され、「タッチ感知ディスプレイシステム」として知られたり、呼ばれたりすることもある。デバイス100は、メモリ102(任意選択的に、1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体を含む)、メモリコントローラ122、1つ以上の処理ユニット(CPU)120、周辺機器インターフェース118、RF回路108、音声回路110、スピーカ111、マイクロフォン113、入出力(I/O)サブシステム106、他の入力制御デバイス116、及び外部ポート124を含む。デバイス100は、1つ以上の光センサ164を、任意選択的に含む。デバイス100は、デバイス100上の接触の強度を検出するための、1つ以上の強度センサ165(例えば、デバイス100のタッチ感知ディスプレイシステム112などのタッチ感知面)を、任意選択的に含む。デバイス100は、デバイス100上に触知出力を生成する(例えば、デバイス100のタッチ感知ディスプレイシステム112又はデバイス300のタッチパッド355などの、タッチ感知面上に触知出力を生成する)ための、1つ以上の触知出力生成器167を、任意選択的に含む。これらの構成要素は、1つ以上の通信バス又は信号ライン103上で、任意選択的に通信する。
本明細書及び特許請求の範囲で使用される時、タッチ感知面上の接触の「強度」という用語は、タッチ感知面上の接触(例えば、指接触)の力又は圧力(単位面積当りの力)、あるいはタッチ感知面上の接触の力又は圧力の代替物(代用物)を指す。接触の強度は、少なくとも4つの異なる数値を含み、より典型的には、数百もの異なる数値(例えば、少なくとも256)を含む、数値の範囲を有する。接触の強度は、さまざまな方法及びさまざまなセンサ、又はセンサの組み合わせを使用して、任意選択的に、判定(又は、測定)される。例えば、タッチ感知面上のさまざまな点における力を測定するために、タッチ感知面の下に又は隣接して配置された1つ以上の力センサが、任意選択的に用いられる。いくつかの実装において、複数の力センサの力測定値を組み合わせて(例えば、加重平均)、接触の推定力を決定する。同様に、スタイラスの感圧性先端部を任意選択的に使用して、タッチ感知面上のスタイラスの圧力を決定する。あるいは、タッチ感知面上で検出される接触領域のサイズ及び/若しくはその変化、接触に近接するタッチ感知面の電気容量及び/若しくはその変化、並びに/又は、接触に近接するタッチ感知面の抵抗及び/若しくはその変化が、タッチ感知面上の接触の力又は圧力の代用物として、任意選択的に用いられる。いくつかの実装において、接触の力又は圧力の代替的測定値は、強度閾値を超えているか否かを判定するために直接に用いられる(例えば、強度閾値が、代替的測定値に対応する単位で記述されている)。いくつかの実装において、接触の力又は圧力の代替的測定値は、推定される力又は圧力に変換され、この推定される力又は圧力を用いて、強度閾値を超えているか否かを判定する(例えば、強度閾値は、圧力の単位で測定された圧力閾値である)。接触の強度をユーザ入力の属性として使用することは、アフォーダンスを(例えば、タッチ感知ディスプレイ上に)表示するため、及び/又はユーザ入力を受け取る(例えば、タッチ感知ディスプレイ、タッチ感知面、又はノブ若しくはボタンなどの物理的/機械的制御を介して)ための面積が制限された、縮小サイズのデバイスにおいて、そうでない場合にユーザによるアクセスが不可能であり得る、付加的なデバイス機能へのユーザのアクセスを可能にする。
本明細書及び特許請求の範囲で使用される時、用語「触知出力」は、デバイスの従前の位置に対するデバイスの物理的変位、デバイスの構成要素(例えば、タッチ感知面)の、デバイスの別の構成要素(例えば、筐体)に対する物理的変位、又はデバイスの重心に対する構成要素の変位を指し、ユーザの触覚でユーザによって検出される。例えば、デバイス又はデバイスの構成要素が、タッチに敏感なユーザの表面(例えば、ユーザの手の指、手のひら、又は他の部分)に接触している状況において、物理的変位によって生成された触知出力は、デバイス又はデバイスの構成要素の物理的特性の認識された変化に相当する触感として、ユーザによって解釈されるものである。例えば、タッチ感知面(例えば、タッチ感知ディスプレイ又はトラックパッド)の移動は、ユーザによって、物理アクチュエータボタンの「ダウンクリック」又は「アップクリック」として、任意選択的に解釈される。いくつかの場合、ユーザの動作により物理的に押された(例えば、変位された)タッチ感知面に関連付けられた物理アクチュエータボタンの移動がない時でさえ、ユーザは「ダウンクリック」又は「アップクリック」などの触感を感じる。別の例として、タッチ感知面の移動は、タッチ感知面の平滑度に変化がない時でさえ、タッチ感知面の「粗さ」としてユーザによって、任意選択的に解釈される、又は感じられる。一方、ユーザによるタッチの解釈は、ユーザの個別化された感覚を受けることになるが、大多数のユーザに共通のタッチの感覚が多数ある。したがって、触知出力が、ユーザの特定の感覚認知(例えば、「アップクリック」「ダウンクリック」、「粗さ」)に対応するものと記述される場合、別途記載のない限り、生成された触知出力は、典型的な(又は、平均的な)ユーザの記述された感覚認知を生成するデバイス、又はデバイスの構成要素の物理的変位に対応する。
デバイス100は、ポータブル多機能デバイスの一実施例に過ぎず、デバイス100は、示されるものよりも多いか又は少ない構成要素を任意選択的に有するか、2つ以上の構成要素を任意選択的に組み合わせるか、又は構成要素の異なる構成若しくは配置を任意選択的に有することを理解されたい。図1Aに示されるさまざまな構成要素は、1つ以上の信号処理回路及び/又は特定用途向け集積回路を含む、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェア及びソフトウェアの双方の組み合わせの形態で実装される。
メモリ102は、1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体を含んでもよい。コンピュータ可読記憶媒体は、有形かつ非一時的であってもよい。メモリ102は高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、また、1つ以上の磁気ディスク記憶デバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の不揮発性固体メモリデバイスなどの、不揮発性メモリを含んでもよい。メモリコントローラ122は、デバイス100の他の構成要素によるメモリ102へのアクセスを制御することができる。
周辺機器インターフェース118を使用して、このデバイスの入力及び出力周辺機器を、CPU120及びメモリ102に連結することができる。1つ以上のプロセッサ120は、デバイス100のためのさまざまな機能を実行するため並びにデータ処理を行うために、さまざまなソフトウェアプログラム及び/若しくはメモリ102に記憶された命令セットを走らせたり、又は実行したりする。いくつかの実施形態では、周辺機器インターフェース118、CPU120、及びメモリコントローラ122は、チップ104などの単一チップ上に実装してもよい。一部の他の実施形態では、それらは、別個のチップ上に実装することができる。
RF(無線周波数)回路108は、電磁信号とも呼ばれるRF信号を送受信する。RF回路108は、電気信号を電磁信号に、又は電磁信号を電気信号に変換し、電磁信号を介して通信ネットワーク及び他の通信デバイスと通信する。RF回路108は、これらの機能を実行するために、アンテナシステム、RF送受信機、1つ以上の増幅器、同調器、1つ以上の発振器、デジタル信号プロセッサ、CODECチップセット、加入者識別モジュール(SIM)カード、メモリなどを含むがこれらに限定されない周知の回路を、任意選択的に含んでいる。RF回路108は、ワールドワイドウエブ(WWW)とも呼ばれるインターネット、イントラネット、及び/又は、セルラ電話ネットワーク、無線ローカルエリアネットワーク(LAN)などの無線ネットワーク、及び/又は、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN)、などのネットワークと、及び他のデバイスとの無線通信によって、任意選択的に通信する。RF回路108は、近距離通信無線機などによる近距離無線通信(NFC)場を検出するための周知の回路を任意選択的に備える。無線通信は、複数の通信規格、通信プロトコル、及び通信技術のうちのいずれかを、任意選択的に使用する。これらの通信規格、通信プロトコル、及び通信技術としては、移動通信用のグローバルシステム(Global System for Mobile Communications、GSM(登録商標))、拡張データGSM環境(Enhanced Data GSM Environment、EDGE)、高速ダウンリンクパケット接続(high-speed downlink packet access、HSDPA)、高速アップリンクパケット接続(high-speed uplink packet access、HSUPA)、Evolution,Data−Only(EV−DO)、HSPA、HSPA+、2重セルHSPA(Dual-Cell HSPA、DC−HSPDA)、ロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)、近距離無線通信(near field communication、NFC)、広帯域符号分割多元接続(wideband code division multiple access、W−CDMA)、符号分割多元接続(code division multiple access、CDMA)、時分割多元接続(time division multiple access、TDMA)、Bluetooth、Bluetooth Low Energy(BTLE)、Wireless Fidelity(Wi−Fi)(登録商標)(例えば、IEEE 802.11a、IEEE 802.11b、IEEE 802.11g、IEEE 802.11n、及び/又はIEEE 802.11ac)、ボイスオーバーインターネットプロトコル(voice over Internet Protocol、VoIP)、Wi−MAX(登録商標)、電子メール用のプロトコル(例えば、インターネットメッセージアクセスプロトコル(Internet message access protocol、IMAP)及び/又はポストオフィスプロトコル(post office protocol、POP))、インスタントメッセージング(例えば、拡張可能メッセージング及びプレゼンスプロトコル(extensible messaging and presence protocol、XMPP)、インスタントメッセージング及びプレゼンス利用拡張向けセッション開始プロトコル(Session Initiation Protocol for Instant Messaging and Presence Leveraging Extensions、SIMPLE)、インスタントメッセージング及びプレゼンスサービス(Instant Messaging and Presence Service、IMPS))、及び/又はショートメッセージサービス(Short Message Service、SMS)、あるいは本文書の出願日現在までにまだ開発されていない通信プロトコルを含めた任意の他の好適な通信プロトコル、が挙げられるが、これらに限定されない。
音声回路110、スピーカ111、及びマイクロフォン113は、ユーザとデバイス100との間の音声インターフェースを提供する。音声回路110は、周辺機器インターフェース118から音声データを受信し、音声データを電気信号に変換し、電気信号をスピーカ111に送信する。スピーカ111は、電気信号を人間の可聴音波に変換する。音声回路110は、マイクロフォン113により音波から変換された電気信号もまた受信する。音声回路110は、電気信号を音声データに変換し、処理するために音声データを周辺機器インターフェース118に送信する。音声データは、周辺機器インターフェース118によって、メモリ102及び/又はRF回路108から取得され、かつ/あるいはメモリ102及び/又はRF回路108に送信されてもよい。いくつかの実施形態では、音声回路110は更にヘッドセットジャック(例えば、図2の212)を備えている。ヘッドセットジャックは、音声回路110と、出力専用ヘッドホン又は出力(例えば、片耳又は両耳用のヘッドホン)及び入力(例えば、マイクロフォン)の双方を有するヘッドセットなどの、取り外し可能な音声入出力周辺機器との間のインターフェースを提供する。
I/Oサブシステム106は、タッチスクリーン112及び他の入力制御デバイス116などの、デバイス100の入出力周辺機器を、周辺機器インターフェース118に連結する。I/Oサブシステム106は、ディスプレイコントローラ156、光センサコントローラ158、強度センサコントローラ159、触覚フィードバックコントローラ161、及び他の入力又は制御デバイス用の1つ以上の入力コントローラ160を、任意選択的に含む。1つ以上の入力コントローラ160は、他の入力制御デバイス116から/へ電気信号を受信/送信する。他の入力制御デバイス116は、物理ボタン(例えば、プッシュボタン、ロッカボタンなど)、ダイアル、スライダースイッチ、ジョイスティック、クリックホイールなどを、任意選択的に含む。いくつかの代替的実施形態において、入力コントローラ(単数又は複数)160は、キーボード、赤外線ポート、USBポート、及びマウスなどのポインタデバイスのうちのいずれかに、任意選択的に連結される(又は、いずれにも連結されない)。1つ以上のボタン(例えば、図2の208)は、スピーカ111及び/又はマイクロフォン113の音量調節のためのアップ/ダウンボタンを、任意選択的に含む。1つ以上のボタンは、プッシュボタン(例えば、図2の206)を、任意選択的に含む。
2005年12月23日に出願された、米国特許第7,657,849号である米国特許出願第11/322,549号、「Unlocking a Device by Performing Gestures on an Unlock Image」に記載されているように、プッシュボタンの素早い押下により、タッチスクリーン112をロック解除するか、又はタッチスクリーン上のジェスチャを用いて、デバイスのロック解除の処理を開始してもよい。この特許は、その全体が本明細書において参照により組み込まれている。プッシュボタン(例えば、206)をより長く押下げることにより、デバイス100の電源をオンオフすることができる。ユーザは、1つ以上のボタンの機能をカスタマイズすることができる。タッチスクリーン112は、仮想若しくはソフトボタン並びに1つ以上のソフトキーボードを実現するために用いられる。
タッチ感知ディスプレイ112は、デバイスとユーザとの間の入力インターフェース及び出力インターフェースを提供する。ディスプレイコントローラ156は、タッチスクリーン112から/へ電気信号を受信し及び/又は送信する。タッチスクリーン112は、ユーザに視覚的出力を表示する。この視覚的出力としては、グラフィック、テキスト、アイコン、ビデオ、及びそれらの任意の組み合わせ(「グラフィック」と総称される)を挙げることができる。いくつかの実施形態では、これらの視覚的出力の一部又は全ては、ユーザインターフェースオブジェクトに対応してもよい。
タッチスクリーン112は、触覚及び/若しくは触感の接触に基づくユーザからの入力を受け取るタッチ感知面、センサ、又はセンサのセットを有している。タッチスクリーン112及びディスプレイコントローラ156(メモリ102内の任意の関連モジュール及び/又は命令セットと共に)は、タッチスクリーン112上で接触(及び任意の動作又は接触の中断)を検出し、検出された接触をタッチスクリーン112上に表示されたユーザインターフェースオブジェクト(例えば、1つ以上のソフトキー、アイコン、ウェブページ、又は画像)との対話に変換する。ある例示的な実施形態では、タッチスクリーン112とユーザとの間の接触は、ユーザの指に対応する。
タッチスクリーン112は、LCD(liquid crystal display、液晶ディスプレイ)技術、LPD(light emitting polymer display、発光ポリマーディスプレイ)技術、又はLED(light emitting diode、発光ダイオード)技術を用いてもよいが、他の実施形態では、その他のディスプレイ技術を使用してもよい。タッチスクリーン112及びディスプレイコントローラ156は、限定するものではないが、静電容量技術、抵抗性技術、赤外線技術、及び表面超音波技術、並びにタッチスクリーン112との1つ以上の接触点を判定するための、他の近接センサアレイ又は他の要素を含む、現在知られているか若しくは今後開発される複数のタッチ感知技術のうちのいずれかを使用して、接触及びそのあらゆる移動若しくは中断を検出することができる。例示的な実施形態では、California州CupertinoのApple Inc.からのiPhone(登録商標)及びiPod Touch(登録商標)において見られるものなどの、投影型相互キャパシタンス感知技術が使用されている。
タッチスクリーン112のいくつかの実施形態におけるタッチ感知ディスプレイは、以下の米国特許、第6,323,846号(Westermanら)、第6,570,557号(Westermanら)、及び/若しくは第6,677,932号(Westerman)、並びに/又は米国特許出願公開第2002/0015024(A1)号に記載されているマルチタッチ感知タッチパッドに類似していてもよい。これらの文献はそれぞれその全体が本明細書において参照により組み込まれている。ただし、タッチスクリーン112はデバイス100からの視覚的出力を表示するのに対して、タッチ感知タッチパッドは視覚的出力を提供しない。
タッチスクリーン112のいくつかの実施形態におけるタッチ感知ディスプレイは、以下の出願で説明されているようにすることができる。(1)米国特許出願第11/381,313号、「Multipoint Touch Surface Controller」、2006年5月2日出願、(2)米国特許出願第10/840,862号、「Multipoint Touchscreen」、2004年5月6日出願、(3)米国特許出願第10/903,964号、「Gestures For Touch Sensitive Input Devices」、2004年7月30日出願、(4)米国特許出願第11/048,264号、「Gestures For Touch Sensitive Input Devices」、2005年1月31日出願、(5)米国特許出願第11/038,590号、「Mode−Based Graphical User Interfaces For Touch Sensitive Input Devices」、2005年1月18日出願、(6)米国特許出願第11/228,758号、「Virtual Input Device Placement On A Touch Screen User Interface」、2005年9月16日出願、(7)米国特許出願第11/228,700号、「Operation Of A Computer With A Touch Screen Interface」、2005年9月16日出願、(8)米国特許出願第11/228,737号、「Activating Virtual Keys Of A Touch−Screen Virtual Keyboard」、2005年9月16日出願、及び(9)米国特許出願第11/367,749号、「Multi−Functional Hand−Held Device」、2006年3月3日出願。これらの出願は全て、それらの全体が本明細書において参照により組み込まれている。
タッチスクリーン112は、100dpiを超えるビデオ解像度を有し得る。いくつかの実施形態では、タッチスクリーンは、約160dpiの映像解像度を有する。ユーザは、スタイラス、指などの、任意の好適な物体又は付属物を使用して、タッチスクリーン112に接触することができる。いくつかの実施形態では、ユーザインターフェースは、主として指に基づく接触及びジェスチャで機能するように設計され、タッチスクリーン上の指の接触面積が広いことにより、スタイラスに基づく入力よりも精度が低いことがある。いくつかの実施形態では、デバイスは、粗い、指に基づく入力を正確なポインタ/カーソル位置又はユーザの望むアクションを実行するためのコマンドに変換する。
いくつかの実施形態では、タッチスクリーンに加えて、デバイス100は、特定の機能をアクティブ化又は非アクティブ化するためのタッチパッド(図示せず)を含んでもよい。いくつかの実施形態では、タッチパッドは、タッチスクリーンとは異なり、視覚的出力を表示しない、デバイスのタッチ感知エリアである。タッチパッドは、タッチスクリーン112とは別個のタッチ感知面、又はタッチスクリーンによって形成されるタッチ感知面の拡張部であってもよい。
デバイス100はまた、さまざまな構成要素に電力を供給するための電力システム162もまた、備えている。電力システム162は、電力管理システム、1つ以上の電源(例えば、バッテリ、交流(alternating current、AC))、再充電システム、停電検出回路、電力コンバータ又はインバータ、電力状態インジケータ(例えば、発光ダイオード(LED))、並びにポータブルデバイスにおける電力の生成、管理、及び分配に関連付けられる任意の他の構成要素を含んでもよい。
デバイス100はまた、1つ以上の光センサ164を含んでもよい。図1Aは、I/Oサブシステム106の光センサコントローラ158に連結された光センサを示している。光センサ164としては、電荷結合素子(charge-coupled device、CCD)又は相補的金属酸化物半導体(complementary metal-oxide semiconductor、CMOS)フォトトランジスタを挙げることができる。光センサ164は、環境から、1つ以上のレンズを通して投影された光を受光し、その光を、画像を表すデータに変換する。撮像モジュール143(カメラモジュールとも呼ばれる)と連動して、光センサ164は静止画像又はビデオをキャプチャしてもよい。いくつかの実施形態では、タッチスクリーンディスプレイを静止画像及び/又はビデオ画像取得のためのビューファインダとして使用することができるように、デバイスの前面のタッチスクリーンディスプレイ112の反対側である、デバイス100の背面に光センサが配置されている。いくつかの実施形態では、ユーザが他のテレビ会議参加者をタッチスクリーンディスプレイ上で見ながら、ユーザの画像をテレビ会議のために得ることができるように、デバイスの前面に光センサが配置されている。いくつかの実施形態では、光センサ164の位置はユーザによって(例えば、デバイス筐体内のレンズ及びセンサを回転させることによって)変更することができ、それにより、単一の光センサ164をタッチスクリーンディスプレイと共に、テレビ会議並びに静止画像及び/若しくはビデオ画像取得のどちらにも用いることができる。
デバイス100はまた、1つ以上の接触強度センサ165をも、任意選択的に備える。図1Aは、I/Oサブシステム106内の強度センサコントローラ159に連結された接触強度センサを示す。接触強度センサ165は、1つ以上のピエゾ抵抗ひずみゲージ、電気容量式力センサ、電気力センサ、圧電力センサ、光学力センサ、容量式タッチ感知面、又は他の強度センサ(例えば、タッチ感知面上の接触力(又は圧力)を測定するために使用するセンサ)を、任意選択的に含む。接触強度センサ165は、環境から接触強度情報(例えば、圧力情報又は圧力情報の代用物)を受信する。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの接触強度センサが、タッチ感知面(例えば、タッチ感知ディスプレイシステム112)に配置されているか、又は近接している。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの接触強度センサが、デバイス100の前面に配置されたタッチスクリーンディスプレイ112の反対側である、デバイス100の背面に配置されている。
デバイス100はまた、1つ以上の近接センサ166を含んでもよい。図1Aは、周辺機器インターフェース118に連結された近接センサ166を示す。あるいは、近接センサ166は、I/Oサブシステム106内の入力コントローラ160に連結してもよい。近接センサ166は、米国特許出願第11/241,839号、「Proximity Detector In Handheld Device」、第11/240,788号、「Proximity Detector In Handheld Device」、第11/620,702号、「Using Ambient Light Sensor To Augment Proximity Sensor Output」、第11/586,862号、「Automated Response To And Sensing Of User Activity In Portable Devices」、及び第11/638,251号、「Methods And Systems For Automatic Configuration Of Peripherals」、で説明されているように動作してもよく、これらの文献は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。一部の実施形態では、この多機能デバイスが、ユーザの耳の近くに配置される場合(例えば、ユーザが電話通話を行っている場合)、近接センサは、タッチスクリーン112をオフにして無効にする。
デバイス100はまた、1つ以上の触知出力生成器167をも任意選択的に含む。図1Aは、I/Oサブシステム106内の触覚フィードバックコントローラ161に連結された、触知出力生成器を示す。触知出力生成器167は、スピーカ又は他の音声構成要素などの1つ以上の電気音響デバイス、及び/又はモータ、ソレノイド、電気活性ポリマ、圧電アクチュエータ、静電アクチュエータ、若しくは他の触知出力生成構成要素(例えば、デバイス上で電気信号を触知出力に変換する構成要素)などの、エネルギーを直線運動に変換する電気機械デバイスを、任意選択的に含む。接触強度センサ165は、触覚フィードバックモジュール133から触知フィードバック生成命令を受信し、デバイス100のユーザが感知できる触知出力をデバイス100上で生成する。いくつかの実施形態において、少なくとも1つの触知出力生成器は、タッチ感知面(例えば、タッチ感知ディスプレイシステム112)に配置されているか、又は近接しており、任意選択的に、タッチ感知面を垂直方向に(例えば、デバイス100の表面への出入方向)又は横方向(例えば、デバイス100の表面と同じ平面内の前後方向)に動かすことによって、触知出力を生成する。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの触知出力生成器センサは、デバイス100の前面に配置されたタッチスクリーンディスプレイ112の反対側である、デバイス100の背面に配置されている。
デバイス100は更に、1つ以上の加速度計168を備えてもよい。図1Aは、周辺機器インターフェース118に連結された加速度計168を示す。あるいは、加速度計168は、I/Oサブシステム106内の入力コントローラ160に連結してもよい。加速度計168は、米国特許出願公開第20050190059号、「Acceleration−based Theft Detection System for Portable Electronic Devices」、及び米国特許出願公開第20060017692号、「Methods And Apparatuses For Operating A Portable Device Based On An Accelerometer」に記載されているように動作してもよく、これらの文献はどちらも、その全体が参照により本明細書に組み込まれている。いくつかの実施形態では、情報は、1つ以上の加速度計から受信したデータの分析に基づいて、縦長表示又は横長表示で、タッチスクリーンディスプレイ上に表示される。デバイス100は、加速度計(単数又は複数)168に加えて、磁力計(図示せず)並びにデバイス100の位置及び向き(例えば、縦長又は横長)に関する情報を取得するためのGPS(又はGLONASS又は他のグローバルナビゲーションシステム)受信機(図示せず)を、任意選択的に含む。
いくつかの実施形態では、メモリ102に記憶されたソフトウェア構成要素は、オペレーティングシステム126、通信モジュール(又は命令セット)128、接触/移動モジュール(又は命令セット)130、グラフィックモジュール(又は命令セット)132、テキスト入力モジュール(又は命令セット)134、全地球測位システム(GPS)モジュール(又は命令セット)135、及びアプリケーション(又は命令セット)136を含む。更に、いくつかの実施形態において、メモリ102(図1A)又はメモリ370(図3)は、図1A及び図3に示すように、デバイス/グローバル内部状態157を記憶する。デバイス/グローバル内部状態157は、現在アクティブ状態のアプリケーションがあれば、どのアプリケーションが現在アクティブであるかを示す、アクティブアプリケーション状態と、どのアプリケーション、ビュー、又は他の情報がタッチスクリーンディスプレイ112のさまざまな領域を占領しているかを示す、表示状態と、デバイスのさまざまなセンサ及び入力コントロールデバイス116から得られる情報を含む、センサ状態と、デバイスの位置及び/又は姿勢に関する位置情報と、のうちの1つ以上を含む。
オペレーティングシステム126(例えば、Darwin(登録商標)、RTXC(登録商標)、LINUX(登録商標)、UNIX(登録商標)、OSX(登録商標)、iOS、WINDOWS(登録商標)、又はVxWorks(登録商標)などの組み込みオペレーティングシステム)は、一般的なシステムタスク(例えば、メモリ管理、記憶デバイス制御、電力管理など)を制御及び管理するためのさまざまなソフトウェア構成要素及び/又はドライバを含み、さまざまなハードウェアとソフトウェアコンポーネントとの間の通信を容易にする。
通信モジュール128は、1つ以上の外部ポート124を介して他のデバイスとの通信を容易にし、RF回路108及び/又は外部ポート124が受信したデータを処理するためのさまざまなソフトウェア構成要素を更に含む。外部ポート124(例えば、ユニバーサルシリアルバス(USB)、FIREWIRE(登録商標)など)は、直接的に、又はネットワーク(例えば、インターネット、無線LANなど)を介して間接的に、他のデバイスに連結するのに適している。いくつかの実施形態では、外部ポートは、iPod(Apple Inc.の商標)デバイス上で使用される30ピンコネクタと同一の、又はこれに類似した及び/若しくは互換性のあるマルチピン(例えば、30ピン)コネクタである。
接触/移動モジュール130は、任意選択的に、(ディスプレイコントローラ156と連携して)タッチスクリーン112及び他のタッチ感知デバイス(例えば、タッチパッド又は物理クリックホイール)との接触を検出する。接触/移動モジュール130は、接触が発生したかどうかの判定(例えば、フィンガダウンイベントの検出)、接触の強度(例えば、接触の力若しくは圧力、又は、接触の力若しくは圧力の代替となるもの)の判定、接触の移動及びタッチ感知面にわたる移動の追跡(例えば、1つ以上のフィンガドラッグイベントの検出)があるかどうかの判定、及び接触が中止したかどうか(例えば、フィンガアップイベント又は接触の中断の検出)の判定などの、接触の検出に関係するさまざまな動作を実行するためのさまざまなソフトウェア構成要素を含む。接触/移動モジュール130は、タッチ感知面から接触データを受信する。一連の接触データにより表される接触点の移動を判定することは、接触点の速さ(大きさ)、速度(大きさ及び方向)、及び/又は加速度(大きさ及び/又は方向の変化)を判定することを、任意選択的に含む。これらの動作は、任意選択的に、単一の接触(例えば、1つの指の接触)又は複数の同時接触(例えば、「マルチタッチ」/複数の指の接触)に適用される。いくつかの実施形態では、接触/移動モジュール130及びディスプレイコントローラ156は、タッチパッド上の接触を検出する。
いくつかの実施形態では、接触/移動モジュール130は、ユーザによって動作が実行されたか否かを判定するための(例えば、ユーザがアイコン上で「クリック」したか否かを判定するための)、1つ以上の強度閾値のセットを使用する。いくつかの実施形態において、少なくとも強度閾値のサブセットは、ソフトウェアパラメータに従って判定される(例えば、強度閾値は、特定の物理アクチュエータのアクティブ化閾値によって判定されず、デバイス100の物理ハードウェアを変更することなく調整し得る)。例えば、トラックパッド又はタッチスクリーンディスプレイのマウス「クリック」閾値は、トラックパッド又はタッチスクリーンディスプレイのハードウェアを変更することなく広範囲の所定の閾値のうちのいずれかに設定することができる。更に、いくつかの実装において、デバイスのユーザには、(例えば、個々の強度閾値を調整することにより、及び/又は、システムレベルのクリック「強度」パラメータにより、一度に複数の強度閾値を調整することによって)強度閾値のセットのうちの1つ以上を調整するためのソフトウェア設定が提供される。
接触/移動モジュール130は、任意選択的に、ユーザによるジェスチャ入力を検出する。タッチ感知面上の異なるジェスチャは、異なる接触パターン(例えば、異なる動き、タイミング、及び/又は検出された接触の強度)を有する。したがって、ジェスチャは、特定の接触パターンを検出することによって、任意選択的に検出される。例えば、指のタップジェスチャを検出することは、フィンガダウンイベント(例えば、アイコンの位置での)を検出し、続いてそのフィンガダウンイベントと同じ位置(又は、実質的に同じ位置)で指を上げる(リフトオフ)イベントを検出することを含む。別の実施例として、タッチ感知面でのフィンガスワイプジェスチャの検出は、フィンガダウンイベントを検出し、続いて1つ以上のフィンガドラッグイベントを検出し、その後、フィンガアップ(リフトオフ)イベントを検出することを含む。
グラフィックモジュール132は、表示されるグラフィックの視覚的効果(例えば、輝度、透明度、彩度、コントラスト、又は他の視覚特性)を変更するための構成要素を含めた、タッチスクリーン112又は他のディスプレイ上にグラフィックをレンダリングして表示するための、さまざまな既知のソフトウェア構成要素を含む。本明細書で使用する時、用語「グラフィック」は、ユーザに対して表示することができる任意のオブジェクトを含み、これらのオブジェクトとしては、テキスト、ウェブページ、アイコン(ソフトキーを含むユーザインターフェースオブジェクトなど)、デジタル画像、ビデオ、アニメーションなどが挙げられるが、これらに限定されない。
いくつかの実施形態では、グラフィックモジュール132は、使用されるグラフィックを表すデータを記憶する。それぞれのグラフィックには、対応するコードが、任意選択的に割り当てられる。グラフィックモジュール132は、アプリケーションなどから、座標データ及び他のグラフィック特性データと共に(必要に応じて)、表示されるグラフィックを指定する1つ以上のコードを受信し、続いて、ディスプレイコントローラ156に出力する画面画像データを生成する。
触覚フィードバックモジュール133は、デバイス100とのユーザ対話に応じて、デバイス100上の1つ以上の場所で触知出力を生成するために、触知出力生成器(単数又は複数)167によって使用される命令を生成するための、さまざまなソフトウェア構成要素を含む。
テキスト入力モジュール134は、グラフィックモジュール132の構成要素としてもよく、さまざまなアプリケーション(例えば、連絡先137、電子メール140、IM141、ブラウザ147、及びテキスト入力を必要とする任意の他のアプリケーション)でテキストを入力するための、ソフトキーボードを提供する。
GPSモジュール135は、デバイスの位置を判定し、この情報をさまざまなアプリケーションで使用する(例えば、ロケーションベースのダイヤリングに使用するため電話138に、画像/ビデオのメタデータとしてカメラ143に、天候ウィジェット、地元のイエローページウィジェット、及び、地図/ナビゲーションウィジェット、などのロケーションベースのサービスを提供するアプリケーションに)ために提供する。
アプリケーション136は、以下のモジュール(若しくは、命令セット)、又はそれらのサブセット若しくはスーパーセットを含んでもよい。
●連絡先モジュール137(時には、アドレス帳又は連絡先リストとも呼ばれる)、
●電話モジュール138、
●テレビ会議モジュール139、
●電子メールクライアントモジュール140、
●インスタントメッセージ(IM)モジュール141、
●トレーニングサポートモジュール142、
●静止画像及び/又はビデオ画像用のカメラモジュール143、
●画像管理モジュール144、
●ビデオプレーヤモジュール、
●音楽プレーヤモジュール
●ブラウザモジュール147、
●カレンダーモジュール148、
●天候ウィジェット149−1、株価ウィジェット149−2、電卓ウィジェット149−3、アラーム時計ウィジェット149−4、辞書ウィジェット149−5、及びユーザによって取得された他のウィジェット、並びにユーザ作成ウィジェット149−6のうちの1つ以上を含み得る、ウィジェットモジュール149、
●ユーザ作成ウィジェット149−6を作成するためのウィジェット作成モジュール150、
●検索モジュール151、
●ビデオプレーヤモジュール及び音楽プレーヤモジュールを統合した、ビデオ及び音楽プレーヤモジュール152、
●メモモジュール153、
●地図モジュール154、及び/又は
●オンラインビデオモジュール155。
メモリ102内に記憶することができる他のアプリケーション136の例としては、他のワードプロセッシングアプリケーション、他の画像編集アプリケーション、描画アプリケーション、プレゼンテーションアプリケーション、JAVA(登録商標)対応アプリケーション、暗号化、デジタル著作権管理、音声認識、及び音声複製が挙げられる。
タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/移動モジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134と共に、連絡先モジュール137は、(例えば、メモリ102又はメモリ370内の連絡先モジュール137のアプリケーション内部状態192に記憶された)アドレス帳又は連絡先リストを管理するために使用してもよく、この管理には、アドレス帳に名前(単数又は複数)を追加すること、アドレス帳から名前(単数又は複数)を削除すること、電話番号(単数又は複数)、電子メールアドレス(単数又は複数)、住所(単数又は複数)、又は他の情報を名前と関連付けること、画像を名前と関連付けること、名前を分類して振り分けること、電話番号又は電子メールアドレスを提供して、電話138、テレビ会議139、電子メール140、若しくはIM141による通信を開始させる及び/又は容易にすること、などが含まれる。
RF回路108、音声回路110、スピーカ111、マイクロフォン113、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/移動モジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134と共に、電話モジュール138は、電話番号に対応する一連の文字を入力し、連絡先モジュール137内の1つ以上の電話番号にアクセスし、対応する電話番号を修正し、対応する電話番号をダイアルし、会話を行い、会話が完了した際に接続を切るか又は電話を切るために、使用してもよい。上述のように、無線通信は、複数の通信規格、通信プロトコル、及び通信技術のうちのいずれかを使用することができる。
RF回路108、音声回路110、スピーカ111、マイクロフォン113、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、光センサ164、光センサコントローラ158、接触/移動モジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、連絡先モジュール137、及び電話モジュール138と併せて、テレビ会議モジュール139は、ユーザの指示に従って、ユーザと1人以上の他の参加者との間のテレビ会議を開始し、実施し、終了する、実行可能命令を含む。
RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/移動モジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134と併せて、電子メールクライアントモジュール140は、ユーザの指示に従って、電子メールを作成し、送信し、受信し、管理する、実行可能命令を含む。画像管理モジュール144と併せて、電子メールクライアントモジュール140により、カメラモジュール143で撮影した静止画像又はビデオ画像を作成し、電子メールで送信することが非常に簡単になる。
RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/移動モジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134と併せて、インスタントメッセージモジュール141は、インスタントメッセージに対応する文字列を入力したり、入力済みの文字を修正したり、対応するインスタントメッセージを送信したり(例えば、電話ベースのインスタントメッセージのためのショートメッセージサービス(SMS)若しくはマルチメディアメッセージサービス(MMS)プロトコルを使用して、又はインターネットベースのインスタントメッセージのためのXMPP、SIMPLE、若しくはIMPSを使用して)、インスタントメッセージを受信してその受信したインスタントメッセージを表示したりする、実行可能命令を含む。いくつかの実施形態では、送信及び/又は受信されるインスタントメッセージは、MMS及び/又は拡張メッセージングサービス(Enhanced Messaging Service、EMS)でサポートされるような、グラフィック、写真、音声ファイル、ビデオファイル、及び/又は他の添付ファイルを含んでもよい。本明細書で使用する時、「インスタントメッセージング」とは、電話ベースのメッセージ(例えば、SMS又はMMSを使用して送信されるメッセージ)及びインターネットベースのメッセージ(例えば、XMPP、SIMPLE又はIMPSを使用して送信されるメッセージ)の双方を示す。
RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/移動モジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、GPSモジュール135、地図モジュール154、及び音楽プレーヤモジュールと併せて、トレーニングサポートモジュール142は、(例えば、時間、距離、及び/又はカロリー消費目標を有する)トレーニングを生成し、トレーニングセンサ(スポーツデバイス)と通信し、トレーニングセンサデータを受信し、トレーニングをモニタリングするために用いられるセンサを調整し、トレーニング用の音楽を選択して再生するし、トレーニングデータを表示、記憶、及び送信する、実行可能命令を含む。
タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、光センサ(単数又は複数)164、光センサコントローラ158、接触/移動モジュール130、グラフィックモジュール132、及び画像管理モジュール144と併せて、カメラモジュール143は、静止画像又はビデオ(ビデオストリームを含む)をキャプチャしてメモリ102にそれらを記憶したり、静止画像又はビデオの特徴を変更したり、又はメモリ102から静止画像若しくは動画を削除したりする、実行可能命令を含む。
タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/移動モジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、及びカメラモジュール143と併せて、画像管理モジュール144は、静止画像及び/又はビデオ画像を配置し、修正し(例えば、編集し)及び別の方法で操作し、ラベルを付け、削除し、提示(例えば、デジタルスライドショー又はアルバム内で)し、並びに記憶したりする実行可能命令を含む。
RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/移動モジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134と併せて、ブラウザモジュール147は、ウェブページ又はそれらの一部、並びにウェブページにリンクされた添付及び他のファイルを検索し、リンク付けし、受信し、表示することを含むユーザの指示に従い、インターネットをブラウズする実行可能命令を含む。
RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/移動モジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、電子メールクライアントモジュール140、及びブラウザモジュール147と併せて、カレンダーモジュール148は、ユーザの指示に従い、カレンダー及びカレンダーに関連付けられたデータ(例えば、カレンダー項目、すべきことのリストなど)を作成し、表示し、修正し、記憶する実行可能命令を含む。
RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/移動モジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、及びブラウザモジュール147と併せて、ウィジェットモジュール149は、ユーザによってダウンロードされ、使用することが可能なミニアプリケーション(例えば、天候ウィジェット149−1、株価ウィジェット149−2、電卓ウィジェット149−3、アラーム時計ウィジェット149−4、及び辞書ウィジェット149−5)、又はユーザによって作成することが可能なミニアプリケーション(例えば、ユーザ作成ウィジェット149−6)である。いくつかの実施形態では、ウィジェットは、HTML(ハイパーテキストマークアップ言語)ファイル、CSS(カスケーディングスタイルシート)ファイル、及びJavaScriptファイルを含む。一部の実施形態では、ウィジェットは、XML(拡張可能マークアップ言語)ファイル及びJavaScript(登録商標)ファイル(例えば、Yahoo!(登録商標)ウィジェット)を含む。
RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/移動モジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、及びブラウザモジュール147と併せて、ウィジェット作成モジュール150は、ウィジェットを作成する(例えば、ウェブページのユーザ指定箇所をウィジェットに変える)ために、ユーザが使用してもよい。
タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/移動モジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134と併せて、検索モジュール151は、ユーザの指示に従って、1つ以上の検索基準(例えば、1つ以上のユーザ指定の検索語句)と一致する、メモリ102内のテキスト、音楽、音、画像、ビデオ、及び/又は他のファイルを検索する実行可能命令を含む。
タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/移動モジュール130、グラフィックモジュール132、音声回路110、スピーカ111、RF回路108、及びブラウザモジュール147と併せて、ビデオ及び音楽プレーヤモジュール152は、MP3又はAACファイルなどの1つ以上のファイル形式で記憶された録音済みの音楽又は他のサウンドファイルをユーザがダウンロード及び再生できるようにする実行可能命令、並びにビデオを(例えば、タッチスクリーン112上又は外部ポート124を介して接続された外部のディスプレイ上に)表示、提示、又は別の方法で再生する実行可能命令を含む。いくつかの実施形態では、デバイス100は、任意選択的に、iPod(Apple Inc.の登録商標)などのMP3プレーヤの機能を含む。
タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/移動モジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134と併せて、メモモジュール153は、ユーザの指示に従って、メモ、ToDoリストなどを作成及び管理する、実行可能命令を含む。
RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/移動モジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、GPSモジュール135、及びブラウザモジュール147と併せて、地図モジュール154は、ユーザの指示に従い、地図及び地図に関連付けられたデータ(例えば、運転方向、特定の位置又はその近くの店舗及びその他の見所のデータ、並びに他の位置ベースのデータ)を受信し、表示し、変更し、及び記憶するために、使用することができる。
タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/移動モジュール130、グラフィックモジュール132、音声回路110、スピーカ111、RF回路108、テキスト入力モジュール134、電子メールクライアントモジュール140、及びブラウザモジュール147と併せて、オンラインビデオモジュール155は、ユーザがH.264などの1つ以上のファイル形式のオンラインビデオにアクセスし、ブラウズし、受信し(例えば、ストリーミング及び/又はダウンロードにより)、再生し(例えば、タッチスクリーン上で又は外部ポート124を介して接続された外部のディスプレイ上で)、特定のオンラインビデオへのリンクを含む電子メールを送信し、別の方法で管理できるようにする命令を含む。いくつかの実施形態では、電子メールクライアントモジュール140ではなく、インスタントメッセージモジュール141が、特定のオンラインビデオへのリンクを送信するために用いられる。2007年6月20日に出願された米国仮特許出願第60/936,562号、「Portable Multifunction Device,Method,and Graphical User Interface for Playing Online Videos」、及び2007年12月31日に出願された米国特許出願第11/968,067号、「Portable Multifunction Device,Method,and Graphical User Interface for Playing Online Videos」に、オンラインビデオアプリケーションの追加の説明を見いだすことができる。これらの出願の内容は、その全体が本明細書において参照により組み込まれている。
上記で識別されたモジュール及びアプリケーションのそれぞれは、1つ又はそれ以上の上記の機能を実行する実行可能命令セット及び本出願に記載の方法(例えば、コンピュータにより実行される方法及び本明細書に記載の他の情報処理方法)に対応する。これらのモジュール(例えば、命令セット)は、別個のソフトウェアプログラム、手順、又はモジュールとして実装される必要はなく、それゆえ、さまざまな実施形態で、これらのモジュールのさまざまなサブセットを組み合わせるか、又は他の方式で再編成することができる。例えば、ビデオプレーヤモジュールは、音楽プレーヤモジュールと組み合わせて、単一のモジュール(例えば、ビデオ及び音楽プレーヤモジュール152、図1A)とすることができる。いくつかの実施形態では、メモリ102は、上記で識別されたモジュール及びデータ構造のサブセットを記憶することができる。更に、メモリ102は、上述されていない追加のモジュール及びデータ構造を記憶してもよい。
いくつかの実施形態では、デバイス100は、デバイス上の機能の所定のセットの動作が排他的にタッチスクリーン及び/又はタッチパッドを介して実行されるデバイスである。デバイス100の動作のための主要な入力制御デバイスとして、タッチスクリーン及び/又はタッチパッドを使用することにより、デバイス100上の物理的な入力制御デバイス(プッシュボタン、ダイアル、及び同様のものなど)の数を減らすことができる。
排他的にタッチスクリーン及び/又はタッチパッドを介して実行される機能の所定のセットは、任意選択的に、ユーザインターフェース間のナビゲーションを含む。いくつかの実施形態では、タッチパッドは、ユーザによってタッチされると、デバイス100上に表示される任意のユーザインターフェースから、メインメニュー、ホームメニュー、又はルートメニューへデバイス100をナビゲートする。かかる実施形態では、「メニューボタン」はタッチパッドを使って実装される。いくつかの他の実施形態では、メニューボタンは、タッチパッドではなく、物理的なプッシュボタン又は他の物理的な入力制御デバイスである。
図1Bは、いくつかの実施形態に係る、イベント処理のための例示的な構成要素を示すブロック図である。いくつかの実施形態では、メモリ102(図1A)又は370(図3)は、イベントソータ170(例えば、オペレーティングシステム126内)及び対応するアプリケーション136−1(例えば、上述のアプリケーション137〜151、155、及び380〜390のうちのいずれか)を含む。
イベントソータ170は、イベント情報を受信し、イベント情報を配布するアプリケーション136−1及びアプリケーション136−1のアプリケーションビュー191を判定する。イベントソータ170は、イベントモニタ171及びイベントディスパッチャモジュール174を含む。いくつかの実施形態では、アプリケーション136−1は、アプリケーションがアクティブ又は実行中の時、タッチ感知ディスプレイ112上に表示される現在のアプリケーションビュー(単数又は複数)を示す、アプリケーション内部状態192を含む。いくつかの実施形態では、デバイス/グローバル内部状態157は、いずれのアプリケーション(単数又は複数)が現在アクティブであるかを判定するために、イベントソータ170によって使用され、アプリケーション内部状態192は、イベント情報の配信先となるアプリケーションビュー191を判定するために、イベントソータ170によって使用される。
いくつかの実施形態では、アプリケーション内部状態192は、アプリケーション136−1が実行を再開する際に使用される再開情報、アプリケーション136−1によって情報が表示されているか又は表示の準備が整っていることを示すユーザインターフェース状態情報、ユーザがアプリケーション136−1の以前の状態又はビューに戻ることを可能にするための状態待ち行列、及びユーザが以前に行ったアクションのリドゥ/アンドゥ待ち行列のうちの1つ以上などの付加的な情報を含む。
イベントモニタ171は、周辺機器インターフェース118からイベント情報を受信する。イベント情報は、サブイベント(例えば、マルチタッチジェスチャの一部としての、タッチ感知ディスプレイ112上でのユーザのタッチ)についての情報を含む。周辺機器インターフェース118は、I/Oサブシステム106又は近接センサ166、加速度計(単数又は複数)168、及び/若しくはマイクロフォン113(音声回路110を介して)などのセンサから受信する情報を送信する。周辺機器インターフェース118がI/Oサブシステム106から受信する情報は、タッチ感知ディスプレイ112又はタッチ感知面からの情報を含む。
いくつかの実施形態では、イベントモニタ171は、所定の間隔で周辺機器インターフェース118に要求を送信する。これに応じて、周辺機器インターフェース118はイベント情報を送信する。他の実施形態では、周辺機器インターフェース118は、重要なイベント(例えば、所定のノイズ閾値を超える、及び/又は所定時間より長い入力を受信すること)がある場合にのみ、イベント情報を送信する。
いくつかの実施形態では、イベントソータ170はまた、ヒットビュー判定モジュール172及び/又はアクティブイベント認識部判定モジュール173を含む。
ヒットビュー判定モジュール172は、タッチ感知ディスプレイ112が1つ以上のビューを表示した際に、1つ以上のビュー内のどこにおいてサブイベントが発生したかを判定するためのソフトウェア手続きを提供する。ビューは、ユーザがディスプレイ上で見ることが可能な制御部及び他の要素で構成される。
アプリケーションに関連付けられたユーザインターフェースの別の態様は、本明細書では、アプリケーションビュー又はユーザインターフェースウィンドウと呼ばれる場合がある、ビューのセットであり、それらの中で情報が表示され、タッチに基づくジェスチャが実施される。タッチが検出される(対応するアプリケーションの)アプリケーションビューは、アプリケーションのプログラム階層又はビュー階層内のプログラムレベルに対応してもよい。例えば、タッチが検出される最低レベルのビューはヒットビューと呼ぶことができ、適切な入力として認識されるイベントのセットは、少なくとも部分的には、タッチベースのジェスチャを開始する最初のタッチのヒットビューに基づいて判定してもよい。
ヒットビュー判定モジュール172は、タッチベースのジェスチャのサブイベントと関連付けられた情報を受信する。アプリケーションが、階層として編成された複数のビューを有する場合、ヒットビュー判定モジュール172は、サブイベントを処理すべき階層内の最下位のビューとして、ヒットビューを識別する。ほとんどの状況では、ヒットビューは、最初のサブイベント(即ち、イベント又は潜在的なイベントを形成するサブイベントのシーケンスにおける最初のサブイベント)が発生する最低レベルのビューである。ヒットビューがヒットビュー判定モジュール172によって識別されると、ヒットビューは、典型的には、それがヒットビューとして識別された、同じタッチ又は入力ソースに関連する全てのサブイベントを受信する。
アクティブイベント認識部判定モジュール173は、ビュー階層内のどのビュー(単数又は複数)がサブイベントの特定のシーケンスを受信するべきかを判定する。いくつかの実施形態では、アクティブイベント認識部判定モジュール173は、ヒットビューのみがサブイベントの特定のシーケンスを受信するべきであると判定する。他の実施形態において、アクティブイベント認識部判定モジュール173は、サブイベントの物理的な位置を含む全てのビューがアクティブに関わっているビューであると判定し、したがって、全てのアクティブに関わっているビューは、サブイベントの特定のシーケンスを受信するべきであると判定する。他の実施形態では、タッチサブイベントがある特定のビューに関連付けられた領域に完全に限定されたとしても、階層の上位のビューはアクティブに関わっているビューのままである。
イベントディスパッチャモジュール174は、イベント情報をイベント認識部(例えば、イベント認識部180)に送信する。アクティブイベント認識部判定モジュール173を含む実施形態において、イベントディスパッチャモジュール174は、アクティブイベント認識部判定モジュール173により判定されたイベント認識部にイベント情報を配布する。いくつかの実施形態では、イベントディスパッチャモジュール174は、対応するイベント受信部182により取得されるイベント情報をイベント待ち行列内に記憶する。
いくつかの実施形態では、オペレーティングシステム126は、イベントソータ170を含む。あるいは、アプリケーション136−1が、イベントソータ170を含む。更に他の実施形態では、イベントソータ170は、スタンドアロンモジュール、又は接触/移動モジュール130などの、メモリ102に記憶された他のモジュールの一部である。
いくつかの実施形態では、アプリケーション136−1は、そのアプリケーションのユーザインターフェースの対応するビュー内で発生するタッチイベントを処理するための命令をそれぞれが含む、複数のイベントハンドラ190及び1つ以上のアプリケーションビュー191を含む。アプリケーション136−1のそれぞれのアプリケーションビュー191は、1つ以上のイベント認識部180を含む。典型的に、それぞれのアプリケーョンビュー191は、複数のイベント認識部180を含む。他の実施形態では、イベント認識部180のうちの1つ以上は、ユーザインターフェースキット(図示せず)又はアプリケーション136−1が方法及び他の性質を継承する上位レベルのオブジェクトなど、別個のモジュールの一部である。いくつかの実施形態では、それぞれのイベントハンドラ190は、データアップデーター176、オブジェクトアップデーター177、GUIアップデーター178、及び/又はイベントソータ170から受信したイベントデータ179のうちの1つ以上を含む。イベントハンドラ190は、アプリケーション内部状態192を更新するために、データアップデーター176、オブジェクトアップデーター177、又はGUIアップデーター178を利用するか又は呼び出してもよい。あるいは、アプリケーションビュー191のうちの1つ以上は、1つ以上の各イベントハンドラ190を含む。また、いくつかの実施形態では、データアップデーター176、オブジェクトアップデーター177、及びGUIアップデーター178のうちの1つ以上がそれぞれのアプリケーションビュー191内に含まれている。
各イベント認識部180は、イベントソータ170からイベント情報(例えば、イベントデータ179)を受信して、そのイベント情報からイベントを特定する。イベント認識部180は、イベント受信部182及びイベント比較部184を含む。いくつかの実施形態では、イベント認識部180は更に、メタデータ183及びイベント配信命令188(サブイベント配信命令を含んでいてもよい)の少なくとも1つのサブセットを含む。
イベント受信部182は、イベントソータ170からイベント情報を受信する。イベント情報は、例えば、タッチ又はタッチの移動などのサブイベントに関する情報を含む。サブイベントによっては、イベント情報は、サブイベントの位置などの付加的な情報をもまた含む。サブイベントがタッチの移動に関わる場合には、イベント情報はサブイベントの速さ及び方向を更に含んでもよい。いくつかの実施形態では、イベントは、ある方向から別の方向へ(例えば、縦長の向きから横長の向きへ、又はその逆)のデバイスの回転を含み、イベント情報は、デバイスの現在の向き(デバイスの姿勢とも呼ばれる)についての対応する情報を含む。
イベント比較部184は、イベント情報を所定のイベント又はサブイベントの定義と比較し、その比較に基づいて、イベント又はサブイベントを判断、又はイベント若しくはサブイベントの状態を判断又は更新する。いくつかの実施形態では、イベント比較部184は、イベント定義186を含む。イベント定義186は、例えば、イベント1(187−1)、イベント2(187−2)などのイベントの定義(例えば、サブイベントの所定のシーケンス)を含む。いくつかの実施形態では、イベント(187)内のサブイベントは、例えば、タッチ開始、タッチ終了、タッチの移動、タッチの中止、及び複数のタッチを含む。ある実施例では、イベント1(187−1)の定義は、表示されたオブジェクト上のダブルタップである。ダブルタップは、例えば、表示されたオブジェクト上の所定の段階についての第1のタッチ(タッチ開始)、所定の段階についての第1のリフトオフ(タッチ終了)、表示されたオブジェクト上の所定の段階についての第2のタッチ(タッチ開始)、及び所定の段階についての第2のリフトオフ(タッチ終了)を備える。別の実施例では、イベント2(187−2)の定義は、表示されたオブジェクト上のドラッグ操作である。ドラッグ操作は、例えば、表示されたオブジェクト上の所定の段階についてのタッチ(又は接触)、タッチ感知ディスプレイ112にわたるタッチの移動、及びタッチのリフトオフ(タッチ終了)を含む。いくつかの実施形態では、イベントはまた、1つ以上の関連付けられたイベントハンドラ190についての情報も含む。
いくつかの実施形態では、イベント定義187は、それぞれのユーザインターフェースオブジェクトに関するイベントの定義を含む。いくつかの実施形態では、イベント比較部184は、サブイベントに関連付けられたユーザインターフェースオブジェクトを判断するヒットテストを実行する。例えば、3つのユーザインターフェースオブジェクトがタッチ感知ディスプレイ112に表示されるアプリケーションビューにおいて、タッチ感知ディスプレイ112上でタッチが検出されると、イベント比較部184は、3つのユーザインターフェースオブジェクトのうちのどれがタッチ(サブイベント)に関連付けられているかを判断するためのヒットテストを行う。表示されたそれぞれのオブジェクトが、それぞれのイベントハンドラ190に関連付けられている場合、イベント比較部はヒットテストの結果を用いて、アクティブ化する必要のあるイベントハンドラ190を判定する。例えば、イベント比較部184は、サブイベント及びヒットテストのトリガーとなるオブジェクトに関連付けられたイベントハンドラを選択する。
いくつかの実施形態では、各イベント(187)に関する定義はまた、サブイベントのシーケンスがイベント認識部のイベントの種類に対応するか否かが判定されるまで、イベント情報の送付を遅延させる、遅延作用も含む。
それぞれのイベント認識部180は、一連のサブイベントがイベント定義186のイベントのいずれとも一致しないと判定した場合、それぞれのイベント認識部180は、イベント不可能、イベント失敗、又はイベント終了の状態に入り、その後は、タッチベースのジェスチャの後続のサブイベントを無視する。この状況では、ヒットビューについてアクティブのままである他のイベント認識部がもしあれば、進行中のタッチベースのジェスチャのサブイベントの追跡及び処理を続行する。
いくつかの実施形態では、それぞれのイベント認識部180は、構成可能なプロパティと、フラグと、及び/又はイベント配信システムがアクティブに関わっているイベント認識部にどのようにサブイベント配信を実行するかについて示すリストと、を有するメタデータ183を含む。いくつかの実施形態では、メタデータ183は、構成可能なプロパティと、フラグと、及び/若しくはイベント認識部が互いにどのように対話し得るか又は対話が可能になるかについて示すリストと、を含む。いくつかの実施形態において、メタデータ183は、構成可能なプロパティと、フラグと、及び/又はサブイベントがビュー階層又はプログラム階層内のさまざまなレベルに配布されるか否かを示すリストと、を含む。
いくつかの実施形態では、それぞれのイベント認識部180は、イベントの1つ以上の特定のサブイベントが認識された時に、イベントに関連付けられたイベントハンドラ190をアクティブ化する。いくつかの実施形態では、それぞれのイベント認識部180は、イベントハンドラ190に、イベントに関連付けられたイベント情報を配布する。イベントハンドラ190をアクティブ化することと、それぞれのヒットビューにサブイベントを送信(及び送信を延期する)することとは、互いに異なる。いくつかの実施形態では、イベント認識部180は、認識されたイベントに関連付けられたフラグをスローし、フラグに関連付けられたイベントハンドラ190は、フラグをキャッチし、所定の処理を実行する。
いくつかの実施形態では、イベント配信命令188は、イベントハンドラをアクティブ化せずにサブイベントに関するイベント情報を配信するサブイベント配信命令を含む。その代わりに、サブイベント配信命令は、一連のサブイベントに関連付けられたイベントハンドラ又はアクティブに関わっているビューにイベント情報を配布する。一連のサブイベント又はアクティブに関わっているビューに関連付けられたイベントハンドラは、イベント情報を受信し、所定の処理を実行する。
いくつかの実施形態では、データアップデーター176は、アプリケーション136−1で使用されるデータを作成及び更新する。例えば、データアップデーター176は、連絡先モジュール137で使用される電話番号を更新したり、又は、ビデオプレーヤモジュールで使用されるビデオファイルを記憶したりする。いくつかの実施形態では、オブジェクトアップデーター177は、アプリケーション136−1で使用されるオブジェクトを作成及び更新する。例えば、オブジェクトアップデーター177は、新たなユーザインターフェースオブジェクトを作成したり、又は、ユーザインターフェースオブジェクトの位置を更新したりする。GUIアップデーター178は、GUIを更新する。例えば、GUIアップデーター178は、表示情報を準備し、タッチ感知ディスプレイ上に表示するため、表示情報をグラフィックモジュール132に送信する。
いくつかの実施形態では、イベントハンドラ(単数又は複数)190は、データアップデーター176、オブジェクトアップデーター177、及びGUIアップデーター178を含むか、若しくはそれらにアクセスすることができる。いくつかの実施形態では、データアップデーター176、オブジェクトアップデーター177、及びGUIアップデーター178は、それぞれのアプリケーション136−1又はアプリケーションビュー191のうちの1つのモジュールに含まれる。他の実施形態では、それらは、2つ以上のソフトウェアモジュールに含まれる。
タッチ感知ディスプレイ上のユーザのタッチのイベント処理に関する前述の説明はまた、入力デバイスを使用して多機能デバイス100を動作させるための他の形態のユーザ入力にも適用されるが、その全てがタッチスクリーン上で開始されるわけではないことが理解されよう。例えば、単数又は複数のキーボードの押下又は保持に任意選択的に合わせたマウスの移動及びマウスボタンの押下、タッチパッド上でのタップ、ドラッグ、スクロールなどの接触移動、ペンスタイラス入力、デバイスの移動、口頭の命令、検出された眼球運動、バイオメトリック入力、及び/又は、これらの任意の組み合わせが、認識対象のイベントを定義するサブイベントに対応する入力として、任意選択的に利用される。
図2は、いくつかの実施形態に係る、タッチスクリーン112を有するポータブル多機能デバイス100を例示する。タッチスクリーンは、ユーザインターフェース(UI)200内に1つ以上のグラフィックを、任意選択的に表示する。本実施形態、並びに後述する実施形態において、ユーザは、例えば、1本以上の指202(図には、正確な縮尺で描かれていない)又は1つ以上のスタイラス203(図には、正確な縮尺で描かれていない)を用いて、グラフィック上でジェスチャを行うことにより、グラフィックのうちの1つ以上を選択できる。いくつかの実施形態では、ユーザが1つ以上のグラフィックとの接触を中断した際に、1つ以上のグラフィックの選択が生じる。いくつかの実施形態では、ジェスチャは、1回以上のタップ、1回以上のスワイプ(左から右へ、右から左へ、上方向へ、及び/又は下方向へ)、及び/又はデバイス100と接触した指のローリング(右から左へ、左から右へ、上方向へ、及び/又は下方向へ)を、任意選択的に含む。いくつかの実装又は状況において、グラフィックとの偶発的な接触によっては、グラフィックは選択されない。例えば、選択に対応するジェスチャがタップである場合、アプリケーションアイコンの上をスイープするスワイプジェスチャは、対応するアプリケーションを任意選択的に選択しない。
デバイス100はまた、「ホーム」又はメニューボタン204などの1つ以上の物理ボタンも含み得る。上述したように、メニューボタン204は、デバイス100上で実行することができるアプリケーションのセット内の任意のアプリケーション136に対するナビゲーションに使用することができる。あるいは、いくつかの実施形態では、メニューボタンは、タッチスクリーン112に表示されたGUIにおけるソフトキーとして実装されている。
いくつかの実施形態では、デバイス100は、タッチスクリーン112、メニューボタン204、デバイスへの電源をオン/オフし、デバイスをロックするためのプッシュボタン206、音量調節ボタン(単数又は複数)208、加入者識別モジュール(Subscriber Identity Module、SIM)カードスロット210、ヘッドセットジャック212、及びドッキング/充電用外部ポート124を含む。プッシュボタン206は、任意選択的に、ボタンを押下して、所定時間にわたってボタンを押下げた状態で保持することによって、デバイス上の電源をオン/オフし、ボタンを押下して、所定時間が経過する前にボタンを解放することによって、デバイスをロックし、かつ/又はデバイスをロック解除するか、若しくはロック解除処理を開始するために、任意選択的に使用される。代替的実施形態において、デバイス100はまた、マイクロフォン113を通して、一部の機能をアクティブ化し、又は非アクティブ化するための口頭入力を受け付ける。また、デバイス100は、タッチスクリーン112への接触の強度を検出するための1つ以上の接触強度センサ165、及び/又は、デバイス100のユーザに対する触知出力を生成するための1つ以上の触知出力生成器167を、任意選択的に含む。
図3は、いくつかの実施形態に係る、ディスプレイ及びタッチ感知面を備えた例示的な多機能デバイスのブロック図である。デバイス300は、ポータブルでなくてもよい。いくつかの実施形態では、デバイス300は、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、マルチメディアプレーヤデバイス、ナビゲーションデバイス、教育的デバイス(子供の学習玩具など)、ゲームシステム、又は制御デバイス(例えば、ホーム又は業務用コントローラ)である。デバイス300は、典型的には、1つ以上の処理ユニット(CPU)310と、1つ以上のネットワーク又は他の通信インターフェース360と、メモリ370と、及びこれらの構成要素を相互接続するための1つ以上の通信バス320と、を含む。通信バス320は、システム構成要素間の通信を相互接続及び制御する回路(チップセットと呼ぶことがある)を、任意選択的に含む。デバイス300は、典型的にはタッチスクリーンディスプレイである、ディスプレイ340を備える入出力(I/O)インターフェース330を含む。I/Oインターフェース330はまた、キーボード及び/又はマウス(又は他のポインティングデバイス)350、並びにタッチパッド355、デバイス300上に触知出力を生成するための触知出力生成器357(例えば、図1Aを参照して上述された触知出力生成器(単数又は複数)167と同様の)、センサ359(例えば、光センサ、加速度センサ、近接センサ、タッチ感知センサ、及び/又は図1Aを参照して上述された接触強度センサ(単数又は複数)165と同様の接触強度センサ)も、任意選択的に含む。メモリ370は、DRAM、SRAM、DDR RAM、又は他のランダムアクセス固体メモリデバイスなどの高速ランダムアクセスメモリを含み、任意選択的に、1つ以上の磁気ディスク記憶デバイス、光ディスク記憶デバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の不揮発性半導体記憶デバイスなどの不揮発性メモリを含む。メモリ370は、CPU(単数又は複数)310からは離れて位置する1つ以上の記憶デバイスを、任意選択的に含む。いくつかの実施形態では、メモリ370は、ポータブル多機能デバイス100(図1A)のメモリ102に記憶されたプログラム、モジュール、及びデータ構造、又はそれらのサブセット、に類似する、プログラム、モジュール、及びデータ構造、を記憶する。更に、メモリ370は、携帯型多機能デバイス100のメモリ102内に存在しない追加プログラム、モジュール、及びデータ構造を任意選択的に記憶する。例えば、デバイス300のメモリ370は、描画モジュール380、プレゼンテーションモジュール382、ワードプロセッシングモジュール384、ウェブサイト作成モジュール386、ディスクオーサリングモジュール388、及び/又はスプレッドシートモジュール390を、任意選択的に記憶するが、ポータブル多機能デバイス100(図1A)のメモリ102は、これらのモジュールを、任意選択的に記憶しない。
図3の上記で特定された要素のそれぞれは、前述のメモリデバイスの1つ以上に記憶してもよい。上記で特定されたモジュールのそれぞれは、上述した機能を実行する命令セットに対応する。上記で特定されたモジュール若しくはプログラム(即ち、命令セット)は、別個のソフトウェアプログラム、手続き、又はモジュールとして実施される必要はなく、したがって、さまざまな実施形態において、これらのモジュールのさまざまなサブセットを組み合わせてもよく、又は別の方法で再構成してもよい。いくつかの実施形態では、メモリ370は、上記で特定されたモジュール及びデータ構造のサブセットを記憶することができる。更に、メモリ370は、上述されていない追加のモジュール及びデータ構造を記憶してもよい。
次に、ポータブル多機能デバイス100上に実装することができるユーザインターフェースの実施形態に注意を向ける。
図4Aは、いくつかの実施形態に係る、ポータブル多機能デバイス100上のアプリケーションメニューに関する例示的なユーザインターフェースを示す。同様のユーザインターフェースが、デバイス300上に実装されてもよい。いくつかの実施形態では、ユーザインターフェース400は、以下の要素、又はそれらのサブセット若しくはスーパーセットを含む。
●セルラ及びWi−Fi信号などの無線通信のための信号強度インジケータ(単数又は複数)402、
●時間404、
●Bluetoothインジケータ405、
●バッテリ状態インジケータ406、
●下記などの、頻繁に利用されるアプリケーション用のアイコンを含むトレー408、
○不在着信又は音声メールメッセージの数のインジケータ414を任意選択的に含む、「電話」とラベル付けされた、電話モジュール138用のアイコン416、
○未読電子メールの数のインジケータ410を任意選択的に含む、「メール」とラベル付けされた、電子メールクライアントモジュール140用のアイコン418、
○「ブラウザ」とラベル付けされた、ブラウザモジュール147用のアイコン420、並びに
○「iPod」とラベル付けされた、iPod(Apple Inc.の商標)モジュール152とも称されるビデオ及び音楽プレーヤモジュール152用のアイコン422、並びに
●下記などの、その他のアプリケーション用のアイコン、
○「メッセージ」とラベル付けされた、IMモジュール141用のアイコン424、
○「カレンダー」とラベル付けされた、カレンダーモジュール148用のアイコン426、
○「写真」とラベル付けされた、画像管理モジュール144用のアイコン428、
○「カメラ」とラベル付けされた、カメラモジュール143用のアイコン430、
○「オンラインビデオ」とラベル付けされた、オンラインビデオモジュール155用のアイコン432、
○「株価」とラベル付けされた、株価ウィジェット149−2用のアイコン434、
○「地図」とラベル付けされた、地図モジュール154用のアイコン436、
○「天候」とラベル付けされた、天候ウィジェット149−1用のアイコン438、
○「時計」とラベル付けされた、アラーム時計ウィジェット149−4用のアイコン440、
○「トレーニングサポート」とラベル付けされた、トレーニングサポートモジュール142用のアイコン442、
○「メモ」とラベル付けされた、メモモジュール153用のアイコン444、
○「設定」とラベル付けされた、デバイス100及びそのさまざまなアプリケーション136に関する設定へのアクセスを提供する、設定アプリケーション若しくはモジュール用のアイコン446。
図4Aに示されているアイコンのラベルは、単なる例示であることに留意されたい。例えば、ビデオ及び音楽プレーヤモジュール152用のアイコン422は、任意選択的に、「音楽」又は「音楽プレーヤ」とラベル付けされてもよい。他のラベルが、さまざまなアプリケーションアイコンのために、任意選択的に使用される。いくつかの実施形態では、それぞれのアプリケーションアイコンに関するラベルは、それぞれのアプリケーションアイコンに対応するアプリケーションの名前を含む。いくつかの実施形態では、特定のアプリケーションアイコンのラベルは、特定のアプリケーションアイコンに対応するアプリケーションの名前とは異なる。
図4Bは、ディスプレイ450(例えば、タッチスクリーンディスプレイ112)とは別個のタッチ感知面451(例えば、タブレット又は図3のタッチパッド355)を備えるデバイス(例えば、図3のデバイス300)上の、例示的なユーザインターフェースを示す。デバイス300はまた、任意選択的に、タッチ感知面451上の接触の強度を検出するための、1つ以上の接触強度センサ(例えば、センサ357のうちの1つ以上)、及び/又はデバイス300のユーザに対する触知出力を生成するための、1つ以上の触知出力生成器359を含む。
以下の実施例のうちのいくつかは、タッチスクリーンディスプレイ112(タッチ感知面とディスプレイとが組み合わされている場合)上での入力を参照して説明するが、いくつかの実施形態では、デバイスは、図4Bに示されるように、ディスプレイとは別個のタッチ感知面上での入力を検出する。いくつかの実施形態では、このタッチ感知面(例えば、図4Bの451)は、ディスプレイ(例えば、450)上の主軸(例えば、図4Bの453)に対応する主軸(例えば、図4Bの452)を有する。これらの実施形態によれば、デバイスは、ディスプレイ上のそれぞれの場所に対応する場所(例えば、図4Bで、460は468に対応し、462は470に対応する)での、タッチ感知面451との接触(例えば、図4Bの460及び462)を検出する。このように、タッチ感知面がディスプレイとは別個のものである場合、タッチ感知面(例えば、図4Bの451)上でデバイスによって検出されたユーザ入力(例えば、接触460及び462、並びにそれらの移動)が、多機能デバイスのディスプレイ(例えば、図4Bの450)上のユーザインターフェースを操作するために、デバイスによって使用される。同様の方法が、本明細書に記載の他のユーザインターフェースに、任意選択的に使用されることを理解されたい。
更に、以下の実施例は、主に指入力(例えば、指の接触、指のタップジェスチャ、指のスワイプジェスチャ)を参照して説明されるが、いくつかの実施形態では、それらの指入力のうちの1つ以上は、別の入力デバイスからの入力(例えば、マウスに基づく入力又はスタイラス入力)で置き換えられることを理解されたい。例えば、スワイプジェスチャは、任意選択的に、(例えば、接触の代わりに)マウスクリックで置き換えられ、その後、(例えば、接触の移動の代わりに)スワイプの経路に沿ってカーソルの移動が行われる。別の実施例として、タップジェスチャは、カーソルがタップジェスチャの位置上に配置される時、任意選択的に、(例えば、接触の検出に続いて接触の検出を停止する代わりに)マウスクリックで置き換えられる。同様に、複数のユーザ入力が同時に検出される時、複数のコンピュータマウスが同時に、任意選択的に用いられ、又はマウスと指接触が同時に任意選択的に用いられることが理解されよう。
ここで使用される時、用語「アフォーダンス」は、デバイス100、300、及び/又は500(図1、3、及び5)のディスプレイスクリーン上に表示され得るユーザ対話式のグラフィカルユーザインターフェースオブジェクトを指す。例えば、画像(例えば、アイコン)、ボタン、及びテキスト(例えば、ハイパーリンク)がそれぞれ、アフォーダンスを構成してもよい。
次に、デバイス300又はポータブル多機能デバイス100などの、ディスプレイを備える多機能デバイス上に実装することができるユーザインターフェース(「UI」)及び関連する方法の実施形態に注目する。
図5A〜図5Iは、いくつかの実施形態に係る、対応するデバイスに支払口座をリンクするための例示的なユーザインターフェースを示す。これらの図のユーザインターフェースは、図6A〜図6Cの方法を含めた、以下で説明する方法を例示するために使用される。
図5A〜図5Eは、いくつかの実施形態に係る、クレジットカード(例えば、利用者に発行された物理的なクレジットカード又はデビットカード)に関連付けられた銀行口座又は回転信用勘定などの支払口座を、対応するデバイス(例えば、携帯電話、ラップトップ、着用可能な電子デバイス)にリンクする要求を受信するための例示的なユーザインターフェースを示している。例えば、この要求は、遠隔サーバ又は口座(iTunes(登録商標)又はiTunesに関連付けられた口座など)からクレジットカードの詳細をインポートすること、又はカードの詳細を手動で入力することであり得る。この要求は、クレジットカード(例えば、クレジットカード主口座番号(PAN)又はセキュリティコード)に関する情報を含む。
例えば、図5Aに、電子財布が表示されている。電子財布は、カードオブジェクト502の第1スタックとカードオブジェクト508、510、及び512の第2スタックを備えている。カードオブジェクト502の第1スタックは、カードオブジェクト508、510、及び512の第2スタックから視覚的に分離されている。この実施例では、一つのクレジットカード(例えば、American Express(登録商標)クレジットカード)が、既にデバイスにリンクされており、カードオブジェクト502の第1スタックの一部として表示されている。図5Bでは、支払口座(例えば、金融機関で保持する回転信用勘定)を対応するデバイスにリンクさせる要求に関するカード追加アフォーダンス520をデバイスに表示させるユーザ入力を受信する。例えば、デバイス100のディスプレイ上での下向きのスワイプは、カード追加アフォーダンス520を表示させるために使用される。デバイスは、カード追加アフォーダンス520の選択(例えば、指タップによりアクティブ化)を受信し、図5Cのユーザインターフェースを表示する。
図5Cは、支払口座をデバイスにリンクする(例えば、電子財布の中に利用可能な支払口座を作成する)ための支払カード追加アフォーダンス530と、パスをリンクするための走査コードアフォーダンス532と、の中から選択するためのユーザインターフェースを示す図である。デバイスは、終了アフォーダンス534の選択を受信したと判定した場合、デバイスは、図5Aの電子財布の表示に戻る。デバイスは、支払カード追加アフォーダンス530の選択を受信したと判定した場合、図5Dの表示に移行する。
図5Dにおいて、デバイスは、対応するデバイスへの支払口座のリンクをユーザが要求しようとしていることをユーザに示すために、デビットカード又はクレジットカード536の一般的な画像を表示する。1つの例示的な実施形態では、デバイスは、遠隔サーバ(例えば、iTunes又はiTuneに関連付けられた口座)から少なくとも部分的なクレジットカード情報(例えば、現在のユーザの口座による使用を許可されているクレジットカードの情報)をインポートするためのクレジットカードインポートアフォーダンス538をディスプレイに表示する。デバイスは、クレジットカードインポートアフォーダンス538のユーザ選択(例えば、クレジットカードインポートアフォーダンス538上の指タップ)を受信する。あるいは、ユーザは、手動入力アフォーダンス540を選択することにより、クレジットカード情報(例えば、カード番号、カード有効期限、カード上の氏名)を手動で入力するか、又は、カメラ入力アフォーダンス542を選択することによって、デバイスのカメラを使用して、クレジットカード情報(例えば、カード番号、カード有効期限、カード上の氏名)を手動で入力してもよい。
遠隔サーバからクレジットカード情報(例えば、カード番号、カード有効期限、カード上の氏名)をインポートするためのクレジットカードインポートアフォーダンス538のユーザ選択の受信に応じて、デバイスは、図5Eに示すように、クレジットカードの詳細画面を表示する。クレジットカードの詳細画面は、支払口座に関連付けられたクレジットカードのクレジットカード番号(例えば、クレジットカードの最後の4桁を表示する、クレジットカード主口座番号(PAN)の切り捨て)のインジケーション554を含み、セキュリティコード(例えば、CVD、CVV、CVCなどの数値カードセキュリティコード)を受け取るためのセキュリティコード入力欄550を含んでいる。
デバイスは、ユーザ入力(例えば、表示されたキーパッド552でのユーザ入力、又はクレジットカードの画像の取り込みにより)を介して、セキュリティコード入力欄550で、対応するセキュリティコードを受け取る。デバイスは、クレジットカード番号及び対応するセキュリティコードに基づく検証を使用して、クレジットカードの有効性を判定する。いくつかの実施形態では、クレジットカードが有効であると判定した後、クレジットカードに関連付けられた支払口座は、対応するデバイスにリンクされる。
いくつかの実施形態では、ユーザは、クレジットカード情報(例えば、カード番号、カード有効期限、カード上の氏名)をインポートするのではなく、クレジットカード情報を手動で入力することを要求する。図5Dでは、ユーザは、手動入力アフォーダンス540を選択することによって、又はカメラ入力アフォーダンス542を選択することによって、手動でクレジットカード情報を入力してもよい。クレジットカード情報を入力するためのクレジットカード入力アフォーダンスのユーザ選択の受け取りに応じて、デバイスは、手動入力のために、クレジットカードの詳細画面を表示する。手動入力のためのクレジットカードの詳細画面は、支払口座に関連付けられたクレジットカード番号(例えば、クレジットカード主口座番号)を受け取るための口座入力欄を含み、セキュリティコード(例えば、CVD、CVV、CVCなどの数値カードセキュリティコード)を受け取るためのセキュリティコード入力欄を含んでいる。デバイスは、ユーザ入力(例えば、表示されたキーパッド552でのユーザ入力、又はクレジットカードの画像の取り込みにより)によって、口座入力欄で対応するクレジットカード番号を、セキュリティコード入力欄で対応するセキュリティコードを受け取る。デバイスは、対応するクレジットカード番号及び対応するセキュリティコードに基づく検証を使用して、クレジットカードの有効性を判定する。いくつかの実施形態では、クレジットカードが有効であると判定した後、クレジットカードに関連付けられた支払口座は、対応するデバイスにリンクされる。
同様に、図5Dのカメラ入力アフォーダンス542の選択によって、ユーザは、カメラを使用してクレジットカードの1つ以上の画像(例えば、ユーザがデバイスを使用してクレジットカードの前部及び/又は後部の写真を撮影する)を取得することにより情報を入力すること、を要求することができる。デバイスは、クレジットカードが有効であることを判定するために、クレジットカードの1つ以上の画像に基づいて、クレジットカードの番号と、対応するセキュリティコードCCVを判断する。いくつかの実施形態では、クレジットカードが有効であると判定した後、クレジットカードに関連付けられた支払口座は、対応するデバイスにリンクされる。
要求(例えば、ユーザが、クレジットカード情報をインポートすること)の受信に応じて、デバイスは、支払口座を対応するデバイスにリンクするために更なる検証が必要であるか否か(例えば、既に、その支払口座は、デバイスにリンクされることが銀行によって承認されているか、又は、銀行は最初に支払口座所有者に確認する必要があるか否か)を判定する。支払口座を対応するデバイスにリンクするために更なる検証が必要ではない、という判定に従って、デバイスは、支払口座を対応するデバイスにリンクし、支払口座は対応するデバイスにリンクされたというインジケーション(例えば、図5Hの558)を提供する。支払口座が対応するデバイスにリンクされると、その対応するデバイスは、支払トランザクション(例えば、物理的な店舗での購入、又は、その対応するデバイスを用いて、インターネットを介しての購入)を容易にするために使用することができる。
図5Gは、更なる検証が必要であるというインジケーション556を含む例示的なユーザインターフェースを示す図である。支払口座を対応するデバイスにリンクするために更なる検証が必要であるという判定に従って、デバイスは、支払口座を対応するデバイスにリンクするために更なる検証が必要であるというインジケーション(例えば、支払口座をリンクするための承認が保留中であることをディスプレイ上に表示すること、又はユーザが検証用電話番号に電話をかけることを要求する)を提供する。いくつかの実施形態では、支払口座を対応するデバイスにリンクするために更なる検証が必要であるというインジケーションは、電子デバイスのディスプレイ上に表示される英数字の視覚的インジケータ(例えば、更なる検証ステップが、更なるユーザ入力なしに開始されたことを示す、「承認待ち」を含む英数字のインジケータ)を含む。視覚的インジケーションの例が、図5Gの視覚的インジケーション556「承認待ち」として示されている。例えば、支払口座が対応するデバイスにリンクされる前に、支払口座に関連付けられた金融機関(例えば、銀行)は、支払口座の詳細を確認する必要があり得る。検証は、金融機関との更なるユーザ対話を必要としなくてもよい。
図5Fは、支払口座を対応するデバイスにリンクするために更なる検証が必要であるというインジケーションを示す、例示的なユーザインターフェースを示す図である。いくつかの実施形態では、支払口座を対応するデバイスにリンクするために更なる検証が必要であるというインジケーションは、支払口座を対応するデバイスにリンクするために取るべき追加のステップ(例えば、支払口座が対応するデバイスにリンクされる前に、支払口座に関連付けられた金融機関に連絡して支払口座の詳細を確認するためのユーザに対する指示)の視覚的インジケーションを含む。
図5Fにおいて、デバイスは、複数の通信方法アフォーダンス560及び562を表示する。いくつかの実施形態では、支払口座を対応するデバイスにリンクするために更なる検証が必要であるという判定に従って、デバイスは、ディスプレイ上に、複数の通信方法アフォーダンス560及び562を表示する。各通信方法アフォーダンスは、検証通信(例えば、銀行からユーザへの通話若しくはユーザから銀行への通話、識別情報のキー、検証情報を入力するためのウェブサイトへのコード若しくはリンクを提供する電子メール、又は、検証情報を含むテキストメッセージ)のための対応する通信方法(例えば、銀行が電話すべき電話番号、ユーザが電話すべき電話番号、銀行がメールすべき電子メールアドレス、銀行がテキスト送信すべき電話番号)に関連付けられている。例えば、デバイスは、支払口座リンクの更なる検証のために、金融機関が電話すべき電話番号を示す通信方法アフォーダンス560を、表示することができる。別の実施例では、デバイスは、支払口座リンクの更なる検証のために、金融機関がメールすべき電子メールアドレスを示す通信方法アフォーダンス562を表示することができる。複数の通信方法のアフォーダンス560及び562は、金融機関から受信した通信に基づいてもよい。例えば、金融機関は、デバイスからの通信方法、又はユーザによってデバイスに入力された通信方法を使用するのではなく、セキュリティ目的のための通信方法を提供することができる。通信方法を示す通信方法アフォーダンス560及び562は、通信方法連絡情報の一部だけ(電話番号の最後の4桁又は電子メールアドレスのドメインなど)を表示する。これによって、ユーザが、ユーザに属していない支払口座をリンクすることを試みる場合に、更なる安全性が得られる。
いくつかの実施形態では、支払口座を対応するデバイスにリンクするために更なる検証が必要であるという判定に従って、デバイスは、ディスプレイ上に複数の通信方法アフォーダンス560及び562を表示する。ここで、各通信方法アフォーダンスは、検証通信のための対応する通信方法(例えば、銀行が電話すべき電話番号、ユーザが電話すべき電話番号、銀行がメールすべき電子メールアドレス、銀行がテキスト送信すべき電話番号)に関連付けられている。複数の通信方法アフォーダンス560及び562の表示は、ローカルに記憶された連絡先情報に基づく。例えば、ローカルに記憶された連絡先情報は、対応する通信方法を含む。これにより、ユーザは、金融機関が知り得ない(例えば、ユーザは、新しく割り当てられた電話番号を有する新しい電子デバイスを取得し、検証通信用に新たに割り当てられた電話番号を使用することを好む)、検証するための通信方法を選択することができる。ローカルに記憶された連絡先情報は、電子デバイスのユーザに関連付けられたコンタクト先情報カード(例えば、ユーザのコンタクト先情報を含むとして識別されたデバイスの電話帳内のエントリ)であってもよい。
いくつかの実施形態では、支払口座を対応するデバイスにリンクするために更なる検証が必要であるという判定に従って、デバイスは、複数の通信方法アフォーダンス560及び562のうちの1つの通信方法アフォーダンスの選択を受信する。通信方法アフォーダンスの選択の受信に応じて、デバイスは、選択された通信方法アフォーダンスの対応する通信方法のインジケーションを金融機関に送信する(例えば、ユーザが自分の卓上電話に連絡されることを好むこと、及び、金融機関は、選択された電話番号でユーザに連絡することができること、を金融機関に伝える)。検証通信(例えば、銀行からユーザへの通話若しくはユーザから銀行への通話、識別情報のキー、又は許可情報を入力するためのウェブサイトへのコード若しくはリンクを提供する電子メール、又は、検証情報を含むテキストメッセージ)は、通信方法アフォーダンスに基づく。したがって、この検証通信によって、金融機関は、ユーザに効率的に連絡して、支払口座をリンクするための特定情報又は検証を提供することができる。
いくつかの実施形態では、支払口座を対応するデバイスにリンクするために更なる検証が必要であるという判定に従って、デバイスは、支払口座に関連付けられた金融機関からの検証通信(例えば、通話、電子メール、又はテキストメッセージ)を受信する。検証通信は、支払口座を対応するデバイスにリンクするための検証(例えば、依頼人の同一性の確認)用である。
いくつかの実施形態では、支払口座を対応するデバイスにリンクするために更なる検証が必要であるという判定に従って、デバイスは、金融機関との検証通信(例えば、銀行からユーザへの通話若しくはユーザから銀行への通話、特定情報のキー、検証情報を入力するためのウェブサイトへのコード若しくはリンクを提供する電子メール、又は、検証情報を含むテキストメッセージ)を開始する要求をユーザから受信する。検証通信を開始する要求の受信に応じて、デバイスは、支払口座に関連付けられた金融機関との検証通信を開始する。金融機関用のアプリケーションがデバイスにインストールされている場合、デバイスは、識別/許可情報を入力するためにこのアプリケーションを起動することを提案してもよい。このアプリケーションが、ユーザが所有する別のデバイスにダウンロードされている場合には、このデバイスは、そのアプリケーションをこのデバイスにダウンロードすることをユーザに促すことができる。検証通信は、支払口座を対応するデバイスにリンクするための検証(例えば、依頼人の同一性の確認)用である。いくつかの実施形態では、検証通信を開始する要求は、個人識別情報を含んでいる。
いくつかの実施形態では、デバイスは、電子デバイスで、通知を受信する(例えば、確認コードを含むデバイスに送信されるテキストメッセージ、電子メールメッセージ、又はプッシュ通知、を取得する)。この通知は、支払口座を対応するデバイスにリンクするための検証コードを含む。電子デバイスで検証コードを含む通知を受信したことに応じて、デバイスは、支払口座を対応するデバイスにリンクする。いくつかの実施形態では、この通知は、通知を削除するか、又は通知の受信の表示を差し控えることのいずれかにより、ユーザから隠される。例えば、検証コードを有するテキストメッセージを電話で受信し、テキストメッセージを受信するとすぐに、電話により検証コードを金融機関に送信することにより、ユーザが電話を所有していることを確認し、任意選択的に、テキストメッセージを削除するか、又はテキストメッセージの通知を表示せずに、代わりに、「承認待ち」インジケータを除去し、支払口座がデバイスにリンクされたことを視覚的に示す。
いくつかの実施形態では、デバイスは、支払口座が対応するデバイスにリンクされたことを示す確認をディスプレイに表示する。この表示は、支払口座が対応するデバイスにリンクされたことを示す通知(例えば、電子財布アプリケーションからのポップアップ又はバナー)をデバイスに表示する(図5Hに例示された「承認済み」の確認558、など)ことを含む。電子財布にアクセスしている間に、又は異なるアプリケーションが表示されている(又は、どのアプリケーションも表示されていない)間に、この通知を表示してもよい。
いくつかの実施形態では、デバイスは、支払口座を対応するデバイスにリンクするための2次検証コードを要求する(例えば、ユーザがアフォーダンスをアクティブにして、再度検証を要求する)ユーザ入力を受信する。例えば、ユーザが電子財布にアクセスし、「再検証」のアフォーダンスを選択することができる。2次検証コードを要求する入力を受信したこと応じて、デバイスは、金融機関に2次検証コードを要求する要求を送信する(例えば、第1の検証コードが受信されていないか、又は検証完了前に有効期限が終了した場合)。
いくつかの実施形態では、デバイスは、電子デバイスで、2次通知(例えば、確認コードを含むテキストメッセージ、電子メールメッセージ、又はプッシュ通知、を取得する)を受信する。2次通知は、支払口座を対応するデバイスにリンクするための2次検証コードを含んでいる。電子デバイスにおいて2次検証コードを含む2次通知を受信したことに応じて、デバイスは、支払口座を対応するデバイスにリンクし、支払口座は対応するデバイスにリンクされたことを示す確認(例えば、図5Hの「承認済み」558)をデバイスに表示する。
いくつかの実施形態では、デバイスは、対応するデバイスを使用して、支払口座からの支払を許可する際に使用するために、金融機関から主口座番号(例えば、デジタルPAN、DPAN、16桁の口座番号又は他の口座番号であって、これらは、例えば、デバイスを介して電子的に支払を完了する代わりに、音声通話のみを介して手動でトランザクションを完了するために使用することができない。)を受信する。受信された主口座番号は、クレジットカードに表示された口座番号(例えば、クレジットカードPAN、16桁のクレジットカード番号)とは異なる。いくつかの実施形態では、デバイスは、支払口座を対応するデバイスにリンクするために、受信した主口座番号(例えば、デジタルPAN、DPAN、16桁の口座番号又は他の口座番号)を対応するデバイスに割り当てる。これによって、例えば、金融機関は、対応するデバイスに割り当てられ支払口座に関連付けられている、受信した主口座番号を用いて行われる支払トランザクションと、支払口座にもまた関連付けられている、クレジットカードを用いて行われる支払トランザクションと、を区別することができる。
いくつかの実施形態では、図5Eのクレジットカードの詳細画面は、支払口座に関連付けられたクレジットカードの表示された視覚的にグラフィカルな表現504を含む。例えば、ユーザが、クレジットカード情報をインポートすることを選択する場合、グラフィカルな表現は、支払口座に関連付けられた物理的なクレジットカードの背景画像を含む。物理的なクレジットカードと同一の背景画像を表示することによって、ユーザは、どのクレジットカードが支払口座をリンクするために使用されているかを、容易に認識することができる。
いくつかの実施形態では、対応するデバイスは、この電子デバイスとは別個の第2の電子デバイス(例えば、携帯電話、ラップトップコンピュータ、着用可能な電子デバイス)である。例えば、この電子デバイスは、支払口座を別の携帯電話にリンクするために使用することができる。このことは、例えば、プロビジョニング情報をこの電子デバイスから対応するデバイス(例えば、別のデバイス)に送信することにより、実行することができ、このプロビジョニング情報は、支払口座を対応するデバイス(例えば、別のデバイス)にリンクするのに使用される。いくつかの実施形態では、支払口座を電子デバイスにリンクするために、(任意選択的に、異なるDPANにより、)類似の方法を繰り返してもよい。別の実施形態では、対応するデバイスとこの電子デバイスは、同一であり、この電子デバイスは、移動電気通信デバイス(例えば、携帯電話、ラップトップコンピュータ、着用可能な電子デバイス)である。
いくつかの実施形態では、デバイスは、(例えば、支払口座を対応するデバイスにリンクする前に)対応するデバイスが、対応するデバイスをロック解除するためのロック解除の許可(例えば、パスコード)を必要とするように構成されているか否かを判定する。対応するデバイスが、ロック解除の許可を必要とするように構成されていないという判定に従って、デバイスは、そのディスプレイ上に、対応するデバイスのロック解除のため、又は対応するデバイスの特定の機能にアクセスするためのロック解除の許可を、対応するデバイスが必要とするように構成するための、ロック解除の認証コンフィギュレータを表示する。これによって、対応するデバイスが、(少なくともいくつかの)状況下で、そのデバイスにアクセスするためのロックの許可を有することを要求することにより、追加のセキュリティが得られる。例えば、この認証コンフィギュレータは、支払トランザクションを許可することができる指紋又はパスコードを登録するために使用することができる。
図5Iは、複数の支払口座502及び504の表現を含む電子財布を例示している。いくつかの実施形態では、デバイスは、第2のクレジットカードに関連付けられた第2の支払口座(例えば、金融機関に関する回転信用勘定)を対応するデバイスにリンクするための第2の要求を受信する。第2の要求は、第2のクレジットカードに関する情報(例えば、カードセキュリティコードをインポート及び/又は入力するために、クレジットカードを選択すること)を含む。例えば、上述したような同様の手法を、第2の支払口座を対応するデバイスにリンクするよう要求するために、使用することができる。デバイスは、第2の支払口座を対応するデバイスにリンクし、第2の支払口座が対応するデバイスにリンクされたというインジケーションを提供する。デバイスは、少なくとも、支払口座と第2の支払口座の中から、支払トランザクションのために使用されるデフォルトの支払口座を指定する選択を受信する。
図6A〜図6Cは、いくつかの実施形態に係る、支払口座を対応するデバイスにリンクするための方法600を例示するフロー図である。方法600は、ディスプレイを有するデバイス(例えば、図3のデバイス300、又は図1のポータブル多機能デバイス100)で実行される。方法600のいくつかの動作は組み合わせてもよく、いくつかの動作は順序を変更してもよく、そして、いくつかの動作は省略してもよい。
以下に説明するように、方法600は、支払口座を対応するデバイスにリンクする直観的な方法を提供する。この方法は、支払口座をリンクする時のユーザの認識的負担を軽減し、それによって、より効率的なヒューマンマシンインターフェースを作成する。バッテリ動作式のコンピューティングデバイスの場合には、ユーザが支払口座を対応するデバイスに、より高速かつより効率的にリンクすることを可能にすることにより、電力が節約され、バッテリの充電間隔が大きくなる。
ブロック602において、電子デバイスは、クレジットカード(例えば、ユーザに発行された物理的なクレジットカード又はデビットカード)に関連付けられた支払口座(例えば、金融機関で保持する回転信用勘定)を、対応するデバイス(例えば、携帯電話、ラップトップ、着用可能な電子デバイス、図3のデバイス300,図1のポータブル多機能デバイス100)にリンクする要求(例えば、iTunesからカード詳細をインポートするか、又はカードの詳細を手動で入力することの要求)を受信する。
ブロック604において、いくつかの実施形態では、支払口座をリンクする要求を受信することは、クレジットカード情報をインポートする要求を受信することを含む。デバイスは、遠隔サーバから少なくとも部分的なクレジットカード情報(例えば、現在のユーザの口座による使用を許可されているクレジットカードの情報)をインポートするためのクレジットカードインポートアフォーダンスをディスプレイに表示する。デバイスは、クレジットカードインポートアフォーダンスのユーザ選択を受信する。遠隔サーバからクレジットカード情報をインポートするためのクレジットカードインポートアフォーダンスのユーザ選択の受信に応じて、デバイスは、クレジットカードの詳細画面を表示するが、このクレジットカード詳細画面は、支払口座に関連付けられたクレジットカードのクレジットカード番号(例えば、クレジットカードの最後の4桁を表示する、クレジットカード主口座番号(PAN)の切り捨て)のインジケーションを含み、セキュリティコード(例えば、CVD、CVV、CVCなどの数値カードセキュリティコード)を受け取るためのセキュリティコードの入力欄を含み、デバイスは、ユーザ入力(例えば、表示されたキーパッドでの、又はクレジットカードの画像の取り込みによる、ユーザ入力)を介して、セキュリティコード入力欄で、対応するセキュリティコードを受信し、デバイスは、クレジットカード番号及び対応するセキュリティコードに基づく検証を使用して、クレジットカードの有効性を判定する。いくつかの実施形態では、クレジットカードが有効であると判定した後、クレジットカードに関連付けられた支払口座は、対応するデバイスにリンクされる。
ブロック606において、いくつかの実施形態では、支払口座をリンクする要求を受信することは、クレジットカード情報を手動で入力する要求を受信することを含んでいる。デバイスは、電子デバイスにおけるユーザ入力を介して、クレジットカード情報を受信するためのクレジットカード入力アフォーダンスを、ディスプレイに表示する。デバイスは、クレジットカード入力アフォーダンスのユーザ選択を受信する。クレジットカード情報を入力するためのクレジットカード入力アフォーダンスのユーザ選択の受信に応じて、デバイスは、クレジットカードの詳細画面を表示するが、このクレジットカードの詳細画面は、支払口座に関連付けられたクレジットカード番号(例えば、クレジットカード主口座番号)を受け取るための口座入力欄を含み、セキュリティコード(例えば、CVD、CVV、CVCなどの数値カードセキュリティコード)を受け取るためのセキュリティコード入力欄を含み、デバイスは、ユーザ入力(例えば、表示されたキーパッドでのユーザ入力、又はクレジットカードの画像の取り込みにより)によって、口座入力欄で対応するクレジットカード番号を、セキュリティコード入力欄で対応するセキュリティコードを受信し、デバイスは、対応するクレジットカード番号及び対応するセキュリティコードに基づく検証を使用して、クレジットカードの有効性を判定する。いくつかの実施形態では、クレジットカードが有効であると判定した後、クレジットカードに関連付けられた支払口座は、対応するデバイスにリンクされる。
ブロック608では、支払口座をリンクする要求を受信したこと応じて、デバイスは、支払口座を対応するデバイスにリンクするために更なる検証が必要であるか否かを、ブロック610で判定する(例えば、それは既に銀行によって承認されているか、又は、銀行はユーザに確認する必要があるか)。ブロック612において、支払口座を対応するデバイスにリンクするために、更なる検証が必要ではないという判定に従って、デバイスは、支払口座を対応するデバイスにリンクし、支払口座は対応するデバイスにリンクされたというインジケーションを提供する。
ブロック614では、支払口座を対応するデバイスにリンクするために更なる検証が必要であるという判定に従って、デバイスは、支払口座を対応するデバイスにリンクするために更なる検証が必要であるというインジケーション(例えば、支払口座をリンクするための承認が保留中であることをディスプレイ上に表示すること)を提供する。
いくつかの実施形態では、支払口座を対応するデバイスにリンクするために更なる検証が必要であるというインジケーションは、電子デバイスのディスプレイ上に表示される英数字の視覚的インジケータ(例えば、更なる検証ステップが、更なるユーザ入力なしに開始されたことを示す、「承認待ち」(図5Gの視覚的インジケーション556)を含む英数字のインジケータ)を含む。例えば、支払口座が対応するデバイスにリンクされる前に、支払口座に関連付けられた金融機関は、支払口座の詳細を確認する必要があり得る。検証は、金融機関との更なるユーザ対話を必要としなくてもよい。
いくつかの実施形態では、支払口座を対応するデバイスにリンクするために更なる検証が必要であるというインジケーションは、支払口座を対応するデバイスにリンクするためにユーザが取るべき追加のステップ(例えば、支払口座が対応するデバイスにリンクされる前に、支払口座に関連付けられた金融機関に連絡して支払口座の詳細を確認するためのユーザに対する指示)の視覚的インジケーションを含む。
ブロック616において、いくつかの実施形態では、支払口座を対応するデバイスにリンクするために更なる検証が必要であるという判定に従って、デバイスは、ディスプレイ上に、複数の通信方法アフォーダンス(例えば、図5Fの560及び562)を表示する。各通信方法アフォーダンスは、検証通信(例えば、銀行からユーザへの通話若しくはユーザから銀行への通話、識別情報のキー、検証情報を入力するためのウェブサイトへのコード若しくはリンクを提供する電子メール、又は、検証情報を含むテキストメッセージ)のための対応する通信方法(例えば、銀行が電話すべき電話番号、ユーザが電話すべき電話番号、銀行がメールすべき電子メールアドレス、銀行がテキスト送信すべき電話番号)に関連付けられている。
いくつかの実施形態では、支払口座を対応するデバイスにリンクするために更なる検証が必要であるという判定に従って、デバイスは、ディスプレイ上に複数の通信方法アフォーダンス(図5Fの560及び562)を表示する。ここで、各通信方法アフォーダンスは、検証通信のための対応する通信方法(例えば、銀行が電話すべき電話番号、ユーザが電話すべき電話番号、銀行がメールすべき電子メールアドレス、銀行がテキスト送信すべき電話番号)に関連付けられている。複数の通信方法アフォーダンスの表示は、ローカルに記憶された連絡先情報に基づく。例えば、ローカルに記憶された連絡先情報は、各通信方法を含む。これにより、ユーザは、金融機関が知り得ない、検証するための通信方法(例えば、ユーザは、新しく割り当てられた電話番号を有する新しい電子デバイスを取得し、検証通信用に新たに割り当てられた電話番号を使用することを好む)を選択することができる。ローカルに記憶された連絡先情報は、電子デバイスのユーザに関連付けられたコンタクト先情報カード(例えば、ユーザのコンタクト先情報を含むとして識別されたデバイスの電話帳内のエントリ)であってもよい。
ブロック618において、いくつかの実施形態では、支払口座を対応するデバイスにリンクするために更なる検証が必要であるという判定に従って、デバイスは、複数の通信方法アフォーダンス(例えば、図5Fの560及び562)のうちの1つの通信方法アフォーダンスの選択を受信する。通信方法アフォーダンスの選択の受信に応じて、デバイスは、選択された通信方法アフォーダンスの対応する通信方法のインジケーションを金融機関に送信する(例えば、ユーザが自分の卓上電話に連絡されることを好むこと、及び、金融機関は、選択された電話番号でユーザに連絡することができること、を金融機関に伝える)。検証通信(例えば、銀行からユーザへの通話若しくはユーザから銀行への通話、識別情報のキー、検証情報を入力するためのウェブサイトへのコード若しくはリンクを提供する電子メール、又は、検証のための情報を含むテキストメッセージ)は、通信方法アフォーダンスに基づく。したがって、この検証通信によって、金融機関は、効率的にユーザに連絡して、支払口座をリンクする識別情報又は検証を提供することができる。
ブロック620において、いくつかの実施形態では、支払口座を対応するデバイスにリンクするために更なる検証が必要であるという判定に従って、デバイスは、支払口座に関連付けられた金融機関からの検証通信(例えば、通話、電子メール、又はテキストメッセージ)を受信する。検証通信は、支払口座を対応するデバイスにリンクするための検証(例えば、依頼人の同一性の確認)用である。
ブロック622において、いくつかの実施形態では、支払口座を対応するデバイスにリンクするために更なる検証が必要であるという判定に従って、デバイスは、金融機関との検証通信(例えば、銀行からユーザへの通話若しくはユーザから銀行への通話、識別情報のキー、検証情報を入力するためのウェブサイトへのコード若しくはリンクを提供する電子メール、又は、検証のための情報を含むテキストメッセージ)を開始する要求をユーザから受信する。検証通信を開始する要求を受信したこと応じて、デバイスは、支払口座に関連付けられた金融機関との検証通信を開始する。検証通信は、支払口座を対応するデバイスにリンクするための検証(例えば、依頼人の同一性の確認)用である。いくつかの実施形態では、検証通信を開始する要求は、個人識別情報を含んでいる。
ブロック624において、いくつかの実施形態では、デバイスは、電子デバイスにおいて、通知を受信する(例えば、確認コードを含むデバイスに送信されるテキストメッセージ、電子メールメッセージ、又はプッシュ通知、を取得する)。この通知は、支払口座を対応するデバイスにリンクするための検証コードを含む。電子デバイスで検証コードを含む通知を受信したことに応じて、デバイスは、支払口座を対応するデバイスにリンクする。いくつかの実施形態では、この通知は、通知を削除するか、又は通知の受信の表示を差し控えることのいずれかにより、ユーザから隠される。例えば、検証コードを有するテキストメッセージを電話で受信し、テキストメッセージを受信するとすぐに、電話により検証コードを金融機関に送信することにより、ユーザは、その電話を所有していることを検証し、任意選択的に、テキストメッセージを削除するか、又はテキストメッセージの通知を表示せずに、代わりに、「承認待ち」インジケータを除去し、支払口座がデバイスにリンクされたことを視覚的に示す。
ブロック626において、いくつかの実施形態では、デバイスは、支払口座は、支払口座が対応するデバイスにリンクされたことを示す確認(例えば、図5Hの558)をディスプレイに表示する。この表示は、支払口座が対応するデバイスにリンクされたことを示す通知(例えば、電子財布アプリケーションからのポップアップ又はバナー)をデバイスに表示することを含む。電子財布にアクセスしている間に、又は異なるアプリケーションが表示されている(又は、どのアプリケーションも表示されていない)間に、この通知を表示してもよい。
いくつかの実施形態では、デバイスは、支払口座を対応するデバイスにリンクするための2次検証コードを要求する(例えば、ユーザがアフォーダンスをアクティブにして、再度検証を要求する)ユーザ入力を受信する。例えば、ユーザが電子財布にアクセスし、「再検証」のアフォーダンスを選択することができる。2次検証コードを要求する入力を受信したこと応じて、デバイスは、金融機関に2次検証コードを要求する要求を送信する(例えば、第1の検証コードが受信されていないか、又は検証完了前に有効期限が終了した場合)。
いくつかの実施形態では、デバイスは、電子デバイスにおいて、2次通知(例えば、確認コードを含むテキストメッセージ、電子メールメッセージ、又はプッシュ通知、を取得する)を受信する。2次通知は、支払口座を対応するデバイスにリンクするための2次検証コードを含んでいる。電子デバイスにおいて2次検証コードを含む2次通知を受信したことに応じて、デバイスは、支払口座を対応するデバイスにリンクし、支払口座が対応するデバイスにリンクされたことを示す確認(例えば、図5Hの558)をデバイスに表示する。
ブロック628において、いくつかの実施形態では、デバイスは、対応するデバイスを使用して、支払口座からの支払を許可する際に使用するための主口座番号(例えば、デジタルPAN、DPAN、16桁の口座番号又は他の口座番号であって、これらは、例えば、デバイスを介して電子的に支払を完了する代わりに、音声通話のみを介して手動でトランザクションを完了するために使用することができない。)を金融機関から受信する。受信された主口座番号は、クレジットカードに表示された口座番号(例えば、クレジットカードPAN、16桁のクレジットカード番号)とは異なる。ブロック630において、いくつかの実施形態では、デバイスは、支払口座を対応するデバイスにリンクするために、受信した主口座番号(例えば、デジタルPAN、DPAN、16桁の口座番号又は他の口座番号)を対応するデバイスに割り当てる。これによって、例えば、金融機関は、対応するデバイスに割り当てられ支払口座に関連付けられている、受信した主口座番号を用いて行われる支払トランザクションと、支払口座にもまた関連付けられている、クレジットカードを用いて行われる支払トランザクションと、を区別することができる。
いくつかの実施形態では、クレジットカードの詳細画面(例えば、図5Eの)は、支払口座に関連付けられたクレジットカードの表示された視覚的にグラフィカルな表現(例えば、図5Eの504)を含む。例えば、ユーザが、クレジットカード情報をインポートすることを選択する場合、グラフィカルな表現は、支払口座に関連付けられた物理的なクレジットカードの背景画像を含む。物理的なクレジットカードと同一の背景画像を表示することによって、ユーザは、どのクレジットカードが支払口座をリンクするために使用されているかを、容易に認識することができる。
いくつかの実施形態では、対応するデバイスは、この電子デバイスとは別個の第2の電子デバイス(例えば、携帯電話、ラップトップコンピュータ、着用可能な電子デバイス)である。例えば、この電子デバイスは、支払口座を別の携帯電話にリンクするために使用することができる。このことは、例えば、プロビジョニング情報をこの電子デバイスから対応するデバイス(例えば、別のデバイス)に送信することにより、実行することができ、このプロビジョニング情報は、支払口座を対応するデバイス(例えば、別のデバイス)にリンクするのに使用される。いくつかの実施形態では、支払口座を電子デバイス(任意選択的に、異なるDPANを有する)にリンクするために、類似の方法を繰り返すことができる。別の実施形態では、対応するデバイスとこの電子デバイスは、同一であり、この電子デバイスは、移動電気通信デバイス(例えば、携帯電話、ラップトップコンピュータ、着用可能な電子デバイス)である。
ブロック632において、いくつかの実施形態では、デバイスは、(例えば、支払口座を対応するデバイスにリンクする前に)対応するデバイスが、対応するデバイスをロック解除するためのロック解除の許可(例えば、パスコード)を必要とするように構成されているかどうかを判定する。対応するデバイスが、ロック解除の許可を必要とするように構成されていないという判定に従って、デバイスは、そのディスプレイ上に、対応するデバイスのロック解除のため、又は対応するデバイスの特定の機能にアクセスするためのロック解除の許可を、対応するデバイスが必要とするように構成するための、ロック解除の認証コンフィギュレータを表示する。これによって、対応するデバイスが、(少なくともいくつかの)状況下で、デバイスにアクセスするためのロックの許可を有することを要求することにより、追加のセキュリティが得られる。例えば、この認証コンフィギュレータは、支払トランザクションを許可することができる指紋やパスコードを登録するために使用することができる。いくつかの実施形態では、デバイスは、ロック解除認証コンフィギュレータの処理が完了した後、支払口座を対応するデバイスにリンクする。
ブロック634において、いくつかの実施形態では、デバイスは、第2のクレジットカードに関連付けられた第2の支払口座(例えば、金融機関の回転信用勘定)を対応するデバイスにリンクするための第2の要求を受信する。第2の要求は、第2のクレジットカードに関する情報を含む(例えば、インポートするためにクレジットカードを選択し、及び/又はカードセキュリティコードを入力すること)。例えば、上述したような同様の手法は、第2の支払口座を対応するデバイスにリンクするよう要求するために、使用することができる。デバイスは、第2の支払口座を対応するデバイスにリンクし、第2の支払口座が対応するデバイスにリンクされたというインジケーションを提供する。デバイスは、少なくとも、支払口座と第2の支払口座の中から、支払トランザクションのために使用されるデフォルトの支払口座を指定する選択を受信する。
方法600に関して上述された方法(例えば、図6A〜図6C、及び図5A〜図5I)の詳細はまた、以下で説明される方法にも、類似の方式で適用可能であることに留意されたい。例えば、方法800、1000、1200、1400、1600、1800、2000、及び2200は、方法600を参照して上述した、さまざまな方法の特徴のうちの1つ以上を含み得る。例えば、方法600を参照して上述した要求、リンク、支払口座、クレジットカード、デバイス、インジケーション、及び他のユーザインターフェース要素は、任意選択的に、本明細書に記載の他の方法を参照して本明細書に記載した要求、リンク、支払口座、クレジットカード、デバイス、インジケーション、及び他のユーザインターフェース要素の特徴のうちの1つ以上を有している。簡潔性のために、これらの詳細は、以下では繰り返されない。
図を参照して上述した動作は、図1A〜図1Bに示された構成要素により、実行することができる。例えば、受信動作、表示動作、判定動作は、イベントソータ170、イベント認識部180、及びイベントハンドラ190によって、実行することができる。イベントソータ170のイベントモニタ171は、タッチ感知ディスプレイ112上の接触を検出し、イベントディスパッチャモジュール174は、イベント情報をアプリケーション136−1に配布する。アプリケーション136−1のそれぞれのイベント認識部180は、イベント情報をそれぞれのイベント定義186と比較し、タッチ感知面上の第1の位置の第1の接触が、ユーザインターフェース上のオブジェクトの選択などの、所定のイベント又はサブイベントに対応するか否かを判定する。対応する所定のイベント又はサブイベントが検出されると、イベント認識部180は、イベント又はサブイベントの検出に関連するイベントハンドラ190をアクティブ化させる。イベントハンドラ190は、アプリケーション内部状態192を更新するために、データアップデーター176若しくはオブジェクトアップデーター177を利用又は呼び出してもよい。いくつかの実施形態では、イベントハンドラ190は、アプリケーションにより表示されるものを更新するためのそれぞれのGUIアップデーター178にアクセスする。同様に、当業者にとって、他の方法が、図1A〜図1Bに示される構成要素に基づいて、どのように実施されるかは明らかであろう。
図7A〜図7Oは、いくつかの実施形態に係る、近距離通信無線機(近距離通信(NFC)無線機など)を使用して支払トランザクションを進めるための例示的な手法及びユーザインターフェースを示す図である。これらの図の手法及びユーザインターフェースは、図8A〜図8Bの方法を含めた、以下で説明される方法を例示するために使用される。
図7A〜図7Bは、NFC無線機などの近距離通信無線機を使用して支払トランザクションを進めるための例示的な手法を示す図である。NFC規格は、高周波識別(RFID)規格に関連しており、支払などの、2つのデバイス間での情報転送に関する通信プロトコルを記載するものである。しかし、他の通信標準規格及び技術も使用することができることを理解されたい。
多機能デバイス100(及びデバイス300)は、近距離通信無線機などの近距離通信回路を含むことができる。したがって、デバイス100は、近距離無線通信機を使用して、NFC対応非接触型支払トランザクション端末2000などの外部機器と、無線で通信することができる。例えば、デバイス100の近距離無線通信回路は、近距離無線送信機及び近距離無線受信機を含んでもよい。デバイス100の近距離無線通信機は、容量性結合した近距離通信構造体及び/又は誘導性結合した近距離通信構造体を使用して、サポートすることができる。近距離無線通信技術では、無線信号は通常、例えば、1m以下、100cm以下、10cm以下又は1cm以下の距離にわたって伝達され、それよりも遠距離にわたっては伝達されない。
図7Aにおいて、NFC対応非接触型支払トランザクション端末2000は、場2002を生成する。例えば、場2002に入るNFC対応デバイスは、NFCを用いて、非接触型支払トランザクション端末2000と通信することができる。図7Aにおいて、電子デバイス100は、場2002に配置されていない。非接触型支払トランザクション端末2000は、製品及びサービスの購入などの支払トランザクション処理のために、小売店に設置された支払システム(例えば、レジスタ)の一部であり得る。
いくつかの実施形態では、電子デバイス100は、非接触型支払トランザクション端末2000により生成された場2002(例えば、NFC対応RF場)の存在を検出する前に、支払トランザクションを進める許可を(例えば、以下に詳細に説明するように、ユーザから)受信する。この許可は所定の期間の間(例えば、30秒まで)のみ有効である。許可を受信した後、所定時間が経過する前に、ユーザが場2002の中にデバイスを配置する場合、デバイスは、支払トランザクション(例えば、非接触型支払トランザクション端末2000によって請求されるお金の支払)を進めることになる。所定時間が経過した後は、デバイスは、もはや支払トランザクションを進める許可を有しておらず(ユーザが再びデバイスを許可しない限り)、したがって、デバイスは場2002の範囲内に配置されていても、支払トランザクションを進めないことになる。したがって、支払トランザクションを進める許可を受信した後、デバイスは、許可された状態を無制限に続けるわけではない。
図7Bにおいて、ユーザは、電子デバイス100を場2002内に配置する。電子デバイスは、この電子デバイスの近距離通信無線機により、非接触型支払トランザクション端末2000(例えば、NFC対応の支払トランザクション端末)により生成される場2002(例えば、NFC対応RF場)の存在を検出する。いくつかの実施形態では、電子デバイスは、場及び非接触型支払トランザクション端末2000からの通信開始信号を検出する。非接触型支払トランザクション端末2000により生成される場2002の存在の検出に応じて、デバイスは、支払トランザクションを進めるための許可が提供されているか否かを判定する。例えば、デバイスは、支払トランザクションを進めるために、デバイスがユーザによって事前に許可されている(例えば、上述したように、場2002を検出する前に)か否か、又はユーザが、支払トランザクションの進行を現在デバイスに許可中である(例えば、ユーザは、許可のために指紋センサに指を置いたこと)か否かを判定する。
いくつかの実施形態では、デバイスが、非接触型支払トランザクション端末によって生成される場の範囲内にある間に、デバイスは、電子デバイスの指紋センサで対応する指紋を検出する。指紋センサでの対応する指紋の検出に応じて、デバイスは、この指紋が、支払トランザクションの許可を可能にする、登録された指紋と一致するか否かを判定する。対応する指紋が登録された指紋と一致すると判定したことに従って、デバイスは、支払トランザクションを許可する。例えば、ユーザは、自分の指をデバイスの指紋センサに置いて(例えば、デバイスのディスプレイをオンにせずに、又は特定のアプリケーションを開かずに)、次に、デバイスを場2002内に置く。デバイスが、場2002を検出すると、デバイスは、指紋を読み取り、ユーザがデバイスを使用して支払を実行するための許可を与えたと判定する。対応する指紋が登録された指紋と一致しないと判定したことに従って、デバイスは、支払トランザクションの許可を見合わせる。換言すれば、デバイスは、支払トランザクションを進めることを許可されておらず、これは、支払トランザクションを進める許可がまだ必要であることを意味する。
いくつかの実施形態では、生成された場の存在を検出した時に、電子デバイスのユーザインターフェースはロックされており、生成された場の存在を検出した時に、電子デバイスのディスプレイはオフされている。非接触型支払トランザクション端末2002により生成される場2002の存在の検出に応じて、デバイスはディスプレイをオンする。
図7Cは、支払トランザクションを進めるためにデバイスを許可する例示的なユーザインターフェースを示す図である。いくつかの実施形態では、非接触型支払トランザクション端末2000により生成される場2002の存在の検出に応じて、デバイスは、図7Cに示すように、電子財布を表示する(例えば、デバイスがロック解除されている間に、デバイスが場2002の範囲内に配置される場合)。電子財布は、複数の支払カードアフォーダンス(支払カードアフォーダンス704及び708などの)を含む。例えば、図7Cのユーザインターフェースによって、デバイスが支払トランザクションを進める場合に、どの支払口座を使用するかをユーザは容易に判定することができる。この実施例では、クレジットカードアフォーダンス704が、ディスプレイの上部に表示されており、これは、クレジットカードアフォーダンス704に関連付けられた支払口座が支払に使用されることを示している。
支払トランザクションを進めるための許可が提供された(例えば、場2002に入る前にユーザが許可を与えるか、又はデバイスが2002の場にいる時に、ユーザが許可を与えた)という判定に従って、デバイスは、非接触型支払トランザクション端末2000との支払トランザクションを進める(例えば、支払トランザクションを完了する際に使用するために、非接触型支払トランザクション端末2000へPANなどの識別子を送信する)。
いくつかの実施形態では、非接触型支払トランザクション端末2002との支払トランザクションを進めることは、支払トランザクションを完了するために、リンクされた支払口座(例えば、電子デバイスにリンクされ、電子財布に格納された支払口座)を使用することを含む。いくつかの実施形態では、非接触型支払トランザクション端末2002との支払トランザクションを進めることは、支払トランザクションを完了するために、支払トランザクションに使用する(例えば、購入するためにクレジット口座を使用する)ための主口座番号を使用することを含む。この主口座番号は電子デバイスに格納されている。
いくつかの実施形態では、支払トランザクションを進める許可が提供されたという判定に従って、デバイスは、支払トランザクションが正常に完了したか否かを判定する。支払トランザクションが正常に完了したという判定に応じて、デバイスは、電子デバイスにおいて、成功の音声アラートを発する。成功の音声アラートは、支払トランザクションが正常に完了したことを表す。いくつかの実施形態では、成功の音声アラートは、失敗の音声アラートとは異なる。
同様に、デバイスのユーザに非音声の通知を提供することは、追加の入力が必要であるか否かを理解するうえで、ユーザにとって役に立つ。いくつかの実施形態では、支払トランザクションを進める許可が提供された(例えば、デバイスの準備が整った)という判定に従って、デバイスは、支払トランザクションが正常に完了したか否かを判定する。支払トランザクションが正常に完了したという判定に応じて、デバイスは、支払トランザクションが正常に完了したことを示す成功の触覚アラートを発生させる。1つの実施例では、成功の触覚アラートは、失敗の触覚アラートとは異なる。例えば、失敗の触覚アラートは、成功の触覚アラートよりも、持続時間が長く、強さが大きい。
図7Cは、支払トランザクションを進めるためにデバイスを許可する例示的なユーザインターフェースを示す図である。支払トランザクション進めるための許可が提供されていない(例えば、デバイスの準備が整っていない)という判定に従って、デバイスは、支払トランザクション進めるための許可を要求するインジケーションを提供する。例えば、このインジケーションは、ディスプレイ上の指紋の視覚的インジケータ(例えば、図7Cの710A)であってもよいし、あるいは、このインジケーションは、デバイスにおいて、触覚アラート(又は、視覚的インジケータ及び触覚アラートの双方)を生成することであってもよい。支払トランザクションを進める許可を要求するこれらのインジケーションによって、非接触型支払トランザクション端末2000が、デバイスを用いて、支払トランザクションを処理可能である(又は処理しようとしている)ことをユーザに知らせる直観的なユーザインターフェースが得られる。
いくつかの実施形態では、支払トランザクションを進める許可を要求するインジケーションは、近距離通信無線により、デバイスが、場2002の存在下の状態を継続しているかどうかを検出することを含む。デバイスが場の存在下の状態を継続していないとの検出に応じて、デバイスは、許可が失敗したか、又は提供されなかったことを示す視覚的インジケータをディスプレイに表示する。デバイスが場2002内にいない間、ユーザはデバイスを見ている可能性があるので、視覚的インジケータは有用である。デバイスが場2002の存在下の状態を継続しているとの検出に応じて、電子デバイスにおいて、許可が失敗した(又は、与えられていない)ことを示す非視覚的なアラート(例えば、触覚又は音声のアラート)を発生する。デバイスは、場2002内にある場合、ユーザは、ディスプレイを見ていない可能性があるので、非視覚的なアラートは有用である。いくつかの実施形態では、許可の成功を示すために、同様の手法が使用される。デバイスが場の外にある場合、ユーザはディスプレイを容易に見ることができるが、デバイスが場の内にある場合、ユーザはディスプレイを容易に見ることができないので、したがって、デバイスが場の内にある場合に非視覚的なアラートを提供することによって、デバイスのより直観的なユーザインターフェースが得られる。
いくつかの実施形態では、支払トランザクション進める許可を要求するインジケーションを提供することは、ディスプレイ上に、支払トランザクションを進める許可に関する指示(例えば、指紋リーダ(図7Cの710A)を用いて許可するようにユーザを促す)を表示することを含む。いくつかの実施形態では、支払トランザクションを進める許可を要求するインジケーションを提供することは、支払トランザクションを進める許可に関する指示の代わりに、又はこれに加えて、電子デバイスで、触覚アラートを発生させることを含んでいる。
いくつかの実施形態では、支払トランザクション進める許可を要求するインジケーションを提供することは、図7Cに示すように、許可要求画面を電子デバイスのディスプレイに表示することを含む。許可要求画面は、支払口座に関連付けられたクレジットカードのグラフィカルな表現704を含み、このグラフィカルな表現704は、支払口座に関連付けられたクレジットカードの背景画像を含む。いくつかの実施形態では、グラフィカルな表現704は、また、クレジットカード保有者の氏名、物理的クレジットカードのクレジットカード番号(物理的クレジットカードのクレジットカード番号が、デバイスにリンクされた口座番号と異なる場合であっても)、及び/又は有効期限などの支払口座に関連付けられたクレジットカードを識別する他の情報を含む。
いくつかの実施形態では、支払トランザクションを進めるための許可が提供されていない(例えば、ユーザがデバイスに許可を与えていない)時に、非接触型支払トランザクション端末により生成される場2002の存在を検出した後、デバイスは、近距離通信無線によって、デバイスが、もはや非接触型支払トランザクション端末2000により生成される場2002の範囲内にはいないことを検出する。デバイスがもはや場2002の範囲内にはいない(例えば、ユーザが非接触型支払トランザクション端末2000の上にデバイスを保持していない)との検出に応じて、デバイスは、異なる支払口座に関連付けられた複数の支払カードアフォーダンス(例えば、図7Cの支払カードアフォーダンス704及び708)を表示する。デバイスは、支払口座のうちの1つによって、支払トランザクションを所定時間の間に進める許可(例えば、支払口座の表示された表現の中で、「この支払口座で支払う」オプションを選択するユーザ入力の検出に応じて)を受信する。
図7Cでは、デバイスは、複数の支払カードアフォーダンス704と708のうちのデフォルトの支払カードアフォーダンス704が、デフォルトの支払口座として選択されているというインジケーションを提供する。デフォルトの支払カードアフォーダンスに関連付けられたデフォルト主口座番号が、支払トランザクションでの使用のために選択される(例えば、ユーザが支払トランザクションで使用するために別の支払口座を選択していない場合)。いくつかの実施形態では、現在の日、時間、及び/又は場所などの、現在の環境因子に基づいて、異なる支払口座がデフォルトの支払口座として、割り当てられる。いくつかの実施形態では、1つ以上の支払口座で利用可能な割当額に基づいて、異なる支払口座が、デフォルトのカードとして、割り当てられる。例えば、最大割当額に到達した(又は、最大割当額に基づいて閾値に到達した)支払口座は、デフォルトの支払口座として使用されないであろう。
しかし、ユーザは代替の支払カードアフォーダンス(複数の支払カードアフォーダンス704及び708のうちの1つなど)を選択することができる。デバイスは、複数の支払カードアフォーダンス704及び708のうちの代替の支払カードアフォーダンスの選択(例えば、指タップ)を受信するが、この代替の支払カードアフォーダンスは、対応する代替の主口座番号に関連付けられている。代替の支払カードアフォーダンスの選択の受信に応じて、デバイスは、支払トランザクションに使用するために、対応する代替の主口座番号(デフォルトの主口座番号ではなく)を選択する。
いくつかの実施形態では、支払トランザクションを進める許可が提供されていないという判定に従って、デバイスは、所定時間の間に(例えば、最大30秒)支払トランザクションを進める許可(例えば、支払のためのパスコードを受信すること、又は支払のために指紋を検出すること)を受信する。例えば、ユーザは、デバイスを場2002内に配置し、上述したように、許可を提供するように促される。その後、ユーザは、場2002からデバイスを取り外し、指紋センサ又はパスコードを用いて許可を提供する。許可は、所定時間の間(例えば、30秒)有効である。所定時間が経過する前に、ユーザがデバイスを場2002内に配置する場合、デバイスは、支払トランザクションを進めることになる。所定時間が経過した後は、デバイスは、もはや支払トランザクションを進める許可を有しておらず(ユーザが再びデバイスを許可しない限り)、したがって、デバイスは、支払トランザクションを進めないことになる。したがって、支払トランザクションを進める許可を受信した後、デバイスは、許可された状態を無制限に続けるわけではない。
図7D〜図7Gは、支払トランザクションを進める許可を受信するためのさまざまな例示的なユーザインターフェースを示す図である。上述したように、いくつかの実施形態では、支払トランザクションを進める許可は、指紋センサ702によって提供することができる。図7Dでは、デバイスは、電子デバイスの指紋センサ702で対応する指紋を検出する。指紋センサでの対応する指紋の検出に応じて、デバイスは、この指紋が、支払トランザクションの許可を可能にする、登録された指紋と一致すると判定する。デバイスは、指紋の視覚的インジケータ710Aを少なくとも部分的に埋めることによって、部分的に埋められた指紋の視覚的インジケータ710Bに示すように、対応する指紋が登録された指紋と一致するか否かの判定の進捗を表示する。対応する指紋が登録された指紋と一致するという判定に従って、デバイスは、支払トランザクションを許可することができる。デバイスはまた、指紋の視覚的インジケータ710Bを更に埋めることによって、更に支払トランザクション処理の進行を表示することができる。デバイスは、支払トランザクションが完了すると、インジケーション(例えば、図7Kのチェックマーク730)を提供する。
図7Eは、指紋センサを用いた許可に失敗した場合の例示的なユーザインターフェースを示す図である。いくつかの実施形態では、対応する指紋が登録された指紋と一致しないという判定に従って、デバイスは、指紋センサ702上に指を置くようユーザに指示する視覚的なプロンプト(図7Eの712)をディスプレイに表示する。
図7E〜図7Fは、パスコードを用いたさまざまな例示的なユーザインターフェースを示す。いくつかの実施形態では、対応する指紋が登録された指紋と一致しないという判定に従って、デバイスは、(指紋センサではなく)支払パスコードを使用して、支払トランザクションを進める許可を受信するためのアフォーダンス714をディスプレイに表示する。デバイスはまた、例えば、視覚的プロンプト712を提供することによって、許可が失敗したことをユーザに示す。デバイスは、許可を受信するためのアフォーダンス714の選択を受信する場合に、デバイスは、支払パスコード入力を受信するための、図7Lに示すようなキーパッド740を表示する。図7Fにおいて、ユーザは、指紋センサ702を用いて、再び認証しようと試みる。デバイスは、指紋の視覚的インジケータを少なくとも部分的に埋めることによって、部分的に埋められた指紋の視覚的インジケータ710B(図7F)に示すように、対応する指紋が登録された指紋と一致するか否かの判定の進捗を表示する。デバイスは、対応する指紋が登録された指紋と一致すると判定した場合、デバイスは、完全に埋められた指紋の視覚的インジケータ710C(図7G)を表示する。
いくつかの実施形態では、対応する指紋が登録された指紋と一致しないという判定に従って、デバイスは、電子デバイスにおいて、スピーカによって、失敗の音声アラートを再生させる。失敗の音声アラートは、支払トランザクションを進める許可が提供されなかったことを表す。デバイスのユーザに、この方式の状況(又は状態)に関する音声の通知を提供することは、追加の入力が必要であるか否かを理解するうえで、ユーザにとって役に立つ。
いくつかの実施形態では、対応する指紋が登録された指紋と一致しないという判定に従って、デバイスは、支払トランザクションを進める許可が提供されなかったことを示す失敗の触覚アラートを発生させる。ユーザが場2002内にデバイスを配置し、ディスプレイを見ていない場合に、触覚フィードバックは、ユーザに特に有用である。
図7Fは、指紋センサを用いた認証で1つ以上の試みが失敗した後の指紋センサを用いた認証のための例示的なユーザインターフェースを示す図である。いくつかの実施形態では、電子デバイスは、指紋センサを用いて支払トランザクションを進める許可を受信する試行が所定回数に達したか否かを判定する。許可を受信する試行が所定回数に達したという判定に従って、デバイスは、図7Lに示したユーザインターフェースのように、支払パスコードを用いた、支払トランザクションを進める許可を必要とする。例えば、試行の所定回数は3である。したがって、指紋センサを用いた許可の試行が3回失敗した後に、デバイスは、支払パスコードを用いた、支払トランザクションを進める許可を必要とする。
図7M〜図7Oは、支払トランザクションを進める許可を受信するためのさまざまな例示的なユーザインターフェースを示す。上述したように、支払トランザクション進めるための許可は、支払パスコードを受信したことによって提供され得る。いくつかの実施形態では、デバイスは、電子デバイスにおいて、支払パスコードを受信する。デバイスは、この支払パスコードが、支払トランザクションの許可を可能にする、登録されたパスコードと一致すると判定する。支払パスコードが登録されたパスコード(例えば、デバイスをロック解除するため、又は支払を行うために、ユーザによってプログラムされたパスコード)と一致するという判定に応じて、デバイスは、支払トランザクションを許可する。例えば、指紋センサ702を用いた許可が失敗した場合には、許可は、支払パスコードを使用して受信することができる。電子デバイスが、指紋センサ702を使用する許可をサポートしていない(例えば、この機能が無効にされているか、又はデバイスが指紋センサ702を有していない)場合、図7Cのユーザインターフェースの代わりに、図7Mのユーザインターフェースを表示してもよい。図7Nにおいて、デバイスは、支払パスコードアフォーダンス732の選択を受信する。これに応じて、デバイスは、図7Oに示すように、支払パスコード入力を受信するためのキーパッド740を表示する。
いくつかの実施形態では、所定時間は、電子デバイスの現在位置に基づく。例えば、デバイスは、現在の位置が百貨店であると判定した場合、所定時間は15秒に設定してもよい。別の実施例では、デバイスは、現在の位置がコンサート又は劇場の場所であると判断した場合、所定時間は45秒に設定してもよい。これは、例えば、一列に並んで立っているか、又は購入判定をする、などの遅延を吸収するのに役立つことができる。位置に基づく所定時間を有することは、不正の制限に役立つ。
いくつかの実施形態では、所定時間は、支払口座に関連付けられたクレジットスコアに基づく。例えば、所定時間は、信用度に基づいていてもよい。一実施例では、支払口座に関連付けられたクレジットスコアが閾値より大きい、良好なクレジットを示す場合、所定時間は30秒に設定してもよい。別の例では、支払口座に関連付けられたクレジットスコアが閾値より小さい、良好でない(例えば、不十分な)クレジットを示す場合、所定時間は15秒に設定してもよい。例えば、クレジットスコアに基づいた所定時間は、不正の制限に役立つことができる。
いくつかの実施形態では、所定時間は、ユーザ設定可能である。例えば、ユーザは、より長い所定時間は、支払トランザクションを進めるのに有益となり得るものと判断することができる。したがって、ユーザは、所定時間をデフォルト値より高い60秒などの値に増加させることができる。例えば、ユーザが設定可能な所定時間は、不正の制限に役立つことができる。
図7H〜図7Jは、支払トランザクションを進める許可が提供されたことを示すためのさまざまな例示的なユーザインターフェースを示す。いくつかの実施形態では、支払トランザクションを進める許可の受信(例えば、パスコードあるいは指紋センサ702によって)に応じて、デバイスは、許可が提供されたというグラフィカルなインジケーション720A〜720Cを表示する。いくつかの実施形態では、グラフィカルなインジケーションは、デバイスを場に配置するインジケーション(例えば、場2002の範囲内に配置されるようにデバイスを移動させる必要があることを示すために、移動デバイスを示すアニメーション化されたアイコン)を含む。例えば、グラフィカルなインジケーション720A〜720Cは、実質的に垂直位置(図7Hの720A)から開始して、実質的に垂直位置から下方(後方)に傾いて(図7Iの720B)、実質的に垂直位置(図7Jの720C)に戻る、携帯電話などの電子デバイスを示すアニメーションである。これは、支払トランザクションを進める許可が電子デバイスに提供され、ユーザは支払トランザクションを進めるために、電子デバイスを場2002内に配置しなければならないことをユーザに示すものである。
図7Kは、支払トランザクションが完了したことを示すための例示的なユーザインターフェースを示す図である。いくつかの実施形態では、支払トランザクションを進める許可の受信に応じて、デバイスは、支払トランザクションを進める(例えば、デバイスが場2002の範囲内にあり、許可が満了していない場合に、NFC対応非接触型支払トランザクション端末2000を用いて、支払トランザクションを処理する)。いくつかの実施例では、デバイスは、支払トランザクションが完了した時に、インジケーション(例えば、図7Kのチェックマーク730)を提供する。
図8A〜図8Bは、いくつかの実施形態に係る、近距離通信無線機(例えば、NFC無線機)を使用して支払トランザクションを進めるための方法800を例示するフロー図である。他の通信規格及び技術を使用することができることを理解されたい。方法800は、ディスプレイ及び近距離通信無線機を備えるデバイス(例えば、図3のデバイス300、又は図1のポータブル多機能デバイス100)で実行される。方法800のいくつかの動作は組み合わせてもよく、いくつかの動作は順序を変更してもよく、そして、いくつかの動作は省略してもよい。
以下に説明するように、方法800は、近距離通信無線機を用いて支払トランザクションを進める直観的な方法を提供する。この方法は、支払トランザクションを行う時のユーザの認識的負担を軽減し、それによって、より効率的なヒューマンマシンインターフェースを作成する。バッテリ動作式のコンピューティングデバイスの場合には、ユーザが支払トランザクションをより高速かつより効率的に行うことを可能にすることにより、電力が節約され、バッテリ充電の間隔が増す。
多機能デバイス100(及びデバイス300)は、近距離通信回路を含んでもよい。したがって、デバイス100は、近距離無線通信機を使用して、NFC対応非接触型支払トランザクション端末2000などの外部機器と、無線で通信することができる。非接触型支払トランザクション端末2000は、製品及びサービスの購入などの支払トランザクション処理のために、小売店に設置された支払システム(例えば、レジスタ)の一部であり得る。例えば、デバイス100の近距離無線通信回路は、近距離無線送信機及び近距離無線受信機を含むことができる。デバイス100の近距離無線通信機は、容量性結合した近距離無線通信構造体及び/又は誘導性結合した近距離無線通信構造体を使用して、サポートすることができる。近距離無線通信技術では、無線信号は通常、例えば、1m以下、100cm以下、10cm以下又は1cm以下の距離にわたって伝達され、それよりも遠距離にわたっては伝達されない。
ブロック802において、いくつかの実施形態では、電子デバイスは、非接触型支払トランザクション端末(例えば、図7Aの2000)により生成された場(例えば、図7AのNFC対応RF場2002)の存在を検出する前に、支払トランザクションを進める許可を(例えば、以下に詳細に説明するように、ユーザから)受信する。許可は、所定時間の間だけ(例えば、最大30秒)有効である。許可を受信した後、ユーザは、所定時間が経過する前に、場の中にデバイスを配置する場合、デバイスは、支払トランザクション(例えば、図7Aの非接触型支払トランザクション端末2000によって請求されるお金の支払)を進めることになる。所定時間が経過した後は、デバイスは、もはや支払トランザクションを進める許可を有しておらず(ユーザが再びデバイスを許可しない限り)、したがって、デバイスは場の範囲内に配置されていても、支払トランザクションを進めないことになる。したがって、支払トランザクションを進める許可を受信した後、デバイスは、許可された状態を無制限に続けるわけではない。いくつかの実施形態では、デバイスは、非接触型支払トランザクション端末により生成される場の存在を検出する前に、支払トランザクションを進める許可を受信することができない。
ブロック804で、電子デバイスは、この電子デバイスの近距離通信無線機により、非接触型支払トランザクション端末(例えば、図7BのNFC対応の支払トランザクション端末2000)により生成される場(例えば、図7BのNFC対応RF場2002)の存在を検出する。
ブロック806で、非接触型支払トランザクション端末により生成される場の存在の検出に応じて、デバイスは、支払トランザクションを進める許可が提供されているか否かを判定する。例えば、デバイスは、支払トランザクションを進めるために、デバイスがユーザによって事前に許可されている(例えば、デバイスが場を検出する前に)か否か、又はユーザが、支払トランザクションを進めることを現在デバイスに許可中である(例えば、ユーザが、許可のために指紋センサに指を置いたこと)か否かを判定する。
ブロック808において、いくつかの実施形態では、デバイスが非接触型支払トランザクション端末によって生成される場の範囲内にある間に、デバイスは、電子デバイスの指紋センサで対応する指紋を検出する。指紋センサ上での対応する指紋の検出に応じて、デバイスは、この指紋が、支払トランザクションの許可を可能にする、登録された指紋と一致するか否かを判定する。対応する指紋が登録された指紋と一致すると判定したことに従って、デバイスは、支払トランザクションを許可する。例えば、ユーザは、自分の指をデバイスの指紋センサに置いて(例えば、デバイスのディスプレイをオンにせずに、又は特定のアプリケーションを開かずに)、次に、デバイスを場内に置く。デバイスが場を検出すると、デバイスは、指紋を読み取り、ユーザがデバイスを使用して支払を実行するための許可を与えたと判定する。対応する指紋が登録された指紋と一致しないと判定したことに従って、デバイスは、支払トランザクションの許可を見合わせる。換言すれば、デバイスは、支払トランザクションを進めることを許可されておらず、これは、支払トランザクションを進める許可がまだ必要であることを意味する。
いくつかの実施形態では、生成された場の存在を検出した時に、電子デバイスのユーザインターフェースはロックされており、生成された場の存在を検出した時に、電子デバイスのディスプレイはオフされている。非接触型支払トランザクション端末により生成される場の存在の検出に応じて、デバイスはディスプレイをオンする。
ブロック810で、いくつかの実施形態では、非接触型支払トランザクション端末により生成される場の存在の検出に応じて、デバイスは、電子財布を表示する(例えば、図7Cに示すように、及び/又はデバイスがロック解除されている間に、デバイスが場の範囲内に配置される場合)。電子財布は、複数の支払カードアフォーダンス(図7Cの支払カードアフォーダンス704及び708など)を含む。
ブロック812において、支払トランザクションを進める許可が提供された(例えば、場に入る前にユーザが許可を与えたか、又はデバイスが場にいる時に、ユーザが許可を与えた)という判定に従って、デバイスは、非接触型支払トランザクション端末との支払トランザクションを進める(例えば、支払トランザクションを完了する際に使用するために非接触型支払トランザクション端末へPANなどの識別子を送信する)。
いくつかの実施形態では、非接触型支払トランザクション端末2002との支払トランザクションを進めることは、支払トランザクションを完了するために、リンクされた支払口座(例えば、電子デバイスにリンクされ、電子財布に格納された支払口座)を使用することを含む。いくつかの実施形態では、非接触型支払トランザクション端末との支払トランザクションを進めることは、支払トランザクションを完了するために、支払トランザクションに使用する(例えば、購入するためにクレジット口座を使用する)ための主口座番号を使用することを含む。この主口座番号は電子デバイスに格納されている。
ブロック814において、いくつかの実施形態では、支払トランザクションを進める許可が提供されたという判定に従って、デバイスは、支払トランザクションが正常に完了したか否かを判定する。支払トランザクションが正常に完了したという判定に応じて、デバイスは、電子デバイスにおいて、成功の音声アラートを再生させる。成功の音声アラートは、支払トランザクションが正常に完了したことを表す。いくつかの実施形態では、成功の音声アラートは、失敗の音声アラートとは異なる。
同様に、デバイスのユーザに非音声の通知を提供することは、追加の入力が必要であるか否かを理解するうえで、ユーザにとって役に立つ。ブロック814において、いくつかの実施形態では、支払トランザクションを進める許可が提供された(例えば、デバイスの準備が整った)という判定に従って、デバイスは、支払トランザクションが正常に完了したか否かを判定する。支払トランザクションが正常に完了したという判定に応じて、デバイスは、支払トランザクションが正常に完了したことを示す成功の触覚アラートを発生させる。1つの実施例では、成功の触覚アラートは、失敗の触覚アラートとは異なる。例えば、失敗の触覚アラートは、成功の触覚アラートよりも、持続時間が長く、強さが大きい。
ブロック816において、支払トランザクションを進める許可が提供されていない(例えば、デバイスの準備が整っていない)という判定に従って、ブロック818で、デバイスは、支払トランザクションを進める許可を要求するインジケーションを提供する。例えば、このインジケーションは、ディスプレイ上の指紋の視覚的インジケータ(例えば、図7Cの710A)の表示であってもよいし、あるいは、このインジケーションは、デバイスで触覚アラートを生成すること(又は、視覚的インジケータ及び触覚アラートの双方)であってもよい。支払トランザクションを進める許可を要求するこれらのインジケーションによって、非接触型支払トランザクション端末2000がデバイスを用いて、支払トランザクションを処理可能である(又は処理しようとしている)ことをユーザに知らせる直観的なユーザインターフェースが得られる。
いくつかの実施形態では、支払トランザクションを進める許可を要求するインジケーションは、近距離通信無線機により、デバイスが、場2002の存在下の状態を継続しているかどうかを検出することを含む。デバイスが場の存在下の状態を継続していないとの検出に応じて、デバイスは、許可が失敗したか、又は提供されなかったことを示す視覚的インジケータをディスプレイに表示する。デバイスが場2002内にいない間、ユーザはデバイスを見ている可能性があるので、視覚的インジケータは有用である。デバイスが場の存在下の状態を継続しているとの検出に応じて、電子デバイスにおいて、許可が失敗した(又は、与えられていない)ことを示す非視覚的なアラート(例えば、触覚又は音声のアラート)を出す。デバイスが場2002内にいる場合、ユーザは、ディスプレイを見ていない可能性があるので、非視覚的なアラートは有用である。いくつかの実施形態では、許可の成功を示すために、類似の手法が使用される。デバイスが場の外にある場合、ユーザはおそらくディスプレイを容易に見ることができるが、デバイスが場の内にある場合、ユーザはおそらくディスプレイを容易に見ることができないので、したがって、デバイスが場の内にある場合に非視覚的なアラートを提供することによって、デバイスのより直観的なユーザインターフェースが得られる。
いくつかの実施形態では、支払トランザクションを進める許可を要求するインジケーションを提供することは、ディスプレイ上に、支払トランザクションを進める許可に関する指示(例えば、指紋リーダ(図7Cの710A)を用いて許可するようにユーザを促す)を表示することを含む。いくつかの実施形態では、支払トランザクションを進める許可を要求するインジケーションを提供することは、支払トランザクションを進める許可に関する指示の代わりに、又はこれに加えて、電子デバイスで、触覚アラートを発生させることを含んでいる。
いくつかの実施形態では、支払トランザクションを進める許可を要求するインジケーションを提供することは、許可要求画面を電子デバイスのディスプレイに表示することを含む。許可要求画面は、支払口座に関連付けられたクレジットカードのグラフィカルな表現(例えば、図7Cの704)を含み、グラフィカルな表現(例えば、図7Cの704)は、支払口座に関連付けられたクレジットカードの背景画像を含む。いくつかの実施形態では、グラフィカルな表現(例えば、図7Cの704)は、また、クレジットカード保有者の氏名、物理的クレジットカードのクレジットカード番号(物理的クレジットカードのクレジットカード番号が、デバイスにリンクされた口座番号と異なる場合であっても)、及び/又は有効期限などの、支払口座に関連付けられたクレジットカードを識別する他の情報を含む。
ブロック820において、いくつかの実施形態では、支払トランザクションを進めるための許可が提供されていない(例えば、ユーザがデバイスに許可を与えていない)場合に、非接触型支払トランザクション端末により生成される場の存在を検出した後、デバイスは、近距離通信無線機によって、デバイスが、もはや非接触型支払トランザクション端末により生成される場の範囲内にはいないことを検出する。デバイスがもはや場の範囲内にはいない(例えば、ユーザが非接触型支払トランザクション端末の上にデバイスを保持していない)との検出に応じて、デバイスは、異なる支払口座に関連付けられた複数の支払カードアフォーダンス(例えば、図7Cの支払カードアフォーダンス704及び708)を表示する。デバイスは、支払口座のうちの1つによって、支払トランザクションを所定時間の間に進める許可(例えば、支払口座の表示された表現の中で、「この支払口座で支払う」オプションを選択するユーザ入力の検出に応じて)を受信する。
ブロック822において、いくつかの実施形態では、デバイスは、複数の支払カードアフォーダンス(例えば、図7Cの704及び708)のうちデフォルトの支払カードアフォーダンス(例えば、図7Cの704)がデフォルトの支払口座として選択されているというインジケーションを提供する。デフォルトの支払カードアフォーダンスに関連付けられたデフォルトの主口座番号が、支払トランザクション(例えば、ユーザが支払トランザクションで使用するために別の支払口座を選択していない場合)での使用のために選択される。いくつかの実施形態では、現在の日付、時刻、及び/又は場所などの環境因子に基づいて、異なる支払口座がデフォルトの支払口座として、割り当てられる。いくつかの実施形態では、1つ以上の支払口座で利用可能な割当額に基づいて、異なる支払口座が、デフォルトのカードとして、割り当てられる。例えば、最大割当額に到達した(又は、最大割当額に基づいた閾値に到達した)支払口座は、デフォルトの支払口座として使用されないであろう。
ブロック824において、いくつかの実施形態では、デバイスは、複数の支払カードアフォーダンス(例えば、図7Cの704及び708)のうちの別の支払カードアフォーダンスの選択(例えば、指タップ)を受信するが、この別の支払カードアフォーダンスは、対応する別の主口座番号に関連付けられている。別の支払カードアフォーダンスの選択の受信に応じて、デバイスは、支払トランザクションに使用するための対応する別の主口座番号(デフォルトの主口座番号ではなく)を選択する。
ブロック826において、いくつかの実施形態では、支払トランザクションを進める許可が提供されていないという判定に基づいて、デバイスは、所定時間の間に(例えば、最大30秒)支払トランザクションを進める許可を受信する(例えば、支払のためのパスコードを受信すること、又は支払のために指紋を検出すること)。例えば、ユーザは、デバイスを場の内に配置し、上述したように、許可を提供するように促される。その後、ユーザは、場からデバイスを取り外し、指紋センサ又はパスコードを用いて許可を提供する。許可は、所定時間の間有効である(例えば、30秒)。所定時間が経過する前に、ユーザがデバイスを場の内に配置する場合、デバイスは、支払トランザクションを進めることになる。所定時間が経過した後は、デバイスは、もはや支払トランザクションを進める許可を有しておらず(ユーザが再びデバイスを許可しない限り)、したがって、デバイスは、支払トランザクションを進めないことになる。したがって、支払トランザクションを進める許可を受信した後、デバイスは、許可された状態を無制限に続けるわけではない。
上述したように、いくつかの実施形態では、支払トランザクションを進める許可は、指紋センサ(例えば、図7Dの702)によって提供することができる。ブロック830において、デバイスは、電子デバイスの指紋センサで対応する指紋を検出する。指紋センサでの対応する指紋の検出に応じて、デバイスは、この指紋が、支払トランザクションの許可を可能にする、登録された指紋と一致すると判定する。対応する指紋が登録された指紋と一致するという判定に従って、デバイスは、支払トランザクションを許可する。
いくつかの実施形態では、対応する指紋が登録された指紋と一致しない(例えば、指紋センサを用いた認証は失敗した)という判定に従って、デバイスは、指紋センサ702上に指を置くようユーザに指示する視覚的なプロンプト(図7Eの712)をディスプレイに表示する。
いくつかの実施形態では、対応する指紋が登録された指紋と一致しないという判定に従って、デバイスは、支払パスコード(指紋センサではなく)を使用して支払トランザクションを進める許可を受信するためのアフォーダンス(例えば、図7Eの714)をディスプレイに表示する。デバイスはまた、例えば、視覚的プロンプト(例えば、図7Eの712)を提供することによって、許可が失敗したことをユーザに示す。デバイスは、許可を受信するためのアフォーダンスの選択を受信する場合、デバイスは、支払パスコード入力を受信するためのキーパッド(例えば、図7Lの740)を表示する。
いくつかの実施形態では、対応する指紋が登録された指紋と一致しないという判定に従って、デバイスは、電子デバイスにおいて、スピーカによって、失敗の音声アラートを再生させる。失敗の音声アラートは、支払トランザクションを進める許可が提供されなかったことを表す。デバイスのユーザに、この手法の状況(又は状態)に関する音声の通知を提供することは、追加の入力が必要であるか否かを理解するうえで、ユーザにとって役に立つ。
いくつかの実施形態では、対応する指紋が登録された指紋と一致しないという判定に従って、デバイスは、支払トランザクションを進める許可が提供されなかったことを示す失敗の触覚アラートを発生させる。ユーザが場の内にデバイスを配置し、ディスプレイを見ていない場合に、触覚フィードバックは、ユーザに特に有用である。
いくつかの実施形態では、電子デバイスは、指紋センサを用いた、支払トランザクションを進める許可を受信する試行が所定回数に達したか否かを判定する。許可を受信する試行が所定回数に達したという判定に従って、デバイスは、支払パスコードを用いた、支払トランザクション(図7Lのユーザインターフェース)を進める許可を必要とする。例えば、試行の所定回数は3である。したがって、指紋センサを用いた許可の試行が3回失敗した後に、デバイスは、支払パスコードを用いた、支払トランザクションを進める許可を必要とする。
上述したように、支払トランザクションを進める許可は、支払パスコードを受信したことよって提供することができる。いくつかの実施形態では、デバイスは、電子デバイスにおいて、支払パスコードを受信する。デバイスは、この支払パスコードが、支払トランザクションの許可を可能にする、登録されたパスコードと一致すると判定する。支払パスコードが登録されたパスコード(例えば、デバイスをロック解除するため、又は支払を行うために、ユーザによってプログラムされたパスコード)と一致するという判定に応じて、デバイスは、支払トランザクションを許可する。例えば、指紋センサを用いた許可が失敗した場合には、許可は、支払パスコードを使用して受信することができる。
いくつかの実施形態では、所定時間は、電子デバイスの現在位置に基づく。例えば、デバイスは、現在の位置がデパートであると判定した場合、所定時間は15秒に設定してもよい。別の実施例では、デバイスは、現在の位置がコンサート又は劇場の場所であると判断した場合、所定時間は45秒に設定してもよい。これは、例えば、一列に並んで立っているか、又は購入判定をする、などの遅延を吸収するのに役立つことができる。位置に基づく所定時間を有することは、不正の制限に役立つ。
いくつかの実施形態では、所定時間は、支払口座に関連付けられたクレジットスコアに基づく。例えば、所定時間は、信用度に基づいていてもよい。一実施例では、支払口座に関連付けられたクレジットスコアが閾値より大きい、良好なクレジットを示す場合、所定時間は30秒に設定してもよい。別の実施例では、支払口座に関連付けられたクレジットスコアが閾値より小さい、良好でない(不十分な)クレジットを示す場合、所定時間は15秒に設定してもよい。例えば、クレジットスコアに基づいた所定時間は、不正の制限に役立つことができる。
いくつかの実施形態では、所定時間は、ユーザ設定可能である。例えば、より長い所定時間は、支払トランザクションを進めるうえで有益であるものと、ユーザは判断することができる。したがって、ユーザは、所定時間をデフォルト値より高い60秒などの値に増加させることができる。例えば、ユーザが設定可能な所定時間は、不正の制限に役立つことができる。
ブロック832において、いくつかの実施形態では、支払トランザクションを進める許可の受信(例えば、パスコードあるいは指紋センサによって)に応じて、デバイスは、許可が提供されたというグラフィカルなインジケーション(例えば、図7H〜図7Jの720A〜720C)を表示する。いくつかの実施形態では、グラフィカルなインジケーションは、デバイスを場に配置するインジケーション(例えば、場の範囲内に配置されるようにデバイスを移動させる必要があることを示すために、移動デバイスを示すアニメーション化されたアイコン)を含む。これは、支払トランザクションを進める許可が電子デバイスに提供され、ユーザは支払トランザクションを進めるために、電子デバイスを場の内に配置しなければならないことをユーザに示すものである。
ブロック834において、いくつかの実施形態では、支払トランザクションを進める許可の受信に応じて、デバイスは、支払トランザクションを進める(例えば、デバイスが場2002の範囲内にあり、許可が満了していない場合に、NFC対応非接触型支払トランザクション端末2000を用いて、支払トランザクションを処理する)。
方法800に関して上述された方法(例えば、図8A〜図8B、及び図7A〜図7O)の詳細はまた、以下及び上記で説明される方法にも、類似の方式で適用可能であることに留意されたい。例えば、方法600、1000、1200、1400、1600、1800、2000、及び2200は、方法800を参照して上述したさまざまな方法の特徴のうちの1つ以上を含み得る。例えば、方法800を参照して上述した、支払トランザクション、許可、電子財布、デバイス、アラート、及びユーザインターフェース要素は、本明細書に記載の他の方法を参照して本明細書で説明した支払トランザクション、許可、電子財布、デバイス、アラート、及びユーザインターフェース要素の特徴のうちの1つ以上を、任意選択的に含んでいる。簡潔性のために、これらの詳細は、以下では繰り返されない。
図を参照して上述した動作は、図1A〜図1Bに示される構成要素により、実行することができる。例えば、表示動作、検出動作、判定動作は、イベントソータ170、イベント認識部180、及びイベントハンドラ190によって、実行することができる。イベントソータ170のイベントモニタ171は、タッチ感知ディスプレイ112上の接触を検出し、イベントディスパッチャモジュール174は、イベント情報をアプリケーション136−1に配布する。アプリケーション136−1のそれぞれのイベント認識部180は、イベント情報をそれぞれのイベント定義186と比較し、タッチ感知面上の第1の位置の第1の接触がユーザインターフェース上のオブジェクトの選択などの、所定のイベント又はサブイベントに対応するかどうかを判定する。対応する所定のイベント又はサブイベントが検出されると、イベント認識部180は、イベント又はサブイベントの検出に関連付けられたイベントハンドラ190をアクティブ化させる。イベントハンドラ190は、アプリケーション内部状態192を更新するために、データアップデーター176若しくはオブジェクトアップデーター177を利用又は呼び出してもよい。いくつかの実施形態では、イベントハンドラ190は、アプリケーションにより表示されるものを更新するためのそれぞれのGUIアップデーター178にアクセスする。同様に、当業者にとって、他の方法が、図1A〜図1Bに示される構成要素に基づいて、どのように実施され得るかは明らかであろう。
図9A〜図9Hは、いくつかの実施形態に係る、支払口座のトランザクション情報を表示するための例示的なユーザインターフェースを示す図である。これらの図のユーザインターフェースは、図10A〜図10Bの方法を含めた、以下で説明する方法を例示するために使用される。
図9A〜図9Cは、いくつかの実施形態に係る、直近の支払トランザクションの詳細を表示するための例示的なユーザインターフェースを示す図である。図9Aは、電子財布を含む、電子デバイス100の例示的なユーザインターフェースを示す図である。電子財布は、支払口座(例えば、金融機関で保持する回転信用勘定)の対応する表現を含む。支払口座の対応する表現(例えば、支払口座に関連付けられたクレジットカードの前面を表す表示)は、支払口座に関連付けられた第1の支払トランザクションに関する第1のトランザクション情報950(例えば、日付、時刻、トランザクションの場所、小売業者の名前、請求額)を含む。例えば、第1の支払トランザクションは、支払口座に関連付けられた直近のトランザクションであってもよい。第1のトランザクション情報950は、例えば、第1の支払トランザクションの日付912、時刻、及び/又は場所を含む。第1のトランザクション情報950はまた、第1の支払トランザクションに関連付けられた小売業者の名前910及び第1の支払トランザクションに関する請求額914を含んでもよい。いくつかの実施形態では、第1の支払トランザクションは、電子デバイス(例えば、図7A〜図7O及び図8A〜図8Bに図示され、説明されたように)を用いるNFC支払トランザクションによるか、又は電子デバイス上でアクセスされるアプリケーション又はウェブサイトを用いる支払トランザクション(例えば、図11A〜図11N及び図12A〜図12Cに図示され、説明されたように)による、など、電子デバイスを用いて、完了したものである。いくつかの実施形態では、第1の支払トランザクションは、支払口座に関連付けられた物理的なクレジットカードを使用して、完了した(例えば、小売店舗での支払端末でクレジットカードをスワイプすることによって)ものである。第1のトランザクション情報950を表示することにより、電子財布の閲覧者は、支払口座に関連付けられた直近のトランザクションの詳細を、迅速かつ効率的に理解することができる。
図9Bは、後続の支払トランザクションに関する情報を表示する例示的なユーザインターフェースを示す図である。電子デバイスは、支払口座に関連付けられた、電子デバイスを用いた、第2の支払トランザクションを、検出する。例えば、支払トランザクションは、電子デバイスを用いたNFC支払トランザクション(例えば、図7A〜図7O及び図8A〜図8Bに図示され、説明されたように)であるか、又は電子デバイス上でアクセスされるアプリケーション又はウェブサイトを用いた支払トランザクション(例えば、図11A〜図11N及び図12A〜図12Cに図示され、説明されたように)であってもよい。一実施例では、支払口座は、電子デバイスにリンクされている。ブロック1006で、第2の支払トランザクションを検出したことに応じて、第2のトランザクションに関与する金融機関(例えば、支払トランザクションを処理した販売業者又は金融機関)から第2の支払トランザクションに関する情報を受信する前に、デバイスは、第2の支払トランザクションに関する第2のトランザクション情報960(例えば、第2の支払トランザクションの日付、時刻、場所)をブロック1008で表示する。第2のトランザクション情報960は、電子デバイスでローカルに利用可能な情報に基づく。例えば、第2の支払トランザクションが検出された場合、電子デバイスにローカルに利用可能な情報は、第2の支払トランザクションの日付922、第2の支払トランザクションの時刻922、又は電子デバイスの場所924、のうちの1つ以上を含む。一実施例では、第2のトランザクション情報960は、第2のトランザクションに関与する金融機関から第2の支払トランザクションに関する情報を受信する前に、電子デバイスにローカルに利用可能な情報だけに基づくものである。
一部の実施形態では、第2の支払トランザクションに関する第2のトランザクション情報960(例えば、第2の支払トランザクションの日付、時刻、場所)の表示は、第1のトランザクション情報950(例えば、第1の支払トランザクションの日付、時刻、場所、小売業者の名前、請求額)の表示に取って代わる。換言すれば、第2の支払トランザクションに関する第2のトランザクション情報960を表示することは、第1のトランザクション情報950の表示を第2のトランザクション情報960の表示に置き換えることを含む。
図9Cは、第2のトランザクション情報960を更新することを示す。いくつかの実施形態では、電子デバイスは、第2のトランザクションに関与する仲介機関から第2の支払トランザクションに関する第1の付加情報926(例えば、第2の支払トランザクションの金額)を受信する。仲介機関は、例えば、電子デバイスのオペレーティングシステムを提供する、又は電子デバイスの電子財布ソフトウェアアプリケーションを提供する機関であってもよい。いくつかの実施形態では、第1の付加情報926は、第2の支払トランザクションの金額(例えば、$425.00)を含む。第2のトランザクションに関与する仲介機関から第2の支払トランザクションに関する第1の付加情報926を受信したこと応じて、電子デバイスは、第2の支払トランザクションに関する第2のトランザクション情報960を、第2の支払トランザクションに関する第1の付加情報926を含むように更新する。したがって、ユーザインターフェースによって、ユーザは、支払口座に関連付けられた最も最近検出された支払トランザクション(例えば、第2の支払トランザクション)の、日付、時刻、場所、及び/又は金額、を容易にかつ効率的に判定することができる。
図9Dは、第2のトランザクション情報960を更に更新する図を例示する。いくつかの実施形態では、電子デバイスは、第2のトランザクションに関与する金融機関(例えば、銀行又は販売業者)から第2の支払トランザクションに関する第2の付加情報(例えば、ドル金額、販売業者の名称920)を受信する。第2のトランザクションに関与する金融機関から第2の支払トランザクションに関する第2の付加情報920を受信したこと応じて、デバイスは、第2の支払トランザクションに関する第2のトランザクション情報920を、第2の支払トランザクションに関する第2の付加情報920を含むように更新する。いくつかの実施形態では、電子財布がリフレッシュされる(例えば、電子財布アプリケーションを再ロードすることにより、又はそれが閉じられた後に電子財布アプリケーションを再び開くことによって)と、第2のトランザクション情報は更新される。いくつかの実施形態では、第2の支払トランザクションに関する第2の付加情報920は、第2の支払トランザクションの結果として支払を受信する小売業者の名称を含んでいる。
いくつかの実施形態では、電子デバイスは、支払口座の対応する表現の上に、利用可能なクレジット金額(例えば、口座のクレジット限界に到達する前に、あといくら口座に課金することができるか、又は、口座に対してユーザが指定した割当額に達する前に、あといくら口座に課金することができるか)を表示する。例えば、利用可能なクレジット額は、支払口座の信用限度に基づいて、支払口座の利用可能なクレジットの額を示す。利用可能なクレジット額を表示することによって、ユーザは、支払口座を用いて、あとどのくらい多くの金額を使うことができるのかを、効果的に判定することができる。
図9Eは、金融機関からのメッセージを表示するための例示的なユーザインターフェースを示す図である。いくつかの実施形態では、支払口座の対応する表現は、金融機関からのメッセージを含む。電子デバイスは、金融機関からのテキストメッセージ916を受信し、支払口座の対応する表現に、金融機関からのテキストメッセージを表示する。例えば、メッセージは、ユーザに対する提案、又は支払口座に関連する通知であってもよい。電子デバイスは、表示されるテキストメッセージ(例えば、ユーザメッセージ上を軽くたたくことにより、テキストメッセージをアクティブ化する)の選択を受信し、表示されるテキストメッセージの選択の受信に応じて、デバイスは、金融機関に関連する特定のアプリケーション(例えば、金融機関の銀行取引アプリケーション)を表示する。例えば、ユーザがテキストメッセージ916をタップすると、電子デバイスによって、金融機関に関連する特定のソフトウェアアプリケーションが表示される。
図9F〜図9Gは、支払口座のトランザクションの詳細を表示するための例示的なユーザインターフェースを示す。一実施形態では、電子デバイスは、支払口座の対応する表現の上に、口座詳細アフォーダンス906を表示する。電子デバイスは、図9Fの口座詳細アフォーダンス906の選択を受信し、トランザクション詳細アフォーダンス906の選択の受信に応じて、電子デバイスは、図9Gに示すように、支払口座のトランザクション詳細930の表示(例えば、デバイスは、支払履歴及び更なる詳細を明らかにするために、支払口座の表現の背景を表示する)を支払口座の対応する表現の表示で置き換える。トランザクション詳細930は、第1のトランザクション情報950と第2のトランザクション情報960を含む。例えば、ユーザが、トランザクション詳細アフォーダンス906をタップすると、電子デバイスは、支払口座に関するトランザクションの履歴リストを表示する。
いくつかの実施形態では、トランザクション詳細930は、更なるトランザクションアフォーダンス954を含んでいる。電子デバイスは、更なるトランザクションアフォーダンス954の選択を受信し、更なるトランザクションアフォーダンス954の選択の受信に応じて、デバイスは、表示されるトランザクション詳細930(例えば、デバイスは、支払口座に関するより多くの(又は、より古い)トランザクションを表示する)の一部として、支払口座に関連付けられた第3の支払トランザクションに関連する第3のトランザクション情報を表示する。
いくつかの実施形態では、トランザクション詳細930は、カード除去アフォーダンス958を含む。電子デバイスは、カード除去アフォーダンスの選択を受信し、カード除去アフォーダンス958の選択の受信に応じて、電子デバイスは、電子財布から支払口座の対応する表現を除去するための確認要求を表示する。デバイスは、電子財布から支払口座の対応する表現を除去するための確認(例えば、ユーザは、支払口座を除去すべきことを確認するアフォーダンスをアクティブ化する)を受信する。電子デバイスは、電子財布(例えば、確認を受信した後)から、支払口座の対応する表現を除去する。したがって、ユーザは、カード除去アフォーダンス958上でタップすることにより、電子デバイスと支払口座との間のリンクを除去する処理を開始することができる。
図9G〜図9Hは、支払口座に関連付けられた特定のアプリケーションにアクセスするための例示的なユーザインターフェースを示す。いくつかの実施形態では、トランザクション詳細930は、特定のアプリケーションにアクセスするためのオープンアプリケーションアフォーダンス934、又は特定のアプリケーションをダウンロードしてインストールするためのダウンロードアプリケーションアフォーダンスを含んでいる。電子デバイスは、関連付けられた支払口座の詳細にアクセスするための特定のアプリケーション(例えば、銀行取引アプリケーションなどの、支払口座に関連付けられたソフトウェアアプリケーション)が電子デバイスにインストールされているか否かを判定する。特定のアプリケーションがインストールされているという判定に従って、電子デバイスは、この特定のアプリケーションにアクセスする(起動又は表示)ためのオープンアプリケーションアフォーダンス934を表示する。いくつかの実施形態では、特定のアプリケーションがインストールされていないという判定に従って、電子デバイスは、特定のアプリケーションをダウンロードして電子デバイス上にインストールするためのダウンロードアプリケーションアフォーダンス(例えば、オープンアプリケーションアフォーダンス934の代わりに)を表示する。いくつかの実施形態では、電子デバイスは、オープンアプリケーションアフォーダンス934の選択(例えば、オープンアプリケーションアフォーダンス934上の指タップ)を受信し、オープンアプリケーションアフォーダンス934の選択の受信に応じて、電子デバイスは、トランザクション詳細930の表示を、図9Hに示すように、特定のアプリケーションの表示に完全に置き換える。例えば、ユーザがオープンアプリケーションアフォーダンス934をタップすると、特定のアプリケーションが表示される。ユーザが、ダウンロードアプリケーションアフォーダンスをタップすると、特定のアプリケーションがダウンロードされるか、又は特定のアプリケーションをダウンロードするためのユーザインターフェースが表示される。
図9G〜図9Hは、特定の支払トランザクションの詳細を見るために支払口座に関連付けられた特定のアプリケーションにアクセスするための例示的なユーザインターフェースを示す。一実施形態において、電子デバイスは、表示されるトランザクション詳細930の第1のトランザクション情報950の選択を受信し、第1のトランザクション情報950の選択の受信に応じて、電子デバイスは、完全にトランザクション詳細930の表示を、図9Hに示すように、特定のアプリケーション970の表示に完全に置き換える。特定のアプリケーション970の表示は、支払口座に関連付けられた第1の支払トランザクションに関する詳細972を含む。
いくつかの実施形態では、表示された電子財布は、カードオブジェクトの第1スタック及びカードオブジェクトの第2スタックの表示を含み、カードオブジェクトの第1スタックは、カードオブジェクトの第2スタックから視覚的に分離されている。カードオブジェクトの第1スタックは、支払口座の対応する表現及び第2の支払口座の第2の対応する表現を含む。カードオブジェクトの第2スタックは、非金融機関(例えば、食料雑貨品店の会員カード、ジム会員カード、コーヒー店割引カード)と関連付けられた会員カードオブジェクトを含む。
図10A〜図10Bは、いくつかの実施形態に係る、支払口座のトランザクション情報を表示するための方法1000を例示するフロー図である。方法1000は、ディスプレイを有するデバイス(例えば、図3のデバイス300、又は図1のポータブル多機能デバイス100)で実行される。方法1000のいくつかの動作は組み合わせてもよく、いくつかの動作は順序を変更してもよく、そして、いくつかの動作は省略してもよい。
以下で説明するように、方法1000は、支払口座のトランザクション情報を表示するための直観的な方法を提供する。この方法は、トランザクション情報にアクセスする時のユーザの認識的負担を軽減し、それによって、より効率的なヒューマンマシンインターフェースを作成する。バッテリ動作式のコンピューティングデバイスの場合には、トランザクション情報に、ユーザがより高速かつより効率的にアクセスすることを可能にすることにより、電力が節約され、バッテリ充電の間隔が増す。
ブロック1002において、電子デバイスは、支払口座(例えば、金融機関で保持する回転信用勘定)の対応する表現を含む電子財布を表示する。支払口座の対応する表現(例えば、支払口座に関連付けられたクレジットカードの前面を示す表示)は、支払口座に関連付けられた第1の支払トランザクションに関する第1のトランザクション情報(例えば、図9Aの950の、トランザクションの日付、時刻、場所、小売業者の名前、請求額)を含む。例えば、第1の支払トランザクションは、支払口座に関連付けられた直近のトランザクションであってもよい。第1のトランザクション情報(例えば、図9Aの950)は、例えば、第1の支払トランザクションの、日付(例えば、図9Aの912)、時刻、及び/又は位置を含む。第1のトランザクション情報はまた、第1の支払トランザクションに関連付けられた小売業者の名前(例えば、図9Aの910)及び第1の支払トランザクションに対する請求額(例えば、図9Aの914)を含んでもよい。いくつかの実施形態では、第1の支払トランザクションは、電子デバイス(例えば、図7A〜図7O及び図8A〜図8Bに図示され、説明されたように)を用いるNFC支払トランザクションによるか、又は電子デバイス上でアクセスされるアプリケーション又はウェブサイトを用いる支払トランザクション(例えば、図11A〜図11N及び図12A〜図12Cに図示され、説明されたように)による、など、電子デバイスを用いて、完了したものである。いくつかの実施形態では、第1の支払トランザクションは、支払口座に関連付けられた物理的なクレジットカードを使用(例えば、小売店舗での支払端末でクレジットカードをスワイプすることによって)して、完了したものである。第1のトランザクション情報を表示することにより、電子財布の閲覧者は、支払口座に関連付けられた直近のトランザクションの詳細を、迅速かつ効率的に理解することができる。
ブロック1004において、電子デバイスは、支払口座に関連付けられた、電子デバイスを用いた第2の支払トランザクションを、検出する。例えば、支払トランザクションは、電子デバイスを用いたNFC支払トランザクション(例えば、図7A〜図7O及び図8A〜図8Bに図示され、説明されたように)であるか、又は電子デバイス上でアクセスされるアプリケーション又はウェブサイトを用いた支払トランザクション(例えば、図11A〜図11N及び図12A〜図12Cに図示され、説明されたように)であってもよい。一実施例では、支払口座は、電子デバイスにリンクされている。
ブロック1006で、第2の支払トランザクションを検出したことに応じて、第2のトランザクションに関与する金融機関(例えば、支払トランザクションを処理する販売業者又は金融機関)から第2の支払トランザクションに関する情報を受信する前に、デバイスは、第2の支払トランザクションに関する第2のトランザクション情報(例えば、図9Bの960の、第2の支払トランザクションの日付、時刻、場所)を表示する。第2のトランザクション情報は、電子デバイスでローカルに利用可能な情報に基づく。例えば、第2の支払トランザクションが検出された場合、電子デバイスにローカルに利用可能な情報は、第2の支払トランザクションの日付、第2の支払トランザクションの時刻、又は電子デバイスの場所、のうちの1つ以上を含む。一実施例では、第2のトランザクション情報は、第2のトランザクションに関与する金融機関から第2の支払トランザクションに関する情報を受信する前に、電子デバイスにローカルに利用可能な情報だけに基づくものである。
ブロック1010において、いくつかの実施形態では、第2の支払トランザクションに関する第2のトランザクション情報(例えば、第2の支払トランザクションの日付、時刻、場所)の表示は、第1のトランザクション情報(例えば、第1の支払トランザクションの日付、時刻、場所、小売業者の名前、請求額)の表示に取って代わる。換言すれば、第2の支払トランザクションに関する第2のトランザクション情報(例えば、図9Bの960)を表示することは、第1のトランザクション情報(例えば図9Aの950)の表示を第2のトランザクション情報の表示に置き換えることを含む。
ブロック1012において、いくつかの実施形態では、電子デバイスは、第2のトランザクションに関与する仲介機関から第2の支払トランザクションに関する第1の付加情報(例えば、図9Cの926、第2の支払トランザクションの金額)を受信する。仲介機関は、例えば電子デバイスのオペレーティングシステムを提供する、又は電子デバイスの電子財布ソフトウェアアプリケーションを提供する機関であってもよい。いくつかの実施形態では、第1の付加情報(例えば、図9Cの926)は、第2の支払トランザクションの金額(例えば、$425.00)を含む。第2のトランザクションに関与する仲介機関から第2の支払トランザクションに関する第1の付加情報を受信したこと応じて、電子デバイスは、第2の支払トランザクションに関する第2のトランザクション情報(例えば、図9Cの960)を、第2の支払トランザクションに関する第1の付加情報を含むように更新する。したがって、このユーザインターフェースによって、ユーザは、支払口座に関連付けられた最も最近検出された支払トランザクション(例えば、第2の支払トランザクション)の、日付、時刻、場所、及び/又は金額、を容易にかつ効率的に判断することができる。
ブロック1014において、いくつかの実施形態では、電子デバイスは、第2のトランザクションに関与する金融機関(例えば、銀行又は販売業者)から第2の支払トランザクションに関する第2の付加情報(例えば、ドル金額、図9Dの販売業者の名称920)を受信する。第2のトランザクションに関与する金融機関から第2の支払トランザクションに関する第2の付加情報(例えば、図9Dの920)を受信したこと応じて、デバイスは、第2の支払トランザクションに関する第2のトランザクション情報の表示を、第2の支払トランザクションに関する第2の付加情報を含むように更新する。いくつかの実施形態では、電子財布がリフレッシュされる(例えば、電子財布アプリケーションを再ロードすることにより、又はそれが閉じられた後、電子財布アプリケーションを再び開くことによって)と、第2のトランザクション情報は更新される。いくつかの実施形態では、第2の支払トランザクションに関する第2の付加情報(例えば、図9Dの920)は、第2の支払トランザクションの結果として支払を受信する小売業者の名称を含んでいる。
ブロック1016において、いくつかの実施形態では、電子デバイスは、支払口座の対応する表現の上に、利用可能なクレジット金額(例えば、口座のクレジット限界に到達する前に、あといくら口座に課金することができるか、又は、口座に対してユーザが指定した割当額に達する前に、あといくら口座に課金することができるか)を表示する。例えば、利用可能なクレジット額は、支払口座の信用限度に基づいて、支払口座の利用可能なクレジットの額を示す。利用可能なクレジット額を表示することによって、ユーザは、支払口座を用いて、あとどのくらい多くの金額を使うことができるのかを、効果的に判定することができる。
いくつかの実施形態では、支払口座の対応する表現は、金融機関からのメッセージを含む。電子デバイスは、金融機関からのテキストメッセージ(例えば、図9Eの916)を受信し、支払口座の対応する表現に、金融機関からのテキストメッセージを表示する。例えば、メッセージは、ユーザに対する提案、又は支払口座に関連する通知であってもよい。電子デバイスは、表示されるテキストメッセージ(例えば、メッセージ上をタップすることにより、テキストメッセージをアクティブ化する)の選択を受信し、表示されるテキストメッセージの選択の受信に応じて、デバイスは、金融機関に関連する特定のアプリケーション(例えば、金融機関の銀行取引アプリケーション)を表示する。例えば、ユーザがテキストメッセージ(例えば、図9Eの916)をタップすると、電子デバイスによって、金融機関に関連する特定のソフトウェアアプリケーションが表示される。
一実施形態では、ブロック1018において、電子デバイスは、支払口座の対応する表現に、口座詳細アフォーダンス(例えば、図9Fの906)を表示する。電子デバイスは、口座詳細アフォーダンス(例えば、図9Fの906)の選択を受信し、トランザクション詳細アフォーダンス(例えば、図9Fの906)の選択の受信に応じて、電子デバイスは、例示的な図9Gに示すように、支払口座のトランザクション詳細の表示(例えば図9Gの930において、デバイスは、支払履歴及び更なる詳細を明らかにするために、支払口座の表現の背景を表示する)を支払口座の対応する表現の表示で置き換える。トランザクションの詳細(例えば、図9Gの930)は、第1のトランザクション情報(例えば、図9Gの950)と第2のトランザクション情報(例えば、図9Gの960)を含む。例えば、ユーザが、トランザクション詳細アフォーダンス906をタップすると、電子デバイスは、支払口座に関するトランザクションの履歴リストを表示する。
いくつかの実施形態では、トランザクションの詳細(例えば、図9Gの930)は、更なるトランザクションアフォーダンス(例えば、図9Gの954)を含む。電子デバイスは、更なるトランザクションアフォーダンス(例えば、図9Gの954)の選択を受信し、更なるトランザクションアフォーダンスの選択の受信に応じて、デバイスは、表示されるトランザクション詳細の一部として、支払口座に関連付けられた第3の支払トランザクションに関連する第3のトランザクション情報(例えば、デバイスは、支払口座に関するより多くの(又はより古い)トランザクションを表示する)を表示する。
いくつかの実施形態では、トランザクションの詳細(例えば、図9Gの930)は、カード除去アフォーダンス(例えば、図9Gの958)を含む。電子デバイスは、カード除去アフォーダンスの選択を受信し、カード除去アフォーダンスの選択の受信に応じて、電子デバイスは、電子財布から支払口座の対応する表現を除去するための確認要求を表示する。デバイスは、電子財布から支払口座の対応する表現を除去するための確認(例えば、ユーザは、支払口座を除去すべきことを確認するアフォーダンスをアクティブ化する)を受信する。電子デバイスは、電子財布から、支払口座の対応する表現を除去する(例えば、確認を受信した後)。したがって、ユーザは、カード除去アフォーダンス上でタップすることにより、電子デバイスと支払口座との間のリンクを除去する処理を開始することができる。
いくつかの実施形態では、トランザクション詳細(例えば、図9Gの930)は、特定のアプリケーションにアクセスするためのオープンアプリケーションアフォーダンス(例えば、図9Gの934)、又は特定のアプリケーションをダウンロードしてインストールするためのダウンロードアプリケーションアフォーダンスを含んでいる。電子デバイスは、関連する支払口座の詳細にアクセスするための特定のアプリケーション(例えば、銀行取引アプリケーションなどの、支払口座に関連付けられたソフトウェアアプリケーション)が電子デバイスにインストールされているか否かを判定する。特定のアプリケーションがインストールされているという判定に従って、電子デバイスは、特定のアプリケーションにアクセスする(起動又は表示など)ためのオープンアプリケーションアフォーダンスを表示する。いくつかの実施形態では、特定のアプリケーションがインストールされていないという判定に従って、電子デバイスは、特定のアプリケーションをダウンロードしてこの電子デバイス上にインストールするためのダウンロードアプリケーションアフォーダンス(例えば、オープンアプリケーションアフォーダンスの代わりに)を表示する。いくつかの実施形態では、電子デバイスは、オープンアプリケーションアフォーダンスの選択(例えば、オープンアプリケーションアフォーダンス上の指タップ)を受信し、オープンアプリケーションアフォーダンスの選択の受信に応じて、電子デバイスは、トランザクション詳細の表示を、図9Hに示すように、特定のアプリケーションの表示に完全に置き換える。例えば、ユーザがオープンアプリケーションアフォーダンス(例えば、図9Gの934)をタップすると、特定のアプリケーションが表示される。ユーザが、ダウンロードアプリケーションアフォーダンスをタップすると、特定のアプリケーションがダウンロードされるか、又は特定のアプリケーションをダウンロードするためのユーザインターフェースが表示される。
一実施形態において、電子デバイスは、表示されたトランザクション詳細(例えば、図9Gの930)の第1のトランザクション情報(例えば、図9Gの950)の選択を受信し、第1のトランザクション情報(例えば、図9Gの950)の選択の受信に応じて、電子デバイスは、トランザクション詳細(例えば、図9Gの930)の表示を、図9Hに示すように、特定のアプリケーション(例えば、図9Hの970)の表示に完全に置き換える。特定のアプリケーション(例えば、図9Hの970)の表示は、支払口座に関連付けられた第1の支払トランザクションに関する詳細(例えば、図9Hの972)を含んでいる。
いくつかの実施形態では、表示された電子財布は、カードオブジェクトの第1スタック及びカードオブジェクトの第2スタックの表示を含み、カードオブジェクトの第1スタックは、カードオブジェクトの第2スタックから視覚的に分離されている。カードオブジェクトの第1スタックは、支払口座の対応する表現及び第2の支払口座の第2の対応する表現を含む。カードオブジェクトの第2スタックは、非金融機関と関連付けられた会員カードオブジェクト(例えば、食料雑貨品店の会員カード、ジム会員カード、コーヒー店割引カード)を含む。
方法1000に関して上述された方法(例えば、図10A〜図10B、及び図9A〜図9H)の詳細はまた、以下及び上記で説明される方法にも、類似の方式で適用可能であることに留意されたい。例えば、方法600、800、1200、1400、1600、1800、2000、及び2200は、方法1000を参照して上述した、さまざまな方法の特徴のうちの1つ以上を含み得る。例えば、方法1000を参照して上述した、電子財布、支払口座、トランザクション情報、トランザクション、デバイス、機関、アフォーダンス、及び他のユーザインターフェース要素は、本明細書に記載の他の方法を参照して本明細書で説明した電子財布、支払口座、トランザクション情報、トランザクション、デバイス、機関、アフォーダンス、及び他のユーザインターフェース要素の特徴のうちの1つ以上を、任意選択的に有している。簡潔性のために、これらの詳細は、以下では繰り返されない。
図を参照して上述した動作は、図1A〜図1Bに示される構成要素により、実行することができる。例えば、表示動作、検出動作、受信動作は、イベントソータ170、イベント認識部180、及びイベントハンドラ190によって、実行することができる。イベントソータ170のイベントモニタ171は、タッチ感知ディスプレイ112上の接触を検出し、イベントディスパッチャモジュール174は、イベント情報をアプリケーション136−1に配布する。アプリケーション136−1のそれぞれのイベント認識部180は、イベント情報をそれぞれのイベント定義186と比較し、タッチ感知面上の第1の位置の第1の接触が、ユーザインターフェース上のオブジェクトの選択などの、所定のイベント又はサブイベントに対応するか否かを判定する。対応する所定のイベント又はサブイベントが検出されると、イベント認識部180は、イベント又はサブイベントの検出に関連付けられたイベントハンドラ190をアクティブ化させる。イベントハンドラ190は、アプリケーション内部状態192を更新するために、データアップデーター176若しくはオブジェクトアップデーター177を利用又は呼び出してもよい。いくつかの実施形態では、イベントハンドラ190は、アプリケーションにより表示されるものを更新するためのそれぞれのGUIアップデーター178にアクセスする。同様に、当業者にとって、他の方法が、図1A〜図1Bに示される構成要素に基づいて、どのように実施されるかは明らかであろう。
図11A〜図11Nは、いくつかの実施形態に係る、支払トランザクションを行うための例示的なユーザインターフェースを示す図である。これらの図のユーザインターフェースは、図12A〜図12Cの方法を含めた、以下で説明される方法を例示するために使用される。
図11A〜図11Bは、いくつかの実施形態に係る、支払トランザクションを開始するための例示的なユーザインターフェースを示す図である。図11Aにおいて、電子デバイス100は、第1のアプリケーション1102(例えば、サードパーティ小売業者のアプリケーション又はウェブブラウザでアクセスされるウェブサイト)のためのユーザインターフェースを表示する。第1のアプリケーション1102のユーザインターフェースは、支払トランザクション(例えば、購入を行う)に関連付けられた支払アフォーダンス1110(例えば、ショッピングカートの内容を購入するための送信ボタン)を含む。例えば、支払アフォーダンス1110は、電子ショッピングカート1104の内容の購入を開始するための送信ボタンとしてもよい。この実施例では、電子ショッピングカート1104は、複数の衣服アイテム1106を含む。いくつかの実施形態では、第1のアプリケーションは、電子デバイスにインストールされたサードパーティのアプリケーションである。いくつかの実施形態では、第1のアプリケーションは、電子デバイスにインストールされたウェブブラウザによってアクセスされるウェブサイトを含む。
電子デバイスは、支払アフォーダンス1110の選択(例えば、ユーザが支払アフォーダンス1110をタップする)を検出する。支払アフォーダンス1110の選択の検出に応じて、電子デバイスは、第1アプリケーション1102(例えば、サードパーティ小売業者のアプリケーション又はウェブブラウザでアクセスされるウェブサイト)による支払トランザクションに関する第1のトランザクション情報(例えば、ショッピングカート内のアイテムの記述、アイテムの価格、税金、小計金額、出荷方法の詳細)を、第2アプリケーション(例えば、オペレーティングシステム、あるいは電子財布アプリケーション)に転送する。
いくつかの実施形態では、第2のアプリケーションは、電子デバイスのオペレーティングシステムであり、第2のアプリケーションは、第2のトランザクション情報を含む電子財布(例えば、図5A〜図5I、図6A〜図6C、図9A〜図9H及び図10A〜図10Bに関連して例示され、記載された電子財布)にアクセスすることができる。いくつかの実施形態では、第2のアプリケーションは、電子デバイスのオペレーティングシステムの提供者によって提供されたファーストパーティのアプリケーションであり、第2のアプリケーションは、第2のトランザクション情報を含む電子財布(例えば、図5A〜図5I、図6A〜図6C、図9A〜図9H及び図10A〜図10Bに関連して例示され、記載された電子財布)にアクセスすることができる。
図11Bにおいて、支払アフォーダンス1110の選択の検出に応じて、電子デバイスは、第2のアプリケーション1120のためのユーザインターフェースを表示する。第2のアプリケーション1120のためのユーザインターフェースは、第1のアプリケーションから受信した第1のトランザクション情報(例えば、ショッピングカート内のアイテムの記述、アイテムの価格、税金、小計1132、出荷方法の詳細)を含み、第2のアプリケーション(例えば、オペレーティングシステム、あるいは電子財布アプリケーション)によって提供される第2のトランザクション情報(例えば、支払口座1124、支払口座に関連付けられた名前、請求先住所、出荷先住所1126、及び、連絡先情報1130、のインジケーション)を含む。第2のトランザクション情報は、第1のアプリケーションに利用可能ではない(例えば、ユーザは、サードパーティアプリケーションに、クレジットカード、請求先住所、出荷先住所、又は連絡先情報を提供していない)。
いくつかの実施形態では、第2のアプリケーション1120(例えば、オペレーティングシステム、あるいは電子財布アプリケーション)のユーザインターフェースを表示することは、第1のアプリケーション1102(例えば、サードパーティ小売業者のアプリケーション又はウェブブラウザでアクセスされるウェブサイト)のユーザインターフェースを部分的に覆い、第1のアプリケーション1102のユーザインターフェースの少なくとも一部が見えるようにしておく。第2アプリケーションは、ユーザがトランザクションのコンテクストを維持するのに役立つように、第1アプリケーションのユーザインターフェースを部分的にのみ覆う。例えば、図11Bにおいて、第2アプリケーション1120(例えば、表示されたアイテム1124、1126、1128、1130、1124A、1126A、1128A、1130A、1132、1134、1136、1138、及び1150を含む)のユーザインターフェースは、デバイス100のディスプレイの下部を覆い、電子ショッピングカート1104の一部及び衣服アイテム1106(例えば、$85.00ドルの濃紺色のシャツ)のうちの1つを含む第1アプリケーション1102のユーザインターフェースの上部は見えるようにしておく。
いくつかの実施形態では、第2のアプリケーション1120(例えば、オペレーティングシステム、あるいは電子財布アプリケーション)のユーザインターフェースを表示することは、第2のアプリケーション1120(例えば、オペレーティングシステム、あるいは電子財布アプリケーション)のユーザインターフェースを、ディスプレイの下部からディスプレイ上に垂直にスライドさせて、第1のアプリケーション1102のユーザインターフェースを部分的に覆い、第1のアプリケーション1102(例えば、サードパーティ小売業者のアプリケーション又はウェブブラウザでアクセスされるウェブサイト)のユーザインターフェースの少なくとも一部は見えるようにしておくことを含んでいる。第2アプリケーションは、ユーザがトランザクションのコンテクストを維持するのに役立つように、第1アプリケーションのユーザインターフェースを部分的にのみ覆う。例えば、図11Aと図11Bとの間の遷移において、第2アプリケーション1120(例えば、表示されたアイテム1124、1126、1128、1130、1124A、1126A、1128A、1130A、1132、1134、1136、1138、及び1150を含む)のユーザインターフェースは、ディスプレイの下部から上方にスライドして、デバイス100のディスプレイの下部を覆い、電子ショッピングカート1104の一部及び衣服アイテム1106(例えば、$85.00ドルの濃紺色のシャツ)のうちの1つを含む第1アプリケーション1102のユーザインターフェースの上部は見えるようにしておく。
いくつかの実施形態では、第1のトランザクション情報は、金額1108(例えば、ショッピングカートの小計、又は支払われるべき合計額)及びデフォルト出荷方法1128(例えば、第1アプリケーションによって選択された、2日速達、速達郵便、地上運送、などの出荷方法)を含む。いくつかの実施形態では、第2のトランザクション情報は、支払口座に関連付けられた主口座番号1124(例えば、電子財布に記憶された口座番号)を含む。例えば、支払口座は、上述のように、電子デバイスにリンクされた支払口座としてもよい。いくつかの実施形態では、第2のトランザクション情報は、ユーザ連絡先情報から取得される出荷先アドレス1126(例えば、ユーザの自宅の住所)を含み、このユーザ連絡先情報は、電子デバイス上に記憶されている。
図11C〜図11Dは、いくつかの実施形態に係る、支払トランザクションのオプションを変更するための例示的なユーザインターフェースを示す図である。いくつかの実施形態では、電子デバイスは、第2のアプリケーションのユーザインターフェース1120上に表示される第1購入詳細アフォーダンス(例えば、支払口座1124Aに関連付けられたキャレット、出荷先住所、出荷方法、連絡先情報)の選択(例えば、ユーザがタップする)を受信する。第1購入詳細アフォーダンス1124Aは支払トランザクションの第1の購入詳細(例えば、選択された支払口座、出荷先住所、出荷方法、連絡先情報)に関連付けられている。第1の購入詳細アフォーダンス1124Aの選択の受信に応じて、支払トランザクションの第1の購入詳細に関する別の値を選択するための1つ以上のアフォーダンス(例えば、支払口座に関する種々のオプションを表示する)を表示する。例えば、ユーザは、図11Cのキャレット1124A(第1購入詳細についての支払口座に関係する)を選択すると、デバイスは、図11Dに示すように、第1購入詳細に関するいくつかの支払口座オプション1160及び1162を表示する。現在選択されている支払口座オプション1160は、チェックマーク1164によって識別される。デバイスは、支払トランザクションの第1購入詳細に関する別の値(例えば、ユーザは、支払口座オプション1162を選択する)の選択を受信し、別の値の選択の受信に応じて、デバイスは、この別の値を第1購入詳細として含むように、第2のトランザクション情報を更新する。このように、ユーザは、支払トランザクションに使用されるであろうデフォルトの支払口座1124を変更することができる。
同様に、ユーザは、対応する購入詳細を変更するために、出荷先住所に関連付けられたキャレット1126A、出荷方法に関連付けられたキャレット1128A、又は連絡先情報に関連付けられたキャレット1130Aを使用することができる。例えば、ユーザが、デフォルトの出荷先住所1126を、家のデフォルトの出荷先住所ではなく、仕事の場所のデフォルトの出荷先住所に変更することができる。別の実施例では、ユーザは、デフォルトの出荷方法1128を、第1のアプリケーションによって提供される別の出荷方法に変更してもよい。別の実施例では、ユーザは、デフォルトの連絡先情報1130を別の電子メールアドレスに変更することができる。
いくつかの実施形態では、支払トランザクションの第1購入詳細(例えば、価格、デフォルトの出荷オプション)は、第1アプリケーションによる第1トランザクション情報の一部である。いくつかの実施形態では、第1の購入詳細(例えば、支払口座、出荷先住所、出荷方法、連絡先情報)は、第2のトランザクション情報の一部である。いくつかの実施形態では、第1の購入詳細は出荷先住所である。別の実施形態では、第1の購入詳細は、支払口座である。
いくつかの実施形態では、電子デバイスは、郵便番号情報を、第2のアプリケーションから第1のアプリケーションに転送する。いくつかの実施形態では、ユーザがトランザクションを許可することを決定する前に、より正確な出荷費用の情報をデバイスがユーザに提供することができるように、トランザクションが許可される前に、郵便番号情報が転送される。第1のトランザクション情報は、郵便番号情報に基づいた最初の出荷費用を含む。デバイス(又は第2のアプリケーション)は、更新された第1のトランザクション情報を受信し、この更新された第1のトランザクション情報は、第2のトランザクション情報(例えば、出荷費用は、ユーザが実際の選択した出荷先に基づいて更新される)に基づいた出荷費用を含む。
図11E〜図11Lは、いくつかの実施形態に係る、支払トランザクションを進める許可を受信するための例示的なユーザインターフェースを示す図である。いくつかの実施形態では、電子デバイスは、支払トランザクションを進める許可を受信する(例えば、支払のためのパスコードを受信するか、又は支払のために指紋を検出する)。
図11E〜図11Fは、いくつかの実施形態に係る、電子デバイスの指紋センサ702を使用して、支払トランザクションを進める許可を受信するための例示的なユーザインターフェースを示す図である。図11Eでは、デバイスは、指紋センサ702を使用して認証を提供することをユーザに指示する視覚的インジケータ1150Aを表示する。いくつかの実施形態では、支払トランザクションを進めるための許可の受信には、指紋センサ702を用いる。デバイスは、電子デバイスの指紋センサ702上に、対応する指紋を検出する。指紋センサ702上に対応する指紋を検出することに応じて、デバイスは、この指紋が、支払トランザクションの許可を可能とする登録された指紋と一致するか否かを判定する。対応する指紋が登録された指紋と一致すると判定したことに従って、デバイスは、支払トランザクションを許可する。対応する指紋が登録された指紋と一致しないと判定されたことに従って、デバイスは、支払トランザクションの許可を見合わせる。換言すれば、デバイスは、支払トランザクションを許可しないので、これは、支払トランザクションを進める許可がまだ必要であることを意味する。
図11Fは、部分的に埋められた視覚的インジケータ1150Bの表示を例示し、これは指紋が登録された指紋と一致するか否かの判定の進捗状況を示している。図11Gは、指紋認証が失敗した場合の例示的なユーザインターフェースを示す図である。いくつかの実施形態では、対応する指紋が登録された指紋と一致しないという判定に従って、デバイスは、(指紋センサではなく)支払パスコードを使用して、支払トランザクションを進める許可を受信するためのアフォーダンス1154をディスプレイ上に表示する。いくつかの実施形態では、対応する指紋が登録された指紋と一致しないという判定に従って、デバイスは、指紋センサ上に指を置くようユーザに指示する視覚的なプロンプト1150Aをディスプレイに表示する。
図11Hは、指紋センサを用いた認証で1つ以上の試みが失敗した後の指紋センサを用いた認証のための例示的なユーザインターフェースを示す図である。いくつかの実施形態では、対応する指紋が登録された指紋と一致しないという判定に従って、デバイスは、指紋センサを用いて支払トランザクションを進める許可を受信する試行が所定回数に達したか否かを判定する。許可を受信する試行が所定回数に達したという判定に従って、デバイスは、図11Lに示したように、支払パスコードを用いた、支払トランザクションを進める許可を必要とする。いくつかの実施形態では、試行の所定回数は3である。
図11K〜図11Lは、いくつかの実施形態に係る、支払パスコードを入力する種々の例示的なユーザインターフェースを示す図である。いくつかの実施形態では、支払トランザクション進めるための許可を受信することは、支払パスコードを使用して許可を受信することを含む。デバイスは、電子デバイスで、支払パスコードを受信する(例えば、図11Lのキーパッド740を使用して)。デバイスは、この支払パスコードが、支払トランザクションの許可を可能にする、登録されたパスコードと一致するか否かを判定する。支払パスコードが登録されたパスコード(例えば、デバイスをロック解除するため、又は支払を行うために、ユーザによってプログラムされたパスコード)と一致するという判定に応じて、デバイスは、支払トランザクションを許可する。例えば、図11Kでは、パスコードによる支払アフォーダンス1164が表示される。支払パスコードを用いた許可を提供するために、ユーザは、パスコードによる支払アフォーダンス1164を選択する。パスコードによる支払アフォーダンス1164の選択を受信した後、デバイスは、支払パスコードを受信するためのユーザインターフェース(例えば、図11Lのキーパッド740)を表示する。ユーザは、支払パスコードを入力して許可を提供する。
図11Iは、許可を受信したことを示すための例示的なユーザインターフェースを示す図である。デバイスは、終了アフォーダンス1156を表示し、支払トランザクションを進める許可を受信したことを示す。いくつかの実施形態では、支払トランザクションを進める許可の受信に応じて、電子デバイスは、第2のトランザクション情報を第1のアプリケーションに転送する。いくつかの実施形態では、第2のトランザクション情報は、第2のアプリケーションにアクセス可能な他の類似の情報(ユーザの連絡先、支払口座情報、又は出荷情報など)へのアクセスを第1のアプリケーションに与えることなく、第1のアプリケーションに提供される。例えば、現在の支払トランザクションを処理するのに使用するために、ユーザが第1のアプリケーションに提供することを選択した特定の支払口座情報又は出荷情報だけを、第1のアプリケーションに提供する。
いくつかの実施形態では、電子デバイスは、支払トランザクションを進める許可を受信する(例えば、支払のためのパスコードを受信する又は支払のために指紋を検出する)。支払トランザクションを進める許可の受信に応じて、電子デバイスは、第1のトランザクション情報及び第2のトランザクション情報を、第1のアプリケーションに転送する。
いくつかの実施形態では、電子デバイスは、第2のトランザクション情報を第1のアプリケーションに転送する前に、支払トランザクションを進める許可を受信する(例えば、支払のためのパスコードを受信する又は支払のために指紋を検出する)。アプリケーションを進める許可を受信する前には、ユーザのプライバシを保護するために、第2のトランザクション情報は、第1のアプリケーションに提供されない。第1のアプリケーション(例えば、サードパーティのアプリケーション)は、ユーザの同意(例えば、支払トランザクションを進める許可によって)なしには、第2のトランザクション情報の機密情報にアクセスすることができないため、ユーザのプライバシは保護される。
図11Jは、完了した支払トランザクションのための例示的なユーザインターフェースを示す図である。いくつかの実施形態では、第1のトランザクション情報及び第2のトランザクション情報を、第2のアプリケーションから第1のアプリケーションに転送したことに応じて、デバイスは、支払トランザクションを完了させる。第1のアプリケーションは、トランザクションが完了したことの確認を、例えば、図11Jに示すように、表示する。トランザクションが完了したことの確認は、例えば、支払総額及び確認番号1162を含んでもよい。
いくつかの実施形態では、支払トランザクションの処理に関連する金融機関は、支払トランザクションをカード提示型トランザクションとして扱う。購入時に物理クレジットカードがスワイプされていなくても、金融機関は、この支払トランザクションを、カード非比較提示型トランザクションと比較して、カード提示型トランザクションとして扱う。支払トランザクションが安全に完了したため、金融機関は、この支払トランザクションをカード提示型トランザクションとして扱う。例えば、支払口座は、対応するデバイスにリンクされ、支払トランザクションの完了には、ユーザの許可(指紋センサ又はパスコード入力によってなど)を必要とするので、支払トランザクションは安全に完了する。これらの追加のセキュリティ層の結果として、金融機関は、支払トランザクションにおいて使用された主口座番号は、支払口座にリンクされたデバイスによって提供されたものであるとの確信を持つ。
いくつかの実施形態では、電子財布を使用して第2の支払トランザクションを開始するために、第3のアプリケーションを使用することができる。デバイスは、第3のアプリケーション(例えば、サードパーティ小売業者のアプリケーション又はウェブブラウザでアクセスされる別のウェブサイト)のためのユーザインターフェースを表示する。第3のアプリケーションは、第1のアプリケーション及び第2のアプリケーションとは異なる。第3のアプリケーションのためのユーザインターフェースは、第2の支払アフォーダンス(例えば、サードパーティ小売業者のアプリケーション又はウェブブラウザでアクセスされるウェブサイトにおいて、ショッピングカートの内容を購入するための送信ボタン)を含む。第2の支払アフォーダンスは、第2の支払トランザクション(例えば、第2のアプリケーションを使用して行われる別の購入を行う)に関連付けられている。電子デバイスは、第2の支払アフォーダンスの選択(例えば、ユーザがタップする)を検出し、第2の支払アフォーダンスの選択の検出に応じて、電子デバイスは、第2の支払トランザクションに関する第3のトランザクション情報(例えば、カート内のアイテムの記述、アイテムの価格、税、小計金額、出荷方法の詳細)を、第3アプリケーションから第2アプリケーションへ転送する。電子デバイスは、第2のアプリケーションのための第2のユーザインターフェースを表示するが、第2のアプリケーションのための第2のユーザインターフェースは、第3のアプリケーションから受信した第3のトランザクション情報を含み、第2のアプリケーション(例えば、オペレーティングシステム、又は電子財布アプリケーション)によって提供された第4のトランザクション情報(例えば、支払口座情報、支払口座上の名前、請求先住所、出荷先住所、及び/又は連絡先情報)を含む。第4のトランザクション情報は、第3のアプリケーションに利用可能ではない。例えば、ユーザは、支払口座情報、支払口座上の名前、請求先住所、出荷先住所、及び/又は連絡先情報を以前に第3のアプリケーションに提供していないので、第4のトランザクション情報は、第3のアプリケーションが利用できない。
図11M〜図11Nは、いくつかの実施形態に係る、電子財布の設定を構成するための例示的なユーザインターフェースを示す。いくつかの実施形態では、電子デバイスは、設定メニュー1170を表示する。電子デバイスは、第2のトランザクション情報に関するデフォルトとして使用されるデフォルトの出荷先住所の選択を受信する。例えば、ユーザは、出荷先住所に関係するキャレット1184を選択する。次に、ユーザは、支払トランザクションで使用するためのデフォルトの出荷先住所(例えば、デフォルトの出荷先住所)を入力する(したがって、電子デバイスが受信する)ことができる。
いくつかの実施形態では、電子デバイスは、設定メニュー1170に表示される、少なくとも支払口座1174及び第2の支払口座1176の中からの選択を受信する。この選択は、支払トランザクションのために使用されるデフォルトの支払口座を指定する。この選択は、支払トランザクションのために使用されるであろうデフォルトの支払口座を決定する。
いくつかの実施形態では、電子デバイスは、デフォルトの連絡先情報の入力を受信する。この入力は、支払トランザクションのために使用されるデフォルトの連絡先情報を指定する。例えば、ユーザは、連絡先情報に関するキャレット1186を選択する。続いて、ユーザは、好適な連絡先情報を入力する(したがって、電子デバイスが受信する)ことができる。この入力によって、支払トランザクションのために使用されるであろうデフォルトの連絡先情報が決定される。
図11Nは、いくつかの実施形態に係る、電子財布の設定を構成するための例示的なユーザインターフェースを示す図である。いくつかの実施形態では、電子デバイスは、設定メニュー1170に表示されているトランザクション履歴の表示希望(例えば、トランザクション履歴希望スイッチ1192)の選択を受信する。電子デバイスは、トランザクション履歴表示希望がオンであるか否かを判定し、トランザクション履歴表示希望がオンであるという判定に従って、デバイスは、支払トランザクション1194の履歴を表示する。例えば、支払トランザクション1194の履歴は、複数の既に完了した支払トランザクション1196、1197、及び1198を含むことができる。別の実施形態では、電子デバイスは、更なるトランザクションのアフォーダンス1199の選択を受信すると、デバイスは、追加の既に完了した支払トランザクションを表示する。
いくつかの実施形態では、電子デバイスは、トランザクション履歴種類の希望の選択を受信する。トランザクション履歴種類の希望は、設定メニューに表示される。電子デバイスは、トランザクション履歴種類の希望が、第1の種類、第2の種類、又は第3の種類であるかを判定する。トランザクション履歴種類の希望が第1の種類であるという判定に従って、電子デバイスは、支払口座に関する支払トランザクションの履歴を表示しない。トランザクション履歴種類の希望が第2の種類であるという判定に従って、電子デバイスは、その電子デバイスだけを使用して完了した支払口座に関する支払トランザクションの履歴を表示する。したがって、例えば、トランザクション履歴種類の希望が第2種類である場合、同じ支払口座に関連付けられてはいるが別のデバイス又は物理的なクレジットカードを用いて完了した支払トランザクションは、表示されない。トランザクション履歴種類の希望が第3の種類であるという判定に従って、電子デバイスは、この電子デバイス及び物理的なクレジットカードを使用して完了した支払口座の支払トランザクションの履歴を表示する。
図12A〜図12Cは、いくつかの実施形態に係る、支払トランザクションを行うための方法を示すフロー図である。方法1200は、ディスプレイを有するデバイス(例えば、図3のデバイス300、又は図1のポータブル多機能デバイス100)で実行される。方法1200のいくつかの動作は組み合わせてもよく、いくつかの動作は順序を変更してもよく、いくつかの動作は省略してもよい。
以下で説明するように、方法1200は、支払口座を作成するための直観的な方法を提供する。この方法は、支払トランザクションを行うときのユーザの認識的負担を軽減し、それによって、より効率的なヒューマンマシンインターフェースを作成する。バッテリ動作式のコンピューティングデバイスの場合には、ユーザが支払トランザクションをより高速、かつより効率的に行うことを可能にすることにより、電力が節約され、バッテリ充電の間隔が増す。
ブロック1202において、電子デバイスは、第1のアプリケーション(例えば、サードパーティ小売業者のアプリケーション又はウェブブラウザでアクセスされるウェブサイト、図11Aの1102)のためのユーザインターフェースを表示する。第1のアプリケーション(例えば、図11Aの1102)のためのユーザインターフェースは、支払トランザクション(例えば、購入を行う)に関連付けられた支払アフォーダンス(例えば、ショッピングカートの内容を購入するための送信ボタン(図11Aの1110))を含んでいる。例えば、支払アフォーダンス(例えば、図11Aの1110)は、電子ショッピングカート(例えば、図11Aの1104)の内容の購入を開始するための送信ボタンとしてもよい。
ブロック1204において、いくつかの実施形態では、第1のアプリケーションは、電子デバイスにインストールされたサードパーティのアプリケーションである。ブロック1206において、いくつかの実施形態では、第1のアプリケーションは、電子デバイスにインストールされたウェブブラウザによってアクセスされるウェブサイトを含む。
ブロック1208において、電子デバイスは、支払アフォーダンスの選択(例えば、ユーザが図11Aの支払アフォーダンス1110をタップする)を検出する。
ブロック1210において、デバイスは、支払アフォーダンス(例えば、図11Aの1110)の選択の検出に応じて、動作を実行する。ブロック1212において、電子デバイスは、支払トランザクションに関する第1のトランザクション情報(例えば、ショッピングカート内のアイテムの記述、アイテムの価格、税金、小計金額、出荷方法の詳細)を、第1アプリケーション(例えば、サードパーティ小売業者のアプリケーション又はウェブブラウザでアクセスされるウェブサイト、図11Aの1102)から第2アプリケーション(例えば、オペレーティングシステム、あるいは電子財布アプリケーション)に転送する。
ブロック1214において、いくつかの実施形態では、第2のアプリケーションは、電子デバイスのオペレーティングシステムであり、第2のアプリケーションは、第2のトランザクション情報を含む電子財布(例えば、図5A〜図5I、図6A〜図6C、図9A〜図9H及び図10A〜図10Bに関連して例示され、記載された電子財布)にアクセスすることができる。
ブロック1216において、いくつかの実施形態では、第2のアプリケーションは、電子デバイスのオペレーティングシステムの提供者によって提供されたファーストパーティのアプリケーションであり、第2のアプリケーションは、第2のトランザクション情報を含む電子財布(例えば、図5A〜図5I、図6A〜図6C、図9A〜図9H及び図10A〜図10Bに関連して例示され、記載された電子財布)にアクセスすることができる。
ブロック1218では、支払アフォーダンス(例えば、図11Aの1110)の選択の検出に応じて、電子デバイスは、第2のアプリケーション(例えば、図11Bの1120)のユーザインターフェースを表示する。第2のアプリケーション(例えば、図11Bの1120)のためのユーザインターフェースは、第1のアプリケーションから受信した第1のトランザクション情報(例えば、ショッピングカート内のアイテムの記述、アイテムの価格、税金、小計、出荷方法の詳細)を含み、第2のアプリケーション(例えば、オペレーティングシステム、又は電子財布アプリケーション)によって提供される第2のトランザクション情報(例えば、支払口座、支払口座に関連付けられた名前、請求先住所、出荷先住所、及び、連絡先情報、のインジケーション)を含む。第2のトランザクション情報は、第1のアプリケーションに利用可能ではない(例えば、ユーザは、サードパーティアプリケーションに、クレジットカード、請求先住所、出荷先住所、又は連絡先情報を提供していない)。
ブロック1220において、いくつかの実施形態では、第2のアプリケーション(例えば、オペレーティングシステム、あるいは電子財布アプリケーション、図11Bの1120)のユーザインターフェースを表示することは、第1のアプリケーション(例えば、サードパーティ小売業者のアプリケーション又はウェブブラウザでアクセスされるウェブサイト、図11Bの1102)のユーザインターフェースを部分的に覆い、第1のアプリケーションのユーザインターフェースの少なくとも一部が見えるようにしておく。第2アプリケーションは、ユーザがトランザクションのコンテクストを維持するのに役立つように、第1アプリケーションのユーザインターフェースを部分的にのみ覆う。
ブロック1222において、いくつかの実施形態では、第2のアプリケーション(例えば、オペレーティングシステム、又は電子財布アプリケーション、図11Bの1120)のユーザインターフェースを表示することは、第2のアプリケーション(例えば、オペレーティングシステム、あるいは電子財布アプリケーション、図11Bの1120)のユーザインターフェースを、ディスプレイの下部からディスプレイ上に垂直にスライドさせて、第1のアプリケーションのユーザインターフェースを部分的に覆い、第1のアプリケーション(例えば、サードパーティ小売業者のアプリケーション又はウェブブラウザでアクセスされるウェブサイト、図11Bの1102)のユーザインターフェースの少なくとも一部は見えるようにしておくことを含んでいる。第2アプリケーションのユーザインターフェースは、ユーザがトランザクションのコンテクストを維持するのに役立つように、第1アプリケーションのユーザインターフェースを部分的にのみ覆う。
いくつかの実施形態では、第1のトランザクション情報は、金額(例えば、ショッピングカートの小計、又は支払の合計額)及びデフォルトの出荷方法(例えば、第1アプリケーションによって選択された、2日速達、速達郵便、地上運送などの出荷方法)を含む。いくつかの実施形態では、第2のトランザクション情報は、支払口座に関連付けられた主口座番号(例えば、電子財布に記憶された口座番号)を含む。例えば、支払口座は、上述のように、電子デバイスにリンクされた支払口座としてもよい。いくつかの実施形態では、第2のトランザクション情報は、ユーザ連絡先情報からアクセス(取得)される出荷先住所(例えば、ユーザの自宅の郵送先)を含み、このユーザ連絡先情報は、電子デバイス上に記憶されている。
ブロック1224において、いくつかの実施形態では、電子デバイスは、第2のアプリケーションのユーザインターフェース(図11Cの1120)上に表示される第1の購入詳細アフォーダンス(例えば、支払口座に関連付けられたキャレット、出荷先住所、出荷方法、連絡先情報)の選択(例えば、ユーザがタップする)を受信する。第1の購入詳細アフォーダンス(図11Cの1124A)は、支払トランザクションの第1の購入詳細(例えば、選択された支払口座、出荷先住所、出荷方法、連絡先情報)に関連付けられている。第1の購入詳細アフォーダンス(図11Cの1124A)の選択の受信に応じて、支払トランザクションの第1の購入詳細に関する別の値を選択するための1つ以上のアフォーダンスを表示(例えば、支払口座に関するさまざまなオプションを表示する)する。デバイスは、支払トランザクションの第1購入詳細に関する別の値の選択(例えば、ユーザは、支払口座オプション1162を選択する)を受信し、この別の値の選択の受信に応じて、デバイスは、この別の値を第1購入詳細として含むように、第2のトランザクション情報を更新する。したがって、ユーザは、支払トランザクションに使用されるであろうデフォルトの支払口座を変更することができる。
ブロック1226において、いくつかの実施形態では、支払トランザクションの第1購入詳細(例えば、価格、デフォルトの出荷オプション)は、第1アプリケーションによる第1トランザクション情報の一部である。
ブロック1228において、いくつかの実施形態では、第1の購入詳細(例えば、支払口座、出荷先住所、出荷方法、連絡先情報)は、第2のトランザクション情報の一部である。いくつかの実施形態では、第1の購入詳細は出荷先住所である。いくつかの実施形態では、第1の購入詳細は、支払口座である。
いくつかの実施形態では、電子デバイスは、郵便番号情報を、第2のアプリケーションから第1のアプリケーションに転送する。いくつかの実施形態では、ユーザがトランザクションを許可することを決定する前に、より正確な出荷費用の情報をデバイスがユーザに提供することができるように、トランザクションが許可される前に、郵便番号情報が転送される。第1のトランザクション情報は、郵便番号情報に基づいた第1の出荷費用を含む。デバイス(又は第2のアプリケーション)は、更新された第1のトランザクション情報を受信し、この更新された第1のトランザクション情報は、第2のトランザクション情報(例えば、出荷費用は、ユーザの実際の選択された出荷先に基づいて更新される)に基づいた出荷費用を含む。
ブロック1230において、いくつかの実施形態では、電子デバイスは、支払トランザクションを進める許可を受信する(例えば、支払のためのパスコードを受信する、又は支払のために指紋を検出する)。
ブロック1232において、いくつかの実施形態では、支払トランザクションを進めるための許可の受信には、指紋センサを用いる。デバイスは、電子デバイスの指紋センサ上に、対応する指紋を検出する。指紋センサでの対応する指紋の検出に応じて、デバイスは、この指紋が、支払トランザクションの許可を可能にする、登録された指紋と一致するか否かを判定する。対応する指紋が登録された指紋と一致すると判定したことに従って、デバイスは、支払トランザクションを許可する。対応する指紋が登録された指紋と一致しないと判定したことに従って、デバイスは、支払トランザクションの許可を見合わせる。換言すれば、デバイスは、支払トランザクションを許可しないので、これは、支払トランザクションを進める許可がまだ必要であることを意味する。
いくつかの実施形態では、対応する指紋が登録された指紋と一致しないという判定に従って、デバイスは、(指紋センサではなく)支払パスコードを使用して支払トランザクションを進める許可を受信するためのアフォーダンス(例えば、図11Gの1154)を、ディスプレイに表示する。いくつかの実施形態では、対応する指紋が登録された指紋と一致しないという判定に従って、デバイスは、指紋センサ上に指を置くようユーザに指示する視覚的なプロンプト(例えば、図11Gの1150A)をディスプレイに表示する。
いくつかの実施形態では、対応する指紋が登録された指紋と一致しないという判定に従って、デバイスは、指紋センサを用いて支払トランザクションを進める許可を受信する試行が所定回数に達したか否かを判定する。許可を受信する試行が所定回数に達したという判定に従って、デバイスは、支払パスコードを用いた、支払トランザクションを進める許可を要求とする。いくつかの実施形態では、試行の所定回数は3である。
ブロック1234において、いくつかの実施形態では、支払トランザクション進めるための許可を受信することは、支払パスコードを使用した許可を受信することを含む。デバイスは、電子デバイスで、(例えば、図11Lのキーパッド740を使用して)支払パスコードを受信する。デバイスは、この支払パスコードが、支払トランザクションの許可を可能にする、登録されたパスコードと一致するか否かを判定する。支払パスコードが、登録されたパスコード(例えば、デバイスをロック解除するため、又は支払を行うために、ユーザによってプログラムされたパスコード)と一致するという判定に応じて、デバイスは、支払トランザクションを許可する。
ブロック1236において、いくつかの実施形態では、デバイスは、支払トランザクションを進める認可の受信に応じて、一連の動作を行う。ブロック1238において、いくつかの実施形態では、電子デバイスは、第2のトランザクション情報を、第1のアプリケーションに転送する。いくつかの実施形態では、第2のトランザクション情報は、第2のアプリケーションにアクセス可能な他の類似の情報(ユーザの連絡先、支払口座情報、又は出荷先情報など)へのアクセスを第1のアプリケーションに与えることなく、第1のアプリケーションに提供される。例えば、現在の支払トランザクションを処理するのに使用するために、ユーザが第1のアプリケーションに提供することを選択した特定の支払口座情報又は出荷情報だけを、第1のアプリケーションに提供する。
ブロック1240において、いくつかの実施形態では、支払トランザクションを進める許可の受信に応じて、電子デバイスは、第1のトランザクション情報及び第2のトランザクション情報を、第1のアプリケーションに転送する。
いくつかの実施形態では、電子デバイスは、第2のトランザクション情報を第1のアプリケーションに転送する前に、支払トランザクションを進める許可を受信する(例えば、支払のためのパスコードを受信するか、又は支払のために指紋を検出する)。アプリケーションを進める許可を受信する前には、ユーザのプライバシを保護するために、第2のトランザクション情報は、第1のアプリケーションに提供されない。第1のアプリケーション(例えば、サードパーティのアプリケーション)は、ユーザの同意(例えば、支払トランザクションを進める許可によって)なしには、第2のトランザクション情報の機密情報にアクセスすることができないため、ユーザのプライバシは保護される。
いくつかの実施形態では、第1のトランザクション情報及び第2のトランザクション情報を、第2のアプリケーションから第1のアプリケーションに転送したことに応じて、デバイスは、支払トランザクションを完了させる。
ブロック1242において、いくつかの実施形態では、支払トランザクションの処理に関連する金融機関は、支払トランザクションをカード提示型トランザクションとして扱う。購入時に物理クレジットカードがスワイプされていなくても、金融機関は、この支払トランザクションを、カード非提示型トランザクションと比較して、カード提示型トランザクションとして扱う。支払トランザクションが安全に完了したため、金融機関は、この支払トランザクションをカード提示型トランザクションとして扱う。例えば、支払口座は、対応するデバイスにリンクされ、支払トランザクションの完了には、ユーザの許可(指紋センサ又はパスコード入力によってなど)を必要とするので、支払トランザクションは安全に完了する。これらの追加のセキュリティ層の結果として、金融機関は、支払トランザクションにおいて使用された主口座番号は、支払口座にリンクされたデバイスによって提供されたものであるとの確信を持つ。
ブロック1244において、いくつかの実施形態では、電子財布を使用して第2の支払トランザクションを開始するために、第3のアプリケーションを使用することができる。デバイスは、第3のアプリケーション(例えば、サードパーティ小売業者のアプリケーション又はウェブブラウザでアクセスされる別のウェブサイト)のためのユーザインターフェースを表示する。第3のアプリケーションは、第1のアプリケーション及び第2のアプリケーションとは異なる。第3のアプリケーションのためのユーザインターフェースは、第2の支払アフォーダンス(例えば、サードパーティ小売業者のアプリケーション又はウェブブラウザでアクセスされるウェブサイトにおいて、ショッピングカートの内容を購入するための送信ボタン)を含む。第2の支払アフォーダンスは、第2の支払トランザクション(例えば、第2のアプリケーションを使用して行われる別の購入を行う)に関連している。電子デバイスは、第2の支払アフォーダンスの選択(例えば、ユーザがタップする)を検出し、第2の支払アフォーダンスの選択の検出に応じて、電子デバイスは、第3アプリケーションから第2アプリケーションへ、第2の支払トランザクションに関する第3のトランザクション情報(例えば、カート内のアイテムの記述、アイテムの価格、税、小計金額、出荷方法の詳細)を転送する。電子デバイスは、第2のアプリケーションのための第2のユーザインターフェースを表示するが、第2のアプリケーションのための第2のユーザインターフェースは、第3のアプリケーションから受信した第3のトランザクション情報を含み、第2のアプリケーション(例えば、オペレーティングシステム、又は電子財布アプリケーション)によって提供された第4のトランザクション情報(例えば、支払口座情報、支払アカウント上の名前、請求先住所、出荷先住所、及び/又は連絡先情報)を含む。第4のトランザクション情報は、第3のアプリケーションに利用可能ではない。例えば、ユーザは、支払口座情報、支払口座上の名前、請求先住所、出荷先住所、及び/又は連絡先情報を以前に第3のアプリケーションに提供していないので、第4のトランザクション情報は、第3のアプリケーションが利用できない。
いくつかの実施形態では、電子デバイスは、設定メニュー(例えば、図11Mの1170)を表示する。電子デバイスは、第2のトランザクション情報に関するデフォルトとして使用されるデフォルトの出荷先住所の選択を受信する。
いくつかの実施形態では、電子デバイスは、設定メニュー(例えば、図11Mの1170)に表示される、少なくとも支払口座(例えば、図11Mの1174)及び第2の支払口座(例えば、図11Mの1176)の中からの選択を受信する。この選択は、支払トランザクションのために使用されるデフォルトの支払口座を指定する。この選択は、支払トランザクションのために使用されるであろうデフォルトの支払口座を決定する。
いくつかの実施形態では、電子デバイスは、デフォルトの連絡先情報の入力を受信する。この入力は、支払トランザクションのために使用されるデフォルトの連絡先情報を指定する。
いくつかの実施形態では、電子デバイスは、設定メニュー(例えば、図11Nの1170)に表示されているトランザクション履歴の表示希望(例えば、図11Nのトランザクション履歴希望スイッチ1192)の選択を受信する。電子デバイスは、トランザクション履歴表示希望がオンであるか否かを判定し、トランザクション履歴表示希望がオンであるという判定に従って、デバイスは、支払トランザクションの履歴(例えば、図11Nの1194)を表示する。例えば、支払トランザクションの履歴(例えば、図11Nの1194)は、複数の既に完了した支払トランザクション(例えば、図11Nの1196、1197、及び1198)を含むことができる。別の実施形態では、電子デバイスは、更なるトランザクションのアフォーダンス(例えば、図11Nの1199)の選択を受信すると、デバイスは、追加の既に完了した支払トランザクションを表示する。
いくつかの実施形態では、電子デバイスは、トランザクション履歴種類の希望の選択を受信する。トランザクション履歴種類の希望は、設定メニューに表示される。電子デバイスは、トランザクション履歴種類の希望が、第1の種類、第2の種類、又は第3の種類であるかを判定する。トランザクション履歴種類の希望が第1の種類であるという判定に従って、電子デバイスは、支払口座に関する支払トランザクションの履歴を表示しない。トランザクション履歴種類の希望が第2の種類であるという判定に従って、電子デバイスは、その電子デバイスだけを使用して完了した支払口座に関する支払トランザクションの履歴を表示する。したがって、例えば、トランザクション履歴種類の希望が第2の種類である場合、同じ支払口座に関連付けられてはいるが別のデバイス又は物理的なクレジットカードを用いて完了した支払トランザクションは、表示されない。トランザクション履歴種類の希望が第3の種類であるという判定に従って、電子デバイスは、電子デバイス及び物理的なクレジットカードを使用して完了した支払口座の支払トランザクションの履歴を表示する。
方法1200に関して上述された方法の詳細(例えば、図12A〜図12C及び図11A〜図11N)はまた、上述の方法にも、類似の方式で適用可能であることに留意されたい。例えば、方法600、800、1000、1400、1600、1800、2000、及び2200は、方法1200を参照して上述した、さまざまな方法の特徴のうちの1つ以上を含み得る。例えば、方法1200を参照して上述した、アプリケーション、アフォーダンス、トランザクション情報、電子財布、トランザクション、購入の詳細、許可、機関、デバイス、及びユーザインターフェース要素は、本明細書に記載の他の方法を参照して本明細書で説明したアプリケーション、アフォーダンス、トランザクション情報、電子財布、トランザクション、購入の詳細、許可、機関、デバイス、及びユーザインターフェース要素の特徴のうちの1つ以上を、任意選択的に有している。簡潔性のために、これらの詳細は、以下では繰り返されない。
上記の情報処理方法の動作は、汎用プロセッサ又は特定用途向けチップなどの情報処理装置の1つ以上の機能モジュールを実行させることにより実施することができる。これらのモジュール、これらのモジュールの組み合わせ、及び/又は、それらの(例えば、図1A、図1B、及び図3に関して上述されたような)一般的なハードウェアとの組み合わせは全て、本発明の保護の範囲内に含まれる。
図を参照して上述した動作は、図1A〜図1Bに示される構成要素により、実行することができる。例えば、検出動作、表示動作、判定動作は、イベントソータ170、イベント認識部180、及びイベントハンドラ190によって、実行することができる。イベントソータ170のイベントモニタ171は、タッチ感知ディスプレイ112上の接触を検出し、イベントディスパッチャモジュール174は、イベント情報をアプリケーション136−1に配布する。アプリケーション136−1のそれぞれのイベント認識部180は、イベント情報をそれぞれのイベント定義186と比較し、タッチ感知面上の第1の位置の第1の接触が、ユーザインターフェース上のオブジェクトの選択などの、所定のイベント又はサブイベントに対応するか否かを判定する。対応する所定のイベント又はサブイベントが検出されると、イベント認識部180は、イベント又はサブイベントの検出に関連付けられたイベントハンドラ190をアクティブ化させる。イベントハンドラ190は、アプリケーション内部状態192を更新するために、データアップデーター176若しくはオブジェクトアップデーター177を利用又は呼び出してもよい。いくつかの実施形態では、イベントハンドラ190は、アプリケーションにより表示されるものを更新するためのそれぞれのGUIアップデーター178にアクセスする。同様に、当業者にとって、他の処理が、図1A〜図1Bに示される構成要素に基づいて、どのように実施され得るかは明らかであろう。
図13A〜図13Dは、いくつかの実施形態に係る、電子デバイスを用いて、利用可能な支払口座の中から支払口座を選択するための例示的なユーザインターフェースを示す図である。これらの図のユーザインターフェースは、図14の方法を含めた、以下で説明される方法を例示するために使用される。
図13A〜図13Bは、支払トランザクションに関する支払を行うための例示的な技術を示す。これらの実施例では、支払は、NFC無線機などの近距離通信無線機を用いて、提供される。NFC規格は、高周波識別(RFID)規格に関連しており、支払などの、2つのデバイス間での情報転送に関する通信プロトコルを記載するものである。しかし、他の通信標準規格及び技術も使用することができることを理解されたい。
デバイス100(及びデバイス300)は、近距離通信無線機などの近距離通信回路を含んでもよい。したがって、デバイス100は、近距離無線通信を使用して、NFC対応非接触型支払トランザクション端末1300などの外部機器と、無線で通信することができる。
図13Aにおいて、NFC対応非接触型支払トランザクション端末1300は、場1302を生成する。例えば、場1302に入るNFC対応デバイスは、NFCを用いて、非接触型支払トランザクション端末1300と通信することができる。図13Aにおいて、電子デバイス100は、場1302に配置されていない。非接触型支払トランザクション端末1300は、製品及びサービスの購入などの支払トランザクション処理のために、小売店に設置された支払システム(例えば、レジスタ)の一部であり得る。
図13Bにおいて、ユーザは、電子デバイス100を場1302内に配置する。電子デバイスは、この電子デバイスの近距離通信無線機により、非接触型支払トランザクション端末1300(例えば、NFC対応の支払トランザクション端末)により生成される場1302(例えば、NFC対応RF場)の存在を検出する。いくつかの実施形態では、電子デバイスは場及び非接触型支払トランザクション端末1300からの通信開始信号を検出する。デバイスは、支払トランザクションを許可するために、非接触型支払トランザクション端末1300と通信する。
いくつかの実施形態では、ユーザは、インターネットなどのネットワークへのアクセスが利用可能であるあらゆる場所からの購入を行うことができる。例えば、ユーザは、電子デバイス100のソフトウェアアプリケーションにアクセスして、インターネット接続を用いて、支払トランザクションの支払を行うために、遠隔支払処理端末との通信を開始することができる。
いくつかの実施形態では、電子デバイスは、デバイス100である。いくつかの実施形態では、電子デバイスは、デバイス300である。このデバイスは、ディスプレイ(例えば、112、340)、プロセッサ(例えば、120、310)、及びプロセッサによる実行のための1つ以上のプログラムを記憶したメモリ(例えば、102、370)を有している。
図13Cは、電子デバイス(例えば、100)にリンクされた複数の支払口座の表現を含む例示的なユーザインターフェースを示す図である。複数の支払口座は、第1の支払口座(例えば、1304)と第2の支払口座(例えば、1306)とを含み、第2の支払口座は、第1の支払口座(例えば、1304)とは異なる。
デバイスは、支払トランザクションの支払トランザクション要求を受信するが、第1の支払口座(例えば、1304)と第2の支払口座(例えば、1306)とは、支払トランザクションに対する支払を行うために、双方とも利用可能である。例えば、場1302及び/又は通信開始信号の検出は、支払トランザクション要求であってもよい。別の実施例では、支払トランザクション要求は、ユーザが支払を許可することである。別の実施例では、支払トランザクション要求は、ユーザが、支払を許可する前に、購入の要約(例えば、購入アイテム及び支払方法のリスト)を検討するためのアフォーダンスをアクティブ化することである。
支払トランザクション要求の受信に応じて、デバイスは、支払口座選択情報(例えば、現在位置情報、現在時刻、現在のカレンダーイベントのスケジュール)を取得する。支払口座選択情報に基づいて、第1の支払トランザクションの基準が満たされているとの決定に従って、デバイスは、第1の支払口座(例えば、1304)を使用して、支払トランザクションにおける支払を行う。例えば、デバイスは、第1のクレジットカードの主口座番号を、非接触型支払トランザクション端末又はオンライン支払プロセッサに送信する。支払口座選択情報に基づいて、第2の支払トランザクションの基準が満たされているとの決定に従って、デバイスは、第2の支払口座(例えば、1306)を使用して、支払トランザクションにおける支払を行う。例えば、デバイスは、第2のクレジットカードの主口座番号を、非接触型支払トランザクション端末又はオンライン支払プロセッサに送信する。
図13Dは、支払が行われた後に表示される、例示的なユーザインターフェースを示す図である。この実施例では、第1の支払トランザクション基準が満たされたものである。したがって、デバイスは、第1の支払口座(例えば、1304)を使用して、支払トランザクションにおける支払を行ったものである。
いくつかの実施形態によれば、異なる支払口座は、異なる主口座番号を有している。いくつかの実施形態によれば、第1の支払口座は、第1の主口座番号と関連付けられ、第2の支払口座は、第1主口座番号とは異なる第2の主口座番号に関連付けられている。支払トランザクションにおいて支払を行うことは、対応する主口座番号を使用して支払を許可することを含んでいる。例えば、第1の支払口座(例えば、1304)を使用する場合には、デバイスは、第1の主口座番号を、非接触型支払トランザクション端末(1300)又はオンライン支払プロセッサに送信する。別の実施例では、第2の支払口座(例えば、1306)を使用する場合には、デバイスは、第2の主口座番号を、非接触型支払トランザクション端末(1300)又はオンライン支払プロセッサに送信する。
いくつかの実施形態によれば、支払口座選択情報は、電子デバイスの現在の位置情報を含む。例えば、デバイスのユーザがその本国にいる場合、デバイスは、第1の支払口座(例えば、1304)を提供し、デバイスのユーザが第2国を旅行しているときには、デバイスは、第2の支払口座(例えば、1306)を提供する。いくつかの実施例では、これによって、デバイスの位置に基づいて、デバイスは、適切な支払口座を自動的に選択することにより、さまざまな支払口座の中から選択するための複雑なユーザインターフェースをユーザがナビゲートする必要性を低減することができる。
いくつかの実施形態によれば、支払口座選択情報は、受け入れられる支払口座の種類を含む。例えば、デバイスは、アメリカンエキスプレス(American Express)カードが受け入れられる場合には、主American Express口座を提供する。アメリカンエキスプレスが受け入れられない場合、マスターカード(登録商標)が受け入れられる場合には、主マスターカードを選択する。アメリカンエキスプレス及びマスターカードが受け入れられない場合、Visa(登録商標)カードが受け入れられる場合には、主Visa口座を選択する。
いくつかの実施形態によれば、支払口座選択情報は、日付あるいは曜日を含む。例えば、これによって、デバイスは、平日の日中の職場での支出のために個人のクレジットカード口座を使用し、夕方及び週末の個人的支出には、個人のクレジットカード口座を使用することができる。
いくつかの実施形態によれば、支払口座選択情報は、現在スケジュールされている電子カレンダーイベントを含む。例えば、デバイスは、業務上の昼食及び出張などの予定された業務イベントの間、企業クレジットカード口座を使用し、他の時間には、個人のクレジットカード口座を使用する。
いくつかの実施形態によれば、支払口座選択情報は、電子デバイスの規定された近接域内における他のデバイスの識別を含む。例えば、ユーザがレストランにいて、規定された近接域内に、ユーザの配偶者の電話が検出されると、デバイスは、共通の口座に関連付けられたクレジットカード又は支払口座を使用する。ユーザが、同僚、上司、又は部下と共にレストランにいる場合、デバイスは、企業のクレジットカード又は支払口座を使用する。ユーザが、近くに知り合いが誰もいない状態でレストランにいる場合、デバイスは、個人のクレジットカード又は支払口座を使用する。
いくつかの実施形態によれば、支払口座選択情報は、支払トランザクションを要求する小売業者(又は小売業者の種類)の識別を含む。例えば、デバイスは、第1の小売店で第1の支払口座(例えば、1304)を別の小売店で第2の支払口座(例えば、1306)を使用する。別の実施例では、デバイスは、ガソリンスタンド又は整備工場では、自動車のメンテナンスに関連するクレジットカード又は支払口座を使用し、食料品店では、食品雑貨の購入に関連するクレジットカード又は支払口座を使用する。
いくつかの実施形態によれば、支払口座選択情報は、支払トランザクションの一部として購入される1つ以上のアイテムを含む。例えば、デバイスは、ガソリンスタンドでガソリンを購入するために第1の支払口座(例えば、1304)を使用し、同じガソリンスタンドにおける異なる購入トランザクションでの食品の購入のために第2の支払口座(例えば、1306)を使用する。
いくつかの実施形態によれば、支払口座選択情報は、支払口座のうちの1つ以上に関連する1つ以上の宣伝商材を含む。例えば、デバイスは、アメリカンエキスプレスカードによる、特定の種類の買物又は特定の小売業者での買物に対して、販売促進割引が適用されるであろうことを示す情報を受信している場合、主アメリカンエキスプレス口座が選択される。
いくつかの実施形態によれば、デバイスは、支払トランザクションの適合した基準に基づいて、電子デバイスで通知を提供(例えば、音声、触覚、又はその両方)する。この通知は、支払トランザクションにおいて支払を行うために用いられる対応する支払口座を示す。例えば、デバイスは、どの支払口座が選択されたかをユーザに知らせるために、それぞれの異なる支払口座に関して、カスタムの触覚又は音声のアラートを提供する。いくつかの実施形態では、デバイスがデフォルトの支払口座と異なる支払口座を選択するたびに、デバイスは、同じ触覚及び/又は音声のアラートを提供する。これによって、ユーザは、デフォルトの支払口座以外の支払口座を支払トランザクションについて使用するであろうことを通知される。
いくつかの実施形態によれば、第1の支払口座はデフォルトの支払口座であり、第2の支払口座はデフォルトの支払口座とは異なる。例えば、第1の支払トランザクションの基準は、デフォルトの支払口座を上書きする条件がない場合に満たされる1つ以上の基準を含み、第2の支払トランザクションの基準は、第2の支払口座を支持してデフォルトの支払アカウントを上書きする条件がある場合に満たされる1つ以上の基準を含んでいる。
いくつかの実施形態によれば、デバイスは、電子財布からデフォルトの支払口座として第1の支払口座の特定を受信するが、電子財布は、複数の支払口座(例えば、1304、1306、1308)の表現を含む。例えば、デバイスは、電子財布アプリケーションを含む。この電子財布アプリケーションは、複数の支払口座に関する情報を含み、複数の支払口座のうち、どの支払口座がデフォルトの支払口座であるかを示している。
いくつかの実施形態によれば、第1の支払口座(例えば、1304)は、第1のクレジットカードに関連付けられ、第2の支払口座(例えば、1306)は、第2のクレジットカードに関連付けられている。例えば、第1の支払口座(例えば、1304)は、AA銀行のクレジットカードにリンクされ、第1の支払口座を用いて行われた支払は、AA銀行の第1のクレジットカードと同じ回転信用勘定に現れる。
図14は、いくつかの実施形態に係る、利用可能な支払口座の中から支払口座を選択する方法1400を例示するフロー図である。方法1400は、デバイス(例えば、100、300)において実行される。このデバイスは、ディスプレイ(例えば、112、340)、プロセッサ(例えば、120、310)、及びプロセッサによる実行のための1つ以上のプログラムを記憶したメモリ(例えば、102、370)を有している。方法1400のいくつかの動作は組み合わせてもよく、いくつかの動作は順序を変更してもよく、いくつかの動作は省略してもよい。
以下に説明するように、方法1400は、支払を行う際に利用可能な支払口座の中から、支払口座を選択する直観的な方法を提供する。この方法は、支払を行うときのユーザの認識的負担を軽減し、それによって、より効率的なヒューマンマシンインターフェースを作成する。バッテリ動作式のコンピューティングデバイスの場合には、支払をより高速かつより効率的に行うことを可能にすることにより、電力が節約され、バッテリ充電の間隔が増す。
ブロック1402において、複数の支払口座は、電子デバイスにリンクされている。複数の支払口座は、第1の支払口座(例えば、1304)と第2の支払口座(例えば、1306)とを含み、第2の支払口座は、第1の支払口座とは異なる。
ブロック1404では、支払トランザクションの支払トランザクション要求を受信する。第1の支払口座(例えば、1305)と第2の支払口座(例えば、1306)は、支払トランザクションに関する支払を行うために、双方とも利用可能である。
ブロック1406では、支払トランザクション要求の受信に応じて、支払口座の選択情報(例えば、現在の位置情報、現在時刻、現在のカレンダーイベントのスケジュール)がブロック1408で得られる。
ブロック1410では、支払口座選択情報に基づいて、第1の支払トランザクション基準が満たされているとの決定に従って、第1の支払口座を使用して、支払トランザクションにおける支払が行われる(例えば、デバイスは、第1のクレジットカードの主口座番号を、非接触型支払トランザクション端末又はオンライン支払プロセッサに送信する。)。
ブロック1412では、支払口座選択情報に基づいて、第2の支払トランザクション基準が満たされているとの決定に従って、第2の支払口座を使用して、支払トランザクションにおける支払が行われる(例えば、デバイスは、第2のクレジットカードの主口座番号を、非接触型支払トランザクション端末又はオンライン支払プロセッサに送信する。)。
方法1400に関して上述された方法(例えば、図14、及び図13A〜図13D)の詳細はまた、以下及び上記で説明される方法にも、類似の方式で適用可能であることに留意されたい。例えば、方法600、800、1000、1200、1600、1800、2000、及び2200は、方法1400を参照して上述した、さまざまな方法の特徴のうちの1つ以上を含み得る。例えば、方法1400を参照して上述した、支払口座、トランザクション、情報、基準、デバイス、及びユーザインターフェース要素は、本明細書に記載の他の方法を参照して本明細書で説明した支払口座、トランザクション、情報、基準、デバイス、及びユーザインターフェース要素の特徴のうちの1つ以上を、任意選択的に含んでいる。簡潔性のためにこれらの詳細は以下では繰り返されない。
図15は、いくつかの実施形態に係る、電子デバイス(例えば、100、300)を用いて、購入アイテムに関連付けられたデジタルアイテムのインジケーションを表示するための例示的なユーザインターフェースを示す図である。これらの図の手法及びユーザインターフェースは、図16の方法を含めた、以下で説明される方法を例示するために使用される。
図15は、支払トランザクションが、購入アイテム(例えば、T1000ビデオゲームコンソール1502)に関して許可されたことを示す例示的なユーザインターフェースを示す図である。デバイス(例えば、100)は、電子デバイスにリンクされた支払口座(例えば、1504)を使用して購入アイテム(例えば、商品又は現実のサービス)の支払トランザクションを許可する。購入されたアイテムは、物理的な商品及び現実のサービスを含むセットから選択される。例えば、ユーザは、近距離通信無線機を使用して、小売店(例えば、Timのおもちゃ屋)で製品(例えば、T1000ビデオゲームコンソール)を購入する。支払トランザクションを許可した後、デバイスは、購入アイテムが、デジタルアイテム(例えば、デジタル商品又はサービスであり、T1000ビデオゲームコンソールのためのコントローラソフトウェアアプリケーションなど)に関連すると判断するが、デジタルアイテムは購入アイテムとは異なり、デバイスは、購入アイテムに関連するデジタルアイテム(例えば、アフォーダンス1506)のインジケーションを表示する。例えば、図14及び図13A〜図13Dに関連して説明した方法は、製品の購入に使用される支払口座を決定するために使用することができる。
いくつかの実施形態によれば、デジタルアイテム(コントローラソフトウェアアプリケーション)は、支払トランザクションの一部ではなかった(例えば、それは、支払トランザクションの一部として、購入されなかったか、又はライセンスされなかった)。
いくつかの実施形態によれば、支払トランザクションは、実店舗、コンサート会場、又は他の物理的な店舗、などの物理的な小売店の場所にある支払端末との通信(例えば、NFC技術によって)に基づいて許可される。
いくつかの実施形態によれば、デジタルアイテムのインジケーションの表示することは、デジタルアイテム(例えば、プロンプト1508)をダウンロードするためのプロンプトを表示することを含む。例えば、デバイスは、ユーザによって購入されたメディア再生デバイスを制御するためのアプリケーションをダウンロードするように、ユーザを促す。別の例では、デバイスは、コンサートチケットが購入されるとき、コンサート会場のアプリケーションをインストールするか、又はコンサート会場の地図を文書リーダにダウンロードすることをユーザに促す。
いくつかの実施形態によれば、デジタルアイテムをダウンロードするためのプロンプト(例えば、1508)を表示している間に、デバイスは、確認アフォーダンス(例えば、アフォーダンス1506)の選択を検出する。確認アフォーダンス(例えば、1506)の選択の検出に応じて、デバイスは、デジタルアイテムをデバイスにダウンロードする。任意選択的に、デバイスはまた、デバイス上にデジタルアイテムをインストールする。例えば、デバイスは、ユーザによって購入されたメディア再生デバイスを制御するためのアプリケーションをダウンロードするように、ユーザを促す。別の実施例では、デバイスは、コンサートチケットが購入された場合、コンサート会場のアプリケーションをインストールするか、又はコンサート会場の地図を文書リーダにダウンロードすることをユーザに促す。
いくつかの実施形態によれば、プロンプトを表示している間、デバイスは、取消しアフォーダンス(例えば、1510)の選択を検出する。取消しアフォーダンス(例えば、1510)の選択の検出に応じて、デバイスは、デバイスにデジタルアイテムをダウンロードすることを見合わせる。例えば、ユーザは、デジタルアイテムをダウンロードしない希望を示す。
いくつかの実施形態によれば、デジタルアイテムのインジケーションを表示することは、デジタルアイテムをデバイスにダウンロードすることを含む。例えば、デバイスは、電子デバイスを使用してユーザによって購入されたメディア再生デバイスを制御するためのアプリケーションをダウンロードするか、又はコンサートのチケットを電子デバイスを用いて購入した場合には、デバイスは、コンサート会場の地図を文書リーダにダウンロードする。
いくつかの実施形態によれば、デジタルアイテムは、電子デバイスのディスプレイ上に表示されている広告又はクーポンである。
いくつかの実施形態によれば、デジタルアイテムのインジケーションは、デバイスにより完了された支払トランザクションの許可に応じて(例えば、小売業者から確認通信を受信することに応ずるのではない)表示される。例えば、デジタルアイテムは、小売業者からの確認電子メール又はテキストメッセージではない。支払トランザクションの許可に応じて、デバイスは、支払トランザクションに基づいて、デバイスで通知を生成する。例えば、小売業者は、デバイスに通信を送信する能力を有していない場合(デバイスと関連付けられた電子メールアドレス又は電話番号を有していない小売業者など)でも、通知が生成される。
いくつかの実施形態によれば、購入アイテムに関連付けられたデジタルアイテムの決定は、購入アイテムの製造者からの情報に基づき、購入アイテムの製造者は、購入アイテムの販売者とは異なる。
いくつかの実施形態によれば、購入アイテムは物理的な商品であり、デジタルアイテムはアプリケーションである。例えば、アプリケーションは、物理的な商品を電子的に制御するため、など、物理的な商品と通信するように構成されている。
いくつかの実施形態によれば、購入アイテムは、開催場所でのイベントの入場券であり、デジタルアイテムは、開催場所についての付加情報(例えば、地図、スケジュール等)を含む。
図16は、いくつかの実施形態に係る、購入アイテムに関連付けられたデジタルアイテムのインジケーションを表示する方法1600を例示するフロー図である。方法1600は、デバイス(例えば、100、300)において実行される。このデバイスは、ディスプレイ(例えば、112、340)、プロセッサ(例えば、120、310)、及びプロセッサによる実行のための1つ以上のプログラムを記憶したメモリ(例えば、102、370)を有している。方法1600のいくつかの動作は組み合わせてもよく、いくつかの動作は順序を変更してもよく、いくつかの動作は省略してもよい。
以下に説明するように、方法1600は、購入アイテムに関連付けられたデジタルアイテムのインジケーションを表示するための直観的な方法を提供する。この方法は、関連するデジタルアイテムを有するアイテムを購入するときのユーザの認知的負担を軽減し、それによって、より効率的なヒューマンマシンインターフェースを生成する。バッテリ動作式のコンピューティングデバイスの場合には、ユーザが、より速く、より効率的に、購入アイテムに関連するデジタルアイテムのインジケーションを見ることを可能にすることにより、電力を節約し、バッテリの充電間隔が大きくなる。
ブロック1602において、支払トランザクションは、電子デバイスにリンクされた支払口座を使用して購入アイテム(例えば、商品又は現実のサービス)に対して許可される。購入アイテムは、物理的な商品又は現実のサービスを含むセットから選択される(例えば、ユーザは、近距離無線通信を使用して小売店で製品を購入する)。
ブロック1604で、支払トランザクションを許可した後、購入アイテムは、デジタルアイテム(例えば、デジタルアイテム又はサービス)に関連すると判定される。デジタルアイテムは、購入アイテムとは異なる。
支払トランザクションを許可した後、ブロック1606で、購入アイテムに関連するデジタルアイテム(例えば、1506)のインジケーションが表示される。
方法1600(例えば、図15及び図16)に関して上述された方法の詳細はまた、以下及び上記で説明される方法にも、類似の方式で適用可能であることに留意されたい。例えば、方法600、800、1000、1200、1400、1800、2000、及び2200は、方法1600を参照して上述した、さまざまな方法の特徴のうちの1つ以上を含み得る。例えば、方法1600を参照して上述した、口座、トランザクション、許可、購入アイテム、デジタルアイテム、デバイス、インジケーション、及びユーザインターフェース要素は、本明細書に記載の他の方法を参照して本明細書で説明した口座、トランザクション、許可、購入アイテム、デジタルアイテム、デバイス、インジケーション、及びユーザインターフェース要素の特徴のうちの1つ以上を、任意選択的に有する。簡潔性のために、これらの詳細は、以下では繰り返されない。
図17A〜図17Bは、いくつかの実施形態に係る、電子デバイス(例えば、100、300)を使用して、進行中の通信の参加者との支払トランザクションを開始するための例示的なユーザインターフェースを示す図である。これらの図のユーザインターフェースは、図18の方法を含めた、以下で説明される方法を例示するために使用される。
図17Aにおいて、デバイスは、デバイスのユーザと1人以上の他の参加者(例えば、1704)との間で進行中の通信(例えば、通話、テキスト又はマルチメディアのメッセージング会話1702、電子メールのスレッド)を示すユーザインターフェースを含む通信アプリケーションのためのユーザインターフェースを表示する。例えば、一人以上の他の参加者は、メッセージングアプリケーションにおける会話の参加者、メールアプリケーションにおける電子メールの参加者、又はカレンダーアプリケーション内のイベントの参加者であってもよい。通信アプリケーションのためのユーザインターフェースは、支払アフォーダンス(例えば、1706)を含む。例えば、支払アフォーダンスは、「支払って下さい」を示してもよい。
進行中の通信を示すユーザインターフェースを表示する間に、デバイスは、支払アフォーダンス(例えば、1706)のアクティブ化を検出する。支払アフォーダンス(例えば、1706)のアクティブ化を検出したことに応じて、ユーザと、進行中の通信の1人以上の他の参加者と、の間で支払トランザクションを開始する。図17Aの実施例では、進行中のメッセージ通信における他の参加者は、スミス氏だけである。例えば、図14及び図13A〜図13Dに関連して説明した方法は、ユーザと1人以上の他の参加者との間で支払トランザクションを開始するために使用される支払口座を決定するために、使用することができる。
いくつかの実施形態によれば、支払トランザクションを開始することは、通信アプリケーションの受信者の情報を、第2のアプリケーションに転送することを含み、この受信者情報は、進行中の通信の1人以上の他の参加者を特定する。
図17Bに示すように、いくつかの実施形態によれば、デバイスは、第2のアプリケーション(例えば、支払処理アプリケーション)のユーザインターフェースを表示し、この第2のアプリケーションのユーザインターフェース(例えば、1708)は、進行中の通信の1人以上の他の参加者(例えば、1710)を示す。デバイスは、第2のアプリケーション(例えば、支払処理アプリケーション)及び電子デバイスにリンクされた支払口座を用いて、支払トランザクションを進める。
いくつかの実施形態によれば、通信アプリケーションと第2のアプリケーションは、異なるアプリケーションである。いくつかの実施形態によれば、通信アプリケーションのためのユーザインターフェースは、進行中の通信の1人以上の他の参加者(例えば、1704)の表示された表現を含む。
いくつかの実施形態によれば、支払トランザクションは別の通信と共に開始される(例えば、テキストメッセージ、電子メール、又は通話)。
いくつかの実施形態によれば、支払トランザクションを開始することは、1人以上の他の参加者の総数を判定することと、1人以上の参加者の総数が1人であると判定したことに従って、支払の受取人を明示的に識別せずに支払トランザクションをユーザが開始することを可能にすることと、を含む。例えば、デバイスは、支払トランザクションの金額を指示するユーザ入力を受信し、支払トランザクションの受信者を指示するユーザ入力を受信することを見合わせる。例えば、デバイスは、金額を指示する入力を受信するが、ただ一人の受取人(一人の他の参加者)しかいないため、受取人のことは尋ねない。
いくつかの実施形態によれば、支払トランザクションを開始することは、1人以上の他の参加者の総数を判定することと、1人以上の参加者の総数が1より大きいという判定に従って、支払トランザクションの金額を指定するユーザ入力と、1人以上の他の参加者は支払トランザクションの受取人であることを示すユーザ入力と、を要求することと、を含んでいる。例えば、複数の参加者がいる場合、ユーザは、支払トランザクションを開始する前に、支払に関する参加者のうちの1人以上を選択する。
いくつかの実施形態によれば、通信アプリケーションは、メッセージングアプリケーションであり、1人以上の他の参加者は、表示された会話の参加者である。いくつかの実施形態によれば、通信アプリケーションは、電子メールアプリケーションであり、1人以上の他の参加者は、表示された電子メールの参加者である。いくつかの実施形態によれば、通信アプリケーションは、電話アプリケーションであり、1人以上の他の参加者は、アクティブな通話の参加者である。いくつかの実施形態によれば、通信アプリケーションは、カレンダーアプリケーションであり、1人以上の他の参加者は、表示されたカレンダーイベントの招待参加者である。いくつかの実施形態によれば、通信アプリケーションは、カレンダーアプリケーションであり、1人以上の他の参加者は、表示されたカレンダーイベントに応じた、表示されたカレンダーイベントの招待参加者である。
いくつかの実施形態によれば、支払トランザクションを開始することは、支払トランザクションの金額を示すユーザ入力を要求することを含む。
いくつかの実施形態によれば、1人以上の他の参加者は、電子デバイスの規定された近接域内にいる。例えば、デバイスは、現在このユーザと共にレストランにいる(例えば、規定された近接域内にいる)カレンダー招待メンバに支払を送信する迅速かつ容易な方法を提供するので、「ユーザ支払」のアフォーダンスは、ユーザに近接したカレンダー招待メンバに対してのみ表示され、ユーザに近接していないカレンダー招待メンバに対しては表示されない。
図18は、いくつかの実施形態に係る、進行中の通信の参加者との支払トランザクションを開始する方法1800を例示するフロー図である。方法1800は、デバイス(例えば、100、300)において実行される。このデバイスは、ディスプレイ(例えば、112、340)、プロセッサ(例えば、120、310)、及びプロセッサによる実行のための1つ以上のプログラムを記憶したメモリ(例えば、102、370)を有している。方法1800のいくつかの動作は組み合わせてもよく、いくつかの動作は順序を変更してもよく、いくつかの動作は省略してもよい。
以下に説明するように、方法1800は、いくつかの実施形態に係る、進行中の通信の参加者との支払トランザクションを開始する直観的な方法を提供する。この方法は、支払を開始するときのユーザの認識的負担を軽減し、それによって、より効率的なヒューマンマシンインターフェースを作成する。バッテリ動作式のコンピューティングデバイスの場合には、ユーザが支払をより高速かつより効率的に開始することを可能にすることにより、電力が節約され、バッテリ充電の間隔が増す。
ブロック1802において、デバイスのユーザと1人以上の他の参加者(例えば、1704の「M.Smith」)との間で進行中の通信(例えば、通話、テキスト又はマルチメディアのメッセージング会話、電子メールのスレッド)を示すユーザインターフェースを含む通信アプリケーションのためのユーザインターフェース(例えば、1702)が表示される。通信アプリケーションのためのユーザインターフェースは、支払アフォーダンス(例えば、1706)を含む。
ブロック1804において、進行中の通信を示すユーザインターフェース(例えば、1702)を表示する間に、支払アフォーダンス(例えば、1706)のアクティブ化が検出される。
ブロック1806において、支払アフォーダンス(例えば、1706)のアクティブ化を検出したことに応じて、ユーザと進行中の通信の1人以上の他の参加者(例えば、1704)との間で、支払トランザクションが開始される。
いくつかの実施形態によれば、図14及び図13A〜図13Dに関連して説明した方法は、ユーザと1人以上の他の参加者との間で支払トランザクションを開始するために使用される支払口座を決定するために、使用することができる。
方法1800(図18及び図17A〜図17B)に関して上述された方法の詳細はまた、以下及び上記で説明される方法にも、類似の方式で適用可能であることに留意されたい。例えば、方法600、800、1000、1200、1400、1600、2000、及び2200は、方法1800を参照して上述した、さまざまな方法の特徴のうちの1つ以上を含み得る。例えば、方法1800を参照して上述した、通信、支払アフォーダンス、トランザクション、デバイス、及びユーザインターフェース要素は、本明細書に記載の他の方法を参照して本明細書で説明した通信、支払アフォーダンス、トランザクション、デバイス、及びユーザインターフェース要素の特徴のうちの1つ以上を、任意選択的に有する。簡潔性のために、これらの詳細は、以下では繰り返されない。
図19は、いくつかの実施形態に係る、電子デバイス(例えば、100、300)を使用して支払トランザクションを行うための例示的なユーザインターフェースを示す図である。これらのユーザインターフェースは、図20の方法を含めた、以下で説明される方法を例示するために使用される。
デバイスには、第1のアプリケーション(例えば、商品又はサービスに関する情報を表示する地図アプリケーション又はWebブラウザアプリケーション)のためのユーザインターフェース(例えば、1902)が表示される。第1のアプリケーションのためのユーザインターフェース(例えば、1902)は、複数の小売業者(例えば、購入するアイテムを選択するための1904A〜1904C)を特定する情報を含む。デバイスは、複数の小売業者のうちの第1の小売業者と支払トランザクションを開始する要求(例えば、ユーザは購入選択アフォーダンス1906をタップする)を受信する。第1の小売業者と支払トランザクションを開始する要求を受信したことに応じて、第1の小売業者のアプリケーション(例えば、第1の小売業者の商標を付したアプリケーションなどの、携帯デバイスからの支払トランザクションを処理するための第1の小売業者によって指定されたアプリケーション)がデバイス上で利用可能であるという判定に従って、デバイスは、第1の小売業者のアプリケーションを呼び出すが、この第1の小売業者のアプリケーションによって、ユーザは、第1の小売業者と支払トランザクションを開始する(例えば、第1の小売業者のアプリケーションが表示され、購入を行うためのオプションを提供する)ことができ、第1の小売業者のアプリケーションがデバイス上で利用できないという判定に従って、デバイスは、第1の小売業者のアプリケーションを呼び出さないで支払トランザクションを進めるためのオプションをユーザに提供する(例えば、その小売業者によって提供されていない別のアプリケーションを呼び出して、購入を行うためのオプションを提供する)。
いくつかの実施形態では、第1の小売業者のアプリケーションがデバイス上で利用できず、ダウンロードは利用できるという判定に従って、デバイスは、小売業者のアプリケーションに関連付けられたダウンロードアフォーダンス(例えば、1908)を表示する。例えば、ダウンロードアフォーダンスは、アクティブ化されると、電子デバイスへの、第1の小売業者のアプリケーションのダウンロード(及び/又はインストール)を開始する。
いくつかの実施形態によれば、第1の小売業者のアプリケーションは、デバイスにインストールされていないと、利用することができない。例えば、第1の小売業者のアプリケーションがダウンロードのために利用可能である場合であっても、第1の小売業者のアプリケーションは利用できないと判定される。
いくつかの実施形態において、第1の小売業者のアプリケーションがデバイス上で利用できないと判定されたことに従って、デバイスは、第1の小売業者のアプリケーションがダウンロードのために利用可能であるか否かを判定する。第1の小売業者のアプリケーションがダウンロードのために利用可能であるという判定に従って、デバイスは、小売業者のアプリケーションと関連付けられているダウンロードアフォーダンス(例えば、1908)を表示する。ダウンロードアフォーダンスは、アクティブ化されると、電子デバイスへの、第1の小売業者のアプリケーションのダウンロード(及び/又はインストール)を開始する。第1の小売業者のアプリケーションがダウンロードに利用可能でないという判定に従って、デバイスは、その小売業者のアプリケーションを呼び出さないで、支払トランザクションを進めるためのオプションをユーザに提供する(例えば、その小売業者によって提供されていない別のアプリケーションを呼び出して、購入を行うためのオプションを提供する)。
いくつかの実施形態によれば、第1の小売業者のアプリケーションを呼び出さないで、支払トランザクションを進めるためのオプションをユーザに提供することは、第1の小売業者の種類を判定することと、第1の小売業者の種類に基づいて、複数のテンプレートの中から第1のテンプレートを選択することと、選択した第1のテンプレートを使用して、第1の小売業者の1つ以上のアイテム(例えば、商品又はサービス)を表示することと、を含んでいる。
いくつかの実施形態によれば、デバイスは、第2の小売業者のアプリケーションを呼び出さないで、第2の小売業者の種類を判定することと、第2の小売業者の種類に基づいて、複数のテンプレートの中から第2のテンプレートを選択することと、選択した第2のテンプレートを使用して、第2の小売業者の1つ以上のアイテム(例えば、商品又はサービス)を表示することであって、第1の小売業者の種類及び第2の小売業者の種類が同じである場合、第1のテンプレートと第2のテンプレートは同じである、ことと、によって、複数の小売業者のうちの第2の小売業者と第2の支払トランザクションを進めるためのオプションをユーザに提供する。
いくつかの実施形態によれば、第1の小売業者の種類と第2の小売業者の種類が異なる場合、第1のテンプレートと第2のテンプレートは異なる。
いくつかの実施形態によれば、小売業者のアプリケーションを呼び出さないで、支払トランザクションを進めるためのオプションをユーザに提供することは、第2のアプリケーションを呼び出すことを含む。第1の小売業者のアプリケーション、第1のアプリケーション、及び第2のアプリケーションは、異なるアプリケーションである。
いくつかの実施形態によれば、第1の小売業者は、1つ以上のアイテムを、選択された第1のテンプレートに格納する。例えば、第1の小売業者は、その小売業者が販売するアイテム及びそのコストを特定することなどによって、テンプレートを生成する。
いくつかの実施形態によれば、公に利用可能な情報は、1つ以上のアイテムを、選択された第1のテンプレートに格納するために、使用される。例えば、メニューは、公開ウェブサイトから検索され、選択された第1のテンプレートに格納するために使用される。
いくつかの実施形態によれば、デバイスは、支払トランザクションを許可する要求を受信する。支払トランザクションを許可する要求の受信に応じて、デバイスは、支払トランザクションを許可する。
いくつかの実施形態によれば、第1のアプリケーションは、地図アプリケーション又はブラウザアプリケーションである。
いくつかの実施形態によれば、第2のアプリケーションは、電子デバイスにリンクされた支払口座を用いて、支払トランザクションを進めるための支払アフォーダンスを含んでいる。
小売業者の種類の例としては、劇場又はコンサート会場などのイベント業者、レストラン、バー、コーヒーショップなどの飲食施設、タクシー、バス、列車、航空会社などの運送会社、モテル及びホテルなどの宿泊施設、服飾店や靴店などの衣料品店、が挙げられる。
宿泊施設のテンプレートの例としては、例えば、部屋の数、予約の日付、ベッドの大きさ(例えば、クイーン又はキング)、ベッドの数(例えば、1又は2)、チェックイン時間、及びリンク、を挙げることができる。運送会社のテンプレートの例としては、例えば、予定の出発時刻と到着時刻、乗客数、座席のクラス(例えば、エコノミー、ビジネス、ファーストクラス)、を挙げることができる。イベント業者のテンプレートの例としては、例えば、行事の日付、座席の種類(例えば、2階席、1階席、及び一般席)、チケットの数、チケット受け取りの種類(例えば、留め置き、自宅での印刷、電子メール、及び郵便)、を挙げることができる。飲食施設のテンプレートの例としては、例えば、食品の種類、飲み物の種類、飲み物のサイズ、及び利用可能な予約日付と時刻、を挙げることができる。
図20は、いくつかの実施形態による、アプリケーションの利用可能性に基づいて、小売業者のアプリケーションを呼び出すための方法を例示するフロー図である。方法2000は、ディスプレイを有するデバイス(例えば、100、300)において実行される。方法2000のいくつかの動作は組み合わせてもよく、いくつかの動作は順序を変更してもよく、いくつかの動作は省略してもよい。
以下で説明するように、方法2000は、小売業者のアプリケーションを呼び出すための直観的な方法を提供する。この方法は、支払トランザクションを行うときのユーザの認識的負担を軽減し、それによって、より効率的なヒューマンマシンインターフェースを作成する。バッテリ動作式のコンピューティングデバイスの場合には、ユーザが支払トランザクションをより高速かつより効率的に行うことを可能にすることにより、電力が節約され、バッテリ充電の間隔が増す。
ブロック2002において、第1のアプリケーション(例えば、商品又はサービスに関する情報を表示する地図アプリケーション又はWebブラウザアプリケーション)のためのユーザインターフェース(例えば、1902)が表示される。第1のアプリケーションのためのユーザインターフェース(例えば、1902)は、複数の小売業者(例えば、1904A〜1904C)を特定する情報を含む。
ブロック2004において、複数の小売業者(例えば、1904A〜1904C)のうちの第1の小売業者(例えば、1904B)との支払トランザクションを開始する要求が受信される(例えば、ユーザが購入選択アフォーダンスをタップする)。
ブロック2006で、第1の小売業者との支払トランザクションを開始する要求を受信することに応じて、ブロック2008において、第1の小売業者のアプリケーション(例えば、第1の小売業者の商標を付したアプリケーションなどの、携帯デバイスからの支払トランザクションを処理するための第1の小売業者によって指定されたアプリケーション)がデバイス上で利用可能であるという判定に従って、第1の小売業者のアプリケーションが呼び出される。第1の小売業者のアプリケーションによって、ユーザは、第1の小売業者と支払トランザクションを開始する(例えば、第1の小売業者のアプリケーションが表示され、購入を行うためのオプションを提供する)ことができる。ブロック2010において、第1の小売業者のアプリケーションがデバイスで利用可能でないという判定に従って、ユーザは、第1の小売業者のアプリケーションを呼び出さないで、支払トランザクションを進めるためのオプションを提供される(例えば、その小売業者によって提供されていない別のアプリケーションを呼び出して、購入を行うためのオプションを提供する)。
いくつかの実施形態によれば、図14及び図13A〜図13Dに関連して説明した方法は、第1の小売業者との間で支払トランザクションを開始するために使用される支払口座を決定するために、使用することができる。
方法2000(例えば、図19及び図20)に関して上述された方法の詳細はまた、以下及び上記で説明される方法にも、類似の方式で適用可能であることに留意されたい。例えば、方法600、800、1000、1200、1400、1600、1800、及び2200は、方法2000を参照して上述した、さまざまな方法の特徴のうちの1つ以上を含み得る。例えば、方法2000を参照して上述した、情報、小売り業者、要求、支払トランザクション、デバイス、アプリケーション、及びユーザインターフェース要素は、本明細書に記載の他の方法を参照して本明細書で説明した情報、小売り業者、要求、支払トランザクション、デバイス、アプリケーション、及びユーザインターフェース要素の特徴のうちの1つ以上を、任意選択的に有している。簡潔性のために、これらの詳細は、以下では繰り返されない。
図21は、いくつかの実施形態に係る、電子デバイス(例えば、100、300)を使用して購入の推奨を提供するための例示的なユーザインターフェースを示す図である。これらのユーザインターフェースは、図22の方法を含めた、以下で説明される方法を例示するために使用される。
デバイスは、そのデバイスにリンクされた1つ以上の支払口座に関連付けられた支払トランザクションの履歴を取得する(例えば、購入を行うために電子デバイスを使用することなどによる、支払口座を用いて行われた購入)。デバイスは、デバイスの現在の位置を決定する(例えば、GPSを使用して)。デバイスは、支払トランザクションの履歴の少なくとも一部と、デバイスの現在位置とに基づいて、小売業者(例えば、デバイスの現在位置に近接した小売業者)からの購入に関する推奨製品(又はサービス)を決定する。デバイスは、購入の推奨製品のインジケーション(例えば、2102)を表示する。デバイスは、推奨製品(例えば、推奨製品を購入する「購入」アフォーダンス)の支払トランザクションに関連付けられたアフォーダンス(例えば、2104)を表示する。
支払トランザクションに関連付けられたアフォーダンス(例えば、2104)を表示する間に、デバイスは、支払トランザクションに関連付けられたアフォーダンス(例えば、2104)のアクティブ化を検出する。支払トランザクションに関連付けられたアフォーダンスのアクティブ化の検出に応じて、デバイスは、推奨製品の支払トランザクションを許可する処理(例えば、推奨製品及び推奨製品の価格を示す購入ユーザインターフェースを表示するか、又は推奨製品の購入を許可すること)を開始する。
いくつかの実施形態によれば、デバイスは、電子デバイスの指紋センサで指紋を検出する。指紋センサでの指紋の検出に応じて、デバイスは、この指紋が、支払トランザクションの許可を可能にする、登録された指紋と一致するか否かを判定する。対応する指紋が登録された指紋と一致すると判定したことに従って、デバイスは、支払トランザクションを許可する。対応する指紋が登録された指紋と一致しないと判定したことに従って、デバイスは、支払トランザクションの許可を見合わせる(例えば、デバイスは、支払トランザクションを許可しないので、これは、支払トランザクションを進める許可がまだ必要であることを意味する)。
いくつかの実施形態によれば、購入の推奨製品の表示されたインジケーションが、推奨を要求する明示的なユーザの入力なしに表示される(例えば、推奨製品のインジケーションが自動的に行われる)。
いくつかの実施形態によれば、購入の推奨製品の表示されたインジケーションが、推奨を要求する明示的なユーザ入力(例えば、パーソナルアシスタントに推奨を要求する)に応じて、表示される。
いくつかの実施形態によれば、購入の推奨製品の表示されたインジケーションは、暗黙的なユーザ入力(例えば、ユーザが店の窓に向かって店の窓を覗き、続いてデバイスを取り出し、デバイスのディスプレイを見るか、又はデバイスをロック解除し、地図アプリケーション又はデバイス上のデジタルパーソナルアシスタントアプリケーションを開く)に応じて、表示される。
いくつかの実施形態によれば、小売業者からの購入に関する推奨製品は、現在の時刻(又は曜日)に基づいて決定される。
いくつかの実施形態によれば、小売業者からの購入の推奨製品(又はサービス)は、デバイスの向きに基づいて決定される(例えば、推奨は、デバイスの背面が向いている方向によって決定されるように、ユーザが面している商売に基づく)。
いくつかの実施形態によれば、購入の推奨製品のインジケーションを表示する間に、デバイスは、小売業者の名称と業務時間(例えば、2106)を表示する。
いくつかの実施形態によれば、購入の推奨製品のインジケーションを表示する間に、デバイスは、推奨製品の1つ以上の批評を示する。
いくつかの実施形態によれば、購入の推奨製品のインジケーションを表示する間に、デバイスは、第2の推奨製品を購入するためのアフォーダンスを表示し、第2の推奨製品は、この推奨製品、及び第2の推奨製品の1つ以上の批評に基づいて決定される。
いくつかの実施形態によれば、購入の推奨製品のインジケーションを表示する間に、デバイスは、第3の推奨製品を購入するためのアフォーダンスを表示し、第3の推奨製品は、現在の位置に基づいて決定される。
いくつかの実施形態によれば、デバイスは、電子デバイスに組込まれたセキュア要素を使用して、推奨製品の支払トランザクションを許可する。
いくつかの実施形態によれば、推奨製品はコーヒーである。デバイスは、コーヒーの支払トランザクションの完了の確認を受信する。デバイスは、小売業者にコーヒーの購入の詳細を送信する(例えば、支払を確定する前又は後に、小売業者にコーヒーサイズと味の好みを送信する)。デバイスは、小売業者におけるコーヒー入手の可能性のインジケーションを表示する(例えば、コーヒーが入手可能であることを小売業者が示したとき、及び/又は小売業者が、コーヒーの入手できる予測時期を示す場合)。
図22は、いくつかの実施形態に係る、購入推奨を提供する方法を例示するフロー図である。方法2200は、ディスプレイを有するデバイス(例えば、100、300)において実行される。方法2200のいくつかの動作は組み合わせてもよく、いくつかの動作は順序を変更してもよく、いくつかの動作は省略してもよい。
以下で説明するように、方法2200は、購入の推奨を提供するための直観的な方法を提供する。この方法は、推奨を受信し購入を行うためのユーザの認識的負担を軽減し、それによって、より効率的なヒューマンマシンインターフェースを作成する。バッテリ動作式のコンピューティングデバイスの場合には、ユーザが購入の推奨に、より高速かつより効率的にアクセスすることを可能にすることにより、電力が節約され、バッテリ充電の間隔が増す。
ブロック2202では、デバイスにリンクされた1つ以上の支払口座に関連付けられた支払トランザクションの履歴が取得される(例えば、購入を行うために電子デバイスを使用するなどより、支払口座を用いて行われた購入)。
ブロック2204では、デバイスの現在の位置が決定される(例えば、GPSを使用して)。
ブロック2206では、支払トランザクションの履歴の少なくとも一部と、デバイスの現在位置とに基づいて、小売業者(例えば、デバイスの現在位置に近接した小売業者)からの購入の推奨製品(又はサービス)が決定される。
ブロック2208では、購入の推奨製品のインジケーション(例えば、2102)が表示される。
ブロック2210では、推奨製品の支払トランザクションに関連付けられたアフォーダンス(例えば、2104)が表示される(例えば、推奨製品を購入する「購入」ボタン)。
ブロック2212では、支払トランザクションに関連付けられたアフォーダンス(例えば、2104)を表示する間に、支払トランザクションに関連付けられたアフォーダンス(例えば、2104)のアクティブ化が検出される。
ブロック2214では、支払トランザクションに関連付けられたアフォーダンス(例えば、2104)のアクティブ化の検出に応じて、推奨製品の支払トランザクションを許可する処理(例えば、推奨製品及び推奨製品の価格を示す購入ユーザインターフェースを表示するか、又は推奨製品の購入を許可すること)が開始される。
いくつかの実施形態によれば、図14及び図13A〜図13Dに関連して説明した方法は、支払トランザクションを許可するための方法において使用される支払口座を決定するために、使用することができる。
方法2200(例えば、図21及び図22)に関して上述された方法の詳細はまた、上記で説明される方法にも、類似の方式で適用可能であることに留意されたい。例えば、方法600、800、1000、1200、1400、1600、1800、及び2000は、方法2200を参照して上述した、さまざまな方法の特徴のうちの1つ以上を含み得る。例えば、方法2000を参照して上述した支払トランザクション、支払口座、デバイス、製品、小売業者、許可、インジケーション、アフォーダンス、及び他のユーザインターフェース要素は、本明細書に記載の他の方法を参照して本明細書に記載した支払トランザクション、支払口座、デバイス、製品、小売業者、許可、インジケーション、アフォーダンス、及び他のユーザインターフェース要素の特徴のうちの1つ以上を、任意選択的に有している。簡潔性のために、これらの詳細は、以下では繰り返されない。
いくつかの実施形態によれば、図23は、説明されるさまざまな実施形態の原理に従って構成された電子デバイス2300の機能ブロック図を示す。このデバイスの機能ブロックは、説明されるさまざまな実施形態の原理を実行するために、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェアとソフトウェアとの組み合わせによって、任意選択的に実装される。図23で説明される機能ブロックが、説明されるさまざまな実施形態の原理を実施するように、任意選択的に組み合わされ、又はサブブロックに分離されることが当業者には理解されよう。したがって、本明細書における説明は、本明細書で説明される機能ブロックのあらゆる可能な組み合わせ若しくは分割、又は更なる定義を、任意選択的に支持する。
図23で示されるように、電子デバイス2300は、グラフィックユーザインターフェースを表示するように構成されたディスプレイユニット2302、任意選択的に、情報を送信するように構成された送信ユニット2304、並びにディスプレイユニット2302及び任意選択的に送信ユニット2304に連結された処理ユニット2306を含む。処理ユニット2306には、受信ユニット2308、判定ユニット2310、リンクユニット2312及び提供ユニット2314が含まれる。いくつかの実施形態では、処理ユニット2306には、表示可能化ユニット2316、送信可能化ユニット2318、開始ユニット2320、及び割り当てユニット2322が含まれる。
処理ユニット2306は、クレジットカードに関連付けられた支払口座を対応するデバイスにリンクする要求であって、要求はクレジットカードに関する情報を含む、要求を受信し(例えば、受信ユニット2308を用いて)、この要求の受信に応じて、支払口座を対応するデバイスにリンクするために更なる検証が必要であるか否かを判定し(例えば、判定ユニット2310を用いて)、支払口座を対応するデバイスにリンクするために更なる検証が必要ではないという判定に従って、支払口座を対応するデバイスにリンクし(例えば、リンクユニット2312を用いて)、支払口座が対応するデバイスにリンクされたというインジケーションを提供し(例えば、提供ユニット2314を用いて)、支払口座を対応するデバイスにリンクするために更なる検証が必要であるという判定に従って、支払口座を対応するデバイスにリンクするために更なる検証が必要であるというインジケーションを提供する(例えば、提供ユニット2314を用いて)、ように構成されている。
いくつかの実施形態では、支払口座を対応するデバイスにリンクするために更なる検証が必要であるというインジケーションは、電子デバイスのディスプレイ上に表示される英数字の視覚的インジケータを含む。
いくつかの実施形態では、支払口座を対応するデバイスにリンクするために更なる検証が必要であるというインジケーションは、支払口座を対応するデバイスにリンクするためにユーザが取るべき追加のステップの視覚的インジケーションを含む。
いくつかの実施形態では、処理ユニット2306は、支払口座を対応するデバイスにリンクするために更なる検証が必要であるという判定に従って、ディスプレイユニット2302上への複数の通信方法アフォーダンスの表示を可能にする(例えば、表示可能化ユニット2316を用いて)ように更に構成されており、各通信方法アフォーダンスは、検証通信に関する各通信方法に関連付けられ、複数の通信方法アフォーダンスは、金融機関から受信した通信に基づく。
いくつかの実施形態では、処理ユニット2306は、支払口座を対応するデバイスにリンクするために更なる検証が必要であるという判定に従って、ディスプレイユニット2302上への複数の通信方法アフォーダンスの表示を可能にする(例えば、表示可能化ユニット2316を用いて)ように更に構成されており、各通信方法アフォーダンスは、検証通信に関する各通信方法に関連付けられ、複数の通信方法アフォーダンスの表示は、ローカルに記憶された連絡先情報に基づいており、このローカルに記憶された連絡先情報は、各通信方法を含んでいる。
いくつかの実施形態では、処理ユニット2306は、支払口座を対応するデバイスにリンクするために更なる検証が必要であるという判定に従って、複数の通信方法アフォーダンスのうちの1つの通信方法アフォーダンスの選択を受信し(例えば、受信ユニット2308を用いて)、通信方法アフォーダンスの選択の受信に応じて、金融機関への選択された通信方法アフォーダンスの対応する通信方法のインジケーションの送信を可能にする(例えば、送信可能化ユニット2318を用いて)、ように更に構成され、この検証通信は、通信方法アフォーダンスに基づく。
いくつかの実施形態では、処理ユニット2306は、支払口座を対応するデバイスにリンクするために更なる検証が必要であるという判定に従って、支払口座に関連付けられた金融機関からの検証通信を受信する(例えば、受信ユニット2308を用いて)ように更に構成され、この検証通信は、支払口座を対応するデバイスにリンクすることを検証するためである。
いくつかの実施形態では、処理ユニット2306は、支払口座を対応するデバイスにリンクするために更なる検証が必要であるという判定に従って、金融機関との検証通信を開始するためのユーザからの要求を受信し(例えば、受信ユニット2308を用いて)、この要求の受信に応じて、支払口座に関連付けられた金融機関との検証通信を開始する(例えば、開始ユニット2320を用いて)、ように更に構成され、この検証通信は、支払口座を対応するデバイスにリンクすることを検証するためである。
いくつかの実施形態では、処理ユニット2306は、支払口座を対応するデバイスにリンクするための検証コードを含む通知を電子デバイスで受信し(例えば、受信ユニット2308を用いて)、検証コードを含む通知を電子デバイスで受信したことに応じて、支払口座を対応するデバイスにリンクする(例えば、リンクユニット2312を用いて)、ように更に構成されている。
いくつかの実施形態では、処理ユニット2306は、支払口座を対応するデバイスにリンクしたことを表示する通知をデバイスに表示することを可能にする(例えば、表示可能化ユニット2316を使用して)ことを含む、支払口座が対応するデバイスにリンクされたことを表示するデバイス上の確認を表示可能にするように更に構成されている。
いくつかの実施形態では、処理ユニット2306は、支払口座を対応するデバイスにリンクするための2次検証コードを要求するユーザ入力を受信し(例えば、受信ユニット2308を用いて)、2次検証コードを要求する入力の受信に応じて、2次検証コードを要求するリクエストを金融機関へ送信可能にする(例えば、送信可能化ユニット2318を用いて)、ように更に構成されている。
いくつかの実施形態では、処理ユニット2306は、支払口座を対応するデバイスにリンクするための2次検証コードを含む2次通知を電子デバイスで受信し(例えば、受信ユニット2308を用いて)、2次検証コードを含む2次通知を電子デバイスで受信したことに応じて、支払口座を対応するデバイスにリンクし(例えば、リンクユニット2312を用いて)、支払口座が対応するデバイスにリンクされたことを示す確認をデバイスに表示可能にする、ように更に構成されている。
いくつかの実施形態では、処理ユニット2306は、対応するデバイスを用いる支払口座からの支払の許可のさいに使用するために、金融機関から主口座番号を受信する(例えば、受信ユニット2308を用いて)ように更に構成されており、主口座番号は、クレジットカードに表示された口座番号とは異なる。
いくつかの実施形態では、処理ユニット2306は、主口座番号を対応するデバイスに割り当てる(例えば、割り当てユニット2322を用いて)ように更に構成されており、主口座番号は、クレジットカードに表示された口座番号とは異なる。
いくつかの実施形態では、支払口座をリンクする要求を受信する(例えば、受信ユニット2308を用いて)ことは、遠隔サーバから少なくとも部分的なクレジットカード情報をインポートするためのクレジットカードインポートアフォーダンスをディスプレイユニットに表示可能にすることと、クレジットカードインポートアフォーダンスのユーザ選択を受信することと、遠隔サーバからクレジットカード情報をインポートするためのクレジットカードインポートアフォーダンスのユーザ選択の受信に応じて、クレジットカードの詳細画面を表示可能にすることであって、クレジットカードの詳細画面は、支払口座に関連付けられたクレジットカードのクレジットカード番号のインジケーションを含み、セキュリティコードを受信するためのセキュリティコード入力欄を含む、ことと、ユーザ入力によって、セキュリティコード入力欄に、対応するセキュリティコードを受信することと、クレジットカード番号及び対応するセキュリティコードに基づく検証を使用して、クレジットカードの有効性を判定することと、を含む。
いくつかの実施形態では、支払口座をリンクする要求を受信する(例えば、受信ユニット2308を用いて)ことは、電子デバイスにおけるユーザ入力によって、クレジットカード情報を受信するためのクレジットカード入力アフォーダンスを、ディスプレイに表示可能にすることと、クレジットカード入力アフォーダンスのユーザ選択を受信することと、クレジットカード情報を入力するためのクレジットカード入力アフォーダンスのユーザ選択の受信に応じて、クレジットカードの詳細画面を表示可能にすることであって、クレジットカードの詳細画面は、支払口座に関連付けられたクレジットカード番号を受信するための口座入力欄を含み、セキュリティコードを受信するためのセキュリティコード入力欄を含む、ことと、ユーザ入力によって、口座入力欄で、対応するクレジットカード番号を、セキュリティコード入力欄で、対応するセキュリティコードを、受信することと、対応するクレジットカード番号及び対応するセキュリティコードに基づく検証を使用して、クレジットカードの有効性を判定することと、を含む。
いくつかの実施形態では、クレジットカードの詳細画面は、支払口座に関連付けられたクレジットカードの表示された視覚的にグラフィカルな表現を含み、このグラフィカルな表現は、支払口座に関連付けられたクレジットカードの背景画像を含む。
いくつかの実施形態では、対応するデバイスは、この電子デバイスとは別の第2の電子デバイスである。
いくつかの実施形態では、対応するデバイスは電子デバイスであり、電子デバイスは、移動体通信デバイスである。
いくつかの実施形態では、処理ユニット2306は、対応するデバイスが、対応するデバイスをロック解除するためのロック解除の許可(例えば、パスコード)を必要とするように構成されているかどうかを判定し(例えば、判定ユニット2310を用いて)、対応するデバイスが、ロック解除の許可を必要とするように構成されていないという判定に従って、対応するデバイスの(ロック解除のため、又は対応するデバイスの特定の機能にアクセスするための)ロック解除の許可を対応するデバイスが必要とするように構成するための、ロック解除の認証コンフィギュレータを、ディスプレイユニット2302上に表示可能にする(例えば、表示可能化ユニット2316を用いて)、ように更に構成されている。
いくつかの実施形態では、処理ユニット2306は、第2のクレジットカードに関連付けられた第2の支払口座を対応するデバイスにリンクする第2の要求であって、この第2の要求は第2のクレジットカードに関する情報を含む、第2の要求をを受信し(例えば、受信ユニット2308を用いて)、第2の支払口座を対応するデバイスにリンクし(例えば、リンクユニット2312を用いて)、第2の支払口座が対応するデバイスにリンクされたというインジケーションを提供し(例えば、提供ユニット2314を用いて)、少なくとも、支払口座と第2の支払口座の中から、支払トランザクションのために使用されるデフォルトの支払口座を指定する選択を受信する(例えば、受信ユニット2308を用いて)、ように更に構成されている。
図6A〜図6Cを参照して上述された動作は、図1A〜図1B、又は図23に示される構成要素によって、任意選択的に実行される。例えば、受信動作602、判定動作610、リンク動作612、及び提供動作614は、イベントソータ170、イベント認識部180、及びイベントハンドラ190によって、任意選択的に実行することができる。イベントソータ170のイベントモニタ171は、タッチ感知ディスプレイ112上の接触を検出し、イベントディスパッチャモジュール174は、イベント情報をアプリケーション136−1に配布する。アプリケーション136−1の各イベント認識部180は、イベント情報を各イベント定義186と比較し、タッチ感知面上の第1の位置の第1の接触(又はデバイスの回転)が、ユーザインターフェース上のオブジェクトの選択又はある向きから別の向きへのデバイスの回転などの、所定のイベント又はサブイベントに対応するか否かを判定する。対応する所定のイベント又はサブイベントが検出されると、イベント認識部180は、イベント又はサブイベントの検出に関連付けられたイベントハンドラ190をアクティブ化させる。イベントハンドラ190は、アプリケーション内部状態192を更新するために、データアップデーター176若しくはオブジェクトアップデーター177を、任意選択的に用いるか又は呼び出す。いくつかの実施形態では、イベントハンドラ190は、アプリケーションにより表示されるものを更新するための各GUIアップデーター178にアクセスする。同様に、当業者にとって、他の処理が、図1A〜図1Bに示される構成要素に基づいて、どのように実施され得るかは明らかであろう。
いくつかの実施形態によれば、図24は、説明されるさまざまな実施形態の原理に従って構成された電子デバイス2400の機能ブロック図を示す。このデバイスの機能ブロックは、説明されるさまざまな実施形態の原理を実行するために、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェアとソフトウェアとの組み合わせによって、任意選択的に実装される。図24で説明される機能ブロックが、説明されるさまざまな実施形態の原理を実施するように、任意選択的に組み合わされ、又はサブブロックに分離されることが当業者には理解されよう。したがって、本明細書における説明は、本明細書で説明される機能ブロックのあらゆる可能な組み合わせ若しくは分割、又は更なる定義を、任意選択的に支持する。
図24に示すように、電子デバイス2400は、グラフィックユーザインターフェースを表示するように構成されたディスプレイユニット2402と、近距離無線通信を送信及び受信するように構成された近距離無線通信ユニット2404と、を備えている。任意選択的に、電子デバイス2400は、指紋を検出するように構成された指紋センサユニット2406と、音を出力するように構成されたスピーカユニット2408と、触覚的出力を生成するように構成された触覚出力ユニット2410と、を備えている。電子デバイスは、ディスプレイユニット2402、近距離通信無線ユニット2404、並びに、任意選択的に、指紋センサユニット2406、スピーカユニット2408、及び触覚出力ユニット2410、に連結された処理ユニット2412を備えている。処理ユニット2412は、無線可能化ユニット2414、判定ユニット2416、処理ユニット2418、及び提供ユニット2420を備える。いくつかの実施形態では、処理ユニット2412は、投入ユニット2422、表示可能化ユニット2426、受信ユニット2428、選択ユニット2460、検出ユニット2432と、許可ユニット2434、見合わせユニット2436、スピーカ可能化ユニット2438と、触覚出力ユニット2440と、及び要求ユニット2442とを備えている。
処理ユニット2412は、非接触型支払トランザクション端末によって、生成される場の存在を、近距離通信無線ユニット2404で検出可能にし(例えば、無線可能化ユニット2414を用いて)、非接触型支払トランザクション端末により生成された場の存在の検出に応じて、支払トランザクションを進める許可が提供されているか否かを判定し(例えば、判定ユニット2416を用いて)、支払トランザクションを進めるための許可が提供されたという判定に従って、非接触型支払トランザクション端末を用いて、支払トランザクションを進め(例えば、処理ユニット2418を用いて)、支払トランザクションを進めるための許可が提供されていないという判定に従って、支払トランザクションを開始するための許可を要求するインジケーションを提供する(例えば、提供ユニット2420を用いて)、ように構成されている。
いくつかの実施形態では、生成された場の存在を検出したときに、電子デバイスのユーザインターフェースはロックされており、生成された場の存在を検出したときに、電子デバイスのディスプレイはオフされており、処理ユニット2412は、非接触型支払トランザクション端末により生成される場の存在の検出に応じて、ディスプレイをオンする(例えば、投入ユニット2422を用いて)ように更に構成されている。
いくつかの実施形態では、処理ユニット2412は、非接触型支払トランザクション端末によって生成される場の存在の検出後に、支払トランザクションを進めるための許可が提供されていない場合、デバイスが、もはや非接触型支払トランザクション端末により生成される場の範囲内に存在しないことを、近距離通信無線2404によって検出し(例えば、無線可能化ユニット2414を用いて)、デバイスがもはや場の範囲内に存在しないことを検出したことに応じて、別の支払口座に関連付けられた複数の支払カードアフォーダンスを表示可能にし(例えば、表示可能化ユニット2426を用いて)、支払口座のうちの1つによって、支払トランザクションを所定の時間進める許可を受信する(例えば、受信ユニット2428を用いて)、ように更に構成されている。
いくつかの実施形態では、処理ユニット2412は、複数の支払カードアフォーダンスのうちのデフォルトの支払カードアフォーダンスがデフォルトの支払口座として選択されているというインジケーションを提供する(例えば、提供ユニット2420を用いて)ように更に構成されており、デフォルトの支払カードアフォーダンスに関連付けられたデフォルトの主口座番号は、支払トランザクションで使用されるために選択される。
いくつかの実施形態では、処理ユニット2412は、複数の支払カードアフォーダンスのうちの別の支払カードアフォーダンスであって、この別の支払カードアフォーダンスは、対応する別の主口座番号に関連付けられる別の支払カードアフォーダンの選択を受信し(例えば、受信ユニット2428を用いて)、別の支払カードアフォーダンスの選択の受信に応じて、支払トランザクションに使用するための対応する別の主口座番号を選択する(例えば、選択ユニット2430を用いて)、ように更に構成されている。
いくつかの実施形態では、処理ユニット2412は、支払トランザクションを進めるための許可が提供されていないという判定に従って、所定の時間の間に、支払トランザクションを進めるための許可を受信する(例えば、受信ユニット2428を用いて)、ように更に構成されている。
いくつかの実施形態では、処理ユニット2412は、非接触型支払トランザクション端末により生成される場の存在の検出前に、所定の時間の間に、支払トランザクションを進める許可を受信する(例えば、受信ユニット2428を用いて)ように更に構成されている。
いくつかの実施形態では、所定の時間は、電子デバイスの現在位置に基づく。
いくつかの実施形態では、所定の時間は、支払口座に関連付けられたクレジットスコアに基づく。
いくつかの実施形態では、所定時間は、ユーザ設定可能である。
いくつかの実施形態では、処理ユニット2412は、デバイスが、非接触型支払トランザクション端末によって生成される場の範囲内にある間に、電子デバイスの指紋センサユニット2406上で対応する指紋を検出(例えば、検出ユニット2432を用いて)し、指紋センサユニット2406上で対応する指紋を検出したことに応じて、この指紋が、支払トランザクションの許可を可能とする登録された指紋と一致するか否かを判定(例えば、判定ユニット2416を用いて)し、対応する指紋が登録された指紋と一致するという判定に従って、支払トランザクションを許可(例えば、許可ユニット2434を用いて)し、対応する指紋が登録された指紋と一致しないと判定されたことに従って、支払トランザクションの許可を見合わせる(例えば、見合わせユニットを用いて)、ように更に構成されている。
いくつかの実施形態では、処理ユニット2412は、対応する指紋が登録された指紋と一致しないという判定に従って、支払トランザクションを進める許可が提供されなかったことを表す失敗の音声アラートを、電子デバイスでスピーカユニット2408によって再生可能にする(例えば、スピーカ可能化ユニットを用いて)、ように更に構成されている。
いくつかの実施形態では、処理ユニット2412は、支払トランザクションを進める許可が提供されたという判定に従って、支払トランザクションが正常に完了したか否かを判定し(例えば、判定ユニット2416を用いて)、支払トランザクションが正常に完了したという判定に応じて、支払トランザクションが正常に完了したことを表す成功の音声アラートを、電子デバイスでスピーカユニット2408によって再生可能にする(例えば、スピーカ可能化ユニット2438を用いて)、ように更に構成されている。
いくつかの実施形態では、失敗の音声アラートと成功の音声アラートは異なる。
いくつかの実施形態では、処理ユニット2412は、対応する指紋が登録された指紋と一致しないという判定に従って、支払トランザクションを進める許可が提供されなかったことを表す失敗の触覚アラートを、電子デバイスで発生可能にする(例えば、触覚出力可能化ユニット2440を用いて)、ように更に構成されている。
いくつかの実施形態では、処理ユニット2412は、支払トランザクションを進める許可が提供されたという判定に従って、支払トランザクションが正常に完了したか否かを判定(例えば、判定ユニット2416を用いて)し、支払トランザクションが正常に完了したという判定に応じて、支払トランザクションが正常に完了したことを表す成功の触覚アラートを、電子デバイスで発生可能にする(例えば、触覚出力可能化ユニット2440を用いて)、ように更に構成されている。
いくつかの実施形態では、失敗触覚アラートと成功触覚アラートは異なる。
いくつかの実施形態では、失敗の触覚アラートは、成功の触覚アラートよりも、持続時間が長く、強さが大きい。
いくつかの実施形態では、処理ユニット2412は、対応する指紋が登録された指紋と一致しないという判定に従って、支払パスコードを使用して支払トランザクションを進める許可を受信するためのアフォーダンスを、ディスプレイユニット2402に表示可能にする(例えば、表示可能化ユニット2426を用いて)、ように更に構成されている。
いくつかの実施形態では、処理ユニット2412は、指紋センサユニット2406を用いて支払トランザクションを進める許可を受信する試行が所定回数に達したか否かを判定(例えば、判定ユニット2416を用いて)し、許可を受信する試行が所定回数に達したという判定に従って、支払パスコードを用いて支払トランザクションを進める許可を必要とする(例えば、要求ユニット2442を用いて)、ように更に構成されている。
いくつかの実施形態では、処理ユニット2412は、対応する指紋が登録された指紋と一致しないという判定に従って、指紋センサユニット2406上に指を置くようユーザに指示する視覚的なプロンプトをディスプレイ2402に表示可能にする(例えば、表示可能化ユニット2426を用いて)ように更に構成されている。
いくつかの実施形態では、支払トランザクションを進めるための許可を受信することは、電子デバイスで支払パスコードを受信することと、この支払パスコードが、支払トランザクションの許可を可能にする、登録されたパスコードと一致すると判定することと、この支払パスコードが登録されたパスコードと一致するという判定に応じて、支払トランザクションを許可すること、とを含む。
いくつかの実施形態では、支払トランザクションを進めるための許可を受信することは、電子デバイスの指紋センサユニット2406上で、対応する指紋を検出することと、指紋センサ2406上での対応する指紋の検出に応じて、この指紋が、支払トランザクションの許可を可能にする、登録された指紋と一致すると判定し、対応する指紋が登録された指紋と一致するという判定に従って、支払トランザクションを許可することと、を含む。
いくつかの実施形態では、支払トランザクションを進めるための許可を要求するインジケーションを提供することは、近距離通信無線ユニットにより、場の存在下の状態を継続しているかどうかを検出することと、デバイスが場の存在下の状態を継続していないとの検出に応じて、認証が失敗したことを示す視覚的インジケータをディスプレイユニットに表示可能にすることと、デバイスが場の存在下の状態を継続しているとの検出に応じて、電子デバイスにおいて、認証が失敗したことを示す非視覚的なアラートを発生させることと、を含む。
いくつかの実施形態では、処理ユニット2412は、支払トランザクションを進めるための許可の受信に応じて、許可が提供されたというグラフィカルなインジケーションをディスプレイユニット2402に表示可能にする(例えば、表示可能化ユニット2426を用いて)、ように更に構成されている。
いくつかの実施形態では、処理ユニット2412は、支払トランザクションを進めるための許可の受信に応じて、支払トランザクションを進める(例えば、進行ユニット2418を用いて)ように更に構成されている。
いくつかの実施形態では、非接触型支払トランザクション端末との支払トランザクションを進めることは、リンクされた支払口座を用いて、支払トランザクションを完了することを含む。
いくつかの実施形態では、非接触型支払トランザクション端末との支払トランザクションを進めることは、支払トランザクションに使用するための主口座番号(電子デバイスに記憶されている)を使用して、支払トランザクションを完了させることを含む。
いくつかの実施形態では、処理ユニット2412は、非接触型支払トランザクション端末により生成される場の存在の検出に応じて、ディスプレイユニット2402に電子財布を表示可能にする(例えば、表示可能化ユニット2426を用いて)ように更に構成されている。
いくつかの実施形態では、支払トランザクションを進めるための許可を要求するインジケーションを提供することは、ディスプレイユニットに、支払トランザクションを進める許可に関する指示を表示可能にすることを含む。
いくつかの実施形態では、支払トランザクションを進める許可を要求するインジケーションを提供することは、許可要求画面を電子デバイスのディスプレイに表示可能にすることを含み、許可要求画面は、支払口座に関連付けられたクレジットカードのグラフィカルな表現を含み、このグラフィカルな表現は、支払口座に関連付けられたクレジットカードの背景画像を含む。
図8A〜図8Bを参照して上述された動作は、図1A〜図1B、又は図24に示される構成要素によって、任意選択的に実行される。例えば、検出動作804、判定動作806、進行動作812、及び提供動作818は、イベントソータ170、イベント認識部180、及びイベントハンドラ190によって、任意選択的に実行することができる。イベントソータ170のイベントモニタ171は、タッチ感知ディスプレイ112上の接触を検出し、イベントディスパッチャモジュール174は、イベント情報をアプリケーション136−1に配布する。アプリケーション136−1の各イベント認識部180は、イベント情報を各イベント定義186と比較し、タッチ感知面上の第1の位置の第1の接触(又はデバイスの回転)が、ユーザインターフェース上のオブジェクトの選択又はある向きから別の向きへのデバイスの回転などの、所定のイベント又はサブイベントに対応するか否かを判定する。対応する所定のイベント又はサブイベントが検出されると、イベント認識部180は、イベント又はサブイベントの検出に関連付けられたイベントハンドラ190をアクティブ化させる。イベントハンドラ190は、アプリケーション内部状態192を更新するために、データアップデーター176若しくはオブジェクトアップデーター177を、任意選択的に用いるか又は呼び出す。いくつかの実施形態では、イベントハンドラ190は、アプリケーションにより表示されるものを更新するための各GUIアップデーター178にアクセスする。同様に、当業者にとって、他の処理が、図1A〜図1Bに示される構成要素に基づいて、どのように実施され得るかは明らかであろう。
いくつかの実施形態によれば、図25は、説明されるさまざまな実施形態の原理に従って構成された電子デバイス2500の機能ブロック図を示す。このデバイスの機能ブロックは、説明されるさまざまな実施形態の原理を実行するために、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェアとソフトウェアとの組み合わせによって、任意選択的に実装される。図25で説明される機能ブロックが、説明されるさまざまな実施形態の原理を実施するように、任意選択的に組み合わされ、又はサブブロックに分離されることが当業者には理解されよう。したがって、本明細書における説明は、本明細書で説明される機能ブロックのあらゆる可能な組み合わせ若しくは分割、又は更なる定義を、任意選択的に支持する。
図25に示されるように、電子デバイス2500は、グラフィックユーザインターフェースを表示するように構成されたディスプレイユニット2502と、並びにディスプレイユニット2502に連結された処理ユニット2504と、を含む。処理ユニット2504は、表示可能化ユニット2506、及び検出ユニット2508を含む。いくつかの実施形態では、処理ユニット2504は、受信ユニット2510と、表示更新可能化ユニット2512と、表示置換可能化ユニット2514と、判定ユニット2516と、表示交代可能化ユニット2518、及び除去ユニット2520を含む。
処理ユニット2504は、支払口座の対応する表現であって、支払口座の対応する表現は、支払口座に関連付けられた第1の支払トランザクションに関する第1のトランザクション情報を含む、支払口座の対応する表現を含む電子財布を、ディスプレイユニット2502に表示可能にし(例えば、表示可能化ユニット2506を用いて)、電子デバイスを用いて、支払口座に関連付けられた第2の支払トランザクションを検出し(例えば、検出ユニット2508を用いて)、第2の支払トランザクションの検出に応じて、第2のトランザクションに関与する金融機関から第2の支払トランザクションに関する情報を受信する前に、第2の支払トランザクションに関する第2のトランザクション情報を表示可能にする(例えば、表示可能化ユニット2506を用いて)、ように構成されており、この第2のトランザクション情報は、電子デバイスにローカルに利用可能な情報に基づく。
いくつかの実施形態では、第2の支払トランザクションに関する第2のトランザクション情報を表示することは、第1のトランザクション情報の表示を第2のトランザクション情報の表示に置き換えることを含む。
いくつかの実施形態では、第2の支払トランザクションが検出された場合、電子デバイスにローカルに利用可能な情報は、第2の支払トランザクションの日付、第2の支払トランザクションの時刻、又は電子デバイスの場所、のうちの1つ以上を含む。
いくつかの実施形態では、処理ユニット2504は、第2のトランザクションに関与する仲介機関から、第2の支払トランザクションに関する第1の付加情報を受信し(例えば、受信ユニット2510を用いて)、第2のトランザクションに関与する仲介機関から第2の支払トランザクションに関する第1の付加情報を受信したことに応じて、第2の支払トランザクションに関する第2のトランザクション情報の表示を、第2の支払トランザクションに関する第1の付加情報を含むように更新可能にする(例えば、表示更新可能化ユニット2512を用いて)、ように更に構成されている。
いくつかの実施形態では、第1の付加情報は支払トランザクションの金額を含む。
いくつかの実施形態では、処理ユニット2504は、第2の付加情報を受信し(例えば、受信ユニット2510を用いて)、第2のトランザクションに関与する金融機関から第2の支払トランザクションに関する第2の付加情報を受信したことに応じて、第2の支払トランザクションに関する第2のトランザクション情報の表示を、第2の支払トランザクションに関する第2の付加情報を含むように更新可能にする(例えば、表示更新可能化ユニット2514を用いて)、ように更に構成されている。
いくつかの実施形態では、第2の支払トランザクションに関する第2の付加情報は、第2の支払トランザクションの結果として支払を受信する小売業者の名称を含んでいる。
いくつかの実施形態では、第1の支払トランザクションは、電子デバイスを使用して完了したものである。
いくつかの実施形態では、第1の支払トランザクションは、支払口座に関連付けられた物理的なクレジットカードを使用して完了したものである。
いくつかの実施形態では、処理ユニット2504は、金融機関からテキストメッセージを受信し(例えば、受信ユニット2510を用いて)、支払口座の対応する表現の上に、金融機関からのテキストメッセージを表示可能にし(例えば、表示可能化ユニット2506を用いて)、金融機関からの表示されるテキストメッセージの選択を受信し(例えば、受信ユニット2510を用いて)、金融機関からの表示されるテキストメッセージの選択の受信に応じて、金融機関に関連付けられた特定のアプリケーションを表示可能にする(例えば、表示可能化ユニット2506を用いて)、ように更に構成されている。
いくつかの実施形態では、処理ユニット2504は、支払口座の対応する表現の上に、利用可能なクレジット額を表示可能にする(例えば、表示可能化ユニット2506を用いて)ように更に構成されており、利用可能なクレジット額は、支払口座の信用限度に基づいて、支払口座の利用可能なクレジットの額を表す。
いくつかの実施形態では、処理ユニット2504は、支払口座の対応する表現の上に、口座詳細アフォーダンスを表示可能にし(例えば、表示可能化ユニット2506を用いて)、口座詳細アフォーダンスの選択を受信し(例えば、受信ユニット25110を用いて)、口座詳細アフォーダンスの選択の受信に応じて、支払口座のトランザクション詳細の表示を支払口座の対応する表現の表示で置換可能にする(例えば、表示置換可能化ユニット2514を用いて)、ように更に構成されており、このトランザクション詳細は、第1のトランザクション情報及び第2のトランザクション情報を含む。
いくつかの実施形態では、処理ユニット2504は、関連付けられた支払口座の詳細にアクセスするための特定のアプリケーションが電子デバイスにインストールされているか否かを判定し(例えば、判定ユニット2516を用いて)、特定のアプリケーションがインストールされているという判定に従って、この特定のアプリケーションにアクセスするためのオープンアプリケーションアフォーダンスをトランザクションの詳細上に表示可能にする(例えば、表示可能化ユニット2506を用いて)、ように更に構成されている。
いくつかの実施形態では、処理ユニット2504は、オープンアプリケーションアフォーダンスの選択を受信し(例えば、受信ユニット2510を用いて)、オープンアプリケーションアフォーダンスの選択の受信に応じて、トランザクション詳細の表示を特定のアプリケーションの表示で完全に置換する(例えば、表示交代可能化ユニット2518を用いて)、ように更に構成されている。
いくつかの実施形態では、処理ユニット2504は、表示されたトランザクション詳細の第1のトランザクション情報の選択を受信し(例えば、受信ユニット2510を用いて)、第1のトランザクション情報の選択の受信に応じて、トランザクション詳細の表示を特定のアプリケーションの表示で完全に置換する(例えば、表示交代可能化ユニット2518を用いて)、ように更に構成されており、この特定のアプリケーションの表示は、支払口座に関連する第1の支払トランザクションについての詳細を含む。
いくつかの実施形態では、トランザクションの詳細は、更なるトランザクションアフォーダンスを含み、処理ユニット2504は、更なるトランザクションアフォーダンスの選択を受信し(例えば、受信ユニット2510を用いて)、更なるトランザクションアフォーダンスの選択の受信に応じて、表示されるトランザクション詳細の一部として、支払口座に関連付けられた第3の支払トランザクションに関連する第3のトランザクション情報を表示可能にする(例えば、表示可能化ユニットを2506を用いて)。
いくつかの実施形態では、トランザクション詳細は、カード除去アフォーダンスを含み、処理ユニット2504は、カード除去アフォーダンスの選択を受信し(例えば、受信ユニット2510を用いて)、カード除去アフォーダンスの選択の受信に応じて、電子財布から支払口座の対応する表現を除去するための確認要求を表示可能にし(例えば、表示可能化ユニット2512を用いて)、電子財布から、支払口座の対応する表現を除去する確認を受信し(例えば、受信ユニット2510を用いて)、電子財布から、支払口座の対応する表現を除去する(例えば、除去ユニット2520を用いて)、ように更に構成されている。
いくつかの実施形態では、表示された電子財布は、カードオブジェクトの第1スタック及びカードオブジェクトの第2スタックの表示を含み、カードオブジェクトの第1スタックは、カードオブジェクトの第2スタックから視覚的に分離されている。カードオブジェクトの第1スタックは、支払口座の対応する表現及び第2の支払口座の第2の対応する表現を含み、カードオブジェクトの第2スタックは、非金融機関と関連付けられた会員カードオブジェクトを含む。
図10A〜図10Bを参照して上述された動作は、図1A〜図1B、又は図25に示される構成要素によって、任意選択的に実行される。例えば、表示動作1002、検出動作1004、及び表示動作1008は、イベントソータ170、イベント認識部180、及びイベントハンドラ190によって、任意選択的に実行される。イベントソータ170のイベントモニタ171は、タッチ感知ディスプレイ112上の接触を検出し、イベントディスパッチャモジュール174は、イベント情報をアプリケーション136−1に配布する。アプリケーション136−1の各イベント認識部180は、イベント情報を各イベント定義186と比較し、タッチ感知面上の第1の位置の第1の接触(又はデバイスの回転)が、ユーザインターフェース上のオブジェクトの選択又はある向きから別の向きへのデバイスの回転などの、所定のイベント又はサブイベントに対応するか否かを判定する。対応する所定のイベント又はサブイベントが検出されると、イベント認識部180は、イベント又はサブイベントの検出に関連するイベントハンドラ190をアクティブ化させる。イベントハンドラ190は、アプリケーション内部状態192を更新するために、データアップデーター176若しくはオブジェクトアップデーター177を、任意選択的に用いるか又は呼び出す。いくつかの実施形態では、イベントハンドラ190は、アプリケーションにより表示されるものを更新するための各GUIアップデーター178にアクセスする。同様に、当業者にとって、他の処理が、図1A〜図1Bに示される構成要素に基づいて、どのように実施され得るかは明らかであろう。
いくつかの実施形態によれば、図26は、説明されるさまざまな実施形態の原理に従って構成された電子デバイス2600の機能ブロック図を示す。このデバイスの機能ブロックは、説明されるさまざまな実施形態の原理を実行するために、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェアとソフトウェアとの組み合わせによって、任意選択的に実装される。図26で説明される機能ブロックが、説明されるさまざまな実施形態の原理を実施するように、任意選択的に組み合わされ、又はサブブロックに分離されることが当業者には理解されよう。したがって、本明細書における説明は、本明細書で説明される機能ブロックのあらゆる可能な組み合わせ若しくは分割、又は更なる定義を、任意選択的に支持する。
図26に示すように、電子デバイス2600は、第1のグラフィックユーザインターフェースを表示するように構成されたディスプレイユニット2602、任意選択的に、指紋を検出するように構成された指紋センサユニット2604、並びにディスプレイユニット2602及び任意選択的に指紋センサユニット2604に連結された処理ユニット2606、を含む。処理ユニット2606は、表示可能化ユニット2608と、検出ユニット2610と、転送ユニット2612と、を備えている。いくつかの実施形態では、処理ユニット2606は、受信ユニット2614、更新ユニット2618、判定ユニット2620、要求ユニット2622、完了ユニット2624、及び見合わせユニット2626を備えている。
処理ユニット2606は、ディスプレイユニット2602上に、第1のアプリケーションのユーザインターフェースであって、第1のアプリケーションのユーザインターフェースは、支払トランザクションに関連付けられた支払アフォーダンスを含む、第1のアプリケーションのユーザインターフェースを表示可能にし(例えば、表示可能化ユニット2608を用いて)、支払アフォーダンスの選択を検出し(例えば、検出ユニット2610を用いて)、支払アフォーダンスの選択の検出に応じて、支払トランザクションに関する第1のトランザクション情報を、第1のアプリケーションから第2のアプリケーションに転送し、第2のアプリケーションのユーザインターフェースをディスプレイに表示可能にする(例えば、表示可能化ユニット2608を用いて)ように構成されており、第2のアプリケーションのユーザインターフェースは、第1のアプリケーションから受信した第1のトランザクション情報を含み、かつ第2のアプリケーションによって提供される第2のトランザクション情報を含み、第2のトランザクション情報は第1のアプリケーションによって利用できない。
いくつかの実施形態では、処理ユニット2606は、支払トランザクションの第1購入詳細に関連付けられた第1購入詳細アフォーダンスの選択を受信し(例えば、受信ユニット2614を用いて)、第1購入詳細アフォーダンスの選択の受信に応じて、支払トランザクションの第1購入詳細に関する別の値を選択するための1つ以上のアフォーダンスを表示可能にし(例えば、表示可能化ユニット2608を用いて)、支払トランザクションの第1購入詳細に関する別の値の選択を受信し(例えば、受信ユニット2614を用いて)、別の値の選択の受信に応じて、この別の値を第1購入詳細として含むように、第2のトランザクション情報を更新する(例えば、更新ユニット2618を用いて)、ように更に構成されている。
いくつかの実施形態では、支払トランザクションの第1購入詳細は、第1アプリケーションからの第1トランザクション情報の一部である。
いくつかの実施形態では、第1購入詳細は、第2のアプリケーションによって提供された第2のトランザクション情報の一部である。
いくつかの実施形態では、第1購入詳細は、出荷先住所である。
いくつかの実施形態では、第1購入詳細は、支払口座である。
いくつかの実施形態では、処理ユニット2606は、支払トランザクションを進める許可を受信し(例えば、受信ユニット2614を用いて)、支払トランザクションを進める許可の受信に応じて、第2のトランザクション情報を第1アプリケーションに転送する(例えば、転送ユニット2612を用いて)、ように更に構成されている。
いくつかの実施形態では、処理ユニット2606は、支払トランザクションを進める許可を受信し(例えば、受信ユニット2614を用いて)、支払トランザクションを進める許可の受信に応じて、第1のトランザクション情報及び第2のトランザクション情報を第1アプリケーションに転送する(例えば、転送ユニット2612を用いて)、ように更に構成されている。
いくつかの実施形態では、第1のアプリケーションは、電子デバイスにインストールされたサードパーティのアプリケーションである。
いくつかの実施形態では、第1のアプリケーションは、電子デバイスにインストールされたウェブブラウザによってアクセスされるウェブサイトを含む。
いくつかの実施形態では、第2のアプリケーションは、電子デバイスのオペレーティングシステムであり、第2のトランザクション情報を含む電子財布へアクセスすることができる。
いくつかの実施形態では、第2のアプリケーションは、電子デバイスのオペレーティングシステムの提供者によって提供されるファーストパーティのアプリケーションであり、第2のトランザクション情報を含む電子財布へアクセスすることができる。
いくつかの実施形態では、第1のトランザクション情報は、金額及びデフォルトの出荷方法を含む。
いくつかの実施形態では、第2のトランザクション情報は、支払口座に関連付けられた主口座番号を含む。
いくつかの実施形態では、第2のトランザクション情報は、ユーザ連絡先情報から取得される出荷先住所を含み、このユーザ連絡先情報は、電子デバイスに記憶されている。
いくつかの実施形態では、処理ユニット2606は、第2のトランザクション情報を第1のアプリケーションに転送する前に、支払トランザクションを進める許可を受信する(例えば、受信ユニット2614を用いて)、ように更に構成されている。
いくつかの実施形態では、処理ユニット2606は、郵便番号情報であって、第1のトランザクション情報は、郵便番号情報に基づいた最初の出荷費用を含む、郵便番号情報を第2のアプリケーションから第1のアプリケーションに転送し(例えば、転送ユニット2612を用いて)、第2のトランザクション情報に基づく出荷費用を含む更新された第1のトランザクション情報を受信する(例えば、受信ユニット2614を用いて)、ように更に構成されている。
いくつかの実施形態では、支払トランザクションを進める許可の受信は、電子デバイスの指紋センサユニット2604上で、対応する指紋を検出することと、指紋センサユニット2604上での対応する指紋の検出に応じて、この指紋が、支払トランザクションの許可を可能にする、登録された指紋と一致するか否かを判定することと、対応する指紋が登録された指紋と一致すると判定したことに従って、支払トランザクションを許可することと、対応する指紋が登録された指紋と一致しないと判定したことに従って、支払トランザクションの許可を見合わせることと、を含む。
いくつかの実施形態では、処理ユニット2606は、対応する指紋が登録された指紋と一致しないという判定に従って、支払パスコードを使用して支払トランザクションを進める許可を受信するためのアフォーダンスを、ディスプレイユニット2602に表示可能にする(例えば、表示可能化ユニット2608を用いて)、ように更に構成されている。
いくつかの実施形態では、処理ユニット2606は、対応する指紋が登録された指紋と一致しないという判定に従って、指紋センサユニット2604を用いて支払トランザクションを進める許可を受信する試行が所定回数に達したか否かを判定し(例えば、判定ユニット2620を用いて)、許可を受信する試行が所定回数に達したという判定に従って、支払パスコードを用いて支払トランザクションを進める許可を必要とする(例えば、要求ユニット2622を用いて)、ように更に構成されている。
いくつかの実施形態では、試行の所定回数は3である。
いくつかの実施形態では、処理ユニット2606は、対応する指紋が登録された指紋と一致しないという判定に従って、指紋センサユニット2604上に指を置くようユーザに指示する視覚的なプロンプトをディスプレイユニット2602に表示可能にする(例えば、表示可能化ユニット2608を用いて)、ように更に構成されている。
いくつかの実施形態では、支払トランザクションを進める許可の受信は、電子デバイスで支払パスコードを受信することと、この支払パスコードが、支払トランザクションの許可を可能にする、登録されたパスコードと一致すると判定することと、支払パスコードが登録されたパスコードと一致するという判定に応じて、支払トランザクションを許可することと、を含む。
いくつかの実施形態では、処理ユニット2606は、第1のトランザクション情報及び第2のトランザクション情報を、第2のアプリケーションから第1のアプリケーションに転送したことに応じて、第1のアプリケーションを用いて支払トランザクションを完了させる(例えば、完了ユニット2624を用いて)ように更に構成されている。
いくつかの実施形態では、支払トランザクションの処理に関連する金融機関は、支払トランザクションをカード提示型トランザクションとして扱う。
いくつかの実施形態では、第2のアプリケーションのユーザインターフェースを表示することは、第1のアプリケーションのユーザインターフェースを部分的に覆い、第1のアプリケーションのユーザインターフェースの少なくとも一部が見えるようにしておく。
いくつかの実施形態では、第2のアプリケーションのユーザインターフェースを表示することは、第2のアプリケーションのユーザインターフェースを、ディスプレイの下部からディスプレイ上に垂直にスライドさせて、第1のアプリケーションのユーザインターフェースを部分的に覆い、第1のアプリケーションのユーザインターフェースの少なくとも一部は見えるようにしておくことを含んでいる。
いくつかの実施形態では、処理ユニット2606は、ディスプレイユニット2602上に、第3のアプリケーションのユーザインターフェースであって、第3のアプリケーションのユーザインターフェースは、第2の支払トランザクションに関連付けられた第2の支払アフォーダンスを含む、第3のアプリケーションのユーザインターフェースを表示可能にし(例えば、表示可能化ユニット2608を用いて)、支払アフォーダンスの選択を検出し(例えば、検出ユニット2610を用いて)、第2の支払アフォーダンスの選択の検出に応じて、第3のアプリケーションからの、第2の支払トランザクションに関する第3のトランザクション情報を、第2のアプリケーションに転送し(例えば、転送ユニット2614を用いて)、第2のアプリケーションの第2のユーザインターフェースをディスプレイユニット2602に表示可能にする(例えば、表示可能化ユニット2608を用いて)ように更に構成され、この第2のアプリケーションの第2のユーザインターフェースは、第3のアプリケーションから受信した第3のトランザクション情報を含み、かつ、第2のアプリケーションによって提供される第4のトランザクション情報を含み、第2のトランザクション情報は、第3のアプリケーションが利用できない。
いくつかの実施形態では、処理ユニット2606は、設定メニューを表示可能にし(例えば、表示可能化ユニット2608を用いて)、第2のトランザクション情報に関するデフォルトとして使用されるデフォルトの出荷先住所の選択を受信する(例えば、受信ユニット2614を用いて)ように更に構成されている。
いくつかの実施形態では、処理ユニット2606は、設定メニューで表示される、少なくとも支払口座と第2の支払口座の中からの選択を受信する(例えば、受信ユニット2614を用いて)ように更に構成され、この選択は、支払トランザクションのために使用されるデフォルトの支払口座を指定する。
いくつかの実施形態では、処理ユニット2606は、設定メニューに表示されるトランザクション履歴表示希望の選択を受信し(例えば、受信ユニット2614を用いて)、トランザクション履歴表示希望がオンであるか否かを判定(例えば、判定ユニット2620を用いて)し、トランザクション履歴表示希望がオンであるという判定に従って、支払トランザクションの履歴を表示可能にする(例えば、表示可能化ユニット2608を用いて)、ように更に構成されている。
いくつかの実施形態では、処理ユニット2606は、設定メニューに表示されるトランザクション履歴種類の選択を受信し(例えば、受信ユニット2614を用いて)、トランザクション履歴種類の希望が、第1の種類、第2の種類、又は第3の種類であるかを判定し(例えば、判定ユニット2620を用いて)、トランザクション履歴種類の希望が第1の種類であるという判定に従って、支払口座に関する支払トランザクションの履歴の表示可能化を見合わせ(例えば、見合わせユニット2624を用いて)、トランザクション履歴種類の希望が第2の種類であるという判定に従って、その電子デバイスだけを使用して完了した支払口座に関する支払トランザクションの履歴を表示可能にし(例えば、表示可能化ユニット2608を用いて)、トランザクション履歴種類の希望が第3の種類であるという判定に従って、その電子デバイスと物理的クレジットカードとを使用して完了した支払口座に関する支払トランザクションの履歴を表示可能にする(例えば、表示可能化ユニット2608を用いて)、ように更に構成されている。
図12A〜図12Cを参照して上述された動作は、図1A〜図1B、又は図26に示される構成要素によって、任意選択的に実行される。例えば、表示動作1202、検出動作1208、転送動作1212、及び表示動作1218は、イベントソータ170、イベント認識部180、及びイベントハンドラ190によって、任意選択的に実行される。イベントソータ170のイベントモニタ171は、タッチ感知ディスプレイ112上の接触を検出し、イベントディスパッチャモジュール174は、イベント情報をアプリケーション136−1に配布する。アプリケーション136−1の各イベント認識部180は、イベント情報を各イベント定義186と比較し、タッチ感知面上の第1の位置の第1の接触(又はデバイスの回転)が、ユーザインターフェース上のオブジェクトの選択又はある向きから別の向きへのデバイスの回転などの、所定のイベント又はサブイベントに対応するか否かを判定する。対応する所定のイベント又はサブイベントが検出されると、イベント認識部180は、イベント又はサブイベントの検出に関連するイベントハンドラ190をアクティブ化させる。イベントハンドラ190は、アプリケーション内部状態192を更新するために、データアップデーター176若しくはオブジェクトアップデーター177を、任意選択的に用いるか又は呼び出す。いくつかの実施形態では、イベントハンドラ190は、アプリケーションによって表示されるものに更新するために、それぞれのGUIの更新178にアクセスします。同様に、当業者にとって、他の処理が図1A〜図1Bに示されるコンポーネントに基づいてどのように実施され得るかは明らかであるだろう。
いくつかの実施形態では、図27は、説明されるさまざまな実施形態の原理に従って構成された電子デバイス2700の機能ブロック図を示す。このデバイスの機能ブロックは、説明されるさまざまな実施形態の原理を実行するために、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェアとソフトウェアとの組み合わせによって、任意選択的に実装される。図27で説明される機能ブロックが、説明されるさまざまな実施形態の原理を実施するように、任意選択的に組み合わされ、又はサブブロックに分離されることが当業者には理解されよう。したがって、本明細書における説明は、本明細書で説明される機能ブロックのあらゆる可能な組み合わせ若しくは分割、又は更なる定義を、任意選択的に支持する。
図27に示すように、電子デバイス2700は処理ユニット2702を含む。処理ユニット2702は、連結ユニット2704、受信ユニット2706、取得ユニット2708、及び提供ユニット2710を備える。
処理ユニット2702は、複数の支払口座であって、この複数の支払口座は、第1の支払口座と第2の支払口座とを含み、第2の支払口座は、第1の支払口座とは異なる、複数の支払口座を電子デバイスにリンクし(例えば、リンクユニット2704を用いて)、支払トランザクションであって、第1の支払口座と第2の支払口座とは、支払トランザクションに対する支払を行うために、双方とも利用可能である、支払トランザクションの支払トランザクション要求を受信し(例えば、受信ユニット2706を用いて)、支払トランザクション要求の受信に応じて、支払口座選択情報を取得し(例えば、取得ユニット2708を用いて)、支払口座選択情報に基づく、第1の支払トランザクション基準が満たされたという判定に従って、第1の支払口座を使用して、支払トランザクションにおける支払を行い(例えば、提供ユニット2710を用いて)、支払口座選択情報に基づく、第2の支払トランザクション基準が満たされたという判定に従って、第2の支払口座を使用して、支払トランザクションにおける支払を行う(例えば、提供ユニット2710を用いて)、ように構成されている。
いくつかの実施形態では、第1の支払口座は、第1の主口座番号に関連付けられ、第2の支払口座は、第1の主口座番号とは異なる第2の主口座番号に関連付けられ、支払トランザクションにおいて支払を行うことは、支払を許可するために対応する主口座番号を使用することを含んでいる。
いくつかの実施形態では、支払口座選択情報は、電子デバイスの現在の位置情報を含む。
いくつかの実施形態では、支払口座選択情報は、受け入れられる支払口座の種類を含む。
いくつかの実施形態では、支払口座選択情報は、時刻又は曜日を含む。
いくつかの実施形態では、支払口座選択情報は、現在スケジュールされている電子カレンダーイベントを含む。
いくつかの実施形態では、支払口座選択情報は、電子デバイスの規定された近接域内における他のデバイスの識別を含む。
いくつかの実施形態では、支払口座選択情報は、支払トランザクションを要求する小売業者の識別を含む。
いくつかの実施形態では、支払口座選択情報は、支払トランザクションの一部として購入される1つ以上のアイテムを含む。
いくつかの実施形態では、支払口座選択情報は、支払口座のうちの1人以上に関連する1つ以上の宣伝商材を含む。
いくつかの実施形態では、処理ユニット2702は、支払トランザクションの適合した基準に基づいて、電子デバイスで通知を行う(例えば、提供ユニット2710を用いて)ように更に構成され、この通知は、支払トランザクションにおいて支払を行うために用いられる、対応する支払口座を示す。
いくつかの実施形態では、第1の支払口座はデフォルトの支払口座であり、第2の支払口座はデフォルトの支払口座とは異なる。
いくつかの実施形態では、処理ユニット2702は、電子財布からデフォルトの支払口座として第1の支払口座の特定を受信する(例えば、受信ユニット2706を用いて)ように更に構成され、電子財布は、複数の支払口座の表現を含む。
いくつかの実施形態では、第1の支払口座は、第1のクレジットカードに関連付けられ、第2の支払口座は、第2のクレジットカードに関連付けられている。
図14を参照して上述された動作は、図1A〜図1B、又は図27に示される構成要素によって、任意選択的に実行される。例えば、連結動作1402、受信動作1404、取得動作1408、並びに提供動作1410及び1412は、イベントソータ170、イベント認識部180、及びイベントハンドラ190によって、任意選択的に実行することができる。イベントソータ170のイベントモニタ171は、タッチ感知ディスプレイ112上の接触を検出し、イベントディスパッチャモジュール174は、イベント情報をアプリケーション136−1に配布する。アプリケーション136−1の各イベント認識部180は、イベント情報を各イベント定義186と比較し、タッチ感知面上の第1の位置の第1の接触(又はデバイスの回転)が、ユーザインターフェース上のオブジェクトの選択又はある向きから別の向きへのデバイスの回転などの、所定のイベント又はサブイベントに対応するか否かを判定する。対応する所定のイベント又はサブイベントが検出されると、イベント認識部180は、イベント又はサブイベントの検出に関連するイベントハンドラ190をアクティブ化させる。イベントハンドラ190は、アプリケーション内部状態192を更新するために、データアップデーター176若しくはオブジェクトアップデーター177を、任意選択的に用いるか又は呼び出す。いくつかの実施形態では、イベントハンドラ190は、アプリケーションにより表示されるものを更新するための各GUIアップデーター178にアクセスする。同様に、当業者にとって、他の処理が、図1A〜図1Bに示される構成要素に基づいて、どのように実施され得るかは明らかであろう。
いくつかの実施形態では、図28は、説明されるさまざまな実施形態の原理に従って構成された電子デバイス2800の機能ブロック図を示す。このデバイスの機能ブロックは、説明されるさまざまな実施形態の原理を実行するために、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェアとソフトウェアとの組み合わせによって、任意選択的に実装される。図28で説明される機能ブロックが、説明されるさまざまな実施形態の原理を実施するように、任意選択的に組み合わされ、又はサブブロックに分離されることが当業者には理解されよう。したがって、本明細書における説明は、本明細書で説明される機能ブロックのあらゆる可能な組み合わせ若しくは分割、又は更なる定義を、任意選択的に支持する。
図28で示されるように、電子デバイス2800は、グラフィックユーザインターフェースを表示するように構成されたディスプレイユニット2802、任意選択的に、情報をダウンロードするように構成されたダウンロードユニット2804、並びにディスプレイユニット2802及び任意選択的にダウンロードユニット2804に連結された処理ユニット2806を含む。処理ユニット2806は、許可ユニット2808と、判定ユニット2810と、表示可能化ユニット2812とを備えている。いくつかの実施形態では、処理ユニット2806は、検出ユニット2814、ダウンロード可能化ユニット2816、見合わせユニット2818、及び生成ユニット2820を含む。
処理ユニット2806は、電子デバイスにリンクされた支払口座を使って購入アイテムであって、この購入アイテムは、物理的な商品と現実のサービスとを含むセットから選択される、購入アイテムに関する支払トランザクションを許可し(例えば、許可ユニット2808を用いて)、支払トランザクションを許可した後、購入商品が、購入商品と異なるデジタルアイテムに関連付けられていることを判定(例えば、判定ユニット2810を用いて)し、購入商品に関連付けられているこのデジタルアイテムのインジケーションをディスプレイユニット2802に表示可能にする(例えば、表示可能化ユニット2812を用いて)、ように構成されている。
いくつかの実施形態では、デジタルアイテムは、支払トランザクションの一部ではなかったものである。
いくつかの実施形態では、支払トランザクションは、物理的な小売店の場所での支払端末との通信に基づいて、許可される。
いくつかの実施形態では、デジタルアイテムのインジケーションを表示を表示することは、デジタルアイテムをダウンロードするためのプロンプトを表示することを含む。
いくつかの実施形態では、処理ユニット2806は、デジタルアイテムをダウンロードするためのプロンプトを表示可能にしている間に、確認アフォーダンスの選択を検出し(例えば、検出ユニット2814を用いて)、確認アフォーダンスの選択の検出に応じて、デジタルアイテムをデバイスにダウンロード可能にする(例えば、ダウンロード可能化ユニット2816を用いて)、ように更に構成されている。
いくつかの実施形態では、処理ユニット2806は、プロンプトを表示可能にしている間に、取消しアフォーダンスの選択を検出し(例えば、検出ユニット2814を用いて)、取消しアフォーダンスの選択の検出に応じて、デジタルアイテムをデバイスにダウンロード可能にすることを見合わせる(例えば、見合わせユニット2818を用いて)、ように更に構成されている。
いくつかの実施形態では、デジタルアイテムのインジケーションを表示可能にすることは、デジタルアイテムをデバイスにダウンロードすることを含む。
いくつかの実施形態では、デジタルアイテムは、電子デバイスのディスプレイユニットに表示される広告又はクーポンである。
いくつかの実施形態では、デバイスにより完了された支払トランザクションの許可に応じて、デジタルアイテムのインジケーションが表示され、処理ユニット2806は、支払トランザクションの許可に応じて、支払トランザクションに基づいて、デバイスで通知を生成する(例えば、生成ユニット2820を用いて)。
いくつかの実施形態では、購入アイテムに関連付けられたデジタルアイテムの決定は、購入アイテムの製造者からの情報に基づき、購入アイテムの製造者は、購入アイテムの販売者とは異なる。
いくつかの実施形態では、購入アイテムは物理的な商品であり、デジタルアイテムはアプリケーションである。
いくつかの実施形態では、購入アイテムは、開催場所でのイベントの入場券であり、デジタルアイテムは、開催場所についての付加情報を含む。
図16を参照して上述された動作は、図1A〜図1B、又は図28に示される構成要素によって、任意選択的に実行される。例えば、許可動作1602、判定動作1606、及び表示動作6108は、イベントソータ170、イベント認識部180、及びイベントハンドラ190によって、任意選択的に実行される。イベントソータ170のイベントモニタ171は、タッチ感知ディスプレイ112上の接触を検出し、イベントディスパッチャモジュール174は、イベント情報をアプリケーション136−1に配布する。アプリケーション136−1の各イベント認識部180は、イベント情報を各イベント定義186と比較し、タッチ感知面上の第1の位置の第1の接触(又はデバイスの回転)が、ユーザインターフェース上のオブジェクトの選択又はある向きから別の向きへのデバイスの回転などの、所定のイベント又はサブイベントに対応するか否かを判定する。対応する所定のイベント又はサブイベントが検出されると、イベント認識部180は、イベント又はサブイベントの検出に関連するイベントハンドラ190をアクティブ化させる。イベントハンドラ190は、アプリケーション内部状態192を更新するために、データアップデーター176若しくはオブジェクトアップデーター177を、任意選択的に用いるか又は呼び出す。いくつかの実施形態では、イベントハンドラ190は、アプリケーションにより表示されるものを更新するための各GUIアップデーター178にアクセスする。同様に、当業者にとって、他の処理が、図1A〜図1Bに示される構成要素に基づいて、どのように実施され得るかは明らかであろう。
いくつかの実施形態では、図29は、説明されるさまざまな実施形態の原理に従って構成された電子デバイス2900の機能ブロック図を示す。このデバイスの機能ブロックは、説明されるさまざまな実施形態の原理を実行するために、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェアとソフトウェアとの組み合わせによって、任意選択的に実装される。図29で説明される機能ブロックが、説明されるさまざまな実施形態の原理を実施するように、任意選択的に組み合わされ、又はサブブロックに分離されることが当業者には理解されよう。したがって、本明細書における説明は、本明細書で説明される機能ブロックのあらゆる可能な組み合わせ若しくは分割、又は更なる定義を、任意選択的に支持する。
図29に示されるように、電子デバイス2900は、グラフィックユーザインターフェースを表示するように構成されたディスプレイユニット2902、並びにディスプレイユニット2902に連結された処理ユニット2904、を含む。処理ユニット2904は、表示可能化ユニット2906、検出ユニット2908、及び開始ユニット2910を備えている。いくつかの実施形態では、処理ユニット2904は、進行ユニット2912を含む。
処理ユニット2904は、デバイスのユーザと1人以上の他の参加者との間で進行中の通信を示すユーザインターフェースを含む通信アプリケーションのためのユーザインターフェースであって、通信アプリケーションのためのユーザインターフェースは支払アフォーダンスを含む、通信アプリケーションのためのユーザインターフェースを表示し(例えば、表示可能化ユニット2906を用いて)、進行中の通信を示すユーザインターフェースを表示可能にしている間に、支払アフォーダンスのアクティブ化を検出し(例えば、検出ユニット2908を用いて)、支払アフォーダンスのアクティブ化を検出したことに応じて、ユーザと進行中の通信の1人以上の他の参加者との間で支払トランザクションを開始する(例えば、開始ユニット2910を用いて)、ように構成されている。
いくつかの実施形態では、支払トランザクションを開始することは、受信者の情報を通信アプリケーションから第2のアプリケーションに転送することを含み、受信者の情報は、進行中の通信の1人以上の他の参加者を特定する。
いくつかの実施形態では、処理ユニット2904は、第2のアプリケーションのユーザインターフェースであって、第2のアプリケーションのユーザインターフェースは、進行中の通信の1人以上の他の参加者を示する、第2のアプリケーションのユーザインターフェースを表示可能にし(例えば、表示可能化ユニット2906を用いて)、第2のアプリケーションと電子デバイスにリンクされた支払口座とを用いて、支払トランザクションを進める(例えば、進行ユニット2912を用いて)、ように更に構成されている。
いくつかの実施形態では、通信アプリケーションと第2のアプリケーションは、異なるアプリケーションである。
いくつかの実施形態では、通信アプリケーションのユーザインターフェースは、進行中の通信の1人以上の他の参加者の表示された表現を含む。
いくつかの実施形態では、支払トランザクションは、別の通信(例えば、テキストメッセージ、電子メール、又は通話)と共に開始される。
いくつかの実施形態では、支払トランザクションを開始することは、1人以上の他の参加者の総数を判定することと、1人以上の参加者の総数が1人であると判定したことに従って、支払の受取人を明示的に識別せずに支払トランザクションをユーザが進めることを可能にすることと、を含む。
いくつかの実施形態では、支払トランザクションを開始することは、1人以上の他の参加者の総数を判定することと、1人以上の参加者の総数が1人より大きいという判定に従って、支払トランザクションの金額を指定するユーザ入力と、1人以上の他の参加者は支払トランザクションの受取人であることを示すユーザ入力と、を要求することと、を含んでいる。
いくつかの実施形態では、通信アプリケーションは、メッセージングアプリケーションであり、1人以上の他の参加者は、表示された会話の参加者である。
いくつかの実施形態では、通信アプリケーションは、電子メールアプリケーションであり、1人以上の他の参加者は、表示された電子メールの参加者である。
いくつかの実施形態では、通信アプリケーションは、電話アプリケーションであり、1人以上の他の参加者は、アクティブな通話の参加者である。
いくつかの実施形態では、通信アプリケーションは、カレンダーアプリケーションであり、1人以上の他の参加者は、表示されたカレンダーイベントの招待参加者である。
いくつかの実施形態では、通信アプリケーションは、カレンダーアプリケーションであり、1人以上の他の参加者は、表示されたカレンダーイベントに応じた、表示されたカレンダーイベントの招待参加者である。
いくつかの実施形態では、支払トランザクションを開始することは、支払トランザクションの金額を示すユーザ入力を要求することを含む。
いくつかの実施形態では、1人以上の他の参加者は、電子デバイスの規定された近接域内にいる。
図18を参照して上述された動作は、図1A〜図1B、又は図29に示される構成要素によって、任意選択的に実行される。例えば、表示動作1802、検出動作1804、開始動作1806は、イベントソータ170、イベント認識部180、及びイベントハンドラ190によって、任意選択的に実行される。イベントソータ170のイベントモニタ171は、タッチ感知ディスプレイ112上の接触を検出し、イベントディスパッチャモジュール174は、イベント情報をアプリケーション136−1に配布する。アプリケーション136−1の各イベント認識部180は、イベント情報を各イベント定義186と比較し、タッチ感知面上の第1の位置の第1の接触(又はデバイスの回転)が、ユーザインターフェース上のオブジェクトの選択又はある向きから別の向きへのデバイスの回転などの、所定のイベント又はサブイベントに対応するか否かを判定する。対応する所定のイベント又はサブイベントが検出されると、イベント認識部180は、イベント又はサブイベントの検出に関連するイベントハンドラ190をアクティブ化させる。イベントハンドラ190は、アプリケーション内部状態192を更新するために、データアップデーター176若しくはオブジェクトアップデーター177を、任意選択的に用いるか又は呼び出す。いくつかの実施形態では、イベントハンドラ190は、アプリケーションによって表示されるものに更新するために、それぞれのGUIの更新178にアクセスする。同様に、当業者にとって、他の処理が図1A〜図1Bに示されるコンポーネントに基づいてどのように実施され得るかは明らかであろう。
いくつかの実施形態では、図30は、説明されるさまざまな実施形態の原理に従って構成された電子デバイス3000の機能ブロック図を示す。このデバイスの機能ブロックは、説明されるさまざまな実施形態の原理を実行するために、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェアとソフトウェアとの組み合わせによって、任意選択的に実装される。図30で説明される機能ブロックが、説明されるさまざまな実施形態の原理を実施するように、任意選択的に組み合わされ、又はサブブロックに分離されることが当業者には理解されよう。したがって、本明細書における説明は、本明細書で説明される機能ブロックのあらゆる可能な組み合わせ若しくは分割、又は更なる定義を、任意選択的に支持する。
図30に示されるように、電子デバイス3000は、グラフィックユーザインターフェースを表示するように構成されたディスプレイユニット3002、並びにディスプレイユニット3002に連結された処理ユニット3004と、を含む。処理ユニット3004は、表示可能化ユニット3006、受信ユニット3008、呼び出しユニット3010、及び提供ユニット3012を備える。いくつかの実施形態では、処理ユニット3004は、判定ユニット3014及び許可ユニット3016を備える。
処理ユニット3004は、第1アプリケーションのユーザインターフェースであって、この第1アプリケーションのユーザインターフェースは、複数の小売業者を識別する情報を含む、第1アプリケーションのユーザインターフェースを表示可能にし(例えば、表示可能化ユニット3006を用いて)、複数の小売業者のうちの第1の小売業者と支払トランザクションを開始する要求を受信し(例えば、受信ユニット3008を用いて)、第1の小売業者との支払トランザクションを開始する要求の受信に応じて、第1の小売業者のアプリケーションがデバイス上で利用可能であるという判定に従って、第1の小売業者のアプリケーションであって、この第1の小売業者のアプリケーションによって、ユーザは第1の小売業者と支払トランザクションを開始することができる、第1の小売業者のアプリケーションを呼び出し(例えば、呼び出しユニット3010を用いて)、第1の小売業者のアプリケーションがデバイス上で利用可能でないという判定に従って、第1の小売業者のアプリケーションを呼び出すことなく、支払トランザクションを進めるためのオプションをユーザに提供する(例えば、提供ユニット3012を用いて)、ように構成されている。
いくつかの実施形態では、処理ユニット3004は、第1の小売業者のアプリケーションがデバイス上で利用できず、ダウンロードは利用できるという判定に従って、小売業者のアプリケーションに関連付けられたダウンロードアフォーダンスを表示可能にする(例えば、表示可能化ユニット3006を用いて)、ように更に構成されている。
いくつかの実施形態では、第1の小売業者のアプリケーションは、デバイスにインストールされていない場合には、利用することができない。
いくつかの実施形態では、処理ユニット3004は、第1の小売業者のアプリケーションがデバイス上で利用できないという判定に従って、第1の小売業者のアプリケーションがダウンロードが利用できるか否かを判定し(例えば、判定ユニット3014を用いて)、第1の小売業者のアプリケーションはダウンロードが利用できるという判定に従って、小売業者のアプリケーションに関連付けられたダウンロードアフォーダンスを表示可能にし(例えば、表示可能化ユニット3006を用いて)、第1の小売業者のアプリケーションはダウンロードが利用できないという判定に従って、小売業者のアプリケーションを呼び出すことなく、支払トランザクションを進めるためのオプションをユーザに提供する(例えば、提供ユニット3012を用いて)、ように更に構成されている。
いくつかの実施形態では、第1の小売業者のアプリケーションを呼び出さないで、支払トランザクションを進めるためのオプションをユーザに提供することは、第1の小売業者の種類を判定することと、第1の小売業者の種類に基づいて、複数のテンプレートの中から第1のテンプレートを選択することと、選択された第1のテンプレートを用いて第1の小売業者の1つ以上のアイテムを表示可能にすることと、を含む。
いくつかの実施形態では、処理ユニット3004は、複数の小売業者のうちの第2の小売業者との第2の支払トランザクションを、第2の小売業者のアプリケーションを呼び出さないで、第2の小売業者の種類を判定することと、第2の小売業者の種類に基づいて、複数のテンプレートの中から第2のテンプレートを選択することと、選択した第2のテンプレートを使用して、第2の小売業者の1つ以上のアイテムを表示可能にすることと、により進めるためのオプションをユーザに提供し(例えば、提供ユニット3012を用いて)、第1の小売業者の種類と第2の小売業者の種類とが同じである場合、第1のテンプレートと第2のテンプレートは同じである。
いくつかの実施形態では、第1の小売業者の種類と第2の小売業者の種類とが異なる場合、第1のテンプレートと第2のテンプレートは異なる。
いくつかの実施形態では、小売業者のアプリケーションを呼び出さないで、支払トランザクションを進めるためのオプションをユーザに提供することは、第2のアプリケーションを呼び出すことを含み、第1の小売業者のアプリケーション、第1のアプリケーション、及び第2のアプリケーションは、異なるアプリケーションである。
いくつかの実施形態では、第1の小売業者は、1つ以上のアイテムを、選択された第1のテンプレートに格納する。
いくつかの実施形態では、公に利用可能な情報は、1つ以上のアイテムを、選択された第1のテンプレートに格納するために、使用される。
いくつかの実施形態では、処理ユニット3004は、支払トランザクションを許可する要求を受信し(例えば、受信ユニット3008を用いて)、支払トランザクションを許可する要求の受信に応じて、支払トランザクションを許可する(例えば、許可ユニット3016を用いて)、ように更に構成されている。
いくつかの実施形態では、第1のアプリケーションは、地図アプリケーション又はブラウザアプリケーションである。
いくつかの実施形態では、第2のアプリケーションは、電子デバイスにリンクされた支払口座を用いて、支払トランザクションを進めるための支払アフォーダンスを含んでいる。
図20を参照して上述された動作は、図1A〜図1B、又は図30に示される構成要素によって、任意選択的に実行される。例えば、表示動作2002、受信動作2004、呼び出し動作2008,及び提供動作2010は、イベントソータ170、イベント認識部180、及びイベントハンドラ190によって、任意選択的に実行される。イベントソータ170のイベントモニタ171は、タッチ感知ディスプレイ112上の接触を検出し、イベントディスパッチャモジュール174は、イベント情報をアプリケーション136−1に配布する。アプリケーション136−1の各イベント認識部180は、イベント情報を各イベント定義186と比較し、タッチ感知面上の第1の位置の第1の接触(又はデバイスの回転)が、ユーザインターフェース上のオブジェクトの選択又はある向きから別の向きへのデバイスの回転などの、所定のイベント又はサブイベントに対応するか否かを判定する。対応する所定のイベント又はサブイベントが検出されると、イベント認識部180は、イベント又はサブイベントの検出に関連するイベントハンドラ190をアクティブ化させる。イベントハンドラ190は、アプリケーション内部状態192を更新するために、データアップデーター176若しくはオブジェクトアップデーター177を、任意選択的に用いるか又は呼び出す。いくつかの実施形態では、イベントハンドラ190は、アプリケーションにより表示されるものを更新するための各GUIアップデーター178にアクセスする。同様に、当業者にとって、他の処理が図1A〜図1Bに示されるコンポーネントに基づいてどのように実施され得るかは明らかであろう。
いくつかの実施形態では、図31は、説明されるさまざまな実施形態の原理に従って構成された電子デバイス3100の機能ブロック図を示す。このデバイスの機能ブロックは、説明されるさまざまな実施形態の原理を実行するために、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェアとソフトウェアとの組み合わせによって、任意選択的に実装される。図31で説明される機能ブロックが、説明されるさまざまな実施形態の原理を実施するように、任意選択的に組み合わされ、又はサブブロックに分離されることが当業者には理解されよう。したがって、本明細書における説明は、本明細書で説明される機能ブロックのあらゆる可能な組み合わせ若しくは分割、又は更なる定義を、任意選択的に支持する。
図31に示すように、電子デバイス3100は、グラフィックユーザインターフェースを表示するように構成されたディスプレイユニット3102、並びに、任意選択的に、指紋を検出するように構成された指紋センサユニット3104、及び情報を転送するように構成された転送ユニット3106、を含む。電子デバイス3102は、ディスプレイユニット3102に連結された処理ユニット3108、並びに、任意選択的に、指紋センサユニット3104及び送信ユニット3106を含む。処理ユニット3108は、取得ユニット3110、判定ユニット3112、表示可能化ユニット3114、検出ユニット3116、及び開始ユニット3118を含む。いくつかの実施形態では、処理ユニット3108は、許可ユニット3120、見合わせユニット3122、受信ユニット3124、及び送信可能化ユニット3126を備えている。
処理ユニット3108は、デバイスにリンクされた1つ以上の支払口座に関連付けられた支払トランザクションの履歴を取得し(例えば、取得ユニット3110を用いて)、デバイスの現在位置を判定し(例えば、判定ユニット3112を用いて)、支払トランザクションの履歴の少なくとも一部と、デバイスの現在位置とに基づいて、小売業者からの購入に関する推奨製品を決定し(例えば、判定ユニット3112を用いて)、購入に関する推奨製品のインジケーションを表示可能にし(例えば、表示可能化ユニット3114を用いて)、推奨製品の支払トランザクションに関連付けられたアフォーダンスを表示可能にし(例えば、表示可能化ユニット3114を用いて)、支払トランザクションに関連付けられたアフォーダンスを表示可能にしている間に、支払トランザクションに関連付けられたアフォーダンスのアクティブ化を検出し(例えば、検出ユニット3116を用いて)、支払トランザクションに関連付けられたアフォーダンスのアクティブ化の検出に応じて、推奨製品の支払トランザクションを許可するための処理を開始する(例えば、開始ユニット3118を用いて)、ように構成されている。
いくつかの実施形態では、処理ユニット3108は、電子デバイスの指紋センサユニット3104上で指紋を検出し(例えば、検出ユニット3116を用いて)、指紋センサユニット上での指紋の検出に応じて、この指紋が、支払トランザクションの許可を可能とする登録された指紋と一致するか否かを判定し(例えば、判定ユニット3112を用いて)、対応する指紋が登録された指紋と一致するという判定に従って、支払トランザクションを許可し(例えば、許可ユニット3120を用いて)、対応する指紋が登録された指紋と一致しないという判定に従って、支払トランザクションの許可を見合わせる(例えば、見合わせユニット3122をによって)、ように更に構成されている。
いくつかの実施形態では、購入に関する推奨製品の表示されたインジケーションが推奨を要求する明示的なユーザ入力なしに表示される。
いくつかの実施形態では、購入に関する推奨製品の表示されたインジケーションが、推奨を要求する明示的なユーザ入力に応じて表示される。
いくつかの実施形態では、購入に関する推奨製品の表示されたインジケーションが、暗黙的なユーザ入力に応じて表示される。
いくつかの実施形態では、小売業者からの購入に関する推奨製品は、現在の時刻に基づいて決定される。
いくつかの実施形態では、小売業者からの購入に関する推奨製品は、デバイスの向きに基づいて決定される。
いくつかの実施形態では、処理ユニット3108は、購入に関する推奨製品のインジケーションを表示可能にする間に、小売業者の名称及び営業時間を表示可能にする(例えば、表示可能化ユニット3114を用いて)、ように更に構成されている。
いくつかの実施形態では、処理ユニット3108は、購入に関する推奨製品のインジケーションを表示可能にする間に、推奨製品に関する1つ以上の批評を表示可能にする(例えば、表示可能化ユニット3114を用いて)、ように更に構成されている。
いくつかの実施形態では、処理ユニット3108は、購入に関する推奨製品のインジケーションを表示可能にする間に、第2の推奨製品を購入するためのアフォーダンスを表示可能にする(例えば、表示可能化ユニットを用いて)、ように更に構成され、第2の推奨製品は、推奨製品と、第2の推奨製品に関する1つ以上の批評と、に基づいて決定される。
いくつかの実施形態では、処理ユニット3108は、購入に関する推奨製品のインジケーションを表示可能にする間に、第3の推奨製品を購入するためのアフォーダンスを表示可能にする(例えば、表示可能化ユニット3114を用いて)ように更に構成され、第3の推奨製品は、現在の位置に基づいて決定される。
いくつかの実施形態では、処理ユニット3108は、電子デバイスに組込まれたセキュア要素を使用して、推奨製品の支払トランザクションを許可する(例えば、許可ユニット3120を用いて)ように、更に構成されている。
いくつかの実施形態では、推奨製品はコーヒーであり、処理ユニット3108は、コーヒーの支払トランザクションの完了の確認を受信し(例えば、受信ユニット3124を用いて)、コーヒーの購入詳細を小売業者に転送可能にし(例えば、転送可能化ユニット3126を用いて)、小売業者でのコーヒー入手の可能性のインジケーションを表示可能にする(例えば、表示可能化ユニット3114を用いて)、ように更に構成されている。
図22を参照して上述された動作は、図1A〜図1B、又は図31に示される構成要素によって、任意選択的に実行される。例えば、取得動作2202、判定動作2204及び2206、表示動作2208及び2210、検出動作2212、並びに開始動作2214は、イベントソータ170、イベント認識部180、及びイベントハンドラ190によって、任意選択的に実行される。イベントソータ170のイベントモニタ171は、タッチ感知ディスプレイ112上の接触を検出し、イベントディスパッチャモジュール174は、イベント情報をアプリケーション136−1に配布する。アプリケーション136−1の各イベント認識部180は、イベント情報を各イベント定義186と比較し、タッチ感知面上の第1の位置の第1の接触(又はデバイスの回転)が、ユーザインターフェース上のオブジェクトの選択又はある向きから別の向きへのデバイスの回転などの、所定のイベント又はサブイベントに対応するか否かを判定する。対応する所定のイベント又はサブイベントが検出されると、イベント認識部180は、イベント又はサブイベントの検出に関連付けられたイベントハンドラ190をアクティブ化させる。イベントハンドラ190は、アプリケーション内部状態192を更新するために、データアップデーター176若しくはオブジェクトアップデーター177を、任意選択的に用いるか又は呼び出す。いくつかの実施形態では、イベントハンドラ190は、アプリケーションにより表示されるものを更新するための各GUIアップデーター178にアクセスする。同様に、当業者にとって、他の処理が図1A〜図1Bに示されるコンポーネントに基づいてどのように実施され得るかは明らかであろう。
上述の説明は、説明の目的上、特定の実施形態を参照して説明されている。しかし、上述の例示的説明は、網羅的であること、又は本発明を、開示されている厳密な形態に限定することを意図してはいない。上述の教示を考慮すれば、多くの修正及び変形が可能である。実施形態は、本発明の原理及びその実用的な用途を最もよく説明するために、選定し、記載したものである。当業者は、したがって、本技術とさまざまな実施形態を、意図する特定の用途に適するようにさまざまに修正して、最もうまく利用することができる。
添付の図面を参照して本開示及び実施例が十分に説明されたが、さまざまな変更及び修正が当業者には明らかになるであろうということに、留意されたい。かかる変更及び修正は、請求項によって画定されるとおりの本開示及び実施例の範囲内に含まれるものと理解されたい。
上述のように、本発明の技術の一態様は、勧誘のコンテンツ又はユーザの興味を引きそうなその他の任意のコンテンツをユーザに送達することを改善するために、さまざまなソースから利用可能なデータを収集しかつ使用することである。本開示は、いくつかの例では、この収集されたデータが、一意に特定する個人情報データを含み得るか、又は特定の人に連絡するか又はその人を探すために使用することができることを意図している。かかる個人情報データは、人口統計データ、位置ベースのデータ、電話番号、Eメールアドレス、自宅の住所、又は任意の他の識別情報を含むことができる。
本開示によって、本技術においては、かかる個人情報データをユーザの利益のために使用することができることが分かる。例えば、個人情報データは、ユーザにとってより関心の大きい対象のコンテンツをユーザに送達するために、使用することができる。したがって、かかる個人情報データを使用することによって、配信コンテンツを計画的に制御することができる。更に、ユーザに有益である個人情報データの他の用途が、本開示によって意図されている。
本開示は、かかる個人情報データの収集、解析、開示、転送、保管、又は他の用途、に責任がある事業体が、確立されたプライバシ方針及び/又はプライバシ慣行に従うことを、更に意図している。特に、かかる事業体は、個人情報データを秘密かつ安全に保つために、業界又は政府の要求に合致又は超過するとして一般的に認識されているプライバシ方針及び慣行を実施し、一貫して使用しなければならない。例えば、ユーザからの個人情報は事業体の合法的かつ合理的用途のために収集しなければならず、合法的な利用を超えて共用又は販売してはならない。更に、かかる収集は、説明に基づくユーザの同意を得た後にのみ行うべきである。更に、かかる事業体は、かかる個人情報データへのアクセスを保護しかつ安全にし、個人情報データにアクセスする他者が、そのプライバシ方針及び手順を順守することを確実にする、ための任意の必要な手段を講じるであろう。更に、かかる事業体は、広く受け入れられているプライバシ方針及び慣行の順守を認証する第3者による評価を、自らが受けることができる。
前述のことがらにもかかわらず、本開示はまた、ユーザが、個人情報データの使用又は個人情報データへのアクセスを選択的に阻止する実施形態も意図する。即ち、本開示は、かかる個人情報データへのアクセスを防止又は阻止するために、ハードウェア要素及び/又はソフトウェア要素を提供することができることを意図する。例えば、広告配信サービスの場合には、本技術は、ユーザが、サービスの登録中に、個人情報データの収集に参加の「オプトイン」又は「オプトアウト」を選択することを可能にするように構成することができる。別の実施例では、ユーザは、ターゲットを絞ったコンテンツの配信サービスに対して、位置情報を提供しないことを選択することができる。更に別の実施例では、ユーザは、正確な位置情報は提供しないで、位置の区域の情報の転送を許すように、選択することができる。
したがって、本開示は、1つ以上のさまざまな開示された実施形態を実施するための個人情報データの使用を、広範に網羅するものであるが、本開示は、それらのさまざまな実施形態がまた、かかる個人情報データにアクセスすることを必要とせずに実施することができることも、また意図している。即ち、本技術のさまざまな実施形態は、かかる個人情報データの全て又は一部分の欠如により、実施不可能となるものではない。例えば、コンテンツは、非個人情報データ又は最小限度の個人情報(ユーザに関連付けられたデバイスによって要求されているコンテンツ、コンテンツ配信サービスに利用可能な他の非個人情報、又は公的に利用可能な情報など)、に基づく嗜好を推測することによって、選択してユーザに供給することができる。